説明

情報検索装置、情報検索方法、及び、プログラム

【課題】 従来、検索対象である情報から特定の情報を検出するために用いる検索キーを出力する情報検索装置において、出力した検索キーワードにより検索が効率よく行うことができない場合があった。検索対象を検索しても全くヒットしない場合や、検索対象の大半にヒットしてしまう場合など、検索を行ったユーザに適度に絞り込めた検索結果を提示できないことがあった。
【解決手段】 上記課題を解決するため、本発明にかかる情報検索装置は、検索対象情報からキーワードを抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出したキーワードが前記検索対象情報に含まれる頻度に基づいて前記キーワードの有効度を設定する評価部と、前記評価部が設定した有効度に応じて前記抽出部が抽出した複数のキーワードの中から前記検索キーを決定する決定部と、前記決定部が決定した検索キーを表示させる表示制御部とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索対象から特定の情報を検索する情報検索装置、情報検索方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のネットワーク技術の発展や会議の電子化に伴い、会議情報が電子化され、再現可能な状態で蓄積されるようになっている。電子化された会議情報は、その格納場所が構造化されていれば、ユーザがその構造を辿って取得することができる。あるいは、会議情報を検索する検索システムが構築されていれば、検索システムにユーザが検索条件を入力することで、ユーザは検索条件に一致する会議情報を取得することができる。
【0003】
このような検索システムにおいて、検索の負荷を軽減するために会議情報に関連するキーワードを検索キーとしてユーザに提示する検索システムが提案されている。
【0004】
例えば従来の検索システムは、プレゼンテーションの録画画像におけるポインタの位置情報に基づいて、プレゼンテーション資料に含まれる各情報の重要度を求める。そして、プレゼンテーション資料に含まれる情報についての検索結果をこの重要度に応じた順序でユーザに提示する。(例えば、特許文献1)。
【0005】
また、従来の検索システムとして、会議に参加している端末間で交換される情報からキーワードを検索キーとして抽出する検索システムが提案されている(例えば、特許文献2)。キーワードとしては、相手端末の利用者が入力した会議の名称や、相手端末の発信者話番号、IPアドレス、URL(Uniform Resource Locator)などを用いる。
【0006】
さらに、従来の検索システムとして、会議中の発言からキーワードを検索キーとして抽出する検索システムが提案されている(例えば、特許文献3)。この検索システムは、会議開催中の発言から抽出した単語とその使用回数とを該会議に関連付けて記録する。また、この検索システムは、会議開催中に所定回数以上使用(発言)された単語をキーワードとする。そして、開催中の会議よりも過去の会議であって当該キーワードと一致する単語が関連付けて記録されている会議に関する情報を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−228059号公報
【特許文献2】特開2008−092157号公報
【特許文献3】特開2009−122839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の検索システムでは、検索キーにより検索を行っても、過去の会議情報を検索しても全くヒットしない場合や、検索対象の大半にヒットしてしまう場合など、検索を行ったユーザに適度に絞り込めた検索結果を提示できないことがある。
【0009】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、情報検索時に効率よく検索を行うことができる検索キーを提示する情報検索装置、情報検索方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の情報検索装置は、検索対象情報から特定の情報を検出するために用いる検索キーを出力する情報検索装置において、前記検索対象情報からキーワードを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出したキーワードが前記検索対象情報に含まれる頻度に基づいて前記キーワードの有効度を設定する評価手段と、前記評価手段が設定した有効度に応じて前記抽出手段が抽出した複数のキーワードの中から前記検索キーを決定する決定手段と、前記決定手段が決定した検索キーを表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、情報検索時に効率よく検索を行うことができる検索キーを提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態1における情報検索装置のブロック構成図
【図2】実施形態1における会議情報検索処理の一例を示すフローチャート
【図3】実施形態1における会議情報検索処理の一例を示すフローチャート
【図4】実施形態1における会議情報検索画面の一例
【図5】実施形態1におけるキーワード抽出テーブルの一例
【図6】実施形態1における重要度評価テーブルの一例
【図7】実施形態1における会議情報検索画面の一例
【図8】実施形態2における会議情報検索処理の一例を示すフローチャート
【図9】実施形態2における会議情報検索処理の一例を示すフローチャート
