説明

情報配信システム及び情報配信方法

【課題】番組と広告の多重伝送することなく、広告についてザッピングなどの選択を可能とする。
【解決手段】本発明の情報配信システムは、1又は複数のユーザ端末に配信する第1のコンテンツのストリーム中に、第2のコンテンツを挿入した情報の配信を行う情報配信システムであって、第1のコンテンツのストリーム中に第2のコンテンツを挿入する挿入位置を検出する挿入位置検出手段と、挿入位置検出手段が挿入位置を検出すると、第1のコンテンツを配信している各ユーザ端末への情報配信に必要な配信パラメータを、第2の情報配信手段に与える配信パラメータ送信手段とを備え、第1の情報配信手段は、ストリーム中の第1のコンテンツの配信を一時的に中断し、第2の情報配信手段は、配信パラメータに基づいて各ユーザ端末に対して第2のコンテンツのストリームデータを配信することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信システム及び情報配信方法に関し、例えば、広告コンテンツの挿入が可能なコンテンツをストリーム配信するコンテンツ配信システムに適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コンテンツ配信技術の発展に伴い、視聴者に対してストリームなコンテンツの配信を可能としている。
【0003】
従来、コンテンツ配信システムにおいて、広告は重要な役割を果たしてきており、その広告効果を向上させることが望まれている。
【0004】
特許文献1には、視聴者の嗜好に適した広告を配信するために、視聴者の性別や年齢や居住地や趣向等の個人情報を予め取得しておき、この視聴者の個人情報に基づいて視聴者の嗜好に応じたクラスを分析し、そのクラスに予め設定されている広告コンテンツをコンテンツと多重化して配信するという技術が記載されている。
【0005】
また、特許文献1には、配信するコンテンツについて、視聴者の嗜好に応じたザッピングを実現するために、視聴者の嗜好性分析結果に基づいて、ザッピング用チャネル順序を作成し、このザッピング順序で視聴者による選択を可能とする技術が記載されている。
【0006】
なお、ザッピングとは、一般的に、視聴者が別の番組等のコンテンツに頻繁に次々と切り替えることをいう。
【0007】
さらに、特許文献2には、IPネットワークを用いた放送システムにおいても放送番組のザッピングを実現するために、番組データとザッピングデータとを受信し、このザッピングデータを蓄積しておく。そして、ユーザが選択した番組が再生されるまでの間、ザッピングデータに基づく画像を再生しておくという技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−135221号公報
【特許文献2】特開2003−324711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1の記載技術では、視聴者の嗜好性分析結果と実際に視聴者が視聴を望む広告とが必ずしも一致しないという問題があった。
【0010】
すなわち、上述した特許文献1の記載技術は、視聴者の個人情報に基づいて視聴者の嗜好性を分析して、予め設定されたクラスに分類することとしている。各嗜好性に応じたクラスには、それぞれ予め提供する広告が設定されている。そのため、クラスに分類されても、視聴者が必ずしも広告を望んでいるとはいえないから、視聴者の嗜好性分析結果と実際に視聴者が視聴を希望する広告とが必ずしも一致しない場合が生じ得る。
【0011】
また、1つのコンテンツに複数の広告を多重化して配信する方法も考えられるが、このように複数の広告を多重化する場合、それら広告コンテンツの数だけ帯域を必要とするという問題が生じ得る。
【0012】
さらに、特許文献1及び特許文献2の記載技術はいずれも、番組等のコンテンツについてのザッピングに対する技術は記載されているが、従来、広告についてのザッピングを実現することはできなかった。
【0013】
そのため、多重化することなく番組等のコンテンツと広告コンテンツとを伝送することができ、広告効果を向上させるために、視聴者が希望する広告コンテンツを選択でき、所望の広告コンテンツを提供することができる情報配信システム及び情報配信方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の情報配信システムは、1又は複数のユーザ端末に配信する第1のコンテンツのストリーム中に、第2のコンテンツを挿入した情報の配信を行う情報配信システムであって、(1)1又は複数の第1のコンテンツのストリームデータの配信を行う第1の情報配信手段と、(2)1又は複数の第2のコンテンツのストリームデータの配信を行う第2の情報配信手段と、(3)第1のコンテンツのストリーム中に第2のコンテンツを挿入する挿入位置を検出する挿入位置検出手段と、(4)挿入位置検出手段が挿入位置を検出すると、第1のコンテンツを配信している各ユーザ端末への情報配信に必要な配信パラメータを、第2の情報配信手段に与える配信パラメータ送信手段とを備え、(5)第1の情報配信手段は、ストリーム中の第1のコンテンツの配信を一時的に中断し、(6)第2の情報配信手段は、配信パラメータに基づいて各ユーザ端末に対して第2のコンテンツのストリームデータを配信することを特徴とする。
【0015】
