説明

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】グループ分けの修正にかかるユーザの負担を改善する技術を提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る情報処理装置は、複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類したデータを取得するデータ取得部と、グループに含まれるイメージデータの過不足を判定する条件を定めたグループ定義情報に基づいて、取得したデータにおける1又は複数のグループをそれぞれ検査することで、1又は複数のグループそれぞれについて、イメージデータの過不足を判定するデータ過不足判定部と、当該判定に基づいて認識されるイメージデータが不足しているグループと、前記分類ではグループに分類されなかった、又は、データ過不足判定部によりグループに過剰に含まれていると判定された、所属するグループが未確定なイメージデータである所属未確定イメージデータと、を示す情報を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、業務改善及びコスト削減の観点から、様々な業務においてペーパーレス化が進められている。その一方で、例えば、取引書類、帳票等の紙を未だに利用する場面が数多く存在する。従来、スキャナを用いてコンピュータに紙のデータを取り込み、コンピュータ上で紙のデータをグループ化して管理することで、紙が用いられる業務効率の改善が図られてきた。特許文献1及び2には、このようなデータ管理に関係する技術が開示されている。
【0003】
特許文献1には、画像データをファイリングする際に、画像を読み取れなかった用紙ページを知らせる技術が開示されている。また、特許文献2には、帳票と添付資料とを統合してファイリングし、添付資料の枚数をカウントして、当該カウントした結果に基づいて、読み取りミスが生じた可能性のある組のデータを警告する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07−105343号公報
【特許文献2】特開2008−282091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンピュータによって電子化された紙を自動的にグループ化すると、各グループに含まれる紙に過不足がある等のエラーが発生する場合がある。従来の技術では、このような場合に、ユーザは、各グループを一つずつ目視によって確認し、グループ分けの修正を行う必要があった。そのため、従来の技術では、この目視による修正には多くの時間がかかり、ユーザに負担がかかるという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、グループ分けの修正にかかるユーザの負担を改善する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る情報処理装置は、複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類したデータを取得するデータ取得部と、グループに含まれるイメージデータの過不足を判定する条件を定めたグループ定義情報に基づいて、取得したデータにおける前記1又は複数のグループをそれぞれ検査することで、前記1又は複数のグループそれぞれについて、イメージデータの過不足を判定するデータ過不足判定部と、前記判定に基づいて認識されるイメージデータが不足しているグループと、前記分類ではグループに分類されなかった、又は、データ過不足判定部によりグループに過剰に含まれていると判定された、所属するグループが未確定なイメージデータである所属未確定イメージデータと、を示す情報を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。
【0008】
なお、本発明の別態様としては、以上の各構成を実現する情報処理方法であってもよいし、プログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録した、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体であってもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的、又は、化学的作用
によって蓄積する媒体である。また、本発明の別態様として、以上の各構成を実現する複数の装置が通信可能に構成された情報処理システムであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、グループ分けの修正にかかるユーザの負担を改善する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施の形態に係る情報処理装置の利用場面を例示する。
【図2】図2は、実施の形態に係る情報処理装置による情報処理を例示する。
【図3】図3は、実施の形態に係る情報処理装置による情報処理を例示する。
【図4】図4は、実施の形態に係る情報処理装置の構成を例示する。
【図5】図5は、実施の形態に係るデータ種別定義データを例示する。
【図6】図6は、実施の形態に係るグループ定義データを例示する。
【図7】図7は、実施の形態に係る情報処理装置の処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図8】図8は、実施の形態に係る情報処理装置によるデータ過不足判定の処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図9】図9は、実施の形態に係る情報処理装置による過不足判定の結果を示す判定データを例示する。
【図10】図10は、実施の形態に係る情報処理装置による修正処理の処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図11】図11は、実施の形態に係る情報処理装置による修正処理の処理手順の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、本実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
【0012】
なお、本実施形態において登場するデータを自然言語(日本語等)により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメタ、マシン語等で指定される。
【0013】
§1 情報処理装置
[処理例]
まず、本実施形態に係る情報処理装置1による情報処理の一例を図1〜3を用いて説明する。
【0014】
本実施形態に係る情報処理装置1は、複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類したデータを取得する。また、情報処理装置1は、グループに含まれるイメージデータの過不足を判定する条件を定めたグループ定義情報に基づいて、取得したデータにおける前記1又は複数のグループをそれぞれ検査することで、前記1又は複数のグループそれぞれについて、イメージデータの過不足を判定する。そして、情報処理装置1は、前記判定に基づいて認識されるイメージデータが不足しているグループと、前記分類ではグループに分類されなかった、又は、グループに過剰に含まれていると判定された、所属するグループが未確定なイメージデータである所属未確定イメージデータと、を示す情報を表示装置3に表示させる。
【0015】
本実施形態に係る情報処理装置1によれば、イメージデータのグループがグループ定義情報に基づいて検査されることで、当該グループにおいて、イメージデータの過不足が判定される。そして、本実施形態に係る情報処理装置1によれば、取得したイメージデータに係るグループのうち、イメージデータが不足しているグループが認識される。また、本実施形態に係る情報処理装置1によれば、取得したイメージデータのうち、所属するグループが未確定なイメージデータである所属未確定イメージデータが認識される。更に、認識された、イメージデータが不足しているグループと、所属未確定イメージデータとが、表示装置3に表示される。
【0016】
つまり、本実施形態に係る情報処理装置1によれば、イメージデータが不足しているグループと所属未確定イメージとが表示装置3に表示される。これにより、本実施形態に係る情報処理装置1では、ユーザは、表示装置3に表示される情報から、イメージデータが不足しているグループと所属が未確定なイメージデータとを認知することができる。そのため、本実施形態に係る情報処理装置1によれば、グループ分けの修正にかかるユーザの負担が改善される。
【0017】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の利用場面を例示する。図1では、請求書、伝票、及び、見積書等を含む帳票の束が存在している。ユーザは、この束に含まれる帳票をスキャナ2によって電子化し、情報処理装置1上で、電子化した帳票のデータ(帳票データ)をグループ分けして管理する。図1は、このような利用場面におけるデータの流れを例示する。
【0018】
電子化された帳票は、例えば、スキャナ2に組み込まれた機能、又は、情報処理装置1の機能によって、グループ分けされる。当該帳票のグループ分けは、情報処理装置1以外の他の情報処理装置によって処理されてもよい。また、情報処理装置による当該帳票のグループ分けは、ユーザによる操作を含まない自動的な処理によって実現されてもよいし、ユーザによる操作を含む手動的な処理によって実現されてもよい。グループ分けを処理する主体、及び、グループ分けの方法は、適宜、選択される。
【0019】
なお、本実施形態に係る情報処理装置1は、後述するとおり、取得した複数の帳票(イメージデータ)を自動的な処理によってグループ分けすることができる。これにより、情報処理装置1は、複数の帳票を1又は複数のグループに分類したデータを取得することができる。
【0020】
そして、情報処理装置1は、取得したデータに係る各グループについて帳票の過不足を判定し、帳票が不足しているグループと所属が未確定な帳票(所属未確定帳票)とを示す情報を、表示装置3に表示させる。ユーザは、表示される情報により、帳票が不足しているグループと所属未確定帳票とを認知することができる。これにより、本実施形態に係る情報処理装置1は、グループ分けの修正にかかるユーザの負担を改善する。
【0021】
さらに、本実施形態に係る情報処理装置1は、各グループに含まれる帳票に過不足がある等のエラーが発生した場合に、ユーザに対して、当該エラーを修正する手段を提供する。具体的には、情報処理装置1は、グループに含まれる帳票の過不足を修正するために、所属未確定帳票の所属先のグループを決定する手段をユーザに提供する。
【0022】
図2及び3は、本実施形態に係る情報処理装置1により提供されるエラー修正処理の画面を例示する。図2及び3に示されるとおり、本実施形態に係る情報処理装置1に係るエラーの修正手段は、GUI(Graphical User Interface)により提供される。本実施形態では、ユーザは、マウス操作によって、所属未確定帳票を示すシンボルをドラッグし、当
該所属未確定帳票の所属先としてユーザが所望するグループを示すシンボルにドロップすることで、所属未確定帳票の所属先のグループを決定する。なお、シンボルとは、対象物をユーザに提示するオブジェクトであり、例えば、アイコン又はサムネイル等である。
【0023】
図2は、所属未確定帳票が選択された際に、表示装置3に表示される画面を例示する。図2に示されるとおり、画面には、グループを示すシンボルと所属未確定帳票を示すシンボル105が表示される。なお、シンボル(100a、100b)は、それぞれ、帳票が不足しているグループを示す。本実施形態では、シンボル(100a、100b)は、他のグループを示すシンボルとは異なる表現方法によって表現されている。なお、以下、シンボルに付した符号について、当該シンボルが示す対象物についても同符号を用いる。例えば、シンボル105によって示される所属未確定帳票を「所属未確定帳票105」とも表記する。その他のシンボルについても同様の表記をする。
【0024】
例えば、ユーザは、マウス操作によって、画面上に表示されるカーソルを所望する所属未確定帳票105上に移動させる。そして、ユーザは、当該所望する所属未確定帳票105上にカーソルが存在する状態で、マウスのボタンをクリックする。当該操作によって、修正対象の所属未確定帳票が選択される。
【0025】
ユーザの操作によって所属未確定帳票が選択されると、帳票が不足しているグループに含まれる帳票データの一覧(101a、101b)がそれぞれ表示される。当該帳票が不足しているグループに含まれる帳票データの一覧は、グループに含まれる帳票のシンボルとグループに含まれていない帳票を示すシンボルとによって表現される。
