説明

把手を有する物品

【課題】把手を使用する場合に把手を回動させて収容部から取り出す構成において、把手と収容部との隙間が小さくても、把手を収容部から円滑に取り出すことができる。
【解決手段】画像形成装置の下部に把手13が取り付けられている。把手13は回動式であり、不使用時に収容部15に収容され、使用時に収容部15から取り出される。把手13は曲がり部13cを有する。曲がり部13cによって、把手13が不使用時に収容部15に収められた状態において、把手13に応力が加えられていない場合、一方端部13aが収容部15の外部に出るように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は把手に関し、例えば画像形成装置に取り付けられる把手に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には運搬や移動のために把手が設けられている。例えば、支点ピンで回動自在に支持された上端部を有する把手部材及びそれを収容する収容部を備え、把手部材を使用しないときは、把手部材が鉛直方向に沿って静止した状態で収容部に収容され、把手部材を使用するときは、支点ピンを中心に把手部材を回動させて収容部から取り出す技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−133130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置は構造上の理由から筐体に段差が形成される場合がある。例えば、画像形成装置の側面において、筐体が上部カバーと下部カバーとに分離され、ジャム処理のために上部カバーが画像形成装置から引き出し可能に構成されていることがある。引き出し機構を取り付けるために、上部カバーは所定の厚みを有し、その分だけ、上部カバーが下部カバーより外側に位置することで、段差が形成されるのである。
【0005】
画像形成装置を持ち上げやすくするために、把手は画像形成装置の下側に取り付けられるので、上記の例では、下部カバーの箇所に把手が設けられる。この場合、把手を使用するために把手を回動させて収容部から取り出した際に、把手と上部カバーとの間に指が挟まらないようにしなければならない。
【0006】
また、把手を使用するときは、把手の下端部に指をかけて支点ピンを中心に把手を回動させて把手を収容部から取り出している。収容部と把手との隙間が小さいと把手に指がかかりにくく、把手をうまく取り出せない。画像形成装置のコンパクト化の要請から収容部を可能な限り小さくする必要があるので、収容部と把手との隙間を大きくすることは、できるだけ避けなければならない。
【0007】
本発明の目的は、把手を使用する場合に把手を回動させて収容部から取り出す構成において、把手と収容部との隙間が小さくても、把手を収容部から円滑に取り出すことができる、把手を有する物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明に係る把手を有する物品は、収容部と、自由端となる一方端部、回動支点が設けられた他方端部及び前記一方端部と前記他方端部の間に位置する曲がり部を有しており、不使用時は前記他方端部で吊り下げられた状態で前記収容部に収められ、使用時は前記他方端部の前記回動支点で回動させて前記収容部から取り出される把手と、を備え、前記把手が前記不使用時に前記収容部に収められた状態において、前記把手に応力が加えられていない場合、前記一方端部が前記収容部の外部に出るように、前記把手は前記曲がり部で曲げられている。
【0009】
本発明に係る把手を有する物品において、把手は曲がり部を有する。この曲がり部によって、把手が不使用時に収容部に収められた状態において、把手に応力が加えられていない場合、一方端部が収容部の外部に出るようにされている。これにより、把手を収容部から取り出す際に一方端部に指をかけるのが容易となる。従って、把手を使用する場合に把手を回動させて収容部から取り出す構成において、把手と収容部との隙間が小さくても、把手を収容部から円滑に取り出すことができる。
【0010】
上記構成において、前記収容部より外側であって前記収容部の上方に位置する筐体を備え、前記把手が前記使用時に前記収容部から取り出された状態において、前記把手と前記筐体との間で指が挟まらない大きさの隙間が形成されるように、前記把手は前記曲がり部で曲げられている。
【0011】
この構成によれば、曲がり部によって、把手が使用時に収容部から取り出された状態において、把手と筐体との間で指が挟まらない大きさの隙間が形成されるようにしている。従って、把手を使用する場合に把手を回動させて収容部から取り出す構成において、収容部より外側であって収容部より上方に筐体が位置する場合に、把手と筐体との間に指が挟まらないようにすることができる。
