情報端末及びプログラム
【課題】時間帯ごとの売場の実情と、売り上げの推移とを容易に把握することを可能とする情報端末及びプログラムを提供する。
【解決手段】所定の売場を選択する売場選択手段2021と、日時を指定する日時指定手段2022と、売場選択手段2021により選択された売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、日時指定手段2022により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段2023と、を備える。
【解決手段】所定の売場を選択する売場選択手段2021と、日時を指定する日時指定手段2022と、売場選択手段2021により選択された売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、日時指定手段2022により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段2023と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報端末及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗では、店員は、POS(Point Of Sale)システムのデータに基づいて、商品の陳列棚への補充を行っている。前記POSシステムでは、POS端末が精算対象の商品の売上データを生成する。そして、ストアコンピュータ等の情報処理装置が前記売上データを登録処理する。前記陳列棚、POS端末、ストアコンピュータ等は、前記店舗内の互いに離れたエリアに設けられている。
【0003】
ユーザは、ストアコンピュータを操作し、各商品の売り上げの推移を確認し、各商品の陳列棚への補充要否やそのタイミングを決める。このとき、ユーザは、当該商品の売り上げの推移から、当該商品の売れ行きを予測する。しかしながら、当該ユーザは、実際の陳列棚の状況などを把握していないので、売場の実情に沿った商品の補充を行うことができない。このため、売場に設置したカメラで時間を空けて同じ売場を撮像し、それらの画像同士の時系列的な差異を商品の減り具合として検出するシステムがある(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このシステムでは、ユーザは、売場から減った商品の売り上げの推移を確認することができなかった。また、売場の陳列棚に品だしされている商品の多寡などの時間帯ごとの売場の実情を確認することが容易にできない。ユーザが各商品の売れ行きの予測をより精度良く行うには、商品を持ったまま精算することなく店舗内を回遊している客の流れなどを把握する必要がある。しかしながら、時間帯ごとの売場の実情と、売上データによる売り上げの推移との比較ができないことから、客の流れなどの把握は容易ではなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、時間帯ごとの売場の実情と、売り上げの推移とを容易に把握することを可能とする情報端末及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報端末は、所定の売場を選択する売場選択手段と、日時を指定する日時指定手段と、前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、を備える。
【0007】
実施形態のプログラムは、コンピュータを、所定の売場を選択する売場選択手段と、日時を指定する日時指定手段と、前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施形態にかかるPOSシステムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
【図2】図2は、情報端末を正面側から見た外観形態を示す斜視図である。
【図3】図3は、情報端末を背面側から見た外観形態を示す斜視図である。
【図4】図4は、情報端末の電気的接続を示すブロック図である。
【図5】図5は、ストアコンピュータの電気的接続を示すブロック図である。
【図6】図6は、商品マスタテーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図7】図7は、店舗売上テーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図8】図8は、売場映像データを構成する画像ファイルの一例を示す図である。
【図9】図9は、分析データを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図10】図10は、情報端末の売場管理処理にかかる機能ブロック図である。
【図11】図11は、情報端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、表示画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、表示画面の一例を示す図である。
【図14】図14は、表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施形態にかかるPOSシステム101の全体構成を概略的に示すシステム構成図である。図1に示すPOSシステム101は、レジ台や店舗のバックヤードなどに設置されている情報端末102、図示しない売場の空間を撮像するライブカメラ104、そして、店舗のバックヤードなどに設置され、POSシステム101全体を制御するサーバとしてのストアコンピュータ105等を備えている。また、POSシステム101では、情報端末102、ライブカメラ104、ストアコンピュータ105がLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークにより互いに通信可能に接続されている。
【0010】
情報端末102は、レジ台などに設置されるPOS(Point Of Sale)端末や、バックヤードなどに設置され、商品の在庫や売り上げ確認などの売場管理処理を行うための情報機器である。情報端末102は、レジ台などに設置されているものであってもバックヤードに設置されているものであっても、その基本的な構造及び機能は変わらない。相違するのは、その使用態様である。つまり、レジ台などに設置されるPOS端末としての情報端末102は、商品の在庫や売り上げ確認などの売場管理処理の他に、売上商品の会計やその売上商品の登録を含む売上登録処理を行う。このようなことから、情報端末102は、レシートや商品の在庫、売り上げなどの情報を印字するプリンタ106、各種情報を表示するための液晶ディスプレイ109、ユーザの操作を受け付けるタッチパネル110が設置されている。また、レジ台などに設置されるPOS端末としての情報端末102は、上述した構成に加え、店舗内で販売される商品に付加されたバーコードや二次元コードを光学的に読み取るためのスキャナ装置103(図2参照)、レジ台において客に会計内容を表示するための客面表示装置107(図2参照)も備えている。
【0011】
図2は、POS端末として機能する情報端末102を正面側から見た外観形態を示す斜視図である。情報端末102は、本体部108の上面に表示デバイスとしての液晶ディスプレイ109が載置されて構成されている。液晶ディスプレイ109には、その表示面の上に入力デバイスとしてのタッチパネル110が積層配置されている。プリンタ106は、情報端末102の近傍などに隣接して設置されている。このプリンタ106やスキャナ装置103は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0012】
図3は、POS端末として機能する情報端末102を背面側から見た外観形態を示す斜視図である。図3では、客面表示装置107が明確に示されている。客面表示装置107は、一例として、7セグメント表示をするLED(Light Emitting Diode)表示装置である。客面表示装置107は、情報端末102の本体部108の上面に載置されて設置されている。客面表示装置107も、プリンタ106やスキャナ装置103と同様に、USB等のインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0013】
図1に示すように、ライブカメラ104は、レンズ115を介して取り込んだ画像を、例えば2次元CCDアレイ(図示せず)に結像させる。ライブカメラ104は、2次元CCDアレイの出力を増幅、A/D変換、フィルタリング等して動画像として出力する撮像装置である。ライブカメラ104は、店舗内の売場ごとに設置されており、陳列棚などの映像をつぶさに動画像として配信する。なお、売場ごとに配置されるライブカメラ104には、LAN上でユニークなネットワークアドレス(例えばIPアドレスやMACアドレスなど)が設定されている。したがって、情報端末102やストアコンピュータ105は、ネットワークアドレスを指定することで、所定の売場のライブカメラ104から配信された映像を取得することができる。
