説明

投票を活用した無停止サービスシステム及びそのシステムにおける情報更新及び提供方法

本発明は投票を活用した無停止サービスシステム及びそのシステムにおける情報更新及び提供方法に関する。この無停止サービスシステムは、クライアントを識別する識別子を基準にして情報を貯蔵し管理する複数のノードグループを含み、このノードグループは独立的に情報貯蔵及び管理が可能な複数のノードを含む。制御配分サーバーはノードグループとクライアントとの間に位置し、複数のノードグループに属した各ノードの状態情報と連結情報を管理する。制御配分サーバーはクライアントからの情報更新及び情報提供要請によってクライアントに相当するノードグループを選択して、情報更新及び情報提供要請を選択されたノードグループに含まれた各ノードに伝達し、各ノードから情報提供がある場合には、提供された情報の中で最新性のような特定基準によって投票で選択された情報をクライアントに提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は大容量サービス支援のためのサービスシステムに関し、より具体的には、プレゼンス(presence)情報のような揮発性情報(volatile information)を提供する時、投票(voting)を活用してフォールトトレラント(fault tolerant)でスケーラブル(scalable)な情報の提供が可能な無停止サービスシステム及びそのシステムにおける情報更新及び提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
既存の通常的なサービスサーバーシステムは大容量サービス支援のために中央処理装置とメモリ、そして外部貯蔵装置を拡張して処理したり、または簡単なソフトウェア的処理をによって多様なサーバーシステムに分散して処理する方式を多く利用してきた。
【0003】
しかし、前記のような方式は普通さらに速い処理能力のプロセッサーとさらに多くのメモリに交替するにはサービス停止が必須で、高性能システム購入のための費用も非常に高いという問題点がある。
【0004】
一方、最近インターネットなどのネットワーク向上によって大容量情報処理の時にネットワークを利用する技術が開発されている。例えば、(株)コムパインの特許文献1(国内特許公開公報2002−96027)“世界各地に分布した個人用コンピュータのストレージとネットワーク資源を利用してファイルを貯蔵しサービスするグリッドファイルシステム”は、大容量の二進ファイルを分解していくつかの複写本を作って、世界各地に樹枝状に分布している個人用コンピュータの残留ストレージ空間に分散配置した後、特定のデータを要請する時に分散配置されたファイルを順次にダウンロードして一つに合わせて提供する。また、LEE,Ewi−Bumの特許文献2(国内特許公開公報2003−69635)“ピーツーピー方式によるイントラネット統合管理システム及びその方法”は、サーバーシステムに接続されて検索データを保有したクライアントシステム間にピーツーピー方式によって直接連結することによって、イントラネットを通じて接続された各クライアントの保有情報に対して効率的な管理及びアクセスを可能にする。
【0005】
しかし、前記従来技術は同一なファイルを分散したり複製して貯蔵することに過ぎないので、これらもまた当該ファイルを貯蔵しているシステムの欠陥による場合には当該情報が提供できないという問題点がある。
【0006】
特に、通信網で使用が拡大されているSIP(Session InitiationProtocol)システムの中で各使用者の登録情報を貯蔵するSIP Registra(登録サーバー)、移動通信などで加入者のホーム位置情報を登録するHLR(Home Location Register)、使用者の状態などの情報を示すプレゼンス情報を貯蔵するプレゼンスサーバーなどのように頻繁な更新を特徴とする揮発性情報を提供するシステムであるVIPS(Volatile Information Providing System)を構成する場合、外部障害環境に対してサービス停止なくリアルタイムで持続的なサービスを提供しなければならず、急激に増加する使用者に対するシステム限界が低費用で克服されなければらないということが要求されている。
【特許文献1】韓国特許公開公報2002−96027号
