説明

情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム及び記録媒体

【課題】複数の価格を表示するためのスペースを取らずに、変更前後の価格を紛らわしくないように端末装置に表示させる。
【解決手段】商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して端末装置に提供する情報提供装置であって、価格が変更された取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された第1画像を取り除く操作を検出した場合に、第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する規定情報を生成する生成手段と、生成された規定情報を端末装置に送信する送信手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品またはサービスの価格を含む情報を画面に表示するための端末装置の動作を規定するHTML(HyperText Markup Language)文書等の規定情報を端末装置に提供する情報提供装置及び情報提供方法の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを介して商品を購入することができるネットショッピングが普及している。ネットショッピングにおいては、EC(Electronic Commerce)サイト等のWebページに、価格を含む商品の情報が掲載される。商品の価格が、値引きセール等の何らかの理由で変更されると、Webページには、変更後の価格とともに、変更前の価格も掲載される場合がある。これにより、値引きされた事実と、どの程度値引きされたかと、を消費者に知らしめることができる。これにより、消費者の購買意欲を向上させることができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、商品価格を変更した場合に、商品情報との対応を明らかにして変更前後の価格を掲載するとともに、変更の事実を記録することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−108787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、変更前後の価格を同時に表示する場合には、複数の価格を表示するためのスペース(余地)がWebページに必要となる。また、変更前後の価格を同時に表示すると、何れの価格が変更後の価格であるかが紛らわしい場合がある。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、複数の価格を表示するためのスペースを取らずに、変更前後の価格を紛らわしくないように端末装置に表示させることができる情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置であって、価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成手段と、前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、変更後の価格を示す情報が、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像に付されて表示される。そのため、ユーザは、変更後の価格が表示されていることを認識することができる。また、第1画像を取り除く操作が行われた場合に、第1画像が画面から消去されて、変更前の価格が表示される。そのため、変更前後の価格が同時に表示されないので、複数の価格を表示するためのスペースを取らずに、変更前後の価格を表示することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報提供装置において、前記情報提供装置の処理負荷を示す負荷情報を取得する負荷情報取得手段を更に備え、前記生成手段は、表示された前記第1画像を取り除く操作がされた操作量を取得し、取得された操作量が前記第1画像を取り除くために必要な操作量以上である場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成し、前記取得された負荷情報が示す処理負荷が高いほど、前記第1画像を取り除くために必要な操作量を大きくすることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、情報提供装置の処理負荷が高いほど、第1画像を取り除いて変更前の価格を表示するために必要な操作量が大きくなる。ユーザが第1画像を取り除く操作を行っている間は、端末装置から他の操作に基づく要求が情報提供装置に送信されないことになる。そのため、情報提供装置の処理負荷が過大になることを防止することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報提供装置において、前記生成手段は、変更前の価格が表示されてから予め設定された時間が経過したときに変更前の価格を画面から消去して前記第1画像を再表示する、ことを規定する前記規定情報を生成することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、変更前の価格が表示されてから予め設定された時間が経過すると、元の第1画像の表示に戻る。そのため、変更前の価格がいつまでも表示されることにより表示されている価格が現在の価格であるとユーザが誤って認識することを防止することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記生成手段は、変更前の価格を表示する場合には、変更前の価格を示す情報が付された第2画像であり、前記第1画像とは外観が異なる第2画像を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、変更前の価格の情報が付された画像の外観と、変更後の価格の情報が付された画像の外観と、が異なる。そのため、変更前の価格と変更後の価格とのうち何れの価格が表示されているかを、ユーザに認識させることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の情報提供装置において、前記取引対象の価格が変更されたか否かを判定する価格判定手段と、前記取引対象の価格が変更されていないと判定された場合に、当該取引対象の価格を示す情報が付された第3画像であり、前記第1画像とは外観が異なる第3画像を表示することを規定する前記規定情報を生成する第2生成手段と、を更に備え、前記生成手段は、前記取引対象の価格が変更されたと判定された場合に、前記第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して、前記第1画像及び前記第3画像とは外観が異なる前記第2画像を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成し、前記送信手段は、前記生成手段または前記第2生成手段により生成された前記規定情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、価格が変更されていない取引対象の価格が付された画像の外観と、価格が変更された取引対象の変更前の価格が付された画像の外観と、が異なる。そのため、価格が変更されていない取引対象の価格が表示されているのか、または、第1画像が取り除かれて変更前の価格が表示されているのか、をユーザに認識させることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記生成手段は、価格が複数回変更された前記取引対象の最新の価格を示す情報が付された前記第1画像を表示し、前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して、表示されていた価格の次に新しい価格が最古の価格ではない場合には、表示されていた価格の次に新しい価格を示す情報が付された前記第1画像を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、価格が複数回変更されている場合、第1画像を取り除く操作が行われるごとに、今まで表示されていた価格の次に新しい価格が表示される。そのため、ユーザは、価格がどのように変更されてきたかを確認することができるので、取引対象に対するユーザの取引の意欲を向上させることができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記規定情報に基づいて価格とともに表示される前記取引対象の情報の表示面積を示す面積情報を取得する面積情報取得手段と、前記取得された面積情報が示す表示面積が予め設定された面積以上であるか否かを判定する面積判定手段と、前記取得された表示面積が予め設定された面積以上ではないと判定された場合に、変更前の価格と変更後の価格とを同時に表示することを規定する前記規定情報を生成する第3生成手段と、を更に備え、前記生成手段は、前記取得された表示面積が予め設定された面積以上であると判定された場合に、前記第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成し、前記送信手段は、前記生成手段または前記第3生成手段により生成された前記規定情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、取引対象の情報の表示面積が予め設定された面積以上である場合に、変更前の価格または変更後の価格の何れか一方を表示するように端末装置が動作する。そのため、表示スペースに余裕がない場合に、表示スペースを節約することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置における情報提供方法であって、価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成ステップと、前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の発明は、商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置に含まれるコンピュータを、価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成手段、及び、前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信手段、として機能させることを特徴とする。
