授乳兼おでかけケープ
【課題】授乳の様子を周囲の視線からしっかりガードするのはもちろん、時には赤ちゃんの様子を見ながら授乳できる。また赤ちゃんが快適におっぱいを飲める工夫もなされた授乳ケープであり、おでかけケープとしても使用することも可。さらに衣服と一体化し簡単に取り出せ使用できる次世代の授乳兼おでかけケープを提供する。
【解決手段】ケープ上部に取り付けたゴムひもなどを調節することで、利用者の好きなスタイルで授乳ができる。またケープの両脇にファスナーなどをつけ、そこにメッシュ生地など通気性に優れた生地を用いることで赤ちゃんが快適におっぱいを飲める。また首ひもの長さを調節できるようにし、おでかけケープにもなるよう構成した。さらにお母さんの衣服の一部（例えば襟の部分など）に小さくたたんで収納するバージョンでは、授乳時に前掛けのような感覚で簡単に赤ちゃんにおっぱいをあげることができる。
【解決手段】ケープ上部に取り付けたゴムひもなどを調節することで、利用者の好きなスタイルで授乳ができる。またケープの両脇にファスナーなどをつけ、そこにメッシュ生地など通気性に優れた生地を用いることで赤ちゃんが快適におっぱいを飲める。また首ひもの長さを調節できるようにし、おでかけケープにもなるよう構成した。さらにお母さんの衣服の一部（例えば襟の部分など）に小さくたたんで収納するバージョンでは、授乳時に前掛けのような感覚で簡単に赤ちゃんにおっぱいをあげることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はお母さんが人目を気にせず安心して授乳ができ赤ちゃんが快適におっぱいを飲めるものであり、外出時にも活躍する授乳兼おでかけケープに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の授乳ケープには赤ちゃんを布で覆い授乳している赤ちゃんをきりこみからのぞくことができるものがある。（例えば特許文献１参照。）
また、赤ちゃんを布で覆い布の上部にソフトワイヤーを入れ赤ちゃんの姿を確認できるものがある。また小さくたたんで携帯できるものもある。（例えば非特許文献１参照。）
【０００３】
以下、図４、図５により従来の授乳ケープについて説明する。図において１８はケープ本体に入れたきりこみで、ついたて１９を有している。このきりこみ１８により赤ちゃんの姿を確認することができるものである。
【０００４】
２０はソフトワイヤーで、これを授乳ケープ本体上部に入れることで赤ちゃんの様子を見ながら授乳できる授乳ケープである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開平９−１５７９１５
【非特許文献】
【０００６】
【非特許文献１】「赤ちゃんの城 ２００９ スプリング アンド サマー」，赤ちゃんの城 ２００９年春夏カタログ，ｐ．２５
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
以上に述べた従来の授乳ケープはきりこみ１８を入れたりソフトワイヤー２０を入れることにより赤ちゃんの様子を見ることはできるが、手軽に赤ちゃんの様子をみたり人目の気になるところでお母さんのおっぱいをしっかり隠すといった、きめ細かい調節をすることができない。
【０００８】
また、赤ちゃん全体を授乳ケープですっぽり覆ってしまうため熱い夏の時期などの使用には快適性にかけるものであった。
【０００９】
授乳ケープとおでかけケープとして一台二役的な使い方ができるものがこれまでにはなかった。
【００１０】
服のフード部分などから簡単に取り出せて使用できる授乳ケープはこれまでになかった。
【００１１】
本発明は従来の構成が有していた問題点を解決しようとするものであり、また既存する授乳ケープにはなかった構造を取り入れることによりお母さんが便利でストレスを感じることなく、かつ赤ちゃんも快適におっぱいを飲むことができる授乳兼おでかけケープを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
