説明

携帯端末装置、プログラムおよび電子文書作成方法

【課題】撮影画像を用いた電子文書を簡単に作成することができる携帯端末機1を提供する。
【解決手段】携帯端末機1は、第1表示部12、22と、第2表示部12、22と、操作を検出する検出部13、16、23、26と、外部から受光した光により画像信号を生成する撮像部301と、画像入力領域を含む電子文書のテンプレートを記憶する記憶部310と、制御部300とを備える。ここで、前記制御部300は、前記画像信号に基づくプレビュー画像を前記第1表示部12、22に表示し、前記記憶部310から読み出された前記テンプレートを前記第2表示部12、22に表示する。また、前記制御部300は、前記検出部13、16、23、26により撮影操作が検出されると、前記画像信号に基づく撮影画像を取得し、前記撮影画像を前記テンプレートの画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPC(TabletPC)、電子書籍端末、携帯ゲーム機等の携帯端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、2つの表示面を有する携帯端末装置が知られている。このような携帯端末装置では、一方の表示面にライブビュー画像が表示され、他方の表示面に撮影補助画像が表示され得る(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
たとえば、ユーザが写真をウェブページや名刺などに使用したい場合、ユーザは、ライブビュー画像を見ながら、所望の被写体を撮影して、写真をメモリに保存する。また、ユーザは、ウェブページや名刺などのテンプレートを表示する。そして、ユーザは、写真をメモリから読み出して、写真をテンプレートに貼り付け、電子文書を作成し保存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−86283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、従来技術では、写真の撮影と電子文書の作成とが別々に行われる。このため、写真の保存および電子文書の保存など、重複した作業が必要となり、手間がかかる。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、撮影画像を用いた電子文書を簡単に作成することができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る携帯端末装置は、第1表示部と、第2表示部と、操作を検出する検出部と、外部から受光した光により画像信号を生成する撮像部と、画像入力領域を含む電子文書のテンプレートを記憶する記憶部と、制御部とを備える。ここで、前記制御部は、前記画像信号に基づくプレビュー画像を前記第1表示部に表示し、前記記憶部から読み出された前記テンプレートを前記第2表示部に表示する。また、前記制御部は、前記検出部により撮影操作が検出されると、前記画像信号に基づく撮影画像を取得し、前記撮影画像を前記テンプレートの画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する。
【0008】
本発明に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記プレビュー画像を、前記第1表示部と、前記第2表示部に表示された前記テンプレートの前記画像入力領域とに表示するよう構成され得る。
【0009】
本発明に係る携帯端末装置において、前記検出部は、前記第1表示部に対する入力を検出する第1入力検出部と、前記第2表示部に対する入力を検出する第2入力検出部とを有するように制裁され得る。ここで、前記撮影操作は、前記第1入力検出部および前記第2入力検出部の少なくともいずれか一方により検出された入力に基づいてなされる。
【0010】
本発明に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記第2入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されると、選択された前記画像入力領域に対応するトリミング枠を前記プレビュー画像上に表示するよう構成され得る。そして、前記制御部は、
前記第2入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されなくなると、前記プレビュー画像のうち前記トリミング枠内に含まれる画像を前記撮影画像として取得し、前記撮影画像を前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する。
【0011】
本発明に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記第2入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されてから、前記第1入力検出部および前記第2入力検出部により前記入力の位置を前記第2表示部から前記第1表示部へ移動させる操作が検出されると、選択された前記画像入力領域に対応するトリミング枠を前記第1表示部に対する前記入力の位置に表示するよう構成され得る。そして、前記制御部は、前記第1入力検出部により前記第1表示部に対する前記入力が検出されなくなると、前記プレビュー画像のうち前記トリミング枠内に含まれる画像を前記撮影画像として取得し、前記撮影画像を前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する。
【0012】
本発明に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記第1入力検出部により前記第1表示部に対する入力が検出されてから、前記第2入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されると、前記撮影画像を取得するよう構成され得る。そして、前記制御部は、前記第1表示部に対する前記入力の位置に対応する前記撮影画像の位置が前記画像入力領域の中心になり、かつ前記撮影画像のうち選択された前記画像入力領域内に収まる撮影画像を抽出し、前記撮影画像を前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する。
【0013】
本発明の第2の態様に係るプログラムは、第1表示部と、第2表示部と、操作を検出する検出部と、外部から受光した光により画像信号を生成する撮像部と、画像入力領域を含む電子文書のテンプレートを記憶する記憶部とを備える携帯端末装置のコンピュータに、前記画像信号に基づくプレビュー画像を前記第1表示部に表示し、
前記記憶部から読み出された前記テンプレートを前記第2表示部に表示し、前記検出部により撮影操作が検出されると、前記画像信号に基づく撮影画像を取得し、前記撮影画像を前記テンプレートの前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する機能を付与する。
【0014】
本発明の第3の態様に係る電子文書作成方法は、第1表示部と、第2表示部と、操作を検出する検出部と、外部から受光した光により画像信号を生成する撮像部と、画像入力領域を含む電子文書のテンプレートを記憶する記憶部とを備える携帯端末装置において、前記画像信号に基づくプレビュー画像を前記第1表示部に表示するステップと、前記記憶部から読み出された前記テンプレートを前記第2表示部に表示するステップと、前記検出部により撮影操作が検出されると、前記画像信号に基づく撮影画像を取得し、前記撮影画像を前記テンプレートの前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、撮影画像を用いた電子文書を簡単に作成することができる携帯端末装置を提供することができる。
