説明

携帯端末及び表示方法

【課題】2つのディスプレイを1つの大きなディスプレイとして用いる場合と1つのディスプレイのみを用いる場合とにおいて、検知された1つのディスプレイの向きから大きなディスプレイの向きを特定することのできる携帯端末を提供する。
【解決手段】第1ディスプレイと第2ディスプレイとで形成される結合ディスプレイで表示を行う第1形態と、第1ディスプレイに第2ディスプレイを重ねて第2ディスプレイのみで表示を行う第2形態とに変更自在である携帯端末は、第2ディスプレイの主表面での当該携帯端末の傾きを検知し、第1形態である場合には検知された傾きの補正を行い、第1形態である場合には補正された傾きに基づいて、第2形態である場合には検知された傾きに基づいて画像の表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、特に2つのディスプレイを備え、1つのディスプレイで表示する形態と、当該2つのディスプレイを1つのディスプレイとして表示する形態とに変形自在な携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2つのディスプレイを並べて1つのディスプレイとして用いることで、携帯端末におけるディスプレイの大型化を図ることができる技術が知られている(特許文献1)。
また、画像等の表示方法として、ディスプレイの向き、つまりディスプレイの長辺が縦となるか横となるかに応じて、表示すべき画面の向きを変更する技術も知られている。この技術では、ディスプレイの長辺若しくは短辺が縦となっているか横となっているかを検知することで、ディスプレイの向きを知ることができるので、その向きに応じて表示すべき画像について縦長表示と横長表示とを切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−258806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、携帯端末の小型化が進んでおり、2つのディスプレイを並べて1つのディスプレイ(以下、結合ディスプレイ)として用いる携帯端末においても小型化の必要性が迫られている。小型化の一案として、携帯端末を第1ディスプレイを備えた第1筐体と第2ディスプレイを備えた筐体とから構成し、第1ディスプレイ及び第2ディスプレイを並べて表示する第1形態と、第2ディスプレイのみで表示する第2形態とに変形自在することが考えられる。この場合、第1ディスプレイと第2ディスプレイの並びによっては第2ディスプレイの縦横の関係と、結合ディスプレイの縦横の関係が逆になることがある。例えば、第1ディスプレイの長辺と第2ディスプレイの長辺を合わせて結合ディスプレイを構成する場合には、第1ディスプレイ及び第2ディスプレイそれぞれの一長辺が結合ディスプレイの短辺となり、第1ディスプレイの一短辺と第2ディスプレイ一短辺の和が結合ディスプレイの長辺となる。
【0005】
そうすると、第2ディスプレイのみで表示を行う場合には第2ディスプレイの長辺が縦であるか横であるかを検知することで、縦長表示と横長表示を切り替えることができるが、結合ディスプレイにおいて上記のように第2ディスプレイとの縦横の関係が逆となる場合には第2ディスプレイの長辺が縦であるか横であるかの検知結果そのものは利用できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、2つのディスプレイを1つの大きなディスプレイとして用いる場合と1つのディスプレイのみを用いる場合とにおいて、検知された1つのディスプレイの向きから、大きなディスプレイの向きを特定することのできる携帯端末及び表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、第1ディスプレイと第2ディスプレイとを有し、前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイとで形成され且つ長辺が前記第1ディスプレイの一短辺と前記第2ディスプレイの一短辺とからなる結合ディスプレイで表示を行う第1形態と、前記第1ディスプレイを備える筐体に前記第2ディスプレイを備える筐体を重ねて前記第2ディスプレイのみで表示を行う第2形態とに変更自在である携帯端末であって、形態が前記第1形態であるか前記第2形態であるかを検知する第1検知部と、前記第2ディスプレイの一辺の傾きを検知する第2検知部と、前記第1検知部で第1形態であることが検知されると、前記第2検知部で検知された傾きの補正を行う補正部と、
前記第1形態である場合には前記補正部で補正された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記結合ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示、及び前記第2形態である場合には前記第2検知部で検知された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記第2ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示を行う表示処理部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この構成によると、携帯端末は、2つのディスプレイを1つの大きなディスプレイとして用いる場合と1つのディスプレイのみを用いる場合とにおいて、検知された1つのディスプレイの一辺の向きから、2つのディスプレイを用いた大きなディスプレイの向きを特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)は携帯電話機100の第2形態時の斜視図であり、(b)は第1形態時の斜視図であり、(c)は第1形態時の平面図である。
