説明

情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラム

【課題】遊技媒体を複数の遊技者で共有使用できるようにする。
【解決手段】遊技媒体収納箱識別管理部61は、遊技媒体を収納する遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の所有者の個人IDを取得し、生体情報取得部105は、遊技媒体を使用して遊技台を動作させようとする遊技者を特定する情報を取得し、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の所有者が、これから遊技を使用としている遊技者と一致するか否かを問合せ、遊技台状態管理部132は、所有者問合結果に基づいて、所有者と遊技者とが一致する場合、遊技媒体で所定の装置を動作可能な状態に制御する。本発明は、遊技店において適用することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、情報処理システム並びにプログラムに関し、特に、遊技媒体を複数の遊技者により共有できるようにした情報処理装置および方法、情報処理システム並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、パチンコ店またはパチスロ店などに代表される遊技店においては、遊技者それぞれが遊技により得た遊技媒体については、貸し借りといった共有を認めないことが多く、遊技者個人が遊技により得た遊技媒体を個別に遊技するか、または計数していた。
【0003】
そこで、遊技媒体を収納する収納容器に情報タグを固着させ、その玉収納容器を利用する遊技者のみが提供可能な遊技者情報を記録しておき、遊技者が遊技媒体を計数させようと、計数装置の所定の位置に収納容器を配置すると、そこに設けられた読み出し装置により情報タグに記録されている遊技者情報が読み出され、遊技者の個人情報が入力されると、計数装置が、情報タグに記録されていた遊技者情報と、計数装置に入力された遊技者の個人情報とを比較して、一致したときにだけ遊技媒体を計数するというものが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2005−342471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年の遊技店においては、遊技者同士が遊技媒体を自由に共有できるようにすることで、複数の友人同士で遊技を楽しめるサービスが提供されるようになってきている。
【0006】
すなわち、これまでのように、遊技媒体の共有を認めないようにすると、例えば、遊技者A,Bが一緒に来店して、同時に遊技を開始した場合、先に遊技者Bが遊技媒体を使い果たすと、遊技者Aが10000個を獲得していても、遊技者Bは遊技を継続できないことになるので、遊技者Aは、所持している遊技媒体を精算して、2人とも遊技店から退場することとなり、遊技店からしてみれば、折角来店した遊技者を2人とも帰してしまうことになっていた。
【0007】
そこで、例えば、図1の上段で示されるように、遊技者Aが遊技台で遊技することにより遊技媒体として10000個の遊技球を得たとする場合、遊技者Aが、遊技者Bに対して3000個の遊技球を貸与できるようにすることで、10000個の遊技球を、遊技者A,Bがそれぞれ7000個および3000個ずつ共有して遊技することが可能となり、仮に、遊技者A,Bが一緒に遊技店に来店して遊技を開始して、遊技者Bのみが自らの遊技媒体を全て失うことがあったとしても、これに併せて遊技者Aが遊技を止めずに、2人とも遊技を継続させることが可能となる。結果として、遊技店は2人の遊技者の退場を食い止めることが可能となるので、遊技者に放出した遊技媒体を回収するチャンスが得られる。また、逆に、遊技者にしてみれば、遊技者Bは、遊技が継続できるので、失った遊技媒体を回収できる可能性が得られ、遊技者Aに対して遊技球を返還することも可能となり、最終的に、一緒に来店した2人の遊技者が、それぞれ遊技媒体を獲得する可能性が得られる。
【0008】
ところが、上述した技術では、遊技媒体の計数時に収納容器の所有者本人の個人情報が提供されなければならず、仮に他の遊技者が利用していた収納容器に収納されている遊技媒体が遊技店内の正当な手続きにより譲り受けて共有していたとしても、盗難者と誤認されてしまうという恐れがあった。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、遊技媒体の共有などが正当に行われているか否かを正確に認識しつつ、遊技媒体を複数の遊技者により共有できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の側面の情報処理システムは、遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムであって、第1の情報処理装置が、前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得手段と、前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得手段と、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信手段と、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信手段と、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御手段とを含み、前記第2の情報処理装置が、前記所有者問合情報を受信する第2の受信手段と、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索手段と、前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索手段により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合手段と、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信手段とを含み、前記第3の情報処理装置が、前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答手段とを含む。
【0011】
前記収納容器には、前記収納容器を識別する収納容器識別情報と供に、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の個人IDを記憶する記憶手段を含ませるようにすることができ、前記第1の情報処理装置には、前記記憶手段に対して、前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の所有者個人IDを記憶させる、または記憶されている前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者個人IDを読み出す記録読出手段を含ませるようにすることができ、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記記録読出手段には、前記記憶手段に記憶されている所有者個人IDを、前記遊技者個人IDで更新して記憶させるようにすることができる。
【0012】
前記記録読出手段には、前記記憶手段に対して、前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の所有者個人IDを記憶させる、または記憶されている前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者個人IDを読み出すことができる状態であるか否かにより、前記収納容器が設置されたか否かを判定させるようにすることができる。
【0013】
前記記録読出手段が、前記収納容器が設置されていないと判定した場合、前記第1の情報処理装置には、前記所定の装置が遊技台の前記遊技媒体の発射装置である場合、前記遊技台における遊技媒体の収支情報を取得する収支取得手段と、前記収支取得手段により取得された収支情報に基づいて、前記収納容器に遊技媒体が収納されていない状態であるか否かを判定する空箱判定手段とをさらに含ませるようにすることができ、前記第2の情報処理装置には、前記収納容器を識別する収納容器識別IDに対応付けて、前記収納容器の所有者個人IDを格納する収納容器管理テーブルを管理する収納容器管理テーブル管理手段を含ませるようにすることができ、前記空箱判定手段により、前記収支取得手段により取得された収支情報に基づいて、前記収納容器に遊技媒体が収納されていない状態であると判定された場合、前記収納容器管理テーブル管理手段には、遊技媒体が収納されていない状態であると判定された収納容器の収納容器識別IDに対応する前記所有者個人IDを前記収納容器管理テーブルから削除させるようにすることができる。
【0014】
前記制御手段には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作不能な状態に制御させるようにすることができる。
【0015】
前記所定の装置は、遊技台における遊技媒体の発射装置とすることができ、前記制御手段には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記遊技台における遊技媒体の発射装置を、前記遊技媒体が発射できない状態に制御させるようにすることができる。
【0016】
前記所定の装置は、計数機におけるターンテーブルモータとすることができ、前記制御手段には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記計数機におけるターンテーブルモータを、前記遊技媒体の計数ができないように回転しない状態に制御させるようにすることができる。
【0017】
前記所定の装置は、計数機におけるシャッタとすることができ、前記制御手段には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記計数機におけるシャッタを、前記遊技媒体が受け付けられないように閉塞した状態に制御させるようにすることができる。
【0018】
前記遊技者特定情報は、前記遊技者の生体情報とすることができる。
【0019】
前記第1の情報処理装置には、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを示す所有者問合結果を表示する表示手段を含ませるようにすることができる。
【0020】
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、応答されてこなかったとき、前記第2の送信手段には、前記所有者が不在であることを示す情報を送信させるようにすることができ、前記第1の受信手段が、前記所有者問合情報に対応して、前記所有者が不在であることを示す情報を受信した場合、前記表示手段には、前記所有者が不在であることを表示させるようにすることができる。
【0021】
前記第3の情報処理装置には、前記所有者により休憩中である旨を受け付け、受け付けた状態を記憶する状態記憶手段を含ませるようにすることができ、前記状態記憶手段に記憶されている状態が、前記所有者が休憩中である場合、前記応答手段には、前記共有使用許諾問合結果の代わりに、前記所有者が休憩中である旨を応答させるようにすることができ、前記共有使用許諾問合結果の代わりに、前記所有者が休憩中である旨が応答されてきた場合、前記第2の送信手段には、前記所有者が休憩中である旨を送信させるようにすることができ、前記第1の受信手段が、前記所有者問合情報に対応して、前記所有者が休憩中である旨を示す情報を受信した場合、前記表示手段には、前記所有者が休憩中であることを表示させるようにすることができる。
【0022】
前記第3の情報処理装置は、携帯端末とすることができる。
【0023】
前記第3の情報処理装置は、遊技台周辺端末とすることができる。
【0024】
本発明の第1の側面の情報処理システムの情報処理方法は、遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置の情報処理方法が、前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得ステップと、前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得ステップと、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信ステップと、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信ステップと、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御ステップとを含み、前記第2の情報処理装置の情報処理方法が、前記所有者問合情報を受信する第2の受信ステップと、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索ステップと、前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索ステップの処理により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合ステップと、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合ステップの処理による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信ステップとを含み、前記第3の情報処理装置の情報処理方法が、前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップの処理により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答ステップとを含む。
【0025】
本発明の第1の側面のプログラムは、遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムを制御するプログラムであって、第1の情報処理装置を制御するコンピュータに、前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得ステップと、前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得ステップと、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信ステップと、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信ステップと、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御ステップとを含む処理を実行させ、前記第2の情報処理装置を制御するコンピュータに、前記所有者問合情報を受信する第2の受信ステップと、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索ステップと、前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索ステップの処理により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合ステップと、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合ステップの処理による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信ステップとを含む処理を実行させ、前記第3の情報処理装置を制御するコンピュータに、前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップの処理により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答ステップとを含む処理を実行させる。
【0026】
本発明の第2の側面の情報処理装置は、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得手段と、前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得手段と、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する送信手段と、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する受信手段と、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御手段とを含む。
【0027】
本発明の第3の情報処理装置は、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDである所有者個人IDおよび前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を受信する受信手段と、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索手段と、前記受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索手段により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合手段と、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する送信手段とを含む。
【0028】
本発明の第4の情報処理装置は、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDである所有者個人IDおよび前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報に基づき、前記遊技者と前記所有者とが一致しない場合、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答手段とを含む。
【0029】
