説明

情報記録システム、電池パックの製造方法、及び電池パック

【課題】各部品の部品情報を機器の外面から直接、視認することができ、機器の保守管理、及び不具合発生時の原因究明等を容易に行うことができる情報記録システム、電池パックの製造方法、及び電池パックを提供する。
【解決手段】情報記録システム20の情報読み取り装置31は電池2の平面に記録された部品製造情報12,13を読み取り、該部品製造情報12,13をCPU22へ送信する。スポット溶接機32は溶接条件をCPU22へ送信する。CPU22は、部品製造情報12,13、溶接条件等の組立情報、電気検査、及び外観検査等の検査情報に基づき、電池パック1の電池パック製造情報11を生成する。そして、該電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とを、レーザマーキング装置33へ出力する。レーザマーキング装置33は、ラベルの電池コアの巻き付け時に、入力した電池パック製造情報11等をラベルの表面に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器を組み立てるときに、部品情報を読み取って機器の外面に記録するための情報記録システム、部品情報を読み取って電池パックの外面に記録する過程を有する電池パックの製造方法、及び電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、急速に普及しているビデオカメラ,モバイルコンピュータ,携帯電話機等の携帯電子機器の電源としては、充放電可能な非水電解質二次電池、例えばリチウムイオン二次電池等が主として用いられている。リチウムイオン二次電池(電池)は、正極及び負極をセパレータを介して巻回した電極群、及び非水電解質を、アルミニウム製、アルミニウム合金製、又は鋼鉄製であり、円筒状、又は直方体状をなすケースに収納して構成される。
【0003】
前記電池の一側面に、過充電及び過放電を防止するために電池電圧を制御する保護回路、及び電池から外部へ電力を取り出し、又は外部から電力を取り込むための出力端子を有する保護回路基板を配置することにより組電池が構成される。保護回路基板と電池との間は接続用のリードにより電気的に接続されている。
前記組電池の四側面を、絶縁性を有する、例えば合成樹脂製の外装枠で覆い、又は組電池を例えば合成樹脂製の外装ケースに収納することにより電池コアが構成される。さらに、この電池コアの両平面と、外装枠又は外装ケースとをラベルで覆うことで電池パックが得られ、この電池パックが携帯電子機器に装着される。
【0004】
ラベルは、通常、電池コアを確実に隠蔽することができ、インクの乗りも良好であるPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム製の基材層に、電池パックの定格、注意事項等の不変の内容を印刷用の版に基づいて印刷し、透明度及び柔軟性が高く、基材層への追従性が良好であるPP(ポリプロピレン)のラミネートフィルム製の保護層を貼着し、所定の形状に打ち抜くという工程を、一貫して行うことで製造されている。
【0005】
従来は、電池パックの各部品の製造情報、例えば電池の製造年月日、工場番号、製造ライン番号、極板の製造時刻、巻き機の番号、及び通し番号等の製造情報、並びに保護回路基板の製造年月日、ロット番号等の製造情報は、該部品の製造時に、該部品の外面に記録され、記録された内容は、電池パックのロット単位で使用記録として管理されていた。
また、電池パックを組み立てるときに、スポット溶接機からどのような条件でいくらのエネルギーが溶接に使用されたかという情報、超音波溶着の条件等の組立情報、並びに正極・負極間での短絡の有無を確認するために、高電圧を印加する絶縁検査等の電気検査、及び外観検査等の検査情報も使用記録として管理されていた。
そして、上述したように、同一仕様の電池パックで共通する型番、サイズ、定格容量等の不変の情報は、ラベルの製造時に予めラベルに記録しておき、該不変の情報のみが電池パックの外面に表示されていた。
【0006】
従って、構成される各部品の製造情報を直接取得するためには、電池パックを解体して、該製造情報を視認する必要があった。
また、各部品の製造情報は、前記使用記録を用いて確認することができるが、電池パックのロット単位で記録されており、個別の電池パックに対応するものではなかった。すなわち、一品一様の情報を取得して管理することはできなかった。
各部品の製造情報を個別の電池パックに対応させて正確に把握するためには、同一、又は連続する製造情報を有する部品を選別し、又は作製するようにし、ロット単位で連続して電池パックに使用する必要があった。
【0007】
特許文献1には、RFIDタグを備え、このRFIDタグに廃棄回収時に必要な生産情報、販売情報、動作履歴情報を記憶させる電池パックの発明が開示されている。
特許文献2には、固有のIPアドレスを有するネットワークインタフェースを備え、LAN上に設けた保守管理用のコンピュータが接続されて電池の動作状態、及びメモリに格納された製造番号等の情報を取得してメンテナンスを実施することができる電池パックの発明が開示されている。
【特許文献1】特開2006−228490号公報