【図2】携帯電話機100の変形動作を示す側面図である。
【図3】携帯電話機100の構成を示すブロック図である。
【図4】傾き検知部301を説明するための図である。
【図5】第2形態時における第2ディスプレイ500の画素の座標系を説明する図である。
【図6】第1形態時における結合ディスプレイの画素の座標系を説明する図である。
【図7】補正処理についての動作を示す流れ図である。
【図8】表示切替処理についての動作を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.実施の形態
1.1 概要
以下、本発明に係る携帯通信端末の一実施形態として、第1形態と第2形態とに形態変更自在な携帯電話機100について説明する。
図1(a)は第2形態の携帯電話機100の斜視図であり、図1(b)、(c)それぞれは第1形態の携帯電話機100の斜視図及び平面図である。
【0011】
図1(a)、(b)に示されるように、携帯電話機100は、第1筐体110、第2筐体120、及び第1筐体110と第2筐体120とを接続するアーム130から構成されている。
アーム130は、その基端側が第1筐体110に回転自在に軸支されており、先端側が第2筐体120をスライド移動並びに回転自在に支持している。従って、携帯電話機100は、第1筐体110と第2筐体120とが相対回動するだけでなく、図1(a)に示す第2形態と図1(b)に示す第1形態とに形態を自在に変形することができる。
【0012】
なお、第1形態とは、図1(b)に示すように、第1筐体110の主表面と第2筐体120の主表面とで1つの平面を形成するように、第1筐体110の1つの側面(ここでは、第1筐体110の長辺を含む側面)と第2筐体120の1つの側面(ここでは、第2筐体120の長辺を含む側面)とが互いに接触する形態のことをいう。また、第2形態とは、図1(a)に示すように、第1筐体110のと第2筐体120とが互いに重ね合わせられた形態、つまり第1筐体110の主表面と第2筐体120の裏面とが互いに接触する形態をいう。
【0013】
さらに、図1(c)に示すように、携帯電話機100は、第1形態時においては、第1筐体110に備えられる第1ディスプレイ400の表示面と第2筐体120に備えられる第2ディスプレイ500の表示面とが互いに同一平面上において近接する状態となり、これらディスプレイを合わせて1つの大きな表示面として利用する。なお、第2形態においては、携帯電話機100は、第2ディスプレイ500の表示面のみを利用して、画像等を表示する。以下において、第1ディスプレイと第2ディスプレイとを合わせた大きなディスプレイを結合ディスプレイという。
【0014】
また、各ディスプレイの短辺を1とした場合、長辺xは1<x<2の範囲内であるとする。つまり、第2ディスプレイ500の表示面の長辺と短辺の関係と、結合ディスプレイの表示面の長辺と短辺の関係とは、逆になる。なぜなら、上述した長辺と短辺の長さの関係により、結合ディスプレイの表示面を形成する各辺は、ディスプレイの長辺と、短辺の和からなる辺(以下、結合辺)となる。結合ディスプレイの表示面においては、上記に示す長辺と短辺との関係により、短辺を1とすると結合辺は2となり、長辺x(1<x<2)より長くなるからである。
【0015】
ここで、図2を用いて、携帯電話機100のユーザが形態を変更する場合における、過渡的な携帯電話機100の形態を段階的に説明する。
同図に示されるように、ユーザは、携帯電話機100を第2形態から第1形態へ変形する場合に、まず、第2筐体120の主平面の向きを保ったまま、第2筐体120をアーム130の第1筐体110側の支点を中心にして右回りに回転させる(図3の変形中形態1参照)。
【0016】
ユーザは、第2筐体110の回転を継続させ、第2筐体120の主表面が、第1筐体110の主表面と同一平面となる位置まで第2筐体120を回転させる(図3の変形中形態2参照)。
最後に、ユーザは、第1筐体110の主表面と第2筐体120の主表面とが同一平面となる状態において、第2筐体120を第1筐体110側へスライドさせることで(図3の変形中形態2参照)、携帯電話機100を第2形態とする。
【0017】
以下、携帯電話機100の機能的な構成要素の詳細について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、携帯電話機100の長辺を縦、短辺を横と表記して説明する。
1.2 構成
ここでは、携帯電話機100における画像等の表示機能についての構成について説明する。
【0018】
携帯電話機100の表示機能は、図3に示すように、傾き検知部301、形態検知部302、補正部303、表示処理部304、第1ディスプレイ400及び第2ディスプレイ500から構成されている。
