説明

携帯情報処理装置

【課題】外部再生機器を用いてメディアデータを再生する際の音量を調節する操作を簡略化することが可能な携帯情報処理装置を提供する。
【解決手段】この携帯情報処理装置1は、スピーカ19と、メディアデータを再生可能な外部再生機器と接続可能な無線LAN接続部12およびHDMI接続部15と、スピーカ19の再生を制御するCPU21と、スピーカ19および外部再生機器に再生されるメディアデータの音量調節時に共通に用いられる音量調節ボタン20とを備え、CPU21は、少なくとも、スピーカ19による再生が行われておらず、かつ、外部再生機器による再生が行われている場合に、音量制御の対象を外部再生機器の再生音量に切り替えるとともに、ユーザによる音量調節ボタン20の調節操作に基づいて、スピーカ19の音量調節は行わずに外部再生機器の再生音量を制御するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯情報処理装置に関し、特に、メディアデータを再生可能な内蔵再生部を備えた携帯情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メディアデータを再生可能な内蔵再生部を備えた携帯情報処理装置が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
【0003】
上記特許文献1には、内蔵スピーカおよび内蔵ディスプレイと、無線ネットワークインターフェイス部と、メディアデータの再生を制御するCPUと、各種の入力操作を行うための複数の操作部とを備えた携帯型メディアプレーヤ(携帯情報処理装置)が開示されている。この携帯型メディアプレーヤは、無線ネットワークインターフェイス部を介してメディアサーバおよび外部再生機器と接続可能に構成されている。上記特許文献1による携帯型メディアプレーヤは、CPUにより内蔵スピーカおよび内蔵ディスプレイからメディアデータの再生および再生音量制御を行うことが可能であるとともに、メディアサーバに制御信号を送信することによって、メディアサーバを介して外部再生機器にメディアデータの再生や再生音量制御を実行させることが可能なように構成されている。
【0004】
上記特許文献2には、内蔵スピーカおよび内蔵ディスプレイと、外部再生機器と有線または無線のメディアリンクを介して接続可能なコネクタ部と、メディアデータの再生を制御するCPUと、各種の入力操作を行うための複数の操作部とを備えたメディアプレーヤ(携帯情報処理装置)が開示されている。このメディアプレーヤは、CPUにより内蔵スピーカおよび内蔵ディスプレイのメディアデータの再生制御および再生音量制御を行うことが可能であるとともに、コネクタ部(メディアリンク)を介して通信を行うことにより、外部再生機器にメディアデータの再生や再生音量制御を実行させることが可能なように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2009−521185号公報
【特許文献2】特表2006−524877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の携帯情報処理装置では、外部再生機器の音量調節を行う際には、メディアサーバに制御信号を送信することによって、メディアサーバを介して外部再生機器に音量制御を実行させるので、ユーザは、少なくとも音量調節先を外部再生機器に切り替えるための選択操作を行う必要がある。このため、外部再生機器を用いてメディアデータを再生する場合に外部再生機器の音量を調節する操作が煩雑になるという問題点がある。
【0007】
また、上記特許文献2に記載のメディアプレーヤ(携帯情報処理装置)では、コネクタ部(メディアリンク)を介して通信を行うことによって外部再生機器に音量制御を実行させるので、上記特許文献1と同様に、少なくとも音量調節先を外部再生機器に変更するための選択操作を行う必要があると考えられる。このため、外部再生機器を用いてメディアデータを再生する場合に外部再生機器の音量を調節する操作が煩雑になるという問題点がある。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、外部再生機器を用いてメディアデータを再生する際の音量を調節する操作を簡略化することが可能な携帯情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0009】
この発明の一の局面による携帯情報処理装置は、メディアデータを再生可能な内蔵再生部と、メディアデータを再生可能な外部再生機器と接続可能な外部再生機器接続部と、内蔵再生部の再生を制御するとともに、メディアデータを取得可能な制御部と、内蔵再生部および外部再生機器に再生されるメディアデータの音量調節時に共通に用いられる音量調節操作部とを備え、制御部は、少なくとも、内蔵再生部による再生が行われておらず、かつ、外部再生機器による再生が行われている場合に、音量制御の対象を外部再生機器の再生音量に切り替えるとともに、ユーザによる音量調節操作部の調節操作に基づいて、内蔵再生部の音量調節は行わずに外部再生機器に再生されるメディアデータの再生音量を制御するように構成されている。
【0010】
この一の局面による携帯情報処理装置では、上記のように、少なくとも、内蔵再生部による再生が行われておらず、かつ、外部再生機器による再生が行われている場合に、音量制御の対象を外部再生機器の再生音量に切り替えるとともに、ユーザによる音量調節操作部の調節操作に基づいて、内蔵再生部の音量調節は行わずに外部再生機器に再生されるメディアデータの再生音量を制御する制御部を設けることによって、内蔵再生部による再生が行われておらず、かつ、外部再生機器による再生が行われている場合に、制御部によって音量調節の対象が外部再生機器に自動で切り替わるので、外部再生機器の音量調節時にユーザによる音量調節先を選択する操作が不要となる。これにより、外部再生機器を用いてメディアデータを再生する際の音量を調節する操作を簡略化することができる。さらに、この一の局面による携帯情報処理装置では、内蔵再生部および外部再生機器に再生されるメディアデータの音量調節時に共通に用いられる音量調節操作部を設けることによって、音量調節先が内蔵再生部から外部再生機器に自動的に切り替わった際にも、同じ(共通の)音量調節操作部を用いて内蔵再生部の場合と同じ音量調節操作で外部再生機器の音量調節を行うことができるので、これによっても、外部再生機器の音量調節時の操作を簡略化することができる。
【0011】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、少なくとも、ユーザによるメディアデータの再生先を外部再生機器に特定する操作に基づいて、音量調節の対象を再生先の外部再生機器の再生音量に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、少なくとも外部再生機器をメディアデータの再生先として特定することにより、容易に、音量調節の対象も外部再生機器の再生音量に自動的に切り替えることができる。
【0012】
この場合において、好ましくは、制御部は、ユーザによるメディアデータの再生先を特定する操作および再生を行う操作に基づいて、音量調節の対象を再生先の外部再生機器の再生音量に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、外部再生機器をメディアデータの再生先として特定して再生を実行させるだけで、音量調節の対象も再生先の外部再生機器の再生音量に自動的に切り替えることができる。
【0013】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、メディアデータが内蔵再生部により再生されている場合には、音量調節の対象を内蔵再生部の再生音量に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、音量調節対象が外部再生機器に設定されている場合にも、内蔵再生部によりメディアデータの再生を行う際には音量調節の対象が自動的に内蔵再生部に切り替わるので、ユーザは、音量調節先の切り替え操作を行うことなく、再生先である携帯情報処理装置(内蔵再生部)自体の音量調節を音量調節操作部により行うことができる。
【0014】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、外部再生機器接続部に外部再生機器が接続されているか否かを判別するとともに、内蔵再生部によるメディアデータの再生中に外部再生機器接続部にユーザにより外部再生機器の接続操作が行われた場合に、メディアデータの再生先を外部再生機器に切り替えるとともに、音量調節の対象を外部再生機器の再生音量に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、内蔵再生部によるメディアデータの再生中にユーザが外部再生機器に再生先を切り替えようと考えた場合、ユーザは、外部再生機器の接続操作を行うだけで、内蔵再生部によるメディアデータの再生から外部再生機器による再生に切り替えることができるとともに、音量調節の対象も再生先(外部再生機器)に応じて切り替えることができる。これにより、ユーザの意図を反映した再生先の切り替えおよび音量調節対象の切り替えを行うことができるので、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
【0015】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、外部再生機器によるメディアデータの再生が終了した場合には、音量調節の対象を再生を行っていた外部再生機器の再生音量から内蔵再生部の再生音量に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、外部再生機器によるメディアデータの再生中には、音量調節の対象が外部再生機器に自動で設定されるとともに、外部再生機器によるメディアデータの再生が終了した場合には、音量調節の対象が自動で内蔵再生部に切り替えられるので、ユーザは、外部再生機器によるメディアデータの再生中には再生先の外部再生機器の音量調節を行うことができるとともに、再生終了後にも切り替え操作を必要とすることなく、そのまま同じ音量調節操作部を用いて操作対象である携帯情報処理装置の内蔵再生部の音量調節を行うことができる。
【0016】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、筐体をさらに備え、音量調節操作部は、筐体の所定箇所に設置された音量調節専用の機械的な操作部である。このように構成すれば、筐体に設けられた音量調節専用の機械的な操作部(すなわち、携帯情報処理装置の音量調節スイッチ)を、内蔵再生部および外部再生機器に共通の音量調節スイッチとして機能させることができる。したがって、ユーザは、携帯情報処理装置を単独で用いるときには本体の音量調節スイッチとして使用することができるとともに、内蔵再生部による再生を行わずに外部再生機器にメディアデータを再生させている場合にも、携帯情報処理装置と外部再生機器とを一体的な機器を操作する感覚で、専用の音量調節スイッチによる音量調節操作を行うことができる。また、音量調節専用の機械的な操作部とすることによって、複数の機能の操作が可能な操作部の場合と異なり、音量調節を行う際に機能の選択操作などを行う必要がない。これらにより、ユーザにとっての利便性をより向上させることができる。
