説明

情報配信システムおよび情報配信方法

【課題】過去に閲覧したウェブページの履歴情報を用いて、そのウェブページに内容の関連する情報を容易に検索することのできる情報配信システムを提供する。
【解決手段】端末が、アクセス先のウェブサーバから受信するウェブページ内に、当該アクセス先のURLで示されるウェブサーバが情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っていることを示すアイテム対応情報が格納されているかを判定する。そして端末は、アクセス先から受信したウェブページ内に、アイテム対応情報が格納されている場合であって、情報アイテムの送信指示を受け付けた場合には、そのアクセス先のウェブサーバへ、生成した情報アイテムを送信する。端末は、情報アイテム内に含まれる1つ以上のアクセス先管理情報に基づいてウェブサーバの検索処理により出力された検索結果を受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット通信網などの通信ネットワークに接続された配信装置が情報を配信する情報配信システムおよび情報配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブサーバ等の配信装置が配信する情報としてウェブページが存在する。インターネット通信網を介して、ウェブサーバからウェブページを取得して端末上で表示させることにより、様々な情報を入手することができるようになり、この履歴を利用して、ユーザの情報検索を支援する技術が特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1の技術は、ユーザがテキストを入力したウェブページの閲覧情報を利用して、閲覧したウェブページの探索を効果的に支援するものである。
また特許文献2の技術は、各属性項目の評価ポイントに基づいてユーザのプロファイルを更新することにより、そのユーザの好む情報を蓄積し、その情報に基づいて、ユーザに対して情報のレコメンデーションを行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−280011号公報
【特許文献2】特開2002−163508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、過去に閲覧したウェブページの履歴情報を用いて、そのウェブページに内容の関連する情報を容易に検索することのできる技術が望まれている。また、ウェブサーバ側では、ユーザの嗜好情報や行動情報の収集が望まれている。
【0005】
そこでこの発明は、上記課題を解決するためになされた、情報配信システムおよび情報配信方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、情報検索支援装置と、配信装置とを備えた情報配信システムであって、前記情報検索支援装置は、アクセス先管理情報記憶手段に登録されたアクセス先管理情報であって、配信装置が配信する配信情報のアクセス先を少なくとも示すアクセス先管理情報を、前記アクセス先管理情報記憶手段から複数読み取って出力する第1アクセス先管理情報出力手段と、前記出力した複数のアクセス先管理情報のうちの1つ以上の選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択されたアクセス先管理情報を示す情報アイテムを生成する情報アイテム生成手段と、アクセス先からの配信情報内に、当該アクセス先で示される配信装置が前記情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っていることを示すアイテム対応情報が格納されているかを判定するアイテム対応情報有無判定手段と、前記アクセス先からの配信情報内に、前記アイテム対応情報が格納されている場合であって、前記情報アイテムの送信指示を受け付けた場合に、前記生成した情報アイテムを送信する情報アイテム送信手段と、前記情報アイテム内に含まれる1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて前記配信装置の出力した検索結果を受信する検索結果受信手段と、を備え、前記配信装置は、前記情報検索支援装置から受信した情報アイテム内に含まれる、1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて、当該1つ以上のアクセス先管理情報が示す配信装置が配信する配信情報の内容に関連する、検索結果の配信情報を、前記情報検索支援装置へ出力する検索手段と、を備えることを特徴とする情報配信システムである。
【0007】
また本発明は、情報検索支援装置と、配信装置とを備えた情報配信システムの情報配信方法であって、前記情報検索支援装置の第1アクセス先管理情報出力手段が、アクセス先管理情報記憶手段に登録されたアクセス先管理情報であって、配信装置が配信する配信情報のアクセス先を少なくとも示すアクセス先管理情報を、前記アクセス先管理情報記憶手段から複数読み取って出力し、前記情報検索支援装置の選択受付手段が、前記出力した複数のアクセス先管理情報のうちの1つ以上の選択を受け付け、前記情報検索支援装置の情報アイテム生成手段が、前記選択されたアクセス先管理情報を示す情報アイテムを生成し、前記情報検索支援装置のアイテム対応情報有無判定手段が、アクセス先からの配信情報内に、当該アクセス先で示される配信装置が前記情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っていることを示すアイテム対応情報が格納されているかを判定し、前記情報検索支援装置の情報アイテム送信手段が、前記アクセス先からの配信情報内に、前記アイテム対応情報が格納されている場合であって、前記情報アイテムの送信指示を受け付けた場合に、前記生成した情報アイテムを送信し、前記配信装置の検索手段が、前記情報検索支援装置から受信した情報アイテム内に含まれる、1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて、当該1つ以上のアクセス先管理情報が示す配信装置が配信する配信情報の内容に関連する、検索結果の配信情報を、前記情報検索支援装置へ出力し、前記情報検索支援装置の検索結果受信手段が、前記情報アイテム内に含まれる1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて前記配信装置の出力した検索結果を受信することを特徴とする情報配信方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの利用する情報検索支援装置は、アクセスしたウェブページのうち、ブックマークしたウェブページに基づいて、1つ又は複数のウェブページの情報からなる情報アイテムを生成し、その情報アイテムをウェブサーバに送信することにより、情報アイテムで示される1つ又は複数のウェブページに関連する配信情報を、情報アイテムを用いたサービスを提供するウェブサーバより受信する。これにより、情報検索支援装置において、ユーザが関連すると思うウェブページのまとまりに関連する、他のウェブページの情報を収集することができ、ユーザによる関連する情報収集の効率を上げることができる。