なお、携帯電話機100は、図3においては、表示機能に係る構成要素のみを示しているが、図1(c)に示すスピーカー121やマイク122、その他キー操作部及び通信機能に係る構成要素など、携帯電話機としての機能を備えている。
【0019】
(1)傾き検知部301
傾き検知部301は、例えば加速度センサーであり、携帯電話機100の係る重力を検知し、検知した重力加速度をもとに携帯電話機の縦横の向きを特定するものである。
図4(a)に示すように、携帯電話機100のスピーカー121を上端201とし、マイク122を下端202とした場合、図の向きにx軸、y軸及びz軸をとる。なお、スピーカー121を上端201とし、マイク122を下端202とした場合の携帯電話機100の姿勢を標準姿勢と呼ぶ。
【0020】
図4(a)において、携帯電話機100をx軸を回転軸として回転させるとy軸成分が発生し、y軸を回転軸として回転させるとx軸成分が発生する。さらに、z軸を回転軸として回転させると、x軸成分及びy軸成分の双方が発生する。傾き検知部301は、この発生したx軸成分及びy軸成分により示される2次元ベクトルの向きを検出する。言い換えると、発生したx軸成分及びy軸成分により示される角度θを算出する。ここで、算出(検出)される角度の範囲は、0度から90度までとする。また、x軸成分とy軸成分とからなる2次元ベクトルの向きは、第2形態時における携帯電話機100の第2筐体120の一短辺、つまり第2ディスプレイ500の一短辺の向きと一致する。
【0021】
例えば、図4(b)は、携帯電話機100をz軸を回転軸として回転した場合を示すものである。このとき、傾き検知部301は、発生するx軸成分及びy軸成分によりtanθ=y軸成分/x軸成分を満たすθを算出する。
例えば、x軸成分、y軸成分のうちy軸成分のみが発生する場合にはθとして90度が算出され、x軸成分のみが発生する場合にはθとして0度が算出される。
【0022】
(2)形態検知部302
形態検知部302は、携帯電話機100の形態が第1形態であるか、第2形態であるかを検知するものである。
具体的には、第1筐体110の主表面と第2筐体120の主表面とで1つの平面を形成するために接触する第1筐体110の1つの側面と、第2筐体120の1つの側面との接触を検知する第1センサーと、第1筐体110の主表面と第2筐体120の裏面との接触を検知する第2センサーとを有している。
【0023】
形態検知部302は、第1センサーが接触を検知している場合には携帯電話機100の形態は第1形態であると特定し、第2センサーが接触を検知している場合には携帯電話機100の形態は第2形態であると特定する。なお、両センサーとも接触を検知していない場合には、形態の変形中であると特定する。
(3)補正部303
補正部303は、携帯電話機100が第1形態である場合において、傾き検知部301で算出された角度θに90度を加算することで、2次元ベクトルの向きを補正するものである。
【0024】
第2形態において、発生するx軸成分とy軸成分とからなる2次元ベクトルは、第2ディスプレイの短辺の向きを一致する。しかしながら、第1形態において、当該補正を行わない場合には、発生するx軸成分とy軸成分とからなる2次元ベクトルは、第2ディスプレイの短辺の向き、つまり結合辺の向きと一致、つまり結合ディスプレイの表示面を形成する辺のうち長い辺の向きと一致することとなる。これは、第1形態と第2形態とにおいて、2次元ベクトルと一致する辺の向きとの関係が逆となる。そこで、当該補正により、第1形態と第2形態とにおいて、この関係が一致するようにすることができる。また、補正により得られる角度は、90度から180度となる。つまり、補正がされない場合と含めて、補正部303では、0度から180度の範囲が扱われることとなる。
【0025】
(4)表示処理部304
表示処理部304は、携帯電話機100の形態、及び向きに応じて、表示すべき画像の表示形態を特定し、画像を特定した表示形態で表示すべきディスプレイで表示するよう制御するものである。
表示処理部304は、表示すべき画像を一時的に保持するバッファを有している。当該バッファ内の格納位置を示すアドレスと、第1ディスプレイ及び第2ディスプレイそれぞれにおける画素位置を示す座標とが対応付けられている。
【0026】
図5(a)に示すように、第2形態での標準姿勢時において、表示処理部304は、第2ディスプレイ500の画素の先頭位置を示す座標(0、0)を、表示すべき画像の開始位置とし、座標(X1、Y1)を終了位置として、バッファに当該画像を保持し、その後第2ディスプレイ500の表示面に表示させる。なお、当該表示形態を第2形態での縦長表示という。なお、この場合、傾き検知部301で発生しているx軸成分とy軸成分とからなる角度θは補正されていない。つまり、x軸成分とy軸成分から定まる2次元ベクトルと第2ディスプレイの一短辺とは同じ向きとなっている。
【0027】
また、図5(b)に示すように、第2形態であって標準姿勢から左回りに90度回転している場合には、表示処理部304は、第2ディスプレイ500の座標(X1、0)を、表示すべき画像の開始位置とし、座標(0、Y1)を終了位置として、バッファに当該画像を保持し、その後第2ディスプレイ500の表示面に表示させる。なお、当該表示形態を第2形態での横長表示という。なお、この場合も上記と同様に、傾き検知部301で発生しているx軸成分とy軸成分とからなる角度θは補正されていない。つまり、x軸成分とy軸成分から定まる2次元ベクトルと第2ディスプレイの一短辺とは同じ向きとなっている。