【0017】
この場合において、好ましくは、制御部は、外部再生機器接続部に複数の外部再生機器が接続されている場合に、少なくとも、ユーザによるメディアデータの再生先を1つの外部再生機器に特定する操作に基づいて、メディアデータの再生先として特定された1つの外部再生機器の再生音量を音量調節の対象とするように構成されている。このように構成すれば、複数の外部再生機器が接続されている場合にも、ユーザは、どの外部再生機器にメディアデータを再生させるかを選択するだけで、共通の音量調節操作部を用いた音量調節操作を、選択された外部再生機器に対して行うことができる。
【0018】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、外部再生機器の再生音量を音量調節の対象とする場合に、外部再生機器の音量制御部のゲイン調節を行うことにより、外部再生機器によるメディアデータの再生音量を制御するように構成されている。このように構成すれば、音量調節操作部を用いて外部再生機器によるメディアデータの再生音量を調節する場合に、外部再生機器側の音量制御部のゲイン調節を行うことができるので、再生されるメディアデータの音質を損ねることなく正確に音量調節を行うことができる。
【0019】
この場合において、好ましくは、制御部は、外部再生機器に対してゲイン調節を行うための音量制御命令を送信することにより、外部再生機器の音量制御部のゲイン調節を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザによる音量調節操作部の調節操作に基づいて音量制御命令を送信することにより、容易に、外部再生機器によるメディアデータの再生音量を調節することができる。
【0020】
上記制御部が音量制御命令を送信することにより、ゲイン調節を行うための音量制御命令は、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能な所定のネットワーク規格に対応する外部再生機器に対する所定のネットワーク規格に準拠したネットワーク通信による制御信号、または、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルで接続して機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格により接続された外部再生機器に対する制御信号を含む。ここで、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能な所定のネットワーク規格は、たとえば、DLNA(Digital Living Network Alliance)規格であり、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルで接続して機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格は、たとえば、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)規格である。このように構成すれば、DLNAなどの所定のネットワーク規格に準拠したネットワーク通信による制御信号、または、HDMIなどの所定のインターフェース規格に準拠した接続による制御信号の通信を行うことにより、容易に、ゲイン調節を行うための制御命令を外部再生機器に対して送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置を用いたホームネットワークの構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置の外観を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置の液晶表示部に表示されるコンテンツリスト画面の一例を説明するための図である。
【図6】図5に示したコンテンツリスト画面上における操作を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置またはテレビジョン装置によるメディアデータ再生時の再生表示画面を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置のDMPモードによるメディアデータの再生状態を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置のDMCモードによるメディアデータの再生状態を説明するための図である。
【図10】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置の擬似DMCモードによるメディアデータの再生状態を説明するための図である。
【図11】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置のミラー再生モードによるメディアデータの再生状態を説明するための図である。
【図12】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置のメディアデータ再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置の音量調節処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13に示した音量調節処理におけるHDMI再生音量調節処理(サブルーチン)を説明するためのフローチャートである。
【図15】図13に示した音量調節処理におけるDMR再生音量調節処理(サブルーチン)を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置に対してHDMI接続された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の一実施形態による携帯情報処理装置のHDMI接続が解除された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
まず、図1〜図5および図7を参照して、本発明の一実施形態による携帯情報処理装置1の構成について説明する。
【0024】
図1に示すように、本発明の一実施形態による携帯情報処理装置1は、様々な外部機器と有線LAN、無線LANまたはそれらの組み合わせからなるホームネットワークで相互接続されている。これらの機器はDLNA(Digital Living Network Alliance)に対応している。なお、DLNAは、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能なネットワーク規格であり、これらの対応機器同士でDLNA規格に準拠した通信を相互に行うことが可能である。
【0025】
携帯情報処理装置1は、ホームネットワークを構成するDLNA対応機器として、メディアデータを保有するメディア保有機器2、映像や画像などのコンテンツに関するメディアデータを再生表示することが可能なテレビジョン装置3およびインターネットに接続するためのルータ4と相互に接続されている。また、携帯情報処理装置1には、DLNA非対応のテレビジョン装置5がHDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル100により接続されている。なお、HDMIは、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブル(HDMIケーブル)で2つの機器間を接続して機器間の連携動作を行うことが可能なインターフェース規格である。また、テレビジョン装置3およびテレビジョン装置5は、それぞれ、本発明の「外部再生機器」の一例である。
【0026】
次に、DLNAによるホームネットワークにおける各々のDLNA対応機器の機能について説明する。メディア保有機器2は、ホームネットワーク内においてメディアデータの供給源としてのデジタルメディアサーバ(以下、DMSと呼ぶ)として機能する。また、テレビジョン装置3は、ホームネットワーク内において表示部としてのデジタルメディアレンダラ(以下、DMRと呼ぶ)として機能する。また、携帯情報処理装置1は、DMSからメディアデータを直接取得して液晶表示部10に再生表示させるデジタルメディアプレーヤ(DMP)として機能するとともに、デジタルメディアサーバ(DMS)から取得したメディアデータをデジタルメディアレンダラ(DMR)に表示させるデジタルメディアコントローラ(DMC)として機能する。ここで、携帯情報処理装置1は、上記した通常のDLNA対応機器としてのDMPおよびDMCの機能に加えて、HDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5に対しても擬似的にDMCとして機能するように構成されている。すなわち、携帯情報処理装置1は、DMSからDLNA規格に準拠して取得したメディアデータをHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5に再生表示させるとともに、携帯情報処理装置1の液晶表示部10には、DMCとしての表示をさせることが可能である。
【0027】
このように、本実施形態による携帯情報処理装置1は、メディアデータ(コンテンツ)の再生先として、携帯情報処理装置1本体(後述する液晶表示部10およびスピーカ19(図4参照))と、テレビジョン装置3(DMR)と、HDMI接続されたテレビジョン装置5とを選択して再生させることが可能である。本実施形態では、携帯情報処理装置1は、後述する共通の音量調節ボタン20(図3参照)を用いて、メディアデータの再生先(本体、テレビジョン装置3またはテレビジョン装置5)に応じて、それぞれメディアデータの再生音量の調節を行うことが可能なように構成されている。なお、スピーカ19は、本発明の「内蔵再生部」の一例であるとともに、音量調節ボタン20は、本発明の「音量調節操作部」の一例である。
【0028】
次に、本実施形態による携帯情報処理装置1の構造について説明する。図2および図3に示すように、本実施形態による携帯情報処理装置1は、メディアデータおよび各種情報を表示する液晶表示部(LCD)10と、スピーカ19とを備えている。また、図4に示すように、携帯情報処理装置1は、音量調節ボタン20を含むスイッチ部11と、無線LAN接続部12と、音声ケーブル接続部13と、SDカード接続部14と、HDMI接続部15と、USB接続部16と、音量制御部17と、赤外線通信部18とをさらに備えている。なお、音声ケーブル接続部13は、本発明の「内蔵再生部」の一例である。また、無線LAN接続部12およびHDMI接続部15は、それぞれ、本発明の「外部再生機器接続部」の一例である。
