説明

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム

【課題】閲覧制限がなされている環境で利用される利用者装置で検索エンジンを利用したWebコンテンツへのアクセスがなされる際の利用者の負担を軽減する。
【解決手段】内部ネットワーク5を通じてインターネット6上のWebコンテンツにアクセスする利用者装置20と通信可能に接続する検索サーバ10を設ける。検索サーバ10は、Webコンテンツの検索のためのキーワードを利用者装置20から受け付け、受け付けたキーワードに対応するWebコンテンツを検索エンジンにより検索する。検索サーバ10は、検索結果として検索エンジンから出力されるWebコンテンツの抄録に、ルータやゲートウェイ装置等の中継装置30から取得したフィルタ情報を付加した内容のWebページを生成し、これを利用者装置20に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関し、とくに検索エンジンを利用してWebコンテンツにアクセスする際の煩雑さを軽減する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上では、Webコンテンツの所在及び内容を自動的に収集してデータベースに蓄積し、キーワード検索によるWebコンテンツの検索サービスを提供する、いわゆる検索エンジンが多数運用されている。検索エンジンを利用すれば、利用者は目的とするインターネット上のWebコンテンツに容易かつ迅速にアクセスすることができる(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
昨今、企業や学校等の組織においては、業務や学習等に不適切又は不要なインターネット上のWebコンテンツへの閲覧制限(コンテンツフィルタリング)が行われるようになってきている(例えば、特許文献2,3を参照)。
【特許文献1】特開2006−23936号公報
【特許文献2】特開2002−116973号公報
【特許文献3】特開2006−18635号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記検索エンジンを利用して行われるWebコンテンツへのアクセスは、通常、検索エンジンにキーワードを与え、これに応じて返信されてくるWebコンテンツの抄録から所望のWebコンテンツを選択し、そのリンク先にアクセスする、といった手順で行われている。
【0005】
ここでこのような手順でWebコンテンツへのアクセスがなされる際、選択したWebコンテンツが閲覧制限の対象であると、利用者は閲覧制限を行っているルータやゲートウェイ装置等から送られてくる閲覧制限が施されている旨のメッセージを確認した後、再度検索エンジンにキーワードを与えて検索し直す必要がある。
【0006】
つまり利用者は、実際にWebコンテンツにアクセスしてみないとそのWebコンテンツが閲覧制限対象であることを知り得ず、所望のコンテンツへアクセスするに際し利用者は煩雑な作業を強いられ、不必要に時間を費やしてしまうこととなる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特定のWebコンテンツへの閲覧制限がなされている通信環境で使用される情報処理装置により検索エンジンを利用したWebコンテンツへのアクセスがされる際の煩雑さを軽減することが可能な情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、情報処理装置であって、Webコンテンツにアクセスする利用者装置と通信する手段と、Webコンテンツの検索のためのキーワードを前記利用者装置から受信する手段と、前記キーワードによりWebコンテンツを検索し、検索したWebコンテンツの所在を取得するWebコンテンツ検索手段と、検索したWebコンテンツへの閲覧制限に関する情報であるフィルタ情報を取得するフィルタ情報取得手段と、検索したWebコンテンツの所在及び前記フィルタ情報を含む検索結果画面を生成し、生成した検索結果画面を前記利用者装置に送信する検索結果提供手段とを含むこととする。
【0009】
本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面に、前記検索したWebコンテンツに関する情報を、前記フィルタ情報に応じた表示色で記載することとする。
【0010】
本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面に前記検索したWebコンテンツに関する情報を記載し、前記検索結果画面を、前記情報が記載されている部分にマウスポインタが重なると当該情報に対応するWebコンテンツの前記フィルタ情報が自動的に表示されるように構成することとする。
【0011】
本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、インターネットにアクセスする手段を備え、前記Webコンテンツ検索手段は、インターネット上の検索エンジンに前記キーワードを送信することにより前記キーワードに対応するWebコンテンツの所在を取得することとする。
【0012】
