説明

情報資源の協同タギングシステム及び方法

【課題】 情報資源の協同タギングシステムを提供する。
【解決手段】 情報資源の協同タギングシステムであって、第1情報資源を含む保存ユニット、及び前記第1情報資源の少なくとも第1タグを含む少なくとも1つの第1情報資源特性を抽出する特徴抽出モジュールを含む第1クライアント、及びネットワークを介して前記第1クライアントに接続され、前記第1クライアントから 前記第1情報資源の前記第1情報資源特性を受け、前記第1情報資源特性と第2情報資源の少なくとも1つの第2情報資源特性に基づいて、コンテンツベース比較を行い、前記コンテンツベース比較の結果に基づいて、前記第1タグと前記第2情報資源特性の少なくとも1つの第2タグ間の関連を作成する決定をするタグ検索サーバーを含む情報資源の協同タギングシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報資源の協同タギング(collaborative tagging)システムとその方法に関し、特に、クライアントの情報資源をネットワーク上で共有する情報資源の協同タギングシステムとその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク環境では、情報資源は、ネットワーク上の所在を示すURL(ユニフォームリソースロケータ)を有している。ネットワーク情報資源タギングシステムでは、ユーザーは、ネットワーク上で公開されている、あるいは共有されているそれぞれのネットワーク情報資源をタグ付けすることができる。ネットワーク情報資源は、異なるユーザーによって作成された対応するタグで共有される。タグは、それぞれのユーザーの観点・視点に基づいて作成されていることから、ネットワーク情報資源上で検索を行うコンセプト(構想、思想、考え)の効果、すなわち、ネットワーク情報資源上で検索を行うということの効果は、各種のタグを検索することによって達成することができる。
【0003】
しかし、これまでのネットワーク情報資源タギングシステムでは、ユーザーがタグ付けすることができる共通ターゲットがネットワーク環境にある情報資源、すなわちネットワーク上において公開されている情報資源に限られることから、それぞれのユーザーが管理しているプライベートドメインまたはパソコンの情報資源が共有されることができない。
【0004】
一方、デスクトップタギングシステムは、パソコン内の情報資源を管理するように設計されている。デスクトップタギングシステムは、タグを用いて、例えば、パソコン内のファイル(テキストファイル、画像ファイルと、またはビデオファイル等)の情報資源を管理する。デスクトップタギングシステムは、従来の階層型データベース管理システムに比べ、情報資源や分類名称を記憶する必要がなく、デスクトップタギングシステムの対応するタグによって、直接アクセスされることができる。
しかしながら、デスクトップタギングシステムで管理される情報資源は、その他のユーザーからは参照することができず、デスクトップタギングシステムでは、情報資源をネットワーク上で共有することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
情報資源の協同タギングシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報資源の協同タギングシステムは、第1クライアントとタグ検索サーバーを含む。第1クライアントは、第1情報資源の少なくとも1つの第1情報資源特性を抽出する特徴抽出モジュールを含む。第1情報資源特性は、少なくとも第1タグを含む。タグ検索サーバーは、ネットワークを介して第1クライアントから第1情報資源の第1情報資源特性を受ける。タグ検索サーバーは、第1情報資源特性と第2情報資源の少なくとも1つの第2情報資源特性に基づいて、コンテンツベース比較を行い、コンテンツベース比較の結果に基づいて、第1タグと第2情報資源特性の少なくとも1つの第2タグ間の関連を作成するか否かの決定をする。
【0007】
情報資源の協同タギング方法の実施例は、第1クライアントによって第1情報資源の少なくとも1つの第1情報資源特性が抽出され、第1情報資源特性は、少なくとも第1タグを含む。第1情報資源の第1情報資源特性は、ネットワークを介して第1クライアントからタグ検索サーバーに伝送される。コンテンツベース比較は、タグ検索サーバーによって、第1情報資源特性と第2情報資源の少なくとも1つの第2情報資源特性に基づいて行われ、第1タグと第2情報資源特性の少なくとも1つの第2タグ間の関連を作成するか否かの決定は、コンテンツベース比較の結果に基づく。
【0008】