【0014】
ストアコンピュータ105は、液晶ディスプレイ116及びキーボード117を備えている。ストアコンピュータ105は、情報端末102から送信された各種情報の管理や、ライブカメラ104から配信された売場ごとの動画像の管理を行う。
【0015】
図4は、情報端末102の電気的接続を示すブロック図である。図4に示すように、情報端末102には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202(CPU:Central Processing Unit)に、バスライン203を介して制御用のプログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204(ROM:Read Only Memory)と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205(RAM:Random Access Memory)とが接続されて構成されている。
【0016】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、HDD208(HDD:Hard Disk Drive)、インターフェース209及び通信インターフェース210が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル110からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。表示コントローラ207は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ109を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ109に表示させる。インターフェース209は、スキャナ装置103、プリンタ106、客面表示装置107などをマイクロコンピュータ201に接続させるためのインターフェースである。インターフェース209は、前述したようにUSB等によって構成されている。通信インターフェース210は、マイクロコンピュータ201をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0017】
HDD208は、OS(Operating System)、コンピュータプログラム(以下、プログラム)、各種ファイル等を記憶する。これらのOS、プログラム、各種ファイル等は、情報端末102の起動時にその全部又は一部がRAM205にコピーされてCPU202にアクセスされる。CPU202は、こうしてコピーされたOS及びプログラムに従った処理(例えば売上登録処理や売場管理処理)を実行する。
【0018】
図5は、ストアコンピュータ105の電気的接続を示すブロック図である。図5に示すように、ストアコンピュータ105には、マイクロコンピュータ301が備えられており、このマイクロコンピュータ301が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ301は、各部を集中的に制御するCPU302に、バスライン303を介して制御用のプログラム等の固定的情報を予め記憶するROM304と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM305とが接続されて構成されている。
【0019】
マイクロコンピュータ301には、バスライン303を介して、表示/キーボードコントローラ306と、HDD307と、通信インターフェース308とが接続されている。表示/キーボードコントローラ306は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ116を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ116に表示させる。また、表示/キーボードコントローラ306は、キーボード117からの入力信号をマイクロコンピュータ301に取り込む。通信インターフェース308は、マイクロコンピュータ301をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0020】
HDD307は、OS、プログラム、各種ファイル等を記憶する。これらのOS、プログラム、各種ファイル等は、ストアコンピュータ105の起動時にその全部又は一部がRAM305にコピーされてCPU302にアクセスされる。CPU302は、こうしてコピーされたOS及びプログラムに従った処理を実行する。
【0021】
HDD307が記憶する各種ファイルには、商品マスタテーブル371、店舗売上テーブル372、売場映像データ373、分析データ374がある。商品マスタテーブル371は、店舗で取り扱う商品に関するデータを格納する。商品マスタテーブル371は、情報端末102などの設定処理によって予め設定されたデータであり、POS端末としての情報端末102で売上登録処理を行う際などに参照される。店舗売上テーブル372は、店舗の売り上げに関するデータを格納する。店舗売上テーブル372は、POS端末としての情報端末102が売上登録処理を行うことで、売り上げに関するデータが更新される。撮像データとしての売場映像データ373は、売場ごとに設置されたライブカメラ104からスケジュールに基づいて撮影されて配信された売場の映像(動画像)を、売場ごとに格納する。分析データ374は、ストアコンピュータ105における分析処理結果を格納する。
【0022】
図6は、商品マスタテーブル371を構成するデータ項目の一例を示す図である。図6に示すように、商品マスタテーブル371は、商品コード、商品名、単価、商品分類コード等のデータ項目からなるレコードによって構成されている。ここで、商品コードは、店舗で販売される各種商品品目を識別するために商品毎に予め設定された固有のコードである。また、商品名、単価及び商品分類コードは、同一の商品コードによって特定される商品についての情報である。例えば、商品分類コードは、売場ごとの商品分類などを示すコードである。したがって、商品コードによって特定される商品については、商品分類コードを参照することで、どの売場の取り扱い商品であるかを確認することができる。
【0023】
図7は、店舗売上テーブル372を構成するデータ項目の一例を示す図である。図7に示すように、店舗売上テーブル372は、店舗内のPOS端末としての情報端末102から売上登録処理時に送信される取引番号、取引種別及び売上データ等が格納されるデータ項目と、登録が行われた日時が格納されるデータ項目とからなるレコードによって構成されている。CPU302は、情報端末102からの要求や所定のタイミング(例えば、1日1回)で店舗売上テーブル372に登録された売上データを、日時のデータ項目をもとに一日ごと/時間帯ごとに集計する。集計した売上データは、店舗の本部などに設置された上位のサーバ装置(図示せず)や、要求があった情報端末102へ送信する。なお、売上データの一日ごと/時間帯ごとの集計は、情報端末102で行ってもよい。具体的には、CPU302は、情報端末102からの要求に応じて、店舗売上テーブル372に登録された売上データを情報端末102へ送信する。これにより、情報端末102では、日時のデータ項目をもとに一日ごと/時間帯ごとに売上を集計することができる。
【0024】
ここで、情報端末102で行われる売上登録処理について説明する。売上登録処理において、CPU202は、スキャナ装置103により入力された商品コードを、RAM205のワークエリアに記憶する。また、CPU202は、タッチパネル110により入力された取引種別、販売個数を、RAM205のワークエリアに記憶する。ここで、取引種別としては、例えば、通常取引、値引取引、カード支払等が挙げられる。
【0025】
そして、CPU202は、ワークエリアに記憶した情報に基づいてストアコンピュータ105に格納された商品マスタテーブル371を検索することにより、販売価格や商品名等を取得して、これらの商品コード、販売個数、商品名、販売価格等に基づく売上データを生成する。その後、CPU202は、商品が入力される毎にその売上合計金額を算出し、これを一取引の締めを指示する操作入力(例えばタッチパネル110上の現計キーの押下)が行われるまで繰り返す。一取引の締めが指示されると、CPU202は、その一取引分の売上データを、本取引を識別するための取引番号、入力された取引種別とともにストアコンピュータ105へ通知する。ストアコンピュータ105では、情報端末102から通知された売上データ、取引番号、取引種別を店舗売上テーブル372に登録する。
【0026】
