情報処理装置、情報提供装置、情報処理プログラム、および情報提供プログラム
【課題】 ポイント管理システムにおける利便性を向上させること。
【解決手段】 店員は、携帯電話とマイクロバーコードリーダからなる店舗端末装置を用いてポイントの加減算処理を実行する。まず店員は、専用シートの処理コードをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。するとマイクロバーコードリーダにおいて所定のプログラムが起動される。次に、店員は、顧客IDラベルをマイクロバーコードリーダで読み取り入力し、続いて加算ポイント数または払出ポイント数を、専用シートの数値コードをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。そして入力されたデータをサービスセンタに送信する。サービスセンタは、送信されたデータに基づいてポイントデータベースのデータを更新する。このように、店舗は、店舗端末装置を備えることで容易にシステムの導入を図ることができる。
【解決手段】 店員は、携帯電話とマイクロバーコードリーダからなる店舗端末装置を用いてポイントの加減算処理を実行する。まず店員は、専用シートの処理コードをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。するとマイクロバーコードリーダにおいて所定のプログラムが起動される。次に、店員は、顧客IDラベルをマイクロバーコードリーダで読み取り入力し、続いて加算ポイント数または払出ポイント数を、専用シートの数値コードをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。そして入力されたデータをサービスセンタに送信する。サービスセンタは、送信されたデータに基づいてポイントデータベースのデータを更新する。このように、店舗は、店舗端末装置を備えることで容易にシステムの導入を図ることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報提供装置、情報処理プログラム、および情報提供プログラムに関し、例えば、店舗がポイントサービスを提供する際に発行されるサービスポイント(以下、ポイントとする)を管理するものに関する。
【背景技術】
【0002】
家電量販店や大手小売店、飲食チェーンなど広い範囲で、顧客が反復(リピート)して商品を購入することを促進させるための有効な手段として、利用金額や回数などに応じたポイントを発行するポイントサービスが利用されている。
このポイントサービスは、サービスの提供者(販売店舗等)が、顧客に対して本人確認を目的とした専用カードを発行し、サービスの利用時にそのカードを提示することでポイントが蓄積される仕組みとなっている。
そして顧客は、蓄積したポイントの残高に応じたサービスの提供を店舗から受けることができるようになっている。
従来、下記の特許文献をはじめ、このようなポイントサービスのシステムの利便性の向上を図るための技術が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−44934公報
【0004】
特許文献1には、携帯電話端末と公衆回線を用いて構成されたポイントシステムを構築する技術が提案されている。
このポイントシステムでは、ポイントサービスの提供が可能である顧客を識別する顧客識別情報を、異なるポイントサービスを運用する会社の情報、顧客の獲得したポイントの情報などと関連付けて管理する。そして、顧客識別情報を利用者の保有する携帯電話端末に格納(記憶)させておく。利用者は、携帯電話端末に表示させて顧客識別情報を提示することにより、複数のポイントサービス提供会社が行っているポイントサービスを受けることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したようなポイントサービスシステムを運営するためには、顧客のポイントを管理するポイント管理システムを構築する必要がある。
ポイント管理システムの構築には、例えば、顧客(会員)を識別するためのポイントカード発行、専用サーバの設置等多大な費用が必要となる。
レジスタと連動した専用システムではなく、近年普及している低価格を謳うリライトカードによる汎用パッケージでも、例えば、ポイントカードの発行に800円/枚、専用端末装置に30万円/台、運用委託費に3万円/月以上掛かってしまう。
また、既に消費者の財布やカード入れにはクレジットカード、バンクカード、量販店のポイントカードが氾濫し、新規カードの追加は歓迎されない状況にある。
そのため、例えば、小規模の商店、飲食店、美容室などへの導入にあたっては障害があり、ポイントシステムを活用することが難しい状況にあった。
【0006】
さらに、広い範囲の店舗で提供されているポイントサービスの運用にあたっては、ポイントサービスを利用する顧客の負担やポイントサービスを提供する店員の負担の軽減が要求されている。
そこで本発明は、ポイント管理システムの利便性を向上させる情報処理装置、情報提供装置、情報処理プログラム、および情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得手段と、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得手段で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得手段と、前記取得手段で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信手段と、を備えることにより前記目的を達成する。
【0008】
請求項2記載の発明は、店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースと、請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信手段と、前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新手段と、インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求手段と、前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信手段と、を備えることにより前記目的を達成する。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記メール送信要求手段は、所定の送信先アドレスを前記端末装置に送信する。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載の発明において、前記第2のポイント残高送信手段は、前記端末装置から送信された電子メールが、本文が記載されていない空メールである場合に、前記ポイント残高を送信する。
【0011】
請求項5記載の発明は、店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、を備えた情報処理装置に、前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得機能と、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得機能で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得機能と、前記取得機能で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信機能と、を実現させることにより前記目的を達成する。
【0012】
請求項6記載の発明は、店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースを備えた情報提供装置に、請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信機能と、前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新機能と、インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求機能と、前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信機能と、を実現させることにより前記目的を達成する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ポイントの加減算処理を安価な装置を用いて行うことができる。また、ポイント残高の照会時の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[実施の形態の概要]
顧客は、ポイントの加算や払い出しなどのポイントサービスの提供を受ける際に、店舗毎に発行される顧客IDがマイクロバーコード表示されている顧客IDラベルを店員に提示する。
店員は、インターネット接続対応の携帯電話およびこの携帯電話に接続されたマイクロバーコードリーダからなる店舗端末装置を用いてポイントの加減算処理を実行する。
はじめに、店員は、処理コードおよび数字コードがマイクロバーコード表示された専用シートから、実行する処理項目を選択し、該当するコードをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。処理項目が入力されると、マイクロバーコードリーダにおいて該当する処理を実行するための所定のプログラムが自動的に起動される。
【0015】
次に、店員は、顧客から提示された顧客IDラベルをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。
続いて、店員は、ポイントの加算処理をする場合には加算ポイント数を、払出処理をする場合には払出ポイント数を、専用シートの数字コードをマイクロバーコードリーダで読み取ることにより入力する。
各データの入力後、店員は、専用シートの送信コードをマイクロバーコードリーダで読み取り、入力されたデータを携帯電話のデータ送信機能を用いてサービスセンタに送信する。
サービスセンタは、店舗端末装置から送信されたデータを受信し、受信したデータに基づいてポイントデータベースに格納されている該当する顧客IDのポイントデータを更新する。
このように、店舗側では、携帯電話とマイクロバーコードにより構成される店舗端末装置を備えるだけで、顧客に対してポイントサービスを提供することができるため、低コストでポイントサービスシステムの導入を図ることができる。
【0016】
また、サービスセンタのポイントデータベースに、予め顧客の電子メールアドレスを顧客IDと対応付けて格納しておく。
顧客は、インターネット接続対応の携帯電話からサービスセンタの運営する専用サイトにアクセスし、そして携帯電話の電子メール送信機能を用いてサービスセンタへメールを送信する。
サービスセンタは、顧客からの電子メールを受信すると、発信元アドレスをキーとして該当する顧客IDをポイントデータベースから検索する。
そして、サービスセンタは、検索された顧客IDに対応するデータに基づいて、ポイント数の照会やポイントデータベースに登録されている顧客属性の変更等、顧客の要求に応じたサービスを提供する。
このように、ポイントデータベースにおいて、電子メールアドレスと顧客IDとを対応付けておくことにより、顧客は、電子メールアドレスを通知するだけで、サービスセンタに顧客IDを認識させることができる。
【0017】
[実施の形態の詳細]
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1〜図16を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態のポイント管理システム1の構成を模式的に表した図である。
ポイント管理システム1は、サービスセンタ2、店舗本部端末3、店舗端末装置4、専用シート5、インターネット6、さらに、顧客の所持する携帯電話7、顧客IDラベル81が貼付されたラベルカード8から構成されている。
【0018】
サービスセンタ2は、各店舗において発行されたポイント、顧客情報、店舗情報等の管理、およびポイント管理システム1の統括管理制御を行う。このサービスセンタ2は、ポイント管理システム1を提供する業者によって運営されている。
図2は、サービスセンタ2のハードウェア構成を示すブロック図である。
サービスセンタ2は、集信サーバ21、ポイント管理サーバ22、ポイントデータベース23、通信サーバ24から構成されており、これらの装置は互いにデータの遣り取りができるようにバスラインを介して接続されている。
【0019】
集信サーバ21は、サービスセンタ2宛に送信されたデータを一括して受信するサーバ装置である。
集信サーバ21は、この集信サーバ21を制御するための入力機能、記憶機能、演算機能、出力機能等を備えた制御装置211、およびこの集信サーバ21とインターネット6とのインターフェース機能を有する通信I/F212を備えている。なお、制御装置211および通信I/F212はバスラインを介して接続されている。
【0020】
ポイント管理サーバ22は、ポイント管理システム1のサービスを提供する処理を行うためのサーバ装置であり、主に、ポイントデータベース23に格納されている各種データの管理制御を行う。
ポイント管理サーバ22は、このポイント管理サーバ22を制御するための入力機能、記憶機能、演算機能、出力機能等を備えた制御装置221、表示装置222、入出力装置223、ポイント管理サーバ22の機能を発揮させるための各種プログラムが格納された記憶装置224を備えている。
表示装置222は、ポイント管理サーバ22における処理結果を表示する装置であり、液晶ディスプレイなどによって構成されいてる。
【0021】
入出力装置223は、ポイント管理サーバ22にデータを入力するための入力デバイスおよび外部へデータを出力するための出力デバイスによって構成されている。入力デバイスとしては、キーボードやマウス、スキャナ装置等が用いられている。また、出力デバイスとしては、プリンタ装置等が用いられている。
記憶装置224には、ログインプログラム、新規登録プログラム、ポイント加算プログラム、ポイント払出プログラム、データ照会プログラム、顧客ID再発行プログラムなど、ポイント管理サーバ22で実施される処理を実現させるための各種プログラムが格納されている。
ポイント管理サーバ22では、記憶装置224に格納されているプログラムを制御装置221に読み込み実行することによって各種処理が行われるようになっている。
【0022】
ポイントデータベース23は、顧客データ、ポイントデータ、店舗データ等、ポイント管理システム1で用いられる各種データを格納するデータベースである。
このポイントデータベース23には、さらに、店舗の位置を提示する際に利用される地図データや店舗のキャンペーン情報のデータなどの付随データを格納している。
なお、このポイントデータベース23に格納されているデータは、ポイント管理サーバ22において管理されており、ポイント管理サーバ22からの指示に基づいて、随時データの書き換え(更新)が行われている。
【0023】
図3は、ポイントデータベース23に格納されているデータの一例を示した図である。
ポイントデータベース23は、リレーショナル・データベース(関係データベース)の方式を用いて作成され、関連するデータ同士が表の形式で表現されている。
ポイントデータベース23には、店舗に関連する情報を格納した店舗データと、顧客IDに付随する顧客属性等、顧客に関連する情報を格納した顧客データを備えている。
店舗データには、店舗の所有するマイクロバーコードリーダ42(図1)の識別子(リーダID)、サービスセンタから提供された情報ID番号、専用サイトURL、店舗の住所、電話番号、担当者名、店舗本部端末3に設定されている電子メールアドレス、店舗の提供するポイントサービスの説明、地図データベースのリンク先アドレス等の店舗属性に関するデータ、および店舗で利用されたポイントサービスの履歴データ等が、店舗コード別に対応付けられて格納されている。
また、ポイントデータベース23の顧客データには、電話番号、電子メールアドレス、氏名、住所等の顧客属性に関するデータ、および、顧客ID発行元の店舗コード、ポイント残高、ポイント更新履歴等の顧客IDに付随するデータが顧客ID別に対応付けられて格納されている
【0024】
図2の説明に戻り、通信サーバ24は、サービスセンタ2の外部とのデータの授受を仲介するサーバ装置である。
通信サーバ24は、制御装置241、通信I/F242、メールサーバ243、記憶装置244、専用サイトサーバ245を備えている。
制御装置241は、この通信サーバ24を制御するための入力機能、記憶機能、演算機能、出力機能等を備えている。
通信I/F242は、この通信サーバ24とインターネット6とのインターフェース機能を備えている。
メールサーバ243は、電子メールシステムを構成するための、メッセージの送受信機能、メールボックス機能、メッセージ管理機能を備えたサーバ装置である。
記憶装置244には、通信サーバ24の機能を発揮させるための各種プログラム、例えば、専用サイトサービスプログラムやレポート配信プログラム等が格納されている。
専用サイトサーバ245は、インターネット6上に設けられた専用サイトの運営をするためのサーバ装置である。なお、専用サイトとは、サービスセンタ2が提供するサービスをインターネット6を介して授受するための窓口的な働きをするサイトである。
【0025】
図1の説明に戻り、店舗本部端末3は、サービスセンタ2から送信される、店舗が発行したポイントや顧客のポイント利用状況などを集計したポイント状況レポートの送信要求および受信を行う端末装置である。
また、店舗本部端末3は、新規顧客の属性情報などをサービスセンタ2のポイントデータベースに登録する際の各種データの入力処理を行う。
さらに、店舗本部端末3は、発行済みの顧客IDや店舗端末装置4の予備機の在庫データなどの管理を行う。
【0026】
店舗端末装置4は、携帯電話41およびマイクロバーコードリーダ42から構成されている。
携帯電話41は、インターネット6を含む通信回線網を介して各種データの送受信が可能なデータ通信機能、および、マイクロバーコードリーダ42との通信インターフェースを搭載した携帯端末装置である。携帯電話41に搭載されているデータ通信機能としては、電子メール送受信機能、インターネット6上に開設されたサイトへのアクセス機能等がある。
なお、本実施の形態では、携帯電話41を用いて説明するが、この他に、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置を携帯電話41の代わりに用いても良い。この場合であっても、マイクロバーコードリーダ42との通信インターフェースおよびデータ通信機能を搭載したものを用いる。
【0027】
マイクロバーコードリーダ42は、マイクロバーコードをデータとして読み取る装置であり、マイクロバーコードに光を当てて、反射した光を読み取り、文字情報に変換する機能を備えている。
マイクロバーコードリーダ42は、携帯電話41に接続可能な装置であり、携帯電話41へ各種データを入力する入力装置として機能する。
図4は、マイクロバーコードリーダ42のハードウェア構成を示すブロック図である。
操作ボタン421、操作制御部422、スキャナ部423、読取データ処理回路424、通信I/F(インターフェース)425、CPU(中央演算処理装置)426、ROM(リード・オンリ・メモリ)427、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)428を備えている。
【0028】
操作ボタン421は、利用者による操作入力を受け付けるためのボタンであり、操作制御部422は、操作ボタン421の押圧状態を検知してその信号をCPU426に転送する。
スキャナ部423は、マイクロバーコードを押し当ててデータを読み取る読み取り部であり、このスキャナ部423で読み取られた信号は、読取データ処理回路424に入力される。
読取データ処理回路424は、スキャナ部423で読み取られた信号をデジタルデータに変換する処理を行う。
通信I/F425は、携帯電話41とデータの遣り取りを行うためのインターフェースである。
【0029】
CPU426は、は、ROM427に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。
ROM427は、マイクロバーコードリーダ42を機能させるための各種プログラムや、マイクロバーコードリーダ42に付されている固有の端末識別子(リーダID)のデータが格納されている。
RAM428は、CPU426が演算処理を実行する際に、必要なデータを一時格納する記憶装置である。その他、このRAM428には、読取データ処理回路424から転送されるマイクロバーコードのデータ等が随時格納される。
【0030】
図1の説明に戻り、専用シート5は、ポイントサービスを顧客に提供する際に、店舗端末装置4に実行させる処理を指示するための操作コマンドや、ポイント数の入力などに用いる数値情報をコード化したマイクロバーコードが表示されたものである。
専用シート5は、店舗端末装置4と共にポイントサービスを提供する店舗内(例えば、レジの近辺)に設けられている。
図5は、専用シート5の一例を示した図である。
専用シート5には、店舗端末装置4の操作コマンドを示した処理コード、および数値データを示した数字コードが記載されている。
処理コードで示された店舗端末装置4における処理としては、ポイント加算処理、ポイント払出処理、電話番号加算処理、新規発行処理、再発行処理、強制払出処理、送信処理、キャンセル処理等がある。
【0031】
ポイント加算処理は、顧客が店舗において利用した金額等に応じて発行されるポイントを該当する顧客IDのポイント残高に加算する処理である。
ポイント払出処理は、顧客がこれまでに取得したポイントを用いて、店舗からサービスの提供を受ける際に、該当する顧客IDのポイント残高から利用するポイント分を減算する処理である。
電話番号加算処理は、顧客IDを取得済みの顧客が顧客IDラベル81を忘れてきた場合などに、予めポイントデータベース23に顧客IDに紐付けられて登録されている顧客の電話番号に基づいて、顧客が店舗において利用した金額等に応じて発行されるポイントを該当する顧客IDのポイント残高に加算する処理である。
【0032】
新規発行処理は、店舗が新規の顧客に対して顧客IDを発行する処理である。
再発行処理は、顧客が顧客IDラベル81を紛失した場合や顧客IDラベル81が読み取り不可能な状態となった場合などに、顧客IDを再発行する処理である。
なお、この再発行処理においては、新規発行処理と異なり、予めポイントデータベース23に顧客IDに紐付けられて登録されている顧客の電話番号や電子メールアドレス等に基づいて本人確認を行うことにより、旧顧客IDのポイントの残高を移行することができる。
強制払出処理は、解約時などに該当する顧客IDのポイントを全て払い出し、ポイント残高を0にする処理である。
送信処理は、マイクロバーコードリーダ42に格納された所定のデータを最終的にサービスセンタ2へ送信する処理である。
キャンセル処理は、継続中の処理を強制的に中断して、店舗端末装置4を初期状態に戻す(リセットする)処理である。
【0033】
専用シート5に記載されている数字コードは、0〜9までの各数値をマイクロバーコード化したものである。
この数字コードは、マイクロバーコードリーダ42で読み取られた順にRAM428に格納されるようになっている。そのため、例えば「123」という数値データを入力する場合には、専用シート5上の「1」「2」「3」の順に対応するマイクロバーコードをマイクロバーコードリーダ42で読み取らせることにより入力することができる。
