説明

掲示物掲示用粘着テープ

【課題】剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがなく、いったん貼り付けた直後の貼り直しが容易な掲示物掲示用粘着テープを提供する。
【解決手段】掲示物を壁や窓ガラスに掲示する際に用いる粘着テープであって、基材と前記基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなり、前記粘着剤層は、(A)押付時間1秒の時のプローブタックが1.0〜2.5kgf/cmであり、(B)押付時間20秒の時のプローブタック(P2)と押付時間1秒の時のプローブタック(P1)の比(P2/P1)が150〜200%であり、かつ、(C)40℃における凹凸のある壁紙の試験板への保持力が3mm以下である掲示物掲示用粘着テープ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがなく、いったん貼り付けた直後の貼り直しが容易な掲示物掲示用粘着テープに関する。
【背景技術】
【0002】
POPやポスターを壁等に掲示したり、商店店頭等において窓ガラスへポスターを掲示したりする等の掲示物の掲示方法としては、従来、画びょうやフック式の吊下げ具が用いられていた。しかしながら、画びょうやフック式の吊り下げ具を用いた場合、これらの跡が壁や掲示物に残ってしまうという問題があった。特に賃貸住居の壁等では、壁自体を傷めないように、画びょうやフック式の吊り下げ具を用いることができない場合もある。
そこで、画びょうやフック式の吊下げ具に代えて、粘着テープを用いて掲示物を掲示することが行われる。粘着テープを用いれば、画びょうやフック式の吊り下げ具を用いた場合に比べて、壁や掲示物を傷めずに掲示できる。
【0003】
粘着テープを用いて掲示物を掲示する場合、誤って掲示物が落下したりしないように、高い粘着力を有することが好ましい。例えば、粘着テープの粘着力を向上させる方法として、粘着付与剤を添加することが行われている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、粘着テープの粘着力が高すぎる場合には、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがあるという問題があった。また、実際に掲示物を掲示する際には、掲示物の左右の高さのバランスをとったり、掲示位置を確認したりしながら、作業を進めることが多い。粘着テープの粘着力が高い場合には、いったん貼り付けた直後の貼り直しが困難となるという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−2212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがなく、いったん貼り付けた直後の貼り直しが容易な掲示物掲示用粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、掲示物を壁や窓ガラスに掲示する際に用いる粘着テープであって、基材と前記基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなり、前記粘着剤層は、(A)押付時間1秒の時のプローブタックが1.0〜2.5kgf/cmであり、(B)押付時間20秒の時のプローブタック(P2)と押付時間1秒の時のプローブタック(P1)の比(P2/P1)が150〜200%であり、かつ、(C)40℃における凹凸のある壁紙の試験板への保持力が3mm以下である掲示物掲示用粘着テープである。
以下に本発明を詳述する。
【0007】
本発明の掲示物掲示用粘着テープ(以下、単に「本発明の粘着テープ」ともいう。)は、基材と前記基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなる粘着テープである。
上記基材は特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン等のプラスチックフィルムや、レーヨン系の不織布や、和紙や、ポリエステル糸をタテ糸、ヨコ糸に使用した基布の少なくとも片方の面をポリエチレンでラミネートしたクロス基材や、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン等の発泡体等が挙げられる。
【0008】
上記粘着剤層は、以下の(A)〜(C)の要件を満たすものである。掲示物を掲示する際に、上記粘着剤層を壁や窓ガラス等の掲示板側に配して接着することにより、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがなく、いったん貼り付けた直後の貼り直しが容易であるという本願発明の目的を達成することができる(以下、上記粘着剤層を「掲示板側粘着剤層」ともいう。)。
即ち、初期粘着力が低い(要件(A))ことにより、いったん貼り付けた直後の貼り直しが容易である。一方、しばらく圧着することにより適度に接着亢進して、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりしない程度に確実な接着が可能となる(要件(B))。更に、通常掲示が行われる凹凸のある壁紙に対しても充分な接着力を有し、掲示中にずれ落ちたりすることがない(要件(C))。
