説明

情報処理装置、画面表示方法およびプログラム

【課題】煩雑な操作を省略しつつユーザが閲覧を希望する画面を再表示することができる情報処理装置、画面表示方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】指定された項目のデータを表示する画面を操作表示部120に表示する表示制御部104と、データを表示する画面の登録を指示する第1登録指示、および、項目の最新のデータを表示する画面の登録を指示する第2登録指示のいずれかの選択を受け付ける入力制御部101と、第1登録指示の選択が受け付けられた場合に、データと、データを表示する画面を識別する第1IDとを記憶部110に保存し、第2登録指示の選択が受け付けられた場合に、項目の最新のデータを表示する画面を識別する第2IDを記憶部110に保存する登録部102と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、画面表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置等が備える表示装置に、階層状態になった複数画面を呼び出し可能な表示画面を表示するシステムが知られている。ユーザは当該表示画面から閲覧または設定入力の目的となる画面を呼び出すことができる。例えば、このような操作画面は画像処理装置等にも備えられており、ユーザは操作画面から印刷設定画面を呼び出し、設定内容を入力する。
【0003】
しかし、操作画面が備えられた装置において、操作対象となる機能の増加および高度化が進み、ユーザにとって操作画面から目的とする画面の呼び出しが煩雑となってきている。このような問題を解決する技術として、1つの画面上で、印刷結果を示すイメージを表示する画面と、条件設定を入力する画面とを分けて表示する印刷条件設定装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、情報処理装置は画像処理装置と比較して記憶するデータの種類は多種多様である。このため、情報処理装置の操作画面に表示する画面もまた多種多様となりメニュー画面からユーザが閲覧を希望する画面を表示するために画面を遷移させる回数が増大するという問題があった。
【0005】
また、ユーザが閲覧を希望するファイルのデータが定期的に更新される場合には、ユーザが最新のデータの閲覧を希望する場合と、過去のある時点におけるデータの閲覧を希望する場合とがある。また、ユーザが過去に閲覧したデータの閲覧を希望する場合、更新される元データと別個に閲覧時のデータを保存する必要があり、この場合記憶領域におけるデータ量はさらに増大する。そして、データの種類が増大すると、ユーザが閲覧を希望する画面を再表示する際の操作が煩雑となる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、煩雑な操作を省略しつつユーザが閲覧を希望する画面を再表示することができる情報処理装置、画面表示方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる情報処理装置は、指定された項目のデータを表示する画面を表示部に表示する表示制御部と、前記表示部に表示されている前記データを表示する前記画面の登録を指示する第1登録指示、および、前記項目の最新のデータを表示する前記画面の登録を指示する第2登録指示のいずれかの選択を受け付ける第1受付部と、前記第1登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記表示部に表示されている前記データと、保存した前記データを表示する前記画面を識別する第1識別情報とを記憶部に保存し、前記第2登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を識別する第2識別情報を前記記憶部に保存する登録部と、前記第1識別情報または前記第2識別情報の指定を受け付ける第2受付部と、を備え、前記表示制御部は、前記第1識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記記憶部に保存された前記データを表示する前記画面を前記表示部に表示し、前記第2識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を前記表示部に表示すること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる画面表示方法は、指定された項目のデータを表示する画面を表示部に表示する表示制御ステップと、前記表示部に表示されている前記データを表示する前記画面の登録を指示する第1登録指示、および、前記項目の最新のデータを表示する前記画面の登録を指示する第2登録指示のいずれかの選択を受け付ける第1受付ステップと、前記第1登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記表示部に表示されている前記データと、保存した前記データを表示する前記画面を識別する第1識別情報とを記憶部に保存し、前記第2登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を識別する第2識別情報を前記記憶部に保存する登録ステップと、前記第1識別情報または前記第2識別情報の指定を受け付ける第2受付ステップと、を含み、前記表示制御ステップは、前記第1識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記記憶部に保存された前記データを表示する前記画面を前記表示部に表示し、前記第2識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を前記表示部に表示すること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、指定された項目のデータを表示する画面を表示部に表示する表示制御部と、前記表示部に表示されている前記データを表示する前記画面の登録を指示する第1登録指示、および、前記項目の最新のデータを表示する前記画面の登録を指示する第2登録指示のいずれかの選択を受け付ける第1受付部と、前記第1登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