説明

情報記録媒体用ガラス基板、情報記録媒体及び情報記録装置

【課題】 情報記録装置の落下時等において、ランプの衝突によるガラス基板の割れを防止する。
【解決手段】 少なくとも主表面と外側面とを備える情報記憶媒体用ガラス基板であって、主表面と外側面との間の境界には、傾斜した傾斜面取部が形成されており、前記傾斜面取部の径方向長さが5mm以上であり、主表面と傾斜面取部の傾斜面とがなす角度が5乃至20度である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録媒体用ガラス基板、情報記録媒体及び情報記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ノートブック型パソコンやカード型記憶媒体に用いられる小型のハードディスク装置の基板としてガラス基板を用いたものが知られている。このような携帯して用いられるハードディスク装置においては、磁気ヘッド及びディスクの記録層を外部衝撃から保護する目的で、装置が停止している間、ディスク外側のランプに磁気ヘッドを退避させておき、装置が起動したときに磁気ヘッドをランプから滑り出させて記録を行うようにしたランプロード方式のものが知られている。
【0003】
このようなランプロード方式のハードディスク装置においては、ランプロード方式以外の装置に組み込んだ場合には落下させたり衝撃を与えたりしても特に問題を生じないような磁気ディスクを使用しているにも関わらず、落下や衝突などの急激な衝撃でガラス基板が破損するという問題を生じることが判明した。特に、強化処理を施していないようなガラス基板を用いている場合にこの問題が顕著であった。
【0004】
従来のハードディスク装置の磁気記録媒体の典型例を図3に示す。磁気記録層200がその表面に形成されるガラス基板100は、その外端部が図4に示すような構成を有している。すなわち、外端部において主表面10と側面40との間に平坦な面取部20が形成されている。本発明者の検討によれば、ランプはディスクからは離間しているもののディスクの主表面に垂直な方向から見たときに常に記録媒体に重なる位置にあるため、記憶媒体がわずかに撓んだときにランプに衝突し、ガラス基板100の外端部における主表面10と面取部20との境界部30に特異な応力が集中して基板が破断することが判明した。
【0005】
主表面と面取部との境界部に応力が集中するのを緩和するために、主表面と面取部との間を曲面にすることが考えられる。主表面と面取部との間に曲面を設ける技術としては、特許文献1及び2のものが知られている。
【特許文献1】特開平10−154321号公報
【特許文献2】特開2002−100031号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載された発明は、ガラス基板の角部と収納容器との擦れによるパーティクル発生を防止することを目的としており、ランプの衝突による基板の割れを防止するために曲面部をどの程度の長さに渡って設けるのかが上記特許文献1及び2には記載されていない。また、主表面及び外側面に対してなす角度が大略45度である平坦な面取部の存在が前提となっており、ランプの衝突による基板の割れを防止することが困難である。このように、ランプの衝突による基板の割れを防止することを考慮された情報記録媒体用ガラス基板はまだ提案されていないのが実情である。
【0007】
そこで、本発明は、ランプの衝突による基板の割れを防止することができる情報記録媒体用ガラス基板、情報記録媒体及び情報記録装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は検討を進めた結果、外端部を所定の形状に制御することにより、この問題を解決できることを見出して、本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明に係る情報記憶媒体用ガラス基板は、少なくとも主表面と外側面とを備える情報記憶媒体用ガラス基板であって、主表面と外側面との間の境界には、傾斜した傾斜面取部が形成されており、前記傾斜面取部の径方向長さが5mm以上であり、主表面と傾斜面取部の傾斜面とがなす角度が5乃至20度であることを特徴とする。
【0010】
傾斜面取部の径方向長さが10mm以下であってもよい。
【0011】