また、本発明によれば、ウェブサーバ側では、適切な情報提供をすることにより、複数のユーザからの複数の情報アイテムを収集し、サービス改善に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】情報配信システムの構成を示す第1の図である。
【図2】情報検索支援部の機能構成を示すブロック図である。
【図3】情報収集処理の第1の処理フローを示す図である。
【図4】アクセス履歴情報テーブルの例を示す図である。
【図5】アクセス管理テーブルの例を示す図である。
【図6】ブックマーク管理テーブルの例を示す図である。
【図7】情報収集処理の第2の処理フローを示す図である。
【図8】ブックマーク情報出力ウィンドウの表示例を示す第1の図である。
【図9】情報収集処理の第3の処理フローを示す図である。
【図10】情報アイテム管理テーブルの例を示す図である。
【図11】情報収集処理の第4の処理フローを示す図である。
【図12】情報提供URLの表示例を示す図である。
【図13】情報簡易検索処理の処理フローを示す図である。
【図14】ブックマーク登録情報検索画面を示す図である。
【図15】近辺履歴情報検索画面を示す図である。
【図16】情報アイテム利用処理の第1の処理フローを示す図である。
【図17】情報アイテム一覧画面の例を示す図である。
【図18】情報アイテム送信先URLが格納されているウェブページの表示例を示す図である。
【図19】情報アイテム利用処理の第2の処理フローを示す図である。
【図20】情報アイテム分析処理の概要を示す第1の図である。
【図21】情報配信システムの構成を示す第2の図である。
【図22】情報提供URL管理テーブルの例を示す図である。
【図23】情報アイテム利用処理の第3の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態による情報配信システムを図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による情報配信システムの構成を示す第1の図である。
この図において、符号1は端末である。また、2はウェブページ等の配信情報を配信するウェブサーバである。これら、端末1とウェブサーバ2は通信ネットワークを介して接続されている。そしてこれら端末1とウェブサーバ2とにより情報配信システムが構成されている。また、図で示すように、端末1はウェブブラウザの機能を備えたブラウザ処理部11と、ウェブページによる情報検索のユーザ支援を行う情報検索支援部12と、データベース13(アクセス先管理情報記憶手段)とを備えている。
【0011】
図2は情報検索支援部の機能構成を示すブロック図である。
この図が示すように、情報検索支援部12は、通信処理部120、通信情報管理部121、配信情報解析部122、情報アイテム生成部123、情報アイテム管理部124、アクセス履歴管理部125、ブックマーク管理部126、画面制御部127の各処理部を備えている。
ここで、通信処理部120は他装置との通信処理を行う処理部である。また通信情報管理部121は、他装置への情報アクセスの履歴を記録するプロキシ処理を行う処理部である。また配信情報解析部122は、ウェブサーバ2から配信された配信情報(ウェブページなど)を解析する処理部である。また情報アイテム生成部123は、アクセス先のURLやそのアクセス履歴などの情報を含む情報アイテムを生成する処理部である。また情報アイテム管理部124は、生成された情報アイテムを用いた処理を制御する処理部である。またアクセス履歴管理部125は端末がアクセスしたウェブページのアクセス先や履歴情報を管理する処理部である。またブックマーク管理部126は、ユーザにとって必要と指示されたウェブページのアクセス先や履歴情報を管理する処理部である。また画面制御部127は端末1のモニタに出力する情報を制御する処理部である。
【0012】
そして、本実施形態による情報配信システムでは、まず、端末1(情報検索支援装置)が、データベース13に登録されたアクセス先管理情報であって、ウェブサーバ2(配信装置)が配信するウェブページ(配信情報)のアクセス先の情報(URL)を少なくとも示すアクセス先管理情報を、データベース13から複数読み取ってモニタに出力し、当該出力した複数のアクセス先管理情報のうちの1つ以上の選択を受け付ける。そして端末1は、選択されたアクセス先管理情報を示す情報アイテムを生成する。その後、端末では、アクセス先のウェブサーバ2から受信するウェブページ内に、当該アクセス先のURLで示されるウェブサーバ2が情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っていることを示すアイテム対応情報が格納されているかを判定する。そして端末1は、アクセス先から受信したウェブページ内に、アイテム対応情報が格納されている場合であって、情報アイテムの送信指示を受け付けた場合には、そのアクセス先のウェブサーバ2へ、生成した情報アイテムを送信する。そして端末1は、情報アイテム内に含まれる1つ以上のアクセス先管理情報に基づいてウェブサーバ2の検索処理により出力された検索結果を受信する。この処理において、ウェブサーバ2は、端末1から受信した情報アイテム内に含まれる、1つ以上のアクセス先管理情報に基づいて、当該1つ以上のアクセス先管理情報が示すウェブサーバ2が配信する配信情報の内容に関連する、検索結果の配信情報を、端末1へ出力する。
これにより、本情報配信システムでは、過去に閲覧したウェブページの履歴情報を用いて、そのウェブページに内容の関連する情報を容易に検索する検索支援のサービスを提供する。
【0013】
次に、本実施形態による情報配信システムの処理フローについて説明する。
<A.情報収集処理>
図3は情報収集処理の第1の処理フローを示す図である。
図4はアクセス履歴情報テーブルの例を示す図である。
図5はアクセス管理テーブルの例を示す図である。
図6はブックマーク管理テーブルの例を示す図である。
情報配信システムは、ユーザが端末1を用いてウェブサーバにアクセスすることにより受信した、ウェブページのURL(アクセス先情報)や履歴情報を収集する。
まず、ユーザが端末1を用いてウェブサーバ2の送信するウェブページの検索・閲覧の操作を行う。すると端末1のブラウザ処理部11は、ウェブサーバ2へウェブページの配信要求を出力する(ステップS101)。このウェブページ配信要求は、情報検索支援部12の画面制御部127が、通信情報管理部121へ通知する。通信情報管理部121は、プロキシサーバの機能を有しており、その配信要求を通信処理部120へ転送し、当該通信処理部120が、その配信要求を、通信ネットワークを介してウェブサーバ2へ送信する(ステップS102)。これにより、ウェブサーバ2がウェブページの配信要求に基づく特定したウェブページデータを端末1へ配信する(ステップS103)。すると、情報検索支援部12では、通信処理部120、通信情報管理部121、画面制御部127(配信情報出力手段)を介して、ウェブページデータを転送し、ブラウザ処理部11に出力する(ステップS104)。これにより、端末1の画面にウェブページが表示される。
