説明

情報提示装置、情報提示システム、情報提示方法およびプログラム

【課題】 コンテンツの時間軸上の広がりを考慮して、ユーザに提示するコンテンツを選ぶことのできる情報提示装置を提供する。
【解決手段】 情報提示装置1は、複数の異なる時代の地図の地図情報を記憶する地図データベース2、3、4と、地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報を記憶するコンテンツデータベース5を備える。コンテンツデータベース5には、コンテンツ本体情報に関連するキーワードであってコンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報が記憶される。コンテンツ付加情報に基づいて、複数のコンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けし、リンクの重み付けに基づいてユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、様々な時代の地図を表示可能であり、ある地図上の地点に関連するコンテンツと関連の深いコンテンツをユーザに提示可能である情報提示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置では、地図上での車両の現在位置や目的地までの走行経路の情報がユーザに提示される。ところが、近年では、現在位置や走行経路などの地図情報が提示されるだけでは、ユーザは満足しなくなってきており、地図情報のほかに付加的な情報を提示することが求められている。
【0003】
そこで、従来、車両の移動中に、ユーザの指定する範囲内の所望のコンテンツをリアルタイムで提供するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この従来のシステムでは、地図上でユーザが指定したサービス範囲(地区)に車両が入ると、そのサービス範囲内においてユーザが指定したコンテンツを有する情報(名所、ビル名など)が検索され、その情報を道路界に割り付けた画像データがユーザに提供される。
【特許文献1】特開2002−213977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザの求めるコンテンツは、地図上の位置的な情報だけでなく時間的な情報も有している。つまり、様々なコンテンツは、空間軸上での位置的な広がりを持つだけでなく、時間軸上での時間的な広がりも持っているともいえる。ところが、従来のシステムでは、ユーザが指定した地図上の範囲でユーザが指定したコンテンツを有する情報が表示されるだけである。すなわち、従来のシステムでは、ユーザに提示するコンテンツを選ぶ際にコンテンツの時間軸上の広がりは何ら考慮されていない。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、コンテンツの時間軸上の広がりを考慮してユーザに提示するコンテンツを選ぶことのできる情報提示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報提示装置は、複数の異なる時代の地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する優先度決定手段と、を備えている。
【0007】
これにより、異なる時代(例えば江戸時代と現代)の地図上の地点に関連するコンテンツ同士であっても、コンテンツ付加情報の関連の度合いが高いときには、コンテンツ本体情報が互いに関連付けられる。この場合、関連の度合いに応じた重み付けのリンクによって、コンテンツ本体情報が関連付けられる。そして、リンクの重み付けに応じて、ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度が決められる。したがって、いろいろな時代の地図上の地点に関連するコンテンツが、関連の度合いの高い順にユーザに提示される。
【0008】
また、本発明の情報提示装置は、前記コンテンツ付加情報と前記ユーザの現在の状況を示す現在ユーザ情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報から、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の候補を選択するコンテンツフィルタリング手段を備えてもよい。
【0009】
これにより、ユーザの現在の状況(例えばユーザの現在位置など)を考慮して、ユーザに提示するコンテンツの候補が選択される。したがって、ユーザの現在の状況と関連の高いコンテンツがユーザに提示される。
【0010】
本発明の情報提示装置は、複数の異なる時代の地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、を備えている。
【0011】
これにより、異なる時代(例えば江戸時代と現代)の地図上の地点に関連するコンテンツ同士であっても、コンテンツ付加情報の関連の度合いが高いときには、コンテンツ本体情報が互いに関連付けられる。この場合、関連の度合いに応じた重み付けのリンクによって、コンテンツ本体情報が関連付けられる。
