説明

情報表示装置

【課題】電子文書を閲覧するに際して、小型、低コストを維持しながら、ユーザの使用状況やファイルの特性に応じて、煩雑な操作を必要とせず、簡単な操作で、素早く目的のページへアクセスできるインターフェイスを備えた情報表示装置を提供する。
【解決手段】表示対象の文書ファイルにページの表示優先度情報を付加し、ユーザによる操作を介して、表示するページの表示優先度を示す操作指示を取得し、それに基づき文書ファイルからページを読み込み、表示する、あるいは表示中のページの表示優先度を更新し、文書ファイルに書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書を閲覧する情報表示装置に関するものであり、特に、ページ構成した電子ファイルをページ単位で表示し、ユーザの操作により表示するページの更新制御を行う情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、書籍等を電子データ化して販売、配布する環境が整いつつある。また電子ペーパと呼ばれるメモリ性を有する表示デバイスが量産化されてきている。これらにより、書籍を読むための専用の端末が普及しつつある。
【0003】
一方、オフィスにおける電子文書の閲覧は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)やプリンタによる出力で行われており、電子書籍のように閲覧専用端末の普及は遅れている状況である。
【0004】
その理由は、現状、紙書類に匹敵する利便性を提供できる端末がないことに帰する。
【0005】
オフィスなどでは、多くの電子文書はコンピュータ経由で入手され、PC上のアプリケーションにより閲覧できる。そこでは、何度も読み返すような文書は必ずしもページ順には読まれず、重要なページが優先して読まれる。定型文書のように、特定のページを開く頻度が高いような文書も多い。
【0006】
このような文書においては、プリント出力して閲覧する方が見やすく、扱いやすいことから、プリントは、押印必要文書や配布文書用だけでなく、文書の閲覧目的でも利用されている。
【0007】
省エネルギーや、節約の観点から、出力枚数を減らしたいユーザの要望はあるものの、現状は紙書類に匹敵する利便性を提供する端末はない。
【0008】
例えば、オフィス文書は、小説のように1ページずつ読み進むばかりでなく、前述のように特定のページのみを何度も閲覧することが多い。また、複数の書類を拡げて、見比べながら読む場合がある。
【0009】
しかしながら、PCのインターフェイスはマウスやキーボードを前提としている。また、電子書籍端末上のユーザインターフェイスは、ページを順に送る、戻す操作が基本となっている。
【0010】
そのために、上記のような使用場面において、特定のページを開くためには、メニュー画面を呼び出す、目次から選択するなどの煩雑な操作が必要となり、紙文書をめくる方がユーザの操作負荷が小さい。
【0011】
また、表示部の面積を大きくして、複数のページを表示すれば、書類の一覧性は増すものの、軽量、小型といった端末の利便性を失うこととなる。
【0012】
このように、オフィスにおける文書の閲覧は、依然としてPCと紙が併用されており、特定のページを何度も閲覧しやすくする、あるいは複数の文書を読み比べやすくするといった、紙の利便性を代替する技術が求められている。
【0013】
特定のページへアクセスするための技術として、ユーザの操作により、表示中のページにしおりを付与する機能が提案されている。
【0014】
特許文献1には、登録操作により、再生操作時に開くページの表示順を予め決めておく技術が提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2008−15790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
従来の、ユーザの操作により表示中のページにしおりを付与する技術においては、しおりの情報は端末上に記憶される。そして例えば、しおりページを呼び出す場合は、事前にメニュー画面を表示する、複数のしおりを付与した場合はその中から所望のページを選択する、といった操作が必要となり、目的のページを簡単な操作で呼び出す手段がない。
【0017】
特許文献1に記載の技術では、対象ページすべての表示順をシナリオ化するもので、事後の変更に融通性がなく、シナリオ再生中に表示順を変更することは困難で、対象ページ以外の閲覧もできない。例えば、書類を1ページずつ閲覧しながら、時折、特定のページを呼び出すといった使い方はできない。
【0018】
本発明は、上記のような技術的背景に鑑みてなされたものである。
【0019】
本発明の目的は、電子文書を閲覧するに際して、小型、低コストを維持しながら、ユーザの使用状況やファイルの特性に応じて、煩雑な操作を必要とせず、簡単な操作で、素早く目的のページへアクセスできるインターフェイスを備えた情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
【0021】
1.情報をページ構成した電子ファイルを表示用ファイルとして保存する記憶手段と、
前記記憶手段に保存された前記表示用ファイルの任意のページの情報をユーザが視認できる表示形式で表示する表示手段と、
