情報提供装置、方法およびプログラム
【課題】 本発明は、個人の知識を検索し情報として提供する情報提供装置の実現を課題とする。
【解決手段】 本発明は、複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段1と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段2とを備える。処理手段2は、検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を記憶手段1から検索する。更に、処理手段2は、検索した情報にリンクされた情報を記憶手段1から検索する処理を繰り返す。処理手段2は、この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に記憶手段1から読み出して、出力インターフェースに出力する。
【解決手段】 本発明は、複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段1と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段2とを備える。処理手段2は、検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を記憶手段1から検索する。更に、処理手段2は、検索した情報にリンクされた情報を記憶手段1から検索する処理を繰り返す。処理手段2は、この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に記憶手段1から読み出して、出力インターフェースに出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
私たちは日常、テレビ、インターネット、人との会話などから多くの情報を得る。それを記憶するために、メモをしたり、ファイルを保存したり、スケジュール帳を書いたりする。そして、記憶したものをキーワードによって検索することで、知識として活用する(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかし、「この写真をみると、このことが思い出される・・」などの一見関係がないような自分の脳だけで整理されている知識の結びつきは上記のようなキーワードによる検索が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−077295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、個人の知識を検索し情報として提供する情報提供装置の実現を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、本発明は、複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備える。処理手段は、検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を記憶手段から検索する。更に、処理手段は、検索した情報にリンクされた情報を記憶手段から検索する処理を繰り返す。処理手段は、この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、リンクで紐付けた複数の情報を情報の関連性とともに出力するので、一の情報と他の情報とが所定の関係にある、という知識を情報として提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、データ構造の説明図である。
【図4】図4は、データ構造の説明図である。
【図5】図5は、データ構造の説明図である。
【図6】図6は、第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、第4実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、第4実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】図10は、第5実施形態の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、第5実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図12】図12は、第6実施形態の構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、第6実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、第7実施形態の構成を示すブロック図である。
【図15】図15は、第7実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は、第8実施形態の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
本発明の第一実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1に示す情報提供システムは、リンクされた一の情報と他の情報と、当該一の情報と他の情報とがどういう関係にあるかを示す関係情報とを記憶した記憶手段1を備えている。また、一の情報および関係情報を指定する検索条件の入力を受け付け、入力された検索条件により指定された一の情報にリンクされた他の情報のうち前記検索条件により指定された関係情報が一致する他の情報を記憶手段1から読み出して出力する処理手段2を備えている。
【0010】
図2は、第1実施形態の動作を示すフローチャートである。処理手段2は、一の情報および関係情報を指定する検索条件の入力を受け付ける(S11)。続いて、処理手段2は、入力された検索条件により指定された一の情報にリンクされた他の情報のうち前記検索条件により指定された関係情報が一致する他の情報を記憶手段1から読み出して出力する(S12)。
【0011】
これによると、例えば、一の情報を「ギター」、他の情報を「午後10時以降」、関係情報を「気をつけること」とした場合、一の情報「ギター」と関係情報「気をつけること」を指定する検索条件を処理手段2に入力することにより、処理手段2は、他の情報「午後10時以降」を出力する。これは、「ギター」について「気をつけること」を検索することにより、ギターの練習は「午後10時以降」は気をつけるべきという知識を出力するものである。このように、個人の知識を検索し情報として出力する情報提供装置を実現することができる。
【0012】
[第2実施形態]
第1実施形態として説明した図1の構成において、記憶手段1は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの記憶装置である。一の情報および他の情報は各種のデータであり、ファイルとしてファイルシステムに管理されている。当該データは、テキスト、画像、音声など、その種類を問わない。当該データは、ファイル名でもよい。また、当該データは、ファイル構造内のどの領域に格納されていてもよい。例えば、ファイルのプロパティ、メモまたはログに格納したデータを一の情報または他の情報として扱ってもよい。リンクは一の情報と他の情報とが関連付けられている状態を示している。関連情報は、リンク毎に関連付けられている。
【0013】
処理手段2は、プログラムの実行により各種の機能を提供するプロセッサと、検索条件等の情報の入力を受け付ける入力インターフェースと、情報を出力する出力インターフェースと、記憶手段との間の入出力インターフェースとを備えている。
【0014】
図3は、一の情報と他の情報とのリンクを複数含むデータ構造の模式図である。ノード1から4は、それぞれ一の情報または他の情報に相当する。それらが、リンク1から3によってリンクされている。同一の情報が、一の情報としてリンクされる場合もあれば、他の情報としてリンクされる場合もある。エピソード1,2は、今後一の情報または他の情報としてリンクされる情報を示している。