【0009】
上記掲示板側粘着剤層は、(A)押付時間1秒の時のプローブタックが1.0〜2.5kgf/cmである。
本明細書においてプローブタックとは、プローブタックテスター(例えば、テスター産業社製、TE−6001等)を用い、外径5mmの円柱状の鋼棒を一定時間粘着剤層に押し付けた後、引き剥がそうとするときの抵抗値を測定した値を意味する。
【0010】
上記掲示板側粘着剤層の押付時間1秒の時のプローブタックが1.0kgf/cm未満であると、実質的に粘着力がなく、仮接着すら困難であり、2.5kgf/cmを超えると、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがある。上記掲示板側粘着剤層の押付時間1秒の時のプローブタックの好ましい下限は1.2kgf/cm、好ましい上限は2.3kgf/cmである。
【0011】
上記掲示板側粘着剤層は、(B)押付時間20秒の時のプローブタック(P2)と押付時間1秒の時のプローブタック(P1)の比(P2/P1)が150〜200%である。
上記P2/P1が150%未満であると、接着力が不充分となって掲示物が掲示中にずれ落ちたりしてしまい、200%を超えると剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがある。上記P2/P1の好ましい下限は160%、好ましい上限は170%である。
【0012】
上記掲示板側粘着剤層は、(C)40℃における凹凸のある壁紙の試験板への保持力が3mm以下である。
本明細書において40℃における凹凸のある壁紙の試験板への保持力とは、凹凸のある壁紙に対して上記掲示板側粘着剤層面を2kgローラで一往復して圧着し、40℃で1時間放置した後に、1kgの荷重をかけて2時間後に測定したズレの距離を意味する。
【0013】
上記掲示板側粘着剤層の40℃における凹凸のある壁紙の試験板への保持力が3mmを超えると、接着力が不充分となって掲示物が掲示中にずれ落ちたりしてしまう。上記掲示板側粘着剤層の40℃における凹凸のある壁紙の試験板への保持力の好ましい上限は0.3mmである。
【0014】
上記(A)〜(C)の要件を満たす掲示板側粘着剤層は特に限定されないが、粘着力の調整が容易であることから、複数の(メタ)アクリル系モノマーを共重合してなる(メタ)アクリル系共重合体を含有する粘着剤からなることが好ましい。
例えば、(メタ)アクリル系モノマーとして、ブチルアクリレート、メチルアクリレート及びアクリル酸を用い、過酸化ベンゾイルを重合開始剤として共重合して(メタ)アクリル系共重合体を調製する際に、各(メタ)アクリル系モノマーの比や過酸化ベンゾイルの量を調整することにより、上記(A)〜(C)の要件を満たす掲示板側粘着剤層を得ることができる。
【0015】
上記掲示板側粘着剤層は、より具体的には例えば、ブチルアクリレート75〜85重量%、メチルアクリレート10〜20重量%、アクリル酸3〜10重量%からなるモノマー混合物を共重合してなる(メタ)アクリル系共重合体を含有する粘着剤からなることが好ましい。
上記(メタ)アクリル系共重合体において、ブチルアクリレートに由来する成分が75重量%以上であると、充分な初期接着性を発揮することができ、85重量%以下であると、充分な接着力を発現しつつ、再剥離できる程度に初期接着力を抑えることができる。
上記(メタ)アクリル系共重合体において、メチルアクリレートに由来する成分が10重量%以上であると、剥離時に壁や掲示物を傷め難くすることができ、20重量%以下であると、充分な初期接着性を発揮することができる。
上記(メタ)アクリル系共重合体において、アクリル酸に由来する成分が3重量%以上であると、再剥離性を有するとともに、剥離時に糊残りを生じ難くすることができ、10重量%以下であると、再剥離性を有するとともに、剥離時に壁や掲示物を傷め難くすることができる。
【0016】
上記(メタ)アクリル系共重合体において、メチルアクリレートに由来する成分とアクリル酸に由来する成分との合計は、25重量%以下であることがより好ましい。メチルアクリレートに由来する成分とアクリル酸に由来する成分との合計が25重量%以下であると、粘着剤中に含まれる結晶成分の割合が少なくなり、剥離時に壁や掲示物を傷め難くすることができる。
【0017】
上記(メタ)アクリル系共重合体を共重合する際には、上記モノマー混合物100重量部に対して0.2〜1重量部の重合開始剤を用いることが好ましい。重合開始剤の配合量が0.2重量部以上であると、糊残りを生じ難くすることができ、同時に長期的に粘着力を維持することが可能となり、1重量部以下であると、剥離時に壁や掲示物を傷め難くすることができる。
【0018】
上記掲示板側粘着剤層が上記(メタ)アクリル系共重合体を含有する粘着剤からなる場合には、該粘着剤は(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対して架橋剤を0.2〜1重量部含有することが好ましい。
上記架橋剤は特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤等の従来公知の架橋剤を用いることができる。
