説明

排水栓装置

【課題】 浴槽側から水が操作部内に逆流しても、電動駆動部に頻繁に水がかかることがなく、また、操作ボタンが抜け出ることのない排水栓装置の提供を目的とする。
【解決手段】 浴槽2の上面2aに操作部4を備え、この操作部4の操作を動力伝達部6を介して、浴槽2の底部2bの栓部5に伝えて、栓部5を開閉する排水栓装置において、操作部4に操作部排水口20bを開設し、この操作部排水口20bからの排水を、浴槽パンの浴槽パン排水口12に導く排水パイプ9を、前記動力伝達部6とは別経路で設けて構成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴槽の排水口を遠隔操作により開閉する排水栓装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、例えば実開昭63−5074号公報に開示されているように、浴槽上面の操作ボタンの操作によって、動力伝達部を介して、浴槽底部の栓を開閉させる排水栓装置が存在し、それらには、動力伝達部のレリース等を保護したり、レリースを交換する際の鞘管の役目をするガイドチューブを、栓部と操作部間に設けたものがある。また、例えば特開2001−311196号公報に開示されているような、手動動作に加えて電動動作も可能な排水栓装置が存在するが、それにも同様にガイドチューブを備えたものがある。
【0003】従来において、排水栓装置の操作ボタンの周囲にはクリアランスがあり、そこから操作部内に水が浸入するが、侵入した水は、ガイドチューブを通して浴槽底部の排水口に排水することができ、ガイドチューブは排水路の役目も持っているが、逆に、浴槽底部の栓を開けて浴槽内の水を排水する際に、浴槽の排水口からガイドチューブに水が逆流することとなり、特に、排水口以降の配管抵抗が大きい場合には、勢い良く逆流して、瞬時に操作ボタンの近くまで逆流する。その際、操作ボタンとボタンガイド間のクリアランスが小さいと、排水の逆流時にガイドチューブ内の空気の逃げ道が狭く、操作ボタンが逆流空気に押されて外れてしまうことがあった。また、外れないにしても、操作ボタンと共に、操作軸も逆流空気に押されて上昇することで、浴槽底部の栓が開いているにも係わらず操作ボタンが上方へ上昇してしまい、栓が閉まっていると判断する可能性があった。
【0004】また、逆に、操作ボタンとボタンガイド間のクリアランスが大きい場合には、操作ボタンの操作時にガタつきが大きく、浴槽上面から、このクリアランスを通って操作部内に水が多く侵入することとなり、また逆流水もより高い位置まで逆流してくることとなる。特に、電動動作も可能な排水栓装置では、操作部内に精密な機械部品や電気部品を備えていることから、水やゴミが頻繁にかかると、故障につながるという問題点があった。なお、逆流水を無くするために、ガイドチューブを無くして、操作ボタンから内部に侵入した水を防水パン上に垂れ流すことも考えられるが、垂れ流された水やゴミ,湯垢が、浴槽裏の防水パン上に頻繁に飛び散ることで、浴槽パンが汚れてしまうという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、上方から侵入した水やゴミとか、栓側から逆流した水や空気を、良好に排出することができて、駆動部に水がかかることを良好に防ぐことができ、故障の生じにくい排水栓装置を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、浴槽上面や浴槽近傍の取付面に操作部を備え、該操作部の操作を、動力伝達部を介して浴槽底部の栓部に伝えて、該栓部を開閉する排水栓装置において、前記操作部に操作部排水口を開設し、該操作部排水口からの排水を防水パン等の排水路に導く操作部排水路を、前記動力伝達部の経路とは別に設けたことである。また、第2の要旨は、操作ボタンから操作部ケース内に侵入した水やゴミ、および動力伝達部のガイドチューブから操作部ケース内に逆流してきた空気や逆流水を、前記操作部排水口に導くガイド部を前記操作部ケース内に設けたことである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、浴槽の排水構造を示す概略斜視構成図であり、また図2は、浴槽水排水路の配管構成図である。