【0015】
図4は、一の情報と他の情報とのリンクを多数含むデータ構造のイメージ図である。AリゾートやANAフライトスケジュール等の各黒丸は、一の情報または他の情報に相当する。枠で囲った現在進行、過去、楽しい、所有物、写真といった表示も、それぞれ一の情報または他の情報に該当する。これらを結ぶ線は、一の情報と他の情報とのリンクを示している。
【0016】
図5は、一の情報と他の情報とそれらの関連情報とを示している。一の情報「ギター」は他の情報「ギターTABスコア」とリンクされ、その関係情報は「練習」である。また、一の情報「ギター」は他の情報「早朝ジョギング」にリンクされ、その関係情報は「趣味」である。また、一の情報「ギター」は他の情報「午後10時以降」にリンクされ、その関係情報は「気をつけること」である。
【0017】
以上図3ないし図5に示したようなイメージで、一の情報と他の情報とのリンクが記憶手段1に格納されている。リンクされた一の情報または他の情報は、情報の実体に限らず、情報の場所を示すポインタでもよい。例えば、一の情報または他の情報は、ウェブページの場所を示す1つ又は複数のURL(Uniform Resource Locator)でもよく、この場合、URLが指標するすべてのファイル内の情報も、一の情報または他の情報として取り扱う。
【0018】
一般の検索システムでは、例えば検索キーワードに「ギター」を指定しても、その検索結果として「早朝ジョギング」は通常ヒットしない。一方、本発明では、一の情報に「ギター」を指定し、関係情報に「趣味」を指定すると「早朝ジョギング」が出力される。一の情報に同じく「ギター」を指定しても、関連情報に異なる「気をつけること」を指定すれば、「午後10時以降」が出力される。これによると、ギターの練習に用いるものとしてギターTABスコア、ギターのほか趣味は早朝ジョギング、ギターについて午後10時以降は演奏に気をつける、といった個人の知識を検索することができる。
【0019】
検索条件の入力は、ユーザがキーボード等の入力装置を操作することによって入力してもよいし、センサーやテレビ等の外部機器から自動的に入力される構成としてもよい。ユーザが検索条件を入力し検索結果として知識を得ることは、調べるという行動に近く、一方、外部機器から自動的に検索条件が入力され、その検索結果として知識が出力されることは、思い出すという行動に近い。
また、検索結果の出力は、一の情報と他の情報とのリンクを視覚的に示すチャートをユーザに表示する形式でもよい。また、検索結果の出力は、検索された他の情報に基づいてプログラムを実行するものでもよい。
【0020】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図6および図7に基づいて説明する。図6に示す情報提供装置では、処理手段2が、登録部3Aと更新部3Bとを備えている。その他の構成は第1実施形態と同一である。登録部3Aは、入力インターフェースから登録情報(一の情報、他の情報および関係情報の関連付け)の入力を受け付け、当該一の情報と他の情報とのリンクに関係情報を付加して記憶手段1に登録する。この際、登録部3Aは、登録する一の情報または他の情報に時間または場所を特定可能な情報が含まれているか否かを解析し、含まれている場合には、当該一の情報または他の情報に、その時間または場所の情報を付加する。
【0021】
例えば、一の情報または他の情報に「東京タワー」という情報が含まれていれば、その情報に東京タワーの竣工年度である1958年という時間と東京都港区芝公園4丁目という場所の情報を付加する。時間や場所の情報は、例えば一の情報または他の情報のファイルのプロパティ領域に書きこむことができる。場所を表す情報は、GPSの位置情報でもよい。この動作を実現するため、情報と時間または場所との関連付けを記録した普遍情報辞書を記憶手段1に格納し、登録部3Aが記憶手段1に格納された普遍情報辞書に問い合わせて情報に対応する時間や場所の情報を取得する。または、登録部3Aが外部の普遍情報辞書に問い合わせて情報に対応する時間や場所の情報を取得するように構成してもよい。
【0022】
図7は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。情報の登録段階において、登録部3Aは、一の情報、他の情報および関係情報を関連付けた登録情報の入力を入力インターフェースから受け付ける(S21)。続いて、登録部3Aは、普遍情報辞書に問い合わせながら、一の情報および他の情報に含まれる情報の中から時間または場所を特定可能な情報を検出する(S22)。そのような情報が検出できた場合には、その情報に対応する時間または場所を普遍情報辞書から取得し(S23)、当該情報を含む一の情報または他の情報に、取得した時間または場所の情報を付加する(S24)。そして、登録部3Aは、一の情報、他の情報および関係情報の関連付けを記憶手段1に登録する(S25)。
【0023】
その後、情報の更新段階において、更新部3Bは、記憶手段1に登録済みの一の情報の指定と、追加データの入力を入力インターフェースから受け付ける(S26)。続いて、更新部3Bは、入力を受け付けた追加データを、指定された一の情報に追記する(S27)。追加データの追記は、一の情報に対応するファイルのプロパティ、メモまたはログの領域に行うことができる。
【0024】
この具体例を挙げると、第1の例として、記憶手段1に一の情報「テレビ」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「テレビ」の指定と、追加データとしてのユーザが視聴したテレビ番組の情報とを入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「テレビ」の指定および追加データは、例えば、外部機器としてのテレビから入力インターフェースに随時、自動的に入力される。更新部3Bは、入力を受け付けたユーザが視聴したテレビ番組の情報を、一の情報「テレビ」のファイルに繰り返し追記する。
【0025】
また第2の例として、記憶手段1に一の情報「天候」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「天候」の指定と、追加データとしての現在の日時および天候の情報とを入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「天候」の指定および追加データは、例えば、外部機器としての天候センサから入力インターフェースに定期的に、自動的に入力される。更新部3Bは、入力を受け付けた日時および天候の情報を、一の情報「天候」のファイルに繰り返し追記する。
【0026】
また第3の例として、記憶手段1に一の情報「ウォーキング」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「ウォーキング」の指定と、追加データとしてのウォーキングを行った日付、時間、歩数、距離の情報とを入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「ウォーキング」の指定および追加データは、例えば、外部機器としての歩数計から入力インターフェースに随時入力される。更新部3Bは、入力を受け付けた日付、時間、歩数、距離の情報を、一の情報「ウォーキング」のファイルに繰り返し追記する。
【0027】
また、第4の例として、記憶手段1に一の情報「血圧」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「血圧」の指定と、追加データとしての血圧を測定した日時および血圧の値を入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「血圧」の指定および追加データは、例えば、外部機器としての血圧計から入力インターフェースに随時入力される。更新部3Bは、入力を受け付けた血圧を測定した日時および血圧の値を、一の情報「血圧」のファイルに繰り返し追記する。
