説明

情報配信方法、情報配信システム、情報配信サーバ、端末装置、およびコンピュータプログラム

【課題】 セキュリティを確保した上で、性質の異なる各種の情報を配信する情報配信方法、情報配信システム、情報配信サーバ、端末装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】 情報配信サーバ1は、その取得に個人認証が不要な第1情報を記憶するサーバ6と、その取得に個人認証が必要な第2情報を記憶するサーバ3と、同じく個人認証が必要な第3情報を記憶するサーバ4、5とに通信可能に接続されており、端末装置2から、個人認証のための個人識別情報を含む第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を受信した場合、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、サーバ4、5に対して送信し、サーバ4、5から、更新情報を受信した場合、その受信した更新情報を端末装置2に対して送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の情報を端末装置に対して配信する情報配信方法に関し、特に、配信する情報の性質に応じて配信方法を異ならせる情報配信方法、その方法を実施するための情報配信システム、その情報配信システムに用いられる情報配信サーバおよび端末装置、並びに前記方法をコンピュータに実施させるためのコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどの通信技術の進展に伴って、情報利用者の利用者端末に対して各種の情報を配信する情報配信システムが普及している。そのような情報配信システムとしては、例えば、特許文献1乃至5などに開示されたものがある。
【0003】
これらの情報配信システムにおいては、情報配信を行う情報配信サーバが、ウェブサーバおよびグループウェアサーバなどから情報を取得し、その取得した情報を、利用者端末に対して送信する。また、情報が更新された場合に、情報配信サーバはその更新された情報をウェブサーバなどから取得し、その更新後の情報を、利用者端末に対して送信する。このように情報配信サーバが自動的に情報の更新を行うことによって、情報利用者は、最新の情報を取得することができる。
【特許文献1】特開2001−256148号公報
【特許文献2】特開2002−344529号公報
【特許文献3】特開2003−150487号公報
【特許文献4】特開2003−303153号公報
【特許文献5】特開2006−221604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、情報配信の対象となる情報には様々なものがある。例えば、ネットワークの利用者であれば誰もが取得可能な情報がある一方で、特定の利用者のみが取得可能な情報がある。前者の情報を取得する場合、特別な処理は不要であるが、後者の情報を取得する場合は、取得しようとしている利用者を認証するための個人認証が必要となる。
【0005】
また、特定の利用者のみが取得可能な情報であっても、要求されるセキュリティレベルが異なるものが存在する。例えば、特定の利用者のみが取得可能な情報ではあるものの、その情報が他の利用者に知られたとしても特段の問題が生じないため、そのセキュリティレベルは比較的低くても良いものがある一方で、その情報が他の利用者に知られた場合、情報漏洩などの問題が発生するため、そのセキュリティレベルを比較的高くしなければならないものがある。企業などの組織内で利用されるワークフローに関する情報(例えば稟議書などが電子データ化された電子文書など)および電子メールなどが後者の情報に該当するといえる。
【0006】
このように、情報配信システムが取り扱う情報としては、その性質が異なるものが混在している。しかしながら、上述した従来の情報配信システムは、このような情報の性質を考慮することなく構成されているため、適切に処理することはできなかった。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、配信対象となる情報の性質に応じて配信方法を異ならせることによって、セキュリティを確保した上で、性質の異なる各種の情報を統一的に扱うことができる情報配信方法、その方法を実施するための情報配信システム、その情報配信システムに用いられる情報配信サーバおよび端末装置、並びにその方法をコンピュータに実施させるためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の情報配信方法は、通信ネットワークを介して通信可能に接続された情報配信サーバと端末装置とを用い、前記情報配信サーバが他のサーバから取得した情報を前記端末装置へ送信する情報配信方法において、前記端末装置が、その取得に個人認証が不要な第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信するステップと、前記情報配信サーバが、前記端末装置から第1情報送信要求を受信した場合、第1情報を記憶する第1サーバから取得した第1情報を当該端末装置に対して送信するステップと、前記端末装置が、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信するステップと、前記情報配信サーバが、前記端末装置から第2情報送信要求を受信した場合、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて個人認証処理を実行し、その結果個人認証に成功した場合、第2情報を記憶する第2サーバから取得した第2情報を当該端末装置に対して送信するステップと、前記端末装置が、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信するステップと、前記情報配信サーバが、前記端末装置から更新情報送信要求を受信した場合、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、第3情報を記憶する第3サーバに対して送信するステップと、前記情報配信サーバが、前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、その受信した更新情報を、前記端末装置に対して送信するステップとを有する。
【0009】
このように、第1乃至第3情報の配信について、その性質に応じて、情報そのものを配信するか、またはその情報の更新状況を示す情報のみを配信するかなど、配信の方法を異ならせる。これにより、性質の異なる各種の情報を、セキュリティを確保した上で、利用者に対して配信することができる。
【0010】
本発明の情報配信システムは、通信ネットワークを介して通信可能に接続された情報配信サーバと端末装置とを備え、前記情報配信サーバが他のサーバから情報を取得し、その取得した情報を前記端末装置へ送信するように構成されている情報配信システムにおいて、前記情報配信サーバは、その取得に個人認証が不要な第1情報を記憶する第1サーバと、その取得に個人認証が必要な第2情報、第3情報をそれぞれ記憶する第2サーバ、第3サーバとに通信可能に接続されており、前記第1サーバから第1情報を受信した場合、その受信した第1情報を記憶する第1情報記憶手段、および前記第2サーバから第2情報を受信した場合、その受信した第2情報を記憶する第2情報記憶手段を備え、前記端末装置は、第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求、個人認証のための個人識別情報を含む第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求、および個人認証のための個人識別情報を含む第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する手段を備え、前記情報配信サーバは更に、前記端末装置から第1情報送信要求を受信した場合、前記第1情報記憶手段に記憶されている第1情報を、当該端末装置に対して送信する第1情報送信手段と、前記端末装置から第2情報送信要求を受信した場合、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて個人認証処理を実行し、その結果個人認証に成功した場合、前記第2情報記憶手段に記憶されている第2情報を、当該端末装置に対して送信する第2情報送信手段と、前記端末装置から更新情報送信要求を受信した場合、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、前記第3サーバに対して送信する個人識別情報送信手段と、前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、その受信した更新情報を記憶する更新情報記憶手段と、当該更新情報記憶手段に記憶されている更新情報を、前記端末装置に対して送信する更新情報送信手段とを備える。