【0007】浴槽側防水パン1a上には、浴槽2が設置されており、また、洗い場3を構成する洗い場側防水パン1bには、洗い場3の排水を集める洗い場排水トラップ13が下面側に設けられており、この洗い場排水トラップ13には、洗い場側防水パン1bの裏側で下水へ通じる排水管14が接続されている。また、浴槽2の底部2bには、浴槽の排水口を開閉する栓部5が設けられており、また、浴槽側防水パン1aには、浴槽パン排水口12が設けられて、栓部5から浴槽排水パイプ11を浴槽パン排水口12に接続して、浴槽2内の湯水を栓部5から浴槽排水パイプ11を通し、浴槽パン排水口12内に入れ、さらに浴槽パン排水口12から接続パイプ15を通して、洗い場排水トラップ13内に排水を導き、排水管14を通して下水へ排水するように構成されている。
【0008】このような浴槽2において、前記栓部5を遠隔操作で開閉するために、浴槽2の上面2aには操作部4が取り付けられており、この操作部4の上面には手で押して操作できる操作ボタン7が設けられている。この操作部4と前記栓部5間は動力伝達部6で接続されており、操作部4の操作力がこの動力伝達部6を介して栓部5に伝わり、栓部5が開閉されるように構成されている。さらに、本例では、操作部4に形成された操作部排水口20bから、別経路で排水パイプ(操作部排水路)9が設けられており、この排水パイプ(操作部排水路)9は、前記浴槽パン排水口12の上面に設けられた排水目皿12a内に差込み状に設けられて、この排水パイプ(操作部排水路)9を通して、操作部4内の水等を浴槽パン排水口12内に流すことができるように構成されている。
【0009】すなわち、操作部4は浴槽の上面2a側に操作ボタン7を有しているため、この操作ボタン7の周囲に水がかかると、操作ボタン7から操作部4内に水やゴミが入ることとなり、そのような水やゴミを排水パイプ(操作部排水路)9を通して、良好に浴槽パン排水口12内に流すことができるものである。更に、栓部5が開かれて浴槽2内の湯水が排出される際に、動力伝達部6を構成するガイドチューブ29を通って、浴槽水が操作部4内に逆流するが、この逆流する空気とか水も、良好に排水パイプ(操作部排水路)9 を通して、浴槽パン排水口12に排出することができるように構成したものである。なお、排水パイプ(操作部排水路)9 は、浴槽パン排水口12に限らず、浴槽側防水パン1 a上に設けられている排水溝等に導くように構成しても良く、浴槽側防水パン1 a上に飛び散ることなく排水でき、浴槽側防水パン1 aが汚れないものとなる。
【0010】なお、操作部4と栓部5と動力伝達部6により、排水栓装置が構成されており、図3には操作部4の拡大縦断面構成図を示す。操作部4を構成する操作部ケース20の上端が、浴槽上面2aの下面にパッキン21を介在させて当接され、操作部ケース20内に上面側よりボタンガイド22が締め付けられ、これにより、浴槽上面2aに垂下状に操作部ケース20が取り付けられている。ボタンガイド22内には、上下動可能に操作ボタン7が配置されており、操作ボタン7の外周とボタンガイド22の内周間には、僅かなクリアランスCが形成されている。
【0011】操作ボタン7に上端を固定した手動操作軸23が、ボタンガイド22の軸受部22aを貫通して垂下されており、手動操作軸23の下端には従動部材24が固定されている。また、この従動部材24には、連結軸25の上端が固定されており、連結軸25の下端は、連結部26内でレリース27の芯材と連結されている。なお、この連結部26は、操作部ケース20の下端側に取り付けられる連結部固定部材28により固定されたものとなっている。なお、連結部固定部材28の下端は筒状に形成されており、その外周にガイドチューブ29の上端が連結されており、ガイドチューブ29によりレリース27の周囲が包囲されて、ガイドチューブ29は前記栓部5側まで延びて接続されている。なお、連結軸25,連結部26,レリース27,連結部固定部材28,ガイドチューブ29により、動力伝達部6が構成されている。