【図10】実施形態2における会議情報検索処理の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【0014】
(実施形態1)
本発明の実施形態1における情報検索装置の構成について図1(a)を用いて説明する。図1(a)において情報検索装置106はネットワーク110を介して過去の会議の会議情報を検索対象情報として取得し、過去の会議情報を検索するために用いるキーワードを生成して出力する。ここで会議情報とは、会議におけるプレゼンテーションを録画した映像、会議の議事録、会議において用いられた資料、参加者の発言を記録した議事メモなど、会議の内容に関する情報のことをいう。以下、情報検索装置106の構成について説明する。
【0015】
制御部101は情報検索装置106の制御を司る制御部である。制御部101はCPU(Central Processing Unit)等の演算装置により構成される。制御部101は、後述の記憶部102に記憶された検索プログラムを読み出して実行する。制御部101の機能ブロック図を図1(b)に示す。抽出部112は、過去の会議情報からキーワードを抽出する。評価部113は、抽出部112が抽出したキーワードが過去の会議情報に含まれる頻度に基づいてキーワードの有効度を設定する。決定部114は、評価部113が設定した有効度に応じて抽出部112が抽出した複数のキーワードの中から検索キーを決定する。表示制御部115は、決定手段が決定した検索キーを後述のモニタ109に表示させる。
【0016】
記憶部102はブートプログラムやBIOS、後述の情報検索プログラム、各種アプリケーション、データファイル等を記憶する。記憶部102はROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体から構成される。
【0017】
出力部103はビデオメモリを内蔵し、制御部101の制御を受けて描画処理及び表示用のビデオ信号の生成、出力を行う。また出力部103は、出力部103に接続されたモニタ109にビデオメモリの内容を表示させる。
【0018】
入力部104は、情報検索装置106に接続されたキーボード107、マウスやデジタイザ等のポインティングディバイス108からの操作情報を受信して、その操作情報に応じて各種処理を実行する。
【0019】
I/F部105はネットワーク110を介して会議情報を送受信する。また、I/F部105は会議情報管理サーバ111より過去の会議情報を取得する。本実施形態では会議情報管理サーバ111より過去の会議情報を取得する場合について説明するが、会議情報の取得の方法はこれに限られない。
【0020】
会議情報管理サーバ111は、上述の構成を有する情報検索装置106とネットワーク110を介して接続され、過去の会議情報を情報検索装置106に提供する。
【0021】
次に本実施形態にかかる情報検索装置106の動作について図2を用いて説明する。図2の処理フローは、図2に示される手順を情報検索装置106の制御部101に実行させるためのプログラムを示す。本実施形態では、情報検索装置106が検索に用いるキーワードを「People(人)」、「Send(発言)」、「File(ファイル)」、「Meeting(会議)」、「Meeting minutes(議事録)」、「Date & time(日時)」の6つに分類して出力する。
【0022】
まず、情報検索装置106の抽出部112は会議情報サーバに記憶された会議情報から分類毎にキーワードを抽出する(S201)。情報検索装置106の抽出部112は、「People」のキーワードは議事録、会議資料、議事メモから抽出する。具体的には、議事録の参加者一覧、議事メモの担当者欄、発言者欄などの人名が記録されている領域からキーワードを取得する。また、「Send」のキーワードとしては、会議中の発言を記録した発言録から単語、複合語が抽出される。会議情報に会議中の音声情報が記録されていれば、情報検索装置106は音声情報に含まれる単語、複合語をキーワードとして抽出してもよい。「File」のキーワードは会議資料のファイル名、ファイルの種類およびファイルに含まれる文字列から抽出される。ファイルから文字列を抽出する技術は、一般的なファイル検索技術で利用されているものを利用することができる。「Meeting」のキーワードは議事録から会議名が抽出される。「Meeting minutes」のキーワードは議事メモから抽出される。情報検索装置106は議事メモの文字列を分解し、特徴のある単語、複合語を抽出する。「Date & time」のキーワードは、議事録から会議の開始日時が抽出される。また、「Date & time」のキーワードとして、登録されたファイルの作成日時、登録日時が抽出される。これらのキーワードの抽出方法は一例に過ぎず、キーワード抽出方法は上述の方法に限られない。また、ステップS201による分類ごとのキーワード検出は検索実行時ではなく、会議開始前など検索実行前に実施しておき、検索時にその結果を利用してもよい。
【0023】
情報検索装置106が抽出したキーワードは、抽出した会議を特定する会議識別IDと共に、記憶部102に格納されたキーワード抽出テーブルに記録される。本実施形態では会議識別IDは会議開催日時と会議室名から生成する。会議識別IDの生成方法はこれに限られず、ユーザが任意にIDを設定できることとしてもよい。記憶部102に格納されるキーワード抽出テーブルの例を図5に示す。6つの分類毎にキーワード抽出テーブルが生成され、それぞれ会議識別IDに対応付けてキーワードが入力される。
【0024】
