説明

情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラム、情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び情報検索システム。

【課題】検索結果として現在表示されている情報以外の情報についての検索結果を閲覧すべきか否かをユーザが容易に判断することを可能とする。
【解決手段】情報検索装置による検索の結果である検索結果を表示する情報表示装置であって、情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の情報を示す検索結果情報を表示する検索結果表示手段と、情報検索装置により検索された情報の検索結果としての表示の順番と、情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するグラフ表示手段と、検索結果表示手段により表示されている検索結果情報が示す情報の範囲である表示範囲を、グラフに対する表示位置によって示す範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報検索装置による情報の検索の結果である検索結果を表示する情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラム、情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び情報提供システムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末装置からの要求に応じて情報を検索する情報検索装置が知られている(例えば、特許文献1)。かかる情報検索装置は、例えば、検索された情報の一覧を検索結果として表示するWebページ(以下、「検索結果ページ」と称する)を端末装置に送信する。情報検索装置から送信された検索結果ページを端末装置が表示することにより、ユーザは、検索結果を閲覧することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−167130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の情報検索装置では、情報を検索したとき、現在一覧表示されている情報だけしか閲覧できず、表示されていない情報まで含めて閲覧することができない。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、検索結果として現在表示されている情報以外の情報についての検索結果の所定の提示数値の値をユーザが容易に閲覧することを可能とする情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラム、情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び情報検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報検索装置による検索の結果である検索結果を表示する情報表示装置であって、前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示する検索結果表示手段と、前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するグラフ表示手段と、前記検索結果表示手段により表示されている前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を、前記グラフに対する表示位置によって示す範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、検索された情報1件以上の検索結果が情報表示装置に表示される。また、検索された情報の検索結果としての表示の順番と、所定の提示数値との関係を示すグラフが表示される。更に、グラフには範囲指示情報が表示される。従って、グラフに対する範囲指示情報の表示位置から、現在検索結果が表示されている範囲がどの範囲であるかをユーザが容易に知ることができる。また、グラフと範囲指示情報によって、所定の提示数値の値が所望の範囲にある情報が、現在検索結果が表示されている範囲以外に存在するか否かをユーザが容易に知ることができる。よって、検索結果として現在表示されている情報以外の情報についての検索結果を閲覧すべきか否かをユーザが容易に判断することもできる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報表示装置において、前記グラフ表示手段は、前記検索結果全体についての前記表示の順番と前記提示数値の値との関係を示す前記グラフを表示することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、現在検索結果が表示されている範囲が、検索結果全体の中でどの範囲を占めるかをユーザが容易に知ることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報表示装置において、前記グラフ表示手段は、前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の前記順番が横軸に示され、前記情報に関する前記所定の提示数値の値が縦軸に示された前記グラフを表示することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報表示装置において、前記情報検索装置により検索された前記情報を、前記所定の提示数値に従った順番で並べる情報配列手段をさらに備え、前記検索結果表示手段は、前記情報検索装置により検索され、前記情報配列手段によって並べられた前記情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示することを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報表示装置において、前記表示範囲の変更操作を検出する変更操作検出手段を更に備え、前記変更操作が前記変更操作検出手段により検出された場合、前記検索結果表示手段は、前記表示範囲を変更し、前記範囲指示情報表示手段は、変更後の前記表示範囲に基づいて、前記範囲指示情報の表示位置又は形状の少なくとも何れか一方を変化させることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、ユーザが所望する範囲の検索結果を表示させることができる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報表示装置において、前記グラフにおける前記表示の順番の方向に移動操作が可能な操作部を表示する操作部表示手段を更に備え、前記操作部を移動させる操作が前記変更操作検出手段により検出された場合、前記検索結果表示手段は、前記操作部の移動距離に応じて前記表示範囲を移動させ、前記範囲指示情報表示手段は、移動後の前記表示範囲に基づいて、前記範囲指示情報の表示位置を移動させることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、ユーザが操作部を移動操作することで、ユーザが所望する範囲の検索結果を容易に表示させることができる。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の情報表示装置において、前記範囲指示情報は、前記表示範囲の先頭を示す先頭部と、前記表示範囲の末尾を示す末尾部と、を有し、前記範囲指示情報表示手段は、前記先頭部を、前記グラフに対して前記表示範囲の先頭に対応する位置に表示し、前記末尾部を、前記グラフに対して前記表示範囲の末尾に対応する位置に表示し、前記先頭部又は前記末尾部の何れか一方を移動させる操作が前記変更操作検出手段により検出された場合、前記検索結果表示手段は、前記変更操作検出手段により検出された前記先頭部及び末尾部の一方又は双方の移動に対応するように、前記表示範囲に含まれる前記情報の件数を変更することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、ユーザが先頭部又は末尾部を所望の位置に移動操作することで、検索結果の表示範囲を、容易にユーザの所望する範囲に合わせることができる。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報表示装置において、前記表示範囲に含まれる前記情報における前記提示数値の値の最小値と最大値とを表示する第1値表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、現在表示されている検索結果の範囲内における所定の提示数値の範囲を、ユーザが容易に知ることができる。
【0020】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報表示装置において、前記情報検索装置により検索された前記情報全件の範囲での前記提示数値の値の最大値、平均値、及び前記情報検索装置により検索された前記情報の件数の少なくとも何れか1つを表示する第2値表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、検索結果の全体像をユーザが容易に把握することができる。
【0022】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報表示装置において、複数の提示数値の中から表示対象とする前記提示数値を選択するための選択手段を更に備え、前記グラフ表示手段は、前記選択手段を用いて選択された前記提示数値についての前記グラフを表示することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、ユーザが所望する提示数値についてのグラフを表示させることができる。
【0024】
請求項11に記載の発明は、情報検索装置による検索の結果である検索結果を表示する情報表示方法であって、前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示する検索結果表示工程と、前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するグラフ表示工程と、表示されている前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を、前記グラフに対する表示位置によって指し示す範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示工程と、を有することを特徴とする。
【0025】
請求項12に記載の発明は、情報検索装置による検索の結果である検索結果を表示する情報表示装置に含まれるコンピュータを、前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示する検索結果表示手段、前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するグラフ表示手段、及び、前記検索結果表示手段により表示されている前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を、前記グラフに対する表示位置によって指し示す範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示手段、として機能させることを特徴とする。
【0026】
請求項13に記載の発明は、端末装置からの要求に応じて、情報検索装置による検索の結果であり前記端末装置に表示させる検索結果を、ネットワークを介して前記端末装置に送信する情報提供装置であって、前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信手段と、前記情報検索装置により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信手段と、前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、端末装置が、情報提供装置から受信した検索結果情報に基づいて、検索された情報1件以上の検索結果を表示する。また、端末装置が、情報提供装置から受信したグラフ表示情報に基づいて、検索された情報の検索結果としての表示の順番と、所定の提示数値との関係を示すグラフを表示する。更に、端末装置が、情報提供装置から受信した範囲指示表示情報に基づいて、前記グラフに対して検索結果の表示範囲を指し示す位置に範囲指示情報を表示する。ユーザは、グラフに対する範囲指示情報の表示位置から、現在検索結果が表示されている範囲がどの範囲であるかをユーザが容易に知ることができる。また、グラフと範囲指示情報によって、所定の提示数値の値が所望の範囲にある情報が、現在検索結果が表示されている範囲以外に存在するか否かをユーザが容易に知ることができる。よって、検索結果として現在表示されている情報以外の情報についての検索結果を閲覧すべきか否かをユーザが容易に判断することもできる。