【0028】
その後、情報の検索段階において、処理手段2は、検索条件として一の情報および関係情報の指定だけでなく、時間、場所または追加データの指定を受け付ける(S26)。検索条件として時間、場所または追加データの条件が指定された場合、処理手段2は、一の情報または他の情報に付加された時間、場所または追加データの情報が条件に一致するものだけを抽出し検索対象とする(S27)。そのうえで、入力された検索条件により指定された一の情報にリンクされた他の情報のうち、検索条件により指定された関係情報が一致する他の情報を記憶手段1から読み出して出力する(S28)。
【0029】
これによると、一の情報または他の情報に含まれる情報に応じて当該一の情報または他の情報に時間、場所または追加データの情報を付加することができ、検索条件として時間、場所または追加データの条件を指定することにより、その時間、場所または追加データに応じて絞り込み検索を行うことができる。
【0030】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図8および図9に基づいて説明する。図8において、処理手段2は、検索条件に基づいて検索に用いる一の情報および関係情報を決定する条件判定部4を備えている。その他の構成は、前述した第1実施形態と同一である。条件判定部4は、検索条件に記述された一の情報および関係情報と同じデータが記憶手段1に登録されている場合には、検索条件に記述された一の情報および関係情報を検索キーとし、処理手段2に、記憶手段1に登録されたデータを検索させる。
【0031】
一方、検索条件に記述された一の情報または関係情報と同じデータが記憶手段1に登録されていない場合、条件判定部4は、予め整備された変換辞書を参照し、検索条件に記述された一の情報または関係情報を類義語または同義語などの対応語に置き換え、当該置き換えた一の情報または関係情報を検索キーとし、処理手段2に、記憶手段1に登録されたデータを検索させる。このとき、処理手段2が行う検索処理は、前述した第1実施形態と同一である。条件判定部4は、変換辞書に登録されている対応語の候補をユーザに提示し、ユーザが選択した対応語を検索キーとして採用してもよい。本実施形態における変換辞書は記憶手段1に装備してもよいし、外部システムに装備された変換辞書に問い合わせて対応語を取得してもよい。
【0032】
本実施形態によると、第1実施形態と同一の効果を奏するほか、あいまい検索を許すことにより知識情報の提供を柔軟に行うことができる。
【0033】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を図10および図11に基づいて説明する。図10において、処理手段2は、認証部5を備えている。その他の構成は、登録部3Aおよび更新部3Bを有する第3実施形態と同一である。
【0034】
認証部5は、ユーザが登録部3Aに対して登録情報の登録を求めた際または更新部3Bに対して追加データの登録を求めた際に、そのユーザが情報登録の権限を備えているか否かを認証する。登録部3Aおよび更新部3Bは、ユーザから登録情報または追加データの入力を受け付ける前に、ユーザからユーザIDやパスワード等の認証情報の入力を受け付け、認証部5に渡す(S41)。認証部5は、登録部3Aまたは更新部3Bから受け取った認証情報を予め整備されたユーザ権限情報と照合し、情報登録の権限があるユーザであるか否かを判定し、その結果を登録部3Aまたは更新部3Bに返す(S42)。登録部3Aおよび更新部3Bは、情報登録を要求しているユーザが情報登録権限を有するユーザであれば、一の情報、他の情報および関係情報の登録または追加データの登録を受け付け、受け付けた情報を記憶手段1に登録する(S43,S44)。ユーザ権限情報は、記憶手段1に予め記憶しておく。
【0035】
本実施形態によれば、第3実施形態と同一の効果を奏するほか、特定のユーザに限って知識情報の登録を許すことができ、登録情報のセキュリティを確保しながら、他人の知識情報を取り込むことができる。
【0036】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を図12および図13に基づいて説明する。図12において、処理手段2は、リンク管理部6を備えている。その他の構成は、第1実施形態と同一である。リンク管理部6は、出力に対するユーザからのフィードバックに応じてリンクの強弱を制御する。検索段階において、処理手段2は、検索条件によって指定された一の情報および関係情報に応じて、この検索条件に対応する他の情報を記憶手段1から検索し、出力する(S51)。この点は第1実施形態と同一である。検索条件を入力したユーザは、検索結果として出力された知識情報を確認し、出力された知識情報を利用したかしないかを表すフィードバックを処理手段2に入力する(S52)。このフィードバックはリンク管理部6に渡される。リンク管理部6は、フィードバックに基づき、利用されたリンクを強化し、一方、利用されなかったリンクを弱める(S53)。
【0037】
より具体的に言うと、一の情報と他の情報とのリンクは、リンク毎に強度のパラーメータを持った状態で記憶手段1に記憶されている。リンク管理部6は、一の情報および関係情報に応じて検索された他の情報が、ユーザにおいて利用された場合は、その一の情報と他の情報とのリンクの強度を高め、一方、検索された他の情報が、ユーザにおいて利用されなかった場合は、その一の情報と他の情報とのリンクの強度を低下させる。処理手段2は、一の情報および関係情報に基づいて他の情報を検索する際、リンクの強度がより高い他の情報を優先的に選択して出力する。
【0038】
これによると、検索結果の利用状況を学習することにより、ユーザが求めている確率の高い知識情報を優先的に提供することができる。
【0039】
また、リンク管理部6は、入力インターフェースから入力されるリンク条件に従って、リンクの方向とリンクの強度を設定する機能を備える。リンクの方向は、一方向または双方向であり、通常は一の情報から他の情報へ向かう一方向に設定されるが、例えば一の情報と他の情報とが同義語である場合など、双方向の検索に支障がないケースでは、リンクの方向を双方向に設定することができる。ここで、方向とは検索を許可する方向性であり、一方向に設定されているリンクは、一の情報から他の情報を取得することはできるが、他の情報から一の情報を取得することはできない。一方、双方向に設定されているリンクは、一の情報から他の情報を取得するだけでなく、他の情報から一の情報を取得することが検索処理の上で許されている。リンクの方向と強度は、リンク条件に従って、記憶手段1に記憶された各リンクに設定され、当該設定も記憶手段1に記憶される。
【0040】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態を図14および図15に基づいて説明する。本実施形態でも、第6実施形態と同様に、処理手段2が、リンク管理部6を備えるが、リンク管理部6の機能が異なる。本実施形態において、リンク管理部6は、登録部3Aによって或る原因リンクが登録されると、以前に登録されていた或る作用先リンクを削除する。登録部3Aの機能は、第3実施形態と同一である。ここで、原因リンクとは、作用先リンクが削除される原因となる一の情報と他の情報とのリンクであり、作用先リンクとは、原因リンクが登録されることにより記憶手段1から削除される一の情報と他の情報とのリンクである。
【0041】