【0014】
ここで、上述の処理において、端末1の情報検索支援部12の通信情報管理部121は、ウェブページの配信要求に基づいてウェブサーバ2からウェブページデータを受信すると、そのウェブページデータの解析要求を配信情報解析部122へ指示する。すると配信情報解析部122は、ウェブページデータがHTMLデータかどうかを判定する(ステップS105)。HTMLデータであるかどうかはデータのヘッダ情報などにより判定する。そして、HTMLデータであれば、配信情報解析部122は、HTMLデータ中にTITLEタグが格納されているかを判定する(ステップS106)。TITLEタグが格納されていれば、アクセス履歴管理部125が、そのHTMLデータのURL(アクセス先)などのアクセス履歴情報を、アクセス履歴を順次蓄積するためのデータベース13内のアクセス履歴情報テーブル(図4)に登録する(ステップS107)。なお、アクセス履歴情報は、例えば、履歴ID、ウェブページのタイトル、閲覧(アクセス)日時(当該タイトルのウェブページの閲覧日時)、URLである。なお、配信情報解析部122は、受信したデータがHTMLデータでない場合、例えば、動画像データや画像データである場合には、そのデータへのアクセス履歴情報を登録しない。
【0015】
また、配信情報解析部122(登録有無判定手段)は、受信したHTMLデータのURLが、主にアクセスした回数を把握するためのアクセス管理テーブル(図5)に登録されているかを判定する(ステップS108)。そして登録されていなければ(No)、アクセス履歴管理部125(第2アクセス先管理情報登録手段)は、管理ID、ウェブページのタイトル、最終閲覧(アクセス)日時(当該タイトルのウェブページの最終閲覧日時)、閲覧回数、URL、ウェブページを送信したウェブサーバ2が情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っているかを示す情報アイテム対応フラグ(Yes/No)、情報アイテムの送信先URL、などを格納したアクセス先管理情報を、アクセス管理テーブルへ登録する(ステップS109)。これにより、配信を受けたウェブページに何回アクセスしたのかの情報や、情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っているかの情報が登録される。なお、情報アイテムとは、ユーザが設定登録した複数のアクセス先の各URLをまとめた情報であり、この情報アイテムについての詳細は後述する。また、HTMLデータのURLが、既にアクセス管理テーブルに登録されていれば(Yes)、そのURLを含むアクセス先管理情報のうち、最終閲覧日時と閲覧回数を更新する(ステップS110)。
【0016】
また、配信情報解析部122は、受信したHTMLデータのURLが、データベース13内のブックマーク管理テーブルに登録されているかを判定する(ステップS111)。ブックマークとは、ユーザが重要であると考えたウェブページについて、登録しておく行為であり、過去に特定のウェブページについてのブックマーク指示を受け付けている場合には、ブックマーク管理テーブル(図6)にそのウェブページのURLなどのアクセス先管理情報が登録されている。したがって、ウェブページのURLが既にブックマーク管理テーブルに登録されているのであれば、ブックマーク管理部126は、それをユーザに通知するため、画面制御部127にブックマーク情報出力ウィンドウを出力するよう指示する。これにより、画面制御部127は、現在、モニタ上に出力されているウェブページのタイトル名と、そのウェブページと関連する他のウェブページのタイトル名と、各タイトル名で示されるウェブページの重み付け値とをブックマーク管理テーブルより読み取り、それらの情報(タイトル名やURLや重み付け値の量を示すインジケータなど)を示すブックマーク情報出力ウィンドウを、端末1のモニタ上に出力する(ステップS112)。端末1のモニタ上への出力処理は、ウェブブラウザ11が行っても、専用の出力プログラムが行うようにしても良い。なお、ブックマーク管理テーブルにURLが登録されていない場合には、ブックマーク情報出力ウィンドウのモニタ上への出力は行わない。
上述の処理によれば、ユーザは、過去にブックマーク登録したウェブページであるか否かを直ちに把握することができる。また、プロキシの処理を行う情報検索支援部12は、HTMLデータ以外のデータのアクセス履歴情報をアクセス履歴情報テーブルに登録しないため、ウェブページ内に埋め込まれる画像データや、アイコンなどのデータの不要のアクセス履歴をアクセス履歴情報テーブルへ登録することがなくなるため、蓄積するアクセス履歴の情報量を軽減することができる。
【0017】
図7は情報収集処理の第2の処理フローを示す図である。
次に、上述の処理により、端末1において、過去にブックマーク登録されたウェブページが表示されている場合の処理について説明する。
上述のステップS112の処理により、端末1のモニタ上に、ブックマーク情報出力ウィンドウが出力されているとする。このような状況において、ユーザは、例えば、マウスを操作してモニタに表示されているウェブページ上に、カーソルを合わせ、重み付けカウントアップ指示を行う。重み付けカウントアップ指示とは、既にブックマークされたウェブページの重要度を示す重み付け値を上げる行為を言い、例えば、ウェブページ上にカーソルを合わせて、右側クリックボタンを押下しながら左側クリックボタンを押下するなどの行為により行う。なお、これ以外に、例えば専用のボタン、またはテレビ等のリモコンに付与したボタンを押下することで重み付けカウントアップ指示を行ったり、音声やジェスチャーの検出機能によって重み付けカウントアップ指示を行ったりするようにしてもよい。そして、情報検索支援部12の画面制御部127は、ウェブページ上でカーソルが合わされたことを検出し、その状態で右側クリックボタンが押下されながら左側クリックボタンが押下されたと検出する(ステップS301)。この場合、画面制御部127は、カウントアップ指示を出力し、その指示をブックマーク管理部126が受け付ける。ブックマーク管理部126は、カウントアップ指示を受け付けると、モニタに表示されているウェブページのURLが、ブックマーク管理テーブルに登録されているかを判定する(ステップS302)。そして、登録されていれば、ブックマーク管理部126は、そのURLに対応付けられてブックマーク管理テーブルに登録されている現在の重み付け値に1を加算し(ステップS303)、ブックマーク情報出力ウィンドウにおける重み付け値の量を示すインジケータの大きさを更新するよう画面制御部127へ指示する(ステップS304)。これによりモニタ上のブックマーク情報出力ウィンドウにおけるインジケータの大きさが変更される。
