説明

携帯情報処理装置及びインストール方法

【課題】 比較的小さい画面に利用者が利用しやすいメニューを表示することができる携帯情報処理装置を提供する。
【解決手段】 プログラムをインストールするインストール部12と、新規のプログラムが更にインストールされるとき、新規のプログラムのカテゴリーが示されたカテゴリー情報を取得するカテゴリー情報取得部13と、新規のプログラムが更にインストールされるとき、カテゴリー情報取得部13によって取得されたカテゴリー情報が示す新規のプログラムのカテゴリーと既存の複数のプログラムのカテゴリーとを比較し、新規のプログラムのカテゴリーが既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否を判定するカテゴリー判定部15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話や携帯情報端末などの携帯情報処理装置と、この携帯情報処理装置に新規のプログラムをインストールするインストール方法とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話や携帯情報端末などの携帯情報処理装置は益々高機能化し、新規のプログラムを更にインストールして新たな機能を追加可能な携帯電話が増えている。このような携帯情報処理装置において、新規のプログラムが更にインストールされるとき、更にインストールされた新規のプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンがメニューに追加される。
【0003】
例えば、従来の携帯情報処理装置においては、グループ識別情報に基づいてメニューに表示される。したがって、複数のプログラムが同じグループに分類された場合には、同じグループに属する複数のプログラムのメニューが同じ画面上に表示される。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】特開2003−263324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、利用者が常に利用するプログラムと利用しないプログラムとが混在して比較的小さい画面にメニュー表示された場合、利用者は、利用したいと思うプログラムを選択することが面倒になりがちであった。
【0006】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、比較的小さい画面に利用者が利用しやすいメニューを表示することができる携帯情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯情報処理装置は、既存の複数のプログラムのメニューが示されたメニュー画像を表示する表示部と、前記メニュー画像は複数の領域を有し、前記既存の複数のプログラムを夫々起動する複数の起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像の複数の領域に重畳するよう制御するメニュー表示制御部と、新規のプログラムがインストールされるとき、前記新規のプログラムのカテゴリーが示されたカテゴリー情報を取得するカテゴリー情報取得部と、前記新規のプログラムがインストールされるとき、前記カテゴリー情報取得部によって取得されたカテゴリー情報が示す新規のプログラムのカテゴリーと既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーとを比較し、前記新規のプログラムのカテゴリーが前記既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否かを判定するカテゴリー判定部とを備え、前記メニュー表示制御部は、前記新規のプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを前記カテゴリー判定部の判定結果に基づいて前記メニュー画像の複数の領域の内の何れに重畳するのかを決定する構成を有している。
【0008】
この構成により、インストールされた新規のプログラムを含む複数のプログラムのカテゴリーが重複することを防止することができる。
【0009】
本発明の携帯情報処理装置において、前記メニュー表示制御部は、前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除したアイコンが重畳されていた領域に前記新規プログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを重畳する構成を有している。
【0010】
この構成により、カテゴリーが重複することなく複数のプログラムをメニュー表示することができる。
本発明の携帯情報処理装置において、前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを重畳し、残りの領域には表示優先度の低い領域に位置するアイコンを繰り上げる構成を有している。
【0011】
この構成により、カテゴリーが重複することなく複数のプログラムをメニュー表示することができる。
【0012】
本発明の携帯情報処理装置において、前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域を1つの領域として統合し、前記統合した領域の面積に基づいて前記新規のプログラムのアイコンの大きさを決定する構成を有している。
【0013】
この構成により、新規のプログラムがインストールされた場合、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなくメニュー表示することができる。また、利用者は、複数のカテゴリーのプログラムであると認識することができる。
【0014】
本発明の携帯情報処理装置において、前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを表示し、残りの表示優先度の低い領域には前記新規のプログラムを起動したとき、及び前記新規のプログラムの一部の機能が常駐動作しているときに出力される情報を表示する構成を有している。
【0015】
この構成により、新規のプログラムがインストールされた場合、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなくメニュー表示することができる。更に、常駐動作しているプログラムが生成する情報を確認することができる。
【0016】
本発明の携帯情報処理装置において、前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域夫々に前記新規のプログラムのアイコンを重畳する構成を有している。
【0017】
この構成により、新規のプログラムがインストールされた場合、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなくメニュー表示することができる。
【0018】
本発明の携帯情報処理装置は、前記既にインストールされている既存の複数のプログラム夫々のカテゴリーが登録されたカテゴリー情報テーブルを記憶するカテゴリー情報記憶部を備え、前記カテゴリー情報取得部は、前記新規のプログラムのカテゴリー情報を前記カテゴリー情報テーブルに登録し、前記カテゴリー判定部は、前記カテゴリー情報テーブルに登録された新規のプログラムのカテゴリーが前記既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否を判定し、前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを特定したとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報を前記カテゴリー情報テーブルから削除する構成を有している。