【0012】
本発明の情報提示装置は、複数の異なる時代の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記コンテンツ付加情報と前記ユーザの現在の状況を示す現在ユーザ情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報から、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の候補を選択するコンテンツフィルタリング手段と、を備えている。
【0013】
これにより、異なる時代(例えば江戸時代と現代)の地図上の地点に関連するコンテンツの中から、ユーザの現在の状況(例えばユーザの現在位置など)を考慮して、ユーザに提示するコンテンツの候補が選択される。
【0014】
本発明の情報提示装置は、ユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連する地理的または歴史的なキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、を備えている。
【0015】
これにより、コンテンツ付加情報の地理的な(例えば地点などの)または歴史的な(例えば時代、人物、出来事などの)関連の度合いが高いときには、コンテンツ本体情報が互いに関連付けられる。この場合、関連の度合いに応じた重み付けのリンクによって、コンテンツ本体情報が関連付けられる。
【0016】
本発明の情報提示システムは、複数の異なる時代の地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する優先度決定手段と、を備えている。
【0017】
このシステムによれば、異なる時代(例えば江戸時代と現代)の地図上の地点に関連するコンテンツ同士であっても、コンテンツ付加情報の関連の度合いが高いときには、コンテンツ本体情報が互いに関連付けられる。この場合、関連の度合いに応じた重み付けのリンクによって、コンテンツ本体情報が関連付けられる。そして、リンクの重み付けに応じて、ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度が決められる。したがって、いろいろな時代の地図上の地点に関連するコンテンツが、関連の度合いの高い順にユーザに提示される。
【0018】
本発明の情報提示方法は、複数の異なる時代の地図のいずれかの地図上の所定地点に関連するコンテンツであるコンテンツ本体情報をユーザに提示する方法において、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されたコンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付け、前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する。
【0019】
この方法によれば、異なる時代(例えば江戸時代と現代)の地図上の地点に関連するコンテンツ同士であっても、コンテンツ付加情報の関連の度合いが高いときには、コンテンツ本体情報が互いに関連付けられる。この場合、関連の度合いに応じた重み付けのリンクによって、コンテンツ本体情報が関連付けられる。そして、リンクの重み付けに応じて、ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度が決められる。したがって、いろいろな時代の地図上の地点に関連するコンテンツが、関連の度合いの高い順にユーザに提示される。
【0020】
本発明の情報提示プログラムは、複数の異なる時代の地図のいずれかの地図上の所定地点に関連するコンテンツであるコンテンツ本体情報をユーザに提示するプログラムにおいて、コンピュータに、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されたコンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付ける処理と、前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する処理と、を実行させる。
【0021】
このプログラムによっても、異なる時代(例えば江戸時代と現代)の地図上の地点に関連するコンテンツ同士であっても、コンテンツ付加情報の関連の度合いが高いときには、コンテンツ本体情報が互いに関連付けられる。この場合、関連の度合いに応じた重み付けのリンクによって、コンテンツ本体情報が関連付けられる。そして、リンクの重み付けに応じて、ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度が決められる。したがって、いろいろな時代の地図上の地点に関連するコンテンツが、関連の度合いの高い順にユーザに提示される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、コンテンツの時間軸上の広がりを考慮して、ユーザに提示するコンテンツが選ばれる。その上、このような時間的な広がりも持つコンテンツを、その時代の地図とともにユーザに提示することができる。これにより、ユーザに新しい発見や知識を得させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態の情報提示装置について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、カーナビゲーション装置や携帯情報端末装置等として用いられる情報提示装置の場合を例示する。本実施の形態の情報提示装置(例えばカーナビゲーション装置)の情報提示機能は、装置のHDDやメモリ等に格納されたプログラムによって実現される。