本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記利用者装置からインターネット上のWebコンテンツへの閲覧制限を行う装置である中継装置と通信する手段を備え、前記フィルタ情報取得手段は、前記中継装置から前記フィルタ情報を取得することとする。
【0013】
本発明のうち請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面を、当該検索結果画面を利用して前記利用者装置からWebコンテンツにアクセスされる際に前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報が当該情報処理装置に自動送信されるように構成し、前記Webコンテンツを特定する情報を受信する手段、及び、アクセス先の各Webコンテンツのアクセス数を集計し、アクセス先のWebコンテンツのアクセスランキングを記載した画面を生成する手段をさらに備えることとする。
【0014】
本発明のうち請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面を、当該検索結果画面を利用して前記利用者装置からWebコンテンツにアクセスされる際に前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報が当該情報処理装置に自動送信されるように構成し、前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報を受信する手段、及び、前記所属ごとにWebコンテンツのアクセス数を集計し、前記所属ごとのアクセス先のWebコンテンツのアクセスランキングを記載した画面を生成する手段をさらに備えることとする。
【0015】
本発明のうち請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面を、当該検索結果画面を利用して前記利用者装置からWebコンテンツにアクセスされる際に前記利用者装置の利用者の識別子及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報が当該情報処理装置に自動送信されるように構成し、前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報を受信する手段、及び、前記利用者の識別子ごとにWebコンテンツのアクセス数を集計し、前記利用者の識別子ごとのアクセス先のWebコンテンツのアクセスランキングを記載した画面を生成する手段をさらに備えることとする。
【0016】
本発明のうち請求項9に記載の発明は、情報処理装置の制御方法であって、情報処理装置が、キーワードによりWebコンテンツを検索し、検索したWebコンテンツの所在を取得するステップと、検索したWebコンテンツへの閲覧制限に関する情報であるフィルタ情報を取得するステップと、検索したWebコンテンツの所在及び前記フィルタ情報を含む検索結果画面を生成するステップとを含むこととする。
【0017】
本発明のうち請求項10に記載の発明は、プログラムであって、キーワードによりWebコンテンツを検索し、検索したWebコンテンツの所在を取得する機能と、検索したWebコンテンツへの閲覧制限に関する情報であるフィルタ情報を取得する機能と、検索したWebコンテンツの所在及び前記フィルタ情報を含む検索結果画面を生成する機能とを情報処理装置に実現させるものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、特定のWebコンテンツへの閲覧制限がなされている通信環境で使用される情報処理装置により検索エンジンを利用したWebコンテンツへのアクセスがされる際の煩雑さを軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態として説明するWebコンテンツ検索システム1(以下、検索システム1と略記する。)の概略的な構成を示している。同図に示すように、この検索システム1は、企業や学校等の組織内に敷設される内部ネットワーク5、内部ネットワーク5に接続する検索サーバ10及び一台以上の利用者装置20、内部ネットワーク5をインターネット6との間に介在する中継装置30(閲覧制限装置)を含んで構成されている。
【0020】
内部ネットワーク5は、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等である。中継装置30は、例えばルータやゲートウェイ装置、プロキシ装置である。利用者装置20は、中継装置30を介してインターネット上のWebサーバ40にアクセスする。
【0021】
検索サーバ10及び利用者装置20は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置である。図2に検索サーバ10又は利用者装置20として用いられる情報処理装置の一例を示している。同図に示すように、この情報処理装置100は、CPU101、RAM・ROM等のメモリ102、ハードディスク等の大容量の記憶装置103、キーボードやマウス等の入力装置104、液晶ディスプレイやブラウン管ディスプレイ等の表示装置105、内部ネットワーク5に接続するためのインタフェースである通信装置106を備えている。
【0022】