【0011】
上記発明に係る情報配信システムにおいて、前記第3情報は、ワークフローに関する情報および/または電子メールであってもよい。
【0012】
また、上記発明に係る情報配信システムにおいて、前記端末装置は、情報を表示する表示部と、前記情報配信サーバから更新情報を受信した場合、その受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を、前記表示部の最前面に表示するように前記表示部を制御する表示制御手段とを備えていることが好ましい。
【0013】
例えば、ワークフローに関する情報および電子メールなどの情報漏洩が許されないような個人宛の情報の場合、例えば通信ネットワークの利用者であれば誰もが取得可能な情報などと比べて、緊急性が高いが場合が多い。そのため、その個人宛の情報が更新された場合、できる限り迅速に更新されたことを知る必要がある。そこで、上記のように、そのような情報の更新状況を、表示部の最前面に表示することによって、他のウィンドウで作業をしている場合であっても、その情報が更新されたことを利用者が迅速に知ることができる。
【0014】
また、上記発明に係る情報配信システムにおいて、前記端末装置は、情報を表示する表示部と、前記情報配信サーバから更新情報を受信した場合、その受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を前記表示部の最前面に表示する第1表示モードと、当該第1表示モードとは異なる態様で前記第3情報の更新状況を前記表示部に表示する第2表示モードとを切替可能なように前記表示部を制御する表示制御手段とを備えていることが好ましい。
【0015】
このように第1表示モードと第2表示モードとを切り替えることが可能なようにすることによって、利用者は、端末装置での作業状況に応じて、適切な表示モードを選択することができる。
【0016】
本発明の情報配信サーバは、通信ネットワークを介して端末装置と通信可能に接続されており、他のサーバから取得した情報を前記端末装置へ送信するように構成されている情報配信サーバにおいて、その取得に個人認証が不要な第1情報を記憶する第1サーバと、その取得に個人認証が必要な第2情報、第3情報をそれぞれ記憶する第2サーバ、第3サーバとに通信可能に接続されており、前記第1サーバから第1情報を受信した場合、その受信した第1情報を記憶する第1情報記憶手段、および前記第2サーバから第2情報を受信した場合、その受信した第2情報を記憶する第2情報記憶手段と、前記端末装置から第2情報送信要求を受信した場合、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて個人認証処理を実行し、その結果個人認証に成功した場合、前記第2情報記憶手段に記憶されている第2情報を、当該端末装置に対して送信する第2情報送信手段と、前記端末装置から、個人認証のための個人識別情報を含む第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を受信した場合、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、前記第3サーバに対して送信する個人識別情報送信手段と、前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、その受信した更新情報を記憶する更新情報記憶手段と、当該更新情報記憶手段に記憶されている更新情報を、前記端末装置に対して送信する更新情報送信手段とを備える。
【0017】
本発明の端末装置は、情報を配信する情報配信サーバと通信ネットワークを介して通信可能に接続されており、前記情報配信サーバが他のサーバから取得した情報を受信するように構成されている端末装置において、情報を表示するための表示部と、当該表示部における表示動作を制御する表示制御手段と、その取得に個人認証が不要な第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する第1情報送信要求手段と、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する第2情報送信要求手段と、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する更新情報送信要求手段とを備え、前記表示制御手段は、前記情報配信サーバから、更新情報を受信した場合、受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を、前記表示部の最前面に表示させるように構成されている。
【0018】
本発明のコンピュータプログラムは、通信ネットワークを介して端末装置と通信可能に接続され、他のサーバから取得した情報を前記端末装置へ送信するように構成されており、その取得に個人認証が不要な第1情報を記憶する第1サーバと、その取得に個人認証が必要な第2情報、第3情報をそれぞれ記憶する第2サーバ、第3サーバとに通信可能に接続されているコンピュータが、前記第1サーバから第1情報を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した第1情報を記憶させる手順と、前記コンピュータが、前記第2サーバから第2情報を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した第2情報を記憶させる手順と、前記コンピュータが、前記端末装置から、第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を受信した場合、前記コンピュータに、前記第1情報記憶手段に記憶されている第1情報を、当該端末装置に対して送信させる手順と、前記コンピュータが、前記端末装置から、第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいた個人認証処理を実行させ、その結果個人認証に成功した場合、前記第2情報記憶手段に記憶されている第2情報を、当該端末装置に対して送信させる手順と、前記コンピュータが、前記端末装置から、個人認証のための個人識別情報を含む第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、前記第3サーバに対して送信させる手順と、前記コンピュータが、前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した更新情報を記憶させる手順と、前記コンピュータに、記憶されている更新情報を、前記端末装置に対して送信させる手順とを実行させるためのものである。
【0019】
本発明のコンピュータプログラムは、情報を配信する情報配信サーバと通信ネットワークを介して通信可能に接続され、前記情報配信サーバが他のサーバから取得した情報を受信するように構成されており、情報を表示するための表示部を備えるコンピュータに、その取得に個人認証が不要な第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信させる手順と、前記コンピュータに、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信させる手順と、前記コンピュータに、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信させる手順と、前記コンピュータが、前記情報配信サーバから、更新情報を受信した場合、前記コンピュータに、受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を、前記表示部の最前面に表示させる手順とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る情報配信方法、情報配信システム、情報配信サーバおよび端末装置、並びにコンピュータプログラムによれば、情報漏洩などの問題の発生を防止しつつ、各種の情報を、その性質に応じて適切に処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0022】