次に情報検索装置106の抽出部112は、図5に示したキーワード抽出テーブルから分類毎にキーワードを集計する(S202)。この処理により、分類毎に重複するキーワードが整理される。整理されたキーワードは重要度評価テーブルのキーワード欄に入力される。重要度評価テーブルの一例を図6に示す。重要度評価テーブルは記憶部102において分類ごとに用意され、検索に用いられるキーワードを保持するキーワード欄と、後述の有効度欄を有する。
【0025】
続いて情報検索装置106の評価部113は、ステップS202において重要度評価テーブルに入力されたキーワードを利用して過去の会議情報の検索を行う(S203)。そして、情報検索装置106はキーワードが過去の会議情報において用いられている頻度によりキーワード毎の有効度を求める。頻度とは例えば、抽出部112が抽出したキーワードが過去の会議情報において用いられているキーワード件数である。有効度は記憶部102にあらかじめ記憶されている評価条件に従って求められる。本実施形態にかかる情報検索装置106の評価部113は、検索対象全体の2〜3割の割合で会議資料にヒットするキーワードは検索キーとして検索に用いた場合に適度に絞り込むことができているものとして、大半の会議資料にヒットしてしまうキーワードや、1件から数件しかヒットしないキーワードよりも高い有効度とする。このようなキーワードの評価の方法は一例に過ぎず、ステップS202において整理されたキーワードの検索結果に基づいてキーワードを評価するものであればよい。また、キーワードを評価するための評価条件をユーザが任意に設定できるものとしてもよい。情報検索装置106は評価結果に基づいて設定した有効度を各キーワードと対応付けて重要度評価テーブルに入力する。
【0026】
情報検索装置106の決定部114は、ステップS204からステップS208において、6つの分類に対しそれぞれ検索キーとしてユーザに提示するキーワードを選択する。まず情報検索装置106は、6つの分類を順に処理するためのカウンタを用意する(S204)。次に情報検索装置106の決定部114は、各分類における有効度の高いキーワードを4つ選択する(S205)。4位以内に同率のものがあれば該当するキーワードも選択する。キーワードを選択する数は必ずしも4つである必要はなく、適宜設定することができる。続いて情報検索装置106の表示制御部115は、選択されたキーワードを画面に表示し、選択可能な状態とする(S206)。さらに情報検索装置106は、カウンタを進める(S207)。そして情報検索装置106は、全ての分類に対してキーワードの選択、表示処理が完了したか判断する(S208)。すべての分類に対してキーワードの選択、表示処理が完了した場合(S208でYesの場合)、情報検索装置106は情報検索処理を終了する。
【0027】
上記の情報検索装置は過去の会議情報からキーワードを抽出し、抽出したキーワードを用いた検索結果に基づいて、各キーワードについて有効度を設定する。そして、有効度の高いキーワードを検索キーとして出力する。こうして出力された検索キーを用いて会議情報の検索を行うことにより、ユーザは、検索対象に全くヒットしなかったり、検索対象の大半にヒットしてしまったりすることがなく、効率よく会議情報の検索を行うことができる。
【0028】
上記の実施形態では過去の会議情報について検索キーを用いて検索する場合について説明したが、検索対象情報は会議情報に限られない。
【0029】
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2として実施形態1に示した情報検索装置106が出力したキーワードの有効度を視覚的に明示する情報検索システムについて説明する。
【0030】
まず、実施形態2にかかる情報検索装置の構成について説明する。実施形態2に係る情報検索装置106の制御部101は、実施形態1において説明した制御に加えて、過去の会議情報から抽出したキーワードに対応付けられた有効度をユーザが視覚的に認識できるようにモニタ109に表示させる表示制御を行う。また、制御部101は、ユーザが検索を行った後に、会議情報を更に絞込むために有効なキーワードを検索キーとして出力する。その他の構成は実施形態1において図1を用いて説明したものと同一であるため説明を省略する。また、同一の構成要素については実施形態1において用いたものと同一の番号を用いて説明する。
【0031】
制御部101がモニタ109に表示させる画面の例を図4を用いて説明する。図4(a)は、検索画面の一例である。情報検索装置106により出力されたキーワードは検索エリア401に表示される。検索対象である会議情報は、縦軸を時間、横軸を日付として、会議情報一覧表示エリア402に一覧表示される。会議情報一覧表示エリア402はスクロールバー404、ボタン405、ボタン406により、表示させる会議情報をスクロールすることができる。また、本実施形態にかかる情報検索システムは、検索エリア401を操作し、情報検索装置106が出力したキーワードを用いて会議情報の検索を行うことができる。また、会議情報一覧表示エリア402から会議情報を選択すると、会議に利用された会議資料のサムネイルが会議資料一覧表示エリア403に表示される。
【0032】
図4(b)は、検索エリア401について詳細を説明するための図である。キーワードの分類はオブジェクト410及びオブジェクト420、オブジェクト430、オブジェクト440、オブジェクト450、オブジェクト460の6つのオブジェクトとして表示される。各オブジェクトにはそれぞれ分類名「People」、「Send」、「File」、「Meeting」、「Meeting minutes」、「Date & time」の文字列が表示される。また、選択状態にある分類「People」のオブジェクト410には、「People」の分類から選択された有効度上位4位以内のキーワード411からキーワード415が一覧表示されている。なお、図示していないが、有効度順位5位以下のキーワードを表示させるボタンを表示させ、ユーザの要求に応じ他のキーワードを表示させるようにしてもよい。一覧表示されたキーワードからユーザが一つを選択すると、選択したキーワードがボックス471へ追加され、会議資料の検索が実行される。
