説明

情報提供システム

【課題】待ち時間を案内するとともに、広告を表示する情報提供システムを提供する。
【解決手段】情報提供システムは、情報提供装置と、情報表示装置とを含む。情報提供装置10は、待っている人の数に基づき算出された待ち時間を取得する取得手段と、広告データを登録する登録手段と、取得手段により取得された待ち時間と、登録手段により登録された広告データとに基づき、待ち時間を案内するとともに、広告を表示する情報コンテンツを生成する生成手段と、生成手段により生成された情報コンテンツを、表示装置30に提供する提供手段とを有する。情報表示装置30は、情報提供装置10から提供された情報コンテンツを表示する表示手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、各アトラクションの入り口に設置され、アトラクション利用情報が記録されたチケットを有する利用者の入退場者数をカウントする監視センサーと、この監視センサーを通過した人数情報を管理する監視センサー情報データベース、各アトラクションの処理人数と処理時間及び平均処理人数と平均処理時間を含む情報を管理するアトラクション情報データベースを有して、ネットワークに接続されたデータベース・サーバーとを備え、データベース・サーバーは、監視センサーから入退場者情報を受け取り、前記アトラクション情報データベースの情報に基づき、そのアトラクションの待ち人数および待ち時間の計算を行い、その結果をWebサイト上に提供する手段を有するアトラクション施設の混雑状況案内システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−331082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、効果的に広告を行う情報提供システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る情報提供システムは、情報提供装置と、情報表示装置とを含み、前記情報提供装置は、待っている人の数に基づき算出された待ち時間を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された待ち時間に応じた広告情報と、待ち時間を案内する情報とが含まれた情報コンテンツを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された情報コンテンツを、前記情報表示装置に提供する提供手段とを有し、前記情報表示装置は、前記情報提供装置から提供された情報コンテンツに基づいて、待ち時間及び広告情報を表示する。
【0006】
好適には、前記生成手段は、前記取得手段により取得された待ち時間に応じて、少なくとも、表示される広告の数、又は、広告の表示時間が異なる広告情報を選択し、選択された広告情報と、待ち時間を案内するための情報とが含まれた情報コンテンツを生成する。
【0007】
好適には、前記情報提供装置は、前記情報表示装置により表示された広告の表示回数を、これらの広告が表示されたときの待ち時間に関連付けて記録する記録手段と、前記記録手段により記録された広告の表示回数及び待ち時間に基づいて、広告効果に関する評価値を算出する算出手段とをさらに有する。
【0008】
好適には、前記生成手段は、広告情報と待ち時間とを前記情報表示装置の同一画面上に表示させる情報コンテンツを生成し、前記情報表示装置は、前記提供手段から提供された情報コンテンツに基づいて、広告情報と待ち時間とを同一画面上に表示する。
【0009】
また、本発明に係る情報提供装置は、所定の場所で待っている人の人数、又は、この人数に基づき推定された待ち時間を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された人数又は待ち時間に応じた広告情報と、待っている人の人数又は待ち時間を案内する情報とが含まれた情報コンテンツを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された情報コンテンツを、外部に提供する提供手段とを有する。
【0010】
また、本発明に係る情報提供方法は、推定又は計測された待ち時間を取得するステップと、
推定又は計測された待ち時間に基づいて、表示すべき広告情報を選択するステップと、選択された広告情報と、推定又は計測された待ち時間とを同一画面上に表示させるステップとを有する。
【0011】
また、本発明に係るプログラムは、推定又は計測された待ち時間を取得するステップと、取得された待ち時間に基づいて、表示すべき広告情報を選択するステップと、選択された広告情報と、取得された待ち時間とを同一画面上に表示させるステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、効果的に広告を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】待ち時間案内システム1の全体構成を例示する図である。
【図2】待ち時間案内システム1の機能構成を例示する図である。
【図3】登録DB204を例示する図である。
【図4】成果DB212を例示する図である。
【図5】表示DB304を例示する図である。
【図6】情報コンテンツ生成処理S10のフローチャートである。
【図7】情報表示装置30が表示する画面の遷移を例示する図である。
