説明

押込型のモータ取付け装置

【課題】押込型モータアタッチメントマウントアッセンブリを提供する。
【解決手段】アッセンブリ(10)は、モータ(12)及び振動アイソレータ(34)を含む。モータは、出力端(20)から軸線方向に遠方の端部分(22)と、出力端に面するストッパー部(33)とを有する。振動アイソレータは、モータの端部分を軸線方向で受け入れるカップを含む。カップは、端壁と、側壁と、この側壁に一体に連結された可撓性指状部(64)とを含む。可撓性指状部は、可撓性指状部のチップ部(64b)が半径方向外方に配置され、モータの端部分をカップ内に軸線方向で組み立てることができる撓み位置と、チップ部が半径方向第1ストッパー部(33)と係合し、モータがカップから軸線方向に外れないようにする係止位置とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2007年8月28日に出願された「プラスチックポストにより振動の遮断を行う押込型のモータアタッチメント(モータ取付け装置)」についての米国仮特許出願第60/966459号の恩恵を主張するものである。出典を明示することにより、この出願に開示された全ての内容は本明細書の開示の一部とされる。この主張は、35U.S.C.§119(e);C.F.R.§1.78;及び65Fed.Reg.50093に基づいてなされたものである。
【0002】
本発明は、押込型(press in style)のモータアタッチメント(モータ取付け装置)に関し、詳細には、モータマウントアッセンブリ用の押込型モータアタッチメントに関し、更に詳細には、電動モータからの振動を遮断するためのプラスチックポストを持つモータマウントアッセンブリ用押込型モータアタッチメントに関する。
【背景技術】
【0003】
車輛のHVACモジュールに取り付けられた電動ブロワーモータ等の電動モータは、多くの場合、作動時に振動を発生する。振動は、モータのマウントを通ってHVACシステムの他の構成要素に伝達され、最終的には、車輛の車室に伝達される。米国特許出願第11/542,542号には、電動モータからの振動を遮断するためのプラスチックポスト遮断システムを持つモータマウントアッセンブリが開示されている。この種のマウントは、モータをマウントアッセンブリに取り付けるのに様々なファスナを使用する。
【0004】
電動モータを振動アイソレータモータマウントアッセンブリ及び他の既知の電動モータマウントアッセンブリに取り付けるのに使用される一般的な取り付け構成には、モータハウジングから突出した軸線方向取り付けスタッドを使用する構成と、モータのフレームを取り囲み、取り付けアームによってモータマウントに取り付けられる、フープ形態のバンド型マウント又はリング状ワイヤストラップと、モータを架台として支えるベースとが含まれる。このようなベースは、モータマウントアッセンブリに取り付けるための幾つかの取り付け点を有する。既知の取り付け構成は、ファスナの在庫を必要とし、そのため組み立ての複雑さが増大する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第11/542,542号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電動モータを取り付けるための追加のファスナに対する必要をなくす電動モータアタッチメント特徴を持つ振動アイソレータモータマウントアッセンブリが必要とされている。更に、このアタッチメント特徴について、電動モータが正しく位置決めされており且つ固定的に取り付けられていることの積極的表示を提供するのが望ましい。更に、マウントへの電動モータの取り付けを簡単に且つ効率的にするのが有利である。製造を容易にするため、一体のアタッチメント特徴が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、電動モータをHVACモジュールの支持構造等の支持構造に取り付けるためのモータマウントアッセンブリを提供する。モータマウントアッセンブリは、特定の独特の特徴を持ち、これらの特徴が振動アイソレータ内に設けられた対応する特徴と係合し、追加のモータファスナに対する必要をなくす、電動モータを含む。振動アイソレータは、電動モータと関連した振動を遮断するように機能でき、HVACモジュール(図示せず)に取り付けられるようになっている。振動アイソレータはHVACモジュールの一体の部分として成形されてもよい。
【0008】
