携帯端末装置及びプログラム
【課題】第1筐体と第2筐体とを途中まで開いた状態で使用する場合に、その状態で適切に使用できるようにする。
【解決手段】CPU1は、オープンセンサ15の検出結果と特定アプリケーションが動作中か否かの判別結果を参照することで、特定アプリケーションが動作中であれば両筐体を閉じた状態から完全に開いたオープンスタイルとなるまで現在の表示内容を維持し、逆に、オープンスタイルの状態から閉じ始めた時点ではその表示内容を直ちに反転する。
【解決手段】CPU1は、オープンセンサ15の検出結果と特定アプリケーションが動作中か否かの判別結果を参照することで、特定アプリケーションが動作中であれば両筐体を閉じた状態から完全に開いたオープンスタイルとなるまで現在の表示内容を維持し、逆に、オープンスタイルの状態から閉じ始めた時点ではその表示内容を直ちに反転する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、折り畳み開閉自在な携帯端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話などの携帯端末装置には、操作部筐体と表示部筐体とを折り畳み開閉自在にヒンジ部で連結した折り畳み型の携帯端末装置のほか、操作部筐体と表示部筐体とを折り畳み開閉自在及び回動自在にヒンジ部で連結した2軸ヒンジ型の携帯端末装置などがある(特許文献1参照)。このような2軸ヒンジ型の携帯端末装置にあっては、主操作部を有する操作部筐体と主表示部を有する表示部筐体との連結状態に応じて装置本体の形態を複数のスタイルに変更可能となっている。すなわち、主操作部と主表示部とが対面するように操作部筐体と表示部筐体とを内側に折り畳んで閉じた状態(以下、クローズスタイルと称する)と、このクローズスタイルから折り畳みを開いた状態(以下、オープンスタイルと称する)のほか、このオープンスタイルから何れか一方の筐体を開閉軸とほぼ直交する軸で180度回動させた状態(以下、反オープンスタイルと称する)と、この反オープンスタイルから折り畳んで閉じて表示部筐体に設けられている主表示部を外側に向けた状態(以下、ビュースタイルと称する)とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−277452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した折り畳み型あるいは2軸ヒンジ型の携帯端末装置にあっては、両筐体が完全にオープンされた状態(オープンスタイルあるいは反オープンスタイル)あるいは閉じられた状態(クローズスタイルあるいはビュースタイル)で使用することのみを想定しており、その途中の状態、すなわち、2つの筐体が半開き状態で使用されることまでも想定されていなかった。従って、両筺体を途中まで開いた状態を保持し、そのまま表示面が見える形態にして机の上に置いたような場合、例えば、途中まで開いた状態で両筐体の端部を下にして立てた場合に、その立てた状態では適切な表示内容となっていない可能性がある。すなわち、この携帯端末を机面上に立てたスタンド形態では、その机面を下にして表示画面の表示内容が上下逆になっていたり、90度回転した表示内容になっていたりする可能性がある。
【0005】
この発明の課題は、第1筐体と第2筐体とを途中まで開いた状態で使用する場合に、その状態で適切に使用できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明(第1の発明)は、装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、前記第1筐体に設けられた表示部と、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する接触検出手段と、前記開状態検出手段、前記閉状態検出手段、前記接触検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段とを具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項11記載の発明)。
【0007】
なお、上述した請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記接触検出手段によって筐体の所定部分が外部に接触されていることが検出された場合にスタンド形態にあると判別する(請求項2記載の発明)。
【0008】
前記接触検出手段は、前記第1筐体及び第2筐体において前記ヒンジ部の反対側に位置する側面部にそれぞれ設けられ、前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体及び第2筐体の側面部に設けられた各接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する(請求項3記載の発明)。
【0009】
前記接触検出手段は、前記第1筐体あるいは第2筐体において前記ヒンジ部と直交する側に位置する一側面部に設けられ、前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体あるいは第2筐体の側面部に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する(請求項4記載の発明)。
【0010】
前記接触検出手段は、前記第2筐体の外側面に設けられ、前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第2筐体の外側面に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している外側面のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する(請求項5記載の発明)。
【0011】
前記所定処理は、特定アプリケーションを起動する処理である(請求項8記載の発明)。
【0012】
前記所定処理は、前記第1筺体に設けられた表示部の内容を変更する表示変更処理である(請求項9記載の発明)。
【0013】
前記処理制御手段は、スタンド形態でなくなったことが判別された際に、元の状態に復帰する処理を実行する(請求項10記載の発明)。
【0014】
請求項6記載の発明(第2の発明)は、装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結すると共に回動自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する回動検出手段と、前記閉状態検出手段、前記開状態検出手段、前記回動検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段とを具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項6記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項12記載の発明)。
【0015】
なお、上述した請求項6記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記回動検出手段によって第2筐体の表示部が外側に向く状態に回動されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別する(請求項7記載の発明)。
その他、請求項6記載の発明は、上述の請求項8〜10記載の発明であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
第1の発明によれば、第1及び第2の筐体が折り畳み開閉自在に連結されている場合に、両筐体を途中まで開いた形態を特定して所定処理を実行することができ、両筐体を途中まで開いた形態に合った状態での使用が可能となる。
【0017】
第2の発明によれば、第1及び第2の筐体が折り畳み開閉自在及び回動自在に連結されている場合に、両筐体を途中まで開き、第1筐体の表示部が外側となるスタンド形態を特定して所定処理を実行することができ、両筐体を途中まで開いたスタンド形態に合った状態での使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】(A)は、操作部筐体に対して表示部筐体を折り畳んで完全に閉じた状態の完全クローズのスタイルを示した図、(B)は、操作部筐体に対して表示部筐体を完全に開いたフルオープンのスタイルを示した図、(C)は、フルオープンのスタイルをその外側(背面側)から見た図。
【図3】ヒンジ部が下に位置しているか、上に位置しているかに応じてヒンジ部の方向を下にした表示方向(β方向)あるいはヒンジ部の方向を上にした表示方向(α方向)を示した図。
【図4】(A)は、オープンセンサを優先する場合の表示制御を示した図、(B)は、クローズセンサを優先する場合の表示制御を示した図。
【図5】開閉センサ(クローズセンサあるいはオープンセンサ)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャート。
【図6】第1実施例の変形応用例を説明するための図で、携帯電話装置を横置きスタンドで使用する場合の状態図。
【図7】第2実施例において、縦置きスタンドの状態を検出するために両筐体に側面センサ(接触センサ)を配置した状態を示した図。
【図8】第2実施例において、両筐体の側面センサからの検出信号が略同時に変化したときに実行開始される処理を示したフローチャート。
【図9】第2実施例の変形応用例を説明するための図で、携帯電話装置を寝かしスタンドで使用する場合の状態図。
【図10】第3実施例において、2軸型の携帯電話装置の外観図で、(A)はクローズスタイル、(B)はオープンスタイル、(C)は反オープンスタイル、(D)はビュースタイル、(E)は縦置きスタンドスタイルを示した図。
【図11】2軸型の携帯電話装置に使用されるセンサを示した図。
【図12】各スタイルに応じてクローズセンサ、オープンセンサ、回動センサの作動状態を説明するための図。
【図13】開閉センサ(クローズセンサあるいはオープンセンサ)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施例1)
以下、図1〜図5を参照して本発明の第1実施例を説明する。
図1は、携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置はその装置本体を構成する2つの筐体が折り畳み開閉自在に連結されている折り畳み型の携帯電話装置であり、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能、スケジュール管理機能など、各種の機能が備えられている。CPU1は、記憶部2内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部2は、内部メモリであり、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図5に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。メモリ3は、ワーク領域を有する内部メモリであり、必要に応じてメモリ3内の各種のデータは、記憶部2にセーブされる。
【0020】
無線通信部4は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能などの動作時に、最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、音声信号処理部5を介して受話スピーカSPから音声出力させ、また、送話マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部5から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0021】
表示制御部6は、高精細液晶あるいは有機ELなどを使用したメイン表示部7、サブ表示部8に対する表示制御を行うもので、CPU1の制御下でメイン表示部7の表示方向を変更したり、サブ表示部8の表示方向を変更したりする。操作部9は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、CPU1は、操作部9からの入力信号に応じた処理を実行する。カメラ撮像部10は、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なもので、撮影レンズ、ミラー等のレンズ・ミラーブロック、撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備えている。テレビ放送受信部11は、携帯電話などの携帯端末装置向けの地上波デジタルテレビ放送を受信するもので、テレビ映像データ及び文字データは、メイン表示部7、サブ表示部8から表示され、また、テレビ音声データは、サウンドスピーカ12から出力される。RTC(リアルタイムクロックモジュール)13は、時計部を構成するもので、CPU1は、RTC13から現在日時を取得する。
【0022】
クローズセンサ14は、装置本体を構成する2つの筐体を完全に閉じて折り畳んだ状態(完全クローズ)を検出する開閉センサを構成するもので、例えば、マイクロセンサによって構成され、完全クローズを検出している間、ON(オン)信号を出力し、完全クローズから外れた際に、OFF(オフ)信号を出力するようにしている。このクローズセンサ14からの検出信号に基づいてCPU1は、メイン表示部7、サブ表示部8に対する表示制御を実行し、その表示方向を上下に180度反転する表示制御を行うようにしている。
【0023】
オープンセンサ15は、2つの筐体を完全に開いた状態(フルオープン)を検出する開閉センサを構成するもので、例えば、マイクロセンサによって構成され、フルオープンを検出している間、ON(オン)信号を出力し、フルオープンから外れた際に、OFF(オフ)信号を出力するようにしている。このオープンセンサ15からの検出信号に基づいてCPU1は、メイン表示部7、サブ表示部8に対する表示制御を実行し、その表示方向を上下に180度反転する表示制御を行うようにしている。CPU1は、クローズセンサ14、オープンセンサ15の何れか一方を優先して上述の表示制御を行うようにしている。すなわち、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中にはオープンセンサ15を優先した表示制御を行い、上述の特定アプリケーションの非動作中にはクローズセンサ14を優先した表示制御を行うようにしている。
