説明

情報印刷システム

【課題】レシートに、退店ルート等を印刷することにより、顧客にとって有益な情報を案内することを課題とする。
【解決手段】レジ端末が、購入商品情報と顧客情報を入力する入力部と、印刷部と、サーバから退店ルートを示したルート地図を取得する地図取得部とを備える。サーバが、販促商品データリストと店舗地図とを記憶した記憶部と、レジ端末から購入商品情報と顧客情報を取得する情報取得部と、販促商品データリストから、取得した購入商品情報に一致する販促商品を特定し、特定した販促商品を除いた他の販促商品が配置されている売場を通過する退店ルートを生成しレジ端末へ送信するルート生成部とを備える。情報取得部が、レジ端末から顧客Aの購入商品情報と顧客情報とを取得した場合、ルート生成部が、現在地からその顧客Aが退店する出口までのルート地図を生成してレジ端末へ送信し、地図取得部が取得したルート地図を、印刷部がレシートに印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報印刷システムに関し、特に、店舗で購入された商品の売上情報等をレシートに印刷する情報印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
デパートやコンビニエンスストア等の店舗で、顧客が商品を購入した場合、精算時にレシートが発行される。
そのレシートには、通常、購入した商品に関する情報(商品名,単価,購入数量など)や、支払情報(購入合計金額,おつり,年月日など)が印刷されている。
また、店舗内で顧客に、店舗周辺の目的地までの道順を尋ねられた場合に、店舗の位置と入力された目的地とを含む地図を、レシートに印刷して顧客に渡すようにしたデータ処理装置も提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−113955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のように、購入した商品や支払情報のみをレシートに印刷した場合には、顧客は購入した商品や支払った金額が正しいかどうかをレシートで確認した後、そのレシートを持ち帰らず捨ててしまう場合があった。
また、店舗周辺の目的地までの地図を印刷させる場合は、たとえば目的地を含む地図をタッチスクリーンに表示させてその地図の中の目的地付近を押下する操作や、予め用意された複数個の目的地名称を示すボタンをタッチスクリーンに表示させて、所望の目的地ボタンを押下する操作をして、その目的地を指定する必要があった。
【0005】
この場合、レジの担当者が目的地を顧客から聞いてその目的地を入力する操作をするか、あるいは、いわゆるセルフレジの場合は、顧客自らが目的地を入力する操作をする必要があり、操作に時間がかかる場合には、レジの精算に並んでいる次の顧客を待たせることになる。
【0006】
さらに、デパートやスーパーマーケットなどにおいて、出入口や駐車場が各方面に多数存在する場合は、精算した後、顧客は自己の向かうべき方向や、車を止めた駐車場までの退店ルートを探さなければならず、特に初めて来たデパートなどの場合には、退店するのに時間がかかる場合があった。
このとき、インフォメーションサービスなどへ行ったりあるいは近くの店員に聞くのではなく、退店時に自己の向かうべき方向をアドバイスしてくれるシステムが利用できれば便利である。
【0007】
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、捨てられてしまうことの多いレシートに、退店ルート等の特別な情報を印刷し、そのレシートを受け取った顧客にとって有益な情報の案内をすることが可能な情報印刷システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、購入商品の情報を入力し支払処理をするレジ端末と、サーバとがネットワークを介して接続された情報印刷システムであって、前記レジ端末が、購入商品情報と顧客情報を入力する入力部と、レシートに所定の情報を印刷する印刷部と、サーバから退店ルートを示したルート地図を取得する地図取得部とを備え、前記サーバが、販促商品と販促商品が配置されている売場とを対応付けた販促商品データリストと、店舗の売場の位置を含む店舗の地図とを記憶した記憶部と、前記各レジ端末において入力された購入商品情報および顧客情報を取得する情報取得部と、前記販促商品データリストから、前記取得した購入商品情報に一致する販促商品とその販促商品の売場とを特定し、前記特定した販促商品の売場を除いた他の販促商品が配置されている売場を通過するルートを含む退店ルートを前記地図を利用して生成し、前記レジ端末へその退店ルートを示したルート地図を送信するルート生成部とを備え、前記サーバの情報取得部が、前記レジ端末aで入力された顧客Aが購入した商品の購入商品情報と顧客Aの顧客情報とを取得した場合、前記ルート生成部が、現在地からその顧客Aが退店する出口として設定された出口までの退店ルートを示したルート地図Bを生成して前記レジ端末aへ送信し、前記レジ端末の地図取得部が取得したそのルート地図Bを、前記印刷部がレシートに印刷することを特徴とする情報印刷システムを提供するものである。
これによれば、レシートにその顧客が退店する出口までの退店ルートが印刷されるので、レシートが捨てさられることなく有効に利用され、顧客にとって有益な情報である自己の退店ルートを、レシートを見るだけで、容易に確認することができる。
【0009】
また、前記顧客Aが退店する出口として、前記顧客Aの車を駐車した駐車場に最も近い出口が設定されることを特徴とする。
さらに、前記サーバは、顧客を特定する情報とその顧客の車の車ナンバーとを対応づけて記憶した顧客情報データベースと、駐車場の車の駐車位置を特定する駐車場番号と、その駐車場番号に最も近い店舗の出口である最寄出口と、その駐車場番号に駐車された車の車ナンバーとを対応づけて記憶した駐車場データベースと、駐車場の駐車位置に設置されたカメラによって撮影された車の車ナンバーを取得して、前記取得した車ナンバーを、前記駐車場データベースの中の前記カメラによって撮影された車の駐車位置の駐車場番号と対応付けて記憶させる車情報管理部とを備え、前記ルート生成部が顧客Aの退店ルートを生成する場合、前記顧客情報データベースから前記顧客Aの車の車ナンバーを取得した後、取得したその車ナンバーと対応付けられた駐車場番号に最も近い最寄出口を前記駐車場データベースから取得し、前記顧客Aが退店する出口として、前記取得された最寄出口を設定することを特徴とする。
これによれば、車で来店した顧客Aの場合、その車の駐車位置に最も近い出口までの退店ルートがレシートに印刷されるので、駐車場が多数ある場合でも、顧客Aが迷うことなく自己の車の駐車位置まで行くことができる。
【0010】
また、前記サーバは、前記販促商品が配置されている売場と、その売場ごとに配置されている販促商品の数とを対応付けた販促商品数リストを、前記記憶部に予め記憶し、前記ルート生成部は、前記販促商品数リストを販促商品数の多い順に並べ替え、前記購入商品情報に含まれる購入商品と同じ売場に配置されている販促商品を除いた販促商品を配置した売場のうち、前記販促商品数が最も多い売場を通過するルートを含む退店ルートを生成することを特徴とする。
これによれば、退店ルートとして、顧客が見ていない可能性のある売場であって販促商品の数が最も多い売場を通過するルートが設定されるので、その店舗にとって販売を促進したい商品を顧客に見てもらう機会を増やすことができ、売上拡大の可能性を増加させることができる。
また、顧客にとっても、印刷された退店ルートどおり通過することにより、その顧客が見ていない可能性のある売場に配置され、かつ買い忘れた販促商品を購入する機会が与えられることになる。
【0011】
また、前記サーバは、商品の売場と、その売場を退店ルートとして選択する基準となる優先順位とを対応づけて予め記憶した売場優先順位リストを備え、前記ルート生成部が、前記売場優先順位リストを販促商品数の多い売場の順に並べ替え、前記販促商品数リストに販促商品数が同数の複数個の売場がある場合、その同数の複数個の売場を前記優先順位の順にさらに並べ替えた売場優先順位リストを生成し、この並べ替えの後の売場優先順位リストを用いて退店ルートを生成することを特徴とする。
さらに、前記サーバは、商品の売場を複数のグループに分類した同列売場番号リストを備え、前記ルート生成部が、前記同列売場番号リストの1つのグループに属する複数の売場のうち、1つの売場を退店ルートで通過する売場として選択したとき、そのグループに属する他の売場は、前記販促商品数リストから削除することを特徴とする。
これによれば、販促商品が配置されている多数の売場のうち、顧客が見ていない可能性がある売場であって店舗が販売をより促進したい商品(販促商品)が配置されている売場が優先的に退店ルートに設定されるので、売上拡大の可能性を増加させることができる。
【0012】
また、前記レジ端末が、前記サーバのルート生成部によって生成された退店ルートにおいて通過する売場に配置されている販促商品の情報を、前記サーバから取得するサーバ情報取得部をさらに備え、前記印刷部が、取得した販促商品の情報をレシートに印刷することを特徴とする。
これによれば、退店ルートに加え、その店舗の販促商品の情報がレシートに印刷されるので、顧客にとってより多くの有益な情報の案内をすることができる。また、顧客がそのレシートに印刷された販促商品を購入することによって、店舗にとっては売上拡大を図ることが可能となる。
【0013】
また、この発明は、前記サーバに前記ネットワークを介して接続され、前記レシートに印刷された情報を読み取る第2入力部と、表示部と、前記サーバから前記生成された退店ルートを示したルート地図と、退店ルートで通過する売場に配置されている販促商品の情報とを取得する第2サーバ情報取得部とを有する情報表示端末を、さらに備え、前記情報表示端末は、前記第2入力部によって前記レシートの情報が読み取られた場合、前記第2サーバ情報取得部が、読み取ったレシートの情報に基づいて、前記退店ルートを示したルート地図および前記販促商品の情報を前記サーバから取得し、取得したルート地図および販促商品の情報のうち少なくともいずれか一方を、前記表示部に表示させることを特徴とする情報印刷システムを提供するものである。
