説明

情報処理装置および情報処理プログラム

【課題】ユーザが希望する外部記憶媒体と、その外部記憶媒体に対応する装着部とを1つの表示画面で表示することにより、外部記憶媒体と装着部との対応関係を一目で確認することができ、迅速かつ確実に外部記憶媒体の装着ができる情報処理装置および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】液晶表示部68は、第1〜第4のメモリカード20〜23の種類情報KD1〜KD4と第1〜第4の挿入口30〜33の位置情報PD1〜PD4とを、第1および第2の表示領域68A、68Bにそれぞれ表示する。ユーザがタッチパネル5を操作して第2のメモリカード21を選択したとき、この選択されたメモリカード21の種類情報KD2が点滅し、メモリカード21と対応関係にある第2の挿入口31の位置情報PD2が点滅する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の外部記録媒体が着脱可能な複数の装着部を備える情報処理装置に係り、詳細には外部記憶媒体とその装着部とを1つの表示画面上に表示可能な情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パソコンやプリンタなどの情報処理装置は、外部記憶媒体が着脱可能に装着されるように構成されている。外部記録媒体は、文字や図形などの画像データ、あるいは制御命令などの情報を記憶することができる。外部記憶媒体が情報処理装置本体に装着されることにより、この媒体に記憶された情報は、情報処理装置内で処理され、ディスプレイに表示され、また印刷部で印刷される。
【0003】
従来、外部記憶媒体として、CD−ROM、フロッピー(登録商標)、PCカードなどのサイズの大きな記憶媒体が一般に使用されていた。最近になって、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、メモリースティック(登録商標)などのサイズの小さな記憶媒体が普及し始めた。小型サイズの記憶媒体の普及により、情報処理装置本体には、上記大型サイズの記憶媒体と共に多種類の小型サイズの記憶媒体が装着できるように多数の挿入口が設けられるようになった。
【0004】
しかし、多種類の外部記憶媒体は、種々の異なる規格で構成され、外観形状や接続端子の数などが異なることから、ユーザは、情報処理装置本体の多数の挿入口の中から、使用する外部記憶媒体が装着可能な挿入口を目で確認しながら選択し、その挿入口に外部記憶媒体を挿入しなければならない。この挿入操作は、使用できる外部記憶媒体の種類が多くなるほど時間がかかり、ユーザの操作性が低下するという欠点があった。
【0005】
上記欠点を解決するために、ユーザが使用を希望する外部記憶媒体に対応する挿入口をディスプレイに表示するプリント端末装置が提案された(特許文献1)。詳細には、装置本体に設けられたタッチパネル付きモニタが、まず多種類の外部記憶媒体の形状などを表すアイコンを表示する。この表示画面において、ユーザが使用する外部記憶媒体のアイコンにタッチして外部記憶媒体を選択する。このアイコンの選択により表示画面が切り換わり、モニタは、選択された外部記憶媒体に対応する挿入口を表示する。この表示された挿入口のランプが点滅することにより、ユーザは、対応する挿入口に外部記憶媒体を挿入することができる(特許文献1の段落0033および0034)。
【特許文献1】特開2006−285779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記提案により、外部記憶媒体の挿入操作性が改善されたが、ユーザが対応する挿入口を迅速に確認する上では、依然として問題が残されていた。すなわち、上記提案の装置においては、外部記憶媒体のアイコンが選択されることにより、モニタの表示画面が外部記憶媒体を表示する画面から挿入口を表示する画面に切り換わってしまう。この結果、挿入口を表示する画面において、ユーザが先に選択した外部記憶媒体の種類を再度確認したい場合には、外部記憶媒体を表示する画面に戻すという余分な操作が必要となる。また、ユーザが、表示中のアイコンを誤って認識して、使用する外部記憶媒体のアイコンと異なるアイコンを選択した場合には、その誤ったアイコンの外部記憶媒体に対応する挿入口が表示されている画面だけでは、ユーザはアイコンの誤った選択に気が付くことはできない。このため、ユーザは、使用を希望した外部記憶媒体には対応しない不適当な挿入口に外部記憶媒体を挿入し、装置本体側の接続部を破損させるおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ユーザが希望する外部記憶媒体と、その外部記憶媒体に対応する装着部とを1つの表示画面で表示することにより、外部記憶媒体と装着部との対応関係を一目で確認することができ、迅速かつ確実に外部記憶媒体の装着ができる情報処理装置および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[第1の発明態様およびその具体的態様の構成]
上記目的を達成するために、請求項1に記載の情報処理装置に係る第1の発明態様は、複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部と、前記外部記憶媒体の種類を表す種類情報を表示する第1の表示領域と、前記装着部の配置位置を表す位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成することが可能な表示部と、前記外部記憶媒体の種類と前記装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する対応記憶部と、前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択するために操作可能な媒体選択部と、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに前記第1の表示領域に前記選択された外部記憶媒体の種類情報を表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記第2の表示領域に前記特定された装着部の位置情報を表示させる表示制御部とを備える。
【0009】
第1の発明態様の情報処理装置は、外部記憶媒体から読み出した情報を印刷または表示する処理、あるいは新たな情報を取得して外部記憶媒体に書き込む処理を実行できるものであればよい。この情報処理装置は、プリンタなど画像形成部を備える情報処理装置だけでなく、パソコンやデジタルカメラなど画像形成部を有しない情報処理装置でもよい。
【0010】
第1の発明態様の表示部および媒体選択部は、タッチパネルなどのディスプレイとユーザ操作部とがユニットとして組み合わされたものだけでなく、ディスプレイとユーザ操作部とが別々に装置本体に配置されるものでもよい。
【0011】
第1の発明態様は、外部記憶媒体の種類と装着部の配置位置とを対応付けている。この対応関係は、外部記憶媒体の種類と装着部の配置位置とが1対1で対応する関係に限定されず、外部記憶媒体の1つの種類と装着部の複数の配置位置との対応関係、外部記憶媒体の複数の種類と装着部の1つの配置位置との対応関係、または外部記憶媒体の複数の種類と装着部の複数の配置位置との対応関係であってもよい。
【0012】
第1の発明態様は、媒体選択部により選択された外部記憶媒体の種類情報とその対応関係にある装着部の位置情報とを、1つの表示部の第1および第2の表示領域にそれぞれ表示する。両表示領域での表示状態は、選択された外部記憶媒体に関して1つの種類情報とその対応関係にある少なくとも1つの位置情報とを表示する表示状態に限定されず、選択された外部記憶媒体と選択されていない他の外部記憶媒体とを区別できる状態で、複数の外部記憶媒体に関して複数の種類情報と複数の位置情報とを表示する表示状態でもよい。
【0013】
第1の発明態様は、第1の表示領域に表示される前記選択された外部記憶媒体の種類情報の数を1つに限定するものではなく、前記媒体選択部により複数の外部記憶媒体が選択されたとき、前記選択された外部記憶媒体の種類情報を複数表示するものであってもよい。
【0014】
請求項2は、種類情報の表示状態について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の外部記憶媒体の複数の種類情報を前記第1の表示領域に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記選択された外部記憶媒体の種類情報を、他の外部記憶媒体の種類情報と異なる表示状態で前記第1の表示領域に表示させることを特徴とする。また、請求項3は、位置情報の表示状態について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の装着部の複数の位置情報を前記第2の表示領域に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記特定された装着部の位置情報を、他の装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第2の表示領域に表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項4は、種類情報の表示状態について更に具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の外部記憶媒体の複数の種類情報を前記第1の表示領域に連続的に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記選択された外部記憶媒体の種類情報のみを前記第1の表示領域に断続的に表示させることを特徴とする。また、請求項5は、位置情報の表示状態について更に具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の装着部の複数の位置情報を前記第2の表示領域に連続的に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記特定された装着部の位置情報のみを前記第2の表示領域に断続的に表示させることを特徴とする。
【0016】
請求項6は、種類情報の内容について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記種類情報が、前記外部記憶媒体の種類名を表す名称情報および前記外部記憶媒体の形状を表す形象情報の少なくとも1つを含む情報であることを特徴とする。また、請求項7は、位置情報の内容について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記位置情報が、前記装着部の形状と配置位置とを表す情報であることを特徴とする。
【0017】
請求項8は、外部記憶媒体の種類と装着部の配置位置との対応関係について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記対応記憶部が、前記外部記憶媒体の各種類に関して前記装着部の配置位置との対応関係を少なくとも1つ記憶することを特徴とする。すなわち、外部記憶媒体の各種類は、装着部の1つまたは複数の配置位置と対応関係を有する。
【0018】
請求項9は、外部記憶媒体の装着の前後における情報の表示状態について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記各外部記憶媒体が前記各装着部に装着されたか否かを検出する検出部を備え、前記表示制御部が、前記検出部が前記外部記憶媒体の前記装着部への装着を検出したときに、検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報を、検出前に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第1および第2の表示領域に表示させることを特徴とする。また、請求項10は、外部記憶媒体の装着の前後における情報の表示状態について更に具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記検出部が前記外部記憶媒体の前記装着部への装着を検出したときに、検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報を、検出前に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる色で前記第1および第2の表示領域に表示させることを特徴とする。
【0019】
請求項11は、外部記憶媒体の装着後における種類情報と位置情報との間の表示状態の関係について更に具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報の色と、その外部記憶媒体と対応関係にあり前記検出後に表示される装着部の位置情報の色とを、同じ色にして前記第1および第2の表示領域に表示させることを特徴とする。
【0020】
請求項12は、外部記憶媒体の装着後における複数の種類情報の間および複数の位置情報の間の表示状態の関係について更に具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報の色を、前記各外部記憶媒体ごとに異ならせて前記第1の表示領域に表示させ、前記検出後に表示される装着部の位置情報の色を、前記各装着部ごとに異ならせて前記第2の表示領域に表示させることを特徴とする。
【0021】
請求項13は、第2の表示領域の表示状態について更に具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記第2の表示領域が、装置フレームの外観とその装置フレーム上に配置された前記複数の装着部の配置場所とを表示する外観表示状態と、前記複数の装着部の配置場所を拡大して表示する拡大表示状態とのいずれかに変更可能であることを特徴とする。また、請求項14は、第2の表示領域の表示状態の切り換えと外部記憶媒体の選択との関係について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記第2の表示領域を前記外観表示状態に設定し、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記第2の表示領域を前記外観表示状態から前記拡大表示状態に切り換えることを特徴とする。
【0022】
請求項13に係る具体的態様は、第2の表示領域を外観表示状態と拡大表示状態とのいずれかに変更することをユーザの手動操作で行う構成に限定するものではなく、情報処理装置の内部制御により、自動的に変更する構成、たとえば一定時間ごとに両表示状態を自動的に切り換える構成であってもよい。
【0023】