本発明の第1の側面の情報処理システムおよび方法、並びにプログラムにおいては、遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムにおける、第1の情報処理装置により、前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDが所有者個人IDとして取得され、前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得され、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報が送信され、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果が受信され、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置が動作可能な状態に制御され、前記第2の情報処理装置により、前記所有者問合情報が受信され、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDが遊技者個人IDとして検索され、受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索手段により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かが判定され、前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾が問い合わされ、前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果が送信され、前記第3の情報処理装置により、前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力が受け付けられ、受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答手段とを含む。
【0030】
本発明の第2の側面の情報処理装置においては、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDが所有者個人IDとして取得され、前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得され、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報が送信され、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果が受信され、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置が動作可能な状態に制御される。
【0031】
本発明の第3の情報処理装置においては、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDである所有者個人IDおよび前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報が受信され、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDが遊技者個人IDとして検索され、受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かが判定され、前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾が問い合わされ、前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果が送信される。
【0032】
本発明の第4の情報処理装置においては、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDである所有者個人IDおよび前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報に基づき、前記遊技者と前記所有者とが一致しない場合、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力が受け付けられ、受け付けられた共有使用許諾問合結果が応答される。
【0033】
本発明の情報処理システムにおける、遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置とは、例えば、遊技台周辺端末または計数機であり、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置とは、例えば、遊技店管理装置であり、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置とは、例えば、第1の情報処理装置とは異なる遊技台周辺端末または携帯端末であり、第1の情報処理装置における、前記遊技媒体を収納する収納容器とは、例えば、遊技媒体収納箱であり、その収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得手段とは、例えば、遊技媒体収納箱識別管理部であり、前記遊技媒体を使用する所定の装置とは、例えば、発射部またはターンテーブルであり、その所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得手段とは、例えば、生体情報取得部であり、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信手段とは、例えば、遊技媒体収納箱所有者確認部であり、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信手段とは、例えば、通信部であり、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御手段とは、例えば、遊技台状態管理部または計数制御部であり、前記第2の情報処理装置における、前記所有者問合情報を受信する第2の受信手段とは、例えば、通信部であり、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルとは、例えば、遊技台マスタテーブルであり、その遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索手段とは、例えば、使用確認部であり、前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索手段により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定手段とは、例えば、一致判定部であり、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合手段とは、例えば、問合部であり、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信手段とは、例えば、応答部であり、前記第3の情報処理装置における、前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付手段とは、例えば、操作部であり、前記受付手段により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答手段とは、例えば、共有許諾確認部である。
【0034】
すなわち、遊技台にて遊技者が遊技を開始しようとするとき、自らの遊技媒体収納箱を所定の位置に載置することで、遊技媒体収納箱識別管理部が、収納容器に記録された収納容器の所有者の個人IDを読み出す。生体情報取得部は、収納容器に収納された遊技媒体にて遊技を開始しようとする遊技者の生体情報を遊技者を特定する情報として取得する。遊技台周辺端末の遊技媒体収納箱所有者確認部は、収納容器の所有者の個人IDと、遊技者の生体情報とを遊技店管理装置に送信し、遊技媒体の収納容器の所有者が遊技者と一致するのか否かを問い合わせる。
【0035】
遊技店管理装置の使用確認部は、問い合わせを受けると供に、遊技台毎に遊技している遊技者の生体情報に対応付けて個人IDが登録されている遊技台マスタテーブルで、遊技者の生体情報から遊技者の個人IDを検索する。一致判定部は、検索された遊技者の個人IDと収納容器の所有者の個人IDとを比較し、一致しているか否かを判定する。例えば、判定結果が、一致していない場合、問合部は、遊技媒体収納箱の所有者が遊技中の遊技台に対応する遊技台周辺端末に対して収納されている遊技媒体の共有使用の許諾の確認を問い合わせる。
【0036】
応答部が、共有使用の許諾の確認の応答を取得すると、遊技店管理装置は、共有使用の許諾の確認の応答が、共有使用の許諾を許可するものであった場合、遊技媒体収納箱マスタテーブルにおける収納容器の所有者の個人IDを、遊技者の個人IDに更新し、遊技者が遊技しようとしている遊技台に対応する遊技台周辺端末に収納容器の所有者と遊技者が一致していることを通知する。収納容器の所有者と遊技者が一致しているという通知を受けると、遊技台状態管理部は、遊技媒体が発射できるように発射部を制御して遊技者により遊技できるようにする。
【0037】
逆に、共有使用の許諾の確認の応答が、共有使用の許諾の不許可であった場合、遊技者が遊技しようとしている遊技台に対応する遊技台周辺端末に収納容器の所有者と遊技者が一致していないことを通知する。収納容器の所有者と遊技者が一致していないという通知を受けると、遊技台状態管理部は、遊技媒体が発射できないように発射部を制御して遊技者により遊技できないようにする。
【0038】
結果として、遊技媒体の所有者により共有が認められれば、遊技台や計数機で遊技者により遊技媒体を利用することが可能となり、所有者の遊技媒体を、複数の遊技者により共有することが可能となる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、特定の所有者の遊技媒体を、複数の遊技者により共有することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0041】
すなわち、本発明の第1の側面の情報処理システムは、遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置(例えば、図2の遊技台周辺端末34または計数機32)、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置(例えば、図2の遊技店管理装置21)、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置(例えば、第1の情報処理装置とは異なる図2の遊技台周辺端末34または携帯端末24)からなる情報処理システムであって、第1の情報処理装置が、前記遊技媒体を収納する収納容器(例えば、図4の遊技媒体収納箱51)に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得手段(例えば、図4の遊技媒体収納箱識別管理部61または図12の遊技媒体収納箱識別管理部321)と、前記遊技媒体を使用して所定の装置(例えば、図6の発射部173または図12のターンテーブル285a)を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得手段(例えば、図4の生体情報取得部105または図12の生体情報取得部282)と、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信手段(例えば、図4の遊技媒体収納箱所有者確認部134または図12の遊技媒体収納箱所有者確認部304)と、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信手段(例えば、図4の通信部109または図12の通信部286)と、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御手段(例えば、図4の遊技台状態管理部132または図12の計数制御部302)とを含み、前記第2の情報処理装置が、前記所有者問合情報を受信する第2の受信手段(例えば、図8の通信部233)と、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブル(例えば、図8の遊技台マスタテーブル261)より、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索手段(例えば、図8の使用確認部246)と、前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索手段により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定手段(例えば、図8の一致判定部248)と、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合手段(例えば、図8の問合部246a)と、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信手段(例えば、図8の応答部246b)とを含み、前記第3の情報処理装置が、前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付手段(例えば、図4の操作部108または図14の操作部343)と、前記受付手段により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答手段(例えば、図4の共有許諾確認部143または図14の共有許諾確認部341a)とを含む。
【0042】
前記収納容器には、前記収納容器を識別する収納容器識別情報と供に、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の個人IDを記憶する記憶手段(例えば、図4のICタグ51a)を含ませるようにすることができ、前記第1の情報処理装置には、前記記憶手段に対して、前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の所有者個人IDを記憶させる、または記憶されている前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者個人IDを読み出す記録読出手段(例えば、図4のICタグリーダライタ61aまたは図12のICタグリーダライタ321a)を含ませるようにすることができ、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記記録読出手段(例えば、図4のICタグリーダライタ61aまたは図12のICタグリーダライタ321a)には、前記記憶手段(例えば、図4のICタグ51a)に記憶されている所有者個人IDを、前記遊技者個人IDで更新して記憶させるようにすることができる。
【0043】
前記記録読出手段(例えば、図4のICタグリーダライタ61aまたは図12のICタグリーダライタ321a)には、前記記憶手段に対して、前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の所有者個人IDを記憶させる、または記憶されている前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者個人IDを読み出すことができる状態であるか否かにより、前記収納容器が設置されたか否かを判定させるようにすることができる。
【0044】
前記記録読出手段(例えば、図4のICタグリーダライタ61aまたは図12のICタグリーダライタ321a)が、前記収納容器が設置されていないと判定した場合、前記第1の情報処理装置には、前記所定の装置が遊技台の前記遊技媒体の発射装置である場合、前記遊技台における遊技媒体の収支情報を取得する収支取得手段(例えば、図6の払出制御部192)と、前記収支取得手段により取得された収支情報に基づいて、前記収納容器に遊技媒体が収納されていない状態であるか否かを判定する空箱判定手段(例えば、図8の空箱管理部247)とをさらに含ませるようにすることができ、前記第2の情報処理装置には、前記収納容器を識別する収納容器識別IDに対応付けて、前記収納容器の所有者個人IDを格納する収納容器管理テーブルを管理する収納容器管理テーブル管理手段を含ませるようにすることができ、前記空箱判定手段により、前記収支取得手段により取得された収支情報に基づいて、前記収納容器に遊技媒体が収納されていない状態であると判定された場合、前記収納容器管理テーブル管理手段には、遊技媒体が収納されていない状態であると判定された収納容器の収納容器識別IDに対応する前記所有者個人IDを前記収納容器管理テーブルから削除させるようにすることができる。
【0045】
前記制御手段(例えば、図4の遊技台状態管理部132または図12の計数制御部302)には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作不能な状態に制御させるようにすることができる。
【0046】
前記所定の装置は、遊技台(例えば、図2の遊技台33)における遊技媒体の発射装置(例えば、図6の発射部173)とすることができ、前記制御手段(例えば、図4の遊技台状態管理部132)には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記遊技台における遊技媒体の発射装置を、前記遊技媒体が発射できない状態に制御させるようにすることができる。
【0047】
前記所定の装置は、計数機(例えば、図2の計数機32)におけるターンテーブルモータ(例えば、図12のターンテーブル285a)とすることができ、前記制御手段(例えば、図12の計数制御部302)には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記計数機におけるターンテーブルモータを、前記遊技媒体の計数ができないように回転しない状態に制御させるようにすることができる。
【0048】
前記所定の装置は、計数機(例えば、図2の計数機32)におけるシャッタ(例えば、図12のシャッタ288)とすることができ、前記制御手段(例えば、図12の計数制御部302)には、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記計数機におけるシャッタを、前記遊技媒体が受け付けられないように閉塞した状態に制御させるようにすることができる。
【0049】
前記第1の情報処理装置には、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを示す所有者問合結果を表示する表示手段(例えば、図4の表示部107)を含ませるようにすることができる。
【0050】
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、応答されてこなかったとき、前記第2の送信手段には、前記所有者が不在であることを示す情報を送信させるようにすることができ、前記第1の受信手段が、前記所有者問合情報に対応して、前記所有者が不在であることを示す情報を受信した場合、前記表示手段(例えば、図4の表示部107)には、前記所有者が不在であることを表示させるようにすることができる。
【0051】
前記第3の情報処理装置には、前記所有者により休憩中である旨を受け付け、受け付けた状態を記憶する状態記憶手段(例えば、図7の状態記憶部211b)を含ませるようにすることができ、前記状態記憶手段に記憶されている状態が、前記所有者が休憩中である場合、前記応答手段には、前記共有使用許諾問合結果の代わりに、前記所有者が休憩中である旨を応答させるようにすることができ、前記共有使用許諾問合結果の代わりに、前記所有者が休憩中である旨が応答されてきた場合、前記第2の送信手段には、前記所有者が休憩中である旨を送信させるようにすることができ、前記第1の受信手段が、前記所有者問合情報に対応して、前記所有者が休憩中である旨を示す情報を受信した場合、前記表示手段には、前記所有者が休憩中であることを表示させるようにすることができる。
