説明

情報端末、文字入力方法、及びプログラム

【課題】コストを抑えつつ終筆を識別できる情報端末、文字入力方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部102と、少なくともタッチパネルの操作情報を処理する制御部105と、を備え、制御部105は、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、入力具又は指がタッチパネルに接触して静止した時間、入力具又は指がタッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、入力具又は指がタッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析し、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行い、終筆処理された文字を表示部102で表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルにおける筆跡に基づいて文字を認識して入力する情報端末、文字入力方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のタッチパネルを備えた情報端末では、タッチパネルにおいて各文字の領域を表示し、目的の文字の領域に接触することで対応する文字を入力する領域接触入力モードだけでなく、タッチパネルにおいてタッチペン、指等で入力された筆跡に基づいて文字を認識して入力する筆跡入力モードを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。このような筆跡入力モードでは、タッチパネルにおいてタッチペン、指等が触れていた箇所を事前に設定された線の太さで筆跡を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−31786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のタッチパネルを備えた情報端末では、文字をタッチパネル上に書く際に、文字の「はね」、「とめ」、「はらい」といった終筆を識別できないため、終筆を画面上に正しく表示できない問題があった。
【0005】
また、筆圧を検出する入力装置を用いることで、終筆を識別することができるが、このような入力装置をタッチパネルに適用すると高価になってしまうという課題がある。
【0006】
さらに、小学校等の初等教育において、文字の形、書き順とあわせて、「はね」、「とめ」、「はらい」といった終筆に対しても教育する場合があり、教育教材のデジタル化の弊害になる恐れがあり、解決方法が求められている。
【0007】
本発明の主な課題は、コストを抑えつつ終筆を識別できる情報端末、文字入力方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の視点においては、情報端末において、情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部と、少なくとも前記タッチパネルの操作情報を処理する制御部と、を備え、前記制御部は、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析し、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行い、終筆処理された文字を前記表示部で表示させることを特徴とする。
【0009】
本発明の前記情報端末において、前記制御部は、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間が一定時間以上となったときに「とめ」と判別することが好ましい。
【0010】
本発明の前記情報端末において、前記制御部は、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度が一定角度以上であり、かつ、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたときに「はね」と判別することが好ましい。
【0011】
本発明の前記情報端末において、前記制御部は、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度が一定角度未満であり、かつ、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたときに「はらい」と判別することが好ましい。
【0012】
本発明の前記情報端末において、所定の情報を保存する記憶部を備え、前記制御部は、前記入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、終筆、及び筆順に係る情報を前記記憶部に保存させることが好ましい。
【0013】
本発明の前記情報端末において、手本となる文字の筆跡及び終筆、並びに、正しい筆順に係る情報を保存する辞書部を備え、前記制御部は、前記記憶部に保存された文字の筆跡、終筆、及び筆順に係る情報と、前記辞書部に保存された手本となる文字の筆跡、終筆、及び筆順に係る情報と、を参照して、それらの比較結果を前記表示部に表示させることが好ましい。
【0014】
本発明の前記情報端末において、前記制御部は、前記比較結果に基づいて、前記記憶部に保存された文字の筆跡、筆順、終筆について自動採点を実施することが好ましい。
【0015】
本発明の前記情報端末において、前記情報端末は、携帯可能な携帯情報端末であることが好ましい。
【0016】
本発明の第2の視点においては、情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部を備えた情報端末を用いて文字の入力を行う文字入力方法であって、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析する工程と、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行う工程と、終筆処理された文字を前記表示部で表示させる工程と、を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第3の視点においては、情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部を備えた情報端末を用いて文字の入力を実行させるプログラムであって、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析するステップと、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行うステップと、終筆処理された文字を前記表示部で表示させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、タッチパネルを備えた情報端末において、筆圧を検出する入力装置が不要であり、入力具又は指でタッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、接触して静止した時間、接触しながら移動して曲がる角度、及び、接触して移動中にタッチパネルから離れたこと、に基づいて終筆解析することにより、「とめ」、「はね」、「はらい」を含む終筆を識別できるようになり、紙面で文字を書くよう文字を入力できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例1に係る情報端末の構成を模式的に示したブロック図である。
