説明

感染症の治療用の薬剤

本発明は急性感染症又は慢性感染症の治療用の薬剤を製造するための肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質の使用に関する。該糖タンパク質は、生体の抗感染防御系を短時間、すなわち最大12時間〜24時間の非常に強い刺激によってあらゆる種類の病原体の迅速な溶解を引き起こすことで作用する。当該糖タンパク質は、一般的な急性耳鼻咽喉感染症及び慢性耳鼻咽喉感染症の92%において、特に、従来技術において不可避的に聴力損失へと進行する場合が多い慢性耳炎においてその有効性が示されている。該糖タンパク質は、細菌又はウイルスが高い病原性を有しない多くの他の感染症においてその有効性が示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、急性感染症又は慢性感染症の治療用の薬剤を製造するための、肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質の使用に関する。
【0002】
平均0.011マイクロメートルの多孔性膜に保持される糖タンパク質であって、錠剤、サシェ、カプセル又は他の全ての治療用ベクターに無水物換算1mgの用量で含まれることを特徴とする、肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質に関する。
【0003】
錠剤、サシェ、カプセル又は他の全ての治療用ベクターに1.125mgの用量で含まれる、肺炎桿菌からのプロテオグリカンであることを特徴とする、肺炎桿菌の膜画分に関する。
【0004】
これらの膜プロテオグリカンは単独で使用してもよく、又はリボ核酸の70%と定められる細菌リボソームと組み合わせて使用してもよい。細菌リボソームは、1.125mgの膜プロテオグリカンに対して、0.750mg含まれ、次のような内分け:肺炎桿菌のリボソームが0.2625mg、肺炎球菌のリボソームが0.225mg、A群溶血性連鎖球菌のリボソームが0.225mg、インフルエンザ菌のリボソームが0.0375mgであることを特徴とする。
【0005】
有効成分含量がわずかであることから、これらの糖タンパク質は、薬剤中に、生体内での良好な拡散を促すための賦形剤を伴う。
【0006】
錠剤を製造するために、好ましくは以下に規定する:ラクトース、コーンスターチ、ステアリン酸マグネシウム、セルロースアセチルフタレート、フタル酸ジブチル、サッカロース、カルメロースナトリウム、コロイド状シリカ、タルク、ポリソルベート80、二酸化チタン及び白ろう等の賦形剤が用いられる。
【0007】
錠剤を製造するために、好ましくは、エアゾール剤、ステアリン酸マグネシウム及びソルビトール等の他のタイプの賦形剤も用いられる。
【0008】
糖タンパク質の拡散を促すあらゆる種類の他の賦形剤を用いることができる。
【0009】
本発明は、上記のように定義されたこれらの糖タンパク質が、2錠/日の用量で用いられ、例えば、50kgまでの体重の個人では朝晩1錠の割合で、それ以上の体重では、効果を弱めたくないのであればそれらの用量を少し増やす必要があることを特徴とする。病態に治療を合わせるように、これらの用量を増減することも可能である。
【背景技術】
【0010】
従来技術において、上述のような、肺炎桿菌から抽出されるこれらの糖タンパク質は、フランスでBiostim及びRibomunylの名で市販されている。従来技術では、それらの糖タンパク質は、耳鼻咽喉科領域及び気管支の再発性感染症の予防的治療として用いられており、それらの製品はこれらを適応症としてAMM(販売承認)を得ている。
【0011】
従来技術において、これらのわずかな用量の糖タンパク質は、特に非常に不十分であると判断された免疫防御を強化することができると共に、それらの摂取の後に続く感染症に対する生体の抵抗力を増大させることができることが知られている。これらの糖タンパク質は数週間間隔の治療時間帯で摂取されている。
【発明の概要】
【0012】
本発明は、これらの糖タンパク質の驚くべき意外な特性、すなわち、これらの糖タンパク質は、感染の初めに摂取されると、短時間、すなわち最大12時間〜24時間で、生体の抗感染防御系(systems de defense antiinfectieux)全てを非常に強く刺激することによって、あらゆる種類の病原体を迅速に溶解させ、それにより感染症を治すことに関する(12時間毎に摂取を新たに行う必要がある)。これらの糖タンパク質は、これらの条件において、免疫担当細胞全ての多大な増加、病原体を破壊するための細胞の多大な増加、及び病原体を破壊するためのIgM、IgG及びIgAの抗体全ての多大な増加を伴って、免疫系全てに対する強い刺激を引き起こす。これらの糖タンパク質はあらゆる抗感染媒介物(mediateurs anti infectieux)も増加させる。