【0034】
図1の説明に戻り、携帯電話7は、顧客の所持する携帯端末装置であり、インターネット6を含む通信回線網を介して各種データの送受信が可能なデータ通信機能を備えている。
携帯電話7に搭載されているデータ通信機能としては、電子メール送受信機能、インターネット6上に開設されたサイトへのアクセス機能等がある。
なお、本実施の形態では、携帯電話7を用いて説明するが、この他に、例えば、PDAなどの携帯端末装置を携帯電話7の代わりに用いても良い。
【0035】
ラベルカード8は、各店舗から提供されるシール状の顧客IDラベル81を貼付した顧客の所持するカードである。
図6は、ラベルカード8の一例を示した図である。
ラベルカード8には、各店舗から提供された顧客IDラベル81が複数枚貼付されている。
この顧客IDラベル81には、上段部に発行された顧客IDの文字列が表示され、中段部に顧客IDをコード化したマイクロバーコードが表示され、下段部に当該顧客IDラベル81の発行元の店舗名称および情報IDが表示されている。
なお、上段部に表示された顧客IDの文字列は、後述する専用サイトサービスを利用して新規に顧客属性を登録する際に用いられる表記であるため、店舗本部端末3からの顧客属性登録が可能な場合には、必ずしも設けておく必要はない。このような場合には、顧客IDラベル81上の顧客IDの文字列表記を削除することができるため、さらに顧客IDラベル81を小型化することができる。
また、上述したポイントデータベース23の店舗データに、各店舗毎に発行済みの顧客IDが記憶されているため、顧客IDは、それ自身で発行元店舗を特定することができるようになっている。
【0036】
顧客IDは、店舗の提供するポイントサービスを利用する際に、利用者を特定するための識別子であり、クレジットカードや従来のポイントカードに記載されている会員番号に相当するものである。
また、店舗名称と共に表示される情報IDとは、顧客がサービスセンタ2の運営する専用サイトを利用する際に用いられる文字列(または番号)である。この情報IDと店舗コードは、ポイントデータベース23において対応付けられているため、ポイント管理システム1においては、情報IDに基づいて該当する店舗を特定することができる。
このラベルカード8には、複数枚の顧客IDラベル81を両面に貼付することができる。そのため、複数の店舗が提供するポイントサービスを利用する場合であっても、従来のように各店舗毎に発行されるポイントカードを複数管理する必要がなく、携帯性に優れ、利用者の利便性を向上させることができる。
本実施の形態では、顧客IDラベル81をラベルカード8に貼付しているが、顧客IDラベル81は、この他に、例えば、他のカードや手帳、携帯電話7に直接貼付しても良い。このように、顧客IDラベル81は、携帯性を考慮した場所に容易に保管(貼付)することができるため、顧客IDラベル81を保持する顧客の利便性を向上させることができる。
【0037】
ここで、上述した専用シート5および顧客IDラベル81で用いられるマイクロバーコードについて説明する。
マイクロバーコードとは、操作コマンドや情報データに対応した識別コードなどを黒い線を太さと間隔を変えながら並べて表現したコードである。
特に、このマイクロバーコードは、最も細い黒い線の幅が100μm程度で表示され、一般的なバーコードに対して面積比が1/20〜1/30に小型化されている。
【0038】
次に、このように構成された本実施の形態に係るポイント管理システム1におけるポイントの管理処理方法について説明する。
はじめに、顧客に対してポイントサービスを提供する際に発行されるポイントの管理を当該ポイント管理システム1を用いて行う店舗、即ち、当該ポイント管理システム1を導入する店舗の登録処理方法について説明する。
図7は、ポイント管理システム1を利用する店舗をサービスセンタ2へ登録する手順を示したフローチャートである。
ポイント管理システム1を利用する店舗の登録処理は、店舗本部端末3とサービスセンタ2との間で行われる。
【0039】
まず、ポイント管理システム1の導入時、サービスセンタ2の運営業者は、ROM427にリーダIDが格納済みのマイクロバーコードリーダ42、専用シート5、顧客へ配付する顧客IDラベル81、サービスセンタ2から提供される店舗コード等が記載された関連書類を店舗本部へ送付する。
店舗本部の担当者は、マイクロバーコードリーダ42、専用シート5、顧客IDラベル81、関連書類を受領した後、次に示す手順により店舗に関連する情報(店舗データ)の登録を行う。
担当者は、キーボードなどの入力装置を用いて、店舗コード、リーダID、店舗名称、住所、電話番号、連絡受信用電子メールアドレス、担当者名、ポイントサービスの説明などの店舗データを店舗本部端末3に入力する。
なお、これらの店舗データの入力は、予めインターネット6を介してサービスセンタ2から所定の登録用フォーマット取得しておき、この登録用フォーマットを用いて行うようにする。
店舗本部端末3は、装置内の記憶領域に入力された店舗データを格納することにより、担当者による店舗データ入力を受け付ける(ステップ11)。
【0040】
担当者は、全ての店舗データの入力が終了した後、入力した店舗データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する処理を店舗本部端末3に実行させるコマンド(送信コマンド)を入力する。
店舗本部端末3は、送信コマンドの入力を検出した後、記憶領域に格納されている店舗データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ12)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0041】
サービスセンタ2は、店舗本部端末3から店舗データが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ21)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22に店舗データが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から店舗登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した店舗データをポイントデータベース23に登録する(ステップ22)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への店舗データ登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された店舗データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータおよび登録された店舗データを店舗本部端末3へインターネット6を介して送信する(ステップ23)。
店舗本部端末3は、サービスセンタ2から送信された登録完了メッセージデータおよび登録された店舗データを受信し(ステップ13)、処理を終了する。
この登録完了メッセージを店舗本部端末3が受信することにより、担当者は、サービスセンタ2において当該店舗の登録処理が完了したことを知ることができる。
【0042】
次に、顧客が店舗の提供するポイントサービスを利用する際に必要となる、顧客を識別するための顧客IDを発行する際の顧客の登録処理方法について説明する。
図8は、店舗の提供するポイントサービスを利用する顧客をサービスセンタ2へ登録する手順を示したフローチャートである。
店員は、店舗内にて顧客からポイントサービス提供の要求を受けた場合、この顧客に対してポイントサービスの利用を可能にするために、新規に顧客IDを発行する処理を行う。
店員は、予め店舗の所有する未発行の顧客IDラベル81を手元に用意する。
そして店員は、専用シート5の処理コードの欄から新規発行処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を新規発行処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
【0043】
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、新規発行処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ31)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ち新規発行処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
なお、マイクロバーコードリーダ42のROM427に格納されている各種プログラムは、マイクロバーコードリーダ42だけでなく通信I/F425を介して携帯電話41の制御部に対しても処理命令(コマンド)を実行させることができる。
また、店舗端末装置4は、店員が各処理を行う際に携帯電話41のディスプレイ領域に、例えば、「顧客IDをスキャンして下さい」「ポイント数を入力して下さい」「送信コードをスキャンして下さい」等、店員への操作命令が随時表示されるようになっている。店員は、これらの操作命令に沿って店舗端末装置4を操作し、データの入力処理を行う。
【0044】
次に店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を未発行の顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ32)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ33)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0045】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出しRAM428に格納する(ステップ34)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客IDおよびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ35)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0046】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4から顧客IDおよびリーダIDデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ41)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から新規顧客ID登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客IDおよびリーダIDデータをポイントデータベース23に登録する(ステップ42)。
【0047】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客IDの登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への顧客IDの登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ43)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された登録完了メッセージデータを受信する(ステップ36)。
この登録完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、担当者は、サービスセンタ2において当該顧客IDの登録処理が完了したことを知ることができる。
この時点で、新規登録した顧客IDの使用が可能となり、顧客がこの顧客IDラベルを提示することによりポイントサービスの提供を受けることができる。
【0048】
店員は、新規に顧客IDを発行する際に、登録を要求する顧客に対して、顧客情報の提供を要求する。この顧客情報の提供は、所定のフォーマット(申込用紙など)への情報の記入を顧客に促すことによって行う。
顧客情報の項目としては、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、性別などがある。但し、少なくとも顧客の本人確認(認証)を行う際に用いられる電話番号または電子メールアドレスは必須事項とする。
【0049】
担当者は、顧客から提供された情報(顧客情報)に基づいて、顧客に関連する情報(顧客属性データ)の登録を行う。
担当者は、キーボードなどの入力装置を用いて、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、性別などの顧客属性データを店舗本部端末3に入力する。
なお、これらの顧客属性データの入力は、予めインターネット6を介してサービスセンタ2から所定の登録用フォーマット取得しておき、この登録用フォーマットを用いて行うようにする。
【0050】
店舗本部端末3は、装置内の記憶領域に入力された顧客属性データを格納することにより、担当者による顧客属性データ入力を受け付ける(ステップ51)。
担当者は、全ての顧客属性データの入力が終了した後、入力した顧客属性データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する処理を店舗本部端末3に実行させるコマンド(送信コマンド)を入力する。
店舗本部端末3は、送信コマンドの入力を検出した後、記憶領域に格納されている顧客属性データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ52)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0051】
サービスセンタ2は、店舗本部端末3からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ44)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22に顧客属性データが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客属性登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客属性データをポイントデータベース23に登録する(ステップ45)。
【0052】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客属性データ登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された顧客属性データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータおよび登録された顧客属性データを店舗本部端末3へインターネット6を介して送信する(ステップ46)。
店舗本部端末3は、サービスセンタ2から送信された登録完了メッセージデータおよび登録された顧客属性データを受信し(ステップ53)、処理を終了する。
この登録完了メッセージを店舗本部端末3が受信することにより、担当者は、サービスセンタ2において顧客属性データの登録処理が完了したことを知ることができる。
なお、上述した顧客属性データの登録処理は、後述する専用サイトの提供する顧客属性登録サービスにおいて行うようにしても良い。
【0053】
次に、顧客の店舗利用時におけるポイントサービスの提供方法について説明する。
顧客が店舗を利用した場合、店舗は、例えば利用金額に応じたポイントを発行する処理を行う。
図9は、店舗がポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
店員は、会計時などポイントを発行する際に、発行対象である顧客に対して、予め顧客IDラベル81の提示を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、該当する店舗から提供済みの顧客IDラベル81が貼付されたラベルカード8を店員に提示する。
【0054】
店員は、専用シート5の処理コードの欄からポイント加算処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423をポイント加算処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント加算処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ61)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ちポイント加算処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0055】
次に店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を顧客が提示した顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ62)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて、店員は、専用シート5の数字コードを用いて加算するポイント数を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力するポイント数の最大桁から順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント数の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ63)。受け付けられたポイント数のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0056】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ64)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0057】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ65)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよびポイント数データを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ66)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0058】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ71)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224からポイント加算処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのポイント残高にポイントを加算する処理を行い、ポイントデータベース23のデータを更新する(ステップ72)。
【0059】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23の更新処理が終了すると、ポイントの加算処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23の更新後のポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ73)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを受信する(ステップ67)。
この加算処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において当該顧客IDにおけるポイントの加算処理が完了したことを知ることができる。
【0060】
図10は、顧客のポイント残高からポイントを払い出す手順を示したフローチャートである。
顧客が店舗から発行されたポイントを使用してサービスを受ける場合、店舗は、提供するサービスに応じたポイントを顧客のポイント残高から払い出す処理を行う。
店員は、会計時など顧客がポイントを使用してサービスを受ける際に、サービスの提供対象である顧客に対して、予め顧客IDラベル81の提示を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、該当する店舗から提供済みの顧客IDラベル81が貼付されたラベルカード8を店員に提示する。
【0061】
店員は、専用シート5の処理コードの欄からポイント払出処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423をポイント払出処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント払出処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ81)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ちポイント払出処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0062】
次に店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、顧客が提示した顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ82)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ83)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0063】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ84)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客IDおよびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ85)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0064】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ101)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの照会処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのデータをポイントデータベース23から読み出す照会処理を実行する(ステップ102)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23から読み出した顧客IDのデータ、即ち、ポイントデータベース23における顧客IDの照会処理の結果を通信サーバ24に転送する。
