説明

情報処理装置、文書作成システム、情報処理装置の制御方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体

【課題】CADデータから複数の画像データを作成し、製品カタログの等の文書ファイルへの画像データ貼り付け処理を効率的に行うこと。
【解決手段】CADデータから文書ファイルに貼り付ける画像データを複数作成する。そして、画像データの貼り付け先を示すブックマークが付与された文書ファイルから当該ブックマークを取得し、画像データを文書ファイルのどのブックマーク位置に貼り付けるかを指定する。そして、指定したブックマーク位置に画像データを一括で貼り付けることで、文書ファイルへのCADデータから作成した画像データの貼り付けを効率的に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CADプログラムによって作成された設計データから出力した画像データを利用して文書ファイルを作成するための技術に関し、特に出力された複数の画像データを一括で文書ファイルの指定位置に貼り付ける情報処理装置、文書作成システム、情報処理装置の制御方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製品等のカタログや技術資料の作成においては、情報処理装置上で動作するCADプログラムによって作成された画像データを文書ファイルに貼り付けて文書作成を行うことが行われている。これは、CADプログラムによって作成された2次元モデルや3次元モデルといった設計モデルの画像を資料に貼り付けることで、資料の閲覧者が理解しやすいよう、補足するものである。
【0003】
こういった文書の作成においては、CADプログラムで設計モデルの画像データを出力し、出力された画像データを記憶し、画像データを貼り付ける文書ファイルを開き、当該画像データを文書ファイルの所定の位置に貼り付けるという手順で行われている。また、画面に表示された表示内容を画像データとしてキャプチャーするプログラムを使用して、設計モデルの画面をキャプチャーし、その画像データを文書ファイルの所定位置に貼り付けるという方法も行われている。
【0004】
特許文献1には、文書ファイルに画像データを貼り付ける際、画像データを切り取り、画像データの貼り付けサイズを自動的に拡大または縮小する技術が開示されている。この発明では、特に文書ファイルへの画像データ貼り付け後に発生する画像データサイズ編集時の効率化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−291450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では画像データを取得し、文書ファイルに貼り付ける作業を繰り返し行う必要があり、作業者の手間となってしまう問題があった。
【0007】
特許文献1に記載の文書作成システムにおいては、画像データ貼り付け時の画像編集が可能で、画像データ貼り付け毎に画像データを編集することが記載されているが、画像データの出力と文書ファイルへの貼り付けを画像データの数だけ繰り返し行う必要がある。そのため、作業者が出力する画像データを間違えた場合や、貼り付ける画像データを間違えた場合には、作業の手戻りが発生してしまう。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、設計モデルの画像データと当該画像データの貼り付け先とを関連付けることで、当該画像データを文書ファイルに貼り付ける仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の情報処理装置は、文書データの管理を行う情報処理装置であって、ユーザによって作成された図面データと文書データを記憶する記憶手段と、前記図面データから前記文書データに挿入する図面画像を生成し、前記記憶手段に記憶する図面画像生成手段と、前記記憶手段に記憶された文書データに前記図面画像の挿入位置を設定する挿入位置設定手段と、前記挿入位置設定手段によって前記挿入位置が設定された文書データの選択を受け付ける文書選択受付手段と、前記文書選択受付手段によって選択された文書データから前記挿入位置を取得する挿入位置取得手段と、前記挿入位置取得手段によって取得した前記挿入位置と、前記記憶手段に記憶された図面画像とを、前記ユーザから指定された組み合わせで関連付けを行う図面画像関連付け手段と、前記図面画像関連付け手段によって関連付けされた図面画像を、前記図面画像と関連付けされた挿入位置に挿入する挿入手段とを有することを特徴とする
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、文書ファイルに複数の画像データを貼り付ける際に、事前に画像データの貼り付け位置を指定することで文書ファイルへの画像データ貼り付けを一括で行うことが可能となるため、文書ファイルの作成時間削減や貼り付け位置の指定ミスを低減するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態における文書作成システムの一例を示す構成図である。
【図2】情報処理装置及びサーバのハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【図3】情報処理装置及びサーバのモジュール構成の一例を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態における文書ファイルへの画像データ一括貼り付け処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】画像データ貼り付け情報入力画面の一例を示す構成図である。
