説明

【課題】必要に応じてキャビネット内部を視認しえる状態を制御可能とする。
【解決手段】本扉18は、光透過性の鏡板12を備えたものであって、鏡板12の一部に設けられて入射光を扉前方側に拡散反射する光反射部32(A)と、鏡板12の側方に配置されて光反射部32(A)に光を照射する光照射装置20と、光照射装置20の照射動作を制御する制御装置26と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流し台、洗面台、吊り戸棚、その他の各種家具等のキャビネットに備えられる引き戸式、開き戸式等の各種の扉に関するものであり、特にガラスやアクリル樹脂等の光透過性材料で構成された鏡板を備えた扉に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記扉を備えた家具では該扉を閉じた状態でも光透過性の鏡板を通して内部に収納されている食器やその他の物品を外部から見ることができる。そのような家具は扉をわざわざ開けることなく収納物品を確認することができるなど便利である。
【0003】
しかしながら、上記扉は便利である反面、例えばその家具が設置されている部屋に急な訪問客を案内した場合には、当該家具内の物品を不本意に見られてしまう可能性がある。そのため、その扉を不透明な部材で構成して扉を閉じていると収納物品を外部から見ることができないようにすればよいが、それでは、日常生活に不便さを来たす。また、扉の前方側にカーテン等を配置し、訪問客がある場合ではカーテンで扉前方側を覆い隠すことが考えられるが、カーテンの設置が必要であり、また、外観の見栄えが大きく低下する。
【特許文献1】特開2005−155041号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明により解決すべき課題は、外観の見栄えを低下させず、むしろ、外観の見栄えを向上させえるように来客等には収納物品の存在を知られずに済むようになし、来客等がいない通常の日常生活では収納物品を容易に視認可能として便利さを損なわずに済む扉を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による扉は、光透過性の鏡板を備えた扉であって、上記鏡板の一部に設けられて入射光を扉前方側に反射する光反射部と、上記鏡板の側方に配置されて光反射部に光を照射する光照射装置と、を備えることを特徴とするものである。
【0006】
光照射装置は特に限定されない。例えばLED、超小型豆電球、光ファイバ、等で光照射装置を構成することができる。
【0007】
好ましくは、上記光照射装置の照射動作を制御する制御装置を備える。
【0008】
光反射部は、照射された入射光を拡散することができることが好ましい。
【0009】
本発明によると、上記扉を例えばカップボード等の家具に取り付けた場合、訪問客があると、まず、扉と一体または別体の制御装置により光照射装置を作動状態にする。光照射装置は作動すると上記光反射部を照射する。これによって光反射部は光照射装置からの照射光を扉前方側に反射する。その結果、カップボード等の家具内部の収納物品は外部から見えないか、あるいは見えにくくなる。この状態で、当該扉を備えた家具等が配置されている部屋に訪問客を案内すると、訪問客は扉だけを見ても扉内部の収納物品が見えないか、あるいは見えにくい。
【0010】
この場合、光照射装置を有色照明とすると光反射部から反射光の色が意匠性を持つことになり扉の外観の見栄えが向上して好ましい。この有色照明を複数の有色の組み合わせとすると、より見栄えが向上する。
【0011】
また、光反射部からの光の反射方向を調整することにより、収納物品を外部から見ることが、多少、可能となっても、収納物品が浮き立つように見えたりして見栄えが向上する。
【0012】
光照射装置は例えば赤、緑、青の複数のLEDの組み合わせで種々の色に反射させてもよい。あるいはこれらLEDからの照射光を組み合わせて自然光としてもよい。
【0013】
また、鏡板の表裏面に透明な光拡散シートを設けることができる。この光拡散シートは一定の入射角度を超えて入射する光を扉前方側に拡散できるものであることが好ましい。例えば片面に、微細な断面鋸歯状の凸条を形成した光拡散性プリズムシートを用いることができる。このシートの場合、扉前方側からはその透明性により扉内部の物品を視認することができるが、LED等の光照射装置で照射することによりその凸条で扉前方側にその照射光を拡散反射させることができる。
【0014】