【図8】変形例1における待ち時間案内システム2の全体構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0014】
図1は、待ち時間案内システム1の全体構成を例示する図である。待ち時間案内システム1は、本発明に係る情報提供システムの一例である。
図1に例示するように、待ち時間案内システム1は、情報提供装置10と、情報表示装置30とを含む。情報提供装置10及び情報表示装置30は、互いに、通信ネットワーク40を介して接続している。
本例では、さらに受付システム100及び広告主端末20が、通信ネットワーク40を介して、情報提供装置10に接続している。
なお、通信ネットワーク40は、特に限定するものではなく、例えば、インターネット、携帯通信網、CATV網、又はLAN(Local Area Network)などの組み合わせにより実現されればよい。
以下、本図に示されている各構成について説明する。
【0015】
受付システム100は、待つ人に整理券を発行し、発行した整理券に印字された番号を順次表示して、待っている人を呼び出すものである。
本例では、受付システム100は、整理券発行機110と、呼出装置120と、表示装置130とを、互いに通信ネットワーク140を介して接続したものである。整理券発行機110は、待つ人に番号が印字された整理券を発行する。呼出装置120は、ボタン操作などに応じて、待っている人を順次呼び出す。表示装置130は、呼び出される人が持っている整理券に印字されている番号を表示する。
本例では、整理券発行機110は、発行した整理券の数から、受付を終えた整理券の数を引くことにより、現在待っている人の数を算出し、算出した現在待っている人の数に、平均して受付に要する時間を掛けて、待ち時間を算出する。そして、整理券発行機110は、算出した待ち時間を、情報表示装置30が設置されている場所を特定する設置場所ID(図3を用いて後述)に関連付けて、情報提供装置10に送信する。このように、受付システム100は、整理券発行機110が待ち時間を情報提供装置10に送信することにより、待ち時間案内システム1との連携を可能にしている。
【0016】
情報提供装置10は、CPU及び記憶媒体を備えたコンピュータであり、情報提供プログラム200(図2を用いて後述)をインストールされている。情報提供装置10は、情報提供プログラム200により実現される機能により、主に受付システム100からの待ち時間の取得、広告主端末20からの広告データの登録、情報コンテンツの生成、及び情報表示装置30への情報コンテンツの提供を行う。
なお、広告データは、広告を表わすテキスト又は画像などのデータである。情報コンテンツは、待ち時間及び広告データを所定の態様で表示するためのデータである。例えば、情報コンテンツは、HTML(HyperText Markup Language)又はXML(Extensible Markup Language)などを用いて表わされる。
【0017】
広告主端末20は、CPU及び記憶媒体を備えたコンピュータである。広告主端末20は、広告主が指定した広告データを情報提供装置10に送信する。
本例では、広告主端末20は、広告主が指定した広告データを、この広告データを表示させたい情報表示装置30が設置されている場所を特定する設置場所IDなどに関連付けて、情報提供装置10に送信する。
【0018】
情報表示装置30は、CPU及び記憶媒体を備えた表示装置であり、情報表示プログラム300(図2を用いて後述)をインストールされている。情報表示装置30は、情報表示プログラム300により実現される機能により、主に情報提供装置10から提供された情報コンテンツを表示する。
【0019】
以上説明した構成によれば、待ち時間案内システム1は、情報表示装置30を用いて、待ち時間を案内するとともに、広告を表示することができる。また、待ち時間案内システム1は、情報提供装置10にて、複数の場所に設置されている情報表示装置30に表示させる情報を、設置場所IDを用いて集中的に管理することができる。
【0020】
図2は、待ち時間案内システム1の機能構成を例示する図である。
図2に例示するように、情報提供プログラム200は、取得部202と、登録部206と、情報コンテンツ生成部208と、提供部210と、報酬算出部214と、報告部216とを有する。また、情報提供プログラム200は、その動作において、登録データベース(登録DB)204及び成果データベース(成果DB)212に接続する。
また、情報表示プログラム300は、取得部302と、表示部306とを有する。また、情報表示プログラム300は、その動作において、表示データベース(表示DB)304に接続する。
なお、情報提供プログラム200及び情報表示プログラム300は、その実現する機能の一部又は全部をASIC等のハードウェアに置き換えられてもよい。
以下、本図に示されている各構成について説明する。
【0021】
情報提供プログラム200において、取得部202(取得手段)は、待っている人の数に基づき算出された待ち時間を取得する。
本例の取得部202は、受付システム100において算出された待ち時間と、この待ち時間に関連付けられた設置場所IDを、通信ネットワーク40を介して、受付システム100から取得する。そして、取得部202は、取得した待ち時間を、同じく取得した設置場所IDに関連付けて、登録DB204に登録する。
