携帯型ゲーム装置及びゲームプログラム
【課題】 回胴式遊技機のシミュレーションゲームをリール画像が大きく表示されたゲーム画面で楽しみたいプレーヤーの要望と、回胴式遊技機の全体が表示されたゲーム画面で楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】 筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、モニタ装置上においてリール枠画像及びリール枠画像内のリール画像を表示させる回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおいて、操作入力装置への入力に応答して、モニタ装置においてリール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを行う表示モード切替手段を備えた。
【解決手段】 筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、モニタ装置上においてリール枠画像及びリール枠画像内のリール画像を表示させる回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおいて、操作入力装置への入力に応答して、モニタ装置においてリール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを行う表示モード切替手段を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、操作入力装置及びモニタ装置を有する携帯型ゲーム装置及び当該携帯型ゲーム装置上でゲームを実行するためのプログラムに関し、特にモニタ装置上において回胴式遊技機の動作を再現して表示させる携帯型ゲーム装置及びそのゲームプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
処理装置において生成したゲーム画面をテレビ受像器上で再生させるようにした家庭用ゲーム機において、回胴式遊技機(スロットマシン)の動作を再現させるシミュレーションゲームが知られている。
【0003】
図12は回胴式遊技機70の外観構成の一例を示す説明図であり、図13はこの回胴式遊技機70のシミュレーションゲームにおいてテレビ受像器に表示されるゲーム画面80の一例を示す説明図である。
【0004】
図12に示されるように、回胴式遊技機70は、縦長形状の筐体71の高さ方向略中央に、円周上に複数の図柄が配列された例えば3つのリール72a〜72cと、このリール72a〜72cの回転を開始させるためのスタートレバー73や回転中のリール72a〜72cを個別に停止させるための停止ボタン74a〜74cなどの操作部材とを備えており、これらの操作部材への操作によりリール72a〜72cを停止させた際に横長形状のリール表示枠75中に表示される図柄の組み合わせにより遊技結果が告知されるようになっている。
【0005】
回胴式遊技機70には、更に、演出画像、或いは、フラグの成立状況やリール72a〜72cの停止操作順についての告知などを表示するための液晶ディスプレイ76、ゲームの状況に応じて演出照明を行う複数の照明装置77a〜77c、装飾図柄が描かれたポップパネル78a、78bなど遊戯の雰囲気を盛り上げるための各種の演出部材が設けられている。
【0006】
またゲーム画面80には、図13に示されるように、回胴式遊技機70が備える上記各部材に対応して、リール画像82a〜82c、操作部材画像83、84a〜84c、リール枠画像85、液晶ディスプレイ画像86、照明画像87a〜87c及びパネル画像88a、88bが表示され、家庭用ゲーム機が備える操作入力装置への操作に応答して回胴式遊技機70の動作を忠実に再現させる態様でゲームが進行するようになっている。
【0007】
ところで近年では、上記の家庭用ゲーム機に代わり、パームサイズの筐体にゲーム処理を実行するための処理装置、ゲーム操作を入力するための操作入力装置、ゲーム画面を表示させるモニタ装置などが作り込まれた携帯型ゲーム装置が多用されるようになっており、これにつれて携帯型ゲーム装置で実行できる回胴式遊技機のシミュレーションゲームに対する需要が高まっている。
【0008】
しかし、携帯型ゲーム装置は、ゲーム機全体のサイズを携帯可能な程度とする等の必要があることから、多くの場合、搭載されるモニタ装置には、3〜7インチ程度の比較的小型で16:9などの横長形状のものが使用されており、このような小型かつ横長のモニタ装置において、家庭用ゲーム機における場合と同様の態様で縦長形状の回胴式遊技機70の全体を表示させた場合には、リール画像や液晶ディスプレイ画像の表示サイズが小さくなりすぎて、遊技結果やゲームの進行状況を迫力のある態様乃至分かり易い態様で表示することが困難になる問題がある。
【0009】
この問題は、リール画像や液晶ディスプレイ画像の部分のみを拡大して表示させることにより解決することが可能であるが、この場合には、回胴式遊技機の筐体全体をゲーム画面内に表示することができなくなるために、現実の回胴式遊技機で遊技を行っているようなリアリティをプレーヤーに感じさせることが困難となり、また操作部材73、74a〜74c、照明装置77a〜77c、ポップパネル78a、78bなどの周辺の演出部材の全部又は一部を表示することができなくなるため、遊技を盛り上げるための演出をゲーム画面上で十分に再現することができない。
【特許文献1】特開2004−283555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、リール画像や液晶ディスプレイ画像が大きく表示されたゲーム画面で回胴式遊技機のシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望と、回胴式遊技機の全体をゲーム画面に表示させてこのシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをその目的とする。
【0011】
また本発明は、回胴式遊技機の全体をゲーム画面に表示させて回胴式遊技機のシミュレーションゲームが実行される携帯型ゲーム装置又はそのプログラムにおいて、リール画像や液晶ディスプレイ画像を見難くなったり、分かり難くなったりしない程度に大きく表示させることが可能な携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【0012】
また本発明は、遊技結果を告知するためのリール画像が大きく表示されたゲーム画面で回胴式遊技機のシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望と、演出画像やフラグの成立状況などが表示される液晶ディスプレイ画像が大きく表示されたゲーム画面で回胴式遊技機のシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【0013】
また本発明は、回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおける操作入力を快適に行うことができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【0014】
また本発明は、回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおける操作入力を片手で行うことができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記問題を解決したものであり、ゲーム処理を行う処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有し、筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる携帯型ゲーム装置であって、前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを行う表示モード切替手段を備えることを特徴とする携帯型ゲーム装置、或いは、ゲーム処理を実行する処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有する携帯型ゲーム装置の前記処理装置に、筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる処理を実行させるゲームプログラムであって、前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを実行させることを特徴とするゲームプログラムである。
【0016】
本発明においては、前記モニタ装置に、前記回胴式遊技機の液晶ディスプレイの画像を表示させることが好ましい。
【0017】
また本発明の表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記横表示モード又は前記縦表示モードにおける前記リール枠画像及び/又は前記液晶ディスプレイの画像の表示サイズを変更するように構成することが好ましい。
【0018】
また本発明の表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向を、前記リール枠画像の上方を前記モニタ装置の左方に向ける第1の方向と、前記リール枠画像の上方を右方に向ける第2の方向との間で切り換えるように構成することが好ましい。
【0019】
また本発明においては、前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が、前記横表示モードと縦表示モードとで、異なる操作部材に対する操作に応答して実行させることが好ましい。
【0020】
また本発明においては、前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向が前記第1の方向に切り換えられた場合と前記第2の方向に切り換えられた場合とで、前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が異なる操作部材に対する操作に応答して実行されるように構成することが好ましい。
【0021】
また前記複数の操作部材の一部が前記モニタ装置の左側に配置され、前記複数の操作部材の他の一部が前記モニタ装置の右側に配置された携帯型ゲーム装置にあっては、前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、前記リール画像の回転動作及び停止動作が、前記モニタ装置の左右いずれか一方に配置される操作部材に対する操作に応答して実行されるようにすることが好ましい。
【0022】
また本発明においては、前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、前記リール画像の回転動作及び停止動作が、単一の操作部材に対する操作に応答して実行されるようにすることが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
請求項1又は9に係る発明では、横長形状のリール枠画像が横方向に、即ち、リール枠画像の長手方向が横長形状のモニタ装置の長手方向と略一致するように表示される横表示モードと、リール枠画像が縦方向に、即ち、リール枠画像の長手方向がモニタ装置の長手方向に略垂直となるように表示される縦表示モードとの切り換えが可能とされているために、リール画像が大きく表示されたゲーム画面でシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望と、回胴式遊技機の全体をゲーム画面に表示させてシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることが可能となる。
【0024】
また本発明における縦表示モードでは、回胴式遊技機の長手方向がモニタ装置の長手方向に一致する方向で表示されるため、回胴式遊技機の全体をモニタ装置上に表示させた場合でも、リール枠画像や液晶ディスプレイ画像が見え難くなったり、ゲームの迫力が失われる程小さくなってしまう不都合を回避できる。
【0025】
請求項2に係る発明では、モニタ装置に液晶ディスプレイ画像を表示させることで、回胴式遊技機の液晶ディスプレイにおける多様な演出を再現することが可能になる。
【0026】
請求項3に係る発明では、リール枠画像及び/又は液晶ディスプレイ画像の表示サイズを変更することが可能になるために、液晶ディスプレイ画像の演出をより大きな迫力のある画像で楽しみたいプレーヤーの要望と、リール枠画像でのリール動作をより大きな迫力のある画像で楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることが可能になる。
【0027】
請求項4に係る発明では、縦表示モードにおけるリール枠画像の表示方向を第1及び第2の方向の間で切り換えることが可能となるために、携帯型ゲーム装置を操作するときの携帯型ゲーム装置の把持方向についてのプレーヤー毎の好みに対応できる携帯型ゲーム装置を提供することが可能となる。
【0028】
請求項5に係る発明は、ゲーム画面の表示が横表示モードであるか、縦表示モードであるかに応じて携帯型ゲーム装置が異なる向きに把持された状態でプレイされることになることを想定し、それぞれの把持方向に対応して快適な操作性を実現することを可能にしたものである。
【0029】
請求項6に係る発明では、ゲーム画面を縦表示モードで表示させたときに、ゲーム操作を主として方向キーから入力することを好むプレーヤーと、ゲームを主として○ボタンや△ボタン、□ボタン或いは×ボタンから入力することを好むプレーヤーの双方の嗜好に適合できる携帯型ゲーム装置を提供することが可能になる。
【0030】
請求項7に係る発明では、リール画像の回転動作及び停止動作が、前記モニタ装置の左右いずれか一方の操作部材に対する操作に応答して実行されるために、ゲーム操作を片手で入力することが可能になる。