第2の本発明の情報配信方法は、1又は複数のユーザ端末に配信する第1のコンテンツのストリーム中に、第2のコンテンツを挿入した情報の配信を行う情報配信方法であって、1又は複数の第1のコンテンツのストリームデータの配信を行う第1の情報配信手段と、1又は複数の第2のコンテンツのストリームデータの配信を行う第2の情報配信手段とを備え、(1)挿入位置検出手段が、第1のコンテンツのストリーム中に第2のコンテンツを挿入する挿入位置を検出する挿入位置検出工程と、(2)配信パラメータ送信手段が、挿入位置検出手段が挿入位置を検出すると、第1のコンテンツを配信している各ユーザ端末への情報配信に必要な配信パラメータを、第2の情報配信手段に与える配信パラメータ送信工程と、(3)第1の情報配信手段が、挿入位置検出手段が挿入位置を検出すると、ストリーム中の第1のコンテンツの配信を一時的に中断する工程と、(4)第2の情報配信手段が、配信パラメータ送信手段から受信した配信パラメータに基づいて、各ユーザ端末に対して第2のコンテンツのストリームデータを配信する工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、多重化することなく第1のコンテンツ(例えば一般コンテンツ)と第2のコンテンツ(例えば広告コンテンツ)とを伝送することができ、広告効果を向上させるために、視聴者が希望する第2のコンテンツを選択でき、所望の第2のコンテンツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1の実施形態のコンテンツ配信システムの構成を示す構成図である。
【図2】第1の実施形態の一般コンテンツ用ストリーム配信サーバの制御部12の主な機能を示す機能ブロック図である。
【図3】第1の実施形態の広告用ストリーム配信サーバの制御部22の主な機能を示す機能ブロック図である。
【図4】第1の実施形態のコンテンツ配信システムにおいて一般コンテンツを視聴する際の処理を示すシーケンス図である。
【図5】第1の実施形態のコンテンツ配信システムにおいて、視聴者が広告を選択しない場合の広告コンテンツの配信処理を示すシーケンス図である。
【図6】第1の実施形態のコンテンツ配信システムにおいて、視聴者が広告を選択する場合の広告コンテンツの配信処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の情報配信システム及び情報配信方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0019】
第1の実施形態では、1又は複数のユーザ(視聴者)の端末装置に対して、配信サーバがコンテンツをストリーム配信するコンテンツ配信システムに本発明を適用した実施形態を例示して説明する。
【0020】
なお、第1のコンテンツはユーザ端末に配信する主たるコンテンツであり、第2のコンテンツは、第1のコンテンツに対する従たるコンテンツである。
【0021】
以下では、第1のコンテンツが、番組、スポーツ、音楽、ニュース、映画などの一般的なコンテンツである場合を例示し、第2のコンテンツが、第1のコンテンツに挿入される広告コンテンツである場合を例示する。
【0022】
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態のコンテンツ配信システムの構成を示す構成図である。
【0023】
図1において、第1の実施形態のコンテンツ配信システム10は、ネットワーク5に接続可能な、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1、広告用ストリーム配信サーバ2、ゲートウェイ3、端末装置4(4−1〜4−N:Nは正の整数)、を少なくとも有して構成されるものである。
【0024】
ネットワーク5は、例えば、インターネット等に代表される通信プロトコルをIP(インターネットプロトコル)とするネットワークが該当する。ネットワーク5は、IPパケット通信網であれば、有線であってもよいし、また無線であってもよい。また、ここでは、通信プロトコルをIPとする場合を例示するが、IPを拡張したプロトコルも含め、種々の通信プロトコルを広く適用することができる。
【0025】
一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、例えば、番組、スポーツ、音楽、ニュース、映画などの一般的なコンテンツを配信する配信サーバである。一般コンテンツは、広告コンテンツの挿入が可能なものである。
【0026】
一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、ゲートウェイ3を介して、配信を希望する端末装置4−n(nは1≦n≦Nの任意の数字を示す)から受信した接続要求に従って端末装置4−nとの接続を行い、この端末装置4−nからの再生要求に従って指定されたコンテンツデータをストリームに配信するものである。
【0027】
一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、制御データ送受信部11、制御部12、ストリームデータ格納部13、ストリーム配信部14を少なくとも有する。
【0028】
なお、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1のハードウェア構成は、例えば、CPU、RAM、ROM等から構成され、CPUによるソフトウェア処理により後述する機能を実現される。
【0029】
制御データ送受信部11は、ゲートウェイ3を介して、端末装置4−n又は広告用ストリーム配信サーバ2との間で、コンテンツ配信に係る制御データ(制御信号ともいう)の授受を行うものである。また、制御データ送受信部11は、端末装置4−nから制御データを受信すると、その制御データを制御部12に与え、又制御部12の制御の下、制御データを端末装置4−nに送信する。
