説明

情報配信及び共有システム

【課題】インターネット上でユーザが特定の関心のあるテーマやジャンルに関して、良質かつタイムリーで網羅できる情報を共有・伝達できるシステムを提供する。
【解決手段】情報の4次元空間を情報地図として表記した質、時間、空間、共有性の4軸及びその座標と、4軸に連動したデータベース及び情報空間MAPを特徴としたシステムである。記号B1は、フォルダ内を日付で管理できる機能であり、B2は永久保存度の高いデータと一時的なデータを表示するフィールドであり、B3はフォルダ内の共有度の高いものを表示するフィールドである。B4は検索結果のツリー構造を表示するフィールドであり、B5は選択したカテゴリ直下の記事を表示するフィールドであり、B6は、選択したカテゴリに類似するカテゴリを表示するフィールドである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ユーザー間で取り交わされる、オンライン上に於ける文字情報等の共有、伝達方法に関するシステム。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して行われる文字情報等を伝達する媒体には、ホームページ、ブログ、掲示板、SNS、チャット、ミニブログ、WEB辞書、Q&A機能、匿名ブログがある。又、それらの情報を収集する方法として検索エンジン、RSS、ブックマーク機能がある。オンライン上で表示される情報は、ユーザーが個々にコンテンツを作成し、ドメインを取得し管理運営している。これらの膨大にある情報に対して、検索エンジン提供サイトがユーザーの求める情報を探し出しオンライン上に表示提供している。検索エンジンには、ディレクトリ型、ロボット型、ハイブリット型がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
不明
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザーが特定の関心あるテーマやジャンルに関して、良質かつタイムリーであり網羅できる情報量を求めたい場合(例えば、このサイトであれば、ある特定のテーマに関する全ての情報を見つける事が出来るという様なもの)又、テーマを掘り下げて詳しく知りたい場合、既存のシステムだけでは不十分さが残る。以下に既存システムの不足個所を順に述べる。
【0005】
HPでは更新の不便さがある。検索エンジンへの対策に於いても更新の面でブログより劣ってしまう。次にブログでは、更新は容易だが個人サイトである為、アクセス数を上げるにはやはり困難であり、時間が掛る。アクセス数の高い有名ブロガーの記事であればタイムリーで確認することができるが、そうでないブロガーの記事はタイムリーでは認知しずらい。掲示板では、特定のサイトに皆が集まるのでHOTなスレットに対し情報を発信すれば、比較的、大多数の目にとまりやすい。しかし、複数の人間が井戸端会議の様に自由にコミュニケーションを行うのが目的である為、情報の内容としては個人の意見や感想・感情になり、それが又メリットでもある。又、大勢で書き込むため一ユーザーとしては、記事が簡易になり文字情報のボリュームは少なくなる。又掲示板には、匿名によるものとIDを割り当てるものとがある。SNSではコミュニティーという場所に於いて求めている情報を得られる事はできるが、仲間との繋がりやコミュニケーションがメインであり補足的な機能である。チャットではSNSと同じ様にコミュニケーションがメインであり、その場に居合わせた人々が持ちうる範囲内での情報交換を行う。Twitterによるミニブログでは、タイムリーな情報を伝達するには適しているが、SNSと同様、繋がりにおける情報伝達であり又ボリュームは少ない。Wikipediaを代表とするWEB辞書では、一つのテーマに関して質の高い情報を得られるが、自由に文字情報を書きこむにはハードルが高く情報提供側と情報収受側は明確に別れてしまう。YAHOO知恵袋を代表とするQ&A機能では主に疑問に対して解答を行う情報を扱い、その他の情報は対象外である。又はてなが運営する匿名ブログでは、特定の場所に匿名でブログを書きこむことができる。更新の便利さやアクセス数を上げるには適しているが特定の情報を探し出すには不十分である。以上のシステムには其々、目的(コンセプト)があり、得意不得意な部分があって、互いに補完し合い成り立つこともできる。しかし、ある特定のテーマに対して様々な視点や角度から詳しく知りたいと思った時、又そのテーマに関して網羅したいと思った時、ブログを調べてみたり掲示板を調べたりSNSを調べたり、あるいはミニブログで情報が流れていないか探したり、サイトからサイトへ梯子をしなければならなくなる。情報の収集方法ではRSSがあるが、インターネット上にある膨大な記事の中から、自身で見つけたお気に入りの記事の更新が確認できるが、見つけていない良質な記事についてはカバーしきれていない。ブックマークの公開機能では、皆のお気に入りを公開し、質が高い記事を見つける事は出来るのだが、ピンポイントで自分が探している記事を見つけるのは難しく、たまたまその時間帯に偶然発見した面白い記事を見つける手段として終わってしまう。欲しい時に欲しい記事を読んだり、テーマを掘り下げて知るには不十分さが残る。検索エンジンでは検索されるためにURL登録をユーザー側から行うのだが、ロボット型ディレクトリ型ハイブリット型、共に時間が掛り、上位に記事をヒットさせる為にはキーワードに工夫を凝らす等のSEO対策が必要になる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決する為に、以下本発明について図順に詳細を述べる。尚、説明を容易にする為に添付図面の参照符号を括弧書きにて付記しているが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0007】
本発明のイメージとしては、個人や小規模グループで行われている既存のフォルダ共有方法を、オンライン上にて行う形に近く、又、既存のブログやその他のコンテンツ配信方法とも融合させた形であり、そのディレクトリ公開型(※ツリー階層の可視化を主な特長としているので、その名称とする)の核となる基本部分から説明を述べる。(※「0006」〜「0010」まで)図1は、文字情報等の伝達・共有方法をステップ順に表している。ステップ(1)では、サイトの一番上の階層に当たるTOP画面である。ユーザーはまずこの画面から、カテゴリの大項目であるデータa(例、デザイン)を確認する。ボタン(A)は新たな前記データaを入力して、画面上に出力するためのものである(新規カテゴリ作成ボタン)。前記ユーザーは前記データaの中から求める情報を見つけるとリンクにより次の階層であるステップ“(2)−1”に進む。又、ユーザーはステップ(1)の画面で求めるカテゴリが直ぐに見つからない場合は、サイト内検索を行いキーワードを入力する。ステップ“(2)−2”は検索結果を出力した画面である。ここで出力されるデータhとは、サイト内の階層である。キーワードに一致するカテゴリを表示し、そのカテゴリの上の階層と下の階層を出力表示する。データiは表示したカテゴリ直下にある記事のタイトルである。検索キーワードは類似する語句も含め検索される。データjが類似語を出力したものである。ここでの検索に於いては、あくまでも階層とカテゴリを出力表記するものであり、記事内のキーワードを検索し出力表記するものではない。カテゴリは丁度ディレクトリのフォルダに当たるもので記事はファイルに当たる。(※実際に、記事データがファイルデータであるという意味ではない)次に、ステップ“(2)−1”の画面でカテゴリの中項目であるデータb(例、技法1、技法2、技法3など)を確認する。その中から、さらに求めている情報へリンクを行いステップ“(3)−1”へ進む。ボタン(B)は新たな前記データbを入力し出力する為のものである(中項目カテゴリの新規作成)。データcは、記事及びカテゴリの収容件数である。又、データ1は公開制限の表示である。例えば、ユーザ間で非公開と設定されたものは決められたユーザーの中でしか表示することができなというものである。又データ2は、サイト管理者側の公開制限である。例えば有料プランを使用しているユーザーにだけ閲覧が可能になる。これらはパスワード等による設定で可能である。又ステップ“(2)−1”内で求める情報が直ぐに見つからない場合は、ページ内検索を行いステップ“(3)−2”へ進む。
【0008】