ユーザの操作を受けて、前記表示手段の表示するページに関する操作指示を取得する操作手段と
前記操作手段により取得された前記操作指示に応じて、前記表示手段の表示するページを制御する表示制御手段と、
を備えた情報表示装置であって、
前記表示制御手段は、
前記表示用ファイルに付加的に書き込まれた、当該表示用ファイルの少なくとも1つのページの表示優先度を記述する表示優先度情報を読み取る処理を行う表示優先度処理部と、
前記表示優先度処理部により読み取った表示優先度情報に従って、前記表示手段に表示するページを切り換える表示更新処理部と、を有し、
前記操作手段は、ユーザによる操作を受け、前記表示手段に表示するページの表示優先度を指示し、当該ページを表示させる操作指示を取得する第1の操作部を有し、
前記表示更新処理部は、前記第1の操作部が取得した前記操作指示の示す表示優先度に従い、前記表示手段の表示するページを、当該表示優先度に対応するページに切り換える
ことを特徴とする情報表示装置。
【0022】
2.前記記憶手段は、
複数の前記電子ファイルを、前記表示用ファイルとして表示順序を付けて保存し、
前記表示更新処理部は、
前記第1の操作部が取得した前記操作指示の示す表示優先度に対して、前記表示手段の表示しているページを、前記表示順序に従った次の表示用ファイルにおける当該表示優先度に対応するページに切り換える
ことを特徴とする前記1に記載の情報表示装置。
【0023】
3.前記操作手段は、
前記記憶手段に保存している複数の前記電子ファイルのうち、前記表示手段に表示するための表示用ファイルとして少なくとも2つを取得するファイル選択操作部を有し、
前記表示更新処理部は、
前記第1の操作部により取得された前記操作指示の示す表示優先度に従って前記表示手段に表示するページを、前記ファイル選択操作部により取得された表示用ファイルのページに限定する
ことを特徴とする前記2に記載の情報表示装置。
【0024】
4.前記表示優先度処理部は、
前記表示用ファイルの少なくとも1つのページの表示優先度を記述する表示優先度情報を、前記表示用ファイルに付加的に書き込む、及び書き換える処理を行う機能を有し、
前記表示更新処理部により前記表示手段に表示するページが切り換えられたときに、新たに表示されたページの表示優先度が最も表示優先度が高くなるように、表示している表示用ファイルの表示優先度情報を書き換える
ことを特徴とする前記1から3の何れか1項に記載の情報表示装置。
【0025】
5.前記操作手段は、
ユーザによる操作を受け、前記表示手段に表示しているページに対応する新たな表示優先度を指示し、前記表示優先度情報を更新させる更新指示を取得する第2の操作部を有し、
前記表示優先度処理部は、
前記表示用ファイルの少なくとも1つのページの表示優先度を記述する表示優先度情報を、前記表示用ファイルに付加的に書き込む、及び書き換える処理を行う機能を有し、
前記第2の操作部が取得した前記更新指示に従い、前記表示手段の表示しているページの表示優先度が指示された表示優先度になるように、表示している表示用ファイルの表示優先度情報を書き換える
ことを特徴とする前記1から3の何れか1項に記載の情報表示装置。
【0026】
6.前記表示優先度処理部は、
前記表示手段に表示しているページの表示優先度情報を書き換える際に、当該ページの属する表示用ファイル以外の表示用ファイルがあれば、それらの表示用ファイルについても、当該ページに対応するそれぞれのページの表示優先度情報を書き換える
ことを特徴とする前記4または5に記載の情報表示装置。
【0027】
7.前記記憶手段は、
予め前記表示優先度情報が付加的に書き込まれた前記電子ファイルを保存する
ことを特徴とする前記1から6の何れか1項に記載の情報表示装置。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る情報表示装置によれば、電子文書を閲覧するに際して、表示対象の文書ファイルにページの表示優先度情報を付加し、ユーザによる操作を介して、表示するページの表示優先度を示す操作指示を取得し、それに基づき文書ファイルからページを読み込み、表示する、あるいは表示中のページの表示優先度を更新し、文書ファイルに書き込む。
【0029】
これにより、小型、低コストを維持しながら、ユーザの使用状況やファイルの特性に応じて、煩雑な操作を必要とせず、簡単な操作で、素早く目的のページへアクセスできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施形態に係る情報表示装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る情報表示装置の外観と操作部の配置例を示す外観図である。
【図3】表示優先度設定のためのウィンドウ表示例を示す図である。
【図4】電子ファイルに付加される表示優先度情報の一例を示す図である。
【図5】表示更新動作例1の各操作ステップでの表示動作内容と表示優先度情報を示す対応表である。
【図6】表示更新動作例2の各操作ステップでの表示動作内容と表示優先度情報を示す対応表である。
【図7】表示更新動作例3の各操作ステップでの表示動作内容と表示優先度情報を示す対応表である。
【図8】表示更新動作例4の各操作ステップでの表示動作内容と表示優先度情報を示す対応表である。
【図9】表示更新動作例5の各操作ステップでの表示動作内容と表示優先度情報を示す対応表である。