次に、売場映像データ373について説明する。売場映像データ373には、インデックスファイルと、撮影された各ライブカメラ104のプリセット位置であるカメラポジション別の画像ファイル(例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式の撮像データ)とが日付別に保存されている。図8は、売場映像データ373を構成する画像ファイルの一例を示す図である。図8に示すように、画像ファイルは、ヘッダ情報とMPEGファイルとが連続する形で構成されている。ヘッダ情報の中には、映像連動情報(カメラポジション)と画像取得時間とが含まれている。一方、インデックスファイルは、表示の高速化を図る目的で、ヘッダ情報のみを保持している。すなわち、売場映像データ373には、売場ごとに設置されたライブカメラ104からスケジュールに基づいて撮影されて配信された売場の撮像データである映像(動画像)を含む画像ファイルが、時系列的に時間帯ごとに記録されている。具体的には、先頭の数字が売場を示すコードであり、最初のアンダーバー以後の数字が撮像した日付であり、二つ目のアンダーバー以後の数字が撮像した時刻とするファイル名で、売場を撮像した静止画像が記録される。図示例における「1_20100125_1030.mpg」の場合は、先頭の「1」が例えば惣菜などの売場を示し、「20100125」が2010年1月25日に撮像されたことを示し、「1030」が10時30分に撮像されたことを示している。CPU302は、売場ごとに設置されたライブカメラ104から配信される映像(動画像)を、所定の時間間隔(例えば30分ごと)に取得し、上述したファイル名を付与して売場映像データ373に記録する。したがって、売場映像データ373に記録されたデータファイルのファイル名を参照することで、売場ごとの各時間帯の映像(動画像)を取得することが可能であるが、本実施形態においては、表示の高速化を図る目的で、インデックスファイルを参照することで、売場(ライブカメラ104)ごとの各時間帯の映像(動画像)を取得する。
【0027】
なお、本実施形態では、売場ごとの各時間帯の映像を動画像ファイルとして逐次記録する構成を例示した。このように売場ごとの映像を動画像データとして逐次記録する場合であっても、フレーム位置を指定することで、各時間帯の静止画像を取得することが可能である。
【0028】
次に、分析データ374について説明する。ストアコンピュータ105では、情報端末102から通知されて店舗売上テーブル372に登録された売上データ等に基づいて、分析データ374を生成する。分析データ374は、図9に示すようなデータ形式である。図9に示すように、分析データ374は、品目別の大分類および小分類の分類コード、分類名、映像連動情報(カメラポジション)などを、分類コード毎の30分単位の売り上げ数および合計数に対応付けたものである。
【0029】
なお、ストアコンピュータ105における分析処理は、分析データ374が無い場合、または、分析データ374が有っても、新しいジャーナルデータ(店舗売上テーブル372に登録された売上データ等)を取得して更新する必要がある時に実行される。
【0030】
次に、HDD208に記憶されたプログラムによりCPU202が実行して実現される情報端末102の動作の一例について、図10に示す機能ブロック図および図11に示すフローチャートを参照して説明する。より具体的には、売場管理処理において、売場管理にかかる表示画面が液晶ディスプレイ109に表示されている際の一連の動作を説明する。
【0031】
図10に示すように、CPU202は、プログラムを実行することにより、売場選択手段2021、日時指定手段2022、表示手段2023を実現する。
【0032】
売場選択手段2021は、所定の売場を選択する機能を発揮する。具体的には、CPU202は、売上表示ウインドウG2(図13参照)が表示された状態での、タッチパネル110の操作による売上表示ウインドウG2上の大分類または小分類の選択を、売場の選択とする。
【0033】
日時指定手段2022は、日時を指定する機能を発揮する。具体的には、CPU202は、タッチパネル110による数字ボタン(図示せず)の操作などにより指定されてもよいし、日時指定用のメニュー(詳細は後述する)のタッチ操作などにより指定されてもよい。CPU202は、日時の指定がない場合、現在時刻のみを検索の基準となる検索時刻として設定し、日時の指定がある場合、指定された時刻および現在時刻を検索の基準となる検索時刻として設定する。
【0034】
表示手段2023は、売場選択手段2021により選択された売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、日時指定手段2022により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する機能を発揮する。また、表示手段2023は、売場選択手段2021により選択された売場または売場を撮像するライブカメラ104で時系列的に撮像された映像(動画像)に基づき、日時指定手段2022により指定された少なくとも1以上の指定日時の映像(動画像)を表示する。
【0035】
図11に示すように、処理が開始されて、売場管理にかかる表示画面を液晶ディスプレイ109に表示させている際に、CPU202は、表示画面上の売場管理のタブ(図12参照)がタッチパネル110により選択されたか否かを判定する(S1)。
【0036】
図12は、表示画面Gの一例を示す図である。表示画面Gは、売場管理処理において液晶ディスプレイ109に表示される、売場管理にかかる表示画面である。図12に示すように、表示画面Gには、インフォメーションウインドウG1、カーソルG3などが表示される。
【0037】
インフォメーションウインドウG1は、上部にタブG11、タブG12を備え、カーソルG3などにより選択されたタブに応じた情報を表示するウインドウである。タブG11は、売場のライブ映像をインフォメーションウインドウG1に表示するためのタブである。タブG12は、売場管理に関する情報をインフォメーションウインドウG1、売上表示ウインドウG2や売上表示拡大ウインドウG4(いずれも図13参照)に表示するための、売場管理のタブである。図12に示す例では、タブG11が選択されており、インフォメーションウインドウG1にはライブカメラ104が配置された各売場(惣菜、精肉、日配、鮮魚)のライブ映像が表示されている。カーソルG3は、タッチパネル110のタッチ操作に対応して表示画面G上を移動する。
【0038】
図11に戻り、S1において売場管理のタブG12がタッチパネル110により選択されていない場合(No)、すなわちライブ映像を表示するためのタブG11が選択されている場合、CPU202は、売場ごとに設置されたライブカメラ104が配信する売場のライブ映像を取得して、インフォメーションウインドウG1に表示する(S2)。S2の後はS1に処理が戻される。したがって、タブG11が選択されている間はライブ映像の表示が継続される。
【0039】
S1において売場管理のタブG12がタッチパネル110により選択されている場合(Yes)、CPU202は、タッチパネル110の操作により日時の指定があるか否かを判定する(S3)。日時は、タッチパネル110による表示画面G上の数字ボタン(図示せず)の操作などにより指定されてもよいし、日時指定用のメニューG21、G22(図13、図14参照)のタッチ操作などにより指定されてもよい。
【0040】
日時の指定がない場合(S3:No)、CPU202は、現在時刻のみを検索の基準となる検索時刻として設定する(S4)。また、日時の指定がある場合(S3:Yes)、CPU202は、指定された日時を検索の基準となる検索時刻として設定する(S5)。なお、日時の指定が1つだけであった場合には、指定された時刻および現在時刻を検索の基準となる検索時刻として設定する。
【0041】
ついで、CPU202は、検索時刻をもとに、大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報(売上データ)を取得する(S6)。具体的には、CPU202は、ストアコンピュータ105から分析データ374を取得し、検索時刻をもとに、分析データ374に含まれる商品分類コードから大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上データを抽出する。
【0042】
次いで、CPU202は、取得された大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報を表示画面Gに表示する(S7)。図13は、表示画面Gの一例を示す図である。図13に示すように、取得された大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報は、表示画面Gの売上表示ウインドウG2にグラフ(棒グラフまたは折れ線グラフ)で表示される。売上表示ウインドウG2に表示する大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報は、日時の指定が二つあった場合は指定された日の売上情報であり、日時の指定が一つだけあった場合は指定された日の売上情報および本日の売上情報であり、日時の指定がなかった場合は本日の売上情報のみである。すなわち、日時の指定があった場合のグラフには、複数日の売上情報が、時系列で重ねて表示される。
【0043】