そして本発明は上記目的を達成するために本体布の上部を３つ折りにし、そこに太めの布テープ（ゴムテープなども可）などの張りのあるものを通し、さらにギャザーを寄せたい部分にゴムひもなどを通す。このゴムひもを前中心付近から出しコードストッパーを用いることで、ゴムひもをひっぱったり、緩めたりすることで本体布上部の長さの調節を可能にし、赤ちゃんの様子を上から覗き込むときに必要となる開口部の広さを自由に調節可能となる。これにより外出先など特に人目が気になるシーンではゴムひもをひっぱり本体上部にギャザーを寄せることで開口部が狭くなり授乳状態が見えにくくなり、特に上から覗きこまれることがなくなる。もちろん赤ちゃんの様子を見ながら授乳したいときには、この調節部分を最大限に緩めることで開口部が広くなり赤ちゃんの姿を見ながら授乳することも可能。その時々の状態や状況に応じて利用者の好きな授乳スタイルで授乳することができる。
【００１３】
また第２の課題解決手段はケープの本体布にきりこみを縦（横、斜めなども可）に入れそこにメッシュ生地など通気性に優れた生地などを用いることで、夏の暑い時期など必要であればいつでも開閉できる。開閉する部分はファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で開閉可能にする。開閉する部分の広さは自分の好みの位置で止めることもできる。ファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）の部分は新たにもうけた布で隠れるようにかぶせる。その布があることでファスナーなどを開けている時に中の状態を見えにくくする効果があると同時にその部分を閉じている時にはファスナーなどが表からみえないようになるためデザイン性も向上する。
【００１４】
第３の課題解決手段は利用者の首にかけるひもの長さが調節できる例えばアジャスターなどの部品を首ひもにつけ、首ひもを長くすることにより、抱っこひもなどで抱っこしている赤ちゃんの頭部を本体布の上から出し、急に寒くなった時などさっと赤ちゃんにかけてあげることができ、寒さなどから赤ちゃんを守ることができるおでかけケープにもなる。
【００１５】
第４の課題解決手段は授乳ケープを衣服と一体化することである。お母さんの衣服の例えば衿の部分など衣服の一部に使わないときには小さくたたんでしまっておけ、授乳するときにはそのしまってある衣服の一部例えば衿の部分から取り出し、お母さんの首を通して前に持っていき簡単に赤ちゃんにおっぱいをあげることができる。授乳後はバックルで取り付けていることにより片手で簡単に取り外すことができ、その後たたんでバックにしまっておくことができる。
【００１６】
上記第１の課題解決手段による作用はゴムひもなどで本体布の上部を調節できることにより、ゴムひもを緩めることで赤ちゃんの姿を見ながらお母さんが安心して授乳でき、また人の多い場所などでは布本体上部にあるゴムひもをひっぱりギャザーをよせることで、おっぱいをしっかりと隠し人目を気にせず授乳ができる。
【００１７】
また第２の課題解決手段による作用は本体布にきりこみを入れそこにメッシュ生地など通気性に優れた素材を用いて、その部分がファスナーなどで開閉できるようにするおことで布の中に風（空気）が入り通気性が向上。これにより布にすっぽりと覆われている赤ちゃんが暑さから逃れられ快適におっぱいを飲むことができる。
【００１８】
第３の課題解決手段による作用は首にかけるひもの長さをアジャスターなどで調節できることにより授乳だけではなく外出先などで抱っこしている赤ちゃんにさっとかけてあげられるおでかけ用のケープとしても使うことができる。
【００１９】
第４の課題解決手段による作用は授乳ケープを衣服と一体化（着脱も可）することにより授乳ケープを忘れてしまったという事をなくすことができ、また赤ちゃんの多い荷物を一つでも少なく出かけることができるというメリットがある。
【発明の効果】
【００２０】
上述したように本発明の授乳兼おでかけケープはお母さんが安心して授乳できるとともに赤ちゃんも快適におっぱいを飲むことができる、お母さんにも赤ちゃんにも優しい授乳兼おでかけケープを提供できる。
【００２１】
また授乳ケープを衣服と一体化するというこれまでにないアイディアにより手軽に赤ちゃんにおっぱいをあげることができ、さらに育児に必要な荷物が多くなりがちのお母さんにとって、カバンに入れる荷物量を少なくすることができる。