【0018】
また、ブックマーク管理部126は、モニタに表示されているウェブページのURLが、ブックマーク管理テーブルに登録されていない場合には、データベース13の保持するブックマーク管理テーブルへ、ブックマークID、ウェブページのタイトル、登録日時、重み付け値(初期値「1」)、ブックマーク実行日時(初期値なし「−」)、実行回数(ブックマークからのウェブページ呼び出し実行回数;初期値「0」)、ウェブページを送信したウェブサーバ2が情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っているかを示す情報アイテム対応フラグ、ウェブページのURL、そのウェブページに関連するウェブページの管理ID、その関連度、などのブックマーク情報を登録する(ステップS305)。そして、ブックマーク管理部126は、ウェブページをブックマークしたことをユーザに通知するため、画面制御部127にブックマーク情報出力ウィンドウを出力するよう指示する(ステップS306)。
以上の処理によれば、ユーザはブックマーク登録したウェブページの重み付けを容易に行うことができる。
【0019】
図8はブックマーク情報出力ウィンドウの表示例を示す第1の図である。
この図が示すように、ブックマーク情報出力ウィンドウは、ウェブページの表示されているモニタ上の左上など、所定の位置に、表示される。上記したように、ブックマーク情報出力ウィンドウには、現在表示されているウェブページのタイトル名、各ウェブページの重み付け値の量を示すインジケータが表示される。なお、ブックマーク情報出力ウィンドウに、現在表示されているウェブページに関連する他のウェブページのタイトル名を表示するようにしてもよい。
【0020】
図9は情報収集処理の第3の処理フローを示す図である。
図10は情報アイテム管理テーブルの例を示す図である。
次に、情報アイテムを生成する際の処理について説明する。
ユーザは、複数の関連するウェブページの情報をまとめて情報アイテムというデータを生成することができる。この情報アイテムはユーザが選択した複数の関連するウェブページのURLやタイトル名などのデータを格納した情報である。この情報アイテムを利用して、ユーザは、ウェブサーバ2による高度な検索結果の提供などのサービスを受けることができる。そして、この情報アイテムを生成する場合、まずユーザは端末1に検索画面出力指示を入力する。すると、情報検索支援部12の画面制御部127(第1アクセス先管理情報出力手段)が検索画面を端末1のモニタに出力する(ステップS401)。この検索画面には、ブックマーク管理テーブルに登録されているウェブページのURLやタイトル名の一覧が表示される。そして、ユーザはその検索画面に表示されたウェブページの一覧から、複数のウェブページの情報を選択し、検索画面内の情報アイテム生成ボタンを押下する。すると、画面制御部127(選択受付手段)が情報アイテム生成ボタンの押下を検出し(ステップS402)、選択されたウェブページのブックマークIDを情報アイテム管理部124に通知する。すると、情報アイテム管理部124(情報アイテム生成手段)は、通知を受けたブックマークIDに基づいて、ブックマーク管理テーブルから各ウェブページの情報(タイトル、登録日時、重み付け値、タグ、URL、実行回数、関連するウェブページの管理ID、その関連度、)を読み取り(ステップS403)、それらを一つの情報アイテムIDに対応付けてまとめた情報アイテムを生成する(ステップS404)。また画面制御部127は、検索画面のアイテム名指定欄に入力されたアイテム名を情報アイテム管理部124へ通知する。情報アイテム管理部124(情報アイテム登録手段)は、通知を受けたアイテム名と、生成した情報アイテムのデータとを対応付けて情報アイテム管理テーブルに登録する(ステップS405)。これによりユーザは情報アイテムを端末1で生成し保持することができる。
なお、情報アイテムの生成方法は、上述の例のほか、例えばタブブラウザ上において、複数のウェブページを表示し、関連のあるタブの順序変更の後、該当タブを1または複数選択して、それらのウェブページの情報を格納した情報アイテムを生成するようにしてもよい。
【0021】
図11は情報収集処理の第4の処理フローを示す図である。
次に、ウェブサーバ2がウェブページとともに、他のウェブページのURLへのアクセスを勧誘等するために情報提供するURLをウェブページのデータ内に格納して送信する場合について説明する。
まず、ユーザが端末1を用いてウェブサーバ2の送信するウェブページの検索・閲覧の操作を行う。すると端末1のブラウザ処理部11は、ウェブサーバ2へウェブページの配信要求を出力する(ステップS501)。このウェブページ配信要求は、情報検索支援部12の画面制御部127が、通信情報管理部121へ通知する。通信情報管理部121は、プロキシサーバの機能を有しており、その配信要求を通信処理部120へ転送し、当該通信処理部120が、その配信要求を、通信ネットワークを介してウェブサーバ2へ送信する(ステップS502)。これにより、ウェブサーバ2がウェブページの配信要求に基づく特定したウェブページデータを端末1へ配信する(ステップS503)。すると、情報検索支援部12の通信処理部120、通信情報管理部121、画面制御部127を介して、ウェブページデータが転送され、画面制御部127がブラウザ処理部11に対してウェブページの出力を指示する(ステップS504)。これにより、端末1の画面にウェブページが表示される。
【0022】
ここで、上述の処理において、端末1の情報検索支援部12の通信情報管理部121は、ウェブページの配信要求に基づいてウェブサーバ2からウェブページデータを受信すると、そのウェブページデータの解析要求を配信情報解析部122へ指示する。配信情報解析部122(アクセス先管理情報有無判定手段)は、図3の処理フローで説明した上記ステップS105,S106,S108,S111の処理を行うとともに、さらに、ウェブページデータ内に情報提供URLが格納されているかを判定する(ステップS505)。
例えば、
[情報提供URL 記述例]
<InfoItem>
<ItemTitle>ItemTitleA</ItemTitle>
http://hoyoyo.zzz.jp TitleA
http://hoyoyo.mmm.jp TitleB
</InfoItem>