情報資源の協同タギングシステムと方法は、有形な記録媒体に内蔵されたプログラムコードの形態を取ることができる。プログラムコードが機械にロードされ、実行された時、この機械は本発明の方法を行う装置となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の情報資源の協同タギングシステム及び方法によれば、クライアントの情報資源はネットワークにタグ付けされ、共有されることができ、他のクライアントからの情報資源とタグが参考にされることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照にしながら、詳細に説明する。
【実施例】
【0011】
図1は、本発明に基づいた情報資源の協同タギングシステムの実施例を図解する概略図である。図1に表されるように、情報資源の協同タギングシステムは、複数のクライアント(クライアントシステム)1100と1200と、タグ検索サーバー(tagging index server)(タグ検索サーバーシステム)1300を含む。タグ検索サーバー1300は、インターネット1400によってクライアントに接続される。
【0012】
図2は、本発明に基づいたクライアントの実施例を表している。
クライアント2000(図1に示すクライアント1100、1200)は、保存ユニット2100、タグ付けモジュール2200、共有状態設定モジュール2300、特徴抽出モジュール2400と、特徴伝送モジュール2500を含む。
【0013】
保存ユニット2100は、例えば、少なくとも1つの情報資源(リソース)2110を含む。情報資源は、任意の情報を有するファイルや、任意のサービスを提供するアプリケーションを含む。
【0014】
少なくとも1つのタグが、タグ付けモジュール2200によって情報資源(リソース)2110に作成される。タグの作成及びタグ付けは、例えばユーザのクライアントシステムに対する操作、任意のプログラムや処理の実行等により作成される。特筆すべきは、本実施例の協同タギングシステムによれば、ここで付けたタグが、情報資源2110のためのソーシャルアノテーションであることができるようになることである。すなわち、本実施例の協同タギングシステムによれば、ここで付けたタグは、ネットワーク上においてそれぞれのユーザーにより迅速かつ効率的に情報を分類・検索できるように、ネットワーク上において共有されることになる。
【0015】
例えば‘共有停止’または‘共有許可’の共有状態は、共有状態設定モジュール2300によって情報資源(リソース)2110に設定される。この共有状態の設定も、例えばユーザのクライアントシステムに対する操作、任意のプログラムや処理の実行、あるいは、所定の条件に応じて自動的に設定される方法等により設定される。
【0016】
特徴抽出モジュール2400は、情報資源(リソース)2110の少なくとも1つの情報資源特性(特徴)(リソース特性)を抽出する。情報資源特性は、キーワード、鍵となる語、キーセンテンス、ハッシュ値、作成時間、著者、ファイルタイプ、ファイルサイズ、またはその他であることができる。また、情報資源特性は、情報資源2110のタグを更に含むことができる。抽出された情報資源特性は、保存ユニット2100内に保存されることができる。
【0017】
特徴伝送モジュール2500は、インターネット1400によって情報資源2110の情報資源特性をタグ検索サーバー1300に伝送する。特筆すべきは、特徴伝送モジュール2500は、情報資源2110の共有状態をまずチェックしてから、情報資源2110の共有状態が‘共有許可’である時、情報資源2110の情報資源特性をタグ検索サーバー1300に伝送する。特徴伝送モジュール2500は、情報資源2110の共有状態が‘共有停止’である時は、情報資源2110の情報資源特性をタグ検索サーバー1300に伝送しない。特徴伝送モジュール2500は、タグ検索サーバー1300から情報資源の特徴伝送(特性伝送)の要求があった場合、あるいは、ユーザーがクライアントシステムを操作して所望の情報資源の特徴伝送を入力した場合等に、該当する情報資源2110の情報資源特性をタグ検索サーバー1300に伝送する。
【0018】
タグ検索サーバー1300は、異なるクライアントから情報資源(リソース)の情報資源特性(リソース特性)を受け、それぞれのクライアント間の情報資源間で関連を決定する。
【0019】
図3は、本発明に基づいた情報資源の協同タギング方法の実施例の流れ図である。
【0020】
ステップS3100では、タグ検索サーバーは、異なるクライアントから情報資源(リソース)の情報資源特性(リソース特性)を受ける。図4に表されるように、例えば、タグ検索サーバー4100は、第1クライアント4200からリソースRAのリソース特性RACを受け、第2クライアント4300からリソースRBのリソース特性RBCを受ける。リソース特性は、リソースのタグ、キーボード、キーとなる語、キーセンテンス、ハッシュ値、作成時間、著者、ファイルタイプまたはファイルサイズ等を含むことができる。
【0021】
ステップS3200では、受けたリソース特性に基づいて、異なるクライアントのリソースに対して、コンテンツベース比較(content based comparison)が行われる。コンテンツベース比較は、リソースの内容に基づいて、得られたリソース特性を比較するものである。
