説明

掃除用電気器具

【課題】真空掃除用電気器具の形態である掃除用電気器具を提供すること。
【解決手段】円筒型の掃除用電気器具は、汚れを含む流対流から汚れを分離するための分離装置と、分離装置を通って流体流を引き込む手段を含む床係合転動組立体と、転動組立体に接続され、少なくとも1つの床係合支持部材を備えたシャーシと、分離装置に流体流を搬送するダクトと、を含む。ダクトの少なくとも一部は、シャーシに接続されて、該シャーシに対して枢動運動をする。ダクトの枢動部分をシャーシに対して静止位置に向かって押し付けるようにダクトを係合する付勢手段が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、好ましくは真空掃除用電気器具の形態である掃除用電気器具に関する。
【背景技術】
【0002】
真空掃除機のような掃除用電気器具は公知である。真空掃除機の大部分は、「直立」型又は「円筒」型(国によってはキャニスタ又はバレル機と呼ばれる)のいずれかである。円筒真空掃除機は、一般的に、汚れを含む空気流を真空掃除機に引き込むためのモータ駆動ファンユニットを収容する本体と、空気流から汚れ及び塵埃を分離するためのサイクロン分離器又はバッグのような分離装置とを含む。汚れを含む空気流は、本体に接続される吸引ホース及びワンド組立体を通って本体に導入される。真空掃除機の本体は、ユーザが部屋を動き回るとホースによって引きずられる。掃除ツールは、ホース及びワンド組立体の遠位端部に取り付けられる。
【0003】
例えば、国際特許出願WO03/068042号は、サイクロン分離装置を支持するシャーシを有する円筒真空掃除機を記載している。真空掃除機は、シャーシの後部の両側に1つずつ2つのメインホイールと、シャーシの前部の下に位置し、表面を横切って真空掃除機を引きずることを可能にするキャスタホイールとを有する。このようなキャスタホイールは、円形支持体上に取付けられることが多く、該円形支持体は、真空掃除機が表面にわたって引きずられる方向の変化に応答してキャスタホイールが旋回できるように、シャーシに回転可能に取付けられている。分離装置は、空気が接線状に通って分離装置に流入できる空気入口と、分離装置の後壁上に位置付けられ、真空掃除機を通過する空気流を引き込むためにファンユニットに空気を搬送する空気出口とを含む。
【0004】
PCT/GB2010/050418号は、床面にわたる真空掃除機の操縦性を改良するためにシャーシに接続されたほぼ球状の転動組立体を有する円筒真空掃除機を記載している。転動組立体は、本体及び本体に接続された1対のドーム形ホイールを含む。シャーシは、転動組立体の本体から前方に延びて、真空掃除機を操向するため及び真空掃除機が床面にわたって操縦されるときに転動組立体を支持するための1対のホイールを含む。
【0005】
シャーシはまた、真空掃除機のサイクロン分離装置を支持する支持体を含む。支持体は、汚れを含む空気流を分離装置に搬送するための入口ダクト上に位置する。床面上に位置する物体の周囲の真空掃除機の操縦を支援するために、ユーザが床面にわたって異なる方向に真空掃除機を引っ張ったときにシャーシに対して動くように、入口ダクトはシャーシに枢動可能に接続されている。シャーシに対するダクトの移動は、シャーシに接続されたホイールを転回させるための操向機構を作動させる。入口ダクトは、相対的に枢動運動するためにシャーシに接続された比較的剛直な部分と、剛直な部分の上流に位置して、シャーシに対してダクトが枢動すると剛直な部分に対して屈曲する傾向がある比較的可撓性のホースとを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際特許出願WO03/068042号
【特許文献2】欧州特許第1,129,657号明細書
【特許文献3】PCT/GB2010/050418号
【発明の概要】
【0007】
本発明は、本発明は、汚れを含む流対流から汚れを分離するための分離装置と、分離装置を通って流体流を引き込む手段を含む床係合転動組立体と、転動組立体に接続されたシャーシと、シャーシに接続された少なくとも1つの床係合支持部材と、少なくとも一部がシャーシに接続されて該シャーシに対して枢動運動するようにされた、分離装置に流体流を搬送するダクトと、ダクトの枢動部分をシャーシに対する静止位置に向けて押し付けるようにダクトを係合する付勢手段と、を備えた円筒型の掃除用電気器具を提供する。
【0008】
従って、本発明は、ダクトから分離され、該ダクトを係合してダクトの枢動部分をシャーシに対する静止位置に向けて押し付けるようにダクトを係合する付勢手段を提供する。これは、ダクトの枢動部分の静止位置への迅速な戻りを達成することができ、好ましくは、転動組立体が床面に沿って移動する方向に沿ってダクトが位置し、そのため、転動運動とは対照的に、床面にわたって転動組立体の滑動移動量を低減することができるものである。
【0009】
付勢手段は、好ましくは、静止位置から離れるダクトの少なくとも一部の枢動運動の方向とは関係なく、静止位置に向けてダクトの枢動部分を押し付けるように配置される。好ましい実施形態において、付勢手段は、静止位置から遠ざかるように第1の角度方向にダクトの枢動部分が移動するときに該ダクトの枢動部分を静止位置に向けて押し付ける第1の付勢機構と、静止位置から遠ざかるように第2の角度方向にダクトの枢動部分が移動するときに該ダクトの枢動部分を静止位置に向けて押し付ける第2の付勢機構と、を含む。各付勢機構は、ダクトの枢動部分を係合するピストンと、ピストンをダクトの枢動部分に向けて押し付ける弾性要素とを含む。弾性要素は、バネ、好ましくは螺旋状圧縮バネの形態とすることができる。ピストンは、ディスク、ロッド、プレート、或いは、ダクトの枢動部分を係合する他の移動可能部材の形態とすることができる。しかしながら、他の付勢手段又は機構を用いることもできる。例えば、ダクトの枢動部分を静止位置に向けて押し付けるための1つ又はそれ以上の弾性プレート、成形品、バネ、又は他の部材を設けてもよい。
【0010】
ダクトの枢動部分は、好ましくは、付勢手段を係合してダクトの枢動部分を静止位置に戻す戻り部材を含む。戻り部材は、好ましくは、ダクトの枢動部分から外向きに延びるアームの形態である。付勢手段又は機構は、好ましくは、ハウジング内に位置し、この場合、戻り部材は、不正手段を係合するためハウジング内に延びるよう配置される。ハウジングは湾曲しているのが好ましく、より好ましくはダクトの枢動部分の枢動軸線の周りに延びる。各付勢機構は、好ましくは、ハウジング内のそれぞれの区画内に位置付けられる。戻り部材は、好ましくは、ダクトの枢動部分が静止位置にあるときに区画間に位置付けられ、その結果、ダクトが静止位置においてどのような特定の方向にも押し付けられないようになる。
【0011】
汚れ又は外来物体がダクトの枢動部分の静止位置への付勢を妨げるのを防ぐために、付勢手段は、好ましくは、シャーシの下方に位置付けられる。この場合、戻り部材は、例えば、シャーシ内に形成されるスロットを通ってシャーシの下方に延びて、付勢手段を係合する。付勢手段は、シャーシと、シャーシの底面に接続されたシャーシ底板との間に形成されるチャンバ内に位置付けることができる。或いは、付勢手段は、転動組立体内に位置付けることができる。例えば、戻り部材は、転動組立体内に延びて付勢手段を係合することができる。
【0012】
シャーシに対するダクトの枢動運動を案内する手段を設けることができる。例えば、ダクトの枢動部分は、リブ、ピン、又はシャーシ内に形成される湾曲スロット内に位置付けられた他の突出部を備えることができる。
【0013】
上述のように、静止位置において、ダクトの枢動部分は、好ましくは、支持組立体の転動運動の方向に沿って延びる。この静止位置は、ダクトの枢動部分がシャーシ上に中心に位置しているのが好ましい。
【0014】