のように、ウェブページデータのHTMLデータ内に特定のタグ『<InfoItem>』で情報提供URLが示される。そして、情報提供URLがウェブページデータ内に格納されていると判定した場合には、配信情報解析部122は、次に、その情報提供URLがデータベース13の保持する情報提供URL管理テーブル(図22)に登録されているかを判定する(ステップS506)。そして登録されていなければ、配信情報解析部122(第1アクセス先管理情報登録手段)は、ウェブページデータ内に格納されているアイテムタイトル、情報提供URL、タグ、を読み取って、閲覧回数の初期値「0」、重み付け値の初期値「1」、ウェブページのタイトル、などの情報に対応付けて情報提供URL管理テーブルに登録する(ステップS507)。また配信情報解析部122は、情報提供URL管理テーブルに登録したウェブページのタイトル名と、情報提供URLを格納したウェブページを受信したことをユーザに知らせるためのアイコンとの表示を行うよう画面制御部127へ通知する。すると画面制御部127(第2アクセス先管理情報出力手段)は、その情報提供のURLにより示されるアイテムタイトルと、情報提供URLを格納したウェブページを受信したことをユーザに知らせるためのアイコンとを、ウェブページの表示されているモニタ上に出力する(ステップS508)。
以上の処理によれば、情報提供URLを格納したウェブページを受信した場合、そのURLに対応する情報を直ちにユーザに通知し、そのURLを情報アイテムとして登録させ、その後、そのURLへのアクセスを誘導することができる。
【0023】
図12は情報提供URLの表示例を示す図である。
この図が示すように、情報提供のURLにより示されるアイテムタイトルと、情報提供URLを格納したウェブページを受信したことをユーザに知らせるためのアイコンは、モニタ上に表示される。ユーザは、情報提供のURLにより示されるアイテムタイトルをクリックすることにより、その情報提供のURLを情報アイテムとして、情報アイテム管理テーブルに登録する。またその情報アイテム管理テーブルは、後述する図17の画面にて管理することができる。このとき、画面制御部127は、情報提供のURLにより示されるアイテムタイトルのクリックを検出し、そのURLを情報アイテムとして、情報アイテム管理テーブルに登録する。
【0024】
<B.情報簡易検索処理>
図13は情報簡易検索処理の処理フローを示す図である。
図14はブックマーク登録情報検索画面を示す図である。
図15は近辺履歴情報検索画面を示す図である。
次に、ユーザがブックマーク登録したウェブページの情報に基づいて、ユーザが簡易に情報検索する場合の処理について、図13〜図15を用いて説明する。
まず、ユーザは、端末1に検索画面出力指示を入力する。すると、情報検索支援部12の画面制御部127が検索画面を端末1のモニタに出力する(ステップS601)。この検索画面には、検索用の文字入力欄、曜日指定ボタン、時間帯指定ボタン、ブックマーク登録日時、重み付け値、閲覧回数、ブックマーク実行日時、実行回数等が表示される。この検索画面を用いて、ユーザは、ブックマーク登録したウェブページの情報の中から、所望の情報を検索することができる。つまり、ユーザは、検索用の文字入力欄にタイトル、タグ、日時等のキーワードを入力すると、ブックマーク管理テーブルに記録されているキーワードを含むウェブページの情報を検索することができる。検索条件の指定は、キーワードに限らず「曜日指定ボタン」「時間帯指定ボタン」等で選択する方式としてもよい。また、ユーザは、検索結果となるウェブページの一覧が表示された状態において、何れかの指定欄を指定してソートボタンを押下することで、その指定欄に対応する一覧のソートを行うことができる。
【0025】
そして、ユーザが、端末1に表示された検索画面の、1又は複数の指定欄に情報を入力したとする。すると画面制御部127は、指定欄への情報の入力を検出し(ステップS602)、データベース13のブックマーク管理テーブルの記憶するウェブページの情報の中から、指定欄に入力された情報をキーとした、ウェブページ情報(ウェブページのタイトル、登録日時、重み付け値、タグ、ブックマーク一覧で選択したウェブページへのアクセス時の日時、その閲覧回数、検索結果表示された際に選択・実行によりウェブページ表示を行ったことを示す実行回数(初期値「0」)、ウェブページのURL)を検索する(ステップS603)。そして画面制御部127は、その検索結果を示すブックマーク登録情報検索画面(図14)を端末1のモニタに出力する(ステップS604)。図14で示すように、ブックマーク登録情報検索画面は、検索結果である複数のウェブページのタイトル、登録日時、重み付け値、タグ、ブックマーク一覧で選択したウェブページへのアクセス時の日時、その閲覧回数、検索結果表示された際に選択・実行によりウェブページ表示を行ったことを示す実行回数(初期値「0」)、ウェブページのURL、を表示する画面である。この画面において、所望のブックマーク情報が見つかればそのURL部分のクリックなどのブックマークページ表示操作により、所望のウェブページを表示するとともに、ブックマーク管理テーブルの該当URLの実行回数を+1する。
【0026】
次に、ユーザは、ブックマーク登録情報検索画面において、1つの所望のウェブページAの情報を選択したとする。すると、画面制御部127は、そのウェブページAの選択を検出する(ステップS605)。そして画面制御部127は、選択されたウェブページAのURLなどの情報をキーに、アクセス履歴情報テーブルからウェブページAの最新のアクセス日時における履歴情報を検索する(ステップS606)。そして、画面制御部127は、そのウェブページAの最新のアクセス日時における履歴情報と、その前後にアクセスした他のウェブページの履歴情報とを所定の数抽出し(ステップS607)、当該ウェブページの一覧を示す近辺履歴情報検索画面を(図15)を端末1のモニタに出力する(ステップS608)。図15で示すように、近辺履歴情報検索画面は、検索結果の履歴情報である複数のウェブページのタイトル、閲覧(アクセス)日時、URL、閲覧回数等を表示する画面である。
【0027】
そして、ユーザが、近辺履歴情報検索画面において、所望のウェブページBの情報を選択したとする。すると、画面制御部127は、そのウェブページBの選択を検出する(ステップS609)。そして画面制御部127は、選択されたウェブページBのURLを格納したウェブページの配信要求を、通信情報管理部121へ出力する。通信情報管理部121は、プロキシサーバの機能を有しており、その配信要求を通信処理部120へ転送し、当該通信処理部120が、その配信要求を、通信ネットワークを介してウェブサーバ2へ送信する。それとともに、このウェブページBがブックマーク管理テーブルに存在すれば、その実行回数を+1する(ステップS610)。これにより、ウェブサーバ2がウェブページの配信要求に基づく特定したウェブページデータを端末1へ配信する(ステップS611)。すると、情報検索支援部12の通信処理部120、通信情報管理部121、画面制御部127を介して、ウェブページデータが転送され、画面制御部127がウェブページをブラウザ処理部11に出力する(ステップS612)。これにより、端末1の画面にウェブページBが表示される。なお、画面制御部127は、ブックマーク登録情報検索画面において選択されたウェブページAの情報と、近辺履歴情報検索画面において選択されたウェブページBの情報を記憶しておき、それらウェブページAとウェブページBとが関連するウェブページであることを示す関連度の情報を、ブックマーク管理テーブルのウェブページAの情報として登録する。つまり、ウェブページAの情報に対応付けて、ウェブページBおよび関連度の初期値を対応付けて登録する。または既にウェブページAの情報にウェブページBと関連度の情報が対応付けられて登録されている場合には、その関連度の値をカウントアップする。