【特許文献2】国際公開第2002/06347号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の特許文献1及び2の電池パックは、保守管理、不具合発生時の原因究明等を行うことができるが、RFIDタグ、及びネットワークインタフェース等の高価な部品を備えており、製造工程も煩雑になってコストが高くなり、電池パックの質量が大きくなるという問題があった。また、特許文献1の場合、充電器を用いてRFIDタグの情報を取得しなければならず、特許文献2の場合、前記コンピュータに接続して製造情報等を取得しなければならず、視認により容易に製造情報等を取得することができないという問題点があった。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、機器を組み立てるときに、部品情報を読み取って、機器の外面に記録することにより、機器を解体することなく、各部品の部品情報を機器の外面から直接、視認することができ、機器の保守管理、及び不具合発生時の原因究明等を容易に行うことができる情報記録システムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、電池パックを組み立てるときに、部品の製造に際しての部品情報を読み取る過程、及び該過程により読み取った情報を電池パックの外面に記録する過程を有することにより、電池パックを解体することなく、各部品の部品情報を電池パックの外面から直接、視認することができ、電池パックの保守管理、及び不具合発生時の原因究明等を容易に行うことができる電池パックの製造方法、及び電池パックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1発明に係る情報記録システムは、複数の部品を有し、1又は複数の部品の外面に、該部品の製造に際しての部品情報を記録してある機器の外面に情報を記録する情報記録手段を備える情報記録システムにおいて、前記機器の組み立てに際し、前記部品情報を読み取る手段を備え、前記情報記録手段は、前記部品情報を前記機器の外面に記録するように構成されていることを特徴とする。
【0012】
ここで、「部品の製造に際しての部品情報」とは、部品の製造時に、個別又は複数の部品に対応させて記録される情報をいう。具体的には、部品の製造年月日、ロット番号、工場番号、製造ライン番号、及び通し番号等が挙げられる。
本発明においては、機器を組み立てるときに、部品情報を読み取って、機器の外面に記録するので、機器を解体することなく、情報取得のための装置を使用せずに、各部品の部品情報を機器の外面から直接、視認することができる。
【0013】
第2発明に係る情報記録システムは、第1発明において、前記機器を組み立てるに際しての情報、及び/又は検査結果に係る情報を取得する手段を備え、前記情報記録手段は、取得した情報を前記機器の外面に記録するように構成されていることを特徴とする。
【0014】
ここで、「機器を組み立てるに際しての情報」とは、機器の組み立てに際して、個別又は複数の機器に対応させて記録される情報をいう。具体的には、製造年月日、ロット番号、工場番号、製造ライン番号、通し番号、及び溶接の条件等が挙げられる。
「検査結果に係る情報」とは、各機器につき実施される、絶縁検査等の電気検査、及び外観検査等の品質検査の結果に係る情報をいう。
本発明においては、部品を組み立てるに際しての情報、及び/又は検査情報をさらに記録するので、機器の詳細な品質情報を機器の外面から取得することができ、保守管理、及び不具合発生時の原因究明をさらに詳細に行うことができる。
【0015】
第3発明に係る電池パックの製造方法は、電池、該電池の電力を出力する端子を有する端子基板、該端子基板及び前記電池の一部を覆う外装体を含む部品を備え、1又は複数の部品の外面に、該部品の製造に際しての部品情報が記録されている電池パックの外面に、情報を記録する情報記録過程を有する電池パックの製造方法において、前記電池パックの組み立てに際し、前記部品情報を読み取る過程を有し、前記情報記録過程は、前記部品情報を前記外面に記録する過程であることを特徴とする。
【0016】
ここで、「部品の製造に際しての部品情報」とは、部品の製造時に、個別又は複数の部品に対応させて記録される情報をいう。具体的には、電池の製造年月日、工場番号、製造ライン番号、極板の製造時刻、巻き機の番号、及び通し番号、並びに保護回路基板の製造年月日、ロット番号等が挙げられる。
本発明においては、電池パックを組み立てるときに、電池等の部品情報を読み取って、電池パックの外面に記録するので、電池パックを解体することなく、各部品の部品情報を電池パックの外面から直接、視認することができる。
【0017】
第4発明に係る電池パックの製造方法は、第3発明において、前記電池パックを組み立てるに際しての情報、及び/又は検査結果に係る情報を取得する過程を有し、前記情報記録過程は、取得した情報を前記外面に記録する過程であることを特徴とする。
【0018】
ここで、「電池パックを組み立てるに際しての情報」とは、電池パックの組み立てに際して、個別又は複数の電池パックに対応させて記録される情報をいう。具体的には、電池パックの製造年月日、工場番号、製造ライン番号、ラベルの巻き時刻、通し番号、スポット溶接の条件、及び超音波溶着の条件等が挙げられる。
「検査結果に係る情報」とは、各電池パックにつき実施される、絶縁検査等の電気検査、及び外観検査等の品質検査の結果に係る情報をいう。
本発明においては、電池パックを組み立てるに際しての情報、及び/又は検査情報をさらに記録するので、電池パックの詳細な品質情報を電池パックの外面から取得することができ、保守管理、及び不具合発生時の原因究明をさらに詳細に行うことができる。
【0019】
