説明

搬送ワーク固定機構

【課題】搬送器具に対してワークをガタ無く固定することが可能な搬送ワーク固定機構を提供する。
【解決手段】本発明の搬送ワーク固定機構では、ワークWをコンテナ11の底面12A(ワーク載置面)に載置してから各ベース部品31を係合溝29に沿ってワークWに近づけて支柱部33をワークWに側方から宛い、ワーク押圧盤40の雄螺子43を支柱部33の雌螺子孔34に螺合する。すると、係合溝29内でスライド部32が引き上げられて第1と第2の凹凸部25,35が凹凸係合し、ワーク固定部品30の水平移動が規制されると共に、ワーク押圧盤40と底面12Aとの間にワークWが挟まれて固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送器具に載置したワークをワーク固定部品にて固定可能な搬送ワーク固定機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の搬送ワーク固定機構として、図10(A)に示すようにコンテナ1の底面にワーク(図示せず)を載置し、ワーク固定部品としての内蓋3をコンテナ1内に固定するものが知られている。具体的には、コンテナ1の1対の側壁1A,1Aには、それぞれ複数の係合孔2が上下に並べて形成され、内蓋3には、各係合孔2群に対応させて係合プレート4,4がスライド可能に組み付けられている。そして、各係合プレート4をスライド可能範囲の一端の係合位置に移動すると、図10(B)に示すように、係合プレート4の先端が何れかの係合孔2に係合し、内蓋3と共にワークがコンテナ1に対して上下方向で固定される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平3−54032号公報(第3図、第6図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した搬送ワーク固定機構では、内蓋3が上下方向で係合孔2毎に間欠的に位置決めされる構成になっているので、ワークと内蓋3との間に隙間が生じて搬送中にワークがガタつくという問題が生じていた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、搬送器具に対してワークをガタ無く固定することが可能な搬送ワーク固定機構の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る搬送ワーク固定機構は、搬送器具のワーク載置面に載置したワークを複数のワーク固定部品にて固定可能な搬送ワーク固定機構において、ワーク載置面には、複数のワーク固定部品に対応した複数の係合溝が設けられると共に、係合溝は、その上面開口より奥側が両側方に広げられて下向きの溝内天井面を有し、各ワーク固定部品には、係合溝内に収容されてその長手方向に水平移動可能であると共に係合溝の底面と溝内天井面との間で上下移動可能なスライド部と、スライド部から起立して係合溝の上面開口を介してワーク載置面の上方に突出し、ワークに側方から宛われる支柱部と、支柱部から側方に張り出したワーク押圧盤と、ワーク押圧盤と支柱部との間、又は、スライド部と支柱部との間、又は、支柱部を軸方向の中間で分割してなる分割体同士の間の何れかに設けられて互いに螺合し、その螺合を深めることでワーク押圧盤をワークの上面に押し付けかつスライド部を引き上げることが可能な螺合機構と、スライド部と溝内天井面とに形成されて、スライド部が引き上げられたときに互いに係合し、スライド部の水平移動を規制する移動規制係合部とが備えられたところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の搬送ワーク固定機構において、ワーク押圧盤は、支柱部から側方に張り出した円板の上面に上面リブを備えてなり、上面リブは、円板の径方向に延びているところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の搬送ワーク固定機構において、支柱部はスライド部から立ち上がると共に中心に上面開放の雌螺子孔を備え、その雌螺子孔と、ワーク押圧盤から垂下されて雌螺子孔に螺合可能な雄螺子とから螺合機構が構成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の搬送ワーク固定機構において、移動規制係合部は、溝内天井面の長手方向に沿って凹部と突部とが繰り返された第1凹凸部と、スライド部の上面に形成されて第1凹凸部に凹凸係合可能な第2凹凸部とから構成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0010】
[請求項1の発明]