【0052】
本発明の第1の側面の情報処理システムの情報処理方法は、遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置の情報処理方法が、前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得ステップ(例えば、図15のステップS7または図23のステップS236)と、前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得ステップ(例えば、図15のステップS3または図23のステップS232)と、前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信ステップ(例えば、図15のステップS9または図23のステップS238)と、前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信ステップ(例えば、図15のステップS10または図23のステップS239)と、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御ステップ(例えば、図15のステップS13または図23のステップS242)とを含み、前記第2の情報処理装置の情報処理方法が、前記所有者問合情報を受信する第2の受信ステップ(例えば、図17のステップS61)と、前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索ステップ(例えば、図17のステップS62)と、前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索ステップの処理により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定ステップ(例えば、図17のステップS67)と、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合ステップ(例えば、図17のステップS69)と、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合ステップの処理による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信ステップ(例えば、図17のステップS66)とを含み、前記第3の情報処理装置の情報処理方法が、前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付ステップ(例えば、図18のステップS106または図22のステップS204)と、前記受付ステップの処理により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答ステップ(例えば、図18のステップS107,S108または図22のステップS205,S206)とを含む。
【0053】
本発明の第2の側面乃至第4の側面の情報処理装置については、第1の側面の情報処理システムにおける場合と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0054】
図2は、本発明に係る遊技店の遊技媒体管理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【0055】
遊技店1は、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、またはカジノである。
【0056】
遊技店管理装置21は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス31を介して遊技台33−1乃至33−mの動作を監視している。遊技店管理装置21は、遊技台33の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台33−1乃至33−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRT(Cathode Tube Ray)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部22に表示する。遊技店管理装置21は、計数機32、遊技台33−1乃至33−m、遊技台周辺端末34−1乃至34−m、および台ランプ35−1乃至35−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース23により管理する。
【0057】
尚、以降において、遊技台33−1乃至33−m、遊技台周辺端末34−1乃至34−m、および台ランプ35−1乃至35−mのそれぞれについて、個々に区別する必要がない場合、単に、遊技台33、遊技台周辺端末34、および台ランプ35と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0058】
計数機32は、遊技者が遊技台33により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
【0059】
遊技台33−1乃至33−mは、パチンコ台またはパチスロ台などの遊技媒体(パチンコ台の場合、遊技球であり、パチスロ台の場合、メダルである)により遊技可能な装置であり、例えば、図3で示されるように水平方向に、遊技者と対向するように配置されており(遊技者は、図3の紙面に対して対向する位置に着座する)、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技が実行され、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルなどの遊技媒体を払い出す。尚、図3の例においては、遊技台33がパチンコ台である場合について表示されているが、当然のことながら、遊技台33がパチスロ台である場合についても、同様に、水平方向に遊技者と対向するようにパチスロ台が配置される。また、以降においては、遊技台33がパチンコ台である場合について説明を進めるものとするが、パチスロ台であっても同様である。
【0060】
遊技台周辺端末34−1乃至34−mは、例えば、図3で示されるように、各遊技台33−1乃至33−mの間に配置され、それぞれ遊技台33と遊技台周辺端末34とが1対1で対応して設けられている。遊技台周辺端末34は、いわゆる台間機と称されるものであり、台間球貸機などが設けられている。また、遊技台周辺端末34は、遊技台33を遊技する遊技者の指紋、静脈パターン、または顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に遊技店管理装置21に送信する。また、図3で示されるように、遊技台周辺端末34−1乃至34−mは、各遊技台33−1乃至33−mの前に設けられている遊技媒体収納箱識別管理部61を制御して、遊技媒体収納箱51に内蔵されたICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱に収納されている遊技媒体の所有者の個人IDを遊技媒体収納箱IDと供に読み出すと供に、生体情報取得部105(図4)により取得される遊技者の生体情報に基づいて、遊技媒体で遊技する遊技者が、遊技媒体の所有者である場合にのみ、遊技できるように制御する。
【0061】
台ランプ35は、図3で示されるように、各遊技台33の上部に設けられるランプおよびボタン212などから構成されており、遊技台33の異常を表示すると供に、遊技する遊技者が遊技店の係員を呼び出す場合、または、休憩に入る場合などに操作ボタンが操作されると、ランプの点灯によりその旨を表示する。
【0062】
次に、図4を参照して、遊技台周辺端末34の構成例について説明する。
【0063】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)などからなる、いわゆるマイクロコンピュータより構成されており、遊技台周辺端末34の全体の動作を制御している。
【0064】
制御部101は、共有申請管理部121、共有許諾管理部122、および貸球制御部123から構成される。
【0065】
紙幣投入返却部102は、例えば、図5で示されるように、遊技台周辺端末34の上部に設けられており、貸球の対価である紙幣の投入を受け付けて、真券判定部103に供給すると供に、真券判定部103により真券ではないと判定された場合、または、紙幣による釣銭が発生した場合、投入された紙幣または釣銭に相当する紙幣を返却する。
【0066】
真券判定部103は、紙幣投入返却部102より供給されてきた紙幣について、紙幣の特徴量を抽出して真券であるか否かを判定し、真券であると判定した場合、紙幣の金額の情報と供に制御部101に通知する。また、真券判定部103が、投入された紙幣が真券ではないと判定した場合、その旨を紙幣投入返却部102に通知して、投入された紙幣を返却させる。
【0067】
貸球払出部104は、制御部101の貸球制御部123により制御され、投入された紙幣に相当する遊技球を遊技台33に払い出す。生体情報取得部105は、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子により構成され、遊技台33を遊技する遊技者の生体情報として、指紋、静脈パターン、または顔画像などの画像情報を撮像することにより取得し、制御部101に供給する。尚、生体情報取得部105が静脈パターンなどを撮像する場合、静脈パターンの撮像に必要な光源、例えば、赤外線照射部などは必要に応じて設けられている。
【0068】
人体検知センサ106は、例えば、図5の下部で示される遊技台周辺端末34の下部に設けられており、対応する遊技台33の前の席に遊技者が座ったか否かを赤外線により検地し、検知結果を制御部101に供給する。
【0069】
表示部107は、図5で示されるように、遊技台周辺端末34の中央部から左方向に飛び出した形状のLCDであり、制御部101により制御され、各種の情報を表示する。
【0070】
操作部108は、図5で示されるように、遊技台周辺端末34の人体検知センサ106の上部に設けられたキーまたはボタンから構成されており、暗証番号などが入力されるとき操作される。尚、操作部108は、表示部107をタッチパネルとすることで、表示部107と一体の構成にするようにしても良い。
【0071】
通信部109は、モデムなどから構成されており、制御部101により制御され、遊技店管理情報バス31を介して、遊技店管理装置21、遊技台33、および台ランプ35との間で各種の情報を授受する。
【0072】
制御部101の共有申請管理部121は、遊技媒体収納箱識別管理部61を制御して、遊技媒体収納箱51の所有者情報を取得すると供に、生体情報取得部105より供給される遊技者情報を取得して、遊技媒体収納箱51の所有者と遊技媒体収納箱51の遊技球を使用して遊技しようとする遊技者とが一致しているか否かを遊技店管理装置21に問い合わせる。このとき、遊技店管理装置21より所有者と遊技者とが一致しているとの応答があった場合、共有申請管理部121は、遊技台管理装置34に対応する遊技台33を制御して遊技可能な状態に設定する。
【0073】
共有許諾管理部122は、遊技店管理装置21より現在遊技中の遊技者が所有する遊技媒体収納箱51の遊技媒体の共有の許諾を許可するか否かの問い合わせがあった場合、遊技者の問い合わせに対する応答に基づいて、共有の許諾の許可または不許可の情報を遊技店管理装置21に送信する。
【0074】
すなわち、共有申請管理部121は、遊技台33でこれから遊技しようとする遊技者が、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体を利用できるように共有の許諾を申請するのに対して、共有許諾管理部122は、共有の許諾の問い合わせがあった場合に、許諾の許可または不許可を応答する。したがって、共有申請管理部121および共有許諾管理部122は、遊技店管理装置21を介して、異なる遊技媒体周辺端末34間で、遊技媒体の利用に関する共有の許諾の申請と、共有の許諾の許可または不許可を応答する処理を実行する。
【0075】
共有申請管理部121の生体情報管理部131は、生体情報取得部105を制御して、生体情報を取得する。遊技台状態管理部132は、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体が遊技者が所有するものであるとき、遊技台33の発射部173(図6)を動作可能な状態に制御することで、遊技できる状態に制御すると供に、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体が遊技者が所有するものではないとき、遊技台33の発射部173(図6)を動作不可能な状態に制御することで遊技できない状態に制御する。
【0076】
表示制御部133は、表示部107を制御して、各種の情報を表示させる。
【0077】
遊技媒体収納箱所有者確認部134は、生体情報管理部131により取得された遊技者の生体情報を遊技者を特定する情報として取得すると供に、遊技媒体収納箱識別確認部61を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記憶されている遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の所有者の個人IDを取得し、それぞれを遊技者情報および所有者情報として遊技店管理装置21に供給し、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の所有者と、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体により遊技しようとする遊技者が、一致するか否かを問い合わせる。この際、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、遊技者および所有者が一致しないとの問い合わせ結果を受けた場合、不一致カウンタ134aをインクリメントする。
【0078】
盗難管理部135は、不一致カウンタ134aを監視し、所定値以上となったとき、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体が盗難の恐れがあるとみなし、遊技店管理装置21に通報する。
【0079】
空箱管理部136は、遊技を許可した状態で、遊技媒体収納箱識別管理部61にICタグリーダライタ61aにより遊技媒体収納箱51のICタグ51aの情報が検出できる状態であるか否か(ICタグリーダライタ61aにより遊技媒体収納箱51のICタグ51aの情報を読み出す、または、書き込むことができるか否か)を問い合わせて、検出できた状態から検出できない状態となったとき、すなわち、遊技台33による遊技は継続しているが、遊技媒体収納箱51内の遊技媒体を使い果たして、遊技媒体収納箱51そのものが係員などにより片付けられてしまったような場合、遊技店管理装置21に通報する。
【0080】
共有許諾管理部122の人体検知管理部141は、遊技店管理装置21より共有の許諾の問い合わせがあった場合、人体検知センサ106に問い合わせて、遊技媒体の共有の許諾の許可または不許可の問い合わせを受けている遊技者が遊技しているか否かを判定する。
【0081】
休憩確認部142は、遊技店管理装置21より共有の許諾の問い合わせがあった場合、台ランプ35に問い合わせて、休憩中の状態に設定されているか否かを確認する。
【0082】
共有許諾確認部143は、遊技店管理装置21より共有の許諾の問い合わせがあった場合、操作部108が操作されることにより、遊技球の共有の許諾を許可または不許可の操作を確認する。
【0083】
次に、図6を参照して、遊技台33の構成例について説明する。
【0084】
制御部171は、CPU、RAM、およびROMから構成される、いわゆるマイクロコンピュータであり、遊技台33の動作の全体を制御している。表示部172は、LCDなどから構成されており、制御部171の表示制御部193により制御されて、遊技台33の動作状態に応じた表示画面を表示する。発射部173は、遊技媒体である遊技球を図示せぬ盤面に打ち込む装置であり、制御部171の発射制御部191により制御され、操作ハンドルからなる操作部174の回転角度に応じた速度で遊技球を発射する。
【0085】
収球検出部175は、遊技台33において発射された遊技球が、いわゆる、払い出された遊技球を示すセーフ球、または、発射した遊技球を示すアウト球を検出し、検出結果を制御部171に供給する。球払出部176は、制御部171により制御され、例えば、小当たり、または、大当たりなどにおける遊技球の払い出しを実行する。
【0086】
通信部177は、モデムなどから構成されており、制御部171により制御され、遊技店管理情報バス31を介して、遊技店管理装置21、遊技台周辺端末34、および台ランプ35との間で各種の情報を授受する。
【0087】
発射制御部191は、操作部174を構成する操作ハンドルの回転角度に応じて、発射部173の動作を制御し、遊技球を発射させると供に、遊技台周辺端末34からの指示に従って、発射可能な状態、または、不可能な状態に制御する。すなわち、発射部173は、発射制御部191により遊技球を発射できない状態に制御されると、実質的に、遊技者は、その遊技台33にて遊技が不可能な状態となる。
【0088】
払出制御部192は、収球検出部175からのセーフ球およびアウト球の情報に基づいて、球払出部176を制御して、所定数の遊技球を払い出させると供に、必要に応じて、セーフ球およびアウト球の情報を遊技店管理装置21に供給する。
【0089】
次に、図7を参照して、台ランプ35の構成例について説明する。
【0090】
制御部211は、CPU、RAM、およびROMから構成される、いわゆるマイクロコンピュータであり、台ランプ35の動作の全体を制御している。操作部212は、図3で示されるような操作ボタンであり、遊技店の係員を呼び出すときや遊技者が休憩に入るとき操作される。尚、図3においては、操作ボタンは1個であるが、複数に設けられていることが多く、用途に応じて操作されるボタンが決められている。表示部213は、制御部211により制御される、いわゆる照明であり、発行する色や点滅パターンにより遊技台33の状態を表示する。
【0091】
通信部214は、モデムなどから構成されており、制御部211により制御され、遊技店管理情報バス31を介して、遊技店管理装置21、遊技台33、および遊技台周辺端末34との間で各種の情報を授受する。
【0092】
制御部211の操作内容解釈処理部211aは、操作部212の操作内容を解釈し、解釈した内容に応じて表示部213を制御して、遊技台33の状態を表示させる。また、操作内容解釈処理部211aは、解釈した今現在の遊技台33の状態を状態記憶部211bに記憶させる。
【0093】
次に、図8を参照して、遊技店管理装置21の構成例について説明する。
【0094】
制御部231は、CPU、RAM、およびROMから構成される、いわゆるサーバコンピュータであり、遊技店管理装置21の動作の全体を制御している。
【0095】