【0023】
請求項10に記載の発明は、商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置に含まれるコンピュータを、価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成手段、及び、前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信手段、として機能させる情報提供プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、変更後の価格を示す情報が、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像に付されて表示される。そのため、ユーザは、変更後の価格が表示されていることを認識することができる。また、第1画像を取り除く操作が行われた場合に、第1画像が画面から消去されて、変更前の価格が表示される。そのため、変更前後の価格が同時に表示されないので、複数の価格を表示するためのスペースを取らずに、変更前後の価格を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】一実施形態に係るショッピングシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】一実施形態に係る価格改定前の商品ページの画面表示例である。
【図3】(a)乃至(c)は、一実施形態に係る商品ページに含まれる商品情報領域100の画面表示例である。
【図4】(a)は、一実施形態に係る未改定価格用値札画像111の画面表示例であり、(b)は、一実施形態に係る最新改定価格用値札画像121の画面表示例であり、(c)は、一実施形態に係る改定前価格用値札画像131の画面表示例であり、(d)は、一実施形態に係る旧改定価格用値札画像141の画面表示例である。
【図5】一実施形態に係るネットスーパーサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図6】(a)は、一実施形態に係る会員情報DB12aに登録される内容の一例を示す図であり、(b)は、一実施形態に係る商品情報DB12bに登録される内容の一例を示す図である。
【図7】一実施形態に係るユーザ端末2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図8】一実施形態に係るネットスーパーサーバ1のシステム制御部14の編集商品情報受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
【図9】一実施形態に係るネットスーパーサーバ1のシステム制御部14のリクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
【図10】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部27の商品ページ表示処理における処理例を示すフローチャートである。
【図11】一実施形態の変形例に係るネットスーパーサーバ1のシステム制御部14の編集商品情報受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、ショッピングシステムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0027】
[1.ショッピングシステムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係るショッピングシステムSの構成及び機能概要について、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るショッピングシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0028】
図1に示すように、ショッピングシステムSは、ネットスーパーサーバ1と、複数のユーザ端末2と、管理端末3と、を含んで構成されている。ネットスーパーサーバ1と各ユーザ端末2とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。また、ネットスーパーサーバ1と管理端末3とは、ネットワークNLを介して相互にデータの送受信が可能になっている。ネットワークNLは、例えば、LAN(Local Area Network)等である。
【0029】
ネットスーパーサーバ1(本発明における情報提供装置の一例)は、ネットスーパーのWebサイトであるネットスーパーサイトに関する各種処理を実行するサーバ装置である。ネットスーパーサーバ1は、ユーザ端末2からのリクエストに応じて、例えば、ネットスーパーサイトのWebページを送信したり、商品の検索や購入等に関する処理を行ったりする。
【0030】
ネットスーパーは、例えば、既存のスーパーマーケットチェーンや百貨店チェーン等を営む企業(以下、「ネットスーパー企業」と称する)が、ユーザからの注文をネットワークNWを介して受け付け、注文商品をユーザの自宅等に配送するサービスである。ネットスーパーにおいては、注文された時間に応じて配達日が規定されている。注文された時間が1日のうちの予め定められた早い時間帯に含まれる場合には、ネットスーパー企業は、注文された商品を即日配達する。そのため、ネットスーパーを利用することができるユーザは、例えば、ネットスーパー企業に属する店舗が所在する地域等に限定されている。
【0031】
なお、ネットスーパーサイトは、例えば、複数のネットスーパー企業とユーザとを仲介する企業により運営されていても良い。そして、ネットスーパーサイトにおいては、複数のネットスーパー企業のネットスーパーをユーザが利用することができるようになっていても良い。
【0032】
ユーザ端末2(本発明における端末装置の一例)は、各種Webサイトを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末2は、ユーザからの操作に基づいてネットスーパーサーバ1等のサーバ装置にアクセスする。これにより、ユーザ端末2は、サーバ装置からWebページを受信して表示する。ユーザ端末2としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
【0033】
管理端末3は、ネットスーパーサイトの管理者が、ネットスーパーサイトにおいて販売される商品の情報の登録、変更等をするために利用する端末装置である。
【0034】
このような構成のショッピングシステムSにおいて、ネットスーパーサーバ1は、ユーザにより選択された商品に対応する商品ページをユーザ端末2に送信する。商品ページは、ネットスーパーサイトにおいて、対応する商品に関する情報である商品情報を表示するWebページである。商品情報には、商品の価格が含まれている。例えば、ネットスーパーサイトの管理者による価格改定(価格変更)によって、商品の価格が以前の価格よりも安くなる場合がある。この場合、ネットスーパーサーバ1は、改定後の価格である改定価格と、改定前の価格と、を紛らわしくないように、且つ、表示スペースを節約して、商品ページに表示させるための処理を行う。
【0035】
図2は、本実施形態に係る価格改定前の商品ページの画面表示例である。また、図4(a)は、本実施形態に係る未改定価格用値札画像111の画面表示例である。図2に示すように、商品ページには、商品情報領域100等が表示される。商品情報領域100は、商品情報が実際に表示される領域である。商品情報領域には、商品名欄101及び商品詳細欄102が含まれている。商品名欄101には、商品名が表示される。商品詳細欄102には、商品の詳細な情報が表示される。具体的に、商品詳細欄102には、商品画像103、商品説明文104、投入ボタン105及び値札110等が表示される。商品画像103は、商品の画像である。商品画像103は複数表示される場合がある。商品説明文104は、商品に関する説明の文章である。
【0036】
投入ボタン105がユーザにより選択されると、商品ページに情報が表示されている商品が買い物かごに入れられて、ユーザ端末2に買い物かごページが表示される。本実施形態における買い物かごとは、ネットスーパーサイトにおいて、購入する候補としてユーザが選択した商品が入れられる仮想的な入れ物である。買い物かごページは、ユーザが買い物かごに入れている商品の一覧を表示するWebページである。ユーザは、買い物かごページにおいて、購入手続きのボタンを選択すると、一覧表示されている商品の購入手続きを行うことができる。
【0037】
値札110は、未改定価格用値札画像111に価格文字112が付されて構成されている。価格文字は、商品の価格を示す数字である。価格文字112(本発明における価格が変更されていない取引対象の価格を示す情報の一例)は、価格が一度も改定されていない状態の商品の価格を示す。この状態の価格を「初期価格」という。値札画像は、値札をイメージした画像である。未改定価格用値札画像111(本発明における第3画像の一例)は、価格が一度も改定されていないことを示す画像である。図4(a)に示すように、未改定価格用値札画像111は、長方形の値札の画像である。値札画像には、予め「価格」の文字が描画された状態となっている。