記表示部に表示されている前記データと、保存した前記データを表示する前記画面を識別する第1識別情報とを記憶部に保存し、前記第2登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を識別する第2識別情報を前記記憶部に保存する登録部と、前記第1識別情報または前記第2識別情報の指定を受け付ける第2受付部、として機能させ、前記表示制御部は、前記第1識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記記憶部に保存された前記データを表示する前記画面を前記表示部に表示し、前記第2識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を前記表示部に表示すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、煩雑な操作を省略しつつユーザが閲覧を希望する画面を再表示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本実施の形態にかかる情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、入力制御部が受け付ける目的画面の選択操作の一例を示す図である。
【図3−1】図3−1は、第1画面のレポートの一例を示す図である。
【図3−2】図3−2は、第1画面のレポートの一例を示す図である。
【図4】図4は、情報処理装置によるお気に入り登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図5は、表示制御部によるお気に入りレポートの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、登録部によるお気に入りレポートの更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本実施の形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理装置100は、ネットワーク150により外部装置200と接続されており、入力制御部101と、登録部102と、取得部103と、表示制御部104と、通信制御部105と、記憶部110と、操作表示部120とを主に備える。
【0013】
入力制御部101は、操作表示部120に表示された画面からユーザによる各種入力を受け付ける。例えば、入力制御部101は、画面のお気に入り登録指示、および第1IDまたは第2IDのいずれかの選択を受け付ける第1受付部としての機能を有する。ここで、第1IDとは、お気に入り登録指示を受け付けた際に操作表示部120に表示されている第1画面を識別するIDであり、第2IDとは、操作表示部120に表示されている画面が最終に更新された情報を表示する第2画面を識別するIDのことである。例えば、IDとして、URL(Uniform Resource Locator)等画面の保存先情報が用いられる。また、お気に入り登録指示とは、ユーザにより選択された画面IDをユーザのお気に入りとして登録する指示のことである。
【0014】
また、入力制御部101は、お気に入りレポートの一覧の中から、操作表示部120に表示する画面IDの指定を受け付ける第2受付部としての機能を有する。ここで、お気に入りレポートとは、お気に入り登録指示により登録された画面IDにより識別される画面に付与された名称のことである。
【0015】
ここで、入力制御部101が受け付ける目的画面の選択操作について説明する。なお、目的画面とは、ユーザにより表示対象として指定される画面のことである。図2は、入力制御部101が受け付ける目的画面の選択操作の一例を示す図である。図2に示すように、入力制御部101は、まず、メニュー画面のお気に入りレポートから目的画面のレポートの選択を受け付ける。
【0016】
次に、入力制御部101は、表示条件の選択を受け付ける。ここで、表示条件とは、複数の画面を含むメニュー画面から目的画面を特定するための条件である。例えば、レポートは階層構造を有した情報で構成され、階層構造としては図2の表示条件の選択画面が示すように、矢印の順に下位階層となる。図2では、商品の在庫(入庫、出庫、外出庫等)を可視化するツールとして、極を最上位階層とするカテゴリと、マシン/サプライを最上位階層とするカテゴリが分類されている。極を最上位階層とするカテゴリでは、国、会社が順次下位階層として構成されている。なお、極には、5大陸別に分類されたエリアが含まれる。また、マシン/サプライを最上位階層とするカテゴリでは、新品/中古、期間が下位階層として構成されている。
【0017】
さらに、入力制御部101は、お気に入り登録指示とともに、再表示する際の目的画面の選択を受け付ける。再表示する際の目的画面としては、お気に入り登録指示を受け付けた際に表示されている第1画面、または画面の最新情報を表示する第2画面の2種類がある。例えば、入力制御部101は、情報処理装置100に備えられたマウス(不図示)によるお気に入りレポートのワンクリック操作をユーザから受け付ける。
【0018】
取得部103は、入力制御部101により第1IDの指定入力が受け付けられた場合に、第1IDにより識別される第1画面のデータを記憶部110から取得する。また、取得部103は、入力制御部101により第2IDの指定入力が受け付けられた場合に、登録指示を受け付けた際に第2画面のデータが保存されている格納場所から第2画面のデータを取得する。ここで、第2画面のデータが保存されている格納場所は、記憶部110であってもよいし、ネットワーク150により接続された外部装置200であってもよい。第2画面のデータが保存されている格納場所が外部装置200である場合、取得部103は、通信制御部105を介して外部装置200から第2画面のデータを取得する。
【0019】
表示制御部104は、入力制御部101によりお気に入りレポートの一覧表示が指示されると、記憶部110に記憶されているお気に入りレポートの一覧を操作表示部120に表示する。また、表示制御部104は、入力制御部101により選択を受け付けた目的画面を操作表示部120に表示する。
【0020】