【００２２】
授乳ケープ、おでかけケープどちらにも使える、これまでにない一体型の授乳兼おでかけケープを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】授乳兼おでかけケープ本体の正面図
【図２】首ひもの長さ（調整可）を長めにしておでかけケープとして着用している図
【図３】衣服の一部（襟など）から授乳兼おでかけケープを出して使用している図
【図４】従来の授乳ケープの図
【図５】従来の授乳ケープの図
【発明を実施するための形態】
【００２４】
以下、本発明の実施の形態を図１〜図３に基づいて説明する。
【００２５】
図において１は、授乳兼おでかけケープ本体布（以下、本体布）で、本体布上部を３つ折りにしたところに太めの布テープ（ゴムテープなども可）２、ゴムひも３を通す。本体布中心付近の４にあけた穴２カ所からゴムひも３がでておりコードストッパー５で止まっている。
【００２６】
６はファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で７は通気性に優れた素材（メッシュ生地など）である。８は６のファスナーなどを隠すためのデザイン布である。
【００２７】
９は角カン（平カン、Ｄカンなども可）であり、１０はアジャスター（ひもの長さを調節できる部品・スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で首ひも１２についている。
【００２８】
１１ａは本体布につけたバックル凹で１１ｂは首ひも１２につけたバックル凸である。
【００２９】
また図３のようにファスナー１６から本体布を取り出すことができバックル凸１１ｂと新たにつけたバックル凹１３がとまり、バックル凹１１ａと新たにつけた布１４の先につけたバックル凸１５がとまる。
【００３０】
以下、上記構成の動作を説明する。本体布の上部を３つ折りにし、そこにベルトひも２をとおす（これにより布上部にはりをもたせることができる）。次に３つ折りにしてはりをもたせた部分の下側にはゴムひもをとおす。コードストッパー５にゴムひもをとおしさらに穴４にそれぞれゴムひもをとおし本体布の首ひもがとりつけてある位置のあたりでそれぞれをしっかりと固定する。従来のソフトワイヤー入りの授乳ケープでは赤ちゃんの様子を確認するために胸元上部にすきまがあるが、逆にこのすきまを調整できないがために特に上部からの視線が気になり特に人目の多い場所では授乳に至ることができないといったケースが多くみられた。しかし、この授乳兼おでかけケープでは、そのゴムひも３をひっぱることでギャザーがより胸元上部のすきま（赤ちゃんの様子を確認するところ）がなくなり、特に上部からの視線をシャットアウトすることができる。逆にこのゴムひも３を緩めることで胸元上部のすきまが広がり赤ちゃんの様子をみながら授乳できる。このようにその時々のシチュエーションや状況においてゴムひも３で胸元上部のすきま（開口スペース）を調整することで、ティピーオーに応じた授乳スタイルをとることができる。
【００３１】
また本体布にきりこみを入れ、そこにファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）６をつけ開閉可能にし、さらにメッシュ生地などの空気を通す通気性の優れた素材７を用いることにより赤ちゃんが快適におっぱいを飲める効果を発揮する。新たにもうけたデザイン布８はファスナー６を開けている時には中の様子を見えにくくし，ファスナー６を閉じている時には表からファスナー６が見えないようにデザイン性も考慮する。
【００３２】
首ひも１２につけたアジャスター１０の調節で首ひも１２の長さを自由に変えることができ、首ひも１２を長くすることにより赤ちゃんの頭部を布本体からだすことで授乳ケープから、おでかけ先で赤ちゃんを風や寒さなどから守ることができる、おでかけケープとしても使える効果を発揮する。
【００３３】
本体布につけたバックル凹１１ａと首ひも１２につけたバックル凸１１ｂは片手でスマートに着脱することができるものである。これによりお母さんが赤ちゃんを抱っこしながらでも簡単に授乳ケープの装着が可能になる。
【００３４】