【0022】
登録部206は、広告データを登録する。
本例では、登録部206は、広告データと、この広告データに関連付けられた設置場所ID、優先度(図3を用いて後述)、及び広告主ID(図3を用いて後述)とを、通信ネットワーク40を介して、広告主端末20から受信する。そして、登録部206は、受信した広告データを、同じく受信した設置場所ID、優先度、及び広告主IDに関連付けて、登録DB204に登録する。
【0023】
情報コンテンツ生成部208(生成手段)は、取得部202により取得された待ち時間と、登録部206により登録された広告データとに基づき、待ち時間を案内するとともに、広告を表示する情報コンテンツを生成する。
本例では、情報コンテンツ生成部208は、登録DB204に登録された待ち時間と広告データとに基づき、各設置場所IDごとに情報コンテンツを生成する。このとき、情報コンテンツ生成部208は、情報コンテンツ生成処理S10(図6を用いて後述)を実行し、待ち時間に応じて表示数、表示時間、又はこれら組み合わせを変化させた広告を表示する情報コンテンツを生成する。
【0024】
提供部210(提供手段)は、情報コンテンツ生成部208により生成された情報コンテンツを、情報表示装置30に提供する。
本例では、提供部210は、各設置場所IDごとに情報コンテンツ生成部208により生成された情報コンテンツを、設置場所IDにより特定される情報表示装置30に、通信ネットワーク40を介して提供する。
また、提供部210(記録手段)は、提供する情報コンテンツにより表示される広告データの実績を記録する。広告データの実績とは、広告の表示回数、又は、広告の表示時間と、広告が表示されるときの待ち時間とを互いに関連付けた情報である。
本例では、提供部210は、広告データを表示する情報コンテンツの提供回数を、広告データの実績として、表示される広告データと、この広告データに関連付けられた設置場所ID及び広告主IDとに関連付けて成果DB212に記録する。なお、提供部210は、広告データの実績として、例えば、広告データの表示時間、又は広告データが表示されるときの待ち時間などを記録してもよい。
【0025】
報酬算出部214(算出手段)は、提供部210により記録された広告データの実績に基づき、広告データに対する報酬料を算出する。
本例では、報酬算出部314は、成果DB312を参照し、各広告主IDごとに、提供回数を集計し、集計した提供回数に基づき、広告データに対する報酬料を算出する。そして、報酬算出部214は、各広告主IDごとに、算出した報酬料を、成果DB212に記録する。
【0026】
報告部216は、広告データの実績及び広告データに対する報酬料を広告主に報告する。
本例では、報告部216は、成果DB212を参照し、広告主IDにより特定される各広告主端末20に、成果DB212に記録されている提供回数及び報酬料を、通信ネットワーク40を介して報告する。なお、このとき、報告部216は、Webページによる開示又は電子メールの送信などの各種情報発信手段を用いて、各広告主端末20に広告データの実績及び広告データに対する報酬料を報告すればよい。
【0027】
情報表示プログラム300において、取得部302は、情報提供装置10から情報コンテンツを取得する。
本例では、取得部302は、情報提供装置10から、所定の間隔で待ち時間を表示し、かつ待ち時間を表示した後、所定の間隔で広告データを切り替えて表示する情報コンテンツを、通信ネットワーク40を介して取得する。そして、取得部302は、取得した情報コンテンツを表示DB304に格納する。
【0028】
表示部306(表示手段)は、情報提供装置10から提供された情報コンテンツを表示する。
本例の表示部306は、表示DB304に格納されている情報コンテンツを、同一のディスプレイなどを用いて表示する。
【0029】
図3は、登録DB204を例示する図である。
図3に例示するように、登録DB204は、データ項目として、設置場所IDと、待ち時間と、優先度と、広告データと、広告主IDとを有する。
以下、登録DB204が有する各データ項目について説明する。
【0030】
設置場所IDは、情報表示装置30が設置されている場所を特定する識別情報である。例えば、設置場所IDは、文字、数字、又は記号などの組み合わせにより表わされる。
【0031】
待ち時間は、受付システム100において算出された現在の待ち時間を表わす。
本例では、待ち時間は、取得部202により、定期的に更新される。
優先度は、広告データを情報表示装置30にて表示する優先度を表わす。
広告データは、広告データの記憶媒体における格納先を表わす。
【0032】
広告主IDは、広告データを指定した広告主を特定する識別情報である。例えば、広告主IDは、文字、数字、又は記号などの組み合わせにより表わされる。
【0033】
図4は、成果DB212を例示する図である。
図4に例示するように、成果DB212は、データ項目として、広告主IDと、設置場所IDと、広告データと、提供回数と、報酬料とを有する。
以下、成果DB212が有する各データ項目について説明する。
【0034】
広告主IDは、登録DB204の広告主IDと同じである。
【0035】
設置場所IDは、登録DB204の設置場所IDと同じである。
【0036】
広告データは、登録DB204の広告データと同じである。
【0037】
提供回数は、広告データを表示する情報コンテンツが情報表示装置30に提供された回数を表わす。