【0026】
例えば、図2では、グループ100aに含まれる帳票データの一覧101aは、グループに含まれている帳票のシンボル(102a、104a)とグループに含まれていない帳票を示すシンボル103aとによって表現される。同様に、一覧101bは、グループに含まれている帳票のシンボル(102b、104b)とグループに含まれていない帳票を示すシンボル103bとによって表現される。
【0027】
ここで、グループに含まれる帳票とは、グループ分けによって当該グループに割り当てられた帳票のことである。グループに含まれる帳票のシンボルには、例えば、当該帳票のイメージデータを縮小したサムネイルが用いられる。
【0028】
他方、グループに含まれていない帳票とは、本来は当該グループに割り当てられる帳票が割り当てられていないことにより、当該グループにおいて不足している帳票のことである。グループに含まれていない帳票を示すシンボルには、例えば、帳票を示すアイコンが用いられる。なお、当該グループにおいて不足している帳票の種別が特定できる場合、グループに含まれていない帳票を示すシンボルとして、当該不足している帳票の種別を表示するシンボルが用いられてもよい。図2におけるシンボル103a及び103bは、それぞれのグループにおいて、「伝票」が不足していることを示す。
【0029】
このような表現方法によって、帳票が不足しているグループに含まれる帳票データの一覧(101a、101b)が表現される。なお、本実施形態では、グループに含まれる帳票データの一覧は、帳票のシンボルによって表現されているが、グループに含まれる帳票データの表現形式は、適宜、選択されてよい。例えば、グループに含まれる帳票データの一覧は、シンボルに代えて、文字列で表現されてもよい。
【0030】
ユーザは、表示装置3に表示されている、帳票が不足しているグループに含まれる帳票データの一覧と所属未確定帳票とを確認することで、帳票が不足しているグループのうち、所属未確定帳票の所属先であるグループを判断する。例えば、図2に示される例では、
ユーザは、所属未確定帳票105の所属先はグループ100aであると判断している。具体的には、図2により示される例では、ユーザは、所属未確定帳票105は、グループ100aに含まれる、シンボル103aにより示される伝票であると判断している。
【0031】
このとき、ユーザは、当該所属未確定帳票105の所属先として判断したグループ100aに所属させるために、マウス操作によって、所属未確定帳票105をドラッグし、グループ100aに含まれる帳票データの一覧101aの領域でドロップする。具体的には、ユーザは、所属未確定帳票105は、シンボル103aにより示される伝票である、と判断している。そのため、ユーザは、帳票105をドラッグし、シンボル103aの領域でドロップする。本実施形態では、このような操作により、所属未確定帳票の所属先が決定され、エラーが修正される。
【0032】
なお、情報処理装置1に用いられる操作デバイスの一例として、マウスを挙げたが、本実施形態では、その他の操作デバイスが用いられてもよい。例えば、情報処理装置1に用いられる操作デバイスとして、タッチパネル、又は、トラックパッド等が用いられてもよい。以下についても同様である。
【0033】
一方、図3は、帳票が不足しているグループ100に含まれる帳票データの一覧101に含まれるシンボルのうち、グループに含まれていない帳票を示すシンボル103が選択された際に、表示装置3に表示される画面を例示する。
【0034】
例えば、ユーザは、マウス操作によって、画面上に表示されるカーソルを所望するグループ上に移動させる。そして、ユーザは、当該所望するグループ上にカーソルが存在する状態で、マウスのボタンをクリックする。当該操作によって、修正対象のグループが選択される。
【0035】
ユーザの操作によってグループが選択されると、当該グループに含まれる帳票データの一覧101が表示される。図3に示される例では、グループ100に含まれる帳票データの一覧101は、グループに含まれる帳票(102、104)と、グループに含まれていない帳票を示すシンボル103とによって表現される。
【0036】
ここで更に、ユーザは、マウス操作によって、画面上に表示されるカーソルをシンボル103上に移動させる。そして、ユーザは、シンボル103上にカーソルが存在する状態で、マウスのボタンをクリックする。当該操作によって、グループ100において不足している帳票が選択される。
【0037】
ユーザの操作によってグループ100において不足している帳票が選択されると、所属未確定帳票(105a、105b、105c)の一覧106が表示される。なお、図3で示される例では、グループ100において不足している帳票の種別は伝票であると判定されているため、一覧106には、その種別が伝票である所属未確定帳票が選択的に表示されてもよい。
【0038】
ユーザは、表示装置3に表示されている一覧106に含まれている所属未確定帳票から、シンボル103によって示される帳票に該当する帳票を検索する。図3で示される例では、ユーザは、所属未確定帳票105bが該当する帳票であると判断している。
【0039】
このとき、ユーザは、シンボル103により示される帳票であると判断した所属未確定帳票105bをグループ100に所属させるために、マウス操作によって、所属未確定帳票105bをドラッグし、シンボル103の領域でドロップする。当該操作は、図2を用いた処理例と同様である。本実施形態では、このような操作により、所属未確定帳票の所
属先が決定され、エラーが修正される。
【0040】
このように、本実施形態に係る情報処理装置1は、エラーが発生したグループと当該エラーに関係するイメージデータとを示す情報をユーザに提示するとともに、当該エラーを修正する手段をユーザに提供する。これによって、情報処理装置1は、グループ分けの修正にかかるユーザの負担を改善するとともに、直感的な操作でグループ分けの修正を容易に行うことができる手段を提供することができる。
【0041】
なお、本実施形態では、図2及び3を用いた例で説明したように、帳票を電子化したデータをイメージデータの一例として説明する。ただし、本実施形態に係る情報処理装置1が対象とするイメージデータは帳票に関するデータに限定されない。情報処理装置1は、帳票以外の紙をイメージデータとして電子化したデータを処理の対象とすることができる。
【0042】
また、本実施形態では、情報処理装置1は、処理の対象とするイメージデータを、スキャナ2から取得している。具体的には、情報処理装置1は、スキャナ2によって電子化された帳票を処理の対象としている。しかしながら、情報処理装置1が処理の対象とするイメージデータは、スキャナ2を用いて取得される電子データに限定されない。情報処理装置1は、例えば、コンピュータ上で作成された文書データ及び画像データ等を処理の対象としてもよい。
【0043】
また、情報処理装置1は、ネットワークを介して他の情報処理装置から処理対象となるイメージデータを取得してもよい。更に、情報処理装置1は、USB(universal serial
bus)メモリ等の記憶装置から、処理対象となるイメージデータを取得してもよい。
【0044】
[構成例]
次に、図4〜6を用いて、本実施形態に係る情報処理装置1の構成例を説明する。
【0045】
図4は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す。情報処理装置1は、図4に示されるとおり、そのハードウェア構成として、バス13に接続される、記憶部11、制御部12、入出力部14等を有している。
【0046】
記憶部11は、制御部12で実行される処理で利用される各種データ及びプログラムを記憶する(不図示)。記憶部11は、例えば、ハードディスクによって実現される。記憶部11は、USBメモリ等の記憶媒体により実現されてもよい。
【0047】
なお、記憶部11が格納する当該各種データ及びプログラムは、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体から取得されてもよい。また、記憶部11は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0048】
制御部12は、マイクロプロセッサ又はCPU(Central Processing Unit)等の1又
は複数のプロセッサと、このプロセッサの処理に利用される周辺回路(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、インタフェース回路等)と、を有する。制御部12は、記憶部11に格納されている各種データ及びプログラムを実行することにより、本実施形態における情報処理装置1の処理を実現する。ROM、RAM等は、制御部12内のプロセッサが取り扱うアドレス空間に配置されているという意味で主記憶装置と呼ばれてもよい。
【0049】
入出力部14は、情報処理装置1の外部に存在する装置とデータの送受信を行うための1又は複数のインタフェースである。入出力部14は、例えば、LAN(Local Area Net
work)ケーブルを接続するためのインタフェース、入力装置及び出力装置等のユーザインタフェースと接続するためのインタフェース、又はUSB等のインタフェースである。
【0050】
本実施形態では、入出力部14は、図4に示されるとおり、スキャナ2、及び、表示装置3と接続する。スキャナ2、及び、表示装置3は、情報処理装置1による制御が可能な状態で、情報処理装置1の入出力部14に接続している。これにより、本実施形態では、情報処理装置1は、スキャナ2により、電子化された帳票のデータを取得する。また、情報処理装置1は、後述する処理により出力される画像を表示装置3に表示させる。
【0051】
また、本実施形態では、入出力部14は、不図示の操作デバイスと接続する。これにより、情報処理装置1は、入出力部14を介して、操作デバイスからの情報を取得することが可能となる。そして、情報処理装置1は、ユーザによる操作デバイスの操作に応じた処理を実行することが可能となる。
【0052】
なお、入出力部14は、CDドライブ、DVDドライブ等の着脱可能な記録媒体の入出力装置、或いはメモリカード等の不揮発性の可搬型の記憶媒体等の入出力装置と接続していてもよい。入出力部14は、ネットワーク接続を行うインタフェース(通信部)としての機能を有してもよい。
【0053】
本実施形態に係る情報処理装置1は、帳票のグループにおける帳票の過不足を判定し、帳票が不足しているグループと、所属するグループが未確定な帳票を認識する。そして、情報処理装置1は、帳票が不足しているグループと所属未確定帳票とを表示装置3に表示させる。これにより、本実施形態に係る情報処理装置1は、グループ分けの修正にかかるユーザの負担を改善する。本実施形態に係る情報処理装置1のこのような処理は、記憶部11及び制御部12によって、実現される。
【0054】
<記憶部11>
図4により示されるとおり、記憶部11は、データ種別定義情報21及びグループ定義情報22を記憶する。具体的には、データ種別定義情報21及びグループ定義情報22は、それぞれデータとして、記憶部11を実現するハードディスク等の記憶装置に格納される。
【0055】
(データ種別定義情報21)
図5は、本実施形態に係るデータ種別定義情報21を例示する。データ種別定義情報21は、図5に示されるように、例えば、識別対象であるイメージデータの種別毎に、テーブル形式の1レコードのデータとして記憶部11に格納される。当該データ種別定義情報21は、イメージデータの種別を識別するために用いられる。本実施形態では、具体的には、データ種別定義情報21は、帳票の種別を識別するために用いられる。図5に示されるとおり、本実施形態に係るデータ種別定義情報21に係るデータは、OCR書式定義フィールド、バーコード書式定義フィールド、指定領域OCR書式定義フィールドを含む。
【0056】
OCR書式定義フィールドには、罫線等、帳票の構成要素の様式及び配置等の情報が格納される。例えば、図5に示されるとおり、OCR書式定義フィールドは、色情報サブフィールド、マッチング情報サブフィールド、及び、読み取り後処理サブフィールド等のサブフィールドを備える。
【0057】
色情報サブフィールドには、帳票に用いられる色の情報が格納される。例えば、図5に示されるように、色情報サブフィールドに格納される色情報によって、カラー又はモノクロが指定される。
【0058】
マッチング情報サブフィールドには、帳票の構成要素の配置等の情報が格納される。図5に示される例では、マッチング情報サブフィールドには、罫線情報、当該帳票に用いられる文字やマーク等の情報が格納される。
【0059】