【0029】
液晶表示部10は、図4に示すように、タッチパネル機能を有しており、ユーザが液晶表示部10に表示された画面上の操作ボタンをタッチ操作することにより、メディアプレーヤなどのアプリケーションに従った操作が可能なように構成されている。メディアプレーヤの実行時には、携帯情報処理装置1がアクセス可能なメディアデータ(コンテンツ)の全てまたは一部をリスト表示するコンテンツリスト画面200(図5参照)を液晶表示部10に表示させるとともに、選択されたコンテンツを再生する再生表示画面300(図7参照)を液晶表示部10に再生表示させることが可能なように構成されている。
【0030】
図2に示すように、スイッチ部11(図4参照)は、筐体1aの前面(液晶表示部10側)側に設けられた複数の操作ボタン11aと、筐体1aの背面側(図3参照)に設けられた音量調節ボタン20とを含んでいる。前面側の複数の操作ボタン11aは、携帯情報処理装置1の各モード(リモコンモードやメディアプレーヤモードなど)を切り替えるなどの各種の操作を行うために設けられている。
【0031】
音量調節ボタン20は、図3に示すように、音量調節専用のシーソーボタン形式の2つの押圧部20aおよび20bを有する機械的な操作部である。押圧部20aは、押圧により音量を増加するように構成されており、押圧部20bは、押圧により音量を減少させるように構成されている。音量調節ボタン20は、ユーザが筐体1aの把持部1bを把持したままの状態で押圧部20aまたは20bを押圧することにより音量調節操作を行うことが可能なように、筐体1aの所定位置に設けられている。この音量調節ボタン20は、本体(スピーカ19および音声ケーブル接続部13)、テレビジョン装置3またはテレビジョン装置5のいずれかによりメディアデータ(コンテンツ)の再生を行う場合の、共通の音量調節操作部として機能するように構成されている。したがって、音量調節ボタン20は、ユーザが音量調節ボタン20を押下した場合に、メディアデータの再生先に応じて音量調節を行う対象が切り替えられるように構成されている。この音量調節の詳細な内容については、後述する。なお、本実施形態では、音量調節専用の音量調節ボタン20は、液晶表示部(LCD)10の表示とは無関係に(表示切替を伴わずに)、単独でユーザによる音量調節操作を受け付けることにより、音量調節可能なように構成されている。
【0032】
無線LAN接続部12は、図1に示すように、DLNA規格に準拠した通信機能(UPnP、Universal Plug and Play)によって携帯情報処理装置1と、メディア保有機器2、テレビジョン装置3およびルータ4と相互接続し、ホームネットワークを構成するために設けられている。携帯情報処理装置1は、この無線LAN接続部12を介してメディア保有機器2(DMS)からのメディアデータの取得や、テレビジョン装置3(DMR)に対するメディアデータの送信、および、これらのDLNA対応機器に対する制御信号の送信を行うことが可能なように構成されている。
【0033】
また、図4に示すように、音声ケーブル接続部13は、イヤホン(図示せず)またはヘッドホン(図示せず)などを接続可能に構成されている。また、SDカード接続部14は、SDカード50を挿入可能なカードスロット14aと、カードスロット14aに挿入されたSDカード50に格納されたメディアデータなどのデータを読み取る読取部14bとを有している。
【0034】
また、HDMI接続部15は、HDMIケーブル100(図1参照)を介して携帯情報処理装置1がテレビジョン装置5と接続された場合に、DLNAに非対応のテレビジョン装置5に対して映像および音声データを送信可能に構成されている。また、HDMI接続部15を介してHDMIのCEC(Consumer Electronics Control)機能を用いることにより、テレビジョン装置5に対して音量調節を行うための音量調節命令を含む制御信号を送信することが可能である。
【0035】
また、USB接続部16は、図示しないUSBケーブルを介してUSBメモリやハードディスクなどの外部記憶装置(図示せず)と接続するために設けられている。音量制御部17は、音声ケーブル接続部13とスピーカ19とに出力する音声信号のゲイン調節(ボリューム調節)を行うことにより、スピーカ19(音声ケーブル接続部13)の音量制御を行う機能を有する。赤外線通信部18は、外部のテレビジョン装置5やオーディオ機器類(図示せず)のリモコンコードに対応した赤外線信号を送信することにより、外部のテレビジョン装置5やオーディオ機器類(図示せず)に対する電源オンオフや音量調節などのリモコン制御を行うことが可能なように構成されている。また、図3に示すように、スピーカ19は、筐体1aの背面側の一対の把持部1bにそれぞれ設けられている。スピーカ19は、携帯情報処理装置1によるメディアデータの再生時や各種のシステム音声の再生時に音声出力を行う機能を有する。
【0036】
また、図4に示すように、携帯情報処理装置1は、CPU21、フラッシュメモリ22および主メモリ23を含んでいる。CPU21は、フラッシュメモリ22に記憶されているプログラムを主メモリ23に読み出して実行することが可能である。また、フラッシュメモリ22にはプログラムデータのみならず、液晶表示部10において再生表示可能なメディアデータなども格納されている。本実施形態では、CPU21は、アクセス可能なメディアデータを随時認識し、ユーザの操作に応じてメディアデータ(コンテンツ)のコンテンツリスト表示を行う制御、ユーザによって選択されたコンテンツのメディアデータの取得およびそのコンテンツの再生表示を液晶表示部10において行う制御、または他の表示再生機器(DLNA対応のテレビジョン装置3またはDLNA非対応のテレビジョン装置5など)にメディアデータ(コンテンツ)の送信および再生表示命令を行う制御などを行うように構成されている。なお、CPU21は、本発明の「制御部」の一例である。
【0037】
また、CPU21は、携帯情報処理装置1と外部再生機器(テレビジョン装置5)とのHDMIケーブル100(図1参照)を介したHDMI接続と、そのHDMI接続の解除とを検出する機能を有する。そして、CPU21は、内蔵の液晶表示部10およびスピーカ19によるメディアデータの再生中にユーザによりHDMIケーブル100が接続された場合(テレビジョン装置5とHDMI接続された場合)や、HDMI接続が解除された場合には、メディアデータの再生先を自動で切り替えるように構成されている。
【0038】
次に、図5〜図11を参照して、本実施形態による携帯情報処理装置1のメディアデータの再生モードについて説明する。
【0039】
本実施形態による携帯情報処理装置1は、コンテンツリスト表示および再生表示と、外部のテレビジョン装置(TV装置)3またはテレビジョン装置(TV装置)5におけるコンテンツ(メディアデータ)の再生表示とを組み合わせて、複数の再生態様(再生モード)をとることが可能である。具体的には、図8〜図11に示すように、携帯情報処理装置1は、携帯情報処理装置1自体の再生表示機能を用いてメディアデータの再生を行うDMPモード(図8参照)と、ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置(TV装置)3をDMRとして用いるDMCモード(携帯情報処理装置1がDMCとして機能するモード)(図9参照)と、携帯情報処理装置1にHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置(TV装置)5を擬似DMRとして用いる擬似DMCモード(携帯情報処理装置1が擬似DMCとして機能するモード)(図10参照)と、携帯情報処理装置1における再生表示コンテンツと同じコンテンツを携帯情報処理装置1にHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5においても再生表示するミラー再生モード(図11参照)とを主にとることが可能である。
【0040】
まず、コンテンツリスト表示および再生表示の概要について説明する。図5に示すように、ユーザによりメディアプレーヤが起動されると、液晶表示部10(図2参照)にコンテンツリスト画面200が表示される。このコンテンツリスト画面200には、サムネイル表示(縮小画像表示)された複数のコンテンツ210と、メディアの種類(Photo、Video、Music)を示すタブ220と、格納先選択部230と、プレイリスト選択部(Play List)240と、再生先選択部(Play to)250とが表示されている。コンテンツリスト画面200では、タブ220の切り替えによってタブ220に応じた種類のコンテンツがリスト表示される。これらのコンテンツ210の選択やタブ220などの切り替えは、液晶表示部10のタッチパネルを用いて、ユーザが対応部分に触れる(タップする)タッチ操作により行われる。
【0041】
また、このコンテンツリスト画面200では、格納先選択部230に示されるように、「Server」(メディア保有機器2)に格納されたコンテンツが表示されている。ユーザが格納先選択部230を操作することにより、メディア保有機器2以外の携帯情報処理装置1内のメディアデータ(フラッシュメモリ22に格納されたメディアデータ、USB接続部16に接続された記憶装置に格納されたメディアデータ、SDカード接続部14に接続されたSDカード50に格納されたメディアデータなど)をコンテンツリスト画面200に表示させることが可能である。また、ユーザは、プレイリスト選択部240を選択し、コンテンツ210を指定することによって、選択した複数のコンテンツを指定した順番で再生させることが可能である。
【0042】
また、図6に示すように、ユーザが再生先選択部250を選択すると、現在接続されている(利用可能な)再生先を表示する再生先選択領域251が表示される。すなわち、図6では、DMR(テレビジョン装置3)とHDMI(テレビジョン装置5)とが利用可能な再生先として表示されている。ユーザは、コンテンツ210の再生先を再生先選択領域251の「DMR」または「HDMI」から選択することによって、そのコンテンツ(メディアデータ)210を選択した再生先に表示(再生)させることができる。また、このコンテンツリスト画面200において、ユーザによりコンテンツ210がダブルタップ(2回連続でタッチ操作すること)されると、携帯情報処理装置1本体によるコンテンツ210の再生が選択される。このように、コンテンツリスト画面200からユーザが液晶表示部10のタッチパネルを用いて各種の操作を行うことにより、上記したそれぞれの再生モードに移行する。以下では、各再生モードについて詳細に説明する。
【0043】
(DMPモード)