【0030】
制御部12は、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1の機能を司るものである。制御部12は、配信を希望する端末装置4−nとの接続処理やコンテンツ配信処理を制御したり、一般コンテンツのストリーム中に広告を挿入するタイミングや、後述する広告配信に伴うストリームの中断処理や再開処理等を制御したりするものである。
【0031】
図2は、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1の制御部12の主な機能を示す機能ブロック図である。図2において、制御部12が行う機能としては、一般コンテンツ配信管理部121、広告挿入位置検出部122、ストリーム中断部123、ストリーム再開部124がある。
【0032】
一般コンテンツ配信管理部121は、一般コンテンツの配信を希望する端末装置4−nに対して、所望の一般コンテンツのストリーム配信を管理するものである。
【0033】
一般コンテンツ配信管理部121は、制御データ送受信部11が受信した接続要求及び再生要求を受けると、この要求元である端末装置4−nのアドレス情報(例えばIPアドレス、ポート番号等)に基づき、端末装置4−nとの間の接続処理を行い、この端末装置4−nが指定するコンテンツのストリームデータをストリームデータ格納部12から取得し、そのストリームデータのストリーム配信を端末装置4−nに向けて行う。
【0034】
ここで、端末装置4−nとの間のセッション制御には、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)を用いることができる。ただし、セッション制御が可能であれば、SIPに限定されず他のセッション制御プロトコルを採用するようにしても良い。
【0035】
また、端末装置4−nからの接続要求、再生要求には、例えば、端末装置4−nのアドレス情報、ポート番号、端末装置4−nを利用するユーザが希望するコンテンツのコンテンツ識別情報、伝送パラメータ(例えば圧縮方式や帯域等)などを少なくとも含むものである。これらの情報を一般コンテンツ配信管理部121は記憶し管理する。
【0036】
また、一般コンテンツ配信管理部121は、受信した再生要求に含まれるコンテンツ識別情報や伝送パラメータ等に基づいて、ストリームデータ格納部13から対応するストリームデータを取得し、このストリームデータをストリーム配信部14に与える。
【0037】
広告挿入位置検出部122は、ストリーム配信中の一般コンテンツについて、広告を挿入する位置を検出するものである。また、広告挿入位置検出部122は、広告挿入位置を検出すると、ゲートウェイ3に対して広告挿入通知を送信するよう制御するものである。
【0038】
後述するように、広告挿入通知を受けたゲートウェイ3は、広告用ストリーム配信サーバ2に対して広告コンテンツの配信要求を行う。そのため、ストリーム配信を一時的に中断している間、広告用ストリーム配信サーバ2から広告用ストリームが端末装置4−nに配信されることとなる。つまり、広告ストリームは、一般コンテンツに多重化されずに配信される。
【0039】
ストリーム中断部123は、広告挿入位置検出部122が広告挿入位置を検出すると、配信中のストリームデータの配信を一時的に中断するものである。このとき、ストリーム中断部123は、どの位置でストリームを中断したかを記憶しておく。なお、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1が複数の一般コンテンツの配信を行う場合、各一般コンテンツ識別情報に対応付けて、ストリームデータの中断位置を記憶する。
【0040】
ストリーム再開部123は、制御データ送受信部11を通じて、ゲートウェイ3からコンテンツ継続要求を受信すると、一時的に中断していたストリームデータの配信を継続して行うものである。これにより、広告用ストリーム配信サーバ2からの広告コンテンツの配信が終了してから、一般コンテンツの再生を再開することができる。
【0041】
ストリームデータ格納部13は、ストリームデータを格納するものである。例えば、ストリームデータ格納部13は、コンテンツ識別情報とストリームデータとを対応付けて格納する。
【0042】
ストリーム配信部14は、制御部12の制御を受けて、ストリームデータ格納部13から取得したストリームデータを、再生要求に含まれる要求元のアドレス情報を送信先として送信するものである。このようにして、一般コンテンツは、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1から端末装置4−nに直接配信される。
【0043】
広告用ストリーム配信サーバ2は、ゲートウェイ3から広告配信要求を受けると、端末装置4−nに対して広告コンテンツを配信する配信サーバである。
【0044】
図1において、広告用ストリーム配信サーバ2は、制御データ送受信部21、制御部22、ストリームデータ格納部23、ストリーム配信部24を少なくとも有するものである。
【0045】
なお、広告用ストリーム配信サーバ2のハードウェア構成も、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1と同様に、例えば、CPU、RAM、ROM等から構成され、CPUによるソフトウェア処理により後述する機能を実現される。
【0046】