請求項1の搬送ワーク固定機構にてワークを搬送器具に固定するには、各ワーク固定部品の螺合機構の螺合を緩め又は解除し、各ワーク固定部品を搬送器具のワーク載置面のうちワークを載置する場所から側方に離しておく。次いで、ワークをワーク載置面に載置してから各ワーク固定部品を係合溝に沿ってワークに近づけて支柱部をワークに側方から宛い、螺合機構を締め付ける。すると、スライド部が引き上げられてスライド部と溝内天井面との間で移動規制係合部が互いに係合し、ワーク固定部品の水平移動が規制されると共に、ワーク押圧盤とワーク載置面との間にワークが挟まれて固定される。ここで、本発明の搬送ワーク固定機構では、螺合操作によってワーク押圧盤を連続的に上下動させることができるので、ワーク押圧盤とワーク載置面との間でワークを隙間無く挟み付けることが可能になる。これにより、ワークをガタ無く固定することができる。しかも、螺合機構の締め付けによりワークが上下方向と水平方向の両方向で固定されるので作業性にも優れる。
【0011】
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、上面リブによってワーク押圧盤を構成する円板が補強されると共に、上面リブに指を掛けて容易に螺合機構を操作することができる。
【0012】
[請求項3の発明]
本発明に係る螺合機構は、ワーク押圧盤と支柱部との間、スライド部と支柱部との間、又は、支柱部を軸方向の中間で分割してなる分割体同士の間の何れに設けてもよい。また、螺合機構をワーク押圧盤と支柱部との間に設ける場合には、支柱部の上端面から起立させた雄螺子と、ワーク押圧盤の中心に貫通形成した雌螺子孔とで螺合機構を構成してもよいし、それとは逆に、請求項3の発明のように支柱部の中心部に形成した雌螺子孔と、ワーク押圧盤から垂下した雄螺子とで螺合機構を構成してもよい。この請求項3の構成によれば、雄螺子が支柱部に中心の螺子孔に受容されて、ワーク固定部品全体が上下方向にコンパクトになる。
【0013】
[請求項4の発明]
本発明における移動規制係合部は、溝内天井面とスライド部とを摩擦係合させる構成であってもよいし、請求項4の発明のようには、溝内天井面の長手方向に沿って形成した第1凹凸部と、スライド部の上面に形成した第2凹凸部とを凹凸係合させる構成としてもよい。この請求項4の構成によれば、摩擦係合させる構成に比べてスライド部の水平移動の規制が強固になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る搬送ワーク固定機構を備えたコンテナの斜視図
【図2】コンテナの平面図
【図3】コンテナの一部破断斜視図
【図4】コンテナの対角線上の切断面における断面図
【図5】コンテナの斜視図
【図6】インナーレールとワーク固定部品の斜視図
【図7】ワーク固定部品の斜視図
【図8】インナーレール及びワーク固定部品の側断面図
【図9】インナーレール及びワーク固定部品の側断面図
【図10】従来の搬送ワーク固定機構の側断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1には、本発明に係る「搬送ワーク固定機構」を備えたコンテナ11が示されている。このコンテナ11は、平面形状が正方形をなし、その正方形の1辺より上下方向が小さい扁平の直方体状になっている。コンテナ11の外側面からは補強リブ13Lが張り出し、補強リブ13Lの一部は、側壁13の上縁部全体に配置されて上面フランジ13Xを構成している。また、コンテナ11の上面四隅には、上面フランジ13Xを陥没させて上面凹部13Kが形成される一方、コンテナ11の下面四隅からはコンテナ脚部14が突出している。そして、コンテナ11を複数積み上げたときに、各コンテナ脚部14が各上面凹部13Kに嵌るようになっている。
【0016】
図3に示されたコンテナ11の底面12Aは、本発明の「ワーク載置面」に相当し、その底面12Aに円環状のワークW(例えば、ベアリング)が寝かせた状態(中心軸を上下方向に向けた状態)で載置される。図2に示すように、底面12Aの中央には、ワークWより径が小さな円形陥没部15Cが形成されると共に、円形陥没部15Cから放射線状に複数の取出溝15Aと複数のレール受容溝15Bとが延びている。図5に示すように、レール受容溝15Bは、コンテナ11における底面12Aの対角線に沿う位置に配置されている。一方、取出溝15Aは、隣り合ったレール受容溝15B,15B同士の中央に配置されている。
【0017】
各取出溝15Aは、底面12Aから段付き状に陥没し、一端部が円形陥没部15Cと連通している。これにより、コンテナ11内からワークWを取り出す際には、円形陥没部15Cから取出溝15Aに工具又は指を挿入して容易にワークWをコンテナ11から取り出すことができる。
【0018】
各レール受容溝15Bは、コンテナ11の底面12Aから段付き状に陥没し、その内部には、図3に示すようにインナーレール20が設けられている。図6に示すようにインナーレール20は、帯状のベース板21の両側縁部からレール側壁22,22を直立しかつ、それらレール側壁22,22の上端部を互いに接近する側に直角曲げして1対の天井壁23,23を設けた構造になっている。そして、ベース板21がレール受容溝15Bの底部に固定され、レール受容溝15B内でレール側壁22,22がレール受容溝15Bの内側面に隣接配置されると共に、天井壁23,23がコンテナ11の底面12Aより僅かに下方に配置されている。なお、インナーレール20は、レール受容溝15B内に固定されることでコンテナ11の一部になっている。
【0019】