【0028】
ここで、例えば表示する画像がベクター形式であるとし、画像を表示すべき命令を行った外部要因から出力される情報は第2形態での標準姿勢で出力するものであるとする。この場合、第2形態である携帯電話機100が縦長の表示を行う際には、受け取った情報で示されるベクトルそのものを用いて表示処理を行い、横長の表示を行う場合には、表示処理部304は、受け取った情報で示されるベクトルの向きを90度回転させて表示を行う。
【0029】
図6(a)に示すように、第1形態であって標準姿勢から左回りに90度回転している場合には、表示処理部304は、第2ディスプレイ500の座標(X1、0)を、表示すべき画像の開始位置とし、第1ディスプレイ400の座標(X2、Y2)を終了位置として、バッファに当該画像を保持し、その後第1ディスプレイと第2ディスプレイを合わせた表示面に表示させる。なお、当該表示形態を第1形態での縦長表示という。なお、この場合、傾き検知部301で発生しているx軸成分とy軸成分とからなる角度θに90度加算される。つまり、補正後の2次元ベクトルと第2ディスプレイの一短辺とは同じ向きとはならず、結合ディスプレイを形成する一短辺と同じ向きとなる。
【0030】
図6(b)に示すように、第1形態での標準姿勢時において、表示処理部304は、第1ディスプレイ400の座標(X2、0)を、表示すべき画像の開始位置とし、第2ディスプレイ500の座標(X1、Y1)を終了位置として、バッファに当該画像を保持し、その後第1ディスプレイと第2ディスプレイを合わせた表示面に表示させる。なお、当該表示形態を第1形態での横長表示という。なお、この場合も上記と同様に、傾き検知部301で発生しているx軸成分とy軸成分とからなる角度θに90度加算される。つまり、補正後の2次元ベクトルと第2ディスプレイの一短辺とは同じ向きとはならず、結合ディスプレイを形成する一短辺と同じ向きとなる。
【0031】
ここで、上記と同様に表示する画像がベクター形式であるとし、画像を表示すべき命令を行った外部要因から出力される情報は第2形態での標準姿勢で出力するものであるとする。この場合、第1形態である携帯電話機100が縦長の表示を行う際には、受け取った情報で示されるベクトルそのものを用いて表示処理を行い、横長の表示を行う場合には、表示処理部304は、受け取った情報で示されるベクトルの向きを90度回転させて表示を行う。なお、このとき、表示領域は、第2形態時の表示領域より大きいので、表示すべき画像を拡大してもよい。
【0032】
(5)第1ディスプレイ400
第1ディスプレイ400は、第1形態時において、表示処理部304で当該携帯電話機100の向きに応じて表示形態が制御された画像の一部を表示する。なお、残りの画像は第2ディスプレイ500で表示される。
(6)第2ディスプレイ500
第2ディスプレイ500は、第1形態時において、表示処理部304で当該携帯電話機100の向きに応じて表示形態が制御された画像の一部を表示する。なお、残りの画像は第1ディスプレイ400で表示される。
【0033】
また、第2ディスプレイ500は、第2形態時において、表示処理部304で当該携帯電話機100の向きに応じて表示形態が制御された画像を表示する。
1.3 動作
ここでは、携帯電話機100における画像等の表示に係る動作について説明する。
(1)補正処理
ここでは、傾き検知部301で検出された角度θに対する補正処理について、図7に示す流れ図を用いて説明する。
【0034】
傾き検知部301は、携帯電話機100に対する角度θを検出(算出)する(ステップS5)。
形態検知部302は、携帯電話機100の形態が第1形態であるか、第2形態であるかを判別する(ステップS10)。
形態検知部302にて形態が第1形態であると判別した場合には(ステップS10における「第1形態」)、補正部303は、検出された角度θに対して左回りに90度補正する(ステップS15)。その後、補正部303は、補正後の角度を制御用角度として表示処理部304へ出力する(ステップS20)。
【0035】
形態検知部302にて形態が第2形態であると判別した場合には(ステップS10における「第2形態」)、補正部303は、検出された角度θを制御用角度として表示処理部304へ出力する(ステップS30)。
(2)表示処理
ここでは、画像等の表示の切替に係る表示処理について、図8に示す流れ図を用いて説明する。
【0036】
表示処理部304は、補正部303から出力された制御用角度が0度以上30度以下であるか否かを判断する(ステップS100)。
制御用角度が0度以上30度以下であると判断する場合(ステップS100における「Yes」)、表示処理部304は、現在の表示状態が横長表示であるか、縦長表示であるかを判別する(ステップS105)。具体的には、表示処理部304は、表示形態を判別するためのフラグを有しており、フラグが示す値が「0」である場合には縦長表示であることを、フラグが示す値が「1」である場合には横長表示であることをそれぞれ示す。
【0037】
フラグの値が0でないと判断する場合(ステップS105における「No」)、表示処理部304は、画像の表示方法を、第2ディスプレイ500のみで縦長表示するよう変更する(ステップS110)。その後、表示処理部304は、フラグの値を0に設定し(ステップS115)、ステップS100の処理へと戻る。