第5発明に係る電池パックの製造方法は、第3又は第4発明において、前記電池パックは、前記電池及び外装体の一部を覆うラベルをさらに備え、前記情報記録過程は、前記部品情報、又は前記取得した情報を前記ラベルの外面に記録する過程であることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、ラベルの外面に記録するので、容易に情報を記録することができ、容易に情報が視認される。
【0021】
第6発明に係る電池パックの製造方法は、第3乃至第5発明のいずれかにおいて、各過程を順次的に行うことを特徴とする。
【0022】
本発明においては、部品情報を読み取る過程、該部品情報を機器の外面に記録する過程等を順次的、連続的に行って、一品一様の情報を有する電池パックを低コストに得ることができる。
【0023】
第7発明に係る電池パックは、電池、該電池の電力を出力する端子を有する端子基板、該端子基板及び前記電池の一部を覆う外装体を含む部品を備える電池パックにおいて、外面に、1又は複数の部品の製造に際し、該部品の外面に記録され、組み立てるときに取得される部品に係る情報とを記録してあることを特徴とする。
【0024】
本発明においては、各部品を組み立てるときに際しての情報が電池パックの外面に記録されているので、該情報が容易に視認され、容易に保守管理、又は不具合発生時の原因究明を行うことができる。
【0025】
第8発明に係る電池パックは、第7発明において、外面に、組み立てに際しての情報、及び/又は検査結果に係る情報をさらに記録してあることを特徴とする。
【0026】
本発明においては、組み立てに際しての情報、及び/又は検査情報をさらに記録するので、電池パックの詳細な品質情報を電池パックの外面から取得することができ、保守管理、及び不具合発生時の原因究明をさらに詳細に行うことができる。
【0027】
第9発明に係る電池パックは、第7又は第8発明において、複数の層からなり、前記電池及び外装体の一部を覆うラベルをさらに備え、前記ラベルの外面に、前記情報を記録してあることを特徴とする。
【0028】
本発明においては、容易に情報が記録され、容易に情報が視認される。
【0029】
第10発明に係る電池パックは、第9発明において、前記ラベルは、最外層の次の層が露出した露出部を有し、該露出部に、前記情報を記録してあることを特徴とする。
【0030】
本発明においては、最外層が設けられていない露出部に情報が記録されるので、最外層の材質は限定されず、また、最外層の次の層の材質を適宜選択することにより、印字品質が確保される。
そして、ラベルの露出部以外の部分は、最外層を有し、多層構造をなすので、ラベルは良好な強度及び絶縁性を有する。
【0031】
第11発明に係る電池パックは、第7乃至第10発明のいずれかにおいて、前記端子基板は、電池電圧を制御する保護回路を実装してあることを特徴とする。
【0032】
本発明においては、保護回路を有する端子基板の保守管理を行うことができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の情報記録システムによれば、機器を組み立てるときに、部品の外面に記録された部品情報を読み取って、機器の外面に記録するので、機器を解体することなく、情報取得のための装置を使用せずに、各部品の部品情報を機器の外面から直接、視認することができる。
従って、保守管理、及び不具合発生時の原因究明等を容易に行うことができる。従来のように、保守管理、及び不具合発生時の原因究明を行うために、同一、又は連続する部品情報を有する部品を選別し、又は作製するようにし、機器のロット単位で、前記部品を連続して機器に使用して製造する必要がない。
そして、各部品の個別の情報、並びに機器個別の組立情報及び検査情報を、機器に個別に記録した場合においては、さらに良好なトレーサビリティ(追跡可能性)を有する。この場合、不具合が生じたときに機器をロット単位で回収する必要がなく、一品ずつの回収で済み、回収時間、及び対応の迅速化、低コスト化が図られる。
本発明においては、部品情報を読み取る過程、該部品情報を機器の外面に記録する過程等を順次的、連続的に行って、以上のような一品一様の情報が記録された機器を低コストに得ることができる。上述した特許文献の電池パックのように、情報を取得するための特別の部品を備えることなく、この観点からも機器は安価であり、機器の質量が大きくなることがない。
【0034】
また、本発明の電池パックの製造方法によれば、電池パックを組み立てるときに、電池等の部品情報を読み取って、電池パックの外面に記録するので、電池パックを解体することなく、各部品の部品情報を電池パックの外面から直接、視認することができる。
従って、保守管理、及び不具合発生時の原因究明等を容易に行うことができる。従来のように、保守管理、及び不具合発生時の原因究明を行うために、同一、又は連続する部品情報を有する部品を選別し、又は作製するようにし、電池パックのロット単位で、前記部品を連続して電池パックに使用して製造する必要がない。
そして、各部品の個別の情報、並びに電池パックの個別の組立情報及び検査情報を、電池パックに個別に記録した場合においては、さらに良好なトレーサビリティを有する。この場合、不具合が生じたときに電池パックをロット単位で回収する必要がなく、一品ずつの回収で済み、回収時間、及び対応の迅速化、低コスト化が図られる。