【図2】本発明の実施例1に係る情報端末における制御部で行われる終筆処理の判断基準の一例を示した図である。
【図3】本発明の実施例1に係る情報端末における終筆処理の前後の違いの一例を示した図である。
【図4】本発明の実施例1に係る情報端末における記憶部の保存情報と、辞書部の保存情報とに基づいて生成された比較結果の表示の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態1に係る情報端末では、情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部(図1の102)と、少なくとも前記タッチパネルの操作情報を処理する制御部(図1の105)と、を備え、前記制御部は、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析し、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行い、終筆処理された文字を前記表示部で表示させる。
【0021】
本発明の実施形態2に係る文字入力方法では、情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部を備えた情報端末を用いて文字の入力を行う文字入力方法であって、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析する工程と、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行う工程と、終筆処理された文字を前記表示部で表示させる工程と、を含む。
【0022】
本発明の実施形態3に係るプログラムでは、情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部を備えた情報端末を用いて文字の入力を実行させるプログラムであって、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析するステップと、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行うステップと、終筆処理された文字を前記表示部で表示させるステップと、を実行させる。
【0023】
なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
【実施例1】
【0024】
本発明の実施例1に係る情報端末について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る情報端末の構成を模式的に示したブロック図である。
【0025】
情報端末100は、コンピュータ機能を有する端末であり、プログラムを実行することで所定の情報処理を実行する(図1参照)。情報端末100は、タッチパネルを備えた表示部102を備え、タッチパネルにおけるタッチペン、指等で入力された筆跡に基づいて文字を認識して入力する機能を備えている。情報端末100は、WCDMA、WLAN、WiMAX、GSM等の通信種別により通話、TV電話、FAX、インターネット、メール、ショートメッセージ等の通信を行う通信機能を備える。情報端末100は、TV放送受信機能等を備える。情報端末100には、例えば、携帯電話機、電子書籍端末、タブレット型PC、メディアプレーヤー等の携帯情報端末を用いることができる。情報端末100は、主な構成部として、無線通信部101と、表示部102と、放送受信部103と、操作部104と、制御部105と、カメラ部106と、記憶部107と、音声処理部108と、辞書部109と、スピーカ110と、測位部111と、マイク112と、を有する。
【0026】
無線通信部101は、アンテナを介して無線により情報の送受信を行う部分である。なお、無線通信部101は、WCDMA、CDMA−2000、WLAN、WiMAX、GSM、PHS等の複数の通信システムに対応する複数の無線モジュールにより構成されていてもよい。
【0027】
表示部102は、画像、図形、文字、記号などの情報表示の出力(映像信号処理)を行う表示機能を有するとともに、ユーザの入力操作を感知するスイッチ機能を兼ね備えたタッチパネルを有する部分である。タッチパネルは、3インチ〜10インチ程度の大画面で、静電容量式、加圧式などの方式によりユーザの入力操作を感知する。タッチパネルの代わりにタッチスクリーンを用いてもよい。
【0028】
放送受信部103は、放送局(地上局、衛星など)から送信された放送信号を、アンテナを介して受信し、該受信した信号の復調による映像データ、音声データ、情報データ等の放送信号処理を行う部分である。
【0029】
操作部104は、押下等のスイッチ操作によりユーザの入力を行う部分である。
【0030】
制御部105は、電話機能、メール機能、インターネット(web)接続機能、カメラ機能、テレビ受信機能、コンテンツ再生機能、その他の端末の有する各機能に係る機能部の制御を行う部分である。
【0031】
制御部105は、タッチペンや指によりタッチパネルから入力された文字の筆跡、タッチペンや指がタッチパネルに接触して停止した時間、移動中のタッチペンや指が曲がった角度、移動中のタッチパネルからの離れ方を含む入力情報に基づいて、とめ、はね、はらいを含む終筆処理の判断基準(図2参照)を用いて、入力された文字の終筆の解析を行い、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行い、終筆が変更された筆跡に係る文字を表示部102に表示させる(図3参照)。また、制御部105は、記憶部107に保存された文字の筆跡、筆順、終筆に係る情報と、辞書部109に保存された手本となる文字の筆跡、筆順、終筆に係る情報と、を参照して、それらの比較結果を表示部102に表示させる(図4参照)。
【0032】
カメラ部106は、画像情報の取得(撮影、撮像)を行う部分である。
【0033】
記憶部107は、電話帳情報、送受信メール情報、発着呼情報、コンテンツ情報、アプリケーションプログラム情報、撮影画像、及び携帯無線端末100の諸設定等を格納する部分である。記憶部107は、入力された、文字の筆跡、筆順、終筆の情報を合わせて保存する(図4参照)。なお、ここでは、記憶部107と辞書部109とを区別している。
【0034】
音声処理部108は、マイク112およびスピーカ110を介して入出力された音声信号の処理を行う部分である。
【0035】
辞書部109は、手本となる文字、手本となる筆跡、正しい筆順、手本となる終筆を合わせて保存する部分である(図4参照)。
【0036】
スピーカ110は、楽音や報知音などの鳴音出力を行う部分である。
【0037】
測位部111は、図示しないGPS衛星から発射された電波が情報端末100に到達するまでの時間を測定し、この時間差からGPS衛星と情報端末100との距離を求め、この距離を利用して位置座標を求める部分である。
【0038】
マイク112は、音声の入力を行う部分である。
【0039】
次に、本発明の実施例1に係る情報端末の動作について図面を用いて説明する。図2は、本発明の実施例1に係る情報端末における制御部で行われる終筆処理の判断基準の一例を示した図である。図3は、本発明の実施例1に係る情報端末における終筆処理の前後の違いの一例を示した図である。図4は、本発明の実施例1に係る情報端末における記憶部の保存情報と、辞書部の保存情報とに基づいて生成された比較結果の表示の一例を示した図である。
【0040】