【0012】
上記構成において、前記収容部を覆う開閉可能な把手カバーを備え、前記把手カバーを閉めると、前記収容部の外部に出ている前記一方端部が前記把手カバーに押されることにより、前記把手が前記他方端部の前記回動支点で回動して、前記一方端部が前記収容部に収容される。
【0013】
この構成によれば、把手を使用しないときは、把手カバーを閉めることにより、把手の一方端部を収容部に収容することができる。
【0014】
上記構成において、前記物品は、画像データに基づいて用紙に画像形成動作をする画像形成部を備える画像形成装置である。
【0015】
この構成によれば、上述した本発明に係る把手を有する物品と同様の作用を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、把手を使用する場合に把手を回動させて収容部から取り出す構成において、把手と収容部との隙間が小さくても、把手を収容部から円滑に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の全体を示す斜視図である。
【図2】把手カバーを閉じた状態の装置本体の下部の角部の拡大図である。
【図3】把手カバーを開けて、把手を取り出し状態の装置本体の下部の角部の拡大図である。
【図4】把手カバーを開けて、把手を取り出し状態の装置本体の正面図である。
【図5】図3に示す把手を装置本体の正面から見た図である。
【図6】収容部付近の装置本体のフレームを示す斜視図である。
【図7】収容部を上方からみた断面図である。
【図8】把手を収容部に収容した状態で、一方端部が収容部の外部に出る仕組みを説明する図である。
【図9】把手カバーを閉じた場合において、収容部に収容された把手の状態を示す図である。
【図10】把手カバーを開けた場合において、収容部に収容された把手の状態を示す図である。
【図11】収容部から把手を取り出した状態を示す図である。
【図12】把手の切欠部がフレームに嵌めこまれた状態を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体を示す斜視図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200及び装置本体100の上部前面に配置された操作部300を備える。
【0019】
原稿読取部200は露光ランプ等を搭載したキャリッジ(不図示)、ガラス等の透明部材からなる原稿台201及びCCD(Charge Coupled Device)センサー(不図示)等により構成される。CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。
【0020】
装置本体100は用紙カセット101及び画像形成部103等を備える。用紙カセット101は装置本体100の最下部に配置されており、本実施形態では二段の用紙カセット101a,101bを備える。用紙カセット101は用紙の束を貯留することができ、最上位の用紙がピックアップローラの駆動により、用紙搬送路を通って、画像形成部103へ搬送される。
【0021】
画像形成部103は感光体ドラム、露光部、現像部及び転写部等(不図示)を備えており、搬送されてきた用紙に静電潜像技術を用いてトナー画像を形成する。トナー画像が転写された用紙は定着部(不図示)に送られる。定着部において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像は用紙に定着された後、用紙は用紙排出部105に排紙される。
【0022】
操作部300は操作キー部301と表示部303を備える。表示部303はタッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
【0023】
操作キー部301にはハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的にはスタートキー、テンキー、ストップキー、リセットキー、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー等が設けられている。
【0024】
装置本体100の筐体は前面カバー107、右側面カバー109及び背面カバー(不図示)を含む。前面カバー107及び右側面カバー109について説明する。
【0025】
前面カバー107は用紙カセット101の上であって、装置本体100に対して開閉可能に設けれ、装置本体100の正面部を覆うカバーである。画像形成装置1には装置本体100に対して着脱可能に装着されるいくつかのユニット(例えば、トナーカートリッジ、感光体ドラムユニット、現像ローラユニット等)がある。これらのユニットの装着箇所は前面カバー107で覆われており、ユニットを交換する場合、前面カバー107を開けて交換をする。