【0065】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの照会処理の結果データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ103)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの照会処理の結果データを受信する(ステップ86)。
そして店員は、店舗端末装置4の受信した顧客IDの照会処理の結果に基づいて、利用可能なポイント数を顧客に知らせる。顧客は、使用する(払い出す)ポイント数を店員に告げる。
【0066】
店員は、専用シート5の数字コードを用いて払い出すポイント数を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力するポイント数の最大桁から順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント数の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ87)。受け付けられたポイント数のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0067】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ88)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0068】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出しRAM428に格納する(ステップ89)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよびポイント数データを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ90)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0069】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ104)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224からポイント払出処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのポイント残高にポイントを減算する処理を行い、ポイントデータベース23のデータを更新する(ステップ105)。
【0070】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23の更新処理が終了すると、ポイントの払出処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23の更新後のポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された払出処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ106)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された払出処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを受信する(ステップ91)。
この払出処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において当該顧客IDにおけるポイントの減算(払出)処理が完了したことを知ることができる。
【0071】
ところで、顧客がポイントサービスを提供する店舗を利用する際に、既に顧客IDラベル81が発行されているにもかかわらず、顧客IDラベル81を忘れてきてしまうような場合がしばしばある。
そこで、本実施の形態に係るポイント管理システム1では、店舗利用時に顧客IDラベル81の提示ができない顧客に対して、予め登録されている電話番号に基づいて顧客IDを認証することによりポイントサービスが利用できるようになっている。
図11は、顧客の電話番号に基づいて顧客IDを認証して、ポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
店員は、IDラベル81を忘れた顧客に対して、会計時などポイントを発行する際に、予め顧客の電話番号情報の提供を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、店員に電話番号を提示または告げる。
【0072】
店員は、専用シート5の処理コードの欄から電話番号加算処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、電話番号加算処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、電話番号加算処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ111)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ち電話番号加算処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0073】
店員は、専用シート5の数字コードを用いて顧客の電話番号を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力する電話番号の番号順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、電話番号の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ112)。受け付けられた電話番号のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0074】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ113)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0075】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ114)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客の電話番号およびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ115)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0076】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ131)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの照会処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する電話番号が顧客属性データとして登録されている顧客IDのデータを、ポイントデータベース23から読み出す照会処理を実行する(ステップ132)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23における顧客IDの照会処理の結果を通信サーバ24に転送する。
【0077】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの照会処理の結果データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ133)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの照会処理の結果データを受信する(ステップ116)。
この時、受信データ内に該当する顧客IDが存在する場合には、この顧客IDデータを抽出してマイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納しておく。
そして、店舗端末装置4は、受信した顧客IDの照会処理の結果データに基づいて、先に入力された電話番号に該当する顧客IDがポイントデータベース23に存在するか否かを判断する(ステップ117)。
【0078】
ポイントデータベース23に存在しないと判断した場合(ステップ117;N)、そのまま処理を終了する。
ポイントデータベース23に存在すると判断した場合(ステップ117;Y)、店員は、専用シート5の数字コードを用いて加算する(発行する)ポイント数を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を入力するポイント数の最大桁から順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント数の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ118)。受け付けられたポイント数のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0079】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ119)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0080】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ120)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよびポイント数データを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ121)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0081】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ134)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224からポイント加算処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのポイント残高にポイントを加算する処理を行い、ポイントデータベース23のデータを更新する(ステップ135)。
【0082】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23の更新処理が終了すると、ポイントの加算処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23の更新後のポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ136)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを受信する(ステップ122)。
この加算処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において当該顧客IDにおけるポイントの加算処理が完了したことを知ることができる。
【0083】
このように、サービスセンタ2に電話番号を通知し、この電話番号に基づいて顧客IDの認証処理を行うことにより、顧客IDラベルを持参していない顧客に対してポイントを発行することができる。
同様に、電話番号に基づく顧客IDの認証処理を行うことにより、顧客IDラベルを持参していない顧客のポイント残高からポイントを払い出すことができる。なお、電話番号認証を用いたポイントの払出処理時には、第三者によるポイントの不正使用を防止するために、電話番号だけでなく、顧客の氏名、生年月日等の他の顧客属性情報の提示を求め、これらのデータをサービスセンタ2へ送信し、顧客IDの認証処理を行うようにする。
【0084】
次に、既に顧客IDを発行した顧客に対して、顧客IDラベル81を紛失した場合や顧客IDラベル81を損傷した場合などに、別の顧客IDを発行する方法について説明する。なお、ここでは顧客に対して顧客IDを再発行するが、旧顧客IDと再発行される顧客IDとは異なるものであり、既存の顧客IDを継続して利用するものではない。
顧客IDを再発行する場合には、旧顧客IDのポイント残高を再発行する顧客IDに移行して利用することができる。
図12は、顧客IDを再発行する手順を示したフローチャートである。
店員は、顧客から顧客IDラベル81の再発行の要求を受けた場合、この顧客に対して継続してポイントサービスの利用を可能にするために、新規に顧客IDを発行する処理を行う。
店員は、予め店舗の所有する未発行の顧客IDラベル81を手元に用意する。
また店員は、顧客IDラベル81の再発行対象である顧客に対して、顧客の電話番号情報の提供を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、店員に電話番号を提示または告げる。
【0085】
店員は、専用シート5の処理コードの欄から再発行処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、再発行処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、再発行処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ141)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ち再発行処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0086】
店員は、専用シート5の数字コードを用いて顧客の電話番号を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力する電話番号の番号順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、電話番号の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ142)。受け付けられた電話番号のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0087】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ143)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0088】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ144)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客の電話番号およびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ145)。
なお、顧客IDおよびリーダIDデータをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0089】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ161)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの照会処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する電話番号が顧客属性データとして登録されている顧客IDのデータをポイントデータベース23から読み出す照会処理を実行する(ステップ162)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23における顧客IDの照会処理の結果を通信サーバ24に転送する。
【0090】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの照会処理の結果データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ163)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの照会処理の結果データを受信する(ステップ146)。
この時、受信データ内に該当する顧客IDが存在する場合には、この顧客IDデータを抽出し、旧顧客IDデータとしてマイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納しておく。
そして、店舗端末装置4は、受信した顧客IDの照会処理の結果データに基づいて、先に入力された電話番号に該当する顧客IDがポイントデータベース23に存在するか否かを判断する(ステップ147)。
【0091】
ポイントデータベース23に存在しないと判断した場合(ステップ147;N)、そのまま処理を終了する。この場合、店員は、引き続き顧客IDラベル81の新規発行の手続きを行う。
ポイントデータベース23に存在すると判断した場合(ステップ147;Y)、店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を未発行の顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ148)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ149)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0092】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ150)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよび旧顧客IDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ151)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0093】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ164)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの再発行処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、顧客IDおよびリーダIDデータをポイントデータベース23に登録する(ステップ165)。この際、ポイント管理サーバ22は、旧顧客IDのポイント残高を新しく登録された新顧客IDに移行する処理を行う。
【0094】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客IDの登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への顧客IDの再発行処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの再発行処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ166)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの再発行処理完了メッセージデータを受信する(ステップ152)。
この顧客IDの再発行処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において顧客IDの再発行処理が完了したことを知ることができる。
【0095】
上述したように、本実施の形態に係るポイント管理システム1によれば、店舗が提供するポイントサービスの利用時におけるポイントの発行処理や払出処理などの店舗における処理を、店舗端末装置4を店員に操作させるだけで実行することができる。
この店舗端末装置4は、POS(販売時点情報管理)システムやレジスタと連動させた装置ではないため、導入時に専用ラインを設けるといった特別なインフラ整備を伴うことがなく、例えば、小規模の商店、飲食店、美容院などであっても容易に導入することができる。
また、本実施の形態に係るポイント管理システム1で用いられる、顧客を識別するための顧客IDラベル81は、マイクロバーコードを用いることにより小型化を図ることができるため、大手量販店から発行されるポイントカードなどと比較して、たいへん携帯性に優れている。そのため、多数の顧客IDラベル81を保持する場合における、顧客の利便性を向上させることができる。
【0096】
また、本実施の形態によれば、店舗端末装置4からサービスセンタ2にデータ送信する際に、店舗端末装置4を構成するマイクロバーコードリーダ42に格納されている固有のリーダIDのデータを併せて送信することにより、データの送信元を適切に認識することができる。
例えば、誤って店員が、他店の発行した顧客IDラベル81の読み取りをしてしまった場合であっても、サービスセンタ2は、送信された顧客IDデータの発行元の店舗コードと、送信されたリーダIDが登録されている店舗コードとを照合することにより、店員の誤りを検出することができる。
また、サービスセンタ2は、送信された顧客IDデータの発行元の店舗コードと、送信されたリーダIDが登録されている店舗コードとを照合することにより、実行中のポイントの加減算処理が適正なルートで行われているか否かを判断することができる。これにより、不正アクセスによるポイントデータベース23の改ざんを防止することができる。
【0097】
次に、サービスセンタ2が直接顧客に対して提供する専用サイトサービスについて説明する。
この専用サイトサービスとは、サービスセンタ2の運営するインターネット6上に開設された専用サイトを介して、顧客IDラベル81を所有する顧客に対して提供される、ポイント数の照会やポイントデータベースに登録されている顧客属性の変更を受け付けるサービスである。
顧客は、顧客自身で所持する携帯電話7を用いて、専用サイトサービスを利用する。
なお、ポイントデータベース23への顧客属性データの登録処理が済んでいる場合には、この携帯電話7に、ポイントデータベース23に登録されている電子メールアドレスが設定されているものとする。
【0098】
顧客は、専用サイトサービスを利用する場合、はじめに専用サイトにアクセスして利用するサービスをサービスメニューから選択する。
図13は、専用サイトからサービスメニューを選択する手順を示したフローチャートである。
はじめに、顧客は、携帯電話7のデータ送信機能を用いて専用サイトにアクセスする。詳しくは、予め顧客IDラベル81の発行元店舗から提供された専用サイトのURLを入力することによって専用サイトにアクセスする。なお、ここで入力される専用サイトのURLは、専用サイトのトップページを指定するものである。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力されたURLデータに基づいて、データ送信機能を用いて、インターネット6を介して専用サイトに対してアクセス要求を送信する(ステップ171)。
【0099】
サービスセンタ2は、携帯電話7からの専用サイトに対するアクセス要求を通信サーバ24で受信する。