【0028】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の情報提供装置において、前記グラフ表示情報送信手段は、前記検索結果全体についての前記表示の順番と前記提示数値の値との関係を示す前記グラフを表示するための前記グラフ表示情報を送信することを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、検索された全件の情報についてのグラフが表示されるので、現在検索結果が表示されている範囲が、検索結果全体の中でどの範囲を占めるかをユーザが容易に知ることができる。
【0030】
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載の情報提供装置において、前記グラフ表示情報送信手段は、前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の前記順番が横軸に示され、前記情報に関する前記所定の提示数値の値が縦軸に示された前記グラフを表示することを特徴とする。
【0031】
請求項16に記載の発明は、請求項13乃至15の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記情報検索装置により検索された前記情報を、前記所定の提示数値に従った順番で並べる情報配列手段をさらに備え、前記検索結果情報送信手段は、前記情報検索装置により検索され、前記情報配列手段によって並べられた前記情報のうち、1件以上の前記情報を示す前記検索結果情報を、表前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0032】
請求項17に記載の発明は、請求項13乃至請求項16の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記提示数値の値を前記情報毎に対応させて記憶する記憶手段と、前記グラフ表示情報として、前記情報検索装置により検索された前記情報に対応する前記提示数値の値に基づいて、前記グラフを表す画像データを生成する画像データ生成手段と、を更に備え、前記グラフ表示情報送信手段は、前記画像データ生成手段により生成された前記画像データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0033】
この発明によれば、端末装置が、情報提供装置から受信した画像データに基づいてグラフを表示することができるので、端末装置のグラフ表示の処理負担を軽減することができる。
【0034】
請求項18に記載の発明は、請求項13乃至17の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記検索結果情報送信手段は、前記検索結果情報、前記グラフ、及び前記範囲指示情報を表示するWebページの表示内容を規定するページデータを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0035】
この発明によれば、端末装置が、ページデータの規定に従ってWebページの表示処理を行うことにより、検索結果、グラフ、及び範囲指示情報を表示することができる。
【0036】
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の情報提供装置において、前記検索結果情報送信手段は、グラフィカルユーザーインターフェースにより前記表示範囲を変更操作するための操作部を表示させる前記ページデータを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0037】
この発明によれば、ユーザが端末装置を操作することによって、ユーザが所望する範囲の検索結果を表示させることができる。
【0038】
請求項20に記載の発明は、請求項13乃至19の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記グラフ情報送信手段は、前記グラフを表示する前記提示数値を、前記表示の順番を決める基準となる項目に一致させて前記グラフ表示情報を送信することを特徴とする。
【0039】
この発明によれば、単調増加又は単調減少のグラフが表示されるので、所定の提示数値の値が所望の範囲にある情報が検索結果の中でどの範囲に存在するかをユーザが容易に知ることができる。
【0040】
請求項21に記載の発明は、請求項13乃至20の何れか1項に記載の情報提供装置において、前記範囲指示表示情報は、前記表示範囲を示す情報を含むことを特徴とする。
【0041】
請求項22に記載の発明は、端末装置からの要求に応じて、情報検索装置による検索の結果であり前記端末装置に表示させる検索結果を、ネットワークを介して前記端末装置に送信する情報提供方法であって、前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信工程と、前記情報検索装置により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信工程と、前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信工程と、を有することを特徴とする。
【0042】
請求項23に記載の発明は、端末装置からの要求に応じて、情報検索装置による検索の結果であり前記端末装置に表示させる検索結果を、ネットワークを介して前記端末装置に送信する情報提供装置に含まれるコンピュータを、前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信手段、前記情報検索装置により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信手段、及び、前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信手段、として機能させることを特徴とする。
【0043】
請求項24に記載の発明は、端末装置と、前記端末装置からの要求に応じて情報を検索し、検索結果をネットワークを介して前記端末装置に送信する情報検索装置と、を備える情報検索システムであって、前記情報検索装置は、前記端末装置から送信された検索条件を受信する検索結果受信手段と、前記検索条件を満たす前記情報を検索する検索手段と、前記検索手段により検索された前記情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信手段と、前記検索手段により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信手段と、前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信手段と、を備え、前記端末装置は、前記検索条件を前記情報検索装置に送信する検索条件送信手段と、前記情報検索装置から送信された前記検索結果情報、グラフ表示情報、及び前記範囲指示表示情報を受信する情報受信手段と、前記検索結果情報を表示する検索結果表示手段と、前記グラフ表示情報に基づいて、前記グラフを表示するグラフ表示手段と、前記範囲指示表示情報に基づいて、前記グラフに対して前記表示範囲を示す位置に前記範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0044】
この発明によれば、端末装置が、情報提供装置から受信した検索結果情報に基づいて、検索された情報1件以上の検索結果を表示する。また、端末装置が、情報提供装置から受信したグラフ表示情報に基づいて、検索された情報の検索結果としての表示の優先順位と、所定の提示数値との関係を示すグラフを表示する。更に、端末装置が、情報提供装置から受信した範囲指示表示情報に基づいて、前記グラフに対して検索結果の表示範囲を指し示す位置に範囲指示情報を表示する。ユーザは、グラフに対する範囲指示情報の表示位置から、現在検索結果が表示されている範囲がどの範囲であるかをユーザが容易に知ることができる。また、グラフと範囲指示情報によって、所定の提示数値の値が所望の範囲にある情報が、現在検索結果が表示されている範囲以外に存在するか否かをユーザが容易に知ることができる。よって、検索結果として現在表示されている情報以外の情報についての検索結果を閲覧すべきか否かをユーザが容易に判断することもできる。
【0045】
請求項25に記載の発明は、請求項24に記載の情報検索システムであって、前記情報検索装置は、前記提示数値の値を前記情報毎に対応させて記憶する記憶手段を更に備え、前記グラフ表示情報送信手段は、前記情報検索手段により検索された前記情報に対応する前記提示数値の値を含む前記グラフ表示情報を送信し、前記グラフ表示手段は、前記グラフ表示情報に含まれる前記提示数値の値に基づいて、前記グラフを表示することを特徴とする。
【0046】
この発明によれば、端末装置が、情報提供装置から受信した所定の提示数値の値に基づいてグラフを表示するので、情報提供装置の処理負担を軽減することができる。
【0047】
請求項26に記載の発明は、請求項24に記載の情報検索システムであって、前記情報検索装置は、前記提示数値の値を前記情報毎に対応させて記憶する記憶手段と、前記グラフ表示情報として、前記情報検索手段により検索された前記情報に対応する前記提示数値の値に基づいて、前記グラフを表す画像データを生成する画像データ生成手段と、を更に備え、前記グラフ表示手段は、前記画像データに基づいて、前記グラフの画像を表示することを特徴とする。
【0048】
この発明によれば、端末装置が、情報提供装置から受信した画像データに基づいてグラフを表示することができるので、端末装置のグラフ表示の処理負担を軽減することができる。
【発明の効果】
【0049】
本発明によれば、グラフに対する範囲指示情報の表示位置から、現在検索結果が表示されている範囲がどの範囲であるかをユーザが容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】一実施形態に係るショッピングシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】一実施形態に係るショッピングサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】一実施形態に係るユーザ端末2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図4】ユーザ端末2による検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図5】ユーザ端末2による検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図6】ユーザ端末2による検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図7】ユーザ端末2による検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図8】一実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部40の処理例を示すフローチャートである。
【図9】一実施形態に係るショッピングサーバ1のシステム制御部20の処理例を示すフローチャートである。
【図10】検索ページの1ページ内に、2つのグラフ311を表示させた場合の表示項目情報表示領域300の表示例である。
【図11】(a)乃至(c)は、表示範囲を指し示す範囲指示情報の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、ネットワーク上での電子的な情報のやりとりによって商品の売買が行われるショッピングシステムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0052】
[1.ショッピングシステムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係るショッピングシステムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0053】
図1は、本実施形態に係るショッピングシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0054】
図1に示すように、ショッピングシステムSは、情報提供装置及び情報検索装置の一例としてのショッピングサーバ1と、情報表示装置及び端末装置の一例としての複数のユーザ端末2と、を含んで構成されている。そして、ショッピングサーバ1と各ユーザ端末2とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0055】