【0024】
図2は、携帯電話装置の外観図である。
携帯電話装置は、その装置本体を構成する操作部筐体21及び表示部筐体22と、この操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部23とを備えた折り畳み開閉式の携帯電話装置である。この操作部筐体21にはその内側に操作部9が設けられ、また、表示部筐体22にはその内側にメイン表示部7が設けられているほか、その外側にサブ表示部8が設けられている。
【0025】
図2(A)は、操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳んで完全に閉じた状態の完全クローズのスタイルを示した図で、サブ表示部8の内容は、この完全クローズのスタイルでも視認可能であり、図中、矢印方向はサブ表示部8の表示方向を示している。ここで、図3は、携帯電話装置の上下の向き、つまり、ヒンジ部23が下に位置しているか、上に位置しているか応じてヒンジ部23の方向を下にした表示方向あるいはヒンジ部23の方向を上にした表示方向を示した図で、ヒンジ部23の方向を下にした表示方向をα方向とし、ヒンジ部23の方向を上にした表示方向をβ方向とすると、完全クローズスタイルでのサブ表示部8の表示方向はヒンジ部方向を上にしたβ方向となる。
【0026】
図2(B)は、操作部筐体21に対して表示部筐体22を完全に開いたフルオープンのスタイルを示した図であり、図2(C)は、フルオープンのスタイルをその外側(背面側)から見た図である。このように両筐体21、22が完全に開いたオープンスタイルにおいて、メイン表示部7の表示方向は、図2(B)に示すようにヒンジ部方向を下にしたα方向となり、また、サブ表示部8の表示方向は、図2(C)に示すようにヒンジ部方向を下にしたα方向となって表示方向が変更される。
【0027】
図4は、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションが動作しているか否かに応じてオープンセンサ15を優先する場合の表示制御とクローズセンサ14を優先する場合の表示制御を説明するための図である。
なお、図中、丸内の“閉”は、クローズセンサ14によって完全クローズが検出された“ON”の場合を示し、“開”は、オープンセンサ15によってフルオープンが検出された“ON”の場合を示し、“閉”と“開”との間は、両筐体21、22を途中まで開いている状態であり、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が共に“OFF”の場合を示している。
【0028】
図4(A)は、オープンセンサ15を優先する場合の表示制御を示したもので、特定アプリケーションの動作中に実行される。すなわち、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中には、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の端部を下にして机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合などが想定されるため、完全クローズ(閉)が検出されている状態からフルオープン(開)が検出されるまでの開き途中では、上下を反転する表示制御を行わずにサブ表示部8の表示方向をβ方向に維持し、フルオープンになった時点でその表示方向を上下に反転してα方向に変更するようにしている。逆に、フルオープンの状態から閉じ始めると、その時点でサブ表示部8の表示方向を上下に反転してβ方向に変更するようにしている。なお、オープンセンサ優先の場合にはクローズセンサ14の検出信号が変化してもサブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わないようにしている。
【0029】
図4(B)は、クローズセンサ14を優先する場合の表示制御を示したもので、上述した特定アプリケーションの非動作中に実行される。すなわち、完全クローズの状態から開き始めると、その時点でサブ表示部8の表示方向を上下に反転してα方向に変更するようにしている。逆に、フルオープン(開)の状態から完全クローズとなるまでの閉じる途中ではα方向を維持し、完全クローズになった時点でその表示方向を上下に反転してβ方向に変更するようにしている。なお、クローズセンサ優先の場合にはオープンセンサ15の検出信号が変化してもサブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わないようにしている。
【0030】
次に、この第1実施例における携帯電話装置の動作概念を図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施例においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。なお、図5は、携帯電話装置の全体動作のうち、本実施例の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図5のフローから抜けた際には、全体動作のフロー(図示省略)に戻る。
【0031】
図5は、開閉センサ(クローズセンサ14あるいはオープンセンサ15)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中か否かを判別する(ステップA1)。ここで、開閉センサの検出信号(ONからOFFあるいはOFFからON)に変化があった場合に、上述の特定アプリケーションの動作中であれば(ステップA1でYES)、オープンセンサ15を優先する表示制御を行うが(ステップA2〜A5)、特定アプリケーションの非動作中であれば(ステップA1でNO)、クローズセンサ14を優先する表示制御を行う(ステップA6〜A8)。
【0032】
すなわち、特定アプリケーションの動作でそのデータが表示されている状態ではオープンセンサ15を優先する表示制御を実行する。先ず、開閉センサの検出信号に変化があったのはオープンセンサ15であるかを調べ(ステップA2)、特定アプリケーションの動作中にクローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップA2でNO)、サブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わず、このフローから抜ける。一方、オープンセンサ15の検出信号に変化があった場合には(ステップA2でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、開方向への変化で完全に開いたフルオープンのスタイルとなったのかを調べる(ステップA3)。
【0033】
いま、オープンスタイルとなった場合には(ステップA3でYES)、その時点でサブ表示部8の表示方向をβ方向からα方向に変更する(ステップA4)。これによってサブ表示部8は、ヒンジ部23の方向を上にした表示からヒンジ部23の方向を下にした表示に変更される。つまり、クローズスタイルからオープンスタイルになるまでは、ヒンジ部23の方向を上にした表示を維持するが、オープンスタイルになった時点でヒンジ部23の方向を下にした表示に変更される。なお、オープンスタイルにすると、待受画面がメイン表示部7に表示されるが、メイン表示部7もヒンジ部23の方向を下にした表示となる。また、オープンセンサ15の検出信号が“ON”から“OFF”に変化した場合、つまり、閉方向への変化でオープンスタイルの状態から閉じ始めた場合には(ステップA3でNO)、その時点でサブ表示部8の表示方向をα方向からβ方向に変更する(ステップA5)。
【0034】
他方、クローズセンサ14を優先する表示制御を実行する場合には、先ず、開閉センサの検出信号に変化があったのはクローズセンサ14であるかを調べ(ステップA6)、特定アプリケーションの非動作中にオープンセンサ15の検出信号に変化があった場合には(ステップA6でNO)、サブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わず、このフローから抜ける。一方、クローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップA6でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、閉方向への変化で完全に閉じたクローズスタイルとなったかを調べる(ステップA7)。いま、クローズスタイルとなった場合には(ステップA7でYES)、その時点でサブ表示部8の表示方向をα方向からβ方向に変更する(ステップA5)。また、開方向への変化でクローズスタイルの状態から開き始めた場合には(ステップA7でNO)、その時点でサブ表示部8の表示方向をβ方向からα方向に変更する(ステップA8)。
【0035】
以上のように、この第1実施例においてCPU1は、オープンセンサ15の検出結果と特定アプリケーションが動作中か否かの判別結果を参照することで、特定アプリケーションが動作中であれば両筐体21、22を閉じた状態から完全に開いたオープンスタイルとなるまで現在の表示内容を維持することができ、逆に、オープンスタイルの状態から閉じ始めた時点ではその表示内容を直ちに反転することができるので、両筐体21、22を途中まで開いた状態での使用が可能となる。すなわち、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中には、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22を机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合などが想定されるが、このような縦置きスタンドでも正しい向きでの表示が可能となり、逆に、オープンスタイルから閉じ始めた際には、そのまま折り畳んだ状態で使用されるか、縦置きスタンドの状態で使用される可能性があるが、このような使用の仕方ではオープンスタイルでの表示方向とは上下が逆になるので、直ちに正しい向きの表示となる。
【0036】
特定アプリケーションの非動作中であれば、両筐体21、22を途中まで開いた状態での使用を考慮せず、従来と同様に、クローズスタイルの状態から開き始めた時点で表示方向を直ちに上下に反転することができ、逆に、オープンスタイルからクローズスタイルとなるまでの閉じる途中ではオープンスタイルでの状態を維持し、クローズスタイルになった時点で上下を反転することができる。
【0037】
なお、上述した第1実施例は、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22を机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合に限らず、例えば、図6に示すように、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の一側面部、つまり、ヒンジ部23と直交する側に位置する一側面部を机面などに置いた横置きスタンドで使用する場合であってもよい。このように横置きスタンドで使用する場合には、両筐体21、22の同じ側の側面部に側面センサ(接触センサ)16をそれぞれ設け、特定アプリケーションの動作中において、各側面センサ16によって机面などに置かれたことが検出された場合に、机面などに接触している筐体の側面(接触面)とは反対の側面を上にした表示となるようにサブ表示部8の表示方向を図中、γ方向に変更すればよい。なお、図中、黒丸は、側面センサ16を概念的に示したもので、両筐体21、22の同じ側の側面部に設けず、両筐体21、22のうち少なくともその一方の側面部に設けるだけであってもよい。
【0038】
また、完全クローズからフルオープンにスタイルを変更した際に、サブ表示部8の内容をメイン表示部7に転送して切り替え表示するようにしてもよい。ここで、完全クローズからフルオープンにスタイルを変更した際に、サブ表示部8の内容を消去せずにメイン表示部7にも同じ内容を表示するようにしてもよい。また、フルオープンから完全クローズにスタイルを変更した際に、メイン表示部7の内容をサブ表示部8に転送して切り替え表示するようにしてもよい。
【0039】
また、上述した第1実施例は、開閉センサを構成するクローズセンサ14をマイクロセンサによって構成し、完全クローズを検出している間、ON(オン)信号を出力するようにしたが、特定アプリケーションの非動作中であれば、クローズセンサ14を従来と同様の磁気センサを使用して検出するようにしてもよい。すなわち、一方の筐体の先端部側にホール素子を設け、他方の筐体の先端部側に磁石を設け、両筐体の開閉具合に応じた磁力の強弱によってクローズ検出を行うようにしてもよい。
【0040】
(実施例2)
以下、この発明の第2実施例について図7及び図8を参照して説明する。
なお、上述した第1実施例においては、折り畳み型の携帯電話装置が縦置きスタンド、横置きスタンドなどで使用されることを想定して表示方向を反転するようにしたが、この第2実施例においては、折り畳み型の携帯電話装置がスタンド形態で使用される場合に所定処理を実行するようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0041】
図7は、折り畳み型の携帯電話装置において、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の端部を下にして机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合を示した図である。両筐体21、22の端部(ヒンジ部23の反対側に位置する側面部)には、側面センサ(接触センサ)17がそれぞれ設けられている。なお、図中、黒丸は、側面センサ17を概念的に示したもので、各側面センサ17によって机面などに置かれたことが検出された際に、CPU1は、クローズセンサ14、オープンセンサ15からの検出結果を参照して、縦置きスタンドの状態にあると判断し、縦置きスタンド専用のアプリケーション(例えば、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーション)を起動するようにしている。両筐体21、22の側面センサ17は、両筐体21、22の端部が机面などに接触していることを検出している間、ON(オン)信号を出力し、それ以外ではOFF(オフ)信号を出力する。