【特許文献2】韓国特許公開公報2003−69635号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明によれば、同一情報を複数のノードで構成されたノードグループに貯蔵した後、当該情報の要請時にノードグループに含まれている複数のノードから提供される情報の中で投票を活用して最も適切な情報を選択して提供する大容量サービス支援のための無停止サービスシステム及びそのシステムにおける情報更新及び提供方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を達成するための本発明の一つの特徴による無停止サービスシステムは、クライアントを識別する識別子を基準にして情報を貯蔵し管理する複数のノードグループ−ここで、複数のノードグループは独立的に情報の貯蔵及び管理が可能な複数のノードを各々含む−及び、前記複数のノードグループに属した各ノードの状態情報と連結情報を管理し、クライアントからの情報更新及び情報提供の要請によって、前記クライアントに相当するノードグループを選択して前記情報の更新及び情報提供の要請を前記ノードグループに含まれている各ノードに伝達し、前記各ノードから情報提供がある場合、前記提供された情報の中で特定基準によって選択された情報を前記クライアントに提供する制御配分サーバーを含む。
【0009】
本発明の他の特徴による無停止サービスシステムにおける情報更新方法は、クライアントを識別する識別子を基準にして情報を貯蔵し管理する複数のノードグループ−ここで、複数のノードグループは独立的に情報貯蔵及び管理が可能な複数のノードを各々含む−を使用する無停止サービスシステムで前記各ノードに貯蔵された情報を更新する方法で、a)クライアントから情報更新の要請がある場合、前記複数のノードグループの中で前記クライアントに相当するノードグループを選択する段階と、b)前記選択されたノードグループに属する各ノードに前記クライアントからの情報更新要請を伝達する段階と、c)前記各ノードから前記要請された情報更新結果を受信して、前記クライアントに伝達する段階とを含む。
【0010】
また、本発明の他の特徴による無停止サービスシステムにおける情報提供方法は、クライアントを識別する識別子を基準にして情報を貯蔵し管理する複数のノードグループ−ここで、複数のノードグループは独立的に情報貯蔵及び管理が可能な複数のノードを各々含む−を使用する無停止サービスシステムで前記各ノードに貯蔵された情報を提供する方法で、a)クライアントから情報提供の要請がある場合、前記複数のノードグループの中で前記クライアントに相当するノードグループを選択する段階と、b)前記選択されたノードグループに属する各ノードに前記クライアントからの情報提供要請を伝達する段階と、c)前記各ノードから前記要請された情報を受信する段階と、d)前記受信された情報の中で特定基準によって選択された情報を前記クライアントに提供する段階を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例による大容量サービス支援のための無停止サービスシステムについて詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の実施例による大容量サービス支援のための無停止サービスシステムのブロック図である。
【0013】
図1に示されているように、本発明の実施例による投票を活用した無停止サービスシステムは制御分配サーバー(Control Dispatcher Server:CDS)100及びノード貯蔵部200を含む。
【0014】
ノード貯蔵部200は独立的に情報を貯蔵し、各々特定ネットワークに連結された複数個のノード(A1、…、AN、B1、…、BN、M1、…、MN)からなり、各ノードは再び複数個のノードを構成員とする複数のノードグループに区分される。例えば、AグループはA1、…、ANのノードからなり、BグループはB1、…、BNのノードからなり、続いてMグループはM1、…、MNのノードからなる。ここで、MとNは各々自然数である。この時、各ノード(A1、…、AN、B1、…、BN、M1、…、MN)は物理的な一つのサーバーであってもよく、または物理的な一つのサーバーに多様なノードが識別できるように存在してもよい。なお、物理的に一つのサーバーに同一なグループノードが存在してもよく、または多様なサーバーに同一なグループノードが存在してもよい。つまり、各ノード(A1、…、AN、B1、…、BN、M1、…、MN)は論理的なプロセス単位である。図1ではM個のノードグループが存在し、各ノードグループは再びN個のノードからなると仮定して説明している。
【0015】
一方、ノードグループは特定基準によって相当するノードがグループ化されたものであって、このような特定基準の例としてはクライアント300のIDや電話番号などの識別子などがあり、このようなことを基準に全ノード個数を考慮して各ノードグループにノードをしたりまたはハッシュアルゴリズムを活用して割り当てる。