【0012】前記従動部材24には、電動昇降部材30が連繋されており、この電動昇降部材30と従動部材24の連繋状態は、図4の斜視図で示す。すなわち、従動部材24に形成された鍔部24a上に、電動昇降部材30の二股片部30cが着脱可能に載っており、電動昇降部材30の二股片部30cから延出片部30bが延出されて、他端側には軸固定部30aが形成されており、この軸固定部30aには、電動駆動部37の出力軸31が固定されるものである。
【0013】図3に戻り説明を続けると、出力軸31は動力変換手段32から突出されており、モーター33が回転されると、この動力変換手段32で回転が上下方向の昇降動に変換されて、出力軸31が上下動されるように構成されている。なお、モーター33と動力変換手段32は、上ケース34内に収納されており、上ケース34の下部には、ビス36を介して下ケース35が固定されており、この上ケース34と下ケース35は一体で、4本のビス38,38,38,38を介して、操作部ケース20の取付片20aに取り付けられている。このモーター33,動力変換手段32,出力軸31,電動昇降部材30により、電動駆動部37が構成されており、この電動駆動部37は、ビス38,38,38,38を取り外して、良好に外側へ取り外せるように構成されている。
【0014】なお、操作部ケース20の取付片20aと反対側の側面には、外側へ突出状に開口して操作部排水口20bが形成されており、この操作部排水口20bには排水パイプ(操作部排水路)9の上端が接続されている。この排水パイプ(操作部排水路)9は、前述した如く、浴槽パン排水口12に他端を接続している。また、操作部ケース20の底面には、上下に貫通して、前記ガイドチューブ29に連通する連通口20cが形成されている。すなわち、この連通口20cは、操作部4とガイドチューブ29間を連通させるものである。
【0015】また、前記ボタンガイド22の底面にも、上下に貫通して、ボタンガイド排水孔22bが形成されており、操作ボタン7の周囲のクリアランスCから侵入する水やゴミを、このボタンガイド排水孔22bを通して下方へ落下させることができるように構成されており、落下した水やゴミは、連通口20cを通り、ガイドチューブ29を介して栓部5へ排水され、また操作部排水口20bを通り、排水パイプ(操作部排水路)9を通って、浴槽パン排水口12に排水されるものである。
【0016】さらに、栓部5側からガイドチューブ29内を通って逆流する空気や水は、連通口20cから操作部ケース20内に入り込むが、大部分は操作部排水口20bから排水パイプ(操作部排水路)9を通って、良好に外部に逃がされるため、この操作部排水口20bより上方に、前記電動駆動部37等を配置させておけば、電動駆動部37等に頻繁に水がかかることがないため、故障しにくいものとなる。また、ガイドチューブ29内の空気が逆流した時に、押し出される空気も良好に排水パイプ(操作部排水路)9を通り逃げるために、操作ボタン7のクリアランスCを狭くしても、操作ボタン7が押し上げられて抜けることがない。また、逆流した空気で、操作ボタン7と手動操作軸23が押し上げられることもないため、操作ボタン7が勝手に上昇して、栓部5の開閉状態が判別できなくなることもない。なお、操作部排水口20bから出る排水を容器等で受け止めて、この容器等に排水パイプ(操作部排水路)9を接続するように構成しても良い。
【0017】なお、電動駆動部37のモーター33が駆動されることにより、出力軸31が想像線で示すように下降して、電動昇降部材30の下降と共に従動部材24が下降し、これにより連結軸25が押し下げられ、レリース27の芯材が押し下げられて栓部5が開かれることとなり、栓部5側に設けられているスラストロック機構により、栓部5の開状態が保持されるものである。なお、その場合に、従動部材24に連結されている手動操作軸23、および操作ボタン7も下降した状態となり、下降した操作ボタン7を目視することにより、栓部5の開状態を知ることができるものとなる。なお、手動で操作ボタン7を押した場合でも、従動部材24および連結軸25が下降し、レリース27の芯材が下方へ押されて、栓部5が開かれるものである。