通信サーバ24において専用サイトへのアクセス要求が受信されると、制御装置241は、記憶装置244に格納されている専用サイトサービスプログラムを起動させ、携帯電話7を専用サイトサーバ245にアクセス(接続)させる。
次に、専用サイトサーバ245は、情報IDの入力を促す画面データ(以下、情報ID入力画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ181)。
携帯電話7は、情報ID入力画面データを受信し(ステップ172)、この受信したデータに基づいて情報ID入力画面をディスプレイに表示させる。
【0100】
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、顧客IDラベル81に表示されている情報ID(3桁の数字)をキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された情報IDデータを受け付ける(ステップ173)。受け付けられた情報IDの入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された情報IDデータを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ174)。
【0101】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された情報IDデータを受信する(ステップ182)。
そして、専用サイトサーバ245は、この受信した情報IDに該当するサイトに携帯電話7をアクセス(接続)させる(ステップ183)。情報IDに該当するサイトのURLは、この情報IDをキーとしてポイントデータベース23に格納されている店舗データを検索し、そして検索された店舗データから読み出すことによって取得する。
次に、専用サイトサーバ245は、サービスメニューの入力を促す画面データ(以下、メニュー選択画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ184)。
このように、専用サイトサービスでは、顧客の入力した情報IDに基づいて、専用サイトのトップページの下層に存在する店舗専用のサイトのURLを特定し、自動的にリンク(ジャンプ)させている。
【0102】
携帯電話7は、メニュー選択画面データを受信し(ステップ175)、この受信したデータに基づいてメニュー選択画面をディスプレイに表示させる。
顧客は、携帯電話7のディスプレイに表示されたサービスメニューから希望するサービスを選び、キー操作によりその選択を入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力されたサービスメニューの選択を受け付ける(ステップ176)。受け付けられたサービスメニューの選択データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納されたサービスメニューの選択データを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ177)。
【0103】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信されたサービスメニューの選択データを受信し(ステップ185)、処理を終了する。
このようにして、専用サイトからサービスメニューを選択した後、選択されたメニューに基づくサービスを利用することができる。
なお、専用サイトサービスにより提供されるサービスメニューとしては、例えば、顧客属性情報が未登録の場合に顧客属性登録を受け付ける顧客属性登録サービス、ポイント残高を確認するためのポイント照会サービス、登録済みの顧客属性の変更受け付ける顧客属性変更サービスなどがある。
【0104】
次に、サービスメニューから選択されたサービスの提供方法について、提供するサービス別に説明する。なお、ここでは、ポイント照会サービス、顧客属性登録サービス、顧客属性変更サービスのサービスについて説明する。
はじめに、サービスメニューからポイント照会サービスが選択された場合、即ち上述したステップ176の処理においてポイント照会サービスが選択された場合における、その後の処理手順について説明する。
図14は、ポイント照会サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
携帯電話7においてポイント照会サービスの選択が受け付けられると、つまり、顧客(携帯電話7)から、サービスセンタ2にポイント照会サービスの提供要求が送信されると、専用サイトサーバ245は、サービスセンタ2の電子メールアドレス宛の件名・本文なしの電子メール(以下、空メールとする)の送信を要求する空メール要求を携帯電話7へインターネット6を介して送信する(ステップ211)。なお、この空メール要求をする際には、送信データにサービスセンタ2の電子メールアドレスのデータを貼付する。
【0105】
携帯電話7は、空メールの送信要求を受信し(ステップ201)、この受信したデータに基づいて、電子メール送信機能を起動させ電子メール送信画面をディスプレイに表示させる。なお、電子メール送信機能は、画面に表示された送信先(宛先)の電子メールアドレスを選択することにより自動的に起動するようになっている。その際、選択された電子メールアドレスが自動的に送信先(宛先)の入力欄に入力される。
なお、送信元の電子メールアドレス、即ち、携帯電話7に設定されている電子メールアドレスは、電子メールを送信する際に自動的に電子メールデータに貼付されるため、キー操作により入力する必要はない。
【0106】
携帯電話7は、電子メール送信機能を用いてサービスセンタ2宛に空メールを送信する(ステップ202)。
サービスセンタ2は、携帯電話7から送信された空メールを通信サーバ24のメールサーバ243で受信する(ステップ212)。
通信サーバ24の制御装置241は、メールサーバ243で受信した空メールのデータから送信元の電子メールアドレスデータを読み出し、読み出した電子メールアドレスが顧客属性データとして登録されている顧客IDのポイント残高をポイントデータベース23から読み出すポイント残高照会処理を実行する(ステップ213)。
【0107】
通信サーバ24は、ポイントデータベース23から読み出したポイント残高のデータ、即ち、ポイントデータベース23におけるポイント残高の照会処理の結果を本文の欄に入力した電子メールを空メールの送信元アドレス宛に、即ち、携帯電話7宛に送信する(ステップ214)。
携帯電話7は、ポイント残高の照会処理の結果が入力された電子メールを受信し(ステップ203)、処理を終了する。
顧客は、受信した電子メール内容を確認することによりポイント残高を知ることができる。
このように本実施の形態によれは、携帯電話7からサービスセンタ2宛に空メールを送信するだけで、顧客はポイント残高を確認することができる。つまり、顧客は、顧客IDの入力などといった煩わしい操作をすることなくポイント残高を確認することができる。
【0108】
次に、サービスメニューから顧客属性登録サービスが選択された場合、即ち上述したステップ176の処理において顧客属性登録サービスが選択された場合における、その後の処理手順について説明する。
図15は、顧客属性登録サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
携帯電話7において顧客属性登録サービスの選択が受け付けられると、つまり、顧客(携帯電話7)から、サービスセンタ2に顧客属性登録サービスの提供要求が送信されると、専用サイトサーバ245は、顧客IDの入力を促す画面データ(以下、顧客ID入力画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ231)。
携帯電話7は、顧客ID入力画面データを受信し(ステップ221)、この受信したデータに基づいて顧客ID入力画面をディスプレイに表示させる。
【0109】
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、顧客IDラベル81に表示されているマイクロバーコードの示す顧客IDをキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された顧客IDデータを受け付ける(ステップ222)。受け付けられた顧客IDの入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された顧客IDデータを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ223)。
【0110】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された顧客IDデータを受信する(ステップ232)。
続いて専用サイトサーバ245は、顧客属性データの入力を促す画面データ(以下、顧客属性入力画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ233)。
携帯電話7は、顧客属性入力画面データを受信し(ステップ224)、この受信したデータに基づいて顧客属性入力画面をディスプレイに表示させる。
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、顧客属性データをキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された顧客属性データを受け付ける(ステップ225)。受け付けられた顧客属性の入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された顧客属性データを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ226)。
【0111】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された顧客属性データを受信する(ステップ234)。通信サーバ24は、専用サイトサーバ245で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22に顧客属性データが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客属性登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客属性データをポイントデータベース23に登録する(ステップ235)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客属性データの登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された顧客属性データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
【0112】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータおよび登録された顧客属性データを本文の欄に入力した電子メールを携帯電話7宛に送信する(ステップ236)。
携帯電話7は、登録された顧客属性データが入力された電子メールを受信し(ステップ227)、処理を終了する。
顧客は、受信した電子メール内容を確認することにより登録された顧客属性内容を知ることができる。
このように、本実施の形態によれば、店舗端末装置4を用いなくても顧客自身で顧客属性の登録を行うことができる。
【0113】
次に、サービスメニューから顧客属性変更サービスが選択された場合、即ち上述したステップ176の処理において顧客属性変更サービスが選択された場合における、その後の処理手順について説明する。
図16は、顧客属性変更サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
携帯電話7において顧客属性変更サービスの選択が受け付けられると、つまり、顧客(携帯電話7)から、サービスセンタ2に顧客属性変更サービスの提供要求が送信されると、専用サイトサーバ245は、サービスセンタ2の電子メールアドレス宛の空メールの送信を要求する空メール要求を携帯電話7へインターネット6を介して送信する(ステップ251)。
携帯電話7は、空メールの送信要求を受信し(ステップ241)、この受信したデータに基づいて、電子メール送信機能を起動させ電子メール送信画面をディスプレイに表示させる。
【0114】
携帯電話7は、電子メール送信機能を用いてサービスセンタ2宛に空メールを送信する(ステップ242)。
サービスセンタ2は、携帯電話7から送信された空メールを通信サーバ24のメールサーバ243で受信する(ステップ252)。
通信サーバ24の制御装置241は、メールサーバ243で受信した空メールのデータから送信元の電子メールアドレスデータを読み出し、読み出した電子メールアドレスが顧客属性データとして登録されている顧客IDの顧客属性データを、ポイントデータベース23から読み出す顧客属性の照会処理を実行する(ステップ253)。
通信サーバ24は、顧客属性の照会処理の結果に基づいて、顧客属性の変更を受け付けるための顧客属性変更画面データをインターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ254)。
携帯電話7は、顧客属性変更画面データを受信し(ステップ243)、この受信したデータに基づいて顧客属性変更画面をディスプレイに表示させる。
【0115】
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、変更する顧客属性を選択し、変更内容データをキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された顧客属性の変更データを受け付ける(ステップ244)。受け付けられた顧客属性の変更データの入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された顧客属性の変更データを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ245)。
【0116】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された顧客属性の変更データを受信する(ステップ255)。通信サーバ24は、専用サイトサーバ245で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客属性の変更データに基づいてポイントデータベース23のデータを書き換え、更新処理を行う(ステップ256)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23のデータの書き換え処理が終了すると、顧客属性データの変更処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された顧客属性データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
【0117】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客属性データの変更処理が完了した旨を示すメッセージデータおよび登録された顧客属性データを本文の欄に入力した電子メールを携帯電話7宛に送信する(ステップ257)。
携帯電話7は、顧客属性データの変更処理が完了した旨を示すメッセージデータが入力された電子メールを受信し(ステップ246)、処理を終了する。
顧客は、受信した電子メール内容を確認することにより変更された顧客属性内容を知ることができる。
このように、本実施の形態によれば、店舗端末装置4を用いなくても顧客自身で顧客属性の変更を行うことができる。
【0118】
なお、本実施の形態の専用サイトサービスでは、上述したように携帯電話7から空メールを送信させ、この空メールの送信元の電子メールアドレスに基づいて顧客の認証処理を行うようにしているが、この顧客の認証方法はこれに限られるものでなく、例えば、電子メールアドレスと同様に、予めポイントデータベース23に顧客属性データとして登録されている電話番号データ、氏名と生年月日を組み合わせたデータなどを携帯電話7から送信させて行うようにしても良い。
【0119】
また、本実施の形態のポイント管理システム1は、サービスセンタ2が店舗に提供するサービスとして、ポイント状況レポートを配信する機能を有している。
このポイント状況レーポートとは、新規登録顧客数、ポイント加算件数、ポイント払出件数、ポイント残高などの履歴データを店舗毎に集計したものである。
ポイント状況レーポートは、ポイント管理サーバ22において定期的に作成され、通信サーバ24に転送される。そして、通信サーバ24は、このポイント状況レポートを店舗端末装置4にインターネット6を介して配信する。
なお、このポイント状況レポートは、店舗端末装置4からの発行要求がサービスセンタ2に出された場合に発行するようにしても良い。この場合には、店舗端末装置4は、ポイント状況レポート発行要求と共に、集計対象とする履歴データの期間を通知するようにする。
各店舗は、ポイント状況レーポートの内容を確認することにより、当該店舗における顧客のポイントサービスの利用状況を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】ポイント管理システムの構成を模式的に表した図である。
【図2】サービスセンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】ポイントデータベースに格納されているデータの一例を示した図である。
【図4】マイクロバーコードリーダのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】専用シートの一例を示した図である。
【図6】ラベルカードの一例を示した図である。
【図7】ポイント管理システムを利用する店舗をサービスセンタへ登録する手順を示したフローチャートである。
【図8】店舗の提供するポイントサービスを利用する顧客をサービスセンタへ登録する手順を示したフローチャートである。
【図9】店舗がポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
【図10】顧客のポイント残高からポイントを払い出す手順を示したフローチャートである。
【図11】顧客の電話番号に基づいて顧客IDを認証して、ポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
【図12】顧客IDを再発行する手順を示したフローチャートである。
【図13】専用サイトからサービスメニューを選択する手順を示したフローチャートである。
【図14】ポイント照会サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
【図15】顧客属性登録サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
【図16】顧客属性変更サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0121】
1 ポイント管理システム
2 サービスセンタ
3 店舗本部端末
4 店舗端末装置
5 専用シート
6 インターネット
7 携帯電話
8 ラベルカード
21 集信サーバ
22 ポイント管理サーバ
23 ポイントデータベース
24 通信サーバ
41 携帯電話
42 マイクロバーコードリーダ
81 顧客IDラベル
211 制御装置
212 通信I/F
221 制御装置
222 表示装置
223 入出力装置
224 記憶装置
241 制御装置
242 通信I/F
243 メールサーバ
244 記憶装置
245 専用サイトサーバ
421 操作ボタン
422 操作制御部
423 スキャナ部
424 読取データ処理回路
425 通信I/F
426 CPU
427 ROM
428 RAM
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報提供装置、情報処理プログラム、および情報提供プログラムに関し、例えば、店舗がポイントサービスを提供する際に発行されるサービスポイント(以下、ポイントとする)を管理するものに関する。
【背景技術】
【0002】
家電量販店や大手小売店、飲食チェーンなど広い範囲で、顧客が反復(リピート)して商品を購入することを促進させるための有効な手段として、利用金額や回数などに応じたポイントを発行するポイントサービスが利用されている。
このポイントサービスは、サービスの提供者(販売店舗等)が、顧客に対して本人確認を目的とした専用カードを発行し、サービスの利用時にそのカードを提示することでポイントが蓄積される仕組みとなっている。
そして顧客は、蓄積したポイントの残高に応じたサービスの提供を店舗から受けることができるようになっている。
従来、下記の特許文献をはじめ、このようなポイントサービスのシステムの利便性の向上を図るための技術が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−44934公報
【0004】
特許文献1には、携帯電話端末と公衆回線を用いて構成されたポイントシステムを構築する技術が提案されている。
このポイントシステムでは、ポイントサービスの提供が可能である顧客を識別する顧客識別情報を、異なるポイントサービスを運用する会社の情報、顧客の獲得したポイントの情報などと関連付けて管理する。そして、顧客識別情報を利用者の保有する携帯電話端末に格納(記憶)させておく。利用者は、携帯電話端末に表示させて顧客識別情報を提示することにより、複数のポイントサービス提供会社が行っているポイントサービスを受けることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したようなポイントサービスシステムを運営するためには、顧客のポイントを管理するポイント管理システムを構築する必要がある。
ポイント管理システムの構築には、例えば、顧客(会員)を識別するためのポイントカード発行、専用サーバの設置等多大な費用が必要となる。
レジスタと連動した専用システムではなく、近年普及している低価格を謳うリライトカードによる汎用パッケージでも、例えば、ポイントカードの発行に800円/枚、専用端末装置に30万円/台、運用委託費に3万円/月以上掛かってしまう。
また、既に消費者の財布やカード入れにはクレジットカード、バンクカード、量販店のポイントカードが氾濫し、新規カードの追加は歓迎されない状況にある。
そのため、例えば、小規模の商店、飲食店、美容室などへの導入にあたっては障害があり、ポイントシステムを活用することが難しい状況にあった。
【0006】
さらに、広い範囲の店舗で提供されているポイントサービスの運用にあたっては、ポイントサービスを利用する顧客の負担やポイントサービスを提供する店員の負担の軽減が要求されている。
そこで本発明は、ポイント管理システムの利便性を向上させる情報処理装置、情報提供装置、情報処理プログラム、および情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得手段と、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得手段で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得手段と、前記取得手段で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信手段と、を備えることにより前記目的を達成する。