このような構成のショッピングシステムSにおいて、ショッピングサーバ1は、ユーザ端末2からのリクエストに応じて、ショッピングサイトを構成するWebページをユーザ端末2に送信するWebサーバである。そして、ショッピングサーバ1は、Webページを閲覧したユーザのユーザ端末2からのリクエストに基づいて、商品の検索、購入等の処理を行う。
【0056】
ユーザ端末2は、ショッピングサイトで商品を購入するユーザに使用される端末装置である。ユーザ端末2としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等が用いられる。
【0057】
[2.ショッピングサーバの構成]
次に、ショッピングサーバ1の構成について、図2を用いて説明する。
【0058】
図2は、本実施形態に係るショッピングサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0059】
図2に示すように、ショッピングサーバ1は、操作部11と、表示部12と、通信部13と、ドライブ部14と、記憶部15と、入出力インターフェース部16と、システム制御部20と、を備えている。そして、システム制御部20と入出力インターフェース部16とは、システムバス21を介して接続されている。
【0060】
操作部11は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、オペレータ等からの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部20に出力するようになっている。表示部12は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。通信部13は、ネットワークNW等に接続して、ユーザ端末2等との通信状態を制御するようになっている。ドライブ部14は、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクDKからデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録するようになっている。記憶部15は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、各種プログラム及びデータ等を記憶するようになっている。入出力インターフェース部16は、操作部11〜記憶部15とシステム制御部20との間のインターフェース処理を行うようになっている。システム制御部20は、CPU(Central Processing Unit)17、ROM(Read Only Memory)18、RAM19等により構成されている。
【0061】
記憶部15は、本発明における記憶手段の一例を構成する。この記憶部15には、会員DB(データベース)101、店舗DB102、商品DB103、会員利用DB104等の各種データベースが構築されている。会員DB101には、ショッピングサイトに会員として登録されているユーザに関する情報(例えば、会員の識別情報としての会員ID、パスワード、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等)がユーザ毎に対応付けて登録されている。また、店舗DB102には、ショッピングサイトにおいて商品を販売する店舗に関する情報(例えば、店舗の識別情報としての店舗ID、パスワード、店舗の名称、住所、電話番号、メールアドレス、店舗の案内情報、ユーザからの評価値等)が店舗毎に対応付けて登録されている。また、商品DB103には、ショッピングサイトにおいて販売されている商品に関する情報(例えば、商品を販売する店舗の店舗ID、商品の識別情報としての商品ID、商品名、価格、商品の説明情報、商品に関する画像、販売開始日時、商品の感想等、感想の件数)が、店舗毎及び商品毎に対応付けて登録されている。また、会員利用ID104には、ショッピングサイトの利用に関するユーザの情報(例えば、会員ID、購入履歴、閲覧履歴、お気に入りの商品の情報等)がユーザ毎に登録されている。なお、店舗DB102及び商品DB103に登録されいている情報は、本発明において検索される情報の一例である。
【0062】
また、記憶部15には、ショッピングサイトのWebページを構成する各種HTML(Hyper Text Markup Language)文書、画像データ、音声データ、テキストデータ等が記憶されている。
【0063】
更に、記憶部15には、所定のオペレーティングシステムが記憶されている。また、記憶部15には、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルを用いて、ユーザ端末2等から送信されたリクエストに応じて、当該記憶部15に記憶されている各種のデータに基づきWebページをユーザ端末2等に送信するためのWWW(World Wide Web)サーバプログラムが記憶されている。また更に、ショッピングサーバ1には、ショッピングサイトにおける商品の検索、購入等に関する処理を行うショッピング処理プログラム等が記憶されている。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、CD−ROM等のディスクDKに記録されてドライブ部14を介して読み込まれるようにしても良い。
【0064】
システム制御部20は、CPU17が、ROM18や記憶部15に記憶された各種プログラムを読み出し実行することによりショッピングサーバ1の各部を制御する。また、システム制御部20は、本発明における検索結果情報送信手段、グラフ表示情報送信手段、範囲指示表示情報送信手段、画像データ生成手段、検索結果受信手段、及び検索手段として機能するようになっている。
【0065】
なお、ショッピングサーバ1を、例えば、各種データベースを管理するサーバ、商品の検索処理を行う検索処理サーバ、各種情報を提供するWWWサーバ等の複数のサーバ装置により構成しても良い。
【0066】
[3.ユーザ端末の構成]
次に、ユーザ端末2の構成について、図3を用いて説明する。
【0067】
図3は、本実施形態に係るユーザ端末2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0068】
図3に示すように、ユーザ端末2は、操作部31と、表示部32と、通信部33と、ドライブ部34と、記憶部35と、入出力インターフェース部36と、システム制御部40と、を備えている。そして、システム制御部40と入出力インターフェース部36とは、システムバス41を介して接続されている。
【0069】
操作部31は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部40に出力するようになっている。操作部31は、本発明における選択手段の一例を構成する。表示部32は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。通信部33は、ネットワークNW等に接続して、ショッピングサーバ1等との通信状態を制御するようになっている。ドライブ部34は、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード等のディスクDKからデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録するようになっている。記憶部35は、例えば、ハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等により構成されており、各種プログラム及びデータ等を記憶するようになっている。入出力インターフェース部36は、操作部31〜記憶部35とシステム制御部40との間のインターフェース処理を行うようになっている。システム制御部40は、CPU(Central Processing Unit)37、ROM(Read Only Memory)38、RAM39等により構成されている。
【0070】
記憶部35には、所定のオペレーティングシステム、ウェブブラウザプログラム等が記憶されている。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、CD−ROM等のディスクDKに記録されてドライブ部34を介して読み込まれるようにしても良い。
【0071】
システム制御部40は、CPU37が、ROM38や記憶部35に記憶された各種プログラムを読み出し実行することによりユーザ端末2の各部を制御する。また、システム制御部40は、本発明における検索結果表示手段、グラフ表示手段、範囲指示情報表示手段、変更操作検出手段、操作部表示手段、第1値表示手段、第2値表示手段、検索条件送信手段、情報受信手段、及び検索結果表示手段として機能するようになっている。
【0072】
[4.検索結果の表示]
次に、ショッピングシステムSにおいて、商品が検索された場合における検索結果の表示態様について、図4乃至図7を用いて説明する。
【0073】
ショッピングサーバ1は、商品を検索すると、検索結果として、ユーザにより入力された検索条件を満たす商品(以下、「該当商品」という)の一覧を示すWebページをユーザ端末2に送信する。このWebページを、「検索結果ページ」という。図4は、ユーザ端末2による検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【0074】
図4に示すように、検索結果ページ上には、該当商品一覧201(検索結果情報の一例)、ソート条件リンク群202、他検索結果リンク群203、及び表示項目情報表示領域300等が表示される。
【0075】
該当商品一覧201は、検索条件を満たす商品の一覧が表示されている。具体的に、該当商品一覧201は、1件情報210を複数含む。1件情報210は、該当商品1件分の情報を示す。1件情報210は、商品の画像、商品リンク211、感想リンク212、商品の価格、及び店舗リンク213を含む。商品リンク211は、当該リンクに対応する商品の名称を表示するリンク(ハイパーリンク)である。感想リンク212は、当該リンクに対応する商品を購入したユーザにより登録された商品の感想の件数を表示するリンクである。店舗リンク213は、当該リンクに対応する商品を販売する店舗の名称を表示するリンクである。
【0076】
該当商品一覧201に一覧表示される該当商品の件数を、「表示件数」という。この表示件数の初期値は、ショッピングシステムSにおいて予め定められている。また、この表示件数の初期値は、ユーザ設定により変更することも可能である。
【0077】
商品リンク211がユーザにより選択されると、当該リンクに対応する商品の詳細な情報を表示するWebページに遷移する。感想リンク212がユーザにより選択されると、当該リンクに対応する商品の感想を表示するWebページに遷移する。店舗リンク213がユーザにより選択されると、当該リンクに対応する商品を販売する店舗の詳細な情報を表示するWebページに遷移する。
【0078】
ソート条件リンク群202は、ソート条件をユーザが選択するためのリンクを複数含む。ソート条件とは、検索条件を満たす商品を検索結果に表示させる優先順位(順番)をソートする条件を示す。ソート条件としては、例えば、商品の価格が安い順、商品の価格が高い順、新着順、感想の件数が多い順、販売する店舗の評価が高い順がある。ソート条件リンク群202の中の何れかのリンクがユーザにより選択されると、選択されたリンクに対応するソート条件で、該当商品の表示の優先順位がソートされる。そして、ソートされた優先順位に従って、該当商品一覧201に表示される該当商品の一覧が並べ換えられる。なお、検索が実行された後の最初に表示される検索結果ページの該当商品一覧201には、例えば、検索条件の入力時に指定されたソート条件に対応する優先順位に従って、1件目の該当商品から順に1件情報210が表示される。
【0079】
他検索結果リンク群203は、検索条件を満たす商品のうち、現在の該当商品一覧201に一覧として表示されている商品とは異なる商品の一覧を表示する検索結果ページに遷移するためのリンクを複数含む。例えば、ページ番号を表示するリンクがユーザにより選択されると、当該リンクに対応するページ番号の検索結果ページに遷移する。また、「前へ」と表示されたリンクが選択されると、現在表示されている検索結果ページの前の検索結果ページに遷移する。例えば、現在421件目から450件目までの該当商品の一覧が表示されている場合に、「前へ」と表示されたリンクが選択されると、391件目から420件目までの該当商品の一覧が表示される。また、「次へ」と表示されたリンクが選択されると、現在表示されている検索結果ページの次の検索結果ページに遷移する。例えば、現在421件目から450件目までの該当商品の一覧が表示されている場合に、「次へ」と表示されたリンクが選択されると、391件目から420件目までの該当商品の一覧が表示される。