【0014】
さらに、前記レシートに印刷された情報は、バーコードあるいは2次元コードであり、前記レシートに印刷された情報には、顧客を特定する情報と、その顧客の退店ルートを示したルート地図および販促商品の情報のうち少なくともいずれか一方を情報表示端末に送信するようにサーバに要求する情報とが含まれることを特徴とする。
これによれば、顧客は、レシートに印刷されている退店ルートあるいは販促商品の情報を、情報表示端末に表示させているので、店員等に問合せることなく、顧客にとって有益な情報を、容易かつわかりやすく確認することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、顧客が購入商品の支払処理をした後に、その顧客の退店ルートを示したルート地図を、レシートに印刷するので、その顧客は、レシートを見るだけで、自己にとって有益な情報である自己の退店ルートを容易に確認することができる。
特に、店舗に複数の出入口が存在し、どの出口から退店してよいかわからない顧客にとっては、退店ルートは有益な情報であり、店舗のインフォメーションサービスや店員に問合せをすることなく、すみやかに、店舗から退店することができる。
また、退店ルートには、顧客が購入した商品が配置されていた売場以外の売場を通過するルートが含まれるので、その顧客がまだ見ていない可能性のある売場を通過して退店することにより、その顧客に未購入商品の購買意欲をもたらすことが可能となり、店舗の売上拡大の可能性を増加できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の情報印刷システムの一実施例の構成ブロック図である。
【図2】この発明のサーバの一実施例の構成ブロック図である。
【図3】この発明のレジ端末(レジTE)の一実施例の構成ブロック図である。
【図4】この発明の情報表示端末(表示TE)の一実施例の構成ブロック図である。
【図5】この発明の顧客情報データベースの一実施例の説明図である。
【図6】この発明の商品データベースの一実施例の説明図である。
【図7】この発明の駐車場データベースの一実施例の説明図である。
【図8】この発明の地図データベースの一実施例の説明図である。
【図9】この発明の売場データベースの一実施例の説明図である。
【図10】この発明の購入商品情報167の一実施例の説明図である。
【図11】この発明の販促商品データリストにおいて、商品情報を削除する前後の説明図である。
【図12】この発明の売場優先順位リストの並べ替えの一実施例の説明図である。
【図13】この発明の売場優先順位リストの並べ替えの一実施例の説明図である。
【図14】この発明の売場優先順位リストからルート決定リストの生成までの一実施例の説明図である。
【図15】この発明において、作成されるルート地図の一実施例である。
【図16】この発明のレジ端末(レジTE)の一実施例の情報印刷処理のフローチャートである。
【図17】この発明のサーバで行われる車ナンバーの取得処理の一実施例のフローチャートである。
【図18】この発明のサーバの情報取得および生成処理の一実施例のフローチャートである。
【図19】この発明のサーバのルート地図の作成処理のフローチャートである。
【図20】この発明の表示端末(表示TE)の一実施例の表示処理のフローチャートである。
【図21】この発明のレジTEで印刷されるレシートの一実施例である。
【図22】この発明の表示TEの表示部に表示させる表示画面の一実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
<この発明の情報印刷システムの概略構成>
図1に、この発明の情報印刷システムの一実施例の構成ブロック図を示す。
この発明の情報印刷システムは、主として、サーバ100(データ管理装置とも呼ぶ)と、レジ端末200(レジTE、またはセルフレジとも呼ぶ)と、情報表示端末300(表示TE、またはディスプレイ端末とも呼ぶ)と、カメラ501とから構成される。サーバ100と、レジTE200と、表示TE300と、カメラ501は、LANなどのネットワーク400により接続されている。
ネットワーク400は、有線LAN,無線LAN,インターネットなど種々の回線を用いることができる。システムの規模によって、適切なネットワークを用いればよい。
【0018】
サーバ100は、主として、レジTE200から入力される売上情報やカメラ501から取得した映像などを管理し、レジTE200と表示TE300に対して種々の情報(特に、ルート地図など)を提供するものである。サーバ100の一実施例の構成を、後述する図2に示す。
【0019】
レジTE200は、顧客が購入商品の情報を入力し、支払処理をするものであり、主として、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗で用いられ、顧客が購入した商品の売上情報等を入力しレシートを発行する端末であり、いわゆるPOS端末に相当する。レジTE200の一実施例の構成を、後述する図3に示す。レジTE200は、店舗の店員が入力操作するものであってもよく、あるいは、顧客自らが入力操作をするいわゆるセルフレジであってもよい。
【0020】
表示TE300は、レシートに印刷された情報(たとえば、2次元コード)を読み取り、顧客にとって有益な情報を表示する表示装置である。顧客にとって有益な情報とは、たとえば、その顧客の退店時に向かうべき方向を示したルート地図や、退店ルートにある特価で売られている商品情報(販促商品情報)などを意味する。表示TE300の一実施例の構成を、後述する図4に示す。
【0021】
カメラ501は、この発明では、主として、駐車場500の各駐車位置(駐車場番号)に駐車した車のナンバープレートの番号(車ナンバー)を読み取るために用いられる。すなわち、カメラで撮影された車ナンバーの映像は、サーバ100へ送信され、サーバ100において、車ナンバーの画像認識が行われて、特定された車ナンバーとその駐車場番号とが対応付けて記憶される(図7参照)。
【0022】
したがって、カメラ501は、たとえば、駐車位置の数だけ備え、駐車場の駐車位置ごとに設置し、各駐車位置に駐車した車のナンバープレートが読み取れる空間を撮影するように配置する。ただし、1台のカメラで、複数の駐車位置のナンバープレートを読み取ることが可能な場合は、その複数の駐車位置からなるブロックエリアごとに、1台のカメラを設置してもよい。
【0023】
この発明では、顧客がレジ端末TE200において、購入した商品の精算をした後、印刷されるレシートに、支払情報の他に、その顧客にとって有益な情報として、たとえば、退店ルート地図と、販促商品情報とを印刷することを特徴とする。
そのために、サーバ100には、店舗に来る顧客に関する情報(顧客No.,名前,住所,所有する車ナンバー,以前の購入履歴情報など)を予め記憶した顧客情報データベース(顧客情報DB)、店舗の売場、出入口、表示TEのある位置等を示したその店舗内部の地図を予め記憶した地図データベース(地図DB)、その店舗で特別価格で販売される商品に関する情報(商品名,その商品の置場,売場番号(通路),単価など)を予め記憶した商品データベース(商品DB)、店舗内での各売場の位置に関する情報を予め記憶した売場データベース(売場DB)が格納されている。
【0024】
これらのデータベース(DB)の情報と、顧客の購入商品の情報と、カメラ501から得た車ナンバー等を用いて、その顧客にとって適切な退店ルートや、その顧客がまだ買っていない販促商品の案内情報を、レシートに印刷する。あるいは、レシートにこれらの案内情報に相当するバーコードあるいは2次元コードを印刷しておき、そのレシートのバーコードを表示TE300で読み取らせることにより、表示TE300の表示部に、退店ルートや販促商品情報を表示させる。
【0025】
これにより、商品購入後の顧客が、複雑な特別の操作をすることなく、店員に直接問合せをすることもなく、その顧客にとって有益な退店ルートの案内や、未購入商品であって安価で売られている販促商品の情報を、容易に知らせることができる。
以下に、この発明の情報印刷システムを構成する装置の詳細な処理内容について説明する。
【0026】
<サーバの構成>
図2に、この発明の情報印刷システムのサーバの一実施例の構成ブロック図を示す。
図2において、サーバ100は、主として、通信部110と、車情報管理部120と、情報取得部130と、ルート生成部140と、記憶部160とから構成される。
サーバの通信部110は、ネットワーク400を介して、レジTE200および表示TE300と通信を行う部分である。また、カメラ501によって撮影された映像を受信する部分である。
たとえば、記憶部160に記憶されている顧客情報,販促情報あるいはルート地図を、レジTE200や表示TE300へ送信し、レジTE200から購入商品情報を受信する部分である。通信部110は、接続されるネットワーク400に対してそのネットワークの規格に対応した通信プロトコルで、種々の情報を送受信する。
【0027】
車情報管理部120は、駐車場500に駐車された車の番号(車ナンバー)を取得して、記憶部160に記憶する部分である。具体的には、カメラ501で撮影された映像を通信部110を介して取得し、取得された映像を解析し、その中に含まれるナンバープレートに相当する部分の画像を認識して、車ナンバーを取得する。
1台のカメラ501と、1つの駐車位置(駐車場番号)とが1対1に対応している場合は、そのカメラの映像と共に送られてくるカメラの番号から、駐車位置(駐車場番号)が特定できるので、カメラの映像から特定した車ナンバーと、カメラ番号から特定した駐車場番号とが対応付けて、記憶部160に記憶される。
【0028】
たとえば、図7に示すように、駐車場番号「1」に対応付けて、車ナンバー「奈良500あ 12−34」が記憶される。
図7は、駐車場データベース(駐車場DBとも呼ぶ)163の一実施例を示したものである。駐車場DB163は、主として、駐車場の車の駐車位置を特定する駐車場番号と、その駐車場番号に最も近い店舗の出口である最寄出口と、その駐車場番号に駐車された車の車ナンバーとを対応づけて記憶したものである。