ステップ(3)−2は、キーワードが一致した中項目であるカテゴリの検索結果が出力された画面である。又、類義語も同様に出力される。ステップ“(3)−1”では、前記データbの直下にある記事のデータd(タイトルと日付、ユーザーID、内容の一部等)が出力表記された一覧である。データgは、ステップ“(3)−1”のカテゴリよりも一つ下の階層のカテゴリを表記したものである。“(2)−1”の画面と“(3)−1”の画面の違いは、カテゴリ直下に記事が在るか無いかである。カテゴリ直下に記事が無い場合は、そのページ内に於いてカテゴリ項目だけが表記される。又、特定のカテゴリの直下には、記事の書き込みを(作成ボタンの排除等により)不可にする事も可能である。又カテゴリ内に、さらに下のカテゴリが無く記事のみがある場合は、前記データdである記事だけが表示される。ボタン(C)はステップ“(3)−1”のカテゴリ直下に新しい記事を投稿するためのものである。本発明はユーザーが投稿したい記事の内容に近いカテゴリを自身で見つけ出し、そのカテゴリ内に於いて直接投稿をする形式を取る。次にボタン(D)はステップ“(3)−1”の中項目のカテゴリをお気に入り登録するボタンである。このカテゴリ内に投稿される記事は≪図2≫のお気に入り更新管理画面から新着記事を確認することができる。本発明は、個人あるいは各サイトを特定してお気に入り登録するのではなく、カテゴリに於いてお気に入り登録を行う。又、表示される前記データdは評価順、新着順の両方を表示できる。評価を識別し、高評価な記事は上へ不評なものは下に表示することができる。又データfは類似するカテゴリの表記である。ステップ“(3)−1”が「○○による技法」というカテゴリであれば前記データfは「▲▲による技法」というカテゴリを表記する。あるいは、レゴメンテーション機能の様に「○○による技法」に関心を持ったユーザーが見た他のカテゴリの表記も可能である。“(3)−1”の画面に於いて直ぐに求める情報が見つからない場合はページ内検索を行う。
【0009】
ステップ“(4)−3”は入力されたキーワードと一致した記事を出力表記している。ここでは、階層であるカテゴリを検索するのではなく、記事タイトル・内容からキーワードを検出してデータdを返している。ここでユーザーは、自身が投稿したい記事に対して類似するものが無いか調べる事ができる。これにより情報をむやみに量産させず記事情報の厳選を行おうとする心理が働く(※類似記事が量産される事にもメリットはあるがここでは量産よりも整理する事に重点を置く為)。ステップ“(4)−1”は、データeである記事内容の全部を表記した図であり、自サイト内のテンプレートを使用した図である。ここでは、ブログの様な形式で記事が表示される。コメント表記もあり、又前のページ、次のページへめくる事が可能である。前ページはカテゴリ内の前の記事であり、次ページはカテゴリ内の次ページである。記事内容は既存の評価システムで評価する事ができる。“(4)−3”は、自サイト以外の記事へリンクした場合である。本発明は、記事を投稿するユーザーにとって、自身のサイトへのURLを登録する事ができるので、アクセスUPが図れるという心理が働く。尚、補足機能として、ステップ(5)は自サイト(本発明のサイト)のテンプレートを使うユーザーの記事群をまとめた画面である。ここでは、既存のブログと同じ様な仕様で閲覧する事が出来る。違いは、管理画面からの記事投稿機能が出来ない部分である。以上が図1の説明である。
【0010】
次に、図2はステップ“(3)−1”の画面でお気に入り登録したカテゴリ内の記事の更新を確認する画面である。複数あるお気に入りカテゴリをまとめて確認する事ができる。又、新着と評価順の両方を表示できる。次に図3は、記事の投稿ステップである。ステップ(1)ではユーザーは記事タイトルの入力を行う。入力が終われば決定ボタンを押しステップ(2)に進む。ステップ(2)では入力されたタイトルのキーワードと一致する記事データkを表示する。ここでユーザーは類似記事の確認を行い任意で投稿の意思決定を行う。ここでも重複記事による情報の量産を避ける為の心理を促す。次にステップ(3)では記事の内容を書き込むのだが、自サイトが既にある場合はURLを入力する。この場合、記事内容の一部は自動で取得し表示する(検索結果画面などの部分的な表記)事も可能である。自サイト(本発明のサイトではなく既存サイト等)が無い場合は内容を記入する。図4は補足機能として評価の高い記事を別に保存している一覧画面である。
【0011】
次に、本発明の特長を以下に述べる。まず、既存の情報伝達ではユーザーが作成した記事に於いてユーザーがキーワードなどのタグを付与し、次に情報を集約する管理サイトが付与されたタグ(キーワード)をサーチし、検索結果画面に表示している。本発明はこの方法とは逆で、記事を集約する管理サイトの画面上で階層構造とカテゴリが確認でき、ユーザー自身にカテゴリ内から記事を直接投稿するステップを踏む。又、投稿された記事はそのカテゴリ内で表示される。イメージとしては本発明は、直接的なキーワードによる検索に重きを置いておらず、それ以外の別角度からの情報取得方法を可能にしている。キーワードよりかは欲しい情報はもう少し漠然としており、しかし、全く“見当の無い情報”を探すわけではない場合に適している。本発明は例えば、個人のPC操作でイメージすると、カテゴリ検索とは、フォルダ検索で、記事(キーワード)を検索するのがファイル検索にあたる。本発明はキーワード検索も行うが、カテゴリ検索を特長としてる。これは、記事をより(BOX的に)整理しやすくするためである。本発明はデータベース内の階層を公開しているユーザー参加型のシステムであり、この方法であれば、記事を漏れる事無く管理する事が出来る。記事を投稿する際には、類似記事の確認を行う為、情報の量産・重複する記事は出来るだけ避けてもらうように促すことができる。この方法により、このカテゴリに行けば特定のあるテーマに関する情報の書き込みをタイムリーで確認する事が可能になる。又、個別ブログやサイトに対しお気に入りの更新確認機能(RSS)を登録するのではなく、カテゴリに対し更新確認機能を登録しているので、特定のカテゴリに関する更新確認ができる。又、ステップ“(2)−1”の画面は掲示板の“板”に近く、ステップ“(3)−1”の画面はスレット、記事はレスに近い事から、補足機能として“(3)−1”の画面でユーザーがカテゴリの使用ルールを設ける事も可能である。この場合、カテゴリの下にカテゴリが在る場合はルールが当てはまるかの有無を設ける手段も取れる。又、カテゴリ内に於いて、類義語あるいは類似する階層(カテゴリ)が量産された場合に、一定の時間を置いてあるいは一定の件数が溜まると、手動または自動でカテゴリを統合する機能も有する。削除されたカテゴリは移動先のURLがあてがわれる等の処置でスムーズに操作には支障が無く行われる。本サイトのイメージとしてはブログやHPを収集した大規模な掲示板の様なものであり、SNSの様なコミュニティーのRSS機能も有し、WEB辞書のような情報集約も組み合わさったデータベースのディレクトリ公開を行っているシステムである。以上が、ディレクトリ公開型の基本部分であり、以下より、その発展型を述べる。
【0012】
まず、説明は大きく4つから成り(1)本発明のWEBサイトが、オンライン上に膨大にある情報を整理するための情報地図だとすれば、4つの軸を設けて整理管理する概念の説明と(2)その4つの軸からなる管理方法で、大規模グループ(オンラインに繋がる全てのユーザー)が実際に情報共有する画面展開の方法と(3)ディレクトリ公開型により、WEBページを生成するサーバ内の処理方法と(4)ディレクトリ公開型をオープン化して、小規模な情報共有(小グループだけでデータ共有)を行う方法、がある。以下より順にその説明を述べる。
【0013】
まず(1)について、オンライン上にある膨大な量のデータを整理する方法として、情報地図と言う概念(情報の性質を整理する概念)を説明する。例えば、地球の地図には幾種類かの表記方法があるが、そのような形で情報にも地図と言うものを設けたとする。その一つの方法が4つの軸の設定である。4つの軸とは「図5」にある様な時間、空間、質、共有性である。時間とは、データの新旧である。空間とは、ツリー階層であり、ミクロとマクロ情報が整理されたものであり、又、図書館の様にカテゴリ(政治、経済、サイエンス、文学、芸術、等)が区分けされたものである(段落0006〜0010はこの空間にあたる)。質とは、データそのものの質の善し悪しに加え、価値が永続的に続くものと価値が即時的なもの(一時的なもの、緊急性のあるもの等)の軸である。共有性とは、全体で共有する重要度が高いもの(公共的な情報であり、個人の利益、広告性の在るものは除く)と、全体で共有する重要度が低いもの(専門性の高い情報であったり、セキュリティーで守る個人情報等)の軸である。
【0014】
次に(2)について説明を述べる。「図6」と「図7」は4つの軸を実際に画面に展開した図である。「図6」がサイトのTOP画面であり、「図7」が検索結果画面である。「図6」の記号A1は、全体で共有する重要度が高いデータと、個人的データ(ログイン時にユーザーの個人的な情報が表示される場所である)記号A2は、緊急性のあるデータ及び、永久保存入りしたデータ(全件数の表示と、永久保存一覧として、カテゴリ別に件数の表示がされたもの等)であり、記号A3は、ディレクトリ公開(ツリー構造の表示)がされた情報≪段落0006〜0010の内容≫である。(※TOP画面のディレクトリ公開は上位カテゴリが表示されている状態である。)記号A4は、日付順に整理された情報を扱っている。「図7」の記号B1は、フォルダ内(記号B5)を日付で管理できる機能であり、フォルダ内を日付順に整理したり、カレンダの形態により日付を容易に遡る事も可能である。記号B2は、フォルダ内(記号B5)の永久保存度の高いデータと、一時的なデータを表示するフィールドであり、B3はフォルダ内(記号B5)の、共有度の高いものを表示するフィールドである。B4は、検索結果のツリー構造を表示するフィールドであり、B5は、選択したカテゴリ(又はフォルダ)直下の記事(又はファイル)を表示するフィールドであり、記号B6は、選択したカテゴリに類似するカテゴリを表示するフィールドである。又、「図8」は、空間フィールドであるツリー階層から、カテゴリを選択すると、その下位のフィールドに、カテゴリ直下の記事が表示される図である。これによりBOX認識による情報整理が可能になる。