検索サーバ10及び利用者装置20では、上記装置構成の下、オペレーティングシステムが動作している。またオペレーティングシステムの制御の下、検索サーバ10及び利用者装置20ではアプリケーションソフトウエア等の各種のソフトウエアが動作している。
【0023】
図3に検索サーバ10が備える主な機能を示している。図3に示す各機能は、CPU101が、メモリ102や記憶装置103に記憶されているプログラムを実行することにより、又は検索サーバ10が備えるハードウエアの機能によって実現されている。
同図において、キーワード受付部311は、利用者装置20からインターネット6上のWebサーバ40が提供するWebコンテンツを検索するためのキーワードを受け付ける。
【0024】
検索情報データベース312は、ロボット検索やディレクトリ検索によりインターネット6上から収集したWebコンテンツの所在や内容に関する情報を管理する。
検索エンジン313(サーチエンジン)は、キーワードに対応する情報を検索情報データベース312から検索し、キーワードに関連するWebコンテンツの所在や内容等の情報(以下、コンテンツ抄録と称する。)を出力する。
【0025】
なお、検索エンジン313は、必ずしも検索サーバ10が備えている必要はない。検索エンジン313は、検索サーバ10とは異なる装置で運用されていてもよい。例えばインターネット6上の検索エンジン等、外部の検索エンジン313に適宜アクセスしてキーワードに対応する検索結果を取得する構成としてもよい。
【0026】
フィルタ情報データベース314は、中継装置30におけるコンテンツフィルタリングに関する情報(以下、フィルタ情報と称する。)を管理する。
フィルタ情報登録部315は、中継装置30からフィルタ情報を取得して、フィルタ情報データベース314に登録する。
フィルタ情報付加部316は、フィルタ情報データベース314からフィルタ情報を取得して、検索エンジン313から出力される検索結果に付加する。
アクセス情報データベース317は、利用者装置20がインターネット6上のWebサーバ40が提供するWebコンテンツに対して行ったアクセス履歴及びアクセス履歴に基づいて生成されるアクセス情報を管理する。
【0027】
このうちアクセス履歴には、URL(Uniform Resource Locator)等のアクセス先のWebコンテンツを特定する情報、アクセス日時、アクセスを行った利用者の識別子や担当業務種別、利用者装置20の所属部署、IPアドレス等の利用者装置20のネットワークアドレス又はホスト名等が含まれる。
【0028】
一方、アクセス情報317は、アクセス履歴に基づいて生成される情報であり、組織における利用者装置20から当該Webコンテンツへの総アクセス数、組織における利用者装置20から当該Webコンテンツの総アクセス数のランキング、当該Webコンテンツへのアクセスが最も多い部署の名称、当該Webコンテンツについてされたコメントの件数等が含まれる。
【0029】
なお、上記コメントとは、利用者が利用者装置20でWebコンテンツを閲覧した際に入力したものである。コメントは適宜利用者装置20からアクセス情報データベース317に送信され、アクセス情報データベース317にWebコンテンツのURLに対応づけて管理される。
【0030】
図3に示すアクセス履歴登録部318は、後述する仕組みにより利用者装置20からアクセス履歴を取得し、アクセス情報データベース317に登録する。
またアクセス情報付加部319は、アクセス情報データベース317からアクセス情報を取得し、取得したアクセス情報を検索エンジン313から出力される検索結果に付加する。
検索結果画面生成部320は、検索エンジン313から出力される検索結果、及びフィルタ情報及びアクセス情報が記載されたWebページ(以下、検索結果画面と称する。)を生成し、これを利用者装置20に送信する。
【0031】
図1に示す利用者装置20には、Webブラウザを実現するソフトウエアが導入されている。利用者は、Webブラウザを利用してキーワードを検索サーバ10に送信することによりキーワードに対応するWebコンテンツを検索する。そして利用者は、検索サーバ10から送られてくる検索結果画面にコンテンツ抄録に含まれているリンク先を選択することにより、インターネット6上の所望のWebコンテンツにアクセスする。
【0032】
図1に示す中継装置30は、内部ネットワーク5をインターネット6に接続する装置である。中継装置30は、利用者装置20からインターネット上のWebサーバ(以下、外部Webサーバ40と称する。)が提供するWebコンテンツへの閲覧制限を行う、いわゆるコンテンツフィルタリングを実施する機能を備える。
【0033】
次に、以上の構成からなる検索システム1において、利用者装置20が検索サーバ10にアクセスしてWebコンテンツを検索する際に行われる処理につき図4に示すフローチャートとともに説明する。
【0034】
同図に示すように、まず利用者が、利用者装置20のWebブラウザにWebコンテンツを検索するためのキーワードを入力して送信操作を行う。これにより、利用者が入力したキーワードが内部ネットワーク5を介して検索サーバ10に送信される(S411)。
【0035】
検索サーバ10は、利用者装置20から送られてくるキーワードを受信すると(S412)、キーワードを検索エンジン313に入力し、Webコンテンツの検索を実行する(S413)。図5Aにこのときに検索結果として検索エンジン313から出力されるコンテンツ抄録の一例を示す。