【0016】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施の形態に係る、閉状態および開状態の携帯電話機の外観構成および断面構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る、チルト状態の携帯電話機の外観構成を示す図である。
【図3】実施の形態に係る、携帯電話機の、閉状態から開状態へ変形される様子を説明する図である。
【図4】実施の形態に係る、携帯電話機の全体構成を説明するブロック図である。
【図5】実施例1に係る、名刺を作成する制御処理を示すフローチャートである。
【図6】実施例1に係る、テンプレートのメニューを第1表示面に表示した図である。
【図7】実施例1に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面に名刺のテンプレートを表示した図である。
【図8】実施例2に係る、名刺を作成する制御処理を示すフローチャートである。
【図9】実施例2に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面に名刺のテンプレートを表示した図である。
【図10】実施例3に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面にアルバムのテンプレートを表示した図である。
【図11】実施例3に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面にアルバムのテンプレートを表示した図である。
【図12】実施例4に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面にアルバムのテンプレートを表示した図である。
【図13】実施例4に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面にアルバムのテンプレートを表示した図である。
【図14】実施例5に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面にアルバムのテンプレートを表示した図である。
【図15】実施例5に係る、第1表示面にプレビュー画像を表示し、第2表示面にアルバムのテンプレートを表示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態に係る携帯電話機について説明する。
【0019】
<携帯電話機の構成>
図1(a)〜(d)、図2(a)および(b)は、本実施の形態に係る携帯電話機1の構成を示す図である。図1(a)は、閉状態の携帯電話機1の構成を示す斜視図、図1(b)は、開状態の携帯電話機1の構成を示す斜視図である。図1(c)は、図1(a)の携帯電話機1を右側から見たときの内部透視図、図1(d)は、図1(b)の携帯電話機1を右側から見たときの内部透視図である。図2(a)は、チルト状態の携帯電話機1を、第1キャビネット10の手前側から見た斜視図、図2(b)は、チルト状態の携帯電話機1を、第1キャビネット10の奥側から見た斜視図である。
【0020】
図1を参照して、携帯電話機1は、第1キャビネット10と、第2キャビネット20と、これら第1および第2キャビネット10、20を連結する連結部30とで構成されている。
【0021】
以下、携帯電話機1に対する「右」、「左」、「上」、「下」、「手前」および「奥」の方向は、図1(a)および(b)に示すように設定される。X軸、Y軸およびZ軸の正方向は、それぞれ、上、左および手前方向に対応する。第1および第2キャビネット10、20の「前面」は、それぞれ第1および第2キャビネット10、20の手前側の面である。第1および第2キャビネット10、20の「背面」は、それぞれ第1および第2キャビネット10、20の奥側の面である。
【0022】
なお、閉状態は、第1キャビネット10が、第2キャビネット20の前面に重ねられて配された状態である。開状態は、第1キャビネット10が、第2キャビネット20の上側
に並べられた状態である。
【0023】
第1キャビネット10は、左右方向に長い平坦な直方体形状を有する。第1キャビネット10の前面には、第1タッチパネル11が配されている。第1タッチパネル11は、第1ディスプレイ12および第1タッチセンサ13を含む。
【0024】
第1ディスプレイ12は、液晶ディスプレイであり、液晶パネルおよびバックライトを備える。液晶パネルの背面側にバックライトが配され。液晶パネルの前面側に第1タッチセンサ13が配される。
【0025】
第1タッチセンサ13は、長方形状の透明なシートであり、第1ディスプレイ12の上に重ねられて配されている。第1タッチパネル11の外面である第1表示面14がユーザによりタッチされることにより、第1表示面14に対する位置が入力され、第1タッチセンサ13は第1表示面14にタッチされた位置を入力位置として検出する。第1タッチセンサ13は、検出した入力位置に応じた位置信号を出力する。
【0026】
第1キャビネット10の、背面部の左側には、動画および静止画の撮像のためのレンズ窓15(図2(b)参照)が配される。
【0027】
第1キャビネット10の前面には、キー群16が配される。キー群16は、ホーム画面を第1表示面14に表示させるためのホームキー16H、アプリケーションの実行の際に第1表示面14に表示される画面をひとつ戻すためのバックキー16B、アプリケーションの起動のためのアイコンを含むアプリケーション起動画面(ランチャ画面)を第1表示面14に表示させるためのランチャキー16R等を含む。
【0028】
ホームキー16H、バックキー16Bおよびランチャキー16Rは、タッチキーである。指等により、ホームキー16H、バックキー16Bおよびランチャキー16Rのいずれかがタッチされると、キー入力回路(後述)が備えるタッチセンサ(図示せず)がこのタッチの操作を検出し、タッチされたキーに応じた信号を出力する。
【0029】
第2キャビネット20は、左右方向に長い平坦な直方体形状を有する。第2キャビネット20の前面には、第2タッチパネル21が配されている。第2タッチパネル21は、第2ディスプレイ22および第2タッチセンサ23を含む。
【0030】
第2ディスプレイ22は、液晶ディスプレイであり、液晶パネルおよびバックライトを備える。液晶パネルの前面が第2表示面24となり、液晶パネルの背面側にバックライトが配される。
【0031】
第2タッチセンサ23は、長方形状の透明なシートであり、第2ディスプレイ22の上に重ねられて配されている。第2タッチパネル21の外面である第2表示面24がユーザによりタッチされることにより、第2表示面24に対する位置が入力され、第2タッチセンサ23は第2表示面24にタッチされた位置を入力位置として検出する。第2タッチセンサ23は、検出した入力位置に応じた位置信号を出力する。
【0032】
なお、ユーザが各表示面14、24を「タッチ」するとは、ユーザが指やペンなどの接触部材によって各表示面14、24に触れることである。ユーザが接触部材によって各表示面14、24を押したり、撫でたり、各表示面14、24に図形や文字を描いたりする場合に「タッチ」が行われる。「タップ」するとは、ユーザが接触部材や指を各表示面14、24にタッチさせた後、短時間のうちにリリースさせる動作を言う。ユーザが各表示面14、24を「スライド」するとは、ユーザが接触部材や指を、各表示面14、24に
接触したまま移動させる動作を言う。
【0033】
第2キャビネット20の前面および側面には、キー群26が配される。キー群26は、ホーム画面を第2表示面24に表示させるためのホームキー26H、アプリケーションの実行の際に第2表示面24に表示される画面をひとつ戻すためのバックキー26B、アプリケーション起動画面を第2表示面24に表示させるためのランチャキー26R等を含む。ホームキー26H、バックキー26Bおよびランチャキー26Rは、タッチキーである。指等により、ホームキー26H、バックキー26Bおよびランチャキー26Rのいずれかがタッチされると、キー入力回路(図4参照)が備えるタッチセンサ(図示せず)がこのタッチの操作を検出し、タッチされたキーに応じた位置信号を出力する。
