説明

携帯型電動プレス

【目的】 プレス本体に電動機、回転を直線運動に変換する機構、加圧するためのラムを一体して、携帯型のプレスとすることで、被加工物に要求される加圧方向及び要求される加圧位置制御を予め予定された方向、位置に設定して種々のプレス作業ができること。
【構成】 電動機4と、該電動機4を駆動するモータドライバ10と、回転力をネジ機構にてプレス用のラム1の直線運動に変換する変換機構とを備えたプレス本体3とを一体的に構成すること。前記ラム1の直線運動の方向に対して平行な取付面7aを有する取付ベース7を前記プレス本体3に設けると共に、ラム1の直線運動の方向に対して配置した複数のピンに嵌合するガイド溝に嵌合させること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型、小容量の被加工物に対して、ラムなる加工軸の軸方向を自在にして種々のプレス作業ができる携帯型電動プレスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりプレス機は種々のタイプのものが存在している。その中には、携帯型プレスも存在している。該携帯型プレスには、加工軸の軸方向に直交した取付面を有した取付ベースが設けられているものが開発されている。
【特許文献1】特許公開平09−308994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような加工軸の軸方向に直交した取付面を有した取付ベースを設けた携帯型プレスは、確かに、自由に取り付けることができるが、直交しているがゆえに、加工軸の方向を所望の方向に取り付けるのに面倒な点があったり、取付の自由度に制限されることもあり、これらの欠点を解決することが望まれている。
また加工軸の軸方向に平行な取付面を設けたものは、本願出願人により、特願平8−125680号として提案している。
この出願ではプレスの強度を被取付面の強度に依存することから、容易な取付と、強度維持が行われて、有効な発明である。しかしながら、加工軸の軸方向に平行な取付面を設けたことにより、制約を受けない多様な自由度による設置の可能範囲の拡大に寄与する一方で、加圧軸方向位置決めや加圧面までの位置決めに手間がかかり、着脱を繰り返すという用途には迅速を欠くという問題を有するものである。 本発明はこの課題を解決して、加圧軸方向位置決めや、加圧面までの位置決めを精度良く、迅速にして、着脱を繰り返すことが可能な携帯型プレスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その発明を、中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、モータドライバ(10)にて駆動するように設けられているステッピングモータ等の数値制御される電動機(4)と、該電動機から伝達された回転力をラムの直線運動に変換する変換機構のボールネジのネジ機構と該ネジ機構に接続されて、駆動されてラムを直線運動するために円筒状に形成された筒状本体(1a)とを同軸に配置すると共に、前記電動機を一体として備えたプレス本体(3)と、前記電動機(4)を制御するために前記プレス本体(3)とは分離した位置に設けられて、前記ラム(1)の各位置の少なくとも被加工物直前位置、加圧終了位置の制御及び速度の制御、さらには、被加工物に対する加圧力の制御を可能とするためのスイッチ、ボタン等の設定ボタンが設けられている制御ボックスとを設け、前記プレス本体(3)には架台等の強固な被取付部(P)に取付具(9)により直接着脱可能とするための、前記ラム(1)の直線運動の方向に対して平行な取付面(7a)を有する取付ベース(7)をラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向に植設された一対のガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と平行なガイド溝を設けたことを特徴とする携帯型電動プレスとしたことにより、前記の課題を解決したものである。
【0005】