モータは、軸線を中心として回転可能な駆動シャフトと、この駆動シャフトを包囲する、軸線を中心として全体に対称なハウジングとを含む。モータは、更に、駆動シャフトにアクセスできる出力端を含む。モータハウジングは、出力端から軸線方向で遠方の端部分を含む。この端部分は、突出タブを持つ端キャップを含む。これらの突出タブには、モータの出力端に向いた対応する半径方向ストッパー部が設けられている。
【0009】
振動アイソレータは、内カップ部と、この内カップ部に遮断ポストで一体に連結された外カップ部とを含む。外カップ部は、内カップ部から半径方向に間隔が隔てられている。内カップ部は、モータの端部分を軸線方向で受け入れる開放端を持つ区画室を形成する。内カップ部は、モータの端部分を中心として周方向に配置された側壁と、挿入中に端部分を案内し、モータが内カップ部に対して周方向に変位しないようにするため、電動モータの端キャップの突出タブを受け入れるようになったスロットとを含む。内カップ部は、更に、電動モータの端部分と係合し、モータがハウジングに対して第1方向にアッセンブリの取り付け端に向かって軸線方向に変位しないようにする閉鎖端を形成する端壁を含む。内カップ部は、更に、側壁に一体に連結された可撓性の指状部を含む。
【0010】
可撓性指状部は、内カップ部に沿って軸線方向に延び、チップ部を含む。可撓性指状部は、チップ部が半径方向外方に配置され、電動モータの端部分を区画室内に軸線方向で組み立てることができる撓み位置と、チップ部が半径方向ストッパー部と係合し、組み立てたときにモータが内カップ部から軸線方向に変位しないようにする係止位置とを含む。
【0011】
組み立て中、モータ及び振動遮断ユニットを軸線方向で整合する。この場合、モータの端部分は、内カップ部の区画室に向かって差し向けられる。次いで、モータを軸線を中心として回転し、各タブを対応するスロットと整合する。整合後、モータを内カップ部に軸線方向に挿入する。挿入中、タブは、スロットを形成する対応する軸線方向リブによって案内される。タブが内カップ部の閉鎖端に向かって軸線方向に摺動するとき、対応する可撓性指状部をタブが軸線から遠ざかる方向に外方に押圧する。モータが内カップ部に入ったとき、タブは、可撓性指状部のチップ部と半径方向ストッパー部との間に形成された穴にスナップ嵌めする。可撓性指状部は、チップ部がタブの半径方向ストッパー部に当接したとき、元の位置に戻り、モータを内カップ部内に固定的に収容する。
【0012】
振動アイソレータモータマウントアッセンブリは、電動モータをマウントに取り付けるための追加のファスナに対する必要をなくす。更に、電動モータが正しく位置決めされており、固定的に取り付けられていることの積極的表示を、可撓性指状部が所定位置にスナップ嵌めした音及び感覚によって提供する。可撓性指状部は、製造性を向上するため、振動アイソレータモータマウントアッセンブリの一体の部分である。
【0013】
本発明のこの他の特徴及び利点は、単なる非限定的例として与えられた本発明の好ましい実施例の以下の詳細な説明を添付図面を参照して読むことにより、更に明瞭に明らかになるであろう。
【0014】
本発明を、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、振動アイソレータから軸線方向に離して位置決めした、電動モータの分解斜視図である。
【図2】図2は、断面線3−3及び5−5を示す、振動アイソレータに組み込んだ電動モータの平面図である。
【図3】図3は、断面線3−3に沿った振動アイソレータの断面図から軸線方向に離して位置決めした、電動モータの側面図である。
【図4】図4は、断面線3−3に沿った振動アイソレータの断面図に組み込んだ、電動モータの側面図である。
【図5】図5は、断面線5−5に沿った振動アイソレータの断面図に組み込んだ、電動モータの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付図面に示すように、同様の特徴は、添付図面又は本明細書中に特段の記載がない限り、同様の構造を有し、同様に作動し、及び/又は同じ機能を有する。同様の特徴には、共通の参照番号が付してある。本発明の好ましい実施例によれば、図1乃至図5を参照すると、モータマウントアッセンブリ10は、特定の独特の構造を持つモータ12を含む。これらの特徴により、モータ12は、振動アイソレータ内に含まれる対応する特定の独特の構造と係合し、モータ12を振動アイソレータ34に保持するための追加のファスナに対する必要をなくす。振動アイソレータ34は、モータ12と関連した振動を遮断するように作動でき、HVACモジュール(図示せず)に取り付けられるようになっているか或いは、HVACモジュールの一体の部分として成形される。モータ12及び振動アイソレータ34の両方が、共通の中央軸線16に沿って同心に配置される。