ガラス基板は、強化処理を行うことなく記録媒体用基板として使用可能な強度を有するものであってもよい。
【0012】
ガラス基板は、固定中心の周りに回転させて用いられる。
【0013】
本発明に係る情報記録媒体は、上記構成のいずれかを有するガラス基板の主表面上に記録層を設けたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る情報記録装置は、上記の情報記録媒体と、情報記録媒体の駆動機構と、情報記録媒体の読み書きを行うためのヘッドと、先端が情報記録媒体端部に重なるように配置されたランプと、ランプに退避しているヘッドの情報記録媒体へのロード及びヘッドのランプへのアンロードを行うためのヘッド駆動機構とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、情報記録装置を落下した時などにランプ衝突による割れを効果的に防止できるガラス基板を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明に係る情報記録媒体用ガラス基板の一実施形態を示す端部断面図である。ガラス基板105の全体構成は円盤状のものであり、中心に孔があけてある。中心の孔は、ガラス基板を回転部材に固定して当該中心の周りにガラス基板を回転させるために使用される。ガラス基板105の表側主表面10a及び裏側主表面10bは平滑な面である。
【0017】
図1に示すように、ガラス基板105では、主表面10aと外側面40との間の境界には、垂直断面が先細になるように傾斜している傾斜面取部70を配設している。このように先細に傾斜した傾斜面取部70を配設することにより、主表面10aから外側面40への接続をよりなだらかにできる。主表面10aからよりなだらかに接続するようにすると応力集中がより発生しにくくなる。前記傾斜面取部70の径方向長さLが5mm以上であり、基準面91と傾斜面取部70の傾斜面92(72)とがなす角度θを5乃至20度にすることが好ましい。傾斜面取部70の径方向長さLを10mm以下にすることがより好ましい。
【0018】
外端部の形状をこのように設計することにより、情報記録装置を落下させた場合にガラス基板が撓んで外端部がランプ300に接触したとしても、傾斜面取部70が滑るようにしてランプ300に接触してゆき、空間的かつ時間的に接触による衝撃を緩和するものと推測される。従って、表側主表面10aと傾斜面取部70との境界部付近に応力が集中して割れを生じるということがない。
【0019】
裏側の主表面10bと側面40との間も表側と同様に構成しているので、ランプ衝突時の引っ張り応力も分散させるので、ガラス基板105の割れをより効果的に防止することができる。
【0020】
上記実施形態において、ランプ衝突時の側面40と傾斜面取部70との境界への応力集中の影響は大きくないが、収納容器との擦れによる粉塵の発生などを防止するため、境界の角部が除去されていて湾曲面であることが好ましい。
<基板の製造方法>
ガラス原料を溶融したのちダイレクトプレスするか、ダウンドロー法等で形成されたシートガラスから研削砥石を用いて切り出すことにより円盤状のガラス体を得る。そして、ダイヤモンド砥石等を用いて所望の厚みになるように研削加工する。そして、さらに上記砥石よりも粒度の細かい砥石を用いて片面ずつ所望の表面粗さになるように研削加工する。その後、円筒状の砥石を用いて中央部の穴あけを行い、さらに、内外周の研削及び面取り加工を行う。その後、研磨液を使用してブラシ研磨又は機械研磨により、ガラス基板を回転させながらガラス基板の内周及び外周端面の表面粗さが所定の範囲になるように端面研磨を行う。その後、ラッピング装置により砥粒を吹きかけてラッピングを行いさらに表面粗さを小さくする。最終的に、ポリッシャを用いてポリッシングを行う(なお、適宜各工程間で洗浄を行う)。こうして、情報記録媒体用ガラス基板が得られる。上記実施形態に示す如くの構成を持つガラス基板は、上記の端面研磨からポリッシングまでの工程の条件を調整することにより得られる。
【0021】
より具体的には、まず、各ガラス板を鼓状の砥石で端面形状を仕上げる。その後、研磨液を供給しながら回転するナイロンブラシローラを端面に接触させてたん面研磨を行う。この際、スペーサを間に挟んで複数の基板を同時に処理することで基板の上下にRがつくようにでき、また、処理時間の短縮を図ることができる。その後、主表面の研磨を行う。なお、化学強化を行う場合は、化学強化後に上記の形状となるように予め化学強化による変形を見込んで研磨条件を設定しておく。