また、本発明は、中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、モータドライバ(10)にて駆動するように設けられているステッピングモータ等の数値制御される電動機(4)と、該電動機から伝達された回転力をラムの直線運動に変換する変換機構のボールネジのネジ機構と該ネジ機構に接続されて、駆動されてラムを直線運動するために円筒状に形成された筒状本体(1a)とを同軸に配置すると共に、前記電動機を一体として備えたプレス本体(3)と、前記電動機(4)を制御するために前記プレス本体(3)とは分離した位置に設けられて、前記ラム(1)の各位置の少なくとも被加工物直前位置、加圧終了位置の制御及び速度の制御、さらには、被加工物に対する加圧力の制御を可能とするためのスイッチ、ボタン等の設定ボタンが設けられている制御ボックスとを設け、前記プレス本体(3)には架台等の強固な被取付部(P)に取付具(9)により直接着脱可能とするための、前記ラム(1)の直線運動の方向に対して平行な取付面(7a)を有する取付ベース(7)をラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向と直交する方向に植設された一対のガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と直交する位置決めガイド溝を設けたことを特徴とする携帯型電動プレスとすることにより課題を解決したものである。
また本発明は中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、モータドライバ(10)にて駆動するように設けられているステッピングモータ等の数値制御される電動機(4)と、該電動機から伝達された回転力をラムの直線運動に変換する変換機構のボールネジのネジ機構と該ネジ機構に接続されて、駆動されてラムを直線運動するために円筒状に形成された筒状本体(1a)とを同軸に配置すると共に、前記電動機を一体として備えたプレス本体(3)と、前記電動機(4)を制御するために前記プレス本体(3)とは分離した位置に設けられて、前記ラム(1)の各位置の少なくとも被加工物直前位置、加圧終了位置の制御及び速度の制御、さらには、被加工物に対する加圧力の制御を可能とするためのスイッチ、ボタン等の設定ボタンが設けられている制御ボックスとを設け、前記プレス本体(3)には架台等の強固な被取付部(P)に取付具(9)により直接着脱可能とするための、前記ラム(1)の直線運動の方向に対して平行な取付面(7a)を有する取付ベース(7)をラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向に植設された一対のガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と平行なガイド溝と、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向と直交する方向に植設されたガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と直交する位置決めガイド溝を設けたことを特徴とする携帯型電動プレスとすることにより課題を解決したものである。
【0006】
更に本発明はその被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向に着脱可能に植設された一対のガイドピンが複数用意されたものに着脱可能とすることにより、効果的に課題を解決したものである。
更に本発明はその被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向と直交する方向に着脱可能に植設された一対のガイドピンが複数用意されたものに着脱可能とすることにより、課題を解決したものである。
更に本発明はその取付ベースは前記プレス本体のラム突出側寄り位置で、且つラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、前記取付ベースの左右側に軸方向を中心として軸位置調整可能な切欠き状の取付部を形成するようにして、課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、ステッピングモータ等の数値制御される電動機4と、該電動機の回転力を伝達され、同軸のネジ機構にてプレス用のラム1の直線運動に変換する変換機構を備えたプレス本体3と一体的に備え、該プレス本体に前記ラム1の直線運動の方向に対して平行な取付面7aを有する取付ベース7を設け、取付面7aを被取付部(P)に直接装着するようにした携帯型電動プレスとし、更に被加工物に対するする制御を可能とするための制御ボックスをプレス本体から分離したことにより、装置全体をコンパクトに形成することで、携帯型プレスとすることが出来る。また、回転力を伝達されるネジ機構とプレス用のラム1の直線運動に変換する変換機構を同軸上に配置したことにより、装置全体をコンパクトにすることができると共に、伝達力を確実に伝達する携帯型プレスとすることが出来る。その上で、取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向に植設された一対のガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と平行なガイド溝を設けたことで、プレスのラムの加圧軸方向位置決めが簡単に行なうことができ、着脱を容易に行うことができる。