【0029】
ここで、最寄出口は、いくつかある店舗の出入口のうち、その駐車場番号の位置に最も近い、店舗内の出入口の番号を意味する。たとえば、図7では、店舗の「出口A」が、駐車場番号1,2,3の位置に最も近いことを示している。
駐車場番号と最寄出口とは、予め固定的に記憶されているが、車ナンバーの部分は、駐車する車が変わるごとに、変更される。
顧客Aが車で来店した場合、その顧客Aが退店する出口としては、顧客Aの車を駐車した駐車場に最も近い出口が設定される。
【0030】
情報取得部130は、通信部110を介して、レジTE200および表示TE300から送られてくる情報を取得する部分である。
たとえば、レジTE200からは、各レジTEにおいて入力された購入商品情報および顧客情報の他、ルート地図要求情報,販促商品要求情報などの情報が送られてくる。これらの情報を取得した後、取得された情報に基づいて、その情報に予め対応づけられた処理を実行する。
たとえば、レジTEからの販促商品要求情報が取得された場合、商品DB162の中に予め記憶されている販促商品データのリスト162−1を読み出して、そのレジTEへ送信する。
また、ルート地図要求情報を受信した場合、ルート生成部140に対して、顧客の退店ルートの地図の生成を依頼し、生成されたルート地図166を、要求してきたレジTEへ送信する。
【0031】
ルート生成部140は、顧客の退店ルートの地図を生成し、レジ端末へ送信する部分である。
すなわち、ルート生成部140は、記憶部160に記憶された各種DB(161−165)の情報を用いて、ある特定の顧客にとって適切と思われる退店ルートを探索し、現在地(たとえば、ルート地図要求情報を送信してきたレジTEの位置)から、顧客が退店する出口として設定された出口までの経路(退店ルート)を示したルート地図166を生成する。
【0032】
また、特に、ルート生成部140は、後述する販促商品データリストから、情報取得部が取得した購入商品情報に一致する販促商品と、その販促商品の売場とを特定し、特定した販促商品の売場を除いた他の販促商品が配置されている売場を通過するルートを含む退店ルートを、後述する地図データベースに記憶されている地図を利用して生成し、その退店ルートを示したルート地図をレジ端末へ送信することを特徴とする。
【0033】
上記の各機能ブロック(110〜140)は、ハードウェアロジックで構成することもできるが、主として、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
特に、CPUが、図示しないROM等に記憶されたプログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させることにより、各機能ブロックの機能を実現させることが好ましい。
【0034】
サーバの記憶部160は、各種情報を記憶する部分であり、ROM,RAMのような半導体記憶素子の他、ハードディスクを用いることができる。
書き換えられることのないプログラムやデータは、ROM等の読み出し専用メモリに記憶され、顧客情報など書き換えられる情報は、ハードディスクなどの不揮発性メモリに記憶される。
図2に示すように、記憶部160には、主として、顧客情報DB161,商品DB162,駐車場DB163,地図DB164,売場DB165,ルート地図166,購入商品情報167などが記憶される。
【0035】
図5に、顧客情報データベース(顧客情報DB)の一実施例の説明図を示す。
図5では、顧客情報DB161として、顧客を特定する情報と、その顧客の車の車ナンバーとを対応づけて記憶したものを示している。
顧客情報DB161には、主として、顧客No.,車ナンバー,名前,住所,その顧客の購入履歴(日付,商品番号)などが、顧客ごとに記憶されている。
顧客を特定する情報(名前,住所,車ナンバーなど)は、その顧客から聞いて、予めこのDBに記憶しておく。購入履歴情報は、商品が購入された日付ごとに、その購入商品番号と共に記憶しておき、その顧客が好む商品の販促情報案内や、退店ルートを作成するために用いる。
【0036】
図6に、商品データベース(商品DB)の一実施例の説明図を示す。
ここでは、販売している商品に関する情報が予め記憶される。
商品DB162は、主として、販促商品データリスト162−1,販促商品数リスト162−2,全商品情報リスト162−3とが含まれる。ただし、これに限るものではない。
販促商品データリスト162−1は、販促商品と、その販促商品が配置されている売場とを対応づけたリストである。
販促商品数リスト162−2は、販促商品が配置されている売場と、その売場ごとに配置されている販促商品の数とを対応づけて記憶したリストである。
全商品情報リスト162−3は、店舗で販売されているすべての商品についての情報を、商品ごとに記憶したリストである。
【0037】
図6(a)には、販促商品データリスト(162−1)の例を示している。このリスト162−1には、たとえば、その店舗で通常よりも安い価格で販売されている商品に関する情報(販促商品情報あるいは販促情報と呼ぶ)が記憶される。
図6(a)において、販促商品情報は、主として、商品番号,商品名,置場−売場,および単価から構成される。ここで、「置場−売場」は、対応する商品が配置されている位置(置場番号)と、商品の売場を特定する番号(売場番号)とからなる情報である。たとえば、図15に示すように、売場番号は、顧客がその売場を通行する通路の番号に相当し、置場番号は、商品を配置した棚や区画(エリア)の番号に相当する。
図6(a)では、たとえば、商品番号「8001」の商品「洗顔a」は、単価が「500円」の販促商品であり、置場「F」に配置され、売場番号「08」の通路のところに行けば、購入可能であることを示している。
【0038】
図6(b)は、販促商品数リスト(162−2)を示している。
ここで、販売商品数リスト(162−2)は、売場番号ごとの販促商品の数を示したものである。たとえば、図8に示す店舗の売場地図では、10個の売場番号(01−10)の位置があり、売場番号「03」には、販促商品が5つ配置されていることを示しており、売場番号「08」には、販促商品が3つ配置されていることを示している。
この販促商品数は、図6(a)の「置場−売場」の情報から生成することもできる。売場番号と、販促商品数は、後述するように、退店ルートを生成するときに用いられる。
また、図6(c)に全商品情報リスト162−3を示す。ここでは、店舗で販売されているすべての商品についての情報も、図6(a)に示すデータリストの形式で記憶したものを示しているが、これに限るものではない。
【0039】
図7に、駐車場データベース(駐車場DB)163の一実施例を示しているが、車で来店した顧客が退店する場合、この駐車場DBを用いて、その顧客の車が止めてある駐車場番号に最も近い「最寄出口」が特定される。
たとえば、「奈良500あ 12−34」の車で来店した顧客は、その車を止めた「駐車場番号」が1なので、退店ルートを決めるときの出口は、その駐車場番号「1」に対応する「最寄出口」である「出口A」に特定される。
【0040】
図8に、地図データベース(地図DB)164の一実施例の説明図を示す。
地図DB164は、店舗の売場の位置を含む店舗の地図を記憶したものである。
図8には、店舗の一フロアの内部において、売場の位置等を示した見取図を示している。
図8において、フロアの3つの方向にそれぞれ出口(A,B,C)があり、中央部分に8つの置場(A−H)と、売場番号(01−10)の通路があり、下方に、レジTE200があり、その右横に表示TE300が配置されている店舗内の地図を示している。
この地図情報は予め記憶されるが、フロアの売場の配置替えがある場合には、その都度地図DBを変更すればよい。
この地図DB164は、店舗が複数階(フロア)にわたっている場合は、各フロアごとに作成してもよい。
また、地図DB164は、後述するように、図15の退店ルートを示すルート案内地図(ルート地図)243を作成するときに用いられる。
【0041】
図9に、売場データベース(売場DB)165の一実施例の説明図を示す。
売場DB165には、主として、売場優先順位リスト165−1と、同列売場番号リスト165−2とが含まれる。
売場優先順位リスト165−1は、商品の売場(売場番号)と、その売場を退店ルートとして選択する基準となる優先順位とを対応づけて予め記憶したものである。
同列売場番号リスト165−2は、商品の売場を複数のグループに分類したものであり、グループの番号と、そのグループに属する売場の番号とからなるものである。
【0042】
図9(a)は、売場番号の優先順位のリスト(売場優先順位リスト)165−1の例を示している。この優先順位は、たとえば店側が広告に掲載した商品リストに基づいて、予め決定され、記憶される。または、優先順位は、商品の利益率に基づいて、予め決定され、記憶される。
図9(a)では、10個の売場番号(01−10)のうち、たとえば、売場番号「01」の優先順位が最も高く、売場番号「09」の優先順位が最も低いことを示している。
この図9(a)の売場優先順位リスト165−1は、退店ルートを決めるときに利用される。たとえば、上記した販促商品数リストを、販促商品数の多い順に並べ替えた後、並べ替えたリストの中に、販促商品数が同数の複数個の売場がある場合、その同数の複数個の売場を、売場優先順位リストに示された優先順位の順に並べ替え、この並べ替え後の販促商品数リストを用いて退店ルートを生成する。
【0043】
図9(b)は、同列売場番号リスト165−2を示している。ここで、売場番号は2つのグループに分けられており、たとえば、5つの売場番号(01−05)は、同じグループに分類されている。
このリスト165−2も、退店ルートを決めるときに用いられる。以下の実施例では、1つの売場番号が退店ルートに選択されると、選択された売場番号と同じグループに属する他の売場番号は、退店ルートには含めないものとする。