フラグの値が0であると判断する場合には(ステップS105における「Yes」)、表示処理部304の処理は、ステップS100へ戻る。
【0038】
制御用角度が0度以上30度以下でないと判断する場合(ステップS100における「No」)、表示処理部304は、制御用角度が60度以上90度以下であるか否かを判断する(ステップS120)。
制御用角度が60度以上90度以下であると判断する場合(ステップS120における「Yes」)、表示処理部304は、フラグの値が0であるか否かを判別する(ステップS125)。
【0039】
フラグの値が0であると判断する場合(ステップS125における「Yes」)、表示処理部304は、画像の表示方法を、第2ディスプレイ500のみで横長表示するよう変更する(ステップS130)。その後、表示処理部304は、フラグの値を1に設定し(ステップS135)、ステップS100の処理へと戻る。
フラグの値が0でないと判断する場合には(ステップS125における「No」)、表示処理部304の処理は、ステップS100へ戻る。
【0040】
制御用角度が60度以上90度以下でないと判断する場合(ステップS120における「No」)、表示処理部304は、制御用角度が90度以上120度以下であるか否かを判断する(ステップS140)。
制御用角度が90度以上120以下であると判断する場合(ステップS140における「Yes」)、表示処理部304は、フラグの値が0であるか否かを判別する(ステップS145)。
【0041】
フラグの値が0であると判断する場合(ステップS145における「Yes」)、表示処理部304は、画像の表示方法を、結合ディスプレイで横長表示するよう変更する(ステップS150)。その後、表示処理部304は、フラグの値を1に設定し(ステップS155)、ステップS100の処理へと戻る。
フラグの値が0でないと判断する場合には(ステップS145における「No」)、表示処理部304の処理は、ステップS100へ戻る。
【0042】
制御用角度が90度以上120度以下でないと判断する場合(ステップS140における「No」)、表示処理部304は、制御用角度が150度以上180度以下であるか否かを判断する(ステップS160)。
制御用角度が150度以上180度以下であると判断する場合(ステップS160における「Yes」)、表示処理部304は、フラグの値が0であるか否かを判別する(ステップS165)。
【0043】
フラグの値が0でないと判断する場合(ステップS165における「No」)、表示処理部304は、画像の表示方法を、結合ディスプレイで縦長表示するよう変更する(ステップS170)。その後、表示処理部304は、フラグの値を1に設定し(ステップS175)、ステップS100の処理へと戻る。
フラグの値が0であると判断する場合には(ステップS165における「No」)、表示処理部304の処理は、ステップS100へ戻る。
【0044】
制御用角度が150度以上180度以下でないと判断する場合(ステップS160における「No」)、表示処理部304の処理は、ステップS100へ戻る。
1.4 変形例
以上、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
【0045】
(1)上記実施の形態において、補正時には、算出した角度θに90度を加算するものとしたが、これに限定されない。
算出した角度θに90度減算する補正であってもよい。この場合、補正部303で扱われる角度は、−90度以上90度以下の範囲となる。特に、第1形態時においては、−90度以上から0度以下の範囲となる。
【0046】
(2)傾き検知部301で検出される角度θは0度以上90度以下の範囲としたが、これに限定されない。検出角度は0度以上360度以下の範囲であってもよいし、0度以上180度以下の範囲であってもよい。
例えば、検出角度を0度以上360度以下の範囲とする場合について説明する。
まず、第2形態時における表示切替について説明する。制御用角度が90度以上120度以下であり且つフラグが0である場合には、表示処理部304は表示態様を第2ディスプレイ500のみを用いた横長表示に変更し、制御用角度が150度以上180度以下であり且つフラグが1である場合には、表示処理部304は表示態様を第2ディスプレイ500のみを用いた縦長表示に変更する。制御用角度が180度以上210度以下であり且つフラグが1である場合には、表示処理部304は表示態様を第2ディスプレイ500のみを用いた縦長表示に変更し、制御用角度が240度以上270度以下であり且つフラグが0である場合には、表示処理部304は表示態様を第2ディスプレイ500のみを用いた横長表示に変更する。制御用角度が270度以上300度以下であり且つフラグが1である場合には、表示処理部304は表示態様を第2ディスプレイ500のみを用いた縦長表示に変更し、制御用角度が330度以上360度以下であり且つフラグが0である場合には、表示処理部304は表示態様を第2ディスプレイ500のみを用いた横長表示に変更する。
【0047】
