説明

携帯通信端末、送信電力切換方法および送信電力切換プログラム

【課題】 外部機器が接続される場合であっても電波を送信すること。
【解決手段】 携帯電話機は、アンテナと、アンテナから電波を送信するための信号を出力するFMトランスミッタと、外部機器と接続されるイヤホン端子17、USB端子18および充電端子と、イヤホン端子、USB端子および充電端子のいずれかに外部機器が接続されたか否かを検出する接続検出部と、を備え、FMトランスミッタは、接続検出部により外部機器の接続されている接続状態により(S02でYESまたはNO)、電波の送信電力を制御する(S05、S06)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯通信端末、送信電力切換方法および送信電力切換プログラムに関し、特にアンテナから信号を送出するトランスミッタを備えた携帯通信端末、その携帯通信端末で実行される送信電力切換方法および送信電力切換プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機は、アンテナからFM電波を送出するFMトランスミッタを備えたものが登場している(例えば、特許文献1)。携帯電話機に記憶された音楽データを再生した信号をFMトランスミッタがアンテナを介してFM電波を送出することにより、ラジオ受信機でその信号を受信し、音声出力することができる。
【0003】
一方、携帯電話機は、イヤホンと接続するための接続端子、パーソナルコンピュータ等のUSB機器と接続するための接続端子、充電器と接続するための接続端子を備えており、イヤホン、USB機器または充電器などの外部機器と接続される。しかしながら、携帯電話機が外部機器と接続されると、FMトランスミッタに接続されたアンテナのアンテナ利得が変化する。このため、FMトランスミッタが送出するFM電波の電界強度が、予め定められた値を超える場合がある。従来は、携帯電話機に外部機器が接続された場合には、FMトランスミッタがFM電波を送出しないようにしていた。
【0004】
しかしながら、ラジオ受信機で音楽を再生しつつ、イヤホンで通話したり、パーソナルコンピュータと通信したり、充電したりすることができなくなってしまうといった問題があった。
【特許文献1】特開2007−192564号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、外部機器が接続される場合であっても電波を送信することが可能な携帯通信端末を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的の一つは、外部機器が接続される場合であっても電波を送信することが可能な送信電力切換方法および送信電力切換プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、携帯通信端末は、アンテナと、アンテナから電波を送信する送信手段と、外部機器と接続される接続手段と、接続手段に外部機器が接続されたことを検出する検出手段と、を備え、送信手段は、検出手段により検出される外部機器の接続状態により電波の送信電力を制御する。
【0008】
この局面に従えば、外部機器が接続されるとアンテナのアンテナ利得が変化するが、外部機器の接続状態により送信電力を制御するので、送信される電波の電波強度を所定の値以下にすることができる。その結果、外部機器が接続される場合であっても電波を送信することが可能な携帯通信端末を提供することができる。
【0009】
好ましくは、送信手段は、検出手段により外部機器の接続が検出される場合と、検出手段により外部機器の接続が検出されない場合とで、アンテナから電波を送信する送信電力を異ならせる。
【0010】
この局面に従えば、外部機器の接続が検出される場合と、外部機器の接続が検出されない場合とで、送信電力を異ならせるので、送信される電波の電波強度を所定の値以下にすることができる。
【0011】
好ましくは、接続手段は、外部機器と接続される複数の接続端子を含み、複数の接続端子のうち1以上からなる接続端子の外部機器との接続状態を検出する接続状態検出手段と、外部機器との接続状態と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段とを、さらに備え、送信手段は、接続状態検出手段により検出された接続状態に対応する送信電力記憶手段に記憶する送信電力に基づきアンテナから電波を送信する。
【0012】
この局面に従えば、複数の接続端子の1以上からなる接続端子の外部機器との接続状態が検出され、検出された接続状態に対応して記憶された送信電力に基づきアンテナから電波が送信される。複数の接続端子の1以上からなる接続端子の外部機器との接続状態に対応する送信電力で電波が送信されるので、複数の接続端子のうちで外部機器が接続される接続端子によって、送信電力を異ならせることができる。
【0013】
好ましくは、接続手段は、複数種類の外部機器と接続可能な接続端子を含み、接続端子に接続された外部機器の種類を検出する種類検出手段と、外部機器の種類と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段とを、さらに備え、送信手段は、種類検出手段により検出された外部機器の種類に対応する送信電力記憶手段に記憶する送信電力に基づきアンテナから電波を送信する。