請求項15は、外部記憶媒体の装着前における外部記憶媒体の選択エラーの警告について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記媒体選択部により選択された外部記憶媒体の種類を一時記憶する種類記憶部と、前記選択された外部記憶媒体が前記装着部に装着されたか否かを検出する検出部と、前記検出部が前記選択された外部記憶媒体の装着部への装着を検出する前に、前記種類記憶部に記憶された種類と同じ種類の外部記憶媒体が前記媒体選択部により選択されたか否か判別する第1の種類選択判別部と、前記種類選択判別部により同じ種類の外部記憶媒体が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備えることを特徴とする。また、請求項16は、外部記憶媒体の装着後における外部記憶媒体の選択エラーの警告について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記装着部に装着された前記外部記憶媒体の種類を検出する検出部と、前記検出部により検出された外部記憶媒体の種類と同じ種類の外部記憶媒体が前記媒体選択部により選択されたか否か判別する第2の種類選択判別部と、前記種類選択判別部により同じ種類の外部記憶媒体が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備えることを特徴とする。
【0024】
請求項17は、装着部の選択に関して第1の発明態様を具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記複数の装着部の中から所望の装着部を選択するために操作可能な装着選択部を備え、前記表示制御部が、前記装着選択部により所望の装着部が選択されたときに、前記第2の表示領域に前記選択された装着部の位置情報を表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された装着部の配置位置に対応する前記外部記憶媒体の種類を特定して、前記第1の表示領域に前記特定された外部記憶媒体の種類情報を表示させることを特徴とする。
【0025】
請求項17の具体的態様の装着選択部は、タッチパネルなどのディスプレイと組み合わされてユニット化されたユーザ操作部だけでなく、ディスプレイとは別体に装置本体に配置されたユーザ操作部であってもよい。
【0026】
請求項17の具体的態様は、装着選択部により選択された装着部の位置情報とその対応関係にある外部記憶媒体の種類情報とを、1つの表示部の第2および第1の表示領域にそれぞれ表示する。両表示領域での表示状態は、選択された装着部に関して1つの位置情報とその対応関係にある少なくとも1つの種類情報とを表示する表示状態に限定されず、選択された装着部と選択されていない他の装着部とを区別できる状態で、複数の装着部に関して複数の位置情報と複数の種類情報とを表示する表示状態でもよい。
【0027】
請求項17の具体的態様は、第2の表示領域に表示される前記選択された装着部の位置情報の数を1つに限定するものではなく、前記装着選択部により複数の装着部が選択されたとき、前記選択された装着部の位置情報を複数表示するものであってもよい。
【0028】
請求項18は、外部記憶媒体の装着前における装着部の選択エラーの警告について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記装着選択部により選択された装着部を一時記憶する装着記憶部と、前記外部記憶媒体が前記選択された装着部に装着されたか否かを検出する検出部と、前記検出部が前記選択された装着部への外部記憶媒体の装着を検出する前に、前記装着記憶部に記憶された装着部と同じ装着部が前記装着選択部により選択されたか否か判別する第1の装着選択判別部と、前記装着選択判別部により同じ装着部が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備えることを特徴とする。また、請求項19は、外部記憶媒体の装着後における装着部の選択エラーの警告について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記外部記憶媒体が装着された前記装着部を検出する検出部と、前記検出部により検出された装着部と同じ装着部が前記装着選択部により選択されたか否か判別する第2の装着選択判別部と、前記装着選択判別部により同じ装着部が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備えることを特徴とする。
【0029】
[第2の発明態様およびその具体的態様の構成]
上記目的を達成するために、請求項20に記載の情報処理装置に係る第2の発明態様は、複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部と、前記外部記憶媒体の種類を表す種類情報を表示する第1の表示領域と、前記装着部の配置位置を表す位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成することが可能な表示部と、前記外部記憶媒体の種類と前記装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する対応記憶部と、前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択するために操作可能な媒体選択部と、前記媒体選択部による前記外部記憶媒体の選択を可能にする媒体選択モードと、その媒体選択モードを解除して前記外部記憶媒体に記憶された情報を処理する情報処理モードとのいずれかを設定するモード設定部と、前記媒体選択モードにおいて前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに前記第1の表示領域に前記選択された外部記憶媒体の種類情報を表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記第2の表示領域に前記特定された装着部の位置情報を表示させる表示制御部と、前記第1の表示領域に表示された種類情報の外部記憶媒体が前記第2の表示領域に表示された位置情報の装着部に装着されたことを検出する検出部と、前記検出部により装着が検出され、かつ前記モード設定部により前記情報処理モードが設定されないとき、前記媒体選択モードの設定を保持するモード設定制御部とを備える。
【0030】
第2の発明態様は、第1の発明態様と同様に、第1の発明態様と共通する各構成要素について種々の態様で実現される。第2の発明態様のモード設定部は、媒体選択モードと情報処理モードとのいずれかを手動で設定するユーザ操作部に限定されることはなく、情報処理装置の内部制御により設定する態様または外部装置からの指令信号により設定する態様であってもよい。
【0031】
第2の発明態様の媒体選択モードは、媒体選択部により外部記憶媒体のみを選択するモードに限定されることはなく、外部記憶媒体および装着部の両者を選択することができるモードであってもよい。また、第2の発明態様の情報処理モードは、外部記憶媒体に記憶された情報を編集など変更できる処理モードだけでなく、外部記憶媒体からの情報を変更することなくそのまま印刷または表示することができるモードであってもよい。
【0032】
請求項21は、モード設定部について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記モード設定部が、前記媒体選択モードを設定するために操作可能な第1の設定操作部と、前記情報処理モードを設定するために操作可能な第2の設定操作部とを有することを特徴とする。
【0033】
請求項22は、媒体選択モードにおける外部記憶媒体の繰り返し選択について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記表示制御部が、前記検出部が前記外部記憶媒体の前記装着部への装着を検出したときに、検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報を、検出前に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第1および第2の表示領域に表示させ、前記モード設定制御部により前記媒体選択モードの設定が保持されている間、前記表示制御部が、前記検出後の外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報の表示を保持し、前記媒体選択部により新たに選択された外部記憶媒体の種類情報およびその外部記憶媒体と前記対応関係にある装着部の位置情報を、前記検出後の外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第1および第2の表示領域に表示させることを特徴とする。
【0034】
請求項23は、情報処理モードにおける装着済の複数の外部記憶媒体の選択について具体化した具体的態様である。この具体的態様は、複数種類の外部記憶媒体がその対応関係にある複数の装着部に装着されたことが前記検出部により検出され、かつ前記モード設定部により前記情報処理モードが設定されたとき、前記装着された複数種類の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を指定するために操作可能な媒体指定部を備えたことを特徴とする。
【0035】
請求項23の具体的態様の媒体指定部は、装着された複数種類の外部記憶媒体の中から1つの外部記憶媒体を指定するものに限定されず、複数の外部記憶媒体を指定するものであってもよい。
【0036】
[第3の発明態様およびその具体的態様の構成]
上記目的を達成するために、請求項24に記載の情報処理装置に係る第3の発明態様は、複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部と、前記複数の外部記憶媒体の種類をそれぞれ表す複数の種類情報を表示する第1の表示領域と、前記複数の装着部の配置位置をそれぞれ表す複数の位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成することが可能な表示部と、前記複数の外部記憶媒体の種類と前記複数の装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する対応記憶部と、前記第1の表示領域における複数の種類情報の表示位置に関連してそれぞれ形成された複数の種類スイッチ領域を有し、前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択するためにその所望の外部記憶媒体の種類情報の表示位置に関連した種類スイッチ領域を操作することが可能な媒体選択部と、前記種類スイッチ領域の操作により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記選択された外部記憶媒体の種類情報を、他の外部記憶媒体の種類情報と異なる表示状態で前記第1の表示領域に表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記特定された装着部の位置情報を、他の装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第2の表示領域に表示させる表示制御部とを備える。
【0037】
第3の発明態様は、第1の発明態様と同様に、第1の発明態様と共通する各構成要素について種々の態様で実現される。第3の発明態様は、外部記憶媒体の種類と装着部の配置位置と対応関係を1対1の対応関係に限定するものではなく、1対複数の対応関係であってもよい。
【0038】
第3の発明態様の媒体選択部は、種類情報の表示位置に関連して種類スイッチ領域が第1の表示領域に形成されることにより構成されている。種類スイッチ領域の形成される領域は、種類情報の表示位置と重なり合っているものに限定されることはなく、種類情報の表示位置と重なり合っていなくても、ユーザが種類情報の表示位置との関連性を容易に認識できる関係があればよい。また、第3の発明態様の媒体選択部は、第1の表示領域において操作された種類スイッチ領域の位置を検出できる構成であればよく、物理的接続を伴うスイッチのタイプに限定されず、静電容量スイッチなどの物理的接続を伴わないスイッチのタイプであってもよい。
【0039】
請求項25は、装着部の選択に関して第3の発明態様を具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記第2の表示領域における前記複数の装着部の複数の位置情報の表示位置に関連してそれぞれ形成される複数の位置スイッチ領域を有し、前記複数の装着部の中から所望の装着部を選択するためにその所望の装着部の位置情報に関連した位置スイッチ領域を操作することが可能な装着選択部を備え、前記表示制御部は、前記位置スイッチ領域の操作により所望の装着部が選択されたときに、前記選択された装着部の位置情報を、他の装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第2の表示領域に表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された装着部の配置位置に対応する前記外部記憶媒体の種類を特定して、前記特定された外部記憶媒体の種類情報を、他の外部記憶媒体の種類情報と異なる表示状態で前記第1の表示領域に表示させることを特徴とする。
【0040】
請求項25の具体的態様の装着選択部は、位置情報の表示位置に関連して位置スイッチ領域が第2の表示領域に形成されることにより構成されている。位置スイッチ領域の形成される領域は、上記種類スイッチ領域と同様に、ユーザが位置情報の表示位置との関連性を容易に認識できる関係があればよい。また、装着選択部は、第3の発明態様の媒体選択部と同様に、第2の表示領域において操作された位置スイッチ領域の位置を検出できる構成であればよく、種々の態様で実現される。
【0041】
請求項26は、装着部の配置場所の指定に関連して第2の表示領域の表示状態を切り換えることについて具体化した具体的態様である。この具体的態様は、前記第2の表示領域が、装置フレームの外観とその装置フレーム上に配置された前記複数の装着部の配置場所とを表す外観情報を表示する外観表示状態と、前記複数の装着部の配置場所を拡大して表示する拡大表示状態とのいずれかに変更可能であり、前記装着選択部が、前記外観表示状態にある前記第2の表示領域における前記複数の装着部の配置場所を表す外観情報の表示位置に関連して形成される操作可能な場所スイッチ領域を有し、前記表示制御部が、前記場所スイッチ領域の操作により、前記外観表示状態から前記拡大表示状態に前記第2の表示領域を切り換えることを特徴とする。
【0042】
[第4の発明態様の構成]
上記目的を達成するために、請求項27に記載の情報処理プログラムに係る第4の発明態様は、複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部を備えた情報処理装置に使用されるコンピュータに、前記外部記憶媒体の種類を表す種類情報を表示する第1の表示領域と、前記装着部の配置位置を表す位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成する機能と、前記外部記憶媒体の種類と前記装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する機能と、前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択する機能と、前記所望の外部記憶媒体が選択されたときに前記第1の表示領域に前記選択された外部記憶媒体の種類情報を表示させ、前記記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記第2の表示領域に前記特定された装着部の位置情報を表示させる機能と、を実現させる。
【0043】