お母さんの衣服１７の一部（例えば衿部分）から授乳兼おでかけケープを使用する時に取り出すことができるように、お母さんの衣服１７の例えば衿部分にファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）１６をつけ、その中に授乳兼おでかけケープを収納しておける。授乳兼おでかけケープの使用時にはファスナー１６をあけ授乳兼おでかけケープを取り出しお母さんの首をとおして胸元へもっていくことで使用することができる。バックル凸１１ｂと新たにとりつけたバックル凹１３がとまっており新たにとりつけた肩ひも１４の先につけたバックル凸１５が本体布についているバックル凹１１ａととまっている。とまっているバックル凸１１ｂ、バックル凹１３とバックル凸１５、バックル凹１１ａはそれぞれ取り外せ使用後は授乳兼おでかけケープをお母さんの衣服１７からとりはずせバックに小さくたたんでしまうこともできる。これにより授乳兼おでかけケープのみの洗濯も可能。再び使用する時にはバックル凹１１ａ、バックル凸１５とバックル凸１１ｂ、バックル凹１３をそれぞれとめ使用することができる。もちろん再び衣服１７の衿部分に収納することもできる。
以上のように本実施形態によれば安心かつ快適な授乳が実現できるものである。
【符号の説明】
【００３５】
１ 授乳兼おでかけケープ本体布
２ 布テープ
３ ゴムひも
４ 穴
５ コードストッパー
６ ファスナー
７ メッシュ生地
８ デザイン布
９ 角カン
１０ アジャスター
１１ａ バックル凹
１１ｂ バックル凸
１２ 首ひも
１３ 新たにつけたバックル凹
１４ 新たにつけた布
１５ 新たにつけたバックル凸
１６ ファスナー
１７ 衣服
【技術分野】
【０００１】
本発明はお母さんが人目を気にせず安心して授乳ができ赤ちゃんが快適におっぱいを飲めるものであり、外出時にも活躍する授乳兼おでかけケープに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の授乳ケープには赤ちゃんを布で覆い授乳している赤ちゃんをきりこみからのぞくことができるものがある。（例えば特許文献１参照。）
また、赤ちゃんを布で覆い布の上部にソフトワイヤーを入れ赤ちゃんの姿を確認できるものがある。また小さくたたんで携帯できるものもある。（例えば非特許文献１参照。）
【０００３】
以下、図４、図５により従来の授乳ケープについて説明する。図において１８はケープ本体に入れたきりこみで、ついたて１９を有している。このきりこみ１８により赤ちゃんの姿を確認することができるものである。
【０００４】
２０はソフトワイヤーで、これを授乳ケープ本体上部に入れることで赤ちゃんの様子を見ながら授乳できる授乳ケープである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開平９−１５７９１５
【非特許文献】
【０００６】
【非特許文献１】「赤ちゃんの城 ２００９ スプリング アンド サマー」，赤ちゃんの城 ２００９年春夏カタログ，ｐ．２５
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
以上に述べた従来の授乳ケープはきりこみ１８を入れたりソフトワイヤー２０を入れることにより赤ちゃんの様子を見ることはできるが、手軽に赤ちゃんの様子をみたり人目の気になるところでお母さんのおっぱいをしっかり隠すといった、きめ細かい調節をすることができない。
【０００８】
また、赤ちゃん全体を授乳ケープですっぽり覆ってしまうため熱い夏の時期などの使用には快適性にかけるものであった。
【０００９】
授乳ケープとおでかけケープとして一台二役的な使い方ができるものがこれまでにはなかった。
【００１０】
服のフード部分などから簡単に取り出せて使用できる授乳ケープはこれまでになかった。
【００１１】
本発明は従来の構成が有していた問題点を解決しようとするものであり、また既存する授乳ケープにはなかった構造を取り入れることによりお母さんが便利でストレスを感じることなく、かつ赤ちゃんも快適におっぱいを飲むことができる授乳兼おでかけケープを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