すなわち、後述するように、同列売場番号リストの1つのグループに属する複数の売場のうち、1つの売場を退店ルートで通過する売場として選択したとき、そのグループに属する他の売場は、販促商品数リストから削除して、退店ルートで通過する売場として選択されないようにする。
たとえば、グループ2に属する売場番号「07」が退店ルートに選択されたとすると、同じグループ2に属する他の売場番号(06,08,09,10)は、退店ルートには選択しないものとする。
このような売場番号のグループ化は、たとえば、フロアの売り場配置や出口の位置等に基づいて、予め決定され、記憶部に記憶される。
【0044】
図10に、購入商品情報167の一実施例の説明図を示す。
この購入商品情報167は、主としてレジ端末200の入力部(特にスキャナ)によって入力された商品の情報であり、図3の購入商品情報242に相当し、通信部110を介して受信したものである。
購入商品情報167としては、商品に関する情報と、その商品を購入した顧客の情報とが含まれる。商品に関する情報は、たとえば、図10に示すように、購入した商品の商品番号,商品名,単価,商品置場,売場番号(通路)の情報から構成される。ただし、商品置場や売場番号は、必要に応じて、商品DBから取得することもできるので、含めなくてもよい。
また、顧客の情報は、主として顧客No.と購入した商品の購入日(日付)とから構成される。これらの情報は、顧客情報DB161にも、購入履歴として記憶される。ただし、商品を購入した顧客が、まだ顧客No.等の顧客情報を登録していない者である場合は、顧客の情報は、購入商品情報には含まれない。
【0045】
図10において、たとえば、購入された商品番号1002の商品は、商品名が「洗剤b」で、その単価が252円であり、商品置場がAで、売場番号(通路)が01の位置に配置されていたものであって、顧客No.が「A003」の顧客によって、2010年5月1日に購入されたものであることがわかる。
ただし、購入商品情報167としては、これらの内容に限るものではなく、商品ごとの購入数,商品ごとの合計金額,支払合計金額などを含めてもよい。
【0046】
<レジ端末の構成>
図3に、レジ端末の一実施例の構成ブロック図を示す。
レジ端末(レジTE)200は、主として、通信部210と、表示部220と、印刷部230と、記憶部240と、入力部250と、制御部260とを備える。
通信部210は、ネットワーク400を介して、サーバ100と通信を行う部分である。
たとえば、入力された購入商品情報242をサーバ100へ送信し、サーバからは、生成されたルート地図や販促商品情報を受信する。
表示部220は、入力された情報、ルート地図などを表示する部分であり、LCD,CRTなどが用いられる
印刷部230は、レシートに所定の情報を印刷する部分であり、購入商品情報等が印刷されたレシートを発行するプリンタである。
また、この発明では、特に印刷部は、レジTEの地図取得部が取得したルート地図と、サーバから取得した販促商品の情報を、レシートに印刷する。
【0047】
記憶部240には、入力された情報や、サーバから受信した情報を記憶する部分であり、RAMやハードディスク等の種々の記憶装置が用いられる。
サーバの記憶部のように記憶された情報を不揮発性のメモリに半永久的に保存するのではなく、RAM等に一時記憶し、商品情報の入力などの一連の取引処理が終了した後、消去するようにしてもよい。
記憶部240に記憶される情報としては、たとえば、顧客情報241,購入商品情報242,ルート地図243,販促情報244などがある。
顧客情報241は、商品を購入した顧客の情報であり、たとえば、顧客の所有するICカード290に記憶された情報(顧客No.,名前,住所など)を、カードリーダ254で読み取ることにより入力したものである。
ICカード290には、顧客の情報が記憶されているが、たとえば、顧客No.,車ナンバー,名前,住所などが記憶される。ただし、すでに顧客情報DB161にその顧客の情報が登録されている場合は、顧客No.のみをICカードに記憶しておいてもよい。
【0048】
購入商品情報242は、入力部250により入力した購入商品の情報であり、たとえば上記した図10のようにサーバの記憶部に記憶される購入商品情報167と同じものである。購入商品の情報は、たとえば、商品の包装などに印刷されているバーコードを、スキャナで読み取ることにより入力される。
ルート地図243は、購入商品の支払処理後、レシートに印刷される地図情報であり、たとえば、図15に示すような退店ルートを示すルート案内地図である。このルート地図243は、サーバへルート地図の作成要求を送信した後、サーバ100から送信される情報である。
【0049】
販促情報244は、店舗で行っているバーゲンなどで、特別に安い価格で販売している商品の情報など、顧客にとって有益な情報であり、たとえば図6(a)に示すような販促商品情報(データリスト)162−1である。この販促情報244も、サーバから送信されてくる。
【0050】
入力部250は、購入商品の取引を行う際に、購入商品情報,顧客情報などの必要となる情報を入力する部分である。たとえば、スキャナ251,キーボード252,タッチパネル253,カードリーダ254などが用いられる。
スキャナ251は、商品ごとに付与されているバーコードを読み取る部分である。このバーコードには、その商品の商品番号や、商品名などが含まれている。
【0051】
キーボード252は、ICカードを所有していない者の顧客情報や、購入した商品の情報を入力するものである。
タッチパネル253は、表示部220の表示画面上に配置され、表示部220に表示されたメニュー表示等に対応して、操作者がタッチパネルの所定の位置に接触することにより、各種情報を入力する部分である。たとえば、キーボードと同様に、顧客情報や、購入した商品の情報を入力するものである。
カードリーダ254は、顧客情報が記憶されたICカード290を読み取る部分である。
ICカード290は、内蔵されたメモリ素子に顧客情報を電子データとして記憶したものである。
この他に、バーコード,2次元コード,あるいは文字や記号等を用いて、顧客情報を表面に表示したカードを利用してもよい。顧客情報が表面に表示されているカードの場合は、スキャナやカメラでカード表面の情報を読み取り、画像認識して顧客情報を取得すればよい。
【0052】
制御部260は、このレジTE200の各種機能を実行する部分であり、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマー(時計)等からなるマイクロコンピュータを用いることができる。
ROMやハードディスク等に記憶されているプログラムに基づいて、CPUが、ハードウェアを有機的に動作させることにより、各種機能を実現させる。
レジTE200の制御部260は、主として、印刷データ作成部261,入力情報取得部262,地図取得部263,売上処理部264,サーバ情報取得部265,情報出力部266とを備える。
【0053】
印刷データ作成部261は、レシートに印刷すべきデータを作成する部分である。
たとえば、記憶部240に記憶された顧客情報241,購入商品情報242,ルート地図243,販促情報244の中から必要な情報を収集し、所定の印刷フォーマットに組み合わせて、印刷データを作成する。
【0054】
入力情報取得部262は、入力部250によって入力された情報を、そのまま、または解析あるいは変換して記憶部240に記憶させる部分である。
たとえば、スキャナ251によって読み取ったバーコードを所定の規則に基づいて、文字または数字等のデータに変換する部分である。あるいは、キーボード252やカードリーダ254から入力された顧客情報をそのまま記憶部240に記憶させる部分である。
【0055】
地図取得部263は、サーバ100から送られてくる地図データ(図8参照)や、退店ルートを示したルート地図(図15参照)を取得して、記憶部240に記憶し、あるいは表示部220に表示させる部分である。
【0056】
売上処理部264は、入力部250から入力された購入商品の情報を取得して、売上金額の演算,精算処理,入金処理等の処理を行う部分である。
また、購入商品の売上処理が終了した後、その購入商品情報242と、商品を購入した顧客の顧客情報241とを記憶部240に記憶して、かつ、サーバへ送信する。
【0057】
サーバ情報取得部265は、サーバ100に対して、各種情報を要求する部分である。
たとえば、サーバのルート生成部によって生成された退店ルートにおいて通過する売場に配置されている販促商品の情報(販促情報244)を、送信するように要求し、その販促情報をサーバから取得する部分である。
また、サーバ100に対して、地図DB164に記憶されている地図データや、ルート地図を作成するように要求する部分である。これらの要求に対してサーバから送られてきた情報は、記憶部240に記憶され、あるいは表示部220に表示される。
【0058】
情報出力部266は、印刷データ作成部261で作成されたデータを、印刷部230に送信する部分である。
たとえば、購入した商品の支払い情報や、サーバから取得したルート地図243あるいは販促情報244を、レシートに印刷するように、印刷部230に指示を与える。
この発明では、従来の一般的なPOS端末で行われているのと同様に、購入した商品の情報の入力等の売上処理が行われる。
ただし、売上処理をした後、その購入商品情報と顧客情報とをサーバへ送信し、サーバが受信した購入商品情報等を利用してその顧客にとって有益な情報、すなわち退店ルートを示したルート地図と販促情報を生成し、レジTE側で、サーバで生成されたルート地図と販促情報とを受信して、購入商品情報とともに、ルート地図と販促情報をレシートに印刷することを特徴とする。
【0059】
以下の実施例では、顧客にとって有益な情報として、ルート地図と、販促情報との両方を、レシートに印刷する場合を示すが、これに限るものではない。
顧客からの要求、たとえばキーボードからの特定のキー入力に基づいて、ルート地図あるいは販促情報のどちらか一方をレシートに印刷するようにしてもよく、あるいは両者を印刷しないようにしてもよい。さらに、ルート地図や販促情報以外に、たとえば、顧客からの要求入力に基づいて、店の定休日、次回の販促実施予定日などの情報をレシートに印刷するようにしてもよい。
【0060】