【0031】
請求項8に係る発明では、リール画像の回転動作及び停止動作が、単一の操作部材に対する操作に応答して実行されるために、ゲーム操作の容易性を一層高めることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1(a)、(b)は、本発明に係る携帯型ゲーム装置10乃至本発明に係るプログラムの実行に好適な携帯型ゲーム装置10を表側及び裏側から見た外観構成図であり、図2は、当該携帯型ゲーム装置10のハードウェア構成を示す説明図である。
【0034】
図示されるように、携帯型ゲーム装置10の筐体11表側中央には3〜7インチ程度の横長のモニタ装置12が配置され、その周辺には操作入力装置13を構成するスタートボタン13a、方向キー13b、△ボタン13c、□ボタン13d、×ボタン13e、○ボタン13f、Rボタン13g、Lボタン13hなどの操作部材が配置され、筐体11の裏側には、本発明に係るプログラムを記録したUMD(Universal Media Disc)、DVD−ROM、ROMカートリッジなどの外部記録媒体14a及びゲーム経過を記録するためのメモリーカードやメモリースティックなどの外部記録媒体14bを着脱自在に収容するための記録媒体収容部15a、15bが設けられている。
【0035】
携帯型ゲーム装置10は、その内部にゲーム装置全体の制御を行う中央処理装置(CPU)21、ROM22、RAM23などの記録装置、外部記録媒体14aの読み取りを行うための記録媒体ドライブ24a、外部記録媒体14bの読み取り及び書き込みを行うための記録媒体ドライブ24b、ゲーム画面及びゲーム音声を生成するための画像合成IC25、音声合成IC26、上記操作入力装置13などとの間での信号の授受を行うためのI/Oポート27及びこれらの装置を相互に接続するバスライン28等を備えており、上記外部記録媒体に記録されるプログラムに従って動作するCPU21からの信号に基づいて画像合成IC25、音声合成IC26が生成するゲーム画面、ゲーム音声がモニタ装置12及び内蔵スピーカー29から出力されてゲームが進行する。
【0036】
図3(a)〜(c)は、図1、2に示される携帯型ゲーム装置10において、回胴式遊技機70のシミュレーションゲームの遊技処理の実行中にモニタ装置12上に表示されるゲーム画面の構成を示す説明図であり、図3(a)は通常の横表示モード(横通常表示モード)におけるゲーム画面30a、図3(b)は液晶ディスプレイ画像が拡大された横表示モード(横液晶拡大表示モード)におけるゲーム画面30b、図3(c)は縦表示モードにおけるゲーム画面30cを示している。
【0037】
図3(a)に示されるように横通常表示モードにおけるゲーム画面30aは、横長形状のリール枠画像35を横方向(リール枠画像35の長手方向がモニタ装置12の長手方向に一致する方向)に表示させる画像構成となっており、リール枠画像35及びその中のリール画像32a〜32cが大きく迫力のある態様で表示されている。
【0038】
また、リール枠画像35の上部には液晶ディスプレイ画像36、照明画像37a、37b、パネル画像38aなど、回胴式遊技機70が備える液晶ディスプレイ76、照明装置77a、77b、ポップパネル78aなどの周辺部材を忠実に再現させた画像が表示されている。
【0039】
このゲーム画面30aでは、遊技結果(入賞役の成立の有無や成立した入賞役の種類)が表示されるリール枠画像35が最も拡大されたサイズで表示されるため、リール枠画像35に表示される遊技結果を注視してゲームを進行させたいプレーヤーに十分な満足感を与えることが可能である。
【0040】
なお、本実施形態においては、デフォルト状態では図3(a)に示される構成のゲーム画面30aを表示させてシミュレーションゲームの遊技処理が実行されるようになっている。
【0041】
一方、図3(b)のゲーム画面30bは、リール枠画像35が横方向に表示され、リール枠画像35の上方には、液晶ディスプレイ画像36、照明画像37a、37b、パネル画像38aなどが表示されている点ではゲーム画面30aと同様の画像構成を有しているが、液晶ディスプレイ画像36の表示サイズが、ゲーム画面30aの場合よりも拡大して表示されており、液晶ディスプレイ画像36に表示される演出画像や告知等を注視してゲームを進行させたいプレーヤーに十分な満足感を与えることが可能となっている。
【0042】
これに対して図3(c)の縦表示モードにおけるゲーム画面30cでは、リール枠画像35が縦方向(リール枠画像35の長手方向がモニタ装置12の長手方向に垂直になる方向)に表示される画像構成となっている。
【0043】
このためにリール枠画像35の表示サイズはゲーム画面30aに比較すると幾分小さくはなるものの、リール枠画像35の上方の液晶ディスプレイ画像36、照明画像37a、37b、パネル画像38aに加え、リール枠画像35の下方にスタートボタンやリール停止ボタンなどの操作部材画像33、34a〜34cや照明画像37c、パネル画像38bが表示されるなど、回胴式遊技機70の全体がモニタ装置12内に表示されており、回胴式遊技機70の全体をモニタ装置12に表示させてこのシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望に応えることが可能である。
【0044】
図4(a)、(b)は、上記縦表示モードのゲーム画面30cの2つの異なる表示態様(縦表示Aモード、縦表示Bモード)を示しており、縦表示Aモードにおけるゲーム画面30c1は、リール枠画像35の上方向がモニタ装置12の左方に向けられているのに対して、縦表示Bモードにおけるゲーム画面30c2は、リール枠画像35の上方向がモニタ装置12の右方に向けられている。
【0045】
続いて、後述のリール画像処理部51cが図柄列記録部52dに記録される図柄データに基づいて上記ゲーム画面30a〜30cに表示させるリール画像32a〜32cについて説明する。
【0046】
図5(a)は、リール図柄記録部52dに記録される図柄配列40a〜40cを概念的に示す説明図である。
【0047】
図示されるように、リール図柄列記録部52dには、3つのリール画像32a〜32cに対応して、それぞれ21コマの図柄及びその配列を規定した3つの図柄配列40a〜40cのデータが格納されており、リール画像処理部51cは、図5(b)に示すような円筒状の3次元形状を有し、その円周面上に図柄配列40a〜40cの図柄が配列された3次元CG41a〜41cを内部的に生成し、その軸42を中心とする所定角度範囲αの円周部分(表示部位43a〜43c)を3次元CG41a〜41cの外側に設定された仮想視点から見た画像をリール画像32a〜32cとしてゲーム画面30a〜30cに表示させる。なお、本実施形態では、上記角度範囲αは、3次元CG41a〜41cの円周面上に配置される3つの連続する図柄が含まれる大きさに設定されている。
【0048】
そしてリール画像32a〜32cの回転動作が行われた場合には、リール画像処理部51cは、3次元CG41a〜41cを所定方向に所定速度で回転させることで表示部位43a〜43cを3次元CG41a〜41cの円周面上に配置される図柄配列に対して相対的に移動させ、これにより表示部位43a〜43cを通過することとなる3次元CG41a〜41cの円周面上の時々刻々の図柄をリール画像32a〜32cとしてゲーム画面30a〜30cに表示させる。
【0049】
またいずれかのリール画像32a〜32cの停止動作が行われた場合には、その停止動作が行われた時点で対応する3次元CG41a〜41cの回転を停止させ、そのときの3次元CG41a〜41c上の表示部位43a〜43cにおける図柄(停止図柄)をリール画像32a〜32cとしてゲーム画面30a〜30cに表示させる。
【0050】
このようにして全てのリール画像32a〜32cの停止動作が行われた場合には、リール枠画像35内には3つのリール画像32a〜32cについて合計9つの停止図柄が表示されることになるが、本実施形態ではこの9つの停止図柄の配列により遊技結果が告知されるようになっている。
【0051】
即ち、本実施形態では遊技結果として複数種類の入賞役が設定されており、リール画像32a〜32cが全て停止したときに、リール枠画像35内に「7」、「bar」、「スイカ」、「リプレイ」などの図柄が所定の有効ライン上に並んだ場合、或いは、左リール画像32aの停止図柄のいずれかが「チェリー」の図柄であった場合には、それぞれの場合に対応する入賞役が成立したという遊技結果が告知され、それ以外の場合には、外れという遊技結果が告知されるようになっている。
【0052】
例えば図5(c)は、3次元CG41a〜41c上の表示部位43a〜43cが、図5(a)の図柄配列59a〜59c上に示す枠44a〜44cの位置にある状態でリール画像32a〜32cが停止動作を行った場合のリール枠画像35を示しているが、同図中の横方向及び斜め方向のライン45a〜45eが有効ラインであり、同図においては有効ライン45b上に「スイカ」の図柄が3つ並んでいる態様から、プレーヤーは特定の入賞役(スイカ役)が成立したことを理解することができる。
【0053】
続いて、本実施形態における遊技処理中に操作可能な各機能とその各機能の実行に割り当てられる操作部材の関係について説明する。
【0054】
本実施形態では、遊技処理中において入力可能な主なゲーム操作として、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の5つの機能が設定されており、これらの機能が操作部材13b〜13hのいずれかに対する操作に応答して実行されるようになっている。
【0055】
図6は、後述のキー機能記録部54cに記録されるデータ内容を示す説明図であり、このキー機能記録部54cには、図示されるように、横表示モード、横液晶拡大モード、縦表示Aモード、縦表示Bモードの4つの表示モードにおける操作部材13b〜13hと、これに割り当てられる機能との対応関係が規定されている。なお、図中の「C」、「S」、「R1」、「R2」、「R3」の記号はそれぞれ、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の各機能を表しており、「−」の記号はその操作部材に機能が割り当てられていないことを示している。
【0056】
また、キー機能記録部54cには、各表示モードについて、「デフォルト設定」及び「カスタム設定」の2種類の設定のデータ領域が設けられており、それぞれの設定について操作部材13a〜13hと各機能との対応関係が規定されるようになっている。
【0057】
ここで「デフォルト設定」の領域には、各表示モードについて、平均的なプレーヤーが快適なゲーム操作を行うことができるように配慮された組み合わせで各操作部材13b〜13hに上記5つの機能を割り当てたデータが記録されており、図示の例では、横表示モード及び横拡大表示モードの各操作部材13b〜13hへの機能の割り当ては同一となっており、これと縦表示Aモード及び縦表示Bモードとではそれぞれ異なる態様での割り当てがなされている。
【0058】
また「カスタム設定」の領域には、後述の手順に従ってプレーヤーによる上記機能の各操作部材13b〜13hへの任意的な割り当てを受け付けた場合のデータを記録できるようになっており、初期状態では図示のようにそれぞれ「デフォルト設定」と同一の組み合わせで各操作部材13b〜13hへの機能の割り当てが記録されている。
【0059】
また、機能記録部54cには上記と独立に、図6の「サポートボタン」欄及び「サポート押し順」欄に示すサポートボタン及びサポート押し順のデータが記録されている。
【0060】
これらのデータは、後述の手順によりワンボタンサポート設定が選択された際に使用されるデータであり、「サポートボタン」欄のデータは、ワンボタンサポート設定時に使用される操作部材13a〜13hの種類を規定しており、ワンボタンサポート設定が選択された場合には、上記5つの機能の全てがここに規定される操作部材13a〜13hに割り当てられる。
【0061】
また「サポート押し順」欄のデータは、ワンボタンサポート設定時におけるリール画像32a〜32cの停止動作の実行順序であり、例えば、「123」のデータは、リール画像32a〜32cの停止動作が左→中→右の順に実行され、「213」のデータは、リール画像32a〜32cの停止動作が中→左→右の順に実行されることを意味している。
【0062】
なお、「有効設定」欄のデータは、「デフォルト設定」、「カスタム設定」及び「ワンボタンサポート設定」のいずれが有効とされているかを示すものであり、「1」が「デフォルト設定」、「2」が「カスタム設定」、「3」が「ワンボタンサポート設定」にそれぞれ対応している。
【0063】
図7は、CPU21が本発明のプログラムを実行することにより実現される携帯型ゲーム装置10の機能構成を示している。
【0064】
図中、遊技処理部50は回胴式遊技機のシミュレーションゲームの遊技処理を実行する部分であり、システム処理部53はゲームの動作条件などの設定の受け付けを行う部分である。
【0065】
また操作判定部55は、操作部材13a〜13hからの操作信号を受信したときに、その操作部材に割り当てられた機能に応じて遊技処理部50及びシステム処理部53に所定の処理を実行させる。
【0066】
即ち、操作判定部55が「コイン投入」に割り当てられた操作部材13b〜13hからの操作信号を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をコイン処理部51aに送信し、コイン処理部51aは遊技情報記録部52aに記録される獲得コイン数を投入されたコイン数だけ減算して更新するとともに、投入されたコイン数が所定の値(例えば3枚)に達している場合には、フラグ記録部52bにおけるスタートフラグをオンにセットする。
【0067】