転動組立体は、好ましくは、シャーシに接続された本体と、複数の床係合転動要素とを含む。掃除用電気器具の構成要素の数を削減するため、シャーシは、転動組立体の本体の部分と一体化されるのが好ましい。
【0015】
転動組立体は、実質的に球状であるのが好ましく、この用語は回転楕円状の転動組立体を含む。転動組立体は、掃除用電気器具が床面にわたって移動するときに回転する実質的に球状のケーシングを含むことができる。
【0016】
しかしながら、電気器具は、好ましくは、本体と、該本体に回転可能に接続された複数の床係合転動要素とを含み、これら床係合転動要素が共に実質的に球状又は回転楕円状の転動組立体を形成することができる。本体は、複数の部分を含むことができ、各転動要素は、部分のそれぞれ1つに接続することができる。シャーシは、好ましくは、本体の部分のうちの1つと一体化される。
【0017】
複数の転動要素の各々は、転動組立体の本体のそれぞれの側面に回転可能に接続されたホイールの形態であるのが好ましい。これらの転動要素の各々は、好ましくは湾曲した、好ましくはドーム形の外面を有する。複数の転動要素の各々は、好ましくは、実質的に球状の曲率の外面を有する。転動要素の回転軸線は、転動要素のリムが床面と係合するように掃除用電気器具が位置する床面に対して本体に向かって上向きに傾斜することができる。回転軸線の傾斜角度は、好ましくは4°から15°の範囲内、より好ましくは5°から10°の範囲内である。転動要素の回転軸線の傾斜の結果として、本体の外面の一部は、モータ又はケーブル巻き戻し機構を作動させるためのユーザ操作可能スイッチのような掃除用電気器具の構成要素を本体の露出部分上に位置させることを可能にするように露出される。好ましい実施形態では、掃除用電気器具から空気流を排出するための1つ又はそれ以上のポートは、本体の外面上に位置する。
【0018】
ダクトの枢動部分は、好ましくは、ダクトの入口部分を含み、該入口部分は、掃除用電気器具内に汚れを含む流体流を引き込むホース及びワンド組立体に対してダクトを結合するカップリングを含むことができる。ダクトは更に、好ましくは、入口部分を分離装置に結合する出口部分を含む。出口部分は、出口部分から妨害物を取り除くことができ、ダクトの入口部分からの妨害物の取り除きを容易にするように、掃除用電気器具から取り外し可能であるのが好ましい。小型の外観を備えた掃除機を提供するため、ダクトの出口部分は、好ましくは、転動組立体の本体に取り外し可能に接続される。
【0019】
ダクトの入口部分は、好ましくは、分離装置を支持する支持体の下方に延びる。支持体は、好ましくは、分離装置に向かってダクトが延びるスリーブに接続される。掃除用電気器具の構成要素の数を削減するために、支持体及びスリーブは、好ましくは、掃除用電気器具の本体と一体化される。
【0020】
スリーブは、好ましくは、ダクトの入口部分及び出口部分間の継手の周りに延びる。この継手は、入口部分が出口部分に対して枢動するときに、ダクトの部分間に流体密閉シールを維持するための1つ又はそれ以上のシール部材を含むことができる。支持体は、入口部分に対する出口部分の枢動運動を抑制する手段を含むことができる。例えば、支持体及び出口部分の一方は、支持体及び出口部分の他方の凹部内に位置付けることが可能な戻り止めを含むことができる。
【0021】
シャーシは、好ましくは、転動組立体が床面にわたって操縦されるときに該転動組立体を支持する複数の床係合支持部材を含む。各支持部材は、好ましくは、ホイール、或いはキャスター又はボールなどの他の転動部材の形態である。
【0022】
分離装置は、好ましくは、サイクロン分離装置を含む。分離装置は、サイクロン分離装置から下流側に位置付けられるフィルタを収納することができる。フィルタは、どのような断面形状であってもよく、例えば、円形、方形、又は三角形の断面とすることができる。フィルタは変形可能とすることができる。例えば、フィルタは、軟質の折り畳み可能な材料又は織物から形成することができる。或いは、フィルタは、例えば、ガラス、フリース、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、又は他の何れかの好適なプラスチック材料など、何らかの好適な材料から形成することができる。フィルタ媒体は、オープンセル網状プラスチック発泡体、例えばポリウレタン発泡体とすることができる。ポリウレタン発泡体は、ポリエステル、又はポリエーテルの何れかに由来することができる。別の代替形態として、フィルタは、静電フィルタとすることができる。例えば、フィルタは、摩擦静電フィルタ、エレクトレット媒体フィルタ、又は高電圧電源に接続された静電フィルタの形態とすることができる。フィルタは、好適な手法で接着、結合、又は縫い合わせることができるフィルタ媒体の複数の層から形成することができる。
【0023】
好ましい実施形態では、フィルタはソックフィルタの形態である。本明細書で使用される用語「ソックフィルタ」とは、フィルタが閉じた下端部を備えたほぼ管状ものと解釈されたい。フィルタは、好ましくは、ほぼ管状の形状であるフィルタ本体により支持され、空気流がそれに沿ってフィルタの出口を貫通するボアを含む。フィルタ本体は、好ましくは、ボアの周りに延びるフィルタフレームを含み、その周りにフィルタが位置付けられる。フレームは、好ましくは、フィルタ本体の長手方向軸線の周りに延びる。フィルタの開放端は、好ましくは、例えば、スナップ嵌め又はネジ接続によりフィルタ本体に接続される。
【0024】
掃除用電気器具は、好ましくは、流体流を転動組立体に搬送するために分離装置から転動組立体に延びる出口ダクトを含む。好ましくは、ダクトは、分離装置を電気器具から取り外すことを可能にするように分離装置から係合解除することができる。分離装置からのダクトの係合解除を容易にするために、ダクトは、転動組立体に枢動可能に接続される。ダクトは、好ましくは、分離装置が電気器具から取り外された後に電気器具上に移動できるようにする上昇位置と、ダクトが分離装置と係合する下降位置との間でダクトが移動することができるように、転動組立体の上面に接続される。この下降位置では、ダクトは、好ましくは、電気器具上に分離装置を保持するように構成される。ダクトは、好ましくは、剛性材料、好ましくはプラスチック材料から形成され、ハンドルを含むことができる。
【0025】
転動組立体は、好ましくは、流体入口から流体流を受け取り、分離装置を通って流体流を引き込む手段に流体流を搬送する導管を含む。分離装置を通って流体流を引き込む手段は、好ましくは、モータ駆動ファンユニットの形態である。好ましい実施形態では、導管は、ダクトから流体流を受け入れる流体入口と、分離装置を通って流体流を引き込む手段に流体流を搬送する流体出口とを含む。分離装置を通って流体流を引き込む手段の向きに応じて、導管は、流体流の方向を約90°変更するよう配置することができる。ダクトが分離装置から係合解除されたとき、或いは、出口ダクトが上昇位置にあるときに比較的大きな物体が分離装置のフィルタ組立体内に意図せずに位置付けられた場合に、汚れ又は他の物体が導管内に入るのを防ぐために出口ダクト内に格子又は他のフィルタを設けてもよい。
【0026】
本発明の実施形態は、真空掃除機を参照して詳細に説明したが、本発明はまた、掃除用電気器具の他の形態にも適用できることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】真空掃除機の上から見た正面斜視図である。
【図2(a)】真空掃除機の分離装置が取り外された状態の真空掃除機の上から見た正面斜視図である。
【図2(b)】図2(a)の側面図である。
【図2(c)】図2(a)の平面図である。
【図3】真空掃除機のシャーシ底板、ホイール組立体、入口ダクトの入口部分及び付勢機構の上から見た後方斜視図である。