またプレスの位置はガイド溝を一対のガイドピンに沿って移動することで、位置合わせをすることができる。
【0008】
また取付ベースにラムの直線運動する方向と平行なガイド溝と直交する位置決め溝を設けたものでは、被被取付体Pに加圧方向にそのガイド溝に嵌合する一対のガイドピンを植設することにより、ラムの直線運動方向を簡単に一致させることができると共に、更に被被取付体Pに加圧方向と直交する位置決め溝にその位置決め溝に嵌合するピンを植設することにより、被加工物に対するプレス本体の位置を簡単に設定できる。
【0009】
また被被取付体Pに予め複数の取付位置を想定して、一対のガイドピンを着脱可能に構成することで、プレス箇所等の要求される仕様の変更に対して、被加工物を動かして位置合わせするのではなく、プレス本体を移動させて取り付けることで、被加工物が大型である場合にも対応することが可能で、汎用的な用途に容易に対応させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
電動機4と、該電動機4を駆動するモータドライバ10と、電動機から伝達された回転力ボールネジのネジ機構にてプレス用のラムを装着した円筒状に形成された筒状本体(1a)の直線運動に変換する変換機構を同軸に配置したプレス本体3と、を一体として備えること。前記プレス本体3に架台等の強固な被取付部Pに直接着脱可能に形成すること。そのために、前記ラム1の直線運動の方向に対して平行な取付面7aを有する取付ベース7を設けてなること。これにより、数値制御される電動機の回転量がプレス用のラムを装着した円筒状に形成された筒状本体(1a)の直線運動量に正確に変換される。回転力を変換するボールネジとラムを装着した円筒状に形成された筒状本体(1a)とを同軸に構成することで、一体型で、且つ複雑な伝達経路を介さないことで、シンプルな伝達経路により、正確な位置制御と、確実な圧力の伝達が行なわれる。また、プレス本体の設定はその取付ベースにラムの直線運動する方向と平行なガイド溝を設け、被被取付体Pに加圧方向にそのガイド溝に嵌合する一対のガイドピンを植設することにより、ラムの直線運動方向を一致させて設置する。
【実施例】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明すると、本発明の電動プレスは、回転力をネジ機構にてプレス用のラム1の直線運動に変換する変換機構を備えている。該変換機構は、具体的には、図1及び図2に示すように、直線運動(水平方向,上下方向,傾斜方向等)により、被加工物Wに対して所望の圧力を与えるプレス用のラム1と、該ラム1に直線運動を与えるボール螺子2とからなり、これらがプレス本体3内に設けられている。また、駆動源となるステッピングモータ等の電動機4も前記プレス本体3に接続したケーシング5内に設けられて、全体として一体化されている。電動機4の駆動は、プーリ,ベルトを介してボール螺子2に伝達される。
【0012】
まず、ラム1の構造については、図1に示すように、筒状体に形成されたものであって、具体的には円筒状に形成された筒状本体1aの内部に同軸の中空状部が形成されており、該中空状部の内部にボール螺子2の螺子軸2aが挿入可能となっており、ラム1の筒状本体1aの軸長方向端部箇所には、ボール螺子2のナット体2bが固着されている。
【0013】
その筒状本体1aの先端部には押圧体1bが装着自在となるように構成されており、実際には該押圧体1bが被加工物Wに当接して、適宜の圧力を与えるものであり、さらにその押圧体1bには、歪みゲージの取付が可能に構成されることもあり、該歪みゲージによって、被加工物Wに与える圧力を検出することができるようになっている。
【0014】
その筒状本体1aの外周側面を包むようにして筒状ガイド6が設けられている。該筒状ガイド6は、プレス本体3内に固定され、その筒状ガイド6に沿ってラム1が直線運動可能に構成されている。該ラム1は、軸方向直交面上において回転しないように適宜な振れ止ガイドが設けられている。
【0015】
取付ベース7が前記ラム1の直線運動の方向に対して平行な取付面7aを有して前記プレス本体3に設けられている。具体的には、前記取付ベース7は、前記プレス本体3のラム1突出側近辺位置で、しかも前記プレス本体3の軸方向を中心として左右側に突出するように設けられている。
【0016】