【0016】
したがって、制御分配サーバー100は前記ノードグループを区分する特定基準によってクライアント300からの要請により情報貯蔵及び提供時に対応するノードグループを選択するアルゴリズムを行う。
【0017】
制御分配サーバー100はノード貯蔵部200にある各ノード(A1、…、AN、B1、…、BN、M1、…、MN)の状態情報と連結情報を貯蔵して管理し、クライアント300からの要請を受信して、当該情報を管理するノードグループを選択し、当該ノードグループに作業を要請する。特に、制御分配サーバー100はクライアント300からの情報提供要請によって当該情報を管理するノードグループに当該情報提供を要請し、ノードグループに属した各ノードから提供される情報の中で最も適切な情報を選択(voting)してクライアント300に提供する。この時、制御分配サーバー100がノードグループから提供される情報の中で最も適切な情報を選択(voting)する基準としては、時間情報を得て最も最近に更新された情報を選択する最新性基準などが活用できる。特に、位置情報などでは最新性基準が最も効率的である。
【0018】
一方、制御分配サーバー100は[表1]に示したような情報を管理する。
【0019】
【表1】

【0020】
一方、各ノード(A1、…、AN、B1、…、BN、M1、…、MN)は一般的な情報システムの情報管理資料を有している。各ノード(A1、…、AN、B1、…、BN、M1、…、MN)はNTP(Network Time Protocol)等を通じて互いの時間を全て同期化させ、各情報の最新性を管理して、それを通じて最も適切な情報を選択する基準になれるようにする。
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施例による投票を活用した無停止サービスシステムの制御方法について詳細に説明する。
【0022】
まず、図2を参照して、クライアント300の情報を更新する方法について説明する。
【0023】
クライアント300は自分の状態情報が変更されるとchangeInformation()、メッセージによって変更された情報を制御分配サーバー(CDS)100に伝達する(S10)。
【0024】
制御分配サーバー100はノードグループ選択アルゴリズムによってクライアント300から要請された情報変更を行うノードグループを選択して、対応するノードグループ目録を生成した後(selectNodeGroup()、S110)、updateInformation()メッセージによって当該目録に属した各ノードに当該情報の変更を通じた更新を要請する(S120)。例えば、クライアント300から要請された情報変更を行うノードグループが制御分配サーバー100でノードグループAであると選択された場合、ノードグループAに属した各ノード(A1、A2、…、AN)に当該情報更新を要請する。この時、図2では制御分配サーバー100から各ノード(A1、A2、…、AN)に対する情報更新要請メッセージが順次的に転送されるように示されているが、ノードグループAに属した全ノード(A1、A2、…、AN)に対して同時に放送型メッセージとして伝達できる。
【0025】
その後、制御分配サーバー100は情報更新が要請された各ノードから情報更新に対する応答を受けた後、sendResponse()メッセージを通じてクライアント300に情報更新結果を通知することによって、情報更新作業を終了する(S130)。
【0026】
次に、図3を参照して、クライアント300が要請した情報を提供する方法について説明する。
【0027】
クライアント300は必要な情報の提供を受けるためにrequestInformation()メッセージを使用して制御分配サーバー100に情報を要請する(S200)。
【0028】
制御分配サーバー100はノードグループ選択アルゴリズムを通じてクライアント300から要請された情報を提供するノードグループを選択して対応するノードを選別した後(selectNodeGroup()、S210)、fetchInformation()メッセージを通じて選別された各ノードに当該情報を要請する(S220)。例えば、クライアント300から要請された情報を提供するノードグループが制御分配サーバー100でノードグループAであると選択された場合、ノードグループAに属した各ノード(A1、A2、…、AN)に当該情報を要請する。前記と同様に、この時、図3では制御分配サーバー100から各ノード(A1、A2、…、AN)に対する情報要請メッセージが順次に伝送されたように示されているが、ノードグループAに属した全ノード(A1、A2、…、AN)に対して同時に放送型メッセージとして伝達できる。