【0080】
表示項目情報表示領域300は、検索された商品に関する所定の提示数値の情報が表示される領域である。この項目を、「表示項目」という。表示項目としては、例えば、検索された商品に関する所定の提示数値である価格、販売開始日、感想の件数、販売する店舗の評価値などがある。表示項目情報表示領域300に表示される情報は、基本的には、現在のソート条件において優先順を決める基準項目と一致する。例えば、ソート条件が、価格が安い順又は価格が高い順である場合、表示項目は価格である。また、ソート条件が、新着順である場合、表示項目は販売開始日である。また、ソート条件が、感想の件数が多い順である場合、表示項目は感想の件数である。また、ソート条件が、販売する店舗の評価が高い順である場合、販売する店舗の評価である。すなわち、ソート条件とは、所定の提示数値である評価基準に従った順番(例えば、価格の高い順)をいう。
【0081】
表示項目情報表示領域300には、グラフ領域310、スライドバー330、表示範囲最小値341、表示範囲最大値342、最大値343、平均値344、総検索数345、表示項目選択メニュー350等が表示される。
【0082】
グラフ領域310は、矩形の領域であり、この領域内にグラフ311が表示される。グラフ311は、検索された商品の検索結果としての表示の優先順位と、表示項目の値との関係を示す折れ線グラフである。具体的には、グラフ領域310の横軸(紙面左右方向)が優先順位、すなわち検索された商品の表示の順番を示し、縦軸(紙面上下方向)が表示項目の値、すなわち検索された商品に関する所定の提示数値の値(例えば価格)を示す。グラフ311は、その左端の縦方向における位置が、優先順位が最も高い該当商品、すなわち、1件目の該当商品の表示項目の値を示す。そして、グラフ311は、右に遷移するに従って、優先順位が低い該当商品の表示項目の値を示し、その右端の縦方向における位置が、優先順位が最も低い該当商品の表示項目の値を示す。また、グラフ311は、検索された商品全範囲である検索結果全体について、優先順位に対応する表示項目の値の変化を示す。
【0083】
また、グラフ領域310内には、平均値線312が表示される。平均値線312は、検索された商品の表示項目の平均値を示す横の直線である。平均値線312がグラフ311に対応して表示されることで、どのあたりが平均値であるかが視覚的に分かるようになっている。
【0084】
更に、グラフ領域310内には、表示範囲ボックス320(範囲指指示情報の一例)が表示される。表示範囲ボックス320は、該当商品一覧201に一覧表示されている該当商品の範囲が、全件の該当商品の中でどの範囲であるかを示す矩形である。表示範囲ボックス320は、4つの辺で構成され、これらの辺のうち、表示範囲の一端を決定する左側の縦の辺が左境界線321(先頭部の一例)であり、表示範囲の他端を決定する右側の縦の辺が右境界線322(末尾部の一例)である。左境界線321は、該当商品一覧201に一覧表示されている先頭の商品(表示の順番が最も小さい商品)の優先順位に対応する位置に表示される。また、右境界線322は、該当商品一覧201に一覧表示されている最後の商品(表示の順番が最も大きいもの)の優先順位に対応する位置に表示される。表示範囲ボックス320がグラフ311上に表示されることで、検索結果全体のうち、どの範囲の検索結果が現在表示されているかが視覚的に分かるようになっている。また、左境界線321及び右境界線322は、ユーザによるドラッグ操作によりそれぞれ独立して左右に移動させることができる。ここでいう左方向とは、グラフ領域310の横軸に沿った方向であって、横軸が示す順番を小さくする方向をいう。一方、ここでいう右方向とは、グラフ領域310の横軸に沿った方向であって、横軸が示す順番を大きくする方向をいう。これにより、該当商品一覧201に一覧表示される該当商品の範囲を変更することができる。
【0085】
スライドバー330は、例えば、グラフ領域310よりも下に表示される。スライドバー330は、つまみ331(操作部の一例)を含む。つまみ331は、横方向において、表示範囲ボックス320の表示位置と同じ位置に表示される。つまみ331は、ユーザによるドラッグ操作によりグラフ領域310の横軸方向と平行な方向に沿って左右に移動させることができる。そして、つまり331の移動に連動して、表示範囲ボックス320がグラフ領域310の横軸方向(検索結果が表示されている順番を表す方向)と平行な方向に沿って左右に移動する。これにより、該当商品一覧201に一覧表示される該当商品の範囲を変更することができる。
【0086】
最大値343は、検索された全件の商品の値のうち、表示項目の値が最も大きい商品の表示項目の値を数字で示す。また、平均値344は、検索された商品の表示項目の平均値を数字で示す。また、総検索数345は、検索された商品の件数を数字で示す。また、表示範囲最小値341は、該当商品一覧201に一覧表示されている該当商品のうち、表示項目の値が最も小さい商品の表示項目の値を数字で示す。また、表示範囲最大値342は、該当商品一覧201に一覧表示されている該当商品のうち、表示項目の値が最も大きい商品の表示項目の値を数字で示す。
【0087】
表示項目変更メニュー350は、表示項目情報表示領域300に情報を表示させる表示項目を選択するためのプルダウンメニューである。
【0088】
表示項目情報表示領域300に表示される情報のうち、グラフ領域310、グラフ311及び平均値線312の表示イメージは、ショッピングサーバ1によりグラフ表示用の画像データであるグラフ画像データ(グラフ表示情報の一例)として生成される。ユーザ端末2は、HTML文書に基づいて検索ページを表示する際に、このHTML文書のIMGタグの記述に基づいて、ショッピングサーバからグラフ表示用の画像データを受信する。そして、ユーザ端末2は、検索結果ページ上にグラフ表示用の画像データを表示するとともに、表示範囲ボックス320及びスライドバー330を表示する。表示範囲ボックス320及びスライドバー330のつまみ331の表示には、例えば、Ajax(Asynchronous JavaScript(登録商標) + XML)等が用いられる。HTML文書に記述されたスクリプトが実行されることにより、該当商品一覧201に一覧表示されている該当商品の範囲に対応した位置に、表示範囲ボックス320及びスライドバー330が表示され、また、表示範囲ボックス320の横幅が調整される。
【0089】
次に、表示項目情報表示領域300に対するユーザ操作の例を説明する。
【0090】
図4においては、ソート条件として、価格が安い順が選択されている。検索された商品の件数は1000件である。そして、該当商品一覧201には、421件目から450件目まで(すなわち、価格が421番目に安い商品から450番目に安い商品まで)の30件分の該当商品の1件情報210が表示されている。一方、表示項目は、価格となっている。従って、グラフ311は、検索結果の表示の優先順位と価格との関係を示す。つまり、グラフ領域310の横軸は検索結果の表示の優先順位(順番)を、縦軸は表示項目である価格を表す。ソート条件の基準項目と表示項目とが一致し(すなわち、検索結果は提示数値(価格)に従った順番で並べられている)、且つ、ソート条件が昇順となっているので、グラフ311は、右肩上がりのグラフ(表示の順番が大きくなるにしたがって、表示項目の値(価格)も大きくなる単調増加のグラフ)となっている。また、グラフ311の左端は、1件目に対応し、グラフ311の右側は、1000件目に対応する。表示範囲ボックス320の左境界線321は、グラフ311上において421件目に対応する位置に表示される。また、表示範囲ボックス320の右境界線322は、グラフ311上において450件目に対応する位置に表示される。また、表示範囲最小値341は、4700円を示し、表示範囲最大値342は、5190円を示している。ソート条件の基準項目と表示項目とが一致し、且つ、ソート条件が昇順となっているので、4700円は、421件目の該当商品の価格であり、5190円は、450件目の該当商品の価格である。
【0091】
ここで例えば、ユーザが、右境界線322を右方向(すなわち、グラフ領域310の横軸方向に沿って、表示の順番が大きくなる方向)に移動させる操作をしたとする。すると、右境界線322が右に移動し、表示範囲ボックス320の横幅が長くなる。そして、図5に示すように、右境界線322が480件目に対応する位置まで移動したときに、ユーザ操作が終了すると、該当商品一覧201には、421件目から480件目までの60件分の該当商品の1件情報210が表示される。また、表示範囲最大値342の表示は、5800円に変化する。5800円は、480件目の該当商品の価格である。
【0092】
また、図4に示す検索結果ページが画面に表示されているとき、ユーザが、つまみ331を右方向(すなわち、グラフ領域310の横軸方向に沿って、表示の順番が大きくなる方向)に移動させる操作をしたとする。すると、表示範囲ボックス320が右に移動する。そして、図6に示すように、左境界線321が601件目に対応する位置まで表示範囲ボックス320移動したときに、ユーザ操作が終了すると、該当商品一覧201には、601件目から630件目までの30件分の該当商品の1件情報210が表示される。また、表示範囲最小値341の表示は、6600円に変化する。6600円は、601件目の該当商品の価格である。また、表示範囲最大値342の表示は、7500円に変化する。7500円は、630件目の該当商品の価格である。
【0093】
また、図4に示す検索結果ページが画面に表示されているとき、ユーザが、表示項目変更メニュー350を操作して、表示項目を、販売する店舗の評価に変更したとする。すると、図7に示すように、グラフ311は、検索結果の表示の優先順位(表示の順番)と販売する店舗の評価との関係を示すグラフに変化する。つまり、グラフ領域310は検索結果の表示の優先順位(順番)を、縦軸は表示項目である販売する店舗の評価を表す。この場合、ソート条件の基準項目は価格であり、表示項目は販売する店舗の評価である。したがって、ソート条件の基準項目と表示項目とが一致しないので、グラフ311は、基本的には、右肩上がりにも右肩下がりにもならず、増加と減少とが混在する。また、表示範囲最小値341、表示範囲最大値342、最大値343、及び平均値344の表示が、それぞれ評価値の表示に変化する。
【0094】
次に、表示項目情報表示領域300の利用例について説明する。ユーザは、所定の価格帯のデジタルカメラを探すものとする。この場合、検索条件を「デジタルカメラ」とし、ソート条件を価格の安い順とする。この条件で検索が実行されると、該当商品一覧201には、価格が安い順で、例えば、1件目から30件目までの該当商品の1件情報210が表示される。また、グラフ311は、索結果の表示の優先順位と価格との関係を示す右肩上がりの単調増加のグラフとなる。表示範囲ボックス320は、グラフ311上に置いて、1件目から30件目までの位置に対応して表示される。
【0095】
グラフ311と表示範囲ボックス320とから、ユーザは、検索結果全体のうちどのあたりの価格帯の検索結果が表示されているかを知ることができる。また、表示範囲最小値341及び表示範囲最大値342の表示から、ユーザは、検索結果が表示されている価格帯を明確に知ることができる。また、最大値343、平均値344、及び総検索数345の表示から、ユーザは、検索結果の全体像を把握することができる。
【0096】
また、グラフ311と表示範囲ボックス320とから、ユーザは、検索結果全体のうち、どのあたりの範囲が所望する価格帯であるかを知ることができる。そこで、ユーザは、他検索結果リンク群203の何れかのリンクを選択して、所望の価格帯の検索結果を表示させることができる。また、ユーザは、スライドバー330のつまみ331を移動させることにより、所望の価格帯の検索結果を表示させることもできる。基本的には、つまみ331を移動させることの方が、他検索結果リンク群203のリンクを選択することの方よりも、所望の価格帯の検索結果を表示させるまでの操作回数が少なくて済む。更に、ユーザは、表示範囲ボックス320の左境界線321又は右境界線322を移動させることにより、検索結果を表示させる価格帯を、所望の価格帯に合わせることもできる。
【0097】
ここで、従来の情報表示装置では、検索結果1ページあたりの表示件数は、システム上予め設定されている場合や、あるいはユーザにより設定されている場合が多い。そのため、検索された情報の総件数が検索結果1ページあたりの表示件数より多い場合、検索結果1ページ中に一覧表示される情報は、検索された全件の情報のうちの一部となってしまう。この場合、ユーザが現在表示されている情報以外の情報の一覧を閲覧したいときには、例えば、「次へ」と表示されたリンクを選択操作しなければならない。これに対し、ユーザが、検索結果の中から所望とする情報を探す場合、所望とする情報に何らかの基準を持っていることがある。その基準となる項目としては、例えば、情報の新しさ、商品の価格、アクセス数、評価値等がある。そして、このような項目の数値が、検索結果ページ上に、現在一覧表示されている情報について表示されている場合はある。しかしながら、従来の情報表示装置では、現在一覧表示されている情報以外に、前記の項目の値がユーザの所望の範囲内である情報が存在するのか否かが分からないので、現在一覧表示されている情報以外の情報の一覧を閲覧して良いものか否かをユーザが判断することができなかった。