<情報表示端末(表示TE)の構成>
図4に、情報表示端末(表示TE)300の一実施例の構成ブロック図を示す。
表示TE300は、ネットワーク400を介してサーバ100に接続され、サーバから取得したルート地図および販促商品の情報のうち、少なくともいずれか一方を、表示部に表示させるものである。
表示TE300は、主として、通信部310,表示部320,記憶部330,入力部340,制御部350とを備える。
通信部310は、ネットワークを介して、サーバ100と通信を行う部分である。
表示部320は、LCD,有機EL,PDPなど、情報を表示する部分であり、大画面である方が好ましい。
【0061】
入力部340は、上記した第2入力部に相当し、顧客等が必要な情報を取得するための操作をする部分である。たとえば、販促情報や退店ルートの地図を表示部320に表示させるための入力操作を検出するものである。またこの発明では、特に、レシートに印刷された情報を読み取る部分でもある。
入力部340としては、スキャナ341やタッチパネル342が用いられる。また、スキャナの代わりに、カメラを備えてもよい。
スキャナ341やカメラは、レシート380に印刷された情報を読み取るものである。たとえば、レシートに印刷された販促情報やルート地図は小さいので見にくい場合は、その印刷された販促情報やルート地図をカメラで撮影し、大画面の表示部320に表示させれば、その内容が見やすくなる。
また、レシート380に、バーコードや2次元コードが印刷されている場合、スキャナ341でバーコード等を読み取ることにより、バーコード等に対応した情報を表示部320に表示させるようにしてもよい。
【0062】
記憶部330は、主として、入力部340から入力された情報(入力情報331)や、サーバから送信されてくる情報(ルート地図332,販促情報333)を、一時的に記憶する部分であり、RAMやハードディスクが用いられる。
入力情報331としては、たとえば、スキャナ341で読み取ったレシート380に印刷されている情報、タッチパネル342によって入力された顧客情報、あるいは表示部320に表示されたメニュー項目の中から選択入力した情報などである。
レシートに印刷されている情報には、たとえば、販促情報,ルート地図,バーコードなどが含まれる。さらに、顧客を特定する情報と、その顧客の退店ルートを示したルート地図および販促商品の情報のうち少なくともいずれか一方を送信するようにサーバに要求する情報が含まれ、これらの情報は、レシートに印刷されたバーコードあるいは2次元コードに含まれることが好ましい。
【0063】
あるいは、販促情報が非常にたくさんあるため、顧客にとって最も有益と考えられる少数の(たとえば2つの)販促情報のみを文字情報としてレシートに印刷し、その他の販促情報を見るための販促要求情報に相当するデータを、2次元コードに含めてレシートに印刷してもよい。
この場合に、レシートの2次元コードをスキャナで読み取らせたとき、2次元コードを解析して得られた販促要求情報をサーバ100へ送信し、この要求情報を受信したサーバにおいて、その他の販促情報の文字情報を取得して、表示TE300に送信する。
表示TE300では、サーバから送られてくる「その他の販促情報の文字情報」を記憶して、表示部320に表示させればよい。これにより、レシートに文字情報として印刷されなかった他の販促情報を、顧客に確認してもらうことが可能となり、顧客に別の商品の購買意欲を喚起させ、販売促進につなげることも可能となる。
【0064】
または、レシートに印刷する2次元コードは、詳細な退店ルートの地図を要求する情報として使用することもできる。たとえば、退店ルートが図15のような単純なものでない場合、レシートには、そのルートの概略のみを図示し、詳細な退店ルートの地図は、サーバに保存しておく。さらに、レシートには、詳細な退店ルートを見るための詳細ルート要求情報に相当するデータを、2次元コードとして印刷しておく。
このレシートの2次元コードをスキャナ341で読み取った場合、詳細ルート要求情報がサーバへ送信され、この要求を受信したサーバ100では、保持しておいた詳細な退店ルートの地図を読み出して、表示TE300へ送信する。
表示TE300では、サーバから送られてきた詳細な退店ルートの地図を表示部320に表示させればよい。これにより、レシートに印刷された退店ルートでは、行き先が不明な顧客の場合、表示TEで2次元コードをスキャナ341に読み取らせる操作をするだけで、詳細な退店ルートの地図を確認することができるようになる。
なお、ルート地図332および販促情報333は、図3に示したサーバの記憶部240に記憶されているルート地図166および、商品DB162に含まれる販促情報に対応するものである。
【0065】
制御部350は、この表示TE300の機能を実行させるものであり、これらの機能は、レジTEと同様に、CPU等からなるマイクロコンピュータによって実現できる。
制御部350は、主として、入力情報取得部351,サーバ情報取得部352,表示情報生成部353,表示制御部354とから構成される。
入力情報取得部351は、入力部340から入力される情報(たとえばレシートに印刷された情報,タッチパネルからの指示要求など)を取得して、記憶部330に記憶させる部分である。
【0066】
サーバ情報取得部352は、上記した第2サーバ情報取得部に相当し、サーバ100に対して情報の送信を要求し、サーバから送信されてくる情報を取得する部分である。
たとえば、サーバから、生成された退店ルートを示したルート地図と、退店ルートで通過する売場に配置されている販促商品の情報とを取得する部分である。
また、具体的には、入力部340によってレシートの情報が読み取られた場合、このサーバ情報取得部352が、読み取ったレシートの情報(ルート地図要求情報など)に基づいて、退店ルートを示したルート地図等をサーバから取得する。
【0067】
表示情報生成部353は、入力部340によって入力された顧客からの要求に基づいて、表示部320に表示させる表示データを生成する部分である。
表示制御部354は、表示情報生成部353によって生成された表示データを、表示部320に表示させる部分である。
【0068】
表示部320に表示させる情報は、スキャナやカメラ341で読み取ったレシート380の情報から直接取得するのではなく、タッチパネル342によって入力された要求や、レシート380から読み取った2次元コードに含まれる要求情報に基づいて、サーバから取得してもよい。
【0069】
<この発明の情報印刷処理の説明>
この発明の情報印刷システムで実施される情報印刷処理の実施形態を、以下に説明する。
この発明のレジTE200では、主として、顧客の購入した商品の情報入力と支払処理が行われ、精算終了後、購入商品情報等がサーバ100へ送信され、購入商品情報,退店ルートを示すルート地図,販促情報を含むレシートが印刷される。
また、サーバ100では、主として、レジTE200で入力された購入商品情報等を受信し、これらの受信した情報と予め記憶された各種DBの情報とを用いて、顧客の退店ルートを示すルート地図の作成と、その顧客にとって有益な販促情報の取得が行われ、ルート地図と販促情報とが、レジTE200へ送信される。
また、表示TE300では、顧客等による入力操作に基づいて、その入力操作によって要求された情報の取得と表示が行われる。
以下、図16等に示すフローチャートに基づいて、サーバ等の具体的な処理を説明する。
【0070】
<レジTEの情報印刷処理>
図16に、この発明のレジTE200における一実施例の情報印刷処理のフローチャートを示す。
ステップS11において、レジTE200の制御部260は、顧客またはレジの担当者が、入力部250のいずれかを用いて取引処理を開始する入力をしたのを確認する。たとえば、ICカード290をカードリーダ254で読み取らせる操作をした場合、入力情報取得部262が、ICカード290に記憶されていた顧客No.等を取得する。取得した顧客No.は、現在取引を開始した顧客の顧客情報241として記憶しておく。
【0071】
ステップS12において、入力された顧客No.を、通信部210からサーバ100へ送信する。
後述するが、顧客No.を受信したサーバ100では、この顧客No.の顧客についての退店ルートを探索する準備をする。具体的には「最寄出口」を取得する。
ステップS13において、顧客または担当者が、購入された商品の売上金額の入力を行うので、売上処理部264が入力された各商品の売上金額を、購入商品情報242として記憶していく。
ここで、たとえば、顧客等は、商品に付与されたバーコードをスキャナで読み取らせる操作をする。レジTEではバーコードを読み取ると、バーコードに含まれている商品情報(たとえば商品番号)を抽出し、抽出された商品情報に対応する商品名や単価を取得する。このとき商品名や単価を取得するために、予め記憶部240に記憶されている販促情報や商品リストを参照してもよく、あるいは、抽出した商品情報をサーバに送信して、単価等を問合せた後、サーバからその単価等を取得してもよい。
【0072】
ステップS13の商品の売上入力処理は、すべての購入商品について入力が終了するまで繰り返される。
ステップS14において、すべての購入商品の入力が終了したことを示す指示入力が行われると、売上処理部264が支払処理を行う。支払処理では、購入商品全体の購入金額の合計の計算,入金の確認処理,釣銭計算,売り上げ金額の合算などが行われる。ここで、購入合計金額や釣銭などの情報が、購入商品情報242に追加して記憶される。
ステップS15において、支払処理が終了すると、購入商品が確定したので、一時記憶していた購入商品情報242を、サーバ100に送信する。サーバ100では、受信した購入商品情報と顧客の情報とを用いて、顧客情報DBの中のその顧客に関する購入履歴を更新し、退店ルートを案内するルート地図を作成し、その退店ルートを考慮した販促情報を取得する。ルート地図や販促情報は、購入商品情報を送信してきたレジTE200へ送信される。
【0073】
ステップS16において、サーバからの返信を待ち、サーバ情報取得部265が、サーバから送られてきたルート地図243と販促情報244を受信し、記憶部240に記憶する。
【0074】