【0017】
図1に最もよく示すように、モータ12は、代表的な電動モータであり、中央軸線に沿って駆動シャフト14を有する。駆動シャフト14を包囲するモータハウジング18が、中央軸線16を中心として対称に配置されている。モータ12は、駆動シャフト14にアクセスできる出力端20と、この出力端20とは反対側にあり且つ出力端20から軸線方向で離間された端部分22とを含む。駆動シャフト14は、HVACモジュール内に空気流を発生するケージファン等の手段と係合するようになっている。端部分22は、モータハウジング18と協働してモータの内部作動構造をシールし、これを作動環境中の汚染物から保護する端キャップ24を含む。端キャップ24は、振動アイソレータ34の独特のアタッチメント構造と協働し、モータ12を振動アイソレータ34に締り嵌め及びスナップ嵌めによって固定するようになっている。
【0018】
図2には、モータ12が振動アイソレータ34に位置決めされており且つこれに組み込まれたモータマウントアッセンブリ10の平面図が最もよく示してある。断面線3−3及び5−5が示してあり、組み立てた状態のモータマウントアッセンブリのこれらの断面線での断面図が図4及び図5の夫々に示してある。断面線3−3に沿った振動アイソレータ34の断面図は、モータ12を振動アイソレータ34から軸線方向に外した状態で、図3にも示してある。
【0019】
図3に示すように、端キャップ24は、中央軸線に対して実質的に垂直な端面26を含む。端面26は、中央軸線16からのモータハウジング18の半径方向距離よりも小さい、中央軸線16から所定の半径方向距離のところで側面28に移行する。側面28は、中央軸線16と実質的に平行に出力端20に向かって延び、モータハウジング18と係合する。端面26が側面28に移行する境界界面のところに周縁部30が形成される。周縁部30から、複数のタブ32が中央軸線16に対して実質的に垂直に延びている。これらのタブ32は、半径方向外方に延びており、中央軸線16を中心として実質的に対称に配置されている。各タブ32には、モータ12の出力端20に向いた半径方向第1ストッパー部33と、半径方向第1ストッパー部33とは反対側の半径方向第2ストッパー部35とが配置されている。タブ32は、以下に詳細に説明する振動アイソレータ34の対応する構造と協働する所定の長さ及び幅で突出している。
【0020】
更に、図1及び図3には、内カップ部36及び外カップ部38を含む振動アイソレータ34が示してある。この振動アイソレータ34は、中央軸線16を中心として同心に配置されている。図1に最もよく示す複数の遮断ポスト40が、内カップ部36を外カップ部38に継ぎ目なしに接合し、これによって一体の一部品振動アイソレータ34を形成する。内カップ部36は、中央軸線16から遠ざかる方向に向いた外面48と、閉鎖端50と、この閉鎖端50とは反対側にあり且つ軸線方向に間隔が隔てられたリム54とを含み、モータ12の端部分22を軸線方向に受け入れる区画室52を形成する。外カップ部38は、内カップ部36の外面48に向いた内面42を有する。フランジ66が、振動アイソレータ34を取り囲んでいる。フランジ66は、HVACモジュール(図示せず)に取り付けるためのファスナ支持体72を含む。変形例では、フランジ66はHVACモジュールと一体成形されていてもよく、これによってファスナ支持体72に対する必要をなくす。内カップ部36には、モータ12用の電気接続部を受け入れるため、又はモータ12を冷却するために空気を循環するため、開口部又はポート74が設けられていてもよい。
【0021】
外カップ部38の内面42の周囲には、内面42と内カップ部36の外面48との間を延びるが内カップ部36の外面48と接触しない突出押縁44が設けられている。突出押縁44は、中央軸線16に対してほぼ垂直であり、モータ12の出力端20に向かって配向された押縁表面46を含む。突出押縁44は、内カップ部36から間隔が隔てられており、一次振動が内カップ部36から外カップ部38に伝達しないようにする。内カップ部36を外カップ部38に一体に連結する複数の遮断ポスト40が、押縁表面46から内カップ部36のリム54に向かって延びている。図5に最もよく示すように、各遮断ポスト40は、中央軸線16から半径方向に対称に位置決めされており、出力端20に向かってテーパしていてもよい。遮断ポスト40は、構造的剛性を向上し且つ振動遮断特性を向上する任意の形状の断面輪郭を備えていてもよい。遮断ポスト40は、振動減衰性を高めるため、図5に示す半径方向リブ41を備えていてもよい。