【0036】
次に検索サーバ10は、フィルタ情報データベース314から、検索した各Webコンテンツについてのフィルタ情報を検索する。そして検索サーバ10は、検索したフィルタ情報を検索結果のWebコンテンツに付加してメモリ102又は記憶装置103に記憶する(S414)。
【0037】
図5Bにこのときに記憶されるデータの一例を示す。同図において、破線枠521で囲んだ領域内に記載されている図形はS414で付加されたフィルタ情報に相当する。なお、同図に例示したフィルタ情報は、「○」はそのWebコンテンツが閲覧可であることを、「×」はそのWebコンテンツが閲覧不可であることを、「△」はそのWebコンテンツは閲覧可だが閲覧時に警告が表示されることを、夫々示している。
【0038】
次に検索サーバ10は、S413で検索エンジン313から出力された検索結果に含まれる各Webコンテンツについてのアクセス情報をアクセス情報データベース317から取得する。そして取得したアクセス情報を、検索結果のWebコンテンツに対応づけてメモリ102又は記憶装置103に記憶する(S415)。
【0039】
図5Cにこのときに記憶されるデータの一例を示す。同図において、破線枠531で囲んだ領域に記述されている文字列が、S415で付加されたアクセス情報である。同図では、アクセス情報として、組織における利用者装置20から当該Webコンテンツへの総アクセス数、組織における利用者装置20から当該Webコンテンツの総アクセス数ランキング、当該Webコンテンツへのアクセスが最も多い部署の部署名、当該Webコンテンツについてされたコメントの件数が、検索結果に付加されている。
【0040】
次に検索サーバ10は、フィルタ情報及びアクセス情報が付加された検索結果に基づいて、検索結果画面を生成し(S416)、生成した検索結果画面を利用者装置20に送信する(S417)。
【0041】
利用者装置20は、検索結果画面を受信すると(S418)、これを表示装置105に表示する(S419)。図5Dに、S419においてWebブラウザに表示される検索結果画面の一例を示している。同図に示す検索結果画面には、Webコンテンツに関する情報の記載、マウス等で選択することにより自動的にインターネット6上のWebコンテンツのURLにアクセスするように構成されたリンク文字列(アンダーラインが付された文字列)の記載、フィルタ情報(符号521で示す領域に記載されている図形)、及びアクセス情報(符号531で示す領域の記載)が含まれている。
【0042】
ここで利用者は、上記検索結果画面のフィルタ情報を参照すれば実際にWebコンテンツにアクセスしなくても事前にWebコンテンツに対する閲覧制限の有無等、Webコンテンツの閲覧制限の状態を知ることができる。従って利用者は、実際にWebコンテンツにアクセスして閲覧制限の有無等を確認する煩雑な作業から開放され、無駄に時間を費やさずに済むこととなる。また利用者は、アクセス情報を参照すればWebコンテンツに実際にアクセスする前に目的とするWebコンテンツを選別でき、目的とするWebコンテンツに効率よくアクセスすることができる。
【0043】
なお、フィルタ情報は、フィルタ情報に対応した表示色で検索結果画面に表示するようにしてもよい(例えば図5Dにおいて、「○」を青色、「△」を黄色、「×」を赤色で表示する。)。
【0044】
Webコンテンツに関する情報が記載されている部分にマウスポインタが重ねられると、そのWebコンテンツについてのフィルタ情報(例えば、「閲覧可」、「警告が表示されるが閲覧可」、「閲覧不可」等)が自動的に表示されるようにしてもよい。このようにすれば、フィルタ情報の識別性及び視認性を向上させることができる。
【0045】
次に、アクセス履歴登録部318が、アクセス情報データベース317にアクセス情報を自動的に登録する処理につき、図6Aに示すフローチャートとともに説明する。
【0046】
まず利用者が、入力装置104を操作して、検索結果画面に記載されているリンク文字列を選択する(S611)。これにより利用者装置20から検索サーバ10に、リンク文字列に対応づけられているURLへのアクセス要求が送信される(S612)。
【0047】
なお、このようにWebページ(検索結果画面)から行ったアクセス要求は、利用者装置20からインターネット6上のWebサーバ40に直接送信されるのでなくまず検索サーバ10に送信される。
【0048】
検索サーバ10は、利用者装置20から送られてくるアクセス要求を受信すると(S613)、受信したアクセス要求に対応するリダイレクト指示(例えばHTTPリダイレクト(HTTP : HyperText Transfer protocol))を利用者装置20に送信する(S614)。また検索サーバ10は、受信したリクエストに含まれているアクセス履歴を取得し、取得したアクセス履歴をアクセス情報データベース317に登録する(S615)。
【0049】
次に利用者装置20は、検索サーバ10から送られてくるリダイレクト指示を受信すると(S616)、リダイレクト指示に指定されているURL(利用者がアクセスしようとしているWebページのURL)にリクエストを送信する(S617)。そして、利用者装置20は、このリクエストに応じてインターネット6上の該当のWebサーバ40から送られてくるWebページを受信し(S618)、受信したWebページを表示装置105に表示する(S619)。