操作判定部55が「リールの回転開始」に割り当てられた操作部材13b〜13hからの操作信号を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をリール画像処理部51cに送信し、リール画像処理部51cは、フラグ記録部52bのスタートフラグがオンにセットされていることを条件に、リール画像32a〜32cの回転動作を実行する。
【0068】
このとき操作判定部55は、抽選実行部51bにも所定の信号を送信し、抽選実行部51bはこの信号を契機に所定範囲(例えば0〜65535)の乱数を発生させ、抽選テーブル52cに規定される乱数の数値と入賞役との対応関係に従って抽選結果(当選の有無及び当選の場合の入賞役の種類)を決定する。
【0069】
そして、抽選実行部51bにより決定された抽選結果がいずれかの入賞役の当選である場合には、フラグ記録部52bにおいて当選した入賞役に対応する入賞役フラグがオンにセットされ、また当選した入賞役に応じた演出画像や告知を液晶ディスプレイ画像36において表示させるために、所定の信号が演出処理部51dに送信される。
【0070】
操作判定部55が「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」又は「右リールの回転停止」のいずれかに割り当てられた操作部材13b〜13hからの操作信号(停止信号)を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をリール画像処理部51cに送信し、リール画像処理部51cは、対応するリール画像32a〜32cが回転動作中であることを条件に、そのリール画像32a〜32cの停止動作を実行する。
【0071】
ここで、リール画像処理部51cは、実際の回胴式遊技機70が行うリールの停止制御を忠実に再現して、リール画像32a〜32cの停止動作を行うようにされている。
【0072】
即ち、操作部材13b〜13hからリール画像32a〜32cの停止信号が入力された場合、リール画像処理部51cは、上記の3次元CG41a〜41cの回転を必ずしも直ちに停止させるのではなく、所定のスベリコマ数(例えば4コマ)の範囲内で更に3次元CG41a〜41cを回転させた後に停止させることが可能となっており、フラグ記録部52bにおける入賞役フラグの全てがオフである場合には、上記スベリコマ数の範囲で、入賞役を告知する組み合わせの図柄が有効ライン45a〜45e上に並ばないように3次元CG41a〜41cの停止位置が決定され、フラグ記録部52bにおける入賞役フラグのいずれかがオンにセットされている場合には、上記スベリコマ数の範囲で、なるべくその入賞役に対応する図柄が有効ライン45a〜45e上に並ぶように3次元CG41a〜41cの停止位置が決定され、それぞれの場合における表示部位43a〜43c内の図柄が停止図柄として表示される。
【0073】
遊技結果判定部51eは、リール画像処理部51cによる停止動作が行われた際の停止図柄の配列に基づいていずれかの入賞役が成立したか否かを判断し、成立している場合には、遊技情報記録部52aに記録される獲得コイン数を成立した入賞役に応じたコイン数だけ増分して更新する処理を行うとともに、成立した入賞役に応じた演出を液晶ディスプレイ画像36や照明画像37a〜37cを用いて実行するために、所定の信号を演出処理部51dに送信する。また、成立した入賞役が「BB」(有効ライン上に「7」が並んだときに成立する役)や「RB」(有効ライン上に「BAR」が並んだときに成立する役)などの特別役である場合には、次回以降の所定回数の遊技処理において入賞役の種類や当選確率、或いは入賞役の成立時に増分される獲得コイン数が変更された特別遊技状態での遊技処理を実行するために、所定の信号が特別遊技処理実行部51fに送信される。
【0074】
リール画像処理部51c、演出処理部51dにおいて処理された情報はゲーム画面構成部51gに送信され、ゲーム画面構成部51gは、表示モード設定部54aにより指定される表示モードに従って、図3、4に示すいずれかの態様のゲーム画面30a、30b、0c1、30c2の画像データを生成し、これをモニタ装置12上において表示させる。
【0075】
操作判定部55が「システム設定」に割り当てられたスタートボタン13aからの操作信号を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をシステム処理部53に送信し、システム処理部53は、遊技処理部50により実行されるシミュレーションゲームの遊技処理を中断させ、モニタ装置12に図8(a)に示すシステム設定画面60を表示させる。
【0076】
図示されるように、システム設定画面60は、「設定値変更」、「画面タイプ」、「キーコンフィグ」、「ゲームスタート」、「終了」の主選択肢61a〜61eが表示されるメインウィンド61と、副選択肢が用意されている主選択肢61a〜61eについての当該副選択肢が表示されるサブウィンド62から構成されている。
【0077】
このシステム設定画面60では、方向キー13bを上下方向に操作することで主選択肢61a〜61eの選択状態又は副選択肢が表示されている場合の副選択肢の選択状態が上下に移動し、選択状態とされた主選択肢61a〜61e又は副選択肢は、選択状態にあることを表示するために拡大して表示され、副選択肢の無い主選択肢61a〜61e又は副選択肢を選択状態として○ボタン13fを操作することでその主選択肢又は副選択肢の選択が確定するようになっている。
【0078】
図8(b)は、上記主選択肢61a〜61eから「画面タイプ」の主選択肢61bが選択状態とされたときのシステム設定画面60を示している。
【0079】
図示されるように、この場合には、「画面タイプ」の主選択肢61bが拡大して表示されるとともに、この主選択肢61bから展開されるような態様で、サブウィンド62中にゲーム画面の表示モードを指定するための「横画面」、「横画面 液晶拡大」、「縦画面A」及び「縦画面B」の4つの副選択肢62a〜62dが表示されており、いずれかの副選択肢62a〜62dを選択状態にして(図示の例では、「横画面 液晶拡大」の副選択肢62bが選択状態とされて拡大して表示されている)○ボタン13fが操作された場合には、表示モード設定部54aによる表示モードの設定処理並びにキー機能変更部54bによる操作部材13b〜13hへの割当機能の変更処理が実行される。
【0080】
即ち、「横画面」、「横画面 液晶拡大」、「縦画面A」及び「縦画面B」の副選択肢62a〜62dは、それぞれ、図3、4に示される横通常表示モードのゲーム画面30a、横液晶拡大表示モードのゲーム画面30b、縦表示Aモードのゲーム画面30c1及び縦表示Bモードのゲーム画面30c2に対応しており、表示モード設定部54aは、選択された副選択肢62a〜62dに応じてゲーム画面の表示モードを指定する信号をゲーム画面構成部51gに送信し、ゲーム画面構成部51gは、以降の遊技処理において、モニタ装置12上に指定された表示モードのゲーム画面30a、30b、0c1、30c2を表示させる。
【0081】
また、キー機能変更部54bは、選択された副選択肢62a〜62dの表示モードに対応するデータをキー機能記録部54cから読み出して操作判定部55に送信し、操作判定部55は、以降の遊技処理において、受信したデータに従って操作部材13b〜13hからの信号により指定される機能を判断し、上述の各動作を実行する。
【0082】
図9は、システム設定画面60において「キーコンフィグ」の主選択肢61dが選択された場合にキー機能設定部54dがモニタ装置12に表示させるキーコンフィグ画面63を示している。
【0083】
図示されるように、キーコンフィグ画面63には、「キータイプ」、「マックスベット」、「リールスタート」、「左ストップ」、「中ストップ」、「右ストップ」、「ワンボタンサポート」、「サポートボタン」の8つの項目64a〜64hと、それぞれに対応する設定65a〜65hが表示されており、また、キーコンフィグ画面63の左下部には、その時点で有効とされている表示モードの種類66が表示されている。
【0084】
このキーコンフィグ画面63では、方向キー13bを上下方向に操作することで項目64a〜64hの選択状態を上下に移動できるようになっており、「キータイプ」の項目64aを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作することで、「キータイプ」の設定65aが「デフォルト設定」と「カスタム設定」との間で切り替わるようになっている。
【0085】
そして、「キータイプ」の設定65aを「デフォルト設定」に切り換えた場合には、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の各機能にどの操作部材13b〜13hが割り当てられているかを閲覧できるようになっており、これを「カスタム設定」に切り換えた場合には、いずれかの項目64b〜64gを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作することで、その項目64b〜64gに対応する設定65b〜65gを変更できるようになっている。
【0086】
ここで「マックスベット」、「リールスタート」、「左ストップ」、「中ストップ」、「右ストップ」の項目64b〜64fは、それぞれ上記「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の機能に対応しており、これらの項目64b〜64fを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作することで、それぞれの設定65b〜65fに、これらの機能を割り当て可能な操作部材13b〜13hを示す記号乃至名称が順次切り替えて表示されるようになっている。
【0087】
また、「ワンボタンサポート」の項目64gを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作した場合には、設定65gが「OFF」→「ON(123)」→「ON(213)→・・・→「OFF」の順に切り替わるようになっており、これにより、ワンボタンサポート設定の有効(ON)と無効(OFF)の切り換え及びワンボタンサポート設定が有効の場合のリール画像32a〜32cの停止動作の実行順序の指定が行えるようになっている。
【0088】
「サポートボタン」の項目64hは、ワンボタンサポート設定を有効(ON)にした場合に使用される操作部材13b〜13hを指定するものであり、この項目64hを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作した場合には、ワンボタンサポート設定時に使用可能な操作部材13b〜13hを示す記号が設定65hに順次切り替えて表示されるようになっている。
【0089】
このキーコンフィグ画面63において○ボタン13fが操作された場合には、キー機能設定部54dは、「キータイプ」及び「ワンボタンサポート」の設定65a、65gとして表示されている内容に応じて、その時点で有効となっている表示モード(表示モードの種類66として表示されている表示モード)についてのキー機能記録部54cにおけるデータの書き換えを行う。
【0090】
即ち、「キータイプ」の設定65aが「デフォルト設定」となっている状態で○ボタン13fが操作された場合には、キー機能記録部54cにおけるその表示モードについての「有効設定」のデータが「1」に書き換えられる。
【0091】
また、「キータイプ」の設定65aを「カスタム設定」とし、「ワンボタンサポート」の設定65gを「OFF」とした状態で○ボタン13fが操作された場合には、キー機能記録部54cにおけるその表示モードについての「有効設定」のデータが「2」に書き換えられるとともに、「カスタム設定」について各操作部材13b〜13hに割り当てられる機能が、設定65b〜65fの内容を反映させて書き換えられる。
【0092】
また、「キータイプ」の設定65aを「カスタム設定」とし、「ワンボタンサポート」の設定65gを「ON(123)」、「ON(213)」などとした状態で○ボタン13fが操作された場合には、キー機能記録部54cにおけるその表示モードについての「有効設定」のデータが「3」に書き換えられ、また、「サポートボタン」及び「サポート押し順」のデータが設定65g、65hの内容を反映して書き換えられる。
【0093】
続いて、図10に示すフローチャートに従って、携帯型ゲーム装置10の動作を説明する。
【0094】
記録媒体収容部15aに本発明のプログラムを記録した外部記録媒体が挿入されると、CPU21が自動的にこのプログラムを立ち上げ、スタートボタン13aの入力を待って図8(a)に示すシステム設定画面60をモニタ装置12に表示させる(ステップ1)。
【0095】
このシステム設定画面60において「設定値変更」の主選択肢61aの選択が確定した場合には、各入賞役の当選確率を変更する処理が行われ(ステップ2)た後、ステップ1にリターンする。また「終了」の主選択肢61fが確定した場合には、ゲームを終了させる処理(ステップ6)が実行される。
【0096】
システム設定画面60において「画面タイプ」の主選択肢61bが選択状態とされた場合には、サブウィンド62に副選択肢62a〜62dが展開表示されて表示モードの選択の受け付けが実行され(ステップ31)、いずれかの副選択肢62a〜62dの選択が確定した場合には、その選択に対応して上記所定の信号及びデータがそれぞれ表示モード設定部54a、キー機能変更部54bからゲーム画面構成部51g及び操作判定部55に送信されることで表示モードの切り換え(ステップ32)が実行され、その後処理はステップ1にリターンする。
【0097】
システム設定画面60において「キーコンフィグ」の主選択肢61cの選択が確定した場合には、モニタ装置12の表示が図9に示すキーコンフィグ画面63に切り換えられ(ステップ41)、キータイプ並びにカスタム設定及びワンボタンサポート設定の場合のキー機能の指定が受け付けられる(ステップ42)。