ステップS17において、印刷データ作成部261が、レシートに印刷するデータを作成する。レシートに印刷するデータとは、たとえば、購入商品情報(日付,商品名,単価,数量,合計金額,釣銭など)と、顧客情報(顧客No.,名前)と、ルート地図243と、販促情報244である。
【0075】
ただし、ルート地図と販促情報は、顧客からの要求入力があったときに印刷するようにしてもよい。
すなわち、図16では、レジTEからのルート地図の作成要求等の送信なしに、自動的にサーバからルート地図が送信される流れを示しているが、ステップS15の直後に、ルート地図等の印刷の有無を確認するステップを追加し、ルート地図等の印刷を要求する入力があった場合に、ルート地図作成要求や、販促情報取得要求をサーバへ送信してもよい。
【0076】
ステップS18において、情報出力部266が、作成された印刷データを印刷部230へ送信し、印刷部230から、印刷データが印刷されたレシートを出力する。
図21に、印刷データが印刷されたレシートの一実施例を示す。
ここでは、領収書として、日付,購入商品情報の支払情報、販促情報である「特売」の内容と、退店ルート案内を示すルート地図と、2次元コードが印刷されている。
2次元コードは、表示TEで用いられるものであり、退店ルートや販促情報を表示TEの表示部に表示させて確認するために用いられるものである。ただし、2次元コードは必須の印刷データではなく、ルート地図や販促情報が印刷されるときに、印刷すればよい。
以上が、レジTE200で行われる情報印刷処理の一実施例である。
【0077】
<サーバの車ナンバー取得処理>
図17に、サーバで行われる車ナンバーの取得処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、車情報管理部120は、カメラ501から取得した映像から車ナンバーを特定し、駐車場DB163の情報を更新する。
ここでは、カメラ501は、撮影エリアに物体が侵入してきたこと、あるいは撮影画像に変化があったことを検知するセンサ(赤外線センサ,超音波センサなど)を内蔵したものを用いるものとする。
ただし、センサは必須ではなく、カメラの映像の変化を常時監視するようにしてもよい。
【0078】
ステップS51において、カメラ501の撮影エリア内に、車が侵入してきたか否かチェックする。
たとえば、センサによって変化があったことを検知した場合、車が撮影エリアの駐車位置に入ってきたと判断し、ステップS52へ進む。変化がない場合は、ステップS51をループする。
【0079】
ステップS52において、車情報管理部120が、車が侵入してきた駐車位置を撮影するカメラ501により撮影された映像を取得する。ここで、撮影エリア全体の映像ではなく、通常車のナンバープレートが取り付けられている位置付近の画像を切り出してもよい。
ステップS53において、取得した映像から、車のナンバーを解析する。
ここでは、取得した映像の中に、ナンバープレートに相当する画像部分を抽出し、抽出された画像部分について画像認識を実行し、車ナンバーを特定する。すなわち、車ナンバーを、文字および数字からなるテキストデータとして取得する。この画像認識は、従来から行われている処理と同様の処理を行えばよい。
【0080】
ステップS54において、取得された車ナンバーを、そのカメラで撮影された駐車位置(駐車場番号)と対応させて、駐車場DB163に記憶させる。
たとえば、図7に示すように、駐車場番号「1」に対応する車ナンバーの欄に、取得された車ナンバー「奈良500あ 12−34」を記憶させる。
【0081】
カメラ501は一般に複数台設置されているので、ステップS51からS54までの処理を各カメラごとに実行し、常時、これらの処理を繰り返して行う。
また、ステップS51において、車の検知がなくなった場合、図示していないが、駐車場DB163から、車の検知がなくなった駐車場番号に対応して記憶されていた車ナンバーを消去するようにしてもよい。
【0082】
<サーバの情報取得および生成処理>
図18に、サーバで行われる情報の取得および生成処理の一実施例のフローチャートを示す。
ステップS101において、情報取得部130が、レジTE200から送られてきた顧客情報(顧客No.など)を受信する。
ステップS102において、受信した顧客情報を用いて、その顧客の車ナンバーを取得する。ここで、受信した顧客No.が、顧客情報DB161に予め記憶されたものであるか否かチェックする。受信した顧客No.が、顧客情報DB161の中にあれば、その顧客No.に対応づけて記憶されている車ナンバーを読み出す。ただし、車ナンバーが登録されていない場合は、何も行わない。
【0083】
ステップS103において、駐車場DB163を検索し、取得した車ナンバーの車が駐車されている駐車場番号に対応する最寄出口を取得する。図7の場合、たとえば、駐車場番号が「1」であれば、最寄出口として「出口A」が読み出される。
ステップS104において、情報取得部130が、レジTEから送信されてくる購入商品情報を受信して、記憶部160に記憶する。
ステップS105において、受信した購入商品情報167を、ステップS101で受信していた顧客No.の対応する顧客情報DB161の購入履歴のところに追加記憶させる。
【0084】
ステップS106において、ルート生成部140が、ルート地図を作成し、情報取得部130が販促情報を取得する。ここで、ルート地図の作成には、予め記憶されている地図DB164の店舗内部の地図情報(図8)と、購入商品情報167と、売場DB168と、ステップS103で取得した最寄出口とが利用される。ルート地図の作成の詳細フローについては、後述する図19に示す。
また、ルート地図の作成時に、店舗内を通行する途中の経路(ルート)が決定されるが、販促商品が配置されている売場を通る経路が優先的に選択される。また、その経路上の売場に配置されている販促商品の情報が取得される。
ルート地図の作成では、主として支払処理が行われたレジTE200が配置されている場所(現在値)から、最寄出口として取得された出口までの退店ルートが決定され、地図上にその経路が直線等で示される。
作成されたルート地図166と、取得された販促商品情報(販促情報)は、顧客情報(顧客No.)と対応付けて、記憶部160に記憶される。
【0085】
ステップS107において、作成したルート地図166と、取得した販促情報とを、購入商品情報を送信してきたレジTE200へ送信する。
以上が、サーバで行われる処理である。
【0086】
なお、レジTE200が複数台ある場合は、レジTE200ごとに、サーバとの通信がリアルタイムで行われ、サーバと各レジTE200との間で、ステップS101からS107までの処理が行われる。
また、ステップS104で購入商品情報を受信するときに、顧客No.等の顧客情報を同時に受信してもよく、この場合は、ステップS102,S103の処理は、ステップS104の後に行われる。
【0087】
<ルート地図の作成処理>
ここでは、退店ルートを案内するルート地図の作成処理と、退店ルートに関係した販促情報の取得処理について説明する。
図19に、この発明のサーバで行われるルート地図作成と販促情報取得処理の一実施例のフローチャートを示す。ここでは、現在地を、レジTE200が設置されている位置とする。
ステップS121において、サーバ100の情報取得部130が、レジTE200から送信され記憶部160に記憶された購入商品情報167を読み出す。たとえば、図10に示したような購入商品情報を、記憶部160から読み出す。
ステップS122において、情報取得部130が、商品DB162から、販促商品データリスト162−1を読み出す。
【0088】
ステップS123において、ルート生成部140が、読み出した購入商品情報167を用いて、購入商品の売場を特定する。たとえば、図10の購入商品情報の場合、顧客No.が「A003」の顧客が購入した3つの商品の売場番号は、01,08,05であることがわかる。これにより、この顧客「A003」は、すでにこの3つの売場(01,08,05)へ行き、必要な商品を購入したので、もうこの売場に行く必要はないとみなすことができる。
【0089】
ステップS124において、ルート生成部140が、読み出した販促商品データリスト162−1の中から、購入商品の売場に属する商品情報を削除する。
図11に、商品情報の削除前と削除後の販促商品データリスト162−1の一実施例の説明図を示す。
図11(a)は、商品情報の削除前の販促商品データリスト162−1であり、図6(a)に示したものと同じリストである。
図11(a)において、図10に示した3つの商品が購入されている場合を考えると、購入商品の3つの売場(01,08,05)に属する商品は、5つある。
すなわち、図11(a)のリスト162−1のうち、3つの商品(1002,8001,5001)は、図10に示された購入商品と同一であり、また、商品番号1001(洗剤a)は、購入商品1002(洗剤b)と同じ売場(01)に置かれていたものであり、商品番号8002(洗顔b)は、購入商品8001(洗顔a)と同じ売場(08)に置かれていたものである。
したがって、ステップS124において、図11(a)のリストからこれら5つの商品情報を削除すると、図11(b)のようになる。すなわち、商品削除後の販促商品データリスト162−1は、2つの商品情報(3001,7001)のみからなるものとなる。
【0090】
図11(b)のリストの商品は、その顧客(A003)が、実際に商品を購入しなかった売場(03,07)に置かれている商品である。この2つの売場(03,07)は、その顧客(A003)が通過した可能性もあるが、まだ行っていない可能性もあり、図11(b)の2つの販促商品の存在を知らない場合もある。
後述するように、店舗の販売促進の観点から、これらの売場(03,07)が、退店ルートの途中の経路の候補として選択される。
【0091】
また、図19のフローチャートには示していないが、以下のステップS125からS137までの処理をしないで、ステップS124からステップS138へ進み、この売場(03,07)を通過するルートを含む退店ルートを設定して、その退店ルートを示したルート地図を作成してもよい。