制御データ送受信部21は、ゲートウェイ3を介して、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1又は端末装置4−nとの間で、コンテンツ配信に係る制御データの授受を行うものである。
【0047】
制御部22は、広告用ストリーム配信サーバ2の機能を司るものであり、制御データ送受信部21が受信した制御データに基づいて、広告コンテンツの配信制御を行うものである。
【0048】
図3は、広告用ストリーム配信サーバ2の制御部22の主な機能を示す機能ブロック図である。図3において、制御部22が行う機能としては、広告コンテンツ配信管理部221、プロファイル登録部222、統計処理部223、デフォルト広告設定部224がある。
【0049】
広告コンテンツ配信管理部221は、広告コンテンツのストリーム配信を管理するものである。広告コンテンツ配信管理部221は、制御データ送受信部21が受信したゲートウェイ3からの広告配信要求を受け取ると、ストリームデータ格納部23に格納されている広告用ストリームデータを取り出し、この広告用ストリームデータを端末装置4−nに向けて配信させるものである。
【0050】
また、広告コンテンツ配信管理部221は、制御データ送受信部21が受信したゲートウェイ3からの広告切替要求を受けると、次の広告用ストリームデータをストリームデータ格納部23から探索して取得し、この広告用ストリームデータを、広告切替要求元の端末装置4−nに向けて配信させるものである。
【0051】
プロファイル登録部222は、視聴者に配信した広告に関する情報を視聴者毎に登録するものである。プロファイル登録部222は、例えば、視聴者が選択した商品、企業名、商品ジャンル等を視聴者情報(例えば、端末装置4−nのIPアドレス、ユーザ名等)に対応付けて登録する。また、選択した回数や日時等も対応付けて登録するようにしても良い。
【0052】
統計処理部223は、プロファイル登録部222が登録したプロファイル情報に基づいて、所定の統計処理を行うものである。統計処理は種々の観点から行うことができる。例えば、配信回数や選択回数等を広告毎に統計処理を行い、視聴ランキングの高い広告を求めるようにしても良い。
【0053】
デフォルト広告設定部224は、各視聴者のプロファイル情報から、視聴者が過去に選択した広告の商品、広告主(企業)、商品ジャンル等に基づいて、デフォルト広告を設定するものである。
【0054】
ストリームデータ格納部23は、1又は複数の広告コンテンツである広告用ストリームデータを格納するものである。ストリームデータ格納部23は、デフォルトの広告の広告用ストリームデータと、デフォルト以外の広告の広告用ストリームデータとを格納する。
【0055】
ここで、デフォルトの広告とは、視聴者が誰であるかにかかわらず、事前に決めた広告である。デフォルトとする方法は、広告主が決定したものとしても良い。また、配信する一般コンテンツの種類毎や配信時間毎にデフォルト広告を決定したものであっても良い。さらに、デフォルト広告設定部224が設定した各視聴者毎のものをデフォルト広告としても良い。
【0056】
ストリーム配信部24は、制御部22の制御を受けて、取得した広告コンテンツを端末装置4−nに向けてストリーム配信するものである。
【0057】
ゲートウェイ3は、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1と、広告用ストリーム配信サーバ2と、端末装置4−nとの間で授受される制御信号(制御データ)の転送を行う通信装置である。
【0058】
例えば、ゲートウェイ3は、端末装置4−nから接続要求や再生要求の制御信号を受信すると、それら制御信号を一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1に転送する。
【0059】
また例えば、ゲートウェイ3は、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1から広告挿入通知の制御信号を受信すると、広告配信要求を示す制御信号を広告用ストリーム配信サーバ2に転送する。また、ゲートウェイ3は、端末装置4−nから広告切替要求を示す制御信号を受信すると、その広告切替要求を広告用ストリーム配信サーバ2に転送する。
【0060】
さらに、ゲートウェイ3は、広告用ストリーム配信サーバ2から広告終了通知を示す制御信号を受信すると、コンテンツ継続要求を一般コンテンツ配信サーバ1に転送する。
【0061】
端末装置4−nは、通信機能を有するユーザ端末であり、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)、PDA、携帯電話機、ゲーム端末等が該当する。また、端末装置4−nは、図1には図示しないが、通信手段、受信したストリームデータを復号する復号手段、ストリームを映し出す表示手段などを少なくとも有する。さらに、端末装置4−nは、広告についてザッピングを指示するザッピングボタン手段や、画面から所望広告を選択する選択操作手段等も備える。
【0062】
端末装置4−nは、ユーザ操作を受けて、ゲートウェイ3に対して、後述する各種制御信号を送信するものである。これにより、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1と接続することができ、又ユーザが希望する一般コンテンツ又は広告コンテンツの配信を受けることができる。
【0063】
また、端末装置4−nは、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1又は広告用ストリーム配信サーバ2から一般コンテンツ又は広告コンテンツのストリームデータを受信し、この受信したストリームデータを復号し、コンテンツに係る画像や音声を再生するものである。