例えば、原因リンクとして、一の情報「マイカーの画像」と他の情報「2011年度自動車保険情報」とのリンクが登録された場合に、作用先リンクとして、一の情報「マイカーの画像」と他の情報「2010年度自動車保険情報」とのリンクを自動的に削除する。原因リンクと作用先リンクとの関係は予め記憶手段1に予約しておき、リンク管理部6が、当該予約情報を参照することにより、新規登録された登録情報が原因リンクに該当するか否かを判断し、原因リンクに該当した場合は、それに対応する作用先リンクを前記予約情報から特定し、当該作用先リンクに該当する一の情報、他の情報および関係情報の関連付けを記憶手段1から削除する。
【0042】
これによると、不要なリンクを自動的に保守することができるので、不要な知識情報の提供を防止することができる。
【0043】
また、リンク管理部6は、登録部3Aが既に登録されているリンクと同一のリンク(一の情報、他の情報および関係情報が同一のリンク)を登録しようとするときは、その重複登録に代えて、そのリンクの強度を強化する。
【0044】
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態を図16に基づいて説明する。本実施形態では、処理手段2が、リンク生成部7を備えている。その他の構成は前述した第3実施形態と同一である。
【0045】
更新部3Bの機能によって、記憶手段1に格納された一の情報には、追加データとして或る行動をとった時間の情報が随時追記される場合がある。例えば、一の情報「ウォーキング」について、ウォーキングを行う毎にウォーキングを行った日時が追記されるものとする。また、一の情報「血圧」について、血圧を測定した日時と血圧の値が追記されるものとする。リンク生成部7は、予めプログラムされたアルゴリズムに従い、2つの一の情報の関係を解析し、その2つの一の情報の間に新しいリンクを生成する機能を有する。例えば、一の情報「ウォーキング」の追加データからウォーキングが繰り返し行われていることを知得し、また、一の情報「血圧」の追加データから、ウォーキングの実施と同時期に血圧の値が低下の傾向にあることを知得する。この結果から、例えば一の情報「ウォーキング」と他の情報「血圧」とを「効果的」という関係情報のリンクで結びつけ、記憶手段1に登録する。
【0046】
また、リンク生成部7は、もう一つの機能を有する。リンク生成部7は、登録部3Aが記憶手段1に既に登録されているリンクと同一のリンクを登録しようとしたとき、そのリンクを重複して登録しようとした回数を記憶手段1に記録する。例えば、頭痛が起きたとき、その前に何をしたかを登録するために、一の情報「頭痛」と他の情報「支払い」とを関係情報「前にしていたこと」でリンクし登録する。それ以外にも、頭痛が起こる前にしていたことを色々と登録することになろう。その後、頭痛が起きるたびに、その前に何をしたか登録を繰り返した結果、「頭痛」と「支払い」の関係が高頻度で登録されると、リンク生成部7は、同一のリンクの登録回数が所定の閾値を上回ったことを検知し、一の情報「頭痛」と他の情報「支払い」とを「原因」という新しい関係情報によってリンクし、記憶手段1に登録する。同様に、「ニキビ」が出来たとき、その前に「夜更かし」していたことが繰り返し登録されると、同一のリンクが繰り返し登録されることによって登録回数が所定の閾値を超え、一の情報「ニキビ」と他の情報「夜更かし」とが「原因」というリンクによって記憶手段1に登録される。
【0047】
これによると、ユーザが意識しないうちに因果関係のリンクが経験的に生成され、新たな知識として活用できるようになる。
【0048】
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態を図1に基づいて説明する。本実施形態は処理手段2が行う検索機能に特徴がある。その他の構成は第1実施形態と同一である。ここで、一の情報と他の情報とのリンクには、第6実施形態または第7実施形態で説明したリンク管理部6の機能により、各リンクに方向と強度が設定されているものとする。
【0049】
本実施形態において、処理手段2は、検索条件に従って検索対象となる一の情報および関係情報を特定し、第1の検索結果となる他の情報を取得する。続いて、処理手段2は、第1の検索結果である他の情報と同一の情報を一の情報に持つリンクを検索し、第2の検索結果となる他の情報を取得する。同様に、検索結果として取得した他の情報を一の情報に持つリンクの検索を繰り返し、検索できた一連のリンクを視覚的なチャートとして出力装置に表示する。この繰り返し検索の過程において、処理手段2は、リンク強度が所定の閾値より低いリンクを検索対象から除外し、リンク強度の強いリンクを優先的に検索する。
【0050】
これによると、連鎖した知識を検索することができ、かつ、リンク強度によりユーザの望む結果を高い精度で出力することができる。
【0051】
以上説明した各実施形態は、組み合わせて実施することができる。また、本発明は特許請求の範囲に記載したものであり、上記各実施形態だけに限定されない。
【符号の説明】
【0052】
1 記憶手段
2 処理手段
3 登録部
4 入力特定部
5 認証機能
6 リンク管理部
7 リンク生成部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
私たちは日常、テレビ、インターネット、人との会話などから多くの情報を得る。それを記憶するために、メモをしたり、ファイルを保存したり、スケジュール帳を書いたりする。そして、記憶したものをキーワードによって検索することで、知識として活用する(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかし、「この写真をみると、このことが思い出される・・」などの一見関係がないような自分の脳だけで整理されている知識の結びつきは上記のようなキーワードによる検索が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−077295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、個人の知識を検索し情報として提供する情報提供装置の実現を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、本発明は、複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備える。処理手段は、検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を記憶手段から検索する。更に、処理手段は、検索した情報にリンクされた情報を記憶手段から検索する処理を繰り返す。処理手段は、この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、リンクで紐付けた複数の情報を情報の関連性とともに出力するので、一の情報と他の情報とが所定の関係にある、という知識を情報として提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、データ構造の説明図である。
【図4】図4は、データ構造の説明図である。
【図5】図5は、データ構造の説明図である。
【図6】図6は、第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、第4実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、第4実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】図10は、第5実施形態の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、第5実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図12】図12は、第6実施形態の構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、第6実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、第7実施形態の構成を示すブロック図である。