<ガラス基板の材質等>
特に制限はなく、従来公知の各種のガラスやガラスセラミックを用いることができる。例えば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラス、又は、結晶化ガラス等のガラスセラミックなどが挙げられる。また、脱アルカリ処理やイオン交換による化学強化処理などによって化学強化処理が施されたガラスであってもよい。化学強化処理されたガラスであれば耐衝撃性や耐振動性を向上させることができるが、本発明は化学強化を施していないガラスであってもランプとの衝突による割れを効果的に防止することができる。
【0022】
アルミノシリケートガラスとしては、SiO2:62〜75重量%、Al23:5〜15重量%、Li2O:4〜10重量%、Na2O:4〜12重量%、ZrO2:5.5〜15重量%を主成分として含有するとともに、Na2O/ZrO2の重量比が0.5〜2.0、Al23/ZrO2の重量比が0.4〜2.5である化学強化用ガラス等が好ましい。また、ZrO2の未溶解物が原因で生じるガラス基板表面の突起をなくすためには、モル%表示で、SiO2を57〜74%、ZnO2を0〜2.8%、Al23を3〜15%、LiO2を7〜16%、Na2Oを4〜14%含有する化学強化用ガラス等を使用することが好ましい。このような組成のアルミノシリケートガラス等は、化学強化することによって、抗折強度が増加し、圧縮応力層の深さも深く、表面硬度にも優れる。
【0023】
本発明では、耐衝撃性や耐振動性等の向上を目的として、ガラス基板の表面に低温イオン交換法による化学強化処理を施すことができる。ここで、化学強化方法としては、従来より公知の化学強化法であれば特に制限されないが、例えば、ガラス転移点の観点から転移温度を超えない領域でイオン交換を行う低温型化学強化などが好ましい。化学強化に用いるアルカリ溶融塩としては、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、あるいは、それらを混合した硝酸塩などが挙げられる。
<基板サイズ・厚み>
基板サイズに特に限定はなく、0.85インチ、1インチ、2.5インチ、3インチ、3.5インチなど各種のサイズのものを使用できる。基板厚みにも特に限定はなく、基板サイズに応じたものを適宜選択すればよい。
<磁気ディスクの製造方法>
上記のようにして得られたガラス基板上に、下地層、磁性層、保護層、潤滑層を順次成膜することにより情報記録媒体としての磁気ディスクを製造する。磁気記録媒体は、通常、所定の平坦度、表面粗さを有し、必要に応じ表面の化学強化処理を施した磁気ディスク用ガラス基板上に、下地層、磁性層、保護層、潤滑層を順次積層して製造する。
【0024】
下地層は、磁性層に応じて選択される。下地層としては、例えば、Cr、Mo、Ta、Ti、W、V、B、Alなどの非磁性金属から選ばれる少なくとも一種以上の材料からなる下地層等が挙げられる。Coを主成分とする磁性層の場合には、磁気特性向上等の観点からCr単体やCr合金であることが好ましい。また、下地層は単層とは限らず、同一又は異種の層を積層した複数層構造とすることもできる。例えば、Cr/Cr、Cr/CrMo、Cr/CrV、CrV/CrV、Al/Cr/CrMo、Al/Cr/Cr、Al/Cr/CrV、Al/CrV/CrV等の多層下地層等が挙げられる。
【0025】
磁気記録媒体における磁性層の材料は特に制限されない。磁性層としては、例えば、Coを主成分とするCoPt、CoCr、CoNi、CoNiCr、CoCrTa、CoPtCr、CoNiPtや、CoNiCrPt、CoNiCrTa、CoCrTaPt、CoCrPtSiOなどの磁性薄膜が挙げられる。磁性層は、磁性膜を非磁性膜(例えば、Cr、CrMo、CrVなど)で分割してノイズの低減を図った多層構成(例えば、CoPtCr/CrMo/CoPtCr、CoCrTaPt/CrMo/CoCrTaPtなど)としてもよい。
【0026】
