説明

携帯電話密着型防水、防塵ケース

【課題】ポリウレタン製袋体の内部に空気が入らないよう携帯電話に密着させ、内部への水の侵入もなく、収納商品を防水、防塵することができ、携帯性も向上する防水ケースを提供する。
【解決手段】本発明では伸縮性、密閉性、防塵性、防水性があるポリウレタン製シートを、携帯電話と同じサイズに形成し、2枚のポリウレタン製前面シートとポリウレタン製裏面シートを熱溶着に依って接着し、ポリウレタン製袋体を形成し伸縮性の性質を利用し形成する。ポリウレタン製裏面シートに携帯電話を入れる楕円状の開口部を切り抜き設ける。そして、楕円状の開口部を引き伸ばし携帯電話を収納する。防水、防塵ケースは汎用性のあるものではなく、各携帯電話のサイズに合わせ形成することで伸縮性、密閉性、防塵性、防水性に優れた携帯電話密着型防水、防塵ケース。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等を収納して使用する密着型防水、防塵ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話は、きわめて広く普及しており、老若男女問わず多くの人々が日常的に利用している。
【0003】
携帯電話は多機能、高額であり、TVの視聴やWEBブラウザを利用したサイトの閲覧、電子メールの送受信、カメラを利用した通信機能など多種多様な機能を備えていて場所を問わず使用している。
【背景技術】
【0004】
従来のこの種の携帯電話防水ケースは、合成樹脂製袋体の開閉部に単数または複数のシールファスナーを形成した袋体であって、その開閉部を巻き込み状に折り込んだ状態においてマジックテープで止着する物や、軟質合成樹脂製の袋体を折り込んだ状態において封止具(クランプ部材)で止着し収納商品を防水するように構成した物が販売され公知となっている。
また、近来の携帯電話は液晶を指で触って操作する仕様が支流であり、従来のこの種の携帯電話防水ケースでは、うまく操作できていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、従来のこの種の携帯電話防水ケースは、合成樹脂製袋体の開閉部に単数または複数のシールファスナーを形成した袋体や、軟質合成樹脂製の袋体の開閉部を巻き込み状に折り込んだ状態において、マジックテープや封止具(クランプ部材)で止着した場合。合成樹脂製袋体や軟質合成樹脂製袋体の内部の空気が、高温状態等による外部環境によって膨張し、その際、合成樹脂製袋体や軟質合成樹脂製袋体が膨張することにより、シールファスナー部やマジックテープや封止具(クランプ部材)の密閉された部分が開く場合があることが確認された。このシールファスナー部やマジックテープや封止具(クランプ部材)の密閉された部分が一端開くと、人為的に閉じない限り開いた状態となり、その部分から水が侵入し、収納物の故障等の不都合を招いている点に第一の課題がある。
【0006】
また、合成樹脂製袋体の開閉部に単数または複数のシールファスナーを形成した袋体や軟質合成樹脂製袋体の開閉部を巻き込み状に折り込んだ状態においてマジックテープや封止具(クランプ部材)で止着した袋体の場合。合成樹脂製袋体や軟質合成樹脂製袋体の内部の空気が高温状態等による外部環境によって膨張し、その際、合成樹脂製袋体や軟質合成樹脂製袋体が膨張することにより、合成樹脂製袋体や軟質合成樹脂製袋体の開閉部の密閉性が高いために合成樹脂製袋体や軟質合成樹脂製袋体の張り合わせ部分に破れなどの破損が生じる可能性があり、その部分から水が侵入し、収納物の故障等の不都合を招いている点に第二の課題がある。
【0007】
しかし、合成樹脂や軟質合成樹脂で携帯電話を覆ってしまう事で、通話や操作に障害を招いている点に第三の課題がある。
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去し、簡単な構造かつ少ないスペースで確実な防水、防塵効果、操作性、通話性、携帯性、緩衝機能を実現する携帯電話機用防水ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明は、携帯電話に防水、防塵機能の無い事に着目した。
【0008】
請求項1の発明は、伸縮性、密閉性、防塵性、防水性があるポリウレタン製前面シートとポリウレタン製裏面シートを熱溶着に依って接着し、なる事を特徴とした携帯電話密着型防水・防塵ケースである。
【0009】
請求項2の発明は、携帯電話の操作、撮影が出来るように、防水、防塵、透視性に優れた導電性プラスチックをポリウレタン製前面シートの操作画面部とカメラレンズ部及びポリウレタン製裏面シートのカメラレンズ部に採用していることを特徴とする請求項1記載の携帯電話密着型防水、防塵ケースである。
【0010】
請求項3の発明は、ポリウレタン製正面シートの送受話口部分に孔を空け、防水透湿性素材をポリウレタン製正面シートの送受話口へ熱溶着に依って接着し通話性を向上させることを特徴とする請求項2記載の携帯電話密着型防水、防塵ケースである。
【0011】
請求項4の発明は、ポリウレタン製裏面シートに携帯電話を入れる楕円状の開口部を設けたことを特徴とする請求項3記載の携帯電話密着型防水、防塵ケースである。
【0012】