操作部232は、キーボードやマウスなどであり遊技店1を管理運営する係員などにより操作される。通信部233は、モデムなどから構成されており、制御部231により制御され、遊技店管理情報バス31を介して、遊技台33、遊技台周辺端末34、および台ランプ35との間で各種の情報を授受する。遊技店情報管理データベース23には、遊技台マスタテーブル261、遊技媒体収納箱マスタテーブル262、遊技者マスタテーブル263、および障害テーブル264が格納されている。
【0096】
制御部231の生体情報管理部241は、遊技台周辺端末34より供給されてくる生体情報に基づいて、遊技店情報管理データベース23における遊技台マスタテーブル261または遊技者マスタテーブル263により管理される生体情報を管理する。
【0097】
遊技台マスタテーブル管理部242は、遊技台マスタテーブル261を管理している。遊技台マスタテーブル261は、今現在、各遊技台33において遊技している遊技者の情報がテーブルとして格納されており、例えば、図9で示されるようなテーブルである。図9においては、左から遊技台番号欄、生体情報欄、個人ID欄、および会員番号欄が設けられている。図9においては、遊技台番号欄には、遊技台33を個々に識別する遊技台番号として1乃至6までが記録されている。また、生体情報欄には、生体情報が数値化された値が記録されており、上から「12345」、「67890」、「55555」、「」、「」、および、「34567」が記録されている。さらに、個人ID欄には、上から「4545」、「3579」、「6543」、「」、「」、および、「23412」が記録されている。また、会員番号欄には、遊技店1の会員登録されている遊技者の会員番号が記録されており、「12345678」、「13531350」、「」、「」、「」、および、「」が記録されている。この結果、図9においては、遊技台番号1,2,3,6の遊技台33において、それぞれ生体情報が、「12345」、「67890」、「55555」、「34567」で、個人IDが、「4545」、「3579」、「6543」、「23412」の遊技者が遊技しており、遊技台番号1,3の遊技者については、遊技店1における会員登録がなされており、それぞれ「12345678」、「13531350」が会員番号であることが示されている。
【0098】
遊技媒体収納箱マスタテーブル管理部243は、遊技媒体収納箱マスタテーブル262を管理している。遊技媒体収納箱マスタテーブル262は、今現在の、各遊技媒体収納箱51を所有している遊技者の情報(所有者の情報)がテーブルとして格納されており、例えば、図10で示されるようなテーブルである。図10においては、左から遊技媒体収納箱ID欄、および個人ID欄が設けられている。図10においては、遊技媒体収納箱ID欄には、遊技媒体収納箱51を個々に識別する遊技媒体収納箱IDとして1乃至4までの遊技媒体収納箱は、個人IDが「6543」で識別される遊技者により所有されており、遊技媒体収納箱51を個々に識別する遊技媒体収納箱IDとして5,6の遊技媒体収納箱は、個人IDが「23412」で識別される遊技者により所有されていることが示されている。
【0099】
遊技者マスタテーブル管理部244は、遊技者マスタテーブル263を管理している。遊技者マスタテーブル263は、遊技者の個人IDに対応した情報がテーブルとして格納されており、例えば、図11で示されるようなテーブルである。図11においては、左から個人ID欄、生体情報欄、個人情報欄、および会員番号欄が設けられている。図11においては、個人ID欄には、上から「4545」、「3579」、「6543」、および、「23412」が記録されている。また、生体情報欄には、生体情報が数値化された値が記録されており、上から「12345」、「67890」、「55555」、および、「34567」が記録されている。さらに、個人情報欄には、個人情報として携帯電話機の電話番号が記録されており、上から「09012345678」、「」、「08054323676」、および、「」が記録されている。また、会員番号欄には、遊技店1の会員登録されている遊技者の会員番号が記録されており、「12345678」、「」、「13531350」、および、「」が記録されている。この結果、図11においては、個人IDが、「4545」、「3579」、「6543」、「23412」の各遊技者の生体情報が、「12345」、「67890」、「55555」、「34567」であることが登録されていることが示されている。また、個人IDが、「4545」、および「6543」の遊技者については、会員登録がなされているため、個人情報として携帯端末24の電話番号がそれぞれ「09012345678」、「08054323676」であることが登録されており、それぞれの会員番号が「12345678」、「13531350」であることが示されている。
【0100】
障害テーブル管理部245は、障害テーブル264を管理している。障害テーブル264は、遊技媒体収納箱51について盗難の恐れがある旨の通報を受けたとき、その遊技媒体収納箱ID、遊技台番号、および個人IDを登録するテーブルである。
【0101】
使用確認部246は、遊技台周辺端末34または計数機32より、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体で遊技を開始しようとするか、または、計数しようとしている遊技者の遊技者を特定する生体情報と、遊技媒体収納箱51の所有者を特定する個人IDが送信されてきた場合、遊技者と所有者とが一致するか否かを一致判定部248に問い合わせる。遊技者情報と所有者情報とが一致しない場合、使用確認部246の問合部246aは、所有者の個人IDに基づいて、遊技媒体収納箱51の所有者の存在する遊技媒体33の傍の遊技媒体周辺端末34、または、携帯端末24に、問い合わせのあった遊技媒体収納箱51の遊技媒体の共有の許諾の許可または不許可を問い合わせる。応答部246bは、この共有の許諾の許可または不許可を示す応答結果を受け取ると、応答内容を、問い合わせてきた遊技台周辺端末34または計数機32に送信する。
【0102】
空箱管理部247は、遊技台周辺端末34より空箱の通知があった場合、対応する遊技台33のセーフ球およびアウト球の差分値より、空箱の有無を判定し、空箱であると認めた場合、遊技媒体収納箱マスタテーブル262より該当する遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDを削除する。
【0103】
一致判定部248は、遊技台周辺端末34または計数機32より遊技者の生体情報と所有者の個人IDが送信されてきた場合、遊技台マスタテーブル261および遊技媒体収納箱マスタテーブル262の情報に基づいて、遊技者と所有者とが一致しているか否かを判定し判定結果を使用確認部246に通知する。
【0104】
次に、図12を参照して、計数機32の構成例について説明する。
【0105】
制御部281は、CPU、RAM、およびROMなどからなる、いわゆるマイクロコンピュータより構成されており、計数機32の全体の動作を制御している。
【0106】
生体情報取得部282は、図13で示されるように、CCDやCMOSなどの撮像素子により構成され、計数機32を使用して計数しようとする遊技者の生体情報として、指紋、静脈パターン、または顔画像などの画像情報を撮像することにより取得し、制御部281に供給する。
【0107】
表示部283は、図13で示されるように、計数機32本体より飛び出した形状のLCDであり、制御部281により制御され、各種の情報を表示する。
【0108】
印字部284は、図13で示されるように、計数結果を示すレシートなどを発行する。
【0109】
計数部285は、シャッタ288が開放された状態で投入される遊技媒体の個数を計数する。より具体的には、計数部285は、シャッタ288が開放されることにより投入可能となった開口部に投入される遊技媒体をターンテーブル285aを回転させることにより遠心力で個別に分離して、計数し、計数結果を制御部281に供給する。
【0110】
通信部286は、モデムなどから構成されており、制御部281により制御され、遊技店管理情報バス31を介して、遊技店管理装置21、遊技台周辺端末34、および台ランプ35との間で各種の情報を授受する。
【0111】
操作部287は、図13で示されるように、計数機32の上部に設けられたキーまたはボタンから構成されており、各種の動作を指示するとき操作される。尚、操作部287は、表示部283をタッチパネルとすることで、表示部283と一体の構成にするようにしても良い。
【0112】
遊技媒体収納箱識別管理部321は、基本的には遊技媒体収納箱識別管理部61と同様のものであるが、計数機32の前部に設けられた台に設置されている。遊技者は、計数の前に一旦、遊技媒体収納箱識別管理部321上に遊技媒体収納箱51を載置しなければならず、この載置により遊技媒体収納箱識別管理部321は、ICタグリーダライタ321aを制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている所有者の個人IDを読み出させる。そして、遊技者が、遊技媒体収納箱51の所有者であるか、または、所有者より共有の許諾の許可を受けた場合にのみ、シャッタ288が開放される状態となるか、または、ターンテーブル285aが回転できる状態となったときにのみ、計数が可能となる。
【0113】
制御部281の計数制御部302は、遊技媒体収納箱識別管理部321を制御して、遊技媒体収納箱51の所有者情報を取得すると供に、生体情報管理部301により制御され生体情報取得部282より供給される遊技者情報を取得して、所有者情報と遊技者情報とが一致しているか否かを遊技店管理装置21に問い合わせる。このとき、遊技店管理装置21より所有者情報と遊技者情報とが一致しているとの応答があった場合、計数制御部302は、計数部285を制御してターンテーブル285aを回転できるようにさせる、または、シャッタ制御部306を制御して、シャッタ288を開放させることで、計数可能な状態に設定する。
【0114】
生体情報管理部301は、生体情報取得部282を制御して、生体情報を取得する。計数制御部302は、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体が遊技者が所有するものであるとき、計数部285のターンテーブル285aを回転可能な状態に制御する、または、シャッタ制御部306を制御して、シャッタ288を開放させることで、計数できる状態に制御すると供に、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体が遊技者が所有するものではないとき、計数部285のターンテーブル285aを回転不可能な状態に制御する、または、シャッタ制御部306を制御して、シャッタ288を開放させないことで、計数できない状態に制御する。
【0115】
表示制御部303は、表示部283を制御して、各種の情報を表示させる。
【0116】
遊技媒体収納箱所有者確認部304は、生体情報管理部301により取得された遊技者の生体情報を遊技者を特定する情報として取得すると供に、遊技媒体収納箱識別確認部321を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記憶されている遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の所有者の個人IDを取得し、これらを遊技店管理装置21に供給し、遊技者と所有者が一致するか否かを問い合わせる。この際、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、遊技者情報および所有者情報が一致しないとの問い合わせ結果を受けた場合、不一致カウンタ304aをインクリメントする。
【0117】
盗難管理部305は、不一致カウンタ304aを監視し、所定数以上となったとき、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体が盗難の恐れがあるとみなし、遊技店管理装置21に通報する。シャッタ制御部306は、シャッタ288の開閉を制御する。
【0118】
次に、図14を参照して、携帯端末24の構成例について説明する。
【0119】
制御部341は、CPU、RAM、およびROMなどからなる、いわゆるマイクロコンピュータより構成されており、携帯端末24の全体の動作を制御している。
【0120】
表示部342は、LCDなどから構成されており、制御部341により制御され、各種の情報を表示する。
【0121】
操作部343は、ボタンやキーボードなどから構成されており電話番号や各種の暗証番号などに加えて、遊技球の共有の許諾を許可または不許可を入力するとき操作される。
【0122】
通信部344は、モデムなどから構成されており、制御部341により制御され、公衆回線網を介して、遊技店管理装置21との間で各種の情報を授受する。
【0123】
制御部341の共有許諾確認部341aは、遊技店管理装置21より共有の許諾の問い合わせがあった場合、操作部343が操作されることにより、遊技球の共有の許諾を許可または不許可の操作を確認する。
【0124】
次に、図15のフローチャートを参照して、遊技台周辺端末34による遊技台監視処理について説明する。尚、以降においては、遊技者は、いずれかの遊技台33で遊技をしようとする場合、少なくとも1個以上の遊技媒体収納箱51を所持していることが前提であるものとする。また、遊技媒体の所有については、遊技媒体個々の所有ではなく、遊技媒体収納箱単位で所有者が割り当てられるものとする。
【0125】
ステップS1において、人体検知管理部141は、人体検知センサ106を制御して、遊技台周辺端末34に対応付けられた遊技台33に、いずれかの遊技者が着席し、遊技を開始しようとするなどして、人体が検知されたか否かを判定する。ステップS1において、検知されていないと判定された場合、ステップS2において、表示制御部133は、「いらっしゃいませ」といった、処理が開始されていないことを示す画像を表示部107に表示させ、処理は、ステップS1に戻る。すなわち、いずれかの遊技者が、遊技台周辺端末34に対応付けられた遊技台33に着席し、遊技を開始しようとしたと判定されるまで、ステップS1,S2の処理が繰り返される。
【0126】
ステップS1において、いずれかの遊技者が、遊技台周辺端末34に対応付けられた遊技台33に着席し、人体検知センサ106により検知された場合、処理は、ステップS3に進む。
【0127】
ステップS3において、生体情報管理部131は、生体情報取得部105を制御して、生体情報が取得できたか否かを判定する。ステップS3において、生体情報が取得できないと判定された場合、ステップS4において、表示制御部133は、表示部107を制御して、「指先をかざして下さい」と表示させる。すなわち、この例においては、生体情報として指先の静脈パターンが取得されることになるので、生体情報取得部105にて取得されるまで、ステップS3,S4の処理が繰り返され、遊技者に生体情報として指先を生体情報取得部105の前にかざすように促す画面が表示され続ける。
【0128】
ステップS3において、生体情報取得部105において、生体情報が取得された場合、ステップS5において、生体情報管理部131は、通信部109を制御して、生体情報取得部105により取得された生体情報と供に、遊技台33を識別する遊技台番号の情報を遊技者情報として遊技店管理装置21に送信する。
【0129】
この処理により、遊技店管理装置21は、生体情報管理処理を実行し、遊技台マスタテーブル261を更新する。
【0130】
ここで、図16のフローチャートを参照して、生体情報管理処理について説明する。
【0131】
ステップS41において、生体情報管理部241は、遊技者情報として遊技台番号の情報を含む生体情報が遊技台周辺端末34より送信されてきているか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS41において、例えば、図15におけるステップS5の処理により遊技者情報が送信されてくると、生体情報が送信されてきたと判定され、ステップS42において、生体情報管理部241は、遊技者マスタテーブル管理部244に遊技者情報を供給し、遊技者マスタテーブル263に存在するか否かを問い合わせる。遊技者マスタテーブル管理部244は、生体情報管理部241より供給されてきた遊技者情報の生体情報に基づいて、該当する生体情報を遊技者マスタテーブル263から検索する。
【0132】
ステップS43において、生体情報管理部241は、遊技者マスタテーブル管理部244により、遊技者マスタテーブル263で遊技者情報の生体情報が検索されたか否かを判定する。例えば、遊技台周辺端末34より「34567」で示される生体情報が送信されてきた場合、遊技者マスタテーブル263が図11で示されるとき、図11中の最下段で示されるように、個人ID「23412」に対応する生体情報として「34567」が登録されているので、検索されることになり、ステップS43において、遊技者マスタテーブル263で遊技者情報の生体情報が検索されたと判定され、処理は、ステップS44に進む。
【0133】
ステップS44において、生体情報管理部241は、遊技台マスタテーブル管理部242を制御し、検索された遊技者情報に基づいて、遊技台マスタテーブル261を更新させる。すなわち、例えば、遊技台番号の情報が「6」であった場合、遊技台マスタテーブル管理部242は、図9の遊技台番号欄の「6」に対応する項目として、生体情報として「34567」を登録し、個人IDとして検索された「23412」の情報を登録して、更新させる。
【0134】
ステップS45において、生体情報管理部241は、通信部233を制御して、遊技台マスタテーブル242が更新されたことを遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS41に戻る。
【0135】
一方、ステップS43において、該当する生体情報が検索されなかった場合、ステップS46において、生体情報管理部241は、遊技者マスタテーブル管理部244に生体情報に対応する遊技者情報を新たに遊技者マスタテーブル263に登録させ、処理は、ステップS44に進む。すなわち、例えば、図11で示される生体情報「34567」に該当する個人ID「23412」が遊技者マスタテーブル263に登録されていない場合、遊技者マスタテーブル管理部244は、新たに個人IDとして、例えば、「23412」を発行して、対応する生体情報として「34567」を登録する。
【0136】
以上の処理により、遊技者が遊技を開始するために遊技台33の前に着席し、指先を生体情報取得部105にかざすことにより、取得された生体情報に基づいて、遊技を開始した遊技者情報と、遊技を開始した遊技台33とが遊技店管理装置21の遊技台マスタテーブル261に対応付けられて登録される。したがって、以降の処理においては、例えば、遊技店1内の遊技台33を特定し、遊技台マスタテーブル261で検索されれば、今現在、特定された遊技台33で遊技中の遊技者を検索することができる。
【0137】
ここで、図15のフローチャートの説明に戻る。
【0138】