【図4】図2(b)の線A−Aに沿った断面図である。
【図5(a)】分離装置が取り外され、及び入口ダクトの入口部分がシャーシに対して枢動された状態の真空掃除機の上から見た正面斜視図である。
【図5(b)】図5(a)の平面図である。
【図6(a)】図2(c)の線C−Cに沿った側断面図である。
【図6(b)】図6(a)の一部の拡大図である。
【図7(a)】分離装置の平面図である。
【図7(b)】図7(a)の線D−Dに沿った断面図である。
【図8】図2(c)の線B−Bに沿った後方断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明の好ましい特徴を単に例として添付図面を参照しながら説明する。
【0029】
図1は、真空掃除機10の形態の掃除用電気器具の外観を示す。真空掃除機10は、円筒型又はキャニスタ型のものである。概説すると、真空掃除機10は、汚れ及び塵埃を流体流から分離するための分離装置12を含む。分離装置12は、好ましくは、サイクロン分離装置の形態であって、実質的に円筒形状の外壁16を有する外側容器14を含む。外側容器14の下側端部は、外壁16に枢動可能に取り付けられる湾曲基部18によって閉鎖している。汚れを含む流体を分離装置12に引き込むために吸引を発生させるためのモータ駆動ファンユニットは、分離装置12の背後に位置した転動組立体20内に収納される。転動組立体20は、本体22と、床面と係合するために本体22に回転可能に接続された2つのホイール24、26(図2(a)参照)とを含む。分離装置12の下方に延びる入口ダクト28は、汚れを含む流体を分離装置12に搬送し、出口ダクト30は、分離装置12から排出された流体を転動組立体20に搬送する。入口ダクト28は、ユーザが引っ張って床面にわたって真空掃除機10を操縦するホース及びワンド組立体(図示せず)のホースに接続される。
【0030】
シャーシ32は、転動組立体20の本体22に接続される。この実施例では、シャーシ32は、転動組立体20の本体22の一部と一体化されている。シャーシ32は、全体的に転動組立体20から前方向きの矢じりの形状である。シャーシ32は、図5(b)及び6(a)に示すシャーシ32の前方先端36から後方及び外向きに延びる側縁34を含む。シャーシ32の前方先端36は、転動組立体20の中心を貫通する垂直平面に対して実質的に直角に延びる軸線A上に位置する。真空掃除機10が清掃作業中に床面にわたって移動する方向は、軸線Aに沿って延びる。軸線Aに対する側縁34の傾斜は、隅部、家具、又は床面から直立した他の品目の周囲で真空掃除機10を操縦するのを助けることができ、このような品目と接触した場合に、これらの側縁34は、直立する品目に接して滑動して転動組立体20を直立する品目の周囲に案内する傾向がある。図示のように、バンパー又はパッド38は、側縁34に取り付けることができる。
【0031】
床面と係合するための1対のホイール40は、シャーシ32に接続される。ホイール40は、シャーシ32の側縁34の背後で且つ転動組立体20のホイール24、26の前方に位置する。図3に示すように、各ホイール40は、ホイール40が、軸線42に対して、及びひいてはシャーシ32に対して回転するように、例えば、圧入又はオーバーモールド成形によって、シャーシ32に合わせたそれぞれの軸線42に取付けられている。各軸線42は、ホイール40が回転して真空掃除機10を軸線Aに沿って延びる方向に移動させるように、軸線Aに対して実質的に直角である軸線に沿って整列している。
【0032】
ホイール40はまた、転動組立体20を支持するための支持部材を設け、真空掃除機10が軸線Aの周りで転動組立体20の回転を制限することによって床面にわたって操縦されるようにする。転動組立体20への支持を向上させるために、床面とホイール40の接点間の距離は、床面と転動組立体20のホイール24、26との接点間の距離よりも大きい。
【0033】
図2(b)に示すように、真空掃除機10の構成要素は、真空掃除機10が実質的に水平な床面F上に位置するときに、真空掃除機10の重心Cが転動組立体20内に位置するように配置される。重心Cは、転動組立体20のホイール24、26と床面との間に接点を含む第2の垂直平面PL2と、ホイール40と床面との間に接点を含む第3の垂直平面PL3との間、好ましくは2つの平面PL2、PL3間の実質的に中間を通る第1の垂直平面PL1内に位置する。これは、真空掃除機10が床面にわたって操縦されるときの真空掃除機10の安定性を更に高めることができる。
【0034】
重心Cの位置は、分離装置12が真空掃除機10に接続され、分離装置12は無負荷状態でホース及びワンド組立体が真空掃除機10に接続されていない状態にある状況において、上記に示されている。
【0035】
真空掃除機10が床面にわたって移動している方向を反転するために、ユーザは、ホース及びワンド組立体のホースを用いてシャーシ32のホイール40を床面から引き上げて、真空掃除機10が転動組立体20のホイール24、26に対して後方に傾くようにすることができる。次に、ホースを用いて、真空掃除機10は、該真空掃除機10が必要とされる方向に面するまで、転動組立体20と床面との間の接点の周囲を「回転」することができる。次いで、ホースを下げて、ホイール40を床面と必要とされる方向に引っ張られた真空掃除機10とを接触状態にすることができる。
【0036】
清掃作業中に真空掃除機10を物体又は壁の隅部の周囲で滑らかに操縦できるようにするために、入口ダクト28の一部は、シャーシ32に対して、ひいては転動組立体20に対して枢動運動するようにシャーシ32に接続される。図2(a)から図2(c)は、入口ダクト28を明瞭にした、分離装置12を有する真空掃除機10を示す。真空掃除機10から分離装置12の取り外しについては、以下でより詳細に説明する。入口ダクト28は、ホース及びワンド組立体から汚れを含む流体流を受け入れるための入口部分44と、汚れを含む流体流を分離装置12に搬送するため入口部分44を分離装置12に結合する出口部分46とを含む。入口部分44は、シャーシ32に枢動可能に接続され、出口部分46は、入口部分44が出口部分46に対して枢動可能なように転動組立体20の本体22に接続される。或いは、出口部分46は、シャーシ32に接続されてもよい。
【0037】
特に図3、図4、図6(a)及び図6(b)を参照すると、この実施例では、入口ダクト28の入口部分44は、複数の構成要素を含む。入口部分44は、汚れを含む流体流を入口ダクト28に搬送するためにワンド及びホース組立体(図示せず)に対する電気的及び/又は物理的接続のためのカップリング48を含む。ワンド及びホース組立体は、汚れを含む流体流が通過して真空掃除機10に引き込まれる吸引開口部を含む掃除機ヘッド(図示せず)に接続される。カップリング48は、入口ダクト28の円筒部分50の一方の端部に接続される。勿論、部分50は、楕円形又は多面体形状のような代替の断面形状を有することができる。円筒部分50の他方の端部は、入口ダクト28の湾曲部分52に接続される。この実施例では、円筒部分50は、湾曲部分52と一体化されているが、入口ダクト28のこれらの2つの部分50、52は、一体的に形成してもよい。湾曲部分52は、流体が入口ダクト28を通過する方向を約90°変更するように成形される。湾曲部分52は、入口ダクト28の出口部分46の流体入口56と同心状に配置され且つ該入口56の下方に位置する流体出口54を有する。1つ又はそれ以上の環状シール部材58、60は、流体出口54と流体入口56との間に位置し、出口部分46に対する入口部分44の枢動運動中にこれらの間に気密シール及び比較的低い摩擦力を維持する。
【0038】