そして本発明は上記目的を達成するために本体布の上部を３つ折りにし、そこに太めの布テープ（ゴムテープなども可）などの張りのあるものを通し、さらにギャザーを寄せたい部分にゴムひもなどを通す。このゴムひもを前中心付近から出しコードストッパーを用いることで、ゴムひもをひっぱったり、緩めたりすることで本体布上部の長さの調節を可能にし、赤ちゃんの様子を上から覗き込むときに必要となる開口部の広さを自由に調節可能となる。これにより外出先など特に人目が気になるシーンではゴムひもをひっぱり本体上部にギャザーを寄せることで開口部が狭くなり授乳状態が見えにくくなり、特に上から覗きこまれることがなくなる。もちろん赤ちゃんの様子を見ながら授乳したいときには、この調節部分を最大限に緩めることで開口部が広くなり赤ちゃんの姿を見ながら授乳することも可能。その時々の状態や状況に応じて利用者の好きな授乳スタイルで授乳することができる。
【００１３】
また第２の課題解決手段はケープの本体布にきりこみを縦（横、斜めなども可）に入れそこにメッシュ生地など通気性に優れた生地などを用いることで、夏の暑い時期など必要であればいつでも開閉できる。開閉する部分はファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で開閉可能にする。開閉する部分の広さは自分の好みの位置で止めることもできる。ファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）の部分は新たにもうけた布で隠れるようにかぶせる。その布があることでファスナーなどを開けている時に中の状態を見えにくくする効果があると同時にその部分を閉じている時にはファスナーなどが表からみえないようになるためデザイン性も向上する。
【００１４】
第３の課題解決手段は利用者の首にかけるひもの長さが調節できる例えばアジャスターなどの部品を首ひもにつけ、首ひもを長くすることにより、抱っこひもなどで抱っこしている赤ちゃんの頭部を本体布の上から出し、急に寒くなった時などさっと赤ちゃんにかけてあげることができ、寒さなどから赤ちゃんを守ることができるおでかけケープにもなる。
【００１５】
第４の課題解決手段は授乳ケープを衣服と一体化することである。お母さんの衣服の例えば衿の部分など衣服の一部に使わないときには小さくたたんでしまっておけ、授乳するときにはそのしまってある衣服の一部例えば衿の部分から取り出し、お母さんの首を通して前に持っていき簡単に赤ちゃんにおっぱいをあげることができる。授乳後はバックルで取り付けていることにより片手で簡単に取り外すことができ、その後たたんでバックにしまっておくことができる。
【００１６】
上記第１の課題解決手段による作用はゴムひもなどで本体布の上部を調節できることにより、ゴムひもを緩めることで赤ちゃんの姿を見ながらお母さんが安心して授乳でき、また人の多い場所などでは布本体上部にあるゴムひもをひっぱりギャザーをよせることで、おっぱいをしっかりと隠し人目を気にせず授乳ができる。
【００１７】
また第２の課題解決手段による作用は本体布にきりこみを入れそこにメッシュ生地など通気性に優れた素材を用いて、その部分がファスナーなどで開閉できるようにするおことで布の中に風（空気）が入り通気性が向上。これにより布にすっぽりと覆われている赤ちゃんが暑さから逃れられ快適におっぱいを飲むことができる。
【００１８】
第３の課題解決手段による作用は首にかけるひもの長さをアジャスターなどで調節できることにより授乳だけではなく外出先などで抱っこしている赤ちゃんにさっとかけてあげられるおでかけ用のケープとしても使うことができる。
【００１９】
第４の課題解決手段による作用は授乳ケープを衣服と一体化（着脱も可）することにより授乳ケープを忘れてしまったという事をなくすことができ、また赤ちゃんの多い荷物を一つでも少なく出かけることができるというメリットがある。
【発明の効果】
【００２０】
上述したように本発明の授乳兼おでかけケープはお母さんが安心して授乳できるとともに赤ちゃんも快適におっぱいを飲むことができる、お母さんにも赤ちゃんにも優しい授乳兼おでかけケープを提供できる。
【００２１】