【0015】
又、ディレクトリの整理方法は、個人でフォルダを整理し使用する方法と類似するので、「図9」の様なステップを踏む。STEP1→<記号C1に関するファイルが溜まっていく。>STEP2→<C2のファイル量が増えると、カテゴリをより細分化してフォルダを分割し、対応するフォルダにファイルを入れ整理する>
と言う様な流れを踏む。オンライン上で共有するディレクトリ公開型の場合、フォルダを分割し新規作成を行うのはユーザーに依存する形となるのだが、人の手でフォルダが作成されると、記事(ファイル)は、コンピュータの処理により、記事内容と一番近いと思われるフォルダ内にキーワード生成により自動で移動する処理を行う(又は手動と併用)。しかし、この時に大きな問題が生じる。記事(ファイル)が階層移動をしてしまうので、(既存の小グループネットワークや個人でのフォルダ管理を思い浮かべたとすると)ファイル場所が変わり、リンクが外れてしまうという問題が起こる。ディレクトリ公開型では、記事(コンテンツ)が、頻繁に階層移動を行うので、リンクが外れてしまうと、URLを使った引用が出来なくなってしまう。又、お気に入り登録からも外れてしまう。対処法として先のURLを残したまま、新しい引っ越し先であるURLへジャンプするようなプログラムを組めば、取り合えずの解決はできるのだが、データ量も増える上に、スピードも落ちてしまう。その解決法として、(3)のディレクトリ公開型によるWEBページを生成するサーバ内の処理方法を以下に述べる。「図10」は、WEBページ生成過程を表した図であるが、データベースAは、ツリー階層のデータを記憶したデータベースであり「図11」がそのデータの中身である。データベースBは、ユーザーが制作したコンテンツを記憶したデータベースであり「図12」がそのデータの中身である。尚、「図10」「図11」「図12」は分かりやすく簡略化したものである。端末を介してユーザーからデータの入力を受けると、データベースAとBから適合するデータを問い合わせ、サーバ内で組み立てて、端末にWEBページとして返す。階層の移動や変更は、データベースAで記憶管理し、コンテンツが記憶されているデータベースBから、コンテンツを出力する。この様な形でユーザーが作成したコンテンツのURLは変更せず、データベースA内で、移動情報を蓄積し、階層データと、コンテンツURLを適合させ、サイトページとして返す形を取る。但し、コンテンツのURLは変わらないが、カテゴリ(図では経済としている)のURLは変わってしまうので、RSS等で、特定カテゴリ(フォルダ)を登録していた場合は、対象記事が引っ越したフォルダにジャンプするような形(RSS登録ごと移動変更する形)にするか、あるいは現行のままのフォルダ登録なのか、ユーザーに通知する形にするのか柔軟に対応可能なものとする。
【0016】
次に(4)小規模な情報共有(小グループだけで共有する)方法について説明する。ディレクトリ公開型は、オンラインで繋がる全てのユーザーを対象とした場合の他に、友人同士など、小規模グループだけでデータ共有できるようにオープン化する事も可能である。「図13」は、オンラインに繋がれた小規模グループが、共有PASSによってデータ共有を行う画面である。データは、直接記事として書き込める記号D2のメモの様なフィールドと(“編集/書き込み”がある)、記号D3内に、既存のファイル(word,excel)等を置く事ができるフィールドがある。このような形で、1つのファイルを複数の人数で共有する事ができる。記号D1はツリー階層を表示したものであり、更新が在ったフォルダに、赤文字や「更新有」と言う様な印で表示する事も可能である。ボタン(d1)はフォルダの新規作成ボタンであり、UPロードボタンは、ローカルから既存ファイルをUPロードするボタンである。他、使い勝手は随時改良できるものとし、操作性は、ボタンなのか、右クリックなのか、状況に応じるものとし、基本的な仕様は以上の形になる。又、膨大な量のデータを管理するに当たり、細部の精度の改良が必要になるが、基本的な仕様は上記の通りとする。
【0017】
また、段落0016までの内容では、4つの軸を設けたとしても、ユーザーが使いこなすには、やや煩雑すぎるという問題が起きる。4つの軸は情報の、1次元認識(質的な軸)、2次元認識(時間軸)、3次元認識(空間軸)、4次元認識(共有・共時性軸)でありますが、例えばユーザーが、情報を求め空間軸から入り、その次に時間軸や、質的軸を選び選択して行く、となると面倒な上に、求めている情報を短時間で探したい場合には時間が掛りすぎてしまうという問題が生じる。
【0018】
しかしながら、コンピュータが何もかも判断し、最適な情報を人間に用意してしまっては、プロセスの消去(過程の消去)になってしまいます。このプロセス消去を行い、シンプルにして行こうとする傾向にあるのは、“エンジニア型集中”思考であります。既存の情報収集サービスの大抵は、この“プロセスの消去”を行う考えが多く見受けられます。(極端な話)集中型の思考ケースは何もかも綺麗に情報を整理し、一番、最適な答えを短時間に出せる方法を用いる傾向にあります。現在、ビックデータをどう整理するのか?という課題があります。その課題を解決する方法として、集中型思考が取る方法は、より優れた情報を選別して行こう、高度なものにしていこうとする“シンプル=排除の思考“が根底にあります。(※これは極端な話です)複雑な物をシンプルにする為には不必要な物を捨てて行かなければならず、それは理にかなった自然な思考法であります。又結果を出す事のできる優れた思考法であります。しかし、本発明は、複雑なものを排除せず持ち合わせた上で、なお且つ、シンプルで整理されている、ということを目指しております。つまり、プロセスの消去を行わず、ユーザーに最適な情報を提供しようとする試みがあります。この2つの矛盾、最適なものと”そうでない“もの、必要な物と、不必要な物、を、同時に成立させるということは、実は、かなりの高度な思考法(技)が要求されます。またなぜ、本発明が、プロセスの消去を行わないのか?というと、その理由は、人間によっては個人差があり、余りにもレベルが高すぎる情報は意味が分からず、ついていけなくなるし、また余りにも自分とはレベルの低い情報では、興味が持てないということになります。個人差によって、ある分野に関しては専門だが、ある分野に関しては、ど素人であるといった知識の偏りがあります。この知識の隔たり(個人差の隔たり)を、一括りにしてしまうのは難しい物があります。コンピュータが最適な情報を選別し、いきなり最終結論を出すのではなく、人間に調べてもらうプロセスを大切なものとします。本発明は、”思考プロセスの繋がり“”プロセスを認識“する事が大切である(目的である)としています。(※プロセスが大事=情報の重複が大事という事ではありません。重複によるデータの量産は、そもそも立体的な全体認識(空間認識)が出来ていないから起こるものであります)そして、本発明はその目的の延長線上に、情報地図という概念、4次元軸というものを考案するものとします。そして又、2重(矛盾の両立)の思考を行うというのは、通常、大変難しいものです。何か一方に偏る(優れる)と言う事は、それだけ、もう一方の偏り(優れないもの)を排除する傾向にあり、又、その逆も考えられます。つまり通常、シンプルさと複雑さを両立させる事は、(両立したいと求めたとしても)言うほど、簡単な課題ではなく、解決するのは難問になります。しかしながら、この2重の思考(プロセスの排除を行わない思考)を行っている様に感じられる、既存にある装置として、以下の様なものが考えられます。個人差による情報の好みを収集し、それに合う情報を提供するシステム。つまり、マッチングシステムです。(※これは、仮に例えるなら、2方向ビジネス型思考です)ユーザーが、何か好みのカテゴリを登録(自発的にか、あるいは自動的に)を行うと、そのユーザーにマッチした情報が、自動的に提供される装置です。この場合、個人情報を蓄える事と、その好みの情報(2本の情報)を繋げるマッチングを同時に行わなければならなくなります。それは、膨大な記憶量を保持することであり、ビックデータの時代に於いては困難な方法になります。しかし仮に、その難問をクリアし優れたマッチングシステムが出来たとします。けれどもユーザーは、自動的に送られる決まった情報(カテゴリ)だけを、欲しいと感じている訳ではありません。そうした装置は便利ではあるのだけれど、人間としては、たまには自分の興味外の情報を仕入れたくなります。その新しく仕入れた情報と、自分の興味のあるカテゴリとを繋ぎ合わせて、何らかの発想を考えたくなります。つまり決まったカテゴリだけを収集していると、視野が狭くなってしまうので人間の本質的には、まったく関連性の無いものにも興味を示したくなるのです。(※これはバランス思考、新鮮さへの欲求です)まったく関連性のないもの同士を繋ぎ合わせ、何かを発見する遊び「偶然を求める」のも、人間の自然な行為です。つまり、提供されるだけではなく、自ら情報を求め調べたいという欲求があります。以上の2つのシステムは、仮に例えるなら、「エンジニア・集中型・最新・最先端思考」と「ビジネス・マッチング・選択型・最速思考」とします。又、特にこの2つの性質は、純粋な性質であり特徴的なものであります。そして、その他のものは大体において、この性質が弱められたものだと考えらます。又、そうすると本発明の思考としては一体、何なのか?と言うと、仮に、既存にある情報収集システムの中で、どの性質に一番近いかと例えるならば、それは「ツリー型」に当たるものと考えられます。本発明は、情報収集の中で、空間認識が容易にできるツリー型を、さらに高度化したものなのかもしれません。