【図6】情報処理装置における文書ファイル情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】情報処理装置に記憶された画像データ貼り付け情報テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図8】情報処理装置におけるキャプチャー処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】画像データ切り取り範囲選択画面の一例を示す構成図である。
【図10】情報処理装置に記憶された画像データ情報テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【図11】情報処理装置における画像データ貼り付け位置指定処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】情報処理装置における画像データ貼り付け処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】ブックマークが付与された文書ファイルとブックマークに画像データが貼り付けられた文書ファイルの一例を示す構成図である。
【図14】画像サイズ編集画面の一例を示す構成図である。
【図15】情報処理装置に記憶された属性情報テーブルのテーブル構成の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の文書作成システムのシステム構成の一例を示す図である。本発明の文書作成システムは、情報処理装置101、サーバ102が設置されており、それら装置はLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して相互にデータ通信可能に接続されている。図1のネットワーク上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0014】
情報処理装置101は、CADデータから作成される画像データを元に文書作成を行うユーザが使用する情報処理装置である。この情報処理装置101で作成されたCADデータやCADデータから作成される画像データ、文書ファイルはサーバ102で記憶管理される。尚、本実施例ではCADデータから作成された画像データを文書ファイルに貼り付ける処理について説明するが、画像データとして出力可能なデータであれば、CADデータでなくともよい。
【0015】
サーバ102は、情報処理装置101で作成された各種データを記憶管理するサーバ装置である。
【0016】
尚、情報処理装置101が、サーバ102の構成を含んでもよいし、サーバ102が情報処理装置101の構成を含んでもよい。また、本実施例においては、情報処理装置101に各種データが記憶され、ユーザからの操作によって動作させることとする。
【0017】
図2は、本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【0018】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0019】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0020】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0021】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0022】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0023】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0024】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0025】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0026】
本発明の情報処理装置101が後述する各種処理を実行するために用いられるCADプログラム、文書作成プログラム、画像データ一括貼り付けプログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0027】
次に、情報処理装置101及びサーバ102のモジュール構成を示す機能構成図について、図3を用いて説明する。尚、図3の各種端末あるいはサーバのモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0028】
情報処理装置101は、図面画像生成モジュール301、挿入位置設定モジュール302、文書選択受付モジュール303、挿入位置取得モジュール304、図面画像関連付けモジュール305、挿入モジュール306、挿入位置表示モジュール307、属性情報表示モジュール308を備える。
【0029】
図面画像生成モジュール301は、記憶モジュール309によって記憶されたCADデータを元に画像データを作成するモジュールである。
【0030】
挿入位置設定モジュール302は、図面画像生成モジュール301において作成された画像データを貼り付ける文書に対して、貼り付け先を設定するモジュールである。
【0031】
文書選択受付モジュール303は、挿入位置設定モジュール302によって画像データの貼り付け先が設定された文書の選択を受け付けるモジュールである。
【0032】
挿入位置取得モジュール304は、挿入位置設定モジュール302によって設定された画像データの貼り付け先を、文書選択受付モジュール303によって選択された文書から取得するモジュールである。
【0033】
図面画像関連付けモジュール305は、図面画像生成モジュール301によって生成された画像データと、挿入位置取得モジュール304によって取得された画像データの貼り付け先とを関連付けるモジュールである。
【0034】