【0013】
細菌、ウイルス、真菌及びその他、例えば桿菌、プリオン等、病原体は全て、それらの種類がどんなものであろうとも、これらの糖タンパク質の作用によって破壊され得る。
【0014】
従来技術では、感染症を治療するために、病原体及び感染部位に合わせた製品、すなわち、細菌には抗生物質、ウィルスには抗ウィルス剤、真菌には抗真菌薬を用いる必要がある。これらの製品は、糖タンパク質の用量よりも100倍又は1000倍多い用量、すなわち2Mg/日で用いられるため、疲労感及び不耐性反応を引き起こすが、このことは、治療薬を摂取しても影響を与えない、よって並外れた耐性を有するこれらの糖タンパク質には、当てはまらない。
【0015】
驚くべきかつ意外なやり方で、これらの糖タンパク質は、急激な悪化を特徴としない多数の非常に一般的な急性感染症、とりわけ耳鼻咽喉感染症及び慢性感染症、特に抗生物質治療後に長引く慢性感染症を治すことを証明している。
【0016】
特に本発明が関わる、好適な急性感染症を以下に挙げる:
耳鼻咽喉感染症:鼻炎、鼻咽炎、扁桃炎、耳炎、副鼻腔炎等、
消化器感染症:胃腸炎、胃感染症、腸管感染症等、
呼吸器感染症:喉頭炎、気管炎、気管支炎等、
尿生殖器感染症:膀胱炎、膣炎、骨盤内感染症等。
【0017】
本発明は、限定せずに全ての慢性感染症、特に抗生物質治療後に長引く慢性感染症、特に慢性耳炎に関する。
【0018】
単独で用いられるこれらの糖タンパク質はたいてい、この種の急性感染症又は慢性感染症においてその有効性が示されている場合、他の細菌抽出物との組み合わせによりその作用の効力を増大させることができる。それらの抽出物は、細菌リボソームとすることができるか、又は、IRS19、Rhinopten、Imudon、Lantigen B、腸管又は泌尿器のAmphovaccin等のような様々な調合薬に属する抗原性の細菌溶解物とすることができる。
【0019】
本発明は特に、最も頻繁には冬に発症し、一部はウイルス、一部は細菌に起因し、かつ、発熱性の鼻咽炎から始まってあらゆる経過に対し発熱を生じながら10日間で気管支炎に進行する、伝染性呼吸器疾患に関する。肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質によるこの治療は、鼻咽炎の段階の多くの数のこれらの呼吸器疾患を2日〜3日で治す効果があり、以前であれば一様に起きた気管支炎への進行も免れた。本発明による糖たんぱく質による治療は、多くの数の耳管カタル及び多くの数の充血性の耳炎を治すのに有効であった。
【0020】
本発明による糖タンパク質による治療は、3週間の抗生物質治療後の、長引く熱、耳の鈍痛、及び、乳様突起に見られる、聴覚器官への感染の進行を示す痛ましい耳鳴りの最近の発生を伴い長引いていた慢性耳炎を治した。全ての症状を治すのにこれらの糖タンパク質による1ヵ月の治療が必要であった。耳鳴りはこの治療の最初の数日で消えた。投薬量は通常通りに朝晩1錠ずつであった。毎週一日の複数回の治療時間帯があった。
【0021】
肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質によるこの治療は、抗生物質の目薬及び消毒剤に耐性があり、感染性角膜炎、又は失明の危険性のある眼の深部感染への深刻な進行の恐れがある非常に重い化膿性結膜炎による結膜炎症状を治すのに有効であった。糖タンパク質の最初の摂取から早くも結膜炎の膿の量が減り、関連する鼻炎に伴う微熱状態が消えた。これらの結膜炎を完全に治すのに8日間の糖タンパク質による治療を必要とした。臨床的外観がこれらの結膜炎のウイルス由来、すなわちアデノウイルス、VRSを思わせた。
【0022】
複数の麦粒腫症状が、これらの糖タンパク質による治療によって3日〜5日で治った。
【0023】
複数のアフタ性口内炎症状が、本発明によるこれらの糖タンパク質によるこの治療に、糖タンパク質の最初の摂取後数時間内で反応し、問題のアフタが著しく低減した。治療は3日〜4日続いた。
【0024】
外耳道の複数の感染症の症状は、本発明によるこれらの糖タンパク質により、糖タンパク質の最初の摂取から早くも耳の痛痒のはっきりとした減少、微熱又はごく軽い聴覚不快感のような関連する兆候が首尾よく治療された。5日〜6日の治療であった。
【0025】
肺炎桿菌から抽出されるこれらの糖タンパク質は、おそらくヘリコバクターピロリ菌への感染があった軽度の胃腸炎を治すのに有効であることが明らかになった。これらの糖タンパク質の最初の摂取から早くも以前にあった嘔気及び嘔吐がはっきりと消え、全般的に良好な状態(例えば疲労感が消え、以前にあった場合の関連する微熱がなくなった)であり、以前にあった関連する兆候(例えば鼻炎、頭痛、下痢)が消えた。この治療は平均2日間続いた。
【0026】