上記では、上記鏡板に線状材および点状材の少なくとも一方を備えた構成とし、それらを上記光反射部に用いてもよい。この場合、線状材や点状材を、上記鏡板に形成する装飾材で構成することができる。線状材には網状、格子状、柵状、波状等がある。線状材は長い線状、短い線状、これらの組み合わせがある。線状材を三角、多角形、等の幾何学的模様に設定することができる。点状材には円形状、楕円形状、その他の形状を含むことができる。点状材の大きさは限定されない。線状材と点状材の組み合わせを含むことができる。
【0015】
上記では、上記鏡板に凹凸を光反射部として設けることが好ましい。鏡板の表裏面の凹凸を光反射部とする場合では、鏡板の成形時に簡単に光反射部を形成することができることになりコスト的に有利である。また、その凹凸形状も任意に設定することができるので反射効率に優れた設計あるいはユーザの要望に応じた設計も容易に行うことができる。
【0016】
また、凹部の場合、光の照射を受ける凹部内周壁と、光の照射を受けない凹部内周壁とにより両内周壁に凹部パターンに対応した光の陰影が発生し、扉前方側から見て装飾性ないしは意匠性を得ることができるようになる。同様に、凸部の場合も、光の陰影パターンで扉前方側から見て光の陰影が発生し装飾性ないしは意匠性を得ることができるようになる。
【0017】
上記では、鏡板に複数の貫通孔を光反射部として設けることが好ましい。鏡板にパンチング加工で光反射部としての複数の貫通孔を設ける場合では、その貫通孔の内周壁で光の陰影が発生して装飾孔として機能することができるようになる。
【0018】
上記では、光照射装置を、上記鏡板の内部に向けて、上記鏡板の表面に向けて、あるいは、上記鏡板の裏面に向けて光を照射しえる位置に配置することが好ましい。
【0019】
上記では、上記光照射装置はLEDを備え、このLEDはその発光面を鏡板側に向けて上記鏡板の側方に配列されていることが好ましい。
【0020】
上記LEDはその光広がり角度を調整可能とすることがLEDの設置個数を少なくしてLEDの使用コストを抑制することができて好ましい。
【0021】
上記制御装置は、上記LEDを点灯と消灯とを制御する点灯スイッチであることが簡単な操作で急な訪問客に気づかれにくくして扉内部を見えにくくすることができて好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、透明性の鏡板を備えた扉を備える家具等のキャビネットの内部の視認状態を制御することができる。例えば来客時には制御装置により光照射装置を作動させることにより、外観の見栄えの維持を図りつつ来客等には収納物品の存在を知られずに済み、来客等がいない通常の日常生活では制御装置の制御により光照射装置を作動停止させて、収納物品を容易に視認可能として便利さを損なわずに済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る扉を説明する。このキャビネットはその一例としてカップボードに適用しているが、適用しえるキャビネットとしては洗面化粧台、流し台、その他の家具類に広く適用することができることはもちろんである。
【0024】
図1は、実施の形態の扉を備えたカップボードの外観構成を示し、図2は、図1の要部の断面構成を示す。
【0025】
このカップボード10は、鏡板12の枠の一部を構成する上下左右の框部材14,16で挟み込んでなる両開き戸式の扉18を備える。左右両側で上下に延びる一対の縦框部材14の外側面に光照射装置20が取り付けられている。
【0026】
光照射装置20は縦長のLED収納ケース22と、このLED収納ケース22に収納された複数のLED(発光ダイオード)24とを備える。これら複数のLED24は縦框部材14の外側面に縦方向に均等間隔で配置された状態でその光照射側が埋設されている。縦框部材14にはLED24からの照射光を鏡板12に導入するためその照射方向に拡径の開口14aが形成されている。
【0027】
LED24は赤、緑、青、のいずれか1つの有色、あるいはこれら有色の組み合わせで自然光の白色を含め各種色に発光することができる。LED24の発光輝度はそれの駆動電流の大きさ等により制御することができる。
【0028】
これらLED24は制御装置26により点灯、消灯制御される。制御装置26は複数のLED24の駆動電源線24aに共通に配線接続された点灯スイッチ28と、この点灯スイッチ28の導通時に各LED24それぞれに点灯電流を供給するLED駆動電源30とを備える。この場合、図示を略するが、点灯電流の大きさを調整することにより、発光輝度を変化させてもよい。