挿入モジュール306は、図面画像関連付けモジュール305によって関連付けられた貼り付け先に対して、画像データを貼り付けるモジュールである。
【0035】
挿入位置表示モジュール307は、文書に設定された画像データの貼り付け先を表示するモジュールである。
【0036】
属性情報表示モジュール308は、属性情報記憶モジュール310に記憶された属性情報を文書に付与するモジュールである。
【0037】
サーバ102は、記憶モジュール309、属性情報記憶モジュール310を備える。
【0038】
記憶モジュール309は、CADデータや文書、画像データといった各種データを外部メモリ211に記憶するモジュールである。ここでいうCADデータとは、CADプログラムによって作成された設計物の設計データのことである。
【0039】
属性情報記憶モジュール310は、画像データに関する情報を外部メモリに記憶するモジュールである。
【0040】
次に、本発明の実施例における情報処理装置101によって行われる処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S101乃至S108の各ステップは、情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0041】
まず、ステップS107では、情報処理装置101は、CADデータから生成する画像データを貼り付ける文書ファイルを開く。文書ファイルは、画像データの貼り付け先であるブックマークを設定できるのであれば、形式は問わない。ブックマークとは、文書ファイル内の項目や場所を示す目印である。ブックマークは、文書ファイル内の項目や場所を示すことができれば、どんな形式であってもよい。
【0042】
ステップS108では、情報処理装置101は、ステップS107において開いた文書ファイルに対して、画像データの貼り付け先を示すブックマークの設定を受け付け、ユーザから指定された位置にブックマークを設定する。ブックマークは、図13の文書ファイル1300が示す通り、画像データの貼り付け先に対して付与を行う(挿入位置設定手段)。
【0043】
ステップS101では、情報処理装置101は、ユーザからの指示に従って、外部メモリ211に記憶されたCADプログラムを起動し、CADデータを外部メモリ211から取得する。取得したCADデータのうち、画像データを出力するCADデータの指定を受け付け、当該指定を受けたCADデータを開き、ディスプレイ装置210に対象となるCADデータを表示する。
【0044】
ステップS102では、情報処理装置101は、ユーザからの指示に従って、外部メモリ211に記憶された画像データ一括貼り付けプログラムを起動し、画像データ貼り付け情報入力画面500(図5参照)をディスプレイ装置210に表示すし、各種入力を受け付ける。
【0045】
図5は、図4のステップS102においてディスプレイ装置210に表示される画像データ貼り付け情報入力画面500の一例を示す構成図である。図5に示すように、画像データ貼り付け情報入力画面500には、文書ファイル入力欄501、ファイル指定ボタン502、画像ファイル保存フォルダ入力欄503、フォルダ指定ボタン504、画像データ貼り付け位置指定欄505、画像サムネイル表示欄506、キャプチャーボタン507、貼り付けボタン508、終了ボタン509から構成されている。尚、画面の構成はこれに限らない。
【0046】
文書ファイル入力欄501は、画像データを貼り付ける文書ファイルへのパスを入力する入力欄である。ファイル指定ボタン502は、ファイル指定ボタン502の押下を受け付けると、不図示のファイル指定ダイアログボックスをディスプレイ装置210に表示させ、画像データを貼り付ける文書ファイルの指定を受け付ける。画像ファイル保存フォルダ入力欄503は、CADデータからキャプチャーした画像データを記憶するフォルダへのパスを入力する入力欄である。フォルダ指定ボタン504は、フォルダ指定ボタン504の押下を受け付けると、不図示のファイル指定ダイアログボックスをディスプレイ装置210に表示させ、CADデータからキャプチャーした画像データを記憶するフォルダのパスの指定を受け付ける。画像データ貼り付け位置指定欄505は、画像データを貼り付ける文書ファイルが指定された場合に、当該文書ファイルに記憶された貼り付け位置を取得し、一覧で表示する。
【0047】
画像データ貼り付け位置指定欄505には、ブックマーク名表示欄510、ファイル名入力/表示欄511、スケール入力/表示欄512が設定されている。
【0048】
ブックマーク名表示欄510は、文書ファイルに記憶された、画像データの貼り付け先を示すブックマーク名を表示する表示欄である。ファイル名入力/表示欄511はファイル名の入力を受け付け、その内容を表示する表示欄である。スケール入力/表示欄512は画像データの大きさを示すスケールの入力を受け付け、その内容を表示する表示欄である。
【0049】
画像サムネイル表示欄506は、画像ファイル保存フォルダ入力欄503が示すフォルダ内に記憶された画像データのサムネイルを表示する表示欄である。
【0050】
キャプチャーボタン507は、キャプチャーボタン507の押下を受け付けると、図4のステップS104の処理が実行される。貼り付けボタン508は、貼り付けボタン508の押下を受け付けると、図4のステップS106の処理が実行される。終了ボタン509の押下を受け付けると、画像データ一括貼り付けプログラムを終了し、画像データ貼り付け情報入力画面500の表示を終了する。以上が図5に示す画像データ貼り付け情報入力画面500の説明である。
【0051】
図4の説明に戻る。ステップS103では、情報処理装置101は、画像データを貼り付ける文書ファイルから必要な情報を取得する処理を行う。文書ファイル情報取得処理の詳細は、後述する図6に示す。
【0052】