【0034】
キー群26は、第2キャビネット20の下側側面部に配された機能キー26F1、26F2、26F3をさらに含む。機能キー26F1、26F2、26F3は、所定アプリケーションの起動、またはアプリケーションの実行時における音量調節その他の各種の機能のためのキーである。機能キー26F1、26F2、26F3が押下されると、キー入力回路(図4参照)がこの押下を検出し、押下されたキーに応じた信号を出力する。
【0035】
図1(c)を参照して、閉状態において、第1および第2表示面14、24のうち第1表示面14が外部を臨む。第2表示面24は、第1キャビネット10の背後に配され、外部を臨まない。図1(d)を参照して、開状態において、第1および第2表示面14、24は、携帯電話機1の前面側から外部を臨む。
【0036】
なお、開状態において、第1表示面14の下側の境界は、第1キャビネット10の下側側面に近い位置(数ミリメートル)に位置する。同様に、第2表示面24の上側の境界は、第2キャビネット20の上側側面に近い位置(数ミリメートル)に位置する。このように、開状態において、第1表示面14と第2表示面24との間の隙間は小さいため、ユーザは、第1表示面14と第2表示面24とを、一体化された一つの表示面として、認識できる。
【0037】
図2(a)および(b)に示されるチルト状態において、第1キャビネット10が、第2キャビネット20の上側に並べられて配される。チルト状態での第1および第2キャビネット10、20の各前面は、図2(a)および(b)に示される如く、所定の鈍角(たとえば百数十度)を有するよう配されている。
【0038】
連結部30は、中央フレーム31、第1右フレーム32、第1左フレーム33、第2右フレーム34および第2左フレーム35を有する。中央フレーム31は、左右に延びる形状を有する。中央フレーム31の右端は、第1右フレーム32の一端および第2右フレーム34の一端に接続する。中央フレーム31の左端は、第1左フレーム33の一端および第2左フレーム35の一端に接続する。
【0039】
第1右フレーム32および第1左フレーム33の他端には、それぞれ左右方向に延びる軸(図示せず)が配される。この軸が、第1キャビネット10の左右の側面部に配された溝部17により挟まれる。なお、図2(b)において、左側側面部の溝部17のみが描かれる。これらの軸が、溝部17に沿ってスライド移動可能に第1キャビネット10に保持されることにより、第1キャビネット10が、軸を中心に回転可能、且つ溝部17に沿って上下方向にスライド可能に、第1右フレーム32および第1左フレーム33により保持される。
【0040】
第2右フレーム34および第2左フレーム35は、第2キャビネット20を、左右方向を軸として回転可能に保持する。
【0041】
連結部30は、図3(a)〜(f)を用いて以下に説明するように、チルト状態を介して開状態と閉状態とを切り替え可能に、第1および第2キャビネット10、20を保持する。ユーザは、手動で、携帯電話機1の使用状態を遷移させることができる。
【0042】
図3(a)〜(f)は、携帯電話機1の画面状態が閉状態(図3(a))から、チルト状態(図3(d))を介して開状態(図3(f))へ遷移される過程を、携帯電話機1の右側から見て説明する図である。
【0043】
携帯電話機1が図3(a)のように閉状態にあるとき、第1キャビネット10が手前方向(図3(a)の破線矢印)へ移動されると、図3(b)に示す如く、第1キャビネット10の背面が、第2キャビネット20の前面から離れる。このとき、第1キャビネット10の移動に応じて、連結部30は、時計回りの方向へ回転(実線矢印)される。
【0044】
図3(b)に示される状態において、第1キャビネット10がさらに手前方向へ移動され、且つ第1表示面14が下側を向くように回転されると(破線矢印)、携帯電話機1の状態は、図3(c)の配置状態を介して、図3(d)のチルト状態に至る。チルト状態において、第1キャビネット10の背面の下側は、連結部30に当接する。
【0045】
第1キャビネット10の背面の下側が連結部30に当接した状態が保たれたまま、連結部30がさらに時計回りの方向(図3(d)の破線矢印)へ回転されると、携帯電話機1は、図3(e)に示される、第1表示面14と第2表示面24とが略一面状態になる状態に至る。
【0046】
図3(e)において、第1キャビネット10および第2キャビネット20との間には、間隙(数ミリメートル)が存在する。第1キャビネット10を、第2キャビネット20に対して下方向(一点鎖線矢印)へスライドさせると、図3(f)のように、携帯電話機1は開状態へと至る。このとき、第1キャビネット10の下側側面と、第2キャビネット20の上側側面とが、互いに接した状態となる。
【0047】
なお、携帯電話機1が図3(d)で示されるチルト状態にあるとき、すなわち第1右フレーム32および第1左フレーム33と第2キャビネット20とが所定の鈍角をなす状態にあるとき、連結部30は、連結部30の回転を弱く係止するための構造を有する。回転が弱く係止されるため、ユーザは、チルト状態を保ったまま携帯電話機1を使用することが可能であり、且つ、使用状態をチルト状態から開状態または閉状態へ、容易に変化させることができる。
【0048】
図4は、携帯電話機1の全体構成を示すブロック図である。本実施の形態の携帯電話機1は、上述した各構成要素の他、CPU300、メモリ310、カメラモジュール301、マイク302、音声エンコーダ303、キー入力回路304、通信モジュール305、第1駆動回路306、第2駆動回路307、音声デコーダ308、スピーカ309および開閉センサ320を備えている。
【0049】
カメラモジュール301は、第1キャビネット10に配されている。カメラモジュール301は、CCDなどの撮像素子、およびA/D変換器を有し、外部の撮像領域から受光した光により画像信号を生成する。レンズ窓15を通った光は、撮像素子上で結像し、撮像素子で電気信号に変換される。撮像素子から出力された電気信号は、A/D変換器でアナログ信号出力からデジタル信号に変換され、デジタル信号(以下、「画像信号」と言う。)がCPU300へ出力される。
【0050】
マイク302は、第1キャビネット10に配される。マイク302は、集音した音声を音声信号に変換して音声エンコーダ303へ出力する。音声エンコーダ303は、マイク302からのアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換し、変換されたデジタルの音声信号をCPU300へ出力する。
【0051】
キー入力回路304は、キー群16、26の各キーが押下されたときに、押下されたキーに応じた信号をCPU300へ出力する。
【0052】
通信モジュール305は、通話や通信のための電波を送受信するアンテナ(図示せず)を備える。通信モジュール305は、CPU300から入力される信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、アンテナを介して、基地局や他の通信装置等の通信先へ送信する。また、通信モジュール305は、アンテナを介して受信した無線信号をCPU300が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号をCPU300へ出力する。
【0053】
第1駆動回路306は、CPU300からの制御信号に応じて、第1ディスプレイ12の液晶パネルおよびバックライトを駆動する。これにより、液晶パネルが画像を描画し、バックライトが点灯して、画像が第1表示面14に映し出される。
【0054】
第2駆動回路307は、CPU300からの制御信号に応じて、第2ディスプレイ22の液晶パネルおよびバックライトを駆動する。これにより、液晶パネルが画像を描画し、バックライトが点灯して、画像が第2表示面24に映し出される。