また授乳ケープを衣服と一体化するというこれまでにないアイディアにより手軽に赤ちゃんにおっぱいをあげることができ、さらに育児に必要な荷物が多くなりがちのお母さんにとって、カバンに入れる荷物量を少なくすることができる。
【００２２】
授乳ケープ、おでかけケープどちらにも使える、これまでにない一体型の授乳兼おでかけケープを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】授乳兼おでかけケープ本体の正面図
【図２】首ひもの長さ（調整可）を長めにしておでかけケープとして着用している図
【図３】衣服の一部（襟など）から授乳兼おでかけケープを出して使用している図
【図４】従来の授乳ケープの図
【図５】従来の授乳ケープの図
【発明を実施するための形態】
【００２４】
以下、本発明の実施の形態を図１〜図３に基づいて説明する。
【００２５】
図において１は、授乳兼おでかけケープ本体布（以下、本体布）で、本体布上部を３つ折りにしたところに太めの布テープ（ゴムテープなども可）２、ゴムひも３を通す。本体布中心付近の４にあけた穴２カ所からゴムひも３がでておりコードストッパー５で止まっている。
【００２６】
６はファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で７は通気性に優れた素材（メッシュ生地など）である。８は６のファスナーなどを隠すためのデザイン布である。
【００２７】
９は角カン（平カン、Ｄカンなども可）であり、１０はアジャスター（ひもの長さを調節できる部品・スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で首ひも１２についている。
【００２８】
１１ａは本体布につけたバックル凹で１１ｂは首ひも１２につけたバックル凸である。
【００２９】
また図３のようにファスナー１６から本体布を取り出すことができバックル凸１１ｂと新たにつけたバックル凹１３がとまり、バックル凹１１ａと新たにつけた布１４の先につけたバックル凸１５がとまる。
【００３０】
以下、上記構成の動作を説明する。本体布の上部を３つ折りにし、そこにベルトひも２をとおす（これにより布上部にはりをもたせることができる）。次に３つ折りにしてはりをもたせた部分の下側にはゴムひもをとおす。コードストッパー５にゴムひもをとおしさらに穴４にそれぞれゴムひもをとおし本体布の首ひもがとりつけてある位置のあたりでそれぞれをしっかりと固定する。従来のソフトワイヤー入りの授乳ケープでは赤ちゃんの様子を確認するために胸元上部にすきまがあるが、逆にこのすきまを調整できないがために特に上部からの視線が気になり特に人目の多い場所では授乳に至ることができないといったケースが多くみられた。しかし、この授乳兼おでかけケープでは、そのゴムひも３をひっぱることでギャザーがより胸元上部のすきま（赤ちゃんの様子を確認するところ）がなくなり、特に上部からの視線をシャットアウトすることができる。逆にこのゴムひも３を緩めることで胸元上部のすきまが広がり赤ちゃんの様子をみながら授乳できる。このようにその時々のシチュエーションや状況においてゴムひも３で胸元上部のすきま（開口スペース）を調整することで、ティピーオーに応じた授乳スタイルをとることができる。
【００３１】
また本体布にきりこみを入れ、そこにファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）６をつけ開閉可能にし、さらにメッシュ生地などの空気を通す通気性の優れた素材７を用いることにより赤ちゃんが快適におっぱいを飲める効果を発揮する。新たにもうけたデザイン布８はファスナー６を開けている時には中の様子を見えにくくし，ファスナー６を閉じている時には表からファスナー６が見えないようにデザイン性も考慮する。
【００３２】
首ひも１２につけたアジャスター１０の調節で首ひも１２の長さを自由に変えることができ、首ひも１２を長くすることにより赤ちゃんの頭部を布本体からだすことで授乳ケープから、おでかけ先で赤ちゃんを風や寒さなどから守ることができる、おでかけケープとしても使える効果を発揮する。
【００３３】