【0098】
そして、キーコンフィグ画面63において○ボタン13f又は×ボタン13eへの操作の待ち受けが行われ(ステップ43)、○ボタン13fの操作があった場合には、その時点における設定65a〜65gの内容に応じてキー機能記録部54cのデータの書き換えが実行され(ステップ44)、×ボタン13eが操作された場合は、データの書き換えは実行されることなく、処理はステップ1にリターンする。
【0099】
システム設定画面60において「ゲームスタート」の主選択肢61dが選択された場合には、初期設定又はステップ2、32、44で受け付けられた設定に従って遊技処理(ステップ51〜60)が実行される。
【0100】
即ち、遊技処理が開始されると、遊技処理部50によりモニタ装置12にいずれかのゲーム画面30a、30b、0c1、30c2が表示され(ステップ51)、操作判定部55が、「システム設定」又は「コイン投入」に割り当てられた操作信号の待ち受けを実行する(ステップ52)。
【0101】
そして、「システム設定」に割り当てられた信号を受信した場合には、処理はステップ1にリターンし、各入賞役の当選確率の変更(ステップ2)、表示モードの切り換え(ステップ32)、キー機能の指定(ステップ42)などの動作条件の設定が受け付けられ、或いは終了処理(ステップ6)が実行される。
【0102】
一方、「コイン投入」に割り当てられた信号を受信した場合には、コイン処理部51aが遊技情報記録部52aにおける獲得コイン数を投入されたコイン数だけ減算して更新し、所定数のコインの投入があった場合には、フラグ記録部52bのスタートフラグをオンにセットする(ステップ53)。
【0103】
続いて操作判定部55が「リールの回転開始」に割り当てられた操作信号の待ち受けを実行し(ステップ54)、この操作信号が受信された場合には、所定の信号が抽選実行部51b及びリール画像処理部51cに送信され、抽選実行部51bによる抽選並びにリール画像処理部51cによるリール画像32a〜32cの回転動作(ステップ55)が実行される。
【0104】
続いて操作判定部55が「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」又は「右リールの回転停止」に割り当てられた操作信号の待ち受けを実行し(ステップ56)、このいずれかの操作信号が受信された場合には、それぞれ対応するリール画像32a〜32cの回転動作が実行中であることを条件に、リール画像処理部51cがその対応するリール画像32a〜32cの停止動作(ステップ57)を実行する。
【0105】
ステップ57及び58の処理は、3つのリール画像32a〜32cの全てについての停止動作が完了するまで繰り返して実行され、全ての停止動作が完了すると、遊技結果判定部51eが停止図柄に基づいて遊技結果の判定(ステップ58)を行い、いずれかの入賞役が成立している場合には、遊技情報記録部52aに記録される獲得コイン数にその役に応じたコイン数を加算して更新し(ステップ59)、特別役が成立している場合には、特別遊技処理実行部51fにより特別遊技処理(ステップ60)が実行される。
【0106】
以上で一回の遊技の遊技処理が完了し、次遊技の遊技処理、又は、動作条件の設定の受け付けや終了処理を実行するために処理はステップ52に戻される。
【0107】
なお、操作判定部55がステップ42において受信したデータがワンボタンサポート設定のデータであった場合には、ステップ52、54、56の処理においては、操作判定部55は、「サポートボタン」のデータにより特定される操作部材13b〜13hから受信する第1回目及び第2回目の操作信号を「コイン投入」及び「リールの回転開始」に割り当てられた操作信号と判断し、第3〜第5回目に受信する信号を、それぞれ「サポート押し順」のデータにより特定される順序に従って、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」又は「右リールの回転停止」に割り当てられた操作信号と判断する。
【0108】
図11(a)〜(c)は、上記遊技処理の実行中における携帯型ゲーム装置10の把持態様を示している。
【0109】
ここで図11(a)は、横通常表示モード又は横液晶拡大表示モードにおいて想定される典型的な把持態様であり、図6から明らかなように、携帯型ゲーム装置10を図11(a)に示される態様で把持した場合に、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の機能を実行するためのゲーム操作を自然な態様で快適に行うことが可能である。
【0110】
同様に、図11(b)、(c)はそれぞれ縦表示Aモード、縦表示Bモードにおいて想定される典型的な把持態様であり、図6から明らかなように、携帯型ゲーム装置10を図11(b)、(c)に示される態様で把持した場合に、上記5つの機能を実行するためのゲーム操作を自然な態様で快適に行うことが可能である。また、本実施形態では、縦表示Aモードと縦表示Bモードとを使い分けることで図11(b)、(c)のいずれかの態様で携帯型ゲーム装置10を把持してプレイするかを選択することが可能であり、ゲームを主として○ボタンや△ボタン、□ボタン或いは×ボタンから入力することを好むプレーヤーは、縦表示Aモードを選択して図11(b)の態様でゲーム操作を行い、ゲーム操作を主として方向キーから入力することを好むプレーヤーは、縦表示Bモードを選択して図11(c)の態様でゲーム操作を行うことができるなど、両方のタイプのプレーヤーの要望に応えることが可能である。
【0111】
以上、例示的な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変更、改変を行うことが可能である。
【0112】
例えば、上記した実施形態では、リール枠画像が横方向に表示される横表示モードとして液晶ディスプレイ画像の表示サイズが異なる2種類の表示モードが準備されている場合について説明したが、液晶ディスプレイ画像の表示サイズの異なる表示モードの種類は3種類以上とすることも可能であり、また、横表示モードではなく縦表示モードにおいて、或いは、横表示モード及び縦表示モードの双方において液晶ディスプレイ画像の表示サイズの異なる2種類以上の表示モードを準備することも可能である。
【0113】
また上記実施形態におけるリール画像、リール枠画像、液晶ディスプレイ画像などのゲーム画面を構成する各画像の形状、個数、配置、或いは、携帯型ゲーム装置又はこれを構成する各部材の形状、個数、配置などは単なる例示であり、携帯型ゲーム装置やこれを構成する各部材、ゲーム画面を構成する各画像の形状、個数、配置などを上記実施形態と異なる態様とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置の外観構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置のハードウェア構成を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置において表示される例示的なゲーム画面の構成を示す説明図。
【図4】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置において表示される例示的なゲーム画面の構成を示す説明図。
【図5】(a)は、リール図柄列記録部に記録される図柄配列を示す説明図、(b)は、リール画像処理部により生成される3次元CGの形状を示す説明図、(c)は、リール画像の停止動作を行った際に表示される例示的なリール枠画像を示す説明図。
【図6】キー機能記録部に記録されるデータ内容を示す説明図。
【図7】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置において実現される機能構成を示す説明図。
【図8】システム設定画面を示す説明図。
【図9】キーコンフィグ画面を示す説明図。
【図10】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置の動作を示すフローチャート。
【図11】携帯型ゲーム装置の把持態様を示す説明図。
【図12】回胴式遊技機の外観構成図。
【図13】家庭用ゲーム装置を用いた回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおいてテレビ受像器に表示されるゲーム画面の一例を示す説明図。
【符号の説明】
【0115】
10・・・携帯型ゲーム装置、11・・・筐体、12・・・モニタ装置、13・・・操作入力装置、13a〜13h・・・操作部材、14a、14b・・・外部記録媒体、15a、15b・・・記録媒体収容部、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・RAM、24a、24b・・・記録媒体ドライブ、25・・・画像合成IC、26・・・音声合成IC、27・・・I/Oポート、28・・・バスライン、29・・・内蔵スピーカー、30a、30b、30c1、30c2・・・ゲーム画面、32a〜32c・・・リール画像、33、34a〜34c・・・操作部材画像、35・・・リール枠画像、36・・・液晶ディスプレイ画像、37a〜37c・・・照明画像、38a、38b・・・パネル画像、40a〜40c・・・図柄配列、41a〜41c・・・3次元CG、42・・・軸、43a〜43c・・・表示部位、44a〜44c・・・枠、45a〜45e・・・有効ライン、50・・・遊技処理部、51a・・・コイン処理部、51b・・・抽選実行部、51c・・・リール画像処理部、51d・・・演出処理部、51e・・・遊技結果判定部、51f・・・特別遊技処理実行部、51g・・・ゲーム画面構成部、52a・・・遊技情報記録部、52b・・・フラグ記録部、52c・・・抽選テーブル、52d・・・リール図柄記録部、53・・・システム処理部、54a・・・表示モード設定部、54b・・・キー機能変更部、54c・・・キー機能記録部、54d・・・キー機能設定部、55・・・操作判定部、60・・・システム設定画面、61・・・メインウィンド、61a〜61e・・・主選択肢、62・・・サブウィンド、62a〜62d・・・副選択肢、63・・・キーコンフィグ画面、64a〜64h・・・項目、65a〜65h・・・設定、70・・・回胴式遊技機、71・・・筐体、72a〜72c・・・リール、73、74a〜74c・・・操作部材、75・・・リール表示枠、76・・・液晶ディスプレイ、77a〜77c・・・照明装置、78a、78b・・・ポップパネル、80・・・ゲーム画面、82a〜82c・・・リール画像、83・・・操作部材画像、85・・・リール枠画像、86・・・液晶ディスプレイ画像、87a〜87c・・・照明画像、88a、88b・・・パネル画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、操作入力装置及びモニタ装置を有する携帯型ゲーム装置及び当該携帯型ゲーム装置上でゲームを実行するためのプログラムに関し、特にモニタ装置上において回胴式遊技機の動作を再現して表示させる携帯型ゲーム装置及びそのゲームプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
処理装置において生成したゲーム画面をテレビ受像器上で再生させるようにした家庭用ゲーム機において、回胴式遊技機(スロットマシン)の動作を再現させるシミュレーションゲームが知られている。
【0003】
図12は回胴式遊技機70の外観構成の一例を示す説明図であり、図13はこの回胴式遊技機70のシミュレーションゲームにおいてテレビ受像器に表示されるゲーム画面80の一例を示す説明図である。
【0004】
図12に示されるように、回胴式遊技機70は、縦長形状の筐体71の高さ方向略中央に、円周上に複数の図柄が配列された例えば3つのリール72a〜72cと、このリール72a〜72cの回転を開始させるためのスタートレバー73や回転中のリール72a〜72cを個別に停止させるための停止ボタン74a〜74cなどの操作部材とを備えており、これらの操作部材への操作によりリール72a〜72cを停止させた際に横長形状のリール表示枠75中に表示される図柄の組み合わせにより遊技結果が告知されるようになっている。
【0005】
回胴式遊技機70には、更に、演出画像、或いは、フラグの成立状況やリール72a〜72cの停止操作順についての告知などを表示するための液晶ディスプレイ76、ゲームの状況に応じて演出照明を行う複数の照明装置77a〜77c、装飾図柄が描かれたポップパネル78a、78bなど遊戯の雰囲気を盛り上げるための各種の演出部材が設けられている。
【0006】
またゲーム画面80には、図13に示されるように、回胴式遊技機70が備える上記各部材に対応して、リール画像82a〜82c、操作部材画像83、84a〜84c、リール枠画像85、液晶ディスプレイ画像86、照明画像87a〜87c及びパネル画像88a、88bが表示され、家庭用ゲーム機が備える操作入力装置への操作に応答して回胴式遊技機70の動作を忠実に再現させる態様でゲームが進行するようになっている。
【0007】
ところで近年では、上記の家庭用ゲーム機に代わり、パームサイズの筐体にゲーム処理を実行するための処理装置、ゲーム操作を入力するための操作入力装置、ゲーム画面を表示させるモニタ装置などが作り込まれた携帯型ゲーム装置が多用されるようになっており、これにつれて携帯型ゲーム装置で実行できる回胴式遊技機のシミュレーションゲームに対する需要が高まっている。
【0008】
しかし、携帯型ゲーム装置は、ゲーム機全体のサイズを携帯可能な程度とする等の必要があることから、多くの場合、搭載されるモニタ装置には、3〜7インチ程度の比較的小型で16:9などの横長形状のものが使用されており、このような小型かつ横長のモニタ装置において、家庭用ゲーム機における場合と同様の態様で縦長形状の回胴式遊技機70の全体を表示させた場合には、リール画像や液晶ディスプレイ画像の表示サイズが小さくなりすぎて、遊技結果やゲームの進行状況を迫力のある態様乃至分かり易い態様で表示することが困難になる問題がある。