第4の発明態様は、第1の発明態様と同等に、各構成要素について種々の態様で実現される。第4の発明態様の情報処理プログラムが実行される情報処理装置は、第1の発明態様と同様に、外部記憶媒体から読み出した情報を印刷または表示する処理、あるいは新たな情報を取得して外部記憶媒体に書き込む処理を実行できるものであればよい。
【0044】
第4の発明態様は、外部記憶媒体の種類と装着部の配置位置とを対応付けている。この対応関係は、第1の発明態様と同様に、1対1の対応関係に限定されず、1対複数の対応関係であってもよい。
【0045】
第4の発明態様は、選択された外部記憶媒体の種類情報とその対応関係にある装着部の位置情報とを、1つの表示画面上の第1および第2の表示領域にそれぞれ表示する。両表示領域での表示状態は、第1の発明態様と同様に、選択された外部記憶媒体に関して1つの種類情報とその対応関係にある少なくとも1つの位置情報とを表示する表示状態に限定されず、選択された外部記憶媒体と選択されていない他の外部記憶媒体とを区別できる状態で、複数の外部記憶媒体に関して複数の種類情報と複数の位置情報とを表示する表示状態でもよい。
【0046】
第4の発明態様は、第1の発明態様と同様に、第1の表示領域に表示される前記選択された外部記憶媒体の種類情報の数を1つに限定するものではなく、複数の外部記憶媒体が選択されたとき、前記選択された外部記憶媒体の種類情報を複数表示するものであってもよい。
【発明の効果】
【0047】
[第1の発明態様、第4の発明態様およびその具体的態様の効果]
請求項1に係る第1の発明態様または請求項27に係る第4の発明態様は、外部記憶媒体の種類を表す種類情報を表示する第1の表示領域と、装着部の配置位置を表す位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成する構成であることから、ユーザは、外部記憶媒体と装着部との対応関係を一目で知ることができ、迅速かつ確実に外部記憶媒体を対応関係のある装着部に装着することができる。
【0048】
請求項2または請求項3に係る具体的態様は、前記選択された外部記憶媒体の種類情報または前記特定された装着部の位置情報を、他の外部記憶媒体の種類情報または他の装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第1または第2の表示領域に表示させる構成であるから、ユーザは、使用可能な全ての外部記憶媒体または使用可能な全ての装着部を一目で知ることができ、しかも表示領域の表示内容から、選択された外部記憶媒体のみ、または対応関係のある装着部のみを容易かつ確実に認識することができる。
【0049】
請求項4または請求項5に係る具体的態様は、前記選択された外部記憶媒体の種類情報のみまたは前記特定された装着部の位置情報のみを前記第1または第2の表示領域に断続的に表示させる構成であるから、ユーザは、表示領域の断続的表示から、選択された外部記憶媒体のみ、または対応関係のある装着部のみを一層確実に認識することができる。
【0050】
請求項6または請求項7に係る具体的態様は、前記種類情報が名称情報および形象情報の少なくとも1つを含む情報であり、または前記位置情報が前記装着部の形状と配置位置とを表す情報であることから、ユーザは、名称または形象の表示から外部記憶媒体の種類を一目で確認することができ、または形状と配置位置との両表示から装着部を容易に特定することができる。
【0051】
請求項8に係る具体的態様は、外部記憶媒体の各種類が装着部の1つまたは複数の配置位置と対応関係を有する構成であるから、ユーザは、使用を希望する外部記憶媒体を装着しようとするときに、その外部記憶媒体の種類を知っておれば、対応関係のある装着部の配置位置を容易に見つけることができる。
【0052】
請求項9または請求項10に係る具体的態様は、外部記憶媒体の装着が検出される前と後とで、外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報の表示状態を異ならせる構成であり、更に具体的には、表示色を異ならせる構成であるから、ユーザは、外部記憶媒体および装着部がすでに使用されているものであることを容易に知ることができ、特に、表示色が異なることにより、使用状態の認識が一層確実となり、外部記憶媒体の装着ミスを事前に防ぐことができる。
【0053】
請求項11に係る具体的態様は、外部記憶媒体の装着が検出された後に表示される種類情報の色と対応関係にある位置情報の色とを同じ色にする構成であるから、ユーザは、外部記憶媒体と装着部とが対応関係にあることを一目で知ることができ、外部記憶媒体が正しく装着されたことを容易に確認することができる。
【0054】
請求項12に係る具体的態様は、外部記憶媒体の装着が検出された後に表示される種類情報の色および位置情報の色を、各外部記憶媒体ごとにおよび各装着部ごとに異ならせる構成であるから、複数の外部記憶媒体が装着された場合でも、ユーザは、各外部記憶媒体ごとにおよび各装着部ごとにすでに使用されていることを容易に知ることができる。この結果、ユーザがすでに使用されている外部記憶媒体を誤って再度選択することを防止することができる。しかも、ユーザは、どの装着部が使用されているか使用されていないかを認識して、新たに選択された外部記憶媒体を、使用されていない装着部に装着することを容易に行うことができる。
【0055】
請求項13または請求項14に係る具体的態様は、第2の表示領域を外観表示状態と拡大表示状態とのいずれかに変更可能にする構成であり、更に具体的には、媒体選択部による外部記憶媒体の選択により、第2の表示領域を外観表示状態から拡大表示状態に切り換える構成であるから、ユーザは、外観表示状態の表示から、先ず装置フレーム上の装着部の配置場所を知ることができ、拡大表示状態の表示から、複数の装着部の各々の配置位置を詳細に知ることができる。この結果、ユーザは外部記憶媒体を容易にかつ確実に装着することができる。しかも、外観表示状態から拡大表示状態への切り換えが、媒体選択部による外部記憶媒体の選択により自動的に行われることから、ユーザは外部記憶媒体の装着を一層迅速に行うことができる。
【0056】
請求項15または請求項16に係る具体的態様は、すでに選択された外部記憶媒体が再度選択されたときに、またはすでに装着された外部記憶媒体が再度選択されたときにエラー警告を行う構成であるから、ユーザは、外部記憶媒体の選択ミスを容易に知ることができ、外部記憶媒体の選択および装着を迅速に正しく行うことができる。
【0057】
請求項17に係る具体的態様は、装着選択部により複数の装着部の中から所望の装着部を選択し、この選択された装着部の位置情報と前記特定された外部記憶媒体の種類情報とを第2および第1の表示領域に表示させる構成であるから、ユーザは、外部記憶媒体の種類を基に対応関係のある装着部を知る以外に、装着部の配置位置を基に対応関係のある外部記憶媒体を知ることができる。この結果、ユーザは、特定の装着部の配置位置のみを知っている場合でも、選択操作手順が限定されることなく、外部記憶媒体の装着を確実に行うことができる。
【0058】
請求項18または請求項19に係る具体的態様は、すでに選択された装着部が再度選択されたときに、またはすでに外部記憶媒体が装着された装着部が再度選択されたときにエラー警告を行う構成であるから、ユーザは、装着部の選択ミスを容易に知ることができ、装着部の選択および外部記憶媒体の装着を迅速に正しく行うことができる。
【0059】
[第2の発明態様およびその具体的態様の効果]
請求項20に係る第2の発明態様は、外部記憶媒体が対応関係のある装着部に装着されたことが検出され、かつモード設定部により前記情報処理モードが設定されないときに、前記媒体選択モードの設定を保持する構成であるから、ユーザは、媒体選択モードが保持されている間に複数種類の外部記憶媒体を順次選択して装着した後に、情報処理モードにおいて複数種類の外部記憶媒体に記憶された情報をまとめて処理することができる。すなわち、ユーザが1つの種類の外部記憶媒体の選択および装着を行って情報処理を終了する度に、他の種類の外部記憶媒体を選択するために媒体選択モードを再度設定する操作を不要にすることができ、複数種類の外部記憶媒体の選択および装着を効率良く行うことができる。
【0060】
請求項21に係る具体的態様は、媒体選択モードを設定する操作部と情報処理モードを設定する操作部とをそれぞれ有する構成であるので、ユーザは、外部記憶媒体の選択状況に応じて任意の時期に情報処理モードに変更することができ、また情報処理作業が終了した後に任意の時期に媒体選択モードを設定することができ、外部記憶媒体の選択および情報処理を効率良く行うことができる。
【0061】
請求項22に係る具体的態様は、媒体選択モードの設定が保持されている間、装着が検出された外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報の表示を保持し、新たに選択された外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報を、表示が保持されている種類情報および位置情報と異なる表示状態で表示する構成であるから、ユーザは、すでに装着されている外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と、新たに選択された外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報とを容易に区別することができる。この結果、新たに選択された外部記憶媒体が、すでに使用されている装着部に誤って装着されることを事前に防止することができる。
【0062】
請求項23に係る具体的態様は、情報処理モードにおいて、装着が検出された複数種類の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を指定する構成であるから、ユーザは、媒体選択モードにおいて装着された複数種類の外部記憶媒体の中から、情報処理モードにおいて1つの外部記憶媒体を指定することも、または任意に組み合わせて複数の外部記憶媒体を指定することもできる。この結果、ユーザの希望する種々の情報処理を実行することが可能になる。
【0063】
[第3の発明態様およびその具体的態様の効果]
請求項24に係る第3の発明態様は、第1の表示領域における複数の種類情報の表示位置に関連してそれぞれ形成された複数の種類スイッチ領域を有し、複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択するためにその所望の外部記憶媒体の種類情報の表示位置に関連した種類スイッチ領域を操作することが可能な媒体選択部を備える構成であるから、ユーザは、種類情報と種類スイッチ領域との関連性を一目で認識することができ、種類情報の表示から所望の外部記憶媒体を迅速かつ確実に選択することができる。
【0064】
請求項25に係る具体的態様は、第2の表示領域における複数の位置情報の表示位置に関連してそれぞれ形成される複数の位置スイッチ領域を有し、複数の装着部の中から所望の装着部を選択するためにその所望の装着部の位置情報に関連した位置スイッチ領域を操作することが可能な装着選択部を備える構成であるから、ユーザは、位置情報と位置スイッチ領域との関連性を一目で認識することができ、位置情報の表示から所望の装着部を迅速かつ確実に選択することができる。
【0065】
請求項26に係る具体的態様は、外観表示状態にある第2の表示領域における複数の装着部の配置場所を表す外観情報の表示位置に関連して形成される操作可能な場所スイッチ領域を有し、その場所スイッチ領域の操作により、外観表示状態から拡大表示状態に第2の表示領域を切り換える構成であるから、ユーザは、複数の装着部全体の配置場所を表す外観情報と場所スイッチ領域との関連性を一目で認識することができ、しかも複数の装着部の個々の配置位置を詳細に知りたい任意の時に、場所スイッチ領域を操作して外観表示状態から拡大表示状態へ切り換えることができ、所望の装着部の選択を確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0066】
[第1の実施形態]
以下、本発明の情報処理装置を複合機に適用した第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。一般には、複合機は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能およびファクシミリ機能を備えたものが多いが、これらの全ての機能を備えている必要はない。
【0067】
《外観全体構成》
第1の実施形態に係る複合機1の外観全体構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、複合機1の外観構成を示し、図2は、複数の挿入口の周辺部を拡大して示している。図1において、複合機1は、インクジェットプリンタなど公知のプリンタ部2およびフラットベットタイプの公知のスキャナ部3をフレームの下部および上部に備え、操作パネル部4をフレームの前方上面に備えている。タッチパネル5が、操作パネル部4の中央に配置されている。
【0068】
複合機1の各種の機能を選択するために、ファックスキー6と、スキャンキー7と、コピーキー8と、後述のカード選択モードに移行するために操作可能な移行キー9とが、タッチパネル5の右側に近接して配置されている。その他、数字、文字などを入力するための公知のテンキーがタッチパネル5の左側に配置されている。上記キー6〜9およびテンキーなどのキーが多数の入力キー10を構成する。移行キー9は、本発明のモード設定部に含まれる第1の設定操作部の一例である。
【0069】
複合機1は、内蔵メモリ以外に、外部メモリの情報をも処理することができように構成されている。本実施形態では、外部メモリとして、コンパクトフラッシュ(CompactFlash、登録商標)、メモリースティック(Memory Stick、登録商標)、xDピクチャーカード(xD−Picture Card、登録商標)、およびSDメモリカード(SD Memory Card、登録商標)が使用可能である。図2に示すように、便宜上、コンパクトフラッシュ、メモリースティック、xDピクチャーカード、およびSDメモリカードは、第1〜第4のメモリカード20〜23とそれぞれ記載される。これらの4種類のメモリカード20〜23は、本発明の外部記憶媒体の一例である。
【0070】
複合機1は、図1に示すように、4種類のメモリカード20〜23を装着するために操作パネル部4の直ぐ下方に4つの挿入口30〜33を備えている。4つの挿入口30〜33は、フレームの前方正面の左側にやや前方に突出して形成された装着平面11にまとめて配置されている。図2に示すように、第1の挿入口30は第1のメモリカード20を装着するために設けられ、近接して配置された他の3つの挿入口31〜33から離れて位置している。第2の挿入口31は第2のメモリカード21を装着するために設けられ、第3の挿入口32は第3のメモリカード22を装着するために第2の挿入口31の直ぐ下方に配置されている。第4の挿入口33は第4のメモリカード23を装着するために設けられ、第3の挿入口32の直ぐ下方に配置されている。これらの挿入口30〜33は、本発明の装着部の一例である。
【0071】
図2に示すように、第1〜第4の挿入口30〜33の大きさは、第1〜第4のメモリカード20〜23の幅(左右方向の大きさ)および厚さ(上下方向の大きさ)に応じて決められており、本実施形態では、各挿入口と各メモリカードとの間に1対1の対応関係がある。このため、各メモリカードは対応関係にない挿入口に装着できないように各挿入口が形成されている。また、第1〜第4のメモリカード20〜23の各々が、対応関係のある挿入口に装着されたことを検出するために第1〜第4の挿入口30〜33の内方には、第1〜第4の装着検出端子40〜43が配設されている。各装着検出端子は、常時は開放状態にあり、メモリカードが装着されたときに閉成されるように構成されている。これらの装着検出端子40〜43は、本発明における外部記憶媒体の装着を検出する検出部の一例である。