【0008】
請求項2記載の発明は、店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースと、請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信手段と、前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新手段と、インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求手段と、前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信手段と、を備えることにより前記目的を達成する。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記メール送信要求手段は、所定の送信先アドレスを前記端末装置に送信する。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載の発明において、前記第2のポイント残高送信手段は、前記端末装置から送信された電子メールが、本文が記載されていない空メールである場合に、前記ポイント残高を送信する。
【0011】
請求項5記載の発明は、店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、を備えた情報処理装置に、前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得機能と、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得機能で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得機能と、前記取得機能で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信機能と、を実現させることにより前記目的を達成する。
【0012】
請求項6記載の発明は、店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースを備えた情報提供装置に、請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信機能と、前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新機能と、インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求機能と、前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信機能と、を実現させることにより前記目的を達成する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ポイントの加減算処理を安価な装置を用いて行うことができる。また、ポイント残高の照会時の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[実施の形態の概要]
顧客は、ポイントの加算や払い出しなどのポイントサービスの提供を受ける際に、店舗毎に発行される顧客IDがマイクロバーコード表示されている顧客IDラベルを店員に提示する。
店員は、インターネット接続対応の携帯電話およびこの携帯電話に接続されたマイクロバーコードリーダからなる店舗端末装置を用いてポイントの加減算処理を実行する。
はじめに、店員は、処理コードおよび数字コードがマイクロバーコード表示された専用シートから、実行する処理項目を選択し、該当するコードをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。処理項目が入力されると、マイクロバーコードリーダにおいて該当する処理を実行するための所定のプログラムが自動的に起動される。
【0015】
次に、店員は、顧客から提示された顧客IDラベルをマイクロバーコードリーダで読み取り入力する。
続いて、店員は、ポイントの加算処理をする場合には加算ポイント数を、払出処理をする場合には払出ポイント数を、専用シートの数字コードをマイクロバーコードリーダで読み取ることにより入力する。
各データの入力後、店員は、専用シートの送信コードをマイクロバーコードリーダで読み取り、入力されたデータを携帯電話のデータ送信機能を用いてサービスセンタに送信する。
サービスセンタは、店舗端末装置から送信されたデータを受信し、受信したデータに基づいてポイントデータベースに格納されている該当する顧客IDのポイントデータを更新する。
このように、店舗側では、携帯電話とマイクロバーコードにより構成される店舗端末装置を備えるだけで、顧客に対してポイントサービスを提供することができるため、低コストでポイントサービスシステムの導入を図ることができる。
【0016】
また、サービスセンタのポイントデータベースに、予め顧客の電子メールアドレスを顧客IDと対応付けて格納しておく。
顧客は、インターネット接続対応の携帯電話からサービスセンタの運営する専用サイトにアクセスし、そして携帯電話の電子メール送信機能を用いてサービスセンタへメールを送信する。
サービスセンタは、顧客からの電子メールを受信すると、発信元アドレスをキーとして該当する顧客IDをポイントデータベースから検索する。
そして、サービスセンタは、検索された顧客IDに対応するデータに基づいて、ポイント数の照会やポイントデータベースに登録されている顧客属性の変更等、顧客の要求に応じたサービスを提供する。
このように、ポイントデータベースにおいて、電子メールアドレスと顧客IDとを対応付けておくことにより、顧客は、電子メールアドレスを通知するだけで、サービスセンタに顧客IDを認識させることができる。
【0017】
[実施の形態の詳細]
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1〜図16を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態のポイント管理システム1の構成を模式的に表した図である。
ポイント管理システム1は、サービスセンタ2、店舗本部端末3、店舗端末装置4、専用シート5、インターネット6、さらに、顧客の所持する携帯電話7、顧客IDラベル81が貼付されたラベルカード8から構成されている。
【0018】
サービスセンタ2は、各店舗において発行されたポイント、顧客情報、店舗情報等の管理、およびポイント管理システム1の統括管理制御を行う。このサービスセンタ2は、ポイント管理システム1を提供する業者によって運営されている。
図2は、サービスセンタ2のハードウェア構成を示すブロック図である。
サービスセンタ2は、集信サーバ21、ポイント管理サーバ22、ポイントデータベース23、通信サーバ24から構成されており、これらの装置は互いにデータの遣り取りができるようにバスラインを介して接続されている。
【0019】
集信サーバ21は、サービスセンタ2宛に送信されたデータを一括して受信するサーバ装置である。
集信サーバ21は、この集信サーバ21を制御するための入力機能、記憶機能、演算機能、出力機能等を備えた制御装置211、およびこの集信サーバ21とインターネット6とのインターフェース機能を有する通信I/F212を備えている。なお、制御装置211および通信I/F212はバスラインを介して接続されている。
【0020】
ポイント管理サーバ22は、ポイント管理システム1のサービスを提供する処理を行うためのサーバ装置であり、主に、ポイントデータベース23に格納されている各種データの管理制御を行う。
ポイント管理サーバ22は、このポイント管理サーバ22を制御するための入力機能、記憶機能、演算機能、出力機能等を備えた制御装置221、表示装置222、入出力装置223、ポイント管理サーバ22の機能を発揮させるための各種プログラムが格納された記憶装置224を備えている。
表示装置222は、ポイント管理サーバ22における処理結果を表示する装置であり、液晶ディスプレイなどによって構成されいてる。
【0021】
入出力装置223は、ポイント管理サーバ22にデータを入力するための入力デバイスおよび外部へデータを出力するための出力デバイスによって構成されている。入力デバイスとしては、キーボードやマウス、スキャナ装置等が用いられている。また、出力デバイスとしては、プリンタ装置等が用いられている。
記憶装置224には、ログインプログラム、新規登録プログラム、ポイント加算プログラム、ポイント払出プログラム、データ照会プログラム、顧客ID再発行プログラムなど、ポイント管理サーバ22で実施される処理を実現させるための各種プログラムが格納されている。
ポイント管理サーバ22では、記憶装置224に格納されているプログラムを制御装置221に読み込み実行することによって各種処理が行われるようになっている。
【0022】
ポイントデータベース23は、顧客データ、ポイントデータ、店舗データ等、ポイント管理システム1で用いられる各種データを格納するデータベースである。
このポイントデータベース23には、さらに、店舗の位置を提示する際に利用される地図データや店舗のキャンペーン情報のデータなどの付随データを格納している。
なお、このポイントデータベース23に格納されているデータは、ポイント管理サーバ22において管理されており、ポイント管理サーバ22からの指示に基づいて、随時データの書き換え(更新)が行われている。
【0023】
図3は、ポイントデータベース23に格納されているデータの一例を示した図である。
ポイントデータベース23は、リレーショナル・データベース(関係データベース)の方式を用いて作成され、関連するデータ同士が表の形式で表現されている。
ポイントデータベース23には、店舗に関連する情報を格納した店舗データと、顧客IDに付随する顧客属性等、顧客に関連する情報を格納した顧客データを備えている。
店舗データには、店舗の所有するマイクロバーコードリーダ42(図1)の識別子(リーダID)、サービスセンタから提供された情報ID番号、専用サイトURL、店舗の住所、電話番号、担当者名、店舗本部端末3に設定されている電子メールアドレス、店舗の提供するポイントサービスの説明、地図データベースのリンク先アドレス等の店舗属性に関するデータ、および店舗で利用されたポイントサービスの履歴データ等が、店舗コード別に対応付けられて格納されている。
また、ポイントデータベース23の顧客データには、電話番号、電子メールアドレス、氏名、住所等の顧客属性に関するデータ、および、顧客ID発行元の店舗コード、ポイント残高、ポイント更新履歴等の顧客IDに付随するデータが顧客ID別に対応付けられて格納されている
【0024】
図2の説明に戻り、通信サーバ24は、サービスセンタ2の外部とのデータの授受を仲介するサーバ装置である。
通信サーバ24は、制御装置241、通信I/F242、メールサーバ243、記憶装置244、専用サイトサーバ245を備えている。
制御装置241は、この通信サーバ24を制御するための入力機能、記憶機能、演算機能、出力機能等を備えている。
通信I/F242は、この通信サーバ24とインターネット6とのインターフェース機能を備えている。
メールサーバ243は、電子メールシステムを構成するための、メッセージの送受信機能、メールボックス機能、メッセージ管理機能を備えたサーバ装置である。
記憶装置244には、通信サーバ24の機能を発揮させるための各種プログラム、例えば、専用サイトサービスプログラムやレポート配信プログラム等が格納されている。
専用サイトサーバ245は、インターネット6上に設けられた専用サイトの運営をするためのサーバ装置である。なお、専用サイトとは、サービスセンタ2が提供するサービスをインターネット6を介して授受するための窓口的な働きをするサイトである。
【0025】
図1の説明に戻り、店舗本部端末3は、サービスセンタ2から送信される、店舗が発行したポイントや顧客のポイント利用状況などを集計したポイント状況レポートの送信要求および受信を行う端末装置である。
また、店舗本部端末3は、新規顧客の属性情報などをサービスセンタ2のポイントデータベースに登録する際の各種データの入力処理を行う。
さらに、店舗本部端末3は、発行済みの顧客IDや店舗端末装置4の予備機の在庫データなどの管理を行う。
【0026】
店舗端末装置4は、携帯電話41およびマイクロバーコードリーダ42から構成されている。
携帯電話41は、インターネット6を含む通信回線網を介して各種データの送受信が可能なデータ通信機能、および、マイクロバーコードリーダ42との通信インターフェースを搭載した携帯端末装置である。携帯電話41に搭載されているデータ通信機能としては、電子メール送受信機能、インターネット6上に開設されたサイトへのアクセス機能等がある。
なお、本実施の形態では、携帯電話41を用いて説明するが、この他に、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置を携帯電話41の代わりに用いても良い。この場合であっても、マイクロバーコードリーダ42との通信インターフェースおよびデータ通信機能を搭載したものを用いる。
【0027】
マイクロバーコードリーダ42は、マイクロバーコードをデータとして読み取る装置であり、マイクロバーコードに光を当てて、反射した光を読み取り、文字情報に変換する機能を備えている。
マイクロバーコードリーダ42は、携帯電話41に接続可能な装置であり、携帯電話41へ各種データを入力する入力装置として機能する。
図4は、マイクロバーコードリーダ42のハードウェア構成を示すブロック図である。
操作ボタン421、操作制御部422、スキャナ部423、読取データ処理回路424、通信I/F(インターフェース)425、CPU(中央演算処理装置)426、ROM(リード・オンリ・メモリ)427、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)428を備えている。
【0028】
操作ボタン421は、利用者による操作入力を受け付けるためのボタンであり、操作制御部422は、操作ボタン421の押圧状態を検知してその信号をCPU426に転送する。
スキャナ部423は、マイクロバーコードを押し当ててデータを読み取る読み取り部であり、このスキャナ部423で読み取られた信号は、読取データ処理回路424に入力される。
読取データ処理回路424は、スキャナ部423で読み取られた信号をデジタルデータに変換する処理を行う。
通信I/F425は、携帯電話41とデータの遣り取りを行うためのインターフェースである。
【0029】
CPU426は、は、ROM427に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。
ROM427は、マイクロバーコードリーダ42を機能させるための各種プログラムや、マイクロバーコードリーダ42に付されている固有の端末識別子(リーダID)のデータが格納されている。
RAM428は、CPU426が演算処理を実行する際に、必要なデータを一時格納する記憶装置である。その他、このRAM428には、読取データ処理回路424から転送されるマイクロバーコードのデータ等が随時格納される。
【0030】
図1の説明に戻り、専用シート5は、ポイントサービスを顧客に提供する際に、店舗端末装置4に実行させる処理を指示するための操作コマンドや、ポイント数の入力などに用いる数値情報をコード化したマイクロバーコードが表示されたものである。
専用シート5は、店舗端末装置4と共にポイントサービスを提供する店舗内(例えば、レジの近辺)に設けられている。
図5は、専用シート5の一例を示した図である。
専用シート5には、店舗端末装置4の操作コマンドを示した処理コード、および数値データを示した数字コードが記載されている。
処理コードで示された店舗端末装置4における処理としては、ポイント加算処理、ポイント払出処理、電話番号加算処理、新規発行処理、再発行処理、強制払出処理、送信処理、キャンセル処理等がある。
【0031】
ポイント加算処理は、顧客が店舗において利用した金額等に応じて発行されるポイントを該当する顧客IDのポイント残高に加算する処理である。
ポイント払出処理は、顧客がこれまでに取得したポイントを用いて、店舗からサービスの提供を受ける際に、該当する顧客IDのポイント残高から利用するポイント分を減算する処理である。
電話番号加算処理は、顧客IDを取得済みの顧客が顧客IDラベル81を忘れてきた場合などに、予めポイントデータベース23に顧客IDに紐付けられて登録されている顧客の電話番号に基づいて、顧客が店舗において利用した金額等に応じて発行されるポイントを該当する顧客IDのポイント残高に加算する処理である。
【0032】
新規発行処理は、店舗が新規の顧客に対して顧客IDを発行する処理である。
再発行処理は、顧客が顧客IDラベル81を紛失した場合や顧客IDラベル81が読み取り不可能な状態となった場合などに、顧客IDを再発行する処理である。
なお、この再発行処理においては、新規発行処理と異なり、予めポイントデータベース23に顧客IDに紐付けられて登録されている顧客の電話番号や電子メールアドレス等に基づいて本人確認を行うことにより、旧顧客IDのポイントの残高を移行することができる。
強制払出処理は、解約時などに該当する顧客IDのポイントを全て払い出し、ポイント残高を0にする処理である。
送信処理は、マイクロバーコードリーダ42に格納された所定のデータを最終的にサービスセンタ2へ送信する処理である。
キャンセル処理は、継続中の処理を強制的に中断して、店舗端末装置4を初期状態に戻す(リセットする)処理である。
【0033】
専用シート5に記載されている数字コードは、0〜9までの各数値をマイクロバーコード化したものである。
この数字コードは、マイクロバーコードリーダ42で読み取られた順にRAM428に格納されるようになっている。そのため、例えば「123」という数値データを入力する場合には、専用シート5上の「1」「2」「3」の順に対応するマイクロバーコードをマイクロバーコードリーダ42で読み取らせることにより入力することができる。
【0034】
図1の説明に戻り、携帯電話7は、顧客の所持する携帯端末装置であり、インターネット6を含む通信回線網を介して各種データの送受信が可能なデータ通信機能を備えている。
携帯電話7に搭載されているデータ通信機能としては、電子メール送受信機能、インターネット6上に開設されたサイトへのアクセス機能等がある。
なお、本実施の形態では、携帯電話7を用いて説明するが、この他に、例えば、PDAなどの携帯端末装置を携帯電話7の代わりに用いても良い。
【0035】
ラベルカード8は、各店舗から提供されるシール状の顧客IDラベル81を貼付した顧客の所持するカードである。
図6は、ラベルカード8の一例を示した図である。
ラベルカード8には、各店舗から提供された顧客IDラベル81が複数枚貼付されている。
この顧客IDラベル81には、上段部に発行された顧客IDの文字列が表示され、中段部に顧客IDをコード化したマイクロバーコードが表示され、下段部に当該顧客IDラベル81の発行元の店舗名称および情報IDが表示されている。
なお、上段部に表示された顧客IDの文字列は、後述する専用サイトサービスを利用して新規に顧客属性を登録する際に用いられる表記であるため、店舗本部端末3からの顧客属性登録が可能な場合には、必ずしも設けておく必要はない。このような場合には、顧客IDラベル81上の顧客IDの文字列表記を削除することができるため、さらに顧客IDラベル81を小型化することができる。
また、上述したポイントデータベース23の店舗データに、各店舗毎に発行済みの顧客IDが記憶されているため、顧客IDは、それ自身で発行元店舗を特定することができるようになっている。
【0036】
顧客IDは、店舗の提供するポイントサービスを利用する際に、利用者を特定するための識別子であり、クレジットカードや従来のポイントカードに記載されている会員番号に相当するものである。
また、店舗名称と共に表示される情報IDとは、顧客がサービスセンタ2の運営する専用サイトを利用する際に用いられる文字列(または番号)である。この情報IDと店舗コードは、ポイントデータベース23において対応付けられているため、ポイント管理システム1においては、情報IDに基づいて該当する店舗を特定することができる。
このラベルカード8には、複数枚の顧客IDラベル81を両面に貼付することができる。そのため、複数の店舗が提供するポイントサービスを利用する場合であっても、従来のように各店舗毎に発行されるポイントカードを複数管理する必要がなく、携帯性に優れ、利用者の利便性を向上させることができる。
本実施の形態では、顧客IDラベル81をラベルカード8に貼付しているが、顧客IDラベル81は、この他に、例えば、他のカードや手帳、携帯電話7に直接貼付しても良い。このように、顧客IDラベル81は、携帯性を考慮した場所に容易に保管(貼付)することができるため、顧客IDラベル81を保持する顧客の利便性を向上させることができる。
【0037】
ここで、上述した専用シート5および顧客IDラベル81で用いられるマイクロバーコードについて説明する。
マイクロバーコードとは、操作コマンドや情報データに対応した識別コードなどを黒い線を太さと間隔を変えながら並べて表現したコードである。
特に、このマイクロバーコードは、最も細い黒い線の幅が100μm程度で表示され、一般的なバーコードに対して面積比が1/20〜1/30に小型化されている。
【0038】
次に、このように構成された本実施の形態に係るポイント管理システム1におけるポイントの管理処理方法について説明する。
はじめに、顧客に対してポイントサービスを提供する際に発行されるポイントの管理を当該ポイント管理システム1を用いて行う店舗、即ち、当該ポイント管理システム1を導入する店舗の登録処理方法について説明する。
図7は、ポイント管理システム1を利用する店舗をサービスセンタ2へ登録する手順を示したフローチャートである。
ポイント管理システム1を利用する店舗の登録処理は、店舗本部端末3とサービスセンタ2との間で行われる。
【0039】
まず、ポイント管理システム1の導入時、サービスセンタ2の運営業者は、ROM427にリーダIDが格納済みのマイクロバーコードリーダ42、専用シート5、顧客へ配付する顧客IDラベル81、サービスセンタ2から提供される店舗コード等が記載された関連書類を店舗本部へ送付する。
店舗本部の担当者は、マイクロバーコードリーダ42、専用シート5、顧客IDラベル81、関連書類を受領した後、次に示す手順により店舗に関連する情報(店舗データ)の登録を行う。
担当者は、キーボードなどの入力装置を用いて、店舗コード、リーダID、店舗名称、住所、電話番号、連絡受信用電子メールアドレス、担当者名、ポイントサービスの説明などの店舗データを店舗本部端末3に入力する。
なお、これらの店舗データの入力は、予めインターネット6を介してサービスセンタ2から所定の登録用フォーマット取得しておき、この登録用フォーマットを用いて行うようにする。
店舗本部端末3は、装置内の記憶領域に入力された店舗データを格納することにより、担当者による店舗データ入力を受け付ける(ステップ11)。
【0040】
担当者は、全ての店舗データの入力が終了した後、入力した店舗データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する処理を店舗本部端末3に実行させるコマンド(送信コマンド)を入力する。