【図15】図15は、第7実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は、第8実施形態の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
本発明の第一実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1に示す情報提供システムは、リンクされた一の情報と他の情報と、当該一の情報と他の情報とがどういう関係にあるかを示す関係情報とを記憶した記憶手段1を備えている。また、一の情報および関係情報を指定する検索条件の入力を受け付け、入力された検索条件により指定された一の情報にリンクされた他の情報のうち前記検索条件により指定された関係情報が一致する他の情報を記憶手段1から読み出して出力する処理手段2を備えている。
【0010】
図2は、第1実施形態の動作を示すフローチャートである。処理手段2は、一の情報および関係情報を指定する検索条件の入力を受け付ける(S11)。続いて、処理手段2は、入力された検索条件により指定された一の情報にリンクされた他の情報のうち前記検索条件により指定された関係情報が一致する他の情報を記憶手段1から読み出して出力する(S12)。
【0011】
これによると、例えば、一の情報を「ギター」、他の情報を「午後10時以降」、関係情報を「気をつけること」とした場合、一の情報「ギター」と関係情報「気をつけること」を指定する検索条件を処理手段2に入力することにより、処理手段2は、他の情報「午後10時以降」を出力する。これは、「ギター」について「気をつけること」を検索することにより、ギターの練習は「午後10時以降」は気をつけるべきという知識を出力するものである。このように、個人の知識を検索し情報として出力する情報提供装置を実現することができる。
【0012】
[第2実施形態]
第1実施形態として説明した図1の構成において、記憶手段1は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの記憶装置である。一の情報および他の情報は各種のデータであり、ファイルとしてファイルシステムに管理されている。当該データは、テキスト、画像、音声など、その種類を問わない。当該データは、ファイル名でもよい。また、当該データは、ファイル構造内のどの領域に格納されていてもよい。例えば、ファイルのプロパティ、メモまたはログに格納したデータを一の情報または他の情報として扱ってもよい。リンクは一の情報と他の情報とが関連付けられている状態を示している。関連情報は、リンク毎に関連付けられている。
【0013】
処理手段2は、プログラムの実行により各種の機能を提供するプロセッサと、検索条件等の情報の入力を受け付ける入力インターフェースと、情報を出力する出力インターフェースと、記憶手段との間の入出力インターフェースとを備えている。
【0014】
図3は、一の情報と他の情報とのリンクを複数含むデータ構造の模式図である。ノード1から4は、それぞれ一の情報または他の情報に相当する。それらが、リンク1から3によってリンクされている。同一の情報が、一の情報としてリンクされる場合もあれば、他の情報としてリンクされる場合もある。エピソード1,2は、今後一の情報または他の情報としてリンクされる情報を示している。
【0015】
図4は、一の情報と他の情報とのリンクを多数含むデータ構造のイメージ図である。AリゾートやANAフライトスケジュール等の各黒丸は、一の情報または他の情報に相当する。枠で囲った現在進行、過去、楽しい、所有物、写真といった表示も、それぞれ一の情報または他の情報に該当する。これらを結ぶ線は、一の情報と他の情報とのリンクを示している。
【0016】
図5は、一の情報と他の情報とそれらの関連情報とを示している。一の情報「ギター」は他の情報「ギターTABスコア」とリンクされ、その関係情報は「練習」である。また、一の情報「ギター」は他の情報「早朝ジョギング」にリンクされ、その関係情報は「趣味」である。また、一の情報「ギター」は他の情報「午後10時以降」にリンクされ、その関係情報は「気をつけること」である。
【0017】
以上図3ないし図5に示したようなイメージで、一の情報と他の情報とのリンクが記憶手段1に格納されている。リンクされた一の情報または他の情報は、情報の実体に限らず、情報の場所を示すポインタでもよい。例えば、一の情報または他の情報は、ウェブページの場所を示す1つ又は複数のURL(Uniform Resource Locator)でもよく、この場合、URLが指標するすべてのファイル内の情報も、一の情報または他の情報として取り扱う。
【0018】
一般の検索システムでは、例えば検索キーワードに「ギター」を指定しても、その検索結果として「早朝ジョギング」は通常ヒットしない。一方、本発明では、一の情報に「ギター」を指定し、関係情報に「趣味」を指定すると「早朝ジョギング」が出力される。一の情報に同じく「ギター」を指定しても、関連情報に異なる「気をつけること」を指定すれば、「午後10時以降」が出力される。これによると、ギターの練習に用いるものとしてギターTABスコア、ギターのほか趣味は早朝ジョギング、ギターについて午後10時以降は演奏に気をつける、といった個人の知識を検索することができる。
【0019】
検索条件の入力は、ユーザがキーボード等の入力装置を操作することによって入力してもよいし、センサーやテレビ等の外部機器から自動的に入力される構成としてもよい。ユーザが検索条件を入力し検索結果として知識を得ることは、調べるという行動に近く、一方、外部機器から自動的に検索条件が入力され、その検索結果として知識が出力されることは、思い出すという行動に近い。
また、検索結果の出力は、一の情報と他の情報とのリンクを視覚的に示すチャートをユーザに表示する形式でもよい。また、検索結果の出力は、検索された他の情報に基づいてプログラムを実行するものでもよい。
【0020】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図6および図7に基づいて説明する。図6に示す情報提供装置では、処理手段2が、登録部3Aと更新部3Bとを備えている。その他の構成は第1実施形態と同一である。登録部3Aは、入力インターフェースから登録情報(一の情報、他の情報および関係情報の関連付け)の入力を受け付け、当該一の情報と他の情報とのリンクに関係情報を付加して記憶手段1に登録する。この際、登録部3Aは、登録する一の情報または他の情報に時間または場所を特定可能な情報が含まれているか否かを解析し、含まれている場合には、当該一の情報または他の情報に、その時間または場所の情報を付加する。
【0021】
例えば、一の情報または他の情報に「東京タワー」という情報が含まれていれば、その情報に東京タワーの竣工年度である1958年という時間と東京都港区芝公園4丁目という場所の情報を付加する。時間や場所の情報は、例えば一の情報または他の情報のファイルのプロパティ領域に書きこむことができる。場所を表す情報は、GPSの位置情報でもよい。この動作を実現するため、情報と時間または場所との関連付けを記録した普遍情報辞書を記憶手段1に格納し、登録部3Aが記憶手段1に格納された普遍情報辞書に問い合わせて情報に対応する時間や場所の情報を取得する。または、登録部3Aが外部の普遍情報辞書に問い合わせて情報に対応する時間や場所の情報を取得するように構成してもよい。
【0022】