コンテナ11のうちレール側壁22,22及び天井壁23,23を備えた部分は、本発明に係る係合溝29になっている。また、各天井壁23の下向きの内面は、本発明に係る溝内天井面24になっている。各溝内天井面24には、図8に示すように、段付き状に突出した突部25Bが長手方向に沿って等間隔に並べられて、隣り合った突部25B,25B同士の間が凹部25Aになっている。そして、これら交互に並んだ複数の突部25Bと凹部25Aとによって、本発明に係る第1凹凸部25が構成されている。なお、レール側壁22,22の間の空間は、円形陥没部15Cから離れ側の一端は端部壁26にて閉塞され、他端部では開放している。
【0020】
図6に示すように、各係合溝29には、ワーク固定部品30が組み付けられている。図7に示すように、ワーク固定部品30は、ベース部品31とワーク押圧盤40とからなる。ベース部品31は、矩形平板状のスライド部32における上面図心から円筒状の支柱部33を直立させた構造になっている。また、図6に示すように、支柱部33の外径は係合溝29における上面開口29Kの幅より若干小さくなっており、スライド部32の短辺はレール側壁22,22の間隔より若干小さくなっている。そして、図3に示すように、スライド部32が係合溝29内に収容されて、支柱部33が係合溝29の上面開口29Kを介してコンテナ11の底面12Aより上方に突出している。また、図8に示すように、支柱部33の内部には雌螺子孔34が形成されている。
【0021】
図7に示すように、スライド部32の上面における1対の長辺側の縁部には、段付き状に突出した突部35Bが等間隔に並べられて、それら隣り合った突部35B,35B同士の間が凹部35Aになっている。そして、これら交互に並んだ複数の突部35Bと凹部35Aとによって本発明に係る第2凹凸部35が構成されている。
【0022】
図8に示すように、第2凹凸部35を含めたスライド部32の高さ(厚さ)は、係合溝29内における底面と第1凹凸部25の下端部との間隔より若干小さくなっている。これにより、同図に示すように、スライド部32を係合溝29の底面側に当接させた状態にすれば、スライド部32を係合溝29内で長手方向に沿って水平移動することができる。一方、図9に示すように、スライド部32を係合溝29内で上方に移動すると第1凹凸部25と第2凹凸部35とが凹凸係合して、スライド部32の前記水平移動が禁止される。
【0023】
なお、第1及び第2の各凹凸部25,35における突部25B,35Bの先端には、傾斜面25S,35S(図8参照)がそれぞれ形成されていて、それら傾斜面25S,35Sの案内により第1及び第2の凹凸部25,35がスムーズに凹凸係合するようになっている。
【0024】
図7に示すように、ワーク押圧盤40は、円板41の上面に上面リブ42を備える一方、円板41の中心から雄螺子43を垂下して備えている。そして、雄螺子43を雌螺子孔34に螺合してワーク押圧盤40とベース部品31とが一体になる。また、上面リブ42は、円板41の上面中心で直交した十字構造をなし、その十字の各辺が円板41の径方向全体に延びている。そして、この上面リブ42により円板41が補強されると共に、上面リブ42に指を掛けて雄螺子43と雌螺子孔34との螺合操作を容易に行うことができる。
【0025】
なお、本実施形態では、上記したコンテナ11(インナーレール20を含む)と複数のワーク固定部品30(ベース部品31及びワーク押圧盤40を含む)によって発明に係る「搬送ワーク固定機構」が構成されている。また、本実施形態では、ベース部品31、ワーク押圧盤40及びインナーレール20は金属製である一方、インナーレール20を除くコンテナ11全体が樹脂製であるが、これら本発明に係る「搬送ワーク固定機構」の構成部品の材質は、どのようなものであってもよい。
【0026】
本実施形態のコンテナ11に備えた搬送ワーク固定機構の構成に関する説明は以上である。次に、その搬送ワーク固定機構の作用効果について説明する。ワークWとしてのベアリングは、以下のようにしてコンテナ11内に固定される。まず、ワークWをコンテナ11内に収容する前に、例えば、ワーク押圧盤40をベース部品31から離脱すると共に、各ベース部品31を円形陥没部15Cから離した位置に退避させておく。次いで、ワークWをコンテナ11の底面12Aに載置してから各ベース部品31を係合溝29に沿ってワークWに近づけ、支柱部33をワークWに側方から宛う。この状態で、ワーク押圧盤40の雄螺子43を支柱部33の雌螺子孔34に螺合する。すると、図8から図9の変化に示すように、スライド部32が引き上げられ、係合溝29の溝内天井面24に備えた第1凹凸部25とスライド部32の第2凹凸部35とが互いに凹凸係合し、ワーク固定部品30の水平移動が規制されると共に、ワーク押圧盤40とコンテナ11の底面12Aとの間にワークWが挟まれて固定される。ここで、本実施形態の搬送ワーク固定機構では、螺合操作によってワーク押圧盤40を連続的に上下動させることができるので、図4に示すように、ワーク押圧盤40と底面12Aとの間でワークWを隙間無く挟み付けることが可能になる。これにより、ワークWをガタ無く固定することができる。しかも、螺合機構の締め付けによりワークWが上下方向と水平方向の両方向で固定されるので作業性にも優れる。また、ワークW及びワーク固定部品30がコンテナ11の側壁13によって側方から覆われて保護され、それらワークW及びワーク固定部品30の損傷が防がれる。