入口部分44は、シャーシ32の上面から上向きに延びる円筒スピンドル62に取付けられている。湾曲部分52は、そこから垂下する円筒ボス64を含み、該ボスは、スピンドル62と実質的に同心状であるようにスピンドル62の上に位置する。滑り軸受又はスリーブ66は、スピンドル62とボス64との間に位置し、スピンドル62の周りでのボス64の回転中にこれらの間の摩擦を最小限にして、スピンドル62とボス64との間の正確なアラインメントを保証することができる。或いは、スピンドル62は低摩擦材料から形成することができる。従って、スピンドル62の長手方向軸線は、入口部分44がシャーシ32及び出口部分46に対して枢動する枢動軸線Pを形成する。枢動軸線Pは、入口部分44の流体出口54及び出口部分46の流体入口56の中心を貫通する。枢動軸線Pは、真空掃除機10が水平床面上に位置するときに実質的に垂直である。湾曲部分52が90°曲げて成形されると、円筒部分50の長手方向軸線は、枢動軸線Pに対して実質的に直角であるので、入口部分44の枢動運動中、円筒部分50は枢動軸線Pの周りで直角方向に掃引される。
【0039】
シャーシ32に対する入口部分44の枢動運動は、円筒部分50から垂下するピン又はリブ68によって案内される。リブ68は、枢動軸線Pの周りに延びる湾曲溝又はスロット70内で移動可能であり、これは、枢動軸線Pに対して実質的に直角なシャーシ32の上面の一部に形成される。
【0040】
入口部分44は、中心の静止位置から±α°の角度だけ枢動軸線Pの周りで枢動可能である。角度αは、好ましくは15°から45°の範囲であり、この実施例では約30°である。入口部分44は、図1から図4、図6(a)及び図6(b)において静止位置で示されている。この静止位置では、入口部分44は、軸線Aに沿って、すなわち軸線Aに対して平行な入口部分44の円筒部分50の長手方向軸線と整列している。図5(a)及び図5(b)は、静止位置から図4に示す角度方向R1に約30°だけ入口部分44が枢動した状態の真空掃除機10を示す。静止位置から遠ざかる入口部分44の枢動運動の範囲は、図1に示すように、入口部分44の側面とシャーシ32の1対の上昇壁72の1つとの当接によって制限される。
【0041】
入口ダクト28の入口部分44は、静止位置に向かって付勢される。したがって、入口部分44が床面にわたる真空掃除機10の操縦中に静止位置から遠ざかるように枢動されると、例えば、真空掃除機10が物体又は家具の一部分の周りで引き寄せられる間、入口ダクト44は、真空掃除機10が物体から遠ざかるように移動した時の入口ダクト44の静止位置に自動的に戻ることになる。
【0042】
入口部分44は、付勢手段によって、その静止位置に向かって付勢され、該付勢手段は、入口部分44と係合し、静止位置に向かって入口部分44を押し付けるようにする。ここで図3及び図4を参照すると、この実施例では、付勢手段は、入口部分44の両側上に位置する複数の付勢機構74、76を含む。第1の付勢機構74は、入口部分44が静止位置から遠ざかるように角度方向R1に移動するときに、静止位置に向かって入口部分44を押し付けるように配置され、第2の付勢機構76は、入口部分44が静止位置から遠ざかるようにR1とは反対方向の角度方向R2に移動するときに、静止位置に向かって入口部分44を押し付けるように配置される。
【0043】
入口部分44は、入口部分44が静止位置から遠ざかるように枢動されると、付勢機構74、76と係合する戻り部材を含む。この実施例では、戻り部材は、湾曲部分52及び全体的に円筒部分50に対して、湾曲部分52の反対側に接続されたアーム78の形態である。
【0044】
付勢機構74、76は、シャーシ32の下方に位置する。真空掃除機10は、シャーシ32の下側部分に接続されるシャーシ底板80を含み、付勢機構74、76は、シャーシ32とシャーシ底板80との間に位置するハウジング82内に位置する。組み立て中、付勢機構74、76はハウジング82内に位置し、該ハウジング82は、底板80に接続される。次いで、シャーシ32は、例えば、底板80の孔を通って挿入されたスクリュー又は他のコネクタ84により底板80に接続される。次に、入口部分44は、シャーシ32に取付けられている。付勢機構74、76と係合するために、入口部分44のアーム78は、スピンドル62の背後のシャーシ32内に形成された、図6(a)に示す湾曲スロット86を貫通して延びてハウジング82に入るようになっている。
【0045】
特に図4を参照すると、ハウジング82は、枢動軸線Pの周りに延びる。入口部分44がその静止位置にあるときに、アーム78は、付勢機構74、76間のハウジング82内の中心に位置する。各付勢機構74、76は、ハウジング82のそれぞれの区画内に位置し、静止位置にあるときにその間にアーム78が位置する。各付勢機構74、76は、この実施例では螺旋状圧縮バネ88の形態の弾性要素と、この実施例では円形ディスク90の形態のピストンとを含む。バネ88は、区画の一方の端部に位置する環状シートに対してディスク90を押し付ける。区画の他方の端部は、ハウジング82に接続されたクロージャ部材92によって閉鎖されている。
【0046】
入口部分44が、方向R1で枢動軸線Pの周りに枢動されると、例えば、アーム78は、付勢機構74を収納する区画に入る。バネ88の付勢力は、取り付けられたホース及びワンド組立体を用いてユーザが入口部分44に過剰な力を加えなくとも、バネ88の付勢力に抗してアーム78がクロージャ部材92に向かって区画内で移動できるように選択される。ユーザが入口部分44に加える力を緩めると、例えば、真空掃除機10が床面上の障害物を越えて移動したときに、バネ88の付勢力は、入口部分44に加わる力を上回る。これにより、バネ88は、ディスク90をそのシートに向かって押し戻すようにされ、その結果、アーム78をその静止位置に自動的に復帰させる。
【0047】
上述のように、入口ダクト28の出口部分46は、分離装置12と入口ダクト28の入口部分44との間に静的結合をもたらす。出口部分46の流体入口56は、入口ダクト28の環状シール部材58、60に取付けられ、且つ該部材によって支持される。出口部分46は、転動組立体20の本体22に取り外し可能に接続されて、出口部分46内のあらゆる妨害物を取り除くことができるように、出口部分46をユーザによって真空掃除機10から取り外すことを可能にする。真空掃除機10からの出口部分46の取り外しはまた、入口ダクト28の入口部分44内からの妨害物の取り外しを容易にする。図6(b)に示すように、出口部分46は、出口部分46の裏面から上向きに延びる手動操作可能な弾性キャッチ100を含む。キャッチ100は、転動組立体20の本体22上、又は代替として、シャーシ32上に位置するキャッチ面102と係合し、本体22上に出口部分46を保持する。出口部分46を取り外すために、ユーザは、キャッチ面102から遠ざかるようにキャッチ100を引き寄せて、入口部分44から遠ざかるように出口部分46を持ち上げる。
【0048】
真空掃除機10は、分離装置12を支持するための支持体104を含む。支持体104は、転動組立体20の本体22の一部に接続され、この実施例では一体化されている。支持体104は、本体22から前方に延びて、入口ダクト28の入口部分44にわたって延びるようになる。本体22及びひいては支持体104は、分離装置が支持体40に取付けられたときに、支持体104が入口部分44の上面と係合し、それによってシャーシ32に対して入口部分44の枢動運動に干渉する程度までは変形しないように、比較的剛直な材料、好ましくはプラスチック材料から形成される。本体22から遠ざかるように位置する支持体104の端部は、外側容器14の基部18内に形成された凹部(図示せず)内に位置するように上向きに延びた差込口106を含む。凹部内の差込口106の位置決めにより、分離装置12が支持体104に取付けられたときに該支持体104に対する分離装置12の正確な角度アライメントが保証され、分離装置12の流体入口108が、出口部分46の流体出口110の上に及び該流体出口に接して位置するようになる。出口部分46には、流体出口110を囲む可撓性環状シールを備え、分離装置12の流体入口108の周辺に対して気密シールを形成する。