【0019】
この構成により、新規のプログラムのカテゴリーが既存のプログラムのカテゴリーと重複するか否かを容易に判定することができる。
【0020】
本発明の携帯情報処理装置において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルから削除されたとき、前記カテゴリー情報記憶部は、前記カテゴリー情報テーブルから削除されたカテゴリー情報をバックアップし、バックアップしたカテゴリー情報が選択されたとき、選択されたカテゴリー情報を前記カテゴリー情報テーブルに復元する構成を有している。
【0021】
この構成により、メニューから削除されているプログラムを復元することができる。
【0022】
本発明の携帯情報処理装置は、前記既にインストールされている既存の複数のプログラムが前記メニューに示されるメニュー情報が登録されたメニュー情報テーブルを記憶するメニュー情報記憶部を備え、前記メニュー表示制御部は、前記新規のプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルに登録されたとき、前記メニュー情報テーブルに前記新規のプログラムのメニュー情報を登録し、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルから削除されたとき、前記メニュー情報テーブルから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのメニュー情報を削除し、前記メニュー情報テーブルのメニュー情報が更新された結果に基づいて前記既存の複数のプログラムを起動する複数の起動ボタンとしてのアイコンが重畳されている領域を変更する構成を有している。
【0023】
この構成により、インストールされた新規のプログラムを含む複数のプログラムのカテゴリーが重複することなくメニューを表示することができる。
【0024】
本発明の携帯情報処理装置は、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルから削除されたとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するプログラム削除部を備える構成を有している。
【0025】
この構成により、メモリーの使用量の増加を抑えることができる。
【0026】
本発明の携帯情報処理装置において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを重畳し、残りの領域には表示優先度の低い領域に位置するアイコンを繰り上げる構成を有している。
【0027】
この構成により、カテゴリーが重複することなく複数のプログラムをメニュー表示することができる。
【0028】
本発明の携帯情報処理装置において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域を1つの領域として統合し、前記統合した領域の面積に基づいて前記新規のプログラムのアイコンの大きさを決定する構成を有している。
【0029】
この構成により、新規のプログラムがインストールされた場合、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなくメニュー表示することができる。また、利用者は、複数のカテゴリーのプログラムであると認識することができる。
【0030】
本発明の携帯情報処理装置において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを表示し、残りの表示優先度の低い領域には前記新規のプログラムを起動したとき、及び前記新規のプログラムの一部の機能が常駐動作しているときに出力される情報を表示する構成を有している。
【0031】
この構成により、新規のプログラムがインストールされた場合、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなくメニュー表示することができる。更に、常駐動作しているプログラムが生成する情報を確認することができる。
【0032】
本発明の携帯情報処理装置において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域夫々に前記新規のプログラムのアイコンを重畳する構成を有している。
【0033】
この構成により、新規のプログラムがインストールされた場合、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなくメニュー表示することができる。
【0034】
本発明のインストール方法は、既存の複数のプログラムを夫々起動する複数の起動ボタンとしての複数のアイコンをメニュー画像の複数の領域に重畳するよう制御するメニュー表示制御工程と、新規のプログラムがインストールされるとき、前記新規のプログラムのカテゴリーが示されたカテゴリー情報を取得するカテゴリー情報取得工程と、前記新規のプログラムがインストールされるとき、前記カテゴリー情報取得工程において取得されたカテゴリー情報が示す新規のプログラムのカテゴリーと既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーとを比較し、前記新規のプログラムのカテゴリーが前記既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否を判定するカテゴリー判定工程とを備え、前記メニュー表示制御工程において、前記カテゴリー判定工程の判定結果に基づいて前記新規のプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを前記メニュー画像の複数の領域の内の何れに重畳するのかを決定する構成を有している。
【0035】
この構成により、インストールされた新規のプログラムを含む複数のプログラムのカテゴリーが重複することを防止することができる。
【0036】
本発明のインストール方法は、前記カテゴリー判定工程において、前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを特定したとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するプログラム削除工程とを備える構成を有している。
【0037】
この構成により、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムをアンインストールするので、メモリーの使用量が増加するのを抑えることができる。
【0038】
本発明のインストール方法において、前記プログラム削除工程において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するとき、前記削除するプログラムを復元可能な状態でバックアップする構成を有している。
【0039】
削除したプログラムをバックアップするので、容易にメニューに復元することができる。
【0040】
本発明のインストール方法において、前記プログラム削除工程において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報をバックアップする構成を有している。