図8に示すように、DMPモードは、テレビジョン装置5がHDMI接続されていない場合で、かつ、携帯情報処理装置1本体による再生が選択された場合に、携帯情報処理装置1の内蔵の液晶表示部10およびスピーカ19を用いてメディアデータの再生を行うモードである。図5に示すように、コンテンツリスト画面200において、ユーザにより携帯情報処理装置1本体によるコンテンツ210の再生が選択されることによって、このDMPモードによる再生が行われる。DMPモードでは、液晶表示部10にコンテンツ(メディアデータ)210の再生表示画面300が表示されるとともに、コンテンツ210の音声がスピーカ19(ヘッドホンなどが接続されている場合には、音声ケーブル接続部13)から再生される。このDMPモードにおいて、音量調節ボタン20(図3参照)による音量調節対象は、携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。なお、テレビジョン装置5がHDMI接続されている場合に携帯情報処理装置1本体による再生が選択されると、ミラー再生モードによる再生が行われる。
【0044】
(DMCモード)
図9に示すように、DMCモードは、コンテンツ(メディアデータ)210の再生先としてDMRが選択された場合の再生モードである。図6に示すように、コンテンツリスト画面200上でユーザが再生先選択部(Play to)250を選択するとともに、コンテンツ210の再生先を再生先選択領域251の「DMR」に指定すること(Play to DMR)によって、DMCモードによる再生が行われる。このDMCモードでは、図9に示すように、携帯情報処理装置1がDMC(デジタルメディアコントローラ)として機能するとともに、選択されたDLNA対応のテレビジョン装置3(DMR)にメディアデータが再生される。この場合、選択されたコンテンツ210(映像および音声)がテレビジョン装置3に再生されるとともに、DMCとしての携帯情報処理装置1の液晶表示部10には、コンテンツリスト画面200が表示される。このDMCモードでは、音量調節ボタン20(図3参照)による音量調節対象は、コンテンツ210の再生先であるテレビジョン装置3(DMR)に設定される。
【0045】
(擬似DMCモード)
図10に示すように、擬似DMCモードは、コンテンツ(メディアデータ)の再生先として、携帯情報処理装置1にHDMIケーブル100を介してHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5が選択された場合の再生モードである。図6に示すように、コンテンツリスト画面200上でユーザが再生先選択部(Play to)250を選択するとともに、コンテンツ210の再生先を再生先選択領域251の「HDMI」に指定すること(Play to HDMI)によって、擬似DMCモードによる再生が行われる。擬似DMCモードは、DLNA非対応機器(テレビジョン装置5)を用いてコンテンツ210の再生を行う場合にも、DLNA対応のテレビジョン装置3を使用する場合(DMCモード)と同様の表示、再生および操作をユーザに提供するものである。この場合には、図10に示すように、メディアデータ(映像および音声)がテレビジョン装置5に再生されるとともに、擬似DMCとしての携帯情報処理装置1の液晶表示部10には、DMCモードと同様のコンテンツリスト画面200が表示される。この擬似DMCモードにおいて、音量調節ボタン20(図3参照)による音量調節対象は、メディアデータの再生先であるテレビジョン装置5(HDMI)となる。
【0046】
なお、本実施形態では、DMPモード(図8参照)によるコンテンツ210の再生中にHDMI接続されたことが検出されると、HDMI接続されたことが検出された時点でコンテンツ210の再生先がテレビジョン装置5(HDMI)に切り替えられるように構成されている。すなわち、携帯情報処理装置1本体によるDMPモードでの再生中にHDMI接続が行われた場合、ユーザは、HDMI接続したテレビジョン装置5によって再生中のコンテンツ210を再生(視聴)させたいという意図を有している。このため、HDMI接続された時点で再生先が携帯情報処理装置1本体からテレビジョン装置5(HDMI)に切り替えられることにより、擬似DMCモード(図10参照)に移行する。この際にも、DMPモードから擬似DMCモードに移行するのに伴い、音量調節ボタン20による音量調節対象はメディアデータの再生先であるテレビジョン装置5(HDMI)に切り替えられる。一方、本実施形態では、擬似DMCモード(図10参照)によるコンテンツ210の再生中にHDMI接続が解除された場合(HDMIケーブル100が外された場合)には、DMPモードに移行してコンテンツ210の再生先が液晶表示部10およびスピーカ19に切り替えられる。したがって、この場合の音量調節ボタン20(図3参照)による音量調節対象は、コンテンツ210の再生先である携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に戻される。
【0047】
(ミラー再生モード)
図11に示すように、ミラー再生モードは、擬似DMCモードとは異なり、ユーザにより選択されたコンテンツ210が携帯情報処理装置1とDLNA非対応のテレビジョン装置5との両方に再生されるモードである。携帯情報処理装置1とテレビジョン装置5とがHDMI接続されている状態で、かつ、携帯情報処理装置1本体による再生が選択された場合にミラー再生モードに移行する。図5に示すように、コンテンツリスト画面200において、ユーザにより携帯情報処理装置1本体による再生が選択された際、テレビジョン装置5とがHDMI接続されている場合には、コンテンツ210(映像および音声)が携帯情報処理装置1とテレビジョン装置5との両方から再生される。このミラー再生モードにおいて、音量調節ボタン20による音量調節対象は、ユーザによる直接の操作対象である携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)となる。ミラー再生モードでは、携帯情報処理装置1は、自身がコンテンツを再生表示するDMPとして機能しているため、このミラー再生モードは、携帯情報処理装置1とテレビジョン装置5とがHDMI接続されている状態におけるDMPモード(図8参照)の一態様ということができる。
【0048】
なお、携帯情報処理装置1とテレビジョン装置5とがHDMI接続されている状態では、擬似DMCモードによる再生時を除いて、常時ミラー表示が行われる。つまり、コンテンツ210(メディアデータ)の非再生時には、携帯情報処理装置1(液晶表示部10)とテレビジョン装置5とにコンテンツリスト画面200がミラー表示される。また、コンテンツ210(メディアデータ)の非再生時において、音量調節ボタン20(図3参照)による音量調節対象は、ユーザによる直接の操作対象である携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)となる。
【0049】
次に、図5〜図12を参照して、本実施形態による携帯情報処理装置1のメディアデータ(コンテンツ)の再生処理フローについて説明する。以下に説明する処理は、携帯情報処理装置1のCPU21によって実行される。また、以下では、説明のため、映像と音声とを含むメディアデータとしてビデオ(Video)のコンテンツ210を再生する場合について説明する。
【0050】
図12に示すように、メディアデータ(コンテンツ210)の再生処理は、メディアプレーヤ(アプリケーション)がユーザの操作によって起動されることにより開始される。メディアプレーヤが起動されると、ステップS1において、CPU21により、HDMI接続の有無が判断される。HDMI接続部15を介してテレビジョン装置5がHDMI接続されている場合には、ステップS2に進む。一方、テレビジョン装置5がHDMI接続されていない場合には、ステップS10に移行する。
【0051】
ステップS2において、メディアプレーヤの起動に伴い、コンテンツリスト画面200(図5参照)が表示される。このステップS2では、テレビジョン装置5がHDMI接続されているため、携帯情報処理装置1の液晶表示部10とテレビジョン装置5との両方に、図5に示すコンテンツリスト画面200がミラー表示される。このとき、音量調節ボタン20による音量調節対象は、携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定された状態となる。
【0052】
ステップS3では、液晶表示部10のタッチパネルを用いたユーザによる再生指示がCPU21によって受け付けられる。そして、ステップS4では、HDMI(テレビジョン装置5)が再生先として選択された(Play to HDMI)か否かが判断される。図6に示すように、コンテンツリスト画面200上で、ユーザにより、コンテンツ210の再生先として再生先選択領域251の「HDMI」が選択されることによって再生指示が入力された場合(Play to HDMIの場合)には、ステップS5に進む。HDMI以外が選択された場合には、ステップS6に進む。
【0053】
ステップS5では、HDMI(テレビジョン装置5)が再生先として選択されたことに基づき、擬似DMCモードによるコンテンツ210(メディアデータ)の再生が行われる。図10に示すように、コンテンツ210の映像および音声がテレビジョン装置5により再生されるとともに、擬似DMCとしての携帯情報処理装置1の液晶表示部10には、コンテンツリスト画面200(図5参照)が表示される。また、CPU21により、音量調節ボタン20による音量調節対象がコンテンツ210(メディアデータ)の再生先であるテレビジョン装置(TV装置)5に設定される。
【0054】
一方、図12に示すように、ステップS6では、DMR(テレビジョン装置3)が再生先として選択された(Play to DMR)か否かが判断される。図6に示すように、コンテンツリスト画面200上で、ユーザにより、コンテンツ210の再生先として再生先選択領域251の「DMR」が選択されることによって再生指示が入力された場合(Play to DMRの場合)には、ステップS7に進む。また、ユーザによりコンテンツ210がダブルタップされることによって再生指示が入力された場合(本体再生が選択された場合)には、ステップS8に進む。
【0055】
ステップS7では、DMR(テレビジョン装置3)が再生先として選択されたことに基づき、DMCモードによるコンテンツ210(メディアデータ)の再生が行われる。図9に示すように、コンテンツ210の映像および音声がテレビジョン装置3により再生されるとともに、DMCとしての携帯情報処理装置1の液晶表示部10には、コンテンツリスト画面200(図5参照)が表示される。また、CPU21により、音量調節ボタン20による音量調節対象がコンテンツ210(メディアデータ)の再生先であるテレビジョン装置(TV装置)3(DMR)に設定される。
【0056】
また、図12に示すように、ステップS8では、携帯情報処理装置1とテレビジョン装置5とがHDMI接続された状態で、ユーザによって本体(携帯情報処理装置1)による再生が選択されたことに基づき、携帯情報処理装置1とテレビジョン装置5との両方によるミラー再生モードでの再生が行われる。すなわち、図11に示すように、コンテンツ210の映像および音声が携帯情報処理装置1とテレビジョン装置5との両方に再生される。また、CPU21により、音量調節ボタン20による音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。