例えば、表示制御部104は、入力制御部101によりお気に入りレポートから第1画面のレポートが選択された場合、取得部103により取得された第1IDを用いて第1画面を操作表示部120に表示する。また、表示制御部104は、入力制御部101によりお気に入りレポートから第2画面のレポートが選択された場合、取得部103により取得された第2IDを用いて、第2画面を操作表示部120に表示する。
【0021】
また、表示制御部104は、入力制御部101によりお気に入りレポートの一覧を操作表示部120に表示する。また、表示制御部104は、操作表示部120に表示条件の選択画面を表示する。図2では、表示制御部104は、条件の選択肢として、マシン/サプライ、新品/中古、期間のそれぞれからレポートを選択可能に表示する。また、表示制御部104は、選択されたレポートが示す画面の画面IDを表示指示するための表示ボタンを押下可能に表示する。
【0022】
また、表示制御部104は、取得部103により取得された画面のデータをもとに操作表示部120に画面を表示する。例えば、表示制御部104は、入力制御部101により受け付けた表示条件の選択に従って、目的画面を操作表示部120に表示する。
【0023】
図2では、表示制御部104は、入力制御部101により受け付けた表示条件の選択に従って、最初の画面(A)を表示し、次の画面(B)を表示し、次に目的画面(C)を表示する。
【0024】
登録部102は、第1IDの選択が受け付けられた場合に、第1画面のデータを記憶部110に保存する。また、登録部102は、お気に入り登録指示が受け付けられた場合に、第1IDおよび第2IDを記憶部110のお気に入り登録を記憶する領域に保存する。なお、登録部102は、第1IDおよび第2IDに、画面の詳細情報を対応付けて記憶部110に保存する。ここで、画面の詳細情報には、遷移先の画面のURLが含まれる。図2では、最初の画面(A)のデータには、遷移先の画面(B)のURLが含まれ、次の画面(B)のデータには、遷移先の画面(C)のURLが含まれる。
【0025】
また、登録部102は、入力制御部101により選択を受け付けた目的画面の画面IDとして、上位の画面の画面IDを継承した画面IDを記憶部110に登録する。図2では、最初の画面(A)の画面IDは、表示条件の選択画面から選択されたMOS(マシン/サプライ)区分、新品中古区分、表示期間選択情報を含む。そこで、次の画面(B)の画面IDは、上位の画面の画面IDに含まれるMOS(マシン/サプライ)区分、新品中古区分、表示期間選択情報を引き継ぎ、これらに加えて極コードと、SBUを含む。また、目的画面(C)の画面IDは、画面(B)の画面IDに含まれるMOS(マシン/サプライ)区分、新品中古区分、表示期間選択情報、極コード、SBUを引き継ぎ、これらに加えて倉庫コードを含む。
【0026】
記憶部110は、第1画面のデータ、レポート、画面ID、画面の詳細情報等を記憶する。図3−1および図3−2は、第1画面のレポートの一例を示す図である。図3−1では、月次データのレポートとして、カラムIDと、カラム名と、画面の型番やサイズ等を含む詳細情報が対応付けられている。例えば、No.1では、カラムID「CALCULATE_STANDARD MONTH」と、カラム名「年月」等が対応付けられている。
【0027】
また、図3−2では、日次データのレポートとして、カラムIDと、カラム名と、画面の型番やサイズ等を含む詳細情報が対応付けられている。図3−2では、地域・商品別在庫リスト内訳が分類された画面データの詳細が示されている。例えば、画面No.1では、カラムID「CALCULATE_STANDARD DATE」と、カラム名「算出基準日」等が対応付けられている。
【0028】
通信制御部105は、ネットワーク150を介して外部装置200や、ネットワーク150と接続された他の外部装置と通信し、各種情報を送受信する。
【0029】
外部装置200は、例えばサーバ等であり、通信制御部201と、記憶部202を主に備える。通信制御部201は、ネットワーク150を介して情報処理装置100と通信し、各種情報を送受信する。記憶部202は、各種データを記憶する。例えば、記憶部202は、情報処理装置100からのアクセスに応じて表示する各種画面のデータを記憶する。
【0030】
次に、以上のように構成された情報処理装置100によるお気に入り登録処理の手順について説明する。図4は、情報処理装置100によるお気に入り登録処理の手順を示すフローチャートである。
【0031】
表示制御部104は、メニュー画面を操作表示部120に表示する(ステップS101)。ここで、表示制御部104は、メニュー画面に複数のレポートを選択可能に表示する。入力制御部101は、ユーザによる操作表示部120からの表示条件の選択を受け付ける(ステップS102)。
【0032】
表示制御部104は、入力制御部101により受け付けたレポートの画面を操作表示部120に表示する(ステップS103)。入力制御部101は、ユーザからお気に入り登録の指示を受け付ける(ステップS104)。ここで、入力制御部101は、お気に入り登録の対象となる画面と、当該画面を第1画面または第2画面として登録する指示を受け付ける。また、表示制御部104は、入力制御部101により受け付けた指示の確認画面を表示する。入力制御部101は、確認画面に表示された内容の確認(OK)またはキャンセル(NG)をユーザから受け付ける。
【0033】
登録部102は、入力制御部101により確認(OK)が受け付けられたか否かを判断する(ステップS105)。登録部102は、入力制御部101により確認(OK)が受け付けられた場合(ステップS105:Yes)、ステップS104で入力制御部101により受け付けた内容を記憶部110に登録する(ステップS106)。
【0034】
例えば、登録部102は、第1画面を登録する指示を受け付けた場合、第1画面のデータ、第1IDを記憶部110に保存し、第2画面を登録する指示を受け付けた場合、第2IDを記憶部110に保存する。なお、ステップS105で、登録部102は、入力制御部101によりキャンセル(NG)が受け付けられたと判断した場合(ステップS105:No)、ステップS102の処理に戻る。
【0035】
次に、表示制御部104によるお気に入りレポートの表示処理の手順について説明する。図5は、表示制御部104によるお気に入りレポートの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0036】