【0042】
図8は、両筐体21、22の側面センサ17からの検出信号が略同時に変化したときに実行開始される処理を示したフローチャートである。先ず、CPU1は、両筐体21、22の側面センサ17からの検出信号に基づいて“OFF”から“ON”への変化であるかを調べ(ステップB1)、“OFF”から“ON”へのオン変化であれば(ステップB1でYES)、クローズセンサ14及びオープンセンサ15からの検出信号は共に“OFF”であるか、つまり、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態であるかを調べる(ステップB2)。
【0043】
ここで、両筐体21、22の側面センサ17が“ON”で、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF”の場合とは、縦置きスタンドの状態にある場合であるが(ステップB2でYES)、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF”ではなく、スタンド以外の形態であれば(ステップB2でNO)、このフローから抜ける。また、縦置きスタンドの状態にあれば(ステップB2でYES)、縦置きスタンド専用のアプリケーションが動作中か否かを調べ(ステップB3)、動作中でなければ、縦置きスタンド専用のアプリケーションを起動させる(ステップB4)。そして、現在の表示方向は、ヒンジ部23の方向を下にしたα方向かを調べ(ステップB5)、スタンド状態であっても現在の表示方向がα方向でなければ(ステップB5でNO)、このフローから抜けるが、α方向であれば(ステップB5)、ヒンジ部23の方向を上にしたβ方向に変更する(ステップB6)。
【0044】
また、両筐体21、22の側面センサ17からの検出信号が“ON”から“OFF”への変化であれば(ステップB1でNO)、両筐体21、22が机面などから離れて縦置きスタンドが解除された場合であるので、縦置きスタンド専用のアプリケーションが動作中であるかを調べ(ステップB7)、動作中でなければ、このフローから抜けるが、動作中であれば(ステップB7でYES)、当該アプリケーションを終了させる(ステップB8)。そして、前回の表示方向はβ方向であったか、つまり、各側面センサ17が“ON”されている状態での表示方向はβ方向であったかを調べ(ステップB9)、α方向であれば(ステップB9でNO)、このフローから抜けるが、β方向であれば(ステップB9でYES)、表示方向をα方向に変更する(ステップB10)。
【0045】
以上のように、この第2実施例においては、両筐体21、22を途中まで開いたスタンド形態を特定して所定処理を実行することができ、両筐体21、22を途中まで開いたスタンド形態に合った状態での使用が可能となる。例えば、両筐体21、22を途中まで開いたスタンド形態で机面などに置かれた際に、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などを起動することができ、スタンド形態に合った状態での使用が可能となる。
【0046】
両筐体21、22の側面センサ17とクローズセンサ14からの検出結果を参照し、両筐体21、22においてヒンジ部23の反対側に位置する側面部に設けられた側面センサ17が“ON”で、クローズセンサ14が“OFF”であれば、縦置きスタンドであると判別することができる。この縦置きスタンドにおいては、机面などに接触している側面部のほうが下となるように表示方向を変更して縦置きスタンドに適した表示状態とすることができる。
【0047】
スタンド形態にあると判別された場合に、所定処理として特定アプリケーション(スタンド専用のアプリケーション)を起動するようにしたので、スタイルをスタンド形態に変更するだけで、そのスタイルに適したプリケーションを利用することができる。
【0048】
スタンド形態にあると判別された場合に、表示方向を変更する処理を実行するようにしたので、スタイルをスタンド形態に変更するだけで、そのスタイルに適した表示内容とすることができる。
【0049】
両筐体21、22が机面などから離れて縦置きスタンドが解除された場合には、特定アプリケーションを終了させて表示方向も元の状態に復帰するようにしたので、スタイルをスタンド形態から他の形態に変更するだけで、元の状態に復帰させることができる。
【0050】
なお、上述した第2実施例においては、縦置きスタンドで使用する場合を例示したが、図6で示したように、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の一側面部(ヒンジ部23と直交する側に位置する一側面部)を机面などに置いた横置きスタンドで使用する場合であってもよい。この場合、両筐体21、22の側面センサ16が“ON”で、クローズセンサ14が“OFF”であれば、横置きスタンドであると判別することができる。この横置きスタンドにおいては、机面などに接触している側面部のほうが下となるように表示方向を変更して横置きスタンドに適した表示状態とすることができる。
【0051】
また、上述した第2実施例においては、縦置きスタンド、横置きスタンドに限らず、図9に示すような寝かしスタンドで使用するようにしてもよい。この寝かしスタンドは両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で、操作部筐体21の外側面(裏面)を下にして机面などに置いた状態であり、表示部筐体22の外側面(裏面)に底面センサ(接触センサ)18を設け、この底面センサ18が“ON”で、クローズセンサ14が“OFF”であれば、寝かしスタンドであると判別することができる。なお、図中、黒丸は、底面センサ18を概念的に示したものである。この寝かしスタンドでの表示方向は、机面などに接触している操作部筐体21の外側面のほうが下となるように、つまり、表示部筐体22の立ち上がり方向が上でヒンジ部23の方向を下とする方向(α方向)となる。
その他、上述した第2実施例においては、表示方向を上下に反転するようにしたが、表示内容自体を変更するようにしてもよい。
【0052】
(実施例3)
以下、この発明の第3実施例について図10〜図13を参照して説明する。
なお、上述した第2実施例においては、折り畳み型の携帯電話装置に適用した場合を示したが、この第3実施例においては、2つの筐体とを折り畳み開閉自在及び回動自在に連結した2軸型の携帯電話装置に適用したもので、この2軸型の携帯電話装置がスタンド形態で使用される場合に所定処理を実行するようにしたものである。
ここで、第1・第3実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第3実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0053】
図10は、2軸型の携帯電話装置の外観図である。
携帯電話装置は、操作部筐体21と表示部筐体22とを折り畳み開閉自在及び回動自在にヒンジ部23で連結したもので、ヒンジ部23には操作部筐体21と表示部筐体22とを折り畳み開閉するための開閉用ヒンジ軸と、この開閉用ヒンジ軸とほぼ直交し、一方の筐体を他方の筐体に対して回動するための回動用ヒンジ軸とが設けられており、このヒンジ部23を介して操作部筐体21と表示部筐体22とは折り畳み開閉自在及び回動自在に連結されている。
【0054】
図10(A)は、操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳んで完全に閉じた状態のクローズスタイルを示し、(B)は、このクローズスタイルから操作部筐体21に対して表示部筐体22を完全に開いたオープンスタイルを示している。このオープンスタイルでは、メイン表示部7の表示方向はα方向(ヒンジ部23の方向を下にした方向)となっている。図10(C)は、このオープンスタイルの状態において操作部筐体21に対して表示部筐体22を180度回転させた反オープンスタイルを示している。
【0055】
図10(D)は、反オープンスタイルの状態において操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳んで完全に閉じたビュースタイルを示している。このビュースタイルでは、メイン表示部7の表示方向はβ方向(ヒンジ部23の方向を上にした方向)となっている。図10(E)は、反オープンスタイルあるいはビュースタイルの状態において、操作部筐体21と表示部筐体22とを途中まで開き、各筐体21、22を両脚として机面などに立てた縦置きスタンドスタイルを示した図である。このスタンドスタイルでは、メイン表示部7の表示方向はβ方向のままとなっている。
【0056】
図11は、2軸型の携帯電話装置に使用されるセンサを示し、上述した開閉センサ(クローズセンサ14、オープンセンサ15)のほか、回動センサ19が設けられている。この回動センサ19は、オープンスタイルから反オープンスタイルに変更したり、反オープンスタイルからオープンスタイルに変更したりするために、操作部筐体21に対して表示部筐体22が回動された際に、その回動角度が0度の場合には、メイン表示部7が内側に向いている状態であることを検出し、180度の場合にはメイン表示部7が外側に向いている状態であることを検出する。
【0057】
図12は、各スタイルに応じてクローズセンサ14、オープンセンサ15、回動センサ19の作動状態を説明するための図である。なお、図中、“内”、“外”は、メイン表示部7の向きを示し、回動センサ19によって検出された回動角度が0度の場合には、メイン表示部7が内側に向き、180度の場合には、メイン表示部7が外側に向いていることを示している。CPU1は、クローズセンサ14、オープンセンサ15、回動センサ19の検出結果に基づいて現在のスタイルを判別する。すなわち、クローズセンサ14が“ON”で回動センサ19が“内”の場合にはクローズスタイル、オープンセンサ15が“ON”で回動センサ19が“内”の場合にはオープンスタイルであると判別する。また、オープンセンサ15が“ON”で回動センサ19が“外”の場合には反オープンスタイル、クローズセンサ14が“ON”で回動センサ19が“外”の場合にはビュースタイル、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF” で回動センサ19が“外”の場合にはスタンドスタイルであると判別する。
【0058】
図13は、開閉センサ(クローズセンサ14あるいはオープンセンサ15)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、開閉センサの検出信号(ONからOFFあるいはOFFからON)に変化があった際に、回動センサ19の検出結果を参照し、現在の回動状態は“外”であるかを調べる(ステップC1)。いま、メイン表示部7が外側に向いている状態、つまり、現在の回動状態が“内”であれば(ステップC1でNO)、開閉センサの検出信号に変化があったのはクローズセンサ14であるかを調べる(ステップC2)。
【0059】
クローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップC2でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、閉方向への変化で完全に閉じたクローズスタイルとなったかを調べる(ステップC3)。いま、クローズスタイルとなったときには(ステップC3でYES)、その時点でメイン表示部7の内容を消去する表示オフ処理を行うが(ステップC4)、開方向への変化でクローズスタイルから表示部筐体22を開き始めたときには(ステップC3でNO)、その時点で表示オン処理を実行し、メイン表示部7に待受画面などをα方向(ヒンジ部23の方向を下にした方向)に表示させる(ステップC5)。
【0060】
一方、現在の回動状態が“外”であれば(ステップC1でYES)、開閉センサの検出信号に変化があったのはオープンセンサ15であるかを調べ(ステップC6)、オープンセンサ15の検出信号に変化があったときには(ステップC6でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、メイン表示部7を外側に向けた状態において開方向への変化によって反オープンスタイルとなったかを調べる(ステップC7)。いま、オープンセンサ15の検出信号が“ON”から“OFF”に変化した場合、つまり、反オープンスタイルからビュースタイルあるいはスタンドスタイルに移行するために閉じ始めた場合の閉方向への変化であれば(ステップC7でNO)、その時点でメイン表示部7の表示方向をα方向からβ方向に変更してヒンジ部23の方向を下にした方向とするほか(ステップC10)、スタンド専用のアプリケーションを起動させる(ステップC11)。
【0061】
また、メイン表示部7を外側に向けた状態での開方向への変化で、オープンセンサ15の検出信号が“OFF”から“ON”に変化して反オープンスタイルとなった場合には(ステップC7でYES)、その時点でメイン表示部7の表示方向をβ方向からα方向に変更してヒンジ部23の方向を下にした方向とするほか(ステップC8)、上述のスタンド専用のアプリケーションを終了させる(ステップC9)。
【0062】
また、メイン表示部7を外側に向けた状態で、クローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップC6でNO)、その検出信号が“ON”から“OFF”に変化したのか、つまり、ビュースタイルから開方向への変化であるかを調べ(ステップC12)、ビュースタイルからスタンドスタイルあるいは反オープンスタイルに移行するために開き始めたときの開方向への変化であれば(ステップC12でYES)、スタンド専用のアプリケーションを起動させる(ステップC11)。この場合、メイン表示部7の表示方向を変えず、β方向のままとなっている。また、クローズセンサ14の検出信号の変化が“OFF”から“ON”への変化、つまり、スタンドスタイルあるいは反オープンスタイルからビュースタイルに移った場合には(ステップC12でNO)、その時点でスタンド専用のアプリケーションを終了させる(ステップC13)。