【0029】
次に、制御分配サーバー100から情報提供要請を受けた各ノード、前記例においてA1、A2、…、ANノードは自分のデータベースを検索して要請された情報を探してsendInformation()メッセージを通じて各々制御分配サーバー100に提供し情報選択投票に参加する(S230)。
【0030】
一方、制御分配サーバー100は情報を要請した各ノードから要請された情報が受信されると、受信された情報の中で最新性などの基準のような特定基準によって適切な情報を選別する投票(voting)を行った後(selectBestInformation()、S240)、選別された情報をsendResponse()メッセージを通じてクライアントに伝送することによって情報提供作業を終了する(S250)。
【0031】
前記図3を参照してクライアントが要請した情報を提供する方法は、情報提供の要請を受けた各ノードが皆正常的な動作を行う場合について説明したことで、各ノードの中で障害が発生して正常的な動作が難しくて要請された情報が提供できないノードがある場合には、前記とは多少異なって作動できる。
【0032】
次に、図4を参照して、特定ノード障害時にクライアント300が要請した情報を提供する方法について説明する。
【0033】
まず、クライアント300は必要な情報の提供を受けるためにrequestInformation()メッセージを使用して制御分配サーバー100に情報を要請する(S300)。
【0034】
次に、制御分配サーバー100はノードグループ選択アルゴリズムを通じてクライアント300から要請された情報を提供するノードグループを選択して対応するノードを選別した後(selectNodeGroup()、S310)、fetchInformation()メッセージを通じて選別された各ノードに当該情報を要請する(S320)。例えば、クライアント300から要請された情報を提供するノードグループが制御分配サーバー100でノードグループAであると選択された場合、ノードグループAに属した各ノード(A1、A2、…、AN)に当該情報を要請する。前記と同様に、この時、図4では制御分配サーバー100から各ノード(A1、A2、…、AN)に対する情報要請メッセージが順次に伝送されたように示されているが、ノードグループAに属した全ノード(A1、A2、…、AN)に対して同時に放送型メッセージに伝達できる。
【0035】
また、制御分配サーバー100から情報提供要請を受けた各ノード、前記例においてA1、A2、…、ANノードは自分のデータベースを検索して、要請された情報を探してsendInformation()メッセージを通じて各々制御分配サーバー100に提供し情報選択投票に参加する(S330)。この時、制御分配サーバー100から情報提供の要請を受けたノードの中で障害が発生して正常的な情報提供が行えないノードまたはノードがある場合、制御分配サーバー100から情報提供を要請するための当該ノードに対する連結が失敗したり、または情報提供を要請するメッセージであるfetchInformation()メッセージを伝送する途中に伝送失敗が発生したり、または要請メッセージは当該ノードに伝送が完了したが、当該要請に対する情報が提供されずに特定の時間、例えば2〜3秒程度の時間程応答がない場合が発生し得る。このような場合、制御分配サーバー100は当該ノードに障害が発生して障害が復旧されるまで情報提供動作を正常に処理できないので、当該ノードを障害管理対象として指定して管理する。その後、当該ノードの障害が復旧される場合、制御分配サーバー100は再び当該ノードを障害管理対象から除外して、正常的な情報提供動作が行われるようにする。したがって、制御分配サーバー100は障害が発生したノードまたはノードに対しては障害が復旧されるまで情報提供を要請しないことがある。また、制御分配サーバー100は障害が発生したノードまたはノードに対して情報提供のためのノードグループからその登録を除去することができる。
【0036】
図4ではA2ノードNodeA2に障害(Failure)が発生した場合について例を挙げて説明している。制御分配サーバー100が情報提供を要請するfetchInformation()メッセージをA2ノードに伝送したが(S320)、A2ノードの障害によって次の段階(S330)で制御分配サーバー100はA2ノードから要請した情報が受信できなくなる。したがって、制御分配サーバー100は次の情報提供要請時にA2ノードに対しては情報提供を要請しないことがある。