【0055】
音声デコーダ308は、CPU300からの音信号にデコード処理およびD/A変換を施し、変換された信号をスピーカ309に出力する。スピーカ309は、音声デコーダ308から入力する信号に基づき、音を出力する。
【0056】
開閉センサ320は、画面状態を検出し、画面状態に応じたデジタル信号をCPU300へ出力する。開閉センサ320は、1画面状態(閉状態)と2画面状態(開状態、チルト状態)とにおける連結部30の第2キャビネット20に対する角度の変化を検出するための磁気センサ(図示せず)を内蔵する。磁気センサは、第2キャビネット20と連結部30とを接続する軸部の回転を検出するよう配されている。CPU300は、開閉センサ320からの信号に基づき、現在の画面状態が1画面状態と2画面状態の何れであるかを検出する処理を実行する。
【0057】
なお、開閉センサ320は、磁気センサのかわりに、上記軸部の回転の角度を検出する角度センサを備えてもよい。
【0058】
メモリ310はROMおよびRAMを含み、RAMは第1VRAM311および第2VRAM312を含む。
【0059】
メモリ310には、CPU300に制御機能を付与するための制御プログラム、各種アプリケーション、第1および第2タッチセンサ13、23により入力された情報、電子文書のテンプレート等が保存されている。
【0060】
電子文書のテンプレートは、電子文書の雛形であって、画像入力領域を含む。電子文書には、たとえば、ブログなどのウェブページ、プロフィール、名刺、レシピなどが挙げられる。電子文書は、所定のデータであってもよいし、ユーザが作成したデータであってもよい。画像入力領域は、カメラモジュール301で撮影された画像(以下、「撮影画像」)が貼り付けられる範囲である。この画像入力領域に撮影画像が取り込まれることにより、電子文書が作成される。なお、テンプレートは、文字入力領域を含んでもいてもよい。
文字入力領域には、文字が予め入力されていてもよいし、任意のタイミングでユーザにより文字が入力されてもよい。
【0061】
CPU300は、制御プログラムに従って、カメラモジュール301、マイク302、通信モジュール305、第1および第2ディスプレイ12、22、スピーカ309等を制御する。このCPU300からの制御信号に基づいて、通話、カメラ、電子メール、ウェブブラウザ、地図、音楽プレーヤおよび電子文書作成などの各種機能を実現するアプリケーションが実行される。
【0062】
CPU300は、カメラモジュール301の画像信号に基づくプレビュー画像を第1ディスプレイ12に表示するとともに、メモリ310から読み出されたテンプレートを第2ディスプレイ22に表示する。また、キー群16、26や各タッチセンサ13、23などの検出部により撮影操作が検出されると、CPU300は、カメラモジュール301の画像信号に基づく撮影画像を取得し、撮影画像をテンプレートの画像入力領域に合成して、電子文書を生成する。
【0063】
<実施例1>
図5は、名刺を作成するためのCPU300における制御処理を示すフローチャートである。図6は、テンプレートのメニュー画面を示す図である。図7(a)および図7(b)は、名刺の作成を説明する図である。
【0064】
たとえば、アイコンが並ぶ操作メニュー画面(図示せず)が各表示面14、24に表示されている。操作メニュー画面において電子文書作成機能のアイコンがユーザの指によりタッチされると、電子文書作成機能のアプリケーションが実行される(S101:YES)。
【0065】
次に、CPU300は、携帯電話機1の画面状態が2画面状態であるか否かを開閉センサ320からの信号に基づき判断する(S102)。
【0066】
画面状態が1画面状態であれば(S102:NO)、プレビュー画像103およびテンプレートが第1および第2表示面14、24に同時に表示されない。このため、1画面状態から2画面状態へ遷移するようにユーザに促すメッセージが第1表示面14に表示される(S103)。
【0067】
画面状態が2画面状態であれば(S102:YES)、図6に示すように、テンプレートのメニュー画面が第2表示面24に表示される(S104)。テンプレートのメニュー画面では、テンプレートの内容を表わすアイコンが表示される。
【0068】
テンプレートのメニュー画面において、たとえば、名刺のアイコンがユーザの指でタッチされると、名刺のテンプレートが選択される(S105:YES)。これにより、CPU300がテンプレートのデータをメモリ310から読み出して第2VRAM312に格納すると、図7(a)に示すように、名刺のテンプレート205が第2表示面24に表示される(S106)。このテンプレートでは、会社名、部門、氏名、連絡先などの文字入力領域に予め文字が入力されているが、画像入力領域210には何も表示されていない。
【0069】
次に、CPU300は、カメラモジュール301からの画像信号に画素補間処理や色変換処理などの各種画像処理を施して、画像データを第1VRAM311に順次格納する。1フレームを構成する画像データ(以下、「フレーム画像データ」と言う。)が第1VRAM311に蓄積される度に、フレーム画像データに基づく制御信号が第1ディスプレイ12のドライバ回路へ出力される。これにより、図7(a)に示すように、フレーム画像
データに基づく静止画像(以下、「プレビュー画像」と言う。)が第1表示面14に表示される(S107)。プレビュー画像103は連続して表示されるため、撮像素子でとらえられた像がリアルタイムに第1表示面14に表示され、第1表示面14はファインダーとして利用される。
【0070】
なお、フレーム画像データは、このフレーム画像データに基づくプレビュー画像103が第1表示面14に表示されている間、第1VRAM311に保持される。このため、たとえば、第nフレーム画像データが第1VRAM311に保持され、第nフレーム画像データに基づく第nプレビュー画像103が第1表示面14に表示されている。この状態で後述するシャッターボタン102が操作されると、第nフレーム画像データが第1VRAM311から読み出されてメモリ310に保存される。これにより、撮影操作時に第1表示面14に表示されている第nプレビュー画像103が撮影画像として記録される。
【0071】
CPU300は、名刺のテンプレート205から画像入力領域210を抽出し、画像入力領域210のサイズおよび位置を求め、画像入力領域210のサイズに応じたトリミング枠101を第1表示面14に表示する(S108)。トリミング枠101のサイズの縦横比率は画像入力領域210のサイズの縦横比率と同じであるが、トリミング枠101のサイズは画像入力領域210のサイズと異なっていてもよい。たとえば、トリミング枠101が画像入力領域210より大きく設定されると、後述する第1表示面14に表示されるプレビュー画像103における被写体のサイズが大きく表示されるため、ユーザは被写体を詳細に見ることができる。
【0072】
CPU300は、プレビュー画像103上にトリミング枠101およびシャッターボタン102を表示する。このとき、トリミング枠101の中心が第1表示面14の中心に配置されるように、第1表示面14に対するトリミング枠101の位置が決められるプレビュー画像103の中でトリミング枠101内に収まる画像がテンプレート205の画像入力領域210に用いられる。このため、ユーザは、携帯電話機1を移動させて、トリミング枠101を基準として被写体のサイズや位置などを調整する。たとえば、ユーザがトリミング枠101に対して所望の被写体を右側に移動させたければ、ユーザは携帯電話機1のレンズ窓15を左側に向ける。また、ユーザがトリミング枠101のサイズに対して被写体のサイズを大きくしたければ、ユーザはレンズ窓15を被写体に近づける。なお、携帯電話機1がズーム機能を有している場合、ユーザは、ズーム機能を使用して、第1表示面14に表示される被写体のサイズを大きくすることもできる。