【0063】
以上のように、この第3実施例は、操作部筐体21と表示部筐体22とを折り畳み開閉自在及び回動自在にヒンジ部23で連結した2軸型の携帯電話装置において、操作部筐体21と表示部筐体22とを途中まで開き、表示部筐体22のメイン表示部7が外側に向くように表示部筐体22を回動したスタンド形態を特定して所定処理を実行することができ、スタンド形態で机面などに置かれた際にカメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などを起動することができ、スタンド形態に合った状態での使用が可能となる。
【0064】
クローズセンサ14、オープンセンサ15、回動センサ19の検出結果に基づいてスタンドスタイルであることを判別することができる。すなわち、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF”で、回動センサ19が“外”の場合にはスタンドスタイルであるとことを容易に判別することができる。
【0065】
その他、この第3実施例は、上述した第2実施例と同様に、スタンド形態に変更するだけで、そのスタイルに適したアプリケーション(スタンド専用のアプリケーション)を利用することができる。また、スタンド形態に変更するだけで、スタンド形態に適した表示内容とすることができる。また、スタイルをスタンド形態から他の形態に変更するだけで、元の状態に復帰させることができる。
【0066】
なお、上述した各実施例においては、開閉センサを構成するクローズセンサ14をマイクロセンサによって構成し、完全クローズを検出している間、ON(オン)信号を出力するようにしたが、光センサなどでクローズ検出を行うようにしてもよい。また、上述した各実施例においては、開閉センサを構成するオープンセンサ15をマイクロセンサによって構成したが、加速度センサによって両筐体の開き具合を検出し、この検出結果に基づいてスタンド形態であるか否かを判別するようにしてもよい。この場合、加速度センサによって求めた両筐体の開き具合、メイン表示部7あるいはサブ表示部8の傾き状態に応じて画像を台形補正して表示するようにしてもよい。
【0067】
上述した各実施例においては、表示方向を上下に反転するようにしたが、表示反転に限らず、表示内容自体も変更するようにしてもよい。
その他、携帯電話装置に限らず、例えば、PDA、電子カメラ、電子腕時計、音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
【0068】
上記の実施例の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0069】
(付記1)
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記第1筐体に設けられた表示部と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
前記表示部に特定内容を表示する特定動作状態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によって特定動作状態であることが判別された場合に、前記開状態検出手段の検出結果に基づいて前記表示部の内容を反転する表示制御を行う表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【0070】
(付記2)
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段を更に設け、
前記判別手段によって特定動作状態にないことが判別された場合に、前記表示制御手段は、前記閉状態検出手段の検出結果に基づいて前記表示部の内容を反転する表示制御を行う、
ようにしたことを特徴とする付記1記載の携帯端末装置。
【0071】
(付記3)
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記第1筐体に設けられた表示部と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する接触検出手段と、
前記閉状態検出手段及び前記接触検出手段の検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【0072】
(付記4)
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記接触検出手段によって筐体の所定部分が外部に接触されていることが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0073】
(付記5)
前記接触検出手段は、前記第1筐体及び第2筐体において前記ヒンジ部の反対側に位置する側面部にそれぞれ設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体及び第2筐体の側面部に設けられた各接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の内容を変更する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0074】
(付記6)
前記接触検出手段は、前記第1筐体あるいは第2筐体において前記ヒンジ部と直交する側に位置する一側面部に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体あるいは第2筐体の側面部に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の内容を変更する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0075】
(付記7)
前記接触検出手段は、前記第2筐体の外側面に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記第2筐体の外側面に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している外側面のほうが下となるように前記表示部の内容を変更する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0076】
(付記8)
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結すると共に回動自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する回動検出手段と、
前記閉状態検出手段、前記開状態検出手段、前記回動検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【0077】
(付記9)
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記回動検出手段によって第2筐体の表示部が外側に向く状態に回動されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする付記8記載の携帯端末装置。
【0078】
(付記10)
前記所定処理は、特定アプリケーションを起動する処理である、
ことを特徴とする付記3乃至8の何れか1つに記載の携帯端末装置。
【0079】
(付記11)
前記所定処理は、前記第1筐体に設けられた表示部の内容を変更する表示変更処理である、
ことを特徴とする付記3乃至8の何れか1つに記載の携帯端末装置。
【0080】
(付記12)
前記処理制御手段は、スタンド形態でなくなったことが判別された際に、元の状態に復帰する処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする付記3乃至10の何れか1つに記載の携帯端末装置。
【0081】
(付記13)
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
前記第1筐体に設けられた表示部に特定内容を表示する特定動作状態にあるか否かを判別する機能と、
前記特定動作状態であることが判別された場合に、前記オープン形態にあるか否かの検出結果に基づいて前記表示部の内容を反転する表示制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0082】
(付記14)
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果及び前記筐体の所定部分が外部に接触されているか否かの検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0083】
(付記15)
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果、前記筐体の所定部分が外部に接触されているか否かの検出結果、前記第2筐体の回動の検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0084】
付記1,2,13に係る発明によれば、第1及び第2の筐体が折り畳み開閉自在に連結されている場合に、特定動作によるデータが表示されている状態で、その表示内容を両筐体が完全に開いた形態となるまで維持することができるほか、この開いた形態から閉じ始めた時点でその表示内容を直ちに反転することができ、両筐体を途中まで開いた状態での使用が可能となる。
【符号の説明】
【0085】
1 CPU
2 記憶部
4 無線通信部
6 表示制御部
7 メイン表示部
8 サブ表示部
9 操作部
10 カメラ撮像部
11 テレビ放送受信部
14 クローズセンサ
15 オープンセンサ
16、17 側面センサ
18 底面センサ
19 回動センサ
21 操作部筐体
22 表示部筐体
23 ヒンジ部
【技術分野】
【0001】
この発明は、折り畳み開閉自在な携帯端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話などの携帯端末装置には、操作部筐体と表示部筐体とを折り畳み開閉自在にヒンジ部で連結した折り畳み型の携帯端末装置のほか、操作部筐体と表示部筐体とを折り畳み開閉自在及び回動自在にヒンジ部で連結した2軸ヒンジ型の携帯端末装置などがある(特許文献1参照)。このような2軸ヒンジ型の携帯端末装置にあっては、主操作部を有する操作部筐体と主表示部を有する表示部筐体との連結状態に応じて装置本体の形態を複数のスタイルに変更可能となっている。すなわち、主操作部と主表示部とが対面するように操作部筐体と表示部筐体とを内側に折り畳んで閉じた状態(以下、クローズスタイルと称する)と、このクローズスタイルから折り畳みを開いた状態(以下、オープンスタイルと称する)のほか、このオープンスタイルから何れか一方の筐体を開閉軸とほぼ直交する軸で180度回動させた状態(以下、反オープンスタイルと称する)と、この反オープンスタイルから折り畳んで閉じて表示部筐体に設けられている主表示部を外側に向けた状態(以下、ビュースタイルと称する)とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−277452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した折り畳み型あるいは2軸ヒンジ型の携帯端末装置にあっては、両筐体が完全にオープンされた状態(オープンスタイルあるいは反オープンスタイル)あるいは閉じられた状態(クローズスタイルあるいはビュースタイル)で使用することのみを想定しており、その途中の状態、すなわち、2つの筐体が半開き状態で使用されることまでも想定されていなかった。従って、両筺体を途中まで開いた状態を保持し、そのまま表示面が見える形態にして机の上に置いたような場合、例えば、途中まで開いた状態で両筐体の端部を下にして立てた場合に、その立てた状態では適切な表示内容となっていない可能性がある。すなわち、この携帯端末を机面上に立てたスタンド形態では、その机面を下にして表示画面の表示内容が上下逆になっていたり、90度回転した表示内容になっていたりする可能性がある。
【0005】
この発明の課題は、第1筐体と第2筐体とを途中まで開いた状態で使用する場合に、その状態で適切に使用できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明(第1の発明)は、装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、前記第1筐体に設けられた表示部と、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する接触検出手段と、前記開状態検出手段、前記閉状態検出手段、前記接触検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段とを具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項11記載の発明)。
【0007】
なお、上述した請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記接触検出手段によって筐体の所定部分が外部に接触されていることが検出された場合にスタンド形態にあると判別する(請求項2記載の発明)。
【0008】
前記接触検出手段は、前記第1筐体及び第2筐体において前記ヒンジ部の反対側に位置する側面部にそれぞれ設けられ、前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体及び第2筐体の側面部に設けられた各接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する(請求項3記載の発明)。
【0009】
前記接触検出手段は、前記第1筐体あるいは第2筐体において前記ヒンジ部と直交する側に位置する一側面部に設けられ、前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体あるいは第2筐体の側面部に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する(請求項4記載の発明)。
【0010】