以上の処理によれば、ユーザは、過去にブックマーク登録したウェブページを閲覧した前後にアクセス履歴のあるウェブページを簡単な操作で検索・閲覧することができる。
【0028】
<C.情報アイテム利用処理>
図16は情報アイテム利用処理の第1の処理フローを示す図である。
図17は情報アイテム一覧画面の例を示す図である。
図18は情報アイテム送信先URLが格納されているウェブページの表示例を示す図である。
次に、図16を用いて、ユーザが情報アイテムを利用して情報を検索する場合の例について説明する。
まず、ユーザが端末1を用いてウェブサーバ2の送信するウェブページの検索・閲覧の操作を行う。すると端末1のブラウザ処理部11は、ウェブサーバ2へウェブページの配信要求を出力する(ステップS701)。このウェブページ配信要求は、情報検索支援部12の画面制御部127が、通信情報管理部121へ通知する。通信情報管理部121は、プロキシサーバの機能を有しており、その配信要求を通信処理部120へ転送し、当該通信処理部120が、その配信要求を、通信ネットワークを介してウェブサーバ2へ送信する(ステップS702)。これにより、ウェブサーバ2がウェブページの配信要求に基づく特定したウェブページデータを端末1へ配信する(ステップS703)。すると、情報検索支援部12の通信処理部120、通信情報管理部121、画面制御部127を介して、ウェブページデータが転送され、画面制御部127は、そのウェブページデータをブラウザ処理部11に出力する(ステップS704)。これにより、端末1の画面にウェブページが表示される。
【0029】
ここで、上述の処理において、端末1の情報検索支援部12の通信情報管理部121は、ウェブページの配信要求に基づいてウェブサーバ2からウェブページデータを受信すると、そのウェブページデータの解析要求を配信情報解析部122へ指示する。配信情報解析部122(アイテム対応情報有無判定手段)は、図3の処理フローで説明した上記ステップS105,S106,S108,S111の処理や、ステップS505〜S507などの処理(アクセス履歴情報の保存や、情報提供URLが格納されているかの判定など)を行うとともに、さらに、ウェブページデータ内に情報アイテム送信先URL(アイテム対応情報)が格納されているかを判定する(ステップS705)。例えば、ウェブページデータのHTMLデータ内に特定のタグ『<itemPostURL>』で情報アイテム送信先URLが示されている場合、配信情報解析部122は、情報アイテム送信先URLがウェブページデータ内に格納されていると判定する。そして、情報アイテム送信先URLが格納されていれば、配信情報解析部122は、情報アイテム送信先URL格納有りをアクセス履歴管理部125へ通知し、当該アクセス履歴管理部125が、アクセス管理テーブルにおいて、受信したウェブページの管理IDに対応付けられた情報アイテム対応フラグ(ウェブページを配信するウェブサーバ2が、情報アイテムの分析結果に応じたウェブページの配信処理を行っていることを示す情報)をYESとして登録する(ステップS706)。また、アクセス履歴管理部125は、アクセス管理テーブルにおいて、情報アイテム送信先URLを、受信したウェブページの管理IDに対応付けて登録する(ステップS707)。
【0030】
次に、配信情報解析部122(情報アイテム対応表示出力手段)は、受信したウェブページデータに情報アイテム送信先URLが格納されているため、当該情報アイテム送信先URLで示されるウェブページのタイトル名と、情報アイテム送信先URLを格納したウェブページを受信したことをユーザに知らせるためのアイコンの表示を行うよう画面制御部127へ通知する。そして画面制御部127は、情報アイテム送信先URLにより示されるウェブページのタイトルと、情報アイテム送信先URLを格納したウェブページを受信したことをユーザに知らせるためのアイコンとを、ウェブページの表示されているモニタ上に出力する(ステップS708;図16)。
【0031】
また、配信情報解析部122は、受信したウェブページデータに情報アイテム送信先URLが格納されている場合、情報アイテム一覧画面を出力するよう画面制御部127へ通知する。すると、画面制御部127は、データベース13の情報アイテム管理テーブルから、登録された全ての情報アイテムのアイテム名を読み取り、それらアイテム名を表示する情報アイテム一覧画面を、ウェブページの表示されているモニタ上に出力する(ステップS709;図16)。そして、ユーザは、モニタ上に出力する情報アイテム一覧画面において、表示中のウェブページを配信したウェブサーバ2へ情報アイテムを送信し、当該情報アイテムの分析結果に応じたウェブページの配信処理を要求したいと考えた場合、情報アイテム一覧画面において1つ又は複数の情報アイテムを選択し、表示中のウェブページを配信したウェブサーバ2へ、その情報アイテムを送信することができる。
【0032】
そして、ユーザが情報アイテム一覧画面において、情報アイテムを選択した場合、画面制御部127が、その選択を検出し(ステップS710)、情報アイテム管理部124へ通知する。すると、情報アイテム管理部124(情報アイテム送信手段)は、選択された情報アイテムの情報(1つまたは複数のウェブページの、タイトル、登録日時、重み付け値、タグ、URL、閲覧回数、関連するウェブページの管理ID、関連度情報)を、情報アイテムのアイテム名をキーに情報アイテム管理テーブルから読み取る(ステップS711)。また、情報アイテム管理部124は、現在表示されているウェブページの管理IDに対応付けられてアクセス管理テーブルに登録されている、情報アイテム送信先URLを読み取る(ステップS712)。そして、情報アイテム管理部124は、情報アイテム送信先URLへ、選択された情報アイテムの情報を送信する(ステップS713)。なお、上述の例では情報アイテムをユーザに選択させ、その選択された情報アイテムを送信する情報アイテム送信先URLへ送信する例について説明したが、これに限らず、情報アイテム送信先URLを格納したウェブページを受信した場合、何らかの自動的な処理により、複数の情報アイテムのうちの1又は複数の情報アイテムを情報アイテム送信先URLで示されるウェブサーバ2へ送信するようにしてもよい。
以上の処理によれば、情報アイテムを用いて関連する情報を配信するサービスを行うウェブページへアクセスした場合、ユーザは、そのウェブページは端末上で生成した情報アイテムを送信することができる。
【0033】
図19は情報アイテム利用処理の第2の処理フローを示す図である。
次に端末1からウェブサーバへの情報アイテム送信後の処理について説明する。