【0018】本例では、操作部排水口20bは電動駆動部37よりも下に設けられているため、逆流水が電動駆動部37まで達することがないものである。なお、ガイドチューブ29が存在しない場合においても、操作部ケース20に操作部排水口20bを設けて、排水パイプ(操作部排水路)9を連結しておけば、操作ボタン7側から侵入した水やゴミを良好に排水することができるために、連結部固定部材28から水や汚れが防水パン上に飛び散ることがなくなり、防水パンを汚すことが少なくなる。なお、この場合は、操作部排水口20bを操作部ケース20の底側に開口させておくと効果的なものとなる。
【0019】次に、図5は別例を示す操作部4の拡大構成図であり、図5では、電動駆動部37,操作ボタン7,手動操作軸23,従動部材24,連結軸25,連結部26等の構成は、図3のものと同一であるが、ボタンガイド22の形状を多少変更させ、また、操作部ケース20の底側に操作部排水口20bを開口させて、操作部ケース20内にガイド部材40を配置させた点が、図3と異なるものである。
【0020】すなわち、操作部ケース20内には、手動操作軸23、および連結軸25の左側に平行状にガイド部材40が立設されており、このガイド部材40により、操作部ケース20内は、右側の駆動部側空間S1と左側の排水側空間S2に仕切られたものとなっている。ガイド部材40は、縦方向の仕切板部40aと、この仕切板部40aから、排水側空間S2内に傾斜状に設けられた傾斜ガイド面40bで構成されている。なお、仕切板部40aの下端と、操作部ケース20の底との間に、水抜き用の水抜き小孔41が形成されており、駆動部側空間S1内に侵入した水等を、この水抜き小孔41から排水側空間S2内に導くように構成されている。
【0021】操作部ケース20の底面には、連結部固定部材28内に連通する連通口20cが上下に貫通形成されており、この連通口20cの左側に、上下に貫通する操作部排水口20bが設けられている。この操作部排水口20bには、排水パイプ(操作部排水路)9の上端が連結されている。また、ボタンガイド22の軸受部22aの左側には、上下に貫通してボタンガイド排水路22cが形成されており、操作ボタン7の外周のクリアランスCを通り、ボタンガイド22内に侵入した水やゴミを、このボタンガイド排水路22cを通して、排水側空間S2内に落下させることができるように構成されている。落下した水やゴミは、ガイド部材40の傾斜ガイド面40bに沿って流れ、操作ケース20の底側に開口された操作部排水口20bに導かれて、この操作部排水口20bから排水パイプ(操作部排水路)9内に水やゴミが排出されるものである。
【0022】なお、栓部5が、電動駆動部37、または操作ボタン7の操作により開かれて、浴槽2内の湯水が排水される際に、ガイドチューブ29を通り、空気および水が逆流してくるが、逆流した空気および水は、連結部固定部材28内を通り連通口20cから操作部ケース20内に入り、ガイド部材40の傾斜ガイド面40bに遮られて、操作部排水口20b側へ回り込み、良好に操作部排水口20bから排水パイプ(操作部排水路)9を通して逃がされるものとなる。したがって、逆流水が電動駆動部37まで達することはなく、電動駆動部37に水がかかることがないために、故障しにくいものとなる。また、逆流した空気も、操作部排水口20bから良好に逃がされるために、操作ボタン7が上方へ押されて抜けることもなく、また下降していた操作ボタン7が押し上げられることもなく、良好に操作ボタン7の位置を目視して、栓部5の開閉状態を知ることができるものとなる。なお、逆流してくる水は、ガイド部材40によりスムーズに操作部排水口20bに導かれるために、操作部ケース20内が汚れにくいものとなる。