【0033】
次に、実施形態2にかかる情報検索装置106の動作について図3を用いて説明する。図3の処理フローは、図3に示される手順を情報検索装置106の制御部101に実行させるためのプログラムを示す。図3に示した各ステップのうち、実施形態1において図2を用いて説明した処理と同一の処理を行うステップについては、図2で用いた番号と同一の番号を付して説明する。
【0034】
まず、実施形態2にかかる情報検索装置106は、実施形態1と同様にして、ステップS201からステップS205までの処理を実行する。次に、情報検索装置106はステップS205において選択した各分類のキーワードの有効度の合計値を計算する(S301)。例えば図5に示した例では、分類「People」からは「John Casey(1位:53点)」、「Nick Henry(2位:33点)」、「Helen Kingston(3位:31点)」、「Tom Uchida(4位:21点)」、「Anna Johnson(4位:21点)」の上位4位までのキーワードが選択される。結果、分類「People」の有効度の合計は159点となる。なお、分類「People」は4位のキーワードが2つあるため、両者とも選択して合計5キーワードとしている。同じ順位のキーワードが複数ある場合、一つのみを選択して合計点を算出してもよい。分類「Meeting minutes」からは「Planning(1位:31点)」「sales report(1位:31点)」「schedule(3位:30点)」「brand(4位:11点)」の上位4キーワードが選択される。結果、分類「Meeting minutes」の有効度合計は103点となる。同様に分類「Send」の有効度合計は62点と計算される。情報検索装置106は他の分類についても同様の処理を行う。ステップ301の処理を行った後、情報検索装置106はステップS206からステップS208までの処理を実行する。
【0035】
そして情報検索装置106は、全ての分類に対しキーワードの選択及び分類毎の有効度の合計値の計算が完了すると(S208でYESの場合)、ステップS302からステップS304において強調表示を行う。まず情報検索装置106は、各分類の有効度合計値を比較し、各分類を表示するオブジェクトのサイズを有効度順に拡縮する(S302)。例えば情報検索装置106は、図6の重要度評価テーブルから各分類の有効度合計値の比較結果を「People」>「Meeting」≒「Date & time」>「Send」≒「Meeting Minutes」>「File」と評価する。そして、情報検索装置106は、図4に示した検索画面において「People」のオブジェクト410を最大サイズとなるように、モニタ109に対して表示制御を行う。また、「Meeting」、「Data & time」のオブジェクト440、オブジェクト440のサイズも通常のUI部品のサイズよりも一回り大きく表示させる。一方で、「File」のオブジェクト430は通常のオブジェクトのサイズよりも小さく表示させる。本実施形態では比較結果をオブジェクトのサイズに反映させるが、オブジェクトのサイズは変化させず、比較結果によってオブジェクトの色を変化させることとしてもよい。あるいは、比較結果によってオブジェクトの形態を変化させるものであってもよい。
【0036】
次に情報検索装置106は、分類毎にキーワードの有効度を比較し、キーワードを表示するUI部品のサイズを有効度順に拡縮する(S303)。例えば、図6の重要度評価テーブルを用いる場合には、分類「People」であれば「John Casey」、分類「Meeting Minutes」であれば「Planning」と「sales report」が拡大表示対象となる。比較結果の反映方法はオブジェクトの色を変化させることにより比較結果を示すこととしてもよい。あるいは、比較結果によってオブジェクトの形態を変化させることとしてもよい。
【0037】
続いて情報検索装置106は、有効度合計値が最も高い分類を自動的に選択状態とする(S304)。例えば、図6の重要度評価テーブルを用いる場合には「People」が最も高いと判断されるため、オブジェクト410が自動的に選択状態となり、「People」の中から選択されたキーワード411からキーワード415がオブジェクト410の周りに表示される。ステップS303にて「John Casey」のオブジェクトを拡大したため、オブジェクト412は他のオブジェクトより一回り大きく表示される。
【0038】
このようにすることで、確実に検索にヒットするキーワードをユーザに提示することができる。また、キーワードの有効度を視覚的にユーザに示すことができる。本実施例では有効度合計値が最も高い分類を強調して表示させることとしたが、いずれの分類を強調させるか決定する方法はこれに限られない。たとえば、情報検索装置106が抽出したキーワードの中で有効度が最も高いキーワードを含む分類を強調して表示させるようにしてもよい。
【0039】
さらに、本実施形態にかかる情報検索装置は絞込検索を行うことができる。絞込検索とは、一度得られた検索結果に、新たに検索条件を追加して検索を行うことをいう。ユーザは検索エリア401に表示されたキーワードを繰り返し選択することで、検索対象となる会議情報を絞り込んでゆくことができる。ボタン472をクリックすることで絞込検索を1回分戻ることができる。ボタン473をクリックすることで、それまでの絞込検索を全てクリアし、検索開始前の状態に戻ることが出来る。図4に示した検索画面の検索エリア401を利用してユーザが検索を行った後、情報検索装置106が検索結果を再評価して検索エリア401を更新し、更に絞込むために有効なキーワードを検索キーとして提示する例を以下に示す。