【0038】
なお、本実施形態において、値札画像に価格文字が付されているとは、図2に示すように価格文字全体が値札画像内に表示されていること、または、価格文字の少なくとも一部分が値札画像に重なった状態で価格文字が表示されていることを意味する。
【0039】
図3(a)は、本実施形態に係る価格改定が行われた商品の最新の改定価格を表示する商品ページに含まれる商品情報領域100の画面表示例である。また、図4(b)は、本実施形態に係る最新改定価格用値札画像121の画面表示例である。価格が改定された場合、図3(a)に示すように、商品情報領域100には、値札110が表示されていた位置に、値札120が表示される。
【0040】
値札120は、最新改定価格用値札画像121に価格文字122が付されて構成されている。価格文字122(本発明における変更後の価格を示す情報)は、最新の改定価格を示している。最新改定価格用値札画像121(本発明における第1画像の一例)は、最新の改定価格が表示されていることを示す画像である。図4(b)に示すように、最新改定価格用値札画像121は、値札の右下端部分がめくれた状態の画像である(図4(b)の符号123部分)。これによって、最新改定価格用値札画像121は、ユーザが値札120を取り除くことができることを示す。未改定価格用値札画像111の外観と最新改定価格用値札画像121の外観とが異なるので、ユーザは、価格が改定されているのか否かを容易に区別することができる。なお、画像の外観が異なるとは、画像の形状が異なることのみに限られるものではない。例えば、画像の形状、模様、色彩または大きさの少なくとも何れか1つが異なっていれば良い。
【0041】
図3(b)は、本実施形態に係る価格改定が行われた商品の初期価格を表示する商品ページに含まれる商品情報領域100の画面表示例である。また、図4(c)は、本実施形態に係る改定前価格用値札画像131の画面表示例である。
【0042】
ユーザが、図3(a)に示す値札120を取り除くための操作(以下、「はがし操作」と称する)を行ったとする。値札120のはがし操作としては、例えば、マウスやタッチパネル等を用いて最新改定価格用値札画像121をドラッグする操作や、最新改定価格用値札画像121をクリック等の選択操作等が挙げられる。ユーザが値札120をはがす操作を行うと、図3(b)に示すように、商品情報領域100から値札120が消去され、値札120が表示されていた位置に、値札130が表示される。
【0043】
値札130は、改定前価格用値札画像131に価格文字132が付されて構成されている。価格文字132(本発明における変更前の価格を示す情報の一例)は、価格改定が行われた商品の初期価格を示している。改定前価格用値札画像131(本発明における第2画像の一例)は、価格改定が行われた商品の初期価格が表示されていることを示す画像である。図4(c)に示すように、改定前価格用値札画像131は、貼り付けてあった値札がほとんどめくれて(図4(c)の符号134部分)、その後ろにある値札のほぼ全体が見えている状態の画像である。改定前価格用値札画像131の外観は、未改定価格用値札画像111及び最新改定価格用値札画像121の外観と異なるため、ユーザは、価格改定が行われた商品の初期価格が表示されていることを容易に認識することができる。
【0044】
また、改定前の価格を確認するために、値札120をはがす操作をユーザに行わせることで、ユーザの関心を、商品の価格が改定されたこと、すなわち、商品の価格が安くなったことに向けさせることができる。これにより、ユーザの購買意欲を向上させることができる。
【0045】
値札130が表示されてから予め設定された時間(例えば、1秒等)が経過すると、商品情報領域100から値札130が消去され、元の値札120が再表示される。つまり、現在の価格が表示される。これは、値札130がいつまでも表示されることにより値札130に表示されている価格が現在の価格であるとユーザが誤って認識することを防止するためである。
【0046】
図3(c)は、本実施形態に係る価格改定が複数回行われた商品の古い改定価格を表示する商品ページに含まれる商品情報領域100の画面表示例である。また、図4(d)は、本実施形態に係る旧改定価格用値札画像141の画面表示例である。
【0047】
商品によっては、価格改定が複数回行われる場合がある。その場合、図3(a)に示す値札120をはがす操作をユーザが行うと、図3(c)に示すように、商品情報領域100から値札120が消去され、値札120が表示されていた位置に、値札140が表示される。
【0048】
値札140は、旧改定価格用値札画像141に価格文字142が付されて構成されている。価格文字142(本発明における表示されていた価格の次に新しい価格を示す情報の一例)は、古い改定価格を示している。古い改定価格は、初期価格の登録時期と最新の改定価格の登録時期との間に登録された改定価格である。旧改定価格用値札画像141(本発明における第1画像の一例)は、古い改定価格が表示されていることを示す画像である。図4(d)に示すように、旧改定価格用値札画像141は、最新改定価格用値札画像121と改定前価格用値札画像131とを組み合わせたような形状の画像である。つまり、旧改定価格用値札画像141は、貼り付けてあった値札がほとんどめくれて(図4(d)の符号144部分)、その後ろにある値札のほぼ全体が見えている状態の画像であるとともに、後ろの値札の右下端部分がめくれた状態の画像である(図4(d)の符号143部分)。旧改定価格用値札画像141の外観は、未改定価格用値札画像111、最新改定価格用値札画像121及び改定前価格用値札画像131の外観と異なるため、ユーザは、古い改定価格が表示されていることを容易に認識することができる。
【0049】
ユーザが、値札140をはがす操作を行うと、商品情報領域100から値札140が消去され、値札130が表示されるか、または、別の値札140が表示される。何れの値札が表示されるかは、価格の改定回数によって決まる。
【0050】
値札を取り除くために必要なはがし操作の量は、ネットスーパーサーバ1の現在の処理負荷が高いほど多くなるようになっている。ネットスーパーサーバ1は、ユーザ端末2からリクエストを受信すると、その都度必要な処理を行い、応答を送信する必要がある。従って、リクエストが頻繁に発生すると、ネットスーパーサーバ1の処理負荷が高くなる。一方、ユーザが値札をはがす操作を行っている間は、そのユーザが利用しているユーザ端末2からは、ユーザ操作に基づくリクエストが、ネットスーパーサーバ1に送信されない。そこで、値札が取り除かれるまでに要する時間を調整することにより、ネットスーパーサーバ1の負荷が過大にならないようにさせる。
【0051】
値札を取り除くために必要なはがし操作の量としては、例えば、操作回数、操作時間、操作した距離等が挙げられる。また、ネットスーパーサーバ1の処理負荷としては、例えば、単位時間あたりのHTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエスト受信数、CPU(Central Processing Unit)使用率等がある。なお、単位時間あたりのHTTPリクエスト受信数及びCPU使用率は、それぞれ本発明における負荷情報の一例である。
【0052】
[2.ネットスーパーサーバの構成]
次に、ネットスーパーサーバ1の構成について、図5を用いて説明する。
【0053】
図5は、本実施形態に係るネットスーパーサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、ネットスーパーサーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース13とは、システムバス15を介して接続されている。
【0054】
通信部11は、ネットワークNWやネットワークNLに接続して、ユーザ端末2や管理端末3等との通信状態を制御するようになっている。
【0055】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部12には、会員情報DB(データベース)12a及び商品情報DB12bが構築されている。
【0056】
図6(a)は、本実施形態に係る会員情報DB12aに登録される内容の一例を示す図である。会員情報DB12aには、ネットスーパーサイトに会員登録しているユーザに関する会員情報が登録される。具体的に、会員情報DB12aには、ユーザの識別情報であるユーザID、パスワード、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、電子メールアドレス等が、ユーザごとに対応付けて登録される。
【0057】
図6(b)は、本実施形態に係る商品情報DB12bに登録される内容の一例を示す図である。商品情報DB12bには、ネットスーパーサイトにおいて販売されている商品に関する商品情報が登録される。具体的に、商品情報DB12bには、商品の識別情報である商品ID、商品名、価格関連情報、商品画像のURL(Uniform Resource Locator)、商品説明文等が、商品ごとに対応付けて登録される。
【0058】
図6(c)は、本実施形態に係る価格関連情報に設定される内容の一例を示す図である。価格関連情報は、商品の価格に関する情報である。具体的に、価格関連情報には、改定回数及び価格が設定される。改定回数は、価格が改定された回数である。改定回数をNとした場合、価格関連情報にはN+1個の価格i(i=0、1、2・・・Nの何れか)が設定される。価格0は、初期価格である。価格Nは現在の価格である。改定回数が0回である場合、価格Nは価格0である。つまり、初期価格が現在の価格である。改定回数が1回以上である場合、価格Nは、最新の改定価格である。
【0059】
また、記憶部12には、電子商店街のWebページを構成するHTML文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。HTML文書は、Webページを表示するためのユーザ端末2の動作を規定する情報である。