店舗本部端末3は、送信コマンドの入力を検出した後、記憶領域に格納されている店舗データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ12)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0041】
サービスセンタ2は、店舗本部端末3から店舗データが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ21)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22に店舗データが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から店舗登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した店舗データをポイントデータベース23に登録する(ステップ22)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への店舗データ登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された店舗データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータおよび登録された店舗データを店舗本部端末3へインターネット6を介して送信する(ステップ23)。
店舗本部端末3は、サービスセンタ2から送信された登録完了メッセージデータおよび登録された店舗データを受信し(ステップ13)、処理を終了する。
この登録完了メッセージを店舗本部端末3が受信することにより、担当者は、サービスセンタ2において当該店舗の登録処理が完了したことを知ることができる。
【0042】
次に、顧客が店舗の提供するポイントサービスを利用する際に必要となる、顧客を識別するための顧客IDを発行する際の顧客の登録処理方法について説明する。
図8は、店舗の提供するポイントサービスを利用する顧客をサービスセンタ2へ登録する手順を示したフローチャートである。
店員は、店舗内にて顧客からポイントサービス提供の要求を受けた場合、この顧客に対してポイントサービスの利用を可能にするために、新規に顧客IDを発行する処理を行う。
店員は、予め店舗の所有する未発行の顧客IDラベル81を手元に用意する。
そして店員は、専用シート5の処理コードの欄から新規発行処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を新規発行処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
【0043】
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、新規発行処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ31)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ち新規発行処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
なお、マイクロバーコードリーダ42のROM427に格納されている各種プログラムは、マイクロバーコードリーダ42だけでなく通信I/F425を介して携帯電話41の制御部に対しても処理命令(コマンド)を実行させることができる。
また、店舗端末装置4は、店員が各処理を行う際に携帯電話41のディスプレイ領域に、例えば、「顧客IDをスキャンして下さい」「ポイント数を入力して下さい」「送信コードをスキャンして下さい」等、店員への操作命令が随時表示されるようになっている。店員は、これらの操作命令に沿って店舗端末装置4を操作し、データの入力処理を行う。
【0044】
次に店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を未発行の顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ32)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ33)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0045】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出しRAM428に格納する(ステップ34)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客IDおよびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ35)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0046】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4から顧客IDおよびリーダIDデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ41)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から新規顧客ID登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客IDおよびリーダIDデータをポイントデータベース23に登録する(ステップ42)。
【0047】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客IDの登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への顧客IDの登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ43)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された登録完了メッセージデータを受信する(ステップ36)。
この登録完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、担当者は、サービスセンタ2において当該顧客IDの登録処理が完了したことを知ることができる。
この時点で、新規登録した顧客IDの使用が可能となり、顧客がこの顧客IDラベルを提示することによりポイントサービスの提供を受けることができる。
【0048】
店員は、新規に顧客IDを発行する際に、登録を要求する顧客に対して、顧客情報の提供を要求する。この顧客情報の提供は、所定のフォーマット(申込用紙など)への情報の記入を顧客に促すことによって行う。
顧客情報の項目としては、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、性別などがある。但し、少なくとも顧客の本人確認(認証)を行う際に用いられる電話番号または電子メールアドレスは必須事項とする。
【0049】
担当者は、顧客から提供された情報(顧客情報)に基づいて、顧客に関連する情報(顧客属性データ)の登録を行う。
担当者は、キーボードなどの入力装置を用いて、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、性別などの顧客属性データを店舗本部端末3に入力する。
なお、これらの顧客属性データの入力は、予めインターネット6を介してサービスセンタ2から所定の登録用フォーマット取得しておき、この登録用フォーマットを用いて行うようにする。
【0050】
店舗本部端末3は、装置内の記憶領域に入力された顧客属性データを格納することにより、担当者による顧客属性データ入力を受け付ける(ステップ51)。
担当者は、全ての顧客属性データの入力が終了した後、入力した顧客属性データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する処理を店舗本部端末3に実行させるコマンド(送信コマンド)を入力する。
店舗本部端末3は、送信コマンドの入力を検出した後、記憶領域に格納されている顧客属性データをインターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ52)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0051】
サービスセンタ2は、店舗本部端末3からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ44)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22に顧客属性データが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客属性登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客属性データをポイントデータベース23に登録する(ステップ45)。
【0052】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客属性データ登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された顧客属性データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータおよび登録された顧客属性データを店舗本部端末3へインターネット6を介して送信する(ステップ46)。
店舗本部端末3は、サービスセンタ2から送信された登録完了メッセージデータおよび登録された顧客属性データを受信し(ステップ53)、処理を終了する。
この登録完了メッセージを店舗本部端末3が受信することにより、担当者は、サービスセンタ2において顧客属性データの登録処理が完了したことを知ることができる。
なお、上述した顧客属性データの登録処理は、後述する専用サイトの提供する顧客属性登録サービスにおいて行うようにしても良い。
【0053】
次に、顧客の店舗利用時におけるポイントサービスの提供方法について説明する。
顧客が店舗を利用した場合、店舗は、例えば利用金額に応じたポイントを発行する処理を行う。
図9は、店舗がポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
店員は、会計時などポイントを発行する際に、発行対象である顧客に対して、予め顧客IDラベル81の提示を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、該当する店舗から提供済みの顧客IDラベル81が貼付されたラベルカード8を店員に提示する。
【0054】
店員は、専用シート5の処理コードの欄からポイント加算処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423をポイント加算処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント加算処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ61)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ちポイント加算処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0055】
次に店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を顧客が提示した顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ62)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて、店員は、専用シート5の数字コードを用いて加算するポイント数を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力するポイント数の最大桁から順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント数の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ63)。受け付けられたポイント数のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0056】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ64)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0057】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ65)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよびポイント数データを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ66)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0058】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ71)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224からポイント加算処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのポイント残高にポイントを加算する処理を行い、ポイントデータベース23のデータを更新する(ステップ72)。
【0059】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23の更新処理が終了すると、ポイントの加算処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23の更新後のポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ73)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを受信する(ステップ67)。
この加算処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において当該顧客IDにおけるポイントの加算処理が完了したことを知ることができる。
【0060】
図10は、顧客のポイント残高からポイントを払い出す手順を示したフローチャートである。
顧客が店舗から発行されたポイントを使用してサービスを受ける場合、店舗は、提供するサービスに応じたポイントを顧客のポイント残高から払い出す処理を行う。
店員は、会計時など顧客がポイントを使用してサービスを受ける際に、サービスの提供対象である顧客に対して、予め顧客IDラベル81の提示を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、該当する店舗から提供済みの顧客IDラベル81が貼付されたラベルカード8を店員に提示する。
【0061】
店員は、専用シート5の処理コードの欄からポイント払出処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423をポイント払出処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント払出処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ81)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ちポイント払出処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0062】
次に店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、顧客が提示した顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ82)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ83)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0063】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ84)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客IDおよびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ85)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0064】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ101)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの照会処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのデータをポイントデータベース23から読み出す照会処理を実行する(ステップ102)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23から読み出した顧客IDのデータ、即ち、ポイントデータベース23における顧客IDの照会処理の結果を通信サーバ24に転送する。
【0065】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの照会処理の結果データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ103)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの照会処理の結果データを受信する(ステップ86)。
そして店員は、店舗端末装置4の受信した顧客IDの照会処理の結果に基づいて、利用可能なポイント数を顧客に知らせる。顧客は、使用する(払い出す)ポイント数を店員に告げる。
【0066】
店員は、専用シート5の数字コードを用いて払い出すポイント数を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力するポイント数の最大桁から順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント数の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ87)。受け付けられたポイント数のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0067】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ88)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0068】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出しRAM428に格納する(ステップ89)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよびポイント数データを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ90)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0069】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ104)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224からポイント払出処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのポイント残高にポイントを減算する処理を行い、ポイントデータベース23のデータを更新する(ステップ105)。
【0070】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23の更新処理が終了すると、ポイントの払出処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23の更新後のポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された払出処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ106)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された払出処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを受信する(ステップ91)。
この払出処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において当該顧客IDにおけるポイントの減算(払出)処理が完了したことを知ることができる。
【0071】
ところで、顧客がポイントサービスを提供する店舗を利用する際に、既に顧客IDラベル81が発行されているにもかかわらず、顧客IDラベル81を忘れてきてしまうような場合がしばしばある。
そこで、本実施の形態に係るポイント管理システム1では、店舗利用時に顧客IDラベル81の提示ができない顧客に対して、予め登録されている電話番号に基づいて顧客IDを認証することによりポイントサービスが利用できるようになっている。
図11は、顧客の電話番号に基づいて顧客IDを認証して、ポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
店員は、IDラベル81を忘れた顧客に対して、会計時などポイントを発行する際に、予め顧客の電話番号情報の提供を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、店員に電話番号を提示または告げる。
【0072】
店員は、専用シート5の処理コードの欄から電話番号加算処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、電話番号加算処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、電話番号加算処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ111)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ち電話番号加算処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0073】