【0019】
そして、本発明は、情報の整理法という課題に対し、4次限軸を考案するものです。しかし4次限軸を設定するにあたり問題が生じてきます。4次限という大容量のデータを瞬時に(短時間で)収集し、整理把握するには、どのようにしたら良いのか?どうしたら、人間が使いやすくするのか?という問題であります。前述で述べた2つのタイプ「最先端思考・最速思考」であれば、コンピュータが自動で計算し、プロセスの消去により最短で、情報を提供する事が可能です。しかし、本発明はユーザーにプロセスの消去を行わない形で、4次元構造を理解できる方法を取るものです。4次元構造を理解するとは、質、時間、空間、共有を、それぞれ、混ざらずに独立した形で把握するというものです。(本来、オンライン上の情報は混ざり合っています。)本発明は、これを、4方向から眺め比較でき、整理できるというだけでは不足するので、駿足を要求されるものとします。本発明は、構造理解に加え、最短で情報を提供しなければならない課題が出てきます。そして、その解決法として、さらに本発明が提案する装置は、次の装置であります。“4次限軸メモリ”あるいは“4時限チャンネル”という装置です。「図14」が“4次限軸目盛“であります。このメモリを、左右に合わせたり調整する事で、自分の行きたい情報(場所)に向かえるものとします。1次元軸である質的軸は、情報の質(重いか軽いか、又は小か大か)であり、2次限軸である時間軸は(新しいか古いか)であり、3次限軸である空間軸は(ミクロか、マクロか { 縦軸}、あるいは、どのカテゴリ分野であるか{横軸})とします。また、4次限軸である共有性・共時性は(共有度大か小か)であります。”4次元目盛“は、ちょうど、人間が思考する際に、過去を思い出し、また、直ぐに現在に戻れる様な感覚、そして、空間全体を瞬時にイメージし、また、瞬時に細部に到達できる様な感覚、また瞬時に、個を感じ、そして瞬時に、大多数である全体を感じる、又、瞬時に、重い情報と軽い情報を考えることができる感覚を実現するものです。人間は、この4時限の複雑な情報を瞬時に切り替え処理しています。”4次元目盛“のイメージは、その感覚に近いものだとします。ユーザーは、この4次元軸の針を調整することで、自分が欲しい情報、自分に最適な情報を手に入れる事ができます。そして、4次限軸目盛は、仕様に関して、まだ改良の余地があり、精度を上げて行けるものとし、「図14」の図式、形態に限られるものではないものとします。又、本発明の特徴として、キーワードをダイレクトに指定する情報収集というよりかは、どちらかというと漠然としつつも、ある程度調べたいものが在るという情報を対象としています。イメージで例えるなら、特定のキーワードを入力して辞書を引く様な感覚ではなく、図書館に向かい、ある特定のジャンルの本を探す様な感覚であります。つまり、調べたいものというのは、漠然として、はっきりとしていないのだけど、しかし確かに、何かを調べたいと言う”もの“はある。なので、とりあえず、図書館に行ってみて、興味の引かれるカテゴリコーナーに行けば、偶然なにかを見つけることができるかもしれない、という情報収集法であります。これは、創作型が行う、情報収集法であります。そして、「図15」は、4次元軸目盛を使い、標準を合わせた場所にある情報データが、下位フィールドのE4に表示されている図であります。そして、この装置は、複雑かつ矛盾する大量の情報を、破綻することなく内包し、且つ、シンプルに整理する事ができます。そして、その効果としては、マクロ思考及びミクロ思考を同時に行い、かつ、カテゴリや分野を横断でき、かつ、最新の情報と、過去の情報を同時に保有でき、かつ、全体で共有するべき情報と、かつ、個人的な感情・考えである情報(全体共有を必要としない情報)も保有でき、質の大小による保有(プロセスを排除しない)という、様々な矛盾する情報を、シンプルに内包、整理できる効果があります。また、本発明の装置は、ただ単に、欲しい”情報“を収集する為にあるのではなく、”情報“事態の構成や成り立ちを立体的に4次限認識で把握するための装置でもあります。
ややこしい言い回しなのですが、“情報”の構造や構成事態に、“情報”があり、それを得る為の(認識する為の)装置であります。
【0020】
以上までの内容を大きく纏めると、まず(1)オンライン上でサーバー共有(つまり、ツリー階層による空間認識・情報の3次限認識を行えること)の提案。次に(2)そのツリー構造(空間)の上に、質、時間、共有性の3軸を加えた提案。次に(3)4次元軸を整理するに当たり、短時間で瞬時に情報を得る為の4時限チャネルの提案。の流れでした。そして、ここまでの内容で、さらに、もう一つの課題が出ます。それは、「図14」の様に、4時限チャネルを設定したとしても、空間認識だけが、質、時間、共有の軸の様に1本の目盛で認識できるものでは無いという問題です。3次元空間は、メモリ軸で表すことができず、はみ出てしまうと言う事に成ります。つまり、ミクロとマクロの針は、ミクロに行けば行くほど、複雑で広がりを持ち、マクロに行くほどシンプルになるという性質があります。時間や、質であれば、「重いか軽いか」「旧新」だけの1本軸で済むのですが、空間軸は、カテゴリとしての幅(横軸)もある上に、ミクロマクロの様に網目状(縦軸)に広がるので、1本の目盛軸では表せない(針だけで調整できない)という問題がでます。であれば、4次元軸目盛が成立しなくなり(複雑になり破綻してしまう)最短で情報把握をすることはできなくなってしまいます。本発明は、ここで新たな課題、3次元だけは、4次元目盛で調整する事ができない=瞬時の認識ができないと言う課題を持つことになります。そこで、さらに本発明は、3次元空間専用の新たなチャネルである装置を開発するものとします。「図16」が、3次元空間専用の新チャネルになります。3次元空間チャネルは、丁度、グーグルマップの様な平面で表す形になります。そして、3次元空間チャネル(平面)は、先程の“4次元目盛”の“空間針”と連動して動かせる様になっています。まず、記号E1は“4次元目盛”の多重クロス型であります。この形態は、「図14」の様な横型軸でも構わず、しかし、ここでは、多重クロス型で表すものとします。そして、まず先に、記号E1の空間縦軸であるミクロマクロ針を調整してみます。ステップ1は、マクロに針が調整された状態です。カテゴリBOXが大きく表示されています。そして次に、空間縦軸を少しだけミクロ寄りに調整します。ステップ2がその状態を表したものです。すると、ステップ1より、やや、BOXが小さくなり、ツリー構造が複雑になりました。ステップ1よりも縮小された状態です。次に空間縦軸を、さらにミクロ寄りに合わせてみます。ステップ3がその状態を表したものです。すると、ステップ2よりもBOXが小さくなり、ツリー構造がかなり複雑になりました。ステップ2よりも、さらに縮小された状態です。そして、ステップ3の状態は、まだ、BOXの原型は留めているのですが、空間縦軸をさらに、ミクロ寄りに合わせて行くと、どんどん、BOXが小さくなっていきツリー構造も複雑になっていきます。そしてさらに、ミクロMAXまで針を合わせて行くと、BOXは点にしかならず、グーグルマップで例えるならば、大気圏を越えて地球が見えてしまう状態になります。そして、先程は、ステップ1→ステップ2→ステップ3、に、なるごとに、BOXが“縮小された状態”と述べたのですが、グーグルマップと比較すると、縮小というよりかは、“拡大された状態”と、認識する方が正解なのかもしれません。つまり、情報地図と地球地図とではミクロマクロ(拡大・縮小)の認識が逆になります。地球地図では、マクロ針をMAXにすると、地球全体が見える様になり、ミクロ針をMAXにすると、家や道路が見える様になります。そして、情報地図では、ミクロ針をMAXに合わせると、情報の全体(おそらく、三角系orひし形or歪な形だと予想される情報の塊)が見え、マクロ針をMAXに合わせると、一つのBOXに標準が合わさります(ステップ1の状態)。