【0060】
また、記憶部12には、値札画像111、121、131及び141の画像データが記憶されている。また、記憶部12には、商品ページのHTML文書のテンプレートが記憶されている。商品ページのHTML文書(本発明における規定情報の一例)は、ユーザ端末2の動作として、商品の価格が変更されている場合には値札120を表示し、値札120のはがし操作を検出した場合には、値札120を画面から消去して、値札130または値札140を表示することを規定する。商品ページのテンプレートは、商品ページのHTML文書の骨組みとなるHTML文書である。このテンプレートには、値札110、120、130または140を表示するためのタグが記述されている。例えば、
<table border="0" background="tagimage1.jpg"><tr><td></td></tr></table>
というタグが記述されている。tableタグのbackground属性は、値札画像のURLを示す。このbackground属性には、未改定値札画像111のURLが設定されている。td開始タグとtd終了タグとの間には、商品の価格の文字が挿入される。つまり、背景画像としての値札画像に商品の価格が重なって表示されるようにタグが記述される。
【0061】
また、テンプレートには、値札の表示を切り替えるためのスクリプトが記述されている。このスクリプトは、定数の設定文として、改定回数の設定文、初期価格から最新の改定価格までの設定文、及び、必要操作回数の設定文を含む。改定回数としては0が設定されている。必要操作回数は、値札を取り除くために必要なはがし操作の量として、必要な操作回数を示す情報である。
【0062】
また、記憶部12には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(DataBase Management System)、電子商取引管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商取引管理プログラムは、販売商品の登録、商品ページ等のWebの生成、商品の買い物かごへの投入、商品の購入等のネットスーパーサイトに関する処理を実行するためのプログラムである。なお、電子商取引管理プログラム等の各種プログラム(本発明における情報提供プログラムの一例を含む)は、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0063】
入出力インターフェース13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0064】
システム制御部14は、CPU14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。そして、システム制御部14は、CPU14aが、各種プログラムを読み出し実行することにより、本発明における生成手段、送信手段、負荷情報取得手段、価格判定手段、第2生成手段、面積情報取得手段、面積判定手段及び第3生成手段として機能するようになっている。
【0065】
なお、ネットスーパーサーバ1が、複数のサーバ装置で構成されても良い。例えば、電子商取引に関する処理を行うサーバ装置、ユーザ端末2からのリクエストに応じて電子商店街のWebページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されても良い。
【0066】
[3.ユーザ端末の構成]
次に、ユーザ端末2の構成について、図7を用いて説明する。
【0067】
図7は、本実施形態に係るユーザ端末2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0068】
図7に示すように、ユーザ端末2は、通信部21と、記憶部22と、表示部23と、操作部24と、ドライブ部25と、入出力インターフェース26と、システム制御部27と、を備えている。そして、システム制御部27と入出力インターフェース26とは、システムバス28を介して接続されている。
【0069】
通信部21は、ネットワークNW等に接続して、ネットスーパーサーバ1等との通信状態を制御するようになっている。
【0070】
記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリ等により構成されている。この記憶部22には、オペレーティングシステムが記憶されている。また記憶部22には、ブラウザ、電子メールクライアント等のアプリケーションプログラムが記憶されている。
【0071】
表示部23は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。
【0072】
操作部24は、例えば、キーボード及びマウス、あるいは、ボタン、タッチパネル等により構成されており、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部27に出力するようになっている。
【0073】
ドライブ部25は、DVDやメモリカード等のディスクDKからデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録するようになっている。
【0074】
入出力インターフェース26は、通信部21〜ドライブ部25とシステム制御部27との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0075】
システム制御部27は、CPU27a、ROM27b、RAM27c等により構成されている。そして、システム制御部27は、CPU27aが、ROM27bや記憶部22に記憶された各種プログラムを読み出し実行することによりユーザ端末2の各部を制御するようになっている。
【0076】
[4.ショッピングシステムの動作]
次に、ショッピングシステムSの動作について、図8乃至図10を用いて説明する。
【0077】
[4−1.ネットスーパーサーバの動作]
図8は、本実施形態に係るネットスーパーサーバ1のシステム制御部14の編集商品情報受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
【0078】
ネットスーパーサイトの管理者は、商品情報を新しく登録しまたは変更するために管理端末3を操作する。このとき、商品情報を変更する場合には、例えば、商品情報の変更対象となる商品の商品IDを入力する。すると、管理端末3は、ネットスーパーサーバ1にリクエストを送信する。ネットスーパーサーバ1は、リクエストに応じて、商品情報を編集するためのWebページを管理端末3に送信する。このとき、ネットスーパーサーバ1は、商品情報の変更であると判定した場合には、受信したリクエストに含まれる商品IDに対応する商品情報を商品情報DB12bから取得する。そして、ネットスーパーサーバ1は、取得した商品情報に含まれる各情報が編集可能なように表示されるWebページを送信する。
【0079】
管理端末3は、受信したWebページを表示する。管理者は、新しい商品の商品名、価格、商品画像、商品説明等を入力したり、既に販売されている商品の商品名、価格、商品画像、商品説明等を変更したりする。すると、管理端末3は、入力または変更された情報を含む編集商品情報を、ネットスーパーサーバ1に送信する。編集商品情報受信時処理は、ネットスーパーサーバ1が編集商品情報を受信したときに開始される。
【0080】
先ず、システム制御部14は、商品情報の新規登録であるか否かを判定する(ステップS1)。例えば、システム制御部14は、受信した編集商品情報に、商品情報DB12bに登録されている何れかの商品IDと同一の商品IDが含まれていない場合には、新規登録であると判定する(ステップS1:YES)。この場合、システム制御部14は、改定回数を0に設定する(ステップS2)。次いで、システム制御部14は、商品情報を商品情報DB12bに登録する(ステップS3)。具体的に、システム制御部14は、新たな商品IDを生成し、商品ID、改定回数及び編集商品情報を、商品情報として、商品情報DB12bに登録する。このとき、編集商品情報に含まれる価格は、初期価格として登録される。
【0081】
次いで、システム制御部14は、商品ページのHTML文書のテンプレートを記憶部12から取得する(ステップS4)。次いで、システム制御部14は、価格0に、編集商品情報に含まれる初期価格が設定されるように、テンプレートに含まれるスクリプトに設定文を挿入する(ステップS5)。次いで、システム制御部14は、登録した商品情報に含まれる各情報を、それぞれテンプレート中の所定位置に挿入して、商品ページのHTML文書を生成する(ステップS6)。こうして、システム制御部14は、ステップS4〜S6の処理を実行することにより、第2生成手段として、値札110を表示する商品ページのHTML文書を生成する。
【0082】
次いで、システム制御部14は、生成したHTML文書を、商品IDに対応する商品ページのURLに対応付けて記憶部12に記憶させる(ステップS7)。システム制御部14は、ステップS7の処理を終えると、編集商品情報受信時処理を終了させる。
【0083】
ステップS1において、システム制御部14は、商品情報の変更登録であると判定した場合には(ステップS1:NO)、価格の変更があったか否かを判定する(ステップS8)。システム制御部14は、ステップS1及びS8を実行することにより、価格判定手段として、商品の価格が変更されたか否かを判定する。なお、商品情報の新規登録である場合も、商品の価格が変更されていない場合に含まれる。
【0084】
システム制御部14は、例えば、受信した編集商品情報に含まれる価格と、商品情報DB12bに登録されている変更対象の商品情報に含まれる現在の価格と、を比較する。そして、システム制御部14は、比較した価格同士が一致する場合には、価格の変更がなかったと判定する(ステップS8:NO)。この場合、システム制御部14は、受信した編集商品情報に含まれる各情報で、商品情報DB12bに登録されている変更対象の商品情報を書き換える(ステップS9)。