店員は、専用シート5の数字コードを用いて顧客の電話番号を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力する電話番号の番号順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、電話番号の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ112)。受け付けられた電話番号のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0074】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ113)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0075】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ114)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客の電話番号およびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ115)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0076】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ131)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの照会処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する電話番号が顧客属性データとして登録されている顧客IDのデータを、ポイントデータベース23から読み出す照会処理を実行する(ステップ132)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23における顧客IDの照会処理の結果を通信サーバ24に転送する。
【0077】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの照会処理の結果データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ133)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの照会処理の結果データを受信する(ステップ116)。
この時、受信データ内に該当する顧客IDが存在する場合には、この顧客IDデータを抽出してマイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納しておく。
そして、店舗端末装置4は、受信した顧客IDの照会処理の結果データに基づいて、先に入力された電話番号に該当する顧客IDがポイントデータベース23に存在するか否かを判断する(ステップ117)。
【0078】
ポイントデータベース23に存在しないと判断した場合(ステップ117;N)、そのまま処理を終了する。
ポイントデータベース23に存在すると判断した場合(ステップ117;Y)、店員は、専用シート5の数字コードを用いて加算する(発行する)ポイント数を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を入力するポイント数の最大桁から順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、ポイント数の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ118)。受け付けられたポイント数のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0079】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ119)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0080】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ120)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよびポイント数データを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ121)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0081】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ134)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224からポイント加算処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する顧客IDのポイント残高にポイントを加算する処理を行い、ポイントデータベース23のデータを更新する(ステップ135)。
【0082】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23の更新処理が終了すると、ポイントの加算処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23の更新後のポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ136)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された加算処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを受信する(ステップ122)。
この加算処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において当該顧客IDにおけるポイントの加算処理が完了したことを知ることができる。
【0083】
このように、サービスセンタ2に電話番号を通知し、この電話番号に基づいて顧客IDの認証処理を行うことにより、顧客IDラベルを持参していない顧客に対してポイントを発行することができる。
同様に、電話番号に基づく顧客IDの認証処理を行うことにより、顧客IDラベルを持参していない顧客のポイント残高からポイントを払い出すことができる。なお、電話番号認証を用いたポイントの払出処理時には、第三者によるポイントの不正使用を防止するために、電話番号だけでなく、顧客の氏名、生年月日等の他の顧客属性情報の提示を求め、これらのデータをサービスセンタ2へ送信し、顧客IDの認証処理を行うようにする。
【0084】
次に、既に顧客IDを発行した顧客に対して、顧客IDラベル81を紛失した場合や顧客IDラベル81を損傷した場合などに、別の顧客IDを発行する方法について説明する。なお、ここでは顧客に対して顧客IDを再発行するが、旧顧客IDと再発行される顧客IDとは異なるものであり、既存の顧客IDを継続して利用するものではない。
顧客IDを再発行する場合には、旧顧客IDのポイント残高を再発行する顧客IDに移行して利用することができる。
図12は、顧客IDを再発行する手順を示したフローチャートである。
店員は、顧客から顧客IDラベル81の再発行の要求を受けた場合、この顧客に対して継続してポイントサービスの利用を可能にするために、新規に顧客IDを発行する処理を行う。
店員は、予め店舗の所有する未発行の顧客IDラベル81を手元に用意する。
また店員は、顧客IDラベル81の再発行対象である顧客に対して、顧客の電話番号情報の提供を要求しておく。
顧客は、この要求に対して、店員に電話番号を提示または告げる。
【0085】
店員は、専用シート5の処理コードの欄から再発行処理を選択して、店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、再発行処理を指示する所定のマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、再発行処理を指示するマイクロバーコードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ141)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、受け付けられたデータ、即ち再発行処理コマンドに基づいてROM427に格納されている所定のプログラムを起動する。
【0086】
店員は、専用シート5の数字コードを用いて顧客の電話番号を店舗端末装置4に読み取らせる。詳しくは、店員は、店舗端末装置4におけるマイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を、入力する電話番号の番号順に数字コードのマイクロバーコードに押し当てて、このマイクロバーコードのデータを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、電話番号の読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ142)。受け付けられた電話番号のデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
【0087】
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ143)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0088】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ144)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客の電話番号およびリーダIDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ145)。
なお、顧客IDおよびリーダIDデータをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0089】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ161)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの照会処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、該当する電話番号が顧客属性データとして登録されている顧客IDのデータをポイントデータベース23から読み出す照会処理を実行する(ステップ162)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23における顧客IDの照会処理の結果を通信サーバ24に転送する。
【0090】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの照会処理の結果データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ163)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの照会処理の結果データを受信する(ステップ146)。
この時、受信データ内に該当する顧客IDが存在する場合には、この顧客IDデータを抽出し、旧顧客IDデータとしてマイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納しておく。
そして、店舗端末装置4は、受信した顧客IDの照会処理の結果データに基づいて、先に入力された電話番号に該当する顧客IDがポイントデータベース23に存在するか否かを判断する(ステップ147)。
【0091】
ポイントデータベース23に存在しないと判断した場合(ステップ147;N)、そのまま処理を終了する。この場合、店員は、引き続き顧客IDラベル81の新規発行の手続きを行う。
ポイントデータベース23に存在すると判断した場合(ステップ147;Y)、店員は、マイクロバーコードリーダ42のスキャナ部423を未発行の顧客IDラベル81に表示されたマイクロバーコードに押し当てて、顧客IDを読み取らせる。
店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、顧客IDの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ148)。受け付けられた顧客IDのデータは、マイクロバーコードリーダ42のRAM428に格納される。
続いて店員は、専用シート5の処理コードの欄から送信処理コードを店舗端末装置4に読み取らせる。
そして、店舗端末装置4は、マイクロバーコードリーダ42において、送信処理コードの読み取りデータの入力を受け付ける(ステップ149)。
マイクロバーコードリーダ42のCPU426は、送信処理コードを受け付けると、ROM427に格納されている送信プログラムを起動する。
【0092】
送信プログラムが起動されると、CPU426は、ROM427に格納されているリーダIDを読み出し、RAM428に格納する(ステップ150)。
そして、CPU426は、携帯電話41のデータ通信機能を用いて、RAM428に格納されている顧客ID、リーダIDおよび旧顧客IDデータを、インターネット6を介してサービスセンタ2へ送信する(ステップ151)。
なお、データをサービスセンタ2へ送信する前に、必要な場合は、送信するデータを暗号化しておく。
【0093】
サービスセンタ2は、店舗端末装置4からデータが送信されると、送信されたデータを集信サーバ21で受信する(ステップ164)。サービスセンタ2は、集信サーバ21で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22にデータが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客IDの再発行処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信したデータに基づいて、顧客IDおよびリーダIDデータをポイントデータベース23に登録する(ステップ165)。この際、ポイント管理サーバ22は、旧顧客IDのポイント残高を新しく登録された新顧客IDに移行する処理を行う。
【0094】
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客IDの登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への顧客IDの再発行処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイント残高データと共に通信サーバ24へ転送する。
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客IDの再発行処理完了メッセージデータおよびポイント残高データを店舗端末装置4へインターネット6を介して送信する(ステップ166)。
店舗端末装置4は、サービスセンタ2から送信された顧客IDの再発行処理完了メッセージデータを受信する(ステップ152)。
この顧客IDの再発行処理完了メッセージを店舗端末装置4が受信することにより、店員は、サービスセンタ2において顧客IDの再発行処理が完了したことを知ることができる。
【0095】
上述したように、本実施の形態に係るポイント管理システム1によれば、店舗が提供するポイントサービスの利用時におけるポイントの発行処理や払出処理などの店舗における処理を、店舗端末装置4を店員に操作させるだけで実行することができる。
この店舗端末装置4は、POS(販売時点情報管理)システムやレジスタと連動させた装置ではないため、導入時に専用ラインを設けるといった特別なインフラ整備を伴うことがなく、例えば、小規模の商店、飲食店、美容院などであっても容易に導入することができる。
また、本実施の形態に係るポイント管理システム1で用いられる、顧客を識別するための顧客IDラベル81は、マイクロバーコードを用いることにより小型化を図ることができるため、大手量販店から発行されるポイントカードなどと比較して、たいへん携帯性に優れている。そのため、多数の顧客IDラベル81を保持する場合における、顧客の利便性を向上させることができる。
【0096】
また、本実施の形態によれば、店舗端末装置4からサービスセンタ2にデータ送信する際に、店舗端末装置4を構成するマイクロバーコードリーダ42に格納されている固有のリーダIDのデータを併せて送信することにより、データの送信元を適切に認識することができる。
例えば、誤って店員が、他店の発行した顧客IDラベル81の読み取りをしてしまった場合であっても、サービスセンタ2は、送信された顧客IDデータの発行元の店舗コードと、送信されたリーダIDが登録されている店舗コードとを照合することにより、店員の誤りを検出することができる。
また、サービスセンタ2は、送信された顧客IDデータの発行元の店舗コードと、送信されたリーダIDが登録されている店舗コードとを照合することにより、実行中のポイントの加減算処理が適正なルートで行われているか否かを判断することができる。これにより、不正アクセスによるポイントデータベース23の改ざんを防止することができる。
【0097】
次に、サービスセンタ2が直接顧客に対して提供する専用サイトサービスについて説明する。
この専用サイトサービスとは、サービスセンタ2の運営するインターネット6上に開設された専用サイトを介して、顧客IDラベル81を所有する顧客に対して提供される、ポイント数の照会やポイントデータベースに登録されている顧客属性の変更を受け付けるサービスである。
顧客は、顧客自身で所持する携帯電話7を用いて、専用サイトサービスを利用する。
なお、ポイントデータベース23への顧客属性データの登録処理が済んでいる場合には、この携帯電話7に、ポイントデータベース23に登録されている電子メールアドレスが設定されているものとする。
【0098】
顧客は、専用サイトサービスを利用する場合、はじめに専用サイトにアクセスして利用するサービスをサービスメニューから選択する。
図13は、専用サイトからサービスメニューを選択する手順を示したフローチャートである。
はじめに、顧客は、携帯電話7のデータ送信機能を用いて専用サイトにアクセスする。詳しくは、予め顧客IDラベル81の発行元店舗から提供された専用サイトのURLを入力することによって専用サイトにアクセスする。なお、ここで入力される専用サイトのURLは、専用サイトのトップページを指定するものである。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力されたURLデータに基づいて、データ送信機能を用いて、インターネット6を介して専用サイトに対してアクセス要求を送信する(ステップ171)。
【0099】
サービスセンタ2は、携帯電話7からの専用サイトに対するアクセス要求を通信サーバ24で受信する。
通信サーバ24において専用サイトへのアクセス要求が受信されると、制御装置241は、記憶装置244に格納されている専用サイトサービスプログラムを起動させ、携帯電話7を専用サイトサーバ245にアクセス(接続)させる。
次に、専用サイトサーバ245は、情報IDの入力を促す画面データ(以下、情報ID入力画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ181)。
携帯電話7は、情報ID入力画面データを受信し(ステップ172)、この受信したデータに基づいて情報ID入力画面をディスプレイに表示させる。
【0100】
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、顧客IDラベル81に表示されている情報ID(3桁の数字)をキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された情報IDデータを受け付ける(ステップ173)。受け付けられた情報IDの入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された情報IDデータを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ174)。
【0101】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された情報IDデータを受信する(ステップ182)。
そして、専用サイトサーバ245は、この受信した情報IDに該当するサイトに携帯電話7をアクセス(接続)させる(ステップ183)。情報IDに該当するサイトのURLは、この情報IDをキーとしてポイントデータベース23に格納されている店舗データを検索し、そして検索された店舗データから読み出すことによって取得する。
次に、専用サイトサーバ245は、サービスメニューの入力を促す画面データ(以下、メニュー選択画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ184)。
このように、専用サイトサービスでは、顧客の入力した情報IDに基づいて、専用サイトのトップページの下層に存在する店舗専用のサイトのURLを特定し、自動的にリンク(ジャンプ)させている。
【0102】
携帯電話7は、メニュー選択画面データを受信し(ステップ175)、この受信したデータに基づいてメニュー選択画面をディスプレイに表示させる。
顧客は、携帯電話7のディスプレイに表示されたサービスメニューから希望するサービスを選び、キー操作によりその選択を入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力されたサービスメニューの選択を受け付ける(ステップ176)。受け付けられたサービスメニューの選択データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納されたサービスメニューの選択データを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ177)。
【0103】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信されたサービスメニューの選択データを受信し(ステップ185)、処理を終了する。
このようにして、専用サイトからサービスメニューを選択した後、選択されたメニューに基づくサービスを利用することができる。
なお、専用サイトサービスにより提供されるサービスメニューとしては、例えば、顧客属性情報が未登録の場合に顧客属性登録を受け付ける顧客属性登録サービス、ポイント残高を確認するためのポイント照会サービス、登録済みの顧客属性の変更受け付ける顧客属性変更サービスなどがある。
【0104】
次に、サービスメニューから選択されたサービスの提供方法について、提供するサービス別に説明する。なお、ここでは、ポイント照会サービス、顧客属性登録サービス、顧客属性変更サービスのサービスについて説明する。
はじめに、サービスメニューからポイント照会サービスが選択された場合、即ち上述したステップ176の処理においてポイント照会サービスが選択された場合における、その後の処理手順について説明する。
図14は、ポイント照会サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