【0073】
トリミング枠101の中に被写体が納まり、シャッターボタン102がタッチされると、CPU300は、撮影操作がなされたと判断する(S109:YES)。CPU300は、第1表示面14におけるトリミング枠101の位置および大きさに基づいて、第1VRAM311に蓄積されているフレーム画像データの中から、トリミング枠101内の撮影画像204の画像データを抽出する。抽出された撮影画像204は、画像入力領域210のサイズに合わせて縮小され、画像入力領域210の位置に割り当てられるように、撮影画像204の画像データとテンプレート205のデータとが合成される。合成データが第2VRAM312に格納された後、合成データに従った制御信号が第2ディスプレイ22のドライバ回路へ出力される。図7(b)に示すように、合成データに基づき撮影画像204が画像入力領域210に貼り付けられた名刺201が第2表示面24に表示される(
S110)。また、合成データが第2VRAM312からメモリ310に取り込まれて保
存され、撮影画像204が画像入力領域210に貼り付けられた電子文書201が作成される(S111)。
【0074】
以上、本実施例によれば、ユーザがシャッターボタン102をタッチすると、プレビュー画像103の中からトリミング枠101内の撮影画像204が抽出され、撮影画像20
4がテンプレート205の画像入力領域210に転写され、電子文書201が生成される。このため、ユーザは、一旦撮影画像204を撮影してメモリ310に保存した上で、メモリ310から撮影画像204を読み出してテンプレート205に貼り付ける作業を行う必要がない。しかも、プレビュー画像103からトリミング枠101内の必要な部分が取り出されるため、撮影画像204のサイズを調整する作業も必要ない。よって、ユーザは、撮影操作をするだけで、電子文書201を簡単に作成することができる。
【0075】
また、本実施例によれば、プレビュー画像103およびテンプレート205が並行して表示されるため、ユーザは、テンプレート205における文書の内容、大きさ、配置などとのバランスを考慮し、トリミング枠101に対する被写体の大きさや配置などを決めることができる。これにより、ユーザは、電子文書201に適した撮影画像204を取得することができる。
【0076】
さらに、本実施例によれば、プレビュー画像103上のトリミング枠101を基準として、被写体の配置および大きさなどを調整することができ、電子文書201に適した構図の撮影画像204が取得され得る。
【0077】
<実施例2>
上記実施例1では、第1表示面14にプレビュー画像103が表示されたが、第2表示面24に表示されているテンプレートの画像入力領域210にはプレビュー画像103は表示されなかった。これに対し、実施例2では、第1表示面14に加えて、第2表示面24におけるテンプレートの画像入力領域210にもプレビュー画像203が表示される。
【0078】
このため、CPU300はプレビュー画像を、第1ディスプレイ12と、前記第2ディスプレイ22に表示されたテンプレートの画像入力領域210とに表示する。
【0079】
図8は、名刺を作成するためのCPU300における制御処理を示すフローチャートである。図9(a)および図9(b)は、名刺の作成を説明する図である。なお、図8におけるS201〜S206の処理は、図5におけるS101〜S106の処理と同様であるため、説明は省略する。
【0080】
CPU300は、カメラモジュール301からの画像信号に各種画像処理を施し、画像データを第1VRAM311に順次格納する。
【0081】
また、フレーム画像データが第1VRAM311に蓄積されている間または蓄積された後、CPU300は、第1表示面14に対するトリミング枠101の位置および大きさに基づいて、トリミング枠101内の画像データを第1VRAM311から抽出する。抽出された画像データとテンプレートのデータとが合成され、合成データが第2VRAM312に格納される。
【0082】
合成データが第2VRAM312に蓄えられると、第1VRAM311のフレーム画像データに基づく制御信号が第1ディスプレイ12のドライバ回路へ出力されると同時に、第2VRAM312の合成データに基づく制御信号が第2ディスプレイ22のドライバ回路へ出力される。これにより、図9(a)に示すように、第1表示面14にプレビュー画像103およびトリミング枠101が表示されると共に(S207)、第2表示面24の画像入力領域210にトリミング枠内のプレビュー画像203が表示される(S208)。
【0083】
そして、第1表示面14のプレビュー画像103上には、トリミング枠101とともにシャッターボタン102が表示される。トリミング枠101が画像入力領域210より拡大されている場合、第1表示面14のプレビュー画像103が第2表示面24のプレビュ
ー画像203より大きく表示される。このため、ユーザは、第1表示面14のプレビュー画像103を見ながら、ピントや被写体の表情などを詳細に確認することができる。また、第2表示面24には、画像入力領域210にプレビュー画像203が表示されているため、ユーザは、テンプレート205の全体を見て、画像の構図を検討することができる。
【0084】
画像の構図が決定され、シャッターボタン102がタッチされると、CPU300は、撮影操作がなされたと判断する(S209:YES)。撮影操作時に第2表示面24に表示されている画像のデータが第2VRAM312からメモリ310に取り込まれて保存される。これにより、撮影画像204が画像入力領域210に貼り付けられた名刺201が作成される(S211)。
【0085】
以上、本実施例によればプレビュー画像103、203が第1表示面14およびテンプレート205上に表示される。このため、ユーザは、プレビュー画像103、203の被写体を確認しながら、撮影することができる。特に、トリミング枠101が画像入力領域210より拡大されている場合、ユーザは、第1表示面14のプレビュー画像103に基づいて被写体を細かく確認し、所望の撮影画像204を取得することができる。また、ユーザは、テンプレート205上のプレビュー画像203に基づいて、文字やレイアウトなどを含むテンプレート205全体のとのバランスを調整し、名刺201などの電子文書の仕上がりを考慮して、撮影画像204を取得することができる。
【0086】
<実施例3>
上記実施例1および2では、シャッターボタン102が第1表示面14のプレビュー画像103上に表示され、シャッターボタン102により撮影操作がなされていた。これに対し、実施例3では、第1表示面14および第2表示面24に対する操作により、撮影操作がなされる。
【0087】
このため、第2タッチセンサ13により画像入力領域210を選択する入力が検出されると、CPU300は、選択された画像入力領域210に対応するトリミング枠101をプレビュー画像103上に表示する。そして、第2タッチセンサ13により画像入力領域210を選択する入力が検出されなくなると、CPU300は、プレビュー画像103のうちトリミング枠101内に含まれる画像を撮影画像204として取得する。これにより、撮影画像204が画像入力領域210に合成された電子文書202が生成される。
【0088】
図10(a)〜図11(b)は、アルバムの作成を説明するための図である。図10(a)〜図11(b)には、第1表示面14にプレビュー画像103が表示され、第2表示面24にアルバムのテンプレート206が表示されている。
【0089】
図10(a)に示すように、カメラモジュール301で取り込まれたプレビュー画像103が第1表示面14に表示されている。また、アルバムのテンプレート206が、メモリ310から読み出されて、第2表示面24に表示されている。たとえば、アルバムのテンプレート206には、複数の画像入力領域210、この実施例では、5つの第1〜第5画像入力領域211〜215が設けられている。これらの第1〜第5画画像入力領域211〜215の形や大きさはさまざまである。