【0009】
この問題は、リール画像や液晶ディスプレイ画像の部分のみを拡大して表示させることにより解決することが可能であるが、この場合には、回胴式遊技機の筐体全体をゲーム画面内に表示することができなくなるために、現実の回胴式遊技機で遊技を行っているようなリアリティをプレーヤーに感じさせることが困難となり、また操作部材73、74a〜74c、照明装置77a〜77c、ポップパネル78a、78bなどの周辺の演出部材の全部又は一部を表示することができなくなるため、遊技を盛り上げるための演出をゲーム画面上で十分に再現することができない。
【特許文献1】特開2004−283555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、リール画像や液晶ディスプレイ画像が大きく表示されたゲーム画面で回胴式遊技機のシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望と、回胴式遊技機の全体をゲーム画面に表示させてこのシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをその目的とする。
【0011】
また本発明は、回胴式遊技機の全体をゲーム画面に表示させて回胴式遊技機のシミュレーションゲームが実行される携帯型ゲーム装置又はそのプログラムにおいて、リール画像や液晶ディスプレイ画像を見難くなったり、分かり難くなったりしない程度に大きく表示させることが可能な携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【0012】
また本発明は、遊技結果を告知するためのリール画像が大きく表示されたゲーム画面で回胴式遊技機のシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望と、演出画像やフラグの成立状況などが表示される液晶ディスプレイ画像が大きく表示されたゲーム画面で回胴式遊技機のシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【0013】
また本発明は、回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおける操作入力を快適に行うことができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【0014】
また本発明は、回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおける操作入力を片手で行うことができる携帯型ゲーム装置及びそのプログラムを提供することをもその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記問題を解決したものであり、ゲーム処理を行う処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有し、筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる携帯型ゲーム装置であって、前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを行う表示モード切替手段を備えることを特徴とする携帯型ゲーム装置、或いは、ゲーム処理を実行する処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有する携帯型ゲーム装置の前記処理装置に、筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる処理を実行させるゲームプログラムであって、前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを実行させることを特徴とするゲームプログラムである。
【0016】
本発明においては、前記モニタ装置に、前記回胴式遊技機の液晶ディスプレイの画像を表示させることが好ましい。
【0017】
また本発明の表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記横表示モード又は前記縦表示モードにおける前記リール枠画像及び/又は前記液晶ディスプレイの画像の表示サイズを変更するように構成することが好ましい。
【0018】
また本発明の表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向を、前記リール枠画像の上方を前記モニタ装置の左方に向ける第1の方向と、前記リール枠画像の上方を右方に向ける第2の方向との間で切り換えるように構成することが好ましい。
【0019】
また本発明においては、前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が、前記横表示モードと縦表示モードとで、異なる操作部材に対する操作に応答して実行させることが好ましい。
【0020】
また本発明においては、前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向が前記第1の方向に切り換えられた場合と前記第2の方向に切り換えられた場合とで、前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が異なる操作部材に対する操作に応答して実行されるように構成することが好ましい。
【0021】
また前記複数の操作部材の一部が前記モニタ装置の左側に配置され、前記複数の操作部材の他の一部が前記モニタ装置の右側に配置された携帯型ゲーム装置にあっては、前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、前記リール画像の回転動作及び停止動作が、前記モニタ装置の左右いずれか一方に配置される操作部材に対する操作に応答して実行されるようにすることが好ましい。
【0022】
また本発明においては、前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、前記リール画像の回転動作及び停止動作が、単一の操作部材に対する操作に応答して実行されるようにすることが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
請求項1又は9に係る発明では、横長形状のリール枠画像が横方向に、即ち、リール枠画像の長手方向が横長形状のモニタ装置の長手方向と略一致するように表示される横表示モードと、リール枠画像が縦方向に、即ち、リール枠画像の長手方向がモニタ装置の長手方向に略垂直となるように表示される縦表示モードとの切り換えが可能とされているために、リール画像が大きく表示されたゲーム画面でシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望と、回胴式遊技機の全体をゲーム画面に表示させてシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることが可能となる。
【0024】
また本発明における縦表示モードでは、回胴式遊技機の長手方向がモニタ装置の長手方向に一致する方向で表示されるため、回胴式遊技機の全体をモニタ装置上に表示させた場合でも、リール枠画像や液晶ディスプレイ画像が見え難くなったり、ゲームの迫力が失われる程小さくなってしまう不都合を回避できる。
【0025】
請求項2に係る発明では、モニタ装置に液晶ディスプレイ画像を表示させることで、回胴式遊技機の液晶ディスプレイにおける多様な演出を再現することが可能になる。
【0026】
請求項3に係る発明では、リール枠画像及び/又は液晶ディスプレイ画像の表示サイズを変更することが可能になるために、液晶ディスプレイ画像の演出をより大きな迫力のある画像で楽しみたいプレーヤーの要望と、リール枠画像でのリール動作をより大きな迫力のある画像で楽しみたいプレーヤーの要望の双方に応えることが可能になる。
【0027】
請求項4に係る発明では、縦表示モードにおけるリール枠画像の表示方向を第1及び第2の方向の間で切り換えることが可能となるために、携帯型ゲーム装置を操作するときの携帯型ゲーム装置の把持方向についてのプレーヤー毎の好みに対応できる携帯型ゲーム装置を提供することが可能となる。
【0028】
請求項5に係る発明は、ゲーム画面の表示が横表示モードであるか、縦表示モードであるかに応じて携帯型ゲーム装置が異なる向きに把持された状態でプレイされることになることを想定し、それぞれの把持方向に対応して快適な操作性を実現することを可能にしたものである。
【0029】
請求項6に係る発明では、ゲーム画面を縦表示モードで表示させたときに、ゲーム操作を主として方向キーから入力することを好むプレーヤーと、ゲームを主として○ボタンや△ボタン、□ボタン或いは×ボタンから入力することを好むプレーヤーの双方の嗜好に適合できる携帯型ゲーム装置を提供することが可能になる。
【0030】
請求項7に係る発明では、リール画像の回転動作及び停止動作が、前記モニタ装置の左右いずれか一方の操作部材に対する操作に応答して実行されるために、ゲーム操作を片手で入力することが可能になる。
【0031】
請求項8に係る発明では、リール画像の回転動作及び停止動作が、単一の操作部材に対する操作に応答して実行されるために、ゲーム操作の容易性を一層高めることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1(a)、(b)は、本発明に係る携帯型ゲーム装置10乃至本発明に係るプログラムの実行に好適な携帯型ゲーム装置10を表側及び裏側から見た外観構成図であり、図2は、当該携帯型ゲーム装置10のハードウェア構成を示す説明図である。
【0034】
図示されるように、携帯型ゲーム装置10の筐体11表側中央には3〜7インチ程度の横長のモニタ装置12が配置され、その周辺には操作入力装置13を構成するスタートボタン13a、方向キー13b、△ボタン13c、□ボタン13d、×ボタン13e、○ボタン13f、Rボタン13g、Lボタン13hなどの操作部材が配置され、筐体11の裏側には、本発明に係るプログラムを記録したUMD(Universal Media Disc)、DVD−ROM、ROMカートリッジなどの外部記録媒体14a及びゲーム経過を記録するためのメモリーカードやメモリースティックなどの外部記録媒体14bを着脱自在に収容するための記録媒体収容部15a、15bが設けられている。
【0035】
携帯型ゲーム装置10は、その内部にゲーム装置全体の制御を行う中央処理装置(CPU)21、ROM22、RAM23などの記録装置、外部記録媒体14aの読み取りを行うための記録媒体ドライブ24a、外部記録媒体14bの読み取り及び書き込みを行うための記録媒体ドライブ24b、ゲーム画面及びゲーム音声を生成するための画像合成IC25、音声合成IC26、上記操作入力装置13などとの間での信号の授受を行うためのI/Oポート27及びこれらの装置を相互に接続するバスライン28等を備えており、上記外部記録媒体に記録されるプログラムに従って動作するCPU21からの信号に基づいて画像合成IC25、音声合成IC26が生成するゲーム画面、ゲーム音声がモニタ装置12及び内蔵スピーカー29から出力されてゲームが進行する。
【0036】
図3(a)〜(c)は、図1、2に示される携帯型ゲーム装置10において、回胴式遊技機70のシミュレーションゲームの遊技処理の実行中にモニタ装置12上に表示されるゲーム画面の構成を示す説明図であり、図3(a)は通常の横表示モード(横通常表示モード)におけるゲーム画面30a、図3(b)は液晶ディスプレイ画像が拡大された横表示モード(横液晶拡大表示モード)におけるゲーム画面30b、図3(c)は縦表示モードにおけるゲーム画面30cを示している。
【0037】
図3(a)に示されるように横通常表示モードにおけるゲーム画面30aは、横長形状のリール枠画像35を横方向(リール枠画像35の長手方向がモニタ装置12の長手方向に一致する方向)に表示させる画像構成となっており、リール枠画像35及びその中のリール画像32a〜32cが大きく迫力のある態様で表示されている。
【0038】
また、リール枠画像35の上部には液晶ディスプレイ画像36、照明画像37a、37b、パネル画像38aなど、回胴式遊技機70が備える液晶ディスプレイ76、照明装置77a、77b、ポップパネル78aなどの周辺部材を忠実に再現させた画像が表示されている。
【0039】
このゲーム画面30aでは、遊技結果(入賞役の成立の有無や成立した入賞役の種類)が表示されるリール枠画像35が最も拡大されたサイズで表示されるため、リール枠画像35に表示される遊技結果を注視してゲームを進行させたいプレーヤーに十分な満足感を与えることが可能である。
【0040】
なお、本実施形態においては、デフォルト状態では図3(a)に示される構成のゲーム画面30aを表示させてシミュレーションゲームの遊技処理が実行されるようになっている。
【0041】
一方、図3(b)のゲーム画面30bは、リール枠画像35が横方向に表示され、リール枠画像35の上方には、液晶ディスプレイ画像36、照明画像37a、37b、パネル画像38aなどが表示されている点ではゲーム画面30aと同様の画像構成を有しているが、液晶ディスプレイ画像36の表示サイズが、ゲーム画面30aの場合よりも拡大して表示されており、液晶ディスプレイ画像36に表示される演出画像や告知等を注視してゲームを進行させたいプレーヤーに十分な満足感を与えることが可能となっている。
【0042】
これに対して図3(c)の縦表示モードにおけるゲーム画面30cでは、リール枠画像35が縦方向(リール枠画像35の長手方向がモニタ装置12の長手方向に垂直になる方向)に表示される画像構成となっている。