【0040】
情報検索装置106は、出力したキーワードを用いて検索を行ったことを検出すると、検索に利用したキーワードを特定し、キーワード抽出テーブルより該当するキーワードを全て削除する。そして情報検索装置106は、キーワード抽出テーブルから絞込検索にヒットしなかった会議のキーワードを全て削除する。その上で、図3に示したステップS202からステップS208、及び、ステップS301からステップS304を実行する。これらの処理は、情報検索装置106の制御部101が記憶部102に記憶されたプログラム読み出して実行することにより実現される。
【0041】
具体例として、図4(b)にてユーザが分類「People」からキーワード「John Casey」を選択した後に表示される会議情報検索画面を図7(a)に示す。ユーザがキーワードとして「John Casey」を選択すると、検索の結果が会議情報一覧表示エリア402に反映される。その後、情報検索装置106は、図5のキーワード抽出テーブルより「John Casey」を削除する。また情報検索装置106は、検索にヒットしなかった会議識別IDを削除する。図5には「20101109_1600_301」、「20101109_1300_305」の会議識別IDがあるが、これらは検索にヒットしていないので削除される。一方、「20101109_1000_204」は検索にヒットしているためキーワード抽出エリアに残る。このようにキーワード抽出テーブルに検索結果が反映され、ステップS202により集計されるキーワード、S203により評価された有効度が変化する。その結果、分類毎に選択されるキーワードと、分類毎の有効度合計も変化する。
【0042】
図7(a)の検索画面における検索エリア401の詳細を図7(b)に示す。検索を行った結果を再評価しているため、新たに分類「Meeting minutes」のオブジェクト450が自動的に選択され、キーワード「sales report」のオブジェクト852のサイズが拡大されている。このようにすることで、検索エリア401には常に最新の絞込み状態に最適なキーワードが検索キーとして提示されるようになる。
【0043】
このようにして、効果的に会議情報を絞り込んで検索できるキーワードをユーザに提示することができ、ユーザの検索効率を向上させることができる。
【0044】
以上では、実施形態2の情報検索装置において、ユーザが検索を行った後に情報検索装置106が会議情報を更に絞込むために有効なキーワードを検索キーとして提示する場合について説明したが、実施形態1の情報検索オブジェクトにも適用することができる。実施形態1において、情報検索装置106が絞込検索のためのキーワードを検索キーとして出力する場合にも、実施形態2の場合と同様にして、ユーザの検索効率を向上させることができる。
【0045】
(実施形態3)
実施形態3は、現在の会議に関する会議情報を収集し、検索処理に反映させる情報検索装置について説明する。
【0046】
まず、実施形態3にかかる情報検索システムの構成について説明する。実施形態3に係る情報検索装置106の制御部101は、実施形態1において説明した制御に加えて、過去の会議情報から抽出したキーワードに対応付けられた有効度をユーザが視覚的に認識できるようにモニタ109に表示させる表示制御を行う。また、制御部101は、ユーザが検索を行った後に、会議情報を更に絞込むために有効なキーワードを出力する。さらに、制御部101は現在の会議の会議情報を用いて有効度の補正処理を行う補正部(不図示)を有する。その他の構成は実施形態1において図1(a)を用いて説明したものと同一であるため説明を省略する。また、同一の構成要素については実施形態1において用いたものと同一の番号を用いて説明する。制御部101がモニタ109に表示させる画面の内容については、実施形態2において図4を用いて説明したので説明を省略する。
【0047】
次に、実施形態3にかかる情報検索装置106の動作について図8を用いて説明する。図8の処理フローは、図8に示される手順を情報検索装置106の制御部101に実行させるためのプログラムを示す。図8に示した各ステップのうち、実施形態2において図3を用いて説明した処理と同一の処理を行うステップについては、図3で用いた番号と同一の番号を付して説明する。
【0048】
まず、実施形態3にかかる情報検索装置106は、実施形態2と同様にして、ステップS201からステップS203までの処理を実行する。その後、情報検索装置106は、ステップS801からステップS803において現在の会議に関連するキーワードの有効度に補正量を加える。
【0049】
まず情報検索装置106の補正部は、現在の会議の会議情報から会議のキーワードを抽出し、補正テーブルへ入力する(S801)。補正テーブルは情報検索装置106の記憶部102に記憶され、過去の会議および現在の会議の会議情報から抽出したキーワードと、そのキーワードの有効度に対する補正量を対応付けるテーブルである。次に情報検索装置106の補正部は、会議のキーワードの種類、キーワードに関連する情報などから補正量を計算し、補正テーブルへ追記する(S802)。それから情報検索装置106の補正部は、有効度評価テーブルから補正テーブルに入力されているキーワードを含むものを検索し、該当するキーワードの有効度に補正テーブルの補正量を加える(S803)。その後、情報検索装置106は実施形態2と同様にして、ステップS205からステップS208、ステップS301からステップS304を実施し、現在の会議の情報を反映した有効度を利用してキーワードを選択しユーザへ提示する。