【0023】なお、ガイドチューブ29が存在しない排水栓装置においては、栓部5から操作部ケース20内に空気や水が逆流してくることはないが、このようなガイドチューブ29が存在しない場合においても、操作部ケース20の底側に操作部排水口20bを形成させて、排水パイプ(操作部排水路)9を浴槽パン排水口12に接続しておくことにより、また、ガイド部材40を操作部ケース20内に設けておくことにより、操作ボタン7のクリアランスCから操作部ケース20内に侵入した水やゴミを、傾斜ガイド面40bを介して、良好に操作部排水口20bに導き、排水パイプ(操作部排水路)9を通して排水することができ、連結部固定部材28から浴槽側防水パン1a上にポタポタと水や汚れが落ちて飛び散ることがなくなり、浴槽側防水パン1aの汚れを良好に防ぐことができるものとなる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、浴槽上面や浴槽近傍の取付面に操作部を備え、操作部の操作を、動力伝達部を介して浴槽底部の栓部に伝えて、栓部を開閉する排水栓装置において、操作部に操作部排水口を開設し、操作部排水口からの排水を防水パン等の排水路に導く操作部排水路を、動力伝達部の経路とは別に設けたことにより、操作部ケースに設けた操作部排水口,操作部排水路によって、浴槽の排水口から水が逆流する際に、ガイドチューブ内から押し出される空気も逃げるため、操作ボタンとボタンガイドのクリアランスを狭くしても、操作ボタンが抜け出ることがなくなる。また、操作ボタンや操作軸が浮き上がることがないため、栓の開閉状態の判断も間違えることがなくなる。また、逆流水は操作部排水口から流れ出るため、操作部の電動駆動部に頻繁に水がかかることがないため、故障しにくいものとなる。また、操作部排水路は、防水パンの排水路等に導くことで、防水パン上に、逆流水や、操作ボタン側から侵入した水やゴミが飛び散ることもなく、防水パン上が汚れにくいものとなる。
【0025】また、操作ボタンから操作部ケース内に侵入した水やゴミ、および動力伝達部のガイドチューブから操作部ケース内に逆流してきた空気や逆流水を、操作部排水口に導くガイド部を操作部ケース内に設けたことにより、操作ボタン部側から侵入した水やゴミ、およびガイドチューブ内から逆流してきた空気や逆流水を、ガイド部を介してスムーズに操作部排水口に導くことができて、操作部内が汚れにくくなり、電動駆動部にも水やゴミがかかりにくいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴槽の排水経路と排水栓装置の構成を示す概略斜視構成図である。
【図2】浴槽の排水経路の断面拡大構成図である。
【図3】排水栓装置の操作部の拡大断面構成図である。
【図4】図3における従動部材と電動昇降部材の連繋状態を示す斜視構成図である。
【図5】排水栓装置の操作部の別例を示す断面拡大構成図である。
【符号の説明】
1a 浴槽側防水パン
1b 洗い場側防水パン
2 浴槽
2a 上面
2b 底部
3 洗い場
4 操作部
5 栓部
6 動力伝達部
7 操作ボタン
9 排水パイプ(操作部排水路)
11 浴槽排水パイプ
12 浴槽パン排水口
13 洗い場排水トラップ
14 排水管
20 操作部ケース
20a 取付片
20b 操作部排水口
20c 連通口
22 ボタンガイド
22a 軸受部
22b ボタンガイド排水孔
22c ボタンガイド排水路
23 手動操作軸
24 従動部材
25 連結軸
26 連結部
27 レリース
28 連結部固定部材
29 ガイドチューブ
30 電動昇降部材
31 出力軸
32 動力変換手段
33 モーター
37 電動駆動部
40 ガイド部材
40a 仕切板部
40b 傾斜ガイド面
S1 駆動部側空間
S2 排水側空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴槽上面や浴槽近傍の取付面に操作部を備え、該操作部の操作を、動力伝達部を介して浴槽底部の栓部に伝えて、該栓部を開閉する排水栓装置において、前記操作部に操作部排水口を開設し、該操作部排水口からの排水を防水パン等の排水路に導く操作部排水路を、前記動力伝達部の経路とは別に設けたことを特徴とする排水栓装置。
【請求項2】 操作ボタンから操作部ケース内に侵入した水やゴミ、および動力伝達部のガイドチューブから操作部ケース内に逆流してきた空気や逆流水を、前記操作部排水口に導くガイド部を前記操作部ケース内に設けたことを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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