【0043】
このためにリール枠画像35の表示サイズはゲーム画面30aに比較すると幾分小さくはなるものの、リール枠画像35の上方の液晶ディスプレイ画像36、照明画像37a、37b、パネル画像38aに加え、リール枠画像35の下方にスタートボタンやリール停止ボタンなどの操作部材画像33、34a〜34cや照明画像37c、パネル画像38bが表示されるなど、回胴式遊技機70の全体がモニタ装置12内に表示されており、回胴式遊技機70の全体をモニタ装置12に表示させてこのシミュレーションゲームを楽しみたいプレーヤーの要望に応えることが可能である。
【0044】
図4(a)、(b)は、上記縦表示モードのゲーム画面30cの2つの異なる表示態様(縦表示Aモード、縦表示Bモード)を示しており、縦表示Aモードにおけるゲーム画面30c1は、リール枠画像35の上方向がモニタ装置12の左方に向けられているのに対して、縦表示Bモードにおけるゲーム画面30c2は、リール枠画像35の上方向がモニタ装置12の右方に向けられている。
【0045】
続いて、後述のリール画像処理部51cが図柄列記録部52dに記録される図柄データに基づいて上記ゲーム画面30a〜30cに表示させるリール画像32a〜32cについて説明する。
【0046】
図5(a)は、リール図柄記録部52dに記録される図柄配列40a〜40cを概念的に示す説明図である。
【0047】
図示されるように、リール図柄列記録部52dには、3つのリール画像32a〜32cに対応して、それぞれ21コマの図柄及びその配列を規定した3つの図柄配列40a〜40cのデータが格納されており、リール画像処理部51cは、図5(b)に示すような円筒状の3次元形状を有し、その円周面上に図柄配列40a〜40cの図柄が配列された3次元CG41a〜41cを内部的に生成し、その軸42を中心とする所定角度範囲αの円周部分(表示部位43a〜43c)を3次元CG41a〜41cの外側に設定された仮想視点から見た画像をリール画像32a〜32cとしてゲーム画面30a〜30cに表示させる。なお、本実施形態では、上記角度範囲αは、3次元CG41a〜41cの円周面上に配置される3つの連続する図柄が含まれる大きさに設定されている。
【0048】
そしてリール画像32a〜32cの回転動作が行われた場合には、リール画像処理部51cは、3次元CG41a〜41cを所定方向に所定速度で回転させることで表示部位43a〜43cを3次元CG41a〜41cの円周面上に配置される図柄配列に対して相対的に移動させ、これにより表示部位43a〜43cを通過することとなる3次元CG41a〜41cの円周面上の時々刻々の図柄をリール画像32a〜32cとしてゲーム画面30a〜30cに表示させる。
【0049】
またいずれかのリール画像32a〜32cの停止動作が行われた場合には、その停止動作が行われた時点で対応する3次元CG41a〜41cの回転を停止させ、そのときの3次元CG41a〜41c上の表示部位43a〜43cにおける図柄(停止図柄)をリール画像32a〜32cとしてゲーム画面30a〜30cに表示させる。
【0050】
このようにして全てのリール画像32a〜32cの停止動作が行われた場合には、リール枠画像35内には3つのリール画像32a〜32cについて合計9つの停止図柄が表示されることになるが、本実施形態ではこの9つの停止図柄の配列により遊技結果が告知されるようになっている。
【0051】
即ち、本実施形態では遊技結果として複数種類の入賞役が設定されており、リール画像32a〜32cが全て停止したときに、リール枠画像35内に「7」、「bar」、「スイカ」、「リプレイ」などの図柄が所定の有効ライン上に並んだ場合、或いは、左リール画像32aの停止図柄のいずれかが「チェリー」の図柄であった場合には、それぞれの場合に対応する入賞役が成立したという遊技結果が告知され、それ以外の場合には、外れという遊技結果が告知されるようになっている。
【0052】
例えば図5(c)は、3次元CG41a〜41c上の表示部位43a〜43cが、図5(a)の図柄配列59a〜59c上に示す枠44a〜44cの位置にある状態でリール画像32a〜32cが停止動作を行った場合のリール枠画像35を示しているが、同図中の横方向及び斜め方向のライン45a〜45eが有効ラインであり、同図においては有効ライン45b上に「スイカ」の図柄が3つ並んでいる態様から、プレーヤーは特定の入賞役(スイカ役)が成立したことを理解することができる。
【0053】
続いて、本実施形態における遊技処理中に操作可能な各機能とその各機能の実行に割り当てられる操作部材の関係について説明する。
【0054】
本実施形態では、遊技処理中において入力可能な主なゲーム操作として、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の5つの機能が設定されており、これらの機能が操作部材13b〜13hのいずれかに対する操作に応答して実行されるようになっている。
【0055】
図6は、後述のキー機能記録部54cに記録されるデータ内容を示す説明図であり、このキー機能記録部54cには、図示されるように、横表示モード、横液晶拡大モード、縦表示Aモード、縦表示Bモードの4つの表示モードにおける操作部材13b〜13hと、これに割り当てられる機能との対応関係が規定されている。なお、図中の「C」、「S」、「R1」、「R2」、「R3」の記号はそれぞれ、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の各機能を表しており、「−」の記号はその操作部材に機能が割り当てられていないことを示している。
【0056】
また、キー機能記録部54cには、各表示モードについて、「デフォルト設定」及び「カスタム設定」の2種類の設定のデータ領域が設けられており、それぞれの設定について操作部材13a〜13hと各機能との対応関係が規定されるようになっている。
【0057】
ここで「デフォルト設定」の領域には、各表示モードについて、平均的なプレーヤーが快適なゲーム操作を行うことができるように配慮された組み合わせで各操作部材13b〜13hに上記5つの機能を割り当てたデータが記録されており、図示の例では、横表示モード及び横拡大表示モードの各操作部材13b〜13hへの機能の割り当ては同一となっており、これと縦表示Aモード及び縦表示Bモードとではそれぞれ異なる態様での割り当てがなされている。
【0058】
また「カスタム設定」の領域には、後述の手順に従ってプレーヤーによる上記機能の各操作部材13b〜13hへの任意的な割り当てを受け付けた場合のデータを記録できるようになっており、初期状態では図示のようにそれぞれ「デフォルト設定」と同一の組み合わせで各操作部材13b〜13hへの機能の割り当てが記録されている。
【0059】
また、機能記録部54cには上記と独立に、図6の「サポートボタン」欄及び「サポート押し順」欄に示すサポートボタン及びサポート押し順のデータが記録されている。
【0060】
これらのデータは、後述の手順によりワンボタンサポート設定が選択された際に使用されるデータであり、「サポートボタン」欄のデータは、ワンボタンサポート設定時に使用される操作部材13a〜13hの種類を規定しており、ワンボタンサポート設定が選択された場合には、上記5つの機能の全てがここに規定される操作部材13a〜13hに割り当てられる。
【0061】
また「サポート押し順」欄のデータは、ワンボタンサポート設定時におけるリール画像32a〜32cの停止動作の実行順序であり、例えば、「123」のデータは、リール画像32a〜32cの停止動作が左→中→右の順に実行され、「213」のデータは、リール画像32a〜32cの停止動作が中→左→右の順に実行されることを意味している。
【0062】
なお、「有効設定」欄のデータは、「デフォルト設定」、「カスタム設定」及び「ワンボタンサポート設定」のいずれが有効とされているかを示すものであり、「1」が「デフォルト設定」、「2」が「カスタム設定」、「3」が「ワンボタンサポート設定」にそれぞれ対応している。
【0063】
図7は、CPU21が本発明のプログラムを実行することにより実現される携帯型ゲーム装置10の機能構成を示している。
【0064】
図中、遊技処理部50は回胴式遊技機のシミュレーションゲームの遊技処理を実行する部分であり、システム処理部53はゲームの動作条件などの設定の受け付けを行う部分である。
【0065】
また操作判定部55は、操作部材13a〜13hからの操作信号を受信したときに、その操作部材に割り当てられた機能に応じて遊技処理部50及びシステム処理部53に所定の処理を実行させる。
【0066】
即ち、操作判定部55が「コイン投入」に割り当てられた操作部材13b〜13hからの操作信号を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をコイン処理部51aに送信し、コイン処理部51aは遊技情報記録部52aに記録される獲得コイン数を投入されたコイン数だけ減算して更新するとともに、投入されたコイン数が所定の値(例えば3枚)に達している場合には、フラグ記録部52bにおけるスタートフラグをオンにセットする。
【0067】
操作判定部55が「リールの回転開始」に割り当てられた操作部材13b〜13hからの操作信号を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をリール画像処理部51cに送信し、リール画像処理部51cは、フラグ記録部52bのスタートフラグがオンにセットされていることを条件に、リール画像32a〜32cの回転動作を実行する。
【0068】
このとき操作判定部55は、抽選実行部51bにも所定の信号を送信し、抽選実行部51bはこの信号を契機に所定範囲(例えば0〜65535)の乱数を発生させ、抽選テーブル52cに規定される乱数の数値と入賞役との対応関係に従って抽選結果(当選の有無及び当選の場合の入賞役の種類)を決定する。
【0069】
そして、抽選実行部51bにより決定された抽選結果がいずれかの入賞役の当選である場合には、フラグ記録部52bにおいて当選した入賞役に対応する入賞役フラグがオンにセットされ、また当選した入賞役に応じた演出画像や告知を液晶ディスプレイ画像36において表示させるために、所定の信号が演出処理部51dに送信される。
【0070】
操作判定部55が「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」又は「右リールの回転停止」のいずれかに割り当てられた操作部材13b〜13hからの操作信号(停止信号)を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をリール画像処理部51cに送信し、リール画像処理部51cは、対応するリール画像32a〜32cが回転動作中であることを条件に、そのリール画像32a〜32cの停止動作を実行する。
【0071】
ここで、リール画像処理部51cは、実際の回胴式遊技機70が行うリールの停止制御を忠実に再現して、リール画像32a〜32cの停止動作を行うようにされている。
【0072】
即ち、操作部材13b〜13hからリール画像32a〜32cの停止信号が入力された場合、リール画像処理部51cは、上記の3次元CG41a〜41cの回転を必ずしも直ちに停止させるのではなく、所定のスベリコマ数(例えば4コマ)の範囲内で更に3次元CG41a〜41cを回転させた後に停止させることが可能となっており、フラグ記録部52bにおける入賞役フラグの全てがオフである場合には、上記スベリコマ数の範囲で、入賞役を告知する組み合わせの図柄が有効ライン45a〜45e上に並ばないように3次元CG41a〜41cの停止位置が決定され、フラグ記録部52bにおける入賞役フラグのいずれかがオンにセットされている場合には、上記スベリコマ数の範囲で、なるべくその入賞役に対応する図柄が有効ライン45a〜45e上に並ぶように3次元CG41a〜41cの停止位置が決定され、それぞれの場合における表示部位43a〜43c内の図柄が停止図柄として表示される。
【0073】
遊技結果判定部51eは、リール画像処理部51cによる停止動作が行われた際の停止図柄の配列に基づいていずれかの入賞役が成立したか否かを判断し、成立している場合には、遊技情報記録部52aに記録される獲得コイン数を成立した入賞役に応じたコイン数だけ増分して更新する処理を行うとともに、成立した入賞役に応じた演出を液晶ディスプレイ画像36や照明画像37a〜37cを用いて実行するために、所定の信号を演出処理部51dに送信する。また、成立した入賞役が「BB」(有効ライン上に「7」が並んだときに成立する役)や「RB」(有効ライン上に「BAR」が並んだときに成立する役)などの特別役である場合には、次回以降の所定回数の遊技処理において入賞役の種類や当選確率、或いは入賞役の成立時に増分される獲得コイン数が変更された特別遊技状態での遊技処理を実行するために、所定の信号が特別遊技処理実行部51fに送信される。
【0074】
リール画像処理部51c、演出処理部51dにおいて処理された情報はゲーム画面構成部51gに送信され、ゲーム画面構成部51gは、表示モード設定部54aにより指定される表示モードに従って、図3、4に示すいずれかの態様のゲーム画面30a、30b、0c1、30c2の画像データを生成し、これをモニタ装置12上において表示させる。
【0075】
操作判定部55が「システム設定」に割り当てられたスタートボタン13aからの操作信号を受信した場合には、操作判定部55は所定の信号をシステム処理部53に送信し、システム処理部53は、遊技処理部50により実行されるシミュレーションゲームの遊技処理を中断させ、モニタ装置12に図8(a)に示すシステム設定画面60を表示させる。
【0076】
図示されるように、システム設定画面60は、「設定値変更」、「画面タイプ」、「キーコンフィグ」、「ゲームスタート」、「終了」の主選択肢61a〜61eが表示されるメインウィンド61と、副選択肢が用意されている主選択肢61a〜61eについての当該副選択肢が表示されるサブウィンド62から構成されている。