【0024】
本発明の実施の形態の情報提示装置の構成を図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態の情報提示装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報提示装置1は、現在の地図データが記憶されている現在地図データベース2と、過去の地図データが記憶されている過去地図データベース3と、未来の地図データが記憶されている未来地図データベース4を備えている。
【0025】
過去地図データベース3には、例えば、江戸時代や明治時代の地図データなどが記憶されている。また、未来地図データベース4には、例えば、10年後の地図データが記憶されている。江戸時代や明治時代の地図データには、当時の建造物や道路などの情報が入っており、10年後の地図データには、現在の地図にない建設予定の建造物や道路などの情報が入っている。
【0026】
なお、これらの地図(現在、過去、未来の地図)は、コンテンツを重畳表示するためのベースとなる地図であり、ベース地図と呼んでもよい。このベース地図は、航空写真地図や衛星写真地図などの写真地図であってもよい。また、これらの地図は、平面的な2次元地図だけでなく、立体的な3次元地図であってもよい。このように、いろいろな形式の地図をベース地図とすることにより、ユーザは様々な視点からコンテンツを眺めることができる。
【0027】
また、図1に示すように、情報提示装置1は、コンテンツの情報が記憶されるコンテンツデータベース5と、ユーザの属性データが記憶されるユーザ属性データベース6を備えている。コンテンツの情報には、地図上の所定地点に関連するコンテンツであるコンテンツ本体情報(テキスト情報、画像情報、動画情報、音声情報など)と、コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報(時代情報、人物情報、地点情報、出来事情報など)が含まれる。コンテンツ本体情報は、ユーザに提示される情報であり、コンテンツ付加情報は、コンテンツ本体情報に関連するキーワードである。このコンテンツの情報(コンテンツ本体情報とコンテンツ付加情報)の詳細については、図面を用いて後述する。
【0028】
ユーザの属性データには、ユーザの嗜好(例えば、江戸時代の歴史小説が好きである等)を示す嗜好データ、ユーザに関連する場所(例えば、生まれ育った場所等)を示す場所データ、ユーザの年代(例えば、昭和など)を示す年代データ、ユーザの性別(男または女)を示す性別データなどが含まれる。
【0029】
また、ユーザ属性データベース6には、ユーザ個人の歴史(例えば、ユーザの出身学校など)やユーザの親族の歴史(例えば、ユーザの親の出身学校など)の歴史データや、ユーザに提示したコンテンツの履歴を示す履歴データが記憶されている。
【0030】
図1に示すように、情報提示装置1は、モニタ7とスピーカ8を備えており、モニタ7を介して、コンテンツの情報がユーザに対して映像で提示される。また、スピーカ8を介して、コンテンツの情報がユーザに対して音声で提示される。
【0031】
また、情報提示装置1は、タッチパネルなどの入力装置(図示せず)からユーザの入力を受け付けるユーザ入力受付部9と、車両に搭載されたGPS装置(図示せず)から現在位置情報を取得する位置情報取得部10と、目的地などのユーザの入力情報と車両の現在位置情報等に基づいて経路生成(経路探索ともいう)を行う経路生成部11を備えている。また、情報提示装置1は、CAN(Car Area Network、図示せず)を介して車両情報(例えば燃料残量情報)を取得する車両情報取得部12と、無線通信ネットワークを介してコンテンツサーバ13からコンテンツの情報を取得するコンテンツ取得部14を備えている。本実施の形態では、コンテンツサーバ13と情報提示装置1によって情報提示システムが構成されているともいえる。
【0032】
コンテンツサーバ13には、百科辞典やインターネット上のニュース記事などに含まれる膨大な量のコンテンツが記憶されている。コンテンツサーバ13は、コンテンツのリンクを生成する機能を有している。例えば、コンテンツの構文解析(文章解析)を行うことにより、コンテンツ本体情報(テキスト情報)の中から特徴的なキーワードを抽出し、コンテンツ付加情報としてコンテンツ本体情報に付加する。そして、コンテンツ付加情報に基づいて、コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けする。なお、このコンテンツのリンクの詳細については、図面を用いて後述する。