本体布につけたバックル凹１１ａと首ひも１２につけたバックル凸１１ｂは片手でスマートに着脱することができるものである。これによりお母さんが赤ちゃんを抱っこしながらでも簡単に授乳ケープの装着が可能になる。
【００３４】
お母さんの衣服１７の一部（例えば衿部分）から授乳兼おでかけケープを使用する時に取り出すことができるように、お母さんの衣服１７の例えば衿部分にファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）１６をつけ、その中に授乳兼おでかけケープを収納しておける。授乳兼おでかけケープの使用時にはファスナー１６をあけ授乳兼おでかけケープを取り出しお母さんの首をとおして胸元へもっていくことで使用することができる。バックル凸１１ｂと新たにとりつけたバックル凹１３がとまっており新たにとりつけた肩ひも１４の先につけたバックル凸１５が本体布についているバックル凹１１ａととまっている。とまっているバックル凸１１ｂ、バックル凹１３とバックル凸１５、バックル凹１１ａはそれぞれ取り外せ使用後は授乳兼おでかけケープをお母さんの衣服１７からとりはずせバックに小さくたたんでしまうこともできる。これにより授乳兼おでかけケープのみの洗濯も可能。再び使用する時にはバックル凹１１ａ、バックル凸１５とバックル凸１１ｂ、バックル凹１３をそれぞれとめ使用することができる。もちろん再び衣服１７の衿部分に収納することもできる。
以上のように本実施形態によれば安心かつ快適な授乳が実現できるものである。
【符号の説明】
【００３５】
１ 授乳兼おでかけケープ本体布
２ 布テープ
３ ゴムひも
４ 穴
５ コードストッパー
６ ファスナー
７ メッシュ生地
８ デザイン布
９ 角カン
１０ アジャスター
１１ａ バックル凹
１１ｂ バックル凸
１２ 首ひも
１３ 新たにつけたバックル凹
１４ 新たにつけた布
１５ 新たにつけたバックル凸
１６ ファスナー
１７ 衣服
【特許請求の範囲】
【請求項１】
本体布の上部を３つ折りにし、そこに太めの布テープ（ゴムテープなども可）などの張りのあるものを通し、さらにギャザーを寄せたい部分にゴムひもなどを通す。このゴムひもを前中心付近から出しコードストッパーを用いることで、ゴムひもをひっぱったり、緩めたりすることで本体布上部の長さの調節を可能にし、赤ちゃんの様子を上から覗き込むときに必要となる開口部の広さを自由に調節可能となる。これにより外出先など特に人目が気になるシーンではゴムひもをひっぱり本体上部にギャザーを寄せることで開口部が狭くなり授乳状態が見えにくくなると同時に、特に上から覗きこまれることがなくなる。もちろん赤ちゃんの様子を見ながら授乳したいときには、この調節部分を最大限に緩めることで開口部が広くなり赤ちゃんの姿を見ながら授乳することも可能。その時々の状態や状況に応じて利用者の好きな授乳スタイルで授乳することができる授乳兼おでかけケープ。
【請求項２】
ケープの本体布にきりこみを縦（横、斜めなども可）に入れそこにメッシュ生地など通気性に優れた生地などを用いることで、夏の暑い時期など必要であればいつでも開閉できる。開閉する部分はファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で開閉可能にする。開閉する部分の広さは自分の好みの位置で止めることもできる。ファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）の部分は新たにもうけた布で隠れるようにかぶせる。その布があることでファスナーなどを開けているときに中の状態を見えにくくする効果があると同時にその部分を閉じている時にはファスナーなどが表からみえないようになるためデザイン性も向上する授乳兼おでかけケープ。
【請求項３】
利用者の首にかけるひもの長さが調節できる例えばアジャスターなどの部品を首ひもにつけ、首ひもを長くすることにより、抱っこひもなどで抱っこしている赤ちゃんの頭部を本体布の上から出し、急に寒くなった時などさっと赤ちゃんにかけてあげることができ、寒さなどから赤ちゃんを守ることができるおでかけケープにもなる授乳兼おでかけケープ。
【請求項４】