【0098】
このような従来の情報表示装置の問題に対し、本実施形態に係るユーザ端末2では、所定の条件(表示項目)に対して検索結果全体がどのような値を持っているのか、また全体として所定の条件(表示項目)に対してどのような振る舞いをするのか、といったことをグラフ311及び表示範囲ボックス320から容易に理解することができる。
【0099】
[5.ショッピングシステムの動作]
次に、ショッピングシステムSの動作について、図8及び図9を用いて説明する。
【0100】
図8は、本実施形態に係るユーザ端末2のシステム制御部40の処理例を示すフローチャートである。図8の処理は、例えば、ユーザが検索条件及びソート条件を入力して、検索の開始を要求したときに開始される。
【0101】
先ず、システム制御部40は、入力された検索条件及びソート条件を含む検索リクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS1)。そして、システム制御部40は、検索リクエストに対応してショッピングサーバ1から送信されてきた検索結果ページのHTML文書を受信する(ステップS2)。
【0102】
次いで、システム制御部40は、HTML文書の内容を解析する(ステップS3)。そして、システム制御部40は、HTML文書の記述に従って、検索結果ページを表示部32の画面に表示する。具体的に、システム制御部40は、該当商品一覧201、ソート条件リンク群202、他検索結果リンク群203等を表示する(ステップS4)。また、システム制御部40は、最大値343、平均値344、及び総検索数345を表示する(ステップS5)。また、システム制御部40は、表示範囲最小値341及び表示範囲最大値342を表示する(ステップS6)。
【0103】
また、システム制御部40は、グラフ画像データ表示用のIMGタグからグラフ画像データのURL(Uniform Resource Locator)を取得し、取得したURLに対応するグラフ画像データが、ウェブブラウザプログラムのキャッシュとして記憶部35に保存されているか否かを判定する(ステップS7)。このとき、システム制御部40は、取得したURLに対応するグラフ画像データが保存されていない場合には(ステップS7:NO)、取得したURLを含む画像データリクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS8)。そして、システム制御部40は、画像データリクエストに対応してショッピングサーバ1から送信されてきたグラフ画像データを受信して、記憶部15に保存する(ステップS9)。
【0104】
システム制御部40は、取得したURLに対応するグラフ画像データが保存されている場合(ステップS7:YES)、又は、ステップS9の処理を終えた場合には、取得したURLに対応するグラフ画像データに基づいてグラフの画像を表示する(ステップS10)。次いで、システム制御部40は、表示範囲ボックス320及びスライドバー330を表示する(ステップS11)。受信されたHTML文書に、表示開始番号、表示件数、及び総検索数が埋め込まれている。また、システム制御部40は、グラフ画像の表示位置及びグラフ画像の横のピクセル数を取得することできる。そこで、システム制御部40は、これらの情報に基づいて、表示範囲ボックス320の表示位置及び横幅と、つまみ331の表示位置を決定する。
【0105】
次いで、システム制御部40は、操作部11から入力される指示信号に基づいて、ユーザ操作が検出されたか否かを判定する(ステップS12)。このとき、システム制御部40は、ユーザ操作が検出されなかった場合には(ステップS12:NO)、ステップS12の判定を再度行う。一方、システム制御部40は、ユーザ操作が検出された場合には(ステップS12:YES)、検出されたユーザ操作の内容を判定する(ステップS13)。
【0106】
このとき、システム制御部40は、ユーザ操作が、ソート条件リンク群202の何れかのリンクを選択する操作である場合には(ステップS13:ソート)、選択されたリンクに対応するソート条件を含むソートリクエストをショッピングサーバ1に送信して(ステップS14)、ステップS2に移行する。その後、システム制御部40は、ソートリクエストに対応してショッピングサーバ1から送信されてきたHTML文書を受信して、検索結果ページを表示し直す。この場合においては、選択されたリンクに対応するソート条件で検索結果の表示の優先順位が並べ換えられる。また、表示項目が、ソート条件の基準項目に変更される。従って、グラフ311を含む表示項目情報表示エリア300の表示内容が変化する。
【0107】
ステップS13において、システム制御部40は、ユーザ操作が、表示項目選択メニュー350における表示項目選択の操作である場合には(ステップS13:表示項目変更)、選択された表示項目を示す項目種別を含む表示項目変更リクエストをショッピングサーバ1に送信して(ステップS15)、ステップS2に移行する。その後、システム制御部40は、表示項目変更リクエストに対応してショッピングサーバ1から送信されてきたHTML文書を受信して、検索結果ページを表示し直す。この場合においては、グラフ311を含む表示項目情報表示エリア300に表示される情報が、選択された表示項目の情報に変化する。
【0108】
ステップS13において、システム制御部40は、ユーザ操作が、他検索結果リンク群203の何れかのリンクを選択する操作である場合には(ステップS13:他結果検索)、選択されたリンクに応じて、表示開始番号を変更する(ステップS16)。表示開始番号は、該当商品一覧201に一覧表示される該当商品のうちの先頭の商品の優先順位を示す。次いで、システム制御部40は、変更後の表示開始番号及び現在の表示件数を含む表示範囲変更リクエストをショッピングサーバ1に送信して(ステップS17)、ステップS2に移行する。その後、システム制御部40は、表示範囲変更リクエストに対応してショッピングサーバ1から送信されてきたHTML文書を受信して、検索結果ページを表示し直す。この場合においては、該当商品一覧201に一覧表示される該当商品の範囲が、選択されたリンクに応じて変化する。また、表示範囲ボックス320の表示位置が、選択されたリンクに応じて移動する。
【0109】
ステップS13において、システム制御部40は、ユーザ操作が、スライドバー330のつまみ331を移動させる操作である場合には(ステップS13:スライドバー操作)、移動後のつまみ331の表示位置に応じて表示開始番号を変更する(ステップS18)。次いで、システム制御部40は、変更後の表示開始番号及び現在の表示件数を含む表示範囲変更リクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS21)。
【0110】
ステップS13において、システム制御部40は、ユーザ操作が、表示範囲ボックス320の左境界線321を移動させる操作である場合には(ステップS13:左境界線操作)、移動後の左境界線321の表示位置に応じて表示開始番号を変更する(ステップS19)。次いで、システム制御部40は、移動後の左境界線321の表示位置と右境界線322の表示位置とに基づいて、表示件数を変更する(ステップS20)。次いで、システム制御部20は、変更後の表示開始番号及び変更後の表示件数を含む表示範囲変更リクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS21)。
【0111】
ステップS13において、システム制御部40は、ユーザ操作が、表示範囲ボックス320の右境界線322を移動させる操作である場合には(ステップS13:右境界線操作)、左境界線321の表示位置と移動後の右境界線322の表示位置とに基づいて、表示件数を変更する(ステップS20)。次いで、システム制御部20は、現在の表示開始番号及び変更後の表示件数を含む表示範囲変更リクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS21)。
【0112】
システム制御部40は、表示範囲変更リクエストを送信すると、ステップS2に移行する。その後、システム制御部40は、表示範囲変更リクエストに対応してショッピングサーバ1から送信されてきたHTML文書を受信して、検索結果ページを表示し直す。この場合においては、該当商品一覧201に一覧表示される該当商品の範囲が、つまみ331、左境界線321、又は右境界線322の移動に応じて変化する。また、表示範囲ボックス320の表示位置及び横幅が、つまみ331、左境界線321、又は右境界線322の移動に応じて変化する。
【0113】
ステップS13において、システム制御部40は、ユーザ操作が、ソート条件リンク群202の何れかのリンクを選択する操作、表示項目選択メニュー350における表示項目選択の操作、他検索結果リンク群203の何れかのリンクを選択する操作、スライドバー330のつまみ331を移動させる操作、表示範囲ボックス320の左境界線321を移動させる操作、及び表示範囲ボックス320の右境界線322を移動させる操作の何れでもない場合には(ステップS13:その他)、操作内容に応じた処理を実行して(ステップS22)、ステップS12に移行する。
【0114】
図9は、本実施形態に係るショッピングサーバ1のシステム制御部20の処理例を示すフローチャートである。図9の処理は、例えば、ショッピングサーバ1が、ユーザ端末2からのリクエスト待ち状態になったときに開始される。
【0115】
先ず、システム制御部20は、ユーザ端末2からリクエストを受信したか否かを判定する(ステップS51)。このとき、システム制御部20は、リクエストを受信していない場合には(ステップS51:NO)、ステップS51の判定処理を再度行う。
【0116】
一方、システム制御部20は、ユーザ端末2からリクエストを受信した場合には(ステップS51:YES)、受信したリクエストを送信してきたユーザ端末2のユーザを特定する(ステップS52)。例えば、ユーザは、事前にユーザ端末2を操作してショッピングサーバ1にアクセスし、自身の会員IDとパスワードとを入力することによりショッピングサイトにログインする。このログインにより、ショッピングサーバ1はユーザ端末2に対してセッションIDを発行し、セッション情報として、会員IDを含む各種情報をセッションIDに対応付けて管理する。また、ショッピングサーバ1は、セッションIDを、例えば、クッキーとしてユーザ端末2に送信する。その後のユーザ端末2からショッピングサーバ1へのリクエストにはセッションIDが含まれているので、システム制御部20は、どのユーザからのリクエストであるかを特定することができる。
【0117】
システム制御部20は、ステップS52の処理を終えると、受信したリクエストの種別が何であるかを判定する(ステップS53)。このとき、システム制御部20は、受信したリクエストが検索リクエストである場合には(ステップS53:検索)、検索処理を実行する(ステップS54)。具体的に、システム制御部20は、受信した検索リクエストに含まれる検索条件に基づいて、商品DB103を検索する。次いで、システム制御部20は、検索条件を満たす商品の商品ID、価格、販売開始日時、感想の件数等の情報を商品DB103から抽出する。そして、システム制御部20は、抽出した情報に基づいて検索結果リストを生成し、この検索結果リストをセッションIDに対応付けて記憶部15に記憶する。
【0118】
システム制御部20は、ステップS54の処理を終えると、ソート処理を実行する(ステップS55)。具体的に、システム制御部20は、受信した検索リクエストに含まれるソート条件で、検索結果リストに設定されている商品の情報をソートする。つまり、システム制御部20は、該当商品の表示の優先順位を、ソート条件で示された順に並べ換える。
【0119】
システム制御部20は、ソート処理を終えると、特定したユーザのセッション情報に含まれる変数を初期化する。具体的に、システム制御部20は、表示開始番号Lに1を設定する(ステップS56)。また、システム制御部20は、表示件数Nに、表示件数の初期値Dを設定する(ステップS57)。
【0120】