【0033】
また、情報提示装置1は、ユーザが自らコンテンツの生成を行うためのコンテンツ生成部15を備えている。図2は、コンテンツ生成部15の構成を示すブロック図である。図2に示すように、コンテンツ生成部15は、ユーザが現在地図上で所定地点を選択してコンテンツに関連する地点を登録する地点登録部16と、ユーザからの入力によってコンテンツ本体情報(テキスト情報や画像情報など)を生成するための本体情報生成部17を備えている。また、コンテンツ生成部15は、コンテンツ付加情報に基づいて、コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けするリンク生成部18を備えている。このリンク生成部18は、例えば、ユーザの属性データ(嗜好データ、場所データ、年代データ、性別データ)や歴史データや履歴データに基づいて、コンテンツ本体情報(テキスト情報)の中から特徴的なキーワードを抽出し、コンテンツ付加情報としてコンテンツ本体情報に付加して、コンテンツ付加情報に基づいてコンテンツリンクを行う。このように生成されたコンテンツの情報(コンテンツ本体情報とコンテンツ付加情報)は、コンテンツデータベース5に記憶される。ここでは、情報提示装置1のリンク生成部18が、本発明のコンテンツリンク手段に相当する。なお、このリンク生成部18が、車両側のコンテンツリンク手段であり、上述のコンテンツサーバ13が、サーバ側のコンテンツリンク手段であるともいえる。
【0034】
情報提示装置1は、コンテンツ付加情報とユーザの現在の状況を示す情報に基づいて、ユーザに提示するコンテンツの候補を選択するフィルタリング部19を備えている。ユーザの現在の状況を示す情報(現在ユーザ情報ともいう)には、車両の現在位置情報、車両の進行方向情報、目的地までの経路情報などが含まれる。また、この現在ユーザ情報には、所定時間内での到達可能範囲、現在の給油状態での到達可能範囲、現在位置から一定距離の範囲、通行料金が一定金額の範囲などの情報が含まれる。フィルタリング部19では、このような車両の現在の状態の情報を用いて、ユーザに提示すべきコンテンツがコンテンツデータベース5内から選び出される。
【0035】
また、車両提示装置は、ユーザの属性データ(嗜好データ、場所データ、年代データ、性別データ)や歴史データ(ユーザ個人の歴史データ、ユーザの親族の歴史データ)や履歴データ(ユーザに提示したコンテンツの履歴データ)に基づいて、リンクの重み付けを変更(ユーザに合わせてカスタマイズ)するリンク編集部20を備えている。例えば、歴史に対する興味が深いというユーザの嗜好データに基づいて、歴史的に関連のあるコンテンツのリンクの重み付けを上げる。また、ユーザの出身地であるというユーザの歴史データに基づいて、ユーザの出身地と地理的に関連のあるコンテンツのリンクの重み付けを上げる。また、すでに一度ユーザに提示したという履歴データに基づいて、ユーザに提示済みのコンテンツのリンクの重み付けを下げる。
【0036】
リンクの重み付けは、ユーザにコンテンツを提示する優先度に対応する。例えば、コンテンツAに対するコンテンツBのリンクの重み付けが上がると、コンテンツAに関連してコンテンツBを提示する優先度が上がる。つまり、コンテンツAの次にコンテンツBが提示される確率が高くなる。したがって、このリンク編集部が、ユーザに提示するコンテンツの優先度を決定しているともいえる。よって、このリンク編集部は、本発明の優先度決定手段に相当するともいえる。なお、リンクの重み付けの変更については、図面を用いて後述する。
【0037】
図1に示すように、情報提示装置1は、モニタ7やスピーカ8などにコンテンツの情報を出力する情報出力部21を備えている。この情報出力部21は、無線通信ネットワークを介して、携帯情報端末22にコンテンツの情報を出力することもできる。
【0038】
この情報提示装置1は、コンテンツ選択部23を備えている。この情報提示装置1では、コンテンツをモニタ7で表示する場合に、前回表示したコンテンツに関連の高いコンテンツが複数存在するときには、優先度の高い順に複数の(例えば10個の)コンテンツの一覧が表示される。ユーザは、コンテンツ選択部23を介して一覧の中からコンテンツを選択すると、そのコンテンツの内容がモニタ7に表示される。また、モニタ7にコンテンツを表示する場合には、「人物」「出来事」「時代」「地点」などのリンクごとに分類した上で、各リンクの中で優先度の高い順にコンテンツの一覧を表示してもよい。なお、コンテンツをスピーカ8から音声で提示する場合には、優先度の最も高いコンテンツがユーザに提示される。
【0039】
また、情報提示装置1は、地図切替部24を備えている。この情報提示装置1では、コンテンツを重畳表示する地図を選択する機能を有している。ユーザは、地図切替部24を介して複数の異なる地図(例えば、現代の地図や江戸時代の地図など)の中から、コンテンツを重畳表示する地図を選択することができる。
【0040】
(コンテンツの情報)