(本発明において配信対象となる情報)
本発明において、配信対象となる情報は、以下の3つのカテゴリーに分けられる。
【0023】
第1のカテゴリーに属する情報は、通信ネットワークの利用者であれば、誰であっても取得することが可能なものである。このような情報としては、例えば、一般に公開されているウェブ上のデータの他、特定の組織内に構築されたイントラネットの場合であればその組織に属する人であれば誰でも取得することが可能な情報などが挙げられる。以下、このカテゴリーに属する情報を第1情報という。
【0024】
第2のカテゴリーに属する情報は、特定の利用者に対して配信されるために、それを取得するためには個人認証が必要となる情報であって、次の第3のカテゴリーに属する情報と比べると、セキュリティレベルが低いものである。このような情報としては、例えば、イントラネットの場合であれば、組織に属する特定の人のスケジュールに関する情報などが挙げられる。このようなスケジュールに関する情報が比較的セキュリティレベルが低いとされるのは、配信先となる人以外の人に知られたとしても特段の問題が生じることは少ないと考えられるからである。以下、このカテゴリーに属する情報を第2情報という。
【0025】
第3のカテゴリーに属する情報は、第2情報と同様に個人認証が必要となる情報であって、且つ第2情報と比べて、セキュリティレベルが高いものである。このような情報としては、例えばワークフローに関する情報および電子メールなどが挙げられる。以下、このカテゴリーに属する情報を第3情報という。
【0026】
(本発明の情報配信システムの構成)
次に、本発明の情報配信システムの構成について説明する。
【0027】
図1は、本発明の情報配信システムの構成を示すブロック図である。図1において、符号1は各種の情報を配信する情報配信サーバを、符号2はその情報配信サーバと通信可能に接続された複数の端末装置をそれぞれ示しており、これら情報配信サーバ1および端末装置2はLAN(Local Area Network)100によって接続されている。
【0028】
LAN100は、TCP/IPなどのインターネット標準の技術を用い、ルータ10を介してインターネット200に接続されている。これにより、LAN100は、イントラネットとして機能することになる。
【0029】
このLAN100には、その他にも、グループウェアサーバ3、ワークフローサーバ4、電子メールサーバ5、およびウェブサーバ6が接続されている。これらの各サーバは、後述するようにして情報配信サーバ1との間でデータの送受信を行う。
【0030】
上述したとおり、情報配信サーバ1、端末装置2、グループウェアサーバ3、ワークフローサーバ4、電子メールサーバ5、およびウェブサーバ6がLAN100によって通信可能に接続されており、これによってイントラネットが構成されている。
【0031】
グループウェアサーバ3は、組織内のグループによる協調作業を支援するグループウェアを実行するためのサーバである。このグループウェアサーバ3は、組織に属する全員または組織内の特定の人を対象とする情報(例えば、「講習会の参加者募集のお知らせ」等)を「インフォメーション」としてイントラネットの利用者に提供する。
【0032】
なお、このインフォメーションは上述した第1情報に該当する。
【0033】
このグループウェアサーバ3は、イントラネットの利用者に提供するインフォメーションのうち、所定の掲示期間の条件を満足するものを、情報配信サーバ1に対して定期的に送信する。したがって、例えば、2006年9月1日から14日までを掲示期間とするインフォメーションがある場合、その期間内においてはグループウェアサーバ3から情報配信サーバ1に対してそのインフォメーションが送信され、他方、その期間外においては情報配信サーバ1に対してそのインフォメーションは送信されない。
【0034】
ワークフローサーバ4は、ワークフローに関する情報をイントラネットの利用者に提供する。そのワークフローに関する情報を格納するために、ワークフローサーバ4は、異動などの人事に関する情報である人事情報を蓄積する人事情報データベース(DB)4a、各種の経費に関する情報である経費情報を蓄積する経費情報データベース(DB)4b、および出張などの旅費に関する情報である旅費情報を蓄積する旅費情報データベース(DB)を備えている。
【0035】
電子メールサーバ5は、端末装置2にて送受信する電子メールを処理するサーバであり、ルータ10を介して、インターネット200に接続されている他の電子メールサーバに対して電子メールを送信したり、同じくインターネット200に接続されている電子メールサーバから電子メールを受信したりする。
【0036】
なお、ワークフローサーバ4から提供されるワークフローに関する情報、および電子メールサーバ5から提供される電子メールは、上述した第3情報に該当する。
【0037】
ウェブサーバ6は、イントラネットの利用者にとっていわゆるポータルサイトとして機能するサーバである。このウェブサーバ6は、ルータ10を介し、インターネット200に接続されている他のウェブサーバと通信して各種の情報を定期的に取得し、その取得した情報を日時別に整理した情報を「スケジュール」としてイントラネットの利用者に提供する。
【0038】
なお、このスケジュールは上述した第2情報に該当する。
【0039】
このウェブサーバ6は、イントラネットの利用者に提供するスケジュールのうち、所定の出力期間の条件を満足するものを、情報配信サーバ1に対して定期的に送信する。したがって、例えば、2006年9月中を出力期間とするスケジュールがある場合、その期間内においてはウェブサーバ6から情報配信サーバ1に対してそのスケジュールが送信され、他方、その期間外においては情報配信サーバ1に対してそのスケジュールは送信されない。
【0040】
以上のように、情報配信サーバ1は、グループウェアサーバ3からインフォメーションを、ウェブサーバ6からスケジュールをそれぞれ自動的に取得することになる。
【0041】
なお、本実施の形態の情報配信システムと通信可能に接続されているグループウェアサーバ3、ワークフローサーバ4、電子メールサーバ5、およびウェブサーバ6の各サーバは、上述したとおり別の装置として構成されているが、例えばグループウェアサーバ3が電子メール機能を有することによって電子メールサーバを兼ねるなど、1つの装置が複数のサーバ機能を有するような構成であってもよい。
【0042】
また、本実施の形態では、情報配信サーバ1と端末装置2とがイントラネットにより通信可能に接続される構成となっているが、これは一例であり、情報配信サーバ1と端末装置2とが通信ネットワークを介して通信可能に接続されていればよい。したがって、例えば、情報配信サーバ1と端末装置2とがインターネットを介して情報の送受信を行うような構成となっていてもよい。
【0043】
図2は、本発明の情報配信システムが備える情報配信サーバの構成を示すブロック図である。図2に示すとおり、情報配信サーバ1は、CPU11を備えており、このCPU11は、バスを介して、メモリ12、ハードディスク13、および通信インタフェース14の各ハードウェアと接続されている。そして、CPU11は、これらのハードウェアの動作を制御するとともに、メモリ12にロードされるコンピュータプログラムを実行する。これにより、情報配信サーバ1は、後述する処理を実行することが可能となる。
【0044】
メモリ12は、例えばDRAMまたはSRAMなどで構成され、コンピュータプログラムを実行する場合に発生する一時的なデータなどを記憶する。
【0045】
ハードディスク13は、読み書き可能な磁気ディスクで構成され、情報配信サーバ1の動作に必要なコンピュータプログラム、および各種のデータなどを記憶している。
【0046】
また、通信インタフェース14は、LAN100を介して、LAN100に接続されている端末装置2などと通信するために用いられるインタフェースである。
【0047】
上記のハードディスク13には、LAN100の利用者宛の情報を、各利用者別に集約した個人別集約情報を蓄積するための個人別集約情報データベース(DB)13a、および特定の利用者宛の情報ではない共有情報を蓄積するための共有情報データベース(DB)13bが備えられている。