本発明においては、部品情報を読み取る過程、該部品情報を電池パックの外面に記録する過程等を順次的、連続的に行って、以上のような一品一様の情報が記録された電池パックを低コストに得ることができる。情報を取得するための特別の部品を備えることなく、この観点からも電池パックは安価であり、電池パックの質量が大きくなることがない。
【0035】
本発明の電池パックによれば、各部品を組み立てるときに際しての情報が電池パックの外面に記録されているので、該情報が容易に視認され、容易に保守管理、又は不具合発生時の原因究明等を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電池パック1を示す斜視図、図2は電池パック1を示す分解斜視図、図3は電池パック1を示す平面図である。
電池パック1の電池2は、例えば角型平板状をなす、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池であり、正極及び負極をセパレータを介して巻回した電極群、並びに非水電解質を、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金製のケースに収納してなる。
電池2の一側面には、絶縁部材(図示せず)を介して負極端子(図示せず)が該一側面を貫通するように設けられている。これと対向する他側面には、リード取付板2aが設けられている。負極端子が設けられた部分以外の電池2の全体が正極(端子)とされる。
【0037】
電池2の負極端子が設けられている前記一側面、及び該一側面に隣接する側面には、窓部3aから前記負極端子を表出させた状態で、略L字状の基板ホルダ3が配され、該基板ホルダ3の前記側面には、保護回路基板4が保持されている。保護回路基板4は、電池2と対向する面に、電池2の過充電又は過放電等を防止するための保護回路が実装され、該保護回路が樹脂モールドされてなる保護回路実装部4aが設けられている。そして、保護回路基板4の外面側には、外部へ電力を取り出し、また逆に充電のために外部から電力を取り込むための正極端子、負極端子、及び温度端子である出力端子4b,4b,4bが金メッキにより設けられている。
【0038】
一端部が保護回路基板4のマイナス側の接続端子(図示せず)と接続された第1リード5の他端部は、スポット溶接により前記負極端子と接続されている。一端部が保護回路基板4のプラス側の接続端子と接続された第2リード6の他端部は、リード取付板2aにスポット溶接され、電池2の側面と接続されている。
以上のように、電池2の側面に保護回路基板4が配され、保護回路基板4と電池2との間がリード5,6により電気的に接続されて、組電池7が構成される。
【0039】
例えばポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等の合成樹脂からなり、組電池7の前記保護回路基板4が配されている側面、及び該側面に隣接する両側面の略半分を枠半体8により覆い、組電池7の四側面の残部を枠半体9により覆うことにより、電池コアが構成される。枠半体8の保護回路基板4が配されている側面には、前記出力端子4b,4b,4bを露出させるための窓部8a,8a,8aが設けられている。
【0040】
ラベル10は、PETフィルム製の基材層と、PPのラミネートフィルム製の保護層とを貼り合わせてなり、平面視が矩形状をなすラベル本体10aと、該ラベル本体10aの一方の長辺の一部から略U字状に突設された突設部10bと、ラベル本体10aの他方の長辺の一部から略U字状に突設された突設部10cとを有する。
【0041】
ラベル10は、ラベル本体10aが電池コアの表面に位置決めされて貼着され、電池コアのリード6が配されている側面に沿って折り曲げられ、電池コアの裏面に貼着される。このとき、突設部10b,10cは電池コアの裏面側にL字状に折り曲げられて、端部がラベル本体10aの内側に折り込まれた状態で貼着される。ラベル本体10aは、電池コアの負極端子を有する側面に沿っても折り曲げられ、端部が電池コアの裏面に貼着される。
【0042】
ラベル本体10aの表面には、同一仕様の電池パック1で共通する型番、サイズ、定格容量等の不変の情報(図示せず)が記録されており、該不変の情報以外に、電池パック1の組み立て時に、個別の電池パック、又は少数単位の電池パックに対応させて記録される変更可能の電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とが、文字、数字、及び記号の組み合わせにより記録されている。ラベル10の表面には黒色、又は紺色等の塗膜が形成されており、後述するレーザマーキング装置33(情報記録手段)によりレーザが照射されて、白地の表面が露出することで、電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とが視認されるように構成されている。部品製造情報12,13は、電池2等の部品の製造時に該部品の外面に記録されている情報に基づき、後述する方法によりラベル本体10aの表面に記録される。
電池パック製造情報11として、例えば電池パック1の製造年月日、工場番号、製造ライン番号、ラベルの巻き時刻、通し番号、スポット溶接の条件、及び超音波溶着の条件等の組立情報、並びに前記絶縁検査等の電気検査、及び外観検査等の検査情報が挙げられる。
部品製造情報12,13のうち、電池2の部品情報としては、例えば電池2の製造年月日、工場番号、製造ライン番号、極板の製造時刻、巻き機の番号、及び通し番号等が挙げられる。保護回路基板4の部品情報としては、例えば保護回路基板4の製造年月日、ロット番号等が挙げられる。
