説明

情報処理装置

【課題】表示される画像が乱れないトランジション処理を行なう情報処理装置を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態に係る情報処理装置は、第1の画像から第2の画像へと徐々に画像を変化させる画像遷移制御手段を備え、第1のアプリケーションが第1のバッファに書き込んだ画像を表示手段に表示させている際に第2のアプリケーションが動作を開始する場合、画像遷移制御手段は、第1のバッファに記憶された画像をコピーバッファに書き込み、かつ、バッファ管理手段によって割当てられた第2のバッファに第2のアプリケーションによって画像が書き込まれると、画像遷移制御手段は、コピーバッファに記憶された画像から第2のバッファに記憶された画像へ徐々に画像を変化させつつ第1のバッファに書き込み、第1のバッファに記憶された画像を表示手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置、特に表示画面が小さい移動通信装置等の携帯情報処理装置において、アプリケーションは表示部の表示画面全体を割当てられて表示をすることが一般的である。そこで、あるアプリケーションの動作から他のアプリケーションの動作に切り替わる際に、また、同一アプリケーションの動作によって表示部の表示が切り替わる際に、表示される画像が一瞬で切り替わるより、徐々になめらかに切り替わる画像遷移(以後、トランジションと称する。)を行うことが、使用者にとって分かり易い表示の切り替えとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2007/86408号パンフレット(第18−20頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像の切り替えに際し、画像を記憶するバッファの適切な管理と、トランジション処理の適切なタイミングでの開始との制御が行われないと表示される画像が乱れる問題点があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、表示される画像が乱れないトランジション処理を行なう情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、バッファ管理手段と、第1の画像から第2の画像へと徐々に画像を変化させる画像遷移制御手段とを備え、第1のアプリケーションが第1のバッファに書き込んだ画像を表示手段に表示させている際に第2のアプリケーションが動作を開始する場合、前記画像遷移制御手段は、前記第1のバッファに記憶された画像をコピーバッファに書き込み、かつ、前記バッファ管理手段によって割当てられた第2のバッファに前記第2のアプリケーションによって画像が書き込まれると、前記画像遷移制御手段は、前記コピーバッファに記憶された画像から前記第2のバッファに記憶された画像へ徐々に画像を変化させつつ前記第1のバッファに書き込み、前記第1のバッファに記憶された画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態に係る遷移画像管理テーブルの一例を示す図(画像遷移機能が動作していない場合、及び、動作している場合。)。
【図3】本発明の実施形態に係るバッファ管理テーブルの一例を示す図(画像遷移機能が動作していない場合、及び、動作している場合。)。
【図4】本発明の実施形態に係るトランジション処理のデータフロー図(トランジションが行われない際。)。
【図5】本発明の実施形態に係るアプリ管理機能のトランジション処理の制御動作のフローチャート。
【図6】本発明の実施形態に係るトランジション処理のデータフロー図(アプリケーションの起動を受け付ける処理。)。
【図7】本発明の実施形態に係る遷移画像管理テーブルの一例、及び、バッファ管理テーブルの一例を示す図(アプリケーションの起動の受け付け終了時。)。
【図8】本発明の実施形態に係るトランジション処理のデータフロー図(トランジションの準備処理。)。
【図9】本発明の実施形態に係るトランジション処理のデータフロー図(トランジション処理。)。
【図10】本発明の実施形態に係るトランジションによる表示部の表示の変化の一例を示す図。
【図11】本発明の実施形態に係るトランジション処理のデータフロー図(トランジション終了処理。)。
【図12】本発明の実施形態に係るバッファ管理テーブルの一例を示す図(トランジション処理終了時。)。
【図13】本発明の実施形態に係る再帰的なトランジション処理のデータフロー図(アプリケーションの起動を受け付ける処理。)。
【図14】本発明の実施形態に係る再帰的なトランジション処理のデータフロー図(トランジション処理。)。
【図15】本発明の実施形態に係る再帰的なトランジションによる表示部の表示の変化の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る情報処理装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置が適用された一例である移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、装置全体の制御を行う制御部11と、移動通信網通信部12と、移動通信網に属する基地局(図示せず)との間で無線信号の送受信を行うアンテナ12aと、移動通信網制御部13と、通話部14と、受話音声を出力するスピーカ14aと、送話音声を入力するマイクロフォン14bと、使用者に情報を視覚的に提示する表示部15と、表示部15の表示画面に接して設置されたタッチパッド16と、使用者からの操作指示を入力するキー入力部17と、アプリケーション処理部18と、記憶部19とからなる。