【0049】
分離装置12が支持体104に取付けられたときに、外側容器14の長手方向軸線は、この実施例では30°から40°の範囲内の角度で枢動軸線Pに対して傾斜している。外側容器14の外壁16は、転動組立体20の本体22に取付けられた1対の弾性支持体112によって支持される。
【0050】
小型の外観を備えた真空掃除機10を提供するために、本体22及び支持体104は共に、入口ダクト28がそこを貫通して延びるスリーブ114を形成する。スリーブ114の長手方向軸線は、入口部分44の枢動軸線Pと同一直線上にある。入口ダクト28の入口部分44及び出口部分46は、スリーブ114の両側に位置する。従って、スリーブ114は、入口部分44の流体出口54、出口部分56の流体入口56、及び環状シール部材58、60を囲む。スリーブ114の内面は、出口部分46が本体22に取付けられるときに、出口部分46の外面上に位置する戻り止め118を受けるための凹部116を含む。凹部116は、戻り止め118と実質的に同じ輪郭を有し、入口部分44が枢動軸線Pの周りで枢動すると、スリーブ114に対して、ひいては分離装置12及び本体22に対して出口部分46の回転を抑制するようにする。
【0051】
分離装置12は、図7(a)及び図7(b)に示される。分離装置12の特定の全体形状は、分離装置12が使用されることになる真空掃除機のサイズ及びタイプによって異なる可能性がある。例えば、分離装置12の全長は、装置の直径に対して増減する可能性があり、又は基部18の形状が変わる可能性がある。
【0052】
上述のように、分離装置12は、実質的に円筒形状である外壁16を有する外側容器14を含む。外側容器14の下側端部は、枢動部120によって外壁16に枢動可能に取り付けられた基部18によって閉鎖され、外壁16上に位置する溝と係合するキャッチ(図示せず)によって閉鎖位置に保持される。閉鎖位置では、基部18は、外壁16の下側端部に接して密封される。キャッチは、下向きの圧力がキャッチの最上部分に加えられた場合に、キャッチが溝から遠ざかるように移動して該溝から係合解除されるように、弾性的に変形可能である。この場合、基部18は、外壁16から脱落することになる。
【0053】
特に図7(b)を参照すると、分離装置12は更に、外側容器14内に位置した集塵部122を含む。集塵部122は、ほぼ円筒状外壁124、及び集塵部122の上側端部において外壁124に接続されたほぼ円筒状内壁126、並びに内壁126の下側端部を閉鎖する基部128を有する。集塵部122の外壁124は、外壁16の半径方向内向きに位置し、これらの間に環状チャンバ130を形成するように間隔を置いて配置される。集塵部122の外壁124は、基部18と接触し(基部18が閉鎖位置にあるとき)、基部18によって保持される環状シール部材132に対して密封される。流体入口108は、外側容器14に対して接線方向に配置され(図6(a)に示す)、流入する汚れた流体が環状チャンバ124の周囲の螺旋状経路を強制的に辿るのを保証する。
【0054】
環状チャンバ130からの流体出口は、穿孔シュラウドの形態で設けられる。シュラウドは、截頭円錐状の形状で形成された上側部分134、円筒部分136、及びそこから垂下するスカート138を有する。円筒部分136内には、多数の孔が形成される。スカート138は、外壁16に向かう方向で円筒部分136から外向きに先細になる。
【0055】
シュラウドの上側部分134は、サイクロンパック140に接続される。サイクロンパック140は、集塵部122の上側端部に取付けられ、外側容器14の上側端部と係合するための円周方向フランジ142を含む。サイクロンパック140は、外側容器14の上側端部に隣接する外壁16に対して密封するための環状シール144を保持する。
【0056】
サイクロンパック140は、サイクロン146の環状アレイを含む。サイクロン146は平行に配置される。好ましい実施形態では、この容器直径に対して12個のサイクロン146があり、外側容器14の長手方向軸線を中心としてリング状に配置される。各サイクロン16は、長手方向軸線に向かって下向きに傾斜した軸線を有する。12個のサイクロン146は、第2のサイクロン分離ユニットを形成すると考えることができ、環状チャンバ130が第1のサイクロン分離ユニットを形成する。第2のサイクロン分離ユニットでは、各サイクロン146は、環状チャンバ124よりも小さな直径を有するので、第2のサイクロン分離ユニットは、第1のサイクロン分離ユニットよりも微細な汚れ及び塵埃粒子を分離することができる。第2のサイクロン分離ユニットはまた、第1のサイクロン分離ユニットによって既に清浄化されている流体流に対して取り組むという追加の利点を有し、その結果、同伴粒子の量及び平均サイズがそうでなかった場合よりも小さくなる。第2のサイクロン分離ユニットの分離効率は、第1のサイクロン分離ユニットの分離効率よりも高い。
【0057】
各サイクロン146は、他のサイクロン146と同一であり、接線方向入口148を有する円筒上側部分と、上側部分から垂下する先細部分とを含む。各サイクロン146の先細部分は、截頭円錐形状であり、円錐開口部150で終端する。各先細部分は、円錐開口部150が、集塵部122の外壁124と内壁126との間に位置するチャンバ152内に位置するように、集塵部122の上側端部に形成された孔を通って突出する。
【0058】
集塵部122の内壁126及び基部128は、フィルタハウジング154の下側部分を形成する。フィルタハウジング154の上側部分は、集塵部122の上側端部に取付けられたほぼ環状のフィルタハウジング部材156によって提供され、これは、集塵部122の内壁126と共にフィルタハウジング154のほぼ連続的な内壁を形成する。サイクロンパック140は、フィルタハウジング部材156を囲み、該フィルタハウジング部材156と共に、シュラウドの孔を通過した流体をサイクロン146の入口148に搬送するためのプレナムチャンバ158を形成する。
【0059】
サイクロン146の開放上側端部は、環状排出マニホルドによって閉鎖される。排出マニホルドは、上側部分160及び下側部分162を含む。開口を備えたシール部材163は、サイクロンパック140と排出マニホルドの下側部分162との間に設けることができる。排出マニホルドの下側部分162は、流体がサイクロン146から流出するのを可能にする渦ファインダ164を含む。各渦ファインダ164は、排出マニホルドの上側部分160と下側部分162との間に形成されたマニホルドフィンガ166と連通する。各マニホルドフィンガ166は、ほぼ逆U字形であって、それぞれのサイクロン146の上側端部から、排出マニホルドの上側部分160に形成されたほぼ円筒状の排出マニホルド壁168まで延びる。壁168は、マニホルドフィンガ166のそれぞれの部分から流体を各々が受け入れる複数の孔170を含む。壁168は、外壁16とほぼ同軸のボアの周りに延びる。
【0060】
孔170は、流体をフィルタハウジング154に搬送する。フィルタ組立体180は、フィルタハウジング154内に位置する。フィルタ組立体180は、排出マニホルドの上側部分162のボアを通ってフィルタハウジング154内に挿入される。フィルタ組立体180は、本体182と、フィルタ本体182に取付けられたフィルタ184とを含む。フィルタ本体182は、好ましくはプラスチック材料から成形された一体成形品であるのが好ましいが、代わりとして、フィルタ本体182は、共に接続された複数の構成要素から形成されてもよい。フィルタ本体182は、ほぼ管状の形状であり、環状体186と、本体186の内面に接続され且つそこから垂下する半径方向に延びる細長スポーク188のセットとを含む。細長フィン190のセットは、各フィン190が隣接するスポーク188間に位置するようにスポーク188間に接続される。フィン190は、コネクタ192によってスポーク188に接続される。スポーク188及びフィン190は共に、フィルタ184を支持するための支持体を提供する。