【0043】
以下に、電池パック1の製造方法について説明する。
図4は、電池パック1の製造に使用する情報記録システム20の構成を示すブロック図である。
情報記録システム20は、情報記録制御装置21と、部品情報を読み取る手段としての情報読み取り装置31と、スポット溶接機32と、情報記録手段としてのレーザマーキング装置33とを備えている。また、図示はしていないが、情報記録システム20には、他に、超音波溶着機、絶縁検査等の電気検査装置、及び外観検査装置等も含まれる。
【0044】
情報記録制御装置21は、演算及び情報記録制御装置21内の各部の制御等を行うCPU(Central Processing Unit)22、CPU22にバス28を介して接続されたROM23、RAM24、操作部25、表示部26、及びインタフェース27を備えている。操作部25は、キーボード及びマウス等の入力装置を有し、オペレータにより与えられたこれらの入力装置への操作がCPU22へ通知され、CPU22がこれに応じた処理を行うことによって、情報記録制御装置21が動作する。また、オペレータの操作により、後述する電池パック1の製造情報も入力される。
表示部4は、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の表示装置により構成され、オペレータへ種々の映像を表示するように構成されている。
【0045】
また、ROM23は、フラッシュメモリからなり、情報記録制御装置21の動作に必要な本発明に係る情報記録プログラム等の各種の制御プログラムを格納している。RAM24は、CPU22の演算及び情報記録の制御等の処理に伴って発生する、前記電池パック製造情報11、部品製造情報12,13等の一時的な情報を記憶するものであり、DRAM又はSRAM等のメモリ素子により構成されている。
そして、インタフェース27により、CPU22と、情報読み取り装置31、スポット溶接機32、及びレーザマーキング装置33等の各装置との間で、データの送受信が行われる。
【0046】
情報読み取り装置31は、画像認識により電池2の部品の外面に記録された前記部品製造情報12,13を読み取り、読み取った部品製造情報12,13をCPU22へ送信する。情報読み取り装置31は、保護回路基板4の製造年月日、ロット番号等も取得することができる。スポット溶接機32は、上述のリード5と負極端子、及びリード6とリード取付板2aとをスポット溶接し、このときの溶接条件に係る情報をCPU22へ送信する。
【0047】
情報記録制御装置21のCPU22は、スポット溶接機32から取得した溶接条件、及び超音波溶着機から取得した溶着条件、オペレータから操作部25により取得される電池パック1の工場番号、製造ライン番号、CPU22が作成する製造年月日、ラベルの巻き時刻、通し番号等の組立情報と、検査装置から取得する電気検査、及び外観検査等の検査情報とに基づき、電池パック1の電池パック製造情報11を生成する。CPU22は、電池パック1を組み立てるに際しての情報、及び検査結果に係る情報を取得する手段として機能する。そして、該電池パック製造情報11と、前記部品製造情報12,13とを、レーザマーキング装置33へ出力する。
【0048】
レーザマーキング装置33は、ラベル10の電池コアの表面への貼付時に、CPU22から入力した電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とを、ラベル10に記録する。レーザマーキング装置33は、ラベル10の表面に形成された前記塗膜にレーザを照射し、白地の表面が露出されて、電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とが記録される。
以上のように構成された情報記録システム20により、電池パックのラベル10の表面にインラインで、電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とが記録される。
【0049】
図5は、CPU22が行う情報記録の処理手順を示すフローチャートである。
まず、CPU22は、部品情報を取得したか否かを判定する(S1)。CPU22は、情報読み取り装置31から電池2の部品製造情報12,13等の部品情報を取得したか否かを判定する。ここで、情報読み取り装置31から保護回路基板4のロット番号等の製造情報を取得したか否かを判定することにしてもよい。CPU22は、部品情報を取得していないと判定した場合(S1:NO)、処理をステップS1へ戻す。
【0050】
CPU22は、部品情報を取得したと判定した場合(S1:YES)、該部品情報をRAM24に記憶させる(S2)。
【0051】
次に、CPU22は、組立情報及び検査情報を取得したか否かを判定する(S3)。CPU22は、組立情報及び検査情報を取得していないと判定した場合(S3:NO)、前記情報を取得するまで待機する。CPU22は、例えばスポット溶接機31から溶接条件を取得したか否かを判定する。他に取得される組立情報としては、超音波溶着機から取得する溶着条件、オペレータから操作部25により取得される電池パック1の工場番号、製造ライン番号等の電池パック1の製造情報等が挙げられる。また、CPU22は、製造年月日、ラベルの巻き時刻、通し番号等の情報も作成する。
検査情報としては、絶縁検査等の電気検査、及び外観検査の検査結果等が挙げられる。電気検査の結果は、検査装置からCPU22へ入力される。外観検査の結果はオペレータによりCPU22へ入力される。また、外観検査後、電池パックを合否で分別してラインに戻し、合格とされた電池パックの通し番号等をセンサで読み取り、この情報がCPU22へ入力されることにしてもよい。