【0085】
次いで、システム制御部14は、編集商品情報に含まれる商品IDに対応する商品ページのHTML文書を記憶部12から取得する(ステップS10)。次いで、システム制御部14は、編集商品情報に基づいて、取得したHTML文書に挿入されている各情報を書き換えて、新しいHTML文書を生成する(ステップS11)。そして、システム制御部14は、生成したHTML文書を記憶部12に記憶させる(ステップS7)。
【0086】
ステップS8において、システム制御部14は、比較した価格同士が一致しない場合には、価格の変更があったと判定する(ステップS8:YES)。この場合、システム制御部14は、改定回数を更新する(ステップS12)。具体的に、システム制御部14は、商品情報DB12bに登録されている変更対象の商品情報から、改定回数を取得する。次いで、システム制御部14は、改定回数に1を加算して、改定回数を更新する。
【0087】
次いで、システム制御部14は、編集商品情報に含まれる価格を、改定価格として、商品情報DB12bに登録されている変更対象の商品情報に追加登録する(ステップS13)。次いで、システム制御部14は、編集商品情報に含まれる各情報及び更新した改定回数で、商品情報DB12bに登録されている変更対象の商品情報を書き換える(ステップS14)。
【0088】
次いで、システム制御部14は、編集商品情報に含まれる商品IDに対応する商品ページのHTML文書を記憶部12から取得する(ステップS15)。次いで、システム制御部14は、スクリプトにおいて用いられる改定回数として、更新された改定回数が設定されるように、取得したHTML文書に含まれるスクリプトの設定文を書き換える(ステップS16)。次いで、システム制御部14は、取得したHTML文書に含まれる値札表示用のtableタグのbackground属性に設定されているURLを、最新改定価格用値札画像121のURLに書き換える(ステップS17)。次いで、システム制御部14は、価格Nに、編集商品情報に含まれる最新の価格が設定されるように、テンプレートに含まれるスクリプトに設定文を挿入する(ステップS18)。なお、このときのNは、更新後の改定回数である。
【0089】
次いで、システム制御部14は、編集商品情報に基づいて、取得したHTML文書に挿入されている各情報を書き換えて、新しいHTML文書を生成する(ステップS11)。こうして、システム制御部14は、ステップS15〜S18及びS11の処理を実行することにより、生成手段として、値札120を表示する商品ページのHTML文書を生成する。
【0090】
図9は、本実施形態に係るネットスーパーサーバ1のシステム制御部14のリクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。リクエスト受信時処理は、ネットスーパーサーバ1がユーザ端末2からHTTPリクエスト(以下、「リクエスト」と称する)を受信するたびに実行される。
【0091】
先ず、システム制御部14は、受信したリクエストが商品ページのリクエストであるか否かを判定する(ステップS31)。このとき、システム制御部14は、受信したリクエストが商品ページのリクエストであると判定した場合には(ステップS31:YES)、リクエストに含まれるURLに対応する商品ページのHTML文書を記憶部12から取得する(ステップS32)。次いで、システム制御部14は、負荷情報取得手段として、RAM14cに記憶されている現在の単位時間あたりのリクエスト受信数を取得する(ステップS33)。単位時間あたりのリクエスト受信数は、後述するステップS37の処理において更新される情報である。次いで、システム制御部14は、単位時間あたりのリクエスト受信数に基づいて、必要操作回数を決定する(ステップS34)。具体的に、システム制御部14は、単位時間あたりのリクエスト受信数が多いほど、必要操作回数を多くする。
【0092】
次いで、システム制御部14は、スクリプトにおいて用いられる必要操作回数として、決定された必要操作回数が設定されるように、取得したHTML文書に含まれるスクリプトに設定文を挿入する(ステップS35)。こうして、システム制御部14は、生成手段として、単位時間あたりのリクエスト受信数が多いほど、値札120または値札140を取り除くために必要なはがし操作の回数が多くなる商品ページのHTML文書を生成する。
【0093】
システム制御部14は、送信手段として、生成したHTML文書を、リクエストの送信元であるユーザ端末2に送信する(ステップS36)。
【0094】
次いで、システム制御部14は、リクエストを受信したことに基づいて、RAM14cに記憶されている単位時間あたりのリクエスト受信数を更新する(ステップS37)。システム制御部14は、ステップS37の処理を終えると、リクエスト受信時処理を終了させる。
【0095】
ステップS31において、システム制御部14は、受信したリクエストが商品ページのリクエストではないと判定した場合には(ステップS31:NO)、受信したリクエストが値札画像のリクエストであるか否かを判定する(ステップS38)。このとき、システム制御部14は、受信したリクエストが値札画像のリクエストであると判定した場合には(ステップS38:YES)、リクエストに含まれるURLに対応する値札画像を、リクエストの送信元であるユーザ端末2に送信する(ステップS39)。次いで、システム制御部14は、単位時間あたりのリクエスト受信数を更新して(ステップS37)、リクエスト受信時処理を終了させる。
【0096】
一方、システム制御部14は、受信したリクエストが値札画像のリクエストではないと判定した場合には(ステップS38:NO)、受信したリクエストに応じた処理を実行する(ステップS40)。次いで、システム制御部14は、単位時間あたりのリクエスト受信数を更新して(ステップS37)、リクエスト受信時処理を終了させる。
【0097】
[4−2.ユーザ端末2の動作]
図10は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部27の商品ページ表示処理における処理例を示すフローチャートである。商品ページ表示処理は、ユーザ端末2が、商品ページのリクエストをネットスーパーサーバ1に送信したときに開始される。
【0098】
先ず、システム制御部27は、送信したリクエストに対応する商品ページのHTML文書を、ネットスーパーサーバ1から受信する(ステップS51)。次いで、システム制御部27は、受信したHTML文書に基づいて、商品ページを表示部23の画面に表示する(ステップS52)。
【0099】
次いで、システム制御部27は、値札画像を商品ページ上にロードする。具体的に、システム制御部27は、受信したHTML文書に含まれる値札表示用のtableタグのbackground属性に設定されているURLを含むリクエストを、ネットスーパーサーバ1に送信する。そして、システム制御部27は、ネットスーパーサーバ1から値札画像を受信する(ステップS53)。なお、ブラウザにより提供されるキャッシュ機能により、background属性に設定されているURLに対応する値札画像が記憶部22に既に記憶されている場合、システム制御部27は、記憶部22から値札画像を取得する。システム制御部27は、値札画像を受信または取得すると、この値札画像を表示する(ステップS54)。
【0100】
次いで、システム制御部27は、受信したHTML文書に含まれるスクリプトを実行する。ステップS55〜S73の処理は、このスクリプトに記述された処理である。先ず、システム制御部27は、表示価格番号iに改定回数を設定する(ステップS55)。次いで、システム制御部27は、受信したHTML文書に含まれる値札表示用のtd開始タグとtd終了タグとの間に、価格iを示す文字を挿入して、値札画像上に価格iを表示する(ステップS56)。これにより、改定回数が0である場合、商品ページの商品詳細欄102内には値札110が表示され、改定回数が1回以上である場合、商品ページの商品詳細欄102内には値札120が表示される。
【0101】
次いで、システム制御部27は、値札のはがし操作回数に0を設定する(ステップS57)。次いで、システム制御部27、値札のはがし操作として、表示されている値札画像のドラッグ操作を検出したか否かを判定する(ステップS58)。このとき、システム制御部27は、値札画像のドラッグ操作を検出していないと判定した場合には(ステップS58:NO)、ステップS71に移行する。
【0102】
一方、システム制御部27は、値札画像のドラッグ操作を検出したと判定した場合には(ステップS58:YES)、表示価格番号iが0であるか否かを判定する(ステップS59)。このとき、システム制御部27は、表示価格番号iが0であると判定した場合には(ステップS59:YES)、ステップS71に移行する。
【0103】
一方、表示価格番号iが0ではないとシステム制御部27が判定した場合(ステップS59:NO)、値札画像のドラッグ操作は有効な操作である。この場合、システム制御部27は、はがし操作回数に1を加算して、はがし操作回数を更新する(ステップS60)。次いで、システム制御部27は、はがし操作回数が必要操作回数以上であるか否かを判定する(ステップS61)。このとき、システム制御部27は、はがし操作回数が必要操作回数未満であると判定した場合には(ステップS61:NO)、ステップS71に移行する。
【0104】