そして、情報地図のミクロ針MAXの状態から、少しずつマクロ寄りに戻していくと、ステップ3→ステップ2→ステップ1という様に、BOX大画面に、戻っていくことができます。そして次に、「図17」の説明を行います。「図17」は、ややミクロ寄りに針が合わせられた空間フィールド内で、一つのBOXを選択した際の、動作を表したものです。まず、「画面1」で、BOXを選択すると、そのBOXに焦点が近づき、空間フィールドが拡大されます。「画面2」がそれを表したものです。BOX周辺のツリー構造も一緒に拡大され表示されます。また、BOXが選択されると、情報地図の下位フィールドである、「図19」のE4に、BOX内の情報が表示されます。「画面2」の拡大画面を辞めて、元の画面に戻りたい場合は、戻る為の信号を発信する形に成ります。(右クリックあるいは、左クリックあるいはダブルクリック等、信号を送る方法は、何でも良いものとします)次に「図18」の説明を行います。「図18」は、3次元空間をスライドして周辺情報を認識している図であります。スライド移動は、空間横軸と連動した動きになり、カテゴリ間移動を行います。又、カテゴリ軸は、目盛針による調整でも構わないのですが、カーソル操作による直観的なスライド移動を行う事も可能であります。また、そうするならば、空間縦軸も、目盛針での調整ではなく、直観的な動作により、拡大縮小も、できるものとします。次に「図19」の説明を行います。「図19」は、端末の画面全体を表した図です。上位フィールド「E3」には、情報地図が表示されており、下位フィールド「E4」には、選択したBOX内データが表示されています。「E4」に表示されている記事を選択すると、その記事のページに飛ぶ事が出来ます。又、本発明の情報地図は、以上の動作を基本として、より使いやすく改良する事が可能である。例えば、BOXを複数同時に選択できたり、BOXに印を付けたり、BOXの名称(文字量)を10文字程の制限を設けたり、BOXごとにブックマークが行えたり、BOXに得意質な設定を付与する事が可能である。又、BOXの形式は、一連の図にある様な固い形式ではなく、アプリケーションの様なもので、多少の動きがあったりする事も可能である。また、情報データである記事は、複数のBOXに所属することも可能ではあります。
【0021】
次に、その他の針(質、時間、共有性)についての説明を行う。まず、特定のBOXを選択した状態で、時間軸の針を
“新” のMAXに調整します。すると「図19」のE4に、BOX内の最新の記事が表示されます。針を少しずつ“旧”に合わせて行きます。記事が少しずつ古くなっていきます。また、4次元チャネルの針には、単位があり、例えば、1単位=1メモリだとすれば、1メモリ=1カ月、と言う様な、区切りがあるものとします。1メモリを“旧”に動かすと、E4フィールドにある記事が、1カ月分の“旧“データになります。そして、E3の上位フィールドを見てみると、周辺BOXにも変化があり、針が“新”に合わさっていた時よりも、いくつかのBOXが減っています。これは、時間針が“旧”に調整されたことにより、それよりも後にできた(新しく出来た)最新BOXが、対象外になり消えてしまったという事になります。そして次に、時間軸はそのままの状態にして、質的な軸である、チャネルを調整したいと思います。質的針の目盛を、“大”のMAXに合わせます。すると、そのBOX内で、一番質の良い情報が表示されます。また、“針”を“質的大”の“MAX”にあわせてもBOX内の記事そのものが少ない場合は、“質的小”な記事でも表示されることになります。これは、どういうことかというと、コンピュータは、BOX内の記事を認識する際に、数段階ある階層(ランク階層)に、データ記事のランク付けを行い整理をしています(※「図22」のE7)。そして、もし、そのランク階層の上位階層に、記事データが無い場合は、下位の階層の記事データを頭に出してくる処理を行うからです。そして、“質的軸の針”を少しずつ、“質的小”へ調整して行きます。すると、少しずつ、質的小の記事データが下位フィールドE4に表示されることになります。また、“上位階層”の記事がなく、“下位階層”から、記事を引っ張り出していた場合は、針を少しずつ質的小に合わせて行っても、しばらくは、記事の表示が入れ替わることはありません。次に、“共有針”の説明を行いたいと思います。共有針とは、つまり“共時性”の針です。共時性(シンクロ二シティ)=一見、関連の無いと思われるものが、関連しているかの様に、(共時性を持って、あるいは時空を超えて)同時並行で物事が進行しているという不思議な針です。この共時性に関しては、まだ、未知数な物が多い為、本発明では分かりやすく、情報の、全体共有・非共有という認識にしています。(共有針に関しては、そもそも認識すら難しいので、今後も、改良を重ねて行けるものとします)まず、時間軸と質的軸の説明で行った、同じBOXで説明を行います。共有針も、他の針と同様、定められた規定の共有階層(共有レベルを設定している)と連動して、メモリの単位が動くたびに、情報をE4に表示できるものとします。そして、共有度MAXに針を合わせば、そのBOX内で、共有度の高い記事が表示されます。また、逆も同じです。しかし、ここで問題が発生します。共有針は、実は、前述の使い方だけでは収まらず、(質的・時間針と同じ様には行かず)、その使い方から、はみ出てしまうという問題が起こります。どういう事かと言うと、まず、共有針の効果をMAXに使いたいとしたら、ミクロ単位のBOXを選択した状態では、BOX内だけの情報共有度を調べるだけに終わってしまいます。共有針を使いたい場合、ミクロBOXに照準を合わせるよりかは、マクロBOXに照準を合わせた方が効果が高いのです。(※人間が、ミクロBOXから、しらみつぶしに共有度の高い情報を収集するのは、時間が掛りすぎます。)しかし、マクロBOXに照準を定めたとしても、(質・時間軸と同じ様に使うなら)マクロBOX内の記事内を調べるだけで終わってしまいます。なので、やはりこのままでは共有針の効果を出す事はできません。つまり、共有針だけが、全てのBOXを串刺しにするように、全BOXを対象としなくてはならなくなります。つまり、縦軸であるミクロ・マクロ内にも収まらず(関係がなく)、横軸であるカテゴリ内にも収まらず(関係がなく)という、3次元空間を越えてしまう“針”という事になります。本発明は、ここでまた新たな課題が発生し、この課題に対し、以下に、発案を行っていくものとします。
【0022】
次に、本発明は、共有針の3次元を越えてしまう課題に対し、どのように解決していくかの発案を述べたいと思います。まず「図20」のE5は、“共有針専用”のBOX(領域)を設定した図であります。共有針の効果をMAXで使いたい場合は、このBOX(空間・領域)を選択しなければならなくなります。まず、この領域を選択するということは、ツリー構造の圏外に出てしまいます。“E5”である“BOX”は、他のどのBOXとも繋がりをもっていない為、まず、3次元針(縦軸・横軸共に)が使えなくなります。そして、質的針はというと、まずその結論の前に、共有軸と質的軸の違いを述べたいと思います。共有軸と質的軸は少し関係性が似ている様に思います。例えば、ある特定のカテゴリ、仮に、園芸カテゴリとします。園芸カテゴリ内で、質大・質小というと、野菜の栽培について高度な手法が書かれた情報であれば容易に質大だと言う様に認識できます。しかし、個人の“ふとした”感想(一言感想)を述べたデータは質大なのか質小なのか?という問題があります。仮に、その感想一言データが、質的軸では、質小と認識されてしまったとします。しかし、もし、その情報に、共有性の高い情報が含まれていたとしたら、共有軸では、共有度大として認識されるデータになります。(※これは極端な話です)また、逆に、野菜の高度な栽培法が丁寧に(詳細に)書かれた質的大の記事が、質的軸では大であっても、共有軸からみたら、共有度が高いかと言うと、そうとは言えない事もあります。(※これも極端な話です)つまり、質的小のデータであっても、全体が共有すべき、大切な情報が含まれていることもあり、必ずしも「質大=共有度大」にはならないという事になります。基本的には、質軸と、共有軸は異なる指標であると考えていきたいと思います。しかし、世の中の大体においては、質大であれば、全体共有度が高いという傾向があります。その為、この2つの指標の認識が混ざってしまい「質大=共有度大」となってしてしまいがちになります。又、ややこしいのですが、極端な話、「個人が書いた一言感想のデータであっても、それが全体共有度が高ければ、共有度が大という事になる」というのは、次の様な事が言えます。つまり、共有度の尺度は単純に「個人(プライベート)← →全体(公共)」(※全体の逆は個人という表記)ではなく、本当は“共有度の大小”であるのが望ましいのです。そして、又、そもそも、個人的感想データは、同じ園芸カテゴリの中でも、別カテゴリを作ってBOXで整理を行う方が良いのかもしれません。そして、問題は“E5”の領域で、質的針が動かせるかというものです。この問題については、本出願の現時点では“動かさない”方向で考えたいと思います。