【図10】2ファイルへのファイル限定操作時の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る情報表示装置の実施形態を、図を参照して説明する。
【0032】
(情報表示装置の機能構成)
図1は、本実施形態に係る情報表示装置の機能構成例を示すブロック図である。また図2は、同じく情報表示装置の外観と操作部の配置例を示す外観図である。図1及び図2を用いて、本実施形態に係る情報表示装置の機能構成例を説明する。
【0033】
本情報表示装置本体の外観は図2の符号1で示される。この情報表示装置1は、CPUを有する情報処理端末であり、図1で示される各機能構成要素を有している。
【0034】
情報表示装置1の概略機能は、ユーザによる文書の閲覧である。すなわち、コンピュータ等から文書の電子ファイルを取得し、記憶すること、及びその電子ファイルを表示用ファイルとして表示することであり、これらはユーザの操作による指示を受けて行われる。
【0035】
図1の機能構成例において、50はインターフェイスである。外部の装置と有線あるいは無線で接続し、主にファイル転送などの処理を受け持つ。取得する電子ファイルについては、後述する。
【0036】
40は記憶部であり、記憶手段として機能する、すなわち、取得した電子ファイルを保存する。電子ファイルはページ構成されている。詳細は後述するが、電子ファイルはページの表示優先度情報が付加されている。あるいは、本情報表示装置にて付加するようにしてもよい。
【0037】
電子ファイルは、複数のファイルが保存されてもよい。その場合、それらすべてを表示用ファイルとしてもよいし、限定された数の表示用ファイルを設定するようにしてもよい。それらの設定の意図については後述の表示更新動作例で説明する。
【0038】
20は表示部であり、表示手段として機能する。表示用ファイルの任意のページの情報が、図2に外観を示す表示画面2にユーザが視認できる表示形式(例えばテキスト表示)で表示される。表示内容は一時的にメモリ60に記憶され、後述する表示制御手段によって表示制御される。
【0039】
10は操作部であり、操作手段として機能する。操作部10は、ページ送り戻し操作部11、ファイル選択操作部12、第1の操作部13、第2の操作部14などを有している。これらの操作部は、ユーザの操作を受けて、表示部20の表示するページに関する操作指示を取得する。
【0040】
ページ送り戻し操作部11は、表示部20に表示するページを送る、あるいは戻す指示を取得する。ファイル選択操作部12は、複数の電子ファイルから表示用ファイル指定する指示を取得する。第1の操作部13は、表示部20に表示すべきページの表示優先度を指示し、表示させる操作指示を取得する。第2の操作部14は、表示部20に表示しているページに対応する表示優先度情報の更新指示を取得する。
【0041】
これら各操作部については、後述する操作部の構成で詳細を説明する。
【0042】
30は表示制御部であり、表示制御手段として機能する。表示制御部30は、表示優先度処理部31、表示更新処理部32、その他制御部33などを有している。これらの処理部は、上記の操作手段10により取得された操作指示に応じて、表示部20の表示するページを制御する。
【0043】
表示優先度処理部31は、表示用ファイルに付加された、ページの表示優先度を記述する表示優先度情報を読み取る、及び書き換える処理を行う。表示更新処理部32は、上記表示優先度処理部31により読み取った表示優先度情報に従って、表示部20に表示するページを切り換える。その他制御部33は、その他の表示に関する制御、またファイルの処理全般に関する制御を行う。
【0044】
表示優先度に関わる表示制御については、後述する表示更新動作例で詳細に述べる。
【0045】
(操作部の構成)
図2の外観図には、操作手段10の各操作部の配置例を示す。各操作部について説明する。各操作部は、押しボタン式のスイッチや、タッチセンサなど形態は任意である。あるいは、表示画面2上に設けたGUI上の操作でもよい。
【0046】
<ページ送り戻し操作部>
ページ送り戻し操作部11は、図に左右方向の矢印で示すようにスライド可能な操作部であり、右方向のスライド操作を11a、左方向へのスライド操作を11bと表記することにする。スライド操作を行った後は中央部に復帰する。
【0047】
操作11aは、ページ送りを指示する操作であり、ページ送り戻し操作部11は、表示部20に表示しているページを次のページに切り換える指示を取得する。
【0048】
同様に、操作11bは、ページ戻しを指示する操作であり、ページ送り戻し操作部11は、表示部20に表示しているページを前のページに切り換える指示を取得する。
【0049】
ページ送り戻し操作部11の操作形態は任意であり、スライド形式に限定しない。ページ送り11aとページ戻し11bの2通りの指示が取得できればよい。例えばボタンを2つ設けてもよい。
【0050】
<ファイル選択操作部>
ファイル選択操作部12は、複数の電子ファイルから表示用ファイルを指定する指示を取得する。
【0051】
既述したように、複数の電子ファイルが記憶部40に保存されている場合、それらすべてを表示用ファイルとしてもよいし、限定された数の表示用ファイルを設定するようにしてもよい。それらの設定をファイル選択操作部12で行い、表示用ファイルとして選択されたファイルを取得する。