取付ベース7の架台や取付台等の被取付体Pに取り付けるための取付面7aには前記ラム1の直線運動の方向に対して一致する平行なガイド溝12が設けられている。このガイド溝12はプレス本体の取付方向を設定するための溝であって、被取付体Pに期待するラムの直線運動する方向に、そのガイド溝12に嵌合する一対のガイドピン13を植設しておくことにより、求められるラムの直線運動する方向を容易に設定することができる。
またプレスの位置はガイド溝を一対のガイドピン13に沿って移動することで、プレス本体をラムの移動方向に移動させることが可能で、希望するプレス位置に合わせることができる。
11は位置決め溝であって、取付面7aには前記ラム1の直線運動の方向に対して直交するように溝11が設けられている。この位置決め溝11はプレス本体の取付位置を設定するための溝であって、被取付体Pに期待するラムの直線運動する方向と直交する方向に、その位置決め溝11に嵌合するガイドピン13を植設しておくことにより、プレス本体の位置を容易に設定することができる。
このピンを期待するラムの直線運動する方向と直交する方向に、複数配置したものでは、位置決めと同時に求められるラムの直線運動する方向を容易に設定することができる。
また軸位置調整可能な切欠き状の取付部を形成したものでは、溝と複数ピンとにより、ラムの直線運動する方向を維持しつつ、左右動させてラム位置を微調整することも可能に構成されている。
また被被取付体Pに予め複数の取付位置を想定して、一対のガイドピン13を着脱可能に構成することで、プレス箇所等の要求される仕様の変更に対して、被加工物を動かして位置合わせするのではなく、プレス本体を移動させて取り付けることで、被加工物が大型である場合にも対応することが可能で、汎用的な用途に容易に対応させることができる。
なお、該取付ベース7の縁部には、架台や取付台等の被取付体Pに取り付けるための取付部8が複数設けられている。該取付部8は、取付孔であってもよく、図2,3に示すように、切欠きとして形成されていることも多い。何れにしても、架台や取付台等の被取付体Pに取付可能であれば、孔や切欠きに制限されない。
【0017】
前記電動機4は、中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、モータドライバ10にて駆動するように設けられている。即ち、ラム1の各位置(上限位置,下限位置,被加工物直前位置,加圧終了位置等)の制御,速度の制御,さらには、被加工物に帯する加圧力の制御も可能に設けられている。この制御ボックスは、プレス本体3とは分離した位置に設けられ、その制御のためのスイッチ,ボタン等の設定ボタンが適宜備えられている。図中9はボルト等の取付具である。
【0018】
本発明の電動プレスは、平面状の被取付体Pに図1に示すように、1台のみ設置することもあるし、図5に示すように、被加工物Wに対して囲むようにして多方向から作業が同時にできるし、勿論、垂直壁状の被取付体Pに対しても取付が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明を水平な取付台に設置した断面図
【図2】本発明の斜視図
【図3】本発明の底面図
【図4】本発明を垂直面を有した取付台に設置した一部断面とした側面図
【図5】本発明を水平面を有した取付台に放射状に4台設置した平面図
【図6】本発明の被取付体P側にラムの直線運動する方向に植設された一対のピンと溝が嵌合する状態の説明図
【図7】本発明の被取付体P側にラムの直線運動する方向と直交する方向に植設された一対のピンと溝が嵌合する状態の説明図
【符号の説明】
【0020】
1…ラム
3…プレス本体
4…電動機
7…取付ベース
7a…取付面
8…取付部
10…モータドライバ
11…位置決め溝
12…ガイド溝
13…ガイドピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、モータドライバ(10)にて駆動するように設けられているステッピングモータ等の数値制御される電動機(4)と、該電動機から伝達された回転力をラムの直線運動に変換する変換機構のボールネジのネジ機構と該ネジ機構に接続されて、駆動されてラムを直線運動するために円筒状に形成された筒状本体(1a)とを同軸に配置すると共に、前記電動機を一体として備えたプレス本体(3)と、前記電動機(4)を制御するために前記プレス本体(3)とは分離した位置に設けられて、前記ラム(1)の各位置の少なくとも被加工物直前位置、加圧終了位置の制御及び速度の制御、さらには、被加工物に対する加圧力の制御を可能とするためのスイッチ、ボタン等の設定ボタンが設けられている制御ボックスとを設け、前記プレス本体(3)には架台等の強固な被取付部(P)に取付具(9)により直接着脱可能とするための、前記ラム(1)の直線運動の方向に対して平行な取付面(7a)を有する取付ベース(7)をラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向に植設された一対のガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と平行なガイド溝を設けたことを特徴とする携帯型電動プレス。