まず、制御部105は、タッチペンや指によりタッチパネルから入力された文字の筆跡、タッチペンや指がタッチパネルに接触して停止した時間、移動中のタッチペンや指が曲がった角度、移動中のタッチパネルからの離れ方を含む入力情報に基づいて、とめ、はね、はらいを含む終筆処理の判断基準(図2参照)を用いて、入力された文字の終筆の解析を行い、解析した終筆に基づいて筆跡の終筆を変更する終筆処理を行い、終筆が変更された筆跡に係る文字を表示部102に表示させる(図3参照)。
【0041】
ここで、終筆処理の判断基準は、例えば、「丸」の場合、「とめ」の部分は、一定時間以上、タッチペンや指の先がタッチパネルの画面上で静止したことで判別される(図2参照)。また、「はね」の部分は、タッチパネルの画面上で移動していたタッチペンや指の先が一定角度以上の角度で曲がり、かつ、タッチペンや指の先がタッチパネルの画面上を移動中に画面から離れたことで判別される。さらに、また、「はらい」の部分は、タッチパネルの画面上で移動していたタッチペンや指の先が一定角度未満の角度で曲がり、かつ、タッチペンや指の先がタッチパネルの画面上を移動中に画面から離れたことで判別される。
【0042】
また、終筆処理では、処理前においては一画、一画の終わりの終筆がわからない文字となっているが、処理後においては一画、一画の終わりの終筆がわかる文字となっている(図3参照)。
【0043】
また、制御部105は、入力された文字の筆跡、筆順、終筆に係る情報を合わせて記憶部107に保存させる(図4参照)。
【0044】
また、制御部105は、記憶部107に保存された文字の筆跡、筆順、終筆に係る情報と、辞書部109に保存された手本となる文字の筆跡、筆順、終筆に係る情報と、を参照して、それらの比較結果を表示部102に表示させる(図4参照)。これにより、制御部105において、比較結果に基づいて記憶部107に保存された文字の筆跡、筆順、終筆について自動採点の実施が可能になる等、ユーザに有益な情報を提供することができる。
【0045】
実施例1によれば、タッチパネルを備えた情報端末の画面上でタッチペンや指を用いて入力した文字の筆跡の終筆を忠実に表示させることができる。また、終筆に係る情報を含んだ文字情報を電子化することで、漢字、ひらがな等の日本語の書き取り試験等で精度の高い自動採点に活用することができる。
【0046】
なお、本発明の全開示(請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0047】
100 情報端末
101 無線通信部
102 表示部
103 放送受信部
104 操作部
105 制御部
106 カメラ部
107 記憶部
108 音声処理部
109 辞書部
110 スピーカ
111 測位部
112 マイク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部と、
少なくとも前記タッチパネルの操作情報を処理する制御部と、
を備え、
前記制御部は、少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析し、解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行い、終筆処理された文字を前記表示部で表示させることを特徴とする情報端末。
【請求項2】
前記制御部は、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間が一定時間以上となったときに「とめ」と判別することを特徴とする請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記制御部は、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度が一定角度以上であり、かつ、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたときに「はね」と判別することを特徴とする請求項1又は2記載の情報端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度が一定角度未満であり、かつ、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたときに「はらい」と判別することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報端末。
【請求項5】
所定の情報を保存する記憶部を備え、
前記制御部は、前記入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、終筆、及び筆順に係る情報を前記記憶部に保存させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の情報端末。
【請求項6】
手本となる文字の筆跡及び終筆、並びに、正しい筆順に係る情報を保存する辞書部を備え、
前記制御部は、前記記憶部に保存された文字の筆跡、終筆、及び筆順に係る情報と、前記辞書部に保存された手本となる文字の筆跡、終筆、及び筆順に係る情報と、を参照して、それらの比較結果を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5記載の情報端末。
【請求項7】
前記制御部は、前記比較結果に基づいて、前記記憶部に保存された文字の筆跡、筆順、終筆について自動採点を実施することを特徴とする請求項6記載の情報端末。
【請求項8】
前記情報端末は、携帯可能な携帯情報端末であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の情報端末。
【請求項9】
情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部を備えた情報端末を用いて文字の入力を行う文字入力方法であって、
少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析する工程と、
解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行う工程と、
終筆処理された文字を前記表示部で表示させる工程と、
を含むことを特徴とする文字入力方法。
【請求項10】
情報を表示するとともに、タッチにより入力が可能なタッチパネルを有する表示部を備えた情報端末を用いて文字の入力を実行させるプログラムであって、
少なくとも、入力具又は指で前記タッチパネルに接触して入力された文字の筆跡、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して静止した時間、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触しながら移動して曲がる角度、及び、前記入力具又は指が前記タッチパネルに接触して移動中に前記タッチパネルから離れたこと、に基づいて、入力された文字のとめ、はね、はらいを含む終筆を解析するステップと、
解析した終筆に基づいて入力された文字の筆跡の終筆を変更する終筆処理を行うステップと、
終筆処理された文字を前記表示部で表示させるステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−138049(P2012−138049A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−291768(P2010−291768)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.WCDMA
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】