磁気抵抗型ヘッド(MRヘッド)又は大型磁気抵抗型ヘッド(GMRヘッド)対応の磁性層としては、Co系合金に、Y、Si、希土類元素、Hf、Ge、Sn、Znから選択される不純物元素、又はこれらの不純物元素の酸化物を含有させたものなども含まれる。また、磁性層としては、上記の他、フェライト系、鉄−希土類系や、SiO2、BNなどからなる非磁性膜中にFe、Co、FeCo、CoNiPt等の磁性粒子が分散された構造のグラニュラーなどであってもよい。また、磁性層は、内面型、垂直型のいずれの記録形式であってもよい。
【0027】
磁気記録媒体における保護層も特に制限はない。保護層としては、例えば、Cr膜、Cr合金膜、カーボン膜、ジルコニア膜、シリカ膜等が挙げられる。これらの保護膜は、下地層、磁性層等とともにインライン型スパッタ装置で連続して形成できる。また、これらの保護膜は、単層としてもよく、あるいは、同一又は異種の膜からなる多層構成としてもよい。
【0028】
上記保護層上に、あるいは上記保護層に替えて、他の保護層を形成してもよい。例えば、上記保護層に替えて、Cr膜の上にテトラアルコキシランをアルコール系の溶媒で希釈した中に、コロイダルシリカ微粒子を分散して塗布し、さらに焼成して酸化ケイ素(SiO2)膜を形成してもよい。
【0029】
磁気記録媒体における潤滑層は特も制限されない。潤滑層は、例えば、液体潤滑剤であるパーフロロポリエーテル(PFPE)をフレオン系などの溶媒で希釈し、媒体表面にディッピング法、スピンコート法、スプレイ法によって塗布し、必要に応じ加熱処理を行って形成する。
<ハードディスク用ガラス基板以外の態様>
光磁気ディスク用のガラス基板や、光ディスクなどの電子光学用ディスク基板としても利用できる。
<情報記録装置の構成>
図2は、磁気ディスクが装着された、ロード・アンロード方式のハードディスク装置を示す斜視図である。本ハードディスク装置500は、磁気ディスク401、記録再生ヘッド502、記録再生ヘッド502を支持するサスペンション504、サスペンション504を固定するアーム506を含むヘッドアクチュエータ509を備えている。
【0030】
ヘッドアクチュエータ509は、アーム506がピボット507を軸に筐体501に対して回転可能に取り付けられる。また、ヘッドアクチュエータ509は、ピボット507を挟んでサスペンション504と反対側に設けられるボイスコイルモータ508によって回転駆動される。さらにヘッドアクチュエータ509への電力の供給と記録再生ヘッド502との信号のやり取りは、アーム506に固定されたフレキシブルプリント基板505を介して行われる。
【0031】
本ハードディスク装置500では、サスペンション504の先端にリフトタブ503が設けられ、ディスク401の端部と重なるように筐体501に取り付けられた位置規制ランプ300にリフトタブ503が誘導されることで、記録再生ヘッド502を磁気ディスク401の面上から外側へと退避させるアンロード、ヘッド502をディスク401の外側から面上へランディングさせるロードが行われる。
【0032】
リフトタブ503は、サスペンション504の先端に設けられる突起で、ヘッド502より先端側に位置する。位置規制ランプ300は、リフトタブ503が接触する斜面を有し、リフトタブ503がランプ300の斜面に接触している間は、2枚のサスペンション504の間隔が規制され、ヘッド502同士の接触およびヘッド502とディスク401の接触が防止される。
【0033】
ヘッド502は、回転スピンドルに装着されたディスク401の回転によって発生する空気流でディスク401の面上より浮上する。このため、ヘッド502をディスク401の面上へロードさせるときは、ヘッド502がディスク401の面上に到達するまで、位置規制ランプ300でリフトタブ503を支持する。また、ヘッド502をディスク401の外側へアンロードさせるときは、ヘッド502がディスク401の外側に出る前に、位置規制ランプ300でリフトタブ503を支持する。
<実施例>
所定量の原料粉末を白金るつぼに秤量して入れ、混合したのち、電気炉中で1550℃で溶解した。原料が充分に溶解したのち、撹拌羽をガラス融液に挿入し、約1時間撹拌した。その後、撹拌羽を取り出し、30分間静置したのち、治具に融液を流しこむことによってガラスブロックを得た。その後各ガラスのガラス転移点付近までガラスブロックを再加熱し、徐冷して歪取りを行った。得られたガラスブロックを約1.5mmの厚さ、2.5インチの円盤形状にスライスし、内周,外周を同心円としてカッターを用いて切り出した。そして、両面を粗研磨及び研磨、洗浄を行ってガラス基板を作製した。研磨条件を変更することにより上述した外端部形状を持つガラス基板(サンプル番号1乃至3)を得た。