【0064】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態のコンテンツ配信システム10における処理の動作を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0065】
なお、以下では、説明便宜上、1台の端末装置4−nに対して、一般コンテンツを配信する場合を例示する。
【0066】
しかし、複数台の端末装置4−nに対して同時に一般コンテンツを配信する場合にも適用できる。この場合、例えばIPマルチキャストを利用する方法を適用することができる。
【0067】
(A−2−1)一般コンテンツの視聴処理
図4は、第1の実施形態のコンテンツ配信システム10において、一般コンテンツの配信を行う処理を示すシーケンス図である。
【0068】
まず、一般コンテンツの配信を希望するユーザは所定の操作を行う。このユーザ操作を受けて、端末装置4−nは、ゲートウェイ3に対して接続要求を送信する(ステップS101)。
【0069】
このとき、接続要求の制御信号には、制御信号の種類を示す識別情報(この場合、接続要求を示す情報)、端末装置4−nのアドレス情報(例えば、IPアドレス等)、ポート番号、視聴するコンテンツ識別情報その他コンテンツ配信に必要なパラメータ等が含まれている。
【0070】
ゲートウェイ3は、制御信号を受信すると、その制御信号の種類を判断して転送処理を行う。ここでは、ゲートウェイ3は、一般コンテンツ配信に係る接続要求であることを認識すると、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1に接続要求を転送する(ステップS102)。
【0071】
一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、ゲートウェイ3から接続要求を受信すると、その接続要求に含まれているパラメータをチェックし、問題がなければゲートウェイ3にOKを返信する(ステップS103)。
【0072】
一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1からOKを受信したゲートウェイ3は、端末装置4−nに対してOKを転送する(ステップS104)。
【0073】
ゲートウェイ3からOKを受信した端末装置4−nは、ユーザ操作を受けて、ユーザが希望する一般コンテンツの再生要求をゲートウェイ3に送信する(ステップS105)。
【0074】
ゲートウェイ3は、端末装置4−nから再生要求を受信すると、その再生要求を一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1に転送する(ステップS206)。
【0075】
一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、ゲートウェイ3から再生要求を受信すると、ゲートウェイ3に対してOKを送信し(ステップS107)、又ゲートウェイ3は、端末装置4−nにOKを転送する(ステップS108)。
【0076】
その後、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、端末装置4−nから指定された一般コンテンツのストリームデータの配信を行う(ステップS109)。
【0077】
(A−2−2)広告コンテンツの視聴処理(広告選択なしの場合)
次に、第1の実施形態のコンテンツ配信システム10における広告コンテンツの配信処理について図面を参照しながら説明する。
【0078】
図5は、視聴者が広告を選択しない場合のコンテンツ配信システム10における広告コンテンツの配信処理を示すシーケンス図である。
【0079】
まず、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、一般コンテンツの配信中に、当該一般コンテンツにおける広告挿入位置の検出を行う。
【0080】
この広告挿入位置の検出方法としては、例えば、一般コンテンツのストリームデータは、予め広告を挿入する位置が設定されており、これを検出する方法を適用することができる。例えば、一般コンテンツの再生開始時刻や又は直前の広告終了時刻から、所定時間経過後に広告を挿入するという広告挿入時間が決められており、制御部12が広告挿入時間を検知する方法や、又一般コンテンツに予め設定されている広告挿入位置を示す情報を検知する方法等を適用することができる。
【0081】
そして、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1において広告挿入位置が検出されると、ゲートウェイ3に対して広告挿入通知を行う(ステップS201)。
【0082】
このとき、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1では、配信中の一般コンテンツのストリーム配信を中断する。制御部12は、一般コンテンツのストリーム上の中断位置を記憶しておく。
【0083】
ゲートウェイ3は、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1から広告挿入通知を受信すると、広告用ストリーム配信サーバ2に対して広告配信の要求(デフォルト広告要求)を送信する(ステップS202)。また、広告配信広告用ストリーム配信サーバ2は、OKをゲートウェイ3に返信する(ステップS203)。