罫線情報とは、帳票に用いられる罫線の情報であり、例えば、当該罫線の帳票上の位置情報等である。罫線の帳票上の位置情報は、例えば、当該罫線が満たす条件式や座標等で規定される。当該座標は、例えば、帳票の左上角を(0、0)とした全体座標である。
【0060】
読み取り後処理サブフィールドには、帳票がスキャナ等により電子データ化される際に行われる処理を示す情報が格納される。なお、図5に示される「傾き補正ON」とは、読み取り画像の傾きを補正する機能が実行されることを指す。
【0061】
このようにOCR書式定義フィールドに格納される情報は、帳票のレイアウト等の外観に関する情報である。本実施形態に係る情報処理装置1は、当該情報により示される帳票のレイアウトなどの外観と取得した帳票とを照合することにより、取得した帳票の種別を識別することができる。
【0062】
バーコード書式定義フィールドには、帳票に用いられるバーコードの情報が格納される。例えば、図5に示されるとおり、バーコード書式定義フィールドは、種類サブフィールド、印字位置サブフィールド、バーコード情報サブフィールドを備える。
【0063】
種類サブフィールドには、帳票に用いられるバーコードの種類を示す情報が格納される。帳票に用いられるバーコードの種類は任意であり、例えば、QRコード、NW−7、CODE39等である。情報処理装置1は、当該種類サブフィールドに格納される情報に基づいて、取得されたバーコードをデコードする。
【0064】
印字位置サブフィールドには、バーコードが印字される印字位置の座標を示す情報が格納される。当該座標の形式は、適宜、選択される。例えば、バーコードの座標は、帳票の左上角を(0、0)とした全体座標における当該バーコードの中心の位置の座標として与えられる。なお、当該印字位置サブフィールドには、バーコードの印字領域の範囲に関する情報が含まれてもよい。情報処理装置1は、印字位置サブフィールドに格納される情報を、帳票の種別を識別する際に、バーコードを取得する位置を決定するために用いる。
【0065】
バーコード情報サブフィールドには、バーコードに格納されるデータ形式及びデータ情報を示すバーコード情報が格納される。例えば、バーコード情報サブフィールドには、「key-value型」、「区切り文字」、又は「区切り桁」等のバーコードに格納されるデータ
形式の情報と、バーコードが保持するデータの内容を示す情報とが格納される。
【0066】
なお、「key-value型」、「区切り文字」、又は「区切り桁」とは、バーコードに格納
されるデータの読み取り方法を示す情報である。当該データの読み取り方法は、例えば、ある区切り文字以降が読み取り対象のデータである、という形式によって指定される。情報処理装置1は、例えば、これらにより指定されるデータ読み取り方法により、バーコードに格納された情報を読み取り、バーコードが保持するデータの内容を示す情報と読み取った情報とを照合することで、帳票の種別を識別する。
【0067】
指定領域OCR書式定義フィールドには、帳票に対して行われる指定領域OCRに関する情報が格納される。指定領域OCRとは、特定の領域だけにOCR処理を適用して文字情報を抽出することである。例えば、図5に示されるとおり、指定領域OCR書式定義フィールドは、指定領域座標サブフィールド、及び、読み取り情報サブフィールドを備える。
【0068】
指定領域座標サブフィールドには、指定領域OCRが行われる帳票上の位置座標を示す情報が格納される。例えば、指定領域の位置座標は、帳票の左上角を(0、0)とした全体座標における当該指定領域の中心の位置座標として与えられる。なお、指定領域座標サブフィールドには、指定領域の範囲に特定するための情報が含まれてもよい。情報処理装置1は、当該指定領域座標サブフィールドに格納される情報を、帳票の種別を識別する際に、指定領域OCRを行う位置を決定するために用いる。
【0069】
読み取り情報サブフィールドには、当該指定領域から取得されるデータのデータ形式及び内容を示す情報が格納される。例えば、当該読み取り情報サブフィールドには、データ形式を示す情報として、「区切り文字」、「区切り桁」、又は「文字種別」等のデータ形式を示す情報が格納される。また、当該読み取り情報サブフィールドには、当該データ形式を示す情報と共に、指定領域から取得されるデータの内容を示す情報が格納される。この点は、上記「バーコード情報サブフィールド」と同様である。
【0070】
そのため、情報処理装置1は、読み取り情報サブフィールドに格納された情報により指定されるデータ読み取り方法により、指定領域から取得されるデータにより示される情報を読み取る。そして、情報処理装置1は、指定領域から取得されるデータの内容を示す情報と読み取った情報とを照合することで、帳票の種別を識別することができる。
【0071】
なお、データ種別定義情報21に係るデータは、OCR書式定義フィールド、バーコード書式定義フィールド、及び、指定領域OCR書式定義フィールドのうちの少なくとも1つのフィールドを備えている。情報処理装置1は、当該データが備えるフィールドのいずれかを利用して、帳票の種別を識別する。
【0072】
(グループ定義情報)
図6は、本実施形態に係るグループ定義情報22を例示する。グループ定義情報22は、グループに含まれる帳票(イメージデータ)の過不足を判定する条件を定めている。図6により示される例では、テーブル形式で与えられるデータのうち、一行のデータにより示される情報が、1つのグループの種別に係るグループ定義情報に該当する。グループ定義情報22は、グループの種別毎に用意される。図6に示されるとおり、本実施形態に係るグループ定義情報22に係るデータは、グループ名フィールド、基準帳票フィールド、枚数設定フィールド、及び、必須帳票フィールドを含む。
【0073】
グループ名フィールドには、グループの種別(グループ種別)を識別するための情報が格納される。当該情報は、例えば、グループの種別名を示す識別子等で表現される。
【0074】
基準帳票フィールドには、対象のグループのグループ種別を識別するための基準となる帳票(基準帳票)の種別を指定する情報が格納される。図6により示される例では、帳票Aが、対象のグループのグループ種別がグループGAであることを識別するための基準帳票である。すなわち、情報処理装置1は、グループ化された帳票のまとまりのなかに帳票Aが存在する場合、この情報に基づいて、当該帳票のまとまりのグループ種別はグループGAであると識別することができる。
【0075】
枚数設定フィールドには、グループに含まれる帳票の枚数(帳票データのデータ数)を指定するための情報が格納される。そのため、当該情報を用いることによって、情報処理装置1は、帳票のグループに含まれている帳票の枚数が適正であるか否かを判定することができる。当該判定によって、情報処理装置1は、帳票が不足しているグループを特定することができる。当該判定については後述する。
【0076】
必須帳票フィールドには、グループに含まれる帳票の種別を指定するための情報が格納される。当該情報によって指定される帳票を、以下、「必須帳票」と記載する。情報処理装置1は、当該情報を用いて、必須帳票として指定された帳票の種別に該当する帳票がグループに含まれているか否かを判定することで、帳票が不足しているグループを特定することができる。当該判定についても後述する。
【0077】
なお、これらのフィールドの他、本実施形態に係るグループ定義情報22に係るデータは、グループに含まれてはならない帳票を示す情報が格納されるフィールドを備えてもよい。
【0078】
<制御部12>
図4に示されるとおり、制御部12は、データ取得部31、データ過不足判定部32、選択受付部33、分類処理部34、イメージデータ識別部35、キーワード取得部36、及び、表示制御部37を備える。データ取得部31、データ過不足判定部32、選択受付部33、分類処理部34、イメージデータ識別部35、キーワード取得部36、及び、表示制御部37は、例えば、記憶部11に格納されたプログラム等が制御部12の周辺回路であるRAM等に展開され、制御部12のプロセッサにより実行されることによって実現される。
【0079】
(データ取得部)
データ取得部31は、複数の帳票を1又は複数のグループに分類したデータを取得する。データ取得部31は、ネットワークを介して、他の情報処理装置から当該データを取得してもよい。また、データ取得部31は、USBメモリ等の可搬型の記憶媒体から、当該データを取得してもよい。データの取得先は、適宜、選択されてもよい。
【0080】
また、本実施形態では、後述する分類処理部34が、取得した複数の帳票を1又は複数のグループに分類する場合がある。この場合、データ取得部31は、当該分類処理部34から、複数の帳票を1又は複数のグループに分類したデータを取得してもよい。
【0081】
(データ過不足判定部)
データ過不足判定部32は、グループに含まれる帳票の過不足を判定する条件を定めたグループ定義情報22に基づいて、データ取得部31が取得したデータにおける前記1又は複数のグループをそれぞれ検査することで、前記1又は複数のグループそれぞれについて、帳票の過不足を判定する。
【0082】
(選択受付部)
選択受付部33は、グループ又は帳票の選択を受け付ける。図2及び3により示される例で説明したとおり、ユーザは、入出力部14に接続された操作デバイスを用いて、表示装置3に表示される画面上で、帳票及びグループを操作する。図2及び3により示される例では、ユーザは、マウスによりカーソルを操作し、帳票又はグループのシンボル上でクリック操作をすることで、ユーザ所望の帳票又はグループの選択操作を行った。選択受付部33は、このような操作デバイスの操作を検出し、グループ又は帳票の選択を受け付ける。
【0083】
(分類処理部)
分類処理部34は、選択受付部33が受け付けた選択に基づいて、選択された所属未確定帳票の所属先を、選択されたグループに確定することで、グループに含まれる帳票を再分類する。
【0084】
また、分類処理部34は、複数のグループ間で、所定の規則に従って、当該複数のグル
ープに含まれる帳票を再分類してもよい。詳細は後述する。
【0085】
また、選択受付部33が、所属未確定帳票と共に、グループの一覧に含まれる不足している帳票の選択を受け付ける場合がある。この場合、分類処理部34は、選択された前記グループの一覧に含まれる不足している帳票の位置に選択された所属未確定帳票を移動することで、グループに含まれる帳票を再分類してもよい。
【0086】
また、後述するイメージデータ識別部35が、順序付けられた複数の帳票のうち、帳票のグループを識別するための基準となる基準帳票を識別する場合がある。この場合、分類処理部34は、前記複数の帳票の順序における前記基準帳票の位置関係に基づいて、前記複数の帳票を1又は複数のグループに分類してもよい。
【0087】
また、選択受付部33が、帳票の一覧に含まれる不足している帳票を示すシンボルの選択を更に受け付ける場合がある。この場合、分類処理部34は、帳票の一覧に含まれる、選択された不足している帳票の位置に、選択された所在未確定帳票を移動することで、グループに含まれる帳票を再分類してもよい。
【0088】
(イメージデータ識別部)
イメージデータ識別部35は、順序付けられた複数の帳票のうち、帳票のグループ種別を識別するための基準となる基準帳票を識別する。なお、イメージデータ識別部35は、記憶部11に格納されたデータ種別定義情報21に基づいて、取得される帳票の種別をそれぞれ識別してもよい。また、イメージデータ識別部35は、基準帳票以外の帳票の種別を識別してもよい。
【0089】
(キーワード取得部)
キーワード取得部36は、帳票に含まれる情報からキーワードを取得する。例えば、キーワード取得部36は、帳票の所定の位置にOCR処理を適用することにより取得可能な情報をキーワードとして取得する。なお、当該キーワードの取得には、例えば、データ種別定義情報21が用いられてもよい。例えば、キーワード取得部36は、バーコード書式定義フィールドに格納された情報に基づいて、帳票に付されたバーコードから情報を取得してもよい。キーワード取得部36は、このようにして取得することができた情報をキーワードとしてもよい。
【0090】
(表示制御部)
表示制御部37は、データ過不足判定部32による判定に基づいて認識される帳票が不足しているグループと、グループ分けでグループには分類されなかった、又は、データ過不足判定部32によりグループに過剰に含まれていると判定された、所属するグループが未確定な帳票である所属未確定帳票と、を示す情報を表示装置3に表示させる。
【0091】
なお、表示制御部37は、選択受付部33の受け付けた選択において、帳票が不足しているグループが選択された際に、当該選択されたグループに含まれる帳票と、当該選択されたグループに不足している帳票とを示す一覧を表示装置3に表示させてもよい。不足している帳票は、例えば、帳票が不足していることを示すシンボルによって表現される。
【0092】