【0061】
フィルタ184は、フィルタ本体182のスポーク188及びフィン190の周りに延びるソックフィルタの形態である。フィルタ184の上側端部は、フィルタ本体182内に形成された環状溝内部に保持されるカラー194を含む。フィルタ184の下側端部は、フィルタハウジング154へのフィルタ組立体180の挿入を容易にするために、フィルタ184の下側端部を閉鎖する基部又は端部キャップ196を含む。
【0062】
フィルタ184は更に、フィルタハウジング154を通過する流体流から塵埃及び他の粒子状物質を除去するために、様々な濾過レベルの複数の管状フィルタ部材を含む。最も微細な濾過レベルを有するフィルタ部材は、好ましくは最大の表面積を有する。フィルタ組立体180の各フィルタ部材は、矩形又は先細形状で製造される。次いで、フィルタ部材は、縫合、接着又は他の好適な技術によってこれらの最長縁部に沿って共に接合及び固定され、実質的に開放円筒形状を有するフィルタ材料の管状長さを形成するようにする。次に、各円筒フィルタ部材の上側端部はカラー194に取り付けられ、一方、各フィルタ部材の下側端部は、例えば、フィルタ組立体180の製造中にカラー194及び端部キャップ196の材料をオーバーモールド成形することによって、端部キャップ196に取り付けられる。フィルタ部材を取り付ける代替の製造技術は、フィルタ部材の上側及び下側端部の周囲のポリウレタンの接着及び回転成形を含む。このようにして、フィルタ部材は、製造工程中にポリウレタンによって封入され、ユーザによる操作及び取り扱いに耐えることができる密封機構を生成するようにする。
【0063】
フィルタ本体182は、出口ダクト30の空気入口200と係合する環状シール部材198を含む。図1及び図2(a)を参照すると、この実施例では、出口ダクト30の空気入口200は、ほぼドーム形であり、フィルタ本体182の開放上側端部202を通ってフィルタ組立体180に入り、シール部材198と係合してこれらの間に気密シールを形成するようにする。シール部材198は、組み立て中にフィルタ本体182でオーバーモールド成形するか、或いは、フィルタ本体182に取り付けることができる。代替として、シール部材198は、フィルタ本体182と一体化されてもよい。
【0064】
出口ダクト30は、一般に、分離装置12と転動組立体20との間に延びる湾曲アームの形態である。出口ダクト30は、分離装置12に対して移動可能であり、分離装置12を真空掃除機10から取り外すことを可能にし、更に、フィルタ組立体180を分離装置12のフィルタハウジング154から取り外すことを可能にする。出口ダクト30の空気入口200から離れて位置する管状出口ダクト30の端部は、転動組立体20の本体22に枢動可能に接続されて、出口ダクト30が分離装置12と流体連通状態にある下降位置と、分離装置12を真空掃除機10から取り外すことが可能な上昇位置との間で出口ダクト30が移動できるようにする。
【0065】
出口ダクト30は、本体22内に位置する弾性部材(図示せず)によって上昇位置に向かって付勢される。本体22は、弾性部材の力に抗して下降位置に出口ダクト30を保持するための付勢キャッチ204と、キャッチ解除ボタン206とを含む。出口ダクト30は、出口ダクト30が下降位置に保持されたときに、真空掃除機10をユーザが持ち運ぶのを可能にするハンドル208を含む。或いは、出口ダクト30を用いて真空掃除機10を持ち運ぶこともできる。キャッチ204は、出口ダクト30に接続されたフィンガ210と協働して、その下降位置に出口ダクトを保持するように構成される。キャッチ解除ボタン206が押下されると、キャッチ204に加えられた付勢力に抗してキャッチ204がフィンガ210から遠ざかるように移動し、弾性部材が出口ダクト30を上昇位置に移動させることができる。
【0066】
次に、図6(a)及び図8を参照して転動組立体20を説明する。転動組立体20は、本体22と、床面と係合するために本体22に回転可能に接続された2つの湾曲ホイール24、26とを含む。この実施形態では、本体22及びホイール24、26は、実質的に球状の転動組立体20を形成する。この実施例では、本体20は、上側部分212と、該上側部分212に接続された下側部分214とを含む。支持体106は、上側部分212と一体化され、シャーシ32は下側部分214と一体化される。ホイール24は、本体22の下側部分214に接続された車軸216に取付けられ、ホイール26は、本体22の上側部分212に接続された車軸218に取付けられている。車軸216、218は、ホイール24、26の回転軸線が真空掃除機10の位置する床面に対して本体22に向かって上向きに傾斜するように配置され、その結果、ホイール24、26のリムが床面と係合するようになる。ホイール24、26の回転軸線の傾斜角度は、床面との点接触を最小にするように、好ましくは4°から15°の範囲、より好ましくは5°から10°の範囲である。
【0067】
転動組立体20のホイール24、26の各々は、ほぼドーム形である。各ホイール24、26は、その周辺の周りの外側部材220に接続された外側ホイール部材220及び内側ホイール部材222を含む。外側ホイール部材220及び内側ホイール部材222は、好ましくは、スピン溶接技術を用いて共に接続される。好ましくは、ホイール部材220、222間で複数の環状接続が行われる。この実施例では、ホイール部材220、222は、3つの異なる位置P1、P2及びP3にて共に接合され、これらの各々は、図8に示されている。位置P1は、ホイール部材220、222の外側リムにおいて又はこれらに向かって位置し、P3は、ホイール部材220、222の中心において又はこれに向かって位置し、P2は、位置P1とP3のほぼ中間に位置する。外側ホイール部材220の内面及び内側ホイール部材222の外面は、これらの位置の各々において位置する相互係合特徴部を含む。例えば、ホイール部材220、222の1つは、他のホイール部材220、222上に形成されたそれぞれの隆起円形帯を各々が受けるために一連の円形溝を含むことができる。
【0068】
ホイール部材220、222は、比較的剛直な材料から形成され、好ましくはプラスチック材料から形成される。例えば、ホイール部材220、222の各々は、好ましくは、ガラス充填ポリプロピレン、好ましくは30%ガラス充填ポリプロピレンから形成される。代替として、ホイール部材220、222は、異なるプラスチック材料から形成することができる。例えば、外側ホイール部材220は、20%ガラス充填ポリプロピレンから形成することができる。
【0069】
内側ホイール部材222は、外側ホイール部材220を張力状態に維持するように成形される。これは、ホイール24、26の外面を比較的剛直にし、これによって、例えば、清掃作業中に物体との衝突によるホイール24、26が変形する傾向を低減することができる。
【0070】
内側ホイール部材222は、ホイール24、26をその車軸216、218上で回転可能に支持するための環状軸受機構224を含む。組み立て中、ホイール24、26は、これらのそれぞれの車軸216、218の上に位置し、ファスナ226は、車軸216、218上にホイール24、26を保持するように軸受機構224の上に接続される。
【0071】