【0019】
本発明の粘着テープは、上記基材の一方の面にのみ粘着剤層が形成された片面粘着テープであってもよいし、上記基材の両面に粘着剤層が形成された両面粘着テープであってもよい。
本発明の粘着テープが両面粘着テープである場合、両面が上記(A)〜(C)の要件を満たす粘着剤層であってもよいが、他方の面を接着力の高い粘着剤層とすることにより、掲示物を確実に保持して、誤って掲示物が落下したりするのを防止することができる(以下、これを「被掲示物側粘着剤層」ともいう。)。
【0020】
上記被掲示物側粘着剤層は特に限定されず、従来公知の粘着剤からなる層を用いてよいが、例えば、(メタ)アクリル系モノマーとして、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート及びアクリル酸を用い、過酸化ベンゾイルを重合開始剤として共重合した(メタ)アクリル系共重合体を含む接着力の高い粘着剤からなるものが好適である。
【0021】
本発明の粘着テープを製造する方法は特に限定されず、例えば、上記基材の少なくとも片面に粘着剤組成物を塗工して粘着剤層を形成することにより製造することができる。
上記塗工の方法は特に限定されず、例えば、ドクターナイフやスピンコーター等を用いた従来公知の塗工方法を用いることができる。
【0022】
本発明の粘着テープを用いれば、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがなく掲示物を壁や窓ガラス等に掲示することができる。この際、本発明の粘着テープの上記(A)〜(C)の要件を満たす粘着剤層を、掲示物側に接着するか、壁や窓ガラス等側に接着するのかは、目的に応じて選択すればよいが、壁や窓ガラス等側に接着することが好ましい。また、上記片面粘着テープを用いるか、上記両面粘着テープを用いるかについても、目的に応じて選択すればよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがなく、いったん貼り付けた直後の貼り直しが容易な掲示物掲示用粘着テープを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
【0025】
(実施例1)
(1)掲示板側粘着剤層の調製
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機を備えた反応容器内に、ブチルアクリレート80重量部、メチルアクリレート15重量部、アクリル酸5重量部、過酸化ベンゾイル0.3重量部、及び、酢酸エチル300重量部を投入し、窒素気流中で重合して、固型分が約25重量%である共重合体の酢酸エチル溶液を得た。
得られた共重合体溶液中に、固形分(共重合体)100重量部に対して0.5重量部の割合でイソシアネート系架橋剤を添加し、均一に攪拌混合して、アクリル系感圧性接着剤組成物溶液を調製した。
得られたアクリル系感圧性接着剤組成物溶液を、ドクターナイフを用いてセパレータ上に、乾燥後の厚さが30μmとなるように塗工し、130℃で5分間乾燥処理して掲示板側粘着剤層を得た。
【0026】
(2)被掲示物側粘着剤層の調製
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機を備えた反応容器内に、ブチルアクリレート80重量部、2−エチルヘキシルアクリレート15重量部、アクリル酸5重量部、過酸化ベンゾイル0.3重量部、及び、酢酸エチル100重量部を投入し、窒素気流中で重合して、固型分が約50重量%である共重合体の酢酸エチル溶液を得た。
得られた共重合体溶液中に、固形分(共重合体)100重量部に対して1.5重量部の割合でイソシアネート系架橋剤を添加し、均一に攪拌混合して、アクリル系感圧性接着剤組成物溶液を調製した。
得られたアクリル系感圧性接着剤組成物溶液を、ドクターナイフを用いてセパレータ上に、乾燥後の厚さが30μmとなるように塗工し、130℃で5分間乾燥処理して被掲示物側粘着剤層を得た。
【0027】
(3)両面粘着テープの製造
得られたセパレータ上の掲示板側粘着剤層を、二軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる基材(OPP#20、東洋紡績社製、厚み20μm)上に貼り合せた。次いで、該基材の反対側の面に、得られたセパレータ上の被掲示物側粘着剤層を貼り合せて、両面粘着テープを製造した。
【0028】
(実施例2〜5)
掲示板側粘着剤層の調製を表1に示したように行った以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
【0029】
(実施例6)
各粘着剤層の厚さを40μmとし、基材としてフォームクロス(ポリエチレンフォーム(積水化学工業社製、ボラーラXL−EE#10006)と、低密度ポリエチレン(旭化成社製、L2340)からなる厚さ100μmのフィルムと、ポリエチレンテレフタレート(PET)クロス(福島織物社製、IK8247)とが、この順に積層され、加熱して一体化された厚み540μmの基材)を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。なお、掲示板側粘着剤層は上記基材のPETクロス側に塗工した。
