説明

情報提供装置、情報提供方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】メインデータベースのほかに検索用のデータベースを用いているデータベースシステムにおいて、データベースの同期に関して起こる検索結果の誤りに対し、検索結果の妥当性が利用者にわかるようにし、場合によっては検索に制限を加えることの出来る情報提供装置を提供する。
【解決手段】メインデータベースであるデータ格納サーバ2と検索用のデータベースである記憶手段6の同期情報を保持する情報提供手段7を設置し、情報提供手段7中に同期中あるいは同期成功などの同期情報を記憶しておく。ユーザによる検索時、情報処理装置3は情報提供手段7から同期情報を取得して、同期情報に応じてユーザインターフェースである情報提供手段5に対して警告画面を表示、または特定フォームのグレイアウトなど検索インタフェースを変更することにより、検索結果の妥当性をユーザに伝え、場合によっては検索を制限することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子システム上のデータ管理システムや、該システムで使用される情報提供装置、情報提供方法、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
データベースシステムが一般に広く使われるようになって以来、検索速度とその精度、利便性を向上させるため、様々な工夫がなされてきた。その工夫の一つに、メインのデータベースのほかに検索用のデータベースを用いる技術がある。
【0003】
例を挙げれば、特許文献1に記載されている自然言語検索支援システムは、自然言語を有しない既存のデータベースに対し、インデックスデータベースと呼ばれる既存のデータベースとは異なる検索補助データベースを用い、自然言語検索を行うことが出来るよう補助するものである。
【0004】
更に、特許文献2では、従来の認証に用いるOSデータベースのほかに、OSデータベースから生成されたデータを基にする認証データベースを用いることで、認証システムの信頼性を高めることを可能にしている。
【0005】
また、特許文献3では複数のデータベースを用い、交互に遅延処理を行うことで軽い処理と重い処理を並列して実行することが行われている。
【特許文献1】特開2000−339333号公報
【特許文献2】特開2000−082043号公報
【特許文献3】特許第3126225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のメインデータベースの他に検索用のデータベースを別に用いることを特徴とする技術においては、データの登録はメインデータベースに行われるため、メインデータベースと検索用データベースのデータを何らかの手段を使って同期させる必要がある。
【0007】
しかるに、同期が終了しないうちはメインデータベースに登録された文書が検索用データベースに存在せず、検索することができないといった問題が生ずる。特許文献1においては検索用データベースにデータを登録する手間と時間を軽減する方法が記載されているが、登録自体は必要であって、不整合が発生する可能性がある。
【0008】
また、メインデータベースに登録された文書の検索用データベースへの同期に失敗した場合、やはりその文書は検索できない。このような不整合が発生している場合でも、検索サービスの利用者にはそれがわからないため、不正な検索結果が得られた事に利用者が気付かない状況が発生していた。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、同期の状況が利用者にわかるようにし、利用者が、検索結果が正しいのか、不正なものである可能性があるのかを判断できるようにするとともに、場合によっては検索に制限を加えることの出来る情報提供装置、情報提供方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置に接続された情報提供装置であって、前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信する受信手段と、入力された前記検索キーに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出し、提供する第1の情報提供手段と、前記データ格納サーバが格納されているデータとの同期情報を前記情報処理装置へ提供する第2の情報提供手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明は、ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置に接続された情報提供装置において、前記データ格納サーバが格納するデータのサブセットを記憶する記憶手段と、前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信する受信手段と、入力された前記検索キー、および前記サブセットに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出し、提供する第1の情報提供手段と、前記データ格納サーバが格納されているデータと、前記サブセットの同期情報を前記情報処理装置へ提供する第2の情報提供手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