すなわち、ステップS123によって特定した販促商品の売場を除いた他の販促商品が配置されている売場(03,07)を通過するルートを含む退店ルートを生成してもよい。
【0092】
次に、ステップS125において、ルート生成部140は、削除後の販促商品データリスト162−1の中に、商品が残っているかどうか、チェックする。残っている場合は、ステップS126へ進み、残っていない場合は、ステップS127へ進む。
図11(b)の場合は、商品が残っているので、ステップS126へ進む。
【0093】
ステップS127へ進んだ場合、現在値であるレジTEのある位置から、図18のステップS103で取得した最寄出口までの最短ルートを探索し、その最短ルートを退店ルートに設定する。
たとえば、図8の売場を示した地図において、現在地がレジTEの位置であり、最寄出口が「出口A」であったとすると、最短ルートは、売場08と売場03とを通過するルートであるので、レジTEから出口Aまでの直線が退店ルートとして設定される。
また、最寄出口が「出口B」であったとすると、たとえば売場08を通過し、商品置場BとFとの間と、商品置場AとEとの間を通過するルートが、退店ルートとして設定される。
このように最短ルートを設定する場合は、販促商品の売場の位置とは関係なく設定される。
【0094】
一方、ステップS126において、まず、売場優先順位リスト165−1を、記憶部の売場DB165から読み出す。たとえば、図12(a)に示すような売場優先順位リスト165−1が読み出される。このリストは、図9(a)のリストを売場番号順に並べ替えたものである。そして、このリスト165−1を、販促商品数の多い売場の順に並べ替える。
図12(b)が、図12(a)のリストを、販促商品数の多い売場の順に並べかえた売場優先順位リストである。ここでは、2つの売場(01,03)が最も販促商品数が多く、2つの売場(05,10)が最も販促商品数が少ない。
【0095】
ここで、図12(b)は、図9(a)の売場優先順位リスト165−1を並べ替えたものを示しているが、売場番号と販促商品数だけに注目すれば、この図12(b)のリストは、図6(b)に示した販促商品数リスト162−2を、販促商品数の多い順に並べ替えたものに相当する。
すなわち、以下の処理を実行することにより、販促商品数の多い順に並べ替えた販促商品数リストにおいて、購入商品情報に含まれる購入商品と同じ売場に配置されている販促商品を除いた販促商品を配置した売場のうち、販促商品数が最も多い売場を通過するルートを含む退店ルートが生成される。
図12(b)の例では、販促商品数が最も多い売場である「03」の売場を通過するルートを含む退店ルートが生成されることになる。
【0096】
ステップS128において、ルート生成部140が、売場優先順位リスト165−1の中に、販促商品数が同じ売場が、複数存在するか否か、チェックする。複数ある場合は、ステップS129へ進み、なければステップS130へ進む。
たとえば、図12(b)の場合は、販促商品数が同じ売場が、4グループ存在する。たとえば、販促商品数が4個の売場として、3つの売場02,04,07が存在する。
また、販促商品数が2個の売場として、2つの売場(09,06)が存在する。したがって、図12(b)の場合は、ステップS129へ進む。
【0097】
ステップS129において、ルート生成部140は、売場優先順位リスト165−1の販促商品数が同じ売場を、優先順位が高い順に並べ替える。たとえば、図12(b)の場合、図12(c)のように並べ替えられる。販促商品数が5個と1個の売場は、すでに優先順位の順に並んでいるので、そのままである。
ただし、販促商品数が4個と2個の売場は、優先順位の順に並んでいなかったので、並べ替えが行われる。
図12(c)において、販促商品数が4個の売場(02,04,07)は、優先順位の高い順に、すなわち04,07,02の順に並べ替えられる。販促商品数が2個の売場(09,06)は、優先順位の高い順(06,09)に、並べ替えられる。
このように優先順位が高い順に並べ替えるのは、その店舗の販促商品のうちで、販売を促進したい商品の売場を、退店ルートに選択させる可能性を高めるためである。
【0098】
次に、ステップS130において、ルート生成部140は、ステップS124で削除された商品情報の売場を売場優先順位リストの下位に移動させる。
図13(a)に、図12(c)に示した売場優先順位と同じリストを示す。この図13(a)のリストに対して、図11に示した削除された商品情報の売場を適用すると、図13(b)のようにリストが変更される。
すなわち、図11では、3つの売場(01,05,08)の商品情報が削除されていたので、図13(a)に対して、この3つの売場(01,05,08)の情報を下位に移動して並べ替える。
このように、削除された商品の売場を下位に下げるのは、顧客がすでにその商品の売場へ行っているので、その売場が退店ルートに選択される可能性を低くするためである。
【0099】
ステップS131において、ルート生成部140が、売場優先順位リストの中で最上位の売場を、退店ルートのルート候補として選択する。たとえば、図13(b)において、最上位の売場03を、ルート候補として選択する。
ステップS132において、ルート生成部140が、同列売場番号リスト165−2を利用して、選択された売場と同じグループの売場を特定する。たとえば、同列売場番号リストが図13(d)に示したものであったとすると、図13(b)の最上位の売場03と同じグループ(グループ1)に属する売場は、01,02,04,05に特定される。
【0100】
ステップS133において、売場優先順位リストから、同じグループに特定された売場を削除する。
たとえば、図13(b)の場合、選択された最上位の売場(03)と同じグループに特定された売場(01,02,04,05)を削除すると、図13(c)のようになる。すなわち、売場優先順位リストは、6つの売場(03,07,06,09,10,08)の情報からなるものとなる。
これにより、同列売場番号リストのグループ1に属する売場番号のうち、最上位の売場03のみが退店ルートとして選択され、この売場03と同じグループに属する他の4つの売場(01,02,04,05)は、退店リストから除外されたことになる。
【0101】
ステップS134において、ルート生成部140は、売場優先順位リストの中に、他のグループに属する売場の情報が残っているか、チェックする。残っている場合は、ステップS135へ進み、残っていない場合は、ステップS136へ進む。
図13(c)の場合は、同列売場番号リストのグループ1がすでにチェックされたので、他のグループ2の売場がチェックされる。図13(c)には、他のグループ2に属する売場(06−10)がまだ残っているので、ステップS135へ進む。
ステップS135において、売場優先順位リストにおいて、次に上位の売場をルート候補として選択する。
【0102】
図14(a)に、図13(c)に示したものと同じ売場優先順位リストを示す。
図14(a)では、最上位の売場03は、すでにルート候補として選択されたので、ステップS135において、その次の上位の売場である「売場07」がルート候補として選択される。
ステップS135の後、ステップS132へ戻り、上記したステップS132,S133およびS134の処理を実行する。
図14(a)において、選択された売場07に対して、ステップS132を実行すると、図14(d)の同列売場番号リストに示された売場07と同じグループ2に属する売場(06,08,09,10)が特定され、ステップS133において、特定された売場(06,08,09,10)が、売場優先順位リストから削除される。
これにより、図14(a)のリストは、図14(b)のように変更される。
すなわち、売場優先順位リスト165−1には、2つの売場03,07が残る。
【0103】
ステップS134において、売場優先順位リストの中に他のグループに属する売場が残っているかどうかチェックされるが、すでに、2つのグループともチェックが行われたので、図14(b)には他のグループの残りの売場はなく、ステップS136へ進む。
ステップS136において、ルート生成部140が、売場優先順位リストに残った売場を、ルート決定リストに設定する。
図14(b)の場合は、図14(c)に示すように、2つの売場(03,07)を通過するルートが、ルート決定リストに設定される。
【0104】
ステップS137において、ルート生成部140が、ルート決定リストに設定された売場を通過するルートを、退店ルートに設定する。
すなわち、現在地であるレジTEの位置から、その顧客の最寄出口までの退店ルートを設定する際に、ルート決定リストに設定された売場を通過するように、経路を決定する。
図8のような売場の地図において、最寄出口が「出口A」の場合、図14(c)のルート決定リストを適用すると、図15に示すように矢印つき線分で示されたような退店ルートが設定される。
図15において、まず、現在地から左方向へ進み、売場07を通過して、その後右方向へ進み、さらに左方向へ折れて売場03を通過して、最寄出口に設定された出口Aへ進むルートが示される。
【0105】
ステップS138において、ルート生成部140が、設定した退店ルートを含むルート地図を作成する。たとえば、図15のような退店の経路を示したルート地図を作成する。
【0106】
ステップS139において、情報取得部130が、ステップS136でルート決定リストに設定した売場に配置されている販促情報を、販促商品データリスト162−1から、取得する。たとえば、図14(c)のルート決定リストの場合、2つの売場03,07に配置されている販促商品の情報が取得される。図6(a)および図11(a)の場合、売場03に配置されている商品番号3001の商品(紙おむつ50枚)と、売場07に配置されている商品番号7001の商品(ポテトチップス)とが、販促商品情報として取得される。
この後、上記した図18のステップS107に示したように、作成したルート地図と取得した販促情報とが、レジTE200へ送信され、そのレジTE200において、レシートに印刷される。
図21には退店ルートにある2つの売場03と07の販促情報が、「特売」として、レシートの上部に印刷されている。
【0107】