【0029】
鏡板12は、ガラスまたはアクリル樹脂等の透明材からなり、内部に網状ないしは格子状に線状材32が設けられている。この線状材3は柵状、蛇行状、その他の形状で鏡板12内に設けることができる。線状材32は鏡板12の装飾材とすることができる一方、光反射部Aを構成するものである。線状材32は装飾材とするため、各種パターンに形成することができる。線状材32の材質は、光反射性ないしは拡散性に優れた材料が好ましく、例えばステンレス鋼やアルミニウムあるいは樹脂等を用いることができる。
【0030】
図3および図4を参照して動作を説明する。
【0031】
図3(a)、図3(b)は図2の(3)−(3)線に沿う断面図である。
【0032】
図3(a)はLED24が消灯状態のときの鏡板12内部の状態を示す。図4(a)は図3(a)の消灯状態での扉18を前方側から見た状態を示す。
【0033】
図3(b)はLED24が点灯状態のときの鏡板12内部での光照射および反射状態を示す。図4(b)は図3(b)の点灯状態での扉18を前方側から見た状態を示す。
【0034】
制御装置26により光照射装置20のLED24が図3(a)で示すように消灯しているときは、扉18前方側から見たカップボード10内部は図4(a)で示すように食器等の物品34を視認することができる。制御装置26により光照射装置20のLED24が図3(b)で示すように点灯しているときは、扉前方側から見たカップボード10内部は図4(b)で示すように食器等の物品34を視認することができないか、視認しにくくなっている。図3(b)でAは線状材32からなる光反射部、Bは照射光、Cは反射光を示す。
【0035】
以上により、光照射装置20のLED24からの照射光Bは鏡板12内部の線状材32で扉前方側に拡散反射され、扉前方側の人はその拡散反射光Cによりカップボード10内部の物品34を視認することができないか、視認しにくい。例えば昼間の自然光がカップボード10の内部に入り込み、カップボード10内部で扉前方側に反射してくる光よりも上記LED24から照射され光反射部Aである線状材32で扉前方側に反射した光Cの輝度の方が大きいために、扉前方側の人はその拡散反射光Cによりカップボード10内部の物品34を視認することができないか、視認しにくい。
【0036】
図5を参照して光反射部Aとして線状材32の各種断面形状を説明すると、図5(a)は半円形であり、図5(b)は多角形である三角形であり、図5(c)は断面鋸歯状の波形である。半円形ではない非円形として半楕円形やその他も含むことができる。また、三角形ではなく四角形や台形等の他の多角形も含むことができる。
【0037】
図示を略しているが、線状材31ではなく、点状材を鏡板12内部に配置することができる。この点状材としては、照射光を扉前方側に反射される断面形状であればよく、例えば、半円形状、半楕円形状、三角形状、四角形や台形等の多角形状、その他の形状において曲面部分や多角面部分を扉前方側に向けた状態で点状材を配置可能であるが、曲面を有する形状が、光を四方に反射するので、望ましい。
【0038】
点状材の大きさは限定されない。線状材と点状材の組み合わせを含むことができる。
【0039】
図6を参照して光反射部Aの他の例を説明する。
【0040】
図6(a)は鏡板12の表面に光反射部Aとして複数の凹部36を設けた例を示す。この凹部36の形状は、断面矩形であるが、断面Vの字形状、断面Uの字形状でもよい。あるいは、これら各種凹部形状の組み合わせでもよい。
【0041】
図6(b)は鏡板12の表面に光反射部Aとして複数の凸部38を設けた例を示す。この凸部38の形状は、断面山形であるが、断面矩形状、その他の形状でもよい。あるいは、これら各種凸部形状の組み合わせでもよい。
【0042】
図6(c)は鏡板12の裏面に光反射部Aとして複数の凹部40を設けた例を示す。この凹部40の形状は、断面矩形であるが、断面Vの字形状、断面Uの字形状でもよい。あるいは、これら各種凹部形状の組み合わせでもよい。
【0043】
図6(d)は鏡板12の裏面に光反射部Aとして複数の凸部42を設けた例を示す。この凸部42の形状は、断面山形であるが、断面矩形状、その他の形状でもよい。あるいは、これら各種凸部形状の組み合わせでもよい。なお、図示を略するが、鏡板12の表裏面に上記凹凸の組み合わせを設けてもよい。また、鏡板12の表裏面の一方に光拡散シートを設けてもよい。この光拡散シートでは扉前方側から見ると、透明性を有するとともに、LED24で照射されると、その照射光を拡散することができるものである。