【0052】
ファイル選択操作部12の形態は任意である。表示用ファイルの指定(複数でもよい、さらに保存しているファイルすべてであってもよい)ができればよい。
【0053】
表示用ファイルが複数の場合、それらには、表示順序が指定されているものとする。あるいは、ファイル選択操作部12に、表示順序も合わせて指定する機能を設けておいてもよい。表示順序の決め方は任意でよい。
【0054】
<第1の操作部>
第1の操作部13は、表示部20に表示すべきページの表示優先度を指示し、表示させる操作指示を取得する。
【0055】
図2において、第1の操作部13は2つのボタンを有している。表示優先度1のページを表示させるための第1優先ボタン13aと表示優先度2のページを表示させるための第2優先ボタン13bである。第3、第4と、ボタンの数はさらに増やしてもかまわない。
【0056】
第1優先ボタン13aを押す操作を操作13a、第2優先ボタン13bを押す操作を操作13bと表記することにする。
【0057】
操作13aは、表示するページを指定する操作であり、第1の操作部13は、表示優先度1のページを表示させる指示を取得する。
【0058】
操作13bも同じく、表示するページを指定する操作であり、第1の操作部13は、表示優先度2のページを表示させる指示を取得する。
【0059】
後述するように、これらの指示は表示更新処理部32で処理され、表示部20の表示するページがユーザによる単一の操作(操作13aまたは操作13b)で、表示優先度1のページまたは表示優先度2のページに切り換えられることになる。
【0060】
第1の操作部13の操作形態は任意である。表示優先度1のページを指定する操作13aの指示が取得でき、さらには表示優先度2、3・・・と必要なだけの優先度のページを指定できる操作指示が取得できればよい。
【0061】
<第2の操作部>
第2の操作部14は、表示部20に表示しているページに対応する表示優先度情報の更新指示を取得する。
【0062】
図2において、第2の操作部14は単独のボタンを有している。表示中のページの表示優先度を最優先、すなわち表示優先度1へと更新させるためのボタンである。必要ならば、優先度2、優先度3へと更新させるため、ボタンの数を増やしてもかまわない。
【0063】
第2の操作部14の(本実施形態では単独の)ボタンを押す操作を操作14aと表記することにする。操作14aは、表示しているページを表示優先度1に指定する操作であり、第2の操作部14はその旨の指示を取得する。
【0064】
後述するように、この指示は表示優先度処理部31で処理され、表示部20の表示しているページが表示優先度1となるように表示優先度情報に書き込まれる。それに従い、従来の表示優先度1であったページは表示優先度1ではなくなる。あるいは表示優先度2となるように更新し、さらに表示優先度2のページは表示優先度3へと、順送りに書き換えられるようにしてもよい。
【0065】
ユーザが、表示中のページを頻繁に参照したいページであると判断したとき、ユーザによる単一の操作14aで表示優先度1のページへと優先度が更新されることになる。
【0066】
第2の操作部14の操作形態は任意である。もし表示優先度1の指定以外に、さらに表示優先度2、3・・・と指定が必要であれば、それだけの優先度を指定できる操作指示が取得できればよい。
【0067】
(ファイルに付加する表示優先度情報について)
本情報表示装置にて表示するための表示用ファイルは、外部装置から取得される。
【0068】
例えば、端末としての本情報表示装置1を、電子ファイルを保持しているホストPCとインターフェイス50を介して接続し、PCから任意の文書ファイルをファイル転送し、本装置1の記憶部60へ格納する。このとき転送された電子ファイルには、ファイルを構成するページの表示の優先度を記述した表示優先度情報が付加されている。
【0069】
表示優先度情報は、予めPCサイドで付加されるのが好ましい。
【0070】
図4に電子ファイルに付加される表示優先度情報の一例を示す。
【0071】
例えば、PCサイドでアプリケーションが実行され、任意の文書ファイルに対して図3に示すような表示優先度設定のためのウィンドウがPCの表示画面に表示される。これにより、予め設定されたルールに従い、優先度設定を可能とする。
【0072】
例えば、図3に示すウィンドウで、「自動1」を選択すると、図4に例示したように、1ページ目が表示優先度1、10ページ目が表示優先度2といった順に優先度が定められ、表示優先度情報として付加される。
【0073】
自動的にページの表示優先度を設定する方法としては、PC上のアプリケーションで文書ファイルの目次を読み取り、文書中のカテゴリー毎に優先度を設定することもできる。
【0074】
例えば、特許公報文書に対して、表紙ページを表示優先度1に、図面の開始ページを表示優先度2に、請求項のページを表示優先度3に設定する。
【0075】
あるいは、アプリケーション上で画像ファイルに変換し、端末としての本情報表示装置へ転送し、転送前に各ページの画像情報を読み取り、図表のあるページの表示優先度を高くする、といった方法も実行することが可能である。
【0076】
設定方法の指定がない場合は、デフォールト設定として表示優先度情報を空白とする、もしくはページ番号順と記述しておくといった方法も採れる。