【0090】
図10(b)に示すように、テンプレート206において第3画像入力領域213がユーザの指によりタッチされ、第3画像入力領域213が選択される。第3画像入力領域213のサイズが求められ、第3画像入力領域213のサイズに応じたサイズのトリミング枠101が設定される。ここでは、トリミング枠101の縦横比率は画像入力領域210の縦横比率と等しく、かつトリミング枠101のサイズは第3画像入力領域213と同じサイズに設定される。
【0091】
また、トリミング枠101の中心が第1表示面14の中心と一致するように、トリミング枠101の位置が設定される。このトリミング枠101のサイズおよび位置に応じて、トリミング枠101が第1表示面14に表示される。このとき、トリミング枠101内の範囲にプレビュー画像103が表示され、トリミング枠101の周りは黒くなるように画像処理される。これによりプレビュー画像103の中で、第3画像入力領域213に納まる範囲の画像を明確に把握することができる。
【0092】
第3画像入力領域213からユーザの指がリリースされると、CPU300は、撮影操作がなされたと判断する(図5のステップS109)。これにより、第1表示面14に対するトリミング枠101の位置およびサイズに基づいて、第1VRAM311に蓄積された画像データの中からトリミング枠101内の画像データが抽出され、撮影画像204が取得される。抽出された画像データがテンプレート206のデータと合成され、合成されたデータが第2VRAM312に蓄積される。これにより、図11(a)に示すように、抽出された画像データに基づく撮影画像204が第3画像入力領域213に表示される。
【0093】
ここでは、テンプレート206の全ての画像入力領域210に撮影画像204が合成されていないが、第3画像入力領域213に撮影画像204を貼り付けたアルバム202として電子文書が作成され、メモリ310に保存される。
【0094】
また、ユーザの指が第3画像入力領域213からリリースされることにより、第1表示面14に表示されていたトリミング枠101が消え、第1表示面14の全体にプレビュー画像103が表示される。
【0095】
次に、図11(b)に示すように、ユーザが第5画像入力領域215を指でタッチすると、第5画像入力領域215に応じたトリミング枠101が第1表示面14に表示される。第5画像入力領域215からタッチした指がリリースされると、トリミング枠101内の撮影画像204が抽出され、撮影画像204が第5画像入力領域215に貼り付けられる。そして、第3および第5画像入力領域213、215のそれぞれに撮影画像204が貼り付けられたアルバム202が作成され、このアルバム202のデータが先に保存された電子文書のデータに上書きされる。
【0096】
なお、たとえば、ユーザは、第5画像入力領域215に指をタッチし、リリースせずに指をスライドさせて、第1画像入力領域211に指を移動させる。これにより、第5画像入力領域215に対応した撮影画像204が取得される。また、第1表示面14に表示されていた第5画像入力領域215に対応したトリミング枠101に代えて第1画像入力領域211に対応するトリミング枠101が表示される。
【0097】
以上、本実施例によれば、ユーザは撮影操作を行うだけで電子文書を簡単に作成することができる。特に、テンプレート206に複数の画像入力領域210が存在する場合、ユーザは画像入力領域210をタッチおよびリリースするだけで、画像を入力する画像入力領域210を選択し、かつ選択した画像入力領域210に撮影画像204を納めることができ、簡便である。
【0098】
また、本実施例によれば、ユーザが画像入力領域210をタッチすると、タッチした画像入力領域210に合わせたトリミング枠101が表示される。このため、ユーザは、被写体とトリミング枠101とのバランスを考えて、撮影画像204を貼り付ける画像入力領域210を選択することができる。
【0099】
さらに、本実施例によれば、複数の画像入力領域210のサイズがそれぞれ異なる場合
、ユーザが選択する画像入力領域210を変えると、トリミング枠101のサイズが変化する。これにより、被写体とトリミング枠101とのサイズのバランスを簡単に調整することができる。
【0100】
<実施例4>
実施例3では、第2表示面24の画像入力領域210がタッチされることにより、撮影操作がなされた。これに対し、実施例4では、第1表示面14にタッチした指が第2表示面24の画像入力領域210までスライドされると、撮影操作がなされる。
【0101】
このため、第2タッチセンサ23により画像入力領域210を選択する入力が検出されてから、各タッチセンサ13、23により入力の位置を第2表示面24から第1表示面14へ移動させる操作が検出されると、CPU300は、選択された画像入力領域210に対応するトリミング枠101を第1表示面14における入力の位置に表示する。また、第1タッチセンサ13により第1表示面14に対する入力が検出されなくなると、CPU300はプレビュー画像103のうちトリミング枠内101に含まれる画像を撮影画像204として取得する。これにより、撮影画像204が画像入力領域210に合成された電子文書202が生成される。
【0102】
図12(a)〜図13(b)は、アルバム202の作成を説明するための図である。図12(a)〜図13(b)では、第1表示面14にプレビュー画像103が表示され、第2表示面24にアルバム202のテンプレート206が表示されている。
【0103】
図12(a)に示すように、カメラモジュール301で取り込まれた像に基づくプレビュー画像103が第1表示面14に表示されている。また、アルバム202のテンプレート206が、メモリ310から読み出されて、第2表示面24に表示されている。ユーザが第1表示面14をタッチすると、撮影画像204の中心として設定される。
【0104】
図12(b)に示すように、ユーザが、第1表示面14にタッチした指をリリースさせずに第2表示面24の第4画像入力領域214までスライドさせる。これにより、第4画像入力領域214に対応するトリミング枠101が第1表示面14のプレビュー画像103上に表示される。トリミング枠101の形およびサイズは第4画像入力領域214の形およびサイズと同じで、トリミング枠101の中心が第1表示面14のタッチ位置に一致するように位置づけられる。
【0105】
ユーザは、トリミング枠101内のプレビュー画像103を見て、他の画像入力領域210に対応するトリミング枠101を表示したい場合、指を第2表示面24からリリースさせずに他の画像入力領域210に移動させる。
【0106】
図13(a)に示すように、ユーザの指が第5画像入力領域215に達すると、第1表示面14に第5画像入力領域215に対応するトリミング枠101が表示される。なお、第1表示面14のタッチ位置にトリミング枠101の中心が合わせられると、トリミング枠101が第1表示面14の表示範囲外となるため、第1表示面14に表示されているトリミング枠101の形は第5画像入力領域215の形に一致しない。
【0107】
図13(b)に示すように、第5画像入力領域215から指がリリースされると、CPU300により、撮影操作がなされたと判断される(図5のステップS109)。これにより、第5画像入力領域215に対応するトリミング枠101のサイズおよび位置に基づいて、第1VRAM311からトリミング枠101内の画像データが抽出され、撮影画像204が取得される。撮影画像204が第5画像入力領域215に配置されるように、画像データとテンプレート206のデータとが合成される。合成データは第2VRAM31
2に蓄積されて、撮影画像204が第5画像入力領域215に貼り付けられた電子文書が第2表示面24に表示される。また、合成データがメモリ310に保存され、撮影画像204が第5画像入力領域215に貼り付けられた電子文書が作成される。
【0108】
以上、本実施例によれば、第1表示面14におけるタッチ位置がトリミング枠101の中心に設定されるため、ユーザは撮影画像204の中心を自由に定めることができる。