【0048】
この個人別集約情報には、上述したスケジュール、並びに後述するようにして得られるワークフローおよび電子メールの更新に関する情報が含まれる。また、共有情報には、上述したインフォメーションが含まれる。
【0049】
インフォメーションおよびスケジュールは、上述したように、情報配信サーバ1から何らの要求をすることなく、グループウェアサーバ3およびウェブサーバ6から情報配信サーバ1へ自動的に送信される。その結果、インフォメーションは共有情報DB13bに、スケジュールは個人別集約情報DB13aにそれぞれ随時登録されることになる。これに対し、ワークフローおよび電子メールの更新に関する情報は、後述するように、情報配信サーバ1からワークフローサーバ4および電子メールサーバ5へ情報の送信要求をした場合に限り、情報配信サーバ1は取得することができる。
【0050】
図3は、本発明の情報配信システムが備える端末装置の構成を示すブロック図である。図3に示すとおり、端末装置2は、CPU21を備えており、このCPU21は、バスを介して、メモリ22、ハードディスク23、通信インタフェース24、入力装置25、および表示装置26の各ハードウェアと接続されている。そして、CPU21は、これらのハードウェアの動作を制御するとともに、メモリ22にロードされるコンピュータプログラムを実行する。これにより、端末装置1は、後述する処理を実行することが可能となる。
【0051】
メモリ22は、上記のメモリ11と同様に構成され、コンピュータプログラムを実行する場合に発生する一時的なデータなどを記憶する。
【0052】
ハードディスク23は、上記のハードディスク13と同様に構成され、端末装置2の動作に必要なコンピュータプログラム、および各種のデータなどを記憶している。
【0053】
通信インタフェース24は、LAN100を介して、LAN100に接続されている情報配信サーバ1などと通信するために用いられるインタフェースである。
【0054】
入力装置25は、キーボードおよびマウスなどで構成され、利用者が端末装置2に対して各種の指示をするためなどに用いられる。
【0055】
また、表示装置26は、CRTまたはLCD(液晶ディスプレイ)などで構成され、端末装置2において処理する各種の情報を表示するために用いられる。
【0056】
上記のハードディスク23には、後述するようにして情報配信サーバ1から受信した各通知情報を蓄積するための通知情報データベース(DB)23aが備えられている。
【0057】
(情報配信システムの動作)
次に、以上のように構成された本発明の情報配信システムの動作について説明する。
【0058】
[第1情報および第2情報の取得]
図4は、上述した第1情報および第2情報を取得する場合の本発明の情報配信システムが備える情報配信サーバおよび端末装置の動作の流れを示すフローチャートである。ここでの第1情報とは、グループウェアサーバ3から提供されるインフォメーションを意味し、第2情報とは、ウェブサーバ6から提供されるスケジュールを意味する。
【0059】
なお、以下の処理は、所定の時間間隔で自動的に実行されるものとする。ただし、利用者が端末装置2に対して以下の処理を実行するように指示することによって、手動で実行がなされるようにしてもよい。
【0060】
まず、端末装置2は、インフォメーション(第1通知情報)の送信を要求するために、第1通知情報送信要求を情報配信サーバ1に対して送信する(S101)。
【0061】
情報配信サーバ1は、端末装置2から第1通知情報送信要求を受信した場合(S201)、個人別集約情報DB13aを検索する(S202)。上述したように、共有情報DB13bには、グループウェアサーバ3から送信されてくるインフォメーションが随時登録されている。そのため、ステップS202にて共有情報DB13bを検索した場合、情報配信サーバ1は、第1通知情報を取得することができる。そして、情報配信サーバ1は、その取得した第1通知情報を端末装置2に対して送信する(S203)。
【0062】
端末装置2は、情報配信サーバ1から第1通知情報を受信した場合(S102)、その受信した第1通知情報を通知情報DB23aに登録する(S103)。
【0063】
次に、端末装置2は、スケジュール(第2通知情報)の送信を要求するために、利用者によって予め入力された個人識別情報を含む第2通知情報送信要求を情報配信サーバ1に対して送信する(S104)。
【0064】
この個人識別情報としては、例えば個人に与えられたユーザ名およびパスワードなどの文字情報でもよく、その他にも、その個人の指紋、掌紋、および虹彩などに関する情報であってもよい。
【0065】
情報配信サーバ1は、端末装置2から第2通知情報送信要求を受信した場合(S204)、その受信した第2通知情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて個人認証処理を実行する(S205)。この個人認証処理は、情報配信サーバ1が予め記憶している個人識別情報と、ステップS204にて受信した第2通知情報送信要求に含まれる個人識別情報とのマッチングなどにより行われる。ここで個人認証に失敗した場合は、その旨を示す情報を、情報配信サーバ1が端末装置2に対して送信するが、この点についての図示は省略する。他方、個人認証に成功した場合、情報配信サーバ1は、個人別集約情報DB13aを検索する(S206)。上述したように、個人別集約情報DB13aには、ウェブサーバ6から送信されてくるスケジュールが随時登録されている。そのため、ステップS205にて個人別集約情報DB13aを検索した場合、情報配信サーバ1は、第2通知情報を取得することができる。そして、情報配信サーバ1は、その取得した第2通知情報を端末装置2に対して送信する(S207)。
【0066】
端末装置2は、情報配信サーバ1から第2通知情報を受信した場合(S105)、その受信した第2通知情報を通知情報DB23aに登録する(S106)。
【0067】
そして、端末装置2は、通知情報DB23aに登録されている各通知情報を、表示装置26の表示画面上に表示する(S107)。
【0068】
なお、これらの通知情報の具体的な表示例については、後述する。
【0069】
以上のとおり、インフォメーションなどの第1情報については、その第1情報を有しているサーバに対して、情報配信サーバ1がその第1情報を送信するよう要求する必要はなく、当該サーバから情報配信サーバ1に対して自動的に送信される。そのため、第1情報について、端末装置2から送信要求を受けた場合、情報配信サーバ1は、共有情報DB13bに既に登録されているものを、その端末装置2へ送信すれば足りることになる。
【0070】
また、スケジュールなどの第2情報も、第1情報の場合と同様にして、第2情報を有しているサーバから情報配信サーバ1に対して自動的に送信される。そのため、第2情報について、端末装置2から送信要求を受けた場合、情報配信サーバ1は、個人別集約情報DB13aに既に登録されているものを、その端末装置2へ送信することになるが、この際、情報配信サーバ1は、個人認証処理を実行することになる。
【0071】
[第3情報の取得]
図5および図6は、上述した第3情報を取得する場合の本発明の情報配信システムが備える情報配信サーバおよび端末装置、並びにワークフローサーバおよび電子メールサーバの動作の流れを示すフローチャートである。ここでの第3情報とは、ワークフローサーバ4、電子メールサーバ5からそれぞれ提供されるワークフローに関する情報、電子メールを意味する。
【0072】
利用者は、複数の利用者から個人を識別するための所定の個人識別情報を、端末装置2の入力装置25を用いて入力する。この個人識別情報としては、上述のとおり、文字情報、指紋、掌紋、および虹彩などに関する情報が挙げられる。
【0073】
端末装置2は、利用者による個人識別情報の入力を受け付ける。そして、端末装置2は、ワークフローの更新状況を示す更新情報(第3通知情報)の送信を要求するために、個人識別情報を含む第3通知情報送信要求を情報配信サーバ1に対して送信する(S301)。
【0074】
情報配信サーバ1は、端末装置2から第3通知情報送信要求を受信した場合(S401)、更新されたワークフローの件数に関する件数情報の送信を要求するために、受信した第3通知情報送信要求に含まれる個人識別情報を含む件数情報送信要求を、ワークフローサーバ4へ送信する(S402)。