上述のような処理により、端末1が、情報アイテム送信先URLを格納したウェブページの受信に基づいて、当該ウェブページを配信したウェブサーバ2へ情報アイテムを送信すると、その情報アイテムを、ウェブサーバ2が受信する(ステップS801)。なお、端末1においては、情報アイテムを送信した場合、情報アイテム管理部124が、送信した情報アイテムのアイテム名に対応付けられて、情報アイテム管理テーブルに登録されている利用回数(情報アイテムの利用回数)をカウントアップして登録する。
【0034】
そして、ウェブサーバ2(検索手段)は、情報アイテムを受信すると、その情報アイテムに含まれている1つまたは複数のウェブページに関する、タイトル、最終閲覧日時、重み付け値、タグ、URL、閲覧回数、などのユーザ側で所持しているアクセス先管理情報を分析し(ステップS802)、それらの情報アイテムで示される各ウェブページの内容に関連する、検索結果のウェブページやURLなどの配信情報を特定し(ステップS803)、その配信情報を端末1へ送信する(ステップS804)。なお、配信情報はウェブページそのものでもよい。そして、端末1の通信処理部120(検索結果受信手段)が配信情報を受信し、画面制御部127が、情報アイテムの分析に基づいてウェブサーバ2が送信した検索結果のウェブページを画面に出力する。
【0035】
<D.情報アイテム分析処理>
図20は情報アイテム分析処理の概要を示す第1の図である。
次に、ウェブサーバ2における情報アイテムの分析処理について説明する。ウェブサーバ2は、過去に他の端末から受信した情報アイテムを記憶しておく。そして、新たに情報アイテムを受信した場合、当該新たに受信した情報アイテムに関連する過去に受信した情報アイテムを検索し、その検索結果となる情報アイテムで示されるウェブページの情報を、分析結果として端末1へ出力する。例えば、図20に示すように、ユーザAの端末から情報アイテムAを受信し、過去にユーザBの端末から情報アイテムBを受信しているものとする。図20の例では情報アイテムA内には2つの情報アイテム名で特定される情報アイテムが格納されており、また情報アイテムB内にも2つの情報アイテム名で特定される情報アイテムが格納されているとする。このような場合、ウェブサーバ2は、情報アイテムAのアイテム名、または、情報アイテムを構成するウェブページのURLと、同一のアイテム名、またはURLを格納している、他の情報アイテムを過去に受信しているかを、過去に受信した情報アイテムデータベースから検索し、その結果、同一のアイテム名、またはURLを格納している、他の情報アイテムが検索できた場合には、その情報アイテムに含まれるURLであって、情報アイテムAに格納されているURLとは異なるURLを、分析結果として端末1へ送信する。図20では、『マラソン』というアイテム名または、『マラソン開催日程URL』に基づいて検索し、情報アイテムBを抽出し、その情報アイテムBの中かから『マラソン開催日程URL』以外の他のURLを分析結果として特定している例である。
【0036】
情報アイテムの分析処理としては、上述の処理のほか、例えば閲覧回数、重み付けカウント、利用日時などに基づいて評価データを作成し、その結果データに基づいて、評価データが近い、他の情報アイテムの中からURLを抽出し、分析結果として端末へ送信するようにしてもよい。
また、その他の例としては、情報アイテムで示される各ウェブページを他のウェブサーバなどから取得し、そのウェブページの配色、構成、文書内容などのデータに基づいて心理状態を表す尺度値を計算し、同一範囲の尺度値を示す、他の情報アイテムの中からURLを抽出し、分析結果として端末へ送信するようにしてもよい。
【0037】
図21は同実施形態による情報配信システムの構成を示す第2の図である。
上述した例では、端末1内に情報検索支援部12の機能およびデータベース13を備えていたが、これら、情報検索支援部12の機能およびデータベース13を、端末1の外部に備えるようにしても良い。図21の例では、端末1に直接接続されたホームゲートウェイ装置内に、情報検索支援部12の機能およびデータベース13を備えた場合の例を示している。
【0038】
図23は情報アイテム利用処理の第3の処理フローを示す図である。
なお、上述の処理のほか、端末1はウェブサーバ2から配信された情報アイテムを端末1に登録することもできる。
ウェブサーバ2から配信されたウェブページによって端末1に表示された情報アイテムがクリックされたことを端末1が検出する(ステップS901)。すると情報検索支援部12は、情報アイテム管理テーブルに同じ情報アイテム名の登録があるかを判定する(ステップS902)。そして、同じ情報アイテム名の登録がない場合には、そのクリックされた該当の情報提供URLの情報を情報アイテム管理テーブルに登録し(ステップS903)、処理を終了する。 また、同じ情報アイテム名の登録がある場合には、「同じ情報アイテム名で上書き」/「同じ情報アイテム名を変更して登録」/「登録中止」の選択確認画面を表示し、そのうちの何れかの選択を検出する(ステップS904)。そして、「同じ情報アイテム名で上書き」/「同じ情報アイテム名を変更して登録」/「登録中止」のどれが選択されたかを判定し(ステップS905)、「同じ情報アイテム名で上書き」の選択を検出した場合には、ステップS903に移行し、また「同じ情報アイテム名を変更して登録」の選択を検出した場合には情報アイテム名の変更入力を受付ける(ステップS906)。また「登録中止」の選択を検出した場合には、処理を終了する。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の処理によれば、ユーザの利用する情報検索支援装置は、アクセスしたウェブページのうち、ブックマークしたウェブページに基づいて、1つ又は複数のウェブページの情報からなる情報アイテムを生成し、その情報アイテムをウェブサーバに送信することにより、情報アイテムで示される1つ又は複数のウェブページに関連する配信情報を、情報アイテムを用いたサービスを提供するウェブサーバより受信する。これにより、情報検索支援装置において、ユーザが関連すると思うウェブページのまとまりに関連する、他のウェブページの情報を収集することができ、ユーザによる関連する情報収集の効率を上げることができる。
【0040】
なお、上述の端末やウェブサーバは内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0041】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0042】
1・・・端末
2・・・ウェブサーバ
11・・・ブラウザ処理部
12・・・情報検索支援部
13・・・データベース
120・・・通信処理部
121・・・通信情報管理部
122・・・配信情報解析部
123・・・情報アイテム生成部
124・・・情報アイテム管理部
125・・・アクセス履歴管理部
126・・・ブックマーク管理部
127・・・画面制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報検索支援装置と、配信装置とを備えた情報配信システムであって、