【請求項2】
中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、モータドライバ(10)にて駆動するように設けられているステッピングモータ等の数値制御される電動機(4)と、該電動機から伝達された回転力をラムの直線運動に変換する変換機構のボールネジのネジ機構と該ネジ機構に接続されて、駆動されてラムを直線運動するために円筒状に形成された筒状本体(1a)とを同軸に配置すると共に、前記電動機を一体として備えたプレス本体(3)と、前記電動機(4)を制御するために前記プレス本体(3)とは分離した位置に設けられて、前記ラム(1)の各位置の少なくとも被加工物直前位置、加圧終了位置の制御及び速度の制御、さらには、被加工物に対する加圧力の制御を可能とするためのスイッチ、ボタン等の設定ボタンが設けられている制御ボックスとを設け、前記プレス本体(3)には架台等の強固な被取付部(P)に取付具(9)により直接着脱可能とするための、前記ラム(1)の直線運動の方向に対して平行な取付面(7a)を有する取付ベース(7)をラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向と直交する方向に植設された一対のガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と直交する位置決めガイド溝を設けたことを特徴とする携帯型電動プレス。
【請求項3】
中央演算処理装置(CPU)を用いて制御可能にされ、モータドライバ(10)にて駆動するように設けられているステッピングモータ等の数値制御される電動機(4)と、該電動機から伝達された回転力をラムの直線運動に変換する変換機構のボールネジのネジ機構と該ネジ機構に接続されて、駆動されてラムを直線運動するために円筒状に形成された筒状本体(1a)とを同軸に配置すると共に、前記電動機を一体として備えたプレス本体(3)と、前記電動機(4)を制御するために前記プレス本体(3)とは分離した位置に設けられて、前記ラム(1)の各位置の少なくとも被加工物直前位置、加圧終了位置の制御及び速度の制御、さらには、被加工物に対する加圧力の制御を可能とするためのスイッチ、ボタン等の設定ボタンが設けられている制御ボックスとを設け、前記プレス本体(3)には架台等の強固な被取付部(P)に取付具(9)により直接着脱可能とするための、前記ラム(1)の直線運動の方向に対して平行な取付面(7a)を有する取付ベース(7)をラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向に植設された一対のガイドピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と平行なガイド溝と、該取付ベースには、被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向と直交する方向に植設されたピンに嵌合する嵌合幅で、前記ラムの直線運動する方向と直交する位置決めガイド溝を設けたことを特徴とする携帯型電動プレス。
【請求項4】
前記被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向に着脱可能に植設された一対のガイドピンが複数用意されたものに着脱可能であることを特徴とする請求項1又は3に記載の携帯型電動プレス。
【請求項5】
前記被取付体P側に予定するラムの直線運動する方向と直交する方向に着脱可能に植設された一対のピンが複数用意されたものに着脱可能であることを特徴とする請求項2に記載の携帯型電動プレス。
【請求項6】
前記取付ベースは前記プレス本体のラム突出側寄り位置で、且つラムの軸方向を中心としてプレス本体の左右側に突出するように設けると共に、前記取付ベースの左右側に軸方向を中心として軸位置調整可能な切欠き状の取付部を形成してなることを特徴とする請求項2に記載の携帯型電動プレス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−307575(P2007−307575A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−137978(P2006−137978)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(000002244)蛇の目ミシン工業株式会社 (79)
【Fターム(参考)】