授乳ケープを衣服と一体化することである。お母さんの衣服の例えば衿の部分など衣服の一部に使わないときには小さくたたんでしまっておけ、授乳するときにはそのしまってある衣服の一部例えば衿の部分から取り出し、お母さんの首を通して前に持っていき簡単に赤ちゃんにおっぱいをあげることができる。授乳後はバックルで取り付けていることにより片手で簡単に取り外すことができ、その後たたんでバックにしまっておくことができる授乳兼おでかけケープ。
【請求項１】
本体布の上部を３つ折りにし、そこに太めの布テープ（ゴムテープなども可）などの張りのあるものを通し、さらにギャザーを寄せたい部分にゴムひもなどを通す。このゴムひもを前中心付近から出しコードストッパーを用いることで、ゴムひもをひっぱったり、緩めたりすることで本体布上部の長さの調節を可能にし、赤ちゃんの様子を上から覗き込むときに必要となる開口部の広さを自由に調節可能となる。これにより外出先など特に人目が気になるシーンではゴムひもをひっぱり本体上部にギャザーを寄せることで開口部が狭くなり授乳状態が見えにくくなると同時に、特に上から覗きこまれることがなくなる。もちろん赤ちゃんの様子を見ながら授乳したいときには、この調節部分を最大限に緩めることで開口部が広くなり赤ちゃんの姿を見ながら授乳することも可能。その時々の状態や状況に応じて利用者の好きな授乳スタイルで授乳することができる授乳兼おでかけケープ。
【請求項２】
ケープの本体布にきりこみを縦（横、斜めなども可）に入れそこにメッシュ生地など通気性に優れた生地などを用いることで、夏の暑い時期など必要であればいつでも開閉できる。開閉する部分はファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）で開閉可能にする。開閉する部分の広さは自分の好みの位置で止めることもできる。ファスナー（スナップ、ボタン、マジックテープなども可）の部分は新たにもうけた布で隠れるようにかぶせる。その布があることでファスナーなどを開けているときに中の状態を見えにくくする効果があると同時にその部分を閉じている時にはファスナーなどが表からみえないようになるためデザイン性も向上する授乳兼おでかけケープ。
【請求項３】
利用者の首にかけるひもの長さが調節できる例えばアジャスターなどの部品を首ひもにつけ、首ひもを長くすることにより、抱っこひもなどで抱っこしている赤ちゃんの頭部を本体布の上から出し、急に寒くなった時などさっと赤ちゃんにかけてあげることができ、寒さなどから赤ちゃんを守ることができるおでかけケープにもなる授乳兼おでかけケープ。
【請求項４】
授乳ケープを衣服と一体化することである。お母さんの衣服の例えば衿の部分など衣服の一部に使わないときには小さくたたんでしまっておけ、授乳するときにはそのしまってある衣服の一部例えば衿の部分から取り出し、お母さんの首を通して前に持っていき簡単に赤ちゃんにおっぱいをあげることができる。授乳後はバックルで取り付けていることにより片手で簡単に取り外すことができ、その後たたんでバックにしまっておくことができる授乳兼おでかけケープ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１０−２６１１３７（Ｐ２０１０−２６１１３７Ａ）
【公開日】平成２２年１１月１８日（２０１０．１１．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１２８２６４（Ｐ２００９−１２８２６４）
【出願日】平成２１年５月２日（２００９．５．２）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．マジックテープ
【出願人】（５０９１４８２４５）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１１月１８日（２０１０．１１．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年５月２日（２００９．５．２）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．マジックテープ
【出願人】（５０９１４８２４５）
【Ｆターム（参考）】
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