ここで、図3を用いて、コンテンツの情報(コンテンツ本体情報とコンテンツ付加情報)について詳しく説明する。図3は、コンテンツデータベース5に記憶されるコンテンツ情報の一例を示す説明図である。図3には、4つのコンテンツの情報の例が示されている。
【0041】
図3の例では、コンテンツAは、「桜田門」に関するコンテンツであり、コンテンツ本体情報としては、桜田門に関する説明のテキスト情報(テキストA)と、桜田門の画像情報(写真A)と、桜田門に関する説明の音声情報(音声A)を有している。そして、このコンテンツAのコンテンツ付加情報としては、「現代」という時代情報と、「井伊直弼」という人物情報と、「桜田門」という地点情報と、「桜田門外の変」という出来事情報を有している。
【0042】
また、コンテンツBは、「桜田門外の変」に関するコンテンツであり、コンテンツ本体情報としては、桜田門外の変に関する説明のテキスト情報(テキストB)と、桜田門外の変の動画情報(イラスト動画B)と、桜田門外の変に関する説明の音声情報(音声B)を有している。そして、このコンテンツBのコンテンツ付加情報としては、「江戸時代」という時代情報と、「井伊直弼」という人物情報と、「外桜田門」という地点情報と、「桜田門外の変」という出来事情報を有している。
【0043】
コンテンツCは、「井伊直弼」に関するコンテンツであり、コンテンツ本体情報としては、井伊直弼に関する説明のテキスト情報(テキストC)と、井伊直弼の画像情報(肖像画C)と、井伊直弼に関する説明の音声情報(音声C)を有している。そして、このコンテンツCのコンテンツ付加情報としては、「江戸時代」という時代情報と、「井伊直弼」という人物情報と、「井伊直弼邸、日本水準原点」という地点情報と、「桜田門外の変」という出来事情報を有している。
【0044】
コンテンツDは、「日本水準原点」に関するコンテンツであり、コンテンツ本体情報としては、日本水準原点に関する説明のテキスト情報(テキストD)と、日本水準原点の画像情報(写真D)と、日本水準原点に関する説明の音声情報(音声D)を有している。そして、このコンテンツDのコンテンツ付加情報としては、「現代」という時代情報と、「日本水準原点、井伊直弼邸」という地点情報を有している。
【0045】
コンテンツは、少なくとも一つのコンテンツ付加情報を有していればよい。例えば、コンテンツDのように、人物情報や出来事情報を有していなくてもよい(図3参照)。また、コンテンツには、時代情報や地点情報が割り振られていなくてもよい。
【0046】
このようなコンテンツの情報には、ユーザが自分自身で作成したコンテンツであることを示すフラグが付与されていてもよい。このフラグによって、コンテンツサーバ13で作成されたコンテンツ(一般的な内容のコンテンツ)と、ユーザが作成したコンテンツ(個人的な内容のコンテンツ)とを区別することができる。例えば、ユーザの個人情報が含まれるようなコンテンツにフラグが付与される。これにより、ユーザの個人情報が流出するのを防ぐことができる。
【0047】
(コンテンツのリンク、重み付け)
次に、図4および図5を用いて、コンテンツのリンクおよび重み付けについて詳しく説明する。図4(a)は、コンテンツリンクの一例を示す概念図である。図4(a)に示すように、複数のコンテンツは互いにリンクによって関連付けられている。リンクの重み付けは、コンテンツの相互の関連の度合いに応じて設定される。図4(a)では、リンクの重み付けが、リンクの線の種類によって表されている。
【0048】
図4(a)の例では、コンテンツA(桜田門)とコンテンツB(桜田門外の変)とは関連の度合いが高く、コンテンツ間のリンクは太い線で示されている。それに比べると、コンテンツA(桜田門)とコンテンツC(井伊直弼)とは関連の度合いがやや低く、コンテンツ間のリンクは通常の線で示されている。また、コンテンツA(桜田門)とコンテンツD(日本水準原点)とはさらに関連の度合いが低く、コンテンツ間のリンクは破線で示されている。
【0049】
図4(b)は、コンテンツのリンクの重み付けを変更した例を示す概念図である。本実施の形態では、図4(a)のようなコンテンツのリンクがコンテンツサーバ13で生成された後、図4(b)に示すようにリンク編集部20でユーザの嗜好等に合わせてリンクの重み付けが変更される。
【0050】
例えば、ユーザの歴史に対する興味が低い場合には、図4(b)に示すように、コンテンツA(桜田門)とコンテンツB(桜田門外の変)との関連の度合いを下げる。この例では、コンテンツ間のリンクが、太い線から通常の線に変更されている。また、ユーザの地理に対する興味が高い場合には、図4(b)に示すように、コンテンツA(桜田門)とコンテンツD(日本水準原点)との関連性の度合いを上げる。この例では、コンテンツ間のリンクが、破線から通常の線に変更されている。
【0051】
図5は、リンクの重み付けを詳細に示した説明図である。図4では、コンテンツ間のリンクを一本の線で表したが、このリンクは、複数のサブリンクの束で構成されていてもよい。例えば、図5には、コンテンツAとコンテンツBとの間のリンクが、4つのサブリンク(人物リンク、出来事リンク、時代リンク、地点リンク)で構成された例が示されている。
【0052】