【0057】
その後、図12に示すように、ステップS9でコンテンツ210(メディアデータ)の再生が終了すると、CPU21により、音量調節ボタン20による音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。したがって、ステップS5の擬似DMCモード(図10参照)、または、ステップS7のDMCモード(図9参照)により再生が行われていた場合には、このステップS9で音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に戻される。その後、ステップS2に戻り、図5に示すコンテンツリスト画面200がミラー表示されるとともに、ユーザによる次の再生指示などの操作が行われる。
【0058】
一方、ステップS1において、テレビジョン装置5がHDMI接続部15に対してHDMI接続されていなかった場合には、ステップS10に移行して、携帯情報処理装置1の液晶表示部(LCD)10にコンテンツリスト画面200(図5参照)が表示される。このとき、音量調節ボタン20による音量調節対象は、携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定された状態となる。そして、ステップS11では、ユーザによる液晶表示部10のタッチパネルを用いた再生指示が、CPU21によって受け付けられる。
【0059】
ステップS12では、ステップS6と同様に、DMR(テレビジョン装置3)がコンテンツ210の再生先として選択された(Play to DMR)か否かが判断される。再生先をDMRとする再生指示が入力された場合(Play to DMR)には、ステップS13に進む。一方、再生先を本体とする再生指示が入力された場合には、ステップS14に進む。なお、このステップS12では、テレビジョン装置5がHDMI接続されていないため、ユーザが再生先選択部(Play to)250を選択した場合(図6参照)にも、再生先選択領域251に「HDMI」は表示されない。
【0060】
ステップS13では、ステップS7と同様に、DMR(テレビジョン装置3)が再生先として選択されたことに基づき、DMCモードによるコンテンツ210(メディアデータ)の再生が行われる。また、CPU21により、音量調節ボタン20による音量調節対象がコンテンツ210(メディアデータ)の再生先であるテレビジョン装置(TV装置)3(DMR)に設定される。
【0061】
また、ステップS14では、本体(携帯情報処理装置1)による再生が選択されたことに基づき、携帯情報処理装置1によるDMPモード(図8参照)での再生が行われる。この際、コンテンツ210が携帯情報処理装置1の液晶表示部(LCD)10に表示される(再生表示画面300(図7参照)が表示される)とともに、コンテンツ210の音声がスピーカ19(ヘッドホンなどが接続されている場合には、音声ケーブル接続部13)から再生される。また、CPU21により、音量調節ボタン20による音量調節対象は、携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。
【0062】
その後、ステップS15でコンテンツ210(メディアデータ)の再生が終了すると、音量調節ボタン20による音量調節対象は、ユーザによる操作対象である携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。したがって、ステップS13のDMCモード(図9参照)により再生が行われていた場合には、このステップS15で音量調節ボタン20による音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に戻される。その後、ステップS10に戻り、図5に示すコンテンツリスト画面200が携帯情報処理装置1の液晶表示部(LCD)10に表示される。このようにして、ユーザの操作入力に基づいた各再生モードでの再生処理が行われる。
【0063】
次に、図1および図8〜図15を参照して、音量調節ボタン20が押下された場合の音量調節処理について説明する。
【0064】
上記のように、音量調節ボタン20による音量調節対象は、メディアデータの非再生時(HDMI接続状態におけるミラー表示も含む)では、携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。また、携帯情報処理装置1本体によるメディアデータの再生が行われている場合(DMPモード(図8参照)またはミラー再生モード(図11参照)の場合)にも、音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。一方、携帯情報処理装置1本体によるメディアデータの再生が行われずに、メディアデータの再生先として外部再生機器(DMRまたはHDMI)が選択された場合(DMCモード(図9参照)または擬似DMCモード(図10参照)の場合)には、音量調節対象がそれぞれ選択された外部再生機器(DMRまたはHDMI)に設定される。音量調節処理は、これらの音量調節対象の設定にしたがって実行される。
【0065】
図13に示すように、音量調節処理は、携帯情報処理装置1の音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bが押下されたことがCPU21によって検出されることにより開始される。音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bがユーザによって押下されると、ステップS21において、CPU21により、携帯情報処理装置1本体によるメディアデータの再生中か否か(音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定されているか否か)が判断される。図12のステップS8におけるミラー再生モード、または、ステップS14におけるDMPモードによりメディアデータの再生が実行されている場合には、ステップS22に進む。一方、外部再生機器(DMRまたはHDMI)によりメディアデータの再生が実行されている場合、または、メディアデータの再生が実行されていない場合には、ステップS23に進む。
【0066】
ステップS22では、音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定されていることに基づき、CPU21により、押圧部20aまたは20bの押圧回数に応じて音量制御部17のゲイン調節(ボリューム調節)が行われる。これにより、図4に示すように、音量制御部17からスピーカ19および音声ケーブル接続部13に出力される音声信号のゲインが調節されることによって、メディアデータの再生音量が調節される。携帯情報処理装置1本体の音量調節が行われる場合には、以上で音量調節処理が終了する。
【0067】
一方、ステップS23では、HDMI接続されたテレビジョン装置5によるメディアデータの再生中か否か(音量調節対象がHDMI(テレビジョン装置5)に設定されているか否か)が判断される。すなわち、図12のステップS5における擬似DMCモードによりメディアデータの再生が実行されている場合(図10参照)には、携帯情報処理装置1本体による再生が行われておらず、かつ、テレビジョン装置5によるメディアデータの再生中であるので、この場合には音量調節対象がテレビジョン装置5に設定されている。このため、ステップS24に進み、HDMI再生音量調節処理が行われる。
【0068】
ここで、図14を参照して、HDMI再生音量調節処理について説明する。
【0069】
HDMI再生音量調節処理では、まず、ステップS31において、HDMI接続部15を介してCPU21からテレビジョン装置5に対して音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bの押圧回数に応じた音量制御命令が送信される。この際、音量制御命令は、HDMIのCEC機能によってテレビジョン装置5に送信される。音量制御命令がテレビジョン装置5によって受信されると、音量制御命令に基づいてテレビジョン装置5の音量制御部5a(図1参照)のゲイン調節(ボリューム調節)が行われることにより、メディアデータの再生音量が調節される。
【0070】
次に、ステップS32において、CPU21により、テレビジョン装置5側の音量の変更(調節)が完了したか否かが判断される。適切に音量調節が行われた場合にはHDMI再生音量調節処理が終了し、ステップS24(図13参照)に戻るとともに、音量調節処理も完了する。一方、機器間の互換性等に起因して音量調節が適切に行われなかった場合には、ステップS33に進む。
【0071】
ステップS33では、CPU21により、赤外線通信部18を用いてテレビジョン装置5のリモコンコードに対応した赤外線信号(音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bの押圧回数に応じた音量制御信号)が送信される。赤外線信号がテレビジョン装置5によって受信されると、赤外線信号に基づいてテレビジョン装置5の音量制御部5a(図1参照)のゲイン調節(ボリューム調節)が行われることにより、メディアデータの再生音量が調節される。そして、ステップS34において、CPU21により、テレビジョン装置5側の音量の変更(調節)が完了したか否かが判断される。テレビジョン装置5の音量調節が行われた場合には、HDMI再生音量調節処理が終了し、ステップS24(図13参照)に戻るとともに、音量調節処理も完了する。一方、送信された赤外線信号がテレビジョン装置5によって適切に受信されなかった場合などには、ステップS35に進む。
【0072】
ステップS35では、CPU21により、HDMI接続部15からHDMIケーブル100を介してテレビジョン装置5に送信されるメディアデータ(音声データ)自体の音量が変更される。すなわち、音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bの押圧回数に応じた音量調節量に対応した所定の係数を、HDMI接続部15から出力されるメディアデータ(音声データ)自体に掛けて振幅(音量)制御を行うことにより、メディアデータ(音声データ)自体の音量が変更される。そして、CPU21によって音量調節されたメディアデータ(音声データ)がテレビジョン装置5に対して送信されることにより、テレビジョン装置5の再生音量の調節が行われる。このようにしてHDMI再生音量調節処理が行われると、ステップS24(図13参照)に戻るとともに、音量調節処理が完了する。このようにして、HDMI再生音量調節処理が行われる。
【0073】