【0014】
この局面に従えば、接続端子に接続された外部機器の種類に対応する送信電力に基づきアンテナから電波が送信される。このため、接続端子に接続される外部機器の種類によって、送信電力を異ならせることができる。
【0015】
好ましくは、接続手段は、複数種類の外部機器と接続するための複数の接続端子を含み、複数の接続端子のうち1以上からなる接続端子の外部機器との接続状態を検出する接続状態検出手段と、接続端子に接続された外部機器の種類を検出する種類検出手段と、外部機器との接続状態と外部機器の種類と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段と、をさらに備え、送信手段は、接続状態検出手段により検出された接続状態と種類検出手段により検出された接続状態に対応する送信電力記憶手段に記憶する送信電力に基づきアンテナから電波を送信する。
【0016】
この局面に従えば、接続状態検出手段により検出された接続状態と種類検出手段により検出された接続状態に対応する送信電力に基づきアンテナから電波が送信されるので、複数の接続端子に接続される外部機器の種類によって、送信電力を異ならせることができる。
【0017】
好ましくは、送信電力記憶手段に記憶する送信電力は、アンテナの最大のアンテナ利得に基づき定まる送信電力であることを特徴とする。
【0018】
この局面に従えば、送信電力が、アンテナの最大のアンテナ利得に基づき定まるので、送信される電波の電波強度を確実に所定の値以下にすることができる。
【0019】
好ましくは、送信手段は、検出手段により外部機器の接続が検出されない場合は、予め定められた送信電力で信号を出力する。
【0020】
この局面に従えば、外部機器の接続が検出されない場合は、予め定められた送信電力で信号が出力される。
【0021】
この発明の他の局面によれば、送信電力切換方法は、アンテナと、アンテナから電波を送信する送信手段と、外部機器と接続される接続手段と、を備えた携帯通信端末で実行される送信電力切換方法であって、接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、外部機器の接続状態により送信手段が送信する電波の送信電力を制御するステップと、を含む。
【0022】
この局面に従えば、外部機器が接続される場合であっても電波を送信することが可能な送信電力切換方法を提供することができる。
【0023】
この発明のさらに他の局面に従えば、送信電力切換プログラムは、アンテナと、アンテナから電波を送信する送信手段と、外部機器と接続される接続手段と、を備えた携帯通信端末で実行される送信電力切換プログラムであって、接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、外部機器の接続状態により送信手段が送信する電波の送信電力を制御するステップと、を携帯通信端末に実行させる。
【0024】
この局面に従えば、外部機器が接続される場合であっても電波を送信することが可能な送信電力切換プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。図1(A)は、オープンスタイルの状態にある携帯電話機1の外観を示し、図1(B)はクローズスタイルの状態にある携帯電話機1の外観を示す。図1(A)および図1(B)を参照して、携帯電話機1は、操作側部3と、表示側部2とを含む。操作側部3と表示側部2とは、ヒンジ機構で回転可能に連結され、操作側部3と表示側部2とは開閉自在である。携帯電話機1を折りたたんで、操作側部3と表示側部2とが閉状態にあるときの携帯電話機1の状態がクローズスタイルであり、携帯電話機1を開いて、操作側部3と表示側部2とが開状態にあるときの携帯電話機1の状態がオープンスタイルである。
【0027】
操作側部3は、電源キー14A、テンキーおよび通話キー等を含む操作キー14と、マイクロホン13とが内側面に配置され、イヤホン端子17およびUSB端子18が右側面に配置され、底側面に2つの充電端子19が配置される。
【0028】
表示側部2は、液晶表示装置(LCD)15と、レシーバを構成する第1スピーカ11と、カメラ24とが内側面に配置され、小型LCD15Aと、第2スピーカ12とが外側面に配置される。なお、ここでは携帯電話機1がLCD15を備える例を示すが、LCD15に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。
【0029】
イヤホン端子17は、外部機器としてのイヤホンが接続され、USB(Universal Serial Bus)端子18は、外部機器としてパーソナルコンピュータまたは充電器などのUSB機器が接続される。なお、イヤホン端子17に接続されるイヤホンはイヤホンマイクを含む。2つの充電端子19は、携帯電話機1が充電台に載置された状態で、充電台が備える2つの端子にそれぞれ接触し、充電台から供給される電力を携帯電話機1の内部に受け入れる。なお、充電端子19は、充電器のコネクタを挿入するタイプであってもよい。
【0030】