【0052】
CPU22は、組立情報及び検査情報を取得したと判定した場合(S3:YES)、該組立情報及び検査情報をRAM24に記憶させる(S4)。
そして、CPU22は、取得した組立情報、及び作成した組立情報、並びに検査情報に基づき生成された電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とを、レーザマーキング装置33へ出力し(S5)、処理を終了する。CPU22は、場合により、電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とを結合させた情報をレーザマーキング装置33へ出力する。レーザマーキング装置33は、入力した電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とをラベル10へ記録する。
【0053】
本実施の形態においては、以上のように、電池パック1を組み立てるときに、電池2等の部品情報を読み取り、組立情報及び検査情報を取得して、ラベル10の外面に記録するので、電池パック1を解体することなく、各部品の部品情報、電池パック1の組立情報及び検査情報をラベル10の外面から直接、視認することができる。
従って、保守管理、及び不具合発生時の原因究明等を容易に行うことができる。従来のように、保守管理、及び不具合発生時の原因究明を行うために、同一、又は連続する部品情報を有する部品を選別し、又は作製するようにし、電池パックのロット単位で、前記部品を連続して電池パックに使用して製造する必要がない。
そして、電池2の個別の情報、並びに電池パック1の個別の組立及び検査情報を、電池パック1に個別に記録した場合においては、良好なトレーサビリティを有する。この場合、不具合が生じたときに電池パック1をロット単位で回収する必要がなく、一品ずつの回収で済み、回収時間、及び対応の迅速化、低コスト化が図られる。
【0054】
また、本実施の形態においては、部品製造情報12,13を読み取る過程、電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とを機器のラベル10に記録する過程をインラインで行うので、以上のような一品一様の情報が記録された電池パック1を低コストに得ることができる。一貫したラインで、部品の投入から組み立てを行い、組み立て時に電池パック製造情報11情報、及び部品製造情報12,13等の情報の表示を行うので、前記情報が誤って表示されることがない。情報を取得するためのRFIDタグ等のような特別の部品を備える必要がなく、この観点からも電池パック1は安価であり、電池パック1の質量が大きくなることがない。
さらに、電池パック製造情報11情報、及び部品製造情報12,13等の情報を情報記録制御装置21のハードディスク等に記録することで、該情報を一括管理することができ、常時、該情報を取り出すことが可能になる。
【0055】
なお、本実施の形態においては、ラベル10の表面に形成された塗膜にレーザを照射し、白地の表面を露出させて、電池パック製造情報11等を記録する場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、ラベル10の表面に前記塗膜は形成せず、レーザを照射して前記表面を焼くことにより、電池パック製造情報11等を記録することにしてもよい。
そして、レーザマーキング装置33によりラベル10の表面に電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とを記録する場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、インクジェット、又は熱転写印刷により前記表面に記録することにしてもよい。
【0056】
また、ラベル10の電池コアの表面への貼付時に電池パック製造情報11等の記録を行う場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、前記貼付前にラベル10に電池パック製造情報11等を記録することにしてもよい。さらに、外観検査後に記録することにしてもよい。この場合、専用治具に電池パック1を入れた状態で搬送し、例えば専用治具に通し番号をバーコード印刷しておき、該通し番号と電池パック製造情報11等とを紐付け、最後に外観検査の結果情報を加えてラベル10の表面に記録する。但し、ラベル10の貼付時に記録する方が、ラベル10と電池コアとが一体になっており、情報が電池コアに対応させて記録され、情報がずれて記録されることが抑制されているので、好ましい。
【0057】
本実施の形態においては、電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とが、文字、数字、及び記号の組み合わせにより記録されている場合につき説明しているが、これに限定されるものではなく、バーコード、QR(Quick Response)コード等であってもよく、図形であってもよい。情報がバーコードとして記録されている場合、情報読み取り装置31はバーコードリーダであり、情報がQRコードとして記録されている場合、情報読み取り装置31は、QRコードの情報の内容を認識できるものとする。
【0058】
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る電池パックのラベル40を示す斜視図、図7は、ラベル40を示す断面図である。