【0077】
頻繁に参照することを予期されるページの表示優先度を高くしておくことがねらいであり、表示優先度の設定方法は上記に限定されるものではない。
【0078】
もちろん自動設定にも限定されず、PC上のアプリケーションによるものとも限らない。端末としての本情報表示装置サイドで、取得した電子ファイルに各ページの表示優先度情報を設定し、付加するような形態でもかまわない。
【0079】
表示優先度情報は、ファイルヘッダーに一体的に記録するような形態でもよいし、ページ属性を記述するファイルを別に作成して付加するような形態でもよい。表示優先度情報を電子ファイルに付加する形態もこれらに限るものではない。
【0080】
(ファイルの表示動作、更新処理の制御について)
表示用の文書ファイルにページの表示優先度情報を付加しておく目的は、ユーザが本情報表示装置を用いて文書を閲覧中、特に頻繁に参照するページに対して、煩雑な操作を要せず、簡単に、すなわち好ましくは単一の操作により、直接的に意図するページを表示させることを可能にするためである。また予め設定した表示優先度に固定するのではなく、好ましくは単一の操作によりユーザが表示ページの表示優先度を更新できることを可能にするためである。
【0081】
具体的に本情報表示装置を用いて、優先度の高いページを参照する動作、表示ページの優先度を更新する制御について説明する。
【0082】
表示優先度に関わる制御は、既述した表示制御手段30の、特に表示更新処理部32と表示優先度処理部31とが行う。
【0083】
表示優先度処理部31は、表示用ファイルに付加された表示優先度情報を読み取る、あるいは書き込む処理を行う。表示更新処理部32は、上記表示優先度処理部31により読み取った表示優先度情報に従って、表示部20に表示するページを切り換える。
【0084】
これらの処理部を含む表示制御手段30によって、以下のような表示用ファイルの表示制御が実行される、あるいは実行されるよう設定してもよい。
【0085】
1. 取得した電子ファイルを表示用ファイルとして記憶部40に保存する。但し、表示用ファイルには上述した表示優先度情報が付加されている。
【0086】
2. ページ送り戻し操作部11を介したユーザ指示により、表示更新処理部32は、指定された次のページ、あるいは前のページを表示部20に表示するように切り換える。
【0087】
3. 第1の操作部13を介したユーザ指示により、表示更新処理部32は、指定された表示優先度のページを表示部20に表示するように切り換える(後述の表示更新動作例1参照)。
【0088】
4. 表示用ファイルは複数であってもよい。その場合複数の表示用ファイルは、表示順序が設定されていることが望ましい。
【0089】
5. また、記憶部40の保存するファイルすべて、もしくはそのうち限定した数のファイルが表示用ファイルである。それはファイル選択操作部12を介して指示され、表示制御手段30によって限定されるような制御の設定も可能である。
【0090】
6. 表示ファイルが複数の場合は、第1の操作部13を介したユーザ指示により、表示部20に表示するページを切り換えるに際して、表示更新処理部32がファイルの表示順序に従い、表示するファイルも切り換えるような制御の設定も可能である(後述の表示更新動作例2参照)。
【0091】
7. 表示更新処理部32により表示部20の表示ページが切り換えられたときに、表示優先度処理部31は、新たに表示されたページの表示優先度が最も表示優先度が高くなるように、表示している表示用ファイルの表示優先度情報を書き換えるような制御の設定も可能である(後述の表示更新動作例3参照)。
【0092】
8. 第2の操作部14を介したユーザ指示により、表示優先度処理部31は、表示部20に表示されているページの表示優先度が指示された表示優先度になるように、表示している表示用ファイルの表示優先度情報を書き換えるような制御の設定も可能である(後述の表示更新動作例4参照)。
【0093】
9. ファイル選択操作部12を介して、表示用ファイルの数が限定して設定されているときは、表示優先度処理部31が、表示部20に表示している表示用ファイルのページの表示優先度情報を書き換えるに際して、表示部20に表示していない非表示のファイルに対しても、当該ページに対応するそれぞれのページの表示優先度情報を書き換えるような制御の設定も可能である(後述の表示更新動作例5参照)。
【0094】
上記のような表示動作、及び更新処理の制御により、電子文書を閲覧するに際して、小型、低コストを維持しながら、ユーザの使用状況やファイルの特性に応じて、煩雑な操作を必要とせず、簡単な操作で、素早く目的のページへアクセスできる。
【0095】
上記のような表示制御による具体的な表示動作の例を以下に示す。
【0096】
(表示更新動作例1)
図5は、表示更新動作例1の各操作ステップでの表示ファイルと、表示ページ、表示優先度情報を示す対応表である。図5を用いて表示更新動作例1の表示動作について説明する。
【0097】
ファイルAに設定された表示優先度情報は、図4に示したと同様であるとする。
【0098】
ステップS1で、情報表示装置の表示が起動し、表示用ファイルAの先頭ページ、P1(以降ページをPと称す)が表示される。
【0099】
ステップS2で、操作11aにより、表示するページがP1からP2に送られる。