【0084】
ステップS202において、広告用ストリーム配信サーバ2に送信するデフォルト広告要求には、広告用ストリーム配信サーバ2が広告コンテンツを配信するために必要なパラメータが含まれる。パラメータとしては、例えば、広告コンテンツを配信する端末装置4−nのアドレス情報やポート番号、配信する広告コンテンツの種類(例えば、デフォルト広告、特定の広告識別情報等)、伝送パラメータ(例えば圧縮方式、帯域情報等)などがある。
【0085】
ここでは、視聴者(ユーザ)から広告の選択を受けていない場合を例示しているので、ゲートウェイ3は、予め配信する広告コンテンツが設定されたデフォルトの広告を配信することを要求する。
【0086】
広告用ストリーム配信サーバ2において、制御部22が、デフォルト広告を示す識別情報に基づいて、ストリームデータ格納部23からデフォルトの広告用ストリームデータを取り出し、ストリーム配信部24に与える。
【0087】
ストリーム配信部24は、デフォルトの広告用ストリームデータを、端末装置4−nに向けて送信する(ステップS204)。
【0088】
その後、広告用ストリームデータの配信が終了すると、広告用ストリーム配信サーバ2は、広告終了通知をゲートウェイ3に対して送信する(ステップS205)。
【0089】
ゲートウェイ3は、広告終了通知を受信すると、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1に対してコンテンツ継続要求を送信する(ステップS207)。また、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、OKをゲートウェイ3に返信する(ステップS208)。
【0090】
コンテンツ継続要求を受信した一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1では、制御部12が、それまで配信していた一般コンテンツのストリーム上の中断位置から、当該一般コンテンツのストリーム配信の再生を行う(ステップS209)。
【0091】
(A−2−3)広告コンテンツの視聴処理(広告選択ありの場合)
上記(A−2−2)では、視聴者(ユーザ)が広告の選択をしない場合のシーケンス処理を説明したが、以下では、視聴者(ユーザ)が広告を選択する場合のシーケンス処理を説明する。
【0092】
図6は、視聴者が広告を選択する場合のコンテンツ配信システム10における広告コンテンツの配信処理を示すシーケンス図である。
【0093】
上記(A−2−2)の場合と同様に、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、一般コンテンツの配信中に、広告挿入位置を検出すると、ゲートウェイ3に対して広告挿入通知を送信する(ステップS301)。
【0094】
この場合も、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1は、一般コンテンツの配信を中断し、ストリーム上の中断位置を記憶しておく。
【0095】
広告挿入通知を受信したゲートウェイ3は、広告用ストリーム配信サーバ2に対して、デフォルトの広告要求を示す広告配信要求を送信し(ステップS302)、広告用ストリーム配信サーバ2が、OKをゲートウェイ3に返信する(ステップS303)。
【0096】
広告用ストリーム配信サーバ2は、ストリームデータ格納部23からデフォルトの広告用ストリームデータを取り出して、ストリーム配信部24に与える。ストリーム配信部24は、デフォルトの広告用ストリームデータを端末装置4−nに送信する(ステップS304)。
【0097】
端末装置4−nは、広告用ストリーム配信サーバ2から配信されたデフォルトの広告コンテンツを表示している。視聴者は、このデフォルトの広告を視聴することになるが、視聴者が他の広告の視聴を希望する場合がある。すなわち、視聴者は広告についてザッピングを行うことがある。
【0098】
その場合、視聴者は所定の操作を行い、端末装置4−nは他の広告の配信を要求する広告切替要求をゲートウェイ3に送信する(ステップS305)。
【0099】
ここで、視聴する広告の切り替え方法としては、種々の方法を適用することができる。例えば、端末装置4−nはユーザ操作手段にザッピングボタンを備えるものとする。このユーザ操作手段とは、例えば、端末装置4−nが物理的同一に備える操作手段や、又リモコン等のように物理的に離れているが機能的に一体とする操作手段等を適用する。そして、視聴者がユーザ操作手段のザッピングボタンを押下した場合に、端末装置4−nが広告切替要求をゲートウェイ3に送信する方法を適用することができる。
【0100】
また、別の方法として、端末装置4−nの表示画面上に、広告を選択するアイコンが表示され、視聴者がアイコンを選択することで、その選択した広告の広告識別情報(広告ID)を含む広告切替要求を端末装置4−nが送信する方法を適用することができる。
【0101】
上記表示画面を利用した選択方法を実現する方法は、さらに種々の方法を用いることができる。例えば、端末装置4−nに表示されるデフォルトの広告は、広告主が提供する広告のメイン表示フレームと、このメイン表示フレームとは別のサブフレームに広告を選択させるアイコン表示を設ける方法を適用することができる。又例えば、デフォルトの広告のメイン表示が、広告の選択可能なアイコン表示であっても良い。
【0102】
