説明

携帯型パソコンの冷却構造

【目的】 冷却能力に優れ、かつパソコン本体とディスプレイ部との着脱性に優れる携帯型パソコンの冷却構造を提供する。
【構成】 パソコン本体14の内部に発熱源となる演算処理装置18が設置されるとともに、パソコン本体14に回動機構22を介して開閉自在なディスプレイ部19が備えられた構成の携帯型パソコンの冷却構造において、回動機構22がパソコン本体14とディスプレイ部19との少なくとも一方に着脱自在に取り付けられ、かつその回動機構22に演算処理装置18が熱授受可能に連結されている。さらに、ヒートパイプ21の一端部が回動機構22に熱授受可能に配設されるとともに、そのヒートパイプ21の他端部がディスプレイ部19のうち外面に露出した部材に一体に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、携帯型パソコンに備えられた演算処理装置を、作動流体の潜熱として熱輸送するヒートパイプを利用して冷却する携帯型パソコンの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、ノートブックタイプやサブノートブックタイプのいわゆる携帯型パソコンの普及が著しい。この種のパソコンでは、携帯性を主要目的としているから、小型化・軽量化が強く望まれており、したがって当然、パソコンの内部空間において冷却素子が占有し得るスペースも極めて限定されている。また一方で、多機能化や速度処理の向上に伴って演算処理装置の出力増加が年々進められている。そこで従来では、熱輸送力に優れるヒートパイプが冷却素子として着目されている。
【0003】図4に、従来の携帯型パソコンの冷却装置の一例を示してある。この図において、パソコン本体1はプラスチックパネルあるいは金属パネル等からなる比較的厚みの薄い中空矩形容器からなり、JIS(日本工業規格)でのA4サイズ程度の大きさを成している。このパソコン本体1の上面には、キーボード部2およびディスプレイ部3が備えられている。これらのキーボード部2とディスプレイ部3とは、それぞれパソコン本体1側に形成された回動軸4を中心として所定の範囲内で自在に回動するよう構成され、いわゆる開閉部材となっている。すなわち、キーボード部2およびディスプレイ部3をパソコン本体1からそれぞれ上方に起き上がらせたり、あるいはその状態からパソコン本体1側に倒したりできる構成になっている。
【0004】ディスプレイ部3は、片面側に液晶画面50を備えた略平板状の中空容器からなり、その内面には電磁シールド板としてのアルミ薄板5が装着されている。また、キーボード部2の裏面側(パソコン本体1側)にも、上記と同様のアルミ薄板5が装着されている。このアルミ薄板5は、通常、ノートブック型のパソコンに標準装備されている。パソコン本体1の二分割された内部空間のうち、前方側の空間(図4の(A)においてキーボード部2側)には、着脱式のハードディスクドライブ6、フロッピーディスクドライブ、バッテリー(共に図示せず)等が収納されている。ここで、前述したキーボード部2のパソコン本体1に対する起立・傾倒動作(開閉動作)は、ここに示したハードディスクドライブ6やバッテリー等の交換の際などに行われる。
【0005】他方、パソコン本体1の後方側の空間の底部には、第一ヒートパイプ7の一端部がアルミブロック8に挿着された状態で配設されている。また、このアルミブロック8は、適宜の手段によってパソコン本体1に固着されている。そして、そのアルミブロック8上面部にはCPU9が取り付けられており、さらにそのCPU9の上方には、複数枚のプリント基板10が設置されている。
【0006】前記各第一ヒートパイプ7の他端部は、アルミブロック8側に配設された端部に対して図4の(B)での上下方向に向けてほぼ直角に折曲げられ、さらにディスプレイ部3側の回動軸4の中心軸線と同一軸線上に延ばされている。また、その端部は、第二ヒートパイプ12の二重管構造の端部に回動可能に嵌合している。したがって、第一ヒートパイプ7と第二ヒートパイプ12との接続部13が、回動軸4の中心軸線と同一軸線上に形成されている。また第二ヒートパイプ12の他端部は、ディスプレイ部側3のアルミ薄板5の裏面に熱授受可能に密着した状態で配設されている。すなわち、ディスプレイ部3の内部空間に第二ヒートパイプ12の端部が配設されている。