【0072】
《電気的全体構成》
複合機1の電気的全体構成について図3および図4を参照して説明する。図3は、複合機1の電気的構成を示すブロック図であり、図4は、カード選択モードにおいて外観表示状態にある液晶表示部68の表示画面を示す。図3において、制御部60は、複合機1の各種の機能を実行するために統括的に制御処理を行うもので、CPU61、ROM62、RAM63からなるマイクロコンピュータとして構成されている。制御部60は、バス64を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)65に接続されている。プリンタ部2およびスキャナ部3は、ASIC65に接続されている。また、多数の入力キー10は、パネルゲートアレイ(パネルGA)66を介してASIC65に接続されている。パネルゲートアレイ(パネルGA)66は、多数の入力キー10の各々の操作によりキー信号をASIC65に入力する動作を制御するものである。ASIC65は、CPU61からの指令に従い、プリンタ部、スキャナ部などの接続された周辺機器の制御を行う。
【0073】
タッチパネル5は、透明電極からなるマトリックススイッチ67と、このスイッチ67の下方に配設された液晶表示部68とから構成され、この構成は公知のものである。マトリックススイッチ67は、タッチ検出部69を介してASIC65に接続され、液晶表示部68は、表示制御部70を介してASIC65に接続されている。タッチ検出部69は、ユーザがマトリックススイッチ67上の所望の位置に接触すると、その接触された座標位置を検出して位置信号をASIC65に出力するものである。液晶表示部68は、本発明の表示部の一例である。
【0074】
表示制御部70は、CPU61からの指令に従い、複合機1が実行する機能に関する各種の情報を液晶表示部68に表示させるために、液晶表示部68の画面表示を制御するものである。たとえば、表示制御部70は、スキャナ部3により読み取られた画像データを表示させるために液晶表示部68を制御する。また、表示制御部70は、挿入口に装着されたメモリカード、または複合機1が一般に備えるUSB端子に接続されたパソコンなどの外部情報処理装置から受け取った画像データを表示させるために、液晶表示部68を制御する。
【0075】
表示制御部70は、後述のカード選択モードにおいて、図4に示す画面を液晶表示部68に表示させる。表示画面において、右側に第1の表示領域68Aが形成され、左側に第2の表示領域68Bが形成されるように、表示制御部70は液晶表示部68を制御する。第1の表示領域68Aは、4種類のメモリカード20〜23に関する情報を表示することができ、第2の表示領域68Bは、複合機1の外観および挿入口の配置場所周辺を表す情報を表示することができる。表示制御部70は、本発明の表示制御部の一例であり、第1および第2の表示領域68A、68Bは、本発明の第1および第2の表示領域の一例である。
【0076】
本実施形態では、第2の表示領域68Bが、液晶表示部68の左側に形成され、かつ挿入口の配置場所に関する情報を表示する。そして、4つの挿入口30〜33は、複合機1のフレームの前方正面において、第1の表示領域68Aよりは第2の表示領域68Bに近接する場所に配置されている。この挿入口の配置構成から、ユーザは、第2の表示領域68Bの表示と挿入口の配置場所との両者を、大きく視線をずらすことなく確認することができ、メモリカードの装着を迅速かつ確実に行うために有利である。
【0077】
ファクシミリ通信を制御するために、NCU(Network Control Unit)71がASIC65に接続され、送信信号および受信信号の変換を行うモデム72がNCU71に接続されている。
【0078】
第1〜第4の装着検出端子40〜43は、ASIC65に接続され、メモリカードが装着されたときに閉成されて装着検出信号をASIC65に出力する。第1〜第4のメモリカード20〜23がそれぞれ接続される4つのデータ端子群が、装着検出端子40〜43と共に、第1〜第4の挿入口30〜33の内部にそれぞれ配設されている。4つのデータ端子群は、カード接続部73を構成し、メモリカードとASIC65との間のデータ供給のために使用される。
【0079】
(各種記憶部の構成)
複合機1が有する各種記憶部の構成について図3〜図8を参照して説明する。CPU61は、ROM62に記憶されたプログラムに従って各種の機能を実行するための制御処理を行う。図3に示すように、ROM62は、プログラム記憶部62A、座標記憶部62B、対応テーブル記憶部62C、および表示情報記憶部62Dを有している。プログラム記憶部62Aは、複合機1が備えるプリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、およびファクシミリ機能をそれぞれ実行するための主制御プログラムPG1、後述のカード処理ルーチンを実行するカード処理プログラムPG2などのプログラムを記憶している。カード処理プログラムPG2は、カード選択モードおよびカード操作モードを実行するプログラムを含んでいる。
【0080】
図6Aに示すように、座標記憶部62Bは、外観表示状態における挿入口の表示位置に関するマトリックススイッチ67上の座標位置「(x1,y1)〜(x2,y2)」、「(x3,y3)〜(x4,y4)」、「(x5,y5)〜(x6,y6)」、「(x7,y7)〜(x8,y8)」を記憶している。これらの座標位置は、図4に示す第2の表示領域68Bが複合機1の外観全体を表す外観表示状態である場合に、第1〜第4の挿入口30〜33の配置位置に関する情報が第2の表示領域68Bに表示される表示位置に対応するマトリックススイッチ67上の座標位置である。また、図6Bに示すように、座標記憶部62Bは、拡大表示状態における挿入口の表示位置に関するマトリックススイッチ67上の座標位置「(x21,y21)〜(x22,y22)」、「(x23,y23)〜(x24,y24)」、「(x25,y25)〜(x26,y26)」、「(x27,y27)〜(x28,y28)」を記憶している。これらの座標位置は、図5に示す第2の表示領域68Bが挿入口の配置場所を拡大して表示する拡大表示状態である場合に、第1〜第4の挿入口30〜33の配置位置に関する情報が第2の表示領域68Bに表示される表示位置に対応するマトリックススイッチ67上の座標位置である。
【0081】
図6Aおよび図6Bに示すように、座標記憶部62Bは、第1〜第4のメモリカード20〜23に関する情報が第1の表示領域68Aに表示される表示位置に対応するマトリックススイッチ67上の座標位置「(x9,y9)〜(x10,y10)」、「(x11,y11)〜(x12,y12)」、「(x13,y13)〜(x14,y14)」、「(x15,y15)〜(x16,y16)」を記憶している。
【0082】
座標位置は、各表示領域におけるメモリカードなどの選択対象の表示位置に対応するマトリックススイッチ67上の操作可能な四角形の範囲の対角線方向に位置する頂点の座標を表している。たとえば、図6Aに示す第1のメモリカード20に関して、マトリックススイッチ67上の座標位置「(x9,y9)〜(x10,y10)」は、図4に示すように、「CFカード」と表示されている第1のメモリカード20の形象を表す四角形の頂点CP1および頂点CP2の座標を表している。
【0083】
対応テーブル記憶部62Cは、第1〜第4のメモリカード20〜23中のどのメモリカードが第1〜第4の挿入口30〜33中のどの挿入口と対応関係にあるかを定めるために両者間の対応関係を記憶している。本実施形態では、メモリカードと挿入口とは1対1の対応関係を有しており、図7Aおよび図7Bに示す対応関係が両者の間にある。図7Aに示す対応関係は、図4に示す第2の表示領域68Bが外観表示状態である場合に、液晶表示部68の表示画面上またはマトリックススイッチ67上の領域において、メモリカードの座標位置と挿入口の座標位置とを対応付けするものである。また、図7Bに示す対応関係は、図5に示す第2の表示領域68Bが拡大表示状態である場合に、液晶表示部68の表示画面上またはマトリックススイッチ67上の領域において、メモリカードの座標位置と挿入口の座標位置とを対応付けするものである。
【0084】
たとえば、図7Bに示す第1のメモリカード20と第1の挿入口30との対応関係は、メモリカードの座標位置「(x9,y9)〜(x10,y10)」と挿入口の座標位置「(x21,y21)〜(x22,y22)」とを対応付けるものである。ユーザが第1のメモリカード20の座標位置を選択すれば、この対応関係に従い第1の挿入口30の座標位置が特定され、その挿入口30の座標位置において挿入口に関する表示情報(点滅表示)が第2の表示領域68Bに表示されるようになる。また、ユーザが第1の挿入口30の座標位置を選択すれば、この対応関係に従い第1のメモリカード20の座標位置が特定され、そのメモリカード20の座標位置においてメモリカードに関する表示情報(点滅表示)が第1の表示領域68Aに表示されるようになる。対応テーブル記憶部62Cは、本発明の対応記憶部の一例である。
【0085】
表示情報記憶部62Dは、複合機1の各機能を実行するために液晶表示部68に表示される各種の画像およびメッセージとその色彩とを表す表示情報を記憶している。特に、複合機1がカード選択モードを実行するときに液晶表示部68に表示される表示情報として、表示情報記億部62Dは、図5に示す第1〜第4のメモリカード20〜23の種類をそれぞれ表す種類情報KD1、KD2、KD3、KD4と、第1〜第4の挿入口30〜33の配置位置をそれぞれ表す位置情報PD1、PD2、PD3、PD4とを記憶している。また、表示情報記憶部62Dは、図4に示す複合機1のフレーム外観とそのフレーム上で4つの挿入口の配置位置とを第2の表示領域68Bに表示する外観表示状態において、フレーム外観と4つの挿入口の配置位置とを表す外観情報FDを、表示情報として記憶している。
【0086】
本実施形態では、種類情報KD1は、第1のメモリカード20の種類名「CFカード」を表す名称情報と、第1のメモリカード20の形状を表す形象情報とから構成されている。同様に、種類情報KD2は、第2のメモリカード21の種類名「メモリー・スティック」を表す名称情報とその形状を表す形象情報とから構成され、種類情報KD3は、第3のメモリカード22の種類名「xDカード」を表す名称情報とその形状を表す形象情報とから構成され、種類情報KD4は、第4のメモリカード23の種類名「SDカード」を表す名称情報とその形状を表す形象情報とから構成されている。また、位置情報PD1〜PD4は、第1〜第4の挿入口30〜33の配置位置と共に、その挿入口の開口形状をそれぞれ表している。
【0087】
図8に示すように、表示情報記憶部62Dは、第1〜第4のメモリカード20〜23および第1〜第4の挿入口30〜33に関する種類情報と位置情報の色彩と、点灯または点滅の表示態様とを、表示情報として記憶している。情報の色彩と表示態様とは、カード選択モードにおいて、メモリカードおよび挿入口が選択される前、選択された後、およびメモリカードが装着された後の各時点で、異なっている。
【0088】
すなわち、カード選択モードにおいて、メモリカードおよび挿入口が選択される前は、表示画像であるメモリカードの種類情報KD1〜KD4および挿入口の位置情報PD1〜PD4に関する色彩および表示状態は、全ての表示対象について同じであり、黒色で、かつ連続的な表示である点灯状態となるように決められている。
【0089】
選択された後は、対応関係にあるメモリカードと挿入口とに関しては色彩が同じであるが、異なる種類のメモリカードおよび挿入口に関しては色彩が異なる。詳細には、種類情報KD1および位置情報PD1に関する色彩および表示状態は、赤色で、断続的な表示である点滅表示となるように決められている。同様に、種類情報KD2および位置情報PD2に関する色彩および表示状態は、緑色で点滅表示となるように決められ、種類情報KD3および位置情報PD3に関する色彩および表示状態は、青色で点滅表示となるように決められ、種類情報KD4および位置情報PD4に関する色彩および表示状態は、黄色で点滅表示となるように決められている。
【0090】
また、メモリカードが挿入口に装着された後は、上記選択された後と同様に、異なる種類のメモリカードおよび挿入口に関しては色彩が異なる。詳細には、種類情報KD1および位置情報PD1に関する色彩および表示状態は、赤色で、点灯表示となるように決められている。同様に、種類情報KD2および位置情報PD2に関する色彩および表示状態は、緑色で点灯表示となるように決められ、種類情報KD3および位置情報PD3に関する色彩および表示状態は、青色で点灯表示となるように決められ、種類情報KD4および位置情報PD4に関する色彩および表示状態は、黄色で点灯表示となるように決められている。
【0091】
RAM63は、CPU61がプログラム記憶部62A中の各プログラムを実行する際に演算処理したデータを一時的に記憶する作業領域を有している。また、RAM63は、カード選択モードにおいて、選択されたメモリカードの種類を表す情報を一時的に記憶する種類記憶領域と、選択された挿入口を表す情報を一時的に記憶する装着記憶領域とを有している。さらに、RAM63は、カード選択モードにおいて装着されたメモリカードの種類を表す情報、及び装着された挿入口を表す情報を一時的に記憶する記憶領域を有している。この種類記憶領域および装着記憶領域は、本発明の種類記憶部および装着記憶部の一例である。
【0092】
(メモリカード選択部および挿入口選択部の構成)
カード選択モードにおいて、ユーザは、液晶表示部68の表示画像を見ながらメモリカードまたは挿入口を選択することができる。液晶表示部68の表示画像である種類情報および位置情報の表示位置を表す座標位置は、マトリックススイッチ67上の座標位置と同じであり、図6Aおよび図6Bに示すように、対座標記憶部62Bに記憶されている。この記憶された座標位置は、マトリックススイッチ67上で、ユーザが選択のために操作可能なスイッチ領域を画定する。
【0093】
たとえば、図5は、液晶表示部68が第2の表示領域68Bにおいて挿入口の配置位置を拡大して表示する拡大表示状態にある表示画面を示す。この表示画面において、種類情報KD1を選択するためにユーザが操作可能なスイッチ領域は、図6Bに示すメモリカードの座標位置「(x9,y9)〜(x10,y10)」により画定される。また、位置情報PD1を選択するためにユーザが操作可能なスイッチ領域は、図6Bに示す挿入口の座標位置「(x21,y21)〜(x22,y22)」により画定される。同様に、他の種類情報KD2〜KD4および位置情報PD2〜PD4についても、ユーザが操作可能なスイッチ領域は図6Bに示す各座標位置により画定される。
【0094】