ステップS6において、生体情報管理部131は、通信部109を制御して、遊技台マスタテーブル261が更新されたことが遊技店管理装置21より通知されてくるか否かを判定する。ステップS6において、例えば、図16のステップS45の処理により、遊技台マスタテーブル261が更新されたことが通知されてきた場合、ステップS7において、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、遊技媒体収納箱識別管理部61を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDを読み出させることが可能であるか否かを判定する。より詳細には、遊技媒体収納箱識別管理部61は、遊技媒体収納箱所有者確認部134からの指令に基づいて、ICタグリーダライタ61aを制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDを読み出させることが可能であるか否かを判定する。
【0139】
ステップS7において、例えば、ICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDを読み出すことができないと判定された場合、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、遊技媒体収納箱51が、図3で示されるように、ICタグ51aがICタグリーダライタ61aの真上に位置し、ICタグリーダライタ61aにより読み出し、または書き込みが可能な適正な位置に載置されていないものとみなし、ステップS8において、表示制御部133は、表示部107を制御して、「遊技媒体収納箱を正しくセットして下さい」といった遊技媒体収納箱51をICタグ51aがICタグリーダライタ61aの真上に位置するように適正な位置に置き直すように促す画面を表示し、処理は、ステップS7に戻る。
【0140】
ステップS7において、例えば、ICタグ51aに記録されている所有者の個人IDを読み出すことができると判定された場合、ステップS9において、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、遊技媒体収納箱識別管理部61を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDおよび個人IDを読み出させ、読み出された遊技媒体収納箱IDおよび個人IDに、遊技台周辺端末34に対応する遊技台33の遊技台番号、および生体情報取得部105により取得された生体情報を合わせて、通信部109を制御して、遊技店管理装置21に送信し、遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人であるか否かを問い合わせる。
【0141】
この問い合わせに応じて、遊技店管理装置21は、遊技媒体使用確認処理を実行し、読み出された遊技媒体収納箱ID、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されていた個人ID、遊技台周辺端末34に対応する遊技台33の遊技台番号、および生体情報取得部105により取得された生体情報に基づいて、遊技媒体収納箱51の遊技媒体の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者であって、遊技媒体収納箱51の遊技媒体が使用可能であるか否かを確認する。
【0142】
ここで、図17のフローチャートを参照して、遊技店管理装置21による遊技媒体使用確認処理について説明する。
【0143】
ステップS61において、使用確認部246は、通信部233を制御して、遊技台周辺端末34より遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人であるか否かの問い合わせがあったか否かを判定し、問い合わせがあったと判定されるまで、その処理を繰り返す。
【0144】
ステップS61において、例えば、図15のステップS9の処理により、遊技台33で遊技しようとする遊技者が、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の所有者であって、遊技媒体収納箱51の遊技媒体を使用することが可能であるか否かの問い合わせがあった場合、ステップS62において、使用確認部246は、遊技店情報管理データベース23の遊技台マスタテーブル261を検索して、問い合わせと供に送信されてきた遊技台番号に対応する遊技を開始しようとする遊技者の個人IDを検索する。このとき、遊技台マスタテーブル261は、上述したステップS44の処理により、更新されているので、問い合わせと供に送信されてきた遊技台番号に対応する遊技を開始しようとする遊技者の個人IDは、必ず検索されることになる。
【0145】
ステップS63において、使用確認部246は、遊技店情報管理データベース23の遊技媒体収納箱マスタテーブル262を検索して、問い合わせと供に送信されてきた遊技媒体収納箱IDに対応する個人ID、すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDを検索する。
【0146】
ステップS64において、使用確認部246は、遊技媒体収納箱IDに対応する個人ID、すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDが検索されたか否かを判定する。ステップS64において、例えば、遊技媒体収納箱IDに対応する個人ID、すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDが検索されなかった場合、その遊技媒体収納箱51は、今現在誰にも所有されていない状態であるので、ステップS65において、遊技媒体収納箱マスタテーブル管理部243は、供給されてきた遊技媒体収納箱IDに対応付けて、遊技台番号に対応する遊技を開始しようとする遊技者の個人IDを遊技媒体収納箱マスタテーブル262に登録する。
【0147】
ステップS66において、使用確認部246の応答部246bは、通信部233を制御して、遊技媒体収納箱51が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人のものとなったので、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体は、遊技しようとしている本人のものであり、使用可能であることを遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS61に戻る。
【0148】
一方、ステップS64において、遊技媒体収納箱IDに対応する個人ID、すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDが検索できた場合、ステップS67において、一致判定部248は、遊技媒体収納箱IDに対応する個人IDと、生体情報により検索された個人IDとが一致するか否か、すなわち、遊技台33において遊技をしようとする遊技者の個人IDと、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)の個人IDとが一致するか否かを判定する。
【0149】
ステップS67において、例えば、遊技媒体収納箱IDに対応する個人IDと、生体情報により検索された個人IDとが一致すると判定された場合、すなわち、遊技台33において遊技をしようとする遊技者の個人IDと、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)の個人IDとが一致する場合、処理は、ステップS66に進み、通信部233が制御されて、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の所有者が、遊技者そのものであって、遊技媒体の使用が可能であることを遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS61に戻る。
【0150】
また、ステップS67において、遊技媒体収納箱IDに対応する個人IDと、生体情報により検索された個人IDとが一致しないと判定された場合、ステップS68において、使用確認部246の問合部246aは、遊技媒体収納箱IDに対応する個人IDに基づいて、遊技台マスタテーブル261を検索し、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)が遊技する遊技台番号を検索する。
【0151】
ステップS69において、問合部246aは、通信部233を制御して、検索された遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)が遊技する遊技台番号に対応する遊技台周辺端末34に対して、遊技を開始しようとしている遊技者の遊技台番号と供に、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の使用の許諾の問合せを送信させる。
【0152】
ステップS70において、問合部246aは、図示せぬタイマをセットし、問合せに対する応答までの経過時間を計測させる。
【0153】
この処理により、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)が遊技する遊技台番号に対応する遊技台周辺端末34は、遊技媒体許諾確認処理を実行し、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)に対して、これから遊技しようとしている遊技者の遊技台33において、所有している遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の共有使用の許諾を確認する。
【0154】
ここで、図18のフローチャートを参照して、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)が遊技する遊技台番号に対応する遊技台周辺端末34における遊技媒体使用確認処理について説明する。
【0155】
ステップS101において、共有許諾確認部143は、遊技台周辺端末34に対応する遊技台33で今現在遊技している遊技者が所有する遊技媒体収納箱51の遊技媒体の利用の許諾の問合せがあるか否かを判定し、問合せがあるまで、その処理を繰り返す。
【0156】
ステップS101において、例えば、図17におけるステップS69の処理により、遊技台周辺端末34に対応する遊技台33で今現在遊技している遊技者が所有する遊技媒体収納箱51の遊技媒体の利用の許諾の問合せがあった場合、ステップS102において、人体検知管理部141は、人体検知センサ106を制御して、人体が検知されるか否か、すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者である遊技者が自らに対応付けられている遊技台33で着席しているか否かを判定する。
【0157】
ステップS102において、例えば、人体が検知された、すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者である遊技者が自らに対応付けられている遊技台33で着席している場合、ステップS103において、表示部108を制御して、「あなたの所有する遊技媒体収納箱の遊技媒体の共有使用の許諾が求められています」といった遊技媒体収納箱51の所有者の遊技媒体の共有使用の許諾が求められており、許諾の要求に対する許可または不許可を操作部108を操作して応答するように促す画面を表示させる。
【0158】
ステップS104において、休憩確認部142は、通信部109を制御して台ランプ35に対して休憩中であるか否かを問い合わせる。
【0159】
台ランプ35の操作内容解釈処理部211aは、遊技者による操作部212の操作内容により、係員を呼び出し中であったり、休憩中であるといった操作内容を解釈して、解釈した内容に応じて表示部213を表示させると供に、今現在の動作内容を状態記憶部211bに記憶させている。そこで、制御部211は、この問合せに応じて、状態記憶部211bに記憶されている台ランプ35の動作状態を読み出し、休憩中であれば、その旨を通信部214を制御して、遊技台周辺端末34に応答する。
【0160】
ステップS104において、例えば、休憩中ではない旨が通知された場合、ステップS105において、共有許諾確認部143は、操作部108の操作内容に応じて、共有使用の許諾が許可または不許可が選択されたか否かを判定し、所有者により操作部108が操作されて、選択されたと判定されるまで、その処理を繰り返す。そして、ステップS105において、所有者が操作部108を操作して、許可、または、不許可を入力すると、ステップS106において、共有許諾確認部143は、許可が選択されたか否かを判定する。
【0161】
ステップS106において、例えば、許可が選択された場合、ステップS107において、共有許諾確認部143は、通信部109を制御して、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の共有使用の許諾を許可する旨を遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS101に戻る。
【0162】
また、ステップS106において、例えば、不許可が選択された場合、ステップS108において、共有許諾確認部143は、通信部109を制御して、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の共有使用の許諾を不許可とする旨を遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS101に戻る。
【0163】
さらに、ステップS104において、例えば、休憩中であると判定された場合、ステップS109において、共有許諾確認部143は、通信部109を制御して、所有者が休憩中である旨を遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS101に戻る。
【0164】
また、ステップS102において、例えば、人体が検知されない、すなわち、所有者である遊技者が不在である場合、ステップS110において、共有許諾確認部143は、通信部109を制御して、所有者が不在である旨を遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS101に戻る。
【0165】
以上の処理により、遊技媒体収納箱51の所有者に対して共有使用の許諾の許可不許可を確認することが可能となり、さらに、休憩中であったり、不在であっても、それらの所有者の状態が通知される。
【0166】
ここで、図17のフローチャートの説明に戻る。
【0167】
ステップS71において、応答部246bは、通信部233を制御して、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の使用の許諾の問合せに対する応答があったか否かを判定する。例えば、図18におけるステップS107乃至S110のいずれかの応答があった場合、ステップS72において、応答部246bは、通信部233を制御して、応答を取得する。
【0168】
ステップS73において、応答部246bは、応答内容が共有使用の許諾を許可するものであるか否かを判定し、例えば、ステップS107の処理による共有使用の許諾を許可するものであると判定した場合、処理は、ステップS65に進む。すなわち、許諾が認められているので、これから遊技を開始しようとしている遊技者が所持している遊技媒体収納箱IDに対応する個人IDを、それまでの所有者の個人IDから遊技者の個人IDに変更して、遊技媒体収納箱マスタテーブル262を更新させることで、実質的に、所有者をこれから遊技しようとしている遊技者のものに更新する。
【0169】
一方、ステップS73において、応答内容が、ステップS107の処理による共有使用の許諾を許可するものではない場合、ステップS74において、応答部246bは、応答内容が、ステップS108の処理による共有使用の許諾を不許可とするものであるか否かを判定する。
【0170】
ステップS74において、応答内容が、ステップS108の処理による共有使用の許諾を不許可とするものであると判定された場合、ステップS75において、使用確認部246の応答部246bは、通信部233を制御して、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体が遊技しようとしている遊技者のものではなく、使用不能であることを遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS61に戻る。
【0171】
また、ステップS74において、応答内容が、共有使用の許諾を不許可とするものではなく、ステップS109またS110の処理による休憩中または不在を通知するものである場合、ステップS76において、使用確認部246の応答部246bは、通信部233を制御して、遊技媒体収納箱51の所有者は、休憩中であるか、または、不在であって問合せ中であることを遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS61に戻る。
【0172】
さらに、ステップS71において、応答がないと判定された場合、ステップS77において、応答部246bは、図示せぬタイマの経過時間が所定時間以上経過し、タイムアウトとなったか否かを判定し、タイムアウトではないと判定した場合、処理は、ステップS71に戻る。すなわち、所有者の遊技台33に対応する遊技台周辺端末34からの応答が無く、タイムアウトとならない限りステップS71,S77の処理が繰り返される。
【0173】
ステップS77において、所定時間が経過した、すなわち、タイムアウトになったと判定された場合、ステップS78において、使用確認部246の応答部246bは、通信部233を制御して、連絡がつかず応答がないことを遊技台周辺端末34に通知し、処理は、ステップS61に戻る。
【0174】
以上の処理により、遊技媒体収納箱51の所有者に、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の共有使用の許諾の許可または不許可を問い合わせることが可能になると供に、その応答結果に基づいて、これから遊技しようとする遊技者の遊技台33に対応する遊技台周辺端末34に通知することが可能となる。
【0175】
ここで、図15のフローチャートの説明に戻る。
【0176】
ステップS10において、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、遊技店管理装置21より遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人であるか否かの問合せに対する応答があったか否かを判定し、応答があるまで、同様の処理を繰り返す。
【0177】
そして、ステップS10において、例えば、図17におけるステップS66,S75,S76,S78の処理により応答があったと判定された場合、ステップS11において、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、応答内容が、遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人であるか否かを判定する。
【0178】