このようにして売上表示ウインドウG2が表示された状態で、CPU202は、タッチパネル110の操作による売上表示ウインドウG2上の大分類または小分類の選択があるか否かを判定する(S8)。大分類または小分類の選択がない場合(S8:No)は、処理が終了するまで(S11:Yes)、大分類または小分類の選択があるまで処理がループされる。
【0044】
大分類または小分類の選択がある場合(S8:Yes)、CPU202は、選択された大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上数を示すグラフ(例えば棒グラフ)を拡大して表示画面Gの売上表示拡大ウインドウG4に表示する(S9)。
【0045】
なお、CPU202は、大分類が選択されると、売上表示ウインドウG2に表示される小分類を切り替える。すなわち、選択された売場(大分類)に属する各小分類を展開して売上グラフを表示する。また、CPU202は、スケールG41によって売上表示拡大ウインドウG4の時間幅を変更可能となっている。例えば、スケールの時間幅は、5分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、10時間、12時間、24時間等に設定可能である。スケールの幅を短くすると詳細なデータが参照でき、スケールの幅を長くすると朝昼晩などといった1日の中でのデータの比較が可能になる。
【0046】
加えて、CPU202は、設定された検索時刻を基準に、S8で選択された大分類または小分類の時間帯ごとの動画像をインフォメーションウインドウG1に表示する(S10)。図14は、表示画面Gの一例を示す図である。CPU202は、ストアコンピュータ105から売場映像データ373を取得し、売場映像データ373に記録されたインデックスファイルを参照することで、選択された大分類または小分類に関する画像ファイルの中から、設定された検索時刻を基準に所定の時間幅分の動画像データを抽出する。そして、図14に示すように、抽出した動画像データを表示画面GのインフォメーションウインドウG1に表示する。より詳細には、選択された大分類または小分類に対応する映像連動情報(カメラポジション)を分析データ374から取得し、取得した映像連動情報(カメラポジション)および設定された検索時刻を基にインデックスファイルを検索して、MPEGファイルを所定の時間幅分だけ抽出する。
【0047】
図示例では、インフォメーションウインドウG1において、設定された検索時刻である「2010/01/25 10:30」の動画像が再生されている。各動画像は30分ごとの売場の映像を示している。したがって、ユーザは、「2010/01/25 10:30」〜「2010/01/25 18:00」までの、30分ごとの売場における陳列棚などの状態を映像から確認できる。なお、図示した表示態様は一例であり、表示する動画像の位置などについては、適宜変更してよい。
【0048】
上述したように、表示画面Gには、選択された売場(大分類または小分類)の時間帯ごとの映像(動画像)がインフォメーションウインドウG1に、選択された売場(大分類または小分類)の時間帯ごとの売上情報が売上表示拡大ウインドウG4に表示される。したがって、ユーザは、売場の時間帯ごとの売上情報だけでなく、売場における陳列棚の状態などの売場の現状を、時間帯ごとの売場の映像から確認することが可能となる。売上表示拡大ウインドウG4に表示される時間帯ごとの売上情報は既に精算済みのデータであり、インフォメーションウインドウG1に表示された動画像は時間帯ごとの売場の映像であり、売場の現状を示している。また、インフォメーションウインドウG1と、売上表示拡大ウインドウG4とは同一の表示画面Gに表示されて容易に比較可能である。したがって、売上表示拡大ウインドウG4に表示される時間帯ごとの売上情報と、インフォメーションウインドウG1に表示される時間帯ごとの売場の映像(動画像)とを比較することで、ユーザは、売場の商品を持ったまま精算することなく店舗内を回遊している客の流れなどを、直感的に把握することが可能となる。このように、売場の商品を持ったまま精算することなく店舗内を回遊している客の流れまで把握することで、ユーザは、商品の売れ行きを正確に予測でき、陳列棚に商品がなくなることによる販売機会の損失だけでなく、売り切ることができずに廃棄する商品の損失を少なくする販売管理を行うことができる。
【0049】
また、日時の指定があった場合のグラフには、本日の売上情報と指定日の売上情報とが、時系列で重ねて表示されることにより、自店での前週同曜日の売場比較によりタイムリーな売場演出や品揃えといった売場の活性化が図れるようになる。
【0050】
次いで、CPU202は、タッチパネル110により処理を終了するための操作入力があるか否かを判定するなどして、処理を終了するか否かを判定する(S11)。タッチパネル110により処理を終了するための操作入力がある場合(S11:Yes)は、そのまま処理を終了する。タッチパネル110により処理を終了するための操作入力がない場合(S11:No)は、S8へ戻して大分類または小分類の選択処理を継続する。
【0051】
なお、本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムは、HDD208やROM204等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0052】
さらに、本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0053】
本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムは、上述した各部(手段、手段)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU202がROM204やHDD208からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置(RAM205)上にロードされ、手段、手段が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0054】
また、本実施形態ではレジ台やバックヤードに設置された情報端末102での処理を例示したが、情報端末102で行われる処理がストアコンピュータ105や、本部などに設置された上位のサーバ装置で行われてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0055】
101 POSシステム
102 情報端末
104 ライブカメラ
105 ストアコンピュータ
109 液晶ディスプレイ
110 タッチパネル
201、301 マイクロコンピュータ
202、302 CPU
203、303 バスライン
204、304 ROM
205、305 RAM
206 タッチパネルコントローラ
306 表示/キーボードコントローラ
207 表示コントローラ
208、307 HDD
209 インターフェース
210、308 通信インターフェース
371 商品マスタテーブル
372 店舗売上テーブル
373 売場映像データ
374 分析データ
2021 売場選択手段
2022 日時指定手段
2023 表示手段
G 表示画面
G1 インフォメーションウインドウ
G2 売上表示ウインドウ
G3 カーソル
G4 売上表示拡大ウインドウ
G11 タブ
G12 タブ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0056】
【特許文献1】特開2002−24514公報
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報端末及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗では、店員は、POS(Point Of Sale)システムのデータに基づいて、商品の陳列棚への補充を行っている。前記POSシステムでは、POS端末が精算対象の商品の売上データを生成する。そして、ストアコンピュータ等の情報処理装置が前記売上データを登録処理する。前記陳列棚、POS端末、ストアコンピュータ等は、前記店舗内の互いに離れたエリアに設けられている。
【0003】
ユーザは、ストアコンピュータを操作し、各商品の売り上げの推移を確認し、各商品の陳列棚への補充要否やそのタイミングを決める。このとき、ユーザは、当該商品の売り上げの推移から、当該商品の売れ行きを予測する。しかしながら、当該ユーザは、実際の陳列棚の状況などを把握していないので、売場の実情に沿った商品の補充を行うことができない。このため、売場に設置したカメラで時間を空けて同じ売場を撮像し、それらの画像同士の時系列的な差異を商品の減り具合として検出するシステムがある(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このシステムでは、ユーザは、売場から減った商品の売り上げの推移を確認することができなかった。また、売場の陳列棚に品だしされている商品の多寡などの時間帯ごとの売場の実情を確認することが容易にできない。ユーザが各商品の売れ行きの予測をより精度良く行うには、商品を持ったまま精算することなく店舗内を回遊している客の流れなどを把握する必要がある。しかしながら、時間帯ごとの売場の実情と、売上データによる売り上げの推移との比較ができないことから、客の流れなどの把握は容易ではなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、時間帯ごとの売場の実情と、売り上げの推移とを容易に把握することを可能とする情報端末及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報端末は、所定の売場を選択する売場選択手段と、日時を指定する日時指定手段と、前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、を備える。