【0007】したがって、パソコンの使用に伴ってCPU9で熱が発生すると、その熱はアルミブロック8を介して各第一ヒートパイプ7の一端部に伝達されて、ヒートパイプ動作が自動的に開始される。すなわち、CPU9の熱によって作動流体が蒸発して蒸気となり、これがコンテナの他端部に向けて流動する。前述のように各第一ヒートパイプ7の先端部は、第二ヒートパイプ12によって外周を覆われているから、CPU9の熱が第一ヒートパイプ7から第二ヒートパイプ12に伝達される。すると、第二ヒートパイプ12が動作を開始する。なお、放熱して液化した各第一ヒートパイプ7の作動流体は、重力によって蒸発部側まで還流する。
【0008】他方、第二ヒートパイプ12内で生じた作動流体の蒸気は、アルミ薄板13側に配設された端部に向けて流動し、そこで熱を奪われて凝縮する。このように、パソコン本体1の内部に生じた熱が、第一ヒートパイプ7および第二ヒートパイプ12を経由してディスプレイ部3の内部に放出され、その結果、CPU9が冷却される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、この種のパソコンでは、多機能化や処理速度の向上等に伴ってCPU出力の増大化が年々進められているから、当然、冷却能力の向上も強く要望されている。
【0010】しかしながら、上記従来の冷却装置では、ディスプレイ部3の内部に設けられたアルミ薄板13が第二ヒートパイプ12の直接のヒートシンクとして利用されているが、アルミ薄板13から放出された熱をディスプレイ部3の外部に放出するには、ディスプレイ部3を構成するケース自体やその内部の空気を媒介することになるため、熱抵抗が大きくならざるを得ない。そのため、上記の冷却装置では、特にパソコンが長時間連続して使用される場合などに、CPU9を充分に冷却し得ないおそれがあった。
【0011】ところで、パソコンの機能をグレードアップさせる手段の一例として、ディスプレイ部3の交換が知られている。その際には、当然、ディスプレイ部3とパソコン本体1とが互いに分離される。前述のとおり、上記の冷却装置では、第一ヒートパイプ7の端部が、第二ヒートパイプ12の二重管構造の端部に嵌合され、それらの接続部13は回動軸4の中心軸線と同一軸線上に形成されている。したがって、例えばパソコン本体1からディスプレイ部3を取り外す場合には、まず、アルミブロック8をパソコン本体1から取り外した後に、第一ヒートパイプ7の端部をアルミブロック8から抜き取り、つぎに互いに嵌合された第一ヒートパイプ7の端部を第二ヒートパイプ12から取り外して両者を分離させることになる。このように、上記の冷却装置ではディスプレイ部3とパソコン本体1との着脱の際に面倒な作業を余儀なくされ、着脱性に劣る問題があった。
【0012】この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、冷却能力に優れ、かつパソコン本体とディスプレイ部との着脱性が良好な携帯型パソコンの冷却構造を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を達成するために、パソコン本体の内部に発熱源となる演算処理装置が設置されるとともに、前記パソコン本体に回動機構を介して開閉自在なディスプレイ部が備えられた構成の携帯型パソコンの冷却構造において、前記回動機構が前記パソコン本体と前記ディスプレイ部との少なくとも一方に着脱自在に取り付けられ、かつその回動機構に前記演算処理装置が熱授受可能に連結され、さらに、ヒートパイプの一端部が前記回動機構に熱授受可能に配設されるとともに、そのヒートパイプの他端部が前記ディスプレイ部のうち外面に露出した部材に一体に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】この発明においても、ディスプレイ部は回動機構によりパソコン本体に対して開閉自在となっているが、特にこの発明では、回動機構がパソコン本体もしくはディスプレイ部の少なくとも一方と着脱自在であるから、パソコン本体とディスプレイ部とを容易に分離できる。その場合、回動機構がパソコン本体に対して着脱自在であれば、ディスプレイ部のヒートパイプは回動機構に連結したままとすることができ、着脱性が阻害されない。