次に、第1形態時における表示切替について説明する。制御用角度が180度以上210度以下であり且つフラグが1である場合には、表示処理部304は表示態様を結合ディスプレイを用いた縦長表示に変更し、制御用角度が240度以上270度以下であり且つフラグが0である場合には、表示処理部304は表示態様を結合ディスプレイを用いた横長表示に変更する。制御用角度が270度以上300度以下であり且つフラグが0である場合には、表示処理部304は表示態様を結合ディスプレイを用いた横長表示に変更し、制御用角度が330度以上360度以下であり且つフラグが1である場合には、表示処理部304は表示態様を結合ディスプレイを用いた縦長表示に変更する。制御用角度が0度以上30度以下であり且つフラグが1である場合には、表示処理部304は表示態様を結合ディスプレイを用いた縦長表示に変更し、制御用角度が60度以上90度以下であり且つフラグが0である場合には、表示処理部304は表示態様を結合ディスプレイを用いた横長表示に変更する。
【0048】
(3)上記実施の形態において、傾き検知部301は加速度センサーと説明したが、これに限定されない。
傾き検知部301は、ジャイロセンサー(角速度センサー)であってもよい。
この場合、傾き検知部301は、当該端末の角速度を検知し、検知した角速度から特定される第2ディスプレイの長辺の方向又は短辺の方向を示す方向ベクトルを示すx軸成分及びy軸成分で定まる角度θを検出する。
【0049】
また、傾き検知部301は、加速度センサーやジャイロセンサーに限らず、第2ディスプレイの主平面での一辺の傾きを検知できる機構であればよい。
(4)上記実施の形態において、画像を縦長表示する場合と横長表示する場合とにおいて、画像の縦横の比を変更することなく表示してもよい。
または、表示するディスプレイ(第2ディスプレイのみ、若しくは結合ディスプレイ)の縦横の比に応じて、画像を拡大縮小して表示してもよい。
【0050】
(5)第1形態時における補正は、画像等の表示処理を行っているAP(アプリケーションプログラム)が行ってもよいし、OS(オペレーティングシステム)とAPの間に介在するミドルウェアで行ってもよい。
ミドルウェアが補正を行う場合には、補正後の結果をAPに通知することとなり、APにおいて受け取った結果に応じて表示態様を特定する。
【0051】
(6)上記実施の形態において、傾き検知部301は第2筐体120の一短辺、つまりは第2ディスプレイ500の一短辺の傾きを検知するものとしたが、これに限定されない。
傾き検知部301は、第2筐体120の一長辺、つまりは第2ディスプレイ500の一長辺の傾きを検知するとしてもよい。
【0052】
(7)上記実施の形態において、表示すべき画像はベクター形式であるとしたが、これに限定されない。
表示すべき画像は、ビットマップ形式であってもよい。この場合、画像の表示命令を出力する外部要因からの情報は、第2形態時での縦長表示を行うものとすると、横長表示では、受け取った情報を基に、画像を90度回転するよう補正する。
【0053】
(8)上記実施の形態のおいて、補正に用いる値は90度としたが、これに限定されない。補正に用いる値は、90度に限らず他の値であってもよい。
(9)実施の形態で示す各機能要素は、携帯電話機100が有するプロセッサと協働することにより、その機能を実現する。
(10)上記実施の形態において、本発明の携帯端末の一例として携帯電話機を用いて説明したが、これに限定されない。本発明の端末装置は、携帯電話機に限るものではなく、携帯型の装置であれば、PDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handy−phone System)、音楽プレーヤ、電子ブック、ゲーム機、パーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0054】
(11)本発明に係る補正方法は、例えば実施の形態に示した補正処理により実現される(特に図7で示す補正処理の手順を参照)。
(12)上記の実施の形態及び変形例で説明した手法の手順を記述したプログラムをメモリに記憶しておき、CPU(Central Processing Unit)などがメモリからプログラムを読み出して、読み出したプログラムを実行することによって、上記の手法が実現されるようにしてもよい。
【0055】
また、当該手法の手順を記述したプログラムを記録媒体に格納して、頒布するようにしてもよい。なお、上記プログラムを記憶する媒体としては、例えば、フラッシュメモリや、USBメモリやSDカード(登録商標)などの外部メモリを一例として挙げることができる。
(13)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【0056】
1.5 補足
(1)本発明の一態様である、第1ディスプレイと第2ディスプレイとを有し、前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイとで形成され且つ長辺が前記第1ディスプレイの一短辺と前記第2ディスプレイの一短辺とからなる結合ディスプレイで表示を行う第1形態と、前記第1ディスプレイを備える筐体に前記第2ディスプレイを備える筐体を重ねて前記第2ディスプレイのみで表示を行う第2形態とに変更自在である携帯端末は、形態が前記第1形態であるか前記第2形態であるかを検知する第1検知部と、前記第2ディスプレイの一辺の傾きを検知する第2検知部と、前記第1検知部で第1形態であることが検知されると、前記第2検知部で検知された傾きの補正を行う補正部と、前記第1形態である場合には前記補正部で補正された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記結合ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示、及び前記第2形態である場合には前記第2検知部で検知された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記第2ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示を行う表示処理部とを備えることを特徴とする。