システム制御部20は、ステップS57の処理を終えると、検索結果ページに表示させる最大値343及び平均値344を計算する。具体的に、システム制御部20は、受信した検索リクエストに含まれるソート条件の基準項目を表示項目に設定する。次いで、システム制御部20は、設定された表示項目に対応するデータを検索結果リストから、該当商品全件分抽出する。次いで、システム制御部20は、抽出した表示項目に対応するデータのリストである表示項目値リストを生成する。そして、システム制御部20は、表示項目値リストに設定されている表示項目に対応するデータに基づいて、最大値343及び平均値344を計算する。
【0121】
システム制御部20は、ステップS58の処理を終えると、表示項目値リストに設定されている表示項目に対応するデータに基づいて、グラフ画像データを生成する(ステップS59)。グラフ画像データの生成に利用されるデータは商品全件分ではなく、一部のデータであっても良い。例えば、総検索数が、グラフ311の横のピクセル数に比して多い場合には、検索された商品全件のデータを利用してグラフ画像データを生成しても意味がないからである。この場合、システム制御部20は、必要なデータを表示項目値リストから適度に抽出してグラフ画像データを生成すれば良い。システム制御部20は、グラフ画像データを生成すると、グラフ画像データに対して新たなURLを割り当てる。そして、システム制御部20は、生成されたグラフ画像データを、新たなURLに対応付けて記憶部15に記憶させる。
【0122】
システム制御部20は、ステップS59の処理を終えると、表示範囲最小値341及び表示範囲最大値342を計算する(ステップS60)。具体的に、システム制御部20は、表示項目値リストに設定されている表示項目に対応するデータのうち、表示の優先順位に従ってL件目からL+N−1件目までの該当商品の表示項目に対応するデータに基づいて、表示範囲最小値341及び表示範囲最大値342を計算する。
【0123】
システム制御部20は、ステップS60の処理を終えると、検索結果リストに設定されている商品IDに基づき、表示の優先順位に従ってL件目からL+N−1件目までの商品の一覧表示データを、店舗DB102及び商品DB103から取得する(ステップS61)。商品の一覧表示データとは、検索結果ページの該当商品一覧201に表示される情報であり、具体的には、画像、商品名、価格、店舗名等である。
【0124】
次いで、システム制御部20は、取得した一覧表示データ等に基づいて、検索結果ページのHTML文書を生成する(ステップS62)。このとき、システム制御部20は、ステップS58及びS60において計算した情報をHTML文書に埋め込む。また、システム制御部20は、表示開始番号L及び表示件数NをHTML文書に埋め込む。表示開始番号L及び表示件数Nは、本発明の表示範囲を示す情報の一例であり、総検索数345、表示開始番号L及び表示件数Nは、範囲指示表示情報の一例である。また、システム制御部20は、グラフ表示用のIMGタグのSRC属性に、ステップS59においてグラフ画像データに割り当てられたURLを設定する。次いで、システム制御部20は、生成した検索結果ページのHTML文書を、リクエストを送信してきたユーザ端末2に送信する(ステップS63)。システム制御部20は、この処理を終えると、ステップS51に移行する。
【0125】
ステップS53において、システム制御部20は、受信したリクエストが画像データリクエストである場合には(ステップS53:画像)、画像データリクエストに含まれるURLに対応する画像データを記憶部15から読み出し、読み出した画像データを、リクエストを送信してきたユーザ端末2に送信する(ステップS64)。システム制御部20は、この処理を終えると、ステップS51に移行する。
【0126】
ステップS53において、システム制御部20は、受信したリクエストがソートリクエストである場合には(ステップS53:ソート)、ソートリクエストに含まれるソート条件に従ってソート処理を実行する(ステップS55)。その後、システム制御部20は、新しいソート条件で商品の情報がソートされた検索結果リストに基づいて、グラフ画像データの生成及びHTML文書の生成を行い、リクエストを送信してきたユーザ端末2に、生成したHTML文書を送信する。
【0127】
ステップS53において、システム制御部20は、受信したリクエストが表示項目変更リクエストである場合には(ステップS53:表示項目変更)、表示項目変更リクエストに含まれる種別が示す表示項目を新しい表示項目として設定する(ステップS65)。そして、システム制御部20は、新しい表示項目で、最大値343及び平均値344を計算する(ステップS58)。次いで、システム制御部20は、新しい表示項目でグラフ画像データを生成する(ステップS59)。その後、システム制御部20は、HTML文書を生成して、リクエストを送信してきたユーザ端末2に、生成したHTML文書を送信する。
【0128】
ステップS53において、システム制御部20は、受信したリクエストが表示範囲変更リクエストである場合には(ステップS53:表示範囲変更)、表示範囲変更リクエストに含まれる表示開始番号を表示開始番号Lに設定し、表示範囲変更リクエストに含まれる表示件数を表示件数Nに設定する(ステップS66)。そして、システム制御部20は、ステップS60に移行して、設定後の表示開始番号L及び表示件数Nに対応する変更後の表示範囲に対応するHTML文書を生成し、リクエストを送信してきたユーザ端末2に、生成したHTML文書を送信する。なお、この場合、表示項目が変更されていないので、システム制御部20は、グラフ画像データを新たに生成しない。そのため、システム制御部20は、HTML文書の生成時、グラフ表示用のIMGタグのSRC属性に、グラフ画像データ生成時に割り当てたURLを設定する。
【0129】
ステップS53において、システム制御部20は、受信したリクエストが、検索リクエスト、ソートリクエスト、表示項目変更リクエスト、及び表示範囲変更リクエストの何れでもない場合には(ステップS53:その他)、受信したリクエストに応じた処理を実行して(ステップS67)、ステップS51に移行する。
【0130】
以上説明したように、本実施形態によれば、ショッピングサーバ1のシステム制御部20が、検索された商品のうち1件以上の商品を示す該当商品一覧201を表示するとともに、表示されている該当商品一覧201が示す商品の範囲である表示範囲を、グラフ311に対する表示位置によって指し示す表示範囲ボックス320を表示するためのHTML文書をユーザ端末2に送信する。また、システム制御部20が、検索された商品に対応する表示項目の値に基づいてグラフ画像データを生成し、検索された商品の検索結果としての表示の優先順位と表示項目との関係を示すグラフを表示すグラフ311を表示するためのグラフ画像データをユーザ端末2に送信する。
【0131】
そして、ユーザ端末2が、ショッピングサーバ1から受信したHTML文書に基づいて、該当商品一覧201と表示範囲ボックス320とを表示し、ショッピングサーバ1から受信したグラフ画像データに基づいてグラフ311を表示する。
【0132】
従って、グラフ311に対する表示範囲ボックス320の表示位置から、現在検索結果が表示されている範囲がどの範囲であるかをユーザが容易に知ることができる。また、グラフ311と表示範囲ボックス320によって、表示項目の値が所望の範囲にある情報が、現在検索結果が表示されている範囲以外に存在するか否かをユーザが容易に知ることができる。よって、検索結果として現在表示されている商品以外の商品についての検索結果を閲覧すべきか否かをユーザが容易に判断することができる。また、ユーザ端末2のグラフ311の表示の処理負担を軽減することができる。
【0133】
また、ショッピングサーバ1のシステム制御部20が、検索結果全体についての表示の優先順位と表示項目との関係を示すグラフ311を表すグラフ画像データをユーザ端末2に送信する。そして、ユーザ端末2のシステム制御部40が、検索結果全体についての表示の優先順位と表示項目との関係を示すグラフ311を表示する。
【0134】
従って、現在検索結果が表示されている範囲が、検索結果全体の中でどの範囲を占めるかをユーザが容易に知ることができる。
【0135】
また、ユーザ端末2のシステム制御部40が、変更操作を検出した場合、検索結果の表示範囲を変更し、システム制御部40が、表示範囲ボックス320の表示位置又は横幅の少なくとも何れか一方を変化させる。
【0136】
従って、ユーザが所望する範囲の検索結果を表示させることができる。
【0137】
また、システム制御部40が、グラフィカルユーザーインターフェースとして、つまみ331を含むスライドバー330を表示させるHTML文書をユーザ端末2に送信する。
【0138】
そして、ユーザ端末2のシステム制御部40が、グラフ311における表示の優先順位の方向に移動操作が可能なつまみ331を表示し、つまみ331を移動させる操作を検出した場合、つまみの移動距離に応じて、検索結果の表示範囲を移動させて表示範囲ボックス320の表示位置を移動させる。
【0139】
従って、ユーザがつまみ331を移動操作することで、ユーザが所望する範囲の検索結果を容易に表示させることができる。
【0140】
また、表示範囲ボックス320は、左境界線321と右境界線322とを有し、ユーザ端末2のシステム制御部40が、左境界線321を、グラフに対して検索結果の表示範囲の先頭に対応する位置に表示し、右境界線322を、グラフに対して検索結果の表示範囲の末尾に対応する位置に表示する。そいて、システム制御部40が、左境界線321又は右境界線322の何れか一方を移動させる操作を検出した場合、左境界線321又は右境界線322の移動に対応して、検索結果の表示件数を変更する。
【0141】
従って、ユーザが左境界線321又は右境界線322を所望の位置に移動操作することで、検索結果の表示範囲を、容易にユーザの所望する範囲に合わせることができる。
【0142】
また、ユーザ端末2のシステム制御部40が、表示範囲最小値341と表示範囲最大値342とを表示する。
【0143】
従って、現在表示されている検索結果の範囲内における表示項目の範囲を、ユーザが容易に知ることができる。
【0144】
また、ユーザ端末2のシステム制御部40が、最大値343、平均値344、及び総検索数345を表示する。
【0145】
従って、検索結果の全体像をユーザが容易に把握することができる。
【0146】
また、ユーザ端末2のシステム制御部40が、操作部31の操作によりよって表示項目選択メニュー350から選択された表示項目についてのグラフ311を表示する。
【0147】
従って、ユーザが所望する表示項目についてのグラフを表示させることができる。
【0148】
また、ショッピングサーバ1のシステム制御部20が、グラフ311を表示する表示項目を、ソート条件の基準項目に一致させて、グラフ画像データを生成し、生成したグラフ画像データをユーザ端末2に送信する。
【0149】
従って、右肩上がり又は左肩上がりのグラフ311が表示されるので、表示項目の値が所望の範囲にある情報が検索結果の中でどの範囲に存在するかをユーザが容易に知ることができる。
【0150】
[6.変形例]
[6.1 変形例1]
上記実施形態においては、検索結果ページにグラフ311を表示するため、ショッピングサーバ1が、グラフ画像データを生成してユーザ端末2に送信し、ユーザ端末2がグラフの画像を表示していた。しかしながら、ユーザ端末2が、表示項目のデータに基づいてグラフ311を描画しても良い。
【0151】
具体的には、例えばAdobe Flash(商標)を利用する。この場合において、ショッピングサーバ1の記憶部15には、表示項目情報表示領域300を表示するためのSWFファイルが記憶されている。SWFファイルは、Adobe Flash(商標)を用いて生成されたファイルである。このSWFファイルが、専用の再生プログラムを用いて再生されることにより、表示項目情報表示領域300の表示が実行される。専用の再生プログラムは、ユーザ端末2の記憶部35に記憶されている。そして、この再生プログラムは、アドオンとしてウェブブラウザプログラムに組み込まれている。
【0152】
ショッピングサーバ1は、検索結果ページのHTML文書にSWFファイルを再生すべき旨のタグを埋め込んで、このHTML文書をユーザ端末2に送信する。
【0153】
ユーザ端末2は、受信したHTML文書を解析して、ショッピングサーバ1から、SWFファイルをダウンロードする。ダウンロードされたSWFファイルは、ウエブブラウザのキャッシュとして記憶部35に保存される。従って、ユーザ端末2は、何度も同じSWFファイルをダウンロードする必要はない。
【0154】
ユーザ端末2は、アドオンの再生プログラムでSWFファイルを再生する。すると、ユーザ端末2は、表示項目値リストを、ショッピングサーバ1から受信する。
【0155】
ユーザ端末2は、受信した表示項目値リストに基づいて、グラフ領域310にグラフ311を描画する。また、ユーザ端末2は、受信した表示項目値リストに基づいて、表示範囲最小値341、表示範囲最大値342、最大値343、平均値344、及び総検索数345等を表示する。更に、システム制御部20は、表示範囲ボックス320及びスライドバー330を表示する。