また、広告アイコンには、コマーシャルの一場面や、商品等を示す画面や、商品名や企業名や商品等のジャンル等を示す文章や図柄などを表示するようにしても良く、又1個の商品等の広告だけでなく、複数の商品等の広告を表示するようにしても良い。さらに、例えばサムネイルのように、選択可能な複数の画面データを表示するようにしても良い。各広告を示すアイコンには、その広告の広告識別情報が対応付けられている。
【0103】
なお、デフォルト広告の広告主と同じ広告主の商品等の広告とするようにしても良いし、又同じ広告主に限定されるものではなく、別会社の商品等の広告や、異なる業種の商品等の広告としても良い。
【0104】
ゲートウェイ3は、端末装置4−nから広告切替要求を受信すると、この広告切替要求を広告用ストリーム配信サーバ2に転送する(ステップS306)。
【0105】
これに対して、広告用ストリーム配信サーバ2はOKをゲートウェイ3に返信し(ステップS307)、ゲートウェイ3がOKを端末装置4−nに返信する(ステップS308)。
【0106】
広告用ストリーム配信サーバ2では、広告切替要求を受信すると、制御部22が、デフォルト広告とは異なる別の広告ストリームデータをストリームデータ格納部23から取り出す。
【0107】
制御部22は、ストリーム配信部24が現在配信しているストリームデータ(デフォルト広告)に配信を止めさせ、新たな広告のストリームデータを端末装置4−nに送信させる(ステップS309)。
【0108】
ここで、制御部22は、切り替え要求に係る広告識別情報が広告切替要求に含まれているか否かを判断する。そして、広告識別情報が含まれている場合、制御部22は、広告識別情報に基づいて、ストリームデータ格納部23から対応する広告ストリームデータを取り出す。
【0109】
一方、広告識別情報が含まれていない場合、制御部22は、デフォルト広告とは異なる広告ストリームデータをストリームデータ格納部23から取り出す。例えば、広告のザッピングについて、広告コンテンツの選択順序(ザッピングリスト)が設定されており、この選択順序に従って広告コンテンツを選択する方法を適用できる。
【0110】
なお、ステップ305〜ステップS309で説明した広告の切替処理は、視聴者のザッピング操作(広告切替操作)に応じて複数回行われ得る。
【0111】
広告用ストリーム配信サーバ2は、広告ストリームデータの配信が終了すると、広告終了通知をゲートウェイ3に送信する(ステップS310)。
【0112】
広告終了通知を受信したゲートウェイ3は、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1にコンテンツ継続要求を送信し(ステップS311)、これに対して、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1が、ゲートウェイ3にOKを送信する(ステップS312)。
【0113】
コンテンツ継続要求を受信した一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ1では、制御部12が、それまで配信していた一般コンテンツのストリーム上の中断位置から、当該一般コンテンツのストリーム配信の再生を行う(ステップS313)。
【0114】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、広告用ストリーム配信サーバを備えることにより、一般コンテンツのストリームデータに広告ストリームデータを多重化する必要がなくなるので、帯域を有効利用することができる。
【0115】
また、第1の実施形態によれば、視聴者は、コンテンツの選択だけでなく、広告の選択もできる。そのため、視聴者は自身が望む広告を視聴でき、広告効果が高くなる。
【0116】
さらに、第1の実施形態によれば、広告用ストリーム配信サーバは、デフォルトの広告を送信することができるから、広告の選択を行わない視聴者に対しても常に何らかの広告配信を実現することができる。
【0117】
また、第1の実施形態によれば、視聴者が選択した広告に関する情報をプロファイルに登録することにより、次回のデフォルトの広告の決定に使用することができる。つまり、視聴者が選択した広告を、次回のデフォルト広告とすることができる。
【0118】
さらに、第1の実施形態によれば、実際に視聴者が選択した広告だけをピックアップして、広告だけの視聴ランキングの作成も可能である。それにより、広告主にはより魅力ある広告を作成することが求められ、将来視聴者にとってもより好都合になる。
【0119】
また、第1の実施形態によれば、広告料が同じでも広告効果が高くなる。ただし視聴者が他の広告主の広告の選択を許すシステムの場合は、実際に配信された広告の数又は時間に応じた広告料を、配信業者が広告主に対して請求することになる。
【0120】
(B)他の実施形態
(B−1)上述した第1の実施形態では、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバと広告用ストリーム配信サーバとを仲介するゲートウェイを備えた場合を説明したが、システム形態は、第1の実施形態で説明したものに限定されるものではなく、広く適用できる。
【0121】
例えば、一般コンテンツ用ストリーム配信サーバが、端末装置と直接制御信号の授受を行い、必要に応じて、広告用ストリーム配信サーバに制御信号を行う形態であっても良い。
【0122】
(B−2)また、上述した第1の実施形態では、ビデオオンデマンド(VOD:Video On Demand)により、視聴者が希望する一般コンテンツを配信するコンテンツ配信システムを想定して説明した。
【0123】
しかし、広告の挿入が可能な一般コンテンツを配信するものであれば、番組表に従って、一般コンテンツを放送するデジタル放送システム(例えば、サーバ型放送システム)にも適用することができる。