【0037】
一方、制御分配サーバー100は障害が発生して情報が提供できないノードトヌノードを除いた他の各ノードから要請された情報が受信されると、受信された情報の中で最新性などの基準のような特定基準によって適切な情報を選別する投票(voting)を行った後(selectBestInformation()(S340)、選別された情報をsendResponse()メッセージを通じてクライアントに伝送することによって、情報提供作業を終了する(S350)。
【0038】
このように、本発明の実施例では情報を提供するノードグループに属した各ノードの中で全てのノードに障害が発生しない限り、情報提供動作の停止なくクライアント300が要請した情報を特定基準によって適切に選別して提供することができる。
【0039】
次に、図5を参照して障害が復旧されたノードまたは追加されたノードの登録及びその登録後に、クライアント300が要請した情報を提供する方法について説明する。
【0040】
まず、障害が発生して制御分配サーバー100で情報提供のためのノードグループでその登録が除去されたノードの障害が復旧されて再び登録をする場合、またはノード貯蔵部200の拡張のためのノード追加による登録が発生する場合、障害が復旧されたノードまたは追加されたノード、例えば図5ではAN+1ノード(NodeAN+1)は制御分配サーバー100に自分の登録を要請して参加を知らせるregister()メッセージを伝送する(S400)。したがって、制御分配サーバー100は登録要請メッセージを伝送したノードを追加的に登録して、情報提供のためにノードで作動できるように管理する。
【0041】
その後、制御分配サーバー100は情報更新、情報提供などの動作の時に障害が復旧されたり、追加されたノードに対しても当該動作を要請して、対応する動作を行う。
【0042】
例えば、情報更新時にクライアント300から状態情報更新のためのchangeInformation()メッセージが伝送される場合(S500)、制御分配サーバー100はノードグループ選択アルゴリズムを通じてクライアント300から要請された情報更新を行うノードグループを選択した後selectNodeGroup()(S510)、updateInformation()メッセージを通じて当該グループに属した各ノードに当該情報の更新を要請する(S520)。この時、障害が復旧されたり追加されたノードに対しても情報更新が要請される。例えば、クライアント300から要請された情報更新を行うノードグループが制御分配サーバー100でノードグループAであると選択された場合、ノードグループAに属した各ノード(A1、A2、…、AN、AN+1)に当該情報更新を要請する。ここで、AN+1ノードが追加的に登録されたノードである。
【0043】
その後、制御分配サーバー100は情報更新が要請された各ノードから情報更新に対する応答を受けた後、sendResponse()メッセージを通じてクライアント300に情報更新結果を通知することによって情報更新作業を終了する(S530)。
【0044】
上述した情報更新動作、情報提供動作、障害発生時に情報提供動作、障害復旧またはノード追加時の情報更新及び情報提供動作などはSIP Registraのような非常に安定的で頻繁な情報の変更と速い応答時間を有する役割を実現するのに活用できる。一般に非常に高い安定性を保障しなければならない通信システムの特性上、SIP Registraの場合も非常に高い安定性と性能を提供しなければならないが、SIP Registraの場合、その具現方法が明確に明示されていない関係で要求事項を実現するのに困難があるため、本発明の実施例によるシステム及び制御方法を活用する場合、要求事項を満足するシステムを容易に構築することができる。また、これをタンデムなどのフォールトトレラントシステム基盤で実現する場合、加入者が増えてもより安価の費用でクラスタリング構造を活用することができ、装備の拡張時にも運営中に追加が可能であるために無停止システムを構築することを可能にする。
【0045】
他の例として、移動通信などで加入者と端末の状態を管理するHLRは速いアップデート速度と応答時間を持つべきであり、交換網で核心的な役割を果たすだけに絶対に停止してはいけないという要求事項を持っている。したがって、本発明の実施例によるシステム及び制御方法によって実現する場合、加入者が増えても50万人当たり一つずつ高価のシステムを構築する代わりに、より安価のクラスタリング構造を活用することができ、また50万人当たり一つずつという数字の制限も効果的になくなるとともに、多様な形態の高可用性戦略が可能になる。したがって、交換機の側面でもHLRに質問をすることにおいて、加入者別に異なるHLRを探さなければならなかった複雑度が一つのHLRクラスタ群に質問をする構造に変わり、これによって通信網の構造も非常に単純化される。