【0027】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0028】
(1)前記実施形態では、支柱部33の中心部に形成された雌螺子孔34と、ワーク押圧盤40から垂下された雄螺子43とから本発明に係る「螺合機構」が構成されていたが、本発明に係る「螺合機構」は、例えば、支柱部の上端面から起立させた雄螺子と、ワーク押圧盤の中心に貫通形成した雌螺子孔とから構成してもよい。また、ワーク押圧盤と支柱部とを一体形成して、その支柱部の中心部に形成されて下方に開放した雌螺子孔と、スライド部から起立した雄螺子とから本発明に係る「螺合機構」を構成してもよいし、その逆に支柱部の下端面から垂下した雄螺子と、スライド部に貫通形成した雌螺子とから本発明に係る「螺合機構」を構成してもよい。さらに、支柱部を軸方向で2分してなる1対の分割体の一方から突出した雄螺子と、他方に形成した雌螺子とから本発明に係る「螺合機構」を構成してもよい。
【0029】
(2)前記実施形態では、溝内天井面24に形成された第1凹凸部25と、スライド部32に形成された第2凹凸部35とから本発明に係る「移動規制係合部」が構成されていたが、互いに摩擦係合可能な溝内天井面の平坦面とスライド部の平坦面とで本発明に係る移動規制係合部を構成してもよい。
【0030】
(3)前記実施形態では、コンテナ11を本発明に係る「搬送器具」として、コンテナ11にワーク固定部品30が組み付けられていたが、パレット、トレイ等を本発明に係る「搬送器具」として、それらパレット、トレイ等にワーク固定部品が組み付けられた構成にしてもよい。
【符号の説明】
【0031】
11 コンテナ(搬送器具)
12A 底面(ワーク載置面)
21 ベース板
22 レール側壁
23 天井壁
24 溝内天井面
25 第1凹凸部
29 係合溝
29K 上面開口
30 ワーク固定部品
31 ベース部品
32 スライド部
33 支柱部
34 雌螺子孔
35 第2凹凸部
40 ワーク押圧盤
41 円板
42 上面リブ
43 雄螺子
W ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送器具のワーク載置面に載置したワークを複数のワーク固定部品にて固定可能な搬送ワーク固定機構において、
前記ワーク載置面には、前記複数のワーク固定部品に対応した複数の係合溝が設けられると共に、前記係合溝は、その上面開口より奥側が両側方に広げられて下向きの溝内天井面を有し、
前記各ワーク固定部品には、前記係合溝内に収容されてその長手方向に水平移動可能であると共に前記係合溝の底面と前記溝内天井面との間で上下移動可能なスライド部と、
前記スライド部から起立して前記係合溝の前記上面開口を介して前記ワーク載置面の上方に突出し、前記ワークに側方から宛われる支柱部と、
前記支柱部から側方に張り出したワーク押圧盤と、
前記ワーク押圧盤と前記支柱部との間、又は、前記スライド部と前記支柱部との間、又は、前記支柱部を軸方向の中間で分割してなる分割体同士の間の何れかに設けられて互いに螺合し、その螺合を深めることで前記ワーク押圧盤を前記ワークの上面に押し付けかつ前記スライド部を引き上げることが可能な螺合機構と、
前記スライド部と前記溝内天井面とに形成されて、前記スライド部が引き上げられたときに互いに係合し、前記スライド部の前記水平移動を規制する移動規制係合部とが備えられたことを特徴とする搬送ワーク固定機構。
【請求項2】
前記ワーク押圧盤は、前記支柱部から側方に張り出した円板の上面に上面リブを備えてなり、前記上面リブは、前記円板の径方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の搬送ワーク固定機構。
【請求項3】
前記支柱部は前記スライド部から立ち上がると共に中心に上面開放の雌螺子孔を備え、その雌螺子孔と、前記ワーク押圧盤から垂下されて前記雌螺子孔に螺合可能な雄螺子とから前記螺合機構が構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送ワーク固定機構。
【請求項4】
前記移動規制係合部は、前記溝内天井面の長手方向に沿って凹部と突部とが繰り返された第1凹凸部と、前記スライド部の上面に形成されて前記第1凹凸部に凹凸係合可能な第2凹凸部とから構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の搬送ワーク固定機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−1073(P2011−1073A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−143900(P2009−143900)
【出願日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【出願人】(591006944)三甲株式会社 (380)
【Fターム(参考)】