【0034】
具体的には、端面研磨を行う際に、スラリーを使用してブラシ研磨又は機械研磨により、ガラス基板を回転させながらガラス基板の内周及び外周端面の表面粗さが所定の範囲になるように研磨した。サンプル番号1については、砥石を基準面に対して所定の角度で傾斜させることによって、主表面が部分的に傾斜した傾斜面を形成するようにした。サンプル番号2については、ガラス基板に対して、主表面と平坦な面取部の間、平坦な面取部と側面との間のみに曲面が形成されるような研磨条件とした。サンプル番号3に関しては、主表面と側面との間に面取部も曲面も設けない研磨条件とした。
【0035】
なお、ガラス組成としては、モル%表示で、SiO2を66.8%、Al23を11.3%、B23を3.4%、Li2Oを2.5%、Na2Oを7.0%、K2Oを2.5%、CaOを3.0%、TiO2を1.9%、ZrO2を0.6%、La23を0.7%、Sb23を0.3%とした。
【0036】
得られたガラス基板上に磁性体層を形成して情報記録媒体(サンプル番号1乃至3)を得た。なお、サンプル番号2及び3のものは、比較例として示したものである。情報記録媒体をランプロード方式のハードディスク装置にセットした上で、容器との擦れによる削れが発生していないかを検査した。また、落下試験を行いガラス基板の割れの発生の有無を調べた。それらの結果を、表1に示す。
【0037】
【表1】

【0038】
表1に示したように、本願発明に係る情報記録媒体においては、落下試験によってガラス基板が割れないことや、容器との擦れによって削れが発生しないことが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係るガラス基板の端部断面図である。
【図2】情報記録装置の分解断面図である。
【図3】情報記録媒体の斜視図である。
【図4】従来技術に係るガラス基板の端部断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10a:表側主表面
10b:裏側主表面
40:側面
70:傾斜面取部
72:傾斜面
91:基準面
92:傾斜面
105:ガラス基板
401:磁気ディスク
500:ハードディスク装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも主表面と外側面とを備える情報記憶媒体用ガラス基板であって、主表面と外側面との間の境界には、傾斜した傾斜面取部が形成されており、前記傾斜面取部の径方向長さが5mm以上であり、主表面と傾斜面取部の傾斜面とがなす角度が5乃至20度であることを特徴とする情報記憶媒体用ガラス基板。
【請求項2】
前記傾斜面取部の径方向長さが10mm以下であることを特徴とする、請求項1記載の情報記憶媒体用ガラス基板。
【請求項3】
前記ガラス基板は、強化処理を行うことなく記録媒体用基板として使用可能な強度を有するものである、請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報記憶媒体用ガラス基板。
【請求項4】
前記ガラス基板は、固定中心の周りに回転させて用いる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報記憶媒体用ガラス基板。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報記録媒体用ガラス基板の主表面上に記録層を設けたことを特徴とする情報記録媒体。
【請求項6】
請求項5記載の情報記録媒体と、情報記録媒体の駆動機構と、情報記録媒体の読み書きを行うためのヘッドと、先端が情報記録媒体端部に重なるように配置されたランプと、ランプに退避しているヘッドの情報記録媒体へのロード及びヘッドのランプへのアンロードを行うためのヘッド駆動機構とを備えていることを特徴とする情報記録装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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