【0046】
以上、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、その他の多様な変更や変形が可能である。
【0047】
本発明によれば、初期サービスシステム構築において、サービス利用量に応じた投資が可能であり、低費用で高効率のシステム構築が可能である。
【0048】
また、無停止システム構築を特別な装備の追加なく効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例による投票を活用した無停止サービスシステムのブロック図である。
【図2】本発明の実施例による投票を活用した無停止サービスシステムにおける情報更新方法の流れ図である。
【図3】本発明の実施例による投票を活用した無停止サービスシステムにおける情報提供方法の流れ図である。
【図4】本発明の実施例による投票を活用した無停止サービスシステムにおける特定ノード障害時の情報更新方法の流れ図である。
【図5】本発明の実施例による投票を活用した無停止サービスシステムにおいて、障害復旧したノードまたは追加ノードの登録及びその後の情報更新方法の流れ図である。
【符号の説明】
【0050】
100 制御分配サーバー
200 ノード貯蔵部
300 クライアント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントを識別する識別子を基準にして情報を貯蔵し管理する複数のノードグループ−ここで、複数のノードグループは独立的に情報の貯蔵及び管理が可能な複数のノードを各々含む−;及び
前記複数のノードグループに属した各ノードの状態情報と連結情報を管理し、クライアントからの情報更新及び情報提供の要請によって、前記クライアントに相当するノードグループを選択して、前記情報更新及び情報提供の要請を前記ノードグループに含まれた各ノードに伝達し、前記各ノードから情報提供がある場合、前記提供された情報の中から特定基準によって選択した情報を前記クライアントに提供する制御配分サーバーを含む無停止サービスシステム。
【請求項2】
前記制御配分サーバーが情報を選択する前記特定基準は、当該情報が更新された時間が最も最近である情報を選択する最新性基準であることを特徴とする、請求項1に記載の無停止サービスシステム。
【請求項3】
前記各ノードは時間的に全て同期化されるように互いに連結されていることを特徴とする、請求項2に記載の無停止サービスシステム。
【請求項4】
前記クライアントを識別する識別子には、クライアントのIDや電話番号が含まれることを特徴とする、請求項1に記載の無停止サービスシステム。
【請求項5】
前記制御配分サーバーが管理する情報には、
前記各ノードを識別するノード識別子と;
前記各ノードが属するノードグループと;
前記各ノードに接続可能なIPとポット情報を含むノードアドレスと;
前記各ノードとの連結を維持する場合に必要なノード連結情報と;
全ノード情報の個数と各ノード別移動回数を含む基本的な統計情報、負荷程度、応答速度を含む情報が含まれることを特徴とする、請求項1に記載の無停止サービスシステム。
【請求項6】
前記制御分配サーバーは、前記各ノードの中で障害が発生して正常的な情報更新動作及び情報提供動作を行えないノードに対して情報更新及び情報提供のためのノードグループから登録を除去することを特徴とする、請求項1に記載の無停止サービスシステム。
【請求項7】
前記登録が除去されたノードは発生した障害が復旧されたた場合、前記制御分配サーバーに情報更新及び情報提供のためにノードに再登録されることを特徴とする、請求項6に記載の無停止サービスシステム。
【請求項8】
クライアントを識別する識別子を基準にして情報を貯蔵し管理する複数のノードグループ−ここで、複数のノードグループは独立的に情報貯蔵及び管理が可能な複数のノードを各々含む−を使用する無停止サービスシステムで前記各ノードに貯蔵された情報を更新する方法において、
a)クライアントから情報更新の要請がある場合、前記複数のノードグループの中で前記クライアントに相当するノードグループを選択する段階と;
b)前記選択されたノードグループに属する各ノードに前記クライアントからの情報更新要請を伝達する段階と;