図7は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。情報の登録段階において、登録部3Aは、一の情報、他の情報および関係情報を関連付けた登録情報の入力を入力インターフェースから受け付ける(S21)。続いて、登録部3Aは、普遍情報辞書に問い合わせながら、一の情報および他の情報に含まれる情報の中から時間または場所を特定可能な情報を検出する(S22)。そのような情報が検出できた場合には、その情報に対応する時間または場所を普遍情報辞書から取得し(S23)、当該情報を含む一の情報または他の情報に、取得した時間または場所の情報を付加する(S24)。そして、登録部3Aは、一の情報、他の情報および関係情報の関連付けを記憶手段1に登録する(S25)。
【0023】
その後、情報の更新段階において、更新部3Bは、記憶手段1に登録済みの一の情報の指定と、追加データの入力を入力インターフェースから受け付ける(S26)。続いて、更新部3Bは、入力を受け付けた追加データを、指定された一の情報に追記する(S27)。追加データの追記は、一の情報に対応するファイルのプロパティ、メモまたはログの領域に行うことができる。
【0024】
この具体例を挙げると、第1の例として、記憶手段1に一の情報「テレビ」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「テレビ」の指定と、追加データとしてのユーザが視聴したテレビ番組の情報とを入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「テレビ」の指定および追加データは、例えば、外部機器としてのテレビから入力インターフェースに随時、自動的に入力される。更新部3Bは、入力を受け付けたユーザが視聴したテレビ番組の情報を、一の情報「テレビ」のファイルに繰り返し追記する。
【0025】
また第2の例として、記憶手段1に一の情報「天候」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「天候」の指定と、追加データとしての現在の日時および天候の情報とを入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「天候」の指定および追加データは、例えば、外部機器としての天候センサから入力インターフェースに定期的に、自動的に入力される。更新部3Bは、入力を受け付けた日時および天候の情報を、一の情報「天候」のファイルに繰り返し追記する。
【0026】
また第3の例として、記憶手段1に一の情報「ウォーキング」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「ウォーキング」の指定と、追加データとしてのウォーキングを行った日付、時間、歩数、距離の情報とを入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「ウォーキング」の指定および追加データは、例えば、外部機器としての歩数計から入力インターフェースに随時入力される。更新部3Bは、入力を受け付けた日付、時間、歩数、距離の情報を、一の情報「ウォーキング」のファイルに繰り返し追記する。
【0027】
また、第4の例として、記憶手段1に一の情報「血圧」が登録されている場合に、更新部3Bは、当該一の情報「血圧」の指定と、追加データとしての血圧を測定した日時および血圧の値を入力インターフェースを介して受け付ける。この一の情報「血圧」の指定および追加データは、例えば、外部機器としての血圧計から入力インターフェースに随時入力される。更新部3Bは、入力を受け付けた血圧を測定した日時および血圧の値を、一の情報「血圧」のファイルに繰り返し追記する。
【0028】
その後、情報の検索段階において、処理手段2は、検索条件として一の情報および関係情報の指定だけでなく、時間、場所または追加データの指定を受け付ける(S26)。検索条件として時間、場所または追加データの条件が指定された場合、処理手段2は、一の情報または他の情報に付加された時間、場所または追加データの情報が条件に一致するものだけを抽出し検索対象とする(S27)。そのうえで、入力された検索条件により指定された一の情報にリンクされた他の情報のうち、検索条件により指定された関係情報が一致する他の情報を記憶手段1から読み出して出力する(S28)。
【0029】
これによると、一の情報または他の情報に含まれる情報に応じて当該一の情報または他の情報に時間、場所または追加データの情報を付加することができ、検索条件として時間、場所または追加データの条件を指定することにより、その時間、場所または追加データに応じて絞り込み検索を行うことができる。
【0030】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図8および図9に基づいて説明する。図8において、処理手段2は、検索条件に基づいて検索に用いる一の情報および関係情報を決定する条件判定部4を備えている。その他の構成は、前述した第1実施形態と同一である。条件判定部4は、検索条件に記述された一の情報および関係情報と同じデータが記憶手段1に登録されている場合には、検索条件に記述された一の情報および関係情報を検索キーとし、処理手段2に、記憶手段1に登録されたデータを検索させる。
【0031】
一方、検索条件に記述された一の情報または関係情報と同じデータが記憶手段1に登録されていない場合、条件判定部4は、予め整備された変換辞書を参照し、検索条件に記述された一の情報または関係情報を類義語または同義語などの対応語に置き換え、当該置き換えた一の情報または関係情報を検索キーとし、処理手段2に、記憶手段1に登録されたデータを検索させる。このとき、処理手段2が行う検索処理は、前述した第1実施形態と同一である。条件判定部4は、変換辞書に登録されている対応語の候補をユーザに提示し、ユーザが選択した対応語を検索キーとして採用してもよい。本実施形態における変換辞書は記憶手段1に装備してもよいし、外部システムに装備された変換辞書に問い合わせて対応語を取得してもよい。
【0032】
本実施形態によると、第1実施形態と同一の効果を奏するほか、あいまい検索を許すことにより知識情報の提供を柔軟に行うことができる。
【0033】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を図10および図11に基づいて説明する。図10において、処理手段2は、認証部5を備えている。その他の構成は、登録部3Aおよび更新部3Bを有する第3実施形態と同一である。
【0034】
認証部5は、ユーザが登録部3Aに対して登録情報の登録を求めた際または更新部3Bに対して追加データの登録を求めた際に、そのユーザが情報登録の権限を備えているか否かを認証する。登録部3Aおよび更新部3Bは、ユーザから登録情報または追加データの入力を受け付ける前に、ユーザからユーザIDやパスワード等の認証情報の入力を受け付け、認証部5に渡す(S41)。認証部5は、登録部3Aまたは更新部3Bから受け取った認証情報を予め整備されたユーザ権限情報と照合し、情報登録の権限があるユーザであるか否かを判定し、その結果を登録部3Aまたは更新部3Bに返す(S42)。登録部3Aおよび更新部3Bは、情報登録を要求しているユーザが情報登録権限を有するユーザであれば、一の情報、他の情報および関係情報の登録または追加データの登録を受け付け、受け付けた情報を記憶手段1に登録する(S43,S44)。ユーザ権限情報は、記憶手段1に予め記憶しておく。
【0035】
本実施形態によれば、第3実施形態と同一の効果を奏するほか、特定のユーザに限って知識情報の登録を許すことができ、登録情報のセキュリティを確保しながら、他人の知識情報を取り込むことができる。
【0036】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を図12および図13に基づいて説明する。図12において、処理手段2は、リンク管理部6を備えている。その他の構成は、第1実施形態と同一である。リンク管理部6は、出力に対するユーザからのフィードバックに応じてリンクの強弱を制御する。検索段階において、処理手段2は、検索条件によって指定された一の情報および関係情報に応じて、この検索条件に対応する他の情報を記憶手段1から検索し、出力する(S51)。この点は第1実施形態と同一である。検索条件を入力したユーザは、検索結果として出力された知識情報を確認し、出力された知識情報を利用したかしないかを表すフィードバックを処理手段2に入力する(S52)。このフィードバックはリンク管理部6に渡される。リンク管理部6は、フィードバックに基づき、利用されたリンクを強化し、一方、利用されなかったリンクを弱める(S53)。