本実施形態では、帳票が不足していることを示すシンボルは、任意の種類の帳票が足りていないこと、又は、特定の種類の帳票が足りていないことを示す。例えば、図2及び3により示される例では、帳票が不足していることを示すシンボル(103、103a、103b)は、特定の種類の帳票「伝票」が足りていないことを示している。
【0093】
また、表示制御部37は、表示装置3により表示させる帳票の一覧では、グループに不
足している帳票を示すシンボルを、グループに含まれる帳票のシンボルよりも強調して表示させてもよい。
【0094】
また、表示制御部37は、選択受付部33の受け付けた選択において、不足している帳票が選択された際に、所属未確定帳票の一覧を表示装置3に表示させてもよい。
【0095】
また、グループ定義情報22に係るデータの必須帳票フィールドには、帳票のグループに含まれる帳票の種別を指定するための情報が格納されてもよい。そして、イメージデータ識別部35は、基準帳票以外の帳票について、その帳票の種別を識別してもよい。更に、データ過不足判定部32は、前記1又は複数のグループそれぞれについて、不足している帳票又は所属未確定帳票の種別を認識してもよい。
【0096】
この場合、選択受付部33は、前記一覧に含まれる不足しているイメージデータの選択を受け付けてもよい。そして、表示制御部37は、選択された前記一覧に含まれる不足している帳票の種別と合致する種別の所属未確定帳票の一覧を表示装置3に表示させてもよい。また、この場合、選択受付部33は、所属未確定帳票の選択を受け付けてもよい。そして、表示制御部37は、選択された所属未確定帳票の種別と合致する種別の帳票が不足しているグループの一覧を表示装置3に表示させてもよい。
【0097】
また、キーワード取得部36は、帳票に含まれる情報からキーワードを取得する。この場合、表示制御部37は、選択受付部33の受け付けた選択において、帳票が不足しているグループが選択された際に、所属未確定帳票のうち、当該選択されたグループに含まれている帳票から取得されるキーワードに適合するキーワードが取得される所属未確定帳票の一覧を表示装置に表示させてもよい。また、この場合、表示制御部37は、選択受付部33の受け付けた選択において、所属未確定帳票が選択された際、当該選択された所属未確定帳票から取得されるキーワードに適合するキーワードが取得される帳票を含む、帳票が不足しているグループの一覧を表示装置に表示させてもよい。
【0098】
また、表示制御部37は、選択受付部33の受け付けた選択において、所属未確定帳票が選択された際に、帳票が不足しているグループの一覧を表示装置3に表示させてもよい。
【0099】
また、表示制御部37は、帳票が不足しているグループの一覧において、当該グループそれぞれについて、グループに含まれる帳票と、グループに不足している帳票とを示す一覧をそれぞれ表示装置3に表示させてもよい。
【0100】
§2 動作例
次に、図7〜11を用いて、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例を説明する。
【0101】
図7は、本実施形態に係る情報処理装置1の処理手順の一例を記す。なお、図7では、ステップを「S」と略称する。図8、10、及び、11においても同様の略称を用いる。
【0102】
まず、例えば、ユーザによる操作に応じて、記憶部11に格納されたプログラムが、制御部12のRAM等に展開される。そして、制御部12のRAM等に展開された該プログラムが、制御部12のプロセッサにより実行される。このようにして、情報処理装置1は、処理を開始する。
【0103】
ステップ1001では、データ取得部31によって、複数件の帳票データが取得される。これにより、情報処理装置1は、複数の帳票に係るデータを取得する。なお、取得されたデータについて、当該複数の帳票は、グループ分けされていてもよいし、グループ分け
されていなくてもよい。本動作例は、後者である。すなわち、本動作例では、このステップで取得されるデータに係る帳票は、グループ分けされていないものとする。
【0104】
例えば、図1により示される利用場面では、ユーザは、スキャナ2を用いることで帳票の束を情報処理装置1に取り込んだ。この場合に、取り込まれた複数の帳票をグループ化する処理がスキャナ2で実行されなければ、情報処理装置1に取り込まれた帳票はグループ化されていない。本ステップ1001は、このような場面における処理を例示している。
【0105】
つまり、本ステップ1001では、スキャナ2が帳票を電子化する度に、データ取得部31は帳票データを取得する。帳票の束に対して当該一連の処理が実行されることで、データ取得部31は、複数件の帳票データを取得する。
【0106】
なお、このように取得された複数の帳票は、取得された順番に並べることが可能である。分類処理部34は、後述するとおり、当該順番に基づいて、複数の帳票をグループ分けする。
【0107】
ステップ1002では、イメージデータ識別部35によって、ステップ1001で取得した複数の帳票それぞれの種別が認識される。イメージデータ識別部35は、対象の帳票の種別を識別するために、記憶部11に格納されたデータ種別定義情報21を用いる。
【0108】
例えば、イメージデータ識別部35は、帳票の種別毎に用意されたデータ種別定義情報21に係るデータのOCR書式定義フィールドに格納された帳票の外観に関する情報に基づいて、帳票の種別を認識する。具体的には、イメージデータ識別部35は、OCR書式定義フィールドに格納された情報により示される帳票の外観と取得した帳票の外観とを照合することで、一番適合する外観を示すデータ種別定義情報21を特定する。これにより、イメージデータ識別部35は、特定したデータ種別定義情報21に係る帳票の種別を、取得した帳票の種別であると認識する。
【0109】
また、例えば、イメージデータ識別部35は、バーコード書式定義フィールドに格納されたバーコードに関する情報に基づいて、帳票の種別を認識してもよい。イメージデータ識別部35は、取得した帳票に付されたバーコードに適合するバーコードに関する情報を含むデータ種別定義情報21を特定する。これにより、イメージデータ識別部35は、特定したデータ種別定義情報21に係る帳票の種別が取得した帳票の種別であると認識する。
【0110】
また、例えば、イメージデータ識別部35は、指定領域OCR書式定義フィールドに格納された指定領域OCRに関する情報に基づいて、帳票の種別を認識してもよい。指定領域OCR書式定義フィールドには、上記のとおり、指定領域OCRを適用する領域に関する情報、当該領域から取得されるデータのデータ形式、及び、当該領域から取得されるデータの内容が定められている。イメージデータ識別部35は、指定領域OCRに関する情報に基づいて、取得した帳票に指定領域OCRを適用する。そして、イメージデータ識別部35は、取得した帳票に適合する指定領域OCRに関する情報を含むデータ種別定義情報21を特定する。これにより、イメージデータ識別部35は、特定したデータ種別定義情報21に係る帳票の種別が取得した帳票の種別であると認識する。
【0111】
なお、当該帳票種別の認識処理において、キーワード取得部36により、キーワードの取得処理が実行されてもよい。キーワード取得部36は、キーワードを取得し、取得したキーワードを対象帳票のキーワードに設定する。なお、当該キーワードの取得処理には、帳票種別の認識処理に用いたデータ種別定義情報21が用いられてもよい。
【0112】
例えば、上記帳票種別の認識処理において、バーコードのデコードや指定領域OCRが行われる。このとき、バーコードの情報や指定領域に記載された情報が取得される。キーワード取得部36は、このときに取得される情報を帳票のキーワードに設定してもよい。
【0113】
また、キーワード取得部36は、データ種別定義情報21を用いることなく、キーワードを取得してもよい。例えば、キーワード取得部36は、どの帳票に対しても、同一箇所にOCR処理を適用することで得られる情報をキーワードとして取得してもよい。キーワードの取得方法は、適宜、選択される。
【0114】
また、情報処理装置1は、取得したキーワードが適切であるか否かをユーザに問い合わせる画面を表示装置3に表示させてもよい。このとき、キーワード取得部36は、ユーザにより入力されるキーワードを受け付けることで、帳票のキーワードを取得してもよい。キーワード取得部36は、帳票から適切にキーワードが取得できなかった場合にも、同様の処理によってキーワードを取得してもよい。
【0115】
なお、イメージデータ識別部35による帳票種別の認識処理は、データ種別定義情報21を用いた処理に限定されない。例えば、記憶部11が、帳票種別を認識するための帳票のひな形を保持しているとする。この場合、イメージデータ識別部35は、取得された帳票と帳票のひな形とを照合し、一番適合するひな形を特定することで、帳票の種別を認識してもよい。
【0116】
また、情報処理装置1は、イメージデータ識別部35による帳票の種別の識別が適切であるか否かをユーザに問い合わせる画面を表示装置3に表示させてもよい。このとき、イメージデータ識別部35は、ユーザにより帳票の種別の入力を受け付けることで、帳票の種別を認識してもよい。イメージデータ識別部35は、適切に帳票の種別が認識できなかった場合にも、同様の処理によって帳票の種別を認識してもよい。
【0117】
ステップ1003では、データ過不足判定部32によって、各グループにおける帳票の過不足が判定される。以下、当該判定処理を図8及び9を用いて説明する。
【0118】
図8は、本実施形態における帳票の過不足判定に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。本動作例では、ステップ1001において取得された複数の帳票が、分類処理部34によって、グループ分けされる。このグループ分けによって、グループに含まれる帳票が定められるたびに、データ過不足判定部32は、当該グループについての帳票の過不足を判定する。具体的には、以下のとおりに実行される。
【0119】
ステップ2001では、分類処理部34によって、ステップ1001において取得された複数の帳票のなかに、グループ定義情報22により指定される基準帳票の種別に該当する種別の帳票が存在するか否かが判定される。基準帳票の種別に該当する種別の帳票が存在すれば、次のステップ2002に処理は進む。他方、基準帳票の種別に該当する種別の帳票が存在しなければ、データの過不足判定に係る当該処理は終了する。
【0120】
ここで、ステップ1001において取得された複数の帳票は、取得された順番に並べることができる。分類処理部34は、当該順番に従って、先頭の帳票から順に基準帳票の種別に該当する種別の帳票を検索する。当該検索において基準帳票の種別に該当する種別の帳票が見つかった場合、分類処理部34は、基準帳票が存在すると判定する。このとき、当該検索は、基準帳票が見つかった時点で終了する。他方、当該検索において基準帳票の種別に該当する種別の帳票が見つからなかった場合、基準帳票は存在しないと判定する。なお、この際に発見される基準帳票の種別に該当する種別の帳票を、以下、「先頭の基準
帳票」とも記載する。
【0121】
なお、本実施形態では、ステップ1002によって、対象の帳票の種別が識別された。また、グループ定義情報22には、基準帳票フィールドにおいて、グループに設定される基準帳票の種別が定められている。
【0122】
分類処理部34は、当該ステップ1002の処理結果とグループ定義情報22とを用いて、対象の帳票が、基準帳票の種別に該当する種別の帳票であるか否かの判定を実施する。
【0123】
具体的には、まず、分類処理部34は、グループの種別毎に用意されたグループ定義情報22から、それぞれの種別において設定されている基準帳票の種別を示す情報を収集する。そして、分類処理部34は、収集した情報に基づいて、対象の帳票の種別が、グループに設定される基準帳票の種別に該当するか否かを判定する。具体的には、分類処理部34は、収集した基準帳票の種別のなかに対象の帳票の種別に該当するする種別が存在するか否かを判定する。対象の帳票の種別に該当する種別が収集した種別の中に存在する場合、対象の帳票は基準帳票であると判定する。他方、対象の帳票の種別に該当する種別が収集した種別の中に存在しなかった場合、対象の帳票は基準帳票ではないと判定する。
【0124】
なお、本動作例では、分類処理部34は、グループの種別毎に用意されるグループ定義情報22から、それぞれの種別において設定されている基準帳票の種別を示す情報を収集している。しかしながら、分類処理部34が基準帳票の種別を示す情報を取得する方法は、このような方法に限定されない。例えば、記憶部11には、各グループの種別における基準帳票の種別を示す情報を1つにまとめた情報が保持されていてもよい。この場合、分類処理部34は、記憶部11に保持される当該情報から、各グループにおける基準帳票の種別を示す情報を取得することができる。