ステップS104では、情報処理装置101は、CADデータから画像データを取得する処理を行う。キャプチャー処理の詳細は、後述する図8に示す。
【0053】
ステップS105では、情報処理装置101は、ユーザからの指定を受け付けた文書ファイルに記憶されたブックマークに、貼り付ける画像データを画像サムネイル表示欄から選択し、貼り付ける処理を行う。画像データ貼り付け位置指定処理の詳細は、後述する図11に示す。
【0054】
ステップS106では、情報処理装置101は、文書ファイル入力欄501に入力された文書ファイルへ画像データを一括で貼り付ける処理を行う。画像データ貼り付け処理の詳細は、後述する図12に示す。
【0055】
次に、画像データを貼り付ける文書ファイルから必要な情報を取得する処理について図6に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S201乃至S204の各ステップは、情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0056】
ステップS201では、情報処理装置101は、画像データを貼り付ける文書ファイルへのパスの入力を受け付ける(文書選択受付手段)。このとき、前述の通り図5のファイル指定ボタン502で文書ファイルの指定を受け付けることで文書ファイル入力欄501に文書ファイルへのパスが入力される。
【0057】
ステップS202では、情報処理装置101は、文書ファイル入力欄501に文書ファイルへのパスが入力されたことをCPU201が検知すると、当該文書ファイルを開きディスプレイ装置210に表示する。
【0058】
ステップS203では、情報処理装置101は、ステップS202において表示された文書ファイルに記憶されているすべてのブックマーク(画像データの挿入位置)を取得し、RAM203もしくは外部メモリ211に記憶する(挿入位置取得手段)。例えば、文書作成ソフトのブックマークを取得するAPI(Applicarion Program Interface)を使用することで文書ファイルに記憶されたすべてのブックマークを取得することができる。
【0059】
ステップS203では、情報処理装置101は、ステップS202において取得しRAM203に記憶したブックマークを、画像データ貼り付け情報テーブル700(図7参照)のブックマーク名701に格納する。尚、ステップS203では、画像ファイル名702とスケール703には何も格納しない。後述する図11のステップS404においてブックマークと画像データの関連付けを行った際に格納される。
【0060】
画像データ貼り付け情報テーブル700(図7参照)は、ROM202または外部メモリ211に記憶されており、ブックマーク名701、画像ファイル名702、スケール703から構成される。テーブルの構成はこれに限らない。
【0061】
ブックマーク名701は、ステップS203において取得したブックマークの名称を格納する。画像ファイル名702は、ブックマーク名701が示す箇所に貼り付ける画像の名称を格納する。スケール703は、ブックマーク名701が示す箇所に貼り付ける画像ファイルの大きさを示す情報である。本実施例では、スケール703の単位はパーセントであり、文書ファイルに貼り付ける際には、スケール703に格納された割合で拡大または縮小を行う。
【0062】
ステップS204では、情報処理装置101は、画像データ貼り付け情報テーブル700のブックマーク名701に格納された情報を図5のブックマーク名表示欄510に表示する。例えば、文書ファイルに「BookMark1」、「BookMark2」、「BookMark3」というブックマークが存在する場合、文書ファイル作成プログラムのブックマーク取得機能により3つのブックマーク名を取得し、画像データ貼り付け情報テーブル700のブックマーク名701に格納する。そしてブックマーク名701に格納されたブックマーク名をブックマーク名表示欄510にすべて表示すると、図5のように表示される。
【0063】
次に、CADデータから画像データを取得する処理について図8に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S301乃至S312の各ステップは、情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0064】
ステップS301では、情報処理装置101は、画像データ貼り付け情報入力画面500に備えられたキャプチャーボタン507の押下を受け付ける。
【0065】
ステップS303では、情報処理装置101は、キャプチャーボタン507の押下を受け付けた場合に、ディスプレイ装置210に表示されているCADデータから画像データを出力し、RAM203に記憶させる(図面画像生成手段)。
【0066】
ステップS304では、情報処理装置101は、ステップS303においてRAM203に記憶された画像データを、画像ファイル保存フォルダ入力欄503に表示されているフォルダパス内に画像データを記憶させる。このとき、ファイル名は一例として、フォルダ内の画像データ数に1を加えた数値の文字列にする。例えば、画像ファイル保存フォルダ入力欄503が「C:¥Image」で画像データ数が5個の場合、画像データは「C:¥Image」フォルダ内にファイル名「6」として保存される。ただし、これはあくまでも一例であり、ファイル名の付け方はこれに限らない。
【0067】
ステップS305では、情報処理装置101は、画像データに対する範囲指定により画像データの切り取り処理を行うか否かを選択するダイアログボックス(不図示)をディスプレイ装置210に表示させ、選択を受け付ける。切り取り処理を行うと判定された場合には、ステップS306へ処理を進め、切り取り処理を行うと判定できなかった場合には、ステップS311へ処理を進める。
【0068】