そして、もう一つの針、“時間針”についてはどうなのかというと、“E5”の領域でも“動かせる”という結論になります。というのは、共有情報には緊急性のあるものと、そうでない物がある為です。なので、纏めると、“E5”の領域で使える針は、“時間”と“共有針”のみになります。そして、次に、“E5”の領域が、どのように、3次元限空間を無視して、共有度の高い情報を集めるのかというと、まず、全BOXの、共有度の高いデータを集めます。共有軸と連動したランク階層の上位階層、上から大体1〜3までを収集します。その収集したデータを、“E5”の領域がさらに、“E5”オリジナルの、ランク階層の中に入れます。E5オリジナルのランク階層は、次元チャンネルと連動しているので時間階層と共有階層の2種類があります。そして、階層の区切る指標なのですが、時間軸は、「新旧」であるので容易に、区切ることができます。問題は、共有階層の区切り方になります。共有階層は、全BOX内から、収集されているため、あらゆる分野のカテゴリが累々となって存在しています。そして、ここで共有針の尺度を思い出すと、その尺度は「共有度の大小」でした。しかし、集められたデータは既に、其々のカテゴリの中で共有度大のものばかりであります。なので、どのようにそれを、区切るのかという問題が発生します。本発明は、ここでも新たな課題が発生し、そしてさらに新たな提案を行うものとします。そしてその提案は、より厳密な、階層指標の設定を行う形で解決したいと考えます。ツリー階層内(3次元内)での(共有針と連携した)ランク階層は、やや、ゆるい階層分けでした。しかし、“E5”内での、ランク階層は、さらに細かい、厳密な指標を設定することになります。(あるいは、3次元空間内とは、少し異なる尺度も付与したランク分けになるのかもしれません。)3次元空間内で、ざっくりと分け、E5内で、さらに、厳密に共有度大の審査を受けるという形になります。また、E5内で、共有度の階層分けを行われたデータを、「図19」のE4に表示する際に、全カテゴリが累々と表示されてしまう事になります。なので、ある程度は、カテゴリを分けて表示できるものとします。「図21」が、それを表したものです。例えば、E5内を選択した時に、表示されるE4の領域には、カテゴリ別に欄が設けられています。そして、E5内に集められたデータには、所属BOXのアドレスがありますので、そのアドレスが園芸カテゴリからのものであれば、それに対応するE4のカテゴリ欄(場所)に表示されることになります。又、全BOX内からの共有度大のデータを収集するといっても、BOXによって、共有度大データを多く持っているBOXから、全く持っていないBOXも存在すると考えられます。又、複数のBOXに所属している記事データもあり、この場合、重複して集められるデータも出てくる可能性が考えられます。そうならない為に、重複チェックの有無を行うプログラムも付与する形になります。
【0023】
次に技術的な説明を行います。「図22」は、4次元チャンネルの“一つの軸”と、それに連動する、ランク階層を表した図です。例えば、4次元チャンネルの座標が“17”であれば、ランク階層の“17”の階層を指定することになります。(チャンネルの座標と、ランク階層の座標は連動するものとします)また、1座標(1メモリ)には、単位があります。時間軸なら、「1メモリ=1カ月(例)」と言う様な単位があります。そして、「図23」は、“E5”領域(4次元領域)と、3次元領域の、“チャンネル”とそれに連動する“階層”を、其々表した図です。3次元領域からデータを収集し、4次元領域で、さらに、4次元オリジナルのランク階層内にデータが振分けられます。4次元領域では、時間チャンネルと、共有チャンネルのみの座標になります。記号“E9”は、4次元空間である“2本の次元座標”の、保存を行っている図式であります。次に「図24」は、座標の保存を行っている図になります。現在、既存システムのデータ認識及び保存は、URLというアドレスを使い、データの所在場所を認識しております。本発明は、URLでの認識と保存も行う事が可能ですが、“座標”によるアドレス指定方法も行う事が可能です。このアドレスを仮に“4次元座標”とします。記号E8が、“4次元座標”であります。また、E8の4次元座標は、3次元空間内の座標であります。次に、「図25」では、空間縦軸(ミクロマクロ)であるレイヤー構造を表しています。ミクロマクロ針(縦軸)の標準を、ミクロに合わせれば合わせるほど拡大され、上位レイヤーに移動します。マクロに合わせれば合わせる程、縮小され、下位レイヤーに移動します。また、「図26」は、3次元空間の縦軸と横軸を両方表した図です。横軸はマトリクスで表され、平面的な広がりになります。「図18」のスライド移動は、この横軸移動を行う形になります。また「図26」の縦軸であるレイヤーは、イメージが容易な様に、A4フィールドの、第1、第2、第3、レイヤーと表記しているのですが、正確には、レイヤーが上位(ミクロ)になればなるほど、横軸(カテゴリ)も広がっていくため、(周辺フィールドを含んでいく)レイヤーの大きさは大きくなります。つまり、厳密に言うと、“A4フィールドの第3レイヤー”から、より上位レイヤーに行くと“A3、A4、B3、B4フィールドの第4レイヤー”と言う形に成ります。そして、「図27」では、3次元針と、ランク階層が連動している図を表したものなのですが、3次元空間だけ、“ランク階層”という名称ではなく、縦軸のフィールドNOと、横軸のマトリクスNOと連動する、データベースになります。その為、マトリクスNOに関しては、図の様な、上下階層の形態ではない形になると考えられます。なので、一連の説明は、一括りに説明を行っているのですが、厳密には、其々の機能に応じて、若干の違いがあります。
【0024】
そして、ここでまださらに、一つの問題が出てきます。E5領域は、全BOXを対象とした為に、オリジナルで領域を設け、オリジナルの2本のチャンネルと、オリジナルのランク階層を設けました。そして問題は、3次元空間内の中間BOXについても、BOX内だけのチャネル検索ではなく、そのBOX以下の、全下位BOXを、串刺しにして調べたくなるというものです。通常、個人単位で使うコンピュータでのフォルダやファイル検索では、フォルダ名を指定すれば、そのフォルダより下位階層のフォルダやファイルを全て検索します。しかし、本発明は、ビックデータであろうオンライン上のデータを想定していた為に、一つのBOXのボリューム事態が、大きいだろうと予想されるのです。その為、3次元空間内では、中間BOXを選択し、そのBOXの下位BOXを串刺しにして調べたいとしても、ボリュームがありすぎて、E4フィールドに、表示しきれない形になります。それならば、BOXを越える検索を行っても意味がなく、空間横軸を調整し(又は、スライド移動を行い)、隣のBOXに移動した方が、早いと思われるのです。しかし、もし仮に対策を立てるとするならば、複数BOXを同時選択し、チャネル検索を行う形にするか、または「図28」の記号F1の様に、「BOX内orBOX以下対象」という切り替えスイッチを設けるか、対応できるものとします。しかし、BOX以下を全対象にすると、やはりボリュームが大きくなりすぎると予想されるので、記号F2の様な、串刺しにできるBOXの範囲を調整できる調整機能も付与する事は可能であります。(※または、ユーザーによる調整機能ではなく強制的に、システム側で串刺しにできる許容範囲を決めてしまうか、)以上の機能は、状況に応じて変更可能な、バリエーション機能になります。
【0025】
そして、ここで、これまでの一連の流れを纏めます。まず、(1)≪問題≫既存の情報収集や発信システムが使い難いと感じている状態。→(2)オンライン上を、大規模なツリー構造として認識したい。(※オンライン上で、{イメージとしては}会社のサーバー共有の様なことをしたい。つまり、データを3次元空間として認識したい)。→(3)≪問題発生≫サーバー共有は、階層移動を頻繁に行うためリンクが外れてしまう→(4)階層データベースとURLデータベースを2つに分ける→(5)3次元空間ができたので、他の軸も追加する。質、時間、共有軸の設定。→(6)≪問題発生≫大容量の4次元データ(過去現在・質大質小・ミクロマクロ・共有非共有)を人間が整理認識し、なお且つ、瞬時に把握できるものでなくてはいけないと思う。→(7)4次元チャネルの設定→(8)≪問題発生≫3次元の空間軸だけ、4次元チャネルから“はみ出して”しまう。また、4次元チャネルは(2)で、考えてきた、ツリー構造の共有ともかけ離れてしまう。→(9)ツリー構造を地球地図の様にMAP化し、4次元チャンネルと連動させる。→(10)≪問題発生≫共有針だけ、他の針とは異なり、3次元空間から“はみ出て”しまう。→(11)対策として、“E5”の領域設定→(12)≪問題発生≫E5領域の共有軸階層データベースの区分けができず全データが累々としてしまう→(13)3次元空間内とは、異なる尺度の共有軸階層データベースの設定→(14)≪問題発生≫3次元空間内の中間BOXは、串刺しにして検索できないのか?→(15)バリエーション機能の設定。という形になります。以上が本発明の大きな流れになり、この大きな軸を基に本発明は構成されております。その為、大きな軸以外の、その他細部の個所というのは、多少の変更もあり得てきます。又、この大きな流れの中に、BOXごとのRSS登録が行えるなど、便利な効果(ミクロ効果)が産まれるものとします。又、本発明は、随時改良を行えるものとします。