【0007】
実施形態のプログラムは、コンピュータを、所定の売場を選択する売場選択手段と、日時を指定する日時指定手段と、前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施形態にかかるPOSシステムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
【図2】図2は、情報端末を正面側から見た外観形態を示す斜視図である。
【図3】図3は、情報端末を背面側から見た外観形態を示す斜視図である。
【図4】図4は、情報端末の電気的接続を示すブロック図である。
【図5】図5は、ストアコンピュータの電気的接続を示すブロック図である。
【図6】図6は、商品マスタテーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図7】図7は、店舗売上テーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図8】図8は、売場映像データを構成する画像ファイルの一例を示す図である。
【図9】図9は、分析データを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図10】図10は、情報端末の売場管理処理にかかる機能ブロック図である。
【図11】図11は、情報端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、表示画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、表示画面の一例を示す図である。
【図14】図14は、表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施形態にかかるPOSシステム101の全体構成を概略的に示すシステム構成図である。図1に示すPOSシステム101は、レジ台や店舗のバックヤードなどに設置されている情報端末102、図示しない売場の空間を撮像するライブカメラ104、そして、店舗のバックヤードなどに設置され、POSシステム101全体を制御するサーバとしてのストアコンピュータ105等を備えている。また、POSシステム101では、情報端末102、ライブカメラ104、ストアコンピュータ105がLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークにより互いに通信可能に接続されている。
【0010】
情報端末102は、レジ台などに設置されるPOS(Point Of Sale)端末や、バックヤードなどに設置され、商品の在庫や売り上げ確認などの売場管理処理を行うための情報機器である。情報端末102は、レジ台などに設置されているものであってもバックヤードに設置されているものであっても、その基本的な構造及び機能は変わらない。相違するのは、その使用態様である。つまり、レジ台などに設置されるPOS端末としての情報端末102は、商品の在庫や売り上げ確認などの売場管理処理の他に、売上商品の会計やその売上商品の登録を含む売上登録処理を行う。このようなことから、情報端末102は、レシートや商品の在庫、売り上げなどの情報を印字するプリンタ106、各種情報を表示するための液晶ディスプレイ109、ユーザの操作を受け付けるタッチパネル110が設置されている。また、レジ台などに設置されるPOS端末としての情報端末102は、上述した構成に加え、店舗内で販売される商品に付加されたバーコードや二次元コードを光学的に読み取るためのスキャナ装置103(図2参照)、レジ台において客に会計内容を表示するための客面表示装置107(図2参照)も備えている。
【0011】
図2は、POS端末として機能する情報端末102を正面側から見た外観形態を示す斜視図である。情報端末102は、本体部108の上面に表示デバイスとしての液晶ディスプレイ109が載置されて構成されている。液晶ディスプレイ109には、その表示面の上に入力デバイスとしてのタッチパネル110が積層配置されている。プリンタ106は、情報端末102の近傍などに隣接して設置されている。このプリンタ106やスキャナ装置103は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0012】
図3は、POS端末として機能する情報端末102を背面側から見た外観形態を示す斜視図である。図3では、客面表示装置107が明確に示されている。客面表示装置107は、一例として、7セグメント表示をするLED(Light Emitting Diode)表示装置である。客面表示装置107は、情報端末102の本体部108の上面に載置されて設置されている。客面表示装置107も、プリンタ106やスキャナ装置103と同様に、USB等のインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0013】
図1に示すように、ライブカメラ104は、レンズ115を介して取り込んだ画像を、例えば2次元CCDアレイ(図示せず)に結像させる。ライブカメラ104は、2次元CCDアレイの出力を増幅、A/D変換、フィルタリング等して動画像として出力する撮像装置である。ライブカメラ104は、店舗内の売場ごとに設置されており、陳列棚などの映像をつぶさに動画像として配信する。なお、売場ごとに配置されるライブカメラ104には、LAN上でユニークなネットワークアドレス(例えばIPアドレスやMACアドレスなど)が設定されている。したがって、情報端末102やストアコンピュータ105は、ネットワークアドレスを指定することで、所定の売場のライブカメラ104から配信された映像を取得することができる。
【0014】
ストアコンピュータ105は、液晶ディスプレイ116及びキーボード117を備えている。ストアコンピュータ105は、情報端末102から送信された各種情報の管理や、ライブカメラ104から配信された売場ごとの動画像の管理を行う。
【0015】
図4は、情報端末102の電気的接続を示すブロック図である。図4に示すように、情報端末102には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202(CPU:Central Processing Unit)に、バスライン203を介して制御用のプログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204(ROM:Read Only Memory)と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205(RAM:Random Access Memory)とが接続されて構成されている。
【0016】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、HDD208(HDD:Hard Disk Drive)、インターフェース209及び通信インターフェース210が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル110からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。表示コントローラ207は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ109を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ109に表示させる。インターフェース209は、スキャナ装置103、プリンタ106、客面表示装置107などをマイクロコンピュータ201に接続させるためのインターフェースである。インターフェース209は、前述したようにUSB等によって構成されている。通信インターフェース210は、マイクロコンピュータ201をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0017】
HDD208は、OS(Operating System)、コンピュータプログラム(以下、プログラム)、各種ファイル等を記憶する。これらのOS、プログラム、各種ファイル等は、情報端末102の起動時にその全部又は一部がRAM205にコピーされてCPU202にアクセスされる。CPU202は、こうしてコピーされたOS及びプログラムに従った処理(例えば売上登録処理や売場管理処理)を実行する。