図2は、本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。図2を参照して、携帯電話機1は、携帯電話機1の全体を制御するための制御部21と、アンテナ22Aと接続された無線回路22と、アンテナ23Aと接続されたFMトランスミッタ23と、音声データを処理するためのコーデック部28と、コーデック部28の入出力を切換えるための切換部29と、それぞれが切換部29に接続されたマイクロホン13、第1スピーカ11、第2スピーカ12、イヤホン端子17と、カメラ24と、ユーザの操作の入力を受付ける操作キー14と、振動部26と、LCD15の表示を制御するための表示制御部30と、制御部21で実行するプログラム等を記憶するためのEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)31と、制御部21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、USB端子18と、充電端子19とを含む。
【0031】
無線回路22は、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した音声信号をコーデック部28に出力する。また、無線回路22は、コーデック部28から音声信号が入力され、音声信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。
【0032】
コーデック部28は、無線回路22から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、増幅し、そして切換部29に出力する。また、コーデック部28は、切換部29を介してマイクロホン13からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号を無線回路22に出力する。
【0033】
FMトランスミッタ23は、制御部21により制御され、制御部21がEEPROM31に記憶された音楽データを再生したアナログの音声信号を変調し、変調した無線信号に基づく電波をアンテナ23Aから送信する。ここでは、FMトランスミッタ23は、FMの電波をアンテナ23Aから送信する。なお、FMに限らず、AMの電波を送信するようにしてもよい。また、FMトランスミッタ23は、増幅器を備えており電波を送信するための送信電力を変更することが可能である。FMトランスミッタ23は、制御部21から指示された送信電力で、電波をアンテナ23Aから送信する。
【0034】
切換部29は、制御部21により制御され、コーデック部28への音声信号の入出力を切換える。切換部29は、コーデック部28から受け付けた音声信号を、イヤホン端子17、第1スピーカ11および第2スピーカ12のいずれかに出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されている場合には、コーデック部28から受け付けた音声信号をイヤホン端子17に出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されていない場合、携帯電話機1がハンズフリーモードであれば、コーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力し、携帯電話機1がハンズフリーモードでなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力する。ユーザが操作キー14を操作することにより、携帯電話機1がハンズフリーモードに設定される。また、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなくても、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化すると、制御部21は、ハンズフリーモードに設定する。このため、切換部29は、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力するが、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化するとコーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力する。
【0035】
切換部29は、マイクロホン13が出力する音声信号をコーデック部28に出力する。また、切換部29は、イヤホン端子にイヤホンマイクが接続されている場合は、イヤホン端子17から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力し、イヤホン端子17にイヤホンマイクが接続されていない場合は、マイクロホン13から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力する。
【0036】
表示制御部30は、制御部21により制御され、制御部21から入力される指示に従ってLCD15を制御して、LCD15に画像を表示させる。LCD15に表示させる画像は、動画像と静止画像とを含む。
【0037】