ステップS306では、情報処理装置101は、画像データ切り取り範囲選択画面900(図9参照)をディスプレイ装置210に表示させる。図9の画像データ切り取り範囲選択画面900には、ステップS304で記憶した画像データを表示する画像データ表示欄901、決定ボタン902から構成されている。画像データ切り取り範囲選択画面900の構成はこれに限らない。
【0069】
ステップS307では、情報処理装置101は、画像データの切り取り範囲の選択を受け付ける。例えば、ユーザは図9の選択範囲903のように画像データ表示欄901上で矩形選択することで切り取る画像データの範囲を選択する。
【0070】
ステップS308では、情報処理装置101は、ステップS307において選択を受け付けた範囲の選択開始座標と選択終了座標から、画像データの上下左右の端長さを取得しRAM203に記憶させる。例えば、図9の画像データ表示欄901の左下の座標を原点(0,0)、画像データの横長さをX、縦長さをY、選択開始座標を(X1,Y1)、選択終了座標を(X2,Y2)としたとき、上端長さ904はY−Y1、左端長さ905はX1、下端長さ906はY2、右端長さ907はX−X2で求めることができる。
【0071】
ステップS309では、情報処理装置101は、ユーザからの操作によって、図9の決定ボタン902が押下されたか否かを判定し、押下された場合にはステップS310の処理を実行する。
【0072】
ステップS310では、情報処理装置101は、ステップS308において取得した上下左右の端長さだけ、画像データをトリミングし、画像データをステップS304で指定されたファイル名と同じ名前で上書き保存する。画像編集プログラムの画像データをトリミングするAPIを使用することで画像データのトリミングをすることが可能である。
【0073】
ステップS311では、情報処理装置101は、記憶した画像データを図5の画像サムネイル表示欄506に表示する。
【0074】
ステップS312では、情報処理装置101は、画像データ情報テーブル1000(図10参照)の画像ファイル名1001には、S304で記憶した画像データのファイル名を格納し、CADデータのファイルパス1002には、CADデータのファイルパスを取得しそのファイルパスを格納する。更に、画像データのファイルパス1003には、ステップS304において記憶された画像データへのファイルパスを格納する。
【0075】
画像データ情報テーブル1000は、ROM202または外部メモリ211に記憶されており、画像データの名称を示す画像ファイル名1001、画像ファイル名1001が示す画像データの元となったCADデータの記憶場所を示すCADデータのファイルパス1002、画像ファイル名1001が示す画像データへのファイルパスを示す画像データのファイルパス1003から構成される。
【0076】
次に、CADデータから画像データを取得する処理について図11に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S401乃至S407の各ステップは、情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0077】
ステップS401では、情報処理装置101は、画像データ貼り付け情報入力画面500の画像サムネイル表示欄506に表示された画像データと、ブックマーク名表示欄510に表示されたブックマークとを関連付けるべく、関連付けを行うブックマーク名の選択を受け付ける。具体的には、ブックマーク名表示欄510に表示されたブックマーク名の選択を受け付ける。
【0078】
ステップS402では、情報処理装置101は、ユーザからの指示により選択されたブックマークから、画像データ貼り付け情報テーブル700の当該レコードを特定する。
【0079】
ステップS403では、情報処理装置101は、画像データ貼り付け情報入力画面500に対する操作を受け付ける。具体的には、ユーザからの指示により、画像サムネイル表示欄506から関連付けを行う画像データが選択されたのか、キーボード209のDeleteボタンの押下がなされたのか、ブックマーク名表示欄510から新しくブックマーク名の選択を受け付けたのかを判定する。画像サムネイル表示欄506から関連付けを行う画像データが選択されたと判定された場合には、ステップS404へ処理を進め、キーボード209のDeleteボタンの押下がなされたと判定した場合には、ステップS406へ処理を進め、ブックマーク名表示欄510から新しくブックマーク名の選択を受け付けたと判定した場合には、ステップS402へ処理を戻す。
【0080】
ステップS404では、情報処理装置101は、ステップS402において特定されたレコードの画像ファイル名702に、選択されたサムネイルに対応する画像データの画像ファイル名1001を格納し、スケール703には初期値として100を格納する(図面画像関連付け手段)。これにより、画像データとブックマークの関連付けが行われる。
【0081】
ステップS405では、情報処理装置101は、ステップS404において更新された画像データ貼り付け情報テーブル700を元に、ブックマーク名表示欄510、ファイル名入力/表示欄511、スケール入力/表示欄512の表示を更新する。具体的には、ブックマーク名701の情報とブックマーク名表示欄510に表示させ、画像ファイル名702の情報をファイル名入力/表示欄511に表示させ、スケール703の情報をスケール入力/表示欄512に表示させる。例えば、ブックマーク名表示欄で「BookMark3」が選択されている状態で、画像サムネイル表示欄のファイル名「003」のサムネイルを選択した場合、図5の画像データ貼り付け位置指定欄505の3行目のように表示される。
【0082】
ステップS406では、情報処理装置101は、ステップS405において表示されたスケール入力/表示欄512に対して、ユーザからの入力を受け付ける。ユーザからスケールの値の入力を検知した場合には、入力された値を対応するスケール703に格納する。