【0037】
より具体的に言うと、一の情報と他の情報とのリンクは、リンク毎に強度のパラーメータを持った状態で記憶手段1に記憶されている。リンク管理部6は、一の情報および関係情報に応じて検索された他の情報が、ユーザにおいて利用された場合は、その一の情報と他の情報とのリンクの強度を高め、一方、検索された他の情報が、ユーザにおいて利用されなかった場合は、その一の情報と他の情報とのリンクの強度を低下させる。処理手段2は、一の情報および関係情報に基づいて他の情報を検索する際、リンクの強度がより高い他の情報を優先的に選択して出力する。
【0038】
これによると、検索結果の利用状況を学習することにより、ユーザが求めている確率の高い知識情報を優先的に提供することができる。
【0039】
また、リンク管理部6は、入力インターフェースから入力されるリンク条件に従って、リンクの方向とリンクの強度を設定する機能を備える。リンクの方向は、一方向または双方向であり、通常は一の情報から他の情報へ向かう一方向に設定されるが、例えば一の情報と他の情報とが同義語である場合など、双方向の検索に支障がないケースでは、リンクの方向を双方向に設定することができる。ここで、方向とは検索を許可する方向性であり、一方向に設定されているリンクは、一の情報から他の情報を取得することはできるが、他の情報から一の情報を取得することはできない。一方、双方向に設定されているリンクは、一の情報から他の情報を取得するだけでなく、他の情報から一の情報を取得することが検索処理の上で許されている。リンクの方向と強度は、リンク条件に従って、記憶手段1に記憶された各リンクに設定され、当該設定も記憶手段1に記憶される。
【0040】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態を図14および図15に基づいて説明する。本実施形態でも、第6実施形態と同様に、処理手段2が、リンク管理部6を備えるが、リンク管理部6の機能が異なる。本実施形態において、リンク管理部6は、登録部3Aによって或る原因リンクが登録されると、以前に登録されていた或る作用先リンクを削除する。登録部3Aの機能は、第3実施形態と同一である。ここで、原因リンクとは、作用先リンクが削除される原因となる一の情報と他の情報とのリンクであり、作用先リンクとは、原因リンクが登録されることにより記憶手段1から削除される一の情報と他の情報とのリンクである。
【0041】
例えば、原因リンクとして、一の情報「マイカーの画像」と他の情報「2011年度自動車保険情報」とのリンクが登録された場合に、作用先リンクとして、一の情報「マイカーの画像」と他の情報「2010年度自動車保険情報」とのリンクを自動的に削除する。原因リンクと作用先リンクとの関係は予め記憶手段1に予約しておき、リンク管理部6が、当該予約情報を参照することにより、新規登録された登録情報が原因リンクに該当するか否かを判断し、原因リンクに該当した場合は、それに対応する作用先リンクを前記予約情報から特定し、当該作用先リンクに該当する一の情報、他の情報および関係情報の関連付けを記憶手段1から削除する。
【0042】
これによると、不要なリンクを自動的に保守することができるので、不要な知識情報の提供を防止することができる。
【0043】
また、リンク管理部6は、登録部3Aが既に登録されているリンクと同一のリンク(一の情報、他の情報および関係情報が同一のリンク)を登録しようとするときは、その重複登録に代えて、そのリンクの強度を強化する。
【0044】
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態を図16に基づいて説明する。本実施形態では、処理手段2が、リンク生成部7を備えている。その他の構成は前述した第3実施形態と同一である。
【0045】
更新部3Bの機能によって、記憶手段1に格納された一の情報には、追加データとして或る行動をとった時間の情報が随時追記される場合がある。例えば、一の情報「ウォーキング」について、ウォーキングを行う毎にウォーキングを行った日時が追記されるものとする。また、一の情報「血圧」について、血圧を測定した日時と血圧の値が追記されるものとする。リンク生成部7は、予めプログラムされたアルゴリズムに従い、2つの一の情報の関係を解析し、その2つの一の情報の間に新しいリンクを生成する機能を有する。例えば、一の情報「ウォーキング」の追加データからウォーキングが繰り返し行われていることを知得し、また、一の情報「血圧」の追加データから、ウォーキングの実施と同時期に血圧の値が低下の傾向にあることを知得する。この結果から、例えば一の情報「ウォーキング」と他の情報「血圧」とを「効果的」という関係情報のリンクで結びつけ、記憶手段1に登録する。
【0046】
また、リンク生成部7は、もう一つの機能を有する。リンク生成部7は、登録部3Aが記憶手段1に既に登録されているリンクと同一のリンクを登録しようとしたとき、そのリンクを重複して登録しようとした回数を記憶手段1に記録する。例えば、頭痛が起きたとき、その前に何をしたかを登録するために、一の情報「頭痛」と他の情報「支払い」とを関係情報「前にしていたこと」でリンクし登録する。それ以外にも、頭痛が起こる前にしていたことを色々と登録することになろう。その後、頭痛が起きるたびに、その前に何をしたか登録を繰り返した結果、「頭痛」と「支払い」の関係が高頻度で登録されると、リンク生成部7は、同一のリンクの登録回数が所定の閾値を上回ったことを検知し、一の情報「頭痛」と他の情報「支払い」とを「原因」という新しい関係情報によってリンクし、記憶手段1に登録する。同様に、「ニキビ」が出来たとき、その前に「夜更かし」していたことが繰り返し登録されると、同一のリンクが繰り返し登録されることによって登録回数が所定の閾値を超え、一の情報「ニキビ」と他の情報「夜更かし」とが「原因」というリンクによって記憶手段1に登録される。
【0047】
これによると、ユーザが意識しないうちに因果関係のリンクが経験的に生成され、新たな知識として活用できるようになる。
【0048】
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態を図1に基づいて説明する。本実施形態は処理手段2が行う検索機能に特徴がある。その他の構成は第1実施形態と同一である。ここで、一の情報と他の情報とのリンクには、第6実施形態または第7実施形態で説明したリンク管理部6の機能により、各リンクに方向と強度が設定されているものとする。
【0049】
本実施形態において、処理手段2は、検索条件に従って検索対象となる一の情報および関係情報を特定し、第1の検索結果となる他の情報を取得する。続いて、処理手段2は、第1の検索結果である他の情報と同一の情報を一の情報に持つリンクを検索し、第2の検索結果となる他の情報を取得する。同様に、検索結果として取得した他の情報を一の情報に持つリンクの検索を繰り返し、検索できた一連のリンクを視覚的なチャートとして出力装置に表示する。この繰り返し検索の過程において、処理手段2は、リンク強度が所定の閾値より低いリンクを検索対象から除外し、リンク強度の強いリンクを優先的に検索する。
【0050】
これによると、連鎖した知識を検索することができ、かつ、リンク強度によりユーザの望む結果を高い精度で出力することができる。
【0051】
以上説明した各実施形態は、組み合わせて実施することができる。また、本発明は特許請求の範囲に記載したものであり、上記各実施形態だけに限定されない。