【0026】
右側面カバー109は上部カバー109aと下部カバー109bとにより構成される。上部カバー109aには手差しトレイ111が設けられている。また、上部カバー109aは装置本体100の正面からみて、装置本体100に対して左から右に向けて引き出すことができる。装置本体100でジャムが発生した場合、上部カバー109aを引き出すことにより、詰まった用紙を取り除くことができる。引き出し機構を取り付けるために、上部カバー109aは所定の厚みを有し、その分だけ、上部カバー109aが下部カバー109bより外側に位置している。これにより、上部カバー109aと下部カバー109bとの境界に段差が形成されている。
【0027】
下部カバー109bはその上端が用紙カセット101aの上端と同じ高さに位置している。下部カバー109bのうち、装置本体100の前面側の側部に把手カバー11が設けられている。
【0028】
装置本体100に設けられた把手について説明する。図2及び図3は装置本体100の下部の角部の拡大図であり、図2は把手カバー11を閉じた状態、図3は把手カバー11を開けて、把手13を取り出し状態を示している。図4は把手カバー11を開けて、把手13を取り出し状態の装置本体100の正面図である。
【0029】
把手カバー11は左開き可能に下部カバー109bに取り付けられている。図3及び図4に示すように、金属性の把手13にはその一方端部13aに樹脂キャップ17が嵌められている。
【0030】
把手13を使用する場合、把手カバー11を開ける。これにより、把手13及びこれが収容されている収容部15が現れる。把手カバー11の下端には係合突起11aが形成されている。把手カバー11を閉じると、係合突起11aが収容部15の開口部15aを規定する枠と係合して、把手カバー11が開かないようにしている。
【0031】
上部カバー109aは収容部15より外側であって、収容部15の上方に位置する筐体の一例である。把手13の一方端部13a(樹脂キャップ17)に指をかけて、一方端部13aを手前に引いて把手13を回動させると、把手13を収容部15から取り出すことができる。把手13は後で説明する保持機構によって水平方向に保持される。
【0032】
把手13の使用が終わると、把手13を下に向けて押して把手13を回動させ、収容部15に把手13を収容し、図2に示すように把手カバー11を閉じる。把手カバー11を閉じることにより、収容部15が把手カバー11で覆われる。
【0033】
把手13の構造について図3及び図5を用いて説明する。図5は図3に示す把手13を装置本体100の正面から見た図である。把手13はその断面が凹形状となるように板金を折り曲げて製作される棒状の部材である。把手13は一方端部13aと他方端部13bを有する。
【0034】
他方端部13bには貫通穴部19が形成されている。貫通穴部19には把手13を回動自在に支持するためのピン(回動支点)が通される。他方端部13bに回動支点が設けられる。
【0035】
他方端部13bの上部には切欠部21が形成されている。後で説明するように、把手13を収容部15から取り出して、切欠部21を装置本体100のフレームに嵌め込むことにより、把手13は水平状態に保持される。
【0036】
一方端部13aは自由端となる。一方端部13aの端面に樹脂キャップ17が嵌めこまれる。図5は樹脂キャップ17を取り外した状態を示している。
【0037】
把手13は一方端部13aと他方端部13bの間に位置する曲がり部13cを有する。曲がり部13cによって、把手13の使用時に把手13と上部カバー109a(筐体)との間で指が挟まらない大きさの隙間が形成されるようにしている。また、曲がり部13cによって、把手13の不使用時に収容部15に収められた状態において、把手13に応力が加えられていない場合、一方端部13aが収容部15の外部に出るようにしている。
【0038】
把手13が収容部15に収容された状態を図6及び図7を用いて説明する。図6は収容部15付近の装置本体100のフレーム113を示す斜視図である。図7は収容部15を上方からみた断面図である。
【0039】
収容部15において、フレーム113は折り曲げ部113aで折り曲げられてL型にされている。折り曲げ部113aには収容部15の開口部15aとなる打ち抜き穴が形成されている。フレーム113のL型の部分と折り曲げ板115とにより、収納部15を形成する壁部が形成されている。この壁部の上部には把手13の貫通穴部19を通るピン23が固定されている。これにより、把手13はピン23で吊り下げられた状態で収容部15に収容される。また、把手13はピン23(回動支点)を中心に回動することができる。