前記情報検索支援装置は、
アクセス先管理情報記憶手段に登録されたアクセス先管理情報であって、配信装置が配信する配信情報のアクセス先を少なくとも示すアクセス先管理情報を、前記アクセス先管理情報記憶手段から複数読み取って出力する第1アクセス先管理情報出力手段と、
前記出力した複数のアクセス先管理情報のうちの1つ以上の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択されたアクセス先管理情報を示す情報アイテムを生成する情報アイテム生成手段と、
アクセス先からの配信情報内に、当該アクセス先で示される配信装置が前記情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っていることを示すアイテム対応情報が格納されているかを判定するアイテム対応情報有無判定手段と、
前記アクセス先からの配信情報内に、前記アイテム対応情報が格納されている場合であって、前記情報アイテムの送信指示を受け付けた場合に、前記生成した情報アイテムを送信する情報アイテム送信手段と、
前記情報アイテム内に含まれる1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて前記配信装置の出力した検索結果を受信する検索結果受信手段と、を備え、
前記配信装置は、
前記情報検索支援装置から受信した情報アイテム内に含まれる、1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて、当該1つ以上のアクセス先管理情報が示す配信装置が配信する配信情報の内容に関連する、検索結果の配信情報を、前記情報検索支援装置へ出力する検索手段と、を備える
ことを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
前記情報検索支援装置は、
前記情報アイテムを情報アイテム記憶手段に登録する情報アイテム登録手段と、
受信した前記配信情報内に、当該配信情報のアクセス先とは異なるアクセス先を示すアクセス先管理情報が格納されているかを判定するアクセス先管理情報有無判定手段と、
前記受信した前記配信情報内に、当該配信情報のアクセス先とは異なるアクセス先を示すアクセス先管理情報が格納されていると判定した場合に、それらアクセス先管理情報を前記アクセス先管理情報記憶手段に登録する第1アクセス先管理情報登録手段と、
前記登録したアクセス先管理情報を前記配信情報の出力先に出力する第2アクセス先管理情報出力手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記情報検索支援装置は、
前記アクセス先からの配信情報内に、前記アイテム対応情報が格納されている場合に、該アクセス先からの配信情報の出力先に、その配信情報が前記情報アイテムを用いた配信処理を行っていることを示す情報アイテム対応表示を行う情報アイテム対応表示出力手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記情報検索支援装置は、
受信した配信情報のアクセス先管理情報が、前記アクセス先管理情報記憶手段に登録されているかを判定する登録有無判定手段と、
前記受信した配信情報のアクセス先管理情報が、前記アクセス先管理情報記憶手段に登録されていない場合に、前記受信した配信情報の前記アクセス先管理情報を、前記アクセス先管理情報記憶手段に登録する第2アクセス先管理情報登録手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項5】
前記情報検索支援装置は、
前記配信装置から受信した配信情報を出力先へ出力する配信情報出力手段と、
前記出力した配信情報のブックマーク登録指示を受け付けるブックマーク登録指示受付手段と、
前記ブックマーク登録指示に基づいて、前記出力先へ出力した配信情報の前記アクセス先管理情報を、ブックマーク記憶手段に登録するブックマーク登録手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項6】
前記情報検索支援装置において、
前記第1アクセス先管理情報出力手段は、前記ブックマーク記憶手段に登録されたアクセス先管理情報を、前記ブックマーク記憶手段から複数読み取って出力し、
前記選択受付手段は、前記ブックマーク記憶手段から複数読み取って出力した複数のアクセス先管理情報のうちの1つ以上の選択を受け付け、
前記情報アイテム生成手段は、前記選択されたアクセス先管理情報を示す情報アイテムを生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報配信システム。
【請求項7】
情報検索支援装置と、配信装置とを備えた情報配信システムの情報配信方法であって、
前記情報検索支援装置の第1アクセス先管理情報出力手段が、アクセス先管理情報記憶手段に登録されたアクセス先管理情報であって、配信装置が配信する配信情報のアクセス先を少なくとも示すアクセス先管理情報を、前記アクセス先管理情報記憶手段から複数読み取って出力し、
前記情報検索支援装置の選択受付手段が、前記出力した複数のアクセス先管理情報のうちの1つ以上の選択を受け付け、
前記情報検索支援装置の情報アイテム生成手段が、前記選択されたアクセス先管理情報を示す情報アイテムを生成し、
前記情報検索支援装置のアイテム対応情報有無判定手段が、アクセス先からの配信情報内に、当該アクセス先で示される配信装置が前記情報アイテムの分析結果に応じた配信処理を行っていることを示すアイテム対応情報が格納されているかを判定し、
前記情報検索支援装置の情報アイテム送信手段が、前記アクセス先からの配信情報内に、前記アイテム対応情報が格納されている場合であって、前記情報アイテムの送信指示を受け付けた場合に、前記生成した情報アイテムを送信し、
前記配信装置の検索手段が、前記情報検索支援装置から受信した情報アイテム内に含まれる、1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて、当該1つ以上のアクセス先管理情報が示す配信装置が配信する配信情報の内容に関連する、検索結果の配信情報を、前記情報検索支援装置へ出力し、
前記情報検索支援装置の検索結果受信手段が、前記情報アイテム内に含まれる1つ以上の前記アクセス先管理情報に基づいて前記配信装置の出力した検索結果を受信する
ことを特徴とする情報配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−60208(P2011−60208A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−212066(P2009−212066)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(397065480)エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 (187)
【Fターム(参考)】