【0041】
削除したプログラムをバックアップしたカテゴリー情報に基づいて容易にメニューに復元することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明は、比較的小さい画面にカテゴリーが重複することなく複数のプログラムをメニュー表示することができるという効果を有する携帯情報処理装置を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、図1乃至17を参照し、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置について説明する。
【0044】
初めに、図1を参照し、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置10の構成について説明する。
【0045】
携帯情報処理装置10は、図1に示すように、インストール対象の新規のプログラムが示されたプログラムファイルを記憶媒体から取得するインストール対象プログラム取得部11と、このインストール対象プログラム取得部11によって取得されたプログラムファイルが示すプログラムをインストールするインストール部12と、このプログラムファイルが示す新規のプログラムのカテゴリー情報を取得するカテゴリー情報取得部13とを備えている。
【0046】
ここで、本実施の形態の携帯情報処理装置10では、インストール対象プログラム取得部11が記憶媒体から新規のプログラムを取得するようにしているが、インストール対象プログラム取得部11は、サーバから新規のプログラムをダウンロードするようにしてもよい。
【0047】
図2の一覧表は、携帯情報処理装置10おいて実行されるプログラムのカテゴリーの定義例を示している。例えば、携帯情報処理装置10をメーラに機能させるプログラムはメーラに分類され、携帯情報処理装置10をメーラ及びブラウザの両方に機能させるプログラムはメーラ及びブラウザの両方に跨って分類される。
【0048】
また、カテゴリー情報は、図3に示すように、カテゴリー情報ファイルとしてプログラムファイルに付随していてもよい、また、プログラムファイルに組み込まれていてもよい。さらに、カテゴリー情報ファイルとして取得できない場合、インストール対象プログラムのファイル名からカテゴリー情報を取得してもよい。さらに、通信プロトコルから取得するようにしてもよい。
【0049】
携帯情報処理装置10は、新規のプログラムがインストールされるとき、カテゴリー情報取得部13によって取得されたカテゴリー情報が示す新規のプログラムのカテゴリーと既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーとを比較し、新規のプログラムのカテゴリーが既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否かを判定するカテゴリー判定部15と、既存の複数のプログラムのメニューが示されたメニュー画像を表示する表示部22と、メニュー画像はメニューに示される既存の複数のプログラムと対応する複数の領域を有し、この複数の領域に既存の複数のプログラムを夫々起動する複数の起動ボタンとしての複数のアイコンを重畳するよう制御するメニュー表示制御部20とを備えている。
【0050】
メニュー表示制御部20は、カテゴリー判定部15の判定結果に基づいてメニュー画像の複数の領域の内の何れに新規のプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを重畳するのかを決定するようになっている。
【0051】
ここで、携帯情報処理装置10は、カテゴリー判定部15によって既存の複数のプログラムから新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するプログラム削除部16とを備えてもよい。プログラム削除部16は、必ずしも備える必要はなく、例えば、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムをメニューから削除するだけでもよい。更に、メニューから削除されたプログラムを復元可能な状態でバックアップし、1つのカテゴリーに複数のプログラムを重複させないように維持しながらメニューに復元するようにしてもよい。
【0052】
カテゴリー判定部15によって既存の複数のプログラムから新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが特定されたとき、メニュー表示制御部20は、新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンをメニュー画像から削除し、削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に新規のプログラムのアイコンを重畳し、残りの領域には表示優先度の低い領域に位置するアイコンを繰り上げるようにしてもよい。上述のように表示されたメニューの一例を図4に示す。図4に示すように、メニューが表示された画面30において、メーラのプログラムとブラウザのプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコン31及び32が削除され、メーラのアイコン31が重畳されていた領域に新規にメーラ&ブラウザのアイコン33が重畳される。したがって、カテゴリーを重畳することなくメニューを表示することができる。
【0053】
カテゴリー判定部15によって既存の複数のプログラムから新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが特定されたとき、メニュー表示制御部20は、新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンをメニュー画像から削除し、削除された複数のアイコンが表示されていた複数の領域を1つの領域として統合し、統合した領域の面積に基づいて新規のプログラムのアイコンの大きさを決定するようにしてもよい。上述のように表示されたメニューの一例を図5に示す。図5に示すように、メニューが表示された画面30において、メーラのプログラムとブラウザのプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコン31及び32が削除され、メーラのアイコン31とブラウザのアイコン32が重畳されていた領域に新規にメーラ&ブラウザのアイコン34が重畳される。したがって、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなく新規のプログラムのアイコンを重畳することができる。また、利用者は、複数のカテゴリーに跨るプログラムであると認識することができる。
【0054】