【0057】
この構成によると、携帯端末は、2つのディスプレイを1つの大きなディスプレイとして用いる場合と1つのディスプレイのみを用いる場合とにおいて、検知された1つのディスプレイの一辺の向きから、2つのディスプレイを用いた大きなディスプレイの向きを特定することができる。なぜなら、結合ディスプレイの長辺と短辺のそれぞれの向きと、第2ディスプレイの長辺と短辺の向きとは、約90度ずれているので、例えば、第2ディスプレイの長辺の向きを、例えば90度補正すると、補正後の向きは結合ディスプレイでの長辺の向きとなるからである。したがって、携帯端末は、結合ディスプレイで表示する場合には補正後の2次ベクトルの向きを用いることで、第2ディスプレイのみで長辺及び短辺の向きに応じて表示する場合と同一の表示を行うことができる。
【0058】
(2)ここで、前記第2検知部は、当該携帯端末の傾きを示す方向ベクトルについての第2ディスプレイの主表面での2次元ベクトルの向きを前記傾きとして検知し、前記補正部は、前記第2検知部で検知された2次元ベクトルの向きを回転させ、前記表示処理部は、前記第1形態である場合には前記補正部で補正された2次元ベクトルの向きに基づいた前記結合ディスプレイでの画像の表示、及び前記第2形態である場合には前記第2検知部で検知された2次元ベクトルの向きに基づいた前記第2ディスプレイでの画像の表示を行うとしてもよい。
【0059】
この構成によると、携帯端末は、2次元ベクトルを用いることで、第2ディスプレイの主表面の一辺の向きを容易に特定することができる。
(3)ここで、前記表示処理部は、前記第2検知部で検知された2次元ベクトルがなす角度が所定範囲内である場合には、表示すべき画像の向きを回転させ、前記第1形態が検知されている場合には前記結合ディスプレイに回転後の前記画像を表示し、前記第2形態が検知されている場合には前記第2ディスプレイのみで回転後の前記画像を表示するとしてもよい。
【0060】
この構成によると、携帯端末は、検知された2次元ベクトルがなす角度に応じて表示すべき画像を回転して表示するので、第2ディスプレイ若しくは結合ディスプレイの向きに関わらず、ユーザにとって見易い状態で画像を表示することができる。
(4)ここで、前記所定値の範囲内とは、前記2次元ベクトルがなす角度が60度以上90度以下であるとしてもよい。
【0061】
この構成によると、携帯端末は、2次元ベクトルのなす角度が60度以上90度以下である場合に表示すべき画像を、例えば90度回転させる。これは、上記範囲内では長辺及び短辺に対する縦横の関係が入れ替わったとみなすことができるので、ユーザにとって見易い状態で画像を表示することができる。
(5)ここで、前記表示処理部は、前記画像を回転させて表示させる際に、当該画像の長辺と短辺との比を維持したまま表示させるとしてもよい。
【0062】
この構成によると、携帯端末は、画像の長辺と短辺との比を変更することなく表示するので、画像を拡大縮小して表示する場合に生じる色合いのぼけや、細部の見ずらさを防止することができる。
(6)ここで、前記第2検知部は、加速度センサーであり、前記方向ベクトルは、当該端末の鉛直方向を示すものであり、前記2次元ベクトルは、前記方向ベクトルを前記第2ディスプレイの主表面上に射影したものであるとしてもよい。
【0063】
または、前記第2検知部は、ジャイロセンサーであり、当該端末の角速度を検知し、検知した角速度から特定される第2ディスプレイの長辺の方向又は短辺の方向を示す方向ベクトルを前記2次元ベクトルとするとしてもよい。
この構成によると、携帯端末は、各種センサーを用いることで、第2ディスプレイの向きを検知することができる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、第1ディスプレイ及び第2ディスプレイを並べて1つの大きなディスプレイとして画像等を表示する形態と、第2ディスプレイのみで表示する形態とに変形自在な携帯端末に利用することができる。
【符号の説明】
【0065】
100 携帯電話機
110 第1筐体
120 第2筐体
121 スピーカー
122 マイク
130 アーム
301 傾き検知部
302 形態検知部
303 補正部
304 表示処理部
400 第1ディスプレイ
500 第2ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ディスプレイと第2ディスプレイとを有し、前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイとで形成され且つ長辺が前記第1ディスプレイの一短辺と前記第2ディスプレイの一短辺とからなる結合ディスプレイで表示を行う第1形態と、前記第1ディスプレイを備える筐体に前記第2ディスプレイを備える筐体を重ねて前記第2ディスプレイのみで表示を行う第2形態とに変更自在である携帯端末であって、