図13のステップS23において、HDMI接続されたテレビジョン装置5によるメディアデータの再生中でないと判断された場合には、ステップS25に進む。すなわち、DMR(テレビジョン装置3)によりメディアデータの再生が実行されている場合、または、メディアデータの再生が行われていない場合には、ステップS25に進む。
【0074】
ステップS25では、DMR(テレビジョン装置3)によるメディアデータの再生中か否か(音量調節対象がDMR(テレビジョン装置3)に設定されているか否か)が判断される。すなわち、図12のステップS7およびステップS13におけるDMCモードによりメディアデータの再生が実行されている場合(図9参照)には、携帯情報処理装置1本体による再生が行われておらず、かつ、テレビジョン装置3(DMR)によるメディアデータの再生中であるので、この場合には、音量調節対象がテレビジョン装置3(DMR)に設定されている。このため、ステップS26に進み、DMR再生音量調節処理が行われる。
【0075】
ここで、図15を参照して、DMR再生音量調節処理について説明する。
【0076】
DMR再生音量調節処理では、まず、ステップS41において、無線LAN接続部12を介してCPU21からテレビジョン装置3(DMR)に対して音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bの押圧回数に応じた音量制御命令が送信される。この際、音量制御命令は、DLNA規格に準拠したネットワーク通信(UPnP)によって送信される。音量制御命令がテレビジョン装置3(DMR)によって受信されると、音量制御命令に基づいてテレビジョン装置3(DMR)の音量制御部3a(図1参照)のゲイン調節(ボリューム調節)が行われることにより、メディアデータの再生音量が調節される。
【0077】
次に、ステップS42において、CPU21により、テレビジョン装置3側の音量の変更(調節)が完了したか否かが判断される。適切に音量調節が行われた場合にはDMR再生音量調節処理が終了し、ステップS26(図13参照)に戻るとともに、音量調節処理も完了する。一方、音量調節が適切に行われなかった場合には、ステップS43に進む。
【0078】
ステップS43では、CPU21により、赤外線通信部18を用いてテレビジョン装置3(DMR)のリモコンコードに対応した赤外線信号(音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bの押圧回数に応じた音量制御信号)が送信される。赤外線信号がテレビジョン装置3によって受信されると、赤外線信号に基づいてテレビジョン装置3の音量制御部3a(図1参照)のゲイン調節(ボリューム調節)が行われることにより、メディアデータの再生音量が調節される。そして、ステップS44において、CPU21により、テレビジョン装置3(DMR)側の音量の変更(調節)が完了したか否かが判断される。テレビジョン装置3(DMR)の音量調節が適切に行われた場合にはDMR再生音量調節処理が終了し、ステップS26(図13参照)に戻るとともに、音量調節処理も完了する。一方、送信された赤外線信号(音量制御信号)がテレビジョン装置3(DMR)によって適切に受信されなかった場合などには、ステップS45に進む。
【0079】
ステップS45では、テレビジョン装置3(DMR)に送信されるメディアデータ(音声データ)自体の音量が変更される。すなわち、音量調節ボタン20の押圧部20aまたは20bの押圧回数に応じた音量調節量に対応した所定の係数を、メディアデータ(音声データ)自体に掛けて振幅(音量)制御を行うことにより、テレビジョン装置3(DMR)の再生音量の調節が行われる。このようにしてDMR再生音量調節処理が行われると、ステップS26(図13参照)に戻るとともに、音量調節処理が完了する。このようにして、DMR再生音量調節処理が行われる。
【0080】
以上のようにして、ユーザにより音量調節ボタン20が押下されるたびに音量調節処理が実行されることにより、メディアデータの再生先に応じた再生音量の調節が行われる。
【0081】
次に、図8〜図10、図12および図16を参照して、外部再生機器(テレビジョン装置5)がHDMI接続された場合の処理について説明する。この処理は、ユーザによりテレビジョン装置5がHDMIケーブル100を介してHDMI接続部15にHDMI接続された場合の処理である。まず、CPU21によってテレビジョン装置5がHDMI接続されたことが検出されることにより、処理が開始される。
【0082】
図16に示すように、テレビジョン装置5がHDMI接続されたことが検出されると、ステップS51において、携帯情報処理装置1本体によるメディアデータの再生中であるか否かが判断される。液晶表示部10およびスピーカ19(または、音声ケーブル接続部13)によってメディアデータが再生されるDMPモード(図8参照)で再生が行われている場合には、ステップS52に進む。一方、メディアデータの再生が行われていない場合や、テレビジョン装置3(DMR)にメディアデータを再生させるDMCモード(図9参照)によってメディアデータの再生が行われている場合には、ステップS53に進む。
【0083】
ステップS52では、DMPモードによるメディアデータの再生中にHDMI接続されたことに基づき、擬似DMCモード(図10参照)による再生に切り替えられる。この際、DMPモードから擬似DMCモードへの切り替えに伴い、CPU21により、音量調節ボタン20による音量調節対象がメディアデータの再生先であるテレビジョン装置(TV装置)5(HDMI)に設定される。これにより、HDMI接続された場合の処理は終了するとともに、そのままメディアデータ再生処理(図12参照)のステップS5(擬似DMCモードによる再生)の処理が行われる。
【0084】
一方、ステップS53では、携帯情報処理装置1の液晶表示部10とテレビジョン装置5との両方に同じ画面表示を行うミラー表示に切り替えられる。この場合には、音量調節ボタン20による音量調節対象は変更されない。したがって、メディアデータの再生が行われていない場合には、音量調節ボタン20による音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定された状態が維持される。また、DMCモード(図9参照)によってメディアデータの再生が行われている場合には、音量調節ボタン20による音量調節対象がメディアデータの再生先であるテレビジョン装置3(DMR)に設定された状態が維持される。
【0085】
以上のようにして、HDMI接続された場合の処理が行われる。
【0086】
次に、図4、図8、図10〜図12および図17を参照して、HDMI接続されていた外部再生機器(テレビジョン装置5)が外された場合の処理について説明する。この処理は、テレビジョン装置5を接続するHDMIケーブル100がユーザによりHDMI接続部15から取り外された場合の処理である。まず、CPU21によってテレビジョン装置5のHDMI接続が解除されたこと(HDMIケーブル100が外されたこと)が検出されることにより、処理が開始される。
【0087】
図17に示すように、テレビジョン装置5のHDMI接続が解除されたことが検出されると、ステップS61において、擬似DMCモード(図10参照)によるメディアデータの再生中であるか否かが判断される。HDMI(テレビジョン装置5)をメディアデータの再生先とする擬似DMCモードで再生が行われている場合には、ステップS62に進む。一方、メディアデータの再生が行われていない場合や、ミラー再生モード(図11参照)によるメディアデータの再生が行われている場合などには、ステップS63に進む。
【0088】
ステップS62では、擬似DMCモードによるメディアデータの再生中にHDMI接続が解除されたことに基づき、DMPモード(図8参照)による再生に切り替えられる。すなわち、メディアデータの再生先がテレビジョン装置5(HDMI)から携帯情報処理装置1本体に切り替えられ、液晶表示部10およびスピーカ19(または音声ケーブル接続部13、図4参照)によってメディアデータが再生される。また、擬似DMCモードからDMPモードへの切り替えに伴い、音量調節ボタン20による音量調節対象は、携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定される。これにより、HDMI接続が外された場合の処理は終了するとともに、そのままメディアデータ再生処理(図12参照)のステップS14(DMPモードによる再生)の処理が行われる。
【0089】
一方、ステップS63では、HDMI接続部15を介した信号(映像および音声信号など)の出力が停止される。この場合には、音量調節ボタン20による音量調節対象は変更されない。したがって、メディアデータの再生が行われていない場合には、音量調節ボタン20による音量調節対象が携帯情報処理装置1本体(音量制御部17)に設定された状態が維持される。また、テレビジョン装置3(DMR)にメディアデータを再生させるDMCモードによってメディアデータの再生が行われている場合には、音量調節ボタン20による音量調節対象がコンテンツ210(メディアデータ)の再生先であるテレビジョン装置3(DMR)に設定された状態が維持される。
【0090】
以上のようにして、HDMI接続が外された場合の処理が行われる。
【0091】
本実施形態では、上記のように、内蔵のスピーカ19(または音声ケーブル接続部13)によるメディアデータの再生が行われておらず、かつ、外部のテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)による再生が行われている場合(DMCモードまたは擬似DMCモードの場合)に、音量調節対象を再生先のテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5の再生音量に切り替えるとともに、ユーザによる音量調節ボタン20の調節操作に基づいて、本体(音量制御部17)の音量調節は行わずに再生先のテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5に再生されるメディアデータの再生音量を制御することによって、DMCモードまたは擬似DMCモードにより再生を行う場合に、CPU21によって音量調節対象が再生先のテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)に自動で切り替わるので、テレビジョン装置3またはテレビジョン装置5の音量調節時にユーザによる音量調節先を選択する操作が不要となる。これにより、外部のテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5を用いてメディアデータを再生する際の音量を調節する操作を簡略化することができる。
【0092】