【0015】また一方、パソコン本体の使用に伴って演算処理装置から熱が発生すると、その熱は回動機構を介してヒートパイプの一端部に伝達される。したがって、ヒートパイプのうち回動機構側に配設された端部がディスプレイ部側に配設された端部に対して高温となり、演算処理装置を熱源としたヒートパイプ動作が開始される。
【0016】すなわち、作動流体蒸気がヒートパイプのコンテナ内を回動機構側の端部からディスプレイ部側の端部に向けて流動し、そこで熱を奪われて凝縮する。このようにヒートパイプの凝縮部となる端部が、ディスプレイ部のうちの外面に露出した部材に一体に取り付けられているから、ヒートパイプから放出される熱が、ディスプレイ部の外部雰囲気に効率よく放出される。したがって、演算処理装置が効率よく冷却される。なお、液化した作動流体は、ヒートパイプのうち蒸発部となる回動機構側の端部に還流し、演算処理装置の熱によって再度加熱される。
【0017】
【実施例】以下、この発明を実施例を参照して説明する。図1ないし図3は、この発明の冷却構造に係るノートブック(サブノートブック)型パソコンを示す概略図である。図1においてパソコン本体14は、例えばプラスチックパネルあるいはマグネシウム合金等の金属パネルによって形成された比較的厚みの薄い矩形容器からなり、JISでのA5〜A4サイズ程度の大きさを成している。
【0018】パソコン本体14の上面部には、キーボード部15が嵌め込みなどの手段によって取り付けられている。また、このキーボード部15は、パソコン本体14側に設けた回動軸を中心にパソコン本体14に対して起立・傾倒するように構成することもできる。キーボード部15の裏面側、すなわちパソコン本体14の内部空間側の面には、電磁シールド板16が適宜の手段で取り付けられている。この電磁シールド板16は例えばアルミ薄板からなるものであって、通常、ノートブック型のパソコンには標準装備されているものであるが、ここでは後述する取り付けベース部30を兼用している。
【0019】そして、電磁シールド板16の裏面部には、メインボード(プリント基板)17の上面部に取り付けられたCPU18が熱授受可能に密接している。なお、パソコン本体14の内部空間でのその他のスペースには、着脱式のハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、バッテリー、増設メモリ等(それぞれ図示せず)が設けられている。
【0020】前記電磁シールド板16の一側縁部は、図2R>2での右側のパソコン本体14の壁板と同一面に揃えてほぼ直角下方に折り曲げられ、ここに取り付けベース部30が形成されている。なお、その部分のパソコン本体14の壁板は予め一部を切り欠いた形状となっている。また、電磁シールド板16の取り付けベース部30には、その幅方向に所定の間隔をあけて複数の貫通孔が形成されており、特にパソコン本体14の内側面には、各貫通孔の位置に対応して金属製のナット20が溶接等の手段で取り付けられている。
【0021】さらに、この取り付けベース部30のうちパソコン本体14の外側を向く面には、パイプ保持具22が取り付けられている。このパイプ保持具22は、例えば略矩形平板状のアルミブロックからなり、ヒートパイプ21のコンテナの断面形状に倣った略円形の挟持部と、その下側に繋がる導通用のスリット部とが、その幅方向に亘って形成されている。その挟持部にヒートパイプ21の中間部が挿入されて、回動自在に挟持されている。なお、パイプ保持具22のうちヒートパイプ21が摺動する挟持部には、湿潤アルマイト加工が施されている。またはこれに替えて、適当なサーマルジョイントを塗布してもよい。
【0022】そして、図3での右側の面からパイプ保持具22にボルト24を貫通させてナット20と締結することによって、パイプ保持具22と電磁シールド板16とが強固に取り付けられ、かつヒートパイプ21の直管状部分の外周部を回転可能に挟持するようになっている。なお、ヒートパイプ21としては、例えば外径が4mm程度で、かつ硬質クロムメッキされた銅製のコンテナに純水を作動流体として封入したものを採用できる。