例えば、コンテンツA(桜田門)とコンテンツB(桜田門外の変)は、「井伊直弼」という共通の人物情報を有しており、両者は関連性が高いので、太い線の(関連の高い)人物リンクで結ばれている。また、この二つのコンテンツは、「桜田門外の変」という共通の出来事情報を有しており、両者は関連性が高いので、太い線の(関連の高い)出来事リンクで結ばれている。
【0053】
この場合、コンテンツA(桜田門)の地点情報は「桜田門」であり、コンテンツB(桜田門外の変)の地点情報は「外桜田門」であり、両者は比較的近い地点であるので、通常の線の地点リンクで結ばれている。また、コンテンツA(桜田門)の時代情報は「現代」であり、コンテンツB(桜田門外の変)の時代情報は「江戸時代」であり、両者は異なる時代であるので、破線の(関連の低い)時代リンクで結ばれている。この結果、コンテンツA(桜田門)とコンテンツB(桜田門外の変)は、太い線の(関連の高い)リンクで関連づけられる(図4(a)参照)。
【0054】
本実施の形態では、上記のようなコンテンツのリンクの生成と重み付けが、コンテンツサーバ13と情報提示装置1の両方で行われる。
【0055】
例えば、コンテンツサーバ13では、インターネット上のニュース記事などのコンテンツに対して構文解析を行うことによって、コンテンツ本体情報からコンテンツ付加情報を抽出して、コンテンツのリンクが生成される。なお、コンテンツサーバ13でのリンク生成は、構文解析でコンテンツ付加情報を抽出する方法に限られない。例えば、コンテンツサーバ13では、インターネット上でのコンテンツの閲覧履歴(アクセス件数)に基づいてリンクを生成してもよい。また、コンテンツ同士の関係がはっきりしないときには、ランダムにリンクを生成してもよい。また、コンテンツサーバ13の管理者が、手動でコンテンツのリンクを生成してもよい。
【0056】
また、情報提示装置1では、コンテンツ生成部15において、ユーザからの入力に基づいてコンテンツ本体情報(テキスト情報や画像情報)が生成される。そして、ユーザの属性データ(嗜好データ、場所データ、年代データ、性別データ)や歴史データや履歴データに基づいて、コンテンツ本体情報(テキスト情報)の中から特徴的なキーワードを抽出して、コンテンツのリンクが生成される。また、リンク編集部20において、ユーザの属性データや歴史データや履歴データに基づいて、リンクの重み付けが変更(ユーザに合わせてカスタマイズ)される。
【0057】
(コンテンツリンクの概念)
次に、図6を用いて、本実施の形態のコンテンツリンクを概念的に説明する。図6は、3つの時代の地図上のコンテンツのリンクを概念的に示した説明図である。例えば、ユーザの車両が「桜田門」の近くを通過する場合、ユーザに提示されるコンテンツの候補としてコンテンツA(桜田門)が選択される。
【0058】
この場合、現代のコンテンツA(桜田門)との出来事的な関連の高い江戸時代のコンテンツB(桜田門外の変)や、コンテンツB(桜田門外の変)との人物的な関連の高い江戸時代のコンテンツC(井伊直弼)が、ユーザに提示されるコンテンツの候補として選ばれる。また、江戸時代のコンテンツC(井伊直弼)と地点的な関連の高い現代のコンテンツD(日本水準原点)や昭和時代のコンテンツE(2.26事件)が、ユーザに提示されるコンテンツの候補として選ばれる。
【0059】
このように、本実施の形態の情報提示装置1で「桜田門」に関連するコンテンツを探索すると、江戸時代に「井伊直弼」が住んでいた場所が、現在では「日本水準原点」となっており、昭和時代にはそこで「2.26事件」が起きたことがわかる。
【0060】
なお、地点情報は、「井伊直弼邸」や「日本水準原点」などの地点を表す単語のほかに、その地点の緯度経度の情報も含まれる。例えば、コンテンツC(井伊直弼)とコンテンツD(日本水準原点)とコンテンツE(2.26事件)は、同じ緯度経度の情報を有しており、互いの地点的な関連が非常に高い。
【0061】
また、そのコンテンツと同じ時代の地図がない場合には、時代的に最も近い地図を用いてもよい。例えば、昭和時代初期の地図がない場合には、コンテンツE(2.26事件)は、明治時代の地図上にマッピングされてもよい。
【0062】
以上のように構成された情報提示装置1について、図7を用いてその動作を説明する。
【0063】
図7は、本実施の形態の情報提示装置1においてユーザにコンテンツが提示されるときの動作の流れを示すフロー図である。図7に示すように、まず、位置情報取得部10や車両情報取得部12などを介して、現在ユーザ情報(現在位置情報や燃料残量情報など)を取得する(S1)。つぎに、コンテンツデータベース5(またはコンテンツサーバ13)からコンテンツ情報(コンテンツ本体情報とコンテンツ付加情報)を取得する(S2)。
【0064】
そして、フィルタリング部19において、コンテンツ付加情報と現在ユーザ情報に基づいて、ユーザに提示するコンテンツの候補を選択するフィルタリング処理を行う(S3)。以下では、複数のコンテンツの候補が選択された例について説明する。
【0065】
その後、リンク編集部20において、選択されたコンテンツの候補のリンク編集処理が行われる(S4)。この場合、ユーザの嗜好などに応じて、リンクの重み付けが変更され、ユーザに提示するコンテンツの優先順位が決められる。