【0059】
実施の形態2に係る電池パックは、ラベル40の構成がラベル10の構成と異なること以外は、実施の形態1に係る電池パック1と同様の構成を有する。
ラベル40は、平面視が矩形状をなすラベル本体40aと、該ラベル本体40aの一方の長辺の一部から略U字状に突設された突設部40bと、ラベル本体40aの他方の長辺の一部から略U字状に突設された突設部40cとを有する。
【0060】
ラベル40は、例えばPET等の合成樹脂製のフィルムの裏面にアクリル樹脂系粘着剤を塗布してなる基材層41と、例えばPP等の合成樹脂のラミネート材からなるフィルムの裏面にアクリル樹脂系粘着剤を塗布してなり、略透明である保護層42とを貼り合わせてなる。
【0061】
ラベル本体40aの長手方向の一端部は、保護層42を欠いており、基材層41のみの情報記録部40dとして構成されている。
本実施の形態においては、情報記録部40dに、部品製造情報と電池パック製造情報とが結合された製造情報40eが記録されている。
ラベル40は、ラベル本体40aの長手方向の、情報記録部40dが形成されている一端部と反対側の端部が、電池コアの表面の端部に位置決めされて貼着され、電池コアの外周に沿って巻き付けられ、情報記録部40dが外側に位置する状態で、前記端部上に貼着される。
製造情報40eは、ラベル40の巻き付け時に、レーザマーキング、インクジェット、又は熱転写印刷により記録される。
【0062】
本実施の形態においては、保護層42が設けられていない情報記録部40dに製造情報40eが記録されるので、例えばインクジェットにより記録する場合のように、保護層42の材質は、インクの乗りが良好であるPET等に限定する必要がなく、透明性及び柔軟性が良好であり、基材層41への追従性が良好であるPPを用いることができる。また、基材層41の材質としてPETを選択することにより、印字品質を確保することができる。
そして、ラベル40の情報記録部40d以外の部分は、保護層42を有し、二層構造をなすので、ラベル40は良好な強度及び絶縁性を有する。
そして、情報記録部40dは、ラベル40の製造時に設けることができるので、工程数は増加しない。
【0063】
なお、本実施の形態においては、情報記録部40dがラベル40の一端部に設けられた場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、ラベル40の長手方向の中途部に設けることにしてもよい。
また、ラベル本体40aの長手方向の他端部側に、基材層41を欠き、保護層42のみから構成された記録保護部を設け、ラベル40を電池コアに巻着するときに、前記情報記録部40dの外側に、該記録保護部を配するように構成してもよい。この構成により、情報記録部40dが記録保護部により保護されるので、印字品質の劣化が抑制される。
【0064】
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態に係る電池パック51を示す斜視図である。
電池パック51は、実施の形態1に係る電池コアを備えており、電池コアを合成樹脂製のケース52に収容し、ケース52に、合成樹脂製の蓋部53を嵌め合わせ、超音波溶着してなる。ケース52の側面には、出力端子4b,4b,4bを露出させるための窓部52a,52a,52aが設けられている。
【0065】
蓋部53には、レーザマーキング、又はインクジェットにより、電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とが記録されている。電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とは、前記超音波溶着の後に記録される。電池パック製造情報11には、この超音波溶着の条件も含まれ得る。
【0066】
本実施の形態においては、電池パック51を組み立てるときに際しての電池パック製造情報11と、部品製造情報12,13とが蓋部53の外面に記録されているので、該情報が容易に視認され、保守管理、又は不具合発生時の原因究明を容易に行うことができる。
【0067】
なお、前記実施の形態1及び2においては、ラベル10,40の外面に電池パック製造情報11等を記録する場合につき説明しているがこれに限定されるものではない。ラベルとは別に製造情報ラベルを備え、ラベルには該製造情報ラベルを露出させるための窓部を設け、該製造情報ラベルを電池の外面に貼着した後に、該窓部の周縁部が製造情報ラベルの周縁部上に位置するようラベルを巻着するように構成し、このラベルの巻着時に、製造情報ラベルに、本発明の製造方法により、電池パック製造情報等を記録することにしてもよい。
【0068】
また、前記実施の形態1乃至3においては、電池2がリチウムイオン二次電池である場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、ニッケル・水素二次電池、ニッケル・カドミウム二次電池等の他の二次電池であってもよく、一次電池であってもよい。
【0069】