【0077】
このシステム設定画面60では、方向キー13bを上下方向に操作することで主選択肢61a〜61eの選択状態又は副選択肢が表示されている場合の副選択肢の選択状態が上下に移動し、選択状態とされた主選択肢61a〜61e又は副選択肢は、選択状態にあることを表示するために拡大して表示され、副選択肢の無い主選択肢61a〜61e又は副選択肢を選択状態として○ボタン13fを操作することでその主選択肢又は副選択肢の選択が確定するようになっている。
【0078】
図8(b)は、上記主選択肢61a〜61eから「画面タイプ」の主選択肢61bが選択状態とされたときのシステム設定画面60を示している。
【0079】
図示されるように、この場合には、「画面タイプ」の主選択肢61bが拡大して表示されるとともに、この主選択肢61bから展開されるような態様で、サブウィンド62中にゲーム画面の表示モードを指定するための「横画面」、「横画面 液晶拡大」、「縦画面A」及び「縦画面B」の4つの副選択肢62a〜62dが表示されており、いずれかの副選択肢62a〜62dを選択状態にして(図示の例では、「横画面 液晶拡大」の副選択肢62bが選択状態とされて拡大して表示されている)○ボタン13fが操作された場合には、表示モード設定部54aによる表示モードの設定処理並びにキー機能変更部54bによる操作部材13b〜13hへの割当機能の変更処理が実行される。
【0080】
即ち、「横画面」、「横画面 液晶拡大」、「縦画面A」及び「縦画面B」の副選択肢62a〜62dは、それぞれ、図3、4に示される横通常表示モードのゲーム画面30a、横液晶拡大表示モードのゲーム画面30b、縦表示Aモードのゲーム画面30c1及び縦表示Bモードのゲーム画面30c2に対応しており、表示モード設定部54aは、選択された副選択肢62a〜62dに応じてゲーム画面の表示モードを指定する信号をゲーム画面構成部51gに送信し、ゲーム画面構成部51gは、以降の遊技処理において、モニタ装置12上に指定された表示モードのゲーム画面30a、30b、0c1、30c2を表示させる。
【0081】
また、キー機能変更部54bは、選択された副選択肢62a〜62dの表示モードに対応するデータをキー機能記録部54cから読み出して操作判定部55に送信し、操作判定部55は、以降の遊技処理において、受信したデータに従って操作部材13b〜13hからの信号により指定される機能を判断し、上述の各動作を実行する。
【0082】
図9は、システム設定画面60において「キーコンフィグ」の主選択肢61dが選択された場合にキー機能設定部54dがモニタ装置12に表示させるキーコンフィグ画面63を示している。
【0083】
図示されるように、キーコンフィグ画面63には、「キータイプ」、「マックスベット」、「リールスタート」、「左ストップ」、「中ストップ」、「右ストップ」、「ワンボタンサポート」、「サポートボタン」の8つの項目64a〜64hと、それぞれに対応する設定65a〜65hが表示されており、また、キーコンフィグ画面63の左下部には、その時点で有効とされている表示モードの種類66が表示されている。
【0084】
このキーコンフィグ画面63では、方向キー13bを上下方向に操作することで項目64a〜64hの選択状態を上下に移動できるようになっており、「キータイプ」の項目64aを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作することで、「キータイプ」の設定65aが「デフォルト設定」と「カスタム設定」との間で切り替わるようになっている。
【0085】
そして、「キータイプ」の設定65aを「デフォルト設定」に切り換えた場合には、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の各機能にどの操作部材13b〜13hが割り当てられているかを閲覧できるようになっており、これを「カスタム設定」に切り換えた場合には、いずれかの項目64b〜64gを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作することで、その項目64b〜64gに対応する設定65b〜65gを変更できるようになっている。
【0086】
ここで「マックスベット」、「リールスタート」、「左ストップ」、「中ストップ」、「右ストップ」の項目64b〜64fは、それぞれ上記「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の機能に対応しており、これらの項目64b〜64fを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作することで、それぞれの設定65b〜65fに、これらの機能を割り当て可能な操作部材13b〜13hを示す記号乃至名称が順次切り替えて表示されるようになっている。
【0087】
また、「ワンボタンサポート」の項目64gを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作した場合には、設定65gが「OFF」→「ON(123)」→「ON(213)→・・・→「OFF」の順に切り替わるようになっており、これにより、ワンボタンサポート設定の有効(ON)と無効(OFF)の切り換え及びワンボタンサポート設定が有効の場合のリール画像32a〜32cの停止動作の実行順序の指定が行えるようになっている。
【0088】
「サポートボタン」の項目64hは、ワンボタンサポート設定を有効(ON)にした場合に使用される操作部材13b〜13hを指定するものであり、この項目64hを選択状態として方向キー13bを左右方向に操作した場合には、ワンボタンサポート設定時に使用可能な操作部材13b〜13hを示す記号が設定65hに順次切り替えて表示されるようになっている。
【0089】
このキーコンフィグ画面63において○ボタン13fが操作された場合には、キー機能設定部54dは、「キータイプ」及び「ワンボタンサポート」の設定65a、65gとして表示されている内容に応じて、その時点で有効となっている表示モード(表示モードの種類66として表示されている表示モード)についてのキー機能記録部54cにおけるデータの書き換えを行う。
【0090】
即ち、「キータイプ」の設定65aが「デフォルト設定」となっている状態で○ボタン13fが操作された場合には、キー機能記録部54cにおけるその表示モードについての「有効設定」のデータが「1」に書き換えられる。
【0091】
また、「キータイプ」の設定65aを「カスタム設定」とし、「ワンボタンサポート」の設定65gを「OFF」とした状態で○ボタン13fが操作された場合には、キー機能記録部54cにおけるその表示モードについての「有効設定」のデータが「2」に書き換えられるとともに、「カスタム設定」について各操作部材13b〜13hに割り当てられる機能が、設定65b〜65fの内容を反映させて書き換えられる。
【0092】
また、「キータイプ」の設定65aを「カスタム設定」とし、「ワンボタンサポート」の設定65gを「ON(123)」、「ON(213)」などとした状態で○ボタン13fが操作された場合には、キー機能記録部54cにおけるその表示モードについての「有効設定」のデータが「3」に書き換えられ、また、「サポートボタン」及び「サポート押し順」のデータが設定65g、65hの内容を反映して書き換えられる。
【0093】
続いて、図10に示すフローチャートに従って、携帯型ゲーム装置10の動作を説明する。
【0094】
記録媒体収容部15aに本発明のプログラムを記録した外部記録媒体が挿入されると、CPU21が自動的にこのプログラムを立ち上げ、スタートボタン13aの入力を待って図8(a)に示すシステム設定画面60をモニタ装置12に表示させる(ステップ1)。
【0095】
このシステム設定画面60において「設定値変更」の主選択肢61aの選択が確定した場合には、各入賞役の当選確率を変更する処理が行われ(ステップ2)た後、ステップ1にリターンする。また「終了」の主選択肢61fが確定した場合には、ゲームを終了させる処理(ステップ6)が実行される。
【0096】
システム設定画面60において「画面タイプ」の主選択肢61bが選択状態とされた場合には、サブウィンド62に副選択肢62a〜62dが展開表示されて表示モードの選択の受け付けが実行され(ステップ31)、いずれかの副選択肢62a〜62dの選択が確定した場合には、その選択に対応して上記所定の信号及びデータがそれぞれ表示モード設定部54a、キー機能変更部54bからゲーム画面構成部51g及び操作判定部55に送信されることで表示モードの切り換え(ステップ32)が実行され、その後処理はステップ1にリターンする。
【0097】
システム設定画面60において「キーコンフィグ」の主選択肢61cの選択が確定した場合には、モニタ装置12の表示が図9に示すキーコンフィグ画面63に切り換えられ(ステップ41)、キータイプ並びにカスタム設定及びワンボタンサポート設定の場合のキー機能の指定が受け付けられる(ステップ42)。
【0098】
そして、キーコンフィグ画面63において○ボタン13f又は×ボタン13eへの操作の待ち受けが行われ(ステップ43)、○ボタン13fの操作があった場合には、その時点における設定65a〜65gの内容に応じてキー機能記録部54cのデータの書き換えが実行され(ステップ44)、×ボタン13eが操作された場合は、データの書き換えは実行されることなく、処理はステップ1にリターンする。
【0099】
システム設定画面60において「ゲームスタート」の主選択肢61dが選択された場合には、初期設定又はステップ2、32、44で受け付けられた設定に従って遊技処理(ステップ51〜60)が実行される。
【0100】
即ち、遊技処理が開始されると、遊技処理部50によりモニタ装置12にいずれかのゲーム画面30a、30b、0c1、30c2が表示され(ステップ51)、操作判定部55が、「システム設定」又は「コイン投入」に割り当てられた操作信号の待ち受けを実行する(ステップ52)。
【0101】
そして、「システム設定」に割り当てられた信号を受信した場合には、処理はステップ1にリターンし、各入賞役の当選確率の変更(ステップ2)、表示モードの切り換え(ステップ32)、キー機能の指定(ステップ42)などの動作条件の設定が受け付けられ、或いは終了処理(ステップ6)が実行される。
【0102】
一方、「コイン投入」に割り当てられた信号を受信した場合には、コイン処理部51aが遊技情報記録部52aにおける獲得コイン数を投入されたコイン数だけ減算して更新し、所定数のコインの投入があった場合には、フラグ記録部52bのスタートフラグをオンにセットする(ステップ53)。
【0103】
続いて操作判定部55が「リールの回転開始」に割り当てられた操作信号の待ち受けを実行し(ステップ54)、この操作信号が受信された場合には、所定の信号が抽選実行部51b及びリール画像処理部51cに送信され、抽選実行部51bによる抽選並びにリール画像処理部51cによるリール画像32a〜32cの回転動作(ステップ55)が実行される。
【0104】
続いて操作判定部55が「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」又は「右リールの回転停止」に割り当てられた操作信号の待ち受けを実行し(ステップ56)、このいずれかの操作信号が受信された場合には、それぞれ対応するリール画像32a〜32cの回転動作が実行中であることを条件に、リール画像処理部51cがその対応するリール画像32a〜32cの停止動作(ステップ57)を実行する。
【0105】
ステップ57及び58の処理は、3つのリール画像32a〜32cの全てについての停止動作が完了するまで繰り返して実行され、全ての停止動作が完了すると、遊技結果判定部51eが停止図柄に基づいて遊技結果の判定(ステップ58)を行い、いずれかの入賞役が成立している場合には、遊技情報記録部52aに記録される獲得コイン数にその役に応じたコイン数を加算して更新し(ステップ59)、特別役が成立している場合には、特別遊技処理実行部51fにより特別遊技処理(ステップ60)が実行される。
【0106】
以上で一回の遊技の遊技処理が完了し、次遊技の遊技処理、又は、動作条件の設定の受け付けや終了処理を実行するために処理はステップ52に戻される。
【0107】
なお、操作判定部55がステップ42において受信したデータがワンボタンサポート設定のデータであった場合には、ステップ52、54、56の処理においては、操作判定部55は、「サポートボタン」のデータにより特定される操作部材13b〜13hから受信する第1回目及び第2回目の操作信号を「コイン投入」及び「リールの回転開始」に割り当てられた操作信号と判断し、第3〜第5回目に受信する信号を、それぞれ「サポート押し順」のデータにより特定される順序に従って、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」又は「右リールの回転停止」に割り当てられた操作信号と判断する。
【0108】
図11(a)〜(c)は、上記遊技処理の実行中における携帯型ゲーム装置10の把持態様を示している。
【0109】
ここで図11(a)は、横通常表示モード又は横液晶拡大表示モードにおいて想定される典型的な把持態様であり、図6から明らかなように、携帯型ゲーム装置10を図11(a)に示される態様で把持した場合に、「コイン投入」、「リールの回転開始」、「左リールの回転停止」、「中リールの回転停止」、「右リールの回転停止」の機能を実行するためのゲーム操作を自然な態様で快適に行うことが可能である。
【0110】