一方、システム制御部27は、はがし操作回数が必要操作回数以上であると判定した場合には(ステップS61:YES)、値札の表示の切り替えを行う。先ず、システム制御部27は、表示価格番号iから1を減算して、表示価格番号iを更新する(ステップS62)。次いで、システム制御部27は、表示価格番号iが0であるか否かを判定する(ステップS63)。このとき、システム制御部27は、表示価格番号iが0ではないと判定した場合には(ステップS63:NO)、ステップS64に移行する。この判定結果は、今まで表示されていた改定価格よりも古い改定価格が存在するため、今まで表示されていた改定価格の次に新しい改定価格を表示すべきことを示している。そこで、システム制御部27は、受信したHTML文書に含まれる値札表示用のtableタグのbackground属性に設定されているURLを、旧改定価格用値札画像141のURLに書き換える(ステップS64)。一方、システム制御部27は、表示価格番号iが0であると判定した場合には(ステップS63:YES)、ステップS65に移行する。この判定結果は、今まで表示されていた改定価格よりも古い改定価格は存在しないため、初期価格を表示すべきことを示している。そこで、システム制御部27は、受信したHTML文書に含まれる値札表示用のtableタグのbackground属性に設定されているURLを、改定前価格用値札画像131のURLに書き換える(ステップS65)。
【0105】
システム制御部27は、ステップS64またはS65の処理を終えると、URLの書き換えにともなう値札画像のロードを行う。具体的に、システム制御部27は、tableタグのbackground属性に新たに設定されたURLを含むリクエストを、ネットスーパーサーバ1に送信する。そして、システム制御部27は、ネットスーパーサーバ1から値札画像を受信する(ステップS66)。background属性に設定されているURLに対応する値札画像が記憶部22に既に記憶されている場合、システム制御部27は、記憶部22から値札画像を取得する。
【0106】
次いで、システム制御部27は、商品詳細欄102に表示されていた値札画像を消去して、受信または取得した値札画像を表示する(ステップS67)。次いで、システム制御部27は、受信したHTML文書に含まれる値札表示用のtd開始タグとtd終了タグとの間に設定されている価格の文字を、価格iを示す文字に書き換えて、値札画像上に価格iを表示する(ステップS68)。
【0107】
次いで、システム制御部27は、表示価格番号iが0であるか否かを判定する(ステップS69)。すなわち、システム制御部27は、現在表示されている価格が、価格改定前の初期価格であるか否かを判定する。このとき、システム制御部27は、表示価格番号iが0であると判定した場合には(ステップS69:YES)、値札の表示切り替え用のタイマーの設定を行う(ステップS70)。具体的に、システム制御部27は、値札130が表示されてから元の値札120が表示されるまでに要する時間を示すタイマー情報を、例えばミリ秒単位で設定する。設定されたタイマー情報は、1ミリ秒経過するごとに1減算される。システム制御部27は、ステップS70の処理を終えた場合、または、表示価格番号iが0ではないと判定した場合には(ステップS69:NO)、ステップS57に移行する。
【0108】
ステップS71において、システム制御部27は、値札130が表示されてから、設定された時間が経過したか否かを判定する。具体的に、システム制御部27は、設定したタイマー情報が0を示しているか否かを判定する。このとき、システム制御部27は、設定された時間が経過したと判定した場合には(ステップS71:YES)、値札の表示の切り替えを行う。先ず、システム制御部27は、表示価格番号iに改定回数を設定する(ステップS72)。次いで、システム制御部27は、受信したHTML文書に含まれる値札表示用のtableタグのbackground属性に設定されているURLを、最新改定価格用値札画像121のURLに書き換える(ステップS73)。次いで、システム制御部27は、URLの書き換えにともなう値札画像のロードを行い、値札表示用のtd開始タグとtd終了タグとの間に設定されている価格の文字を、価格iを示す文字に書き換える(ステップS66〜S68)。
【0109】
ステップS71において、システム制御部27は、設定された時間が経過していないと判定した場合には(ステップS71:NO)、Webページをリクエストする操作を検出したか否かを判定する(ステップS74)。Webページをリクエストする操作には、例えば、ハイパーリンクを選択する操作や、投入ボタン105を選択する操作等がある。システム制御部27は、Webページをリクエストする操作を検出していないと判定した場合には(ステップS74:NO)、ステップS58に移行する。一方、システム制御部27は、Webページをリクエストする操作を検出したと判定した場合には(ステップS74:YES)、商品ページ表示処理を終了させて、Webページのリクエストを送信する。
【0110】
[5.変形例]
商品ページの商品詳細欄102の表示スペースに余裕がある場合、価格が改定された場合であっても、改定前の価格と改定後の価格とが同時に商品詳細欄102に表示されても良い。この場合、商品の価格の表示を除いて、商品詳細欄102内に表示スペースを取る情報は、主として商品画像103及び商品説明文104である。そこで、商品情報としての商品画像及び商品説明文の表示面積に基づいて、価格の表示態様が決定される。なお、商品画像及び商品説明文は、それぞれ本発明における取引対象の情報の一例である。
【0111】
ネットスーパーサーバ1のシステム制御部14は、商品画像及び商品説明文の表示面積の合計が、予め設定された閾値以上である場合、図3に示すような態様で価格を表示する商品ページ(以下、「単一価格表示商品ページ」と称する)のHTML文書を生成する。一方、システム制御部14は、商品画像及び商品説明文の表示面積の合計が閾値未満である場合、改定前後の価格を同時に表示する商品ページ(以下、「複数価格表示商品ページ」と称する)のHTML文書を生成する。
【0112】
改定前後の価格を同時に表示する場合、改定後の価格は最新の改定価格である。一方、改定前の価格は、例えば、初期価格であっても良いし、最新の改定価格の次に新しい価格であっても良い。改定前後の価格は、ユーザが区別可能なように表示される。例えば、値札110と値札120とが同時に表示されても良い。また、改定前の価格と改定後の価格とで、色彩、大きさ等が異なっても良い。また、改定前の価格が、カッコ書きで表示されたり、取消線で取り消されている状態で表示されても良い。
【0113】
閾値は、ネットスーパーサイトの管理者によって予め設定されても良い。また、商品詳細欄102の表示面積の所定割合を閾値としても良い。この場合の割合は、管理者によって予め設定されても良い。
【0114】
図11は、本実施形態の変形例に係るネットスーパーサーバ1のシステム制御部14の編集商品情報受信時処理における処理例を示すフローチャートである。図11において、図8と同様のステップについては同様のステップ番号を付してある。
【0115】
ステップS1〜S14の処理は、図8で説明した処理と同様である。システム制御部14は、ステップS14の処理を終えると、面積情報取得手段として、商品画像と商品説明文の表示面積を算出する(ステップS21)。具体的に、システム制御部14は、商品画像のヘッダ部分から商品画像の縦横のピクセル数を取得する。次いで、システム制御部14は、取得した縦横のピクセル数を掛け合わせて、商品画像の面積を算出する。また、システム制御部14は、商品説明文の文字数を取得する。次いで、システム制御部14は、取得した文字数に相当する表示面積を、ピクセル数単位で算出する。そして、システム制御部14は、商品画像の表示面積と商品説明文の表示面積との合計値を算出する。
【0116】
次いで、システム制御部14は、面積判定手段として、算出した表示面積の合計値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS22)。このとき、システム制御部14は、算出した合計値が閾値未満であると判定した場合には(ステップS22:NO)、ステップS23に移行する。この判定結果は、商品ページの商品詳細欄102の表示スペースに余裕があることを示す。そこで、システム制御部14は、改定前後の価格を同時に商品詳細欄102に表示する複数価格表示商品ページを生成する。そのため、システム制御部14は、複数価格表示商品ページのHTML文書のテンプレートを記憶部12から取得する(ステップS23)。このテンプレートには、例えば、改定前の価格表示用のタグと、改定後の価格表示用のタグと、が記述されている。また、このテンプレートには、値札の表示を切り替えるためのスクリプトは記述されていない。
【0117】
次いで、システム制御部14は、取得したテンプレートの改定前後の価格表示用の開始タグと終了タグとの間に、改定前後の価格をそれぞれ挿入する(ステップS24)。次いで、システム制御部14は、編集商品情報に含まれる各情報を、それぞれテンプレート中の所定位置に挿入して、複数価格表示商品ページのHTML文書を生成する(ステップS25)。こうして、システム制御部14は、ステップS23〜S25の処理を実行することにより、第3生成手段として、改定前後の価格を同時に表示する商品ページのHTML文書を生成する。次いで、システム制御部14は、ステップS7に移行する。
【0118】
ステップS22において、システム制御部14は、算出した合計値が閾値以上であると判定した場合には(ステップS22:YES)、ステップS26に移行する。この判定結果は、商品ページの商品詳細欄102の表示スペースに余裕がないことを示す。そこで、システム制御部14は、改定前後の価格のうち何れか1つの価格のみを商品詳細欄102に表示する単一価格表示商品ページを生成する。そのため、システム制御部14は、単一価格表示商品ページのHTML文書のテンプレートを記憶部12から取得する(ステップS26)。次いで、システム制御部14は、ステップS16、S17の処理を行う。
【0119】
次いで、システム制御部14は、価格0〜価格Nに、初期価格から最新の価格が設定されるように、テンプレートに含まれるスクリプトに設定文を挿入する(ステップS27)。次いで、システム制御部14は、ステップS25に移行する。
【0120】