【0023】ディスプレイ部19は、液晶パネルからなる画面23を片面に備えた略平板形状のものであり、特に画面23の縁部に沿って外壁面が窪んだ形状となっている。そして、ヒートパイプ21の先端部(上端部)側が、その窪み部分に倣うように嵌め込まれて配設され、また適宜の手段によってディスプレイ部19に一体に固着されている。すなわち、ディスプレイ部19の外面側にヒートパイプ21が露出した状態で、両者がユニット化されている。なお、ヒートパイプ21は、ディスプレイ部19の内壁面に直接沿わせて装着してもよい。また、ヒートパイプ21のうちパイプ保持具22側の端部は、ディスプレイ部19の下縁部に設けられた2個の係止部を貫通している。
【0024】したがって、ヒートパイプ21のパイプ保持具22に挟持された部分を回動軸としてディスプレイ部19をキーボード部15の上に覆い被せるように傾倒させたり、その状態から起立させたりできるようになっている。なお、上記のように電磁シールド板16およびパイプ保持具22がアルミから形成され、またボルト24とナット20も金属製であるから、パイプ保持具22とCPU18とが熱授受可能となっており、パイプ保持具22とヒートパイプ21とが熱授受可能になっている。
【0025】ここで、ヒートパイプ21は、両端が閉じられた金属パイプ等の容器の内部に、真空脱気した状態で水やアルコールなどの凝縮性の流体を作動流体として封入したものであり、温度差が生じることにより動作し、高温部で蒸発した作動流体が低温部に流動して放熱・凝縮することにより、作動流体の潜熱として熱輸送を行う。そして、その見掛上の熱伝導率は、銅やアルミ等の金属と比較して数十倍ないし数百倍程度優れている。
【0026】したがって、上記のように構成されたノートブック型パソコンにおいてパソコン本体14からディスプレイ部20を取り外す場合、ドライバなどの工具を用いて各ボルト24を緩めかつパイプ保持具22からを抜き取ればよい。すなわち、ディスプレイ部19とヒートパイプ21とパイプ保持具22とはいわゆるユニット化されており、これに対して電磁シールド板16はパソコン本体14に一体となっているから、パイプ保持具22と電磁シールド板16とを分離させることによって、パソコン本体14からディスプレイ部19が取り外される。また当然、パイプ保持具22を介して各ボルト24と各ナット20とを締結すれば、パソコン本体14にディスプレイ部19を取り付けることができる。
【0027】つぎに、CPU18の冷却についてその作用を説明すると、上記したノートブック型パソコンにおいても使用に伴ってCPU18から熱が生じる。なお、その際にはディスプレイ部19は、通常、パソコン本体14から起立した状態になっている。CPU18から放出された熱は、電磁シールド板16に伝達され、さらにナット20およびボルト24と共にパイプ保持具22に伝達される。そして、その熱は、さらにパイプ保持具22からヒートパイプ21の一端部に伝達される。この時点でヒートパイプ21の両端部において温度差が生じ、自動的にその動作が開始される。
【0028】すなわち、コンテナ内部のうちパイプ保持具22に挟持された箇所において液相の作動流体が加熱されて蒸発し、その蒸気はヒートパイプ21のうちディスプレイ部19に配設された端部に向けて流動する。上記の通り、ディスプレイ部19が起立状態にあるから、ヒートパイプ21としては凝縮部に対して蒸発部が下方に位置したボトムヒートモードで動作する。前記作動流体蒸気は、ヒートパイプ21のディスプレイ部19に配設された端部において外気に熱を奪われて凝縮する。
【0029】上記のように、この端部はディスプレイ部19の外壁面に沿わされているから、ヒートパイプ21から放出される熱の大半はそのまま外気中に放散され、またその他の熱はディスプレイ部19の外壁面に伝えられる。そして、このヒートシンクとして作用する外壁面が比較的広い面積であることや外気と直接接していることなどから、ディスプレイ部19の内部に熱が籠らず、したがって、CPU18が効率よく冷却される。なお、放熱して液化した作動流体は、ヒートパイプ21のうち重力によってパイプ保持具22側に配設された端部に向けて速やかに還流し、電磁シールド板16や保持具を介して伝達されるCPU18の熱により再度加熱される。