請求項5の発明は、ポリウレタン製裏面シートの携帯電話を入れる楕円状の開口部に、ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールを貼り密閉することを特徴とする請求項4記載の携帯電話密着型防水、防塵ケースである。
【0013】
請求項6の発明は、ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールに広告を掲載することを特徴とする請求項5記載の携帯電話密着型防水、防塵ケースである。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係わる課題を解決する手段に製作した携帯電話密着型防水・防塵ケースは、ポリウレタン製袋体の伸縮性の性質を利用して、内部に微量の空気しか存在しない状態まで密着させることで、高温状態等による外部環境によって空気が膨張しない効果がある。
【0015】
これによってポリウレタン製袋体の内部の空気が高温状態等による外部環境によって膨張することがなく、ポリウレタン製袋体の張り合わせ部分に穴などの破損が生じなく、内部への水の侵入もほとんどなく、収納商品を防水することができる効果がある。
【0016】
簡単で低コストで防水ができ、不使用時には邪魔にならず、外からの衝撃にも有る程度内容物を保護できる効果がある。
【0017】
本発明の携帯電話密着型防水、防塵ケースは0.35mmのとても薄いポリウレタンで構成されているため装着したまま市場に流通している携帯電話ケースを装着出来る効果がある。
【0018】
各携帯電話のサイズに合わせ形成することで伸縮性、密閉性、防塵性、防水性に優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す前面図である。
【図2】本発明の実施形態を示す前面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す裏面図である。
【図4】本発明の実施形態を示す前面図である。
【図5】本発明の実施形態を示す裏面図である。
【図6】本発明の実施形態を示す前面図である。
【図7】本発明の実施形態を示す前面図である。
【図8】本発明の実施形態を示す裏面図である。
【図9】本発明の実施形態を示す裏面図である。
【図10】本発明の実施形態を示す裏面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の携帯電話機用防水、防塵ケースを、その実施の形態について、図面を参照し、具体的に説明する。
【0020】
図1を使って本発明の実施形態を示す前面図を説明する。
この携帯電話機用防水、防塵ケースの構造は、携帯電話と同じサイズに形成した2枚のポリウレタン製前面シート1とポリウレタン製裏面シート2を元に形成される。
【0021】
図2を使って本発明の実施形態を示す前面を説明する。
ポリウレタン製前面シート1に、携帯電話17の液晶画面にあたる部分に開口部6とカメラレンズにあたる部分に開口部7を設ける。そして防水、透視性に優れた導電性プラスチック3、4をポリウレタン製前面シート1の液晶画面開口部6とカメラレンズ開口部7に熱溶着に依って接着する。
【0022】
図3を使って本発明の実施形態を示す正面図を説明する。
ポリウレタン製裏面シート2に、携帯電話17のカメラレンズにあたる部分に開口部7を設ける。
そして防水、透視性に優れた導電性プラスチック5をポリウレタン製裏面シート2のカメラレンズ開口部8に熱溶着に依って接着する。
【0023】
図4を使って本発明の実施形態を示す裏面図を説明する。
ポリウレタン製前面シートの、送受話口にあたる部分に孔11、12を設け、防水透湿性素材9、10を孔の設けた送受話口へ熱溶着に依って接着することにより防水性は保たれ送受話に支障は無い。
【0024】
図5を使って本発明の実施形態を示す正面図を説明する。
ポリウレタン製裏面シート2に携帯電話17を入れる楕円状の開口部13を切り抜き設ける。
【0025】
図6を使って本発明の実施形態を示す正面図を説明する。
携帯電話17と同じサイズにした2枚のポリウレタン製前面シート1とポリウレタン製裏面シート2の、縦両端部と上下部を熱溶着に依って接着しポリウレタン製袋体14にする。
【0026】
図7を使って本発明の実施形態を示す裏面図を説明する。
ポリウレタン製袋体14の張り合わせ部分15の縦両端部と上下部に穴が開かないように熱溶着に依って接着し形成している。
【0027】
図8を使って本発明の実施形態を示す裏面図を説明する。
ポリウレタン製裏面シート2の携帯電話17を入れる楕円状の開口部13を引き伸ばし(a)携帯電話17を収納(b)することにより携帯電話密着型防水、防塵ケース内に、微量の空気しか存在しない状態まで密着(c)することにより、内部の空気が高温状態等による外部環境によって膨張し破れることがなく防水が保たれる。
【0028】
図9を使って本発明の実施形態を示す裏面図を説明する。
携帯電話17を収納(b)した後、ポリウレタン製シートを使った裏面開口部13用密閉シール16をポリウレタン製裏面シート2に設けた楕円状の開口部13へ貼り密閉する。本発明の携帯電話機用防水、防塵ケースは汎用性のないもので、携帯電話17のサイズに合わせ形成することで伸縮性、密閉性、防塵性、防水性に優れる。
【0029】
図10を使って本発明の実施形態を示す裏面図を説明する。
ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールは1回ごとに使い捨てるため、張り替える度に広告(d)を掲載することが出来る。ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールに広告(d)を掲載することを特徴とする。
【0030】
以上説明したように本発明の携帯電話密着型防水、防塵ケースでは、携帯電話17と同じサイズにした2枚のポリウレタン製前面シート1とポリウレタン製裏面シート2の、縦両端部と上下部を熱溶着に依って接着して形成した、携帯電話密着型防水・防塵ケースであり。ポリウレタン袋体14を引き伸ばし携帯電話17を入れ、ポリウレタン袋体14が元に戻ることで携帯電話17に密着することにより、携帯電話密着型防水・防塵ケース内に微量の空気しか存在しないため、内部の空気が高温状態等による外部環境によって膨張し破れることがなく防水が保たれる。
【0031】
そして、ポリウレタン製シートを使った裏面開口部13用密閉シール16をポリウレタン製裏面シート2に設けた楕円状の開口部13へ貼り密閉する。また、ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールは1回ごとに使い捨てるため、張り替える度に広告(d)を掲載することが出来る。ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールに広告(d)を掲載することを特徴とする。
本発明の携帯電話密着型防水、防塵ケースは、0.35mmのとても薄いポリウレタン製シート2枚で構成され、熱溶着に依って接着して形成していることを特徴とした、携帯電話密着型防水、防塵ケースである。
【0032】
縦115.5mm、横62.1mm、厚さ0.35mmの表面用ポリウレタン製シート1と縦115.5mm、横62.1mm、厚さ0.35mmの裏面用ポリウレタン製シート2を縦両端部と上下部を熱溶着に依って接着し、ポリウレタン製裏面シート2に携帯電話17を入れる楕円状の開口部13を切り抜き設ける。ポリウレタン製裏面シート2に設けた楕円状の開口部13を、開閉部とした携帯電話17を収納できるポリウレタン製袋体14を形成する。ポリウレタン素材を使った密閉シール16を裏面部分2に設けた楕円状の開口部13へ貼り密閉状態にするようにする。
【0033】
なお、本発明はかかる例に限定されるものでないことは言うまでもない。
【符合の説明】
【0034】
1…ポリウレタン製前面シート
2…ポリウレタン製裏面シート
3…導電性プラスチック(液晶画面)
4…導電性プラスチック(前面カメラ)
5…導電性プラスチック(裏面カメラ)
6…液晶画面用開口部
7…全面カメラ部(開口部)防水透湿性素材
8…裏面カメラ部(開口部)防水透湿性素材
9…防水透湿性素材
10…防水透湿性素材
11…送受話部
12…送受話部
13…携帯電話を入れる開口部
14…ポリウレタン製袋体(携帯電話密着型防水、防塵ケース)
15…ポリウレタン製袋体13の張り合わせ部分
16…ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シール
17…携帯電話
(a)…携帯電話の収納方法
(b)…携帯電話の収納方法
(c)…携帯電話の収納方法
(d)…広告掲載

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性、密閉性、防塵性、防水性があるポリウレタン製前面シートとポリウレタン製裏面シートを熱溶着に依って接着し、なる事を特徴とした携帯電話密着型防水・防塵ケース。
【請求項2】
携帯電話の操作、撮影が出来るように、防水、防塵、透視性に優れた導電性プラスチックをポリウレタン製前面シートの操作画面部とカメラレンズ部及びポリウレタン製裏面シートのカメラレンズ部に採用していることを特徴とする請求項1記載の携帯電話密着型防水、防塵ケース。
【請求項3】
ポリウレタン製正面シートの送受話口部分に孔を設け、防水透湿性素材をポリウレタン製正面シートの送受話口へ熱溶着に依って接着し通話性を向上させることを特徴とする請求項2記載の携帯電話密着型防水、防塵ケース。
【請求項4】
ポリウレタン製裏面シートに携帯電話を入れる楕円状の開口部を設けたことを特徴とする請求項3記載の携帯電話密着型防水、防塵ケース。
【請求項5】
ポリウレタン製裏面シートの携帯電話を入れる楕円状の開口部に、ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールを貼り密閉することを特徴とする請求項4記載の携帯電話密着型防水、防塵ケース。
【請求項6】
ポリウレタン製シートを使った裏面開口部用密閉シールに広告を掲載することを特徴とする請求項5記載の携帯電話密着型防水、防塵ケース。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−85206(P2013−85206A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236489(P2011−236489)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(511261868)
【Fターム(参考)】