携帯電話7においてポイント照会サービスの選択が受け付けられると、つまり、顧客(携帯電話7)から、サービスセンタ2にポイント照会サービスの提供要求が送信されると、専用サイトサーバ245は、サービスセンタ2の電子メールアドレス宛の件名・本文なしの電子メール(以下、空メールとする)の送信を要求する空メール要求を携帯電話7へインターネット6を介して送信する(ステップ211)。なお、この空メール要求をする際には、送信データにサービスセンタ2の電子メールアドレスのデータを貼付する。
【0105】
携帯電話7は、空メールの送信要求を受信し(ステップ201)、この受信したデータに基づいて、電子メール送信機能を起動させ電子メール送信画面をディスプレイに表示させる。なお、電子メール送信機能は、画面に表示された送信先(宛先)の電子メールアドレスを選択することにより自動的に起動するようになっている。その際、選択された電子メールアドレスが自動的に送信先(宛先)の入力欄に入力される。
なお、送信元の電子メールアドレス、即ち、携帯電話7に設定されている電子メールアドレスは、電子メールを送信する際に自動的に電子メールデータに貼付されるため、キー操作により入力する必要はない。
【0106】
携帯電話7は、電子メール送信機能を用いてサービスセンタ2宛に空メールを送信する(ステップ202)。
サービスセンタ2は、携帯電話7から送信された空メールを通信サーバ24のメールサーバ243で受信する(ステップ212)。
通信サーバ24の制御装置241は、メールサーバ243で受信した空メールのデータから送信元の電子メールアドレスデータを読み出し、読み出した電子メールアドレスが顧客属性データとして登録されている顧客IDのポイント残高をポイントデータベース23から読み出すポイント残高照会処理を実行する(ステップ213)。
【0107】
通信サーバ24は、ポイントデータベース23から読み出したポイント残高のデータ、即ち、ポイントデータベース23におけるポイント残高の照会処理の結果を本文の欄に入力した電子メールを空メールの送信元アドレス宛に、即ち、携帯電話7宛に送信する(ステップ214)。
携帯電話7は、ポイント残高の照会処理の結果が入力された電子メールを受信し(ステップ203)、処理を終了する。
顧客は、受信した電子メール内容を確認することによりポイント残高を知ることができる。
このように本実施の形態によれは、携帯電話7からサービスセンタ2宛に空メールを送信するだけで、顧客はポイント残高を確認することができる。つまり、顧客は、顧客IDの入力などといった煩わしい操作をすることなくポイント残高を確認することができる。
【0108】
次に、サービスメニューから顧客属性登録サービスが選択された場合、即ち上述したステップ176の処理において顧客属性登録サービスが選択された場合における、その後の処理手順について説明する。
図15は、顧客属性登録サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
携帯電話7において顧客属性登録サービスの選択が受け付けられると、つまり、顧客(携帯電話7)から、サービスセンタ2に顧客属性登録サービスの提供要求が送信されると、専用サイトサーバ245は、顧客IDの入力を促す画面データ(以下、顧客ID入力画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ231)。
携帯電話7は、顧客ID入力画面データを受信し(ステップ221)、この受信したデータに基づいて顧客ID入力画面をディスプレイに表示させる。
【0109】
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、顧客IDラベル81に表示されているマイクロバーコードの示す顧客IDをキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された顧客IDデータを受け付ける(ステップ222)。受け付けられた顧客IDの入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された顧客IDデータを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ223)。
【0110】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された顧客IDデータを受信する(ステップ232)。
続いて専用サイトサーバ245は、顧客属性データの入力を促す画面データ(以下、顧客属性入力画面データとする)を、インターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ233)。
携帯電話7は、顧客属性入力画面データを受信し(ステップ224)、この受信したデータに基づいて顧客属性入力画面をディスプレイに表示させる。
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、顧客属性データをキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された顧客属性データを受け付ける(ステップ225)。受け付けられた顧客属性の入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された顧客属性データを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ226)。
【0111】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された顧客属性データを受信する(ステップ234)。通信サーバ24は、専用サイトサーバ245で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
ポイント管理サーバ22に顧客属性データが転送されると、制御装置221は、記憶装置224から顧客属性登録処理を実行するプログラムを読み出し起動させる。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客属性データをポイントデータベース23に登録する(ステップ235)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23への顧客属性データの登録処理が終了すると、当該ポイント管理システム1への登録処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された顧客属性データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
【0112】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された登録完了メッセージデータおよび登録された顧客属性データを本文の欄に入力した電子メールを携帯電話7宛に送信する(ステップ236)。
携帯電話7は、登録された顧客属性データが入力された電子メールを受信し(ステップ227)、処理を終了する。
顧客は、受信した電子メール内容を確認することにより登録された顧客属性内容を知ることができる。
このように、本実施の形態によれば、店舗端末装置4を用いなくても顧客自身で顧客属性の登録を行うことができる。
【0113】
次に、サービスメニューから顧客属性変更サービスが選択された場合、即ち上述したステップ176の処理において顧客属性変更サービスが選択された場合における、その後の処理手順について説明する。
図16は、顧客属性変更サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
携帯電話7において顧客属性変更サービスの選択が受け付けられると、つまり、顧客(携帯電話7)から、サービスセンタ2に顧客属性変更サービスの提供要求が送信されると、専用サイトサーバ245は、サービスセンタ2の電子メールアドレス宛の空メールの送信を要求する空メール要求を携帯電話7へインターネット6を介して送信する(ステップ251)。
携帯電話7は、空メールの送信要求を受信し(ステップ241)、この受信したデータに基づいて、電子メール送信機能を起動させ電子メール送信画面をディスプレイに表示させる。
【0114】
携帯電話7は、電子メール送信機能を用いてサービスセンタ2宛に空メールを送信する(ステップ242)。
サービスセンタ2は、携帯電話7から送信された空メールを通信サーバ24のメールサーバ243で受信する(ステップ252)。
通信サーバ24の制御装置241は、メールサーバ243で受信した空メールのデータから送信元の電子メールアドレスデータを読み出し、読み出した電子メールアドレスが顧客属性データとして登録されている顧客IDの顧客属性データを、ポイントデータベース23から読み出す顧客属性の照会処理を実行する(ステップ253)。
通信サーバ24は、顧客属性の照会処理の結果に基づいて、顧客属性の変更を受け付けるための顧客属性変更画面データをインターネット6を介して携帯電話7に送信する(ステップ254)。
携帯電話7は、顧客属性変更画面データを受信し(ステップ243)、この受信したデータに基づいて顧客属性変更画面をディスプレイに表示させる。
【0115】
顧客は、携帯電話7のディスプレイの表示に従って、変更する顧客属性を選択し、変更内容データをキー操作により入力する。
携帯電話7は、顧客のキー操作を検知して、入力された顧客属性の変更データを受け付ける(ステップ244)。受け付けられた顧客属性の変更データの入力データは、携帯電話7に設けられているRAMに格納される。
そして、携帯電話7は、データ送信機能を用いて、インターネット6を介してRAM内に格納された顧客属性の変更データを専用サイトサーバ245に送信する(ステップ245)。
【0116】
専用サイトサーバ245は、携帯電話7から送信された顧客属性の変更データを受信する(ステップ255)。通信サーバ24は、専用サイトサーバ245で受信されたデータをポイント管理サーバ22に転送する。
そして、ポイント管理サーバ22は、受信した顧客属性の変更データに基づいてポイントデータベース23のデータを書き換え、更新処理を行う(ステップ256)。
ポイント管理サーバ22は、ポイントデータベース23のデータの書き換え処理が終了すると、顧客属性データの変更処理が完了した旨を示すメッセージを作成し、ポイントデータベース23に登録された顧客属性データの内容と共に、通信サーバ24へ転送する。
【0117】
通信サーバ24は、ポイント管理サーバ22から転送された顧客属性データの変更処理が完了した旨を示すメッセージデータおよび登録された顧客属性データを本文の欄に入力した電子メールを携帯電話7宛に送信する(ステップ257)。
携帯電話7は、顧客属性データの変更処理が完了した旨を示すメッセージデータが入力された電子メールを受信し(ステップ246)、処理を終了する。
顧客は、受信した電子メール内容を確認することにより変更された顧客属性内容を知ることができる。
このように、本実施の形態によれば、店舗端末装置4を用いなくても顧客自身で顧客属性の変更を行うことができる。
【0118】
なお、本実施の形態の専用サイトサービスでは、上述したように携帯電話7から空メールを送信させ、この空メールの送信元の電子メールアドレスに基づいて顧客の認証処理を行うようにしているが、この顧客の認証方法はこれに限られるものでなく、例えば、電子メールアドレスと同様に、予めポイントデータベース23に顧客属性データとして登録されている電話番号データ、氏名と生年月日を組み合わせたデータなどを携帯電話7から送信させて行うようにしても良い。
【0119】
また、本実施の形態のポイント管理システム1は、サービスセンタ2が店舗に提供するサービスとして、ポイント状況レポートを配信する機能を有している。
このポイント状況レーポートとは、新規登録顧客数、ポイント加算件数、ポイント払出件数、ポイント残高などの履歴データを店舗毎に集計したものである。
ポイント状況レーポートは、ポイント管理サーバ22において定期的に作成され、通信サーバ24に転送される。そして、通信サーバ24は、このポイント状況レポートを店舗端末装置4にインターネット6を介して配信する。
なお、このポイント状況レポートは、店舗端末装置4からの発行要求がサービスセンタ2に出された場合に発行するようにしても良い。この場合には、店舗端末装置4は、ポイント状況レポート発行要求と共に、集計対象とする履歴データの期間を通知するようにする。
各店舗は、ポイント状況レーポートの内容を確認することにより、当該店舗における顧客のポイントサービスの利用状況を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】ポイント管理システムの構成を模式的に表した図である。
【図2】サービスセンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】ポイントデータベースに格納されているデータの一例を示した図である。
【図4】マイクロバーコードリーダのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】専用シートの一例を示した図である。
【図6】ラベルカードの一例を示した図である。
【図7】ポイント管理システムを利用する店舗をサービスセンタへ登録する手順を示したフローチャートである。
【図8】店舗の提供するポイントサービスを利用する顧客をサービスセンタへ登録する手順を示したフローチャートである。
【図9】店舗がポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
【図10】顧客のポイント残高からポイントを払い出す手順を示したフローチャートである。
【図11】顧客の電話番号に基づいて顧客IDを認証して、ポイントを発行する手順を示したフローチャートである。
【図12】顧客IDを再発行する手順を示したフローチャートである。
【図13】専用サイトからサービスメニューを選択する手順を示したフローチャートである。
【図14】ポイント照会サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
【図15】顧客属性登録サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
【図16】顧客属性変更サービスを提供する処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0121】
1 ポイント管理システム
2 サービスセンタ
3 店舗本部端末
4 店舗端末装置
5 専用シート
6 インターネット
7 携帯電話
8 ラベルカード
21 集信サーバ
22 ポイント管理サーバ
23 ポイントデータベース
24 通信サーバ
41 携帯電話
42 マイクロバーコードリーダ
81 顧客IDラベル
211 制御装置
212 通信I/F
221 制御装置
222 表示装置
223 入出力装置
224 記憶装置
241 制御装置
242 通信I/F
243 メールサーバ
244 記憶装置
245 専用サイトサーバ
421 操作ボタン
422 操作制御部
423 スキャナ部
424 読取データ処理回路
425 通信I/F
426 CPU
427 ROM
428 RAM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、
前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得手段と、
前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得手段で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得手段と、
前記取得手段で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースと、
請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信手段と、
前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新手段と、
インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求手段と、
前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
前記メール送信要求手段は、所定の送信先アドレスを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項2記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記第2のポイント残高送信手段は、前記端末装置から送信された電子メールが、本文が記載されていない空メールである場合に、前記ポイント残高を送信することを特徴とする請求項2または請求項3記載の情報提供装置。
【請求項5】
店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、を備えた情報処理装置に、
前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得機能と、
前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得機能で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得機能と、
前記取得機能で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信機能と、
を実現させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項6】
店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースを備えた情報提供装置に、
請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信機能と、
前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新機能と、
インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求機能と、
前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信機能と、
を実現させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項1】
店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、
前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得手段と、
前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得手段で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得手段と、
前記取得手段で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースと、
請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信手段と、
前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新手段と、
インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求手段と、
前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
前記メール送信要求手段は、所定の送信先アドレスを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項2記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記第2のポイント残高送信手段は、前記端末装置から送信された電子メールが、本文が記載されていない空メールである場合に、前記ポイント残高を送信することを特徴とする請求項2または請求項3記載の情報提供装置。
【請求項5】
店舗の提供する所定のサービスを受ける際に使用されるポイントの残高を、ポイントの付与対象である顧客に設定された顧客IDごとに管理する情報提供装置に対する通信機能を有する通信端末装置が接続される接続手段と、前記顧客ID、ポイントの加算処理または減算処理を命令するコマンド、および数値情報が符号化されたマイクロバーコードを読み取る読取手段と、を備えた情報処理装置に、
前記読取手段で読み取られた前記マイクロバーコードに基づいて、前記顧客ID、前記コマンドおよび前記数値情報をそれぞれ取得する取得機能と、
前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して、前記取得機能で取得された顧客IDに対応するポイントの残高を前記情報提供装置から取得するポイント残高取得機能と、
前記取得機能で取得されたコマンドに基づいて作成された、前記数値情報で示された分のポイントを加算するポイント加算処理依頼、または、前記ポイント残高の範囲内において前記数値情報で示された分のポイントを減算するポイント減算処理依頼を、前記顧客IDおよび前記数値情報と共に、前記接続手段に接続された前記通信端末装置を介して前記情報提供装置に送信する送信機能と、
を実現させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項6】
店舗の特定が可能な顧客ID毎に、ポイント残高と電子メールアドレスが格納されるデータベースを備えた情報提供装置に、
請求項1記載の情報処理装置から送信された、顧客IDに対応するポイント残高の照会要求に基づいて、前記データベースに格納された前記顧客IDに対応するポイント残高を前記情報処理装置に送信する第1のポイント残高送信機能と、
前記情報処理装置から送信された、顧客ID、数値情報、並びに、ポイント加算処理依頼またはポイント減算処理依頼に基づいて、前記データベースに格納されている前記顧客IDに対応するポイント残高に対して、前記数値情報で示された分のポイントを加算または減算するデータベース更新機能と、
インターネット接続された端末装置からのアクセスを検出した場合に、前記端末装置に対して当該情報提供装置宛の電子メールの送信を要求をするメール送信要求機能と、
前記データベースに格納された、メール送信要求手段に基づいて前記端末装置から送信された電子メールの送信元アドレスに対応するポイント残高を店舗と対応付けて前記送信元アドレス宛に送信する第2ポイント残高送信機能と、
を実現させることを特徴とする情報提供プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−72475(P2006−72475A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−252308(P2004−252308)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(301014465)株式会社データプレイス (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(301014465)株式会社データプレイス (2)
【Fターム(参考)】
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