【0040】
上述したように、把手13は収容部15に収められた状態において、把手13に把手カバー11による応力が加えられていない場合、一方端部13aが収容部15の外部に出るように曲げられている。図8はこの仕組みを説明する図である。
【0041】
線Lはピン23を通る鉛直方向の線である。線L上に把手13の重心Gがある。把手13は収容部15で吊り下げられた状態において、他方端部13bから収容部15の奥に向けて下方向に延びており、曲がり部13cで開口部15aに向けて下方向に延びて、一方端部13aに至る。
【0042】
線Lから開口部15aまでの距離D1(言い換えれば、ピン23から開口部15aまでの距離)に比べて、線Lから一方端部13aまでの距離D2が大きくなるように、曲がり部13cの角度とピン23の位置を調整することにより、一方端部13aが収容部15の外部に出るようにすることができる。
【0043】
把手13を収容部15から取り出す際の把手13の状態について、図9〜図11を用いて説明する。図9は把手カバー11を閉じた場合において、収容部15に収容された把手13の状態を示す図である。図10は把手カバー11を開けた場合において、収容部15に収容された把手13の状態を示す図である。図11は収容部15から把手13を取り出した状態を示す図である。
【0044】
把手13の他方端部13bには貫通穴部19が形成されている。上述したように、貫通穴部19にピン23を通して、ピン23を収容部15の側壁の上部に固定することにより、把手13は回動自在に収容部15の側壁で支持される。
【0045】
図9に示すように、把手13が収容部15に収容された状態で、把手カバー11を閉めると、把手カバー11が一方端部13aを押した状態となる。図3で説明したように、把手カバー11の係合突起11aが、開口部15aを規定する枠部と係合することにより、把手カバー11が一方端部13aを押した状態を保持している。
【0046】
図10に示すように、把手カバー11を開けると、把手カバー11が一方端部13aを押した状態が解除される。これにより、把手13はピン23を中心に反時計方向に回動し(言い換えれば他方端部13bで反時計方向に回動し)、図8に示す線L上に把手13の重心Gが位置する。線Lから開口部15aまでの距離D1に比べて、線Lから一方端部13aまでの距離D2が大きくなるようにされているので、下端部13aが収容部15の外部に出た状態で、把手13が静止する。図10は把手13が不使用時に収容部15に収められた状態において、把手13に応力が加えられていない場合を示している。この場合に、一方端部13aが収容部15の外部に出るように、曲がり部13cが曲げられている。
【0047】
図9及び図10に示すように、把手13の不使用時は、把手13は他方端部13bで吊り下げられた状態で収容部15に収められ、使用時は他方端部13bで回動させて、言い換えればピン23を中心に回動させて、収容部15から取り出される。
【0048】
一方端部13aに指をかけて、一方端部13aを引くことにより、把手13はピン23を中心にして反時計方向に回動して、図11に示すように、把手13が収容部15から取り出される。把手13を回動させて、切欠部21を装置本体100のフレームの折り曲げ部113aに嵌め込むと、把手13は水平状態で保持される。上部カバー109aは収容部15より外側であって、収容部15の上方に位置する筐体である。
【0049】
把手13が水平状態で保持される仕組みについて、図12を用いて説明する。図12は切欠部21がフレームの折り曲げ部113aに嵌めこまれて係止した状態を示す拡大図である。
【0050】
切欠部21は対向する側面21aと側面21bを含む。側面21aは把手13が水平にされた状態で折り曲げ部113aの内側面113bと面する。側面21bは把手13が水平にされた状態で折り曲げ部113aの外側面113cと面する。側面21bは切欠部21の底面に対して略垂直な面であり、側面21aは切欠部21の底面に向かうに従って、側面21bとの距離が短くなるように傾斜した面である。これにより、把手13を回動させて把手13を水平方向にする際に、切欠部21が折り曲げ部113aに嵌って、係止するようにしている。
【0051】
従って、切欠部21を折り曲げ部113aに嵌めた状態で、把手13から手を離すと、把手13の自重により、把手13は時計方向に回動しようとするが、切欠部21の側面21bが折り曲げ部113aの外側面113cと当接しているので、把手13は二点差線で示す位置で係止される。このため、把手13の自重だけでは、切欠部21が折り曲げ部113aから外れないようにすることができる。これにより、把手13は水平方向で保持される。
【0052】