【0018】
図5は、ストアコンピュータ105の電気的接続を示すブロック図である。図5に示すように、ストアコンピュータ105には、マイクロコンピュータ301が備えられており、このマイクロコンピュータ301が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ301は、各部を集中的に制御するCPU302に、バスライン303を介して制御用のプログラム等の固定的情報を予め記憶するROM304と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM305とが接続されて構成されている。
【0019】
マイクロコンピュータ301には、バスライン303を介して、表示/キーボードコントローラ306と、HDD307と、通信インターフェース308とが接続されている。表示/キーボードコントローラ306は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ116を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ116に表示させる。また、表示/キーボードコントローラ306は、キーボード117からの入力信号をマイクロコンピュータ301に取り込む。通信インターフェース308は、マイクロコンピュータ301をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0020】
HDD307は、OS、プログラム、各種ファイル等を記憶する。これらのOS、プログラム、各種ファイル等は、ストアコンピュータ105の起動時にその全部又は一部がRAM305にコピーされてCPU302にアクセスされる。CPU302は、こうしてコピーされたOS及びプログラムに従った処理を実行する。
【0021】
HDD307が記憶する各種ファイルには、商品マスタテーブル371、店舗売上テーブル372、売場映像データ373、分析データ374がある。商品マスタテーブル371は、店舗で取り扱う商品に関するデータを格納する。商品マスタテーブル371は、情報端末102などの設定処理によって予め設定されたデータであり、POS端末としての情報端末102で売上登録処理を行う際などに参照される。店舗売上テーブル372は、店舗の売り上げに関するデータを格納する。店舗売上テーブル372は、POS端末としての情報端末102が売上登録処理を行うことで、売り上げに関するデータが更新される。撮像データとしての売場映像データ373は、売場ごとに設置されたライブカメラ104からスケジュールに基づいて撮影されて配信された売場の映像(動画像)を、売場ごとに格納する。分析データ374は、ストアコンピュータ105における分析処理結果を格納する。
【0022】
図6は、商品マスタテーブル371を構成するデータ項目の一例を示す図である。図6に示すように、商品マスタテーブル371は、商品コード、商品名、単価、商品分類コード等のデータ項目からなるレコードによって構成されている。ここで、商品コードは、店舗で販売される各種商品品目を識別するために商品毎に予め設定された固有のコードである。また、商品名、単価及び商品分類コードは、同一の商品コードによって特定される商品についての情報である。例えば、商品分類コードは、売場ごとの商品分類などを示すコードである。したがって、商品コードによって特定される商品については、商品分類コードを参照することで、どの売場の取り扱い商品であるかを確認することができる。
【0023】
図7は、店舗売上テーブル372を構成するデータ項目の一例を示す図である。図7に示すように、店舗売上テーブル372は、店舗内のPOS端末としての情報端末102から売上登録処理時に送信される取引番号、取引種別及び売上データ等が格納されるデータ項目と、登録が行われた日時が格納されるデータ項目とからなるレコードによって構成されている。CPU302は、情報端末102からの要求や所定のタイミング(例えば、1日1回)で店舗売上テーブル372に登録された売上データを、日時のデータ項目をもとに一日ごと/時間帯ごとに集計する。集計した売上データは、店舗の本部などに設置された上位のサーバ装置(図示せず)や、要求があった情報端末102へ送信する。なお、売上データの一日ごと/時間帯ごとの集計は、情報端末102で行ってもよい。具体的には、CPU302は、情報端末102からの要求に応じて、店舗売上テーブル372に登録された売上データを情報端末102へ送信する。これにより、情報端末102では、日時のデータ項目をもとに一日ごと/時間帯ごとに売上を集計することができる。
【0024】
ここで、情報端末102で行われる売上登録処理について説明する。売上登録処理において、CPU202は、スキャナ装置103により入力された商品コードを、RAM205のワークエリアに記憶する。また、CPU202は、タッチパネル110により入力された取引種別、販売個数を、RAM205のワークエリアに記憶する。ここで、取引種別としては、例えば、通常取引、値引取引、カード支払等が挙げられる。
【0025】
そして、CPU202は、ワークエリアに記憶した情報に基づいてストアコンピュータ105に格納された商品マスタテーブル371を検索することにより、販売価格や商品名等を取得して、これらの商品コード、販売個数、商品名、販売価格等に基づく売上データを生成する。その後、CPU202は、商品が入力される毎にその売上合計金額を算出し、これを一取引の締めを指示する操作入力(例えばタッチパネル110上の現計キーの押下)が行われるまで繰り返す。一取引の締めが指示されると、CPU202は、その一取引分の売上データを、本取引を識別するための取引番号、入力された取引種別とともにストアコンピュータ105へ通知する。ストアコンピュータ105では、情報端末102から通知された売上データ、取引番号、取引種別を店舗売上テーブル372に登録する。
【0026】
次に、売場映像データ373について説明する。売場映像データ373には、インデックスファイルと、撮影された各ライブカメラ104のプリセット位置であるカメラポジション別の画像ファイル(例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式の撮像データ)とが日付別に保存されている。図8は、売場映像データ373を構成する画像ファイルの一例を示す図である。図8に示すように、画像ファイルは、ヘッダ情報とMPEGファイルとが連続する形で構成されている。ヘッダ情報の中には、映像連動情報(カメラポジション)と画像取得時間とが含まれている。一方、インデックスファイルは、表示の高速化を図る目的で、ヘッダ情報のみを保持している。すなわち、売場映像データ373には、売場ごとに設置されたライブカメラ104からスケジュールに基づいて撮影されて配信された売場の撮像データである映像(動画像)を含む画像ファイルが、時系列的に時間帯ごとに記録されている。具体的には、先頭の数字が売場を示すコードであり、最初のアンダーバー以後の数字が撮像した日付であり、二つ目のアンダーバー以後の数字が撮像した時刻とするファイル名で、売場を撮像した静止画像が記録される。図示例における「1_20100125_1030.mpg」の場合は、先頭の「1」が例えば惣菜などの売場を示し、「20100125」が2010年1月25日に撮像されたことを示し、「1030」が10時30分に撮像されたことを示している。CPU302は、売場ごとに設置されたライブカメラ104から配信される映像(動画像)を、所定の時間間隔(例えば30分ごと)に取得し、上述したファイル名を付与して売場映像データ373に記録する。したがって、売場映像データ373に記録されたデータファイルのファイル名を参照することで、売場ごとの各時間帯の映像(動画像)を取得することが可能であるが、本実施形態においては、表示の高速化を図る目的で、インデックスファイルを参照することで、売場(ライブカメラ104)ごとの各時間帯の映像(動画像)を取得する。
【0027】
なお、本実施形態では、売場ごとの各時間帯の映像を動画像ファイルとして逐次記録する構成を例示した。このように売場ごとの映像を動画像データとして逐次記録する場合であっても、フレーム位置を指定することで、各時間帯の静止画像を取得することが可能である。
【0028】
次に、分析データ374について説明する。ストアコンピュータ105では、情報端末102から通知されて店舗売上テーブル372に登録された売上データ等に基づいて、分析データ374を生成する。分析データ374は、図9に示すようなデータ形式である。図9に示すように、分析データ374は、品目別の大分類および小分類の分類コード、分類名、映像連動情報(カメラポジション)などを、分類コード毎の30分単位の売り上げ数および合計数に対応付けたものである。
【0029】
なお、ストアコンピュータ105における分析処理は、分析データ374が無い場合、または、分析データ374が有っても、新しいジャーナルデータ(店舗売上テーブル372に登録された売上データ等)を取得して更新する必要がある時に実行される。