前記接触検出手段は、前記第2筐体の外側面に設けられ、前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第2筐体の外側面に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している外側面のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する(請求項5記載の発明)。
【0011】
前記所定処理は、特定アプリケーションを起動する処理である(請求項8記載の発明)。
【0012】
前記所定処理は、前記第1筺体に設けられた表示部の内容を変更する表示変更処理である(請求項9記載の発明)。
【0013】
前記処理制御手段は、スタンド形態でなくなったことが判別された際に、元の状態に復帰する処理を実行する(請求項10記載の発明)。
【0014】
請求項6記載の発明(第2の発明)は、装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結すると共に回動自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する回動検出手段と、前記閉状態検出手段、前記開状態検出手段、前記回動検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段とを具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項6記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項12記載の発明)。
【0015】
なお、上述した請求項6記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記回動検出手段によって第2筐体の表示部が外側に向く状態に回動されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別する(請求項7記載の発明)。
その他、請求項6記載の発明は、上述の請求項8〜10記載の発明であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
第1の発明によれば、第1及び第2の筐体が折り畳み開閉自在に連結されている場合に、両筐体を途中まで開いた形態を特定して所定処理を実行することができ、両筐体を途中まで開いた形態に合った状態での使用が可能となる。
【0017】
第2の発明によれば、第1及び第2の筐体が折り畳み開閉自在及び回動自在に連結されている場合に、両筐体を途中まで開き、第1筐体の表示部が外側となるスタンド形態を特定して所定処理を実行することができ、両筐体を途中まで開いたスタンド形態に合った状態での使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】(A)は、操作部筐体に対して表示部筐体を折り畳んで完全に閉じた状態の完全クローズのスタイルを示した図、(B)は、操作部筐体に対して表示部筐体を完全に開いたフルオープンのスタイルを示した図、(C)は、フルオープンのスタイルをその外側(背面側)から見た図。
【図3】ヒンジ部が下に位置しているか、上に位置しているかに応じてヒンジ部の方向を下にした表示方向(β方向)あるいはヒンジ部の方向を上にした表示方向(α方向)を示した図。
【図4】(A)は、オープンセンサを優先する場合の表示制御を示した図、(B)は、クローズセンサを優先する場合の表示制御を示した図。
【図5】開閉センサ(クローズセンサあるいはオープンセンサ)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャート。
【図6】第1実施例の変形応用例を説明するための図で、携帯電話装置を横置きスタンドで使用する場合の状態図。
【図7】第2実施例において、縦置きスタンドの状態を検出するために両筐体に側面センサ(接触センサ)を配置した状態を示した図。
【図8】第2実施例において、両筐体の側面センサからの検出信号が略同時に変化したときに実行開始される処理を示したフローチャート。
【図9】第2実施例の変形応用例を説明するための図で、携帯電話装置を寝かしスタンドで使用する場合の状態図。
【図10】第3実施例において、2軸型の携帯電話装置の外観図で、(A)はクローズスタイル、(B)はオープンスタイル、(C)は反オープンスタイル、(D)はビュースタイル、(E)は縦置きスタンドスタイルを示した図。
【図11】2軸型の携帯電話装置に使用されるセンサを示した図。
【図12】各スタイルに応じてクローズセンサ、オープンセンサ、回動センサの作動状態を説明するための図。
【図13】開閉センサ(クローズセンサあるいはオープンセンサ)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施例1)
以下、図1〜図5を参照して本発明の第1実施例を説明する。
図1は、携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置はその装置本体を構成する2つの筐体が折り畳み開閉自在に連結されている折り畳み型の携帯電話装置であり、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能、スケジュール管理機能など、各種の機能が備えられている。CPU1は、記憶部2内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部2は、内部メモリであり、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図5に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。メモリ3は、ワーク領域を有する内部メモリであり、必要に応じてメモリ3内の各種のデータは、記憶部2にセーブされる。
【0020】
無線通信部4は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能などの動作時に、最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、音声信号処理部5を介して受話スピーカSPから音声出力させ、また、送話マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部5から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0021】
表示制御部6は、高精細液晶あるいは有機ELなどを使用したメイン表示部7、サブ表示部8に対する表示制御を行うもので、CPU1の制御下でメイン表示部7の表示方向を変更したり、サブ表示部8の表示方向を変更したりする。操作部9は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、CPU1は、操作部9からの入力信号に応じた処理を実行する。カメラ撮像部10は、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なもので、撮影レンズ、ミラー等のレンズ・ミラーブロック、撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備えている。テレビ放送受信部11は、携帯電話などの携帯端末装置向けの地上波デジタルテレビ放送を受信するもので、テレビ映像データ及び文字データは、メイン表示部7、サブ表示部8から表示され、また、テレビ音声データは、サウンドスピーカ12から出力される。RTC(リアルタイムクロックモジュール)13は、時計部を構成するもので、CPU1は、RTC13から現在日時を取得する。
【0022】
クローズセンサ14は、装置本体を構成する2つの筐体を完全に閉じて折り畳んだ状態(完全クローズ)を検出する開閉センサを構成するもので、例えば、マイクロセンサによって構成され、完全クローズを検出している間、ON(オン)信号を出力し、完全クローズから外れた際に、OFF(オフ)信号を出力するようにしている。このクローズセンサ14からの検出信号に基づいてCPU1は、メイン表示部7、サブ表示部8に対する表示制御を実行し、その表示方向を上下に180度反転する表示制御を行うようにしている。
【0023】
オープンセンサ15は、2つの筐体を完全に開いた状態(フルオープン)を検出する開閉センサを構成するもので、例えば、マイクロセンサによって構成され、フルオープンを検出している間、ON(オン)信号を出力し、フルオープンから外れた際に、OFF(オフ)信号を出力するようにしている。このオープンセンサ15からの検出信号に基づいてCPU1は、メイン表示部7、サブ表示部8に対する表示制御を実行し、その表示方向を上下に180度反転する表示制御を行うようにしている。CPU1は、クローズセンサ14、オープンセンサ15の何れか一方を優先して上述の表示制御を行うようにしている。すなわち、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中にはオープンセンサ15を優先した表示制御を行い、上述の特定アプリケーションの非動作中にはクローズセンサ14を優先した表示制御を行うようにしている。
【0024】
図2は、携帯電話装置の外観図である。
携帯電話装置は、その装置本体を構成する操作部筐体21及び表示部筐体22と、この操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部23とを備えた折り畳み開閉式の携帯電話装置である。この操作部筐体21にはその内側に操作部9が設けられ、また、表示部筐体22にはその内側にメイン表示部7が設けられているほか、その外側にサブ表示部8が設けられている。
【0025】
図2(A)は、操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳んで完全に閉じた状態の完全クローズのスタイルを示した図で、サブ表示部8の内容は、この完全クローズのスタイルでも視認可能であり、図中、矢印方向はサブ表示部8の表示方向を示している。ここで、図3は、携帯電話装置の上下の向き、つまり、ヒンジ部23が下に位置しているか、上に位置しているか応じてヒンジ部23の方向を下にした表示方向あるいはヒンジ部23の方向を上にした表示方向を示した図で、ヒンジ部23の方向を下にした表示方向をα方向とし、ヒンジ部23の方向を上にした表示方向をβ方向とすると、完全クローズスタイルでのサブ表示部8の表示方向はヒンジ部方向を上にしたβ方向となる。
【0026】
図2(B)は、操作部筐体21に対して表示部筐体22を完全に開いたフルオープンのスタイルを示した図であり、図2(C)は、フルオープンのスタイルをその外側(背面側)から見た図である。このように両筐体21、22が完全に開いたオープンスタイルにおいて、メイン表示部7の表示方向は、図2(B)に示すようにヒンジ部方向を下にしたα方向となり、また、サブ表示部8の表示方向は、図2(C)に示すようにヒンジ部方向を下にしたα方向となって表示方向が変更される。
【0027】
図4は、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションが動作しているか否かに応じてオープンセンサ15を優先する場合の表示制御とクローズセンサ14を優先する場合の表示制御を説明するための図である。
なお、図中、丸内の“閉”は、クローズセンサ14によって完全クローズが検出された“ON”の場合を示し、“開”は、オープンセンサ15によってフルオープンが検出された“ON”の場合を示し、“閉”と“開”との間は、両筐体21、22を途中まで開いている状態であり、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が共に“OFF”の場合を示している。
【0028】
図4(A)は、オープンセンサ15を優先する場合の表示制御を示したもので、特定アプリケーションの動作中に実行される。すなわち、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中には、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の端部を下にして机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合などが想定されるため、完全クローズ(閉)が検出されている状態からフルオープン(開)が検出されるまでの開き途中では、上下を反転する表示制御を行わずにサブ表示部8の表示方向をβ方向に維持し、フルオープンになった時点でその表示方向を上下に反転してα方向に変更するようにしている。逆に、フルオープンの状態から閉じ始めると、その時点でサブ表示部8の表示方向を上下に反転してβ方向に変更するようにしている。なお、オープンセンサ優先の場合にはクローズセンサ14の検出信号が変化してもサブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わないようにしている。
【0029】
図4(B)は、クローズセンサ14を優先する場合の表示制御を示したもので、上述した特定アプリケーションの非動作中に実行される。すなわち、完全クローズの状態から開き始めると、その時点でサブ表示部8の表示方向を上下に反転してα方向に変更するようにしている。逆に、フルオープン(開)の状態から完全クローズとなるまでの閉じる途中ではα方向を維持し、完全クローズになった時点でその表示方向を上下に反転してβ方向に変更するようにしている。なお、クローズセンサ優先の場合にはオープンセンサ15の検出信号が変化してもサブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わないようにしている。
【0030】
次に、この第1実施例における携帯電話装置の動作概念を図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施例においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。なお、図5は、携帯電話装置の全体動作のうち、本実施例の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図5のフローから抜けた際には、全体動作のフロー(図示省略)に戻る。