【0125】
ステップ2002では、分類処理部34によって、グループが作成される。図9を用いて、当該グループの作成処理を説明する。
【0126】
本動作例では、帳票が並んでいる順番において、基準帳票と基準帳票との間に含まれる帳票が1つのグループに属する帳票として取り扱われる。この1つのグループの範囲を特定する2つの基準帳票について、順番が前である基準帳票を、以下、「先の基準帳票」とも記載する。他方、順番が後である基準帳票を、以下、「後の基準帳票」とも記載する。
【0127】
一方、帳票が並んでいる順番において、基準帳票と基準帳票との間が設定できない範囲が存在する。基準帳票と基準帳票との間が設定できない範囲とは、具体的には、帳票が並んでいる順番において、最後に存在する基準帳票と最後に存在する帳票との間である。本実施形態では、当該範囲に存在する帳票も1つのグループに属する帳票として取り扱われる。なお、この最後に存在する基準帳票を、以下、「最後の基準帳票」とも記載する。
【0128】
具体的には、まず、分類処理部34は、帳票が並んでいる順番において、この処理よりも前にまでに実行された基準帳票の検索処理において最後に検索された基準帳票の次に存在する基準帳票を検索する。この処理により検索される基準帳票を、以下、「次の基準帳票」とも記載する。なお、「最後に検索された基準帳票」とは、後述するステップ2006の判定に基づく繰り返しが発生していない段階では、先頭の基準帳票を意味する。また、後述するステップ2006の判定に基づく繰り返しにより再び本ステップ2002の処理が実行された段階では、「最後に検索された基準帳票」とは、繰り返し前に当該処理で検索された「次の基準帳票」を意味する。
【0129】
次の基準帳票が見つかった場合、分類処理部34は、本ステップの処理で検索された次の基準帳票を「後の基準帳票」に設定する。また、分類処理部34は、本ステップよりも前の処理で検索された基準帳票、この場合は、先頭の基準帳票を「先の基準帳票」に設定する。そして、分類処理部34は、図9に示されるとおり、先の基準帳票から後の基準帳票の1つ前の帳票までの間に存在する帳票を1つのグループに属する帳票として、グループを作成する。
【0130】
他方、次の基準帳票が見つからなかった場合、分類処理部34は、本ステップよりも前の処理で検索された基準帳票、この場合は、先頭の基準帳票を「最後の基準帳票」に設定する。そして、分類処理部34は、図9に示されるとおり、最後の基準帳票から最後の帳票までの間に存在する帳票を1つのグループに属する帳票として、グループを作成する。
【0131】
このようにして、分類処理部34は、帳票が並んでいる順番において、グループに含まれる帳票の範囲を設定し、設定した範囲に基づいて、グループを作成する。
【0132】
なお、上記処理では、先頭の帳票が基準帳票ではなかった場合、先頭の帳票から先頭の基準帳票までの間の範囲に存在する帳票の所属するグループは特定されない。そのため、任意の処理で当該範囲に存在する帳票の所属するグループを特定してもよい。例えば、当該範囲に存在する帳票のうちのいくつかの帳票は、本ステップ2002で作成されたグループに属する帳票であると取り扱われてもよい。また、当該範囲に存在する帳票のうちのいくつかの帳票は、所属未確定帳票として取り扱われてもよい。更に、当該範囲に存在する帳票により、新たに1つのグループが作成されてもよい。この場合、後述する過不足判定をこのグループにも実施するため、基準帳票の設定されていないグループの種別を識別するためのグループ定義情報22が用意されてもよい。
【0133】
ステップ2003〜2005は、データ過不足判定部32による、ステップ2002において分類処理部34により作成されたグループに対する帳票の過不足判定に関する処理である。
【0134】
ステップ2003では、データ過不足判定部32によって、ステップ2002で作成されたグループに含まれる帳票の枚数が数えられる。図9により示される例では、当該グループに含まれる帳票の枚数は4枚と数えられる。
【0135】
ステップ2004では、データ過不足判定部32によって、ステップ2002で作成されたグループに必須帳票が含まれているか否かが判定される。
【0136】
具体的には、まず、データ過不足判定部32は、記憶部11に格納されているグループ定義情報22のうち、ステップ2002で作成されたグループの種別に対応するグループ定義情報22を参照する。図9に示されるとおり、ステップ2002で作成されたグループに含まれる基準帳票は、先の基準帳票である。データ過不足判定部32は、基準帳票フィールドにおいて、先の基準帳票の種別に該当する種別を示す情報を含むグループ定義情報22をステップ2002で作成されたグループの種別に対応するグループ定義情報22として、参照する。
【0137】
そして、データ過不足判定部32は、参照したグループ定義情報22に含まれる、必須帳票フィールドに格納された情報により示される種別の帳票が、ステップ2002で作成されたグループに含まれているか否かを判定する。これにより、データ過不足判定部32は、ステップ2002で作成されたグループに必須帳票が含まれるか否かを判定することができる。
【0138】
ステップ2005では、ステップ2003及び2004の処理に基づいて、データ過不足判定部32により、ステップ2002において作成されたグループに含まれる帳票の過不足が判定される。
【0139】
本動作例では、データ過不足判定部32は、対象のグループの種別を識別するためのグループ定義情報22により示される、対象の種別のグループにおける帳票の枚数設定及び必須帳票の設定によって、対象のグループに帳票の過不足が発生しているか否かを判定する。
【0140】
まず、必須帳票の設定による判定を説明する。データ過不足判定部32は、ステップ2004の処理において、対象のグループに必須帳票が含まれているか否か判定した。データ過不足判定部32は、当該判定の結果に基づいて、対象のグループに帳票の過不足が発生しているか否かを判定する。
【0141】
例えば、ステップ2004の処理において、データ過不足判定部32は、対象のグループに必須帳票が含まれていると判定したとする。この場合、データ過不足判定部32は、対象のグループについて、必須帳票の不足は発生していないと判定する。
【0142】
なお、図6及び9に示される例では、必須帳票として設定されている帳票の種別は「帳票B」であり、その種別の帳票に対する枚数設定は「1枚」である。ただし、必須帳票として設定される種別の帳票に対する枚数設定は、本実施形態を限定するものではない。例えば、必須帳票として設定された同一の種別の帳票に対して複数枚の枚数設定がされてもよい。また、必須帳票の設定として、複数の帳票の種別が設定されてもよい。
【0143】
例えば、必須帳票として設定された同一の種別の帳票に対して複数枚の枚数設定がされていたとする。具体例として、必須帳票の種別として「帳票B」が設定されており、当該「帳票B」の帳票に対して「2枚」の枚数設定がされていたとする。この場合、対象のグループに「帳票B」に該当する種別の帳票が含まれていなければ、データ過不足判定部32は、当該グループにおいて、その種別が「帳票B」である帳票が2枚不足していると判定する。また、具体例として、必須帳票の種別として「帳票B」が設定されており、当該「帳票B」の帳票に対して「2〜4枚」の枚数設定がされていたとする。この場合、対象のグループに「帳票B」に該当する種別の帳票が5枚含まれているならば、データ過不足判定部32は、当該グループにおいて、その種別が「帳票Bである帳票が1枚過剰に含まれていると判定する。対象のグループに「帳票B」に該当する種別の帳票が2枚含まれているならば、データ過不足判定部32は、対象のグループに「帳票B」に該当する種別の必須帳票の過不足は発生していないと判定する。
【0144】
また、例えば、必須帳票の設定として、複数の帳票の種別が必須帳票の種別に設定されていたとする。具体例として、必須帳票の種別として「帳票B」と「帳票C」とが設定されていたとする。この場合、対象のグループに「帳票B」に該当する種別の帳票と、「帳票C」に該当する種別の帳票とが含まれているならば、データ過不足判定部32は、当該グループにおいて、必須帳票の過不足は発生していないと判定する。また、具体例として、必須帳票の種別として「帳票B」と「帳票C」とが設定されており、「帳票B」の帳票に対して「4枚以上」の枚数設定が、「帳票C」の帳票に対して「3枚以下」の枚数設定がなされていたとする。この場合、対象のグループに、「帳票B」に該当する種別の帳票が2枚、「帳票C」に該当する種別の帳票が4枚含まれているとする。このとき、データ過不足判定部32は、対象のグループでは、「帳票B」に該当する種別の帳票が「2枚以上」不足しており、「帳票C」に該当する種別の帳票が「1枚以上」過剰であると判定する。
【0145】
なお、「4枚以上」や「3枚以上」など、本具体例のように、下限値、又は、上限値のみ定められた範囲限定が、枚数設定として用いられたとする。この場合、当該条件を満たしても、対象のグループには、必須帳票として設定される種別に該当する帳票に過不足が発生している可能性がある。例えば、上記具体例において、対象のグループに「帳票B」に該当する帳票が5枚含まれていたとする。この場合、上記必須帳票の枚数設定の条件は満たしているが、対象のグループには、未だ、「帳票B」に該当する帳票が割り当てられる可能性がある。この場合、例えば、所属未確定帳票の枚数を考慮して、当該可能性があるか否かを推定してもよい。
【0146】
例えば、グループaとグループbの2つのグループが存在するとする。グループaの種別は「グループA」であり、グループbの種別は「グループB」であるとする。「グループA」の必須帳票の設定では、必須帳票の種別として「帳票B」が設定されており、「帳票B」の帳票に対して「3枚」の枚数設定がなされていたとする。また、「グループB」の必須帳票の設定では、必須帳票の種別として「帳票B」が設定されており、「帳票B」の帳票に対して「2枚以上」の枚数設定がなされていたとする。そして、「帳票B」の種別に該当する所属未確定帳票が5枚存在したとする。更に、グループaには、「帳票B」に該当する帳票が1枚含まれており、グループbには、「帳票B」に該当する帳票が3枚含まれていたとする。この場合、データ過不足判定部32は、グループaでは、「帳票B」に該当する帳票が2枚不足していると判定することができる。このような状態を考慮して、データ過不足判定部32は、グループbでは、「帳票B」の種別に該当する帳票が3枚不足しているのではないかと推定してもよし、「帳票B」の種別に該当する帳票の過不足は発生していないと推定してもよい。
【0147】
このように、必須帳票の設定による判定では、特定の種別で発生する帳票の過不足を判定することができる。データ過不足判定部32は、対象のグループにおいて特定の種別に該当する帳票が不足している場合、対象のグループでは、不足している帳票の種別を不足帳票の種別として認識する。他方、対象のグループにおいて特定の種別に該当する帳票が過剰に含まれている場合、対象のグループに含まれる当該特定の種別に該当する帳票を所属未確定帳票として認識する。
【0148】
なお、対象のグループにおいて特定の種別に該当する帳票が過剰に含まれているとする。例えば、グループAの必須帳票の設定では、必須帳票の種別として「帳票B」が設定されており、その「帳票B」の帳票に対して「3枚」の枚数設定がなされていたとする。この場合に、グループAに該当する種別のグループaにおいて、「帳票B」に該当する種別の帳票が5枚含まれていたとする。このとき、当該グループaでは、帳票Bに該当する諸別の帳票が2枚過剰に含まれている。このようなケースにおいて、データ過不足判定部32は、対象のグループaに過剰に含まれている帳票を特定せず、「帳票B」に該当する種別の帳票を全て所属未確定帳票として認識してもよい。また、例えば、キーワード取得部36によって、このグループaに含まれる「帳票B」に該当する種別の帳票のうち、グループaに設定されているキーワードに適合しないキーワードが取得される帳票が存在するとする。この場合、データ過不足判定部32は、グループaに設定されているキーワードに適合しないキーワードが取得される帳票を、所属未確定帳票として、認識してもよい。なお、このときに認識される所属未確定帳票の種別は、「帳票B」である。
【0149】
なお、グループaに設定されているキーワードとは、グループaに含まれる帳票から取得されるキーワードから特定されるキーワードである。例えば、キーワード取得部36は、グループaに含まれる帳票のうち所定の割合以上の帳票から取得されるキーワードをグループaのキーワードとして設定してもよい。
【0150】
このようにして、特定の種別において発生する帳票の過不足が判定され、対象の帳票の
種別を識別した上で、不足帳票、又は、所属未確定帳票の認識が行われる。
【0151】