【0030】
次に、HDD208に記憶されたプログラムによりCPU202が実行して実現される情報端末102の動作の一例について、図10に示す機能ブロック図および図11に示すフローチャートを参照して説明する。より具体的には、売場管理処理において、売場管理にかかる表示画面が液晶ディスプレイ109に表示されている際の一連の動作を説明する。
【0031】
図10に示すように、CPU202は、プログラムを実行することにより、売場選択手段2021、日時指定手段2022、表示手段2023を実現する。
【0032】
売場選択手段2021は、所定の売場を選択する機能を発揮する。具体的には、CPU202は、売上表示ウインドウG2(図13参照)が表示された状態での、タッチパネル110の操作による売上表示ウインドウG2上の大分類または小分類の選択を、売場の選択とする。
【0033】
日時指定手段2022は、日時を指定する機能を発揮する。具体的には、CPU202は、タッチパネル110による数字ボタン(図示せず)の操作などにより指定されてもよいし、日時指定用のメニュー(詳細は後述する)のタッチ操作などにより指定されてもよい。CPU202は、日時の指定がない場合、現在時刻のみを検索の基準となる検索時刻として設定し、日時の指定がある場合、指定された時刻および現在時刻を検索の基準となる検索時刻として設定する。
【0034】
表示手段2023は、売場選択手段2021により選択された売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、日時指定手段2022により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する機能を発揮する。また、表示手段2023は、売場選択手段2021により選択された売場または売場を撮像するライブカメラ104で時系列的に撮像された映像(動画像)に基づき、日時指定手段2022により指定された少なくとも1以上の指定日時の映像(動画像)を表示する。
【0035】
図11に示すように、処理が開始されて、売場管理にかかる表示画面を液晶ディスプレイ109に表示させている際に、CPU202は、表示画面上の売場管理のタブ(図12参照)がタッチパネル110により選択されたか否かを判定する(S1)。
【0036】
図12は、表示画面Gの一例を示す図である。表示画面Gは、売場管理処理において液晶ディスプレイ109に表示される、売場管理にかかる表示画面である。図12に示すように、表示画面Gには、インフォメーションウインドウG1、カーソルG3などが表示される。
【0037】
インフォメーションウインドウG1は、上部にタブG11、タブG12を備え、カーソルG3などにより選択されたタブに応じた情報を表示するウインドウである。タブG11は、売場のライブ映像をインフォメーションウインドウG1に表示するためのタブである。タブG12は、売場管理に関する情報をインフォメーションウインドウG1、売上表示ウインドウG2や売上表示拡大ウインドウG4(いずれも図13参照)に表示するための、売場管理のタブである。図12に示す例では、タブG11が選択されており、インフォメーションウインドウG1にはライブカメラ104が配置された各売場(惣菜、精肉、日配、鮮魚)のライブ映像が表示されている。カーソルG3は、タッチパネル110のタッチ操作に対応して表示画面G上を移動する。
【0038】
図11に戻り、S1において売場管理のタブG12がタッチパネル110により選択されていない場合(No)、すなわちライブ映像を表示するためのタブG11が選択されている場合、CPU202は、売場ごとに設置されたライブカメラ104が配信する売場のライブ映像を取得して、インフォメーションウインドウG1に表示する(S2)。S2の後はS1に処理が戻される。したがって、タブG11が選択されている間はライブ映像の表示が継続される。
【0039】
S1において売場管理のタブG12がタッチパネル110により選択されている場合(Yes)、CPU202は、タッチパネル110の操作により日時の指定があるか否かを判定する(S3)。日時は、タッチパネル110による表示画面G上の数字ボタン(図示せず)の操作などにより指定されてもよいし、日時指定用のメニューG21、G22(図13、図14参照)のタッチ操作などにより指定されてもよい。
【0040】
日時の指定がない場合(S3:No)、CPU202は、現在時刻のみを検索の基準となる検索時刻として設定する(S4)。また、日時の指定がある場合(S3:Yes)、CPU202は、指定された日時を検索の基準となる検索時刻として設定する(S5)。なお、日時の指定が1つだけであった場合には、指定された時刻および現在時刻を検索の基準となる検索時刻として設定する。
【0041】
ついで、CPU202は、検索時刻をもとに、大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報(売上データ)を取得する(S6)。具体的には、CPU202は、ストアコンピュータ105から分析データ374を取得し、検索時刻をもとに、分析データ374に含まれる商品分類コードから大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上データを抽出する。
【0042】
次いで、CPU202は、取得された大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報を表示画面Gに表示する(S7)。図13は、表示画面Gの一例を示す図である。図13に示すように、取得された大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報は、表示画面Gの売上表示ウインドウG2にグラフ(棒グラフまたは折れ線グラフ)で表示される。売上表示ウインドウG2に表示する大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上情報は、日時の指定が二つあった場合は指定された日の売上情報であり、日時の指定が一つだけあった場合は指定された日の売上情報および本日の売上情報であり、日時の指定がなかった場合は本日の売上情報のみである。すなわち、日時の指定があった場合のグラフには、複数日の売上情報が、時系列で重ねて表示される。
【0043】
このようにして売上表示ウインドウG2が表示された状態で、CPU202は、タッチパネル110の操作による売上表示ウインドウG2上の大分類または小分類の選択があるか否かを判定する(S8)。大分類または小分類の選択がない場合(S8:No)は、処理が終了するまで(S11:Yes)、大分類または小分類の選択があるまで処理がループされる。
【0044】
大分類または小分類の選択がある場合(S8:Yes)、CPU202は、選択された大分類または小分類に関する時間帯ごとの売上数を示すグラフ(例えば棒グラフ)を拡大して表示画面Gの売上表示拡大ウインドウG4に表示する(S9)。
【0045】
なお、CPU202は、大分類が選択されると、売上表示ウインドウG2に表示される小分類を切り替える。すなわち、選択された売場(大分類)に属する各小分類を展開して売上グラフを表示する。また、CPU202は、スケールG41によって売上表示拡大ウインドウG4の時間幅を変更可能となっている。例えば、スケールの時間幅は、5分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、10時間、12時間、24時間等に設定可能である。スケールの幅を短くすると詳細なデータが参照でき、スケールの幅を長くすると朝昼晩などといった1日の中でのデータの比較が可能になる。
【0046】
加えて、CPU202は、設定された検索時刻を基準に、S8で選択された大分類または小分類の時間帯ごとの動画像をインフォメーションウインドウG1に表示する(S10)。図14は、表示画面Gの一例を示す図である。CPU202は、ストアコンピュータ105から売場映像データ373を取得し、売場映像データ373に記録されたインデックスファイルを参照することで、選択された大分類または小分類に関する画像ファイルの中から、設定された検索時刻を基準に所定の時間幅分の動画像データを抽出する。そして、図14に示すように、抽出した動画像データを表示画面GのインフォメーションウインドウG1に表示する。より詳細には、選択された大分類または小分類に対応する映像連動情報(カメラポジション)を分析データ374から取得し、取得した映像連動情報(カメラポジション)および設定された検索時刻を基にインデックスファイルを検索して、MPEGファイルを所定の時間幅分だけ抽出する。
【0047】
図示例では、インフォメーションウインドウG1において、設定された検索時刻である「2010/01/25 10:30」の動画像が再生されている。各動画像は30分ごとの売場の映像を示している。したがって、ユーザは、「2010/01/25 10:30」〜「2010/01/25 18:00」までの、30分ごとの売場における陳列棚などの状態を映像から確認できる。なお、図示した表示態様は一例であり、表示する動画像の位置などについては、適宜変更してよい。