【0031】
図5は、開閉センサ(クローズセンサ14あるいはオープンセンサ15)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中か否かを判別する(ステップA1)。ここで、開閉センサの検出信号(ONからOFFあるいはOFFからON)に変化があった場合に、上述の特定アプリケーションの動作中であれば(ステップA1でYES)、オープンセンサ15を優先する表示制御を行うが(ステップA2〜A5)、特定アプリケーションの非動作中であれば(ステップA1でNO)、クローズセンサ14を優先する表示制御を行う(ステップA6〜A8)。
【0032】
すなわち、特定アプリケーションの動作でそのデータが表示されている状態ではオープンセンサ15を優先する表示制御を実行する。先ず、開閉センサの検出信号に変化があったのはオープンセンサ15であるかを調べ(ステップA2)、特定アプリケーションの動作中にクローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップA2でNO)、サブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わず、このフローから抜ける。一方、オープンセンサ15の検出信号に変化があった場合には(ステップA2でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、開方向への変化で完全に開いたフルオープンのスタイルとなったのかを調べる(ステップA3)。
【0033】
いま、オープンスタイルとなった場合には(ステップA3でYES)、その時点でサブ表示部8の表示方向をβ方向からα方向に変更する(ステップA4)。これによってサブ表示部8は、ヒンジ部23の方向を上にした表示からヒンジ部23の方向を下にした表示に変更される。つまり、クローズスタイルからオープンスタイルになるまでは、ヒンジ部23の方向を上にした表示を維持するが、オープンスタイルになった時点でヒンジ部23の方向を下にした表示に変更される。なお、オープンスタイルにすると、待受画面がメイン表示部7に表示されるが、メイン表示部7もヒンジ部23の方向を下にした表示となる。また、オープンセンサ15の検出信号が“ON”から“OFF”に変化した場合、つまり、閉方向への変化でオープンスタイルの状態から閉じ始めた場合には(ステップA3でNO)、その時点でサブ表示部8の表示方向をα方向からβ方向に変更する(ステップA5)。
【0034】
他方、クローズセンサ14を優先する表示制御を実行する場合には、先ず、開閉センサの検出信号に変化があったのはクローズセンサ14であるかを調べ(ステップA6)、特定アプリケーションの非動作中にオープンセンサ15の検出信号に変化があった場合には(ステップA6でNO)、サブ表示部8の表示方向を反転する表示制御を行わず、このフローから抜ける。一方、クローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップA6でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、閉方向への変化で完全に閉じたクローズスタイルとなったかを調べる(ステップA7)。いま、クローズスタイルとなった場合には(ステップA7でYES)、その時点でサブ表示部8の表示方向をα方向からβ方向に変更する(ステップA5)。また、開方向への変化でクローズスタイルの状態から開き始めた場合には(ステップA7でNO)、その時点でサブ表示部8の表示方向をβ方向からα方向に変更する(ステップA8)。
【0035】
以上のように、この第1実施例においてCPU1は、オープンセンサ15の検出結果と特定アプリケーションが動作中か否かの判別結果を参照することで、特定アプリケーションが動作中であれば両筐体21、22を閉じた状態から完全に開いたオープンスタイルとなるまで現在の表示内容を維持することができ、逆に、オープンスタイルの状態から閉じ始めた時点ではその表示内容を直ちに反転することができるので、両筐体21、22を途中まで開いた状態での使用が可能となる。すなわち、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーションの動作中には、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22を机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合などが想定されるが、このような縦置きスタンドでも正しい向きでの表示が可能となり、逆に、オープンスタイルから閉じ始めた際には、そのまま折り畳んだ状態で使用されるか、縦置きスタンドの状態で使用される可能性があるが、このような使用の仕方ではオープンスタイルでの表示方向とは上下が逆になるので、直ちに正しい向きの表示となる。
【0036】
特定アプリケーションの非動作中であれば、両筐体21、22を途中まで開いた状態での使用を考慮せず、従来と同様に、クローズスタイルの状態から開き始めた時点で表示方向を直ちに上下に反転することができ、逆に、オープンスタイルからクローズスタイルとなるまでの閉じる途中ではオープンスタイルでの状態を維持し、クローズスタイルになった時点で上下を反転することができる。
【0037】
なお、上述した第1実施例は、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22を机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合に限らず、例えば、図6に示すように、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の一側面部、つまり、ヒンジ部23と直交する側に位置する一側面部を机面などに置いた横置きスタンドで使用する場合であってもよい。このように横置きスタンドで使用する場合には、両筐体21、22の同じ側の側面部に側面センサ(接触センサ)16をそれぞれ設け、特定アプリケーションの動作中において、各側面センサ16によって机面などに置かれたことが検出された場合に、机面などに接触している筐体の側面(接触面)とは反対の側面を上にした表示となるようにサブ表示部8の表示方向を図中、γ方向に変更すればよい。なお、図中、黒丸は、側面センサ16を概念的に示したもので、両筐体21、22の同じ側の側面部に設けず、両筐体21、22のうち少なくともその一方の側面部に設けるだけであってもよい。
【0038】
また、完全クローズからフルオープンにスタイルを変更した際に、サブ表示部8の内容をメイン表示部7に転送して切り替え表示するようにしてもよい。ここで、完全クローズからフルオープンにスタイルを変更した際に、サブ表示部8の内容を消去せずにメイン表示部7にも同じ内容を表示するようにしてもよい。また、フルオープンから完全クローズにスタイルを変更した際に、メイン表示部7の内容をサブ表示部8に転送して切り替え表示するようにしてもよい。
【0039】
また、上述した第1実施例は、開閉センサを構成するクローズセンサ14をマイクロセンサによって構成し、完全クローズを検出している間、ON(オン)信号を出力するようにしたが、特定アプリケーションの非動作中であれば、クローズセンサ14を従来と同様の磁気センサを使用して検出するようにしてもよい。すなわち、一方の筐体の先端部側にホール素子を設け、他方の筐体の先端部側に磁石を設け、両筐体の開閉具合に応じた磁力の強弱によってクローズ検出を行うようにしてもよい。
【0040】
(実施例2)
以下、この発明の第2実施例について図7及び図8を参照して説明する。
なお、上述した第1実施例においては、折り畳み型の携帯電話装置が縦置きスタンド、横置きスタンドなどで使用されることを想定して表示方向を反転するようにしたが、この第2実施例においては、折り畳み型の携帯電話装置がスタンド形態で使用される場合に所定処理を実行するようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0041】
図7は、折り畳み型の携帯電話装置において、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の端部を下にして机面に立てた縦置きスタンドで使用する場合を示した図である。両筐体21、22の端部(ヒンジ部23の反対側に位置する側面部)には、側面センサ(接触センサ)17がそれぞれ設けられている。なお、図中、黒丸は、側面センサ17を概念的に示したもので、各側面センサ17によって机面などに置かれたことが検出された際に、CPU1は、クローズセンサ14、オープンセンサ15からの検出結果を参照して、縦置きスタンドの状態にあると判断し、縦置きスタンド専用のアプリケーション(例えば、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などの特定アプリケーション)を起動するようにしている。両筐体21、22の側面センサ17は、両筐体21、22の端部が机面などに接触していることを検出している間、ON(オン)信号を出力し、それ以外ではOFF(オフ)信号を出力する。
【0042】
図8は、両筐体21、22の側面センサ17からの検出信号が略同時に変化したときに実行開始される処理を示したフローチャートである。先ず、CPU1は、両筐体21、22の側面センサ17からの検出信号に基づいて“OFF”から“ON”への変化であるかを調べ(ステップB1)、“OFF”から“ON”へのオン変化であれば(ステップB1でYES)、クローズセンサ14及びオープンセンサ15からの検出信号は共に“OFF”であるか、つまり、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態であるかを調べる(ステップB2)。
【0043】
ここで、両筐体21、22の側面センサ17が“ON”で、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF”の場合とは、縦置きスタンドの状態にある場合であるが(ステップB2でYES)、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF”ではなく、スタンド以外の形態であれば(ステップB2でNO)、このフローから抜ける。また、縦置きスタンドの状態にあれば(ステップB2でYES)、縦置きスタンド専用のアプリケーションが動作中か否かを調べ(ステップB3)、動作中でなければ、縦置きスタンド専用のアプリケーションを起動させる(ステップB4)。そして、現在の表示方向は、ヒンジ部23の方向を下にしたα方向かを調べ(ステップB5)、スタンド状態であっても現在の表示方向がα方向でなければ(ステップB5でNO)、このフローから抜けるが、α方向であれば(ステップB5)、ヒンジ部23の方向を上にしたβ方向に変更する(ステップB6)。
【0044】
また、両筐体21、22の側面センサ17からの検出信号が“ON”から“OFF”への変化であれば(ステップB1でNO)、両筐体21、22が机面などから離れて縦置きスタンドが解除された場合であるので、縦置きスタンド専用のアプリケーションが動作中であるかを調べ(ステップB7)、動作中でなければ、このフローから抜けるが、動作中であれば(ステップB7でYES)、当該アプリケーションを終了させる(ステップB8)。そして、前回の表示方向はβ方向であったか、つまり、各側面センサ17が“ON”されている状態での表示方向はβ方向であったかを調べ(ステップB9)、α方向であれば(ステップB9でNO)、このフローから抜けるが、β方向であれば(ステップB9でYES)、表示方向をα方向に変更する(ステップB10)。
【0045】
以上のように、この第2実施例においては、両筐体21、22を途中まで開いたスタンド形態を特定して所定処理を実行することができ、両筐体21、22を途中まで開いたスタンド形態に合った状態での使用が可能となる。例えば、両筐体21、22を途中まで開いたスタンド形態で机面などに置かれた際に、カメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などを起動することができ、スタンド形態に合った状態での使用が可能となる。
【0046】
両筐体21、22の側面センサ17とクローズセンサ14からの検出結果を参照し、両筐体21、22においてヒンジ部23の反対側に位置する側面部に設けられた側面センサ17が“ON”で、クローズセンサ14が“OFF”であれば、縦置きスタンドであると判別することができる。この縦置きスタンドにおいては、机面などに接触している側面部のほうが下となるように表示方向を変更して縦置きスタンドに適した表示状態とすることができる。
【0047】
スタンド形態にあると判別された場合に、所定処理として特定アプリケーション(スタンド専用のアプリケーション)を起動するようにしたので、スタイルをスタンド形態に変更するだけで、そのスタイルに適したプリケーションを利用することができる。
【0048】
スタンド形態にあると判別された場合に、表示方向を変更する処理を実行するようにしたので、スタイルをスタンド形態に変更するだけで、そのスタイルに適した表示内容とすることができる。
【0049】
両筐体21、22が机面などから離れて縦置きスタンドが解除された場合には、特定アプリケーションを終了させて表示方向も元の状態に復帰するようにしたので、スタイルをスタンド形態から他の形態に変更するだけで、元の状態に復帰させることができる。
【0050】
なお、上述した第2実施例においては、縦置きスタンドで使用する場合を例示したが、図6で示したように、両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で両筐体21、22の一側面部(ヒンジ部23と直交する側に位置する一側面部)を机面などに置いた横置きスタンドで使用する場合であってもよい。この場合、両筐体21、22の側面センサ16が“ON”で、クローズセンサ14が“OFF”であれば、横置きスタンドであると判別することができる。この横置きスタンドにおいては、机面などに接触している側面部のほうが下となるように表示方向を変更して横置きスタンドに適した表示状態とすることができる。
【0051】