【0066】
モニタ7には、このように優先順位が付けられたコンテンツの候補が、優先度の順に表示される(S5)。ユーザがコンテンツ選択部23を介して、あるコンテンツを選択するとともに(S6)、地図切替部24を介して、そのコンテンツを重畳表示する地図を選択する(S7)。そうすると、ユーザが選択した時代の地図上に、ユーザが選択したコンテンツが重畳される(S8)。このようにして、ユーザにコンテンツが提示される。
【0067】
以上の例では、モニタ7を用いてコンテンツを提示する場合について説明したが、スピーカ8を用いてコンテンツの提示をする場合には、リンク編集処理(S4)が行われた後、優先度の最も高いコンテンツが自動的に選択されて、スピーカ8からコンテンツが音声で提示される。
【0068】
なお、この情報提示装置1では、PUSH型のコンテンツ提示が行われる。例えば、ユーザが操作ボタンを押下したときにコンテンツの提示が行われる。また、この情報提示装置1では、PULL型のコンテンツ提示が行われてもよい。例えば、新しいコンテンツがデータベースに登録されたとき、予め指定したジャンルのコンテンツが見つかったとき、初めての経路を通過するとき等の、所定のタイミングで自動的にコンテンツ提示が行われる。
【0069】
このような本実施の形態の情報提示装置1によれば、コンテンツの時間軸上の広がりを考慮して、ユーザに提示するコンテンツが選ばれる。その上、このような時間的な広がりも持つコンテンツを、その時代の地図とともにユーザに提示することができる。これにより、ユーザに新しい発見や知識を得させることができる。
【0070】
すなわち、本実施の形態では、異なる時代(例えば江戸時代と現代)の地図上の地点に関連するコンテンツ同士であっても、コンテンツ付加情報の関連の度合いが高いときには、コンテンツ本体情報が互いに関連付けられる。この場合、関連の度合いに応じた重み付けのリンクによって、コンテンツ本体情報が関連付けられる。そして、リンクの重み付けに応じて、ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度が決められる。したがって、いろいろな時代の地図上の地点に関連するコンテンツが、関連の度合いの高い順にユーザに提示される。
【0071】
また、本実施の形態では、ユーザの現在の状況(例えばユーザの現在位置など)を考慮して、ユーザに提示するコンテンツの候補が選択される。したがって、ユーザの現在の状況と関連の高いコンテンツがユーザに提示される。
【0072】
例えば、ユーザの車両の移動中(または走行する予定の経路上)のある地点で、その地点に関するコンテンツを探索すると、その地点のコンテンツに関する様々な他のコンテンツが提示される。これにより、ユーザの忘れていた記憶を呼び戻すことができる。このように、ユーザは新しい発見や知識を得ることができ、楽しい時間を体験することができ、これにより、ユーザの行動範囲が広がる。
【0073】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【0074】
以上の説明では、本発明の情報提示装置がカーナビゲーション装置である場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。本発明の情報提示装置には、例えば、携帯電話機やPDA、モバイルパソコンなどの携帯情報端末装置等も含まれる。
【0075】
また、以上の説明では、現代の地図と過去の地図(明治時代の地図と江戸時代の地図)を切替表示する例について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、未来の地図(例えば10年後に建設予定の建物や道路等が書き込まれた地図)に表示切替可能であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上のように、本発明にかかる情報提示装置は、コンテンツの時間軸上の広がりを考慮して、ユーザに提示するコンテンツを選ぶことができるという効果を有し、カーナビゲーション装置や携帯情報端末装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本実施の形態の情報提示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ生成部の構成を示すブロック図である。
【図3】コンテンツデータベースに記憶されるコンテンツ情報の一例を示す説明図である。
【図4】(a)コンテンツリンクの一例を示す概念図である。 (b)リンクの重み付けを変更した例を示す概念図である。
【図5】コンテンツリンクの重み付けの説明図である。
【図6】異なる時代の地図のコンテンツリンクを概念的に示した説明図である。
【図7】ユーザにコンテンツが提示されるときの動作の流れを示すフロー図である。
【符号の説明】
【0078】
1 情報提示装置
2 現在地図データベース(現在地図DB)
3 過去地図データベース(過去地図DB)
4 未来地図データベース(未来地図DB)