【0022】
ステップS3300では、リソースのコンテンツベース比較の結果がパスしたか否かが決定される。パスしない場合(ステップS3300でパスしない)、手順が終了される。
【0023】
パスする場合(ステップS3300でパスする)、ステップS3400では、リソース間の関連が作成される。リソース間の関連は、それぞれのリソースのタグ間の関連を作成することで作成される。すなわち、それぞれのリソースのタグ間に関連があると設定されることで、リソース間に関連があるとの「リソース間の関連」が設定される。タグ間の関連は、後のリソースの検索(query)と位置付け(location)のためにタグ検索サーバー1300に保存される。
【0024】
好適な一例として、コンテンツベース比較は、例えばコサイン類似度の算法を用いて、それぞれの情報資源の情報資源特性に基づいて類似性測度を計算することにより行うことができる。類似性測度がスレッショルド値より大きい場合、コンテンツベース比較の結果は、パスされ、異なる情報資源のタグ間の関連が作成される。すなわち、そのタグ間に関連があるとの設定がなされる。
また、他の好適な一例として、コンテンツベース比較は、情報資源特性に基づいてそれぞれの情報資源でよく見られる字または文の比率を計算するにより行うことができる。比率が既定の比率より大きい時、コンテンツベース比較の結果がパスされ、異なる情報資源のタグ間の関連が作成される。すなわち、そのタグ間に関連があるとの設定がなされる。
【0025】
このような関連の作成をすることにより、好適な一例としては、タグの概念空間構造(concept space architecture)5000を、情報資源(リソース)の情報資源特性(リソース特性)に基づいて作成することができる。
概念空間構造は、関連するキーワードをリンクした構造であり、そのキーワードをノードとした場合、複数のノードをツリー状階層で構成したものである。この時、各ノード(キーワード)は、情報資源に対応付けられたタグであることができ、情報資源に対応付けられたタグにより形成された概念空間構造は、情報資源を管理するための情報資源タギングシステムを構成する。そのような情報資源タギングシステムを構成する概念空間構造は、図3を参照して前述した、あるいは、図6を参照して後述する協同タギング方法を実施することにより構成される。
【0026】
好適な一例としては、例えば、タグがその情報資源に含まれるような情報資源範囲が各タグのために先ず決定される。次に、各タグの情報資源範囲に基づいて概念空間構造の特定ノードとしてタグが作成される。作成され関連付けられた各ノード(子ノード)は、少なくとも1つの親ノードに対応付けられることとなり、従って、1の親ノード(共通親ノード)に複数の子ノードが対応付けられたツリー状階層構成が、随所に見られることとなる。
【0027】
また、情報タギングシステムのタグをノードとする概念空間構造においては、ノード(タグ)間の各接続(リンク)には、前記の「リソース間の関連」に相当するタグ間の関連を表す数値が付与されており、タグ間の関連性の強さが表されている。
そして、概念空間構造中にノードとして配置されたタグは、ネットワーク上においてそれぞれのユーザーにより迅速かつ効率的に情報を分類・検索できるように、ネットワーク上において共有されることになる。
【0028】
図5は、本発明に基づいたタグの概念空間構造の例の実施例を図解する概略図である。図5に表されるように、タグ‘JAVA’5100は、タグ‘J2SE’5200とタグ‘J2EE’5300の共通親ノードである。また、タグ‘API’5400は、タグ‘J2SE’5200の子ノードである。タグ間の関連が作成されたことから、異なるクライアントの情報資源は、タグの1つを指定することで位置付けされることができる。図5の例では、タグ‘JAVA’5100が指定された時、タグ‘J2SE’5200とタグ‘J2EE’5300に対応する情報資源は、タグ‘JAVA’5100と、タグ‘J2SE’5200とタグ‘J2EE’5300との間に関連が存在することから、同時に検索されることができる。
【0029】
図6は、本発明に基づいた情報資源(リソース)の協同タギング方法の実施例の流れ図である。
【0030】
ステップS6100では、タグ検索サーバーは、異なるクライアントからリソースのリソース特性(情報資源特性)を受ける。前述したのと同じように、リソース特性は、リソースのタグ、キーワード、鍵となる語、キーセンテンス、ハッシュ値、作成時間、著者、ファイルタイプまたはファイルサイズ等を含むことができる。
【0031】
ステップS6200では、受けたリソース特性に基づいて、異なるクライアントのリソースに対して、非コンテンツベース比較(non−content based comparison)が行われる。
【0032】