【0075】
ワークフローサーバ4は、情報配信サーバ1から件数情報送信要求を受信した場合(S501)、その受信した件数情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて、個人認証処理を実行する(S502)。この個人認証処理は、ワークフローサーバ4が予め記憶している個人識別情報と、ステップS501にて受信した件数情報送信要求に含まれる個人識別情報とのマッチングなどにより行われる。ここで個人認証に失敗した場合は、その旨を示す情報を、ワークフローサーバ4が情報配信サーバ1に対して送信し、これを情報配信サーバ1が端末装置2に対して送信することになるが、この点についての図示は省略する。他方、個人認証に成功した場合、ワークフローサーバ4は、人事情報DB13a、経費情報DB13b、および旅費情報DB13cを検索し、ステップS501にて受信した件数情報送信要求に含まれる個人識別情報によって識別される個人に対する人事情報、経費情報、および旅費情報の更新された件数を取得し、その取得した件数を示す件数情報を生成する(S503)。
【0076】
そして、ワークフローサーバ4は、生成した件数情報を、情報配信サーバ1に対して送信する(S504)。
【0077】
情報配信サーバ1は、ワークフローサーバ4から件数情報を受信した場合(S403)、受信した件数情報にしたがって第3通知情報を生成する(S404)。この第3通知情報には、人事情報、経費情報、および旅費情報の更新件数が示されている。
【0078】
そして、情報配信サーバ1は、生成した第3通知情報を、端末装置2に対して送信する(S405)。
【0079】
端末装置2は、情報配信サーバ1から第3通知情報を受信した場合(S302)、受信した第3通知情報を通知情報DB23aに登録する(S303)。
【0080】
次に、端末装置2は、電子メールの更新状況を示す更新情報(第4通知情報)の送信を要求するために、個人識別情報を含む第4通知情報送信要求を情報配信サーバ1に対して送信する(S304)。
【0081】
情報配信サーバ1は、端末装置2から第4通知情報送信要求を受信した場合(S406)、未読の電子メールの件数に関する件数情報の送信を要求するために、受信した第4通知情報送信要求に含まれる個人識別情報を含む件数情報送信要求を、電子メールサーバ5へ送信する(S407)。
【0082】
電子メールサーバ5は、情報配信サーバ1から件数情報送信要求を受信した場合(S601)、その受信した件数情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて、個人認証処理を実行する(S602)。この個人認証処理は、電子メールサーバ5が予め記憶している個人識別情報と、ステップS601にて受信した件数情報送信要求に含まれる個人識別情報とのマッチングなどにより行われる。ここで個人認証に失敗した場合は、その旨を示す情報を、電子メールサーバ5が情報配信サーバ1に対して送信し、これを情報配信サーバ1が端末装置2に対して送信することになるが、この点についての図示は省略する。他方、個人認証に成功した場合、電子メールサーバ5は、ステップS601にて受信した件数情報送信要求に含まれる個人識別情報によって識別される個人に対する未読の電子メールの件数を取得し、その取得した件数を示す件数情報を生成する(S603)。
【0083】
そして、電子メールサーバ5は、生成した件数情報を、情報配信サーバ1に対して送信する(S604)。
【0084】
情報配信サーバ1は、電子メールサーバ5から件数情報を受信した場合(S408)、受信した件数情報にしたがって第4通知情報を生成する(S409)。この第4通知情報には、未読の電子メールの件数が示されている。
【0085】
そして、情報配信サーバ1は、生成した第4通知情報を、端末装置2に対して送信する(S410)。
【0086】
端末装置2は、情報配信サーバ1から第4通知情報を受信した場合(S305)、受信した第4通知情報を通知情報DB23aに登録する(S306)。
【0087】
そして、端末装置2は、通知情報DB23aに登録されている各通知情報を、表示装置26の表示画面上に表示する(S307)。この通知情報の表示は、後述する表示モードにしたがってなされる。
【0088】
なお、端末装置2は、個人識別情報の入力を受け付けた後、所定の時間間隔で第3通知情報送信要求および第4通知情報送信要求を情報配信サーバ1に対して送信するようにしてもよく、また、利用者からの指示があった場合にのみ、同じく情報配信サーバ1に対して送信するようにしてもよい。
【0089】
以上のとおり、ワークフローに関する情報および電子メールなどの第3情報については、その情報そのものを情報配信サーバ1が取得することはない。仮に情報配信サーバ1が、第3情報そのものを取得することとすると、情報漏洩などの問題が生じ得るため、その発生を防止する必要があるからである。
【0090】
そこで、上述したように、本発明においては、第3情報の更新状況を示す更新情報のみを、情報配信サーバ1が取得し、その取得された更新情報が、端末装置2へ提供される。この更新情報を取得する場合においては、個人識別情報が必要になる。そして、その更新状況に応じて、端末装置2から第3情報を有している各サーバに対して直接アクセスすることにより、利用者はその情報そのものを取得することが可能となる。この点については後述する。
【0091】
このようにして、イントラネットの利用者は、セキュリティを確保した上で、第3情報を取得することができる。
【0092】
[通知情報の表示]
利用者は、端末装置2の表示装置26における通知情報の表示について、以下の3つの表示モードのうちの1つを選択することができる。
【0093】
まず、第1の表示モードは、アイコンにより通知情報を表示するアイコンモードである。このアイコンモードでは、後述するように、通知情報が常に表示画面の最前面に表示されることになる。
【0094】
また、第2の表示モードは、デスクトップ上に通知情報を表示するデスクトップモードである。このデスクトップモードでは、後述するように、通知情報が全表示画面で表示されることになる。
【0095】
そして、第3の表示モードは、通知情報をスクリーンセーバーとして表示するスクリーンセーバーモードである。
【0096】
以下ではこれらの3つの表示モードについて説明する。
【0097】
図7は、通知情報の表示に伴う、本発明の情報配信システムが備える表示装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【0098】
利用者は、端末装置2の入力装置25を用いて、アイコンモード、デスクトップモード、スクリーンセーバーモードのいずれかの表示モードを選択する。この表示モードの選択は任意のタイミングで行うことができる。
【0099】
端末装置2は、表示モードの選択を受け付けた場合(S701)、その受け付けた表示モードがいずれのモードであるかを判定する(S702)。ここで、アイコンモードが選択されたと判定した場合、端末装置2は、表示装置26の表示画面上に、通知情報DB23aに登録されている通知情報を、アイコンモードで表示する(S703)。また、デスクトップモードが選択されたと判定した場合、端末装置2は、表示装置26の表示画面上に、同じく通知情報を、デスクトップモードで表示する(S704)。さらに、スクリーンセーバーモードが選択されたと判定した場合、端末装置2は、表示装置26の表示画面上に、同じく通知情報を、スクリーンセーバーモードで表示する(S705)。
【0100】
このような表示装置26の表示動作の制御は、端末装置2が備えるCPU21によってなされる。すなわち、利用者から表示モードの選択を受け付けた場合に、CPU21が、その表示モードにしたがった通知情報の表示を行うように表示装置26の動作を制御することによって、各表示モードでの表示が実現される。
【0101】
このように、端末装置2では、表示モードを切り替えることが可能であり、利用者は、端末装置2の利用状況などに応じて、適切な表示モードを選択することができる。
【0102】
[アイコンモード]
図8は、通知情報がアイコンモードで表示されている場合の表示の一例を示す概念図であって、(a)は画面全体を示す図、(b)は電子メールに関する通知情報を示す図、(c)はワークフローに関する通知情報を示す図である。
【0103】