ステップS11において、例えば、ステップS66の処理により、応答内容が、遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人である場合、ステップS12において、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、遊技媒体収納箱識別管理部61を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている個人IDを、これから遊技しようとしている遊技者の個人ID(生体情報取得部105により取得される遊技者の生体情報に基づいて、遊技者マスタテーブル263に記録されている個人ID)に更新する。
【0179】
ステップS13において、遊技台状態管理部132は、通信部109を制御して、自らに対応する遊技台33に対して遊技を許可する旨を通知する。これに応じて、遊技台33の制御部171の発射制御部191は、通信部177を制御し、遊技を許可する旨の通知を受信すると、発射部173を制御して、操作部174の操作ハンドルの回転角度に応じた反発力で遊技媒体を発射させるように制御する。
【0180】
ステップS14において、空箱管理部136は、遊技媒体収納箱識別管理部61にICタグリーダライタ61aによる遊技媒体収納箱51のICタグ51aの検出状態を問い合わせて、検出できた状態から検出できない状態となったか否かを問い合わせる。例えば、ステップS14において、遊技台33による遊技は継続しているが、遊技媒体収納箱51内の遊技媒体を使い果たして、遊技媒体収納箱51そのものが係員などにより片付けられてしまったような場合、検出できた状態から検出できない状態となったと判定され、ステップS15において、空箱管理部136は、通信部109を制御して、遊技店管理装置21に対して、遊技台番号の情報と共に遊技媒体収納箱51が検出できない状態となったことを通知する。
【0181】
この通知に応じて、遊技店管理装置21は、空箱管理処理を実行し、空箱と判定された遊技媒体収納箱51の所有者となる個人IDを遊技媒体収納箱マスタテーブル262より削除する。
【0182】
ここで、図19のフローチャートを参照して、空箱管理処理について説明する。
【0183】
ステップS131において、空箱管理部247は、通信部233を制御して、遊技台周辺端末34より、遊技媒体収納箱51が検出できない状態となったことが通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS131において、例えば、ステップS15の処理により、検出できなくなった遊技媒体収納箱IDの情報と共に、遊技媒体収納箱51が検出できない状態となったことが通知されてきた場合、処理は、ステップS132に進む。
【0184】
ステップS132において、空箱管理部247は、通信部233を制御して、遊技台33に対してセーフ球およびアウト球の情報を要求する。これに応じて、遊技台33の払出制御部192は、通信部177を介して、要求を受信すると、収球検出部175からのセーフ球およびアウト球の情報を通信部177を介して空箱管理部247に供給する。さらに、空箱管理部247は、セーフ球とアウト球とを比較してアウト球の方がセーフ球より多いか否か、すなわち、払い出されている遊技球が、回収している遊技球よりも多いか否かを判定し、アウト球の方が多い場合、ステップS133において、空箱管理部247は、遊技媒体収納箱マスタテーブル管理部243を制御して、遊技媒体収納箱マスタテーブル262における検出できなくなったことを示す通知のあった遊技媒体収納箱IDに対応する所有者となる遊技者の個人IDを削除し、ステップS134において、処理が終了したことを通知のあった遊技台周辺端末34に通知する。すなわち、空箱管理部247は、検出できなくなったことを示す通知のあった遊技媒体収納箱IDに対応する所有者となる遊技者の個人IDを遊技媒体収納箱マスタテーブル262から削除することで、検出されなくなった遊技媒体収納箱51については、遊技媒体収納箱マスタテーブル262上では所有者が存在しない状態とする。
【0185】
一方、ステップS132において、アウト球の方がセーフ球よりも多くないと判定された場合、ステップS133の処理はスキップされ、遊技媒体収納箱マスタテーブル262は、そのままの状態となる。
【0186】
以上の処理により、遊技媒体収納箱51に収納すべき遊技媒体がなくなった状態で係員により遊技媒体収納箱51が回収されると、遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDは、遊技媒体収納箱マスタテーブル262上からは削除されることになる。
【0187】
ここで、図15のフローチャートの説明に戻る。
【0188】
ステップS16において、空箱管理部136は、遊技媒体収納箱51が検出できない状態となったことを示す通知に対する応答が、遊技台周辺端末34より通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS16において、例えば、図19におけるステップS134の処理により、遊技媒体収納箱マスタテーブル262より検出できなくなった遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDが削除されたことを示す通知が送られてくると、ステップS17において、遊技台状態管理部132は、人体検知センサ106を制御して、人体が検出されるか、すなわち、遊技者が遊技を継続しているか否かを判定する。
【0189】
ステップS17において、例えば、人体が検出されない、すなわち、遊技者が遊技台33から離れている状態であると判定された場合、ステップS18において、遊技台状態管理部132は、通信部109を制御して台ランプ35に対して休憩中であるか否かを問い合わせる。
【0190】
台ランプ35の操作内容解釈処理部211aは、遊技者による操作部212の操作内容により、係員を呼び出し中であったり、休憩中であるといった操作内容を解釈して、解釈した内容に応じて表示部213を表示させると供に、今現在の動作内容を状態記憶部211bに記憶させている。そこで、制御部211は、この問合せに応じて、状態記憶部211bに記憶されている台ランプ35の動作状態を読み出し、休憩中であれば、その旨を通信部214を制御して、遊技台周辺端末34に応答する。
【0191】
ステップS18において、休憩中ではない、すなわち、人体が検出されず、かつ、休憩中ではないということは、遊技者が遊技を終了して立ち去っているものとみなされ、処理は、ステップS19に進み、遊技台状態管理部132は、通信部109を制御して、自らに対応する遊技台33に対して遊技を禁止する旨を通知する。これに応じて、遊技台33の制御部171の発射制御部191は、通信部177を制御し、遊技を禁止する旨の通知を受信すると、発射部173を制御して、操作部174の操作ハンドルの操作とは無関係に遊技媒体の発射ができない状態に制御する。
【0192】
また、ステップS14において、ICタグリーダライタ61aによる遊技媒体収納箱51のICタグ51aの検出状態が、検出できた状態から検出できない状態となってはいない、すなわち、ICタグリーダライタ61aが、継続的に遊技媒体収納箱51のICタグ51aを検出する状態が継続している場合、または、ICタグリーダライタ61aが、継続的に遊技媒体収納箱51のICタグ51aを検出できない状態が継続している場合、処理は、ステップS20に進む。
【0193】
ステップS20において、空箱管理部136は、遊技媒体収納箱識別管理部61にICタグリーダライタ61aによる遊技媒体収納箱51のICタグ51aの検出状態を問い合わせて、検出できない状態から検出できる状態となったか否かを問い合わせる。すなわち、上述とは、逆に、一度は遊技媒体収納箱51が片付けられたが、その後、大当たりなどにより、遊技媒体が大量に払い出されることにより、新たに遊技媒体収納箱51が載置されるような場合、ICタグリーダライタ61aは、遊技媒体収納箱51のICタグ51aが検出できない状態から検出できる状態へ変化することになる。そこで、ステップS20においては、新たに遊技媒体収納箱51が載置されたか否かが判定され、新たに載置されていない、すなわち、ICタグリーダライタ61aによる遊技媒体収納箱51のICタグ51aの検出状態が検出できない状態から検出できる状態となっていない場合、すなわち、検出できない状態または検出できる状態のいずれかが継続したまま変化がない場合、処理は、ステップS17に進む。
【0194】
ステップS17において、人体が検知されると判定された場合、または、ステップS18において、休憩中であると判定された場合、処理は、ステップS14に戻る。
【0195】
すなわち、ステップS13の処理により遊技が許可されると、同一の遊技者が遊技台33で遊技を継続しているか、または、休憩中である限り、ステップS14乃至S18,S20の処理が繰り返され、遊技媒体収納箱51が係員により片付けられた場合については、そのタイミングで遊技媒体収納箱51の所有者の個人IDが遊技媒体収納箱マスタテーブル262より削除されるが、新たに遊技媒体収納箱51が載置去れない限り、同様の処理が繰り返される。
【0196】
ステップS20において、ICタグリーダライタ61aによる遊技媒体収納箱51のICタグ51aの検出状態が検出できない状態から検出できる状態となった場合、すなわち、新たな遊技媒体収納箱51が載置された場合、処理は、ステップS9へと戻ることになる。
【0197】
すなわち、新たに遊技媒体収納箱51が載置された場合、再度、遊技媒体収納箱51の所有者と遊技者とが比較されることになる。
【0198】
さらに、ステップS11において、ステップS75,S76,またはS78の処理により、遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人ではない場合、ステップS21において、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、問い合わせ中であるか否かを判定し、例えば、ステップS76,S78の処理により問い合わせ中の場合、ステップS22において、表示部107を制御して、「問合中である」などの、遊技媒体収納箱51の本来の所有者に問い合わせしている最中であることを表示させ、処理は、ステップS9に戻る。すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人であるか否かが確定するまでは、ステップS9乃至S11,S21,S22の処理が繰り返され、問い合わせの処理が継続的に繰り返される。
【0199】
そして、ステップS21において、問い合わせ中ではないと判定された場合、すなわち、ステップS11において、遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人ではないことが確定した場合、ステップS23において、遊技媒体収納箱所有者確認部134は、不一致カウンタ134aを1インクリメントする。
【0200】
ステップS24において、盗難管理部135は、不一致カウンタ134aを読み出し、所定値以上であるか否かを判定する。ステップS24において、不一致カウンタ134aが所定値以上ではないと判定された場合、ステップS25において、盗難管理部135は、遊技媒体収納箱51は遊技者により誤解により他人のものが載置されているものとみなし、表示部107を制御して、「この遊技媒体収納箱はあなたのものではありません」といった誤解であることを促す画面を表示させ、処理は、ステップS7に戻る。すなわち、誤解されたまま、遊技者が、遊技者本人の遊技媒体収納箱51を載置するか、または、共有の許諾が許可されている遊技媒体収納箱51を載置しない限り、ステップS7乃至S11,S21乃至S25の処理が繰り返される。その結果、不一致カウンタ134aは、順次インクリメントされ続けることになる。
【0201】
そもそも、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者本人でない場合、通常は、遊技者が、遊技媒体収納箱51の所有者に対して、遊技前に何らかの手段により遊技媒体の共有使用の許諾がなされていることが考えられる。従って、不一致カウンタ134aが、インクリメントされ続けることそのものが不自然であり、盗難の可能性を示しているともいえる。
【0202】
そこで、ステップS24において、不一致カウンタ134aが所定値以上であると判定された場合、ステップS26において、盗難管理部135は、通信部109を制御して、遊技店管理装置21に対して、遊技台番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDと共に、盗難の可能性があることを通知する。
【0203】
この盗難の可能性を示す通知により、遊技店管理装置21は、盗難管理処理を実行し、盗難の通知があった遊技台番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDを障害テーブル264に登録する。
【0204】
ここで、図20のフローチャートを参照して、遊技店管理装置21の盗難管理処理について説明する。
【0205】
ステップS151において、遊技店管理装置21の障害テーブル管理部245は、通信部233を制御して、盗難の可能性を示す通知が遊技台周辺端末34より送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。例えば、図15のステップS26の処理により、遊技台番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDと共に、盗難の可能性があることを示す情報が通知されてきた場合、ステップS152において、障害テーブル管理部245は、盗難の可能性があることを示す情報に含まれている遊技台番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDを抽出すると共に、表示部22を制御して、遊技台番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDと共に盗難の可能性があることを表示して、遊技店1の係員に対して提示する。
【0206】
ステップS153において、障害テーブル管理部245は、盗難の可能性があることを示す情報に含まれている遊技台番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDを障害テーブル264に登録すると共に、ステップS154において、通信部233を制御して、盗難の可能性を示す情報が、障害テーブル264に登録が完了したことを遊技台周辺端末34に通知する。
【0207】
以上の処理により、遊技者が、遊技を開始するにあたり、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者本人でないか、または、所有者から共有の利用の許諾が許可されていない状態が所定回数繰り返されると、盗難の可能があるものとして、盗難の可能性があることが提示されると共に、対応する遊技台番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDが障害テーブル264に登録される。
【0208】
ここで、図15のフローチャートの説明に戻る。
【0209】
ステップS27において、盗難管理部135は、盗難の可能性を示す通知に対する応答があったか否かを判定し、応答があるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS27において、例えば、図20のステップS153の処理により、盗難の可能性を示す情報が、障害テーブル264に登録が完了したことが遊技店管理装置21より通知されてくると、ステップS28において、盗難管理部135は、表示部107を制御して、「最初からやり直して下さい」といった処理のやり直しを促す画像を表示させ、処理は、ステップS1に戻る。
【0210】
以上の処理により、遊技者は、遊技台33にて遊技を開始する際、遊技媒体収納箱51を所定の位置(ICタグリーダライタ61aにて、遊技媒体収納箱51のICタグ51aが情報を読み出し、または、書き込むことができる位置)に載置することで、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者本人であるか、または、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、遊技者が、遊技媒体収納箱51の所有者より、共有使用の許諾が得られた場合にのみ、遊技できるようにすることが可能となり、遊技媒体を複数の遊技者で共有使用することが可能となる。
【0211】
また、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、遊技者は、遊技媒体収納箱51を所定の位置に載置するのみで、遊技媒体収納箱51の所有者への共有の許諾を確認することが可能となる。さらに、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、共有の許諾が得られない限り遊技者は、遊技台33にて遊技することができないので、不正な他人の遊技媒体の使用を防止することが可能となる。また、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、共有の許諾が得られない状態が、所定回数以上検出されると、盗難の可能性の情報が登録されることになるので、不正の発生を的確に把握することが可能となり、不正の発生そのものを抑止させるようにすることが可能となる。
【0212】
以上においては、遊技媒体使用確認処理は、遊技者が遊技を開始しようとする遊技台33に対応する遊技台周辺端末34において実行され、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技している遊技台33に対応する遊技台周辺端末34に問い合わせる例について説明してきたが、例えば、図11で示されるように、遊技者マスタテーブル263には、会員登録されている遊技者について、会員番号と共に個人情報として携帯端末(携帯電話機)の電話番号が登録されている。そこで、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技している遊技台33に対応する遊技台周辺端末34に問い合わせる代わりに、遊技媒体収納箱51の所有者が所持する携帯端末24に問い合わせるようにしてもよい。
【0213】
ここで、図21,図22のフローチャートを参照して、遊技媒体管理装置21から遊技媒体収納箱51の所有者が所持する携帯端末24に問い合わせるようにした遊技媒体使用確認処理について説明する。尚、図21のフローチャートにおけるステップS171乃至S177,ステップS180乃至186の処理は、図17のフローチャートにおけるステップS61乃至S67,S70乃至S73,S75,S77,S78の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0214】