【0109】
また、本実施例によれば、ユーザがタッチした画像入力領域210に合わせたトリミング枠101が表示されるため、ユーザは、被写体とトリミング枠101とのバランスを考えて、撮影画像204を貼り付ける画像入力領域210を選択することができる。
【0110】
さらに、本実施例によれば、ユーザは撮影操作するだけで電子文書を簡単に作成することができる。
【0111】
<実施例5>
実施例4では、第1表示面14にタッチした指が第2表示面24の画像入力領域210までスライドされると、撮影操作がなされた。これに対し、実施例5では、第2表示面24の画像入力領域210にタッチした指が第1表示面14までスライドされると、撮影操作がなされる。
【0112】
このため、第1タッチセンサ13により第1表示面14に対する入力が検出されてから、第2タッチセンサ23により画像入力領域210を選択する入力が検出されると、CPU300は、撮影画像を取得する。そして、CPU300は、第1表示面14に対する入力の位置に対応する撮影画像の位置が画像入力領域210の中心になり、かつ撮影画像のうち選択された画像入力領域210内に収まる撮影画像204を抽出する。これにより、撮影画像204が画像入力領域210に合成された電子文書202が生成される。
【0113】
図14(a)〜図15(b)は、アルバム202の作成を説明するための図である。図14(a)〜図15(b)では、第1表示面14にプレビュー画像103が表示され、第2表示面24にアルバム202のテンプレート206が表示されている。
【0114】
図14(a)に示すように、カメラモジュール301で取り込まれた像に基づくプレビュー画像103が第1表示面14に表示され、アルバム202のテンプレート206が第2表示面24に表示されている。ここで、ユーザが、第5画像入力領域215を指でタッチすると、第5画像入力領域215のサイズが求められ、第5画像入力領域215のサイズに応じたサイズのトリミング枠101が設定される。ここでは、トリミング枠101の形およびサイズが第5画像入力領域215の形およびサイズと等しく設定される。
【0115】
図14(b)に示すように、ユーザが、第2表示面24にタッチした指をリリースさせずに第1表示面14にスライドさせると、第5画像入力領域215に対応するトリミング枠101が第1表示面14のプレビュー画像103上に表示される。
【0116】
図15(a)に示すように、このトリミング枠101は第1表示面14においてタッチ位置に伴って移動する。このため、ユーザは、トリミング枠101の中に被写体が納まるように、タッチ位置を調整する。なお、このトリミング枠101の配置では、トリミング枠101が第1表示面14の表示範囲からはみ出るため、第1表示面14に表示されているトリミング枠101の形は第5画像入力領域215の形に一致しない。
【0117】
図15(b)に示すように、第1表示面14から指がリリースされると、CPU300により、撮影操作がなされたと判断される(図5のステップS109)。これにより、第
5画像入力領域215に対応するトリミング枠101のサイズおよび位置に基づいて、第1VRAM311からトリミング枠101内の画像データが抽出され、撮影画像204が取得される。撮影画像204が第5画像入力領域215に配置されるように、画像データとテンプレート206のデータとが合成される。合成データは第2VRAM312に蓄積されて、撮影画像204が第5画像入力領域215に貼り付けられた電子文書が第2表示面24に表示される。また、合成データがメモリ310に保存され、撮影画像204が第5画像入力領域215に貼り付けられた電子文書が作成される。
【0118】
以上、本実施例によれば、ユーザのタッチ位置に応じてトリミング枠101が移動するため、ユーザは、被写体に合わせてトリミング枠101の位置を定めることができる。
【0119】
また、本実施例によれば、ユーザは撮影操作するだけで電子文書を簡単に作成することができる。
【0120】
<その他>
上記実施例1および2では、トリミング枠101のサイズが画像入力領域210のサイズより大きく設定されたが、これに限定されない。たとえば、トリミング枠101のサイズが画像入力領域210のサイズと同じまたは小さく設定されてもよい。
【0121】
一方、上記実施例3〜5では、トリミング枠101のサイズは選択された画像入力領域210と同じサイズに設定されたが、これに限定されない。トリミング枠101のサイズが、選択された画像入力領域210と同じまたは大きく設定されてもよい。
【0122】
さらに、上記実施例1および2では、第1表示面14全体にプレビュー画像103が表示され、プレビュー画像103上にトリミング枠101が表示された。これに対し、上記実施例3〜5と同様に、トリミング枠101内の範囲にプレビュー画像103が表示され、トリミング枠101の周りは黒くなるように表示されてもよい。
【0123】
一方、上記実施例3〜5では、トリミング枠101内の範囲にプレビュー画像103が表示され、トリミング枠101の周りは黒くなるように画像処理された。これに対し、実施例1および2と同様に、第1表示面14全体にプレビュー画像103が表示され、プレビュー画像103上にトリミング枠101が表示されてもよい。
【0124】
また、上記実施例1〜3では、トリミング枠101の中心が第1表示面14の中心に配置されたが、トリミング枠101は所定または任意に配置されてもよい。
【0125】
さらに、上記実施例1および2では、プレビュー画像103上に表示されたシャッターボタン102により撮影操作がなされたが、シャッターボタン102はこれに限定されない。たとえば、キー群26、16などのハードキーのいずれかがシャッターボタン102と設定されてもよい。
【0126】
また、上記実施例1および2では、シャッターボタン102が第1表示面14に表示されたが、第2表示面24に表示されてもよい。
【0127】
また、上記実施例1および2では、第1VRAM311から抽出された画像データとテンプレート205のデータとが合成され、合成データが第2VRAM312に格納されて、合成データに基づく電子文書が第2表示面24に表示された。これに対し、第2VRAM312に格納されているテンプレート205のデータの中で、画像入力領域210の範囲に撮影画像204の画像データが補完されてもよい。
【0128】
さらに、上記全実施例では、撮影操作により画像入力領域210に撮影画像204が取り込まれた電子文書201、202が自動的にメモリに保存された。これに対して、各表示面14、24上に電子文書201、202を保存するためのソフトボタンが表示されてもよい、または、キー群16、26に電子文書201、202を保存するための機能が割り当てられてもよい。これらのボタンやキー群16、26が操作されることにより、電子文書201、202がメモリに保存される。このとき、保存される電子文書201、202に名前を付ける事ができるようにしてもよい。また、保存する前に電子文書201、202を削除できるようにしてもよい。
【0129】
また、上記実施例3および4では、タッチされた画像入力領域210からユーザの指がリリースされると、撮影操作がなされた。これに対して、画像入力領域210がタッチされたときに、撮影操作がなされてもよい。
【0130】
また、上記実施例3〜5では、各画像入力領域210に撮影画像204が貼り付けられるたびに、アルバム202が作成されたが、これに限定されない。たとえば、全ての画像入力領域210にそれぞれ撮影画像204が貼り付けられた段階で、アルバム202が作成されてもよい。
【0131】
さらに、上記実施例3〜5では、各画像入力領域210に撮影画像204が貼り付けられるたびに、アルバム202のデータが上書きされたが、それぞれ別のアルバム202として名前が付けられて保存されてもよい。
【0132】