【0050】
以下、ステップS801からステップS803において実行される処理について、詳細に説明する。ステップS801からステップS803において実行される処理の一例を、図9を用いて説明する。図9のフローチャートにおいてステップS901からステップS905までの処理は、図8におけるステップS801の処理を詳細に説明するものである。また、図9のフローチャートにおいてステップS906からステップS913までの処理は、図8におけるステップS802の処理を詳細に説明するものである。さらに、図9のフローチャートにおいてステップS914からステップS917までの処理は、図8におけるステップS803の処理を詳細に説明するものである。
【0051】
情報検索装置106は、ステップS901において現在の会議情報の一覧を取得する。次にステップS902において、情報検索装置106は取得した会議情報のうち、まだキーワードを抽出していない一つの会議情報を取り出す。そしてステップS903において、情報検索装置106は取り出した会議情報から特徴のある単語、複合語を抽出する。単語、複合語の抽出方法は特に限定しない。さらに、ステップS904において、情報検索装置106は取得した単語、複合語の中で過去の会議情報から抽出したキーワードに含まれないものがあるか判断する。過去の会議情報から抽出したキーワードに含まれない単語、複合語を抽出した場合、情報検索装置106は、ステップS905において補正テーブルにキーワードとして新たに抽出した単語、複合語を追加する。
【0052】
続いてステップS906において、情報検索装置106は現在解析している会議情報の種類を確認する。本実施形態では、例として、会議情報が「結論」、「アクションアイテム」、「その他」に分類されるものとする。「結論」に分類される会議情報とは、会議を通じて決定された事柄についての会議情報である。また、「アクションアイテム」に分類される会議情報とは、アクションを実行するための計画についての会議情報である。情報検索装置106は、例えば、会議情報として取得した議事メモのタイトルや、会議情報に記載された項目の内容から、会議情報が「結論」、「アクションアイテム」、「その他」のいずれに分類されるものであるか判断することができる。会議情報の分類を判断する方法はこれに限られず、会議情報の内容について重要度を判断するものであればよい。また、会議情報の分類についても、「結論」、「アクションアイテム」、「その他」の分類に限られない。
【0053】
情報検索装置106は、会議情報の種類が「結論」であれば重要な情報と判断し、ステップS911にて補正量を「×2.0」と設定する。この補正量は、一つの会議情報から抽出したキーワード全てに加えられる。一方、会議情報の種類が「結論」ではない場合(S906でNOの場合)、ステップS907に進み、情報検索装置106は、会議情報の種類が「アクションアイテム」であるか判断する(S907)。会議情報の種別が「アクションアイテム」であると判断された場合(S907でYESの場合)、情報検索装置106はアクション実行の締め切りが近いかどうか判断する(S909)。締め切りが1週間以内である場合(ステップS909でYESの場合)、情報検索装置106は、重要な情報と判断し、補正量を「×2.0」と設定する(S911)。一方、締め切りが1週間以内でない場合(ステップS909でNOの場合)、情報検索装置106は補正量を「×1.3」と設定する(S910)。また、「結論」、「アクションアイテム」以外の会議情報は全て補正量を「×1.1」倍と設定する(S908)。情報検索装置106は、設定した各補正量を各キーワードと対応付けて補正テーブルに入力する(S912)。この際、初出のキーワード(ステップS905において追加されたキーワード)は有効値が設定されていないため、「2.0」、「1.3」、「1.1」などの補正量の値を有効値とする。情報検索装置106は、以上の処理を全ての会議情報に対して行う(S913)。
【0054】
全ての会議情報から、現在の会議で用いられたキーワード(以下、会議キーワード)及びその補正量を取得し補正テーブルに入力すると、情報検索装置106はステップS914からステップS917において各キーワードの有効度に対し補正量を加える。まず情報検索装置106は、補正テーブルから会議キーワードを選択する(S914)。次に、情報検索装置106は、ステップS914において選択した会議キーワードに一致するキーワードを有効度評価テーブルから検索する(S915)。そして、情報検索装置106は、ステップS914で選択した会議キーワードと一致するキーワードがあった場合、一致したキーワードの有効度に対し会議キーワードの補正量を加える(S916)。以上の処理を全ての会議キーワードに対して行う(S917)。
【0055】
例えば、「結論」の会議情報に「John Casey」が1回出てきたとすると、補正テーブルには補正量「×2.0」が設定された会議キーワード「John Casey」と対応付けて登録される。この状態で図6の重要度評価テーブルを補正すると、「John Casey」の有効度は「53」から「106」に変更される。また、「結論」又は「アクションアイテム」以外の会議情報に「sales report」が5回出てきたとすると、補正テーブルには補正量「×1.1」の5回分に相当する「×1.61」(下2桁まで有効とする)が設定された会議キーワード「sales report」が登録される。この状態で図6の重要度評価テーブルを補正すると、分類「Send」に登録されたキーワード「sales report」の有効度は「9」から「14」(下1桁まで有効)に変更される。また、分類「Meeting Minutes」に登録されたキーワード「sales report」の有効度は「31」から「50」(下1桁まで有効)に変更される。