【0100】
ステップS3で、操作13bにより、表示するページがP2から表示優先度2のP10に切り換えられる。
【0101】
ステップS4で、操作13aにより、表示するページがP10から表示優先度1のP1に切り換えられる。
【0102】
このように、第1の操作部13に割り付けられている表示優先度1、もしくは2のページを単一の操作で簡単に呼び出すことができる。
【0103】
(表示更新動作例2)
図6は、表示更新動作例2の各操作ステップでの表示ファイルと、表示ページ、表示優先度情報を示す対応表である。図6を用いて表示更新動作例2の表示動作について説明する。
【0104】
複数の表示用ファイルA、B、Cが、この表示順序で保存されているとする。3つのファイルともに、設定された表示優先度情報は図4に示したと同様であるとする。
【0105】
ステップS1で、情報表示装置の表示が起動し、表示用ファイルAの先頭ページ、P1が表示される。
【0106】
ステップS2で、操作13bにより、表示するファイルがファイルAからファイルBに切り換えられ、それとともに表示するページがファイルAのP1からファイルBの表示優先度2のP10に切り換えられる。
【0107】
ステップS3でも同様に、操作13bにより、表示するファイルがファイルBからファイルCに切り換えられ、それとともに表示するページがファイルBのP10からファイルCの表示優先度2のP10に切り換えられる。
【0108】
ステップS4でも、操作13bにより、同様の表示の切り換えが起こる。但し、表示するファイルが、ファイルCから最初のファイルAに戻る。すなわちファイルAのP10が表示される。
【0109】
ステップS5も同様である。ステップS2と同じ状態が繰り返される。
【0110】
このように、第1の操作部13等の操作でページを呼び出すときにファイルを切り換えていくことで、ファイル毎に指定の表示優先度のページを、単一の操作で簡単に呼び出し、次々に閲覧していくことができる。
【0111】
(表示更新動作例3)
図7は、表示更新動作例3の各操作ステップでの表示ファイルと、表示ページ、表示優先度情報を示す対応表である。図7を用いて表示更新動作例3の表示動作について説明する。
【0112】
複数の表示用ファイルA、Bが、この表示順序で保存されているとする。2つのファイルともに、設定された表示優先度情報は図4に示したと同様であるとする。
【0113】
ステップS1で、情報表示装置の表示が起動し、表示用ファイルAの先頭ページ、P1が表示される。
【0114】
ステップS2で、操作11aにより、表示するページがP1からP2に送られる。それとともに表示しているページ(P2)の表示優先度が表示優先度1に書き換えられる。表示優先度2のP10はそのままとする。
【0115】
ステップS3でも同様に、操作11aにより、表示するページがP2からP3に送られる。それとともに表示しているページ(P3)の表示優先度が表示優先度1に書き換えられる。表示優先度2のP10はそのままとする。
【0116】
ステップS4では、操作13bにより、表示するファイルがファイルAからファイルBに切り換えられ、それとともに表示するページがファイルAのP3からファイルBの表示優先度2のP10に切り換えられる。
【0117】
ステップS5でも同様に、操作13aにより、表示するファイルがファイルBからファイルAに戻り、それとともに表示するページがファイルBのP10からファイルAの表示優先度1のP3に切り換えられる。
【0118】
このように、ページ閲覧履歴に従い、すなわちページ送り戻し操作部11等の操作で表示するページを切り換える毎に、新たに表示したページの表示優先度を高くするよう更新していくことで、例えばファイルAを1ページずつ読み進めながら、随時ファイルBの特定ページを参照するといった操作が、単一の操作で簡単に行うことができる。
【0119】
(表示更新動作例4)
図8は、表示更新動作例4の各操作ステップでの表示ファイルと、表示ページ、表示優先度情報を示す対応表である。図8を用いて表示更新動作例4の表示動作について説明する。
【0120】
複数の表示用ファイルA、Bが、この表示順序で保存されているとする。2つのファイルともに、設定された表示優先度情報はデフォールトの状態、すなわち表示優先度1がP1、表示優先度2がP2であるとする。
【0121】
ステップS1で、情報表示装置の表示が起動し、表示用ファイルAの先頭ページ、P1が表示される。
【0122】
ステップS2で、操作11aが4回繰り返されたとする。これにより、表示するページがP2からP5まで送られる。表示しているページの表示優先度はそのままとする。
【0123】
ステップS3では、操作14aにより、表示しているページ(P5)の表示優先度が表示優先度1に書き換えられる。表示優先度2のP2はそのままとする。
【0124】
ステップS4で、再びファイルAを読み進める。すなわち操作11aが4回繰り返されたとする。これにより、表示するページがP6からP9まで送られる。なお、その間、表示優先度1のページはP5のままである。
【0125】
ステップS5で、操作13aにより、表示するファイルがファイルAからファイルBに切り換えられ、それとともに表示するページがファイルAのP9からファイルBの表示優先度1のP1に切り換えられる。
【0126】