表示制御部104は、入力制御部101からお気に入りレポート一覧の表示指示を受け付けると、操作表示部120にお気に入りレポート一覧を表示する(ステップS201)。入力制御部101は、目的画面の選択を受け付ける(ステップS202)。表示制御部104は、入力制御部101により受け付けられた目的画面を操作表示部120に表示する(ステップS203)。
【0037】
次に、登録部102によるお気に入りレポートを更新する更新処理の手順について説明する。図6は、登録部102によるお気に入りレポートの更新処理の手順を示すフローチャートである。
【0038】
表示制御部104は、お気に入りレポート一覧を操作表示部120に表示する(ステップS301)。入力制御部101は、お気に入りレポートの更新指示を受け付ける(ステップS302)。表示制御部104は、記憶部110に保存されているお気に入りレポートを取得し、操作表示部120にお気に入りレポート一覧を表示する(ステップS303)。
【0039】
入力制御部101は、ユーザから更新対象となるレポートの選択を受け付ける(ステップS304)。入力制御部101は、ユーザによるレポートの登録名を変更する処理の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS305)。
【0040】
入力制御部101は、ユーザによりレポートの登録名を変更する処理の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS305:Yes)、変更名称の入力を受け付ける(ステップS306)。表示制御部104は、入力された変更名称の確認(OK)またはキャンセル(NG)を受け付けるアイコンを表示する。ここで、入力制御部101は、変更名称の確認(OK)またはキャンセル(NG)を受け付ける。登録部102は、入力制御部101により確認(OK)が受け付けられたか否かを判断する(ステップS307)。
【0041】
登録部102は、入力制御部101により確認(OK)が受け付けられたと判断した場合(ステップS307:Yes)、ステップS304で選択が受け付けられたレポートの登録名を入力制御部101により受け付けた変更名称に変更し、登録する(ステップS308)。一方、登録部102は、入力制御部101によりキャンセル(NG)が受け付けられたと判断した場合(ステップS307:No)、ステップS303に戻る。
【0042】
ステップS305において、登録部102は、レポートの登録名を変更する処理の選択を受け付けなかったと判断した場合(ステップS305:No)、レポートを削除する処理の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS309)。登録部102は、入力制御部101によりレポートを削除する処理の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS309:Yes)、削除の実行指示を受け付ける(ステップS310)。表示制御部104は、削除実行の確認(OK)またはキャンセル(NG)を受け付けるアイコンを表示する。ここで、入力制御部101は、削除実行の確認(OK)またはキャンセル(NG)を受け付ける。登録部102は、入力制御部101により確認(OK)が受け付けられたか否かを判断する(ステップS311)。
【0043】
登録部102は、入力制御部101により確認(OK)が受け付けられたと判断した場合(ステップS311:Yes)、S304で選択が受け付けられたレポートを削除する(ステップS312)。一方、ステップS309において、入力制御部101は、入力制御部101によりレポートを削除する処理の選択を受け付けられなかったと判断した場合(ステップS309:No)、登録部102は削除処理を行うことなく処理を終了する。また、ステップS311において、登録部102は、入力制御部101によりキャンセル(NG)が受け付けられたと判断した場合(ステップS311:No)、ステップS303に戻る。
【0044】
このように、本実施の形態によれば、目的画面の画面IDを記憶部に保存し、保存した画面IDを用いて目的画面を呼び出すので、煩雑な操作を省略しつつ、ユーザが閲覧を希望する画面を再表示することができる。
【0045】
また、このように、新規画面をお気に入りレポートに登録する際に、登録時の画面(第1画面)を登録するか、最新画面(第2画面)を登録するかの選択をユーザから受け付けるので、ユーザは前回表示した画面を容易に継続して調査・分析することができる。
【0046】
また、このように、第1画面または第2画面の画面IDを記憶部に保存し、保存した画面IDを用いて第1画面または第2画面を再表示するので、既存のビューワ、例えばCRN(Cognos ReportNet(登録商標))等に共通に設定することができる。
【0047】
次に、本実施の形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成について図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成を示す説明図である。
【0048】
本実施の形態にかかる情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)51などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)52やRAM(Random Access Memory)53などの記憶装置と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F54と、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)ドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、各部を接続するバス61を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0049】
本実施の形態にかかる情報処理装置100で実行される登録プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供される。
【0050】