c)前記各ノードから前記要請された情報更新結果を受信して、前記クライアントに伝達する段階とを含む無停止サービスシステムにおける情報更新方法。
【請求項9】
前記b)段階において、前記選択されたノードグループに属したノードの中で障害発生によって連結できないノードの登録を除去することを特徴とする、請求項8に記載の無停止サービスシステムにおける情報更新方法。
【請求項10】
前記b)段階において、前記選択されたノードグループに属したノードの中で障害発生によって前記情報更新要請伝達ができないノードの登録を除去することを特徴とする、請求項8に記載の無停止サービスシステムにおける情報更新方法。
【請求項11】
前記c)段階において、前記選択されたノードグループに属したノードの中で障害発生によって前記情報更新結果が送信できないノードの登録を除去することを特徴とする、請求項8に記載の無停止サービスシステムにおける情報更新方法。
【請求項12】
前記障害発生によって登録が除去されたノードに対して前記障害が復旧される場合、新たなノードに登録して前記情報更新のためにノードとして使用されることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれかに記載の無停止サービスシステムにおける情報更新方法。
【請求項13】
前記特定ノードグループに追加されるノードは新たなノードに登録して、前記情報更新のためにノードとして使用されることを特徴とする、請求項8に記載の無停止サービスシステムにおける情報更新方法。
【請求項14】
クライアントを識別する識別子を基準にして情報を貯蔵し管理する複数のノードグループ−ここで、複数のノードグループは独立的に情報貯蔵及び管理が可能な複数のノードを各々含む−を使用する無停止サービスシステムで前記各ノードに貯蔵された情報を提供する方法において、
a)クライアントから情報提供の要請がある場合、前記複数のノードグループの中で前記クライアントに相当するノードグループを選択する段階と;
b)前記選択されたノードグループに属する各ノードに前記クライアントからの情報提供要請を伝達する段階と;
c)前記各ノードから前記要請された情報を受信する段階と;
d)前記受信された情報の中で特定基準によって選択された情報を前記クライアントに提供する段階とを含む無停止サービスシステムにおける情報提供方法。
【請求項15】
前記d)段階において、前記特定基準は前記受信された情報が更新された時間が最も最近である情報を選択する最新性基準であることを特徴とする、請求項14に記載の無停止サービスシステムにおける情報提供方法。
【請求項16】
前記b)段階において、前記選択されたノードグループに属したノードの中で障害発生によって連結できないノードの登録を除去することを特徴とする、請求項14に記載の無停止サービスシステムにおける情報提供方法。
【請求項17】
前記b)段階において、前記選択されたノードグループに属したノードの中で障害発生によって前記情報提供要請伝達ができないノードの登録を除去することを特徴とする、請求項14に記載の無停止サービスシステムにおける情報提供方法。
【請求項18】
前記c)段階において、前記選択されたノードグループに属したノードの中で障害発生によって前記要請された情報が受信されないノードの登録を除去することを特徴とする、請求項14に記載の無停止サービスシステムにおける情報提供方法。
【請求項19】
前記障害発生によって登録が除去されたノードに対して前記障害が復旧される場合、新たなノードに登録して前記情報提供のためにノードとして使用されることを特徴とする、請求項16乃至18のいずれかに記載の無停止サービスシステムにおける情報提供方法。
【請求項20】
前記特定ノードグループに追加されるノードは新たなノードに登録して、前記情報提供のためにノードとして使用されることを特徴とする、請求項14に記載の無停止サービスシステムにおける情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−524325(P2007−524325A)
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−500688(P2007−500688)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【国際出願番号】PCT/KR2005/000534
【国際公開番号】WO2005/081453
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】