【符号の説明】
【0052】
1 記憶手段
2 処理手段
3 登録部
4 入力特定部
5 認証機能
6 リンク管理部
7 リンク生成部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備え、
前記処理手段は、
検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を前記記憶手段から検索し、
更に、検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する処理を繰り返し、
この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に前記記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力する、
情報提供装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記リンクの強度を記憶し、
前記処理手段は、前記検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する際に、前記記憶手段に記憶されたリンクの強度が比較的弱い情報よりもリンクの強度が比較的強い情報を優先的に検索する、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記検索を許す前記リンクの向きを記憶し、
前記処理手段は、前記検索した情報Aにリンクされた情報Bを記憶手段から検索する際に、前記記憶手段に記憶されたリンクの向きに基づき、当該情報Aから情報Bへの向きの検索を許すリンクによって紐付けられた情報だけを検索する、
請求項1又は2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記入力インターフェースからの入力に応じて選択された前記リンクの強度を強化する、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項5】
複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備え、
前記処理手段が、
検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を前記記憶手段から検索し、
更に、検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する処理を繰り返し、
この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に前記記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力する、
情報提供方法。
【請求項6】
複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備え、
前記処理手段に、
検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を前記記憶手段から検索するステップと、
更に、検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する処理を繰り返すステップと、
この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に前記記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力するステップと、
を実行させる情報提供プログラム。
【請求項1】
複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備え、
前記処理手段は、
検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を前記記憶手段から検索し、
更に、検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する処理を繰り返し、
この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に前記記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力する、
情報提供装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記リンクの強度を記憶し、
前記処理手段は、前記検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する際に、前記記憶手段に記憶されたリンクの強度が比較的弱い情報よりもリンクの強度が比較的強い情報を優先的に検索する、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記検索を許す前記リンクの向きを記憶し、
前記処理手段は、前記検索した情報Aにリンクされた情報Bを記憶手段から検索する際に、前記記憶手段に記憶されたリンクの向きに基づき、当該情報Aから情報Bへの向きの検索を許すリンクによって紐付けられた情報だけを検索する、
請求項1又は2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記入力インターフェースからの入力に応じて選択された前記リンクの強度を強化する、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項5】
複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備え、
前記処理手段が、
検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を前記記憶手段から検索し、
更に、検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する処理を繰り返し、
この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に前記記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力する、
情報提供方法。
【請求項6】
複数の情報をリンクで紐付けて記憶すると共に、当該リンクにより紐付けた情報の関連性を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情報を検索し出力する処理手段とを備え、
前記処理手段に、
検索キーとなる情報を入力インターフェースから受け付け、受け付けた検索キーに一致する情報を前記記憶手段から検索するステップと、
更に、検索した情報にリンクされた情報を前記記憶手段から検索する処理を繰り返すステップと、
この繰り返しにより検索した情報群を、当該情報群を紐付けているリンクの関連性と共に前記記憶手段から読み出して、出力インターフェースに出力するステップと、
を実行させる情報提供プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−103820(P2012−103820A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−250333(P2010−250333)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(510189662)ヴイアールアイ株式会社 (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(510189662)ヴイアールアイ株式会社 (7)
【Fターム(参考)】
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