【0022】
図3に示すように、内カップ部36は、中央軸線16に向かって配向されており且つ中央軸線16を中心として同心に配置された内側壁58を含む。内側壁58は、その長さに沿って延びる軸線方向リブ60を含む。これらの軸線方向リブ60は、中央軸線16と実質的に平行である。対をなした軸線方向リブ60間に配置された内側壁58の部分は、対応するスロット62を形成する。これらのスロット62は、内カップ部36へのモータ12の挿入中に、対応するタブ32と協働し、モータ12の端部分22を案内し、モータ12が内カップ部36に対して周方向にずれないようにする。軸線方向リブ60は、更に、モータ12を内カップ部36にひとたび組み込んだ後、モータハウジング18に対して締り嵌めを提供するばかりでなく、内カップ部36の半径方向剛性を高める構造上の一体性を提供する。
【0023】
各スロット62内には、対応する可撓性の指状部(フィンガ部)64が配置されている。各可撓性の指状部64は、内カップ部36と一体の第1端64aと、閉鎖端50に向かって延びるが閉鎖端50から間隔が隔てられており、図3に示すように穴76を形成するチップ部64bとを含む。可撓性指状部64は、中央軸線16に向かって押圧されているが、モータ12の端キャップ24を内カップ部36の区画室52に軸線方向で組み込むことができるように、モータ12の対応するタブ32によって半径方向外方に撓ませることができる。図4に最もよく示すように、タブ32は、組み立て時に穴76内に位置決めされる。モータ12の半径方向第1ストッパー部33は、可撓性指状部64のチップ部64bと協働し、モータ12を係止位置で内カップ部36内に固定する。係止位置では、チップ部64bが半径方向第1ストッパー部33と係合し、モータ12が軸線方向に及び回転的に変位しないようにする。
【0024】
モータ12の端キャップ24は、金属やプラスチック等の任意の剛性材料で形成されていてもよい。端キャップ24のタブ32は、好ましくは、端キャップ24を形成するのと同じ加工物から型押しによって形成され、又は端キャップ24がプラスチック材料で形成される場合には、端キャップ24と一体成形される。内カップ部36、外カップ部38、及び振動遮断ポスト40を含む振動アイソレータ34は、好ましくは、ポリプロピレン、ABS、及びナイロン等のプラスチックから単一のドローライン(single line of draw)で型成形される。振動アイソレータ34は、HVACモジュール又は他の構造と一体成形されていてもよい。
【0025】
組み立て中、モータ12の端キャップ24が、内カップ部36の開放した区画室52に差し向けられてこれに面する状態で、モータ12及び振動アイソレータ34を軸線方向で整合する。軸線を中心としてモータ12を回転し、各タブ32を、軸線方向リブ60によって形成された対応するスロット62と整合する。整合したとき、モータ12を内カップ部36に軸線方向に挿入する。挿入中、タブ32はスロット62によって案内される。タブ32が閉鎖端50に向かって軸線方向に摺動するとき、これらのタブ32が、可撓性指状部64を中央軸線16から外方に遠ざかる方向に押圧する。モータ12を押圧して端キャップ24を内カップ部36に着座させたとき、可撓性指状部64と内カップ部36の底部との間に設けられた穴76に、タブ32がスナップ嵌めする。可撓性指状部64は元の位置に戻り、チップ部64bがタブ32に当接し、モータ12を内カップ部36内に固定的に収容する。
【0026】
本発明を好ましい例示の実施例を参照して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、そのエレメントの代わりに等価物を使用してもよいということは当業者には理解されよう。更に、本発明の教示に対し、特定の状況又は材料に適合するように、本発明の要旨から逸脱することなく、多くの変更を行ってもよい。従って、本発明は、この発明を実施する上で考えられる最良の態様として開示した特定の実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲の範疇の全ての実施例を含もうとするものである。
【符号の説明】
【0027】
10 モータマウントアッセンブリ
12 モータ
14 駆動シャフト
16 中央軸線
18 モータハウジング
20 出力端
22 端部分
24 端キャップ
26 端面
28 側面
30 周縁部
32 タブ
33 半径方向第1ストッパー部
34 振動アイソレータ
35 半径方向第2ストッパー部