【0026】
また、地理的な地図という概念は大昔からあり(※大航海時代以前にも有)、珍しいものではありません。インターネット上に地図が表示され、閲覧できる様になるというのは自然な発想です。(※しかしこの場合、地球地図という発想よりも、地図を技術として起こす技術的課題のクリアを問題としています)そして、情報を地球地図の様にして見る“情報地図”という概念は、これまでの人類の歴史上には無かったと思われます。現在は、ビックデータの課題を抱えている為、大量の情報が溢れかえっているイメージが(表現作家などの間で)出来たとしても、溢れかえっているだけで終わってしまっています。また、既存には情報の繋がりをツリー構造として整理するMAPは確かに存在します。しかし本発明は、情報を4次元空間として捉え、ほぼ、地球地図と同レベルのMAPに表し、人間が使えるように提案しているものです。そして本発明の情報地図は、不思議なぐらい地球地図と真逆で“対”になっている地図になっています。
【0027】
そして次に、本発明のツリー型の高度化が容易ではない、その理由を以下に述べたいと思います。まず、本発明はツリー型(最大思考型)と述べたのですが、性質としては芸術型です。そして、なぜ本発明が容易ではないのかといいますと、それは社会構造の問題になってきます。現在の日本社会では、この芸術型を積み重ねるというのが容易ではありません。社会が認識していない、性質そのものが欠けている、思考法を積み重ねるならば、必然、社会や企業、世間とは相反する道で積み重ねるという事になります。もし仮に、本発明の様に見えたとしても、その、ほとんどは、”集中=サイエンス型“か、又は”選択=ビジネス型“の性質で構成されているものであると考えられるのです。つまり、既存の殆どは、サイエンス寄りの人が考える情報収集システムであり、ビジネス寄りの人が考える情報収集システムであるのです。芸術よりのシステムは、そもそも、その2方向からは容易に産まれるものではないものです。まず、芸術型の特徴は、大量のカオス(※人の気がつかない事、”感性“という言葉で表現するのが良いのかもしれません)を内包し、そして、そうした上でも崩壊に向かわず、創造し、前進して行けるだけの思考プロセスが要求されます。実は、芸術カテゴリの中でも、これはかなり高度な思考プロセスになってきます。芸術分野一つを取ってしても、カオスからの創造は難しいのです。そして一つの創造を行うには、この思考プロセスが必ず必要になり、そこに至るまでに練り上げられ、積み上げられた思考プロセスというものは、膨大な量になります。※シンプルさの持つ強度の尺度は、大量のカオスから統合されたシンプルであるか?であり、カオスが巨大であり大量であればあるほど、その、シンプルさを導き出すのは困難であると言えます。そして社会は、芸術よりの人間が、ビジネススキルや技術スキルを覚えられる構造にはなっておらず、(※これは自然な事であり当然な事なのかもしれません。)また、芸術よりの人間が、ビジネススキルと技術スキルを持ちあわせるのは、相当な心理的負担でもあり(企業が芸術性を受け入れる事よりも難しいかもしれません)容易に為せることではないと考えられます。そして本発明は、その両方の性質(「”集中選択“=社会」と「芸術」)から積み重ねられたシステムになります。通常、相反する矛盾を両立させたいと求めたとしても、それを成立させるのは”言うほど“簡単ではなく、この矛盾する3つの性質で構成されたシステムとなると、必然、類似するものは少なくなるだろうと予想されるのです。本発明の機能は、運用・改良は出来たとしても、今後も広がる巨大なカオスへの、より強固な補正は、思考プロセスを考えるに於いても難問だろうと考えられるのです。そして、ビジネス型思考と、エンジニア思考、芸術型思考では、其々、思考回路の使い方や方向性、目指す場所が、根本的に違う様に感じます。なので、集中型や選択型から、本発明が発案されたとしたら、やや不自然な感じがします。そして、本発明の特徴として、集中型の様な、最新技術の延長線上には無く、誰でも知っていて、かなり古くから(数十年前から)あるシステムを、再認識するだけの発明になります。つまり本発明は、インターネットができた当初から産まれてもおかしく無い、技術ができて直ぐにでも発案されていてもおかしく無い、古い技術ばかりで構成されているものなのです。なので、技術だけで見るならば、最新でない処からスタートしている発案ばかりという事になります。本発明は、集中型の様な”機械技術“の発案ではなく、思考プロセスを主に置いた”思考技術“と言う事になります。なので、これまで、本発明が述べてきた機械的技術は、もしかすると、やや古い技術であるかもしれません。そして、もしそうであるならば本発明に最新技術を搭載できるなら尚良いものとします。
【発明の効果】
【0028】
既存システムでは、ある特定のテーマに関して、発言の影響力の無い個人がボリュームのある記事を書きたい時、タイムリーで、そのテーマを求めているユーザーへ届ける最適の方法が不十分であった。又、特定のテーマを掘り下げるには情報が散乱しすぎていた。しかし、本発明によれば、特定のカテゴリに行けば特定のテーマに関する情報が網羅され、最新の情報が得られるであろうという効果が得られる。イメージとしては、これまで企業や団体、家庭などのサークル内で行われていた、サーバーの共有をオンライン上で行うというものである。又、特定のフォルダにパスワード等を設ければ、友人同士だけでの共有も可能である。又、カテゴリ(フォルダ)事にRSS機能を加えて、特定のジャンルに関して常に最新の情報を得ることも可能である。又、ユーザーの情報整理ができる。「図1」のステップ(2)−2の様にカテゴリの前後の可視化(階層表示)により、ミクロ、マクロ情報(視野)の整理(詳細と包括)ができる。(※又補足として、カテゴリからカテゴリにはショートカット機能も可能である)。又、情報認識も容易(類似記事の発見が容易)になる。例えば、現在の認識では「もしかしたら既にこの意見は誰かが書いているかもしれないけれど調べるのがめんどうなので書いてしまおう」という状態であるが、本機能によれば「記事を書こうかな?しかしすでに誰かが同じ意見を書いているな。でも、まだこの意見が足りないので付け加えよう」となる。又、情報が網羅されることにより、洗練性が上がる(質の改善改良)。又、発信の簡易性がある。ブログを開設する必要がなく(開設している場合はURLの記載)で済むので容易に自分の考えを発信できる。又、本機能のディレクトリ公開型の認識をベースにすれば、次の様な事も可能になる。個人単位で行っているフォルダ整理の工夫を取り入れた機能を公開機能として追加することができる。例えば、日付によるフォルダ整理方法や、古い情報は古いフォルダに入れる等といった、様々な可能性がある。まとめると、本発明と既存サービスとの差異は、「情報の進化を支援」する所にあり、例えばこれまでの情報伝達サイトが「並列・平面」思考だったのに対し、本発明は「縦型・立体思考」を可能にする。又、人間が、複雑な4次元情報を整理、比較でき、且つ、瞬時に情報を得られる効果を有する。そして、本発明に記載された図面は解説の為に分かり安くしたものであり、細部はこれに限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1−1】文字情報等の伝達共有ステップ
【図1−2】文字情報等の伝達共有ステップ
【図1−3】文字情報等の伝達共有ステップ
【図2】ユーザーのお気に入り情報の表示画面
【図3】記事を投稿するステップ
【図4】評価の高い記事の別枠を設けた保管画面
【図5】情報地図の4つの軸
【図6】サイト画面図(TOP画面)
【図7】サイト画面図(検索後画面)
【図8】カテゴリ選択により、その直下の記事が表示された画面
【図9】ツリー階層の整理ステップ
【図10】WEBページ生成の流れ
【図11】データベースAのデータ
【図12】データベースBのデータ
【図13】小規模グループでの共有方法
【図14】”4次元メモリ”又は”4次元チャンネル”の図
【図15】”4次元目盛”の下位フィールドに、針の標準が合わせられた記事(情報)が表示される図
【図16】”4次元メモリ”と連動した3次元空間MAPと、 3次元空間の縦軸(ミクロマクロ針)を操作して、 3次元情報フィールドを拡大縮小するステップ
【図17】3次元情報フィールドの1つのBOXを選択したら、 BOX及びBOX周辺が拡大される図
【図18】3次元情報フィールドの横軸(カテゴリ軸)をスライドにより移動する図
【図19】4次元チャンネル及び3次元フィールドMAPの下位に、 標準が合わせられた記事が表示されている図
【図20】3次元空間に収まらない共有針専用の”E5”領域が、MAP内に配置された図
【図21】E5領域を選択すると、下位の記事フィールドに、カテゴリ欄が表示される図