前記情報提供装置は、情報提供の指示の入力を促す情報を、前記同期情報とともに提供することを特徴とする。
【0013】
本発明は、ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置への情報提供方法において、前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信し、入力された前記検索キーに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出、提供し、前記データ格納サーバに格納されているデータとの同期情報を前記情報処理装置へ提供することを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明は、ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置への情報提供方法において、前記データ格納サーバが格納するデータのサブセットを記憶する記憶手段からサブセットを取得し、前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信し、入力された前記検索キー、および前記サブセットに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出、提供し、前記データ格納サーバに格納されているデータと、前記サブセットの同期情報を前記情報処理装置へ提供することを特徴とする。
【0015】
前記情報提供方法は、情報提供の指示の入力を促す情報を、前記同期情報とともに提供することを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明は、コンピュータによって本発明で提案する情報提供方法を実行させることができるプログラムとしての形態を持つことを特徴とする。
【0017】
また、上記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することが可能であり、記録媒体を読み取り可能なコンピュータにおいて本発明で提案する情報提供方法を実行できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、メインデータベースと検索用データベースの同期状態によって検索インターフェースを変更するため、利用者が検索の信頼性を確認でき、より妥当性の高い検索結果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施形態について、図1を用いて説明する。情報提供装置1は、受信手段4と情報提供手段5と記憶手段6と情報提供手段7を有し、ネットワークを介してデータ格納サーバ2と情報処理装置3に接続される。
【0020】
データ格納サーバ2は、順次内容が更新されるデータベースであり、情報提供装置1内の記憶手段6と同期を取っている。情報処理装置3は、各種情報を処理する。受信手段4は、ユーザーから入力された情報を受信する機能を持つインターフェースである。
【0021】
情報提供手段5は、データ格納サーバ2からデータを抽出する機能と、検索結果を出力する機能を持つインターフェースである。記憶手段6にはデータ格納サーバ2が格納するデータのサブセットが記憶されている。情報提供手段7は、データ格納サーバ2と記憶手段6の同期情報を保持する。
【0022】
本装置は、ユーザーに検索の同期情報を知らせることで、検索の妥当性を知らせることを最大の特徴としている。例を挙げれば、記憶手段6とデータ格納サーバ2が同期を取る際には、情報提供手段7は記憶手段6とデータ格納サーバ2は同期中であるという情報を保持し、検索を行う際には情報処理装置3へ情報を送信する。
【0023】
情報処理装置3は、記憶手段6とデータ格納サーバ2が同期中であるという情報を受け取り、情報提供手段5へ送信し、情報提供手段5は検索を行おうとしているユーザーに事前に検索の妥当性を知らせる。以下に本発明の第1の実施形態の装置を含むデータ管理システムの構成例を、図2を用いて説明する。
【0024】
本システムは、更新インターフェース8、検索インターフェース9、更新装置10、検索装置11、メインデータベース12、同期装置13、検索用データベース14を有する。更新インターフェース8は、利用者がデータの更新を行うためのインターフェースであり、検索インターフェース9は、利用者がデータの検索を行うためのインターフェースである。更新装置10は、更新インターフェース8で受け取ったデータをメインデータベース12に反映させる装置である。
【0025】
メインデータベース12は、データを保存するためのデータベースである。同期装置13はメインデータベース12に登録されたデータを検索用データベース14に同期させる装置であり、同期の状態(結果)を内部に保持する。検索用データベース14は、検索用のデータを保存するためのデータベースである。検索装置11は、検索インターフェース9で受け取った検索条件を使って検索用データベース14を検索する装置である。尚、検索には検索用データベース14に加えてメインデータベース12を使うこともある。検索用データベース14には、利用者が登録したデータのうち、検索に必要なサブセット、または加工されたデータが登録される。
【0026】
以下、本システムにおけるメインデータベース12と検索用データベース14の同期について説明する。同期は、更新が発生した時、または更新後の、あらかじめ定められた時間に実行される。同期が失敗しても、メインデータベース12からデータを削除することはしない。通常、同期が失敗した場合は自動的に同期の再試行を行う。同期装置13には、同期が失敗したか、失敗した場合は、何件同期に失敗しているか等の状況を記憶しておく。