ステップS6300では、リソースの非コンテンツベース比較の結果がパスしたか否かが決定される。注意するのは、非コンテンツベース比較は、例えばリソースのファイルサイズ、ファイルタイプ、作成時間と、または著者などのファイル特性を比較するものである。
いくつかの実施例では、ファイルタイプ、作成時間と、または著者が互いに一致する時、非コンテンツベース比較の結果がパスされる。
いくつかの実施例では、リソースのファイルサイズ間の差が既定値より小さい時、非コンテンツベース比較の結果がパスされる。
非コンテンツベース比較の結果がパスされない場合(ステップS6300でパスしない)、手順が終了される。
【0033】
非コンテンツベース比較の結果がパスされる場合(ステップS6300でパスする)、ステップS6400では、コンテンツベース比較は、受けたリソース特性に基づいて、異なるクライアントのリソースに対して行われる。
【0034】
ステップS6500では、リソースのコンテンツベース比較の結果がパスしたか否かが決定される。前述したのと同じように、いくつかの実施例では、コンテンツベース比較は、それぞれのリソースのリソース特性に基づいて類似性測度を計算することができる。類似性測度がスレッショルド値より大きい場合、コンテンツベース比較の結果がパスされる。いくつかの実施例では、コンテンツベース比較は、リソース特性に基づいてそれぞれのリソースでよく見られる字または文の比率を計算することができる。比率が既定の比率より大きい時、コンテンツベース比較の結果がパスされる。コンテンツベース比較の結果がパスされない場合(ステップS6500でパスしない)、手順が終了される。
【0035】
コンテンツベース比較の結果がパスされる場合(ステップS6500でパスする)、ステップS6600では、リソース間の関連が作成される。同じように、リソース間の関連は、それぞれのリソースのタグ間の関連を作成することで作られる。タグ間の関連が作成されることから、異なるクライアントのリソースは、タグの1つを指定することで位置付けされる(情報資源の所在の参照が可能となる)ことができる。
【0036】
アプリケーションの情報資源の協同タギングシステム及び方法は、異なるクライアントの情報資源を統合し、協同してタグ付けすることでクライアントの情報資源を共有することができる。
【0037】
情報資源の協同タギングシステム及び方法、または特定態様またはその部分は、例えば製品、フレキシブルディスク、CD−ROM、ハードドライバ、または任意のその他の機械可読記憶媒体などの有形な記憶媒体に内蔵されたプログラムコード(すなわち、実行可能な命令)の形態を取ることができ、プログラムコードが例えば、コンピュータなどの機械にロードされ、実行された時、この機械は本発明の方法を行う装置となる。
本発明の方法はまた、例えば伝線またはケーブル、光ファイバ、または任意のその他の伝送の形態によって、いくつかの伝送媒体に伝送されたプログラムコードの形態で内蔵されることもできる。プログラムコードが受信され、例えば、コンピュータなどの機械にロードされ、実行された時、この機械は本発明の方法を行う装置となる。一般用途のプロセッサで実施された時、プログラムコードは、プロセッサと組み合わさって、特定用途向けロジック回路に類似した作動をする独特な装置を提供する。
【0038】
以上、本発明の好適な実施例を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することは可能である。従って、本発明が保護を請求する範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に基づいた情報資源の協同タギングシステムの実施例を図解する概略図である。
【図2】本発明に基づいたクライアントの実施例を図解する概略図である。
【図3】本発明に基づいた情報資源の協同タギング方法の実施例の流れ図である。
【図4】本発明に基づいたタグ検索サーバーによってクライアントからの情報資源特性を受信する実施例を図解する概略図である。
【図5】本発明に基づいたタグの概念空間構造の例の実施例を図解する概略図である。
【図6】本発明に基づいた情報資源の協同タギング方法の実施例の流れ図である。
【符号の説明】
【0040】
1100、1200、2000、4200、4300 クライアント
1300、4100 タグ検索サーバー
1400 インターネット
2100 保存ユニット
2100、Ra、RB 情報資源
2200 タグ付けモジュール
2300 共有状態設定モジュール
2400 特徴抽出モジュール
2500 特徴伝送モジュール
S3100、S3200、S3300、S3400 ステップ
RAC、RBC 情報資源特性
5000 タグの概念空間構造
5100、5200、5300、5400 タグ
S6100、S6200、...、S6600 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報資源の協同タギングシステムであって、