また、本実施の形態にかかる情報処理装置100で実行される登録プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、第1または第2の実施の形態にかかる情報処理装置100で実行される登録プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0051】
また、本実施の形態の登録プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0052】
本実施の形態にかかる情報処理装置100で実行される登録プログラムは、上述した各部(入力制御部、登録部、取得部、表示制御部、通信制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU51(プロセッサ)が上記記憶媒体から登録プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0053】
100 情報処理装置
101 入力制御部
102 登録部
103 取得部
104 表示制御部
105、201 通信制御部
110、202 記憶部
200 外部装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0054】
【特許文献1】特許第3943829号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された項目のデータを表示する画面を表示部に表示する表示制御部と、
前記表示部に表示されている前記データを表示する前記画面の登録を指示する第1登録指示、および、前記項目の最新のデータを表示する前記画面の登録を指示する第2登録指示のいずれかの選択を受け付ける第1受付部と、
前記第1登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記表示部に表示されている前記データと、保存した前記データを表示する前記画面を識別する第1識別情報とを記憶部に保存し、前記第2登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を識別する第2識別情報を前記記憶部に保存する登録部と、
前記第1識別情報または前記第2識別情報の指定を受け付ける第2受付部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記第1識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記記憶部に保存された前記データを表示する前記画面を前記表示部に表示し、前記第2識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を前記表示部に表示すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1画面または前記第2画面は、階層構造を有する複数画面のうちの1つの画面であって、
前記登録部は、前記第1識別情報または前記第2識別情報に、前記第1画面または前記第2画面の上位階層の画面を識別する第3識別情報を含めること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
指定された項目のデータを表示する画面を表示部に表示する表示制御ステップと、
前記表示部に表示されている前記データを表示する前記画面の登録を指示する第1登録指示、および、前記項目の最新のデータを表示する前記画面の登録を指示する第2登録指示のいずれかの選択を受け付ける第1受付ステップと、
前記第1登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記表示部に表示されている前記データと、保存した前記データを表示する前記画面を識別する第1識別情報とを記憶部に保存し、前記第2登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を識別する第2識別情報を前記記憶部に保存する登録ステップと、
前記第1識別情報または前記第2識別情報の指定を受け付ける第2受付ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップは、前記第1識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記記憶部に保存された前記データを表示する前記画面を前記表示部に表示し、前記第2識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を前記表示部に表示すること、
を特徴とする画面表示方法。
【請求項4】
コンピュータを、
指定された項目のデータを表示する画面を表示部に表示する表示制御部と、
前記表示部に表示されている前記データを表示する前記画面の登録を指示する第1登録指示、および、前記項目の最新のデータを表示する前記画面の登録を指示する第2登録指示のいずれかの選択を受け付ける第1受付部と、
前記第1登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記表示部に表示されている前記データと、保存した前記データを表示する前記画面を識別する第1識別情報とを記憶部に保存し、前記第2登録指示の選択が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を識別する第2識別情報を前記記憶部に保存する登録部と、
前記第1識別情報または前記第2識別情報の指定を受け付ける第2受付部、
として機能させ、
前記表示制御部は、前記第1識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記記憶部に保存された前記データを表示する前記画面を前記表示部に表示し、前記第2識別情報の指定が受け付けられた場合に、前記項目の最新のデータを表示する前記画面を前記表示部に表示すること、
を特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−164160(P2012−164160A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−24420(P2011−24420)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】