図8(a)に示すように、アイコンモードにおいては、端末装置2が備える表示装置26上の表示画面70の右下隅の領域71に3つのアイコンが表示される。
【0104】
3つのアイコンのうちの1つは、電子メールの更新状況を示す通知情報(第4通知情報)を表示するためのアイコン71aである。電子メールの更新状況を示す通知情報の内容を確認する場合、利用者は、端末装置2の入力装置25を用いて、このアイコン71a上にカーソルを移動させる。この操作の結果、図8(b)に示すように、未読の電子メールの件数が領域72aにおいて表示される。
【0105】
なお、このようにカーソルをアイコン71a上に移動させることなく、未読の電子メールの件数を常に表示するようにしてもよく、また、その件数が更新された場合に限り、自動的にその更新後の件数を所定時間だけ表示するようにしてもよい。このようにした場合、利用者は、未読の電子メールの件数に関する最新の情報を、何らの操作をすることなく確認することができる。
【0106】
ここで、未読の電子メールが存在する場合、利用者は、端末装置2の入力装置25を用いて、アイコン71aをダブルクリックする。これにより、情報配信サーバ1を介することなく、端末装置2から電子メールサーバ5へ直接アクセスするためのログイン画面が表示される。利用者は、そのログイン画面に対して、ユーザ名およびパスワードなどの所定の情報を入力する。それらの所定の情報の入力を受け付けた端末装置2は、その受け付けた所定の情報を電子メールサーバ5に対して送信し、これを受信した電子メールサーバ5は、当該所定の情報を用いて個人認証のための所定の処理を実行し、認証に成功した場合に、未読の電子メールを端末装置2に対して送信する。その結果、利用者は未読の電子メールの内容を確認することができる。
【0107】
このように、本発明の情報配信システムにおいては、情報配信サーバ1が、電子メールの内容そのものではなく、電子メールの更新状況を示す情報(未読の電子メールの件数)のみを取得し、それを端末装置2に対して送信することになる。そして、端末装置2において、その更新状況を確認し、未読の電子メールが存在する場合は、情報配信サーバ1を介することなく、端末装置2から電子メールサーバ5へ直接アクセスして、電子メールを取得する。
【0108】
3つのアイコンのうちのもう1つは、ワークフローの更新に関する通知情報(第3通知情報)を表示するためのアイコン71bである。ワークフローの更新に関する通知情報の内容を確認する場合、利用者は、端末装置2の入力装置25を用いて、このアイコン71b上にカーソルを移動させる。この操作の結果、図8(b)に示すように、人事情報の更新された件数が領域73aにおいて、経費情報の更新された件数が領域73bにおいて、旅費情報の更新された件数が領域73cにおいてそれぞれ表示される。
【0109】
なお、上記の電子メールの場合と同様に、カーソルをアイコン71b上に移動させることなく、通知情報を表示するようにしてもよい。
【0110】
ここで、更新されたワークフローに関する情報が存在する場合、利用者は、端末装置2の入力装置25を用いて、アイコン71bをダブルクリックする。これにより、情報配信サーバ1を介することなく、端末装置2からワークフローサーバ4へ直接アクセスするためのログイン画面が表示される。利用者は、そのログイン画面に対して、ユーザ名およびパスワードなどの所定の情報を入力する。それらの所定の情報の入力を受け付けた端末装置2は、その受け付けた所定の情報をワークフローサーバ4に対して送信し、これを受信したワークフローサーバ4は、当該所定の情報を用いて個人認証のための所定の処理を実行し、認証に成功した場合に、更新されたワークフローに関する情報を端末装置2に対して送信する。その結果、利用者は最新の人事情報、経費情報、旅費情報を確認することができる。
【0111】
電子メールの場合と同様に、本発明の情報配信システムにおいては、情報配信サーバ1が、ワークフローに関する情報そのものではなく、ワークフローに関する情報の更新状況を示す情報のみを取得し、それを端末装置2に対して送信することになる。そして、端末装置2において、その更新状況を確認し、更新されたワークフローに関する情報が存在する場合は、情報配信サーバ1を介することなく、端末装置2からワークフローサーバ4へ直接アクセスして、その更新されたワークフローに関する情報を取得する。
【0112】
3つのアイコンのうちの最後の1つは、インフォメーションに関する通知情報(第1通知情報)およびスケジュールに関する通知情報(第2通知情報)を表示するためのアイコン71cである。インフォメーションおよびスケジュールの内容を確認する場合、利用者は、端末装置2の入力装置25を用いて、このアイコン71c上にカーソルを移動させる。この操作の結果、インフォメーションおよびスケジュールの内容が表示画面上に表示される。
【0113】
なお、本実施の形態では3つのアイコンが表示画面の右下隅の領域71に位置しているが、アイコンの表示位置はこれに限定されるわけではなく、例えば表示画面の右上隅の領域など、利用者によってアイコンの表示位置は適宜設定することができる。
【0114】
図9は、通知情報がアイコンモードで表示されている場合の表示の他の例を示す概念図である。
【0115】
図9においては、端末装置2が備える表示装置26条の表示画面70において、作業中のウィンドウ76が表示されている。アイコンモードの場合、このような状況においても、アイコン71a、71bおよび71cは表示画面70の最前面に表示される。したがって、利用者は、これらのアイコン71a、71bおよび71cを常に確認することができる。
【0116】
[デスクトップモード]
図10は、通知情報がデスクトップモードで表示されている場合の表示の一例を示す概念図である。
【0117】
図10に示すように、デスクトップモードにおいては、端末装置2が備える表示装置26上の表示画面70において、以下の内容の情報が全表示画面で表示される。
【0118】
まず、領域74aには、ウェブサーバ6から取得されたスケジュールが、領域74bには、グループウェアサーバ3から取得されたインフォメーションがそれぞれ表示される。
【0119】
また、領域74cには、ワークフローサーバ4から取得された人事情報、経費情報、および旅費情報の更新された件数が、領域74dには、電子メールサーバ5から取得された未読の電子メールの件数がそれぞれ表示される。
【0120】
このように、デスクトップモードにおいては、各通知情報の内容を一覧して確認することができる。そして、端末装置2が通知情報を新たに取得し、その取得した通知情報を通知情報DB23aに登録した場合、適宜のタイミングで表示が更新される。これにより、利用者は、最新の通知情報を容易に確認することができる。
【0121】
ワークフローに関する情報および電子メールについては、上述したアイコンモードの場合と同様に、利用者が端末装置2の入力装置25を用いて、領域74cおよび領域74dをダブルクリックすることによって、情報配信サーバ1を介することなく、端末装置2からワークフローサーバ4および電子メールサーバ5へ直接アクセスするためのログイン画面が表示される。そして、アイコンモードの場合と同様にして、情報配信サーバ1を介することなく、ワークフローに関する情報および電子メールを、端末装置2が取得することになる。
【0122】
なお、デスクトップモードにおいては、通知情報が全表示画面で表示されることになる。この場合、その前面に作業中のウィンドウが表示されている場合などにおいては、通知情報は、そのウィンドウの後に隠れて表示されることになる。これにより、通知情報の表示によって作業が妨げられることがないというメリットがある一方で、通知情報の内容を確認するためには作業中のウィンドウを閉じるなどの作業が必要になるというデメリットがある。
【0123】
[スクリーンセーバーモード]
図11は、通知情報がスクリーンセーバーモードで表示されている場合の表示の一例を示す概念図である。
【0124】
図11に示すように、スクリーンセーバーモードにおいては、端末装置2が備える表示装置26上の表示画面70において、グループウェアサーバ3から取得されたインフォメーションがスクリーンセーバーとして表示される。
【0125】
ここで、インフォメーションが更新された場合、更新後のインフォメーションの内容がスクリーンセーバーとして表示されることになる。
【0126】