5 コンテンツデータベース(コンテンツDB)
6 ユーザ属性データベース(ユーザ属性DB)
13 コンテンツサーバ
14 コンテンツ取得部
15 コンテンツ生成部
16 地点登録部
17 本体情報生成部
18 リンク生成部
19 フィルタリング部
20 リンク編集部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる時代の地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、
前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する優先度決定手段と、
を備えたことを特徴とする情報提示装置。
【請求項2】
前記コンテンツ付加情報と前記ユーザの現在の状況を示す現在ユーザ情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報から、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の候補を選択するコンテンツフィルタリング手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
【請求項3】
複数の異なる時代の地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、
を備えたことを特徴とする情報提示装置。
【請求項4】
複数の異なる時代の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
前記コンテンツ付加情報と前記ユーザの現在の状況を示す現在ユーザ情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報から、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の候補を選択するコンテンツフィルタリング手段と、
を備えたことを特徴とする情報提示装置。
【請求項5】
ユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連する地理的または歴史的なキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、
を備えたことを特徴とする情報提示装置。
【請求項6】
複数の異なる時代の地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記地図上の所定地点に関連するコンテンツであってユーザに提示されるコンテンツ本体情報と、前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されるコンテンツ付加情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
前記コンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付けるコンテンツリンク手段と、
前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する優先度決定手段と、
を備えたことを特徴とする情報提示システム。
【請求項7】
複数の異なる時代の地図のいずれかの地図上の所定地点に関連するコンテンツであるコンテンツ本体情報をユーザに提示する方法において、
前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されたコンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付け、
前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定することを特徴とする情報提示方法。
【請求項8】
複数の異なる時代の地図のいずれかの地図上の所定地点に関連するコンテンツであるコンテンツ本体情報をユーザに提示するプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記コンテンツ本体情報に関連するキーワードであって前記コンテンツ本体情報に付加されたコンテンツ付加情報に基づいて、複数の前記コンテンツ本体情報を相互の関連の度合いに応じて異なる重み付けを有するリンクによって関連付ける処理と、
前記リンクの重み付けに基づいて、前記ユーザに提示するコンテンツ本体情報の優先度を決定する処理と、
を実行させることを特徴とする情報提示プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−140148(P2009−140148A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−314579(P2007−314579)
【出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(502324066)株式会社デンソーアイティーラボラトリ (332)
【Fターム(参考)】