カテゴリー判定部15によって既存の複数のプログラムから新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが特定されたとき、メニュー表示制御部20は、新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンをメニュー画像から削除し、削除された複数のアイコンが位置していた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に新規のプログラムのアイコンを表示し、残りの表示優先度の低い領域には新規のプログラムを起動したときに出力される情報を表示するようにしてもよい。上述のように表示されたメニューの一例を図6に示す。図6に示すように、メニューが表示された画面30において、メーラのプログラムとブラウザのプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコン31及び32が削除され、メーラのアイコン31が重畳されていた領域に新規にメーラ&ブラウザのアイコン33が重畳され、このメーラ&ブラウザのアイコンに隣接する領域にメーラ&ブラウザのプログラムを起動したときに出力される情報35が表示される。したがって、カテゴリーを重畳することなくメニューを表示することができる。
【0055】
カテゴリー判定部15によって既存の複数のプログラムから新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが特定されたとき、メニュー表示制御部20は、新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンをメニュー画像から削除し、削除された複数のアイコンが表示されていた複数の領域夫々に新規のプログラムのアイコンを重畳するようにしてもよい。上述のように表示されたメニューの一例を図7に示す。図7に示すように、メニューが表示された画面30において、メーラのプログラムとブラウザのプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコン31及び32が削除され、メーラのアイコン31新規にメーラ&ブラウザのアイコン33が2つの領域に重畳される。したがって、新規のプログラムがインストールされたとき、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムのアイコンの位置を変更することなく新規のプログラムのアイコンを重畳することができる。
【0056】
ここでは、メーラとブラウザという2つのカテゴリーのプログラムがインストールされた場合を一例に挙げて説明したが、メーラとブラウザという2つのカテゴリーに限定するものではない。
【0057】
また、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置10は、既存の複数のプログラムを夫々起動する複数の起動ボタンとしての複数のアイコンをメニュー画像の複数の領域に重畳するよう制御するメニュー表示制御工程を含むメニュー表示方法に基づいて画面にメニューを表示するようにしている。
【0058】
さらに、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置10は、新規のプログラムがインストールされるとき、新規のプログラムのカテゴリーが示されたカテゴリー情報を取得するカテゴリー情報取得工程と、新規のプログラムがインストールされるとき、カテゴリー情報取得工程において取得されたカテゴリー情報が示す新規のプログラムのカテゴリーと既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーとを比較し、新規のプログラムのカテゴリーが既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否かを判定するカテゴリー判定工程とを含むインストール方法に基づいて新規のプログラムをインストールし、メニュー表示制御工程において、新規のプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンをカテゴリー判定工程の判定結果に基づいてメニュー画像の複数の領域の内の何れに重畳するかを決定するようになっている。
【0059】
また、インストール方法は、既存の複数のプログラムから新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを特定したとき、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するプログラム削除工程を含んでもよい。また、プログラム削除工程において、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するとき、削除するプログラムを復元可能な状態でバックアップするようにしてもよい。さらに、プログラム削除工程において、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するとき、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報をバックアップするようにしてもよい。
【0060】
次に、図8を参照し、インストール対象の新規のプログラムがインストールされるときの本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置10の動作について説明する。ここでは、記憶媒体にインストール対象の新規のプログラムを示すプログラムファイルと、この新規のプログラムのカテゴリー情報を示すカテゴリー情報ファイルとが予め格納されているものとする。
【0061】
記憶媒体からプログラムファイルが取得され、取得されたプログラムファイルに示された新規のプログラムのインストールがインストール部12によって実行される(ステップS10)。また、プログラムファイルが取得されるとき、このプログラムファイルにカテゴリー情報ファイルが付随しているか否かが判定される(ステップS11)。ステップS11においてプログラムファイルにカテゴリー情報ファイルが付随していると判定された場合、記憶媒体からプログラムファイルに付随するカテゴリー情報ファイルがカテゴリー情報取得部13によって取得され、カテゴリー情報記憶部17に記憶されるカテゴリー情報テーブルに新規のプログラムのカテゴリーが登録される(ステップS12)。一方、プログラムファイルにカテゴリー情報ファイルが付随していないと判定された場合、メニュー情報記憶部18に記憶されたメニュー情報テーブルに新規のプログラムのメニュー情報が登録される(ステップS16)。
【0062】
次いで、カテゴリー情報テーブルに登録された新規のプログラムのカテゴリーと既存の複数のプログラムのカテゴリーとが比較され、新規のプログラムのカテゴリーが既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否かが判定される(ステップS13)。
【0063】
ステップS13において既存の複数のプログラムから新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定された場合、新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムがカテゴリー情報テーブルから削除される(ステップS14)。ステップS13において新規のプログラムのカテゴリーが既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れとも重複しないと判定された場合、ステップS16に進む。
【0064】
次いで、カテゴリーが重複するとして特定されたプログラムのメニュー情報が新規のプログラムのメニュー情報に置換されるようメニュー情報記憶部18に記憶されたメニュー情報テーブルの更新が実行される。次いで、カテゴリーが重複するとして特定されたプログラムがプログラム記憶部14から削除される(ステップS16)。
【0065】