本発明による糖タンパク質の治療は、様々な感染症後に長引く腹部の痛み、例えば、抗生物質治療後の憩室炎又は骨盤クラミジア感染症のような消化器官又は婦人科病を治すのに有効であった。これらの糖タンパク質による一週間又は二週間の治療が必要であった。
【0027】
肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質によるこの治療は、頻尿、排尿時の焼けるような痛みのような、抗生物質治療後の膀胱炎の長引く兆候を消すと共に同じ症状のある膀胱炎のぶり返しの始まりを抑制するのに有効であることが明らかになった。
【0028】
これらの糖タンパク質は、帯状疱疹症状(2)のようなウイルス性感染におけるその有効性が示されており、ここでは、発疹がこれらの糖タンパク質による治療によって3日で消え、これらの糖タンパク質による最初の摂取から早くも微熱状態がなくなり、全体的に良好な状態であった。
【0029】
本発明によるこれらの糖タンパク質による治療は、長引くと共に抗生物質治療に耐性のある、百日咳に罹患した小児との接触後に突発的に生じた発作性の咳の症状を治した。
【0030】
8日間のこれらの糖タンパク質の治療は、或る塗抹標本に確認されているがその次の塗抹標本ではもはやない発ガン性ヒトパピロマウイルスの消失と同時であった。症状についての結論は下すことができないとしても、これらの糖タンパク質は、発ガン性ウイルス、及びヘリコバクターピロリ菌のようなガンに関与する他の微生物を生体によって排除させることができると考えることができる。
【0031】
肺炎桿菌から抽出されるこれらの糖タンパク質は、伝染病と接触した場合に、疾患を発症させないようにするのに有効であることが明らかになった。一日又は二日間の治療が必要であった。
【0032】
抗生物質治療後、多少の長い期間続く喀痰を伴った咳の複数の症状が平均8日間のこれらの糖タンパク質の摂取により治った。咳の症状のうちの1つは、RSウイルスによる強い感染症を思わせた。
【0033】
これらの糖タンパク質による治療に8%の不成功があった。糖タンパク質のこの治療にもかかわらず、気管支炎に進行した鼻咽炎の症状が問題であった。その際、痰の量のわずかな増加を伴った気管支の炎症反応の特徴があった。おそらく、感染作用物質の大きな菌力が生体の抵抗力及び抗体全ての結集を妨げたのかも知れない。また、不成功の理由は、感染作用物質との前接触がなく、その結果、結集させるための記憶細胞がなかったことかも知れない。不成功では、抗生物質治療は、これらの糖タンパク質による事前治療なしであったことに応じて非常に短かった、すなわち平均2日間続いた。
【0034】
したがって、肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質は、感染作用物質の強大な病原力がないために症状の急激な深刻化を特徴としない感染症治療に非常に有効であるという結論に至ることができる。これらの糖タンパク質が耳鼻咽喉科領域に新しく現れる、冬に非常に多い感染症の治療に有効であること、また、抗生物質による治療後に長引く慢性感染症の治療、特に、従来技術では常に聴力の重度の損失に進行する慢性耳炎の治療に有効であるという結論に至ることができる。
【0035】
したがって、また、肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質のこの新規な使用が工業的及び商業的な用途に関して非常に有望であるという結論に至ることができる。
【0036】
実際に、これらは、わずかな用量の活性物質によって最も耐性のある製品である。それらは、頻繁な使用に対して母集団の96%に適し得る。病原体を破壊させる際、それらの最初の作用は解熱である。気管支炎の突発的な症状についての不成功の場合では、その突発的な症状は常に耳炎の突発的な症状を免れた。
【0037】
これらの糖タンパク質の新規の使用から恩恵を得られないであろう、母集団の4%は、禁忌のある者である。すなわち、これらの糖タンパク質は、抗体全ての割合を増大させると、アレルギー及び自己免疫に関与する抗体の割合も増大させる(アレルギーに対してはIgE)。アレルギー鼻炎又は限られた湿疹のような軽度のアレルギーは禁忌ではない。すなわち、それらの悪化はこれらの糖タンパク質の使用の停止から24時間後、開始状態に戻ることで可逆性がある。喘息のような重度のアレルギーはこれらの糖タンパク質の使用に対して禁忌である。そのことは、アレルギー体質であると共に様々な義肢又は人工水晶体(眼内レンズ:cristallins artificiels)の装着者である被験体においては慎重さを要する。レトロウイルスのウイルス感染症は慎重性を要するが、その理由は、レトロウイルスが免疫担当細胞を感染させ、その種の細胞を増殖させ、感染した細胞、したがってウイルスを増殖させる機会を与えられるからである。しかしながら、この仮説は試験の際には検討されなかった。レトロウイルスのこれらの感染症は後天性免疫不全症候群、リンパ肉腫、悪性リンパ腫である。白血病及び地方病の全てがこの観点において禁忌である。