【0083】
ステップS407では、情報処理装置101は、貼り付けボタン508が押下されたか否かを判定する。貼り付けボタン508が押下されることにより、ステップS405において関連付けされたブックマークに画像データを貼り付ける処理を行うべく、画像データ貼り付け位置指定処理を終了する。貼り付けボタン508が押下されたと判定した場合には、画像データ貼り付け位置指定処理を終了し、貼り付けボタン508が押下されたと判定できなかった場合には、ステップS401に処理を戻す。ステップS401に処理を戻すことで、すべてのブックマークに対して画像データとの関連付けを行うことが可能となる。
【0084】
次に、CADデータから画像データを取得する処理について図12に示すフローチャートを用いて説明する。尚、S500乃至S512の各ステップは、情報処理装置101におけるCPU201の制御の下、処理が行われる。
【0085】
ステップS500では、情報処理装置101は、ステップS501乃至ステップS503の繰り返し回数をカウントするためのカウンタ変数であるiに1を代入し、ステップS503が終了するたびに、iに代入された値を1ずつ増加させ、画像データ貼り付け情報テーブル700のレコード数までステップS501からステップS503の処理を繰り返す。
【0086】
ステップS501では、情報処理装置101は、画像データ貼り付け情報テーブル700のi行目の画像ファイル名702が取得できるか否かを判定する。つまり、画像ファイル名702が取得できない場合には、ブックマークと画像データが関連付けされていないため、処理ができないので、本ステップで確認を行う。画像データ貼り付け情報テーブル700のi行目の画像ファイル名702が取得できる場合には、ステップS502へ処理を進め、画像データ貼り付け情報テーブル700のi行目の画像ファイル名702が取得できない場合には、カウンタ変数iを1増加させ、ステップ501に処理を戻す。
【0087】
ステップS502では、情報処理装置101は、画像データ貼り付け情報テーブル700のi行目のブックマーク名701から文書ファイルに付されたブックマークの位置を特定する。特定されたブックマークの位置に、画像データ貼り付け情報テーブル700のi行目の画像ファイル名702と一致する画像ファイル名1001を持つレコードを画像データ情報テーブル1000から検索し、一致したレコードの画像データのファイルパス1003から取得した画像データを貼り付ける(挿入手段)。
【0088】
ステップS503では、情報処理装置101は、スケール703に格納された数値を元に、ステップS502において貼り付けられた画像データの大きさを拡大または縮小する。
【0089】
例えば、図13に示すように文書ファイル1300にはブックマークが3つ付与されている。この文書ファイルのブックマークそれぞれに対して、前述した画像データとの関連付けを行うことで、文書ファイル1310のようにブックマークの位置に画像データが貼り付けられる。また、スケール703が格納されていた場合には、画像データ1320のようにスケールを適用して、貼り付ける。画像データ1320は、例えばスケール703に「80」が格納されていた場合に、画像データの大きさを「80%」に縮小して貼り付けた例である。
【0090】
ステップS503の処理終了後、カウンタ変数iの値がブックマーク数と等しい場合には、ステップS505へ処理を進め、そうでない場合には、前述の通り、カウンタ変数iの値を1増加させ、ステップS501に処理を戻す。このように、ブックマークに関連付けられた画像データを、当該ブックマークの位置にすべて貼り付けることで、容易に資料の作成が可能となる。
【0091】
次に、ステップS505では、画像サイズを変更するかしないかを選択するダイアログボックス(不図示)をディスプレイ装置210に表示させ、ユーザの指定を受け付ける。画像サイズを変更する旨が選択された場合には、ステップS506へ処理を進め、画像サイズを変更しない旨が選択された場合には、ステップS512へ処理を進める。
【0092】
ステップS506では、情報処理装置101は、画像サイズ編集画面1400(図14参照)をディスプレイ装置210に表示する。
【0093】
図14は、画像サイズ編集画面1400の一例を示すブロック図である。図14に示すように画像サイズ編集画面1400には、ブックマーク名表示欄1401、ファイル名表示欄1402、スケール表示/入力欄1403、ジャンプボタン1404、サイズ変換ボタン1405、終了ボタン1406から構成されている。尚、画面の構成はこれに限らない。
【0094】
ブックマーク名表示欄1401は、画像データ貼り付け情報テーブル700のブックマーク名701を表示する。ファイル名表示欄1402には、画像データ貼り付け情報テーブル700の画像ファイル名702を表示する。スケール表示/入力欄1403は、画像データ貼り付け情報テーブル700のスケール703を表示し、ユーザからの入力を受け付ける。ジャンプボタン1404は、ブックマーク名表示欄1401で選択されている文書ファイルのブックマークが存在するページをディスプレイ装置210に表示するボタンである。サイズ変換ボタン1405は、ブックマーク名表示欄1401に表示されているブックマークの位置に貼り付けられている画像データのサイズをスケール表示/入力欄1403に入力された大きさに変換するボタンである。終了ボタン1406は、画像サイズ編集画面1400を閉じるボタンである。
【0095】