さらに、本発明に係る情報記録システム20は、電池パックの製造に好適であることから、前記実施の形態1乃至3においては、本発明に係る情報記録システム20を用いて電池パック1,51の製造をした場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、本発明に係る情報記録システム20は、他の機器を組み立てるときに、部品情報を読み取って、機器の製造に際しての組立情報、及び検査情報とともに、機器の外面に記録するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電池パックを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る電池パックを示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る電池パックを示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る情報記録システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る情報記録システムのCPUが行う情報記録の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る電池パックのラベルを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る電池パックのラベルを示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る電池パックを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0071】
1、51電池パック
2 電池
2a リード取付板
3 基板ホルダ
3 窓部
4 保護回路基板
4a 保護回路実装部
4b 出力端子
5、6 リード
7 電池コア
8、9 枠半体
8a 窓部
10、40 ラベル
10a、40a ラベル本体
10b、10c、40b、40c 突設部
40d 情報記録部
40e 製造情報
11 電池パック製造情報
12、13 部品製造情報
20 情報記録システム
21 情報記録制御装置
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 操作部
26 表示部
27 インタフェース
28 バス
31 情報読み取り装置
32 スポット溶接機
33 レーザマーキング装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部品を有し、1又は複数の部品の外面に、該部品の製造に際しての部品情報を記録してある機器の外面に情報を記録する情報記録手段を備える情報記録システムにおいて、
前記機器の組み立てに際し、前記部品情報を読み取る手段を備え、
前記情報記録手段は、前記部品情報を前記機器の外面に記録するように構成されていることを特徴とする情報記録システム。
【請求項2】
前記機器を組み立てるに際しての情報、及び/又は検査結果に係る情報を取得する手段を備え、
前記情報記録手段は、取得した情報を前記機器の外面に記録するように構成されている請求項1に記載の情報記録システム。
【請求項3】
電池、該電池の電力を出力する端子を有する端子基板、該端子基板及び前記電池の一部を覆う外装体を含む部品を備え、1又は複数の部品の外面に、該部品の製造に際しての部品情報が記録されている電池パックの外面に、情報を記録する情報記録過程を有する電池パックの製造方法において、
前記電池パックの組み立てに際し、前記部品情報を読み取る過程を有し、
前記情報記録過程は、前記部品情報を前記外面に記録する過程であることを特徴とする電池パックの製造方法。
【請求項4】
前記電池パックを組み立てるに際しての情報、及び/又は検査結果に係る情報を取得する過程を有し、
前記情報記録過程は、取得した情報を前記外面に記録する過程である請求項3に記載の電池パックの製造方法。
【請求項5】
前記電池パックは、前記電池及び外装体の一部を覆うラベルをさらに備え、
前記情報記録過程は、前記部品情報、又は前記取得した情報を前記ラベルの外面に記録する過程である請求項3又は4に記載の電池パックの製造方法。
【請求項6】
各過程を順次的に行う請求項3乃至5のいずれかに記載の電池パックの製造方法。
【請求項7】
電池、該電池の電力を出力する端子を有する端子基板、該端子基板及び前記電池の一部を覆う外装体を含む部品を備える電池パックにおいて、
外面に、
1又は複数の部品の製造に際し、該部品の外面に記録され、組み立てるときに取得される部品に係る情報を記録してあることを特徴とする電池パック。
【請求項8】
外面に、
組み立てに際しての情報、及び/又は検査結果に係る情報をさらに記録してある請求項7に記載の電池パック。
【請求項9】
複数の層からなり、前記電池及び外装体の一部を覆うラベルをさらに備え、
前記ラベルの外面に、前記情報を記録してある請求項7又は8に記載の電池パック。
【請求項10】
前記ラベルは
最外層の次の層が露出した露出部を有し、
該露出部に、前記情報を記録してある請求項9に記載の電池パック。
【請求項11】
前記端子基板は、電池電圧を制御する保護回路を実装してある請求項7乃至10のいずれかに記載の電池パック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−245832(P2009−245832A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92545(P2008−92545)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(597176832)三洋ジーエスソフトエナジー株式会社 (94)
【Fターム(参考)】