【0030】このように、ヒートパイプ21の凝縮部側がディスプレイ部19の外部に露出しているので、作動流体の循環が活発に行われるばかりか、放出熱がディスプレイ部19内に籠りにくくなり、その結果、CPU18を効率よく冷却することができる。また、常設される電磁シールド板16の一部を取り付けベース部30として加工したので、小型・軽量化に則した構成とすることができる。
【0031】また、パイプ保持具22と取り付けベース部30との着脱がボルト24とナット20とを締結することにより行うことができ、特に、ボルト24の頭部側がパソコン本体14の外側に向けられているから、ディスプレイ部19とパソコン本体14との取り付け・取り外しを容易に行うことができる。またこれによって、パソコン機能のグレードアップが容易になる。
【0032】なお、上記の実施例では、電磁シールド板16と取り付けベース部30とを兼用した構成としたが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、要はパソコンが通常使用し得る状態で、パイプ保持具22とCPU18とが熱授受可能となっていればよく、したがって、例えば取り付けベース部30はアルミブロックなどからなる電磁シールド板16と別構成ものでもよく、あるいはCPU18のケースにパイプ保持具22を直接取り付ける構成であってもよい。また、上記実施例では、パイプ保持具22をパソコン本体14側と着脱させる構成としたが、特許請求の範囲に示す通り、このパイプ保持具22をパソコン本体14側に固着して、ディスプレイ部19と取り付け・取り外しする構成としてもよい。さらに、ヒートパイプ21自体を回動軸としたが、これに限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発明によれば、回動機構がパソコン本体とディスプレイ部との少なくとも一方に着脱自在に取り付けられ、かつその回動機構に演算処理装置が熱授受可能に連結されている。また、回動機構にはヒートパイプの一端部が熱授受可能に配設され、その他端部がディスプレイ部のうち外面に露出した部材に一体に取り付けられているから、従来の冷却構造と比べて演算処理装置に対する冷却能力を向上させることができる。しかも、パソコン本体とディスプレイ部との着脱性が良好になり、ひいてはパソコン自体の機能グレードアップを容易に行うことができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るノートブック型パソコンを一部切り欠いて示す概略図である。
【図2】パソコン本体と電磁シールド板とパイプ保持具との配置関係を示す斜視図である。
【図3】図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】従来技術を示す概略図である。
【符号の説明】
14…パソコン本体、 18…CPU、 19…ディスプレイ部、 21…ヒートパイプ、 22…パイプ保持具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 パソコン本体の内部に発熱源となる演算処理装置が設置されるとともに、前記パソコン本体に回動機構を介して開閉自在なディスプレイ部が備えられた構成の携帯型パソコンの冷却構造において、前記回動機構が前記パソコン本体と前記ディスプレイ部との少なくとも一方に着脱自在に取り付けられ、かつその回動機構に前記演算処理装置が熱授受可能に連結され、さらに、ヒートパイプの一端部が前記回動機構に熱授受可能に配設されるとともに、そのヒートパイプの他端部が前記ディスプレイ部のうち外面に露出した部材に一体に取り付けられていることを特徴とする携帯型パソコンの冷却構造。

【図3】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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