【0038】
製薬産業は、肺炎桿菌から抽出されるこれらの糖タンパク質の使用を断念しており(2006年に市場全てから撤退させている)、本発明の目的であるこれらの糖タンパク質の驚くべき意外な特性を知らなかった。当該産業は、これらの糖タンパク質がそれらの特性を有し得ることにすぐには気づかずに、アスピリン及びパラセタモール等のような、解熱用の製品、並びに抗生物質及び抗ウイルス剤のような、病原体を破壊するための製品に再びその焦点を当てると共にそれらを維持し続けることを選んだ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に急性感染症及び慢性感染症が抗生物質治療後に長引く場合の、急性感染症及び慢性感染症の治療用の薬剤を製造するための、肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質の使用。
【請求項2】
生体全ての前記急性感染症及び前記慢性感染症の治療用の薬剤を製造するための、肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質の使用。
【請求項3】
感染症が、考えられ得る病原体全て、すなわち、細菌、ウイルス、桿菌、プリオン又は発ガン性の他の病原体等の全てに起因する場合の、感染症の治療用の薬剤を製造するための、肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質の使用。
【請求項4】
前記糖タンパク質は、平均0.011マイクロメートルの多孔性膜に保持され、2錠/日の平均投薬量に対して、錠剤若しくはサシェに1mgの用量で含まれること、又は、錠剤若しくはカプセルに1.125mgの用量で含まれる肺炎桿菌から抽出される膜プロテオグリカンであることを特徴とする、請求項1に記載の肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質の使用。
【請求項5】
前記糖タンパク質は、単独で薬剤中に使用されるか、又は、可変比の様々な細菌の抗原性の溶解物と組み合わせるか、若しくは可変組成及び可変比のリボ核酸の70%と定められる様々な細菌のリボソームと組み合わせることを特徴とする、請求項1及び4に記載の肺炎桿菌から抽出される糖タンパク質の使用。
【請求項6】
前記糖タンパク質は、全く同じ化学式を有するか又は異なる化学式を有することを特徴とする、請求項1に記載の薬剤を製造するための請求項4及び5に記載の肺炎細菌から抽出される糖タンパク質の使用。
【請求項7】
前記糖タンパク質は、免疫系全てに対する非常に強い刺激によって、免疫担当細胞全ての多大な増加、病原体を破壊するための細胞の多大な増加、IgM、IgG及びIgA並びに抗感染防御媒介物(mediateurs de defense antiinfectiense)である特定の抗体全ての多大な増加を引き起こすこと、かつ、前記免疫系の強い刺激は持続が短く、最大12〜24時間であり、これは12時間毎に糖タンパク質を含む薬剤の摂取を新たに行う必要があることを特徴とする、請求項1、4、5及び6に記載の糖タンパク質の使用。
【請求項8】
特に、関わる器官が耳鼻咽喉科領域、肺、眼、腸及び泌尿器である場合、特に、前記感染症が始まる場合、とりわけ、感染が中耳炎、又は、鼻咽炎によって始まる他の呼吸器感染症の場合の、請求項1に記載の急性感染症の治療用の薬剤を製造するための請求項4、5及び6に記載の糖タンパク質の使用。
【請求項9】
特に、関わる器官が耳鼻咽喉科領域、肺、腸及び泌尿生殖器である場合、とりわけ、感染が慢性耳炎である場合の、請求項1に記載の慢性感染症の治療用の薬剤を製造するための請求項4、5及び6に記載の糖タンパク質の使用。

【公表番号】特表2012−507498(P2012−507498A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533844(P2011−533844)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【国際出願番号】PCT/IB2009/007201
【国際公開番号】WO2010/049776
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(511107418)
【氏名又は名称原語表記】Marie−Christine ETIENNE
【住所又は居所原語表記】Rue des Epinettes 19, CH−1227 Geneve, Switzerland
【Fターム(参考)】