【0050】
以上のように、アクセス履歴は、利用者が検索結果画面を利用してインターネット6上のWebコンテンツにアクセスする際、検索サーバ10によって自動的に取得されてアクセス情報データベース317に登録される。
【0051】
ところで、以上に説明した処理例ではリダイレクト指示を利用して検索サーバ10がアクセス履歴を収集したが、アクセス履歴の収集は例えば図6Bに示す手順で行ってもよい。同図に示すように、まず利用者が入力装置104を操作して、検索結果画面に記載されているリンク文字列を選択する(S651)、これにより利用者装置20から検索サーバ10にリンク文字列に対応づけられているURLが付帯するリクエストが送信される(S652)。
【0052】
検索サーバ10は、利用者装置20から送られてくるリクエストを受信すると(S653)、受信したリクエストに付帯するURLにリクエストを送信する(S654)。検索サーバ10は、上記リクエストの応答としてインターネット上の該当のWebサーバ40からWebページを受信すると(S655)、これを利用者装置20に送信する(S656)。またこのとき、検索サーバ10は、S653において利用者装置20から受信したリクエストからアクセス履歴を取得し、取得したアクセス履歴をアクセス情報データベース317に登録する(S656)。
【0053】
利用者装置20は、検索サーバ10から送られてくるWebページを受信し(S657)、受信したWebページを表示装置105に表示する(S658)。
【0054】
ところで、以上によりアクセス情報データベース317に蓄積されるアクセス履歴を利用すれば、利用者に様々な情報を提供することができる。そのような情報を提供する際に利用者に提示する画面例を図7に示す。同図において、符号711で示す画面は、利用者装置20においてアクセス情報データベース317に登録されているアクセス情報に基づく統計情報を参照するための目次画面である。
【0055】
同図に示す目次画面711から、例えば利用者が「全社」の文字列を選択すると、組織内におけるWebコンテンツのアクセスランキングが記載された符号712で示す画面が表示される。また目次画面の「販売事業本部」の文字列を選択すると、販売事業本部内で集計したWebコンテンツのアクセスランキングが記載された符号713で示す画面が表示される。また目次画面の「自担当」の文字列が選択されると、利用者装置20の利用者が担当している業務担当内で集計したWebコンテンツのアクセスランキングが記載された符号714で示す画面が表示される。
【0056】
このように、本実施形態の検索システム1によれば、利用者装置20からインターネット6上のWebコンテンツにアクセスがされる場合に自動的にアクセス履歴が蓄積される。そしてこのアクセス履歴は、アクセス情報として利用者が簡便に参照できように提供され、利用者は目的とするWebコンテンツに効率よくアクセスすることができる。
【0057】
なお、以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態として説明するWebコンテンツ検索システム1の概略的な構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態として説明する情報処理装置100のハードウエア構成例である。
【図3】本発明の一実施形態として説明する検索サーバ10が備える主な機能を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態として説明する利用者装置20が検索サーバ10にアクセスしてWebコンテンツを検索する際に行われる処理を説明するフローチャートである。
【図5A】本発明の一実施形態として説明する検索エンジン313から出力されるコンテンツ抄録の一例を示す図である。
【図5B】本発明の一実施形態として説明する検索エンジン313から出力される、フィルタ情報が付加されたコンテンツ抄録の一例を示す図である。
【図5C】本発明の一実施形態として説明する検索エンジン313から出力される、アクセス情報が付加されたコンテンツ抄録の一例を示す図である。
【図5D】本発明の一実施形態として説明するWebブラウザに表示される検索結果画面の一例を示す図である。
【図6A】本発明の一実施形態として説明するアクセス履歴登録部318が、アクセス情報データベース317にアクセス情報を自動的に登録する処理を説明するフローチャートである。
【図6B】本発明の一実施形態として説明するアクセス履歴登録部318が、アクセス情報データベース317にアクセス情報を自動的に登録する処理を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態として説明するアクセス情報データベース317に登録されているアクセス情報に基づく様々な情報を利用者に提供する際に利用者に提示するデータベース参照画面の一例である。
【符号の説明】
【0059】
1 検索システム
5 内部ネットワーク
6 インターネット
10 検索サーバ
20 利用者装置
30 中継装置
40 Webサーバ
311 キーワード受付部
312 検索情報データベース
313 検索エンジン
314 フィルタ情報データベース