ステップS16において、新規のプログラムとカテゴリーが重複するとして特定されたプログラムをアンインストールするのか、復元可能な状態でバックアップするのか否かを判定してもよい。そして、利用者が、アンインストールするようキー入力したとき、プログラムを完全に削除し、バックアップするようキー入力したとき、プログラムをメニューに復元できるようにカテゴリー情報テーブルのカテゴリー情報又はメニュー情報テーブルのメニュー情報をプログラムと一緒にバックップするようにしてもよい。
【0066】
次に、図9のフローチャートを参照し、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置10のメニュー表示制御部20の動作について説明する。
【0067】
初めに、インストールされた新規のプログラムが複数のカテゴリーに跨って分類されているのか否かをメニュー情報テーブルに登録されたメニュー情報に基づいて判定される。
【0068】
メニュー情報記憶部18に記憶されたメニュー情報テーブルが参照される(ステップS20)。次いで、メニュー表示を複数の表示規則の内の何れの表示規則情報に基づいて実行するのかが判定される(ステップS21)。
【0069】
次いで、どの表示規則が選択されているかが判定され、判定結果に基づいて複数のステップの内の何れかに進む。「表示規則情報1」が選択されている場合にはステップS22に進み、「表示規則情報2」が選択されている場合にはステップS23に進み、「表示規則情報3」が選択されている場合にはステップS24に進み、「表示規則情報4」が選択されている場合にはステップS25に進む。
【0070】
ここで、表示規則情報1が選択されステップS22に進んだ場合、図4に示すようにメニューが表示される処理がステップS22において実行される。また、表示規則情報2が選択されステップS23に進んだ場合には、図5に示すようにメニューが表示される処理がステップS23において実行される。また、表示規則情報3が選択されステップS24に進んだ場合には、図6に示すようにメニューが表示される処理がステップS24において実行される。また、表示規則情報4が選択されステップS25に進んだ場合には、図7に示すようにメニューが表示される処理がステップS25において実行される。
【0071】
次に、図10及び11を参照し、一例として、メーラとブラウザの2つのカテゴリーの新規のプログラムがインストールされたときのメニュー情報テーブルの更新、及び、表示規則情報1に基づいてメニュー情報テーブルに登録される複数のプログラムのメニューを表示する動作について説明する。
【0072】
メーラとブラウザの2つのカテゴリーに跨る「メーラ&ブラウザ」という新規のプログラムがインストールされたとき、メニュー情報記憶部18のメニュー情報テーブルには「日の丸メーラ」と「Nブラウザ」が既に登録されている。したがって、「日の丸メーラ」と「Nブラウザ」がメニュー情報テーブルから削除され、「日の丸メーラ」が登録されていた表示優先順位で「メーラ&ブラウザ」が登録され、「Nブラウザ」が登録されていた表示優先順位には「Nブラウザ」よりも表示優先順位の低いプログラムが繰り上げられる。また、表示規則情報1に基づいてメニュー画面構成情報が更新される。
【0073】
メニュー情報テーブルに登録される複数のプログラムのメニューを表示するとき、メニューのページを示す値Nが初期値1に設定される(ステップS31)。次いで、1ページ目のメニューに含まれる複数のプログラムのメニュー情報がメニュー情報テーブルから取得される(ステップS32)。表示規則情報1では、複数のカテゴリーのプログラムであっても起動ボタンとしてのアイコンの大きさは変更されないので、1ページ目の複数のプログラムを起動する複数の起動ボタンとしての複数のアイコンがメニュー画像の複数の領域に夫々重畳される(ステップS33)。次いで、1ページ目の複数のプログラムの何れかを起動するよう複数のアイコンの内の何れかが選択されたか否か、及び次ページに進むようキー入力されたか否かが判定される(ステップS34)。ステップS34において複数のアイコンの内の何れかが選択されたとき、メニュー表示を終了する。一方、次ページに進むようキー入力されたとき、N=N+1、すなわち2ページ目のメニューであることが指定される(ステップS35)。次いで、ステップS32及びS33に進み、2ページ目の複数のプログラムのメニューを表示する。
【0074】
以上のように、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部20は、新規のプログラムの複数のカテゴリーと夫々重複する複数のプログラムのメニュー情報をメニュー情報テーブルから削除し、新規のプログラムのメニュー情報をメニュー情報テーブルに登録することができる。また、新規のプログラムがインストールされたとき、表示規則情報1に基づいてメニュー画面構成情報を更新するので、メニュー情報テーブルから削除された複数のプログラムの複数のアイコンをメニュー画面から削除し、削除した複数のアイコンが重畳されていた領域の内、優先順位の高い方の領域に新規のプログラムの起動ボタンを重畳し、残りの領域には、優先順位の低い領域に重畳されているアイコンを繰り上げることができる。
【0075】
また、メニュー情報テーブルからプログラムのメニュー情報を削除するとき、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部20は、メニュー情報テーブルから削除するメニュー情報をバックアップするようにしているので、メニュー情報テーブルから削除したプログラムをメニューに復活させるとき、バックアップしたメニュー情報を参照することができる。また、バックアップしたメニュー情報を参照するので、元通りのメニューに戻すことができる。
【0076】
本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部20は、メニュー情報テーブルから削除したメニュー情報をバックアップし、バックアップしたメニュー情報に基づいて元通りのメニューに戻すようにしているが、メニュー情報テーブルからプログラムのメニュー情報を削除するとき、そのプログラムをアンインストールしてもよい。アンインストールした場合には、メニュー情報をバックアップしないので元通りのメニューに戻すことはできないが、メモリーの使用量を抑えることができる。
【0077】
次に、図12及び13を参照し、メーラとブラウザの2つのカテゴリーの新規のプログラムがインストールされたときのメニュー情報テーブルの更新、及び、表示規則情報2に基づいてメニューを表示する動作について説明する。
【0078】
表示規則情報2が選択されている場合、「日の丸メーラ」と「Nブラウザ」がメニュー情報テーブルから削除され、「日の丸メーラ」が登録されていた表示優先順位で「メーラ&ブラウザ」が登録され、「日の丸メーラ」の起動ボタンが重畳されていた領域と「Nブラウザ」の起動ボタンが重畳されていた領域を統合し、統合した領域に「メーラ&ブラウザ」の起動ボタンを重畳するようメニュー画面構成情報が更新される。
【0079】