【0044】
図6(e)は、鏡板12に多数の貫通孔44を光反射部Aとしてパンチング加工で形成したものである。
【0045】
図7を参照して光照射装置20においてLED24の配置位置を説明する。図7(a)はLED24を鏡板12の内部に向けて、図7(b)はLED24を鏡板12の表面に向けて、図7(c)はLED24を鏡板12の裏面に向けて光を照射しえる位置に配置した例を示す。
【0046】
図7(a)では図3のように鏡板12内部に線状材32や点状材が設けられており、LED24の照射光Bを鏡板12の側面側からその内部に入射させ、その線状材32や点状材等に照射可能としている。
【0047】
図7(b)では図6(a)(b)のように鏡板12表面に凸部や凹部36等の光反射部Aがあり、LED24の照射光Bを鏡板12の表面の凸部や凹部36等の光反射部Aに向けて照射可能としている。
【0048】
図7(c)では図6(c)(d)のように鏡板12裏面に凸部や凹部40等の光反射部Aがあり、LED24の照射光Bを鏡板12の裏面の凸部や凹部40等の光反射部Aに向けて照射可能としている。
【0049】
図7(a)−図7(c)のいずれも図6(e)の貫通孔44を光反射部Aとすることができる。
【0050】
また、光照射装置20においてLED24は、図8の(a)もしくは(b)に図示するように設置してもよい。図8の(a)および(b)の例では、鏡板12の両側に該鏡板12より厚みのある縦框部材14(横框部材でもよい)が設けられている。図8の(a)の例では、縦框部材14の内側側面にLED24が、断面ほぼL字形の保持部材24bを介して取り付けられ、LED24の光が鏡板12の表面もしくは裏面に向けて照射されるようになっている。縦框部材14には、LED24の駆動電源線24aを引き出すための孔14bが形成されている。図8の(b)の例では、縦框部材14の内側側面の内部にLED24が、上記と同様の保持部材24bを介して埋め込まれており、LED24の光が鏡板12の表面もしくは裏面に向けて照射されるようになっている。
【0051】
図9を参照して光照射装置20においてLED24の照射光Bの照射範囲(角度θで示す)を説明する。
【0052】
図9(a)は、2個のLED24で鏡板12全体を照射可能としたものである。LED24は光の照射の指向性が高いために、LED24の設置個数が鏡板12の面積に比較して少ないと、鏡板12全体を照射しにくくなる。そこで、両LED24それぞれの前方に照射光を広がらせる図示略のレンズ機構を配置し、両LED24それぞれの照射光Bが鏡板12上で重複するように設定することにより、2個のLED24で鏡板12全体を照射可能とすることができる。
【0053】
図9(b)は1個のLED24で鏡板12全体を照射可能としたものである。この場合も、LED24の前方に図示略の照射光Bを広がらせるレンズ機構を配置し、LED24の照射光が鏡板12全体を照射するように設定することにより、1個のLED24で鏡板12全体を照射可能とすることができる。
【0054】
図10を参照して他の実施の形態を説明すると、上記実施の形態では光照射装置20のLED24を縦框部材14側面のLED収納ケース22に配置したが、横框部材16に図示略のLED収納ケースを取り付け、このLED収納ケースにLED24を配置してもよい。
【0055】
図11を参照して他の実施の形態を説明すると、上記実施の形態では開き戸式の扉18であったが、本発明はこの扉18に限定されず、引き戸式の扉48にも適用することができる。この実施の形態ではLED24を縦框部材14と横框部材16それぞれの側に取り付けて、上下左右のLED24から照射できるようになっている。
【0056】
以上説明したように実施の形態によれば、上記実施の形態の扉を備えたカップボード等の家具を備えた部屋に来客を案内する場合、制御装置により光照射装置を作動状態にするだけで、カップボード等の家具内部の収納物品を来客から見えないか、あるいは見えにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る扉を備えたカップボードの斜視図である。
【図2】図2は図1の要部を示す断面図である。
【図3】図3(a)は光照射装置が非作動時の図2の(3)−(3)線に沿う断面図、図3(b)は光照射装置が作動時の図2の(3)−(3)線に沿う断面図である。
【図4】図4(a)は図3(a)の消灯状態での扉を前方側から見た状態を示す図、図4(b)は図3(b)の点灯状態での扉を前方側から見た状態を示す図である。