【0030】
(比較例1〜7)
掲示板側粘着剤層の調製を表2に示したように行った以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
【0031】
(評価)
実施例及び比較例で製造した両面粘着テープについて、以下の方法により評価を行った。
結果を表1、2に示した。
【0032】
(1)掲示板側粘着剤層のプローブタックの測定
プローブタックテスター(例えば、テスター産業社製、TE−6001等)を用い、外径5mmの円柱状の鋼棒を1秒間及び20秒間、得られた両面粘着テープの掲示板側粘着剤層に押し付けた後、引き剥がそうとするときの抵抗値(それぞれP1、P2)を測定し、その比(P2/P1)を算出した。
【0033】
(2)掲示板側粘着剤層の凹凸のある壁紙の試験板への保持力の測定
市販の掲示板用壁紙(軟質塩化ビニル製)に対して掲示板側粘着剤層面を2kgローラで一往復して圧着し、40℃で1時間放置した。その後、1kgの荷重をかけて2時間後に、最初の貼着位置からの移動距離を測定した。
【0034】
(3)初期接着性の評価
JIS Z 0237:2009に準拠した方法により初期接着性を評価した。
即ち、試料面積を20mm×20mmとし、SUS板に対して掲示板側粘着剤層面を2kgローラで一往復して圧着し、その後直に1kgの荷重をかけて2時間後に、最初の貼着位置からの移動距離を測定した。
初期接着性について、落下してしまった場合を「1」と、移動距離が5mmを超えた場合を「2」と、移動距離が5mm以下であった場合を「3」と評価した。
【0035】
(4)壁への糊残り性、壁の損傷性の評価
市販の掲示板用壁紙(軟質塩化ビニル製)に対して掲示板側粘着剤層が接するように両面粘着テープを貼着して2kgローラで1往復圧着し、40℃で2週間放置した。その後、掲示板用壁紙から両面粘着テープを剥離したときの、掲示板用壁紙の表面の状態を目視にて観察した。
壁への糊残り性について、糊残りが全く認められなかった場合を「5」と、糊跡は認められるものの、べたつきはない場合を「4」と、端部にのみ糊残りが認められた場合を「3」と、部分的な糊残りが認められた場合を「2」と、全面に糊残りが認められた場合を「1」と評価した。
また、壁の損傷性の評価について、全く壁表面がむしりとられていなかった場合を「5」と、見た目では判りにくいものの表面が若干むしりとられていた場合を「4」と、端部のみが明確にむしり取られていた場合を「3」と、部分的にむしりとられていた場合を「2」と、全面がむしり取られていた場合を「1」と評価した。
【0036】
(5)貼り直し容易性の評価
印字したコピー用紙の印字部分に対して掲示板側粘着剤層が接するように、押圧せずに貼着した後、直ちにコピー紙から両面粘着テープを剥離したときの、コピー紙の表面の状態を目視にて観察した。
貼り直し容易性について、印字面からのトナーの剥離が全く認められなかった場合を「5」と、僅かながらトナーの剥離が認められた場合を「4」と、部分的にトナーの剥離が認められた場合を「3」と、全てのトナーが剥離してしまった場合を「2」と、コピー紙の表面までむしりとられてしまった場合を「1」と評価した。
【0037】
【表1】

【0038】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によれば、剥離時に壁や掲示物を傷めたり、糊残りが生じたりすることがなく、いったん貼り付けた直後の貼り直しが容易な掲示物掲示用粘着テープを提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
掲示物を壁や窓ガラスに掲示する際に用いる粘着テープであって、基材と前記基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなり、
前記粘着剤層は、(A)押付時間1秒の時のプローブタックが1.0〜2.5kgf/cmであり、(B)押付時間20秒の時のプローブタック(P2)と押付時間1秒の時のプローブタック(P1)の比(P2/P1)が150〜200%であり、かつ、(C)40℃における凹凸のある壁紙の試験板への保持力が3mm以下である
ことを特徴とする掲示物掲示用粘着テープ。
【請求項2】
粘着剤層は、ブチルアクリレート75〜85重量%、メチルアクリレート10〜20重量%、アクリル酸3〜10重量%からなるモノマー混合物を共重合してなる(メタ)アクリル系共重合体を含有する粘着剤からなることを特徴とする請求項1記載の掲示物掲示用粘着テープ。
【請求項3】
粘着剤は、(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対して架橋剤を0.2〜1重量部含有することを特徴とする請求項2記載の掲示物掲示用粘着テープ。

【公開番号】特開2012−172113(P2012−172113A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−37474(P2011−37474)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】