次に、枚数設定による判定を説明する。データ過不足判定部32は、対象のグループの種別に対応するグループ定義情報22に含まれる、枚数設定フィールドに格納される情報により示される枚数設定に基づいて、ステップ2003の処理において数えた帳票の枚数が適正であるか否かを判定する。データ過不足判定部32は、対象のグループの帳票の枚数は適正であると判定する。枚数設定に対する処理は、上記必須帳票の枚数設定に対する処理と同様である。
【0152】
ただし、枚数設定による過不足の判定では、必須帳票の設定による過不足の判定とは異なり、通常の場合、データ過不足判定部32は、過不足が発生している帳票の種別を特定できない。そのため、データ過不足判定部32は、基本帳票又は必須帳票として設定されている種別以外の不特定の種別の帳票で過不足が発生していると判定する。なお、基本帳票又は必須帳票として設定されている種別以外の種別が限定される場合、データ過不足判定部32は、当該判定でも、過不足が発生している帳票の種別を特定することは可能である。
【0153】
なお、データ過不足判定部32は、必須帳票として設定されている種別の帳票で起きている帳票の過不足を考慮して、当該判定を実施してもよい。例えば、グループaには、「帳票A」に該当する種別の帳票が1枚、必須帳票として設定されている種別「帳票B」に該当する種別の帳票が3枚、いずれの設定もされていない種別「帳票C」に該当する帳票が2枚含まれていたとする。そして、グループaの種別「グループA」に対応するグループ定義情報22による必須帳票の設定では、必須帳票の種別として「帳票B」が設定されており、その「帳票B」の帳票に対して「5枚」の枚数設定がなされていたとする。そして、枚数設定フィールドに格納される情報により示される枚数設定では、「4〜6枚」という枚数制限が設定されていたとする。このとき、グループaには、6枚の帳票が含まれているため、データ過不足判定部32は、当該グループaには、基本帳票又は必須帳票として設定されている種別以外の不特定の種別の帳票で過不足が発生していないと判定することができる。他方、特定の種別で発生している帳票の過不足を考慮すると、当該グループaでは、「帳票B」に該当する種別の帳票が2枚不足している。つまり、グループaには、「帳票B」に該当する種別の帳票が残り2枚追加される可能性がある。そのため、データ過不足判定部32は、この可能性を考慮し、当該グループaでは、基本帳票又は必須帳票として設定されている種別以外の不特定の種別の帳票が2枚過剰含まれていると判定することができる。なお、この点を考慮し、データ過不足判定部32は、状況に応じて、適宜、判定方法を変更してもよい。
【0154】
このようにして、データ過不足判定部32は、不特定の種別の帳票に対する過不足判定をする。そして、データ過不足判定部32は、当該判定に基づいて、不足帳票、所属未確定帳票の認識を行う。当該認識処理は、上述した、必須帳票の設定に基づいた認識処理と同様に説明される。
【0155】
なお、データ過不足判定部32は、これらの判定結果を判定データとして保持する。判定データの一例は、図9において示される。当該判定データは、グループ種別フィールド、基準帳票フィールド、必須帳票フィールド、添付帳票フィールド、不足帳票フィールド、所属未確定帳票フィールド、及び、キーワードフィールドを備える。
【0156】
グループ種別フィールドには、判定対象のグループの種別を示す情報が格納される。基準帳票フィールドには、当該判定対象のグループの種別を識別する基準帳票の帳票データを特定するための情報が含まれる。また、必須帳票フィールドには、当該判定対象のグループに含まれる必須帳票の帳票データを特定するための情報が含まれる。
【0157】
添付帳票フィールドには、基準帳票及び必須帳票以外の帳票であって、グループに含まれる帳票の枚数制限による過不足判定に基づいて、グループに適正に含まれていると判定された帳票の帳票データを特定するための情報が含まれる。
【0158】
不足帳票フィールドには、データ過不足判定部32が不足帳票として認識した帳票を示す情報が格納される。例えば、データ過不足判定部32が帳票の種別を識別して不足帳票を認識した場合は、不足帳票フィールドには、不足帳票として認識した帳票を示す情報と共に、当該帳票の種別を示す情報が格納される。他方、データ過不足判定部32が帳票の種別を識別せずに不足帳票を認識した場合、不足帳票フィールドには、不足帳票として認識した帳票を示す情報と共に、基本帳票及び必須帳票を除く帳票において不足が発生していることを示す情報が格納される。
【0159】
所属未確定帳票フィールドには、データ過不足判定部32が所属未確定帳票として認識した帳票の帳票データを特定するための情報が含まれる。また、キーワードフィールドには、例えば、グループに設定されるキーワードが格納される。なお、グループに設定されるキーワードは、例えば、キーワード取得部36によって、グループに含まれる帳票のうち所定の割合以上の帳票から取得されるキーワードである。また、グループに設定されるキーワードは、例えば、ユーザの入力されるキーワードである。
【0160】
ステップ2006では、分類処理部34によって、次の基準帳票が存在するか否か判定される。具体的には、ステップ2002の処理において、次の基準帳票が存在したか否かによって、処理は分岐される。
【0161】
ステップ2002の処理において次の基準帳票が発見されていた場合、ステップ2002〜2005の処理が繰り返される。他方、ステップ2002の処理において次の基準帳票が発見されなかった場合、既に、ステップ1001において取得された複数の帳票に対しての処理が完了しているため、グループに含まれる帳票の過不足判定の処理は終了する。
【0162】
ステップ2002〜2005の処理を繰り返す場合、分類処理部34は、「後の基準帳票」として設定した基準帳票を、今度は、「先の基準帳票」又は「最後の基準帳票」に設定して、グループの作成を行う。
【0163】
また、グループに含まれる帳票の過不足判定の処理を終了する場合、生成した判定データに基づいて、表示制御部37は、不足帳票が存在するグループと、所属未確定帳票とを表示装置3に表示させる。
【0164】
なお、本動作例では、基準帳票は、帳票の並びの順序において、グループの先頭に存在する帳票として取り扱われている。しかしながら、基準帳票は、グループの先頭に存在する帳票でなくてもよい。グループにおける基準帳票の位置は、任意に設定されてもよい。
【0165】
この場合、グループにおける基準帳票の設定によっては、隣り合うグループの間で、どちらのグループにも属さない範囲、又は、どちらのグループにも属してしまう重複する範囲が生じてしまうケースが起こり得る。このとき、当該範囲に存在する帳票は、どちらのグループに属する帳票であるか不明である帳票となってしまう。そのため、分類処理部34は、当該範囲に存在する帳票の属するグループを特定することはできない。
【0166】
このとき、当該範囲に存在する帳票は、所属未確定帳票として取り扱われてもよい。また、当該範囲に存在する各帳票が、上記隣り合うグループのうちどちらのグループに属す
る帳票であるかを任意の方法で定めることで、分類処理部34は、当該範囲に存在する帳票の属するグループを特定してもよい。
【0167】
例えば、ユーザによる選択を受け付けることで得られる情報により、当該範囲に存在する各帳票の属するグループが決定されてもよい。また、各グループに設けられた優先度に基づいて、当該範囲に存在する各帳票の属するグループが決定されてもよい。当該優先度は、グループの範囲から離れる度に、小さくなる値が設定されてもよい。このような設定がなされた場合に、例えば、隣り合うグループ間でどちらのグループにも属さない範囲が生じたとする。このとき、当該範囲に存在する帳票の属するグループの判定結果は、一方のグループに近い範囲に存在する帳票と、他方のグループに近い範囲に存在する帳票とで異なる判定結果となりうる。
【0168】
また、本動作例では、当該分類処理部34による帳票のグループ分けと、データ過不足判定部32による帳票の過不足判定とは、一連の処理として実行される(ステップ2002〜2005)。ただし、帳票のグループ分けを実行するタイミングは、本動作例で示されるタイミングに限定される訳ではない。例えば、分類処理部34は、対象となる複数件の帳票のデータを取得してから、グループに含まれる帳票の過不足判定を実行するまでの間の任意のタイミングで、当該帳票のグループ分けを実行してもよい。また、帳票のグループ分けは、分類処理部34ではなく、他の情報処理装置等によって実行されてもよい。
【0169】
図7に戻り、ステップ1004では、各グループで発生した帳票の過不足に対する修正処理が受け付けられる。本実施形態では、グループに不足帳票が発生しているケースに対する修正処理と、所属未確定帳票に対する修正処理の2通りの修正処理が受け付けられる。図10及び11を用いて、当該処理を説明する。
【0170】
図10は、グループに不足帳票が発生しているケースに対する修正処理の手順を例示する。図3を用いて説明した修正処理例が、当該修正処理における具体的な動作例に該当する。以下、図3及び10を用いて当該修正処理を説明する。
【0171】
ステップ3001では、選択受付部33によって、不足帳票を含むグループの選択が受け付けられる。図3を用いて説明した例では、グループ100に対するクリック操作が、不足帳票を含むグループの選択操作に該当する。選択受付部33は、このようなユーザの操作を受け付け、ユーザによるグループの選択を検出する。
【0172】
なお、図3に示されるような画面は、表示制御部37により生成され、表示装置3に出力される。表示制御部37により生成され出力される画面では、不足帳票を含むグループ100を示すシンボルの色は、その他のグループのシンボルと色が異なる。例えば、このように色を変えることによって、表示制御部37は、他のグループと比べ、不足帳票を含むグループを強調して表示させる。
【0173】
このように不足帳票を含むグループを他のグループと比べて強調する方法は、シンボルの色による方法に限られない。例えば、表示制御部37は、不足帳票を含むグループを示すシンボルの発光を点滅させる等の視覚効果により、当該グループを強調して表示させてもよい。また、例えば、表示制御部37は、図3に示されるシンボル102又は104のように、不足帳票を含むグループのシンボル以外のシンボルを倒れているように表示させる等、不足帳票を含むグループのシンボルよりもユーザに視認しにくいよう表示させてもよい。
【0174】
また、本実施形態では、不足帳票を含むグループの他、帳票が過剰に含まれているグループが発生しうる。表示制御部37は、このようなエラー毎に、表示装置3に表示させる
シンボルの表示形態を変えてもよい。例えば、表示制御部37は、表示装置3に、エラー毎に異なる色でシンボルを表示させてもよい。
【0175】
選択受付部33によって、不足帳票を含むグループの選択が受け付けられると、表示制御部37は、当該選択されたグループに含まれる帳票と、不足帳票とを示す一覧を表示装置3に表示させる。具体的には、表示制御部37は、図3における一覧101を表示装置3に表示させる。
【0176】
なお、当該一覧の生成には、表示制御部37は、データ過不足判定部32によって生成された、選択されたグループの判定データを用いる。判定データには、対象のグループに含まれる帳票を示す情報と、対象のグループに不足している帳票を示す情報とが含まれている。
【0177】
具体的には、対象のグループに含まれる帳票は、基準帳票フィールド、必須帳票フィールド、添付帳票フィールド、及び、所属未確定帳票フィールドに格納されている情報から特定できる。また、対象のグループに不足している帳票は、不足帳票フィールドに格納されている情報から特定できる。
【0178】
表示制御部37は、当該情報に基づいて、対象のグループに含まれている帳票を示すシンボルと、対象のグループに不足している帳票(不足帳票)を示すシンボルとを含む一覧を表示装置3に表示させる。
【0179】
なお、表示制御部37は、当該表示に際し、不足帳票の種別が特定可能か否か判定する。具体的には、表示制御部37は、判定データの不足帳票フィールドに当該不足帳票の種別を示す情報が格納されている場合、不足帳票の種別は特定可能であると判定する。このとき、表示制御部37は、対象のグループに不足している帳票を示すシンボルとして、不足帳票の種別を示すシンボルを表示装置3に表示させる。
【0180】
他方、判定データの不足帳票フィールドに当該不足帳票の種別を示す情報が格納されていない場合、表示制御部37は、不足帳票の種別は特定できないと判定する。このとき、表示制御部37は、対象のグループに不足している帳票を示すシンボルとして、不特定の種別の帳票が不足していることを示すシンボルを表示装置3に表示させる。
【0181】