転動組立体20は、モータ駆動ファンユニット228と、とりわけファンユニット228のモータに電力を供給するプラグ232にて終端する電気ケーブル(図示せず)の一部分を本体22内に引き込んで格納するためのケーブル巻き戻し組立体230と、少なくとも1つのフィルタ組立体234とを収納する。ファンユニット228は、汚れを含む流体流を真空掃除機10に通じてこれに引き込むように、モータと、該モータによって駆動するインペラとを含む。ファンユニット228は、モータバケット236に収納される。モータバケット236は、真空掃除機10が床面にわたって操縦されるときにファンユニット228が回転しないように、本体22の下側部分214に接続される。この実施例では、フィルタ組立体234は、ファンユニット228の下流側に位置する。フィルタ組立体234は、カフ形であり、モータバケット236の一部の周りに位置する。複数の穿孔が、フィルタ組立体234によって囲まれるモータバケット236の一部に形成され、空気がモータバケット236からフィルタ組立体234に貫通できるようにする。
【0072】
フィルタ組立体234は、転動組立体20から定期的に取り外し、フィルタ組立体234を掃除可能にすることができる。フィルタ組立体234は、転動組立体20のホイール26を取り外すことによってアクセスされる。このホイール26は、例えば、ユーザが最初にファスナ226を取り外し、次いで、車軸218からホイール26を引き寄せることによって取り外すことができる。次に、フィルタ組立体234は、フィルタ組立体234をモータバケット236に接続するキャッチを押下し、転動組立体20からフィルタ組立体234を引き寄せることによって転動組立体20から取り外すことができる。
【0073】
転動組立体20の本体22は更に、出口ダクト30から受け入れた流体流をモータバケット236に搬送するためのモータ入口ダクト238を含む。モータ入口ダクト238は、転動組立体20の本体22の上側部分212に接続され、流体入口240及び流体出口242を有する。ケーブル巻き戻し組立体230は、流体出口242とは反対側にあるモータ入口ダクト238の側面に取付けられている。環状シート244は、モータバケット236とモータ入口ダクト238との間に設けることができる。ファンユニット228は、ファンユニット228の外周の周りに位置する一連の排出ダクト246を含む。好ましい実施形態では、複数の排出孔246がファンユニット228の周りに配置され、ファンユニット228とモータバケット236との間の連通を可能にする。
【0074】
本体22は更に、真空掃除機10から清浄化された空気を排出するための空気排出ポートを含む。排出ポートは、本体22の後方に向かって形成される。好ましい実施形態では、排出ポートは、本体22の下側部分214に位置する幾つかのオリフィス248を含み、これらは、真空掃除機10の外側において、環境乱流が最小となるように位置決めされる。
【0075】
第1のユーザ操作可能スイッチ250が本体上に設けられ、スイッチ250を押下したときにファンユニット228が通電するように配置される。ファンユニット228はまた、この第1のスイッチ250を押下することによって通電解除することができる。第2のユーザ操作可能スイッチ252は、第1のスイッチ250に隣接して設けられる。第2のスイッチ252により、ユーザは、ケーブル巻き戻し組立体230を起動することができる。真空掃除機10のファンユニット228、ケーブル巻き戻し組立体230及び他の補助構成要素を駆動するための回路254はまた、転動組立体20内に収納される。
【0076】
使用時には、ファンユニット228は、ユーザがスイッチ250を押圧することによって起動され、汚れを含む流体流は、掃除機ヘッドの吸引開口部を通って真空掃除機10に引き込まれる。汚れを含む空気は、ホース及びワンド組立体を通過して入口ダクト28に入る。汚れを含む空気は、入口ダクト28を通過して分離装置12の汚れ空気入口108に入る。汚れ空気入口108の接線方向配置により、流体流は、外壁16に対して螺旋状経路を辿る。より大きな汚れ及び塵埃粒子は、環状チャンバ130におけるサイクロン作用によって堆積されてその中に収集される。
【0077】
部分的に清浄化された流体流は、シュラウドにおける孔を介して環状チャンバ130から出てプレナムチャンバ158に流入する。そこから流体流は、12個のサイクロン146に入り、更なるサイクロン分離によって、依然として流体流内に同伴している汚れ及び塵埃の一部が除去される。この汚れ及び塵埃は、集塵部122に堆積されるが、清浄空気は、渦ファインダ164を介してサイクロン146から出てマニホルドフィンガ166に流入する。次に、流体流は、孔170を通ってフィルタハウジング154に流れる。フィルタハウジング154内では、空気流は、フィルタ組立体180のフィルタ184を通過する。フィルタ本体のスポーク188及びフィン190によって提供さられる支持体は、空気流がフィルタ184を通過するときに該フィルタ184が圧潰するのを阻止する。その後、空気流は、フィルタ本体182を通って軸方向に流れ、フィルタ組立体180の空気出口202を通って出口ダクト30のドーム形空気入口200内に排出されるようにする。
【0078】
空気流は、出口ダクト30を通過し、モータ入口ダクト238の流体入口240を通って転動組立体20の本体22に入る。モータ入口ダクト238は、流体流をファンユニット228に案内する。その後、流体流は、ファンユニット228の側面の排出孔246を通ってモータバケット236内に排出される。流体流は、穿孔を通ってモータバケット236から離れ、フィルタ組立体234を通過する。最終的に、流体流は、本体22の湾曲に沿って、本体22のオリフィス248へ流れ、ここから清浄化された流体流が真空掃除機10から取り出される。
【0079】
使用中に、フィルタ組立体180が目詰まりし、濾過効率の低下を引き起こす可能性があるので、フィルタ組立体180は、定期的な清浄化又は交換が必要となる。好ましい実施形態では、フィルタ組立体180は、洗浄によって掃除することができる。フィルタ組立体180は、出口ダクト30が上昇位置にあるときに、清浄化のためにユーザがアクセスすることができる。ユーザは、フィルタ本体182のスポーク188の1つを把持し、フィルタハウジング154からフィルタ組立体180を引き寄せることによって分離装置12からフィルタ組立体180を取り外す。フィルタ組立体180は、家庭用蛇口ですすぐことによって洗浄して乾燥させることができる。次に、フィルタ組立体180は、分離装置12のフィルタハウジング154に再挿入され、出口ダクト30がその下降位置まで移動して、真空掃除機10の使用を続けることができる。
【0080】
出口ダクト30がその上昇位置にあるときには、分離装置12は、排出及び清浄化のために真空掃除機10から取り外すことができる。分離装置12は、真空掃除機10から分離装置12の取り外しを容易にするハンドル250を含む。ハンドル250は、例えば、スクリュー又はスナップ嵌め接続によって排出マニホルド122の上側部分160に接続される。分離装置12を排出するために、ユーザは、排出マニホルドの上側部分160上に位置したボタン252を押下し、基部18上のキャッチの最上位置に下向きの圧力を加える機構を作動させるようにする。これによりキャッチが変形し、外側容器14の外壁16上に位置する溝から係合解除される。これは、基部18が外壁16から遠ざかるように移動し、分離装置12内に収集されている汚れ及び塵埃を塵埃容器又は他のレセプタクルに排出できるようにする。キャッチに力を加える機構は、好ましくは、ボタン252の押下に応答してキャッチに向かって移動する一連のプッシュロッドを含む。プッシュロッドを配置することで、外側ビン14をサイクロンパック140から分離することが可能になる。
【符号の説明】
【0081】
10 真空掃除機
22 本体
24、26、40 ホイール
28 入口ダクト
30 出口ダクト
32 シャーシ
34 側縁
38 パッド
44 入口部分
46 出口部分
48 カップリング
70 スロット