【0056】
こうすることで、ユーザに提示される検索のキーワードに現在の会議の会議情報を反映させることができ、現在の会議において重視されている内容に関連のある用語を含む会議情報を優先して検索することができるようになる。
【0057】
図8に示した処理フローのステップS801からステップS803において実行される処理についての別の例について説明する。図9のステップS906からステップS912において、「結論」、「アクションアイテム」、「その他」の分類により補正量を変化させる処理に替えて、キーワードが発言された時刻により補正量を変化させる処理を行ことができる。まず、図9のステップS901からステップS905と同様にして会議キーワードを抽出した後、情報検索装置106は、会議情報として取得した議事メモの発言時刻が判断時から5分以内であるか判断する。発言時刻が5分以内であれば、補正量を「×2.0」に設定する。発言時刻が5分以上である場合、発言時刻が判断時から5分から31分であるか判断する。発言時刻が5分から31分であれば、補正量を「×1.3」とする。そして、発言時刻が判断時から31分以上であれば「×1.0(補正なし)」に設定する。
【0058】
このようにすることで、ユーザに対し、現在の会議で最近発言されたキーワードに関連する検索のキーワードを提示することができ、議論中の内容に関係の深い会議情報を優先して検索することができるようになる。
【0059】
また、ステップS801からステップS803において実行される処理についてのさらに別の例について説明する。図9のステップS906からステップS912において、「結論」、「アクションアイテム」、「その他」の分類により補正量を変化させる処理に替えて、発言者の役職により補正量を変化させる処理を行ことができる。図9のステップS901からステップS905と同様にして会議キーワードを抽出した後、情報検索装置106は、
会議情報として取得した議事メモの発言者情報を追加で取得する。さらに情報検索装置106は、発言者の役職情報を取得し発言者の役職を判断する。情報検索装置106は、発言者の役職が「役員」であれば補正量を「×5.0」に設定する。情報検索装置106は、発言者の役職が役員でない場合に「管理職」であれば補正量を「×1.3」に設定する。そして、情報検索装置106は、いずれの役職にも該当しないのであれば補正量を「×0.5」に設定する。
【0060】
このようにすることで、ユーザに対し、現在の会議にて役職の高い発言者が発言したキーワードに関連する検索のキーワードを提示することができ、議論に対する影響度の高い会議情報を優先して検索することができるようになる。なお、役職ではなく、「議長」、「発表者」、「参加者」などの会議の役割により分類し、補正量を設定してもよい。
【0061】
ステップS801からステップS803において実行される処理について、またさらに別の例について図10のフローチャートを用いて説明する。図10に示した処理では、会議の参加者情報、発言者情報、検索者情報を参考に、有効度を補正する。図10のフローチャートにおいてステップS1001からステップS1002までの処理は、図8におけるステップS801の処理を詳細に説明するものである。また、図9のフローチャートにおいてステップS1003からステップS1011までの処理は、図8におけるステップS802の処理を詳細に説明するものである。さらに、図9のフローチャートにおいてステップS914からステップS917までの処理は、図8におけるステップS803の処理を詳細に説明するものである。
【0062】
ステップS1001からステップS1003では、会議の参加者情報から補正量を算出する。まず、情報検索装置106は、会議参加者一覧を取得する(S1001)。次に、情報検索装置106は、補正テーブルに全参加者名を追加する(S1002)。そして、参加者名全員に補正量「×2.0」を設定する(S1003)。
【0063】
ステップS1004からステップS1007では、情報検索装置106は、現在の発言者の情報から補正量を算出する。まず、情報検索装置106は、発言者を特定できる状況かどうかを確認する(S1004)。発言者の特定方法は、マイクやビデオ映像を利用した話者認識、ログイン情報などを利用することができる。発言者が特定できた場合(S1004でYESの場合)、情報検索装置106は、発言者の名前を取得する(S1005)。そして、情報検索装置106は、取得した発言者の名前を補正テーブルに追加する(S1006)。更に、情報検索装置106は、発言者の名前に対する補正量「×5.0」を設定する(S1007)。
【0064】
ステップS1008からステップS1011では、情報検索装置106は、ステップS1004からステップS1007同様、検索を実行した人の人名などの情報が取得できる場合に補正量「×5.0」を設定する。更に、図9に示した処理と同様に、補正テーブルを利用して有効度評価テーブルの各キーワードの有効度を補正する(S914〜S917)。
【0065】
こうすることで、ユーザに対し、現在の会議の参加者が優先してキーワードに提示されるようになり、参加者に関係する資料を検索しやすくなる。また、現在の発言者、検索実行者がキーワードとして特に優先されるので、会議を先導している参加者の資料を中心に検索を行うことができるようになる。
【0066】