カードI/F27には、着脱可能なフラッシュメモリ27Aが装着される。制御部21は、カードI/F27を介して、フラッシュメモリ27Aにアクセスが可能である。なお、ここでは制御部21が実行するためのプログラムをROM31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをフラッシュメモリ27Aに記憶しておき、フラッシュメモリ27Aからプログラムを読み出して、制御部21が実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ27Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、携帯電話機1をインターネットに無線回路22を介して接続し、インターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードして、制御部21が実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、制御部21が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0038】
カメラ24は、レンズおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を備え、レンズで集光した光をCMOSセンサに結像し、CMOSセンサは受光した光を光電変換して画像データを制御部21に出力する。
【0039】
図3は、携帯電話機が備える制御部の機能の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照して、制御部21は、FMトランスミッタ23の送信電力を制御するための電力制御部51と、外部機器の接続を検出するための接続検出部53と、を含む。
【0040】
接続検出部53は、イヤホンの接続、USBケーブルの接続、および充電台の接続を検出する。具体的には、接続検出部53は、イヤホン端子17にイヤホンが接続されると、イヤホンの接続を検出する。イヤホン端子17が備える所定の接続端子の電圧の変化を検出するようにしてもよいし、イヤホン端子17にイヤホンの接続を検出するためのスイッチを設けるようにしてもよい。また、接続検出部53は、USB端子18にUSBケーブルが接続されると、USBケーブルの接続を検出する。USB端子18が備える所定の接続端子の電圧の変化を検出するようにしてもよいし、USB端子18にUSBケーブルの接続を検出するためのスイッチを設けるようにしてもよい。さらに、接続検出部53は、2つの充電端子19間に所定の電圧が印加されることを検出すると、充電台の接続を検出する。
【0041】
接続検出部53は、イヤホンの接続、USBケーブルの接続、および充電台の接続のいずれかを検出すると、イヤホン端子17、USB端子18、充電端子19のいずれに外部機器が接続されたことを示す接続信号を電力制御部51に出力する。イヤホンが接続された場合にはイヤホン端子17の識別情報を含む接続信号を出力し、USB機器が接続された場合にはUSB端子18の識別情報を含む接続信号を出力し、充電器が接続されたならば充電端子19の識別情報を含む接続信号を出力する。接続検出部53は、イヤホンの接続、USBケーブルの接続、および充電台の接続のいずれも検出しない場合には、いずれも接続されていないことを示す接続信号を電力制御部51に出力する。
【0042】
電力制御部51は、接続検出部53から入力される接続信号に基づいて、FMトランスミッタ23の送信電力を制御する。
【0043】
図4は、電力テーブルの一例を示す図である。図4を参照して、電力テーブルは、複数の接続状態ごとに送信電力を定義する。以下、イヤホン、USBケーブルおよび充電器を総称して外部機器という。複数の接続状態は、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち外部機器が接続されているものの組合せで定まる。すなわち、電力テーブルは、複数のイヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち外部機器が接続されているものの1以上からなる複数の組それぞれに対して送信電力を関連付ける。より具体的には、図4においては、イヤホン端子17の識別情報を「イヤホン端子」とし、USB端子18の識別情報を「USB端子」とし、充電端子19の識別情報を「充電端子」として示している。そして、外部機器が接続されている状態を○印で示し、外部機器が接続されていない状態を×印で示している。例えば、接続状態1は、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19にイヤホン、USBケーブルおよび充電器がそれぞれ接続されていない状態を示し、接続状態1には送信電力P1が関連付けられる。接続状態2は、イヤホン端子17にイヤホンが接続され、USB端子18および充電端子19にUSBケーブルおよび充電器がそれぞれ接続されていない状態を示し、接続状態2には送信電力P2が関連付けられる。
【0044】
送信電力は、複数の接続状態において、外部機器が接続された場合におけるアンテナ23Aのアンテナ利得の最大値に基づき定まる。接続される外部機器の種類によりアンテナ23Aのアンテナ利得は異なるが、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19それぞれに、接続可能な外部機器の種類は限られている。外部機器の種類が定まれば、その種類の外部機器に対して、アンテナ23Aのアンテナ利得が取り得る最大値が定まる。このため、例えば、イヤホン端子17に接続することが可能な種類の外部機器のうちでそれが携帯電話機1に接続された場合のアンテナ23Aのアンテナ利得の最大となるものが定まり、それが携帯電話機1に接続された場合におけるアンテナ23Aのアンテナ利得の最大値を定めることができる。送信電力は、複数の接続状態において、外部機器が接続された場合におけるアンテナ23Aのアンテナ利得の最大値に基づき、アンテナ23Aから送出されるFM電波の電波強度が予め定められた値以下となる値に定められた値である。