把手13に下方向に力を加えると、切欠部21と折り曲げ部113aとの係止が外れて、把手13が自重により時計方向に回動して、収容部15に収容される。
【0053】
本実施形態の主な効果を説明する。
【0054】
本実施形態に係る把手13を有する画像形成装置1において、図10に示すように把手13は曲がり部13cを有する。曲がり部13cによって、把手13が不使用時に収容部15に収められた状態において、把手13に応力が加えられていない場合、一方端部13aが収容部15の外部に出るようにされている。これにより、把手13を収容部15から取り出す際に一方端部13aに指を掛けるのが容易となる。従って、把手13を使用する場合に把手13を回動させて収容部15から取り出す構成において、把手13の一方端部13aと収容部15との隙間G2が小さくても、把手13を収容部15から円滑に取り出すことができる。
【0055】
また、本実施形態によれば、図11に示すように曲がり部13cによって、把手13が使用時に収容部15から取り出された状態において、把手13と上部カバー109aとの間で指が挟まらない大きさの隙間G1が形成されるようにしている。従って、本実施形態によれば、把手13を使用する場合に把手13を回動させて収容部15から取り出す構成において、収容部15より外側であって収容部15より上方に上部カバー109aが位置する場合に、把手13と上部カバー109aとの間に指が挟まらないようにすることができる。
【0056】
さらに、本実施形態によれば、図9に示すように把手カバー11を閉めると、収容部15の外部に出ている一方端部13aが把手カバー11に押されることにより、把手13が他方端部13bで回動して、一方端部13aが収容部15に収容される。従って、把手13を使用しないときは、把手カバー11を閉めることにより、把手13の一方端部13aを収容部15に収容することができる。
【0057】
本実施形態では把手を有する物品として画像形成装置1の装置本体100を例に説明した。把手を有する物品はこれに限らず、把手により運搬可能な筐体を有する各種の物品や装置に対して、本発明は適用することができる。
【符号の説明】
【0058】
1 画像形成装置
11 把手カバー
11a 係合突起
13 把手
13a 一方端部
13b 他方端部
13c 曲がり部
15 収容部
15a 開口部
17 樹脂キャップ
19 貫通穴部
21 切欠部
21a 側面
21b 側面
23 ピン
100 装置本体
101 用紙貯留部
103 画像形成部
105 用紙排出部
107 前面カバー
109 右側面カバー
109a 上部カバー
109b 下部カバー
111 手差しトレイ
113 フレーム
113a 折り曲げ部
113b 内側面
113c 外側面
115 折り曲げ板
G1 把手と上部カバーとの隙間
G2 把手の一方端部と収容部との隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部と、
自由端となる一方端部、回動支点が設けられた他方端部及び前記一方端部と前記他方端部の間に位置する曲がり部を有しており、不使用時は前記他方端部で吊り下げられた状態で前記収容部に収められ、使用時は前記他方端部の前記回動支点で回動させて前記収容部から取り出される把手と、を備え、
前記把手が前記不使用時に前記収容部に収められた状態において、前記把手に応力が加えられていない場合、前記一方端部が前記収容部の外部に出るように、前記把手は前記曲がり部で曲げられている、把手を有する物品。
【請求項2】
前記収容部より外側であって前記収容部の上方に位置する筐体を備え、
前記把手が前記使用時に前記収容部から取り出された状態において、前記把手と前記筐体との間で指が挟まらない大きさの隙間が形成されるように、前記把手は前記曲がり部で曲げられている、請求項1に記載の把手を有する物品。
【請求項3】
前記収容部を覆う開閉可能な把手カバーを備え、
前記把手カバーを閉めると、前記収容部の外部に出ている前記一方端部が前記把手カバーに押されることにより、前記把手が前記他方端部の前記回動支点で回動して、前記一方端部が前記収容部に収容される請求項1又は2に記載の把手を有する物品。
【請求項4】
前記物品は、画像データに基づいて用紙に画像形成動作をする画像形成部を備える画像形成装置である請求項1〜3のいずれか一項に記載の把手を有する物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−173323(P2012−173323A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32118(P2011−32118)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】