ステップ3002では、選択受付部33によって、不足帳票の選択が受け付けられる。ユーザは、ステップ3001において表示された一覧から、不足帳票を選択する。図3を用いて説明した例では、シンボル103に対するクリック操作が、当該不足帳票の選択操作に該当する。選択受付部33は、このようなユーザの選択操作を受け付けることで、ユーザによる不足帳票の選択を検出する。
【0182】
ステップ3003では、表示制御部37によって、ステップ3002において選択された不足帳票に適切な所属未確定帳票が存在するか否かが判定される。適切な所属未確定帳票が存在しない場合(ステップ3003の「No」)、修正処理は終了する。他方、適切な所属未確定帳票が存在する場合(ステップ3003の「Yes」)、処理は、次のステップ3004に進む。
【0183】
なお、選択された不足帳票に適切な所属未確定帳票は、当該選択された不足帳票の種別が特定可能か否かによって異なる。具体的には、選択された不足帳票の種別が特定可能である場合、当該特定可能である不足帳票の種別に合致する種別の所属未確定帳票が、選択された不足帳票に適切な所属未確定帳票である。他方、選択された不足帳票の種別が特定できない場合、対象のグループの種別を識別するためのグループ定義情報22により設定
される基準帳票及び必須帳票の種別以外の種別の所属未確定帳票が、選択された不足帳票に適切な所属未確定帳票である。
【0184】
そのため、表示制御部37は、選択された不足帳票の種別が特定可能である場合、各グループの判定データを参照し、当該不足帳票の種別に該当する種別の所属未確定帳票を検索する。他方、表示制御部37は、選択された不足帳票の種別が特定できない場合、各グループの判定データを参照し、対象のグループの種別において設定された基本帳票及び必須帳票の種別以外の種別に該当する種別の所属未確定帳票を検索する。なお、表示制御部37は、選択された不足帳票の種別が特定可能か否かの判定をステップ3001において既に実行済みである。
【0185】
これらの検索により該当する所属未確定帳票が得られる場合、表示制御部37は、選択された不足帳票に適切な所属未確定帳票が存在すると判定する。他方、これらの検索により該当する所属未確定帳票が得られない場合、表示制御部37は、選択された不足帳票に適切な所属未確定帳票は存在しないと判定する。
【0186】
ステップ3004では、表示制御部37によって、所属未確定帳票の一覧が生成される。そして、表示制御部37は、生成した当該一覧を、表示装置3に表示させる。
【0187】
なお、表示制御部37は、上記のとおり、ステップ3003において、選択された不足帳票に適切な所属未確定帳票を検索した。表示制御部37は、上記検索において得られる情報を元に、所属未確定帳票の一覧を生成する。具体的には、表示制御部37は、上記検索により得られる所属未確定帳票の一覧を生成する。なお、本ステップにおいて表示される一覧は、図3における一覧106である。
【0188】
ステップ3005では、選択受付部33は、所属未確定帳票の選択及び移動操作を受け付ける。選択受付部33が受け付ける操作は、例えば、図3により示されるシンボル105bを選択し、選択したシンボル105bをシンボル103上に移動させる操作である。この操作によって、操作された所属未確定帳票の所属先が決定される。
【0189】
ステップ3006では、分類処理部34によって、グループに含まれる帳票が再分配される。ステップ3005において選択受付部33によって受け付けられた操作に基づいて、当該再分配は実行される。具体的には、分類処理部34は、操作された所属未確定帳票の所属先を、操作された所属未確定帳票の移動先に位置するグループに決定する。これにより、グループに含まれる帳票は、再分配された。
【0190】
なお、当該再分配に基づいて、分類処理部34は、対象の判定データを更新する。例えば、分類処理部34は、所属未確定帳票であった帳票の帳票データを特定するための情報を取得した判定データの所属未確定帳票フィールドから、所属先が決定した当該所属未確定帳票であった帳票の帳票データを特定するための情報を削除する。
【0191】
また、例えば、分類処理部34は、所属未確定帳票であった帳票の所属先となったグループの判定データの必須帳票フィールド、又は、添付帳票フィールドに、当該所属未確定帳票であった帳票の帳票データを特定するための情報を格納する。
【0192】
例えば、所属先が決定した所属未確定帳票であった帳票の種別が、当該所属先のグループの種別において設定された必須帳票の種別に該当するとする。この場合、分類処理部34は、当該所属未確定帳票であった帳票の種別を示す情報を当該所属先のグループの判定データの必須帳票フィールドに格納する。
【0193】
また、例えば、所属先が決定した所属未確定帳票であった帳票の種別が、当該所属先のグループの種別において設定された必須帳票の種別に該当しないとする。この場合、分類処理部34は、当該所属未確定帳票であった帳票の種別を示す情報を当該所属先のグループの判定データの添付帳票フィールドに格納する。
【0194】
分類処理部34は、グループに含まれる帳票の再分類に基づき、当該判定データの更新処理を実行する。このとき、更新した判定データに基づいて、データ過不足判定部32は、当該更新した判定データに係るグループに対する、上記ステップ2005により説明した過不足判定処理を再度実行してもよい。これにより、枚数制限に係る判定結果を修正することができる。
【0195】
ステップ3007では、制御部12によって、当該修正処理が終了するか否か判定される。例えば、ユーザの選択操作によって処理の継続が決定された場合、又は、不足帳票を含むグループが存在する場合、制御部12は、当該修正処理は終了しないと判定する(ステップ3007の「No」)。他方、例えば、ユーザの選択操作によって処理の終了が決定された場合、又は、不足帳票を含むグループがなくなった場合、制御部12は、当該修正処理を終了すると判定する(ステップ3007の「Yes」)。
【0196】
制御部12が本修正処理を終了しないと判定すると、ステップ3001〜ステップ3006の処理が繰り返される。又は、後述するステップ4001の処理が実行されてもよい。他方、制御部12は、本修正処理を終了すると判定すると、情報処理装置1に係る一連の処理は終了する(図7の「エンド」)。
【0197】
図11は、所属未確定帳票に対する修正処理の手順を例示する。図2を用いて説明した修正処理例が、当該修正処理における具体的な動作例に該当する。以下、図2及び11を用いて当該修正処理を説明する。
【0198】
ステップ4001では、選択受付部33によって、所属未確定帳票の選択が受け付けられる。図2を用いて説明した例では、シンボル105に対するクリック操作が、所属未確定帳票の選択操作に該当する。選択受付部33は、このようなユーザの操作を受け付け、ユーザによる所属未確定帳票の選択を検出する。
【0199】
なお、当該処理に先だって、表示制御部37は、所属未確定帳票の一覧を表示装置3に表示させてもよい。例えば、表示制御部37は、各グループの判定データから取得される所属未確定帳票の帳票データを特定するための情報を収集し、当該収集した情報に基づいて、所属未確定帳票の一覧を生成する。そして、表示制御部37は、生成した一覧を表示装置3に表示させてもよい。なお、この場合、選択受付部33は、このようにして表示される所属未確定帳票の一覧に対する、所属未確定帳票の選択を受け付けてもよい。
【0200】
ステップ4002では、表示制御部37によって、ステップ4001に対して選択された所属未確定帳票に適切な不足帳票を含むグループが存在するか否かが判定される。適切な不足帳票を含むグループが存在しない場合(ステップ4002の「No」)、修正処理は終了する。他方、適切な不足帳票を含むグループが存在する場合、処理は、次のステップ4003に進む。なお、所属未確定帳票に適切な不足帳票を含むグループとは、所属未確定帳票の所属先として可能性のある潜在的な所属先のグループである。
【0201】
具体的には、表示制御部37は、まず、判定データから、選択された所属未確定帳票を示す情報を取得する。そして、表示制御部37は、各グループの判定データに含まれる不足帳票を示す情報に基づいて、選択された所属未確定帳票の所属先として可能性のある潜在的な所属先のグループを特定する。
【0202】
例えば、表示制御部37は、選択された所属未確定帳票と同じ種別の帳票が不足しているグループを潜在的な所属先のグループとして認定する。また、例えば、表示制御部37は、選択された所属未確定帳票と同じ種別の帳票を基準帳票及び必須帳票として設定しておらず、かつ、基本帳票及び必須帳票を除く帳票において不足が発生しているグループを、潜在的な所属先のグループとして認定する。なお、表示制御部37は、当該潜在的な所属先のグループの判定対象から、選択された所属未確定帳票を含むグループを除外してもよい。
【0203】
潜在的な所属先のグループが存在する場合、表示制御部37は、ステップ4001に対して選択された所属未確定帳票について、不足帳票を含むグループが存在すると判定する。他方、潜在的な所属先のグループが存在しない場合、表示制御部37は、ステップ4001に対して選択された所属未確定帳票について、不足帳票を含むグループは存在しないと判定する。
【0204】
ステップ4003では、表示制御部37によって、表示装置3において不足帳票を含むグループが表示される。なお、選択された所属未確定帳票の潜在的な所属先のグループは、ステップ4002において、特定されている。図2において示される例では、シンボル100a及びシンボル100bにより示されるグループが、選択された所属未確定帳票の潜在的な所属先のグループである。
【0205】
なお、図2において示される例では、選択された所属未確定帳票の潜在的な所属先のグループのシンボルは、その他のシンボルと異なる色によって表現されている。当該選択された所属未確定帳票の潜在的な所属先のシンボルは、上記図3のシンボル100と同様に、他のシンボルと異なる表現形式、表現方法により、表現されてもよい。
【0206】
選択された所属未確定帳票の潜在的な所属先のグループのシンボルが表示されると、更に、当該グループに含まれる帳票の一覧が表示される。一覧101a及び101bが、当該表示される一覧に該当する。当該処理は、ステップ3001におけるグループの一覧の表示処理と同様に説明できるため、説明を省略する。
【0207】
なお、図2において示される例では、選択された所属未確定帳票の潜在的な所属先のグループ以外のグループのシンボルも表示されている。しかしながら、表示制御装置37は、選択された所属未確定帳票の潜在的な所属先のグループの一覧を生成し、当該一覧を表示装置3に表示させてもよい。
【0208】
ステップ4004では、選択受付部33は、所属未確定帳票の選択及び移動操作を受け付ける。選択受付部33が受け付ける操作は、例えば、図2により示されるシンボル105を選択し、選択したシンボル105をシンボル103a上に移動させる操作に該当する。当該操作により、所属未確定帳票の所属するグループが決定される。なお、当該ステップ4004の処理は、ステップ3005の処理と同様に説明できるため、説明を省略する。
【0209】
ステップ4005では、分類処理部34によって、グループに含まれる帳票が再分類される。分類処理部34は、ステップ4004により選択受付部33が受け付けた選択に基づいて、選択された所属未確定帳票の所属先を、選択されたグループに確定する。これにより、グループに含まれる帳票は再分類される。
【0210】
なお、当該再分配に基づいて、分類処理部34は、判定データを更新する。なお、当該ステップ4005の処理は、ステップ3006の処理と同様に説明できるため、説明を省
略する。
【0211】
ステップ4006では、制御部12によって、当該修正処理が終了するか否か判定される。例えば、ユーザの選択操作によって処理の継続が決定された場合、又は、所属未確定帳票が存在する場合、制御部12は、当該修正処理は終了しないと判定する(ステップ4006の「No」)。他方、例えば、ユーザの選択操作によって処理の終了が決定された場合、又は、所属未確定帳票がなくなった場合、制御部12は、当該修正処理を終了すると判定する(ステップ4006の「Yes」)。
【0212】
制御部12が本修正処理を終了しないと判定すると、制御部12は、ステップ4001〜ステップ4005の処理を繰り返す。又は、制御部12は、ステップ3001の処理を実行する。他方、制御部12は、本修正処理を終了すると判定すると、情報処理装置1に係る一連の処理は終了する(図7の「エンド」)。
【0213】
なお、以上で説明した帳票の修正処理では、一つずつ、所属未確定帳票の所属先が決定されている。本実施形態に係る情報処理装置1の修正処理は、このような処理に限定されない。例えば、複数の所属未確定帳票が選択され、選択された複数の所属未確定帳票の所属先が一括で決定されてもよい。
【0214】