【0045】
図3に戻って、電力制御部51は、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち外部機器が接続されているものに基づき、接続状態を検出する。そして、電力テーブルを検索して、検出した接続状態と関連付けられている送信電力を抽出する。具体的には、EEPROM31に予め記憶された電力テーブルを参照して、接続信号に含まれるイヤホン端子17、USB端子18、充電端子19の識別情報の項目に○印が付され、接続信号に含まれない識別情報の項目に×印が付されたレコードを抽出し、そのレコードに含まれる送信電力をFMトランスミッタ23の送信電力に決定する。そして、決定した送信電力で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。
【0046】
図5は、送信電力切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。送信電力切換処理は、制御部21がEEPROM31に記憶された送信電力切換プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。
【0047】
図5を参照して、制御部21は、FMトランスミッタ23がONになったか否かを判断する。ユーザが操作キー14にFMトランスミッタ23を起動するための操作を入力すると、制御部21は操作キー14から起動するための操作を受け付ける。制御部21は、操作キー14から起動するための操作を受け付けると、FMトランスミッタがONになったと判断し、FMトランスミッタ23を起動する。制御部21は、FMトランスミッタ23がONになるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、FMトランスミッタ23がONになったと判断すると、処理をステップS02に進める。すなわち、送信電力切換処理は、FMトランスミッタ23がONになる操作が受け付けられることを条件に実行される処理である。
【0048】
ステップS02においては、外部機器が接続されたか否かを判断する。具体的には、イヤホンの接続、USBケーブルの接続、および充電台の接続のいずれかを検出したか否かを判断する。外部機器が接続されたことを検出すると、処理をステップS03に進めるが、そうでなければ処理をステップS06に進める。
【0049】
ステップS06においては、予め定められた送信電力P1をFMトランスミッタ23の送信電力に設定し、処理をステップS07に進める。具体的には、予め定められた送信電力P1で信号を出力するようにFMトランスミッタ23を制御する。
【0050】
一方、ステップS03においては、電力テーブルを検索する。EEPROM31に記憶されている電力テーブルを検索し、ステップS02において、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち接続が検出されたものから定まる接続状態のレコードを決定する。
【0051】
そして、決定されたレコードに含まれる送信電力を決定する(ステップS04)。次に、決定した送信電力をFMトランスミッタ23の送信電力に設定する(ステップS05)。具体的には、決定された送信電力で信号を出力するようにFMトランスミッタ23を制御する。
【0052】
次のステップS07においては、FMトランスミッタ23がOFFになったか否かを判断する。制御部21は、操作キー14からFMトランスミッタ23をOFFにするための操作を受け付けると、FMトランスミッタがOFFになったと判断し、FMトランスミッタ23を停止させる。FMトランスミッタ23がOFFになったと判断した場合は処理を終了し、そうでなければ処理をステップS02に戻す。
【0053】
図6は、接続状態と送信電力との関係を示す図である。図6を参照して、接続状態1における送信電力P1が最も高く、接続状態8における送信電力P8が最も低い。これは、携帯電話機1に外部機器が接続されるほど、アンテナ23Aのアンテナ利得が高くなるからである。
【0054】
以上説明したように、本実施の形態における携帯電話機1は、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のいずれかに外部機器が接続されるとアンテナ23Aのアンテナ利得が変化するが、外部機器が接続される接続状態によって送信電力を異ならせる。一例では、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のいずれかに外部機器の接続が検出される場合と、それらのいずれにも外部機器の接続が検出されない場合とで、送信電力を異ならせる。このため、送信される電波の電波強度を所定の値以下にすることができる。
【0055】