ステップS507では、情報処理装置101は、画像サイズ編集画面1400に対する操作を受け付ける。具体的には、ユーザからの指示により、スケール表示/入力欄1403に入力がされたのか、ジャンプボタン1404の押下がなされたのか、サイズ変換ボタン1405の押下がなされたのか、終了ボタン1406の押下がなされたのかを判定する。スケール表示/入力欄1403に入力がされたと判定した場合には、ステップS508へ処理を進め、ジャンプボタン1404の押下がなされたと判定した場合には、ステップS509へ処理を進め、サイズ変換ボタン1405の押下がなされたと判定した場合には、ステップS510へ処理を進め、終了ボタン1406の押下がなされたと判定した場合には、ディスプレイ装置210に表示させている画像サイズ編集画面1400を閉じ、ステップS512へ処理を進める。
【0096】
ステップS508では、情報処理装置101は、ユーザの指示に従ってスケール表示/入力欄1403に入力されたスケールを画像データ貼り付け情報テーブル700の該当レコードのスケール703に格納し、ステップS507へ処理を戻す。
【0097】
ステップS509では、情報処理装置101は、ブックマーク名表示欄1401のうちいずれかのブックマーク名がユーザからの操作によって選択されているか否かを判定し、選択されていると判定した場合には、選択されているブックマーク位置まで文書ファイル上のカーソルを移動させ、ディスプレイ装置210に文書ファイルの選択されているブックマーク位置のページを表示する(挿入位置表示手段)。処理終了後、ステップS507へ処理を戻す。選択されていると判定できなかった場合には、ブックマーク名を選択するよう通知し、ステップS507へ処理を戻す。例えば、図14のブックマーク名表示欄1401において、「BookMark3」が選択されている場合には、図13の文書ファイル1310では「BookMark3」が2ページ目に付与されているので、当該2ページ目がディスプレイ装置210に表示される。
【0098】
ステップS510では、情報処理装置101は、画像データ貼り付け情報テーブル700に格納されたスケール703を参照して、各ブックマークに貼り付ける画像データの大きさを拡大または縮小する。処理方法は、ステップS503と同様である。
【0099】
ステップS512では、情報処理装置101は、画像データの貼り付けを行った文書ファイルのブックマークに対応づけて、画像データの属性情報を記憶させる。例えば、本実施例に従って、画像データを文書ファイルに貼り付けて、資料の作成を行った場合、画像データの元となったCADデータが何であったかを知りたいことがある。その際に、ブックマークごとに文書ファイルに画像データの属性情報を記憶させておくことで、当該属性情報から画像データの生成元であるCADデータを知ることができる。具体的には、文書ファイルに貼り付けられた画像データの属性情報を閲覧可能なメニューを表示し、当該メニューを選択することで、属性情報テーブル1500(図15参照)のような形式の一覧を表示させる(属性情報表示手段)。または、ディスプレイ装置210に表示された文書ファイルに貼り付けられた画像データの上にカーソルを合わせることで、当該画像データに紐づくレコードを属性情報テーブル1500から特定し、当該レコードの属性名1501や値1502を表示させるような形式であってもよい。属性情報の表示方法はこれに限らない。
【0100】
属性情報テーブル1500は、ブックマーク名を示す属性名1501、画像データの生成元であるCADデータを示す値1502から構成される。テーブルの構成はこれに限らない。
【0101】
属性情報テーブル1500は、画像データ貼り付け情報テーブル700のブックマーク名701と、画像データ情報テーブル1000のCADデータのファイルパス1002を取得して、作成する。作成された属性情報テーブル1500を文書ファイルに埋め込むか、または別に管理しておくことで、画像データの作成元であるCADデータの情報を表示させることができる。
【0102】
以上説明したように、本実施形態によれば、文書ファイルへ貼り付ける画像データが複数ある場合、画像データの貼り付け位置を文書ファイルのブックマークを使用して指定することで効率的に画像データの貼り付け作業を行うことができる。
【0103】
また、この処理を応用して、CADデータ以外から取得した画像データについても一括で文書ファイルへ画像データを貼り付けることができる。
【0104】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0105】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0106】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0107】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0108】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0109】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0110】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0111】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0112】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0113】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0114】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0115】
101 情報処理装置
102 サーバ
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/F(インターフェース)コントローラ
209 入力装置
210 ディスプレイ装置
211 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書データの管理を行う情報処理装置であって、