【0010】
なお、表示部15及びタッチパッド16は、タッチパネルを構成する。また、制御部11と、アプリケーション処理部18とは、記憶部19に記憶されたプログラムであって、CPU(図示せず)によって実行される。制御部11は、OSの機能を実行し、アプリ管理機能11a、画像遷移機能11b、描画管理機能11c、及び画像バッファ管理機能11dを含む。
【0011】
記憶部19は補助記憶媒体を含み、補助記憶媒体には、これらのプログラムや、ハードウェアのドライバプログラムの他、各部で使用される情報が主にファイルとして記憶される。更に、記憶部19は主記憶として使用されるRAM(Random Access Memory)を含み、RAMには、画像バッファ、コピーバッファ、画像遷移機能11bに係る遷移画像管理テーブル、及び、画像バッファ管理機能11dに係るバッファ管理テーブルが記憶される。なお、コピーバッファは、画像バッファに記憶された画像がコピーされるバッファであり、画像バッファとは区別された記憶領域であっても良く、また、画像バッファの一部であっても良い。
【0012】
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信装置の各部の機能を、図1を参照して説明する。
【0013】
移動通信網通信部12は、アンテナ12aが基地局から受信した無線信号から高周波信号を得て、この高周波信号を移動通信網制御部13に送信する。また、移動通信網制御部13から送信された高周波信号をアンテナ12aに送信する。
【0014】
移動通信網制御部13は、移動通信網通信部12からの高周波信号を増幅、周波数変換及び復調し、それによって得たデジタル音声信号を通話部14へ、制御信号を制御部11へ、それぞれ送信する。更には、移動通信網制御部13は、通話部14から送信されたデジタル音声信号と、制御部11から送信された制御信号とを変調、周波数変換及び増幅し、高周波信号を得て、それを移動通信網通信部12に送信する。
【0015】
通話部14は、移動通信網制御部13から送信されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、それを増幅してスピーカ14aに送る。また、マイクロフォン14bが送信するアナログ音声信号を増幅し、それをデジタル音声信号に変換して移動通信網制御部13へ送信する。
【0016】
表示部15は、使用者に操作を促す表示や、使用者が操作した内容の表示や、装置の動作状態の表示等に用いられる有機ELディスプレー(Organic Electroluminescence Display)や、LCD(Liquid Crystal Display)であって、画像メモリ(図示せず)に記憶された画像データを表示する。ここで、画像データは、制御部11及び装置の各部によって画像メモリ記憶され、文字、数字、更に、アイコンを含む。なお、以後、必要がある場合を除き、画像メモリの介在を省略し、制御部11及び装置の各部は、表示部15に表示させるとの表現をとる。画像の一部は操作を識別するソフトキーであり、タッチパッド16のその画像に対応する位置への接触は、その位置と関係付けられた所定の動作をさせるための入力操作とされる。アイコンや、メニューを構成するメニュー項目もソフトキーである。
【0017】
タッチパッド16は、表示部15の表示画面の大きさと略等しい大きさであって、指やスタイラスペン(以後、指及びスタイラスペンを指等と称する。)が接触されたこと、及び、接触がなくなったことを検出する。なお、以後、指等のタッチパッド16への接触を単に接触と称することがある。また、接触とは、距離が所定の閾値未満であることを含む。そして、接触が検出された際、タッチパッド16は、接触が検出された位置を制御部11に通知する。このようにして、表示部15及びタッチパッド16は、タッチパネルとして動作する。なお、タッチパッド16が接触を検出する方式は、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁波の指等による反射を検出する方式等、任意の方式である。
【0018】
キー入力部17は、装置の使用者によって押下操作されるキースイッチからなり、そのキーが押下されると、そのキーの識別子を制御部11に通知する。キーは、電源のオン、オフキー、通話の際の音量の調整キー、通話の着呼、発呼、終話キー等の限られた指示を入力するためのキーからなる。
【0019】
アプリケーション処理部18は、制御部11の制御(後述するように、この制御は、アプリ管理機能11aの機能である。)によって動作を開始し、また、動作を終了する各種のアプリケーションからなる。アプリケーション処理部18に含まれるアプリケーションの例は、待ち受け処理部、通話処理部、アドレス帳処理部、電子メール送受信部、電子メール閲覧部(いずれも図示せず)である。これらのアプリケーションは、いずれも表示部15へ表示させる。なお、以後、アプリケーション処理部18に含まれるアプリケーションを、単にアプリケーションと称する。