また、複数のイヤホン端子17、USB端子18および充電端子19接続端子のうち1以上からなる複数の接続状態それぞれに対して送信電力を関連付けた電力テーブルを記憶しており、複数のイヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち接続が検出されたものの組で定まる接続状態と電力テーブルにより関連付けられた送信電力でFMトランスミッタ23から電波が送信される。このため、複数の複数のイヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち外部機器が接続されるものの組合せごとに、送信電力を異ならせることができる。
【0056】
また、電力テーブルの送信電力は、複数のイヤホン端子17、USB端子18および充電端子19それぞれに予め定められた外部機器が接続された場合におけるアンテナの最大のアンテナ利得に基づき送信電力が定まるので、送信される電波の電波強度を確実に所定の値以下にすることができる。
【0057】
<変形例>
変形例における携帯電話機1は、イヤホン端子17およびUSB端子18に接続された外部機器の種類を検出するようにし、接続された外部機器の種類に対応して予め定められた送信電力でFMトランスミッタ23に信号を出力させようにしたものである。
【0058】
図3における接続検出部53は、イヤホン端子17に外部機器が接続されたことを検出すると、接続された外部機器がイヤホンとイヤホンマイクとのいずれであるかを検出する。例えば、イヤホン端子17が備える所定の接続端子の電圧の変化からイヤホンとイヤホンマイクの別を検出するようにしてもよいし、音声の入力を検出したならばイヤホンマイクと判断し、音声の入力が検出されなければイヤホンと判断するようにしてもよい。また、接続検出部53は、USB端子18に外部機器が接続されたことを検出すると、接続された外部機器がパーソナルコンピュータ(PC)と充電器との別を検出する。例えば、USB端子18が備える所定の接続端子の電圧値からPCと充電器との別を検出する。
【0059】
接続検出部53は、イヤホンの接続、USBケーブルの接続、および充電台の接続のいずれかを検出すると、イヤホン端子17、USB端子18、充電端子19のいずれに外部機器が接続されたかを示し、接続された外部機器の種類を特定するための種類特定情報を含む接続信号を電力制御部51に出力する。接続信号は、イヤホンまたはイヤホンマイクが接続された場合にはイヤホン端子17の識別情報と、イヤホンまたはイヤホンマイクのうち接続されたものを特定するための種類特定情報とを含み、USB機器が接続された場合にはUSB端子18の識別情報と、PCまたは充電器のうち接続されたものを特定するための種類特定情報を含む。また、接続信号は、充電端子19に充電器が接続された場合には、充電端子19の識別情報と、充電器を特定するための種類特定情報を含む。
【0060】
電力制御部51は、接続検出部53から入力される接続信号に基づいて、FMトランスミッタ23の送信電力を制御する。
【0061】
図7は、変形例における電力テーブルの一例を示す図である。図7を参照して、変形例における電力テーブルは、イヤホン端子17、USB端子18、充電端子19それぞれの項目が外部機器の種類で細分化されている点が、図4に示した電力テーブルと異なる。このため、図4に示した電力テーブルに比べて、接続状態が外部機器の種類の組み合わせて定まるため、接続状態の数が増加している。具体的には、イヤホン端子の項目が、イヤホンの種類特定情報である「イヤホン」の項目およびイヤホンマイクの種類特定情報である「イヤホンマイク」の項目で細分化され、USB端子の項目がPCの種類特定情報である「PC」の項目および充電器の種類特定情報である「充電器」の項目で細分化される。このため、変形例における電力テーブルは、複数種類の外部機器の1以上からなる複数の組それぞれに対して送信電力を関連付ける。
【0062】
例えば、接続状態2−1は、イヤホン端子17にイヤホンが接続され、USB端子18および充電端子19には何も接続されていない状態を示し、この接続状態2−1には送信電力P2−1が関連付けられる。また、接続状態2−2は、イヤホン端子17にイヤホンマイクが接続され、USB端子18および充電端子19には何も接続されていない状態を示し、この接続状態2−1には送信電力P2−2が関連付けられる。
【0063】
送信電力は、複数の接続状態において、外部機器が接続された場合におけるアンテナ23Aのアンテナ利得の最大値に基づき定まる。送信電力は、複数の接続状態において、外部機器が接続された場合におけるアンテナ23Aのアンテナ利得の最大値に基づき、アンテナ23Aから送出されるFM電波の電波強度が予め定められた値以下となる値に定められた値である。
【0064】
図3に戻って、電力制御部51は、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち外部機器が接続されているものがある場合、接続されている外部機器の種類に基づき接続状態を検出する。具体的には、EEPROM31に予め記憶された電力テーブルを参照して、接続信号に含まれるイヤホン端子17、USB端子18、充電端子19の識別情報および種類特定情報で定まる項目に○印が付され、接続信号に含まれない識別情報および種類特定情報の項目に×印が付されたレコードを抽出し、そのレコードに含まれる送信電力をFMトランスミッタ23の送信電力に決定する。そして、決定した送信電力で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。
【0065】
図8は、変形例における送信電力切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8を参照して、図5に示した送信電力切換処理と異なる点は、ステップS02の後にステップS02Aが追加された点、およびステップS03Aが変更された点である。他の処理は、図5に示した処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
【0066】
ステップS02Aにおいては、ステップS02において接続が検出された外部機器の種類を検出する。イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19の複数で接続が検出された場合には、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうち外部機器の接続が検出されたすべてのものにそれぞれ接続された外部機器の種類を検出する。具体的には、イヤホン端子17に外部機器が接続されたことが検出された場合には、イヤホンとイヤホンマイクとのいずれが接続されたかを検出し、USB端子18に外部機器が接続されたことが検出された場合には、PCと充電器とのいずれが検出されたかを検出する。
【0067】
次のステップS03Aにおいては、EEPROM31に記憶されている図7に示した電力テーブルを検索し、ステップS02において、イヤホン端子17、USB端子18および充電端子19のうちで接続が検出されたもの識別情報と、ステップS02Aにおいて検出された外部機器を特定する種類特定情報とから定まる接続状態のレコードを決定する。
【0068】
以上説明したように、変形例における携帯電話機1は、イヤホン端子17に接続可能なイヤホンおよびイヤホンマイク、USB端子18に接続可能なPCおよび充電器、および充電端子19に接続可能な充電器うちの1以上からなる複数の接続状態それぞれに対して送信電力を関連付けた電力テーブルを記憶している。そして、イヤホン、イヤホンマイク、PCおよび充電器うち接続が検出された少なくとも1つの外部機器の種類からなる組で定まる接続状態と関連付けられた送信電力で信号が出力される。このため、イヤホン、イヤホンマイク、PCおよび充電器が接続されるものの組合せごとに、送信電力を異ならせることができる。
【0069】
また、イヤホン、イヤホンマイク、PCおよび充電器の1以上からなる複数の組それぞれに対して、イヤホン、イヤホンマイク、PCおよび充電器のうち1以上が接続された場合におけるアンテナ23Aの最大のアンテナ利得に基づき定まる送信電力を関連付ける。このため、送信される電波の電波強度を確実に所定の値以下にすることができる。
【0070】
なお、本実施の形態においては、携帯通信端末の一例として携帯電話機1を例に説明したが、FMトランスミッタ23を備えた装置であれば、送信機等の電子機器であってもよい。また、図5または図8に示した処理を実行するための送信電力切換方法、またはその送信電力切換方法をコンピュータに実行させるための送信電力切換プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0071】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0072】
<付記>
(1) 前記接続手段は、外部機器と接続される複数の接続端子を含み、
複数の接続状態と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段と、
前記複数の接続端子のうち前記検出手段により外部機器との接続が検出された接続端子の組に基づき前記複数の接続状態のいずれであるかを検出する接続状態検出手段と、をさらに備え、
前記送信手段は、前記接続状態検出手段により検出された接続状態に対応して記憶された送信電力で前記アンテナから電波を送信する、請求項1に記載の携帯通信端末。
(2) 前記接続手段は、複数種類の外部機器と接続可能な複数の接続端子を含み、
前記複数の接続端子それぞれについて、該接続端子に接続された外部機器の種類を検出する種類検出手段と、
複数の接続状態と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段と、
前記複数種類の外部機器のうち前記種類検出手段により接続が検出された外部機器の種類の組合せに基づき前記複数の接続状態のいずれであるかを検出する接続状態検出手段と、をさらに備え、
前記送信手段は、前記接続状態検出手段により検出された接続状態に対応して記憶された送信電力で前記アンテナから電波を送信する、請求項1に記載の携帯通信端末。
(3) 前記送信電力記憶手段に記憶され送信電力は、前記複数の接続状態それぞれにおける前記アンテナの最大のアンテナ利得に基づき定まる、請求項1〜3および5のいずれかに記載の携帯通信端末。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】携帯電話機が備える制御部の機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】電力テーブルの一例を示す図である。
【図5】送信電力切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】接続状態と送信電力との関係を示す図である。
【図7】変形例における電力テーブルの一例を示す図である。