【0027】
図3に検索インターフェース9の画面表示例を示す。この例では、データとして文書情報が登録されていることを想定している。利用者は検索条件として、文書名、作成者名、全文検索用の検索語を入力することができる。文書名、作成者名、全文検索用のデータは検索用データベース14に入っているものとする。通常、同期がすべて終了し、かつ成功している場合は図3のようなインターフェース画面が表示される。
【0028】
同期がすべて終了していないか、失敗した同期が存在する場合に、本システムでは図4または図5のような画面を表示する。図4は警告メッセージを表示しているが、検索自体は可能な状態である。対して、図5は入力フィールド18、19、20をグレイアウトし、いっさいの入力を受け付けない、つまり検索ができない状態にしている。用途、頻度などの特徴からデータベースシステム全体でどのぐらいの検索精度が必要とされるかによって、検索制限を使用するかどうかをあらかじめ決めておく必要がある。
【0029】
例えば、SIS(戦略的情報システム)のような即時性が高く、非常に価値の大きい情報を扱うシステムには図5のように検索自体を行えないようにしてしまう必要があるが、1ヶ月に1度更新されるかどうか程度のデータベースであれば図4のように警告のみで十分、というように検索制限を調整することができる。
【0030】
検索時、本システムは同期装置13を確認して同期の状態を得る。同期が終了していない、または失敗している同期が存在する場合、本システムは図4のように警告表示を追加した検索インターフェース9を、または図5のように入力制限を追加した検索インターフェース9を表示する。同期が終了していて失敗した同期がない場合、本システムは図3のような通常の検索インターフェース9を表示する。
【0031】
次に、利用者は入力可能な検索条件を入力する。検索装置は受け取った検索条件で検索用データベース14(および必要があればメインデータベース12)を検索し、結果を検索インターフェース9を通じて利用者に提示する。
【0032】
図3、4、5では文書名、作成者名、全文情報がすべて検索用データベース14に入っており、検索には検索用データベース14のみ使用している。今、文書名、作成者名はメインデータベース12に入っており、全文情報だけが検索用データベース14に入っている状態を考える。文書名、作成者名の検索はメインデータベース12を使い、全文検索には検索用データベース14を使う。一般に全文情報はファイルサイズが大きく、検索に時間がかかり、かつ検索結果の絞り込みに特殊なテクニックを必要とする事が多いため、このような構成を取られることがある。
【0033】
ここで、メインデータベース12と検索用データベース14の同期が失敗した場合を考える。この場合は、図4、5のような画面のほか、図6のような画面を表示することが可能である。
【0034】
メインデータベース12は順次更新されるため、同期を取らなくてもデータの正確性には問題がないので、文書名と作成者名を使った検索には問題ないが、検索用データベース14は同期に失敗したため誤った情報を出力する可能性があることから、全文検索を使うことは好ましくない。そこで、図6のように「全文条件検索」の入力フィールド26はグレイアウトされて入力ができない、つまり全文検索を使う事が出来ない状態にすることができる。このように状況に合わせた細かい制御をすることで、可用性を確保しつつ、検索結果の妥当性を高めることが可能となる。
【0035】
以下、本システムにおけるデータ更新時と検索時の動作説明を行う。図7に本システムのデータ更新時のフローチャート、図8に本システムのデータ検索時のフローチャートを示す。メインデータベース12の更新時、システムは利用者に更新インターフェース8を示し、利用者は必要な情報を入力する(ステップS101)。入力されたデータは更新装置10を通じて(ステップS102)メインデータベース12に登録される(ステップS103)。同期装置13は、メインデータベース12へのデータ更新を監視し、変更があった時点で動作するか、またはあらかじめ決められた時間に動作を開始する。
【0036】
同期開始後、同期装置13は状態が同期中であることを記憶しておく(ステップS104)。同期装置13はメインデータベース12で実施された変更のうち、検索用データベース14に関係のある部分のみを検索用データベース14へ反映する(ステップS105)。同期が終了した後、同期装置13は記憶している状態を成功か失敗かに変更する(失敗して同期を再試行する場合には、同期中のままとする)(ステップS106)。
【0037】
以下、データ検索時の動作を図8を用いて説明する。検索時、本システムは同期装置13を確認して同期の状態を得る(ステップS201)。この時、同期が終了していない、または失敗している同期が存在するか否かを判断し(ステップS202)、終了していない、または失敗している場合(ステップS202、YES)、システムは図4,5のような警告表示または入力制限を追加した検索インターフェース9を表示する(ステップS204)。
【0038】
同期が終了していて失敗した同期がない場合(ステップS202、NO)、システムは図3のような通常の検索インターフェース9を表示する(ステップS203)。その後、利用者は入力可能な検索条件を入力し、検索装置11は検索条件を受け取る(ステップS205)。検索装置11は受け取った検索条件で検索用データベース14(および必要があればメインデータベース12)を検索し(ステップS206)、結果を検索インターフェース9を通じて利用者に提示する。(ステップS207)