メニュー情報テーブルに登録される複数のプログラムのメニューを表示するとき、メニューのページを示す値Nが初期値1に設定される(ステップS41)。次いで、1ページ目のメニューに含まれる複数のプログラムのメニュー情報がメニュー情報テーブルから取得される(ステップS42)。次いで、領域を統合するのか否かが判定される(ステップS43)。ステップS43において領域を統合しないと判定した場合、ステップS44に進み、1つの領域の大きさの起動ボタンを生成し、生成した起動ボタンを重畳する(ステップS44)。一方、領域を統合すると判定した場合、ステップS45に進み、統合する領域の大きさの起動ボタンを生成し、生成した起動ボタンを重畳する(ステップS45)。本実施の形態では、「メーラ&ブラウザ」が2つの領域を統合しているので、「メーラ&ブラウザ」を起動する起動ボタンは2つの領域の大きさとなる。次いで、1ページ目の複数のプログラムの何れかを起動するよう複数のアイコンの内の何れかが選択されたか否か、及び次ページに進むようキー入力されたか否かが判定される(ステップS46)。ステップS46において複数のアイコンの内の何れかが選択されたとき、メニュー表示を終了する。一方、次ページに進むようキー入力されたとき、N=N+1によって2ページ目のメニューが指定される(ステップS47)。
【0080】
以上のように、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部20は、表示規則情報2が選択されている場合には、新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムの起動ボタンを削除し、削除した起動ボタンが重畳されていた領域を統合し、統合した領域に新規のプログラムの起動ボタンを重畳するようになっているので、新規のプログラムのカテゴリーと重複していないプログラムの起動ボタンの位置は変更されない。
【0081】
次に、図14及び15を参照し、メーラとブラウザの2つのカテゴリーの新規のプログラムがインストールされたときのメニュー情報テーブルの更新、及び、表示規則情報3に基づいてメニューを表示する動作について説明する。
【0082】
表示規則情報3が選択されている場合、「日の丸メーラ」と「Nブラウザ」がメニュー情報テーブルから削除され、「日の丸メーラ」が登録されていた表示優先順位で「メーラ&ブラウザ」を登録し、「メーラ&ブラウザ」が常駐動作しているときに生成する情報をメニュー画面に表示するようメニュー画面構成情報が更新される。
【0083】
メニュー情報テーブルに登録される複数のプログラムのメニューを表示するとき、メニューのページを示す値Nが初期値1に設定される(ステップS51)。次いで、1ページ目のメニューに含まれる複数のプログラムのメニュー情報がメニュー情報テーブルから取得される(ステップS52)。次いで、プログラムが常駐動作しているときに生成する情報を表示するのか否かが判定される(ステップS53)。ステップS53においてプログラムが常駐動作しているときに生成する情報を表示しないと判定した場合、ステップS54に進み、1つの領域の大きさの起動ボタンを生成し、生成した起動ボタンを重畳する(ステップS54)。一方、プログラムが常駐動作しているときに生成する情報を表示すると判定した場合、ステップS55に進み、1つの領域の大きさの起動ボタンを生成し、生成した起動ボタンを重畳し、隣接する領域に常駐動作しているときに生成する情報を表示するよう領域を確保する。次いで、1ページ目の複数のプログラムの何れかを起動するよう複数のアイコンの内の何れかが選択されたか否か、及び次ページに進むようキー入力されたか否かが判定される(ステップS56)。ステップS56において複数のアイコンの内の何れかが選択されたとき、メニュー表示を終了する。一方、次ページに進むようキー入力されたとき、N=N+1によって2ページ目のメニューが指定される(ステップS57)。
【0084】
以上のように、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部20は、表示規則情報3が選択されている場合、例えば、新規のプログラムの「メーラ&ブラウザ」は、常駐動作しているときに生成する情報をメニュー画面に表示するようメニュー画面構成情報が更新されているので、「メーラ&ブラウザ」を起動する起動ボタンを重畳し、隣接する領域に常駐動作しているときに生成する情報を表示する領域を確保することができる。また、本実施の形態では、新規のプログラムの「メーラ&ブラウザ」がインストールされたとき、新規のプログラムの「メーラ&ブラウザ」のカテゴリーと重複するとして「日の丸メーラ」と「Nブラウザ」がメニュー情報テーブルから削除されるので、「日の丸メーラ」の起動ボタンが重畳されていた領域に「メーラ&ブラウザ」の起動ボタンを重畳し、更に「メーラ&ブラウザ」が常駐動作しているときに生成する情報を表示する領域として「Nブラウザ」の起動ボタンが重畳されていた領域を確保することができる。
【0085】
次に、図16及び17を参照し、メーラとブラウザの2つのカテゴリーの新規のプログラムがインストールされたときのメニュー情報テーブルの更新、及び、表示規則情報4に基づいてメニューを表示する動作について説明する。
【0086】
表示規則情報4が選択されている場合、「日の丸メーラ」と「Nブラウザ」がメニュー情報テーブルから削除され、「日の丸メーラ」の起動ボタンが重畳されている領域と「Nブラウザ」の起動ボタンが重畳されている領域の夫々に
「メーラ&ブラウザ」の起動ボタンを重畳するようメニュー画面構成情報が更新される。
【0087】
メニュー情報テーブルに登録される複数のプログラムのメニューを表示するとき、メニューのページを示す値Nが初期値1に設定される(ステップS61)。次いで、1ページ目のメニューに含まれる複数のプログラムのメニュー情報がメニュー情報テーブルから取得される(ステップS62)。次いで、1つのプログラムに対して複数の起動ボタンを生成するのか否かが判定される(ステップS63)。ステップ63において複数の起動ボタンを生成しないと判定した場合、ステップS64に進み、1つの領域の大きさの起動ボタンを1つ生成し、生成した起動ボタンを重畳する(ステップS64)。一方、1つの領域の大きさで複数個の起動ボタンを生成すると判定した場合、ステップS65に進み、1つの領域の大きさで複数個の起動ボタンを生成し、複数個の起動ボタンを複数の領域に重畳する(ステップS65)。次いで、1ページ目の複数のプログラムの何れかを起動するよう複数のアイコンの内の何れかが選択されたか否か、及び次ページに進むようキー入力されたか否かが判定される(ステップS66)。ステップS66において複数のアイコンの内の何れかが選択されたとき、メニュー表示を終了する。一方、次ページに進むようキー入力されたとき、N=N+1によって2ページ目のメニューが指定される(ステップS67)。
【0088】
以上のように、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部20は、表示規則情報4が選択されている場合、例えば、新規のプログラムの「メーラ&ブラウザ」がインストールされたとき、新規のプログラムのカテゴリーと重複するとして「日の丸メーラ」と「Nブラウザ」がメニュー情報テーブルから削除されるので、「日の丸メーラ」の起動ボタンが重畳されていた領域と「Nブラウザ」の起動ボタンが重畳されていた領域に「メーラ&ブラウザ」の起動ボタンを夫々重畳することができる。
【産業上の利用可能性】
【0089】
以上のように、本発明に係るインストール方法及び携帯情報処理装置は、インストールされる新規のプログラムが既にインストールされている複数のプログラムのカテゴリーと重複して登録されることを防止し、複数のプログラムをカテゴリーに基づいてメニュー表示することができるという効果を有し、メニューを比較的小さい画面に表示する携帯電話や携帯情報端末などの携帯情報処理装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置によって実行されるプログラムのカテゴリーの定義例を示す図