また、上記実施例4では、第1表示面14にタッチした指が第4画像入力領域214までスライドされると、トリミング枠101が第1表示面14に表示された。これに対して、第1表示面14にタッチした指が第4画像入力領域214までスライドされると、トリミング枠101が表示されずに、撮影画像204が第4画像入力領域214に貼り付けられてもよい。
【0133】
また、上記全実施例では、第1表示面14にプレビュー画像103が表示され、第2表示面24にテンプレートや電子文書が表示された。これに反対に、第2表示面24にプレビュー画像が表示され、第1表示面14にテンプレートや電子文書が表示されてもよい。
【0134】
さらに、上記実施例では、携帯電話機1を用いたが、PDAやタブレットPC、電子書籍端末、携帯ゲーム機などの携帯端末装置を用いることもできる。
【0135】
また、上記全実施例において、第1表示面14に表示されたトリミング枠101のサイズがユーザによる拡大あるいは縮小操作(ピンチイン、ピンチアウト)などにより変更されてもよい。これにより、画像入力領域210に納まる撮影画像204の大きさを任意に変えることができる。
【0136】
さらに、上記全実施例において、図7(a)に示すように、名刺のテンプレート205が表示された第2表示面24上でユーザが指を左右のいずれかの方向にスライドする。これにより、図6に示すように、名刺のテンプレート205に代えてテンプレートのメニュー画面が第2表示面24に表示されてもよい。このような操作によりユーザはテンプレートを直感的に選択することができる。
【0137】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。たとえば、上記実施形態の一部または全部を組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0138】
1 携帯電話機 (携帯端末装置)
12 第1ディスプレイ(第1表示部、第2表示部)
13 第1タッチセンサ (検出部、第1入力検出部、第2入力検出部)
16 キー群 (検出部)
22 第2ディスプレイ(第1表示部、第2表示部)
23 第2タッチセンサ (検出部、第1入力検出部、第2入力検出部)
26 キー群 (検出部)
300 CPU (制御部)
301 カメラモジュール (撮像部)
310 メモリ (記憶部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示部と、
第2表示部と、
操作を検出する検出部と、
外部から受光した光により画像信号を生成する撮像部と、
画像入力領域を含む電子文書のテンプレートを記憶する記憶部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、
前記画像信号に基づくプレビュー画像を前記第1表示部に表示し、
前記記憶部から読み出された前記テンプレートを前記第2表示部に表示し、
前記検出部により撮影操作が検出されると、前記画像信号に基づく撮影画像を取得し、前記撮影画像を前記テンプレートの画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する、ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記プレビュー画像を、前記第1表示部と、前記第2表示部に表示された前記テンプレートの前記画像入力領域とに表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の携帯端末装置において、
前記検出部は、
前記第1表示部に対する入力を検出する第1入力検出部と、
前記第2表示部に対する入力を検出する第2入力検出部とを有し、
前記撮影操作は、前記第1入力検出部および前記第2入力検出部の少なくともいずれか一方により検出された入力に基づいてなされる、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、
前記第2入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されると、選択された前記画像入力領域に対応するトリミング枠を前記プレビュー画像上に表示し、
前記第2入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されなくなると、前記プレビュー画像のうち前記トリミング枠内に含まれる画像を前記撮影画像として取得し、前記撮影画像を前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項3に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記第2入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されてから、前記第1入力検出部および前記第2入力検出部により前記入力の位置を前記第2表示部から前記第1表示部へ移動させる操作が検出されると、選択された前記画像入力領域に対応するトリミング枠を前記第1表示部に対する前記入力の位置に表示し、
前記第1入力検出部により前記第1表示部に対する前記入力が検出されなくなると、前記プレビュー画像のうち前記トリミング枠内に含まれる画像を前記撮影画像として取得し、前記撮影画像を前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
請求項3に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、
前記第1入力検出部により前記第1表示部に対する入力が検出されてから、前記第2
入力検出部により前記画像入力領域を選択する入力が検出されると、前記撮影画像を取得し、前記第1表示部に対する前記入力の位置に対応する前記撮影画像の位置が前記画像入力領域の中心になり、かつ前記撮影画像のうち選択された前記画像入力領域内に収まる撮影画像を抽出し、前記撮影画像を前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する、ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
第1表示部と、第2表示部と、操作を検出する検出部と、外部から受光した光により画像信号を生成する撮像部と、画像入力領域を含む電子文書のテンプレートを記憶する記憶部とを備える携帯端末装置のコンピュータに、
前記画像信号に基づくプレビュー画像を前記第1表示部に表示し、
前記記憶部から読み出された前記テンプレートを前記第2表示部に表示し、
前記検出部により撮影操作が検出されると、前記画像信号に基づく撮影画像を取得し、前記撮影画像を前記テンプレートの前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成する機能を付与するプログラム。
【請求項8】
第1表示部と、第2表示部と、操作を検出する検出部と、外部から受光した光により画像信号を生成する撮像部と、画像入力領域を含む電子文書のテンプレートを記憶する記憶部とを備える携帯端末装置において、
前記画像信号に基づくプレビュー画像を前記第1表示部に表示するステップと、
前記記憶部から読み出された前記テンプレートを前記第2表示部に表示するステップと、
前記検出部により撮影操作が検出されると、前記画像信号に基づく撮影画像を取得し、前記撮影画像を前記テンプレートの前記画像入力領域に合成した前記電子文書を生成するステップと、
を含むことを特徴とする電子文書作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−42274(P2013−42274A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176771(P2011−176771)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】