尚、上記の実施形態において各種判断基準、補正量を定義したが、これに限定されない。補正量は他の値を用いてもよく、判断基準として他の基準を用いてもよい。会議資料の表示時間、表示面積、表示位置などで会議資料の補正量を求め、会議にて積極的に利用されている資料、最近利用した資料、多くの人が注目した資料に関するキーワードの有効度を補正してもよい。現在の会議名に関するキーワードを補正し、定期開催される会議の会議情報を検索しやすくしてもよい。また、有効度評価テーブル全体の検索有効値の補正に限定されず、分類単位での補正など、他の補正の範囲を利用してもよい。上述した複数の処理を組み合わせて補正を行ってもよく、また他の基準による補正を組み合わせても良い。
【0067】
<その他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0068】
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。係る記憶媒体は言うまでもなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象情報から特定の情報を検出するために用いる検索キーを出力する情報検索装置において、
前記検索対象情報からキーワードを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出したキーワードが前記検索対象情報に含まれる頻度に基づいて前記キーワードの有効度を設定する評価手段と、
前記評価手段が設定した有効度に応じて前記抽出手段が抽出したキーワードの中から前記検索キーを決定する決定手段と、
前記決定手段が決定した検索キーを表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記検索対象情報は複数の資料によって構成され、
前記評価手段は、前記検索対象情報を構成する全ての資料数に対する前記抽出手段が抽出したキーワードを含む資料数の割合に基づいて前記キーワードの有効度を設定することを特徴とする請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記検索対象情報は過去の会議の内容を記録した過去の会議情報によって構成され、
前記抽出手段が前記過去の会議情報から抽出したキーワードについて前記評価手段が設定した有効度を補正する補正手段をさらに有し、
前記補正手段は、現在の会議の内容を記録した現在の会議情報に含まれるキーワードと一致するキーワードの有効度を補正することを特徴とする請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記補正手段は、前記現在の会議資料から抽出したキーワードの種類、内容、又は該キーワードが抽出された会議資料の種類に応じて該キーワードを補正する補正量を決定することを特徴とする請求項3に記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記補正手段は、前記抽出手段が前記過去の会議資料から抽出したキーワードが、
現在の会議に参加しているユーザの名前、
現在の会議で発言しているユーザの名前、
現在の会議で検索を実行しているユーザの名前、
現在の会議の会議名、
の少なくとも1つと一致する場合に該キーワードの有効度が高くなるように前記補正量を決定することを特徴とする請求項4に記載の情報検索装置。
【請求項6】
前記抽出手段は、前記キーワードを所定の条件に従って分類して抽出し、
前記表示制御手段は、各分類に含まれるキーワードの有効度に応じて前記分類のうちいずれかの分類を強調して表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報検索装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記分類に含まれるキーワードの有効度の前記分類ごとの合計に応じて前記分類のうちいずれかの分類を強調して表示させることを特徴とする請求項6に記載の情報検索装置。
【請求項8】
検索対象情報から特定の情報を検出するために用いる検索キーを出力する情報検索方法において、
抽出手段が、前記検索対象情報からキーワードを抽出する抽出ステップと、
評価手段が、前記抽出手段が抽出したキーワードが前記検索対象情報に含まれる頻度に基づいて前記キーワードの有効度を設定する評価ステップと、
決定手段が、前記評価手段が設定した有効度に応じて前記抽出手段が抽出した複数のキーワードの中から前記検索キーを決定する決定ステップと、
表示制御手段が、前記決定手段が決定した検索キーを表示させる表示制御ステップとを有することを特徴とする情報検索方法。
【請求項9】
検索対象情報から特定の情報を検出するために用いる検索キーを出力するコンピュータに、
前記検索対象情報からキーワードを抽出する抽出手順と、
前記抽出手順において抽出したキーワードが前記検索対象情報に含まれる頻度に基づいて前記キーワードの有効度を設定する評価手順と、
前記評価手順において設定した有効度に応じて前記抽出手順において抽出した複数のキーワードの中から前記検索キーを決定する決定手順と、
前記決定手順において決定した検索キーを表示させる表示制御手順とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−48634(P2012−48634A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192387(P2010−192387)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】