72 上昇壁
100 キャッチ
104 支持体
106 差込口、支持体
110 流体出口
112 弾性支持体
114 スリーブ
200 空気入口
208 ハンドル
232 プラグ
252 スイッチ、ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒型の掃除用電気器具であって、
汚れを含む流体流から汚れを分離するための分離装置と、
前記分離装置を通って前記流体流を引き込む手段を含む床係合転動組立体と、
前記転動組立体に接続されたシャーシと、
前記シャーシに接続された少なくとも1つの床係合支持部材と、
少なくとも一部が前記シャーシに接続されて該シャーシに対して枢動運動するようにされた、前記分離装置に流体流を搬送するダクトと、
前記ダクトとは分離され、且つ前記ダクトの少なくとも一部を前記シャーシに対する静止位置に向けて押し付けるように前記ダクトを係合する付勢手段と、
を備える、ことを特徴とする掃除用電気器具。
【請求項2】
前記付勢手段が、前記静止位置から離れる前記ダクトの少なくとも一部の枢動運動の方向とは関係なく、前記静止位置に向けて前記ダクトの少なくとも一部を押し付けるように配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の掃除用電気器具。
【請求項3】
前記付勢手段が、前記静止位置から遠ざかるように第1の角度方向に前記ダクトの少なくとも一部が移動するときに該ダクトの少なくとも一部を前記静止位置に向けて押し付ける第1の付勢機構と、前記静止位置から遠ざかるように第2の角度方向に前記ダクトの少なくとも一部が移動するときに該ダクトの少なくとも一部を前記静止位置に向けて押し付ける第2の付勢機構と、を含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の掃除用電気器具。
【請求項4】
前記各付勢機構が、前記ダクトの少なくとも一部を係合するピストンと、前記ピストンを前記ダクトの少なくとも一部に向けて押し付ける弾性要素とを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の掃除用電気器具。
【請求項5】
前記ダクトの少なくとも一部が、前記付勢手段を係合して前記ダクトの少なくとも一部を前記静止位置に戻す戻り部材を含む、ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項6】
前記付勢手段がハウジング内に位置付けられ、前記戻り部材が前記ハウジングに延びて前記付勢手段を係合する、ことを特徴とする請求項5に記載の掃除用電気器具。
【請求項7】
前記ハウジングが湾曲している、ことを特徴とする請求項6に記載の掃除用電気器具。
【請求項8】
前記ハウジングが前記ダクトの少なくとも一部の枢動軸線の周りに延びている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の掃除用電気器具。
【請求項9】
前記付勢手段が前記シャーシの下方に位置しており、前記戻り部材が前記シャーシの下方に延びる、ことを特徴とする請求項5から8の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項10】
前記シャーシの底面に接続された底板を備え、前記付勢部材が、前記底板と前記シャーシとの間に位置している、ことを特徴とする請求項9に記載の掃除用電気器具。
【請求項11】
前記戻り部材が前記シャーシ内に形成されたスロットを通って下向きに延びる、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の掃除用電気器具。
【請求項12】
前記戻り部材が、前記ダクトの少なくとも一部が静止位置にあるときに前記付勢手段から間隔を隔てて配置される、ことを特徴とする請求項5から11の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項13】
前記ダクトの少なくとも一部が、前記シャーシに対する前記ダクトの少なくとも一部の枢動運動を案内するスロット内で移動可能である、ことを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項14】
前記静止位置において、前記ダクトの少なくとも一部が前記シャーシに対して中心に位置付けられる、ことを特徴とする請求項1から13の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項15】
前記静止位置において、前記ダクトの少なくとも一部が前記支持組立体の転動運動の方向に沿って延びる、ことを特徴とする請求項1から14の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項16】
前記ダクトの少なくとも一部が前記ダクトの入口部分を含み、前記ダクトが前記分離装置に前記入口部分を結合するための出口部分を含む、ことを特徴とする請求項1から15の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項17】
前記ダクトの入口部分が前記分離装置を支持する支持体の下方に延びる、ことを特徴とする請求項16に記載の掃除用電気器具。
【請求項18】
前記ダクトが、前記支持体が接続されるスリーブを通って延びる、ことを特徴とする請求項17に記載の掃除用電気器具。
【請求項19】
前記転動組立体が、前記シャーシに接続された本体と、複数の床係合転動要素とを含む、ことを特徴とする請求項1から18の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項20】
前記本体及び前記転動要素が共に、実質的に球状又は回転楕円状の転動組立体を形成する、ことを特徴とする請求項19に記載の掃除用電気器具。
【請求項21】
前記複数の転動要素の各々が、実質的に球状の湾曲の外側表面を有する、ことを特徴とする請求項19又は20に記載の掃除用電気器具。
【請求項22】
前記転動要素の回転軸線が、前記掃除用電気器具が位置付けられる床面に対して前記本体に向かって上向きに傾斜される、ことを特徴とする請求項19から21の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項23】
前記シャーシは、前記掃除用電気器具が床面にわたって操縦されるときに前記転動組立体を支持する複数の床係合支持部材を含む、ことを特徴とする請求項1から22の何れか1項に記載の掃除用電気器具。
【請求項24】
前記各支持部材が、ホイール、キャスター、又はボールのうちの1つを含む、ことを特徴とする請求項23に記載の掃除用電気器具。
【請求項25】
前記分離装置が、サイクロン分離装置を含む、ことを特徴とする請求項1から24の何れか1項に記載の掃除用電気器具。

【図1】
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【図2(a)】
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【図2(b)】
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【図2(c)】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図7(a)】
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【図7(b)】
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【図8】
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