なお、価格の変更がなかった場合であっても、商品画像や商品説明文が変更される場合がある。そこで、システム制御部14は、価格の変更がなかった場合であって、改定回数が1回以上である場合にも、ステップS21〜S26、S16、S17及びS27の処理を実行しても良い。
【0121】
また、システム制御部14は、商品画像の表示面積または商品説明文の表示面積の何れか一方のみに基づいて判定を行っても良い。また、システム制御部14は、商品詳細欄102に、商品の情報として、商品画像及び商品画像以外の情報が表示される場合には、表示される情報の表示面積に基づいて判定を行っても良い。
【0122】
ユーザ端末2において、単一価格表示商品ページのHTML文書を受信したときの処理内容は、図10に示す処理と同様である。一方、複数価格表示商品ページのHTML文書を受信したときの処理内容は、HTML文書の記述に基づいてWebページを表示する公知の処理内容と同様である。
【0123】
以上説明したように、ネットスーパーサーバ1のシステム制御部14が、価格が変更された商品の変更後の価格を示す価格文字122が付された最新改定価格用値札画像121を表示し、表示された最新改定価格用値札画像121のはがし操作を検出した場合に、最新改定価格用値札画像121を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する商品ページのHTML文書を生成し、生成された商品ページのHTML文書をユーザ端末2に送信する。
【0124】
従って、ユーザは、変更後の価格が表示されていることを認識することができる。また、変更前後の価格が同時に表示されないので、複数の価格を表示するためのスペースを取らずに、変更前後の価格を表示することができる。
【0125】
また、システム制御部14が、単位時間当たりのリクエスト受信数を取得し、表示された最新改定価格用値札画像121のはがし操作がされた操作回数を取得し、取得された操作回数が必要操作回数以上である場合に、最新改定価格用値札画像121を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する商品ページのHTML文書を生成し、単位時間当たりのリクエスト受信数が多いほど必要操作回数を多くする。
【0126】
従って、ネットスーパーサーバ1の処理負荷が過大になることを防止することができる。
【0127】
また、システム制御部14が、変更前の価格が表示されてから予め設定された時間が経過したときに変更前の価格を画面から消去して最新改定価格用値札画像121を再表示する、ことを規定する商品ページのHTML文書を生成する。
【0128】
従って、変更前の価格がいつまでも表示されることにより表示されている価格が現在の価格であるとユーザが誤って認識することを防止することができる。
【0129】
また、システム制御部14が、変更前の価格を表示する場合には、変更前の価格を示す価格文字132が付された画像として、最新改定価格用値札画像121とは外観が異なる改定前価格用値札画像131を表示する、ことを規定する商品ページのHTML文書を生成する。
【0130】
従って、変更前の価格と変更後の価格とのうち何れの価格が表示されているかを、明確にユーザに認識させることができる。
【0131】
また、システム制御部14が、商品の価格が変更されたか否かを判定し、商品の価格が変更されていないと判定された場合に、その商品の価格を示す情報が付された画像として、最新改定価格用値札画像121とは外観が異なる未改定価格用値札画像111を表示する、ことを規定する商品ページのHTML文書を生成し、商品の価格が変更されたと判定された場合に、最新改定価格用値札画像121を表示する商品ページのHTML文書を生成する。
【0132】
従って、価格が変更されていない商品の価格が表示されているのか、または、最新改定価格用値札画像121が取り除かれて変更前の価格が表示されているのか、をユーザに認識させることができる。
【0133】
また、システム制御部14が、価格が複数回変更された商品の最新の価格を示す情報が付された最新改定価格用値札画像121を表示し、最新改定価格用値札画像121のはがし操作を検出した場合に、最新改定価格用値札画像121を画面から消去して、表示されていた価格の次に新しい価格が最古の価格ではない場合には、表示されていた価格の次に新しい価格を示す情報が付された旧改定価格用値札画像141を表示する、ことを規定する商品ページのHTML文書を生成することを特徴とする。
【0134】
従って、ユーザは、値札を次々にはがす操作を行うことで、価格がどのように変更されてきたかを確認することができるので、商品の購入意欲を向上させることができる。
【0135】
また、システム制御部14が、商品ページのHTML文書に基づいて価格とともに表示される商品画像及び商品説明文の表示面積を算出し、算出された表示面積が閾値以上であるか否かを判定し、表示面積が閾値以上ではないと判定された場合に、複数価格表示商品ページのHTML文書を生成し、表示面積が閾値以上であると判定された場合に、単一価格表示商品ページのHTML文書を生成する。
【0136】
従って、表示スペースに余裕がない場合に、表示スペースを節約することができる。
【0137】
なお、ユーザ端末2が値札の表示を切り替える都度、値札に表示させるべき価格の情報をネットスーパーサーバ1から取得しても良い。例えば、図10に示すステップS68において、ユーザ端末2は、商品ページに対応する商品IDと表示価格番号iとを含む非同期リクエストをネットスーパーサーバ1に送信するように、商品ページのHTML文書にスクリプトが記述される。非同期リクエストを受信したネットスーパーサーバ1は、リクエストに含まれる商品IDに対応する商品情報から、リクエストに含まれる表示価格番号iに対応する価格を取得する。そして、ネットスーパーサーバ1は、取得した価格を含む応答をユーザ端末2に送信する。
【0138】
また、上記実施形態において、ネットスーパーサーバ1は、商品ページのHTML文書をユーザ端末2に送信するときに、値札を取り除くために必要な操作量を決定していた。しかしながら、ネットスーパーサーバ1は、例えば、ユーザ端末2に商品ページが表示されている状態でユーザがはがし操作を行ったときに、値札を取り除くために必要な操作量を決定しても良い。例えば、ユーザが初めてはがし操作を行ったときに、値札を取り除くために必要な操作量を問い合わせるための非同期リクエストが、ユーザ端末2からネットスーパーサーバ1に送信されるように、商品ページのHTML文書にスクリプトが記述される。ユーザ端末2から非同期リクエストを受信したネットスーパーサーバ1は、ネットスーパーサーバ1の現在の処理負荷に基づいて、値札を取り除くために必要な操作量を決定し、決定した操作量を含む応答をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、受信した操作量に基づき、はがし操作の検出に応じて値札の表示を切り替えるか否かを判定する。
【0139】
また、ネットスーパーサーバ1は、価格の文字が描画された値札画像を予め生成しておき、価格の文字が描画された値札画像が商品ページに表示されるように、商品ページのHTML文書を生成しても良い。この場合、ユーザ端末2は、商品ページに対応する商品IDと、現在の表示価格番号iと、に対応した値札画像をネットスーパーサーバ1から取得して表示することで、価格が記載された値札が商品ページに表示される。
【0140】
また、値札を取り除くための必要操作回数が2回以上である場合、例えば、ユーザによるはがし操作に応じて、値札が徐々にめくれていくような値札が商品詳細欄102に表示されても良い。この場合、管理者は、ネットスーパーサーバ1の記憶部12に、値札がめくれている値札画像を各種記憶させておく。ユーザ端末2は、例えば、ステップS60においてはがし操作回数が更新されたときに、はがし操作回数に対応する値札画像をロードする。ここで、ユーザ端末2は、はがし操作を最初に検出したときに、表示に必要な全ての値札画像を予めネットスーパーサーバ1から取得しても良い。
【0141】
また、ネットスーパーサーバ1は、価格の改定回数が2回以上である場合において、商品ページに最新の改定価格を表示する場合、最新改定価格用値札画像121として、右下端部分がめくれた状態の値札が複数重なっている状態の画像が表示されるように、商品ページのHTML文書を生成してもおい。これにより、ユーザは、価格改定が複数回行われたことを容易に認識することができる。
【0142】
また、ネットスーパーサーバ1は、価格の改定によって価格が以前の価格よりも安くなった場合にのみ、改定後の価格を示す価格文字が付された最新改定価格用値札画像121が表示されるように商品ページのHTML文書を生成しても良い。一方、ネットスーパーサーバ1は、価格が以前の価格よりも高くなった場合には、改定後の価格を示す価格文字が付された未改定価格用値札画像111が表示されるようにするとともに、この未改定価格用値札画像111を取り除くことができないように、商品ページのHTML文書を生成しても良い。
【0143】
また、管理者が商品の価格を変更するとき、ネットスーパーサーバ1は、管理者の選択により、これまでの価格を商品情報から削除して、新たな価格を初期価格として商品情報DB12bに登録しても良い。つまり、ネットスーパーサーバ1は、価格の表示をリセットするための処理を行っても良い。
【0144】
また、ネットスーパーサーバ1は、価格の改定回数にかかわらず、値札120をはがす操作が行われた場合には値札110が表示されるように、商品ページのHTML文書を生成しても良い。
【0145】