すなわち、ステップS178において、使用確認部246の問合部246aは、遊技媒体収納箱IDに対応する個人IDに基づいて、遊技者マスタテーブル263を検索し、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)が所持する個人情報として携帯端末24の電話番号を検索する。
【0215】
ステップS179において、問合部246aは、通信部233を制御して、検索された遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)の個人情報である携帯端末24の電話番号に対して、例えば、ショートメール(商標)などにより遊技を開始しようとしている遊技者の遊技台番号と供に、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体の使用の許諾の問い合わせを送信させる。
【0216】
この処理により、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)が所持する携帯端末24は、遊技媒体許諾確認処理を実行し、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)に対して、これから遊技しようとしている遊技者の遊技台33において、所有している遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の使用の許諾を確認する。
【0217】
ここで、図22のフローチャートを参照して、遊技媒体収納箱51を所有する遊技者(所有者)が所持する携帯端末(携帯電話機)24における遊技媒体使用確認処理について説明する。
【0218】
ステップS201において、携帯端末24における制御部341の共有許諾確認部341aは、遊技台周辺端末34に対応する遊技台33で今現在遊技している遊技者が所有する遊技媒体収納箱51の遊技媒体の利用の許諾の問合せがあるか否かを判定し、問い合わせがあるまで、その処理を繰り返す。
【0219】
ステップS201において、例えば、図21におけるステップS179の処理により、遊技台周辺端末34に対応する遊技台33で今現在遊技している遊技者が所有する遊技媒体収納箱51の遊技媒体の利用の許諾の問合せがあった場合、ステップS202において、表示部342を制御して、「あなたの所有する遊技媒体収納箱の遊技媒体の共有使用の許諾が求められています」といった遊技媒体収納箱51の所有者の遊技媒体の共有使用の許諾が求められており、許諾の要求に対する許可または不許可を操作部343を操作して応答するように促す画面を表示させる。
【0220】
ステップS203において、共有許諾確認部341aは、操作部343の操作内容に応じて、共有使用の許諾に対する許可または不許可が選択されたか否かを判定し、所有者により操作部343が操作されて、選択されたと判定されるまで、その処理を繰り返す。そして、ステップS203において、所有者により操作部343が操作されて、許可、または、不許可が入力されると、ステップS204において、共有許諾確認部341aは、許可が選択されたか否かを判定する。
【0221】
ステップS204において、例えば、許可が選択された場合、ステップS205において、共有許諾確認部341aは、通信部344を制御して、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の共有使用の許諾を許可する旨を遊技店管理装置21に通知し、処理は、ステップS201に戻る。
【0222】
また、ステップS204において、例えば、不許可が選択された場合、ステップS206において、共有許諾確認部341aは、通信部344を制御して、遊技媒体収納箱51に収納されている遊技媒体の共有使用の許諾を不許可とする旨を遊技店管理装置21に通知し、処理は、ステップS201に戻る。
【0223】
以上の処理により、携帯端末24により、遊技媒体収納箱51の所有者に対して共有使用の許諾の許可不許可を確認することが可能となり、例えば、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技店1に来店していない状態でも、遊技媒体の共有の許諾を確認することが可能となる。
【0224】
次に、図23のフローチャートを参照して、計数機32におよる計数処理について説明する。
【0225】
ステップS231において、計数制御部302は、計数部285を制御して、ターンテーブル285aを停止させるため、ターンテーブルモータを停止させる。尚、この処理は、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体が、計数できない状態にすればよいため、ターンテーブルモータを停止させる代わりに、シャッタ288を制御して、閉じたままの状態として遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体を計数できないようにしてもよい。
【0226】
ステップS232において、生体情報管理部301は、生体情報取得部282を制御して、生体情報が取得できたか否かを判定する。ステップS232において、生体情報が取得できないと判定された場合、ステップS233において、表示制御部303が、表示部283を制御して、「指先をかざして下さい」と表示させる。すなわち、この例においては、生体情報として指先の静脈パターンが取得されることになるので、生体情報取得部282にて取得されるまで、ステップS232,S233の処理が繰り返され、遊技者に生体情報として指先を生体情報取得部105の前にかざすように促す画面が表示され続ける。
【0227】
ステップS232において、生体情報取得部282において、生体情報が取得された場合、ステップS234において、生体情報管理部282は、通信部286を制御して、生体情報取得部282により取得された生体情報と供に、計数機を識別する計数機番号の情報を遊技者情報として遊技店管理装置21に送信する。
【0228】
この処理により、遊技店管理装置21は、生体情報管理処理を実行し、遊技台マスタテーブルを更新する。尚、遊技台マスタテーブル261においては、計数機番号も遊技台番号と同様に扱う。従って、生体情報管理処理は、図16のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0229】
ステップS235において、生体情報管理部301は、通信部286を制御して、遊技台マスタテーブル261が更新されたことが遊技店管理装置21より通知されてくるか否かを判定する。ステップS235において、例えば、図16のステップS45の処理により、遊技台マスタテーブル261が更新されたことが通知されてきた場合、ステップS236において、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、遊技媒体収納箱識別管理部321を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDを読み出させることが可能であるか否かを判定する。より詳細には、遊技媒体収納箱識別管理部321は、遊技媒体収納箱所有者確認部304からの指令に基づいて、ICタグリーダライタ321aを制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDを読み出させることが可能であるか否かを判定する。
【0230】
ステップS236において、例えば、ICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDを読み出すことができないと判定された場合、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、遊技媒体収納箱51が、ICタグ51aがICタグリーダライタ321aにより読み出し、または書き込みが可能な適正な位置に載置されていないものとみなし、ステップS237において、表示制御部303は、表示部283を制御して、「遊技媒体収納箱を正しくセットして下さい」といった遊技媒体収納箱51をICタグ51aがICタグリーダライタ321aの真上に位置するように適正な位置に置き直すように促す画面を表示し、処理は、ステップS236に戻る。
【0231】
ステップS236において、例えば、ICタグ51aに記録されている所有者の個人IDを読み出すことができると判定された場合、ステップS238において、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、遊技媒体収納箱識別管理部321を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている遊技媒体収納箱IDおよび個人IDを読み出させ、読み出された遊技媒体収納箱IDおよび個人IDに、遊技台周辺端末34に対応する計数機番号、および生体情報取得部105により取得された生体情報を合わせて、通信部286を制御して、遊技店管理装置21に送信し、遊技媒体収納箱51の所有者が、計数機32で計数しようとする遊技者本人であるか否かを問い合わせる。
【0232】
尚、この問い合わせに応じて実行される遊技媒体使用確認処理は、図17,図18の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0233】
ステップS239において、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、遊技店管理装置21より遊技媒体収納箱51の所有者が、計数機32で計数しようとする遊技者本人であるか否かの問合せに対する応答があったか否かを判定し、応答があるまで、同様の処理を繰り返す。
【0234】
ステップS239において、例えば、図17におけるステップS66,S75,S76,S78の処理により応答があったと判定された場合、ステップS240において、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、応答内容が、遊技媒体収納箱51の所有者が、計数機32で計数しようとする遊技者本人であるか否かを判定する。
【0235】
ステップS240において、例えば、図17におけるステップS66の処理により、応答内容が、遊技媒体収納箱51の所有者が、計数機32で計数しようとする遊技者本人である場合、ステップS241において、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、遊技媒体収納箱識別管理部321を制御して、遊技媒体収納箱51のICタグ51aに記録されている個人IDを、これから計数しようとしている遊技者の個人ID(生体情報取得部282により取得される遊技者の生体情報に基づいて、遊技者マスタテーブル263に記録されている個人ID)に更新する。
【0236】
ステップS242において、計数制御部302は、計数部285を制御して、ターンテーブル285aを回転させるため、ターンテーブルモータを回転させる。尚、この処理は、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体が、計数できる状態にすればよいため、シャッタ288を閉じるようにしていた場合、ターンテーブルモータを停止させる代わりに、シャッタ288を制御して、開放し、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体を計数できるようにしてもよい。
【0237】
ステップS243において、計数制御部302は、計数部285を制御して遊技媒体の計数を継続させる。
【0238】
ステップS244において、計数制御部302は、操作部287の発券ボタンが操作されて、計数結果を発券するように指示されたか否かを判定し、例えば、発券が指示されていない場合、ステップS245において、計数制御部302は、遊技媒体収納箱識別管理部321にICタグリーダライタ321aによる遊技媒体収納箱51のICタグ51aの検出状態を問い合わせて、新たな遊技媒体収納箱51が載置されたか否かを判定する。例えば、ステップS243において、計数部285による計数は継続しているが、遊技媒体収納箱51内の遊技媒体の計数が終了し、さらに、その他の遊技媒体収納箱51内の遊技媒体を計数しようとするため、新たな遊技媒体収納箱51が検出されたか否かが判定される。
【0239】
ステップS245において、新たな遊技媒体収納箱51が検出されていないと判定された場合、処理は、ステップS243に戻る。すなわち、発券が指示されず、新たな遊技媒体収納箱51が検出されない限り、ステップS243乃至S245の処理が繰り返される。
【0240】
ステップS244において、発券ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS246において、計数制御部302は、印字部284を制御して、計数部285による計数結果を印字させると共に、表示制御部303は、計数部285の計数結果を表示部283に表示させ、処理は、ステップS231に戻る。
【0241】
また、ステップS245において、新たな遊技媒体収納箱51が検出されたと判定された場合、ステップS247において、計数制御部302は、計数部285を制御して、ターンテーブル285aを停止させるため、ターンテーブルモータを停止させ、処理は、ステップS236に戻る。尚、上述同様に、この処理は、遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体が、計数できない状態にすればよいため、ターンテーブルモータを停止させる代わりに、シャッタ288を制御して、閉じたままの状態として遊技媒体収納箱51に収納された遊技媒体を計数できないようにしてもよい。
【0242】
すなわち、新たな遊技媒体収納箱51が検出されると、ステップS236以降の処理が繰り返され、遊技媒体収納箱51の所有者の確認がなされる。
【0243】
さらに、ステップS240において、ステップS75,S76,またはS78の処理により、遊技媒体収納箱51の所有者が、計数機32で計数しようとする遊技者本人ではない場合、ステップS248において、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、問い合わせ中であるか否かを判定し、例えば、ステップS76,S78の処理により問い合わせ中の場合、ステップS249において、表示部283を制御して、「問合中である」などの、遊技媒体収納箱51の本来の所有者に問い合わせしている最中であることを表示させ、処理は、ステップS238に戻る。すなわち、遊技媒体収納箱51の所有者が、遊技台33で遊技しようとする遊技者本人であるか否かが確定するまでは、ステップS238乃至S240,S248,S249の処理が繰り返される。
【0244】
そして、ステップS248において、問合せ中ではないと判定された場合、すなわち、ステップS240において、遊技媒体収納箱51の所有者が、計数機32で計数しようとする遊技者本人ではないことが確定した場合、ステップS250において、遊技媒体収納箱所有者確認部304は、不一致カウンタ304aを1インクリメントする。
【0245】
ステップS251において、盗難管理部305は、不一致カウンタ304aを読み出し、所定値以上であるか否かを判定する。ステップS251において、不一致カウンタ304aが所定値以上ではないと判定された場合、ステップS252において、盗難管理部305は、遊技媒体収納箱51は遊技者により誤解により他人のものが載置されているものとみなし、表示部283を制御して、「この遊技媒体収納箱はあなたのものではありません」といった誤解であることを促す画面を表示させ、処理は、ステップS236に戻る。すなわち、誤解されたまま、遊技者が、遊技者本人の遊技媒体収納箱51を載置するか、または、共有の許諾が許可されている遊技媒体収納箱51を載置しない限り、ステップS236乃至S240,S248乃至S252の処理が繰り返される。その結果、不一致カウンタ304aは、順次インクリメントされ続けることになる。
【0246】
また、ステップS251において、不一致カウンタ304aが所定値以上であると判定された場合、ステップS253において、盗難管理部305は、通信部286を制御して、遊技店管理装置21に対して、計数機番号、遊技媒体収納箱ID、および個人IDと共に、盗難の可能性があることを通知する。
【0247】
ここで、遊技店管理装置21により盗難管理処理が実行されることになるが、図20を参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0248】
ステップS254において、盗難管理部305は、盗難の可能性を示す通知に対する応答があったか否かを判定し、応答があるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS254において、例えば、図20のステップS153の処理により、盗難の可能性を示す情報が、障害テーブル264に登録が完了したことが遊技店管理装置21より通知されてくると、ステップS255において、盗難管理部305は、表示部283を制御して、「最初からやり直して下さい」といった処理のやり直しを促す画像を表示させ、処理は、ステップS231に戻る。
【0249】
以上の処理により、遊技者は、計数機32にて計数を開始する際、遊技媒体収納箱51を所定の位置(ICタグリーダライタ321aにて、遊技媒体収納箱51のICタグ51aが情報を読み出し、または、書き込むことができる位置)に載置することで、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者本人であるか、または、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、遊技者が、遊技媒体収納箱51の所有者より、共有使用の許諾が得られたときにのみ、計数できるようにすることが可能となり、遊技媒体を複数の遊技者で共有して計数することが可能となる。
【0250】
また、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、遊技者は、遊技媒体収納箱51を所定の位置に載置するのみで、遊技媒体収納箱51の所有者への共有の許諾を確認することが可能となる。さらに、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、共有の許諾が得られない限り遊技者は、計数機32にて計数することができないので、不正な他人の遊技媒体の計数を防止することが可能となる。また、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技者ではない場合、共有の許諾が得られない状態が、所定回数以上検出されると、盗難の可能性の情報が登録されることになるので、不正の発生を的確に把握することが可能となり、不正の発生そのものを抑止させるようにすることが可能となる。
【0251】
尚、以上においては、遊技媒体使用確認処理は、計数機32において実行され、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技している遊技台33に対応する遊技台周辺端末34に問い合わせる例について説明してきたが、遊技媒体収納箱51の所有者が遊技している遊技台33に対応する遊技台周辺端末34に問い合わせる代わりに、遊技媒体収納箱51の所有者が所持する携帯端末24に問い合わせるようにしてもよく、その処理は、図21,図22を参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0252】
以上によれば、特定の所有者の遊技媒体を、複数の遊技者により共有することが可能となる。
【0253】
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0254】
図24は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
【0255】
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
【0256】
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0257】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0258】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0259】
【図1】遊技媒体の共有を説明する図である。
【図2】本発明を適用した遊技媒体管理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図3】図2の遊技台、遊技台周辺端末、および台ランプの配置例を示す図である。
【図4】図2の遊技台周辺端末の構成例を示す図である。
【図5】図2の遊技台周辺端末の外観図である。
【図6】図2の遊技台の構成例を示す図である。
【図7】図2の台ランプの構成例を示す図である。
【図8】図2の遊技店管理装置の構成例を示す図である。
【図9】遊技台マスタテーブルの構成例を示す図である。
【図10】遊技媒体収納箱マスタテーブルの構成例を示す図である。
【図11】遊技者マスタテーブルの構成例を示す図である。
【図12】図2の計数機の構成例を説明する図である。
【図13】図2の計数機の外観を示す図である。
【図14】図2の携帯端末の構成例を説明する図である。
【図15】遊技台監視処理を説明するフローチャートである。
【図16】生体情報管理処理を説明するフローチャートである。
【図17】遊技店管理装置による遊技媒体使用確認処理を説明するフローチャートである。
【図18】遊技台周辺端末による遊技媒体使用確認処理を説明するフローチャートである。
【図19】空箱管理処理を説明するフローチャートである。
【図20】盗難管理処理を説明するフローチャートである。
【図21】遊技店管理装置によるその他の遊技媒体使用確認処理を説明するフローチャートである。
【図22】携帯端末による遊技媒体使用確認処理を説明するフローチャートである。
【図23】計数処理を説明するフローチャートである。
【図24】汎用のパーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
【0260】
1 遊技店
21 遊技店管理装置
23 遊技台管理データベース
24 遊技店管理情報バス
32 計数機
33,33−1乃至33−m 遊技台
34,34−1乃至34−m 遊技台周辺端末
35,35−1乃至35−m 台ランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムであって、
第1の情報処理装置は、
前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得手段と、
前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得手段と、
前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信手段と、
前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信手段と、
前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御手段と
を含み、
前記第2の情報処理装置は、
前記所有者問合情報を受信する第2の受信手段と、
前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索手段と、
前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索手段により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合手段と、
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信手段と
を含み、
前記第3の情報処理装置は、
前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答手段と
を含む
情報処理システム。
【請求項2】
前記収納容器は、
前記収納容器を識別する収納容器識別情報と供に、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の個人IDを記憶する記憶手段を含み、
前記第1の情報処理装置は、
前記記憶手段に対して、前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の所有者個人IDを記憶させる、または記憶されている前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者個人IDを読み出す記録読出手段を含み、
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記記録読出手段は、前記記憶手段に記憶されている所有者個人IDを、前記遊技者個人IDで更新して記憶させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記録読出手段は、前記記憶手段に対して、前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者の所有者個人IDを記憶させる、または記憶されている前記収納容器を識別する収納容器識別情報、および、前記収納容器に収納されている遊技媒体の所有者個人IDを読み出すことができる状態であるか否かにより、前記収納容器が設置されたか否かを判定する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記録読出手段が、前記収納容器が設置されていないと判定した場合、
前記第1の情報処理装置は、
前記所定の装置が遊技台の前記遊技媒体の発射装置である場合、前記遊技台における遊技媒体の収支情報を取得する収支取得手段と、
前記収支取得手段により取得された収支情報に基づいて、前記収納容器に遊技媒体が収納されていない状態であるか否かを判定する空箱判定手段と
をさらに含み、
前記第2の情報処理装置は、
前記収納容器を識別する収納容器識別IDに対応付けて、前記収納容器の所有者個人IDを格納する収納容器管理テーブルを管理する収納容器管理テーブル管理手段を含み、
前記空箱判定手段により、前記収支取得手段により取得された収支情報に基づいて、前記収納容器に遊技媒体が収納されていない状態であると判定された場合、前記収納容器管理テーブル管理手段は、遊技媒体が収納されていない状態であると判定された収納容器の収納容器識別IDに対応する前記所有者個人IDを前記収納容器管理テーブルから削除する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作不能な状態に制御する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定の装置は、遊技台における遊技媒体の発射装置であり、
前記制御手段は、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記遊技台における遊技媒体の発射装置を、前記遊技媒体が発射できない状態に制御する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定の装置は、計数機におけるターンテーブルモータであり、
前記制御手段は、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記計数機におけるターンテーブルモータを、前記遊技媒体の計数ができないように回転しない状態に制御する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定の装置は、計数機におけるシャッタであり、
前記制御手段は、前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、または、前記遊技者特定情報取得手段により前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報が取得できない場合、前記遊技媒体で前記計数機におけるシャッタを、前記遊技媒体が受け付けられないように閉塞した状態に制御する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記遊技者特定情報は、前記遊技者の生体情報である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1の情報処理装置は、
前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを示す所有者問合結果を表示する表示手段を含む
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、応答されてこなかったとき、前記第2の送信手段は、前記所有者が不在であることを示す情報を送信し、
前記第1の受信手段が、前記所有者問合情報に対応して、前記所有者が不在であることを示す情報を受信した場合、前記表示手段は、前記所有者が不在であることを表示する
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第3の情報処理装置は、
前記所有者により休憩中である旨を受け付け、受け付けた状態を記憶する状態記憶手段を含み、
前記状態記憶手段に記憶されている状態が、前記所有者が休憩中である場合、前記応答手段は、前記共有使用許諾問合結果の代わりに、前記所有者が休憩中である旨を応答し、
前記共有使用許諾問合結果の代わりに、前記所有者が休憩中である旨が応答されてきた場合、前記第2の送信手段は、前記所有者が休憩中である旨を送信し、
前記第1の受信手段が、前記所有者問合情報に対応して、前記所有者が休憩中である旨を示す情報を受信した場合、前記表示手段は、前記所有者が休憩中であることを表示する
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第3の情報処理装置は、携帯端末である
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記第3の情報処理装置は、遊技台周辺端末である
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムの情報処理方法であって、
第1の情報処理装置の情報処理方法は、
前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得ステップと、
前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得ステップと、
前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信ステップと、
前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信ステップと、
前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御ステップと
を含み、
前記第2の情報処理装置の情報処理方法は、
前記所有者問合情報を受信する第2の受信ステップと、
前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索ステップと、
前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索ステップの処理により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合ステップと、
前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合ステップの処理による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信ステップと
を含み、
前記第3の情報処理装置の情報処理方法は、
前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップの処理により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項16】
遊技者による遊技媒体の利用を管理する第1の情報処理装置、前記遊技媒体の所有者を管理する第2の情報処理装置、および、前記所有者の遊技媒体の遊技者による利用の許諾を管理する第3の情報処理装置からなる情報処理システムを制御するプログラムであって、
第1の情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得ステップと、
前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得ステップと、
前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する第1の送信ステップと、
前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する第1の受信ステップと、
前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御ステップと
を含む処理を実行させ、
前記第2の情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記所有者問合情報を受信する第2の受信ステップと、
前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索ステップと、
前記第2の受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索ステップの処理により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合ステップと、
前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定ステップの処理による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合ステップの処理による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する第2の送信ステップと
を含む処理を実行させ、
前記第3の情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記共有使用の許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップの処理により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答ステップと
を含む処理を実行させるプログラム。
【請求項17】
遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDを所有者個人IDとして取得する所有者個人ID取得手段と、
前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報を取得する遊技者特定情報取得手段と、
前記所有者個人IDおよび前記遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を送信する送信手段と、
前記所有者問合情報に基づいた所有者問合結果を受信する受信手段と、
前記所有者問合結果に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致する場合、前記遊技媒体で前記所定の装置を動作可能な状態に制御する制御手段と
を含む情報処理装置。
【請求項18】
遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDである所有者個人IDおよび前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報に基づいて、前記遊技者と前記所有者とが一致するか否かを問い合わせる所有者問合情報を受信する受信手段と、
前記個人IDおよび遊技者特定情報を対応付けて格納する遊技者情報テーブルより、前記所有者問合情報に含まれる遊技者特定情報に基づいて、遊技者の個人IDを遊技者個人IDとして検索する検索手段と、
前記受信手段により受信された所有者問合情報に含まれる所有者個人IDと、前記検索手段により検索された遊技者個人IDとの比較に基づいて、前記所有者と前記遊技者とが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合、前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合手段と、
前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者情報と前記遊技者情報とが一致する場合、または、前記判定手段による前記判定結果が、前記所有者と前記遊技者とが一致しない場合であって、前記共有使用許諾問合手段による問い合わせに対する共有使用許諾問合結果が、前記遊技媒体の共有使用の許諾を認めるの応答であったとき、前記所有者と前記遊技者とが一致することを示す所有者問合結果を送信する送信手段と
を含む情報処理装置。
【請求項19】
遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の所有者の個人IDである所有者個人IDおよび前記遊技媒体を使用して所定の装置を動作させようとする遊技者を特定する遊技者特定情報に基づき、前記遊技者と前記所有者とが一致しない場合、遊技媒体を収納する収納容器に収納された前記遊技媒体の共有使用の許諾を問い合わせる共有使用許諾問合情報に対応する許諾の許可または不許可の、前記所有者からの入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた共有使用許諾問合結果を応答する応答手段と
を含む情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−319599(P2007−319599A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−156171(P2006−156171)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】