【図3】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のカテゴリー情報記憶部に記憶されるカテゴリー情報テーブルの構成例と、インストールされるプログラムのカテゴリー情報ファイルの構成例と、プログラムがインストールされた後に更新されたカテゴリー情報テーブルを示す図
【図4】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部が表示規則情報に基づいてメニュー画像を更新した場合において、新規のプログラムがインストールされる前に表示されていたメニュー画像がインストール後にどのようなメニュー画像に更新されるのかを対比して示した図
【図5】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部が表示規則情報に基づいてメニュー画像を更新した場合において、新規のプログラムがインストールされる前に表示されていたメニュー画像がインストール後にどのようなメニュー画像に更新されるのかを対比して示した図
【図6】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部が表示規則情報に基づいてメニュー画像を更新した場合において、新規のプログラムがインストールされる前に表示されていたメニュー画像がインストール後にどのようなメニュー画像に更新されるのかを対比して示した図
【図7】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部が表示規則情報に基づいてメニュー画像を更新した場合において、新規のプログラムがインストールされる前に表示されていたメニュー画像がインストール後にどのようなメニュー画像に更新されるのかを対比して示した図
【図8】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置において実行されるインストール処理を示すフローチャート
【図9】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部において表示規則情報が選択される動作を示すフローチャート
【図10】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置において新規のプログラムがインストールされ、表示規則情報1に基づいてメニュー情報テーブルが更新された場合の一例を示す図
【図11】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部がメニュー情報テーブルに基づいてメニューを表示するときの動作を示すフローチャート
【図12】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置において新規のプログラムがインストールされ、表示規則情報2に基づいてメニュー情報テーブルが更新された場合の一例を示す図
【図13】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部がメニュー情報テーブルに基づいてメニューを表示するときの動作を示すフローチャート
【図14】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置において新規のプログラムがインストールされ、表示規則情報3に基づいてメニュー情報テーブルが更新された場合の一例を示す図
【図15】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部がメニュー情報テーブルに基づいてメニューを表示するときの動作を示すフローチャート
【図16】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置において新規のプログラムがインストールされ、表示規則情報4に基づいてメニュー情報テーブルが更新された場合の一例を示す図
【図17】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のメニュー表示制御部がメニュー情報テーブルに基づいてメニューを表示するときの動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0091】
10 携帯情報処理装置
11 インストール対象プログラム取得部
12 インストール部
13 カテゴリー情報取得部
14 プログラム記憶部
15 カテゴリー判定部
16 プログラム削除部
17 カテゴリー情報記憶部
18 メニュー情報記憶部
20 メニュー表示制御部
21 表示規則情報記憶部
22 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の複数のプログラムのメニューが示されたメニュー画像を表示する表示部と、
前記メニュー画像は複数の領域を有し、前記既存の複数のプログラムを夫々起動する複数の起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像の複数の領域に重畳するよう制御するメニュー表示制御部と、
新規のプログラムがインストールされるとき、前記新規のプログラムのカテゴリーが示されたカテゴリー情報を取得するカテゴリー情報取得部と、
前記新規のプログラムがインストールされるとき、前記カテゴリー情報取得部によって取得されたカテゴリー情報が示す新規のプログラムのカテゴリーと既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーとを比較し、前記新規のプログラムのカテゴリーが前記既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否を判定するカテゴリー判定部とを備え、
前記メニュー表示制御部は、前記新規のプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを前記カテゴリー判定部の判定結果に基づいて前記メニュー画像の複数の領域の内の何れに重畳するのかを決定することを特徴とする携帯情報処理装置。
【請求項2】
前記メニュー表示制御部は、前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除したアイコンが重畳されていた領域に前記新規プログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを重畳することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項3】
前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを重畳し、残りの領域には表示優先度の低い領域に位置するアイコンを繰り上げることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項4】
前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域を1つの領域として統合し、前記統合した領域の面積に基づいて前記新規のプログラムのアイコンの大きさを決定することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項5】