【0038】
報酬料は、広告効果に関する評価値の一例であり、広告データに対する報酬料を表わす。
【0039】
図5は、表示DB304を例示する図である。
図5に例示するように、表示DB304は、データ項目として、情報コンテンツを有する。
以下、表示DB304が有する各データ項目について説明する。
情報コンテンツは、情報コンテンツの記憶媒体における格納先を表わす。
【0040】
図6は、情報コンテンツ生成処理S10のフローチャートである。
図6に例示するように、ステップ100(S100)において、情報コンテンツ生成部208は、登録DB204から各設置場所IDごとにデータを順次読み込む。
【0041】
ステップ102(S102)において、情報コンテンツ生成部208は、登録DB204における全データについて処理したか否かを判定する。情報提供プログラム200は、全てのデータについて処理した場合は、終了し、全てのデータについて処理していない場合は、S104に移行する。
【0042】
ステップ104(S104)において、情報コンテンツ生成部208は、待ち時間を表示する情報コンテンツを生成する。
【0043】
ステップ106(S106)において、情報コンテンツ生成部208は、待ち時間において全広告データを表示した場合の1つの広告データあたりの表示時間ta(秒)を以下の数式により算出する。なお、待ち時間は、定期的にTi(秒)間隔でtw(秒)表示される。
【0044】
(数1)
ta = [Tw −{(Tw/Ti)× tw}]/ Na

Tw(秒):待ち時間 Ti(秒):待ち時間の表示間隔 tw(秒):待ち時間の表示時間 Na(個):広告データ数
【0045】
ステップ108(S108)において、情報コンテンツ生成部208は、S106にて算出されたta(秒)が1つの広告データを表示する最小時間tm(秒)より小さいか否かを判定する。情報提供プログラム200は、小さい場合は、S110に移行し、小さくない場合は、S114に移行する。
【0046】
ステップ110(S110)において、情報コンテンツ生成部208は、待ち時間において1つの広告データをtm(秒)表示した場合の表示できる広告データ数Nb(個)を以下の数式により算出する。
【0047】
(数2)
Nb = [Tw −{(Tw/Ti)× tw}]/ tm

【0048】
ステップ112(S112)において、情報コンテンツ生成部208は、優先度が高い順に選択されたNb個の広告データを、それぞれtm(秒)表示する情報コンテンツを生成する。
【0049】
ステップ114(S114)において、情報コンテンツ生成部208は、全広告データを、それぞれta(秒)表示する情報コンテンツを生成する。
【0050】
ステップ116(S116)において、情報コンテンツ生成部208は、S104において生成された待ち時間を表示する情報コンテンツと、S112又はS114において生成された広告データを表示する情報コンテンツとを組み合わせ、T(秒)間隔で待ち時間をtw(秒)表示するとともに、各広告データを順次tm又はta(秒)表示する情報コンテンツを生成する。
【0051】
図7は、情報表示装置30が表示する画面の遷移を例示する図である。
図7に例示するように、情報表示装置30は、表示DB304に格納された情報コンテンツにより、待ち時間画面400をTi(秒)間隔でtw(秒)表示し、各広告データ画面410を、tm又はta(秒)表示する。
【0052】
以上説明した構成及び動作によれば、待ち時間案内システム1は、受付の順番待ちをしている人が確実に目にする待ち時間の案内とともに、広告を表示することで、広告の視聴率を高めことができる。また、受付の順番待ちをしている人は、明確な目的を持っているので、この目的に応じた広告を表示することにより、広告効果を高めることができる。例えば、待ち時間案内システム1は、乗車券売場では、待ち時間を案内するとともに、お土産、飲食料、及び観光などの広告を表示することで、広告効果を高めることができる。また、待ち時間案内システム1は、広告の表示実績を、広告主に把握させることで、より効果的な広告表示を広告主に促すことができる。
【0053】
[変形例1]
図8は、変形例1における待ち時間案内システム2の全体構成を例示する図である。
図8に例示するように、待ち時間案内システム2は、受付システム500と、通信ネットワーク40を介して、接続している。
【0054】
受付システム500は、所定の範囲内で待っている人の数から待ち時間を算出するものである。
本例では、受付システム500は、センサー510と、監視端末520とを、互いに通信ネットワーク630を介して接続したものである。センサー510は、所定の範囲内で待っている人を検知する。監視端末520は、センサー510により検知された人の動きを監視及び記録するとともに、現在の所定の範囲内で待っている人の数をカウントする。監視端末520は、カウントした人数(待っている人の数)に、平均して受付に要する時間を掛けて、待ち時間を算出する。そして、監視端末520は、算出した待ち時間を、情報表示装置30が設置されている場所を特定する設置場所IDに関連付けて、情報提供装置10に送信する。このように、受付システム500は、監視端末520が待ち時間を情報提供装置10に送信することにより、待ち時間案内システム2との連携を可能にしている。
【0055】