36 内カップ部
38 外カップ部
40 遮断ポスト
42 内面
48 外面
50 閉鎖端
54 リム
66 フランジ
72 ファスナ支持体
74 ポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリであって、
端部分及びこの端部分から突出したタブを含むモータと、
前記モータの前記端部分を受け入れるための区画室を形成する側壁を含む内カップ部とを含み、前記側壁は、前記タブと係合して前記モータを前記区画室内に固定するようになった可撓性の指状部を含む、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項2】
押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリにおいて、
中央軸線を持ち、端部分及びこの端部分から突出したタブを持つハウジングを含むモータと、
前記モータを軸線方向で受け入れるようになった区画室を形成する内カップ部とを含み、
前記区画室は、開放端と、前記モータの前記端部分と隣接した閉鎖端と、前記開放端と前記閉鎖端との間の側壁と、前記側壁に一体に連結された可撓性の指状部とを含み、
前記可撓性の指状部は、前記側壁から、軸線方向に及び前記中央軸線に向かって半径方向内方に延びており、前記指状部の端部が半径方向外方に配置された撓み位置と、前記可撓性の指状部が前記タブと係合し、前記モータを前記区画室内に固定する係止位置とを含む、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項3】
請求項2に記載の押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリにおいて、
前記可撓性の指状部はチップ部を含み、このチップ部は、前記可撓性の指状部が前記係止位置にあるとき、前記モータの前記タブに当接し、前記モータが前記内カップ部から軸線方向に変位しないようにする、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載の押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリにおいて、
前記可撓性の指状部の前記チップ部は、前記閉鎖端部から間隔が隔てられて、穴を形成し、前記モータの前記タブは、前記可撓性の指状部が前記係止位置にあるとき、前記穴に位置決めされる、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項5】
請求項3に記載の押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリにおいて、
前記内カップ部は、更に、
前記中央軸線に向かって配向されており且つ前記中央軸線を中心として同心に配置された内側壁と、
前記中央軸線と平行に軸線方向に延びる複数のリブとを含み、
前記リブは対をなし、スロットを形成する、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載の押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリにおいて、
前記スロットは、前記内カップ部への前記モータの挿入中に、対応するタブと協働して前記モータの端部分を案内し、これによって、前記モータの前記内カップ部に対する周方向の変位を防止できる、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項7】
請求項3に記載の押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリにおいて、更に、
外カップ部と、
内カップ部を前記外カップ部に継ぎ目なしに接合する複数の振動遮断ポストと、
前記振動遮断ポストを前記外カップ部に対して支持する半径方向リブとを含み、
前記半径方向リブは、前記内カップ部から前記外カップ部への一次振動の遮断を提供する、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項8】
請求項4に記載の押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリにおいて、
前記タブは、前記出力端に向いた半径方向第1ストッパー部を含み、該半径方向第1ストッパー部は、前記可撓性の指状部が前記係止位置にあるとき、前記可撓性の指状部の前記チップ部に当接する、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項9】