【0156】
なお、ショッピングサーバ1は、表示項目値リストをユーザ端末2に送信するときに、検索された商品全件のデータを表示項目値リストに含めなくても良い。例えば、総検索数が、グラフ311の横のピクセル数に比して多い場合には、検索された商品全件のデータを利用してグラフ画像データを生成しても意味がないからである。ショッピングサーバ1は、表示項目値リストから適度にデータを間引いて、表示項目値リストをユーザ端末2に送信すれば良い。また、この場合、ショッピングサーバ1が、最大値343、平均値344、及び総検索数345を計算し、これらの情報を、表示項目値リストに付加してユーザ端末2に送信すれば良い。これにより、ユーザ端末2は、表示項目値リストに最大値343、平均値344、及び総検索数345を計算するためのデータが足りなくても、これらの情報を表示することができる。或いは、ショッピングサーバ1は、これらの情報を検索結果ページのHTML文書に埋め込んでも良い。
【0157】
ユーザ端末2は、ユーザ操作によってソート条件が変更された場合には、HTML文書を受信して、検索結果ページを表示し直す。このとき、ユーザ端末2は、変更後のソート条件の基準項目と一致する表示項目に対応する表示項目データ(グラフ表示情報の一例)をショッピングサーバ1から受信する。そして、ユーザ端末2は、新しい表示項目データに基づいて、表示項目情報表示領域300を表示する。
【0158】
また、ユーザ端末2は、ユーザ操作によって表示項目が変更された場合には、変更後の表示項目に対応する表示項目データをショッピングサーバ1から受信する。そして、ユーザ端末2は、新しい表示項目データに基づいて、表示項目情報表示領域300を表示し直す。この場合、該当商品一覧201の表示内容を変更する必要がないので、HTML文書を受信し直す必要がない。
【0159】
また、ユーザ端末2は、ユーザ操作によって表示範囲が変更される場合も、検索結果ページを表示し直す。ただし、この場合は、既に受信してある表示項目データに基づいて、表示項目情報表示領域300を表示することができる。
【0160】
このように、ユーザ端末2が、検索結果のHTML文書又は表示項目データの何れか一方のみを受信すれば良い場合があるので、ショッピングサーバ1の処理負担を軽減することができる。また、データ送受信によるネットワーク負荷を軽減することができる。また、ユーザ端末2が、表示項目データに基づいてグラフ311を表示するので、ショッピングサーバ1でグラフ画像データを生成する必要がない。
【0161】
なお、表示項目情報表示領域300の表示に、例えばAdobe Flash(商標)以外のRIA(Rich Internet Application)を利用しても良い。RIAとしては、例えば、Silverlight(商標)やAjax等がある。
【0162】
[6.2 変形例2]
上記実施形態においては、1つの表示項目についてグラフ311を表示するようにしていた。しかしながら、2つ以上の表示項目について同時にグラフ311を表示するようにしても良い。
【0163】
図10は、検索ページの1ページ内に、2つのグラフ311を表示させた場合の表示項目情報表示領域300の表示例である。
【0164】
図10に示すように、表示項目情報表示領域300には、表示項目情報表示領域300a及び300bと、スライドバー330とが表示される。表示項目情報表示領域300a及び300bには、それぞれ、グラフ領域310、表示範囲ボックス320、表示範囲最小値341、表示範囲最大値342、最大値343、平均値344、総検索数345、表示項目選択メニュー350が表示される。図10の例では、表示項目情報表示領域300aの表示項目が商品の価格であり、表示項目情報表示領域300bの表示項目が販売する店舗の評価である。表示項目は、表示項目情報表示領域300a及び300bそれぞれ別個に変更することも可能である。
【0165】
表示項目情報表示領域300a及び300bそれぞれの表示範囲ボックス320の表示位置及び横幅は互いに一致している。そして、スライドバー330のつまみ331が移動すると、表示項目情報表示領域300a及び300b両方の表示範囲ボックス320が連動して移動する。また、表示項目情報表示領域300a又は300b何れかの表示範囲ボックス320の左境界線321又は右境界線322が移動すると、他方の左境界線321又は右境界線322も移動する。
【0166】
なお、デフォルトでは、表示項目情報表示領域300a及び300bのうち、表示項目情報表示領域300aのみが表示され、ユーザが表示項目を追加する操作をすると、表示項目情報表示領域300bが更に表示されるようにしても良い。
【0167】
このような表示項目情報表示領域300の利用例について説明する。ユーザは、所定の価格帯の中で、販売する店舗の評価値が所定値以上のデジタルカメラを探すものとする。
そこで、図10のように、表示項目情報表示領域300aに表示されたグラフ311から、ユーザは、所望の価格帯の商品の範囲が全体のうちどの範囲であるかを知ることができる。そして、ユーザは、表示項目情報表示領域300bに表示されたグラフ311から、所望の価格帯の範囲のうちどのあたりが所望する評価値であるかを知ることができる。
【0168】
また、検索ページの表示項目情報表示領域内に、3つ以上のグラフを表示させてもよい。
【0169】
[6.3 変形例3]
上記実施形態においては、矩形の表示範囲ボックス320により検索結果の表示範囲を示していたが、検索結果の表示範囲を指し示す範囲指示情報は、矩形のものに限られない。
【0170】
図11(a)乃至(c)は、表示範囲を指し示す範囲指示情報の表示例である。
【0171】
例えば、図11(a)に示すように、左境界線321a(先頭部の一例)と右境界線322a(末尾部の一例)とで範囲指示情報を構成しても良い。左境界線321a及び右境界線322aは、何れも縦の直線である。図11(a)では、左境界線321a及び右境界線322aは、グラフ領域310中の下部に表示されているが、表示の位置はグラフ領域310中の下部に限られず、例えば平均値線312上であってもよい。あるいは、左境界線321a及び右境界線322aは、グラフ領域310の縦軸方向に、グラフ領域310の縦軸と同じ長さだけ伸びていてもよい。
【0172】
また、図11(b)に示すように、左境界点321b(先頭部の一例)と、右境界点322b(末尾部の一例)とで範囲指示情報を構成しても良い。図11(b)では、左境界点321b及び右境界点322bは、何れも点又は円であるが、その形状はこれに限られず例えば矩形、又は三角形などでもよい。左境界点321b及び右境界点322bは、何れもグラフ領域310内に表示される。
【0173】
また、図11(c)に示すように、グラフ領域310内において、検索結果の表示範囲に対応する領域の色彩を、その他の領域の色彩と異なるものとしても良い。図11(c)では、便宜上表示範囲に対応する領域の色彩を斜線で表している。この場合においては、色彩の境界部分が左境界線321cと右境界線322cとなる。あるいは、グラフ領域310内において、検索結果の表示範囲に対応する領域の画像を、その他の領域の画像と異なるものとしても良い。
【0174】
[6.4 その他の変形例等]
上記実施形態においては、検索された商品全体、すなわち、検索結果全体についてのグラフ311が表示されるようにしていた。しかしながら、検索結果の表示範囲を含む限りにおいては、検索結果全体のうち一部の範囲についてグラフ311が表示されるようにしても良い。この場合、例えば、検索が実行された直後は、優先順位が1番目の商品から所定の優先順位までの商品までについてグラフ311を表示する。そして、検索結果の表示範囲が変更されるに応じて、グラフ311を表示する範囲を移動させたり、拡大させたりしても良い。
【0175】
また、上記実施形態においては、検索が実行された場合、又は、ソート条件が変更された場合には、表示項目をソート条件の基準項目に一致させるようにしていた。しかしながら、この場合においても、表示項目をソート条件の基準項目に一致させなくても良い。また、検索条件の入力時に、ソート条件とは独立してユーザが表示項目を選択することができるようにしても良い。
【0176】
また、上記実施形態においては、検索結果の表示範囲を移動させるための操作部として、スライドバー330のつまみ311を適用していたが、グラフ311における検索結果の優先順位の方向(本実施形態の図4では横方向)に移動するものであれば、つまみ311に限られるものではない。また、操作部として、表示範囲ボックス320を適用しても良い。この場合、表示範囲ボックス320をユーザがドラッグすることによる表示範囲ボックス320の移動操作に対応して検索結果の表示範囲を変更すれば良い。
【0177】
また、操作部の表示は必須ではない(ただし、範囲指示情報としての表示範囲ボックス320を除く)。また、表示範囲ボックス320の左境界線321及び右境界線322をドラッグ操作を可能とする機能も必須ではない。他検索結果リンク群203のリンクの選択操作により、検索結果の表示範囲を変更することができるからである。また、例えば、何件目から何件目までを表示するかをユーザが数値入力することを可能にし、入力された数値に基づいて検索結果の表示範囲を変更しても良い。
【0178】
また、表示範囲最小値341、表示範囲最大値342、最大値343、平均値344、総検索数345、表示項目選択メニュー350の表示は必須ではない。
【0179】
また、表示項目は、価格、更新日時、投稿の件数、評価値のみに限られるものではない。例えば、アクセス数を表示項目としても良い。
【0180】
また、グラフ311は、折れ線グラフに限られず、例えば散布図であってもよい。
【0181】
また、上記実施形態においては、販売される商品の情報を検索し、検索結果をユーザ端末に送信するサーバ装置に対して本発明の情報検索装置を適用していたが、商品の情報以外の情報を検索する装置に対して本発明の情報検索装置を適用しても良い。例えば、検索エンジン等に対して本発明の情報検索装置を適用した場合、検索される情報は、例えば、Webページ、画像データ、ニュース記事等である。
【0182】
ニュース記事を検索する場合におけるシステムの利用例について説明する。例えば、ユーザは、○○大統領についての所定期間におけるニュースを探すものとする。この場合、検索条件を「○○大統領」とし、ソート条件をニュース記事の新しい順とし、表示項目をニュース記事の登録年月日とする。この条件で検索が実行されると、検索されたニュース記事の検索結果としての表示の優先順位と、ニュース記事の登録年月日との関係を示すグラフが表示される。そして、ユーザは、表示されたグラフを見て、所望の期間に登録されたニュース記事の検索結果を表示させる。
【符号の説明】
【0183】
1 ショッピングサーバ
2 ユーザ端末
11 操作部
12 表示部
13 通信部
14 ドライブ部
15 記憶部
16 入出力インターフェース部
17 CPU
18 ROM
19 RAM
20 システム制御部
21 システムバス
31 操作部
32 表示部
33 通信部
34 ドライブ部
35 記憶部
36 入出力インターフェース部
37 CPU
38 ROM
39 RAM
40 システム制御部
41 システムバス
101 会員DB
102 店舗DB
103 商品DB
104 会員利用DB
NW ネットワーク
S ショッピングシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報検索装置による検索の結果である検索結果を表示する情報表示装置であって、
前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示する検索結果表示手段と、
前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するグラフ表示手段と、
前記検索結果表示手段により表示されている前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を、前記グラフに対する表示位置によって示す範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置において、
前記グラフ表示手段は、前記検索結果全体についての前記表示の順番と前記提示数値の値との関係を示す前記グラフを表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報表示装置において、
前記グラフ表示手段は、前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の前記順番が横軸に示され、前記情報に関する前記所定の提示数値の値が縦軸に示された前記グラフを表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報表示装置において、