図4は、液晶表示部68が第2の表示領域68Bにおいてフレーム外観およびそのフレーム上の挿入口の配置位置を表示する外観表示状態にある表示画面を示す。この表示画面において4つの挿入口の各々を表示する表示位置を表す座標位置は、図6Aに示す挿入口の座標位置である。図4に示す第2の表示領域68Bにおいて、ユーザが挿入口を選択するためにマトリックススイッチ67上で操作可能なスイッチ領域は、図6Aに示す挿入口の座標位置により画定される。たとえば、図4に示す第2の表示領域68Bにおいて、ユーザが第1の挿入口30を選択するために操作可能なスイッチ領域は、図6Aに示す挿入口の座標位置「(x1,y1)〜(x2,y2)」により画定される。図6Aおよび図6Bに示すメモリカードの座標位置により画定されるスイッチ領域が、本発明の種類スイッチ領域の一例である。また、図6Bに示す挿入口の座標位置により画定されるスイッチ領域が、本発明の位置スイッチ領域の一例である。
【0095】
液晶表示部68の第2の表示領域68Bは、図4に示す外観表示状態から図5に示す拡大表示状態に切換え可能である。この切り換えのためにユーザがマトリックススイッチ67上で操作可能な切換スイッチ領域は、図6Aに示す第1〜第4の挿入口の座標位置により表される領域を全て合わせた領域であり、この4つの挿入口の座標位置により画定される。上記4つの挿入口の座標位置により画定される切換スイッチ領域が、本発明の場所スイッチ領域の一例である。
【0096】
本実施形態では、メモリカードおよび挿入口を選択するために操作可能なスイッチ領域と、第2の表示領域68Bを切り換えるために操作可能なスイッチ領域は、マトリックススイッチ67の作用および座標記憶部62Bの記憶データにより構成される。したがって、マトリックススイッチ67および座標記憶部62Bから構成されるスイッチ領域を有するメモリカード選択部および挿入口選択部は、本発明の媒体選択部および装着選択部の一例である。
【0097】
(タッチパネル上に形成されるキーの構成)
上記のように、メモリカードおよび挿入口を選択するためのスイッチ領域と、第2の表示領域の表示状態を切り換えるための切換スイッチ領域とが、タッチパネル5上に形成されるが、これらのスイッチ領域以外に各種のスイッチ領域が形成される。図4に示すように、「戻しキー」の名称とその名称を囲む四角形の形象とからなる戻しキー表示情報RKDが、第1の表示領域68Aの右下領域に表示される。また、図5に示すように、カード選択モードからカード操作モードに切り換えるために、「カード操作キー」の名称とその名称を囲む四角形の形象とからなる操作キー表示情報CKD1が、第1の表示領域68Aの下方領域に表示され、同様に構成された操作キー表示情報CKD2が、第2の表示領域68Bの下方領域に表示される。これらの表示情報RKD、CKD1およびCKD2は、表示情報記憶部62Dに記憶されている。表示情報RKD、CKD1およびCKD2の表示位置を表す座標位置は、マトリックススイッチ67上の座標位置と同じであり、ROM62中に設けられた他の座標記憶部に記憶されている。表示情報RKDで表される戻しキーとしてユーザが操作可能なマトリックススイッチ67上のスイッチ領域と、表示情報CKD1およびCKD2で表されるカード操作キーとしてユーザが操作可能なマトリックススイッチ67上のスイッチ領域とは、他の座標記憶部に記憶された座標位置により画定される。マトリックススイッチ67およびROM62中の他の座標記憶部から構成されるカード操作キーのスイッチ領域は、本発明のモード設定部に含まれる第2の設定操作部の一例である。
【0098】
《動作および作用》
以上説明したように構成された本実施形態の動作および作用について、図9〜図14に示すフローチャートを参照して説明する。図9は主制御ルーチンを示すフローチャートであり、図10はカード処理ルーチンを示すフローチャートであり、図11〜図13はカード選択モードの実行を示すフローチャートであり、図14はカード操作モードの実行を示すフローチャートである。
【0099】
(主制御ルーチン)
CPU61は、複合機1に電源が供給されて動作状態にある間、プログラム記憶部62Aに記憶された主制御プログラムPG1を読み出し、図9に示す主制御ルーチンを実行する。まず、複合機1への電源投入により、主制御ルーチンが実行され、初期画面が液晶表示部68に表示される(S1)。本実施形態では、初期画面は時計表示である。そして、操作パネル4上の多数の入力キー10中のいずれかの入力があったか判断される(S2)。いずれの入力キーの入力もない場合(S1:NO)、処理はステップS1に戻る。いずれかの入力キーの入力があった場合(S1:YES)、操作パネル4上の移行キー9の入力があったかが判断される(S3)。移行キー9の入力がない場合(S3:NO)、キー入力処理ルーチンが実行される(S4)。キー入力処理ルーチンは、多数の入力キー10の中で入力された入力キーに対応する機能を実行するルーチンであり、ファックスキー6、スキャンキー7、コピーキー8のいずれかが操作されれば、これらのキーに対応する機能が実行される。移行キー9の入力があった場合(S3:YES)、カード処理ルーチンが実行される(S5)。このカード処理ルーチンの実行が終了すれば、処理はステップS1に戻り、初期画面が表示される。
【0100】
(カード処理ルーチン)
移行キー9の入力があると、CPU61は、プログラム記憶部62Aに記憶されたカード処理プログラムPG2を読み出し、図10に示すカード処理ルーチンを実行する。初期カード処理画面が、液晶表示部68に表示される(S10)。初期カード処理画面は、図15Aに示すように、液晶表示部68の画面を第1の表示領域68Aと第2の表示領域68Bとに分割した分割画面である。第1の表示領域68Aは、第1〜第4のメモリカード20〜23の種類情報KD1〜KD4を黒色で点灯状態にて表示し、上方領域に「カードを選択してください」のメッセージを黒色で表示し、右下方領域に戻しキーの表示情報RKDを紫色で点灯状態にて表示する。第2の表示領域68Bは、複合機1のフレーム外観と4つの挿入口とを表す外観情報FDを黒色で点灯状態にて表示し、上方領域に「カードの挿入口を選択してください」のメッセージを黒色で表示する。
【0101】
次に、表示情報RKDで表される戻しキーの入力があったかが判断される(S11)。戻しキーの入力があった場合(S11:YES)、処理は接続部RAを介して図9に示すキー入力処理ルーチン(S4)に戻る。戻しキーの入力がない場合(S11:NO)、CPU61はカード処理プログラムPG2中のカード選択モードに関するプログラムを読み出し、カード選択モードが実行される(S12)。カード選択モードの詳細は後述される。
【0102】
カード選択モード(S12)の実行が終了すると、表示情報CKD1またはCKD2で表されるカード操作キーの入力があったかが判断される(S13)。カード操作キーの入力がない場合(S13:NO)、処理は初期カード処理画面の表示(S10)に戻り、戻しキーの入力がない場合(S11:NO)、カード選択モードが再度実行される(S12)。カード選択モード(S12)は、カード操作キーおよび戻しキーの入力がない限り、繰り返し実行される。カード選択モード(S12)の実行の繰り返しにより、ユーザは、異なる複数種類のメモリカードまたは挿入口を1度に選択することができる。
【0103】
カード操作キーの入力があった場合(S13:YES)、CPU61はカード処理プログラムPG2中のカード操作モードに関するプログラムを読み出し、カード操作モードが実行される(S14)。カード操作モード(S14)の実行が終了すると、カード処理ルーチンは終了し、処理は図9に示す主制御ルーチンのステップS1に戻る。カード操作モードの詳細は後述される。
【0104】
(カード選択モード)
カード選択モードは、図11〜図13に示すフローチャートに従って実行される。図11はメモリカードを選択する動作を示すフローチャートであり、図12はメモリカードの選択後にメモリカードを装着する動作を示すフローチャートであり、図13は挿入口を選択する動作を示すフローチャートである。
【0105】
(1)メモリカードの選択
図11を参照してメモリカードの選択動作を以下に説明する。先ず、メモリカードの選択操作があったかが判断される(S20)。選択操作がない場合(S20:NO)、処理は、接続部RBを介して、図13に示す挿入口の選択動作の処理に進む。選択操作があった場合(S20:YES)、すでに挿入口に装着されたメモリカードがあるかが判断される(S21)。第1〜第4の装着検出端子40〜43のいずれかがメモリカードの装着により装着検出信号を出力したときに、すでに装着されたメモリカードの種類を表す情報及び挿入口を表す情報が、RAM63に一時的に記憶される。従って、RAM63にすでに装着されたメモリカードの種類を表す情報が記憶されている場合には、ステップS21において装着されたメモリカードがあると判断される。装着されたメモリカードがない場合(S21:NO)、選択されたメモリカードの種類が、RAM63に一時記憶されたすでに選択されたメモリカードの種類と同じかが判断される(S22)。同じである場合(S22:YES)、ユーザが同じメモリカードを重複して選択したことになるので、拒否音が出力され(S23)、処理はステップS20に戻る。同じでない場合、またはRAM63にすでに選択されたメモリカードの種類を表す情報が記憶されていない場合(S22:NO)、処理は次のステップS24に進む。
【0106】
ステップS21において、すでに装着されたメモリカードがあると判断された場合(S21:YES)、選択されたメモリカードの種類が、RAM63に記憶されたすでに装着されたメモリカードの種類と同じかが判断される(S25)。同じである場合(S25:YES)、ユーザはすでに装着されたメモリカードを再度選択したことになり、拒否音が出力される(S23)。同じでない場合(S25:NO)、処理はステップS24に進む。
【0107】
図15Aに示す初期カード処理画面において、ユーザが、「メモリー・スティック」を選択するために、その名称を表す種類情報KD2の表示位置に接触した場合、ステップS24において、「メモリー・スティック」の種類がRAM63に一時的に記憶される。そして、選択されたメモリカードの種類情報が、黒色の点灯状態から、図8に示す選択されたメモリカードに対応する色彩で点滅状態に変化する(S26)。この場合、図15Bに示すように、種類情報KD2が「メモリー・スティック」に対応する緑色で点滅状態となり、「メモリー・スティックが選択されました」のメッセージが第1および第2の表示領域68A、68Bの上方領域に表示される。続いて、図15Cに示すように、第2の表示領域68Bが、複合機1のフレーム外観を示す外観表示状態から、挿入口を拡大して示す拡大表示状態に自動的に切り換わる(S27)。挿入口の拡大表示画面において、選択されたメモリカードと対応関係にある挿入口が、対応テーブル記憶部62Cに記憶された対応関係に従って特定され、特定された挿入口の位置情報が、その特定された挿入口に対応する色彩で点滅表示される(S28)。たとえば、第2のメモリカード21である「メモリー・スティック」と対応関係にある第2の挿入口31が特定され、第2の挿入口31の位置情報PD2が、図8に示すように、緑色の点滅状態で表示される。また、「メモリー・スティックを挿入して下さい」のメッセージが第1および第2の表示領域68A、68Bの上方領域に表示される。
【0108】
対応関係にある挿入口の位置情報が点滅状態である間に、戻しキーの入力があったかが判断される(S29)。戻しキーの入力がある場合(S29:YES)、選択されたメモリカードの種類情報と対応関係にある挿入口の位置情報との点滅表示が中止され、この種類情報および位置情報は黒色の点灯状態に変更される(S30)。このステップS30の実行後に、処理はステップS20に戻る。戻しキーの入力がない場合(S29:NO)、戻しキー以外のキーの入力があるかが判断される(S31)。戻しキー以外のキー、たとえばメモリカードの種類情報または挿入口の位置情報の表示位置に対応するマトリックススイッチ67上のスイッチ領域が操作された場合(S31:YES)、処理はステップS20に戻る。戻しキー以外のキーの入力がない場合(S31:NO)、処理は接続部RCを介して図12に示すステップS32に進む。戻しキーの入力または戻しキー以外のキーの入力があった場合、処理がステップS20に戻ることから、ユーザは、選択したメモリカードと異なる種類のメモリカードを選択することができるようになる。
【0109】
たとえば、先にユーザが第2のメモリカード21である「メモリー・スティック」を選択し、図15Cに示すように、種類情報KD2と第2の挿入口31の位置情報PD2とが緑色で点滅状態にある間に、ユーザが他の種類のメモリカードを選択した場合、この他の種類のメモリカードに関して、ステップS20〜S28が再度実行される。この結果、「メモリー・スティック」に関して種類情報KD2および位置情報PD2が緑色で点滅表示されると共に、他の種類のメモリカードに関して種類情報と対応関係にある挿入口の位置情報とが、図8に示すいずれかの色彩で点滅表示される。これにより、ユーザは、メモリカードを装着する前であっても、複数種類のメモリカードをまとめて選択することができ、迅速且つ効率的に選択操作を行うことができる。
【0110】
選択されたメモリカードの種類を一時的に記憶するステップS24は、本発明の種類記憶部の一例である。選択されたメモリカードの種類がすでに選択されたメモリカードの種類と同じかを判断するステップS22は、本発明の第1の種類選択判別部の一例である。拒否音を出力するステップS23は、本発明の報知部の一例である。選択されたメモリカードの種類がすでに装着されたメモリカードの種類と同じかを判断するステップS25は、本発明の第2の種類選択判別部の一例である。
【0111】
(2)メモリカードの装着
図12を参照してメモリカードの装着動作を以下に説明する。ユーザが第2のメモリカード21である「メモリー・スティック」を選択し、図15Cに示すように、種類情報KD2と第2の挿入口31の位置情報PD2とが緑色で点滅状態にある場合、「メモリー・スティックを挿入して下さい」のメッセージが表示される。ユーザは、このメッセージに従って、第2のメモリカード21を装着することができる。この点滅表示状態において、点滅中の位置情報が表す挿入口にメモリカードが装着されたかが判断される(S32)。装着されていない場合(S32:NO)、点滅中の位置情報が表す挿入口以外の挿入口にメモリカードが装着されたかが判断される(S33)。ステップS32およびS33は、第1〜第4の装着検出端子40〜43のいずれかが対応関係にあるメモリカードの装着により装着検出信号を出力したときに、メモリカードが装着されたと判断する。いずれの挿入口にもメモリカードが装着されていない場合(S33:NO)、処理は、接続部RDを介して、図11に示すステップS29に戻り、図15Cに示す種類情報および位置情報の点滅表示が継続される。ステップS32またはS33において、メモリカードが装着されたと判断された場合(S32、S33:YES)、処理はステップS34に進む。
【0112】
メモリカードが装着されたと判断された場合、装着されたメモリカードの種類が、第1〜第4の装着検出端子40〜43からの装着検出信号に従って検出され、RAM63に一時的に記憶される(S34)。また、メモリカードが装着された挿入口も、第1〜第4の装着検出端子40〜43からの装着検出信号に従って検出され、RAM63に一時的に記憶される(S35)。そして、装着されたメモリカードの種類情報と、メモリカードが装着された対応関係にある挿入口の位置情報とが、図8の「装着後の表示」の欄に示す色彩にて点灯表示される(S36、S37)。たとえば、ユーザが第2のメモリカード21である「メモリー・スティック」を第2の挿入口31に装着した場合、種類情報KD2および位置情報PD2は、図8に示す緑色の点灯状態で表示される。さらに、「カード操作キー」の表示情報CKD1,CKD2が表示される。メモリカードの選択および装着が完了すると、処理は図10に示すステップS13に進み、カード選択モードを保持するか、またはカード操作モードに移行するかが、ステップS13において判断される。