また、例えば、タイムセール等のように、安売りする期間(時間帯、日付、曜日等)が予め定められている場合、価格関連情報として、通常価格としての初期価格と、値引き価格としての改定価格と、が設定されていても良い。この場合、値引き価格には、例えば、値引き価格が適用される期間を示す情報と対応付けて設定される。ネットスーパーサーバ1は、商品ページのリクエストを受信した時刻が、値引き価格が適用される期間に含まれていない場合には、通常価格を表示する値札110が表示されるように、商品ページのHTML文書を生成する。また、ネットスーパーサーバ1は、商品ページのリクエストを受信した時刻が、値引き価格が適用される期間に含まれている場合には、値引き価格を表示する値札120が表示されるように、商品ページのHTML文書を生成する。あるいは、商品ページのHTML文書を受信した時期に応じて値札110または値札120の何れかを表示するかをユーザ端末2側で制御するように、ネットスーパーサーバ1が商品ページのHTML文書を生成しても良い。
【0146】
また、本発明における規定情報を、HTML文書以外の情報、例えば、XML文書等に適用しても良い。
【0147】
また、上記実施形態においては、本発明をネットスーパーに適用していたが、例えば、単一の店舗等の販売元が商品をユーザに販売するためのECサイトに適用しても良いし、複数の店舗等の販売元が商品をユーザに販売するための電子商店街に適用しても良い。また、本発明を、ECサイト以外のWebサイトに適用しても良い。
【0148】
また、本発明の取引対象をサービスに適用しても良い。サービスの価格としては、例えば、宿泊施設の宿泊料金、ゴルフ場の利用料金、イベントや交通機関のチケットの価格等がある。また、本発明の取引対象を、商品とサービスとを組み合わせたものに適用しても良い。この場合、表示される価格は、例えば、商品の価格とサービスの価格とを足し合わせたものになる。なお、本発明の取引対象は、商業上の取引対象である。従って、本発明の対象となる商品またはサービスが、電子商取引において取引される商品やサービスではなくても良い。例えば、本発明の対象となる商品またはサービスは、電話で注文可能な商品や予約可能なサービスであっても良いし、ユーザが現実世界の店で購入する商品や予約するサービスであっても良い。
【0149】
また、本発明を適用可能なWebページは、ユーザが選択した商品またはサービスに関する情報を表示するWebページに限られるものではない。例えば、商品やサービスの検索結果を示すWebページや、商品やサービスを宣伝するWebページ等、価格が表示されるWebページに本発明が適用されても良い。
【0150】
また、本発明における第1画像、第2画像及び第3画像の外観は、上述したものに限られるものではない。第1画像の外観と第2画像の外観とが互いに異なり、第1画像の外観と第3画像の外観とが互いに異なるようになっていれば良い。その結果として、第1画像が変更後の価格を示す画像であることがユーザによって認識することが可能である。従って、第1画像が変更後の価格を示す画像であることがユーザによって認識されるとは、絶対的な基準で認識される必要はなく、第2画像や第3画像との相対的な関係において認識されるものであっても良い。
【0151】
また、変更前の価格を表示する場合や、価格が変更されていない取引対象の価格を表示する場合については、その価格を示す情報を第2画像や第3画像に付して表示せずに、価格をそのまま表示するように、規定情報が生成されても良い。この場合、変更後の価格が表示される場合のみ、変更後の価格を示す情報が付された画像が表示される。その結果として、価格を示す情報が付された画像が表示されている場合、変更後の価格が表示されていることがユーザによって認識することが可能である。
【符号の説明】
【0152】
1 ネットスーパーサーバ
2 ユーザ端末
3 管理端末
11 通信部
12 記憶部
12a 会員情報DB
12b 商品情報DB
13 入出力インターフェース
14 システム制御部
14a CPU
14b ROM
14c RAM
15 システムバス
21 通信部
22 記憶部
23 表示部
24 操作部
25 ドライブ部
26 入出力インターフェース
27 システム制御部
27a CPU
27b ROM
27c RAM
28 システムバス
NW、NL ネットワーク
S ショッピングシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置であって、
価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成手段と、
前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記情報提供装置の処理負荷を示す負荷情報を取得する負荷情報取得手段を更に備え、
前記生成手段は、表示された前記第1画像を取り除く操作がされた操作量を取得し、取得された操作量が前記第1画像を取り除くために必要な操作量以上である場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成し、前記取得された負荷情報が示す処理負荷が高いほど、前記第1画像を取り除くために必要な操作量を大きくすることを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報提供装置において、
前記生成手段は、変更前の価格が表示されてから予め設定された時間が経過したときに変更前の価格を画面から消去して前記第1画像を再表示する、ことを規定する前記規定情報を生成することを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記生成手段は、変更前の価格を表示する場合には、変更前の価格を示す情報が付された第2画像であり、前記第1画像とは外観が異なる第2画像を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成することを特徴とする情報提供装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報提供装置において、
前記取引対象の価格が変更されたか否かを判定する価格判定手段と、
前記取引対象の価格が変更されていないと判定された場合に、当該取引対象の価格を示す情報が付された第3画像であり、前記第1画像とは外観が異なる第3画像を表示することを規定する前記規定情報を生成する第2生成手段と、
を更に備え、
前記生成手段は、前記取引対象の価格が変更されたと判定された場合に、前記第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して、前記第1画像及び前記第3画像とは外観が異なる前記第2画像を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成し、
前記送信手段は、前記生成手段または前記第2生成手段により生成された前記規定情報を前記端末装置に送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記生成手段は、価格が複数回変更された前記取引対象の最新の価格を示す情報が付された前記第1画像を表示し、前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して、表示されていた価格の次に新しい価格が最古の価格ではない場合には、表示されていた価格の次に新しい価格を示す情報が付された前記第1画像を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成することを特徴とする情報提供装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記規定情報に基づいて価格とともに表示される前記取引対象の情報の表示面積を示す面積情報を取得する面積情報取得手段と、
前記取得された面積情報が示す表示面積が予め設定された面積以上であるか否かを判定する面積判定手段と、
前記取得された表示面積が予め設定された面積以上ではないと判定された場合に、変更前の価格と変更後の価格とを同時に表示することを規定する前記規定情報を生成する第3生成手段と、
を更に備え、
前記生成手段は、前記取得された表示面積が予め設定された面積以上であると判定された場合に、前記第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成し、
前記送信手段は、前記生成手段または前記第3生成手段により生成された前記規定情報を前記端末装置に送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項8】
商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置における情報提供方法であって、
価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成ステップと、
前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置に含まれるコンピュータを、
価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成手段、及び、
前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項10】
商品またはサービスの少なくとも何れか一方である取引対象の価格を画面に表示するための端末装置の動作を規定する規定情報を、ネットワークを介して前記端末装置に提供する情報提供装置に含まれるコンピュータを、
価格が変更された前記取引対象の変更後の価格を示す情報が付された第1画像であり、変更後の価格が表示されていることを示す第1画像を表示し、表示された前記第1画像を取り除く操作を検出した場合に、前記第1画像を画面から消去して変更前の価格を表示する、ことを規定する前記規定情報を生成する生成手段、及び、
前記生成された規定情報を前記端末装置に送信する送信手段、
として機能させる情報提供プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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