【0020】
アプリケーションを動作させ、また、動作を終了させる制御部11の制御は、主にタッチパッド16への接触に起因し、例えば、アプリケーションを示すアイコンへの接触、1段又は複数段に渡るメニュー項目への接触等による。その他、移動通信網制御部13によって受信された信号に起因する場合もある。
【0021】
待ち受け処理部は、装置への電源投入と共に動作を開始し、待ち受け画像を表示部15に表示させる。待ち受け画像は、待ち受け処理部以外のアプリケーションを示すソフトキーを含む。そして、そのソフトキーへの接触が検出されると、待ち受け処理部は、制御部11を介してそのソフトキーに対応するアプリケーションを動作させる。待ち受け処理部は、装置の電源切断に至るまで存在するので、装置では、常にアプリケーションが動作している。
【0022】
通話処理部は、発呼操作に起因する通話機能を備え、所定の接触がされると、表示部15に電話番号の入力を促す表示をさせる。そして、その表示に応じて電話番号を入力する。又は、アドレス帳データに含まれる電話番号から所定の接触によって1つの電話番号を選択する。そして、所定の接触によって移動通信網制御部13に上記電話番号への発呼をさせる。この発呼操作に係る呼が接続された場合、通話部14に通話動作をさせる。
【0023】
また、通話処理部は、着信信号に起因する通話機能を備え、移動通信網制御部13によって受信された通話着信信号に起因して、表示部15に着信信号受信の報知、また、着呼操作を促す表示をさせる。そして、所定の接触によって着呼操作がされると、その着信信号に係る呼を接続させ、通話部14に通話動作をさせる。
【0024】
アドレス帳処理部は、ソフトキーへの接触に従い、記憶部19に記憶されたアドレス帳ファイルにアドレス帳データを追加し、アドレス帳ファイルに含まれるアドレス帳データを修正、また、削除する。これらの操作は、表示部15に表示されたアドレス帳データを介して会話的に行われる。アドレス帳データは、氏名、電話番号、電子メールアドレス等が関連付けられた情報である。なお、表示された電話番号に対して所定の接触がされた場合、アドレス帳処理部は、通話処理部にその電話番号に対する発呼をさせる。また、表示された電子メールアドレスに対して所定の接触がされた場合、アドレス帳処理部は、電子メール送受信部にその電子メールアドレスに対して電子メールを送信させる。
【0025】
電子メール送受信部は、電子メール送信機能及び電子メール受信機能を備え、まず、電子メール送信機能として、表示部15に電子メール送信画像を表示させ、所定の接触によって電子メールアドレスを入力し、又は、アドレス帳データに含まれる電子メールアドレスから所定の接触によって1つの電子メールアドレスを選択する。そして、所定の接触によって入力された電子メールを上記電子メールアドレスと共に記憶部19に送信メールとして記憶させる。送信メールは、移動通信網制御部13を介してメールサーバ装置(図示せず)に対して送信される。
【0026】
また、電子メール送受信部は、電子メール受信機能として、移動通信網制御部13によって受信された電子メール着信信号に起因して、表示部15に電子メール着信報知画像を表示させると共に、メールサーバ装置から送信された電子メールを、移動通信網制御部13を介して受信して、その電子メールを記憶部19に記憶させる。電子メール閲覧部は、所定の接触に従って、記憶部19に記憶された送信メール及び受信メールを表示部15に表示させる。
【0027】
アプリ管理機能11aは、アプリケーションを動作させ、また、その動作を終了させる。併せて、その動作開始と、終了の履歴を記憶する。画像遷移機能11bは、表示部15の表示が切り替えられる際、切り替え前に表示部15に表示された画像から、切り替え後に表示部15に表示される画像へとトランジションをさせて、即ち、徐々に画像を変化させて表示部15に表示させる。
【0028】
描画管理機能11cは、アプリケーションや、制御部11による表示にあたり、画像バッファ管理機能11dに要求して割り当てられた画像バッファに画像を記憶させることによって、表示部15へ表示させる。
【0029】
画像バッファ管理機能11dは、画像バッファの割当てを管理し、特に、表示される画像の切り替えが通知された場合には、画像遷移機能11bにトランジションをさせる。なお、トランジションが行われる際には、複数の画像バッファを各機能に割当てる。更に、画像バッファに記憶された画像を画像メモリにコピーすることによって表示部15に表示させる。
【0030】
ここで、図2に示す一例を参照して、記憶部19に記憶される遷移画像管理テーブルの詳細を説明する。この遷移画像管理テーブルは、画像遷移機能11bによって用いられ、描画先バッファ19aと、遷移前画像バッファ19bと、遷移後画像バッファ19cとが関連付けられている。描画先バッファ19aは、画像遷移機能11bがトランジションさせた画像を記憶させる画像バッファを示す。遷移前画像バッファ19bは、画像遷移機能11bがトランジションさせる際の切り替え前の画像が記憶されたバッファを示す。遷移後画像バッファ19cは、画像遷移機能11bがトランジションさせる際の切り替え後の画像が記憶されたバッファを示す。