【符号の説明】
【0124】
1…一般コンテンツ用ストリーム配信サーバ、
11…制御データ送受信部、12…制御部、13…ストリームデータ格納部、
14…ストリーム配信部、
2…広告用ストリーム配信サーバ、
21…制御データ送受信部、22…制御部、23…ストリームデータ格納部、
24…ストリーム配信部、
3…ゲートウェイ、4−1〜4−N…端末装置、5…ネットワーク、
10…コンテンツ配信システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のユーザ端末に配信する第1のコンテンツのストリーム中に、第2のコンテンツを挿入した情報の配信を行う情報配信システムであって、
1又は複数の前記第1のコンテンツのストリームデータの配信を行う第1の情報配信手段と、
1又は複数の前記第2のコンテンツのストリームデータの配信を行う第2の情報配信手段と、
前記第1のコンテンツのストリーム中に前記第2のコンテンツを挿入する挿入位置を検出する挿入位置検出手段と、
前記挿入位置検出手段が前記挿入位置を検出すると、前記第1のコンテンツを配信している前記各ユーザ端末への情報配信に必要な配信パラメータを、前記第2の情報配信手段に与える配信パラメータ送信手段と
を備え、
前記第1の情報配信手段は、ストリーム中の前記第1のコンテンツの配信を一時的に中断し、前記第2の情報配信手段は、前記配信パラメータに基づいて前記各ユーザ端末に対して前記第2のコンテンツのストリームデータを配信する
ことを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
前記第1の情報配信手段は、前記挿入位置検出手段が前記挿入位置を検出すると、前記各ユーザ端末の前記配信パラメータを含む挿入通知を前記配信パラメータ送信手段に行い、
前記配信パラメータ送信手段は、前記第1の情報配信手段からの前記挿入通知を、前記第2の情報配信手段に転送する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記第2の情報配信手段は、前記第2のコンテンツの前記各ユーザ端末への配信が終了すると、終了通知を前記配信パラメータ送信手段に行い、
前記配信パラメータ送信手段が、前記第2の情報配信手段からの前記終了通知を、前記第1の情報配信手段に転送し、
前記第1の情報配信手段は、前記終了通知を受信すると、一時的に中断していた前記第1のコンテンツの継続配信を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記各ユーザ端末は、前記第2のコンテンツについてユーザによるザッピングの選択操作がなされると、切替要求を前記配信パラメータ送信手段に行い、
前記配信パラメータ送信手段が、前記各ユーザ端末からの前記切替要求を、前記第2の情報配信手段に転送し、
前記第2の情報配信手段は、前記切替要求を受信すると、現在配信している前記第2のコンテンツとは異なる別の第2のコンテンツのストリームデータの配信を行う
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項5】
前記各ユーザ端末は、前記第2の情報配信手段から配信されている第2のコンテンツの選択画面からユーザによる所望の選択操作がなされると、選択された第2のコンテンツ識別情報を含む選択切替要求を前記配信パラメータ送信手段に行い、
前記配信パラメータ送信手段が、前記各ユーザ端末からの前記選択切替要求を、前記第2の情報配信手段に転送し、
前記第2の情報配信手段は、受信した前記選択切替要求に含まれる第2のコンテンツ識別情報に対応する第2のコンテンツを、前記各ユーザ端末に配信する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項6】
1又は複数のユーザ端末に配信する第1のコンテンツのストリーム中に、第2のコンテンツを挿入した情報の配信を行う情報配信方法であって、
1又は複数の前記第1のコンテンツのストリームデータの配信を行う第1の情報配信手段と、
1又は複数の前記第2のコンテンツのストリームデータの配信を行う第2の情報配信手段と
を備え、
挿入位置検出手段が、前記第1のコンテンツのストリーム中に前記第2のコンテンツを挿入する挿入位置を検出する挿入位置検出工程と、
配信パラメータ送信手段が、前記挿入位置検出手段が前記挿入位置を検出すると、前記第1のコンテンツを配信している前記各ユーザ端末への情報配信に必要な配信パラメータを、前記第2の情報配信手段に与える配信パラメータ送信工程と、
前記第1の情報配信手段が、前記挿入位置検出手段が前記挿入位置を検出すると、ストリーム中の前記第1のコンテンツの配信を一時的に中断する工程と、
前記第2の情報配信手段が、前記配信パラメータ送信手段から受信した前記配信パラメータに基づいて、前記各ユーザ端末に対して前記第2のコンテンツのストリームデータを配信する工程と
を有することを特徴とする情報配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−29786(P2011−29786A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−171423(P2009−171423)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(308033722)株式会社OKIネットワークス (165)
【Fターム(参考)】