【0113】
(3)装着後の他のメモリカードの選択
図15Cに示すように、種類情報KD2と第2の挿入口31の位置情報PD2とが緑色で点滅状態にある間に、「メモリー・スティックを挿入して下さい」のメッセージに従って、ユーザが第2のメモリカード21を装着すると、種類情報KD2と位置情報PD2とが緑色で点灯状態になる。また、図15Dに示すように、「メモリー・スティックを検出しました」のメッセージと、「カード操作キー」の表示情報CKD1、CKD2とが、第1および第2の表示領域68A、68Bにそれぞれ表示される。表示情報CKD1、CKD2は、戻しキーの表示情報RKDと同様に、紫色で点灯表示される。
【0114】
第2のメモリカード21が装着された後、図10のステップ13においてカード操作キーが入力されていないと判断され(S13:NO)、ステップS10およびステップS11(判断「NO」)を介して、カード選択モードが実行される状態になる(S12)。この状態において、ユーザが、新たなメモリカードを選択するために、その新たなメモリカードの種類情報の表示位置に接触した場合、図11に示すステップS20において、新たなメモリカードが選択されたかが判断される。この結果、メモリカードが選択されたと判断され(S20:YES)、新たなメモリカードに関して、ステップS21〜S28が実行される。
【0115】
たとえば、ユーザが、図15Dに示すように、第1のメモリカード20である「CFカード」の種類情報KD1の表示位置に接触すると、種類情報KD1が、図8に示す黒色の点灯表示から赤色の点滅表示に変化し(S26)、挿入口の位置情報PD2は拡大された状態を維持して表示される(S27)。そして、図15Eに示すように、種類情報KD2および位置情報PD2が緑色で点灯表示されている状態に加えて、種類情報KD1および位置情報PD1が赤色で点滅表示する(S28)。このとき、「CFカードを挿入して下さい」のメッセージが第1および第2の表示領域68A、68Bに表示される。ユーザは、図15Dに示す表示状態から、第2のメモリカード21である「メモリー・スティック」が装着済みであることと、第1のメモリカード20である「CFカード」が選択済みでありかつ未装着であることを容易に認識することができる。
【0116】
(4)挿入口の選択
図13を参照して挿入口の選択動作を説明する。図15Aに示す初期カード処理画面の第2の表示領域68Bにおいて、ユーザがいずれかの挿入口の配置位置を表す外観情報FDの表示位置に接触することにより、ステップ20においてメモリカードが選択されていないと判断されるので(S20:NO)、挿入口の周辺が選択されたか否かが判断される(S38)。挿入口の周辺とは、例えば、図6Aに示す第1〜4の挿入口の座標位置により表示される領域を全てあわせた領域である。選択されていない場合(S38:NO)、メモリカードが装着されたかが判断される(S39)。装着されていない場合(S39:NO)、ユーザは何も操作をしていないことになるから、処理は接続部REを介して図10に示すステップS10に戻り、初期カード処理画面の表示が維持される。メモリカードが装着された場合(S39:YES)、処理は図12に示すステップS34に進み、前述したようにメモリカードおよび挿入口の表示が所定の色彩の点灯状態に変化する(S36、S37)。
【0117】
たとえば、ユーザが、初期カード処理画面の第2の表示領域68Bにおいて、第1の挿入口30の配置位置を表す外観情報の表示位置に接触した場合、ステップS38において、第1の挿入口30と対応関係にある第1のメモリカード20である「CFカード」が選択されたと判断される(S38:YES)。この結果、図15Fに示すように、「CFカードが選択されました」のメッセージが第1および第2の表示領域68A、68Bに表示される。続いて、第2の表示領域68Bにおいて、挿入口の表示が拡大されて表示される(S40)。
【0118】
挿入口の拡大表示状態において、戻しキーの入力があったかが判断される(S41)。戻しキーの入力があった場合(S41:YES)、処理は図11に示すステップS20に戻り、メモリカードの選択があるかが判断される。戻しキーの入力がない場合(S41:NO)、挿入口の拡大表示状態において、ユーザが所望の挿入口の位置情報の表示位置に接触することにより、挿入口が選択されたかが判断される(S42)。選択されていない場合(S42:NO)、処理はステップS41に戻る。選択された場合(S42:YES)、メモリカードが装着された挿入口があるかが判断される(S43)。詳細には、RAM63に装着済みの挿入口の情報が記憶されているかが判断される。装着された挿入口がある場合(S43:YES)、選択された挿入口がRAM63に記憶されたすでに装着された挿入口と同じかが判断される(S44)。同じである場合(S44:YES)、ユーザがすでに装着された挿入口を誤って選択したことになるから、拒否音が出力される(S45)。装着された挿入口がない場合(S43:NO)、選択された挿入口がRAM63に記憶されたすでに選択された挿入口と同じかが判断される(S46)。同じである場合(S46:YES)、ユーザはすでに選択された挿入口を誤って再度選択したことになるから、拒否音が出力される(S45)。
【0119】
ステップS44またはS46において、同じでないと判断された場合(S44、S46:NO)、選択された挿入口がRAM63に一時記憶される(S47)。続いて、選択された挿入口の位置情報および対応関係にあるメモリカードの種類情報が、所定の色彩にて点滅表示される(S48、S49)。たとえば、ユーザが、第1の挿入口30の位置情報PD1の表示位置に接触すると、図15Gに示すように、位置情報PD1が、図8に示す黒色の点灯状態から赤色の点滅状態に変化する。そして、図15Hに示すように、第1の挿入口30と対応関係にある「CFカード」の種類情報KD1が、黒色の点灯状態から赤色の点滅状態に変化する。この場合、「CFカードを挿入して下さい」のメッセージが表示される。ユーザは、点滅表示から、挿入口と対応関係にあるメモリカードを容易に知ることができ、メモリカードの装着が容易かつ確実となる。
【0120】
選択された挿入口をRAM63に一時的に記憶するステップS47は、本発明の装着記憶部の一例である。選択された挿入口がすでに選択された挿入口と同じかを判断するステップS46は、本発明の第1の装着選択判別部の一例である。拒否音を出力するステップS45は、本発明の報知部の一例である。選択された挿入口がすでに装着された挿入口と同じかを判断するステップS44は、本発明の第2の装着選択判別部の一例である。
【0121】
選択された挿入口が点滅表示されると、処理は接続部RDを介して図11に示すステップS29に進み、戻しキーの入力があったかが判断され、戻しキーの入力がなければ(S29:NO)、戻しキー以外のキーの入力があったかが判断される(S31)。ユーザが、新たな挿入口を選択するために、新たな挿入口の位置情報の表示位置に対応するマトリックススイッチ67上のスイッチ領域を操作した場合、ステップS31において、戻しキー以外のキー入力があったと判断される(S31:YES)。その後、処理は、図11に示すステップS20に戻り、接続部RBを介して図13に示すステップS38に進む。この結果、新たな挿入口の選択動作が、上述のステップS38〜S49の実行により実行される。異なる挿入口の選択が繰り返し実行されることから、先に選択された第1の挿入口30の位置情報PD1および対応関係にある「CFカード」の種類情報KD1が赤色で点滅表示されると共に、新たに選択された挿入口の位置情報および対応関係にある種類情報が、図8に示すいずれかの色彩で点滅表示される。これにより、ユーザは、メモリカードを装着する前であっても、複数種類の挿入口をまとめて選択することができ、迅速且つ効率的に挿入口の選択操作を行うことができる。
【0122】
(5)装着後の挿入口の選択
選択された挿入口の位置情報PD1および対応関係にあるメモリカードの種類情報KD1が、図15Hに示すように、赤色で点滅表示されている間(S48、S49)に、ユーザがいずれのキー入力もしなければ、処理は、図13に示す接続部RDを介して図11に示すステップS29およびS31に進む。これらのステップS29、S31では、キー入力がないと判断される(S29、S31:NO)。その後、処理は、接続部RCを介して図12に示すステップS32に進む。
【0123】
ユーザが、図15Hに示す「CFカードを挿入して下さい」のメッセージに従って、「CFカード」である第1のメモリカード20を第1の挿入口30に装着すると、ステップS32〜S37が順次実行される。すなわち、装着されたメモリカードの種類が、検出されてRAM63に一時的に記憶され(S34)、メモリカードが装着された挿入口が、検出されてRAM63に一時的に記憶される(S35)。そして、図15Iに示すように、「CFカードが検出されました」のメッセージと、「カード操作キー」の表示情報CK1、CK2が表示されると共に、位置情報PD1および種類情報KD1が、赤色の点滅表示から赤色の点灯表示に変化する(S36、S37)。カード選択モードが一旦終了した後、処理は図10に示すステップS13に進む。カード操作キーの入力および戻しキーの入力がなければ(S13、S10:NO)、初期カード処理画面が表示された状態(S10)で、再度、カード選択モードが実行される(S12)。ここで、ステップS13はカード操作キーの入力がないと判断したときカード選択モードを再度実行させることから、ステップS13およびこのステップを実行するCPU61は、本発明の媒体選択モードの設定を保持するモード設定制御部の一例である。
【0124】
第1の挿入口30以外の他の挿入口を選択するために、初期カード処理画面の第2の表示領域68Bにおいて、ユーザが、挿入口の配置位置を表す外観情報FDの表示位置に接触した場合、カード選択モードの再度の実行により、処理は図11に示すステップS20に進み、メモリカードが選択されていないと判断され(S20:NO)、処理は接続部RBを介して図13に示すS38に進む。挿入口の周辺が選択されたと判断され(S38:YES)、挿入口が拡大して表示される(S40)。挿入口の拡大表示画面では、すでに第1のメモリカード20が装着されていることから、カード操作キーが表示されると共に、位置情報PD1および種類情報KD1が赤色で点灯表示されている。この拡大表示状態において、ユーザが、他の挿入口として第4の挿入口33を選択するために、位置情報PD4の表示位置に接触した場合、ステップS41〜S46の処理が実行された後に、新たに選択された第4の挿入口33がRAM63に一時的に記憶される(S47)。続いて図15Jに示すように、第4の挿入口33の位置情報PD4と、対応関係にある第4のメモリカード23である「SDカード」の種類情報KD4とが、黒色の点灯表示から図8に示す黄色の点滅表示に変化する(S48、S49)。この点滅表示状態において、「SDカードが選択されました」のメッセージが表示される。その後、処理は、前述の挿入口の選択処理と同様に、接続部RDを介して図11に示すステップS29に進む。
【0125】
(カード操作モード)
図14を参照してカード操作モードについて説明する。カード選択モードにおいて、メモリカードが装着された場合、表示制御部70は、液晶表示部5にカード操作キーの表示情報CKD1、CKD2を表示させる。ユーザが、このカード操作キーの表示情報に接触した場合、図10に示すステップS13において、カード操作キーの入力が判断され(S13:YES)、カード操作モードが実行される(S14)。
【0126】
図14において、複数のメモリカードの装着を検出したかが判断される(S50)。詳細には、RAM63に装着済みのメモリカードの種類を表す情報が複数記憶されているかが判断される。複数のメモリカードが装着されている場合(S50:YES)、カード指定画面が液晶表示部5に表示される(S51)。このカード指定画面は、「メモリカードを指定して下さい」のメッセージを表示し、装着されているメモリカードが装着されていないメモリカードと区別できるように、4種類のメモリカードに関して名称を表す名称情報とその形状を表す形象情報とからなる表示情報AD1〜AD4を表示する。たとえば、本実施形態において第1および第2のメモリカード20、21が装着されている場合には、図16Aに示すように、第1のメモリカード20である「CFカード」に関する表示情報AD1が赤色で点灯表示され、第2のメモリカード21である「メモリー・スティック」に関する表示情報AD2が緑色で点灯表示される。装着されていない第3および第4のメモリカード22、23に関する表示情報AD3、AD4は、黒色で点灯表示される。
【0127】
ユーザが、装着されている複数のメモリカードのいずれかの表示情報の表示位置に接触することにより、1つのメモリカードを指定したかが判断される(S52)。指定していなければ(S52:NO)、ステップS51が継続して実行される。ステップS50において複数のメモリカードの装着が検出されなかった場合(S50:NO)、およびステップS52において1つのメモリカードが選択された場合(S52:YES)、動作モード選択画面が液晶表示部5に表示される(S53)。本実施形態では、前述した種類情報に関連して形成されるスイッチ領域と同様に、装着されたメモリカードの表示情報AD1、AD2の表示位置を表す座標位置に従ってマトリックススイッチ67上にユーザの操作可能なスイッチ領域が形成される。この表示情報AD1、AD2に関連して形成されるスイッチ領域が、本発明の媒体指定部の一例である。
【0128】
動作モード選択画面は、装着された1つのメモリカードまたは指定された1つのメモリカードについて、カード操作動作である印刷処理動作と表示処理動作とのいずれかの動作モードを選択するようにユーザに知らせる液晶表示部68の表示画面である。この動作モード選択画面は、図16Bに示すように、カード操作処理の対象となるメモリカードの名称と「動作モードを選択して下さい」のメッセージとを表示すると共に、プリンタ部2による印刷処理を選択する選択領域を表す表示情報PTDと、液晶表示部68による表示処理を選択する選択領域を表す表示情報DPDとを表示する。図16Bに示す画面は、ユーザが「CFカード」を指定した場合に、カード操作処理の対象となるメモリカードとして「CFカード」の名称を液晶表示部68に表示している画面である。これらの表示情報PTD、DPDについても、前述した種類情報に関して形成されるスイッチ領域と同様に、マトリックススイッチ67上にユーザの操作可能なスイッチ領域が形成される。
【0129】
ユーザが表示情報PTD、DPDのいずれかの表示位置に接触することにより、動作モードを選択したかが判断される(S54)。表示情報PTDの表示位置が接触されれば、印刷処理が実行され(S55)、表示情報DPDの表示位置が接触されれば、表示処理が実行される(S56)。その後、未指定のメモリカードがあるかが判断される(S57)。未指定のメモリカードがあれば(S57:YES)、処理はステップS51に戻り、カード指定画面で未指定の装着されているメモリカードが対応する色彩で点灯表示される。前述したように、ユーザは所望のメモリカードの表示情報の表示位置を接触することによりメモリカードを指定することができ、この指定したメモリカードについて印刷処理または表示処理を選択することができる。本実施形態のカード操作モードは、メモリカードに記憶された情報に対して印刷または表示という情報処理を施すモードであり、本発明の情報処理モードの一例である。