【図22】4次元チャンネルの”座標”と、それに連動した各”ランク階層”
【図23】3次元空間以下での、4次元チャンネルと、それと連動した各”ランク階層”と その3次元空間下位から、さらに4次元領域に、データが収集され、 4次元オリジナルの、次元チャンネル(時間と共有の2本だけ)と、 そのチャンネルに連動した”ランク階層”に、データが振り分けられる図
【図24】各4次元チャンネルの座標を保存する図(このアドレスは仮に4次元座標とする)
【図25】3次元空間の縦軸(ミクロマクロ)のレイヤー構造
【図26】3次元空間の縦軸と横軸(カテゴリ)の構造
【図27】3次元針と連動するデータ階層
【図28】3次元空間内の中間BOXで、串刺し検索を行いたい場合の処置機能
【符号の説明】
【0030】
データa…カテゴリ大項目(例、デザイン)
データb…カテゴリ中項目(例、技法1、技法2、技法3)
データc…記事件数、カテゴリ件数
データd…タイトル、投稿者のユーザーID、評価、日付等
データe…タイトル、投稿者のユーザーID、評価、日付、記事内容等
データf…類似するカテゴリ
データg…カテゴリ小項目(カテゴリ内にカテゴリが無いものの総称)
データh…データベース内のツリー構造
データi…検索したカテゴリ内の主な記事タイトル
データj…類義語
データk…類似する記事
ボタン(A)…カテゴリ(大)を 新規に作成するボタン
ボタン(B)…カテゴリ(中)を新規に作成するボタン
ボタン(C)…記事を書くボタン
ボタン(D)…お気に入りに登録するボタン
データ1 …ユーザによる非公開表示
データ2 …サイト管理者のサービスプランによる非公開の表示
A1…共有性大(全体で共有する重要度が高い情報≪個人利益、広告性を有するもの除く≫)共有
性小(全体で共有する重要度が低い情報≪プライベート情報含む≫)の表示
A2…質大(普遍性が高い、永久保存性が高いデータ)
質小(一時的内容)のデータの表示
A3…ディレクトリの公開表示、ツリー階層の表示
A4…時間軸、データの新旧の表示(カレンダ表示等)
B1…A4に同じ
B2…A2に同じ
B3…A1に同じ
B4…A3に同じ
B5…検索結果一覧、記事タイトル等(又は、B4で選んだフォルダ内のデータ一覧がここに表示
される)
B6…類似データの表示
C1…上位フォルダ(又は上位カテゴリ)※例→創造について
C2…ファイル(又は記事)
C3…下位フォルダ(又は下位カテゴリ)※例、上から順に→創造Aについて、創造Bについて、
創造Cについて
データベースA…ツリー階層用データベース
データベースB…コンテンツ用データベース
D1…ツリー階層図
D2…フォルダ内メモ
D3…フォルダとファイル(又は、カテゴリと記事)
ボタン(d1)…フォルダの新規作成
E0…横型4次元メモリ(又は4次元チャンネル)
E1…多重クロス型4次元メモリ(又は4次元チャンネル)
※4次元チャネルは、横型でも多重クロス型でも形態が違うだけで同じものとします。
E2…ツリー構造(3次元空間認識)
E3…情報地図
E4…情報地図及び4次元チャンネルで選択されたBOX内記事
E5…“共有針“専用のBOX
E6…4次元チャンネルの座標データ
E7…4次元チャンネルの座標と連動したランク階層データ
E8…4次元座標(3次元空間以下)
E9…4次元座標(3次元空間以上)
F1…「BOX以下含む検索orBOX内検索」の選択スイッチ
F2…周辺BOXを纏めて検索を行いたい場合の、周辺BOX許容範囲、調整機能







【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー同志がオンライン上で情報を共有する為のシステムであって、端末と記憶装置が通信回線で接続され、端末への表示手段に於いて、データベース内のツリー構造が表示されており、前記ユーザーがフォルダに当たるカテゴリの新規作成をオンライン上で行う事ができるステップと、カテゴリ内の記事を新規作成し直接書き込めるステップと、ユーザーは自身が投稿する記事に於いて自身のURLを登録しアクセス数の向上が図れるシステムと、ユーザー又はサイト管理者が、パスワード等を用いてカテゴリの非公開/公開の選択を行う事ができるステップと、カテゴリ内の記事数及びフォルダ数を表示するシステムと、カテゴリをお気に入り登録し、カテゴリ内の記事の更新を確認することのできるRSS機能と、その更新記事を表示する画面とを有しており、類似の階層(カテゴリ)を出力表記するシステムと、レゴメンテーションによる階層(カテゴリ)を表記するシステムと、サイト内検索に於いて階層(カテゴリ)を検索する手段と、また入力されたキーワードの類似語に当たる階層(カテゴリ)も合わせて出力表記するシステムと、カテゴリ内の記事一覧に於いて新着と評価順の両方を表示する手段と、又、高評価な記事を判断し上位に表示できるシステムと、ブログの様に記事を表示する手段と、それを評価する手段と、記事投稿に於いて類似する記事を表記し、前記ユーザーに情報の量産・重複記事を避ける確認を促すシステムと、自サイトのテンプレートに記事を書き込むか、あるいは自前のサイトのURLを書き込む手段を有したシステムであって、自サイトのテンプレートを使い記事を書き込んだ場合に於いて、そのユーザーによる投稿された記事群を、ユーザー個別画面として表示できるシステムと、高評価の記事群を一部別枠で画面表示する手段を兼ね備え、又、カテゴリに於いて、類義語あるいは類似する階層が量産された場合に、一定の時間を置いて、あるいは一定の件数が溜まると、手動または自動でカテゴリを統合するシステムと、ディレクトリ公開により階層内整理の為、コンテンツURLが移動してしまわない為の、サーバとデータベースの処理方法と、情報を4つの軸(時間、空間、質、共有性)から整理するシステムと、複数の人が共通のPASSにより共有する、小規模グループでのディレクトリ公開型機能をオープン化、提供できる機能(既存のファイルが置けるなど、大規模グループ内でのカテゴリの公開非公開とは異なる)とを有し、4次元チャンネルと、それに連動する3次元情報空間MAPと、及び、連動する各階層データベースとを有し、且つ、E5領域を有し、E5領域オリジナルの、2つの次元チャネルとそれに連動した階層データベースと、且つ、座標の保存機能が合わさったシステムに関する。
【請求項2】
情報を4つの軸(時間、空間、質、共有性)から整理しており、空間に於いてはデータベース内のツリー構造が端末上で表示され、サイト内検索で記事内のキーワードでは無くカテゴリを検索し階層を出力表記する手段と、又、キーワードの類義語も合わせて検索出力できる機能と、ユーザーはオンライン上で新規にカテゴリを作成し、又、カテゴリ内に直接記事を書き込む事ができ、又、既存のコンテンツのURLを公開する事のできるシステムであり、カテゴリの公開・非公開の選択、お気に入りのカテゴリをRSS機能を使い更新確認できるシステムを特長とし、重複するカテゴリが量産された場合に統合し、削除されたカテゴリに於いては移動先URLが自動又は手動で割り当てられる機能と、また、コンテンツのURL自体は、階層内整理によりリンクが外れてしまわない為の、サーバと、階層データベースと、コンテンツURLデータベースの処理方法とを有する請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
複数の人が共通のPASSにより共有する、小規模グループでのディレクトリ公開型機能をオープン化、提供できる機能(既存のファイルが置けるなど、大規模グループ内でのカテゴリの公開非公開とは異なる)とを有する請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
“4次元チャンネル(質量針、時間針、空間針、共有針)及びその座標“と連動した”各ランク階層“を有し、4次元チャンネルの標準が合わさった記事(4次元座標と一致するデータ)が、下位フィールド”E4“に表示される機能と、3次元針(空間針)の縦軸の針に合わせて拡大縮小する”3次元情報フィールドMAP“と、また、横軸の針に合わせてスライドする、”3次元フィールドマップ“と、を有し、且つ、3次元空間以下の”4次元軸座標“(アドレス)を、保存することのできるシステムと、4次元針(共有針)専用の、“E5”BOXと、“E5”BOX専用の2本の針(共有針及び時間針)と、又、それに連動する2つのランク階層(時間データベースと共有データベース)とを有し、その2本の座標(4次元軸座標)に一致するデータが、下位フィールドE4に表示される機能と、3次元空間以上の”4次元軸座標“(アドレス)を、保存することのできる請求項1に記載のシステム。





























【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2013−65272(P2013−65272A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−267350(P2011−267350)
【出願日】平成23年12月6日(2011.12.6)
【出願人】(510010458)
【Fターム(参考)】