【0039】
上記の実施形態によれば、データベースの同期に伴う検索結果の誤りについて、検索前にユーザーに検索結果の妥当性について通知を行うことができる。また、図5、6の様に特定の、または全てのフィールドをグレイアウトして入力が出来ないようにすることで検索そのものに制限をかけることが出来る。
【0040】
また、本発明はプログラムの形態を取ることが可能であり、そのことによって上記の実施形態と同じく、データベースの同期に伴う検索結果の誤りについて、ユーザーに検索結果の妥当性について通知を行うシステムを様々な環境上で実現できる。
【0041】
また、上記プログラムは記録媒体に保持することが可能であるため、上記プログラムを複数の手段で保持し、様々な環境上にインストールすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の構成を示す図である。
【図3】同期が終了している場合の検索インターフェースの表示例を示す図である。
【図4】同期が終了していない旨の警告を表示した検索インターフェースの表示例を示す図である。
【図5】同期が終了していない旨の警告を表示した上で、すべての検索を使用不可能にした検索インターフェースの表示例を示す図である。
【図6】同期が終了していない旨の警告を表示した上で、一部の検索を使用不可能にした検索インターフェースの表示例を示す図である。
【図7】本システムの更新時のフローチャートである。
【図8】本システムの検索時のフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 情報提供装置
2 データ格納サーバ
3 情報処理装置
4 受信手段
5、7 情報提供手段
6 記憶手段
8 更新インターフェース
9 検索インターフェース
10 更新装置
11 検索装置
12 メインデータベース
13 同期装置
14 検索用データベース
15、18、21、24 「文書名」入力フィールド
16、19、22、25 「作者名」入力フィールド
17、20、23、26 「全文検索」入力フィールド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置に接続された情報提供装置であって、
前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信する受信手段と、
入力された前記検索キーに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出し、提供する第1の情報提供手段と、
前記データ格納サーバに格納されているデータとの同期情報を前記情報処理装置へ提供する第2の情報提供手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置に接続された情報提供装置であって、
前記データ格納サーバが格納するデータのサブセットを記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信する受信手段と、
入力された前記検索キー、および前記サブセットに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出し、提供する第1の情報提供手段と、
前記データ格納サーバに格納されているデータと、前記サブセットの同期情報を前記情報処理装置へ提供する第2の情報提供手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
前記情報提供手段は、情報提供の指示の入力を促す情報を、前記同期情報とともに提供することを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置への情報提供方法において、
前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信し、
入力された前記検索キーに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出、提供し、
前記データ格納サーバに格納されているデータとの同期情報を前記情報処理装置へ提供する、
ことを特徴とする情報提供方法。
【請求項5】
ネットワークを介して格納データが順次更新されているデータ格納サーバ、および情報処理装置への情報提供方法において、
前記データ格納サーバに格納するデータのサブセットを記憶する記憶手段からサブセットを取得し、
前記情報処理装置へ提供する情報を検索するための検索キーを受信し、
入力された前記検索キー、および前記サブセットに基づいて、前記データ格納サーバから情報を抽出、提供し、
前記データ格納サーバに格納されているデータと、前記サブセットの同期情報を前記情報処理装置へ提供する、
ことを特徴とする情報提供方法。
【請求項6】
情報提供の指示の入力を促す情報を、前記同期情報とともに提供することを特徴とする請求項4または5に記載の情報提供方法。
【請求項7】
コンピュータに、請求項4乃至6に記載された情報提供方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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