なお、上述したステップS701でスクリーンセーバーモードが選択された場合以外にも、アイコンモードまたはデスクトップモードに設定されている場合において、入力装置25からの入力が一定時間なされなかったときには、自動的にスクリーンセーバーモードに切り替えられる。
【0127】
本実施の形態では、スクリーンセーバーモードにおいて表示される通知情報はインフォメーションのみであるが、それ以外の通知情報(スケジュール、ワークフローに関する情報および電子メールの更新状況など)をスクリーンセーバーとして表示するようにしてもよい。
【0128】
以上のように、アイコンモードでは、通知情報が常に表示画面の最前面に表示され、デスクトップモードでは、通知情報が全表示画面で表示される。そして、スクリーンセーバーモードでは、スクリーンセーバーが起動しているときに通知情報が表示される。
【0129】
ワークフローおよび電子メールなどの個人宛の第3情報については、例えば組織内の全員宛の情報などと比べて、緊急性が高い場合が多い。そのため、アイコンモードによって表示画面の最前面に通知情報を表示しておき、他の作業を行っている最中であってもその更新状況について知るようにすることが望ましい。しかしながら、作業に集中する必要がある状況においては、表示画面の最前面に通知情報が表示されない方が好ましい場合もあるので、そのような場合はデスクトップモードで表示するように利用者が設定すればよい。デスクトップモードの場合、上述したように、情報の一覧性に優れているため、通知情報の全体を確認したい場合などに適している。
【0130】
本発明の情報配信システムにおいては、情報配信サーバ1が第3情報については更新状況を示す情報のみを取得し、その他の第1情報および第2情報についてはその情報そのものを取得するというように、情報の性質に応じて処理を変えている。これにより、性質の異なるこれらの情報を、セキュリティを確保した上で、利用者に提供することが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明の情報配信方法、情報配信システム、情報配信サーバ、端末装置、およびコンピュータプログラムは、通信ネットワークを介して、性質が異なる各種の情報を配信する情報配信システム等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明の情報配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の情報配信システムが備える情報配信サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の情報配信システムが備える端末装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第1情報および第2情報を取得する場合の本発明の情報配信システムが備える情報配信サーバおよび端末装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】第3情報を取得する場合の本発明の情報配信システムが備える情報配信サーバおよび端末装置、並びにワークフローサーバおよび電子メールサーバの動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】第3情報を取得する場合の本発明の情報配信システムが備える情報配信サーバおよび端末装置、並びにワークフローサーバおよび電子メールサーバの動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】通知情報の表示に伴う、本発明の情報配信システムが備える表示装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】通知情報がアイコンモードで表示されている場合の表示の一例を示す概念図であって、(a)は画面全体を示す図、(b)は電子メールに関する通知情報を示す図、(c)はワークフローに関する通知情報を示す図である。
【図9】通知情報がアイコンモードで表示されている場合の表示の他の例を示す概念図である。
【図10】通知情報がデスクトップモードで表示されている場合の表示の一例を示す概念図である。
【図11】通知情報がスクリーンセーバーモードで表示されている場合の表示の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0133】
1 情報配信サーバ
2 端末装置
3 グループウェアサーバ
4 ワークフローサーバ
4a 人事情報データベース
4b 経費情報データベース
4c 旅費情報データベース
5 電子メールサーバ
6 ウェブサーバ
11 CPU
12 メモリ
13 ハードディスク
13a 個人別集約情報データベース
13b 共有情報データベース
14 通信インタフェース
21 CPU
22 メモリ
23 ハードディスク
23a 通知情報データベース
24 通信インタフェース
25 入力装置
26 表示装置
100 LAN
200 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して通信可能に接続された情報配信サーバと端末装置とを用い、前記情報配信サーバが他のサーバから取得した情報を前記端末装置へ送信する情報配信方法において、
前記端末装置が、その取得に個人認証が不要な第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信するステップと、
前記情報配信サーバが、前記端末装置から第1情報送信要求を受信した場合、第1情報を記憶する第1サーバから取得した第1情報を当該端末装置に対して送信するステップと、
前記端末装置が、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信するステップと、
前記情報配信サーバが、前記端末装置から第2情報送信要求を受信した場合、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて個人認証処理を実行し、その結果個人認証に成功した場合、第2情報を記憶する第2サーバから取得した第2情報を当該端末装置に対して送信するステップと、
前記端末装置が、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信するステップと、
前記情報配信サーバが、前記端末装置から更新情報送信要求を受信した場合、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、第3情報を記憶する第3サーバに対して送信するステップと、
前記情報配信サーバが、前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、その受信した更新情報を、前記端末装置に対して送信するステップと
を有することを特徴とする、情報配信方法。
【請求項2】
通信ネットワークを介して通信可能に接続された情報配信サーバと端末装置とを備え、前記情報配信サーバが他のサーバから情報を取得し、その取得した情報を前記端末装置へ送信するように構成されている情報配信システムにおいて、
前記情報配信サーバは、
その取得に個人認証が不要な第1情報を記憶する第1サーバと、その取得に個人認証が必要な第2情報、第3情報をそれぞれ記憶する第2サーバ、第3サーバとに通信可能に接続されており、
前記第1サーバから第1情報を受信した場合、その受信した第1情報を記憶する第1情報記憶手段、および前記第2サーバから第2情報を受信した場合、その受信した第2情報を記憶する第2情報記憶手段を備え、
前記端末装置は、
第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求、個人認証のための個人識別情報を含む第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求、および個人認証のための個人識別情報を含む第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する手段を備え、
前記情報配信サーバは更に、
前記端末装置から第1情報送信要求を受信した場合、前記第1情報記憶手段に記憶されている第1情報を、当該端末装置に対して送信する第1情報送信手段と、