モータを支持構造に取り付けるための押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリであって、
前記モータ取付け用のマウントアッセンブリは、
軸線を中心として回転可能な駆動シャフトと、前記駆動シャフトを包囲する、前記軸線を中心として全体に対称なハウジングとを含んだモータを備え、前記モータは、前記駆動シャフトにアクセスできる出力端を有し、前記ハウジングは、前記出力端から軸線方向で遠方の端部分と、前記出力端に向いたストッパー部とを有しており、
前記モータ取付け用のマウントアッセンブリは、また、
前記モータの前記端部分を軸線方向で受け入れる区画室を形成するカップを備え、前記カップは、前記出力端と隣接した開放端を有し、また、前記カップは、前記端部分を中心として周方向に配置された側壁と、前記区画室の前記開放端とは反対側の端部を包囲する端壁とを含み、更に、前記カップは、前記側壁に一体に連結された可撓性指状部を含み、該可撓性の指状部は、チップ部を有し、軸線方向に延びており、前記可撓性の指状部は、前記チップ部が半径方向外方に配置され、前記端部分を前記区画室内に軸線方向で組み立てることができる撓み位置と、前記チップ部が前記ストッパー部と係合し、前記モータが前記カップから軸線方向に外れないようにする係止位置とを有する、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。
【請求項10】
モータを支持構造に取り付けるための押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリであって、
前記モータ取付け用のマウントアッセンブリは、
軸線を中心として回転可能な駆動シャフトと、前記駆動シャフトを包囲する、前記軸線を中心として概ね対称なハウジングとを含んだモータを備え、前記モータは、前記駆動シャフトにアクセスできる出力端を有し、前記ハウジングは、前記出力端から軸線方向で遠方の端部分と、軸線方向リブと、前記端部分から突出したタブとを有し、前記タブは、前記出力端に向いた半径方向第1ストッパー部と、前記出力端から遠ざかる方向に向いた半径方向第2ストッパー部とを有しており、
前記モータ取付け用のマウントアッセンブリは、また、カップを備え、
前記カップは、内カップ部と、上端が前記内カップ部に一体に連結された外カップ部とを有しており、
前記外カップ部は、前記内カップ部から半径方向に間隔が隔てられており、
前記内カップ部は、前記モータの前記端部分を軸線方向で受け入れる区画室を形成し、前記出力端と隣接した開放端を有しており、
前記カップは、
前記端部分を中心として周方向に配置された側壁と、
挿入中に前記端部分を案内し、前記モータが前記カップに対して周方向に変位しないようにするため、前記軸線方向リブを受け入れるようになったスロットとを含み、
前記カップは、更に、前記モータが前記ハウジングに対して第1方向で軸線方向に変位しないように前記端部分と係合する端壁を含み、
前記カップは、更に、前記側壁に一体に連結された可撓性の指状部を含み、前記可撓性の指状部は、チップ部を有し、軸線方向に延びており、
前記可撓性の指状部は、
前記チップ部が半径方向外方に配置され、前記端部分を前記区画室内に軸線方向で組み立てることができる撓み位置と、
前記チップ部が前記半径方向ストッパー部と係合し、前記モータが前記カップから軸線方向に変位しないようにする係止位置とを有する、押込型のモータ取付け用のマウントアッセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−5】
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【公表番号】特表2010−537878(P2010−537878A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522945(P2010−522945)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【国際出願番号】PCT/US2008/010167
【国際公開番号】WO2009/032139
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(599023978)デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド (281)
【Fターム(参考)】