<表示TEの表示処理>
図20に、この発明の表示TE300の一実施例の表示処理のフローチャートを示す。
表示TE300では、主として、レシートに印刷された情報の入力(入力情報取得処理)、入力された情報に対応したルート地図および販促情報の取得処理、取得した情報の表示処理という一連の処理が実行される。
表示TE300において、顧客が所定の入力操作が可能なように、通常時は、表示部320に、入力操作をアドバイスする表示をしておく。
たとえば、レシート380をスキャナ341で読み取る操作方法や、スキャナ341で読み取るためにレシート380を置く位置等を表示させておくことが好ましい。
【0108】
ステップS81において、顧客が所定の位置にレシート380を置き、スキャナ341での読取りを開始させた場合、入力情報取得部351が、読み取られた情報を取得し、入力情報331として、記憶部330に記憶する。
たとえば、図21に示したように、レシートに2次元コードが印刷されている場合、2次元コードを入力情報331として取得する。また、2次元コードが取得された場合は、その2次元コードを解析し、2次元コードに含まれる情報を復号する。そして、復号した情報に基づいて、対応づけられた処理を行う。
たとえば、復号した情報の中に、顧客No.とともに、ルート地図の取得要求や、販促情報の取得要求があれば、その要求情報を、サーバへ送信する。
すなわち、ステップS82において、サーバ情報取得部352が情報取得処理を行う。たとえば、サーバへルート地図と販促情報の取得要求を送信し、その要求した情報(ルート地図,販促情報)をサーバから受信する。受信したルート地図332と販促情報333は、記憶部330に記憶される。
【0109】
ステップS83において、取得した情報の表示処理を行う。
たとえば、表示情報生成部353は、サーバから取得したルート地図332や販促情報333を表示部320に表示できるように加工し、表示制御部354は、加工された表示情報(ルート地図,販促情報)を、表示部320に表示させる。
図22に、表示TEの表示部に表示させる画面内容の一実施例を示す。ここでは上部に販促情報である特売商品のリストを表示し、下部に、ルート地図を表示している。
レシートに印刷したルート地図が小さくて見にくい場合は、大画面の表示TEにルート地図を表示させることで、退店ルートがよりわかりやすくなる。
また、退店ルートが複雑なためレシートに簡易な退店ルートしか印刷されていない場合は、サーバから詳細な退店ルートを示したルート地図を取得して、大画面の表示TEで、詳細な退店ルートを表示させることもできる。
また、レシートに退店ルートに関係した販促情報しか印刷されていない場合でも、サーバからその他の販促情報を取得すれば、レシートに印刷されていなかった他の販促情報を、表示TEで確認することができる。
【符号の説明】
【0110】
100 サーバ
110 通信部
120 車情報管理部
130 情報取得部
140 ルート生成部
160 顧客情報DB
162 商品DB
163 駐車場DB
164 地図DB
165 売場DB
166 ルート地図
167 購入商品情報
200 レジ端末
210 通信部
220 表示部
230 印刷部
240 記憶部
241 顧客情報
242 購入商品情報
243 ルート地図
244 販促情報
250 入力部
251 スキャナ
252 キーボード
253 タッチパネル
254 カードリーダ
260 制御部
261 印刷データ作成部
262 入力情報取得部
263 地図取得部
264 売上処理部
265 サーバ情報取得部
266 情報出力部
290 ICカード
300 情報表示端末
310 通信部
320 表示部
330 記憶部
331 入力情報
332 ルート地図
333 販促情報
340 入力部
341 スキャナ
342 タッチパネル
350 制御部
351 入力情報取得部
352 サーバ情報取得部
353 表示情報生成部
354 表示制御部
380 レシート
400 ネットワーク
500 駐車場
501 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入商品の情報を入力し支払処理をするレジ端末と、サーバとがネットワークを介して接続された情報印刷システムであって、
前記レジ端末が、購入商品情報と顧客情報を入力する入力部と、レシートに所定の情報を印刷する印刷部と、サーバから退店ルートを示したルート地図を取得する地図取得部とを備え、
前記サーバが、販促商品と販促商品が配置されている売場とを対応付けた販促商品データリストと、店舗の売場の位置を含む店舗の地図とを記憶した記憶部と、
前記各レジ端末において入力された購入商品情報および顧客情報を取得する情報取得部と、
前記販促商品データリストから、前記取得した購入商品情報に一致する販促商品とその販促商品の売場とを特定し、前記特定した販促商品の売場を除いた他の販促商品が配置されている売場を通過するルートを含む退店ルートを前記地図を利用して生成し、前記レジ端末へその退店ルートを示したルート地図を送信するルート生成部とを備え、
前記サーバの情報取得部が、前記レジ端末aで入力された顧客Aが購入した商品の購入商品情報と顧客Aの顧客情報とを取得した場合、前記ルート生成部が、現在地からその顧客Aが退店する出口として設定された出口までの退店ルートを示したルート地図Bを生成して前記レジ端末aへ送信し、前記レジ端末の地図取得部が取得したそのルート地図Bを、前記印刷部がレシートに印刷することを特徴とする情報印刷システム。
【請求項2】
前記顧客Aが退店する出口は、前記顧客Aの車を駐車した駐車場に最も近い出口が設定されることを特徴とする請求項1に記載の情報印刷システム。
【請求項3】
前記サーバは、顧客を特定する情報とその顧客の車の車ナンバーとを対応づけて記憶した顧客情報データベースと、
駐車場の車の駐車位置を特定する駐車場番号と、その駐車場番号に最も近い店舗の出口である最寄出口と、その駐車場番号に駐車された車の車ナンバーとを対応づけて記憶した駐車場データベースと、
駐車場の駐車位置に設置されたカメラによって撮影された車の車ナンバーを取得して、前記取得した車ナンバーを、前記駐車場データベースの中の前記カメラによって撮影された車の駐車位置の駐車場番号と対応付けて記憶させる車情報管理部とを備え、
前記ルート生成部が顧客Aの退店ルートを生成する場合、前記顧客情報データベースから前記顧客Aの車の車ナンバーを取得した後、取得したその車ナンバーと対応付けられた駐車場番号に最も近い最寄出口を前記駐車場データベースから取得し、前記顧客Aが退店する出口として、前記取得された最寄出口を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報印刷システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記販促商品が配置されている売場と、その売場ごとに配置されている販促商品の数とを対応付けた販促商品数リストを、前記記憶部に予め記憶し、
前記ルート生成部は、前記販促商品数リストを販促商品数の多い順に並べ替え、前記購入商品情報に含まれる購入商品と同じ売場に配置されている販促商品を除いた販促商品を配置した売場のうち、前記販促商品数が最も多い売場を通過するルートを含む退店ルートを生成することを特徴とする請求項1,2または3に記載の情報印刷システム。
【請求項5】
前記サーバは、商品の売場と、その売場を退店ルートとして選択する基準となる優先順位とを対応づけて予め記憶した売場優先順位リストを備え、
前記ルート生成部が、前記売場優先順位リストを販促商品数の多い売場の順に並べ替え、
前記販促商品数リストに販促商品数が同数の複数個の売場がある場合、その同数の複数個の売場を前記優先順位の順にさらに並べ替えた売場優先順位リストを生成し、この並べ替えの後の売場優先順位リストを用いて退店ルートを生成することを特徴とする請求項4に記載の情報印刷システム。
【請求項6】
前記サーバは、商品の売場を複数のグループに分類した同列売場番号リストを備え、
前記ルート生成部が、前記同列売場番号リストの1つのグループに属する複数の売場のうち、1つの売場を退店ルートで通過する売場として選択したとき、そのグループに属する他の売場は、前記販促商品数リストから削除して退店ルートで通過する売場として選択されないようにすることを特徴とする請求項4または5に記載の情報印刷システム。
【請求項7】
前記レジ端末が、前記サーバのルート生成部によって生成された退店ルートにおいて通過する売場に配置されている販促商品の情報を、前記サーバから取得するサーバ情報取得部をさらに備え、
前記印刷部が、取得した販促商品の情報をレシートに印刷することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報印刷システム。
【請求項8】
前記サーバに前記ネットワークを介して接続され、前記レシートに印刷された情報を読み取る第2入力部と、表示部と、前記サーバから前記生成された退店ルートを示したルート地図と、退店ルートで通過する売場に配置されている販促商品の情報とを取得する第2サーバ情報取得部とを有する情報表示端末を、さらに備え、
前記情報表示端末は、前記第2入力部によって前記レシートの情報が読み取られた場合、前記第2サーバ情報取得部が、読み取ったレシートの情報に基づいて、前記退店ルートを示したルート地図および前記販促商品の情報を前記サーバから取得し、取得したルート地図および販促商品の情報のうち少なくともいずれか一方を、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報印刷システム。
【請求項9】
前記レシートに印刷された情報には、バーコードあるいは2次元コードが含まれ、
前記バーコードあるいは2次元コードには、顧客を特定する情報と、その顧客の退店ルートを示したルート地図および販促商品の情報のうち少なくともいずれか一方を前記情報表示端末に送信するようにサーバに要求する情報とが含まれることを特徴とする請求項8に記載の情報印刷システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate