説明

情報表示システム、当該システムを構成する車載装置及び携帯装置

【課題】 車載側ディスプレイの新たな購入を必須とせず、車両における情報提示を実現する。
【解決手段】 車載装置が、車載機器の情報である機器情報を取得し、取得した機器情報を携帯装置へ送信する。具体的には、取得した機器情報のうち一部を車載側ディスプレイに表示し、残部を携帯装置へ送信する。これに対し、携帯装置では、機器情報が送信された場合(S310:YES)、当該機器情報を受信し(S320)、携帯側ディスプレイに機器情報に基づく表示を行う(S330)。つまり、携帯装置が携帯側ディスプレイを有していることを前提に、車両側ディスプレイに加え、当該携帯側ディスプレイを介した機器情報の表示を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の車載機器を制御する車載装置と携帯側ディスプレイを有する携帯装置とを備え、車載装置と携帯装置との間でデータ通信可能に構成された情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばナビゲーション装置や、エアコン、オーディオ機器等の車載機器の情報を、車両に搭載されるディスプレイ(以下「車載側ディスプレイ」という)の表示画面に表示するシステムが知られている。このような表示画面は、例えば液晶ディスプレイなどで構成される。
【0003】
また、車載機器に対する操作までを、車載側ディスプレイの表示画面で指示するシステムが知られている。このシステムでは、例えば液晶ディスプレイなどに表示されるアイコン、ボタン等の選択項目画像の位置が指示されることで、それに応じて車載機器が操作される。
【0004】
ところで、近年、車載機器の高機能化に伴い、車載機器の情報や車載機器に対する操作が多くなっている。そのため、車載機器の情報表示及び車載機器に対する操作を行うにあたり、車載側ディスプレイの表示画面を頻繁に切り替える必要がある。結果として、ユーザ操作が増える事態となっている。
【0005】
そこで、多くの情報を並行して提供するために、車載側ディスプレイを増やすことが考えられる。この点、車載側ディスプレイを着脱可能に構成する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置によれば、複数台の車載側ディスプレイを装着することも可能であり、複数台の車載側ディスプレイを用いた情報表示や操作が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−130894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら従来技術では、複数台の車載側ディスプレイを装着することができるものの、その場合は、車載側ディスプレイを新たに購入することが必要となり、コストが嵩むことになりかねない。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車載側ディスプレイの新たな購入を必須とせず、車両における情報提示を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の情報表示システムは、複数の車載機器を制御する車載装置と、携帯側ディスプレイを有する携帯装置と、を備えている。また、車載装置と携帯装置との間でデータ通信可能に構成されている。
【0010】
ここで車載装置が制御する車載機器は、ナビゲーション装置、エアコン、オーディオ機器などとして具現化される。一方、携帯装置は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機として具現化される。もちろん、PDA(Personal Digital Assistant)と呼ばれる個人向けの携帯情報端末なども含まれる。
【0011】
本発明では特に、車載装置の機器情報送出手段が、車載機器の情報である機器情報を携帯装置へ送出する。一方、携帯装置では、携帯表示制御手段が、機器情報送出手段にて送出される機器情報を携帯側ディスプレイに表示する。
【0012】
つまり、携帯装置が携帯側ディスプレイを有していることを前提に、当該携帯側ディスプレイを介した機器情報の表示を可能としたのである。これにより、車載側ディスプレイを新たに購入することなく、車両における情報提示が実現される。また、もともと車載側ディスプレイを搭載している車両であれば、携帯側ディスプレイが追加されることになるため、十分な情報量での情報提示を実現することができる。
【0013】
ところで、携帯装置に機器情報が表示されるのみならず、携帯装置から車載機器を操作できることが好ましい。そこで、請求項2では、携帯装置が、携帯操作送出手段をさらに有している。携帯操作送出手段は、携帯ディスプレイに表示される内容に基づくユーザ操作があると、当該ユーザ操作に基づく操作情報を車載装置へ送出する。これに対し、車載装置は、携帯操作送出手段から送出される操作情報に基づき、車載機器を制御する。これにより、携帯装置から車載機器を操作可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0014】
なお、車両での情報提示は、安全性等への配慮から、運転状況(例えば走行状況など)に合わせて行うことが好ましい。そこで、請求項3では、車載装置は、さらに、運転状況に応じた制限情報を送出する制限情報送出手段を有している。この場合、携帯装置の表示制御手段は、制限情報送出手段にて送出される制限情報に基づき、携帯ディスプレイでの表示及び当該表示に基づく操作のうち少なくとも一方を制限する。
【0015】
運転状況は、総合的な運転者の負荷を含む概念である。運転者の負荷には、車両の挙動から予測される負荷の他、例えば運転者の瞼の動きや視線の動き、あるいは、脈拍などから予測される負荷が含まれるようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、運転状況に応じ表示や当該表示に基づく操作が制限されるため、安全性にも配慮した情報提示を行うことができる。
ところで、車載機器の情報を携帯側ディスプレイに表示することは既に述べたが、携帯装置の情報である携帯情報を車載側ディスプレイに表示できるようにしてもよい。すなわち、請求項4では、携帯装置が、当該携帯装置の情報である携帯情報を車載装置へ送出する携帯情報送出手段を有している。この場合、車載装置では、車両表示制御手段により、携帯情報送出手段にて送出される携帯情報が、車両に搭載される車載側ディスプレイに表示される。このようにすれば、携帯情報を車載側ディスプレイに表示することもでき、車両における情報提示の充実が図られる。
【0017】
このとき、請求項5に示すように、車両表示制御手段によって、運転状況に応じ、車載側ディスプレイでの表示及び当該表示に基づく操作のうち少なくとも一方が制限されることとしてもよい。このようにすれば、運転状況に応じて表示や当該表示に基づく操作が制限されるため、安全性にも配慮した情報提示を行うことができる。
【0018】
なお、携帯情報には、携帯機能で実現される種々の情報が存在する。例えば携帯TV画面であったり、携帯内部に保存された画像(静止画像や動画像)であったり、あるいは、携帯装置で検索されるニュースや天気予報であったりという具合である。
【0019】
そこで、請求項6に示すように、車両表示制御手段は、運転状況に応じ、携帯情報の種類に基づいて、車載側ディスプレイでの表示及び当該表示に基づく操作のうち少なくとも一方を制限することとしてもよい。このようにすれば、運転状況に応じて表示や当該表示に基づく操作が制限されるとともに、携帯情報の種類によっても表示などが制限されるため、安全性に配慮した情報提示が可能となるという効果が際だつ。
【0020】
ところで、車載側ディスプレイには例えばナビゲーション装置の地図画面などが常時表示されていることに鑑み、請求項7に示すように、車両表示制御手段は、機器情報と共に、車載側ディスプレイの一部に携帯情報を表示することとしてもよい。例えば、地図画面に並べて天気予報を表示したり、地図画面の一部に重ねて天気予報を表示したりするという具合である。このようにすれば、画面の切り替えを行う必要が少なくなり、車両における情報提示の充実が図られる。
【0021】
また、車載側ディスプレイが複数台あるときには、請求項8に示すように、車両表示制御手段は、複数の車載側ディスプレイのうち携帯情報の表示に適した車載側ディスプレイに携帯情報を表示することとしてもよい。このようにすれば、車載側ディスプレイを有効に活用することができる。
【0022】
なお、車両表示制御手段が携帯情報を車載側ディスプレイに表示する際、請求項9に示すように、携帯情報のデータフォーマットに基づいて、車載側ディスプレイに携帯情報を表示するようにするとよい。例えばデータフォーマットから縦・横のピクセル数を取得して車載側ディスプレイに携帯情報を表示するという具合である。このようにすれば、車載側ディスプレイにおける携帯情報の適切な表示が実現される。
【0023】
ところで、車載側ディスプレイが車両に搭載されている場合、請求項10に示すように、車載装置は、機器情報送出手段にて機器情報の一部を携帯装置へ送出すると共に、車両表示制御手段にて機器情報の残部を車載側ディスプレイに表示することが考えられる。このようにすれば、機器情報が車載側ディスプレイ及び携帯側ディスプレイの両方で表示されるため、いずれか一方のディスプレイを利用する場合に比べ、ユーザの切り替え操作を削減することができる。
【0024】
以上説明してきた車載装置の有する各手段の機能はソフトウェアで実現することが考えられる。そこで、請求項11に示すように、車載装置は、当該車載装置の有する各手段の機能を実現するためのソフトウェアを、ネットワークデータセンタを介して取得することとしてもよい。同様に、携帯装置の有する各手段の機能はソフトウェアで実現することが考えられる。そこで請求項12に示すように、携帯装置は、当該携帯装置の有する各手段の機能を実現するためのソフトウェアを、車載装置又はネットワークデータを介して取得することとしてもよい。これらの構成を利用すれば、各手段を実現するためのソフトウェアを容易にインストールすることが可能となる。
【0025】
以上は、情報表示システムの発明として説明してきたが、請求項13に示すような車載装置の発明として実現することもできる。あるいは、請求項14に示すような携帯装置の発明として実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】情報表示システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】ネットワークデータセンタと通信可能に接続される様子を示す説明図である。
【図3】ソフトウェア送信処理を示すフローチャートである。
【図4】車両装置で実行される機器情報送信処理を示すフローチャートである。
【図5】携帯装置で実行される機器情報受信処理を示すフローチャートである。
【図6】画面表示例を示す説明図である。
【図7】携帯装置で実行される携帯情報送信処理を示すフローチャートである。
【図8】携帯装置で実行される携帯情報受信処理を示すフローチャートである。
【図9】画面表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態の情報表示システム1の概略構成を示すブロック図である。情報表示システム1は、車載装置10と、携帯装置20とを備えている。車載装置10と携帯装置20とは、データ通信可能に接続されている。このとき、両装置10,20は、有線で接続されても、無線で接続されてもよい。具体的には、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのシリアルバス規格を利用して有線で接続されることが考えられる。また例えば、ブルートゥース(Bluetooth )などの通信規格により、無線で接続されることが考えられる。
【0028】
車載装置10は、いわゆるコンピュータシステムとして構成されている。車載装置10の機能は、車載装置10にインストールされた車載側ソフトウェア30によって実現される。この車載側ソフトウェア30を機能ブロックで示すと、機器情報送出部31、制限情報送出部32、及び、車両表示制御部33として表現される。
【0029】
また、車載装置10には車載機器40が接続されており、車載機器40が、車載装置10によって制御される。車載機器40には、ナビゲーション装置、エアコン、及び、オーディオ機器等が含まれる。さらにまた、車載装置10には、3台の車載側ディスプレイ51,52,53が接続されている。そして、車載機器40の情報は、車両表示制御部33により、車載側ディスプレイ51,52,53に表示可能となっている。
【0030】
なお、以下では、3台の車載側ディスプレイ51,52,53を区別するため、必要に応じて図1中のA〜Cの記号を付し、A車載側ディスプレイ51、B車載側ディスプレイ52、C車載側ディスプレイ53などと記述する。
【0031】
また、車載装置10には、運転状況が入力されるようになっている。運転状況は、例えば車両運動センサ、加速度センサ、身体・感情センサなどで構成される環境状況検出器(不図示)から出力される。車両運動センサは、ステアリングの状態、アクセルペダルやブレーキペダルの状態、ウインカや変速機の状態を検知するものである。加速度センサは、車両進行方向における加速度や車両進行方向に対し左右方向における加速度を検知するものである。身体・感情センサは、運転者の瞼等の動き、あるいは、心拍数などを検知するものである。かかる構成により、車載装置10は、運転者の運転負荷を数値で算出可能となっている。例えば、運転操作が多くなっている状況では運転負荷が比較的高い数値となる。また例えば運転者の瞼の動きが鈍くなったり、心拍数が上がったりしている状況では運転負荷が比較的高い数値となる。
【0032】
一方、携帯装置20の機能は、携帯装置20にインストールされた携帯側ソフトウェア60によって実現される。この携帯側ソフトウェア60を機能ブロックで示すと、携帯情報送出部61、携帯操作送出部62、及び、携帯表示制御部63として表現される。また、携帯装置20は、携帯側ディスプレイ70を有している。携帯側ディスプレイ70は、タッチパネルが一体となった液晶ディスプレイ装置である。かかる構成により、表示に基づくタッチ操作が可能となっている。
【0033】
次に、車載側ソフトウェア30及び携帯側ソフトウェア60の取得について説明する。
図2は、情報表示システム1を構成する車載装置10及び携帯装置20が、ネットワークデータセンタ80とデータ通信可能に接続された様子を示す説明図である。
【0034】
ネットワークデータセンタ80は、インターネット上のサーバー装置として構成されており、車載装置10及び携帯装置20は、インターネットを介して必要情報を取得する。具体的には、上述した車載側ソフトウェア30及び携帯側ソフトウェア60がネットワークデータセンタ80からダウンロードされる。
【0035】
ここでネットワークデータセンタ80のソフトウェア送信処理を、図3のフローチャートに基づいて説明する。ソフトウェア送信処理は、所定時間間隔で繰り返し実行されるものとする。なお、ここでは、携帯装置20からネットワークデータセンタ80に対し携帯側ソフトウェア60の送信要求があったものとして説明を続ける。
【0036】
最初のS100では、送信要求があったか否かを判断する。この処理は、携帯装置20からの送信要求の有無を判断するものである。ここで送信要求があったと判断された場合(S100:YES)、S110へ移行する。一方、送信要求がなければ(S100:NO)、以降の処理を実行せず、ソフトウェア送信処理を終了する。
【0037】
S110では、認証処理を実行する。この処理は、送信要求を行ってきた携帯装置20が正規のものであるか否かを判断するものである。S120では、認証が完了したか否かを判断する。ここで認証が完了したと判断された場合(S120:YES)、S130へ以降する。一方、認証が完了しない場合(S120:NO)、すなわち携帯装置20が正規のものでない場合には、以降の処理を実行せず、ソフトウェア送信処理を終了する。
【0038】
S130では、接続機器の機種を判断する。この処理は、携帯装置20から送信されるリファラー情報などにより、携帯機器20の機種を判断するものである。
続くS140では、S130にて判断した機種に応じて携帯側ソフトウェア60を送信する。その後、ソフトウェア送信処理を終了する。
【0039】
なお、ここでは携帯装置20からネットワークデータセンタ80に対し携帯側ソフトウェア60の送信要求があった場合を説明したが、車載装置10からネットワークデータセンタ80に対し車載側ソフトウェア30の送信要求があった場合も同様である。
【0040】
このようなソフトウェア送信処理により、車載装置10及び携帯装置20の機能を実現する車載側ソフトウェア30及び携帯側ソフトウェア60が両装置10,20にインストールされる。
【0041】
次に、車載装置10で実行される機器情報送信処理を説明する。図4は、機器情報送信処理を示すフローチャートである。機器情報送信処理は、携帯側ディスプレイ70に車載機器40の情報を表示する携帯側ディスプレイモードとなっているときに繰り返し実行される処理である。
【0042】
最初のS200において、受信要求を行う。この処理は、車載機器40の情報である機器情報の受信を携帯装置20へ要求するものである。
続くS210では、機器情報を取得する。この処理は、車載機器40の情報を取得するものである。例えば、ナビゲーション装置、エアコン、オーディオ機器などに関する情報が取得される。ここで取得対象となる機器情報は、例えばユーザ操作などに基づいて判断される。
【0043】
次のS220では、機器情報を送信する。この処理は、S210にて取得した機器情報のうちA〜Cの車載側ディスプレイ51〜53で表示する機器情報以外の機器情報を携帯装置20へ送信するものである。
【0044】
なお、S210及びS220の処理が、機器情報送出部31の機能としての処理に相当する。
続くS230では、運転状況を取得する。上述したように、車載装置10には、運転状況が入力されるようになっている。
【0045】
次のS240では、S230にて取得した運転状況から、運転者の負荷を算出する。なお、本実施形態では、環境状況検出器に、車両の挙動を検知する車両運動センサや加速度センサの他、運転者の状況を検出する身体・感情センサが含まれていることは既に述べた。これらセンサからの信号を基に、運転者の負荷が数値として算出される。
【0046】
そして、S250では、運転者の負荷が一定以上か否かを判断する。ここで負荷が一定以上であると判断された場合(S250:YES)、S260にて制限情報を送信し、その後、S270へ移行する。制限情報は、表示を制限するための情報(例えば段階的な負荷レベルの情報など)であることが考えられる。また、S210にて取得した機器情報をS240にて算出した負荷に合わせて制限した機器情報を制限情報として送信してもよい。一方、負荷が一定以上でないと判断された場合(S250:NO)、S260の処理を実行せず、S270へ移行する。
【0047】
なお、S230〜S260の処理が、制限情報送出部32の機能としての処理に相当する。
後述するように、車載装置10から送信される機器情報や必要に応じて送信される制限情報に基づき、携帯装置20では携帯側ディスプレイ70を介した情報表示が行われる。そして、携帯装置20は、携帯側ディスプレイ70に表示される内容に基づくユーザ操作があると、当該ユーザ操作に基づく操作情報を車載装置19へ送信する。
【0048】
これに対し、S270では、操作情報が送信されたか否かを判断する。ここで操作情報が送信されたと判断された場合(S270:YES)、S280にて当該操作情報に基づく車載機器40の制御を行い、その後、機器情報送信処理を終了する。一方、操作情報が送信されていないと判断された場合(S270:NO)、S280の処理を実行せず、機器情報送信処理を終了する。
【0049】
次に、携帯装置20で実行される機器情報受信処理を説明する。図5は、機器情報受信処理を示すフローチャートである。機器情報受信処理は、車載機器40で実行される機器情報送信処理(図4参照)に対応するものである。
【0050】
最初のS300において、受信要求があったか否かを判断する。この処理は、車載装置10からの機器情報の受信要求があったか否かを判断するものであり、図4中のS200の処理に対応するものである。ここで受信要求があったと判断された場合(S300:YES)、S310へ移行する。一方、受信要求がないと判断された場合(S300:NO)、以降の処理を実行せず、機器情報受信処理を終了する。
【0051】
S310では、機器情報が送信されたか否かを判断する。この処理は、車載装置10から機器情報が送信されたか否かを判断するものである。図4中のS220にて機器情報が送信された場合に肯定判断される。ここで機器情報が送信されたと判断された場合(S310:YES)、S320へ移行する。一方、機器情報が送信されていない場合、S340へ移行する。
【0052】
S320では、機器情報を受信する。この処理は、図4中のS220にて送信された機器情報を受信するものである。続くS330では、機器情報に基づく表示を行う。この処理は、S320にて受信した機器情報に基づき、車載機器40の情報を携帯側ディスプレイ70へ表示するものである。
【0053】
S330から移行する、あるいは、S310にて否定判断された場合に移行するS340では、制限情報が送信されたか否かを判断する。この処理は、図4中のS260に対応するものである。ここで制限情報が送信されたと判断された場合(S340:YES)、S350にて表示・操作を制限し、その後、S360へ移行する。一方、制限情報が送信されていない場合(S340:NO)、S350の処理を実行せずに、S360へ移行する。
【0054】
S350における表示・操作の制限は、制限情報に基づいて行われるものである。例えば制限情報が表示や操作を制限するための負荷レベルなどの負荷情報であれば、当該負荷情報に基づき、携帯装置20側で表示及び当該表示に関連する操作を制限するという具合である。また例えば制限情報が車載装置10側で負荷レベルに合わせて再構築された機器情報であれば、当該機器情報を基に携帯装置20側で情報表示を行うという具合である。
【0055】
なお、S310〜S350の処理が、携帯表示制御部63の機能としての処理に相当する。
S360では、情報表示に基づく操作があったか否かを判断する。この処理は、携帯装置20の携帯側ディスプレイ70に表示される情報に基づく操作があったか否かを判断するものである。ここでいう操作は、携帯側ディスプレイ70と一体に構成されたタッチパネルを介した操作であることが考えられる。また、携帯装置20に設けられた押しボタン式などのスイッチを介した操作であることが考えられる。ここで操作があったと判断された場合(S360:YES)、370にて操作情報を送信し、その後、機器情報受信処理を終了する。操作情報が送信されると、図4中のS270で肯定判断されることになる。一方、操作がないと判断された場合(S360:NO)、S370の処理を実行せず、機器情報受信処理を終了する。
【0056】
なお、S360及びS370の処理が、携帯操作送出部62の機能としての処理に相当する。
ここで図4及び図5に示した機器情報送信処理及び機器情報受信処理に対する理解を容易にするため、図6に基づき具体例を紹介する。
【0057】
例えば車載装置10は、機器情報として、ナビゲーション装置の地図画面及びエアコンの操作画面を取得する(図4中のS210)。取得した情報の一部であるナビゲーション装置の地図画面は、例えばA車載側ディスプレイ51に表示するという具合である。そして、取得した情報の残部であるエアコンの設定画面を携帯装置20へ送信する(S220)。これに対し、携帯装置20では、エアコンの設定画面が送信された場合(図5中のS310:YES)当該設定画面を受信し(S320)、携帯側ディスプレイ70に表示する(S330)。これにより、図6(a)に示すように、A車載側ディスプレイ51に地図画面が表示されると共に、携帯側ディスプレイ70にエアコン操作画面が表示される。
【0058】
このとき、携帯装置20にて携帯側ディスプレイ70を介したエアコン操作画面での操作があれば(図5中のS360:YES)、エアコンの操作情報が送信される(S370)。これに対し、車載装置10では、操作情報が送信されたことを判断し(図4中のS270)、車載機器40(この場合はエアコン)を制御する(S280)。
【0059】
ここで特に、車載装置10では、運転状況を取得し(図4中のS230)運転者の負荷を算出して(S240)、運転者の負荷が一定以上になると(S250:YES)、制限情報を送信する(S260)。このとき、携帯装置20では、制限情報が送信されたか否かを判断し(図5中のS340)、表示・操作を制限する(S350)。エアコンの例で言えば、エアコン操作画面を非表示としたり、エアコン操作画面の一部のボタン操作が出来ない状態としたりする。
【0060】
なお、図4では、機器情報を送信することを前提に(図4中のS220)、運転者の負荷が一定以上になると(S250:YES)、制限情報を送信していた(S260)。これに対し、機器情報の送信に関係なく、運転者の負荷に基づいて制限情報を送信するようにしてもよい。例えば、図6(b)に示すように携帯側ディスプレイ70に携帯TV画面が表示されているような場合、車載装置10から制限情報が送信されることにより、携帯装置20では、携帯TV画面を非表示にするという具合である。
【0061】
次に、携帯装置20で実行される携帯情報送信処理を説明する。図7は、携帯情報送信処理を示すフローチャートである。携帯情報送信処理は、携帯装置20の情報を車載装置10のA〜Cの車載側ディスプレイ51〜53のうち少なくとも1つに表示するモードとなっているときに繰り返し実行される処理である。
【0062】
最初のS400では、送信要求があったか否かを判断する。この処理は、車載装置10から携帯情報の送信要求があったか否かを判断するものであり、送信要求があった場合に肯定判断される。ここで送信要求があったと判断された場合(S400:YES)、S410へ移行する。一方、送信要求がないと判断された場合(S400:NO)、S410及びS420の処理を実行せず、携帯情報送信処理を終了する。
【0063】
S410では、携帯情報を取得する。携帯情報は、例えば携帯TV画面、ニュース・天気予報などの情報であることが考えられる。また、携帯装置20の内部に保存された画像などの情報であってもよい。取得される携帯情報は、例えばユーザ操作などによって決定される。
【0064】
続くS420では、携帯情報を送信する。この処理は、S410にて取得した携帯情報を、車載装置10へ送信するものである。S420の処理終了後、携帯情報送信処理を終了する。
【0065】
なお、S410及びS420の処理が、携帯情報送出部61の機能としての処理に相当する。
次に、車載装置10で実行される携帯情報受信処理を説明する。図8は、携帯情報受信処理を示すフローチャートである。携帯情報受信処理は、携帯装置20で実行される携帯情報送信処理(図7参照)に対応するものである。
【0066】
最初のS500では、携帯情報の送信を要求する。この処理は、携帯装置20に対し携帯情報の送信を要求するものである。携帯装置20では、送信要求があると(図7中のS400:YES)、携帯情報を取得し(S410)、携帯情報を送信する(S420)。
【0067】
続くS510では、携帯情報の送信があったか否かを判断する。この処理は、図7中のS420に対応するものである。ここで携帯情報の送信があったと判断された場合(S510:YES)、S520へ移行する。一方、携帯情報の送信がないと判断された場合(S510:NO)、以降の処理を実行せず、携帯情報受信処理を終了する。
【0068】
S520では、携帯情報を受信する。続くS530では、携帯情報のデータフォーマットを解析する。この処理は、携帯情報に合わせた情報表示を行うためのものであり、例えば緊急性の高い情報であるか否かを解析したり、情報表示に必要な縦・横のピクセル数を取得したりするものである。
【0069】
続くS540では、S530でのデータフォーマットの解析結果に基づき、表示形態を決定する。本実施形態では、画面全体に携帯情報のみを表示する形態、画面の一部を用い機器情報と並べて表示する形態、及び、画面の一部を用い機器情報に重ねて表示する形態があるものとする。このような表示形態は、一例として、表示しようとする全体の情報量に合わせて決定されることが考えられる。
【0070】
次のS550では、S530でのデータフォーマットの解析結果に基づき、A〜Cの車載側ディスプレイ51〜53のうち情報表示に適したものを選択する。このとき、携帯情報が緊急性の高いものであれば、例えば運転者がより気付きやすい位置に設置されたものが選択されるという具合である。また例えば、携帯情報の表示に必要な縦・横のピクセル数に合わせ、当該携帯情報の表示に適したものが選択されるという具合である。
【0071】
続くS560では、携帯情報に基づく表示を行う。この処理は、S550にて選択した車載側ディスプレイ51〜53に、S540にて決定した表示態様で、携帯情報に基づく表示を行うものである。
【0072】
次のS570では、運転状況を取得する。この処理は、図4中のS230と同様の処理である。続くS580では、運転者の負荷を算出する。この処理は、図4中のS240と同様の処理である。
【0073】
そして、S590では、運転者の負荷が一定以上か否かを判断する。ここで負荷が一定以上であると判断された場合(S590:YES)、S600へ移行する。一方、負荷が一定以上でないと判断された場合(S590:NO)、以降の処理を実行せず、携帯情報受信処理を終了する。
【0074】
S600では、制限すべき情報か否かを判断する。携帯情報の中には種々の情報が含まれており、運転者が注視する可能性が高く運転負荷が高い場合に安全性などの観点から表示・操作を制限すべきものと、運転者が注視する可能性が低く運転負荷によらず表示・操作を許容しても問題ないものとが含まれる。具体的に前者は例えば受信メールなどであることが考えられ、後者は天気予報などであることが考えられる。ここで制限すべき情報であると判断された場合(S600:YES)、S610にて携帯情報に基づく表示・操作を制限し、その後、携帯情報受信処理を終了する。一方、制限すべき情報でないと判断された場合(S600:NO)、S610の処理を実行せずに、携帯情報受信処理を終了する。
【0075】
なお、S510〜S610の処理が、車両表示制御部33の機能としての処理に相当する。
ここで図7及び図8に示した携帯情報送信処理及び携帯情報受信処理に対する理解を容易にするため、図9に基づき具体例を紹介する。
【0076】
例えば携帯装置20は、携帯情報として、携帯TV画面及び携帯内部に保存された携帯画像を取得して車載装置10へ送信する(図7中のS410,S420)。これに対し、車載装置10は、携帯情報としての携帯TV画面及び携帯画像を受信し(図8中のS520)、各情報のデータフォーマットを解析する(S530)。そして、表示態様を決定し(S540)、車載側ディスプレイ51〜53の中から携帯情報を表示するためのディスプレイを選択して(S550)携帯情報に基づく表示を行う(S560)。
【0077】
例えば図9(a)に示すように、A車載側ディスプレイ51の画面全体に、携帯TV画面が表示されるという具合である。また例えば図9(b)に示すように、B車載側ディスプレイ52の左側半分に機器情報としてのエアコン操作画面が表示され、右側半分に携帯の内部画像が表示されるという具合である。ここで、例えばA車載側ディスプレイ51に機器情報としての地図画面が表示されているような場合、図9(c)に示すように、地図画面の一部に携帯TV画面を重ねて表示することも考えられる。
【0078】
ここで特に、車載装置10では、運転状況を取得し(図8中のS570)運転者の負荷を算出して(S580)、運転者の負荷が一定以上になると(S590:YES)、制限すべき情報か否かを判断して(S600)、制限すべき情報であれば(S600:YES)、携帯情報に基づく表示・操作を制限する(S610)。携帯TV画面の例で言えば、運転者の負荷が高い場合は、携帯TV画面を非表示として音声のみにすることが考えられる。
【0079】
次に、実施形態の情報表示システム1が発揮する効果について説明する。
本実施形態では、車載装置10が、車載機器40の情報である機器情報を取得する(図4中のS210)。そして、取得した機器情報を携帯装置20へ送信する(S220)。これに対し、携帯装置20では、機器情報が送信された場合(図5中のS310:YES)当該機器情報を受信し(S320)、携帯側ディスプレイ70に表示する(S330)。つまり、携帯装置20が携帯側ディスプレイ70を有していることを前提に、当該携帯側ディスプレイ70を介した機器情報の表示を可能としたのである。これにより、車載側ディスプレイを新たに購入することなく、車両における情報提示が実現される。
【0080】
しかも、本実施形態では、A〜Cの車載側ディスプレイ51〜53が搭載されており、車載装置10は、取得した機器情報のうち一部をA〜Cの車載側ディスプレイ51〜53に表示し、残部を携帯装置20へ送信する。これにより、機器情報が車載側ディスプレイ51〜53及び携帯側ディスプレイ70の両方で表示されるため、いずれか一方のディスプレイを利用する場合に比べ、ユーザの切り替え操作を削減することができる。また、もともと搭載された車載側ディスプレイ51〜53に携帯側ディスプレイ70が追加されることになるため、十分な情報量での情報提示を実現することができる。
【0081】
また、本実施形態では、携帯側ディスプレイ70における表示に基づく操作があったか否かが判断され(図5中のS360)、操作があった場合には(S360:YES)、操作情報が車載装置10へ送信される(S370)。これに対し、車載装置10では、送信された操作情報に基づいて車載機器40が制御される(図4中のS270,S280)。これにより、携帯装置20から車載機器40を操作可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0082】
さらにまた、本実施形態では、車載装置10において運転状況が取得され(図4中のS230)、運転者の負荷が算出されて(S240)、運転負荷が一定以上になった場合(S250:YES)、制限情報が送信される(S260)。これに対し、携帯装置20では、制限情報が送信された場合(図5中のS340)、制限情報に基づき表示・操作を制限する(S350)。これにより、運転状況に応じ表示や当該表示に基づく操作が制限されるため、安全性にも配慮した情報提示を行うことができる。
【0083】
また、本実施形態では、携帯情報20において携帯情報が取得され(図7中のS400:YES)、携帯情報が車載装置10へ送信される(S420)。これに対し、車載装置10では、携帯情報が受信され(図8中のS520)、A〜Cの車載側ディスプレイ51〜53のうち少なくとも1つのディスプレイで、携帯情報に基づく表示が行われる(S560)。これにより、携帯情報を車載側ディスプレイ51〜53に表示することもでき、車両における情報提示の充実が図られる。
【0084】
このとき、車載装置10では、運転状況が取得され(図8中のS570)、運転者の運転負荷が一定以上になると(S580,S590:YES)、携帯情報に基づく表示・操作が制限される(S610)。これにより、運転状況に応じて表示や当該表示に基づく操作が制限されるため、安全性にも配慮した情報提示を行うことができる。
【0085】
しかも、携帯情報が制限すべき情報か否かが判断され(図8中のS600)、制限すべき情報であると判断された場合に(S600:YES)、携帯情報に基づく表示・操作が制限される(S610)。これにより、運転状況に応じて表示や当該表示に基づく操作が制限されるとともに、携帯情報の種類によっても表示などが制限されるため、安全性に配慮した情報提示が可能となるという効果が際だつ。
【0086】
さらにまた、本実施形態では、車載側ディスプレイ51〜53に携帯情報に基づく表示を行うに際し、携帯情報のデータフォーマットを解析し(図8中のS530)、車載側ディスプレイ51〜53に表示される機器情報と共に、車載側ディスプレイ51〜53の一部に携帯情報を表示することが可能となっている(S540,図9(a),図9(b)参照)。これにより、車載側ディスプレイ51〜53における適切な携帯情報の表示が可能となり、画面の切り替えを行う必要が少なくなって車両における情報提示の充実が図られる。
【0087】
また、本実施形態では、車載側ディスプレイ51〜53に携帯情報に基づく表示を行うに際し、携帯情報のデータフォーマットを解析し(図8中のS530)、A〜Cの複数の車載側ディスプレイ51〜53のうち携帯情報の表示に適したディスプレイに携帯情報を表示する(S550,S560,図9(a)参照)。これにより、車載側ディスプレイ51〜53における適切な携帯情報の表示が可能となり、車載側ディスプレイ51〜53を有効に活用することができる。
【0088】
さらにまた、本実施形態では、車載装置10及び携帯装置20がともにネットワークデータセンタ80とデータ通信を行うことにより、車載側ソフトウェア30及び携帯側ソフトウェア60をネットワークデータセンタ80からダウンロードする(図2,図3参照)。これにより、車載側ソフトウェア30及び携帯側ソフトウェア60を容易にインストールすることが可能となる。
【0089】
なお、本実施形態における情報表示システム1が「情報表示システム」を構成し、車載装置10が「車載装置」を構成し、携帯装置20が「携帯装置」を構成し、車載機器40が「車載機器」を構成し、車載側ディスプレイ51〜53が「車載側ディスプレイ」を構成し、携帯側ディスプレイ70が「携帯側ディスプレイ」を構成する。
【0090】
また、機器情報送出部31が「機器情報送出手段」に相当し、制限情報送出部32が「制限情報送出手段」に相当し、車両表示制御部33が「車両表示制御手段」に相当し、携帯情報送出部61が「携帯情報送出手段」に相当し、携帯操作送出部62が「携帯操作送出手段」に相当し、携帯表示制御部63が「携帯表示制御手段」に相当する。
【0091】
以上、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施可能である。
(イ)上記実施形態では車載側ソフトウェア30及び携帯側ソフトウェア60がともにネットワークデータセンタ80からダウンロードされるものとしていたが、携帯側ソフトウェアについては、携帯装置20が車載装置10に接続されたときに、車載装置10からダウンロードされることとしてもよい。この場合のソフトウェア送信処理は、図3に示したものと同様となる。このようにすれば、携帯装置20に予め携帯側ソフトウェア60をインストールすることなく、車両内に持ち込み車載装置10と接続されることで携帯装置20が情報表示システム1を構成することになり便利である。
【0092】
(ロ)上記実施形態では、単に車載側ソフトウェア30及び携帯側ソフトウェア60と表記しているが、各ソフトウェア30,60は、例えば管理ウェア(マネージメントウェア)及びアプリケーションといった複数のソフトウェアで構成してもよい。
【符号の説明】
【0093】
1:情報表示システム、10:車載装置、20:携帯装置、30:車載側ソフトウェア、31:機器情報送出部、32:制限情報送出部、33:車両表示制御部、40:車載機器、51〜53:車載側ディスプレイ、60:携帯側ソフトウェア、61:携帯情報送出部、62:携帯操作送出部、63:携帯表示制御部、70:携帯側ディスプレイ、80:ネットワークデータセンタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車載機器を制御する車載装置と、携帯側ディスプレイを有する携帯装置と、を備え、前記車載装置と前記携帯装置との間でデータ通信可能に構成された情報表示システムであって、
前記車載装置は、前記車載機器の情報である機器情報を前記携帯装置へ送出する機器情報送出手段を有し、
一方、前記携帯装置は、前記機器情報送出手段にて送出される前記機器情報を前記携帯側ディスプレイに表示する携帯表示制御手段を有していること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示システムにおいて、
前記携帯装置は、前記携帯ディスプレイに表示される内容に基づくユーザ操作があると、当該ユーザ操作に基づく操作情報を前記車載装置へ送出する携帯操作送出手段をさらに有し、
前記車載装置は、前記携帯操作送出手段から送出される前記操作情報に基づき、前記車載機器を制御すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報表示システムにおいて、
前記車載装置は、さらに、運転状況に応じた制限情報を送出する制限情報送出手段を有し、
前記携帯装置の前記携帯表示制御手段は、前記制限情報送出手段にて送出される前記制限情報に基づき、前記携帯ディスプレイでの表示及び当該表示に基づく操作のうち少なくとも一方を制限すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報表示システムにおいて、
前記携帯装置は、当該携帯装置の情報である携帯情報を前記車載装置へ送出する携帯情報送出手段を有し、
前記車載装置は、前記携帯情報送出手段にて送出される前記携帯情報を、車両に搭載される車載側ディスプレイに表示する車両表示制御手段を有していること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報表示システムにおいて、
前記車両表示制御手段は、運転状況に応じ、前記車載側ディスプレイでの表示及び当該表示に基づく操作のうち少なくとも一方を制限すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報表示システムにおいて、
前記車両表示制御手段は、運転状況に応じ、前記携帯情報の種類に基づいて、前記車載側ディスプレイでの表示及び当該表示に基づく操作のうち少なくとも一方を制限すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項7】
請求項4〜6のいずれか一項に記載の情報表示システムにおいて、
前記車両表示制御手段は、前記機器情報と共に、前記車載側ディスプレイの一部に前記携帯情報を表示すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項8】
請求項4〜7のいずれか一項に記載の情報表示システムにおいて、
前記車両表示制御手段は、複数の車載側ディスプレイのうち前記携帯情報の表示に適した車載側ディスプレイに前記携帯情報を表示すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項9】
請求項4〜8のいずれか一項に記載の情報表示システムにおいて、
前記車両表示制御手段は、前記携帯情報のデータフォーマットに基づいて、前記車載側ディスプレイに前記携帯情報を表示すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項10】
請求項4〜9のいずれか一項に記載の情報表示システムにおいて、
前記車載装置は、前記機器情報送出手段にて前記機器情報の一部を前記携帯装置へ送出すると共に、前記車両表示制御手段にて前記機器情報の残部を前記車載側ディスプレイに表示すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報表示システムにおいて、
前記車載装置は、当該車載装置の有する各手段の機能を実現するためのソフトウェアを、ネットワークデータセンタを介して取得すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の情報表示システムにおいて、
前記携帯装置は、当該携帯装置の有する各手段の機能を実現するためのソフトウェアを、前記車載装置又はネットワークデータセンタを介して取得すること
を特徴とする情報表示システム。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の情報表示システムを構成する車載装置。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の情報表示システムを構成する携帯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−222403(P2012−222403A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82900(P2011−82900)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】