ステップS6で、再度操作13aにより、表示するファイルがファイルBからファイルAに戻り、それとともに表示するページがファイルBのP1からファイルAの表示優先度1のP5に切り換えられる。
【0127】
このように、第2の操作部14の操作で、表示中のページの表示優先度を高くするよう更新することで、例えばユーザがファイルAを1ページずつ読み進めながら、頻繁に参照したいと判断したページに対して、単一の操作で簡単に優先度指定が行うことができ、ファイルAを読み進め、ファイルBを参照した後でも、単一の操作で簡単に呼び出すことができる。
【0128】
(ファイル限定操作)
表示更新動作例5の説明の前に、表示用ファイルの限定操作の例について述べておく。
【0129】
文書を閲覧する場合、複数の文書を見比べることが多々ある。その場合も、短時間内に開く文書数は、1、2ファイル程度である。
【0130】
端末としての本情報装置内に保存する電子ファイル数には制限を設ける必要はないが、その時点で使用する表示用ファイル数を限定することで、優先度設定とその呼び出し操作を簡便化し、例えば2つのファイルを見比べる動作の利便性を増すことができる。
【0131】
図10は2ファイルへのファイル限定操作時の表示例を示す図である。図10を用いて、ファイル選択操作部12を用いたファイル限定操作例について説明する。
【0132】
図10(a)は、ファイルAのページが表示部20に表示されている表示画面2を示す図である。ここでは表示用ファイルがファイルAとファイルBとに限定されており、ファイルBが非表示状態となっている。
【0133】
図10(b)は、逆にファイルBのページが表示されている表示画面2を示す図である。図10(a)と(b)の右端のタブで非表示ファイルの存在を表現している。
【0134】
図10(a)の状態で、例えばファイルAとファイルCとに限定ファイルを変更したいとする。ファイル選択操作部12を操作すると、表示画面2は図10(c)のようになり、非表示中のファイルBのページが縮小されて表示される。
【0135】
この状態で、例えばページ送り戻し操作部11を操作すると、保存された他のファイルの表示優先度1のページを順次表示していく。
【0136】
図10(d)のように所望のファイルCのページが表示されたところで、再びファイル選択操作部12を操作すると、図10(a)の状態に戻る。但し、非表示中のファイルはファイルBではなく、ファイルCに入れ替わっている。
【0137】
このように閲覧するファイルを2ファイルに限定しておくことで、第1の操作部13等のページ呼び出し操作の繰り返しにより、ファイルAからファイルB、そしてまたファイルAへ、さらにまたファイルBへと、ループすることになり、2ファイルを見比べるような閲覧を簡便に行うことができる。
【0138】
(表示更新動作例5)
図9は、表示更新動作例5の各操作ステップでの表示ファイルと、表示ページ、表示優先度情報を示す対応表である。図9を用いて表示更新動作例5の表示動作について説明する。
【0139】
複数の表示用ファイルA、Bが、この表示順序で保存されており、表示はこの2ファイルに限定されているとする。2つのファイルともに、設定された表示優先度情報はデフォールトの状態、すなわち表示優先度1がP1、表示優先度2がP2であるとする。
【0140】
ステップS1で、情報表示装置の表示が起動し、表示用ファイルAの先頭ページ、P1が表示される。
【0141】
ステップS2で、操作11aにより、表示するページがP1からP2に送られる。それとともに表示しているページ(ファイルAのP2)の表示優先度が表示優先度1に書き換えられる。表示優先度2のP2はそのままとする。
【0142】
しかしここで同時に、非表示中のファイルBについても、同様の表示優先度更新が行われる。すなわち、ファイルBのP2の表示優先度も表示優先度1に書き換えられる。
【0143】
ステップS3では、操作13aにより、表示するファイルがファイルAからファイルBに切り換えられ、それとともに表示するページがファイルAのP2からファイルBの表示優先度1のP2に切り換えられる。
【0144】
ステップS4では、ステップS2と逆の状況となる。すなわち再度操作11aにより、表示するページがファイルBのP2からP3に送られる。それとともに表示しているページ(ファイルBのP3)の表示優先度が表示優先度1に書き換えられる。表示優先度2のP2はそのままとする。
【0145】
しかしまた、ここで同時に、非表示中のファイルAについても、同様の表示優先度更新が行われる。すなわち、ファイルAのP3の表示優先度も表示優先度1に書き換えられる。
【0146】
ステップS5では、ステップS3と同様に、再度操作13aにより、表示するファイルがファイルBからファイルAに切り換えられ、それとともに表示するページがファイルBのP3からファイルAの表示優先度1のP3に切り換えられる。
【0147】
このように、ファイルAとファイルBのページ送り、すなわち表示優先度の自動更新を連動させて、簡単に他方のファイルを参照することができる。例えば、原文と翻訳文書を見比べる際等に、2ファイルを同時に読み進めるといった動作も簡単に可能となる。
【0148】
上述してきたように、本実施形態に係る情報表示装置によれば、簡単な操作により、容易に目的のページへアクセスすることができるので、表示画面を大きくしたり、表示部を複数備えたりすることを必要とせず、ユーザの使い勝手を犠牲にすることなく、小型化、低コスト化が可能となる。
