説明

折り畳み式棚

【課題】トイレやその他の個室等には、小物を設置するための棚が設置されていないことが多々あります。一方で、公共のトイレ等では、棚を設置することにより、忘れ物の増加が懸念されるため、あえて棚を設置していません。
【解決手段】トイレやその他個室等から退室するために扉を開けるためには、折り畳む必要のある構造の棚を設置することにより、小物を置く場所を確保すると共に忘れ物を減らすことができます。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレやその他個室等に設置する小物等を置くための棚に関する。
【背景技術】
【0002】
従来トイレやその他個室等に整備されている小物等を置くための棚は、壁に固定されたもの、床の上に設置されたもの等が多く、利用者が退室時に小物等置き忘れる可能性が高い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年は携帯電話の普及により、トイレやその他個室等の利用者は、ポケットから取り出した携帯電話の置き場所を求めている。しかしながら、トイレやその他個室等の管理者は、忘れ物を防止するため、あえて棚を設置していない。
【0004】
本発明は、このような不便さを解決するためのものであり、トイレやその他個室等に、小物等を置き忘れにくい棚を設置することにある。
【問題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成する棚は、トイレやその他個室から退室するために出入口の扉を開けるためには、棚の上の小物等を撤去し棚を折りたたむ必要があることが特徴である。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように、本発明によれば、トイレやその他個室内において、携帯電話や財布等の小物を置く棚が確保でき、利用者の快適性が向上する。
【0007】
また、トイレやその他個室の管理者は、置き忘れられた小物等の処理が不要となり、管理が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の実施形態を図1に示す。
棚1およびその下面の掛け棒2は、可動部3により棚受4と一体となっている。棚受4は壁面5に固定されている。小物等を棚1に置く、もしくは掛け棒2に掛けるためには、室内側に開く扉6を閉めた状態で、棚1および掛け棒2を水平にした状態にする。
退室するために扉6を手前に開くためには、棚1及び掛け棒2を折り畳む必要があり、棚1および掛け棒2から小物等を取り除く必要がある。
【他の実施形態】
【0009】
扉が室外側に開く場合には、棚受4を、扉側に設置することにより、扉が室内側に開く場合と同様の効果を得ることができる。
【0010】
扉が横にスライドする場合には、図3のように、とめ具8及び掛かり9を追加することにより、扉が室内側に開く場合と同様の効果を得ることができる。
【0011】
室内側から施錠する鍵を省略し、この棚を鍵の代用とすることも可能である。
【実施形態の効果】
【0012】
この形態によれば、棚1及び掛け棒2から小物を取り除き、棚1及び掛け棒2を折り畳まない限り、扉6を開くことができない。よって扉6を開く直前に棚1及び掛け棒2から小物を取り除くこととなるため、利用者が小物等を置き忘れる可能性を非常に低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る折り畳み式棚の外観斜視図である。
【図2】棚を水平にした状態及び折り畳んだ状態を示した外観斜視図である。
【図3】スライド式の扉に設置する場合を示した正面図である。
【符号の説明】
【0013】
1棚 2掛け棒 3可動部 4棚受 5壁 6内開き又は外開き扉 7スライド扉 8とめ具 9掛かり

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚の上の置いた、又は、掛け棒に掛けた小物等を取り除き折り畳まないと、トイレやその他個室等の扉を開けることが出来ない折り畳み式棚。
【請求項2】
トイレやその他個室等の内側から施錠する鍵の代わりとなる請求項1の棚
【請求項3】
可動部に弾性材料を使用し、棚の上の置いた又は掛け棒に掛けた小物等を取り除くと、自動的に折り畳まれる請求項1の棚

【図1】
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【図2】
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【図3】
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