さらに、本実施形態では、上記のように、内蔵のスピーカ19(音声ケーブル接続部13)と、外部のテレビジョン装置3(DMR)と、外部のテレビジョン装置5(HDMI)とに再生されるメディアデータの音量調節時に共通に用いられる音量調節ボタン20を設けることによって、音量調節先が内蔵のスピーカ19(または音声ケーブル接続部13)から外部のテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)に自動的に切り替わった際にも、同じ(共通の)音量調節ボタン20を用いて内蔵のスピーカ19(音声ケーブル接続部13)の場合と同じ音量調節操作で外部のテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5の音量調節を行うことができるので、これによっても、外部のテレビジョン装置3およびテレビジョン装置5の音量調節時の操作を簡略化することができる。
【0093】
また、本実施形態では、上記のように、少なくとも、ユーザによりメディアデータの再生先を外部のテレビジョン装置3(DMR)に特定する操作が行われた場合(Play to DMR)、ユーザによりメディアデータの再生先をテレビジョン装置5(HDMI)に特定する操作が行われた場合(Play to HDMI)、または、DMPモードでの再生時にユーザによりHDMI接続された場合に、このユーザの操作に基づいて、音量調節対象を再生先の外部のテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)の再生音量に切り替えるように制御する。このように構成することによって、ユーザは、少なくともテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5をメディアデータの再生先として特定することにより、容易に、音量調節対象もテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5の再生音量に自動的に切り替えることができる。
【0094】
また、本実施形態では、上記のように、メディアデータが内蔵のスピーカ19(音声ケーブル接続部13)により再生されている場合(DMPモードまたはミラー再生モードの場合)には、音量調節対象を本体(音量制御部17)に切り替えることによって、音量調節対象が外部のテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)に設定されている場合にも、スピーカ19(音声ケーブル接続部13)によりメディアデータの再生を行う際には音量調節対象が自動的に本体(音量制御部17)に切り替わるので、ユーザは、音量調節先の切り替え操作を行うことなく、再生先である携帯情報処理装置1(音量制御部17)自体の音量調節を音量調節ボタン20により行うことができる。
【0095】
また、本実施形態では、上記のように、DMPモードによる再生中にHDMI接続部15にユーザによりテレビジョン装置5(HDMI)の接続操作が行われた場合に、擬似DMCモードに切り替えるとともに、音量調節対象をテレビジョン装置5(HDMI)の再生音量に切り替えることによって、DMPモードによるメディアデータの再生中にユーザがテレビジョン装置5(HDMI)に再生先を切り替えようと考えた場合、ユーザは、テレビジョン装置5(HDMI)の接続操作(HDMI接続)を行うだけで、DMPモード(本体再生)によるメディアデータの再生からテレビジョン装置5(HDMI)による再生に切り替えることができるとともに、音量調節の対象も再生先(テレビジョン装置5)に応じて切り替えることができる。これにより、ユーザの意図を反映した再生先の切り替えおよび音量調節対象の切り替えを行うことができるので、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
【0096】
また、本実施形態では、上記のように、外部再生機器によるメディアデータの再生(DMCモードまたは擬似DMCモードによる再生)が終了した場合には、音量調節の対象を再生を行っていたテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)の再生音量から本体(音量制御部17)の再生音量に切り替えることによって、DMCモードまたは擬似DMCモードによるメディアデータの再生中には、音量調節対象が外部のテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)に自動で設定されるとともに、DMCモードまたは擬似DMCモードによるメディアデータの再生が終了した場合には、音量調節対象が自動で本体(音量制御部17)に切り替えられるので、ユーザは、DMCモードまたは擬似DMCモードによるメディアデータの再生中には再生先のテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)の音量調節を行うことができるとともに、再生終了後にも切り替え操作を必要とすることなく、そのまま同じ音量調節ボタン20を用いて操作対象である携帯情報処理装置1のスピーカ19(音声ケーブル接続部13)の音量調節を行うことができる。
【0097】
また、本実施形態では、上記のように、音量調節ボタン20を筐体1aの所定箇所に設置された音量調節専用の機械的な操作部とすることによって、筐体1aに設けられた音量調節専用の機械的な音量調節ボタン20を、内蔵のスピーカ19(音声ケーブル接続部13)と、外部のテレビジョン装置3(DMR)と、テレビジョン装置5(HDMI)とに共通の音量調節スイッチとして機能させることができる。したがって、ユーザは、携帯情報処理装置1を単独で用いるとき(DMPモードなど)には本体の音量調節スイッチとして使用することができるとともに、DMCモードおよび擬似DMCモードによりメディアデータを再生させている場合にも、携帯情報処理装置1(DMC)と外部のテレビジョン装置3(DMR)およびテレビジョン装置5(HDMI)とを一体的な機器を操作する感覚で、専用の音量調節ボタン20による音量調節操作を行うことができる。また、音量調節ボタン20を音量調節専用の機械的な操作部とすることによって、複数の機能の操作が可能な汎用の操作部の場合と異なり、音量調節を行う際に機能の選択操作などを行う必要がない。これらにより、ユーザにとっての利便性をより向上させることができる。
【0098】
また、本実施形態では、上記のように、2つの外部再生機器(テレビジョン装置3(DMR)およびテレビジョン装置5(HDMI))が接続されている場合に、少なくとも、ユーザによるメディアデータの再生先を1つの外部再生機器に特定する操作(Play to DMR(またはHDMI))に基づいて、メディアデータの再生先として特定された1つの外部再生機器(DMRまたはHDMI)の再生音量を音量調節対象とするように制御する。このように構成することによって、ユーザは、テレビジョン装置3(DMR)およびテレビジョン装置5(HDMI)のいずれにメディアデータを再生させるかを選択するだけで、共通の音量調節ボタン20を用いた音量調節操作を、選択されたテレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)に対して行うことができる。
【0099】
また、本実施形態では、上記のように、テレビジョン装置3(DMR)またはテレビジョン装置5(HDMI)の再生音量を音量調節対象とする場合に、テレビジョン装置3(DMR)の音量制御部3aまたはテレビジョン装置5(HDMI)の音量制御部5aのゲイン調節を行うことにより、テレビジョン装置3またはテレビジョン装置5によるメディアデータの再生音量を制御することによって、音量調節ボタン20を用いてテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5によるメディアデータの再生音量を調節する場合に、テレビジョン装置3側の音量制御部3aまたはテレビジョン装置5側の音量制御部5aのゲイン調節を行うことができるので、再生されるメディアデータの音質を損ねることなく正確に音量調節を行うことができる。
【0100】
また、本実施形態では、上記のように、テレビジョン装置3またはテレビジョン装置5に対してゲイン調節を行うための音量制御命令(制御信号)を送信することにより、テレビジョン装置3の音量制御部3aまたはテレビジョン装置5の音量制御部5aのゲイン調節を行うように構成することによって、ユーザによる音量調節ボタン20の調節操作に基づいて音量制御命令(制御信号)を送信することにより、容易に、テレビジョン装置3またはテレビジョン装置5によるメディアデータの再生音量を調節することができる。
【0101】
また、本実施形態では、上記のように、ゲイン調節を行うための音量制御命令を、テレビジョン装置3(DLNA対応機器)に対するDLNA規格に準拠したネットワーク通信(UPnP)による制御信号と、HDMI接続されたテレビジョン装置5に対するCEC機能を用いた制御信号とによりそれぞれ送信するように構成することによって、容易に、ゲイン調節を行うための制御命令をテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5に対して送信することができる。
【0102】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0103】
たとえば、上記実施形態では、携帯情報処理装置1とDLNA対応のテレビジョン装置3とをDLNA規格に準拠した無線ネットワークにより接続するとともに、携帯情報処理装置1とDLNA非対応のテレビジョン装置5とをHDMI接続する例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明は、メディアデータを再生可能な外部再生機器と接続可能であれば、どのような接続方式にも適用可能である。また、携帯情報処理装置1とDLNA非対応のテレビジョン装置5とをホームネットワークを介さずに無線によって接続してもよい。
【0104】
また、上記実施形態では、携帯情報処理装置1とDLNA対応機器とによりホームネットワークを構成した例を説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ホームネットワークを構成することなく、外部再生機器と携帯情報処理装置とを個別に接続してもよい。
【0105】
また、上記実施形態では、映像および音声を含むメディアデータの再生を行う場合に、DMPモード、DMCモード、擬似DMCモードおよびミラー再生モードの4つの再生モードで再生を行うとともに、各モードにおけるメディアデータの再生先に応じて音量調節の対象を変更する例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、再生モードを設けることなく、単にメディアデータを外部再生機器に再生させる際に、音量調節の対象を再生先の外部再生機器に変更するように構成してもよい。また、メディアデータを外部再生機器により再生させる際に、本体側でコンテンツリスト画面200を表示する必要もない。
【0106】