また、上述した第2実施例においては、縦置きスタンド、横置きスタンドに限らず、図9に示すような寝かしスタンドで使用するようにしてもよい。この寝かしスタンドは両筐体21、22を途中まで開いた半開き状態で、操作部筐体21の外側面(裏面)を下にして机面などに置いた状態であり、表示部筐体22の外側面(裏面)に底面センサ(接触センサ)18を設け、この底面センサ18が“ON”で、クローズセンサ14が“OFF”であれば、寝かしスタンドであると判別することができる。なお、図中、黒丸は、底面センサ18を概念的に示したものである。この寝かしスタンドでの表示方向は、机面などに接触している操作部筐体21の外側面のほうが下となるように、つまり、表示部筐体22の立ち上がり方向が上でヒンジ部23の方向を下とする方向(α方向)となる。
その他、上述した第2実施例においては、表示方向を上下に反転するようにしたが、表示内容自体を変更するようにしてもよい。
【0052】
(実施例3)
以下、この発明の第3実施例について図10〜図13を参照して説明する。
なお、上述した第2実施例においては、折り畳み型の携帯電話装置に適用した場合を示したが、この第3実施例においては、2つの筐体とを折り畳み開閉自在及び回動自在に連結した2軸型の携帯電話装置に適用したもので、この2軸型の携帯電話装置がスタンド形態で使用される場合に所定処理を実行するようにしたものである。
ここで、第1・第3実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第3実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0053】
図10は、2軸型の携帯電話装置の外観図である。
携帯電話装置は、操作部筐体21と表示部筐体22とを折り畳み開閉自在及び回動自在にヒンジ部23で連結したもので、ヒンジ部23には操作部筐体21と表示部筐体22とを折り畳み開閉するための開閉用ヒンジ軸と、この開閉用ヒンジ軸とほぼ直交し、一方の筐体を他方の筐体に対して回動するための回動用ヒンジ軸とが設けられており、このヒンジ部23を介して操作部筐体21と表示部筐体22とは折り畳み開閉自在及び回動自在に連結されている。
【0054】
図10(A)は、操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳んで完全に閉じた状態のクローズスタイルを示し、(B)は、このクローズスタイルから操作部筐体21に対して表示部筐体22を完全に開いたオープンスタイルを示している。このオープンスタイルでは、メイン表示部7の表示方向はα方向(ヒンジ部23の方向を下にした方向)となっている。図10(C)は、このオープンスタイルの状態において操作部筐体21に対して表示部筐体22を180度回転させた反オープンスタイルを示している。
【0055】
図10(D)は、反オープンスタイルの状態において操作部筐体21に対して表示部筐体22を折り畳んで完全に閉じたビュースタイルを示している。このビュースタイルでは、メイン表示部7の表示方向はβ方向(ヒンジ部23の方向を上にした方向)となっている。図10(E)は、反オープンスタイルあるいはビュースタイルの状態において、操作部筐体21と表示部筐体22とを途中まで開き、各筐体21、22を両脚として机面などに立てた縦置きスタンドスタイルを示した図である。このスタンドスタイルでは、メイン表示部7の表示方向はβ方向のままとなっている。
【0056】
図11は、2軸型の携帯電話装置に使用されるセンサを示し、上述した開閉センサ(クローズセンサ14、オープンセンサ15)のほか、回動センサ19が設けられている。この回動センサ19は、オープンスタイルから反オープンスタイルに変更したり、反オープンスタイルからオープンスタイルに変更したりするために、操作部筐体21に対して表示部筐体22が回動された際に、その回動角度が0度の場合には、メイン表示部7が内側に向いている状態であることを検出し、180度の場合にはメイン表示部7が外側に向いている状態であることを検出する。
【0057】
図12は、各スタイルに応じてクローズセンサ14、オープンセンサ15、回動センサ19の作動状態を説明するための図である。なお、図中、“内”、“外”は、メイン表示部7の向きを示し、回動センサ19によって検出された回動角度が0度の場合には、メイン表示部7が内側に向き、180度の場合には、メイン表示部7が外側に向いていることを示している。CPU1は、クローズセンサ14、オープンセンサ15、回動センサ19の検出結果に基づいて現在のスタイルを判別する。すなわち、クローズセンサ14が“ON”で回動センサ19が“内”の場合にはクローズスタイル、オープンセンサ15が“ON”で回動センサ19が“内”の場合にはオープンスタイルであると判別する。また、オープンセンサ15が“ON”で回動センサ19が“外”の場合には反オープンスタイル、クローズセンサ14が“ON”で回動センサ19が“外”の場合にはビュースタイル、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF” で回動センサ19が“外”の場合にはスタンドスタイルであると判別する。
【0058】
図13は、開閉センサ(クローズセンサ14あるいはオープンセンサ15)からの検出信号に変化があったときに実行開始される表示制御処理を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、開閉センサの検出信号(ONからOFFあるいはOFFからON)に変化があった際に、回動センサ19の検出結果を参照し、現在の回動状態は“外”であるかを調べる(ステップC1)。いま、メイン表示部7が外側に向いている状態、つまり、現在の回動状態が“内”であれば(ステップC1でNO)、開閉センサの検出信号に変化があったのはクローズセンサ14であるかを調べる(ステップC2)。
【0059】
クローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップC2でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、閉方向への変化で完全に閉じたクローズスタイルとなったかを調べる(ステップC3)。いま、クローズスタイルとなったときには(ステップC3でYES)、その時点でメイン表示部7の内容を消去する表示オフ処理を行うが(ステップC4)、開方向への変化でクローズスタイルから表示部筐体22を開き始めたときには(ステップC3でNO)、その時点で表示オン処理を実行し、メイン表示部7に待受画面などをα方向(ヒンジ部23の方向を下にした方向)に表示させる(ステップC5)。
【0060】
一方、現在の回動状態が“外”であれば(ステップC1でYES)、開閉センサの検出信号に変化があったのはオープンセンサ15であるかを調べ(ステップC6)、オープンセンサ15の検出信号に変化があったときには(ステップC6でYES)、その検出信号が“OFF”から“ON”に変化したのか、つまり、メイン表示部7を外側に向けた状態において開方向への変化によって反オープンスタイルとなったかを調べる(ステップC7)。いま、オープンセンサ15の検出信号が“ON”から“OFF”に変化した場合、つまり、反オープンスタイルからビュースタイルあるいはスタンドスタイルに移行するために閉じ始めた場合の閉方向への変化であれば(ステップC7でNO)、その時点でメイン表示部7の表示方向をα方向からβ方向に変更してヒンジ部23の方向を下にした方向とするほか(ステップC10)、スタンド専用のアプリケーションを起動させる(ステップC11)。
【0061】
また、メイン表示部7を外側に向けた状態での開方向への変化で、オープンセンサ15の検出信号が“OFF”から“ON”に変化して反オープンスタイルとなった場合には(ステップC7でYES)、その時点でメイン表示部7の表示方向をβ方向からα方向に変更してヒンジ部23の方向を下にした方向とするほか(ステップC8)、上述のスタンド専用のアプリケーションを終了させる(ステップC9)。
【0062】
また、メイン表示部7を外側に向けた状態で、クローズセンサ14の検出信号に変化があった場合には(ステップC6でNO)、その検出信号が“ON”から“OFF”に変化したのか、つまり、ビュースタイルから開方向への変化であるかを調べ(ステップC12)、ビュースタイルからスタンドスタイルあるいは反オープンスタイルに移行するために開き始めたときの開方向への変化であれば(ステップC12でYES)、スタンド専用のアプリケーションを起動させる(ステップC11)。この場合、メイン表示部7の表示方向を変えず、β方向のままとなっている。また、クローズセンサ14の検出信号の変化が“OFF”から“ON”への変化、つまり、スタンドスタイルあるいは反オープンスタイルからビュースタイルに移った場合には(ステップC12でNO)、その時点でスタンド専用のアプリケーションを終了させる(ステップC13)。
【0063】
以上のように、この第3実施例は、操作部筐体21と表示部筐体22とを折り畳み開閉自在及び回動自在にヒンジ部23で連結した2軸型の携帯電話装置において、操作部筐体21と表示部筐体22とを途中まで開き、表示部筐体22のメイン表示部7が外側に向くように表示部筐体22を回動したスタンド形態を特定して所定処理を実行することができ、スタンド形態で机面などに置かれた際にカメラ機能、テレビ機能、ビデオ再生機能などを起動することができ、スタンド形態に合った状態での使用が可能となる。
【0064】
クローズセンサ14、オープンセンサ15、回動センサ19の検出結果に基づいてスタンドスタイルであることを判別することができる。すなわち、クローズセンサ14及びオープンセンサ15が“OFF”で、回動センサ19が“外”の場合にはスタンドスタイルであるとことを容易に判別することができる。
【0065】
その他、この第3実施例は、上述した第2実施例と同様に、スタンド形態に変更するだけで、そのスタイルに適したアプリケーション(スタンド専用のアプリケーション)を利用することができる。また、スタンド形態に変更するだけで、スタンド形態に適した表示内容とすることができる。また、スタイルをスタンド形態から他の形態に変更するだけで、元の状態に復帰させることができる。
【0066】
なお、上述した各実施例においては、開閉センサを構成するクローズセンサ14をマイクロセンサによって構成し、完全クローズを検出している間、ON(オン)信号を出力するようにしたが、光センサなどでクローズ検出を行うようにしてもよい。また、上述した各実施例においては、開閉センサを構成するオープンセンサ15をマイクロセンサによって構成したが、加速度センサによって両筐体の開き具合を検出し、この検出結果に基づいてスタンド形態であるか否かを判別するようにしてもよい。この場合、加速度センサによって求めた両筐体の開き具合、メイン表示部7あるいはサブ表示部8の傾き状態に応じて画像を台形補正して表示するようにしてもよい。
【0067】
上述した各実施例においては、表示方向を上下に反転するようにしたが、表示反転に限らず、表示内容自体も変更するようにしてもよい。
その他、携帯電話装置に限らず、例えば、PDA、電子カメラ、電子腕時計、音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
【0068】
上記の実施例の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0069】
(付記1)
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記第1筐体に設けられた表示部と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
前記表示部に特定内容を表示する特定動作状態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によって特定動作状態であることが判別された場合に、前記開状態検出手段の検出結果に基づいて前記表示部の内容を反転する表示制御を行う表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【0070】
(付記2)
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段を更に設け、
前記判別手段によって特定動作状態にないことが判別された場合に、前記表示制御手段は、前記閉状態検出手段の検出結果に基づいて前記表示部の内容を反転する表示制御を行う、
ようにしたことを特徴とする付記1記載の携帯端末装置。
【0071】
(付記3)
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記第1筐体に設けられた表示部と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する接触検出手段と、
前記閉状態検出手段及び前記接触検出手段の検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【0072】
(付記4)
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記接触検出手段によって筐体の所定部分が外部に接触されていることが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0073】
(付記5)
前記接触検出手段は、前記第1筐体及び第2筐体において前記ヒンジ部の反対側に位置する側面部にそれぞれ設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体及び第2筐体の側面部に設けられた各接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の内容を変更する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0074】
(付記6)
前記接触検出手段は、前記第1筐体あるいは第2筐体において前記ヒンジ部と直交する側に位置する一側面部に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体あるいは第2筐体の側面部に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の内容を変更する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0075】
