説明

懸垂力で自力のマッサージができて、椅子からリクライニングしてベッドに変転する医療機具。

【課題】運動不足の人のための運動に、また立てない歩けないが車椅子で自走ができる腕力のあるハンディを抱えた人のために、この腕力を使って本人が自らの力でエコ・マッサージのできる電気を使わない医療器具を提供する。
【解決手段】マッサージ・チェアの状態で懸垂装置(1)を引き寄せると、背中のモミ玉(5)がワイヤー(6)から滑車(7)を通じてローラーレール(4)を上がりマッサージができて、背もたれピンの差し替えでリクライニング椅子やベッドでもマッサージができる。下がりは力を緩めると下がりバネ(14)が戻してくれる。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
腕の懸垂力を利用してワイヤーの伝導で背中のモミ玉が上下してマッサージ・チェアからマッサージ・ベッドへ変転し背中をほぐす。椅子状態で足のふくらはぎのマッサージもできる。伝導支点の働きで椅子からベッドに変化する機能をもつ医療機具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自力で椅子に座ったまま状態から寝てもマッサージのできる、この併用した医療機具はなかった。元々から電気を使わない自力のマッサージ・チェアも自力のマッサージ・ベットは存在しなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来は、運動不足の人の身体は硬直しがちであった。この身体をほぐすためにはマッサージの必要な人も多く、動くのが嫌な人には椅子に座っていながら、ベッドで横になっていながらマッサージのできる医療機具が欲しかった。これらの人の問題点をなくすためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
自分の腕の力だけでマッサージができる。椅子[図1]からリクライニング椅子[図2]に、ベッド[図3]にもなるマッサージの併用機能である。自力で懸垂力を兼ねると腕の運動にもなる。自力だから介助を軽減することができて気遣いも少なくなる。トイレも備えられる。以上のような構成にした。
【発明の効果】
【0005】
運動不足の人にとって身体をほぐすのはマッサージ機である。それも自力で、要介護者にも腕力のある患者も多い。懸垂力を利用してマッサージができるのは今までになかった。椅子に座ったままで、リクライニング椅子で休息をしながら、ベッドで横になったままで、自力でマッサージができる。健康医療機器である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
マッサージ・チェア[図1]の状態で懸垂装置(1)を引き寄せると、背中のモミ玉(5)がワイヤー(6)から滑車(7)を通じてローラーレール(4)を上がりマッサージができて、背もたれピンの差し替えでリクライニング椅子[図2]やベッド[図3]でもマッサージができる。下がりは力を緩めると下がりバネ(14)が戻してくれる。足台(22)は伝導支点(12)の作用で同時に上がるがマッサージ・ベッド[図3]からマッサージ・チェア[図1]までは起き上がりバネ(13)が起こしてくれる。この装置の動きに伴い手の届く位置がずれてくるので、懸垂装置(1)の懸垂棒を3本備えた。足のマッサージも伝導された足ローラーはね棒(11)が上下して足ローラー(10)を動かし足のふくらはぎをほぐす。排泄装置も取り付けを可能にした。ベッドにするにはベッド脚(15)の着くまで下げるとよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 マッサージ・チェアの立面図である。
【図2】 マッサージ・リクライニング椅子の立面図である。
【図3】 マッサージ・ベッドの立面図である。
【図4】 マッサージ・チェアの正面断面図である。
【符号の説明】
【0008】
1 懸垂装置
2 懸垂装置支点
3 背もたれ基点
4 もみ玉レール
5 モミ玉
6 ワイヤー
7 滑車
8 ひじ掛け
9 背もたれピン穴
10 足ローラー
11 足ローラーはね棒
12 伝導支点
13 起き上がりバネ
14 下がりバネ
15 ベッド脚
16 ベッドストッパー
17 背もたれストッパー
18 はね棒バネ
19 排泄タンク
20 排泄装置
21 背もたれ(ベッド台)
22 足台
23 座盤
24 本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車椅子の自走のできる患者には腕の力があり、腕力を鍛えるための懸垂装置(2)は懸垂支点(3)を中心とした半回転式として、この力を利用してモミ玉(5)を上げ下げして身体をほぐす装置にした。自力のマッサージ・チェア[図1]とマッサージ・ベッド[図3]を合体させたものである。
【請求項2】
マッサージ・チェア[図1]の背もたれピン穴(9)からピンを抜くと、リクライニングさせられる。同時に足台(22)も上がりベッド脚(15)まで倒すとマッサージ・ベッド[図3]になる。
【請求項3】
前項の[図1][図2][図3]では、背中をほぐすモミ玉(5)は、懸垂装置(1)の力を利用してワイヤー(6)と滑車(7)の働きで引っ張ると上がり、力を抜くと下がりバネ(14)で引き戻すようになる。この懸垂作用で同時に足ローラー(10)も足ローラーはね棒(11)を通じて上下して、足のふくらはぎをマッサージできるようになる。
【請求項4】
マッサージ・チェア[図1]からマッサージ・ベッド[図3]への基点は人体の寝起きの骨盤の基点距離が異なるので、懸垂装置(2)の握り棒を人体に合わせてマッサージ・チェア[図1]とリクライニング角度[図2]とマッサージ・ベット[図3]の手の届く位置の3点にそれぞれの懸垂棒を設けた。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−115521(P2011−115521A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−293315(P2009−293315)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(509130675)
【Fターム(参考)】