また、上記実施形態では、外部再生機器としてテレビジョン装置3およびテレビジョン装置5を携帯情報処理装置1に接続した例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、テレビジョン装置以外の外部再生機器と接続してもよい。たとえば、音声のみのメディアデータ(たとえば、音楽データ)の再生のみを行うオーディオ機器などの外部再生機器と接続してもよい。外部再生機器は、メディアデータ(少なくとも音声データ)を再生可能であればどのようなものでもよい。
【0107】
また、上記実施形態では、コンテンツリスト画面200上で再生先選択部(Play to)250を選択して、再生先選択領域251から再生先(DMRまたはHDMI)を指定するか、コンテンツ210をダブルタップすることにより本体再生を選択するように構成した例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、上記以外のどのような選択方法によってメディアデータの再生先を選択してもよい。
【0108】
また、上記実施形態では、HDMI接続時およびHDMI接続の解除時にも、所定の場合に再生音量の調節対象を切り替えるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。外部再生機器との接続時および接続の解除時に音量の調節対象を切り替えなくともよい。
【0109】
また、上記実施形態では、2つの外部再生機器(テレビジョン装置3およびテレビジョン装置5)を携帯情報処理装置1に接続した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つの外部再生機器を携帯情報処理装置と接続するだけでもよいし、3つ以上の外部再生機器を携帯情報処理装置と接続してもよい。
【0110】
また、上記実施形態では、本発明の音量調節操作部の一例として、音量調節専用の機械的な音量調節ボタン20を携帯情報処理装置1の筐体1aに設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえばコンテンツリスト画面200上に共通の音量調節操作部を表示させ、ユーザのタッチ操作によって音量調節操作を受け付けるように構成してもよい。
【0111】
また、上記実施形態では、ユーザによる再生先選択選択領域251から再生先(DMRまたはHDMI)を指定する操作、または、DMPモードによる再生中におけるユーザによるHDMI接続操作に基づいて、音量調節ボタン20による音量調節対象を設定するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、外部再生機器による再生中(DMCモードまたは擬似DMCモード)の状態で、携帯情報処理装置1の音声ケーブル接続部13にイヤホンなどの接続操作がユーザにより行われた場合には、外部再生機器側の音量をミュート(消音)するとともに、音量調節ボタン20による音量調節対象を音声ケーブル接続部13(音量制御部17)側に設定するように構成してもよい。
【0112】
また、上記実施形態では、本発明の外部再生機器接続部の一例として、無線LAN接続部12およびHDMI接続部15を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明の外部再生機器接続部として、USB接続部16に外部再生機器を接続してもよい。本発明の外部再生機器接続部は、メディアデータを再生可能な外部再生機器と接続することが可能であれば、どのような接続部でもよい。
【0113】
また、上記実施形態では、音量調節ボタン20を、2つの押圧部20aおよび20bからなるシーソーボタン形式の操作部により構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、音量調節ボタン20は、シーソーボタン形式以外の回転式の操作部などでもよい。
【0114】
また、上記実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理動作をスタート時はイベント駆動的に記載し、スタート以降の処理動作はフロー駆動的に記載したフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限らず、制御部の処理動作を完全なイベント駆動型で行ってもよいし、完全なフロー駆動型で行ってもよいし、並行処理的に行ってもよい。
【0115】
また、上記実施形態では、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能なDLNA規格に準拠した無線ネットワーク通信を行うことにより、DLNA対応の外部再生機器(テレビジョン装置3)に対して制御信号(音量制御命令)を送信した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、DLNA規格に準拠した無線ネットワーク通信以外の有線または無線のネットワーク通信により、外部再生機器に対する制御信号(音量制御命令)を送信してもよい。また、ネットワーク通信以外の他の通信により、制御信号(音量制御命令)を送信してもよい。
【0116】
また、上記実施形態では、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能なHDMIケーブルで接続して機器間の連携動作を行うことが可能なHDMI接続により接続された外部再生機器(テレビジョン装置5)に対して制御信号(音量制御命令)を送信した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な、HDMI規格以外の他のインターフェース規格に準拠したケーブルで外部再生機器と接続することにより、外部再生機器に対する制御信号(音量制御命令)を送信してもよい。
【符号の説明】
【0117】
1 携帯情報処理装置
1a 筐体
3 テレビジョン装置(外部再生機器)
3a 音量制御部
5 テレビジョン装置(外部再生機器)
5a 音量制御部
12 無線LAN接続部(外部再生機器接続部)
13 音声ケーブル接続部(内蔵再生部)
15 HDMI接続部(外部再生機器接続部)
19 スピーカ(内蔵再生部)
20 音量調節ボタン(音量調節操作部)
21 CPU(制御部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアデータを再生可能な内蔵再生部と、
メディアデータを再生可能な外部再生機器と接続可能な外部再生機器接続部と、
前記内蔵再生部の再生を制御するとともに、メディアデータを取得可能な制御部と、
前記内蔵再生部および前記外部再生機器に再生されるメディアデータの音量調節時に共通に用いられる音量調節操作部とを備え、
前記制御部は、少なくとも、前記内蔵再生部による再生が行われておらず、かつ、前記外部再生機器による再生が行われている場合に、音量制御の対象を前記外部再生機器の再生音量に切り替えるとともに、ユーザによる前記音量調節操作部の調節操作に基づいて、前記内蔵再生部の音量調節は行わずに前記外部再生機器に再生されるメディアデータの再生音量を制御するように構成されている、携帯情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、少なくとも、ユーザによるメディアデータの再生先を前記外部再生機器に特定する操作に基づいて、音量調節の対象を再生先の前記外部再生機器の再生音量に切り替えるように構成されている、請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、ユーザによるメディアデータの再生先を特定する操作および再生を行う操作に基づいて、音量調節の対象を再生先の前記外部再生機器の再生音量に切り替えるように構成されている、請求項2に記載の携帯情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、メディアデータが前記内蔵再生部により再生されている場合には、音量調節の対象を前記内蔵再生部の再生音量に切り替えるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記外部再生機器接続部に前記外部再生機器が接続されているか否かを判別するとともに、前記内蔵再生部によるメディアデータの再生中に前記外部再生機器接続部にユーザにより前記外部再生機器の接続操作が行われた場合に、メディアデータの再生先を前記外部再生機器に切り替えるとともに、音量調節の対象を前記外部再生機器の再生音量に切り替えるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記外部再生機器によるメディアデータの再生が終了した場合には、音量調節の対象を再生を行っていた前記外部再生機器の再生音量から前記内蔵再生部の再生音量に切り替えるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項7】
筐体をさらに備え、
前記音量調節操作部は、前記筐体の所定箇所に設置された音量調節専用の機械的な操作部である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記外部再生機器接続部に複数の前記外部再生機器が接続されている場合に、少なくとも、ユーザによるメディアデータの再生先を1つの前記外部再生機器に特定する操作に基づいて、メディアデータの再生先として特定された前記1つの外部再生機器の再生音量を音量調節の対象とするように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記外部再生機器の再生音量を音量調節の対象とする場合に、前記外部再生機器の音量制御部のゲイン調節を行うことにより、前記外部再生機器によるメディアデータの再生音量を制御するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記外部再生機器に対してゲイン調節を行うための音量制御命令を送信することにより、前記外部再生機器の音量制御部のゲイン調節を行うように構成されている、請求項9に記載の携帯情報処理装置。
【請求項11】
前記ゲイン調節を行うための音量制御命令は、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能な所定のネットワーク規格に対応する前記外部再生機器に対する前記所定のネットワーク規格に準拠したネットワーク通信による制御信号、または、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルで接続して機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格により接続された前記外部再生機器に対する制御信号を含む、請求項10に記載の携帯情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−217316(P2011−217316A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85989(P2010−85989)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】