前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを表示し、残りの表示優先度の低い領域には前記新規のプログラムを起動したとき、及び前記新規のプログラムの一部の機能が常駐動作しているときに出力される情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項6】
前記カテゴリー判定部によって前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムが特定されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記特定された複数のプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域夫々に前記新規のプログラムのアイコンを重畳することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項7】
前記既にインストールされている既存の複数のプログラム夫々のカテゴリーが登録されたカテゴリー情報テーブルを記憶するカテゴリー情報記憶部を備え、
前記カテゴリー情報取得部は、前記新規のプログラムのカテゴリー情報を前記カテゴリー情報テーブルに登録し、
前記カテゴリー判定部は、前記カテゴリー情報テーブルに登録された新規のプログラムのカテゴリーが前記既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否かを判定し、前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを特定したとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報を前記カテゴリー情報テーブルから削除することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項8】
前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルから削除されたとき、前記カテゴリー情報記憶部は、前記カテゴリー情報テーブルから削除されたカテゴリー情報をバックアップし、
バックアップされたカテゴリー情報が選択されたとき、選択されたカテゴリー情報を前記カテゴリー情報テーブルに復元することを特徴とする請求項7に記載の携帯情報処理装置。
【請求項9】
前記既にインストールされている既存の複数のプログラムが前記メニューに示されるメニュー情報が登録されたメニュー情報テーブルを記憶するメニュー情報記憶部を備え、
前記メニュー表示制御部は、前記新規のプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルに登録されたとき、前記メニュー情報テーブルに前記新規のプログラムのメニュー情報を登録し、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルから削除されたとき、前記メニュー情報テーブルから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのメニュー情報を削除し、前記メニュー情報テーブルのメニュー情報が更新された結果に基づいて前記既存の複数のプログラムを起動する複数の起動ボタンとしてのアイコンが重畳されている領域を変更することを特徴とする請求項7に記載の携帯情報処理装置。
【請求項10】
前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報が前記カテゴリー情報テーブルから削除されたとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するプログラム削除部を備えることを特徴とする請求項7に記載の携帯情報処理装置。
【請求項11】
前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを重畳し、残りの領域には表示優先度の低い領域に位置するアイコンを繰り上げることを特徴とする請求項10に記載の携帯情報処理装置。
【請求項12】
前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域を1つの領域として統合し、前記統合した領域の面積に基づいて前記新規のプログラムのアイコンの大きさを決定することを特徴とする請求項10に記載の携帯情報処理装置。
【請求項13】
前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域の内、最も表示優先度の高い領域に前記新規のプログラムのアイコンを表示し、残りの表示優先度の低い領域には前記新規のプログラムを起動したとき、及び前記新規のプログラムの一部の機能が常駐動作しているときに出力される情報を表示することを特徴とする請求項10に記載の携帯情報処理装置。
【請求項14】
前記新規のプログラムのカテゴリーと重複する複数のプログラムが削除されたとき、前記メニュー表示制御部は、前記削除されたプログラムを起動する起動ボタンとしての複数のアイコンを前記メニュー画像から削除し、前記削除した複数のアイコンが重畳されていた複数の領域夫々に前記新規のプログラムのアイコンを重畳することを特徴とする請求項10に記載の携帯情報処理装置。
【請求項15】
既存の複数のプログラムを夫々起動する複数の起動ボタンとしての複数のアイコンをメニュー画像の複数の領域に重畳するよう制御するメニュー表示制御工程と、
新規のプログラムがインストールされるとき、前記新規のプログラムのカテゴリーが示されたカテゴリー情報を取得するカテゴリー情報取得工程と、
前記新規のプログラムがインストールされるとき、前記カテゴリー情報取得工程において取得されたカテゴリー情報が示す新規のプログラムのカテゴリーと既にインストールされている既存の複数のプログラムのカテゴリーとを比較し、前記新規のプログラムのカテゴリーが前記既存の複数のプログラムのカテゴリーの何れかと重複するか否かを判定するカテゴリー判定工程とを備え、
前記メニュー表示制御工程において、前記新規のプログラムを起動する起動ボタンとしてのアイコンを前記カテゴリー判定工程の判定結果に基づいて前記メニュー画像の複数の領域の内の何れに重畳するかを決定することを特徴とするインストール方法。
【請求項16】
前記カテゴリー判定工程において、前記既存の複数のプログラムから前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを特定したとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するプログラム削除工程とを備えることを特徴とする請求項15に記載のインストール方法。
【請求項17】
前記プログラム削除工程において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するとき、前記削除するプログラムを復元可能な状態でバックアップすることを特徴とする請求項16に記載のインストール方法。
【請求項18】
前記プログラム削除工程において、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムを削除するとき、前記新規のプログラムのカテゴリーと重複するプログラムのカテゴリー情報をバックアップすることを特徴とする請求項16に記載インストール方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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