【図5】図5(a)は光反射部である線状材の断面構成例を示す図、図5(b)は、光反射部である線状材の他の断面構成例を示す図、図5(c)は、光反射部である線状材のさらに他の断面構成例を示す図である。
【図6】図6(a)は鏡板の表面に設けた光反射部の構成例を示す図、図6(b)は鏡板の表面に設けた光反射部の他の構成例を示す図、図6(c)は鏡板の裏面に設けた光反射部のさらに他の構成例を示す図、図6(d)は鏡板の裏面に設けた光反射部のさらに他の構成例を示す図、図6(e)は鏡板を貫通して設けた光反射部のさらに他の構成例を示す図である。
【図7】図7(a)は光照射装置のLEDを鏡板の内部に向けて光を照射しえる位置に配置した例を示す図、図7(b)は光照射装置のLEDを鏡板の表面に向けて光を照射しえる位置に配置した例を示す図、図7(c)は光照射装置のLEDを鏡板の裏面に向けて光を照射しえる位置に配置した例を示す図である。
【図8】図8は、光照射装置のLEDの設置の他の例を示す図で、図8(a)はLEDを框部材の内側側面に設置した例を、図8(b)はLEDを框部材の内部に埋め込んだ例を、それぞれ示している。
【図9】図9(a)は、2個のLEDで鏡板全体を照射可能とした光照射装置の例を示す図、図9(b)は、1個のLEDで鏡板全体を照射可能とした光照射装置の例を示す図である。
【図10】図10は本発明の他の実施の形態に係る扉を備えたカップボードの斜視図である。
【図11】図11は本発明のさらに他の実施の形態に係る扉を備えたカップボードの斜視図である。
【符号の説明】
【0058】
12 鏡板
18 扉
20 光照射装置
24 LED
26 制御装置
32 線状材(光反射部A)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過性の鏡板を備えた扉において、
上記鏡板の一部に設けられて入射光を扉前方側に反射する光反射部と、
上記鏡板の側方に配置されて光反射部に光を照射する光照射装置と、
を備える、ことを特徴とする扉。
【請求項2】
上記光照射装置の照射動作を制御する制御装置、を備えることを特徴とする請求項1に記載の扉。
【請求項3】
上記鏡板に線状材および点状材の少なくとも一方を上記光反射部として備えた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の扉。
【請求項4】
上記鏡板に設ける装飾材を上記光反射部に用いた、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の扉。
【請求項5】
上記鏡板に凹部および凸部の少なくともいずれか一方を光反射部として設けた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の扉。
【請求項6】
上記鏡板に貫通孔を光反射部として設けた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の扉。
【請求項7】
上記光反射部を上記鏡板の内部に設ける一方、
上記光照射装置を上記鏡板の内部に光を照射しえる位置に配置した、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の扉。
【請求項8】
上記光反射部を上記鏡板の表面に設ける一方、
上記光照射装置を上記鏡板の表面に設けた光反射部に向けて光を照射しえる位置に配置した、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の扉。
【請求項9】
上記光反射部を上記鏡板の裏面に設ける一方、
上記光照射装置を上記鏡板の裏面に設けた光反射部に向けて光を照射しえる位置に配置した、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の扉。
【請求項10】
上記光照射装置はLEDを備え、このLEDはその発光面を鏡板側に向けて上記鏡板の側方に配列されている、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の扉。
【請求項11】
上記LEDの光広がり角度を調整可能とした、ことを特徴とする請求項10に記載の扉。
【請求項12】
上記制御装置は、上記LEDを点灯と消灯とを制御する点灯スイッチを含む、ことを特徴とする請求項10または11に記載の扉。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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