同様に、図11(b)、(c)はそれぞれ縦表示Aモード、縦表示Bモードにおいて想定される典型的な把持態様であり、図6から明らかなように、携帯型ゲーム装置10を図11(b)、(c)に示される態様で把持した場合に、上記5つの機能を実行するためのゲーム操作を自然な態様で快適に行うことが可能である。また、本実施形態では、縦表示Aモードと縦表示Bモードとを使い分けることで図11(b)、(c)のいずれかの態様で携帯型ゲーム装置10を把持してプレイするかを選択することが可能であり、ゲームを主として○ボタンや△ボタン、□ボタン或いは×ボタンから入力することを好むプレーヤーは、縦表示Aモードを選択して図11(b)の態様でゲーム操作を行い、ゲーム操作を主として方向キーから入力することを好むプレーヤーは、縦表示Bモードを選択して図11(c)の態様でゲーム操作を行うことができるなど、両方のタイプのプレーヤーの要望に応えることが可能である。
【0111】
以上、例示的な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変更、改変を行うことが可能である。
【0112】
例えば、上記した実施形態では、リール枠画像が横方向に表示される横表示モードとして液晶ディスプレイ画像の表示サイズが異なる2種類の表示モードが準備されている場合について説明したが、液晶ディスプレイ画像の表示サイズの異なる表示モードの種類は3種類以上とすることも可能であり、また、横表示モードではなく縦表示モードにおいて、或いは、横表示モード及び縦表示モードの双方において液晶ディスプレイ画像の表示サイズの異なる2種類以上の表示モードを準備することも可能である。
【0113】
また上記実施形態におけるリール画像、リール枠画像、液晶ディスプレイ画像などのゲーム画面を構成する各画像の形状、個数、配置、或いは、携帯型ゲーム装置又はこれを構成する各部材の形状、個数、配置などは単なる例示であり、携帯型ゲーム装置やこれを構成する各部材、ゲーム画面を構成する各画像の形状、個数、配置などを上記実施形態と異なる態様とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置の外観構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置のハードウェア構成を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置において表示される例示的なゲーム画面の構成を示す説明図。
【図4】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置において表示される例示的なゲーム画面の構成を示す説明図。
【図5】(a)は、リール図柄列記録部に記録される図柄配列を示す説明図、(b)は、リール画像処理部により生成される3次元CGの形状を示す説明図、(c)は、リール画像の停止動作を行った際に表示される例示的なリール枠画像を示す説明図。
【図6】キー機能記録部に記録されるデータ内容を示す説明図。
【図7】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置において実現される機能構成を示す説明図。
【図8】システム設定画面を示す説明図。
【図9】キーコンフィグ画面を示す説明図。
【図10】本発明の一実施形態に係る携帯型ゲーム装置の動作を示すフローチャート。
【図11】携帯型ゲーム装置の把持態様を示す説明図。
【図12】回胴式遊技機の外観構成図。
【図13】家庭用ゲーム装置を用いた回胴式遊技機のシミュレーションゲームにおいてテレビ受像器に表示されるゲーム画面の一例を示す説明図。
【符号の説明】
【0115】
10・・・携帯型ゲーム装置、11・・・筐体、12・・・モニタ装置、13・・・操作入力装置、13a〜13h・・・操作部材、14a、14b・・・外部記録媒体、15a、15b・・・記録媒体収容部、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・RAM、24a、24b・・・記録媒体ドライブ、25・・・画像合成IC、26・・・音声合成IC、27・・・I/Oポート、28・・・バスライン、29・・・内蔵スピーカー、30a、30b、30c1、30c2・・・ゲーム画面、32a〜32c・・・リール画像、33、34a〜34c・・・操作部材画像、35・・・リール枠画像、36・・・液晶ディスプレイ画像、37a〜37c・・・照明画像、38a、38b・・・パネル画像、40a〜40c・・・図柄配列、41a〜41c・・・3次元CG、42・・・軸、43a〜43c・・・表示部位、44a〜44c・・・枠、45a〜45e・・・有効ライン、50・・・遊技処理部、51a・・・コイン処理部、51b・・・抽選実行部、51c・・・リール画像処理部、51d・・・演出処理部、51e・・・遊技結果判定部、51f・・・特別遊技処理実行部、51g・・・ゲーム画面構成部、52a・・・遊技情報記録部、52b・・・フラグ記録部、52c・・・抽選テーブル、52d・・・リール図柄記録部、53・・・システム処理部、54a・・・表示モード設定部、54b・・・キー機能変更部、54c・・・キー機能記録部、54d・・・キー機能設定部、55・・・操作判定部、60・・・システム設定画面、61・・・メインウィンド、61a〜61e・・・主選択肢、62・・・サブウィンド、62a〜62d・・・副選択肢、63・・・キーコンフィグ画面、64a〜64h・・・項目、65a〜65h・・・設定、70・・・回胴式遊技機、71・・・筐体、72a〜72c・・・リール、73、74a〜74c・・・操作部材、75・・・リール表示枠、76・・・液晶ディスプレイ、77a〜77c・・・照明装置、78a、78b・・・ポップパネル、80・・・ゲーム画面、82a〜82c・・・リール画像、83・・・操作部材画像、85・・・リール枠画像、86・・・液晶ディスプレイ画像、87a〜87c・・・照明画像、88a、88b・・・パネル画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム処理を行う処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有し、
筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる携帯型ゲーム装置であって、
前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを行う表示モード切替手段を備えることを特徴とする携帯型ゲーム装置。f
【請求項2】
前記モニタ装置に、前記回胴式遊技機の液晶ディスプレイの画像が表示されることを特徴とする請求項1に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項3】
前記表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記横表示モード又は前記縦表示モードにおける前記リール枠画像及び/又は前記液晶ディスプレイの画像の表示サイズを変更させることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項4】
前記表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向を、前記リール枠画像の上方を前記モニタ装置の左方に向ける第1の方向と、前記リール枠画像の上方を右方に向ける第2の方向との間で切り換えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項5】
前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が、前記横表示モードと縦表示モードとで、異なる操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項6】
前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向が前記第1の方向に切り換えられた場合と前記第2の方向に切り換えられた場合とで、前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が異なる操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項7】
前記複数の操作部材の一部が前記モニタ装置の左側に配置され、前記複数の操作部材の他の一部が前記モニタ装置の右側に配置されており、
前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、
前記リール画像の回転動作及び停止動作が、前記モニタ装置の左右いずれか一方に配置される操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項8】
前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、
前記リール画像の回転動作及び停止動作が、単一の操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項9】
ゲーム処理を実行する処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有する携帯型ゲーム装置の前記処理装置に、
筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる処理を実行させるゲームプログラムであって、
前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを実行させることを特徴とするゲームプログラム。
【請求項1】
ゲーム処理を行う処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有し、
筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる携帯型ゲーム装置であって、
前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを行う表示モード切替手段を備えることを特徴とする携帯型ゲーム装置。f
【請求項2】
前記モニタ装置に、前記回胴式遊技機の液晶ディスプレイの画像が表示されることを特徴とする請求項1に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項3】
前記表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記横表示モード又は前記縦表示モードにおける前記リール枠画像及び/又は前記液晶ディスプレイの画像の表示サイズを変更させることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項4】
前記表示モード切替手段は、前記操作入力手段への入力に応答して、前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向を、前記リール枠画像の上方を前記モニタ装置の左方に向ける第1の方向と、前記リール枠画像の上方を右方に向ける第2の方向との間で切り換えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項5】
前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が、前記横表示モードと縦表示モードとで、異なる操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項6】
前記縦表示モードにおける前記リール枠画像の表示方向が前記第1の方向に切り換えられた場合と前記第2の方向に切り換えられた場合とで、前記リール画像の回転動作及び/又は停止動作が異なる操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項7】
前記複数の操作部材の一部が前記モニタ装置の左側に配置され、前記複数の操作部材の他の一部が前記モニタ装置の右側に配置されており、
前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、
前記リール画像の回転動作及び停止動作が、前記モニタ装置の左右いずれか一方に配置される操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項8】
前記横表示モード及び前記縦表示モードの少なくとも一方において、
前記リール画像の回転動作及び停止動作が、単一の操作部材に対する操作に応答して実行されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の携帯型ゲーム装置。
【請求項9】
ゲーム処理を実行する処理装置、複数の入力部材を有する操作入力装置及び画像を表示するためのモニタ装置を有する携帯型ゲーム装置の前記処理装置に、
筐体に設けられたリール表示枠内に停止するリール上の図柄により遊技結果の告知を行う回胴式遊技機の動作を再現させて、前記モニタ装置上においてリール枠画像及び前記リール枠画像内において回転動作及び停止動作を行うリール画像を表示させる処理を実行させるゲームプログラムであって、
前記操作入力装置への入力に応答して、前記モニタ装置において前記リール枠画像を横方向に表示させる横表示モードと、前記リール枠画像を縦方向に表示させる縦表示モードとの切り替えを実行させることを特徴とするゲームプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−346224(P2006−346224A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−177108(P2005−177108)
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】
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