前記情報検索装置により検索された前記情報を、前記所定の提示数値に従った順番で並べる情報配列手段をさらに備え、
前記検索結果表示手段は、前記情報検索装置により検索され、前記情報配列手段によって並べられた前記情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報表示装置において、
前記表示範囲の変更操作を検出する変更操作検出手段を更に備え、
前記変更操作が前記変更操作検出手段により検出された場合、前記検索結果表示手段は、前記表示範囲を変更し、前記範囲指示情報表示手段は、変更後の前記表示範囲に基づいて、前記範囲指示情報の表示位置又は形状の少なくとも何れか一方を変化させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報表示装置において、
前記グラフにおける前記表示の順番の方向に移動操作が可能な操作部を表示する操作部表示手段を更に備え、
前記操作部を移動させる操作が前記変更操作検出手段により検出された場合、前記検索結果表示手段は、前記操作部の移動距離に応じて前記表示範囲を移動させ、前記範囲指示情報表示手段は、移動後の前記表示範囲に基づいて、前記範囲指示情報の表示位置を移動させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の情報表示装置において、
前記範囲指示情報は、前記表示範囲の先頭を示す先頭部と、前記表示範囲の末尾を示す末尾部と、を有し、
前記範囲指示情報表示手段は、前記先頭部を、前記グラフに対して前記表示範囲の先頭に対応する位置に表示し、前記末尾部を、前記グラフに対して前記表示範囲の末尾に対応する位置に表示し、
前記先頭部又は前記末尾部の何れか一方を移動させる操作が前記変更操作検出手段により検出された場合、前記検索結果表示手段は、前記変更操作検出手段により検出された前記先頭部及び末尾部の一方又は双方の移動に対応するように、前記表示範囲に含まれる前記情報の件数を変更することを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報表示装置において、
前記表示範囲に含まれる前記情報における前記提示数値の値の最小値と最大値とを表示する第1値表示手段を更に備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報表示装置において、
前記情報検索装置により検索された前記情報全件の範囲での前記提示数値の値の最大値、平均値、及び前記情報検索装置により検索された前記情報の件数の少なくとも何れか1つを表示する第2値表示手段を更に備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報表示装置において、
複数の提示数値の中から表示対象とする前記提示数値を選択するための選択手段を更に備え、
前記グラフ表示手段は、前記選択手段を用いて選択された前記提示数値についての前記グラフを表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項11】
情報検索装置による検索の結果である検索結果を表示する情報表示方法であって、
前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示する検索結果表示工程と、
前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するグラフ表示工程と、
表示されている前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を、前記グラフに対する表示位置によって指し示す範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示工程と、
を有することを特徴とする情報表示方法。
【請求項12】
情報検索装置による検索の結果である検索結果を表示する情報表示装置に含まれるコンピュータを、
前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を表示する検索結果表示手段、
前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するグラフ表示手段、及び、
前記検索結果表示手段により表示されている前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を、前記グラフに対する表示位置によって指し示す範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示手段、
として機能させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項13】
端末装置からの要求に応じて、情報検索装置による検索の結果であり前記端末装置に表示させる検索結果を、ネットワークを介して前記端末装置に送信する情報提供装置であって、
前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信手段と、
前記情報検索装置により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信手段と、
前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項14】
請求項13に記載の情報提供装置において、
前記グラフ表示情報送信手段は、前記検索結果全体についての前記表示の順番と前記提示数値の値との関係を示す前記グラフを表示するための前記グラフ表示情報を送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の情報提供装置において、
前記グラフ表示情報送信手段は、前記情報検索装置により検索された前記情報の前記検索結果としての表示の前記順番が横軸に示され、前記情報に関する前記所定の提示数値の値が縦軸に示された前記グラフを表示することを特徴とする情報提供装置。
【請求項16】
請求項13乃至15の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記情報検索装置により検索された前記情報を、前記所定の提示数値に従った順番で並べる情報配列手段をさらに備え、
前記検索結果情報送信手段は、前記情報検索装置により検索され、前記情報配列手段によって並べられた前記情報のうち、1件以上の前記情報を示す前記検索結果情報を、表前記端末装置に送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項17】
請求項13乃至請求項16の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記提示数値の値を前記情報毎に対応させて記憶する記憶手段と、
前記グラフ表示情報として、前記情報検索装置により検索された前記情報に対応する前記提示数値の値に基づいて、前記グラフを表す画像データを生成する画像データ生成手段と、を更に備え、
前記グラフ表示情報送信手段は、前記画像データ生成手段により生成された前記画像データを前記端末装置に送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項18】
請求項13乃至17の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記検索結果情報送信手段は、前記検索結果情報、前記グラフ、及び前記範囲指示情報を表示するWebページの表示内容を規定するページデータを前記端末装置に送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項19】
請求項18に記載の情報提供装置において、
前記検索結果情報送信手段は、グラフィカルユーザーインターフェースにより前記表示範囲を変更操作するための操作部を表示させる前記ページデータを前記端末装置に送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項20】
請求項13乃至19の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記グラフ情報送信手段は、前記グラフを表示する前記提示数値を、前記表示の順番を決める基準となる項目に一致させて前記グラフ表示情報を送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項21】
請求項13乃至20の何れか1項に記載の情報提供装置において、
前記範囲指示表示情報は、前記表示範囲を示す情報を含むことを特徴とする情報提供装置。
【請求項22】
端末装置からの要求に応じて、情報検索装置による検索の結果であり前記端末装置に表示させる検索結果を、ネットワークを介して前記端末装置に送信する情報提供方法であって、
前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信工程と、
前記情報検索装置により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信工程と、
前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信工程と、
を有することを特徴とする情報提供方法。
【請求項23】
端末装置からの要求に応じて、情報検索装置による検索の結果であり前記端末装置に表示させる検索結果を、ネットワークを介して前記端末装置に送信する情報提供装置に含まれるコンピュータを、
前記情報検索装置により検索された情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信手段、
前記情報検索装置により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信手段、及び、
前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項24】
端末装置と、前記端末装置からの要求に応じて情報を検索し、検索結果をネットワークを介して前記端末装置に送信する情報検索装置と、を備える情報検索システムであって、
前記情報検索装置は、
前記端末装置から送信された検索条件を受信する検索結果受信手段と、
前記検索条件を満たす前記情報を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記情報のうち1件以上の前記情報を示す検索結果情報を前記端末装置に送信する検索結果情報送信手段と、
前記検索手段により検索された前記情報の検索結果としての表示の順番と、前記情報に関する所定の提示数値の値と、の関係を示すグラフを表示するためのグラフ表示情報を送信するグラフ表示情報送信手段と、
前記グラフに対して、前記検索結果情報が示す前記情報の範囲である表示範囲を示す位置に所定の範囲指示情報を表示するための範囲指示表示情報を送信する範囲指示表示情報送信手段と、
を備え、
前記端末装置は、
前記検索条件を前記情報検索装置に送信する検索条件送信手段と、
前記情報検索装置から送信された前記検索結果情報、グラフ表示情報、及び前記範囲指示表示情報を受信する情報受信手段と、
前記検索結果情報を表示する検索結果表示手段と、
前記グラフ表示情報に基づいて、前記グラフを表示するグラフ表示手段と、
前記範囲指示表示情報に基づいて、前記グラフに対して前記表示範囲を示す位置に前記範囲指示情報を表示する範囲指示情報表示手段と、
を備えることを特徴とする情報検索システム。
【請求項25】
請求項24に記載の情報検索システムであって、
前記情報検索装置は、
前記提示数値の値を前記情報毎に対応させて記憶する記憶手段を更に備え、
前記グラフ表示情報送信手段は、前記情報検索手段により検索された前記情報に対応する前記提示数値の値を含む前記グラフ表示情報を送信し、
前記グラフ表示手段は、前記グラフ表示情報に含まれる前記提示数値の値に基づいて、前記グラフを表示することを特徴とする情報検索システム。
【請求項26】
請求項24に記載の情報検索システムであって、
前記情報検索装置は、
前記提示数値の値を前記情報毎に対応させて記憶する記憶手段と、
前記グラフ表示情報として、前記情報検索手段により検索された前記情報に対応する前記提示数値の値に基づいて、前記グラフを表す画像データを生成する画像データ生成手段と、
を更に備え、
前記グラフ表示手段は、前記画像データに基づいて、前記グラフの画像を表示することを特徴とする情報検索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−138241(P2011−138241A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296617(P2009−296617)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】