以上説明した構成及び動作によれば、待ち時間案内システム1は、受付に並んでいる人達に待ち時間を案内するとともに、広告を表示することができる。
【0056】
[その他変形例]
上記実施例では、受付システム100において待ち時間を算出しているが、これを待ち時間案内システム1において待ち時間を算出するようにしてもよい。つまり、受付システム100においては、待っている人の人数までを算出し、待ち時間案内システム1が、この算出された人数に基づき、待ち時間を算出又は推定してもよい。
また、上記実施例では、待っている人の人数に基づいて、待ち時間を算出又は推定し、算出又は推定された待ち時間に応じて、広告を選択する形態を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、所定の場所で待っている人の人数そのものに応じて、広告を選択するようにしてもよい。待っている人の人数と、待ち時間との間に、正の相関が存在するからである。
【符号の説明】
【0057】
1 待ち時間案内システム
2 待ち時間案内システム(変形例1)
10 情報提供装置
20 広告主端末
30 情報表示装置
40 通信ネットワーク
100 受付システム
110 整理券発行機
120 呼出装置
130 表示装置
140 通信ネットワーク
200 情報提供プログラム
202 取得部
204 登録DB
206 登録部
208 情報コンテンツ生成部
210 提供部
212 成果DB
214 報酬算出部
216 報告部
300 情報表示プログラム
302 取得部
304 表示DB
306 表示部
400 待ち時間画面
410 広告データ画面
500 受付システム(変形例1)
510 センサー
520 監視端末
530 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供装置と、
情報表示装置と
を含み、
前記情報提供装置は、
待っている人の数に基づき算出された待ち時間を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された待ち時間に応じた広告情報と、待ち時間を案内する情報とが含まれた情報コンテンツを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された情報コンテンツを、前記情報表示装置に提供する提供手段と
を有し、
前記情報表示装置は、前記情報提供装置から提供された情報コンテンツに基づいて、待ち時間及び広告情報を表示する
情報提供システム。
【請求項2】
前記生成手段は、前記取得手段により取得された待ち時間に応じて、少なくとも、表示される広告の数、又は、広告の表示時間が異なる広告情報を選択し、選択された広告情報と、待ち時間を案内するための情報とが含まれた情報コンテンツを生成する
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記情報提供装置は、
前記情報表示装置により表示された広告の表示回数を、これらの広告が表示されたときの待ち時間に関連付けて記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された広告の表示回数及び待ち時間に基づいて、広告効果に関する評価値を算出する算出手段と
をさらに有する
請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記生成手段は、広告情報と待ち時間とを前記情報表示装置の同一画面上に表示させる情報コンテンツを生成し、
前記情報表示装置は、前記提供手段から提供された情報コンテンツに基づいて、広告情報と待ち時間とを同一画面上に表示する
請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
所定の場所で待っている人の人数、又は、この人数に基づき推定された待ち時間を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された人数又は待ち時間に応じた広告情報と、待っている人の人数又は待ち時間を案内する情報とが含まれた情報コンテンツを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された情報コンテンツを、外部に提供する提供手段と
を有する情報提供装置。
【請求項6】
推定又は計測された待ち時間を取得するステップと、
推定又は計測された待ち時間に基づいて、表示すべき広告情報を選択するステップと、
選択された広告情報と、推定又は計測された待ち時間とを同一画面上に表示させるステップと
を有する情報提供方法。
【請求項7】
推定又は計測された待ち時間を取得するステップと、
取得された待ち時間に基づいて、表示すべき広告情報を選択するステップと、
選択された広告情報と、取得された待ち時間とを同一画面上に表示させるステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−186575(P2011−186575A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48657(P2010−48657)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000136136)株式会社PFU (354)
【Fターム(参考)】