【0031】
図2(a)は、画像遷移機能11bが動作していない場合の遷移画像管理テーブルであり、情報は記憶されていない。図2(b)は、遷移前画像バッファ19bが示す「コピーバッファ」に記憶された画像から、遷移後画像バッファ19cが示す「画像バッファ2」に記憶された画像へのトランジションを画像遷移機能11bが行っており、トランジション処理によって作成された画像は、描画先バッファ19aが示す「画像バッファ1」に記憶されることを示している。
【0032】
次に、図3に示す一例を参照して、記憶部19に記憶されるバッファ管理テーブルの詳細を説明する。このバッファ管理テーブルは、画像バッファを適切に割当てるために画像バッファ管理機能11dによって用いられ、画像バッファ19dと、描画要求元19eと、参照元19fと、表示19gとが関連付けられている。
【0033】
画像バッファ19dは、記憶部19に記憶される画像バッファを識別する情報である。そして、この実施形態では、画像バッファは「画像バッファ1」と、「画像バッファ2」との2つが備えられているとしている。そこで、バッファ管理テーブルは、画像バッファ19dが「画像バッファ1」である情報と、画像バッファ19dが「画像バッファ2」である情報との2組の情報からなる。
【0034】
描画要求元19eは、画像バッファ19dによって識別される画像バッファに画像を記憶させる機能を示す。参照元19fは、画像バッファ19dによって識別される画像バッファに記憶された画像を参照する機能を示す。表示19gは、画像バッファ19dによって識別される画像バッファに記憶された画像が画像バッファ管理機能11dによって画像メモリにコピーされ、その結果、その画像が表示部15によって表示される場合、「1」、表示されない場合、「0」なる情報である。なお、表示される場合、その画像バッファに記憶された画像は、画像バッファ管理機能11dによって参照されるが、画像バッファ管理機能11dは、参照元19fには記憶されない。
【0035】
図3(a)は、画像遷移機能11bが動作していない場合のバッファ管理テーブルの一例であり、「画像バッファ1」である画像バッファ19dと関連付けて、「描画管理機能」(描画管理機能11cを意味する。)が描画要求元19eに、「1」が表示19gに記憶されていることから、描画管理機能11cによって画像が「画像バッファ1」に記憶され、その記憶された情報が表示部15に表示されていることを示している。なお、描画管理機能11cによって記憶される画像は、アプリケーションの動作によって表示される画像である。
【0036】
図3(b)は、画像遷移機能11bが動作している場合のバッファ管理テーブルの一例であり、図2(b)に示す遷移画像管理テーブルと対応している。即ち、「画像バッファ1」である画像バッファ19dと関連付けて、「画像遷移機能」(画像遷移機能11bを意味する。)が描画要求元19eに、「1」が表示19gに記憶されていることから、画像遷移機能11bによって画像が「画像バッファ1」に記憶され、その記憶された情報が表示部15に表示されていることを示している。
【0037】
また、「画像バッファ2」である画像バッファ19dと関連付けて、「描画管理機能」が描画要求元19eに、「画像遷移機能」が参照元19fに記憶されていることから、描画管理機能11cによって画像が「画像バッファ2」に記憶され、その画像が画像遷移機能11bによって参照されていることを示している。なお、上述した通り、描画管理機能11cによって記憶される画像は、アプリケーションの動作によって表示される画像である。
【0038】
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信装置におけるトランジションの動作を説明する。
【0039】
まず、図4に示すデータフロー図を参照して、アプリケーション1が動作しており、アプリケーション2の動作が開始されない、即ち、トランジション処理が行われない際の、画像データの流れの概要を説明する。この際、画像遷移機能11bは動作していないので、図2(a)に示す遷移画像管理テーブルが記憶されている。アプリケーション1が出力する画像は、描画管理機能11cを経て(A1)、画像バッファ1に記憶され(A2)、表示部15に表示される(A3)。なお、データフロー図で、矢印付き破線は、データの流れを示す。
【0040】
画像バッファ1及び画像バッファ2は、画像バッファ管理機能11dによって使用権が制御されている。なお、データフロー図で、矢印なし実線は、バッファの制御権、又は使用権を示すが、データフローへの影響が必ずしも大きくないため、適宜図示及び説明を省略する。このデータの流れは、図3(a)に示すバッファ管理テーブルに対応しており、描画要求元19eが示す描画管理機能11cによって画像バッファ19dが示す画像バッファ1に記憶された画像が表示部15に表示されていることが、表示19gによって示されている。
【0041】
図5は、アプリ管理機能11aによる、新たなアプリケーションの動作に伴って行われる、トランジション処理の制御動作のフローチャートを示す。アプリ管理機能11aは、動作中のアプリケーション1がアプリケーション2を起動させる動作をすることを契機として制御動作を開始し(ステップS101)、アプリケーション2の起動を受け付ける処理を行なう(ステップS102)。
【0042】
図6に示すデータフロー図を参照して、この起動受付処理を説明する。アプリケーション1がアプリ管理機能11aにアプリケーション2の起動を要求する(B1)。なお、データフロー図で、矢印付き実線は、制御の流れを示す。アプリ管理機能11aは、画像遷移機能11bにトランジションの準備をさせる(B2)。即ち、画像遷移機能11bは、画像バッファ管理機能11dに対して、アプリケーション1の動作に起因して描画管理機能11cが使用する権利を持って使用していた画像バッファである画像バッファ1の描画要求元19eを画像遷移機能11bとすることを要求する(B3)。
【0043】
これによって、画像遷移機能11bは、描画管理機能11cに替わって画像バッファ1に記憶させる権利を得る(B4)。画像バッファ管理機能11dは、この権利を与えたことに対応して、バッファ管理テーブルの画像バッファ19dが「画像バッファ1」である描画要求元19eに画像遷移機能11bであると記憶させる。
【0044】
更に、画像遷移機能11bは、コピーバッファを使用するとして(B5)、画像バッファ1に記憶された画像をコピーバッファへコピーする(B6)。ここで、コピーすることによって画像バッファ1に記憶された画像はそのまま残り、後のトランジション処理に用いることができる。しかし、これに限るものではなく、トランジションの種類、画像処理ハードウェアの機能等によって、画像バッファ1に引き続いて画像を記憶させる必要がない場合、コピーをする必要はない。また、画像バッファ1をコピーバッファとみなし、コピーバッファを画像バッファ1とみなしても良い。
【0045】
更に、画像遷移機能11bは、遷移画像管理テーブルの描画先バッファ19aに、「画像バッファ1」を、遷移前画像バッファ19bに「コピーバッファ」を記憶させる。なお、表示部15へ表示される画像は、引き続き画像バッファ1に記憶された画像である(B7)。図7は、この起動受付処理が終了した際の遷移画像管理テーブルと、バッファ管理テーブルとを示す。
【0046】
この起動受付処理は、アプリケーション2の起動に先立って行われ、その起動の完了を待って行われるのではない。そこで、アプリケーション2の起動処理に長時間を要したとしても、その起動が完了し、アプリケーション2が表示部15に表示させる画像の作成を完了した際、直ちにトランジション処理が開始され、無用な待ち時間を要しない。
【0047】
次に、アプリ管理機能11aは、トランジションの準備処理を行なう(ステップS103)。図8に示すデータフロー図を参照して、このトランジション準備処理を説明する。画像遷移機能11bからの上述した起動受付に係る処理の終了の通知の受信によって(C1)、アプリ管理機能11aは、アプリケーション2を起動させる(C2)。この起動に応じてアプリケーション2は、起動完了をアプリ管理機能11aへ通知し、アプリ管理機能11aは、その完了をアプリケーション1に通知する(C3)。続いて、アプリケーション2は、描画管理機能11cに表示部15への表示を要求し(C4)、描画管理機能11cは、画像バッファ管理機能11dに新たに画像バッファを要求する(C5)。
【0048】
この要求に対し、画像バッファ管理機能11dは、画像バッファ2を描画管理機能11cに割当てる(C6)と共に、画像バッファ2に記憶される画像は、トランジション処理のために画像遷移機能11bによって参照される(C7)ことを、バッファ管理テーブルに記憶させる。この結果、図3(b)に示すバッファ管理テーブルが記憶される。
【0049】
更に、画像バッファ管理機能11dは、画像バッファ2に記憶される画像がトランジション後の画像であることを画像遷移機能11bに通知する(C8)。この通知に対応して、画像遷移機能11bは、遷移後画像バッファ19cを「画像バッファ2」とした、図2(b)に示す遷移画像管理テーブルを記憶させる。なお、表示部15へ表示される画像は、引き続き画像バッファ1に記憶された画像である(C9)。
【0050】
次に、アプリ管理機能11aは、トランジション処理を行なう(ステップS104)。図9に示すデータフロー図を参照して、このトランジション処理を説明する。アプリケーション2は、表示部15に表示される画像を描画管理機能11cに送信し、表示部15に表示される全ての画像の送信の後、その画像の表示を描画管理機能11cに要求し(D1)、描画管理機能11cは、その画像を画像バッファ2に記憶させ(D2)、更に、その画像の表示を画像バッファ管理機能11dに要求する(D3)。
【0051】
画像バッファ管理機能11dは、画像遷移機能11bにトランジション処理を要求し(D4)、画像遷移機能11bは、図2(b)に示す遷移画像管理テーブルに従って、コピーバッファに記憶された画像から画像バッファ2に記憶された画像へのトランジション処理を行って、画像バッファ1に記憶させ(D5)、画像バッファ1に記憶された画像が表示部15に表示される(D6)。
【0052】
なお、アプリ管理機能11aは、トランジション処理開始をアプリケーション1に通知する(D7)。この通知の契機は、例えば、D1で上記画像の表示を描画管理機能11cに要求した後、アプリケーション2が表示画像完成をアプリ管理機能11aに通知することである。又は、D4のトランジション処理要求の際に画像バッファ管理機能11dがトランジション処理開始をアプリ管理機能11aに通知することである。更には、その要求を受信した画像遷移機能11bがトランジション処理開始をアプリ管理機能11aに通知することである。
【0053】
この処理で、アプリケーション2によって表示部15に表示される画像の全てが画像バッファ2に記憶された後、画像遷移機能11bによるトランジション処理が行われる。そのため、アプリケーション2による画像が不完全なままトランジション処理が行われて、表示部15に乱れた表示がされることがない。
【0054】
図10は、このトランジションによる表示部15の表示の変化の一例を示し、時間の経過と共に図10(a)から図10(d)へと表示が変化する。即ち、図10(a)は、トランジション処理開始時の表示を示し、表示部15の表示画面の全面にアプリケーション1による画像が表示されている。図10(b)は、トランジション処理開始から短時間が経過したトランジション処理中の表示を示し、表示画面の右側に狭い幅でアプリケーション2による画像が、その他の部分にはアプリケーション1による画像が表示されている。
【0055】
図10(c)は、トランジション処理開始から長時間が経過したトランジション処理中の表示を示し、表示画面の右側に広い幅でアプリケーション2による画像が、その他の部分にはアプリケーション1による画像が表示されている。図10(d)は、トランジション処理終了時の表示を示し、表示部15の表示画面の全面にアプリケーション2による画像が表示されている。
【0056】
図5に示すフローチャートを参照したアプリ管理機能11aのトランジション処理の制御動作の説明に戻る。アプリ管理機能11aは、続いてトランジション終了処理を行なって(ステップS105)、この制御動作を終了する(ステップS106)。図11に示すデータフロー図を参照して、ステップS105のトランジション終了処理を説明する。画像遷移機能11bは、トランジション処理が終了すると、遷移画像管理テーブルに記憶された情報を消去して、図2(a)に示すように更新する。
【0057】
画像遷移機能11bは、更に、トランジション処理の終了と、画像バッファ2に記憶された画像を表示部15に表示することを画像バッファ管理機能11dに通知し(E1)、また、トランジション処理の終了をアプリ管理機能11aに通知する(E2)。アプリ管理機能11aは、その終了をアプリケーション1に通知する(E3)。ここで、画像バッファ2は、トランジション処理中に、遷移画像管理テーブルの遷移後画像バッファ19cが示していた画像バッファである。
【0058】
画像バッファ管理機能11dは、この通知に従って、バッファ管理テーブルを図12に示すように更新記憶させる。このバッファ管理テーブルは、図3(a)に示すバッファ管理テーブルと比較して、画像バッファ1ではなく、画像バッファ2を用いることが相違するものの、画像遷移機能11bが動作しておらず、描画管理機能11cによる画像が表示部15に表示されていることを示している。即ち、以後、アプリケーション2が出力する画像は、描画管理機能11cを経て(E4)、画像バッファ2に記憶され(E5)、表示部15に表示される(E6)。
【0059】
以上の説明で、ステップS104のトランジション処理の準備として、アプリケーション2の起動の前に行われるステップS102の処理と、その起動の後に行なわれるステップS103の処理との2段階の処理が行われるとした。しかし、これに限るものではなく、これらの2段階の処理は、実装上、適宜取りまとめて行われるとしても良い。
【0060】
以上説明したトランジション処理は、アプリケーション1がアプリケーション2を起動することに起因して行われるものであったが、その他の動作に起因して行われる処理も同様である。例えば、アプリケーションが表示する画像を切り替えることに起因して行われる際の処理であり、また、アプリケーション2の終了に伴い、アプリケーション1が動作を再開するために画像を切り替えることに起因して行われる処理である。ここで、アプリ管理機能11aは、アプリケーション2の動作開始前にアプリケーション1が表示部15に表示をさせて動作していたことを、アプリ管理機能11aが記憶するアプリケーションの動作開始と、終了の履歴を参照することによって判断する。
【0061】
なお、アプリケーション1は、アプリケーション2の起動に関し、アプリ管理機能11aから(1)図8のC3で説明した起動完了、(2)図9のD7で説明したトランジション処理開始、及び(3)図11のE3で説明したトランジション処理終了の3回の通知を受信する。これらのいずれの通知をアプリケーション2の起動完了とみなし、自らの動作を変更するかは、アプリケーション1に依存する。
【0062】
即ち、この実施形態によれば、アプリケーション1は、アプリケーション2の起動を要求した段階で、表示部15への表示の権利を失う。しかし、アプリケーション1は、例えば、スピーカ14a又は音楽出力用の第2のスピーカからの音声の出力を、トランジション処理終了の通知の受信まで続けても良い。トランジション処理開始の通知の受信から出力音声の音量を低下させ、トランジション処理終了の通知の受信によって音声出力を停止しても良い。また、トランジション処理開始の通知の受信からトランジション処理終了の通知の受信に至る間、所定の音声を出力しても良い。これらの動作によれば、表示部15の表示に関して行われるトランジションに加え、例えば、同期させ、音声出力等、他の出力手段への出力を制御することによって、使用者に分かり易い装置とすることができる。
【0063】
次に、図13に示すデータフロー図を参照して、トランジション処理中に行われるトランジション処理(以後、再帰的なトランジション処理と称する。)を説明する。これは、上述したアプリケーション1がアプリケーション2を起動してトランジション処理が行われている際、例えば、着信信号、特に通話着信信号が受信されて発生した割込によってアプリケーション処理部18に含まれるアプリケーション、例えば、通話処理部が動作を開始する際に行われる処理である。着信信号の受信は、装置の使用者の意思や、操作と無関係に行われるのであるから、使用者がその受信を正しく認識しない恐れがある。この再帰的なトランジション処理によれば、使用者は、容易に正しく認識することができる。なお、この再帰的なトランジション処理は、上述したトランジション処理に類似している。そこで、共通な部分は説明を省略し、又は、簡単な説明に止める。
【0064】
まず、アプリケーション3の起動受付処理を説明する。この処理は、図6に示すデータフロー図を参照して説明した起動受付処理と類似している。そこで、類似の動作の説明を省略し、又は、要点に止める。トランジション処理中に、表示部15には、例えば、図10(b)に示すアプリケーション1による画像と、アプリケーション2による画像とが表示されている際、優先度が高いアプリケーション3を起動する割込が発生すると(F1)、アプリ管理機能11aは、アプリケーション2を一時停止させ(F2)、画像遷移機能11bにトランジションの準備をさせる(F3)。画像遷移機能11bは、処理中のトランジション処理を停止し、画像バッファ1に記憶された画像をコピーバッファへコピーする(F4)。なお、表示部15へ表示される画像は、引き続き画像バッファ1に記憶された画像である(F5)。この際の遷移画像管理テーブルと、バッファ管理テーブルとは、図7に示す通りである。続いて、図8に示すデータフロー図を参照して説明したトランジション準備処理が行われ、アプリケーション3が起動され(F6)、図3(b)に示すバッファ管理テーブルと、図2(b)に示す遷移画像管理テーブルとが記憶される。
【0065】
ここで、アプリ管理機能11aは、トランジション処理中であることを、図9のD7で説明したトランジション処理開始から、図11のE3で説明したトランジション処理終了までの間であるとして判断することができる。また、バッファ管理テーブルの参照元19fに「画像遷移機能」が記憶されていることによっても判断することができる。
【0066】
次に、図14に示すデータフロー図を参照して、アプリケーション3が起動された際の再帰的なトランジション処理を説明する。アプリケーション3は、表示部15に表示させる画像を描画管理機能11cに送信し、表示部15に表示させる全ての画像の送信の後、その画像の表示を描画管理機能11cに要求する(G1)。以後の処理は、図9を参照して説明したトランジション処理と同じである。
【0067】
図15は、この再帰的なトランジション処理による表示部15の表示の変化の一例を示し、時間の経過と共に図15(a)から図15(d)へと表示が変化する。即ち、図15(a)は、この再帰的なトランジション処理開始時の表示を示し、この表示は、図10(b)に示した、アプリケーション1による画像からアプリケーション2による画像へのトランジション処理中の表示である。図15(b)は、再帰的なトランジション処理開始から短時間が経過した再帰的なトランジション処理中の表示を示し、表示画面の中央に小さくアプリケーション3による画像が、その他の部分には、上記トランジション処理中の画像が表示されている。
【0068】
図15(c)は、再帰的なトランジション処理開始から長時間が経過した再帰的なトランジション処理中の表示を示し、表示画面の中央にやや大きくアプリケーション3による画像が、その他の部分には、上記トランジション処理中の画像が表示されている。図15(d)は、再帰的なトランジション処理終了時の表示を示し、表示部15の表示画面の全面にアプリケーション3による画像が表示されている。このような図15に示す表示の変化によれば、使用者は、アプリケーション1による画像からアプリケーション2による画像へのトランジション中に、割込によってアプリケーション3が起動したことを容易に知ることができる。
【0069】
(再帰的なトランジション処理の変形例)
以上説明した再帰的なトランジション処理は、画像バッファ1と、画像バッファ2とを用いる処理であり、再帰的な処理でありながらより多くの画像バッファを必要としない。しかしながら、これに限るものではなく、画像バッファ3を用いた処理であっても良い。画像バッファ3を用いる場合、画像バッファ管理機能11dは、アプリケーション3の要求に起因する描画管理機能11cからの画像バッファ要求に対して画像バッファ3を割当てる。そして、画像遷移機能11bは、コピーバッファに記憶された画像から、画像バッファ3に記憶された画像へのトランジション処理を行う。
【0070】
この画像バッファ3を用いた処理によれば、アプリケーション3の起動の際にアプリケーション2によって作成されていた画像が、再帰的なトランジション処理中に画像バッファ2に記憶され続ける。そこで、例えば、アプリケーション3の終了の際、コピーバッファに記憶されていた画像と、画像バッファ2に記憶されていた画像とから、アプリケーション1がアプリケーション2を起動した際のトランジション処理を再開することができる。
【0071】
(変形例)
以上の説明は、タッチパネルを有した移動通信装置に本発明を適用した例を用いたが、本発明は、当然にタッチパッド16を備えず、又は、備えたとしても、キー入力部17に代えてキー入力部17より多数のキーを備えた第2のキー入力部を有する装置に適用することが可能である。ここで、第2のキー入力部は、キースイッチからなり、例えば、通信相手の電話番号等を指定し、また、トグル式の入力方式によってひらがな文字、アルファベット文字及び記号文字を入力するための数字キーと、カーソル移動や、表示のスクロール指示を示す矢印キーや、決定キー、着呼キー、終話キー、電源投入及び切断キーを含む複数の機能キーとを含む。
【0072】
以上の説明は、本発明を移動通信装置に適用した例を用いたが、本発明は、当然にあらゆる表示を行なう情報処理装置、例えば、パソコンや、PDA、音声出力装置に適用することが可能である。
【0073】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0074】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0075】
11 制御部
11a アプリ管理機能
11b 画像遷移機能
11c 描画管理機能
11d 画像バッファ管理機能
15 表示部
18 アプリケーション処理部
19 記憶部
19a 描画先バッファ
19b 遷移前画像バッファ
19c 遷移後画像バッファ
19d 画像バッファ
19e 描画要求元
19f 参照元
19g 表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッファ管理手段と、
第1の画像から第2の画像へと徐々に画像を変化させる画像遷移制御手段とを備え、
第1のアプリケーションが第1のバッファに書き込んだ画像を表示手段に表示させている際に第2のアプリケーションが動作を開始する場合、前記画像遷移制御手段は、前記第1のバッファに記憶された画像をコピーバッファに書き込み、かつ、前記バッファ管理手段によって割当てられた第2のバッファに前記第2のアプリケーションによって画像が書き込まれると、前記画像遷移制御手段は、前記コピーバッファに記憶された画像から前記第2のバッファに記憶された画像へ徐々に画像を変化させつつ前記第1のバッファに書き込み、前記第1のバッファに記憶された画像を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記画像遷移制御手段が前記コピーバッファに記憶された画像から前記第2のバッファに記憶された画像へ徐々に画像を変化させつつ前記第1のバッファに書き込んでいる際に第3のアプリケーションが動作を開始する場合、前記画像遷移制御手段は、前記第1のバッファに記憶された画像を前記コピーバッファに書き込み、かつ、前記バッファ管理手段によって割当てられた第2のバッファに前記第3のアプリケーションによって画像が書き込まれると、前記画像遷移制御手段は、前記コピーバッファに記憶された画像から前記第2のバッファに記憶された画像へ徐々に画像を変化させつつ前記第1のバッファに書き込み、前記第1のバッファに記憶された画像を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像遷移制御手段が前記コピーバッファに記憶された画像から前記第2のバッファに記憶された画像へ徐々に画像を変化させつつ前記第1のバッファに書き込んでいる際に第3のアプリケーションが動作を開始する場合、前記画像遷移制御手段は、前記第1のバッファに記憶された画像を前記コピーバッファに書き込み、かつ、前記バッファ管理手段によって割当てられた第3のバッファに前記第3のアプリケーションによって画像が書き込まれると、前記画像遷移制御手段は、前記コピーバッファに記憶された画像から前記第3のバッファに記憶された画像へ徐々に画像を変化させつつ前記第1のバッファに書き込み、前記第1のバッファに記憶された画像を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
通信手段を更に備え、
前記第2のアプリケーションは、前記通信手段が着信信号を受信した場合、動作を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
通信手段を更に備え、
前記第3のアプリケーションは、前記通信手段が着信信号を受信した場合、動作を開始する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−48034(P2012−48034A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191033(P2010−191033)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(310022372)富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】