315 フィルタ情報登録部
316 フィルタ情報付加部
317 アクセス情報データベース
318 アクセス履歴登録部
319 アクセス情報付加部
320 検索結果画面生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webコンテンツにアクセスする利用者装置と通信する手段と、
Webコンテンツの検索のためのキーワードを前記利用者装置から受信する手段と、
前記キーワードによりWebコンテンツを検索し、検索したWebコンテンツの所在を取得するWebコンテンツ検索手段と、
検索したWebコンテンツへの閲覧制限に関する情報であるフィルタ情報を取得するフィルタ情報取得手段と、
検索したWebコンテンツの所在及び前記フィルタ情報を含む検索結果画面を生成し、生成した検索結果画面を前記利用者装置に送信する検索結果提供手段と
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面に、前記検索したWebコンテンツに関する情報を、前記フィルタ情報に応じた表示色で記載すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記検索結果提供手段は、
前記検索結果画面に前記検索したWebコンテンツに関する情報を記載し、
前記検索結果画面を、前記情報が記載されている部分にマウスポインタが重なると当該情報に対応するWebコンテンツの前記フィルタ情報が自動的に表示されるように構成すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
インターネットにアクセスする手段を備え、
前記Webコンテンツ検索手段は、インターネット上の検索エンジンに前記キーワードを送信することにより前記キーワードに対応するWebコンテンツの所在を取得すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記利用者装置からインターネット上のWebコンテンツへの閲覧制限を行う装置である中継装置と通信する手段を備え、
前記フィルタ情報取得手段は、前記中継装置から前記フィルタ情報を取得すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面を、当該検索結果画面を利用して前記利用者装置からWebコンテンツにアクセスされる際に前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報が当該情報処理装置に自動送信されるように構成し、
前記Webコンテンツを特定する情報を受信する手段、及び、アクセス先の各Webコンテンツのアクセス数を集計し、アクセス先のWebコンテンツのアクセスランキングを記載した画面を生成する手段をさらに備えること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面を、当該検索結果画面を利用して前記利用者装置からWebコンテンツにアクセスされる際に前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報が当該情報処理装置に自動送信されるように構成し、
前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報を受信する手段、及び、前記所属ごとにWebコンテンツのアクセス数を集計し、前記所属ごとのアクセス先のWebコンテンツのアクセスランキングを記載した画面を生成する手段をさらに備えること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記検索結果提供手段は、前記検索結果画面を、当該検索結果画面を利用して前記利用者装置からWebコンテンツにアクセスされる際に前記利用者装置の利用者の識別子及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報が当該情報処理装置に自動送信されるように構成し、
前記利用者装置の所属及びアクセス先の前記Webコンテンツを特定する情報を受信する手段、及び、前記利用者の識別子ごとにWebコンテンツのアクセス数を集計し、前記利用者の識別子ごとのアクセス先のWebコンテンツのアクセスランキングを記載した画面を生成する手段をさらに備えること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が、
キーワードによりWebコンテンツを検索し、検索したWebコンテンツの所在を取得するステップと、
検索したWebコンテンツへの閲覧制限に関する情報であるフィルタ情報を取得するステップと、
検索したWebコンテンツの所在及び前記フィルタ情報を含む検索結果画面を生成するステップと
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
キーワードによりWebコンテンツを検索し、検索したWebコンテンツの所在を取得する機能と、検索したWebコンテンツへの閲覧制限に関する情報であるフィルタ情報を取得する機能と、検索したWebコンテンツの所在及び前記フィルタ情報を含む検索結果画面を生成する機能とを情報処理装置に実現させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate