説明

携帯通信機器及び画像表示方法

【課題】受信メールを簡単に参照することができ、かつ、送信するメールをより適切に作成することができる携帯通信機器を提供することを目的とする。
【解決手段】筐体と、表示部と、受信メールを受信し、かつ、受信メールに対する返信メールを送信する通信部と、筐体の状態を検出する検出部と、表示部に作成中の返信メールを第1の向きで表示させる第1表示中に、検出部が筐体の状態の変更を検出した場合、返信メールに代えて、表示部に受信メールを前記第1の向きとは異なる第2の向きに表示させる第2表示に切り替える制御部と、を備えることで上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールを送受信する携帯通信機器及びメールを表示する画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の携帯通信機器には、通信によりメールを送受信するメール通信機能を備えているものがある。例えば、特許文献1には、予め定められた特定のキー操作、または、メール処理操作が行われた場合、当該操作の対象になった複数のメールのそれぞれを展開して表示部に表示する携帯電話が記載されている。また、特許文献1には、複数のメールを同時に表示部に表示させることで、例えば、送信するメールを作成しながら受信メールを見ることができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−208445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように、受信メールと送信メールとを同時に表示させることで、受信メールを見ながら、送信メールを作成することができる。しかしながら、携帯通信機器は、表示部に限りがある。そのため、複数のメールを同時に表示させると、作成している送信メールの表示領域が小さくなり、メールを作成しにくくなってしまう。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、受信メールを簡単に参照することができ、かつ、送信するメールをより適切に作成することができる携帯通信機器及び画像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、携帯通信機器であって、筐体と、表示部と、受信メールを受信し、かつ、前記受信メールに対する返信メールを送信する通信部と、前記筐体の状態を検出する検出部と、前記表示部に作成中の前記返信メールを第1の向きで表示させる第1表示中に、前記検出部が前記筐体の状態の変更を検出した場合、前記返信メールに代えて、前記表示部に前記受信メールを前記第1の向きとは異なる第2の向きに表示させる第2表示に切り替える制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、前記検出部は、前記筐体の姿勢が異なる第1状態及び第2状態を検出し、前記制御部は、前記第1状態にて前記第1表示が行われている際に、前記第2状態への移行が検出された場合には、前記第2表示に切り替え、前記第2表示中に、前記第2状態から前記第1状態への移行が検出された場合には、前記受信メールに代えて、作成中の前記返信メールを前記第1の向きで再度表示させることが好ましい。
【0008】
また、前記表示部は、長方形であり、前記第1の向きは、前記表示部の長辺に平行な方向が上下方向となる向きであり、前記第2の向きは、前記表示部の短辺に平行な方向が上下方向となる向きであることが好ましい。
【0009】
また、前記制御部は、前記第1表示から前記第2表示に切り替える際に、前記受信メールを一画面に表示できない場合、表示を切り替える前に前記第1表示で表示されている前記返信メールの表示状態に基づいて、前記受信メールを表示させる領域を選択し、前記第2表示として、選択した領域を前記表示部に表示することが好ましい。
【0010】
また、前記制御部は、前記第1表示から前記第2表示に切り替える際に、前記第1表示で前記受信メールの引用部分が表示されている場合、前記第2表示として、前記引用部分に対応する部分を前記表示部に表示させることが好ましい。
【0011】
また、前記制御部は、前記第1表示から前記第2表示に切り替える際に、表示を切り替える前に前記第1表示で表示されている前記返信メールの文章のうち入力中の文章に含まれる単語を検出し、前記受信メールの文章から前記単語を含む文章を抽出し、前記第2表示として、抽出した文章を前記表示部に表示することが好ましい。
【0012】
また、前記制御部は、前記表示部に一画面で表示できない位置関係にある複数の文章を抽出したら、前記第2表示として、前記複数の文章を含む部分のみを抽出して、前記表示部に表示させることが好ましい。
【0013】
また、前記検出部は、さらに、前記筐体の移動方向を検出し、前記制御部は、前記第2表示中に、前記検出部で前記筐体が振られていることを検出したら、前記筐体が振られる方向にあわせて、前記受信メールの表示部分を変化させることが好ましい。
【0014】
また、前記制御部は、前記筐体が振られる方向にあわせて、ページ単位で受信メールをスクロールさせることが好ましい。
【0015】
また、前記制御部は、前記第2表示中に、前記第2の向きに前記筐体が振られていることを検出したら、前記受信メールの表示部分を変化させ、前記第2表示中に、前記検出部で前記第2の向きに直交する方向に前記筐体が振られていることを検出したら、前記第2表示を、直前に表示されていた受信メールに関連付けられたメールに切り替えることが好ましい。
【0016】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、筐体と、表示部と、受信メールを受信し、かつ、前記受信メールに対する返信メールを送信する通信部と、前記筐体の状態を検出する検出部とを有する携帯通信機器の画像表示方法であって、前記表示部に作成中の前記返信メールを第1の向きで表示させる表示ステップと、前記表示ステップ中に、前記検出部により前記筐体の状態の変更を検出したかを検出する検出ステップと、前記検出ステップで、前記筐体の状態が変更したら、前記返信メールに代えて、前記表示部に前記受信メールを前記第1の向きとは異なる第2の向きに表示させる表示切替ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明にかかる携帯通信機器及び画像表示方法は、受信メールを簡単に参照することができ、かつ、送信するメールをより適切に作成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】携帯通信機器の一例である携帯通信機器の一実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図2】携帯通信機器の一実施形態の機能の概略構成を示すブロック図である。
【図3】携帯通信機器の動作の一例を示すフロー図である。
【図4−1】受信メールの全文の一例を示す説明図である。
【図4−2】携帯通信機器に図4−1に示す受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図5−1】送信メールの全文の一例を示す説明図である。
【図5−2】携帯通信機器に図5−1に示す送信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図5−3】携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図6】携帯通信機器の動作の一例を示すフロー図である。
【図7−1】携帯通信機器に送信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図7−2】携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図8−1】送信メールの全文の一例を示す説明図である。
【図8−2】携帯通信機器に図8−1に示す送信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図8−3】携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図9】携帯通信機器の動作の一例を示すフロー図である。
【図10−1】携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【図10−2】携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯通信機器として携帯電話機を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではなく、メールの送受信機能がある種々の携帯通信機器に用いることができ、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
【0020】
図1は、携帯通信機器の一実施形態の概略構成を示す正面図である。携帯通信機器1は、無線通信機能を備えた携帯電話機である。携帯通信機器1は、筐体1Cが第1筐体1CAと第2筐体1CBとで開閉可能に構成された、折り畳み式の携帯電話機である。なお、図1は、携帯通信機器1を開いた状態である。
【0021】
第1筐体1CAには、表示部として、図1に示すメインディスプレイ2Mが設けられる。メインディスプレイ2Mは、所定の画像として、携帯通信機器1が受信を待機している状態のときに待ち受け画面を表示したり、携帯通信機器1の操作を補助するために用いられるメニュー画像を表示したりする。また、図1に示すように、第1筐体1CAには、携帯通信機器1の通話時に音声を発するレシーバ6が設けられている。
【0022】
第2筐体1CBには、通話相手の電話番号や、メール作成時等に文字を入力するための操作キー3が複数設けられ、また、メインディスプレイ2Mに表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための専用キー4が設けられる。なお、操作キー3及び専用キー4は、携帯通信機器1の操作部28(図2参照)を構成する。また、第2筐体1CBには、携帯通信機器1の通話時に音声を受け取るマイク5が設けられる。
【0023】
また、第1筐体1CAと第2筐体1CBとは、ヒンジ18で連結されている。これによって、第1筐体1CA及び第2筐体1CBは、ヒンジ18を中心としてともに回動して、開いたり、閉じたりできるように構成される。
【0024】
次に、携帯通信機器の機能の概略構成を説明する。図2は、携帯通信機器の一実施形態の機能の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように携帯通信機器1は、制御部22と、記憶部24と、送受信部26と、操作部28と、音声処理部30と、表示部32と、姿勢検出センサ34と、を有する。
【0025】
制御部22は、携帯通信機器1の全体的な動作を統括的に制御する処理部、例えばCPU(Central Processing Unit)である。すなわち、携帯通信機器1の各種の処理が、操作部28の操作や携帯通信機器1の記憶部24に保存されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、送受信部26、表示部32等の動作を制御する。制御部22は、記憶部24に保存されているプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、制御部22は、複数のプログラム(アプリケーション、ソフトウェア)を並列で実行することができる。
【0026】
記憶部24には、制御部22での処理に利用されるアプリケーションのプログラムやデータが保存されている。具体的には、記憶部24には、メールアプリケーション24aや、受信フォルダ24bや、送信フォルダ24cが記憶されている。なお、メールアプリケーション24aは、メールの送受信を行うアプリケーションのプログラムである。また、受信フォルダ24bは、携帯通信機器1で受信した受信メールのデータを保存するフォルダ(記憶領域)であり、送信フォルダ24cは、送信済みまたは未送信の送信メールのデータを保存するフォルダである。なお、受信フォルダ24b、送信フォルダ24cには、メールの題名や、メールの内容のテキストデータとともに、送受信の日時や、送受信先の情報、添付のデータの情報、添付のデータのリンク情報等、メールに関連する種々の情報が保存されている。
【0027】
また、記憶部24には、上述したデータに加え、アプリケーションのプログラムとして、インターネット通信を行うアプリケーションのプログラムや、音声データの再生を行うアプリケーションのプログラム、発信、着信、通話処理を行うアプリケーションのプログラム、ワンセグ放送処理を行うアプリケーションのプログラム等が保存されている。また、データとしては、画像データ、音声データ、文字変換のための辞書データ、アドレス帳データ等も記憶されている。
【0028】
送受信部26は、アンテナ26aを有し、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。
【0029】
操作部28は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられた操作キー3と専用キー4とで構成され、これらのキーがユーザの操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。そして、発生した信号は、ユーザの指示として制御部22へ入力される。
【0030】
音声処理部30は、マイク5に入力される音声信号やレシーバ6から出力される音声信号の処理を実行する。また、音声処理部30は、マイク5から入力される音声を所定のデータに変換して制御部22へ出力する。また、制御部22から送られる音声データに対して所定の変換をしてレシーバ6へ出力する。
【0031】
表示部32は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどで構成されたメインディスプレイ2Mを備え、制御部22から供給される映像データに応じた映像、画像データに応じた画像をメインディスプレイ2Mに表示させる。
【0032】
姿勢検出センサ34は、携帯通信機器1(筐体1C)の姿勢を検出する検出器である。姿勢検出センサ34としては、姿勢を検出する種々の方法の検出器を用いることができ、例えば、3軸のジャイロと3軸の加速度センサとの組み合わせ等で姿勢を検出する検出器を用いることができる。姿勢検出センサ34は、携帯通信機器1の姿勢を検出し、検出結果を制御部22に送る。なお、姿勢検出センサ34は、携帯通信機器1の姿勢の変化を検出したら、その変化情報を制御部22に送るようにしても、一定間隔毎に姿勢を検出し、検出した姿勢の情報を制御部22に送るようにしてもよい。また、姿勢検出センサ34は、制御部22から姿勢の情報の検出指示が送られたら、姿勢の情報を検出し、その検出結果を制御部22に送るようにしてもよい。携帯通信機器1は、基本的に以上のような構成である。
【0033】
次に、携帯通信機器1の動作について説明する。ここで、図3は、携帯通信機器の動作の一例を示すフロー図である。また、図4−1は、受信メールの全文の一例を示す説明図であり、図4−2は、携帯通信機器に図4−1に示す受信メールを表示させている状態を示す説明図である。また、図5−1は、送信メールの全文の一例を示す説明図であり、図5−2は、携帯通信機器に図5−1に示す送信メールを表示させている状態を示す説明図であり、図5−3は、携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【0034】
ここで、携帯通信機器1の制御部22は、受信メールを受信し、その受信メールに対する返信の送信メールの作成中に図3に示すフロー図の動作の処理を行う。なお、図3に示すフロー図に示す動作は、携帯通信機器1の制御部22により、メールアプリケーション24aを処理することで実行される。また、本実施形態では、携帯通信機器1が受信するメールを受信メールとし、携帯通信機器1で作成され、携帯通信機器1から送信するメールを送信メールとする。
【0035】
まず、携帯通信機器1は、他の通信機器からメールが送信されると、制御部22が、メールアプリケーション24aを起動させ、送受信部26を介して、メールを受信する。受信メールの受信後、ユーザが受信メールを表示させる操作を携帯通信機器1に入力したら、携帯通信機器1は、受信したメールを表示部32に表示させる。なお、本実施形態では、図4−1に示すテキスト42がメールの本文の全文であるメールを受信したものとする。なお、図4−1に示すテキスト42は、全文の表示に必要な面積が、表示部32のメインディスプレイ2Mの表示領域よりも大きくなる。そのため、制御部22は、図4−1に示すテキスト42のうち領域44で囲われた部分のテキストのみをメインディスプレイ2Mに表示させる。これにより、制御部22は、図4−2に示すように、メインディスプレイ2Mの領域50に、テキスト42のうち領域44に対応する部分を表示させる。なお、制御部22は、メインディスプレイ2Mの領域50に受信メールを表示させる場合、受信メールの本文のテキストを表示させ、かつ、領域52に、操作に対応する画像を表示させる。なお、制御部22は、さらに、受信メールの送信者の情報や、題名を表示させるようにしてもよい。
【0036】
携帯通信機器1は、受信メールを表示させている状態で、返信のメール(送信メール)を作成する指示が入力されると、送信メール(返信メール)を作成するモードを起動させ、メインディスプレイ2Mにメールの作成画面を表示させる。携帯通信機器1は、送信メールを作成するモードを起動させたら、図3に示すフロー図の処理を開始する。まず、携帯電子機器1の制御部22は、ステップS12として、姿勢変化があるか、つまり、姿勢が変化したかを判定する。なお、制御部22は、姿勢検出センサ34の検出結果に基づいて姿勢が変化したかを判定することができる。
【0037】
制御部22は、ステップS12で姿勢変化なし(No)、つまり、姿勢が一定の状態に維持されていると判定したら、ステップS12に進む。制御部22は、これにより、姿勢の変化を検出するまで、ステップS12の処理を繰り返す。なお、制御部22は、姿勢が変化したか否かの基準は、種々の基準とすることができ、例えば、筐体1Cの向きの変化が一定角以上となったら姿勢が変化したと判定することができる。
【0038】
制御部22は、ステップS12で姿勢変化あり(Yes)と判定したら、ステップS14として、姿勢検出センサ34で検出した筐体1Cの向きが第1の向きであるかを判定する。ここで、第1の向きとは、予め設定されている向きである。制御部22は、ステップS14で、第1の向きである(Yes)と判定したら、ステップS16として、送信メール作成画面を表示させているかを判定する。
【0039】
制御部22は、ステップS16で、送信メール作成画面を表示させている(Yes)と判定したら、送信メール作成画面を表示させたまま、本処理を終了する。また、制御部22は、ステップS16で送信メール作成画面を表示させていない(No)、つまり、受信メールを表示させていると判定したら、ステップS18として、送信メール作成画面表示処理を行い、メインディスプレイ2Mに、送信メール作成画面を表示させて、つまり、受信メールに代えて送信メールを表示させて、処理を終了させる。つまり、制御部22は、受信メールに代えて送信メールを表示させる表示の切り替え処理を行う。なお、送信メール作成画面の表示方法として、例えば、送信メールとして、図5−1に示すテキスト50が作成され、領域52が表示領域として設定されている場合、制御部22は、図5−2に示すように、テキスト50のうち領域52に含まれる部分を、メインディスプレイ2Mの領域54に表示させる。なお、制御部22は、送信メールの全文を同時にメインディスプレイ2Mの領域54に表示できる場合は、全文を表示させる。
【0040】
また、制御部22は、ステップS14で第1の向きではない(No)と判定したら、ステップS20として、筐体1Cが第2の向きであるかを判定する。なお、第2の向きも、予め設定されている向きである。制御部22は、ステップS20で第2の向きではない(No)と判定したら、そのまま、本処理を終了する。つまり、制御部22は、第1の向き、第2の向きのいずれでもないと判定したら、表示画面を切り替えずに処理を終了する。
【0041】
制御部22は、ステップS20で第2の向きである(Yes)と判定したら、ステップS22として、受信メールを表示中であるかを判定する。制御部22は、ステップS22で受信メールの表示中である(Yes)と判定したら、受信メールを表示させたまま、本処理を終了する。
【0042】
制御部22は、ステップS22で受信メールの表示中ではない(No)、つまり、送信メールを表示させていると判定したら、ステップS24として、受信メール表示処理を行い、メインディスプレイ2Mに受信メールを表示させる。つまり、制御部22は、送信メールに代えて受信メールを表示させる表示の切り替え処理を行う。具体的には、制御部22は、受信メール表示処理として、図5−3に示すように、メインディスプレイ2Mの領域54に、受信メールを表示させる。なお、この時、制御部22は、領域54に表示させるテキストを、送信メールを表示させている場合から90度回転させた向きに表示させる。つまり、送信メールの表示画面の上下方向が、受信メールの表示画面の左右方向となる向きでテキストを表示させる。なお、図5−3は、上述した、図4−1に示す受信メールを表示する受信メール(参照メール)とした場合の例である。制御部22は、ステップS24の受信メール表示処理を行い、メインディスプレイ2Mに受信メールを表示させたら、本処理を終了する。なお、制御部22は、受信メールに対応する送信メールの作成中は、図3に示す処理を繰り返し行う。
【0043】
携帯通信機器1は、以上のように、筐体1Cの向きを検出し、第1の向きの場合、表示部32に送信メール(返信メール)を表示させ(第1表示を行い)、第2の向きの場合、表示部32に受信メール(返信メールの対象となる受信メール、参照メール)を表示させる(第2表示を行う)。これにより、ユーザは、送信メールの作成中に、携帯通信機器1の姿勢を変化させるのみで、つまり、操作部28に操作を入力することなく、受信メールを表示させることができる。これにより、ユーザは、送信メールの作成中により簡単に、受信メールの内容を確認することができる。
【0044】
また、携帯電子機器1は、表示させるメールを切り替えることで、各メールを表示している間の操作も簡単にすることができる。例えば、携帯通信機器1は、操作部のキーの数も限られているため、複数のメールを表示させている状態で、それぞれのメールの表示を操作可能にする場合は、限られた操作キーを二つの画面の操作に割り当てる必要があり、操作が複雑になり、覚える操作が多くなる。これに対して、携帯電子機器1は、それぞれのメール表示画面で操作ができるため、各動作に対応した操作キーを割り当てることができる。例えば、画面のスクロールに対しては、夫々の画面でともに方向キーを割り当てることができ、操作を簡単にすることができる。
【0045】
また、携帯通信機器1は、図5−2、図5−3に示すように、メインディスプレイ2Mに、受信メールと送信メールとを切り替えて表示させることで、受信メール、送信メールのそれぞれをより大画面に表示させることができる。
【0046】
ここで、第1の向き、第2の向きは、種々の設定とすることができる。例えば、筐体1Cの向きの所定の範囲を第1の向き、第2の向きとして設定してもよい。なお、携帯通信機器1は、メインディスプレイの長手方向が鉛直方向、または、メインディスプレイの短手方向が水平方向である場合を、第1の向き、メインディスプレイの長手方向が水平方向、または、メインディスプレイの短手方向が鉛直方向である場合を第2の向きとして設定することが好ましい。これにより、本実施形態のように、メインディスプレイが縦向きの場合に、送信メールの作成画面を表示させ、メインディスプレイが横向きの場合に、受信メールを表示させることができる。これにより、いずれのメールも、ユーザに読みやすい向きで表示させることができる。また、送信メールの作成時に操作部への入力がしやすくなる。
【0047】
また、筐体1Cの向きの所定の範囲を第2の向きとして設定し、その他の全ての向きを第1の向きとして設定してもよい。第1の向き、第2の向きは、絶対値である必要はなく、相対値としてもよい。例えば、送信メールの作成開始時の向きを第1の向きとし、その向きから一定角度傾斜した向きを第2の向きとして設定してもよい。
【0048】
なお、携帯通信機器1は、本実施形態のように、第1表示と、第2表示で、表示させる文字の方向を回転させることが好ましい。これにより、メインディスプレイ2Mにユーザが読みやすい向きで文字を表示させることができる。また、携帯通信機器1は、第1表示、第2表示で、文字を表示させる向きを予め設定した向きとしてもよいが、姿勢検出センサ34の検出結果に基づいて、向きを決定してもよい。例えば、姿勢検出センサ34でメインディスプレイ2Mの鉛直方向、水平方向を検出し、鉛直方向が文字の上下方向となる向きで表示させてもよい。
【0049】
次に、上記実施形態では、ステップS24の受信メール表示処理で、受信メールを文頭から表示させたが、本発明はこれに限定されない。以下、図6から図8−3を用いて、受信メール表示処理の一例について説明する。ここで、図6は、携帯通信機器の動作の一例を示すフロー図である。また、図7−1は、携帯通信機器に送信メールを表示させている状態を示す説明図であり、図7−2は、携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。また、図8−1は、送信メールの全文の一例を示す説明図であり、図8−2は、携帯通信機器に図8−1に示す送信メールを表示させている状態を示す説明図であり、図8−3は、携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。また、以下では、受信メールを参照メールともいう。
【0050】
制御部22は、参照メールの表示処理を開始すると、ステップS30として、参照メールが一画面で表示しきれるかを判定する。つまり、参照メールの全文が、メインディスプレイ2Mに同時に表示できる大きさ(長さ)であるかを判定する。制御部22は、ステップS30で、参照メールを一画面に表示できる(Yes)と判定したら、ステップS44に進む。
【0051】
制御部22は、ステップS30で参照メールを一画面に表示できない(No)と判定したら、ステップS32として、作成中のメール(送信メール)内の「>」で始まる引用文を検索し、ステップS34として参照メールと作成中のメール(送信メール)の両方で使用されている単語/文章を検索する。
【0052】
制御部22は、ステップS34の処理が終了したら、ステップS36として、作成中のメールのカーソル位置の近辺に引用文があるかを判定する。なお、本実施形態では、カーソル位置の近辺を、カーソル位置を中心として前後2文とする。
【0053】
制御部22は、ステップS36で引用文あり(Yes)と判定したら、ステップS38として、参照メールを該当箇所までスクロールして表示させる。つまり、ステップS32で検出し、ステップS36で特定した引用文を該当箇所とし、特定した該当箇所が表示部32に表示される領域を抽出し、抽出した領域をメインディスプレイ2Mに表示させる。
【0054】
例えば、図7−1に示すように、メインディスプレイ2Mの領域62に送信メールの本文が表示されている。なお、図7−1に示す送信メールは、上述した図4−1の受信メールに対する返信のメールである。つまり、図4−1の受信メールが参照メールとなる。ここで、領域62には、本文の「着て行きます」の「す」にカーソルがある状態である。この状態で、参照メールを表示させる場合、制御部22は、カーソル位置の2文前にある「>」を検出し、「風邪ひかないよう、暖かくしてでかけましょう。」という文を引用文として検出する。制御部22は、引用文を検出したら、参照メール(受信メール)から引用文と同一または対応する文を検出し、検出した文を含む部分を、図7−2に示すように、領域62に表示させる。制御部22は、ステップS38で参照メールを表示させたら、本処理を終了する。
【0055】
次に、制御部22は、ステップS36で引用文なし(No)と判定したら、ステップS40として、作成中のメールのカーソル位置の近辺に(両方で使用されている)単語/文章があるかを判定する。制御部22は、ステップS40で単語/文章あり(Yes)と判定したら、ステップS42として、参照メールを該当箇所までスクロールして表示させる。つまり、参照メールのうち、ステップS34で検出し、ステップS38で特定した単語/文章を含む部分を該当箇所とし、特定した該当箇所が表示部32に表示される領域を抽出し、抽出した領域をメインディスプレイ2Mに表示させる。
【0056】
例えば、図8−1に示すように、送信メールのテキスト70が作成されている。また、テキスト70のうち、領域72が表示対象の領域となっており、制御部22は、図8−2に示すように、メインディスプレイ2Mの領域74に送信メールの本文の一部が表示されている。なお、図8−1及び図8−2に示す送信メールも、上述した図4−1の受信メールに対する返信のメールである。つまり、図4−1の受信メールが参照メールとなる。ここで、領域74には、本文の「着て行きます」の「す」にカーソルがある状態である。この状態で、参照メールを表示させる場合、制御部22は、カーソル位置がある文章の中から「風邪」を検出する。つまり、「風邪」を送信メールと受信メールの両方に共通する単語として検出する。制御部22は、「風邪」を検出したら、参照メール(受信メール)から「風邪」を含む文を検出し、検出した文を含む部分を、図8−3に示すように、領域74に表示させる。制御部22は、ステップS42で参照メールを表示させたら、本処理を終了する。
【0057】
また、制御部22は、ステップS40で単語/文章なし(No)と判定したら、または、ステップS30でYesと判定したら、ステップS44として、参照メールを先頭から表示させ、本処理を終了する。
【0058】
携帯通信機器1は、図6に示すように、送信メールで作成している文章に対応する部分を検出し、参照メール(受信メール)のうち、その検出した部分に対応する部分を表示させることで、必要な部分を短時間で確認することができる。また、ユーザが、参照メールをスクロールさせる手間をより少なくすることができる。
【0059】
なお、上記実施形態では、引用文と、共通する単語/文章の両方を検出したが、いずれか一方のみとしてもよい。また、上記実施形態では、「>」に基づいて引用文を検出したが、これにも限定されず、文章全体を比較しても、引用文を示す他の記号に基づいて、引用文を特定してもよい。また、送信メールの作成開始時に、引用文を対応付けて記憶しておき、その記憶に基づいて引用文を特定してもよい。
【0060】
また、携帯通信機器1は、受信メール(参照メール)の表示時に、筐体の振動(移動)を検出し、その振動方向に基づいて、表示させる受信メールを操作するようにしてもよい。なお、筐体の振動、移動は、姿勢検出センサ34の検出結果から算出することができる。以下、図9、図10−1及び図10−2を用いて、詳細に説明する。ここで、図9は、携帯通信機器の動作の一例を示すフロー図である。また、図10−1及び図10−2は、携帯通信機器に受信メールを表示させている状態を示す説明図である。
【0061】
制御部22は、メインディスプレイ2Mに受信メールの表示(第2表示を実行)中に、ステップS50で、振動を検出したら、ステップS52として、画面縦方向の振れであるかを判定する。つまり、制御部22は、筐体1Cが移動した方向がメインディスプレイ2Mに表示させている画面の縦方向であるかを判定する。制御部22は、ステップS52で縦方向の振れである(Yes)と判定したら、ステップS54として、振れは、上方向(画面上方向の振れ)であるかを判定する。制御部22は、ステップS54で上方向の振れである(Yes)と判定したら、ステップS56として、受信メールを上方向にスクロールする。また、制御部22は、ステップS54で上方向の振れではない(No)つまり、下方向(画面下方向)の振れであると判定したら、ステップS58として、受信メールを下方向にスクロールする。例えば、図10−1に示すように、メインディスプレイ2Mの領域82に受信メールの上側の部分が表示している状態で、筐体が下側に振られると、制御部22は、ステップS58として、図10−2に示すように、メインディスプレイ2Mの領域82に受信メールの下側の部分が表示している状態に、画面の表示を移動させる。また、逆に、制御部22は、メインディスプイ2Mに図10−2の画面が表示している状態で、筐体が上方向に振られたら、メインディスプレイ2Mに表示させる画面を図10−1の画面に切り替える。制御部22は、ステップS56またはステップS58の処理が終了したら、本処理を終了する。
【0062】
制御部22は、ステップS52で縦方向の揺れではない(No)と判定したら、ステップS60として、画面横方向の振れであるかを判定する。つまり、制御部22は、筐体1Cが移動した方向がメインディスプレイ2Mに表示させている画面の横方向であるかを判定する。制御部22は、ステップS60で横方向の振れである(Yes)と判定したら、ステップS62として、振れは、右方向(画面右方向の振れ)であるかを判定する。制御部22は、ステップS60で右方向の振れである(Yes)と判定したら、ステップS64として、1つ前の関連する受信メールを表示させる。また、制御部22は、ステップS62で右方向の振れではない(No)つまり、左方向(画面左方向)の振れであると判定したら、ステップS66として、1つ後ろの関連する受信メールを表示させる。ここで、関連する受信メールとは、関連付けが記憶されている受信メールである。例えば、送信メール作成機能を利用して、同一の相手と複数回メールの送受信を行った場合に、受信フォルダ24bに記憶される複数の受信メールである。この複数の受信メールを受信順に対応付けておくことで、関連する受信メールとすることができる。また、送信者が、受信メールの送信者と同一の受信メールを関連する受信メールとしてもよい。制御部22は、ステップS64またはステップS66の処理が終了したら、本処理を終了する。また、制御部22は、ステップS60で横方向の振れではない(No)と判定した場合も、本処理を終了する。
【0063】
このように、筐体の振動に基づいて、受信メールの表示位置をスクロール(移動)させることで、ユーザは、操作部に操作を入力しなくとも受信メールの表示領域を移動させることができる。これにより、送信メールの表示時から筐体を傾けているため、操作部への操作が入力しにくい場合でも、ユーザが簡単に画面をスクロールさせることができる。
【0064】
また、筐体の振動に基づいて、表示させる受信メールを関連する他の受信メールに切り替え可能とすることで、過去のやり取りも簡単に把握することができ、より送信メールを作成しやすくすることができる。なお、上記実施形態では、受信メールのみに切り替えるようにしたが、受信メールの前に送信した、関連する送信メールを表示させるようにしてもよい。つまり、一連のやりとりで、送信したメールと受信したメールを交互に表示させるようにしてもよい。
【0065】
なお、制御部22は、ステップS56、S58でスクロールさせる領域がない場合、ステップS64、S66で関連する受信メールがない場合は、表示を切り替えなくてもよい。また、制御部22は、筐体の振られる量と、画面のスクロール量との対応付けは種々の値とすることができる。例えば、筐体が一回振られたら、画面を1ページ分スクロールするようにしたり、筐体の振られる量に応じて、画面のスクロール量を切り替えたりしてもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、1つの受信メールでの表示領域の移動(切り替え)と、表示させる受信メールの切り替えの両方を行ったが、いずれか一方のみを行うようにしてもよい。なお、両方を行う場合は、本実施形態のように、画面のスクロール方向と、筐体の移動方向とを同じ方向とすることが好ましい。つまり、文章を横書きで記載している場合は、画面上下方向に振られたら画面をスクロールさせることが好ましい。これにより、ユーザは、直感的に操作を行うことができる。
【0067】
なお、携帯通信機器は、上述した折りたたみ式の携帯通信機器に限定されず、上述したように、種々の形状の携帯通信機器に用いることができる。なお、いずれの形状の場合でも、ユーザが操作部に文字を入力しやすい向きを第1の向きとすることが好ましい。例えば、操作部の上下方向が鉛直方向となり、操作部の左右方向が水平方向となる筐体の向きを第1の向きとすることが好ましい。これにより、送信メールの作成時に操作部を操作しやすくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上のように、本発明にかかる携帯通信機器及び画像表示方法は、メールを表示するのに有用である。
【符号の説明】
【0069】
1 携帯通信機器
3 操作キー
4 専用キー
5 マイク
6 レシーバ
22 制御部
24 記憶部
24a メールアプリケーション
24b 受信フォルダ
24c 送信フォルダ
26 送受信部
26a アンテナ
28 操作部
30 音声処理部
32 表示部
34 姿勢検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
表示部と、
受信メールを受信し、かつ、前記受信メールに対する返信メールを送信する通信部と、
前記筐体の状態を検出する検出部と、
前記表示部に作成中の前記返信メールを第1の向きで表示させる第1表示中に、前記検出部が前記筐体の状態の変更を検出した場合、前記返信メールに代えて、前記表示部に前記受信メールを前記第1の向きとは異なる第2の向きに表示させる第2表示に切り替える制御部と、を備えることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項2】
前記検出部は、前記筐体の姿勢が異なる第1状態及び第2状態を検出し、
前記制御部は、前記第1状態にて前記第1表示が行われている際に、前記第2状態への移行が検出された場合には、前記第2表示に切り替え、
前記第2表示中に、前記第2状態から前記第1状態への移行が検出された場合には、前記受信メールに代えて、作成中の前記返信メールを前記第1の向きで再度表示させることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信機器。
【請求項3】
前記表示部は、長方形であり、
前記第1の向きは、前記表示部の長辺に平行な方向が上下方向となる向きであり、
前記第2の向きは、前記表示部の短辺に平行な方向が上下方向となる向きであることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯通信機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1表示から前記第2表示に切り替える際に、前記受信メールを一画面に表示できない場合、表示を切り替える前に前記第1表示で表示されている前記返信メールの表示状態に基づいて、前記受信メールを表示させる領域を選択し、前記第2表示として、選択した領域を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯通信機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1表示から前記第2表示に切り替える際に、前記第1表示で前記受信メールの引用部分が表示されている場合、前記第2表示として、前記引用部分に対応する部分を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯通信機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1表示から前記第2表示に切り替える際に、表示を切り替える前に前記第1表示で表示されている前記返信メールの文章のうち入力中の文章に含まれる単語を検出し、前記受信メールの文章から前記単語を含む文章を抽出し、前記第2表示として、抽出した文章を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯通信機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記表示部に一画面で表示できない位置関係にある複数の文章を抽出したら、前記第2表示として、前記複数の文章を含む部分のみを抽出して、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の携帯通信機器。
【請求項8】
前記検出部は、さらに、前記筐体の移動方向を検出し、
前記制御部は、前記第2表示中に、前記検出部で前記筐体が振られていることを検出したら、前記筐体が振られる方向にあわせて、前記受信メールの表示部分を変化させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯通信機器。
【請求項9】
前記制御部は、前記筐体が振られる方向にあわせて、ページ単位で受信メールをスクロールさせることを特徴とする請求項8に記載の携帯通信機器。
【請求項10】
前記制御部は、前記第2表示中に、前記第2の向きに前記筐体が振られていることを検出したら、前記受信メールの表示部分を変化させ、
前記第2表示中に、前記検出部で前記第2の向きに直交する方向に前記筐体が振られていることを検出したら、前記第2表示を、直前に表示されていた受信メールに関連付けられたメールに切り替えることを特徴とする請求項8または9に記載の携帯通信機器。
【請求項11】
筐体と、表示部と、受信メールを受信し、かつ、前記受信メールに対する返信メールを送信する通信部と、前記筐体の状態を検出する検出部とを有する携帯通信機器の画像表示方法であって、
前記表示部に作成中の前記返信メールを第1の向きで表示させる表示ステップと、
前記表示ステップ中に、前記検出部により前記筐体の状態の変更を検出したかを検出する検出ステップと、
前記検出ステップで、前記筐体の状態が変更したら、前記返信メールに代えて、前記表示部に前記受信メールを前記第1の向きとは異なる第2の向きに表示させる表示切替ステップとを有することを特徴とする画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5−3】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【公開番号】特開2011−249991(P2011−249991A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119351(P2010−119351)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】