【0130】
一方、ステップ57において、未指定のメモリカードがない場合(S57:NO)、図14に示すカード操作モードの実行が終了する(図10、S14)。このようにして、図10に示すカード処理ルーチンは終了し、処理は図9に示すステップS1に戻り、初期画面が液晶表示部68に表示される。
【0131】
[第2の実施形態]
次に、本発明の情報処理装置を複合機に適用した第2の実施形態について、添付図面を参照して説明する。第2の実施形態は、挿入口の配置状態と、メモリカードと挿入口との対応関係とにおいて第1の実施形態と相違し、他の構成は第1の実施形態と同じであるので、同じ構成については同じ番号または記号を付して説明する。
【0132】
(挿入口の配置状態)
図17は、複合機1のフレームに設けられた装着平面11を拡大して示している。4種類のメモリカード20〜23を装着するために、4つの挿入口130〜133が装着平面11にまとめて配置されている。最も幅の広い第1の挿入口130は第1のメモリカード20を装着するために設けられ、2番目に幅の広い第4の挿入口133は第3のメモリカード22および第4のメモリカード23を装着するために第1の挿入口130の直ぐ下方に設けられ、3番目に幅の広い第3の挿入口132は第3のメモリカード22を装着するために第4の挿入口133の直ぐ下方に設けられている。これらの挿入口130、133、132は近接して配置されている。最も幅の狭い第2の挿入口131は第2のメモリカード21を装着するために設けられ、他の挿入口130、133、132から離れて配置されている。これらの挿入口130〜133は、本発明の装着部の一例である。
【0133】
種類情報KD1〜KD4および位置情報PD11〜PD14の表示位置に対応するマトリックススイッチ67上の座標位置は、第1の実施形態の座標記憶部62Bと同様に、ROM62中の座標記憶部に記憶されている。
【0134】
(メモリカードと挿入口との対応関係)
第1の実施形態では、メモリカードと挿入口との対応関係は1対1の関係であったが、第2の実施形態では、メモリカードと挿入口との対応関係は1対複数の関係にある。詳細には、第1、第2および第4のメモリカード20、21、23は第1、第2および第4の挿入口130、131、133とそれぞれ1対1の対応関係にあり、これらのメモリカード20、21、23の各々が装着可能な挿入口は1つに限られている。一方、第3のメモリカード22は、第3の挿入口132および第4の挿入口133と対応関係にある。この結果、第3のメモリカード22は、第3の挿入口132と第4の挿入口133とのいずれにも装着可能である。
【0135】
メモリカードと挿入口との対応関係は、液晶表示部68の表示画面上またはマトリックススイッチ67上の領域において、メモリカードの座標位置と挿入口の座標位置とを対応付けするものである。対応関係は、第1の実施形態の対応テーブル記憶部62Cと同様に、ROM62中の対応テーブル記憶部に記憶されている。図18Aは、メモリカードが選択された場合のメモリカードの座標位置と挿入口の座標位置との対応関係を示している。たとえば、第1のメモリカード20と第1の挿入口130との対応関係は、メモリカードの座標位置「(x9,y9)〜(x10,y10)」と挿入口の座標位置「(x100,y100)〜(x101,y101)」とを対応付けるもので、1対1の対応関係である。しかし、第3のメモリカード22と第3の挿入口132および第4の挿入口133との対応関係は、メモリカードの座標位置「(x13,y13)〜(x14,y14)」と、挿入口の座標位置「(x105,y105)〜(x106,y106)」および挿入口の座標位置「(x107,y107)〜(x108,y108)」とを対応付けるものである。
【0136】
図18Bは、挿入口が選択された場合のメモリカードの座標位置と挿入口の座標位置との対応関係を示している。たとえば、第1の挿入口130と第1のメモリカード20との対応関係は、挿入口の座標位置「(x100,y100)〜(x101,y101)」とメモリカードの座標位置「(x9,y9)〜(x10,y10)」とを対応付けるもので、1対1の対応関係である。しかし、第4の挿入口133と第3のメモリカード22および第4のメモリカード23との対応関係は、挿入口の座標位置「(x107,y107)〜(x108,y108)」と、メモリカードの座標位置「(x13,y13)〜(x14,y14)」およびメモリカードの座標位置「(x15,y15)〜(x16,y16)」とを対応付けるものである。
【0137】
図19Aは、液晶表示部68の第2の表示領域68Bが挿入口の配置位置を拡大して表示する拡大表示状態において、ユーザが「xDカード」である第3のメモリカード22を選択した場合の表示画面を示している。図19Bは、拡大表示状態において、ユーザが第4の挿入口133を選択した場合の表示画面を示している。第1〜第4のメモリカード20〜23の種類情報KD1〜KD4は、第1の実施形態と同様に、第1の表示領域68Aに表示される。しかし、第1〜第4の挿入口130〜133の配置位置は第1の実施形態と異なることから、これらの挿入口の位置情報PD11〜PD14も第1の実施形態と異なる。
【0138】
ユーザが第3のメモリカード22である「xDカード」の種類情報KD3の表示位置に接触した場合、図18Aに示すように、種類情報KD3が図8に示すように黒色の点灯表示から青色の点滅表示に変化する。さらに、図19Aに示すように対応関係がある第3の挿入口132の位置情報PD13および第4の挿入口133の位置情報PD14が、図8に示すように黒色の点灯表示から青色の点滅表示および黄色の点滅表示に変化する。このとき、種類情報KD3と位置情報PD13およびPD14の対応関係が明確になるように、対応関係のある情報KD3、PD13、PD14を同じ色で表示してもよい。このように、同じ色で表示すると、ユーザは、メモリカードの種類と挿入口の位置関係を一目で確認することができる。ユーザは、位置情報の点滅表示を見て、第3の挿入口132または第4の挿入口133のいずれかに「xDカード」である第3のメモリカード22を装着することができる。
【0139】
ユーザが第4の挿入口132の位置情報PD13の表示位置に接触した場合、図18Bに示すように、位置情報PD14が図8に示すように黒色の点灯表示から黄色の点滅表示に変化し、図19Bに示すように対応関係がある第3のメモリカード22の種類情報KD3および第4のメモリカード23の種類情報KD4が、図8に示すように黒色の点灯表示から青色の点滅表示および黄色の点滅表示に変化する。このとき、位置情報PD13と種類情報KD3およびKD4の対応関係が明確になるように、対応関係のある情報PD13、KD3、KD4を同じ色で表示してもよい。このように、同じ色で表示すると、ユーザは、メモリカードの種類と挿入口の位置関係を一目で確認することができる。ユーザは、種類情報の点滅表示を見て、第3のメモリカード22または第4のメモリカード23のいずれかを第4の挿入口133に装着することができる。
【0140】
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。以下に、変形例の一例について説明する。
【0141】
(1)本実施形態では、外部記憶媒体の一例として、コンパクトフラッシュ(登録商標)などの小型サイズのメモリカードが使用されている。この構成に代えて、CD−ROMやPCカードなどの大型サイズの記憶媒体が使用されてもよい。
(2)本実施形態では、カード選択モードにおいて液晶表示部68の表示画面が第1および第2の表示領域の2つの領域に分割される構成である。この構成に代えて、第1および第2の表示領域以外に、メモリカードの装着方法の案内情報や各種のキーの表示情報を表示する第3の表示領域が液晶表示部68の表示画面に形成されてもよい。
(3)本実施形態では、使用可能な4種類のメモリカードの全てが、液晶表示部68の表示画面に一度に表示されている。この構成に代えて、ユーザが、4種類のメモリカードの中から表示画像をスクロールさせて1つの所望のメモリカードを選択し、この選択されたメモリカードの種類情報と、対応関係にある挿入口の位置情報とが液晶表示部68の第1および第2の表示領域に表示され、選択されていない他のメモリカードの種類情報は液晶表示部68に表示されないように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】第1の実施形態の複合機1の外観構成を示す斜視図である。
【図2】挿入口が配置された装着平面11およびメモリカード20〜23を示す拡大図である。
【図3】複合機1の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】外観表示状態における液晶表示部68の表示画面を示す拡大図である。
【図5】拡大表示状態における液晶表示部68の表示画面を示す拡大図である。
【図6A】外観表示状態の表示画像とマトリックススイッチ67上の座標位置との関係を示す図である。
【図6B】拡大表示状態の表示画像とマトリックススイッチ67上の座標位置との関係を示す図である。
【図7A】外観表示状態におけるメモリカードと挿入口との対応関係を示す図である。
【図7B】拡大表示状態におけるメモリカードと挿入口との対応関係を示す図である。
【図8】メモリカードまたは挿入口の選択前および選択後、メモリカードの装着後における表示画像の表示状態の内容を示す図である。
【図9】主制御ルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図10】カード処理ルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図11】カード選択モードにおけるメモリカードの選択処理を示すフローチャートである。
【図12】カード選択モードにおけるメモリカードの装着処理を示すフローチャートである。
【図13】カート選択モードにおける挿入口の選択処理を示すフローチャートである。
【図14】カード操作モードの処理を示すフローチャートである。
【図15A】液晶表示部68の初期カード処理画面を示す図である。
【図15B】第2のメモリカード21が選択されたときに種類情報KD2の点滅が開始された状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15C】拡大表示状態において種類情報KD2と位置情報PD2とが点滅している状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15D】第2のメモリカード21が装着された後に第1のメモリカード20が選択されたときに種類情報KD1の点滅が開始された状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15E】第2のメモリカード21が装着された後に第1のメモリカード20が選択されたときに種類情報KD1と位置情報PD1とが点滅している状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15F】外観表示状態において挿入口の配置位置周辺が選択された状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15G】拡大表示状態において第1の挿入口30が選択されたときに位置情報PD1の点滅が開始された状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15H】位置情報PD1と種類情報KD1とが点滅している状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15I】第1のメモリカード20が装着されたときに位置情報PD1および種類情報KD1が点灯表示に変化した状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図15J】第1のメモリカード20が装着された後に第4の挿入口33が選択されたときに位置情報PD4と種類情報KD4とが点滅している状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図16A】第1および第2のメモリカード20、21が装着されたときに表示情報AD1、AD2が点滅している状態を表示する液晶表示部68のカード指定画面を示す図である。
【図16B】第1のメモリカード20が指定されたときに表示情報PTD、DPDを表示する液晶表示部68の動作モード選択画面を示す図である。
【図17】第2の実施形態において挿入口が配置された装着平面11およびメモリカード20〜23を示す拡大図である。
【図18A】メモリカードが選択された場合におけるメモリカードと挿入口との対応関係を示す図である。
【図18B】挿入口が選択された場合におけるメモリカードと挿入口との対応関係を示す図である。
【図19A】第3のメモリカード22が選択されたときに、種類情報KD3と位置情報PD13、PD14とが点滅している状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【図19B】第4の挿入口133が選択されたときに、位置情報PD14と種類情報KD3、KD4とが点滅している状態を表示する液晶表示部68の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0143】
1 複合機(情報処理装置の一例)
20〜23 第1〜第4のメモリカード(外部記憶媒体の一例)
30〜33 第1〜第4の挿入口(装着部の一例)
62C 対応テーブル記憶部(対応記憶部の一例)
67 マトリックススイッチ(媒体選択部の一例)
68 液晶表示部(表示部の一例)
68A 第1の表示領域
68B 第2の表示領域
KD1〜KD4 種類情報
PD1〜PD4 位置情報
69 表示制御部(表示制御部の一例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部と、
前記外部記憶媒体の種類を表す種類情報を表示する第1の表示領域と、前記装着部の配置位置を表す位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成することが可能な表示部と、
前記外部記憶媒体の種類と前記装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する対応記憶部と、
前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択するために操作可能な媒体選択部と、