【図8】変形例における送信電力切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
1 携帯電話機、2 表示側部、3 操作側部、11 第1スピーカ、12 第2スピーカ、13 マイクロホン、14 操作キー、14A 電源キー、17 イヤホン端子、18 USB端子、19 充電端子、21 制御部、22 無線回路、22A アンテナ、23 トランスミッタ、23A アンテナ、24 カメラ、26 振動部、27A フラッシュメモリ、28 コーデック部、29 切換部、30 表示制御部、51 電力制御部、53 接続検出部、27 カードI/F、15A 小型LCD。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナと、
前記アンテナから電波を送信する送信手段と、
外部機器と接続される接続手段と、
前記接続手段に外部機器が接続されたことを検出する検出手段と、を備え、
前記送信手段は、前記検出手段により検出される外部機器の接続状態により電波の送信電力を制御する、携帯通信端末。
【請求項2】
前記送信手段は、前記検出手段により外部機器の接続が検出される場合と、前記検出手段により外部機器の接続が検出されない場合とで、前記アンテナから電波を送信する送信電力を異ならせる、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項3】
前記接続手段は、外部機器と接続される複数の接続端子を含み、
前記複数の接続端子のうち1以上からなる接続端子の外部機器との接続状態を検出する接続状態検出手段と、
外部機器との接続状態と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段とを、さらに備え、
前記送信手段は、前記接続状態検出手段により検出された接続状態に対応する前記送信電力記憶手段に記憶する送信電力に基づき前記アンテナから電波を送信する、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項4】
前記接続手段は、複数種類の外部機器と接続可能な接続端子を含み、
前記接続端子に接続された外部機器の種類を検出する種類検出手段と、
外部機器の種類と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段とを、さらに備え、
前記送信手段は、前記種類検出手段により検出された外部機器の種類に対応する前記送信電力記憶手段に記憶する送信電力に基づき前記アンテナから電波を送信する、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項5】
前記接続手段は、複数種類の外部機器と接続するための複数の接続端子を含み、
前記複数の接続端子のうち1以上からなる接続端子の外部機器との接続状態を検出する接続状態検出手段と、
前記接続端子に接続された外部機器の種類を検出する種類検出手段と、
外部機器との接続状態と外部機器の種類と送信電力とを対応付けて記憶する送信電力記憶手段と、をさらに備え、
前記送信手段は、前記接続状態検出手段により検出された接続状態と前記種類検出手段により検出された接続状態に対応する前記送信電力記憶手段に記憶する送信電力に基づき前記アンテナから電波を送信する、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項6】
前記送信電力記憶手段に記憶する送信電力は、前記アンテナの最大のアンテナ利得に基づき定まる送信電力であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の携帯通信端末。
【請求項7】
前記送信手段は、前記検出手段により外部機器の接続が検出されない場合は、予め定められた送信電力で前記アンテナから電波を送信する、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項8】
アンテナと、
前記アンテナから電波を送信する送信手段と、
外部機器と接続される接続手段と、を備えた携帯通信端末で実行される送信電力切換方法であって、
前記接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、
外部機器の接続状態により前記送信手段が送信する電波の送信電力を制御するステップと、を含む送信電力切換方法。
【請求項9】
アンテナと、
前記アンテナから電波を送信する送信手段と、
外部機器と接続される接続手段と、を備えた携帯通信端末で実行される送信電力切換プログラムであって、
前記接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、
外部機器の接続状態により前記送信手段が送信する電波の送信電力を制御するステップと、を前記携帯通信端末に実行させる送信電力切換プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−60472(P2009−60472A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−227172(P2007−227172)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】