第1情報資源を含む保存ユニット、及び、前記第1情報資源の少なくとも第1タグを含む少なくとも1つの第1情報資源特性を抽出する特徴抽出モジュールを含む第1クライアント、及び
ネットワークを介して前記第1クライアントに接続され、前記第1クライアントから 前記第1情報資源の前記第1情報資源特性を受け、前記第1情報資源特性と第2情報資源の少なくとも1つの第2情報資源特性とに基づいてコンテンツベース比較を行い、前記コンテンツベース比較の結果に基づいて、前記第1タグと前記第2情報資源特性の少なくとも1つの第2タグとの間の関連を作成するか否かの決定をするタグ検索サーバー
を含む情報資源の協同タギングシステム。
【請求項2】
前記コンテンツベース比較は、前記第1情報資源特性と前記第2情報資源特性に基づく類似性測度、または、前記第1情報資源と前記第2情報資源でよく見られる字または文の比率の計算を行い、前記類似性測度がスレッショルド値より大きい時、または、前記比率が既定の比率より大きい時に、前記第1タグと前記第2タグ間の関連を作成し、前記第1情報資源と前記第2情報資源が前記第1タグまたは前記第2タグを指定することで位置付けされる請求項1に記載の協同タギングシステム。
【請求項3】
前記タグ検索サーバーは、前記コンテンツベース比較の結果に基づいて、タグのための概念空間構造を更に作成し、前記第1タグと前記第2タグが前記概念空間構造の特定ノードにそれぞれ位置付けされ、前記第1タグと前記第2タグは、少なくとも1つの共通親ノードを有する請求項2に記載の協同タギングシステム。
【請求項4】
前記タグ検索サーバーは、前記第1情報資源特性と前記第2情報資源特性に基づいて、非コンテンツベース比較を行い、前記非コンテンツベース比較は、前記第1情報資源と前記第2情報資源のファイル特性、またはファイルサイズを比較し、前記コンテンツベース比較は、前記第1情報資源の前記ファイル特性が前記第2情報資源の前記ファイル特性と一致する時、または前記第1情報資源と前記第2情報資源間の前記ファイルサイズの差が既定値より小さい時に行われ、前記ファイル特性は、ファイルタイプ、作成時間、または著者を含む請求項1に記載の協同タギングシステム。
【請求項5】
第1クライアントによって第1情報資源の少なくとも第1タグを含む少なくとも1つの第1情報資源特性を抽出するステップ、
前記第1クライアントによってネットワークを介して前記第1情報資源特性をタグ検索サーバーに伝送するステップ、
前記タグ検索サーバーによって、前記第1情報資源特性と第2情報資源の少なくとも1つの第2情報資源特性に基づいてコンテンツベース比較を行うステップ、及び
前記コンテンツベース比較の結果に基づいて、前記第1タグと前記第2情報資源特性の少なくとも1つの第2タグ間の関連を作成するか否かの決定をするステップ
を含む情報資源の協同タギング方法。
【請求項6】
前記コンテンツベース比較は、前記第1情報資源特性と前記第2情報資源特性に基づく類似性測度、または、前記第1情報資源と前記第2情報資源でよく見られる字または文の比率の計算を行い、前記類似性測度がスレッショルド値より大きい時、または、前記比率が既定の比率より大きい時、前記第1タグと前記第2タグ間の前記関連を作成し、前記第1情報資源と前記第2情報資源が前記第1タグまたは前記第2タグを指定することで位置付けされる請求項5に記載の協同タギング方法。
【請求項7】
前記コンテンツベース比較の結果に基づいて、タグのための概念空間構造を作成するステップを更に含み、前記第1タグと前記第2タグが前記概念空間構造の特定ノードにそれぞれ位置付けされ、前記第1タグと前記第2タグは、少なくとも1つの共通親ノードを有する請求項6に記載の協同タギング方法。
【請求項8】
前記タグ検索サーバーによって、前記第1情報資源特性と前記第2情報資源特性に基づいて、非コンテンツベース比較を行い、前記非コンテンツベース比較は、前記第1情報資源と前記第2情報資源のファイル特性、またはファイルサイズを比較するステップ、及び、前記第1情報資源の前記ファイル特性が前記第2情報資源の前記ファイル特性と一致した時、または前記第1情報資源と前記第2情報資源間の前記ファイルサイズの差が既定値より小さい時、前記コンテンツベース比較を行うステップを更に含み、
前記ファイル特性は、ファイルタイプ、作成時間、または著者を含む請求項5に記載の協同タギング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−151746(P2009−151746A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−189655(P2008−189655)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(599064731)インスティチュート フォー インフォメイション インダストリ (24)
【氏名又は名称原語表記】INSTITUTE FOR INFORMATION INDUSTRY
【Fターム(参考)】