(付記7)
前記接触検出手段は、前記第2筐体の外側面に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出され、かつ、前記第2筐体の外側面に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している外側面のほうが下となるように前記表示部の内容を変更する、
ようにしたことを特徴とする付記3記載の携帯端末装置。
【0076】
(付記8)
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結すると共に回動自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する回動検出手段と、
前記閉状態検出手段、前記開状態検出手段、前記回動検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【0077】
(付記9)
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記回動検出手段によって第2筐体の表示部が外側に向く状態に回動されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする付記8記載の携帯端末装置。
【0078】
(付記10)
前記所定処理は、特定アプリケーションを起動する処理である、
ことを特徴とする付記3乃至8の何れか1つに記載の携帯端末装置。
【0079】
(付記11)
前記所定処理は、前記第1筐体に設けられた表示部の内容を変更する表示変更処理である、
ことを特徴とする付記3乃至8の何れか1つに記載の携帯端末装置。
【0080】
(付記12)
前記処理制御手段は、スタンド形態でなくなったことが判別された際に、元の状態に復帰する処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする付記3乃至10の何れか1つに記載の携帯端末装置。
【0081】
(付記13)
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
前記第1筐体に設けられた表示部に特定内容を表示する特定動作状態にあるか否かを判別する機能と、
前記特定動作状態であることが判別された場合に、前記オープン形態にあるか否かの検出結果に基づいて前記表示部の内容を反転する表示制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0082】
(付記14)
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果及び前記筐体の所定部分が外部に接触されているか否かの検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0083】
(付記15)
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果、前記筐体の所定部分が外部に接触されているか否かの検出結果、前記第2筐体の回動の検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0084】
付記1,2,13に係る発明によれば、第1及び第2の筐体が折り畳み開閉自在に連結されている場合に、特定動作によるデータが表示されている状態で、その表示内容を両筐体が完全に開いた形態となるまで維持することができるほか、この開いた形態から閉じ始めた時点でその表示内容を直ちに反転することができ、両筐体を途中まで開いた状態での使用が可能となる。
【符号の説明】
【0085】
1 CPU
2 記憶部
4 無線通信部
6 表示制御部
7 メイン表示部
8 サブ表示部
9 操作部
10 カメラ撮像部
11 テレビ放送受信部
14 クローズセンサ
15 オープンセンサ
16、17 側面センサ
18 底面センサ
19 回動センサ
21 操作部筐体
22 表示部筐体
23 ヒンジ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記第1筐体に設けられた表示部と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する接触検出手段と、
前記開状態検出手段、前記閉状態検出手段、前記接触検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記接触検出手段によって筐体の所定部分が外部に接触されていることが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記接触検出手段は、前記第1筐体及び第2筐体において前記ヒンジ部の反対側に位置する側面部にそれぞれ設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体及び第2筐体の側面部に設けられた各接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記接触検出手段は、前記第1筐体あるいは第2筐体において前記ヒンジ部と直交する側に位置する一側面部に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体あるいは第2筐体の側面部に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記接触検出手段は、前記第2筐体の外側面に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第2筐体の外側面に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している外側面のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項6】
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結すると共に回動自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する回動検出手段と、
前記閉状態検出手段、前記開状態検出手段、前記回動検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記回動検出手段によって第2筐体の表示部が外側に向く状態に回動されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項6記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記所定処理は、特定アプリケーションを起動する処理である、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記所定処理は、前記第1筐体に設けられた表示部の表示内容を変更する表示変更処理である、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記処理制御手段は、スタンド形態でなくなったことが判別された際に、元の状態に復帰する処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果、前記開かれたオープン形態にあるか否かの検出結果、前記筐体の所定部分が外部に接触されているか否かの検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果、前記開かれたオープン形態にあるか否かの検出結果、前記第2筐体の回動の検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記第1筐体に設けられた表示部と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する接触検出手段と、
前記開状態検出手段、前記閉状態検出手段、前記接触検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記接触検出手段によって筐体の所定部分が外部に接触されていることが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記接触検出手段は、前記第1筐体及び第2筐体において前記ヒンジ部の反対側に位置する側面部にそれぞれ設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体及び第2筐体の側面部に設けられた各接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記接触検出手段は、前記第1筐体あるいは第2筐体において前記ヒンジ部と直交する側に位置する一側面部に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第1筐体あるいは第2筐体の側面部に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している側面部のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記接触検出手段は、前記第2筐体の外側面に設けられ、
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記第2筐体の外側面に設けられた接触検出手段によって外部に接触されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別し、
前記処理制御手段は、前記所定処理を実行時に、前記外部に接触している外側面のほうが下となるように前記表示部の表示方向を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項6】
装置本体を構成する第1筐体及び第2筐体と、この第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結すると共に回動自在に連結するヒンジ部とを備えた携帯端末装置であって、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する閉状態検出手段と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する開状態検出手段と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する回動検出手段と、
前記閉状態検出手段、前記開状態検出手段、前記回動検出手段の各検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によってスタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する処理制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
前記判別手段は、前記閉状態検出手段によって閉じられた形態ではないことが検出されると共に、前記開状態検出手段によって開かれたオープン形態ではないことが検出され、かつ、前記回動検出手段によって第2筐体の表示部が外側に向く状態に回動されたことが検出された場合にスタンド形態にあると判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項6記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記所定処理は、特定アプリケーションを起動する処理である、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記所定処理は、前記第1筐体に設けられた表示部の表示内容を変更する表示変更処理である、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記処理制御手段は、スタンド形態でなくなったことが判別された際に、元の状態に復帰する処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
装置本体を置くために前記第1筐体と第2筐体のうち、少なくとも一方の筐体の所定部分が外部に接触したか否かを検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果、前記開かれたオープン形態にあるか否かの検出結果、前記筐体の所定部分が外部に接触されているか否かの検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータに対して、
装置本体を構成する第1筐体に対して第2筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが折り畳まれて閉じられた形態にあるか否かを検出する機能と、
前記ヒンジ部を介して第1筐体と第2筐体とが開かれたオープン形態にあるか否かを検出する機能と、
前記第1筐体に対する第2筐体の回動を検出する機能と、
前記閉じられた形態にあるか否かの検出結果、前記開かれたオープン形態にあるか否かの検出結果、前記第2筐体の回動の検出結果に基づいて当該装置本体がスタンド形態にあるか否かを判別する機能と、
前記スタンド形態にあることが判別された場合に、所定処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−151898(P2012−151898A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−88670(P2012−88670)
【出願日】平成24年4月9日(2012.4.9)
【分割の表示】特願2007−278613(P2007−278613)の分割
【原出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月9日(2012.4.9)
【分割の表示】特願2007−278613(P2007−278613)の分割
【原出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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