また、例えば、先頭から順番に並んだ複数の帳票が、先頭から順にm枚ずつグループ分けされるケースを考える。このようなケースにおいて、例えば、情報処理装置上の処理において対象とする帳票がエラー等によりずれてしまったことで、あるグループに含めるべきn枚の帳票が次のグループに含められたとする。この場合、当該誤りが生じたグループから先のグループでは、「n mod m」の値が0ではない限り、「n mod m」枚のずれが生じる。なお、m、nは、それぞれ自然数である。「n mod m」は、nをmで割った余りの数
を意味する。
【0215】
また、例えば、帳票の束において、各グループに取り込む帳票が最後にまとめて存在するケースがある。具体的には、ユーザが、「伝票」を後で各グループに加える目的で、帳票の束の最後尾にまとめて配置したケースを考える。このようなケースでは、最後のグループに各グループに追加されるはずの「伝票」が所属未確定帳票として検出される場合がある。
【0216】
これら2つのケースのように、グループ分けの手法によっては、グループ分けの誤りのパターンを考えることができる。分類処理部34は、このようにパターンを規則として定め、当該定めた規則に基づいて、一斉に複数のグループに含まれる帳票の所属を修正してもよい。上述した2つのケースであるならば、具体的には、分類処理部34は、各グループに含まれる帳票を「n mod m」枚ずつシフトして、または、各グループに後続の帳票を1枚ずつ追加して、帳票の再分類を行えばよい。すなわち、分類処理部34は、複数のグループ間で、所定の規則に従って、当該複数のグループに含まれる帳票を再分類してもよい。
【0217】
また、情報処理装置1は、ユーザによる操作によって、グループを生成する処理、複数のグループを1つにまとめる処理、1つのグループを複数のグループに分割する処理を受け付けてもよい。
【0218】
また、本実施形態では、例えば、ステップ3001等の処理において、帳票やグループの一覧が生成される。このとき、例えば、キーワード取得部36によって取得されるキーワードにより、一覧において表示される帳票やグループが限定されてもよい。なお、帳票から取得されるキーワード、及び、グループに設定されるキーワードについては、既に説
明したとおりである。
【0219】
また、例えば、選択受付部33により受け付けられたユーザの入力により、表示すべき帳票の種別、グループの種別、又は、キーワードが指定されてもよい。
【符号の説明】
【0220】
1 情報処理装置
2 スキャナ
3 表示装置
11 記憶部
12 制御部
13 バス
14 入出力部
21 データ種別定義情報
22 グループ定義情報
31 データ取得部
32 データ過不足判定部
33 選択受付部
34 分類処理部
35 イメージデータ識別部
36 キーワード取得部
37 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類したデータを取得するデータ取得部と、
グループに含まれるイメージデータの過不足を判定する条件を定めたグループ定義情報に基づいて、取得したデータにおける前記1又は複数のグループをそれぞれ検査することで、前記1又は複数のグループそれぞれについて、イメージデータの過不足を判定するデータ過不足判定部と、
前記判定に基づいて認識されるイメージデータが不足しているグループと、前記分類ではグループに分類されなかった、又は、前記データ過不足判定部によってグループに過剰に含まれていると判定された、所属するグループが未確定なイメージデータである所属未確定イメージデータと、を示す情報を表示装置に表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
グループ又はイメージデータの選択を受け付ける選択受付部と、
選択された所属未確定イメージデータの所属を選択されたグループに確定することで、グループに含まれるイメージデータを再分類する分類処理部と、
を更に備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記選択受付部の受け付けた選択において、イメージデータが不
足しているグループが選択された際に、当該選択されたグループに含まれるイメージデータと、当該選択されたグループに不足しているイメージデータとを示す一覧を表示装置に表示させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記一覧では、前記選択されたグループに不足しているイメージデータが、前記選択されたグループに含まれるイメージデータよりも強調されて示される
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記選択受付部の受け付けた選択において、前記選択されたグループに不足しているイメージデータが選択された際に、前記所属未確定イメージデータの一覧を前記表示装置に表示させる
請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記選択受付部は、前記一覧に含まれる不足しているイメージデータ及び所属未確定イメージデータの選択を受け付け、
前記分類処理部は、選択された前記一覧に含まれる不足しているイメージデータの位置に選択された所属未確定イメージデータを移動することで、グループに含まれるイメージデータを再分類する
請求項3から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
順序付けられた複数のイメージデータのうち、イメージデータのグループを識別するための基準となる基準イメージデータを識別するイメージデータ識別部を更に備え、
前記分類処理部は、前記複数のイメージデータの順序における前記基準イメージデータの位置関係に基づいて、前記複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類し、
前記データ取得部は、前記分類処理部により分類されたデータを取得する
請求項3から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記グループ定義情報には、グループに含まれるイメージデータの種別を示す情報が含まれ、
前記イメージデータ識別部は、基準イメージデータ以外のイメージデータについて、そのイメージデータの種別を識別し、
前記データ過不足判定部は、前記1又は複数のグループそれぞれについて、不足しているイメージデータ又は所属未確定イメージデータの種別を認識し、
前記選択受付部は、前記一覧に含まれる不足しているイメージデータの選択を受け付け、
前記表示制御部は、選択された前記一覧に含まれる不足しているイメージデータの種別と合致する種別の所属未確定イメージデータの一覧を前記表示装置に表示させる
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記イメージデータに含まれる情報からキーワードを取得するキーワード取得部を更に備え、
前記表示制御部は、前記選択受付部の受け付けた選択において、イメージデータが不足しているグループが選択された際に、所属未確定イメージデータのうち、該選択されたグループに含まれているイメージデータから取得されるキーワードに適合するキーワードが取得される所属未確定イメージデータの一覧を表示装置に表示させる
請求項3から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記選択受付部の受け付けた選択において、所属未確定イメージデータが選択された際に、イメージデータが不足しているグループの一覧を表示装置に表示させる
請求項2から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記イメージデータが不足しているグループの一覧において、当該グループそれぞれについて、グループに含まれるイメージデータと、グループに不足しているイメージデータとを示す一覧をそれぞれ表示装置に表示させる
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記イメージデータの一覧では、前記グループに不足しているイメージデータが前記グループに含まれるイメージデータよりも強調されて示される
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記選択受付部は、前記イメージデータの一覧に含まれる不足しているイメージデータの選択を更に受け付け、
前記分類処理部は、選択された前記不足しているイメージデータの位置に選択された所属未確定イメージデータを移動することで、グループに含まれるイメージデータを再分類する
請求項10から12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
順序付けられた複数のイメージデータのうち、イメージデータのグループを識別するための基準となる基準イメージデータを識別するイメージデータ識別部を更に備え、
前記分類処理部は、前記複数のイメージデータの順序における前記基準イメージデータの位置関係に基づいて、前記複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類し、
前記データ取得部は、分類処理部により分類されたデータを取得する
請求項10から13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記グループ定義情報には、グループに含まれるイメージデータの種別を示す情報が含まれ、
前記イメージデータ識別部は、基準イメージデータ以外のイメージデータについて、そのイメージデータの種別を識別し、
前記データ過不足判定部は、前記1又は複数のグループそれぞれについて、不足しているイメージデータ又は所属未確定イメージデータの種別を認識し、
前記表示制御部は、選択された所属未確定イメージデータの種別と合致する種別のイメージデータが不足しているグループの一覧を表示装置に表示させる
請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
イメージデータに含まれる情報からキーワードを取得するキーワード取得部を更に備え、
前記表示制御部は、選択受付部の受け付けた選択において、所属未確定イメージデータが選択された際に、当該選択された所属未確定イメージデータから取得されるキーワードに適合するキーワードが取得されるイメージデータを含む、イメージデータが不足しているグループの一覧を表示装置に表示させる
請求項10から15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
コンピュータが、
複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類したデータを取得するステップと、
グループに含まれるイメージデータの過不足を判定する条件を定めたグループ定義情報に基づいて、取得したデータにおける前記1又は複数のグループをそれぞれ検査することで、前記1又は複数のグループそれぞれについて、イメージデータの過不足を判定するステップと、
前記判定に基づいて認識されるイメージデータが不足しているグループと、前記分類ではグループに分類されなかった、又は、前記イメージデータの過不足を判定するステップでグループに過剰に含まれていると判定された、所属するグループが未確定なイメージデータである所属未確定イメージデータと、を示す情報を表示装置に表示させるステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータに、
複数のイメージデータを1又は複数のグループに分類したデータを取得するステップと、
グループに含まれるイメージデータの過不足を判定する条件を定めたグループ定義情報に基づいて、取得したデータにおける前記1又は複数のグループをそれぞれ検査することで、前記1又は複数のグループそれぞれについて、イメージデータの過不足を判定するステップと、
前記判定に基づいて認識されるイメージデータが不足しているグループと、前記分類ではグループに分類されなかった、又は、前記イメージデータの過不足を判定するステップでグループに過剰に含まれていると判定された、所属するグループが未確定なイメージデータである所属未確定イメージデータと、を示す情報を表示装置に表示させるステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−58092(P2013−58092A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196192(P2011−196192)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000136136)株式会社PFU (354)
【Fターム(参考)】