形態が前記第1形態であるか前記第2形態であるかを検知する第1検知部と、
前記第2ディスプレイの一辺の傾きを検知する第2検知部と、
前記第1検知部で第1形態であることが検知されると、前記第2検知部で検知された傾きの補正を行う補正部と、
前記第1形態である場合には前記補正部で補正された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記結合ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示、及び前記第2形態である場合には前記第2検知部で検知された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記第2ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示を行う表示処理部と
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記第2検知部は、当該携帯端末の傾きを示す方向ベクトルについての第2ディスプレイの主表面での2次元ベクトルの向きを前記傾きとして検知し、
前記補正部は、前記第2検知部で検知された2次元ベクトルの向きを回転させ、
前記表示処理部は、前記第1形態である場合には前記補正部で補正された2次元ベクトルの向きに基づいた前記結合ディスプレイでの画像の表示、及び前記第2形態である場合には前記第2検知部で検知された2次元ベクトルの向きに基づいた前記第2ディスプレイでの画像の表示を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記表示処理部は、
前記第2検知部で検知された2次元ベクトルがなす角度が所定範囲内である場合には、表示すべき画像の向きを回転させ、前記第1形態が検知されている場合には前記結合ディスプレイに回転後の前記画像を表示し、前記第2形態が検知されている場合には前記第2ディスプレイのみで回転後の前記画像を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記所定値の範囲内とは、前記2次元ベクトルがなす角度が60度以上90度以下である
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記表示処理部は、
前記画像を回転させて表示させる際に、当該画像の長辺と短辺との比を維持したまま表示させる
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記第2検知部は、加速度センサーであり、
前記方向ベクトルは、当該端末の鉛直方向を示すものであり、
前記2次元ベクトルは、前記方向ベクトルを前記第2ディスプレイの主表面上に射影したものである
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記第2検知部は、ジャイロセンサーであり、
当該端末の角速度を検知し、検知した角速度から特定される第2ディスプレイの長辺の方向又は短辺の方向を示す方向ベクトルを前記2次元ベクトルとする
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項8】
第1ディスプレイと第2ディスプレイとを有し、前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイとで形成され且つ長辺が前記第1ディスプレイの一短辺と前記第2ディスプレイの一短辺とからなる結合ディスプレイで表示を行う第1形態と、前記第1ディスプレイを備える筐体に前記第2ディスプレイを備える筐体を重ねて前記第2ディスプレイのみで表示を行う第2形態とに変更自在であり、第1検知部、第2検知部、補正部及び表示処理部を携帯端末で用いられる表示方法であって、
前記第1検知部が、形態が前記第1形態であるか前記第2形態であるかを検知する第1検知ステップと、
前記第2検知部が、前記第2ディスプレイの一辺の傾きを検知する第2検知ステップと、
前記補正部が、前記第1検知部で第1形態であることが検知されると、前記第2検知部で検知された傾きの補正を行う補正ステップと、
前記表示処理部が、前記第1形態である場合には前記補正部で補正された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記結合ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示、及び前記第2形態である場合には前記第2検知部で検知された傾きで示される当該携帯端末の向きに基づいた前記第2ディスプレイの長辺及び短辺の向きに応じて画像の表示を行う表示処理ステップと
を含むことを特徴とする表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−163740(P2012−163740A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−23598(P2011−23598)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】