【0048】
上述したように、表示画面Gには、選択された売場(大分類または小分類)の時間帯ごとの映像(動画像)がインフォメーションウインドウG1に、選択された売場(大分類または小分類)の時間帯ごとの売上情報が売上表示拡大ウインドウG4に表示される。したがって、ユーザは、売場の時間帯ごとの売上情報だけでなく、売場における陳列棚の状態などの売場の現状を、時間帯ごとの売場の映像から確認することが可能となる。売上表示拡大ウインドウG4に表示される時間帯ごとの売上情報は既に精算済みのデータであり、インフォメーションウインドウG1に表示された動画像は時間帯ごとの売場の映像であり、売場の現状を示している。また、インフォメーションウインドウG1と、売上表示拡大ウインドウG4とは同一の表示画面Gに表示されて容易に比較可能である。したがって、売上表示拡大ウインドウG4に表示される時間帯ごとの売上情報と、インフォメーションウインドウG1に表示される時間帯ごとの売場の映像(動画像)とを比較することで、ユーザは、売場の商品を持ったまま精算することなく店舗内を回遊している客の流れなどを、直感的に把握することが可能となる。このように、売場の商品を持ったまま精算することなく店舗内を回遊している客の流れまで把握することで、ユーザは、商品の売れ行きを正確に予測でき、陳列棚に商品がなくなることによる販売機会の損失だけでなく、売り切ることができずに廃棄する商品の損失を少なくする販売管理を行うことができる。
【0049】
また、日時の指定があった場合のグラフには、本日の売上情報と指定日の売上情報とが、時系列で重ねて表示されることにより、自店での前週同曜日の売場比較によりタイムリーな売場演出や品揃えといった売場の活性化が図れるようになる。
【0050】
次いで、CPU202は、タッチパネル110により処理を終了するための操作入力があるか否かを判定するなどして、処理を終了するか否かを判定する(S11)。タッチパネル110により処理を終了するための操作入力がある場合(S11:Yes)は、そのまま処理を終了する。タッチパネル110により処理を終了するための操作入力がない場合(S11:No)は、S8へ戻して大分類または小分類の選択処理を継続する。
【0051】
なお、本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムは、HDD208やROM204等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0052】
さらに、本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0053】
本実施形態の情報端末102で実行されるプログラムは、上述した各部(手段、手段)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU202がROM204やHDD208からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置(RAM205)上にロードされ、手段、手段が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0054】
また、本実施形態ではレジ台やバックヤードに設置された情報端末102での処理を例示したが、情報端末102で行われる処理がストアコンピュータ105や、本部などに設置された上位のサーバ装置で行われてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0055】
101 POSシステム
102 情報端末
104 ライブカメラ
105 ストアコンピュータ
109 液晶ディスプレイ
110 タッチパネル
201、301 マイクロコンピュータ
202、302 CPU
203、303 バスライン
204、304 ROM
205、305 RAM
206 タッチパネルコントローラ
306 表示/キーボードコントローラ
207 表示コントローラ
208、307 HDD
209 インターフェース
210、308 通信インターフェース
371 商品マスタテーブル
372 店舗売上テーブル
373 売場映像データ
374 分析データ
2021 売場選択手段
2022 日時指定手段
2023 表示手段
G 表示画面
G1 インフォメーションウインドウ
G2 売上表示ウインドウ
G3 カーソル
G4 売上表示拡大ウインドウ
G11 タブ
G12 タブ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0056】
【特許文献1】特開2002−24514公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の売場を選択する売場選択手段と、
日時を指定する日時指定手段と、
前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする情報端末。
【請求項2】
前記表示手段は、前記日時指定手段により少なくとも2以上の指定日時が指定された場合には、各指定日時のデータを重ねてグラフ表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記表示手段は、前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品が属する下位分類がある場合、前記下位分類についても前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報端末。
【請求項4】
前記表示手段は、前記売場選択手段により選択された前記売場または前記売場を撮像する撮像装置で時系列的に撮像された撮像データに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時の撮像データを表示する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の情報端末。
【請求項5】
前記表示手段は、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する際に、グラフのスケールの時間幅を変更可能とする、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の情報端末。
【請求項6】
コンピュータを、
所定の売場を選択する売場選択手段と、
日時を指定する日時指定手段と、
前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
所定の売場を選択する売場選択手段と、
日時を指定する日時指定手段と、
前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする情報端末。
【請求項2】
前記表示手段は、前記日時指定手段により少なくとも2以上の指定日時が指定された場合には、各指定日時のデータを重ねてグラフ表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記表示手段は、前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品が属する下位分類がある場合、前記下位分類についても前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報端末。
【請求項4】
前記表示手段は、前記売場選択手段により選択された前記売場または前記売場を撮像する撮像装置で時系列的に撮像された撮像データに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時の撮像データを表示する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の情報端末。
【請求項5】
前記表示手段は、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する際に、グラフのスケールの時間幅を変更可能とする、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の情報端末。
【請求項6】
コンピュータを、
所定の売場を選択する売場選択手段と、
日時を指定する日時指定手段と、
前記売場選択手段により選択された前記売場に陳列された商品の売り上げを集計したデータに基づき、前記日時指定手段により指定された少なくとも1以上の指定日時のデータを時系列でグラフ表示する表示手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−141723(P2012−141723A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293247(P2010−293247)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]