前記端末装置から第2情報送信要求を受信した場合、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて個人認証処理を実行し、その結果個人認証に成功した場合、前記第2情報記憶手段に記憶されている第2情報を、当該端末装置に対して送信する第2情報送信手段と、
前記端末装置から更新情報送信要求を受信した場合、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、前記第3サーバに対して送信する個人識別情報送信手段と、
前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、その受信した更新情報を記憶する更新情報記憶手段と、
当該更新情報記憶手段に記憶されている更新情報を、前記端末装置に対して送信する更新情報送信手段と
を備えることを特徴とする、情報配信システム。
【請求項3】
前記第3情報は、ワークフローに関する情報および/または電子メールである、請求項2に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
情報を表示する表示部と、
前記情報配信サーバから更新情報を受信した場合、その受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を、前記表示部の最前面に表示するように前記表示部を制御する表示制御手段とを備えている、請求項2または請求項3に記載の情報配信システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
情報を表示する表示部と、
前記情報配信サーバから更新情報を受信した場合、その受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を前記表示部の最前面に表示する第1表示モードと、当該第1表示モードとは異なる態様で前記第3情報の更新状況を前記表示部に表示する第2表示モードとを切替可能なように前記表示部を制御する表示制御手段とを備えている、請求項2または請求項3に記載の情報配信システム。
【請求項6】
通信ネットワークを介して端末装置と通信可能に接続されており、他のサーバから取得した情報を前記端末装置へ送信するように構成されている情報配信サーバにおいて、
その取得に個人認証が不要な第1情報を記憶する第1サーバと、その取得に個人認証が必要な第2情報、第3情報をそれぞれ記憶する第2サーバ、第3サーバとに通信可能に接続されており、
前記第1サーバから第1情報を受信した場合、その受信した第1情報を記憶する第1情報記憶手段、および前記第2サーバから第2情報を受信した場合、その受信した第2情報を記憶する第2情報記憶手段と、
前記端末装置から第2情報送信要求を受信した場合、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいて個人認証処理を実行し、その結果個人認証に成功した場合、前記第2情報記憶手段に記憶されている第2情報を、当該端末装置に対して送信する第2情報送信手段と、
前記端末装置から、個人認証のための個人識別情報を含む第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を受信した場合、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、前記第3サーバに対して送信する個人識別情報送信手段と、
前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、その受信した更新情報を記憶する更新情報記憶手段と、
当該更新情報記憶手段に記憶されている更新情報を、前記端末装置に対して送信する更新情報送信手段と
を備えることを特徴とする、情報配信サーバ。
【請求項7】
情報を配信する情報配信サーバと通信ネットワークを介して通信可能に接続されており、前記情報配信サーバが他のサーバから取得した情報を受信するように構成されている端末装置において、
情報を表示するための表示部と、
当該表示部における表示動作を制御する表示制御手段と、
その取得に個人認証が不要な第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する第1情報送信要求手段と、
個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する第2情報送信要求手段と、
個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信する更新情報送信要求手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記情報配信サーバから、更新情報を受信した場合、受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を、前記表示部の最前面に表示させるように構成されていることを特徴とする、端末装置。
【請求項8】
通信ネットワークを介して端末装置と通信可能に接続され、他のサーバから取得した情報を前記端末装置へ送信するように構成されており、その取得に個人認証が不要な第1情報を記憶する第1サーバと、その取得に個人認証が必要な第2情報、第3情報をそれぞれ記憶する第2サーバ、第3サーバとに通信可能に接続されているコンピュータが、前記第1サーバから第1情報を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した第1情報を記憶させる手順と、
前記コンピュータが、前記第2サーバから第2情報を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した第2情報を記憶させる手順と、
前記コンピュータが、前記端末装置から、第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を受信した場合、前記コンピュータに、前記第1情報記憶手段に記憶されている第1情報を、当該端末装置に対して送信させる手順と、
前記コンピュータが、前記端末装置から、第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した第2情報送信要求に含まれる個人識別情報に基づいた個人認証処理を実行させ、その結果個人認証に成功した場合、前記第2情報記憶手段に記憶されている第2情報を、当該端末装置に対して送信させる手順と、
前記コンピュータが、前記端末装置から、個人認証のための個人識別情報を含む第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した更新情報送信要求に含まれる個人識別情報を、前記第3サーバに対して送信させる手順と、
前記コンピュータが、前記第3サーバから、更新情報を受信した場合、前記コンピュータに、その受信した更新情報を記憶させる手順と、
前記コンピュータに、記憶されている更新情報を、前記端末装置に対して送信させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項9】
情報を配信する情報配信サーバと通信ネットワークを介して通信可能に接続され、前記情報配信サーバが他のサーバから取得した情報を受信するように構成されており、情報を表示するための表示部を備えるコンピュータに、その取得に個人認証が不要な第1情報の送信を要求するための第1情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信させる手順と、
前記コンピュータに、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第2情報の送信を要求するための第2情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信させる手順と、
前記コンピュータに、個人認証のための個人識別情報を含む、その取得に個人認証が必要な第3情報の更新状況を示す更新情報の送信を要求するための更新情報送信要求を、前記情報配信サーバに対して送信させる手順と、
前記コンピュータが、前記情報配信サーバから、更新情報を受信した場合、前記コンピュータに、受信した更新情報が示す前記第3情報の更新状況を、前記表示部の最前面に表示させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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