ユーザによって作成された図面データと文書データを記憶する記憶手段と、
前記図面データから前記文書データに挿入する図面画像を生成し、前記記憶手段に記憶する図面画像生成手段と、
前記記憶手段に記憶された文書データに前記図面画像の挿入位置を設定する挿入位置設定手段と、
前記挿入位置設定手段によって前記挿入位置が設定された文書データの選択を受け付ける文書選択受付手段と、
前記文書選択受付手段によって選択された文書データから前記挿入位置を取得する挿入位置取得手段と、
前記挿入位置取得手段によって取得した前記挿入位置と、前記記憶手段に記憶された図面画像とを、前記ユーザから指定された組み合わせで関連付けを行う図面画像関連付け手段と、
前記図面画像関連付け手段によって関連付けされた図面画像を、前記図面画像と関連付けされた挿入位置に挿入する挿入手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記図面画像生成手段は、更に前記ユーザの指示に従って前記図面データの一部を切り出して前記文書データに挿入する図面画像を生成し、前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記挿入手段は、更に前記ユーザの指示に従って前記図面画像関連付け手段によって関連付けされた図面画像を拡大または縮小して、当該図面画像を前記図面画像と関連付けされた挿入位置に挿入することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザからの指示に応じて、前記図面画像と関連付けられた文書データを表示し、当該文書データの前記挿入位置を表示する挿入位置表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザの指示に従って前記図面画像関連付け手段によって関連付けされた図面画像の属性を示す属性情報を、前記図面画像と関連付けられた文書データに記憶させる属性情報記憶手段と、
ユーザからの指示に応じて、前記属性情報を表示する属性情報表示手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置とユーザによって作成された図面データと文書データを記憶する記憶手段を備えたサーバとが通信可能に接続された文書作成システムであって、
前記情報処理装置は、
前記図面データから前記文書データに挿入する図面画像を生成し、前記記憶手段に記憶する図面画像生成手段と、
前記記憶手段に記憶された文書データに前記図面画像の挿入位置を設定する挿入位置設定手段と、
前記挿入位置設定手段によって前記挿入位置が設定された文書データの選択を受け付ける文書選択受付手段と、
前記文書選択受付手段によって選択された文書データから前記挿入位置を取得する挿入位置取得手段と、
前記挿入位置取得手段によって取得した前記挿入位置と、前記記憶手段に記憶された図面画像とを、前記ユーザから指定された組み合わせで関連付けを行う図面画像関連付け手段と、
前記図面画像関連付け手段によって関連付けされた図面画像を、前記図面画像と関連付けされた挿入位置に挿入する挿入手段と、
を備えることを特徴とする文書作成システム。
【請求項7】
ユーザによって作成された図面データと文書データを記憶する記憶手段を備え、文書データの管理を行う情報処理装置の制御方法であって、
前記図面データから前記文書データに挿入する図面画像を生成し、前記記憶手段に記憶する図面画像生成ステップと、
前記記憶手段に記憶された文書データに前記図面画像の挿入位置を設定する挿入位置設定ステップと、
前記挿入位置設定ステップによって前記挿入位置が設定された文書データの選択を受け付ける文書選択受付ステップと、
前記文書選択受付ステップによって選択された文書データから前記挿入位置を取得する挿入位置取得ステップと、
前記挿入位置取得ステップによって取得した前記挿入位置と、前記記憶手段に記憶された図面画像とを、前記ユーザから指定された組み合わせで関連付けを行う図面画像関連付けステップと、
前記図面画像関連付けステップによって関連付けされた図面画像を、前記図面画像と関連付けされた挿入位置に挿入する挿入ステップと、
を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項8】
ユーザによって作成された図面データと文書データを記憶する記憶手段を備え、文書データの管理を行う情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り実行可能なプログラムであって、
前記図面データから前記文書データに挿入する図面画像を生成し、前記記憶手段に記憶する図面画像生成手段と、
前記記憶手段に記憶された文書データに前記図面画像の挿入位置を設定する挿入位置設定手段と、
前記挿入位置設定手段によって前記挿入位置が設定された文書データの選択を受け付ける文書選択受付手段と、
前記文書選択受付手段によって選択された文書データから前記挿入位置を取得する挿入位置取得手段と、
前記挿入位置取得手段によって取得した前記挿入位置と、前記記憶手段に記憶された図面画像とを、前記ユーザから指定された組み合わせで関連付けを行う図面画像関連付け手段と、
前記図面画像関連付け手段によって関連付けされた図面画像を、前記図面画像と関連付けされた挿入位置に挿入する挿入手段と、
として機能させることを特徴とするコンピュータに読み取り実行可能なプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−48578(P2012−48578A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191382(P2010−191382)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】