前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに前記第1の表示領域に前記選択された外部記憶媒体の種類情報を表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記第2の表示領域に前記特定された装着部の位置情報を表示させる表示制御部とを備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の外部記憶媒体の複数の種類情報を前記第1の表示領域に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記選択された外部記憶媒体の種類情報を、他の外部記憶媒体の種類情報と異なる表示状態で前記第1の表示領域に表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の装着部の複数の位置情報を前記第2の表示領域に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記特定された装着部の位置情報を、他の装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第2の表示領域に表示させる請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の外部記憶媒体の複数の種類情報を前記第1の表示領域に連続的に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記選択された外部記憶媒体の種類情報のみを前記第1の表示領域に断続的に表示させる請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記複数の装着部の複数の位置情報を前記第2の表示領域に連続的に表示させ、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記特定された装着部の位置情報のみを前記第2の表示領域に断続的に表示させる請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記種類情報は、前記外部記憶媒体の種類名を表す名称情報および前記外部記憶媒体の形状を表す形象情報の少なくとも1つを含む情報である請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記位置情報は、前記装着部の形状と配置位置とを表す情報である請求項1乃至6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記対応記憶部は、前記外部記憶媒体の各種類に関して前記装着部の配置位置との対応関係を少なくとも1つ記憶する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記各外部記憶媒体が前記各装着部に装着されたか否かを検出する検出部を備え、
前記表示制御部は、前記検出部が前記外部記憶媒体の前記装着部への装着を検出したときに、検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報を、検出前に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第1および第2の表示領域に表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記検出部が前記外部記憶媒体の前記装着部への装着を検出したときに、検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報を、検出前に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる色で前記第1および第2の表示領域に表示させる請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報の色と、その外部記憶媒体と対応関係にあり前記検出後に表示される装着部の位置情報の色とを、同じ色にして前記第1および第2の表示領域に表示させる請求項9又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報の色を、前記各外部記憶媒体ごとに異ならせて前記第1の表示領域に表示させ、前記検出後に表示される装着部の位置情報の色を、前記各装着部ごとに異ならせて前記第2の表示領域に表示させる請求項9乃至11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第2の表示領域は、装置フレームの外観とその装置フレーム上に配置された前記複数の装着部の配置場所とを表示する外観表示状態と、前記複数の装着部の配置場所を拡大して表示する拡大表示状態とのいずれかに変更可能である請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択される前には、前記第2の表示領域を前記外観表示状態に設定し、前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記第2の表示領域を前記外観表示状態から前記拡大表示状態に切り換える請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記媒体選択部により選択された外部記憶媒体の種類を一時記憶する種類記憶部と、
前記選択された外部記憶媒体が前記装着部に装着されたか否かを検出する検出部と、
前記検出部が前記選択された外部記憶媒体の装着部への装着を検出する前に、前記種類記憶部に記憶された種類と同じ種類の外部記憶媒体が前記媒体選択部により選択されたか否か判別する第1の種類選択判別部と、
前記種類選択判別部により同じ種類の外部記憶媒体が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記装着部に装着された前記外部記憶媒体の種類を検出する検出部と、
前記検出部により検出された外部記憶媒体の種類と同じ種類の外部記憶媒体が前記媒体選択部により選択されたか否か判別する第2の種類選択判別部と、
前記種類選択判別部により同じ種類の外部記憶媒体が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備える請求項1又は15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記複数の装着部の中から所望の装着部を選択するために操作可能な装着選択部を備え、
前記表示制御部は、前記装着選択部により所望の装着部が選択されたときに、前記第2の表示領域に前記選択された装着部の位置情報を表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された装着部の配置位置に対応する前記外部記憶媒体の種類を特定して、前記第1の表示領域に前記特定された外部記憶媒体の種類情報を表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記装着選択部により選択された装着部を一時記憶する装着記憶部と、
前記外部記憶媒体が前記選択された装着部に装着されたか否かを検出する検出部と、
前記検出部が前記選択された装着部への外部記憶媒体の装着を検出する前に、前記装着記憶部に記憶された装着部と同じ装着部が前記装着選択部により選択されたか否か判別する第1の装着選択判別部と、
前記装着選択判別部により同じ装着部が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備える請求項17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記外部記憶媒体が装着された前記装着部を検出する検出部と、
前記検出部により検出された装着部と同じ装着部が前記装着選択部により選択されたか否か判別する第2の装着選択判別部と、
前記装着選択判別部により同じ装着部が選択されたと判別されたとき、エラー警告を行う報知部とを備える請求項17又は18に記載の情報処理装置。
【請求項20】
複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部と、
前記外部記憶媒体の種類を表す種類情報を表示する第1の表示領域と、前記装着部の配置位置を表す位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成することが可能な表示部と、
前記外部記憶媒体の種類と前記装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する対応記憶部と、
前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択するために操作可能な媒体選択部と、
前記媒体選択部による前記外部記憶媒体の選択を可能にする媒体選択モードと、その媒体選択モードを解除して前記外部記憶媒体に記憶された情報を処理する情報処理モードとのいずれかを設定するモード設定部と、
前記媒体選択モードにおいて前記媒体選択部により所望の外部記憶媒体が選択されたときに前記第1の表示領域に前記選択された外部記憶媒体の種類情報を表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記第2の表示領域に前記特定された装着部の位置情報を表示させる表示制御部と、
前記第1の表示領域に表示された種類情報の外部記憶媒体が前記第2の表示領域に表示された位置情報の装着部に装着されたことを検出する検出部と、
前記検出部により装着が検出され、かつ前記モード設定部により前記情報処理モードが設定されないとき、前記媒体選択モードの設定を保持するモード設定制御部とを備える情報処理装置。
【請求項21】
前記モード設定部は、前記媒体選択モードを設定するために操作可能な第1の設定操作部と、前記情報処理モードを設定するために操作可能な第2の設定操作部とを有する請求項20に記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記表示制御部は、前記検出部が前記外部記憶媒体の前記装着部への装着を検出したときに、検出後に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報を、検出前に表示される外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第1および第2の表示領域に表示させ、
前記モード設定制御部により前記媒体選択モードの設定が保持されている間、前記表示制御部は、前記検出後の外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報の表示を保持し、前記媒体選択部により新たに選択された外部記憶媒体の種類情報およびその外部記憶媒体と前記対応関係にある装着部の位置情報を、前記検出後の外部記憶媒体の種類情報および装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第1および第2の表示領域に表示させる請求項20に記載の情報処理装置。
【請求項23】
複数種類の外部記憶媒体がその対応関係にある複数の装着部に装着されたことが前記検出部により検出され、かつ前記モード設定部により前記情報処理モードが設定されたとき、前記装着された複数種類の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を指定するために操作可能な媒体指定部を備えた請求項20に記載の情報処理装置。
【請求項24】
複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部と、
前記複数の外部記憶媒体の種類をそれぞれ表す複数の種類情報を表示する第1の表示領域と、前記複数の装着部の配置位置をそれぞれ表す複数の位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成することが可能な表示部と、
前記複数の外部記憶媒体の種類と前記複数の装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する対応記憶部と、
前記第1の表示領域における複数の種類情報の表示位置に関連してそれぞれ形成された複数の種類スイッチ領域を有し、前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択するためにその所望の外部記憶媒体の種類情報の表示位置に関連した種類スイッチ領域を操作することが可能な媒体選択部と、
前記種類スイッチ領域の操作により所望の外部記憶媒体が選択されたときに、前記選択された外部記憶媒体の種類情報を、他の外部記憶媒体の種類情報と異なる表示状態で前記第1の表示領域に表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記特定された装着部の位置情報を、他の装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第2の表示領域に表示させる表示制御部とを備える情報処理装置。
【請求項25】
前記第2の表示領域における前記複数の装着部の複数の位置情報の表示位置に関連してそれぞれ形成される複数の位置スイッチ領域を有し、前記複数の装着部の中から所望の装着部を選択するためにその所望の装着部の位置情報に関連した位置スイッチ領域を操作することが可能な装着選択部を備え、
前記表示制御部は、前記位置スイッチ領域の操作により所望の装着部が選択されたときに、前記選択された装着部の位置情報を、他の装着部の位置情報と異なる表示状態で前記第2の表示領域に表示させ、前記対応記憶部に記憶された対応関係に基づいて前記選択された装着部の配置位置に対応する前記外部記憶媒体の種類を特定して、前記特定された外部記憶媒体の種類情報を、他の外部記憶媒体の種類情報と異なる表示状態で前記第1の表示領域に表示させる請求項24に記載の情報処理装置。
【請求項26】
前記第2の表示領域は、装置フレームの外観とその装置フレーム上に配置された前記複数の装着部の配置場所とを表す外観情報を表示する外観表示状態と、前記複数の装着部の配置場所を拡大して表示する拡大表示状態とのいずれかに変更可能であり、
前記装着選択部は、前記外観表示状態にある前記第2の表示領域における前記複数の装着部の配置場所を表す外観情報の表示位置に関連して形成される操作可能な場所スイッチ領域を有し、
前記表示制御部は、前記場所スイッチ領域の操作により、前記外観表示状態から前記拡大表示状態に前記第2の表示領域を切り換える請求項25に記載の情報処理装置。
【請求項27】
複数の外部記憶媒体が着脱可能に装着される複数の装着部を備えた情報処理装置に使用されるコンピュータに、
前記外部記憶媒体の種類を表す種類情報を表示する第1の表示領域と、前記装着部の配置位置を表す位置情報を表示する第2の表示領域とを1つの表示画面上に形成する機能と、
前記外部記憶媒体の種類と前記装着部の配置位置との間の対応関係を記憶する機能と、
前記複数の外部記憶媒体の中から所望の外部記憶媒体を選択する機能と、
前記所望の外部記憶媒体が選択されたときに前記第1の表示領域に前記選択された外部記憶媒体の種類情報を表示させ、前記記憶された対応関係に基づいて前記選択された外部記憶媒体の種類に対応する前記装着部の配置位置を特定して、前記第2の表示領域に前記特定された装着部の位置情報を表示させる機能と、
を実現させる情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図15F】
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【図15G】
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【図15H】
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【図15I】
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【図15J】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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