【0149】
なお、上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0150】
1 情報表示装置本体
2 表示画面
10 操作部(操作手段)
11 ページ送り戻し操作部
12 ファイル選択操作部
13 第1の操作部
14 第2の操作部
20 表示部(表示手段)
30 表示制御部(表示制御手段)
31 表示優先度処理部
32 表示更新処理部
33 その他制御部
40 記憶部(記憶手段)
50 インターフェイス
60 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報をページ構成した電子ファイルを表示用ファイルとして保存する記憶手段と、
前記記憶手段に保存された前記表示用ファイルの任意のページの情報をユーザが視認できる表示形式で表示する表示手段と、
ユーザの操作を受けて、前記表示手段の表示するページに関する操作指示を取得する操作手段と
前記操作手段により取得された前記操作指示に応じて、前記表示手段の表示するページを制御する表示制御手段と、
を備えた情報表示装置であって、
前記表示制御手段は、
前記表示用ファイルに付加的に書き込まれた、当該表示用ファイルの少なくとも1つのページの表示優先度を記述する表示優先度情報を読み取る処理を行う表示優先度処理部と、
前記表示優先度処理部により読み取った表示優先度情報に従って、前記表示手段に表示するページを切り換える表示更新処理部と、を有し、
前記操作手段は、ユーザによる操作を受け、前記表示手段に表示するページの表示優先度を指示し、当該ページを表示させる操作指示を取得する第1の操作部を有し、
前記表示更新処理部は、前記第1の操作部が取得した前記操作指示の示す表示優先度に従い、前記表示手段の表示するページを、当該表示優先度に対応するページに切り換える
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、
複数の前記電子ファイルを、前記表示用ファイルとして表示順序を付けて保存し、
前記表示更新処理部は、
前記第1の操作部が取得した前記操作指示の示す表示優先度に対して、前記表示手段の表示しているページを、前記表示順序に従った次の表示用ファイルにおける当該表示優先度に対応するページに切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記操作手段は、
前記記憶手段に保存している複数の前記電子ファイルのうち、前記表示手段に表示するための表示用ファイルとして少なくとも2つを取得するファイル選択操作部を有し、
前記表示更新処理部は、
前記第1の操作部により取得された前記操作指示の示す表示優先度に従って前記表示手段に表示するページを、前記ファイル選択操作部により取得された表示用ファイルのページに限定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記表示優先度処理部は、
前記表示用ファイルの少なくとも1つのページの表示優先度を記述する表示優先度情報を、前記表示用ファイルに付加的に書き込む、及び書き換える処理を行う機能を有し、
前記表示更新処理部により前記表示手段に表示するページが切り換えられたときに、新たに表示されたページの表示優先度が最も表示優先度が高くなるように、表示している表示用ファイルの表示優先度情報を書き換える
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記操作手段は、
ユーザによる操作を受け、前記表示手段に表示しているページに対応する新たな表示優先度を指示し、前記表示優先度情報を更新させる更新指示を取得する第2の操作部を有し、
前記表示優先度処理部は、
前記表示用ファイルの少なくとも1つのページの表示優先度を記述する表示優先度情報を、前記表示用ファイルに付加的に書き込む、及び書き換える処理を行う機能を有し、
前記第2の操作部が取得した前記更新指示に従い、前記表示手段の表示しているページの表示優先度が指示された表示優先度になるように、表示している表示用ファイルの表示優先度情報を書き換える
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記表示優先度処理部は、
前記表示手段に表示しているページの表示優先度情報を書き換える際に、当該ページの属する表示用ファイル以外の表示用ファイルがあれば、それらの表示用ファイルについても、当該ページに対応するそれぞれのページの表示優先度情報を書き換える
ことを特徴とする請求項4または5に記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、
予め前記表示優先度情報が付加的に書き込まれた前記電子ファイルを保存する
ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−118505(P2011−118505A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−273315(P2009−273315)
【出願日】平成21年12月1日(2009.12.1)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】